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特許7519451スクロール圧縮機用バルブアセンブリー、及び蒸気噴射スクロール圧縮機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】スクロール圧縮機用バルブアセンブリー、及び蒸気噴射スクロール圧縮機
(51)【国際特許分類】
   F04C 29/12 20060101AFI20240711BHJP
   F04B 39/10 20060101ALI20240711BHJP
   F04C 18/02 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
F04C29/12 J
F04B39/10 S
F04C18/02 311A
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022548887
(86)(22)【出願日】2021-01-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-03
(86)【国際出願番号】 KR2021001032
(87)【国際公開番号】W WO2021182749
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-08-12
(31)【優先権主張番号】62/987,638
(32)【優先日】2020-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/101,756
(32)【優先日】2020-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516011246
【氏名又は名称】ハンオン システムズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バティア,カンワル
(72)【発明者】
【氏名】キャラハン,ロッド
(72)【発明者】
【氏名】イ,キョン ジェ
(72)【発明者】
【氏名】ケスター,スティーヴン
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ジョン キ
【審査官】丹治 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-129475(JP,A)
【文献】特開2019-203475(JP,A)
【文献】特開平11-230063(JP,A)
【文献】米国特許第05073146(US,A)
【文献】米国特許第05885064(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 39/00-39/16
F04C 2/00- 2/077
18/00-18/077、
23/00-29/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクロール圧縮機(scroll compressor)用バルブアセンブリーであって、
前記スクロール圧縮機は、前記スクロール圧縮機の圧縮メカニズムに流体連通された第1噴射ポート(injection port)を有する固定スクロールを含み、
前記バルブアセンブリーは、
貫通して形成された第1流動通路を有するバルブボディーと、
ここで、前記第1流動通路は前記第1噴射ポートに流体連通され、
第1噴射ホールが貫通して形成された噴射板と、
前記噴射板と前記バルブボディーの間に配置されたリード(reed)構造と、を含み、
前記リード構造は、前記第1噴射ポートによる前記圧縮メカニズムへの進入のために流体が前記第1噴射ホールを通じて前記第1流動通路の方に流動することを選択的に許容するように構成された第1リードを含み、
前記固定スクロールは、前記圧縮メカニズムに流体連通された第2噴射ポートを有し、
前記バルブボディーを貫通して第2流動通路が形成されて、前記第2流動通路は前記第2噴射ポートに流体連通されて、
前記噴射板は、貫通して形成された第2噴射ホールを有し、
前記リード構造は、前記第2噴射ポートによる前記圧縮メカニズムへの進入のために前記流体が前記第2噴射ホールを通じて前記第2流動通路の方に流動することを選択的に許容するように構成された第2リードを含み、
前記第1リード及び前記第2リードは、交錯した構成で配列され、
前記第1リードは、前記第1リードのピボット部分から前記第1リードの端部部分まで第1方向に長さ方向に延び、
前記第2リードは、前記第2リードのピボット部分から前記第2リードの端部部分まで第2方向に長さ方向に延び、
前記第1方向は前記第2方向と反対に配列され、
前記リード構造は、前記第1リードを前記第2リードに連結する連結部分を含み、
前記第1リード、前記第2リード及び前記連結部分は、単一構造として形成されることを特徴とするスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項2】
前記第1噴射ホール及び前記第2噴射ホールは、それぞれ、前記スクロール圧縮機に形成された噴射チャンバーに流体連通されることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項3】
前記リード構造と前記バルブボディーの間に配置されたバルブガスケットをさらに含み、
前記バルブガスケットは、前記第1リードが前記第1噴射ホールを通じて前記第1流動通路の方に流れることを選択的に許容する時、前記第1リードと接触するように構成された第1フラップ(flap)を含むことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項4】
前記第1リードは、金属性材料で形成されて、前記第1フラップは、エラストマー材料で形成されることを特徴とする請求項3に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項5】
前記第1フラップは、前記噴射板の平面に対して傾斜することを特徴とする請求項3に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項6】
前記第1リードは、前記第1リードが前記第1噴射ホールを通じて前記第1流動通路の方に流れることを選択的に許容する時、前記噴射板から離れるようにピボットするように構成されて、
前記第1フラップは、前記噴射板から離れる前記第1リードのピボットを制限するための停止表面を形成することを特徴とする請求項5に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項7】
前記第1フラップは、前記バルブボディーに形成された前記第1流動通路内に少なくとも部分的に延びることを特徴とする請求項5に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項8】
周り開口が前記第1フラップの周りの少なくとも一部周囲に延びることを特徴とする請求項3に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項9】
前記バルブボディーを貫通して形成された前記第1流動通路は、前記バルブボディー内に湾入された第1湾入部(indentation)、及び前記第1湾入部から前記バルブボディーを通じて延びる前記第1流動通路を含むことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項10】
前記第1リードは、前記第1リードが前記第1噴射ホールを通じて前記第1流動通路の方に流れることを選択的に許容する時、前記第1湾入部内にピボットすることを特徴とする請求項9に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項11】
前記第1流動通路は、前記第1湾入部から延びる第1セグメント及び前記第1セグメントから延びる第2セグメントを含み、
前記第1セグメントは、第1流動断面積を有し、前記第2セグメントは第2流動断面積を有し、
前記第1流動断面積は、前記第2流動断面積より大きいことを特徴とする請求項9に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項12】
前記第1噴射ホールは、前記第1リードの長さ方向に細く延びることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項13】
スクロール圧縮機用バルブアセンブリーとして、
前記スクロール圧縮機は、前記スクロール圧縮機の圧縮メカニズムに流体連通された第1噴射ポート、第2噴射ポートからなる一対の噴射ポートを有する固定スクロールを含み、
前記バルブアセンブリーは、
貫通して形成された一対の流動通路を有するバルブボディーと、
ここで、前記流動通路それぞれは前記噴射ポートの中の対応する噴射ポートに流体連通され、
貫通して形成された一対の噴射ホールを有する噴射板と、
前記噴射板と前記バルブボディーの間に配置されたリード構造と、
ここで、前記リード構造は一対のリードを含み、前記リードのそれぞれは前記噴射ホールの中の対応する噴射ホールと前記噴射ポートの中の対応する噴射ポート間に流体連通を選択的に提供するように構成され、
前記リード構造と前記バルブボディーの間に配置されたバルブガスケット(gasket)と、を含み、
前記バルブガスケットは、一対のフラップを含み、
前記フラップのそれぞれは前記リードの中の対応するリードと選択的に接触するように構成され、
前記固定スクロールは、前記圧縮メカニズムに流体連通された前記第2噴射ポートを有し、
前記バルブボディーを貫通して第2流動通路が形成されて、前記第2流動通路は前記第2噴射ポートに流体連通されて、
前記噴射板は、貫通して形成された第2噴射ホールを有し、
前記リード構造は、前記第2噴射ポートによる前記圧縮メカニズムへの進入のために流体が前記第2噴射ホールを通じて前記第2流動通路の方に流動することを選択的に許容するように構成された第2リードを含み、
第1リード及び前記第2リードは、交錯した構成で配列され、
前記第1リードは、前記第1リードのピボット部分から前記第1リードの端部部分まで第1方向に長さ方向に延び、
前記第2リードは、前記第2リードのピボット部分から前記第2リードの端部部分まで第2方向に長さ方向に延び、
前記第1方向は前記第2方向と反対に配列され、
前記リード構造は、前記第1リードを前記第2リードに連結する連結部分を含み、
前記第1リード、前記第2リード及び前記連結部分は、単一構造として形成されることを特徴とするスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項14】
前記バルブアセンブリーは、前半部及び後半部に分割されて、
前記前半部は前記後半部と実質的に同じ構造を有することを特徴とする請求項13に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項15】
前記後半部は、前記バルブアセンブリーの中心軸に対して前半部に対して180度回転されることを特徴とする請求項14に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリー。
【請求項16】
請求項1または請求項13に記載のスクロール圧縮機用バルブアセンブリーを含む蒸気噴射スクロール圧縮機であって、
前記固定スクロールと旋回スクロールの協力により形成された圧縮メカニズムと、
ここで、前記圧縮メカニズムは内部の流体を圧縮するように構成されて、前記固定スクロールは貫通して形成された前記第1噴射ポート、前記第2噴射ポートからなる一対の噴射ポートを含み、前記噴射ポートのそれぞれは前記圧縮メカニズムと流体連通し、
前記圧縮メカニズム内で圧縮された以後の前記流体の一部を収容するように構成された噴射チャンバーと、
一対のリードを有する前記リード構造を含む前記スクロール圧縮機用バルブアセンブリーと、を含み、
前記リードのそれぞれは前記噴射チャンバーと前記噴射ポートの中の対応する噴射ポート間に流体連通を選択的に提供するように構成されることを特徴とする蒸気噴射スクロール圧縮機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は逆流を防止して流体を最小の流量損失でスクロール(scroll)圧縮機に均一に分配するためのチェックバルブアセンブリー(check valve assembly)に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に知られているように、車両は通常的に暖房、換気及び空気調和(HVAC:heating、ventilating、and air conditioning)システムを含む。特定応用では、スクロール圧縮機がHVACシステムの冷媒回路を通じて循環される冷媒を圧縮するのに用いられる。さらに具体的に、このような冷媒回路は単一入力スクロール圧縮機と比較して蒸気噴射スクロール圧縮機(vapor injection scroll compressor)の容量を最適化するために互いに異なる圧力及び/または温度で冷媒の2つの互いに異なる入力を用いる蒸気噴射スクロール圧縮機と共に使用するように構成されることができる。これは通常的に、蒸気噴射スクロール圧縮機の圧縮チャンバーを抜け出た後、蒸気噴射スクロール圧縮機側に再度冷媒の一部を戻すことで達成される。冷媒回路の構成によって、復帰冷媒は蒸気噴射スクロール圧縮機に再流入する前に、対応する膨脹エレメントを通じて膨脹されるか、対応する熱交換機を通じて過冷却(subcool)されるか、サイクロン分離器などを通じて分離されるだけではなく、これらの任意の組み合わせがなされ、復帰冷媒が与えられた応用に対して所望の特性を有することを保障することができる。
【0003】
一般的に、スクロール圧縮機は固定された状態に維持される固定スクロール、及び固定スクロールに対して重ねられて固定スクロールに対して旋回するように構成される旋回スクロールを含む。旋回スクロールの旋回運動だけではなく、固定スクロール及び旋回スクロールそれぞれの類似する螺旋形状は固定スクロールと旋回スクロールの間に実質的に対称である圧縮チャンバーの対応対を持続的に形成する。圧縮チャンバーのそれぞれの対は通常的に蒸気噴射スクロール圧縮機の中央集中式排出ポートに対して対称である。冷媒は通常的に固定スクロールの放射状最外側部分に隣接するように形成された1つ以上の流入ポートを通じて圧縮チャンバーのそれぞれに入って、その後、固定スクロールに対する旋回スクロールの旋回運動が圧縮チャンバーのそれぞれの体積を漸進的に減少するようにし、圧縮チャンバーのそれぞれの内に配置された冷媒が放射状中央排出ポートに接近することによって冷媒の圧力が漸進的に増加するようになる。
【0004】
蒸気噴射スクロール圧縮機は復帰冷媒を固定スクロールの外側に配置された流入ポートと中央に配置された排出ポート間に放射状に配置された対応する中間位置で対称的に形成された圧縮チャンバーのそれぞれに噴射することによって従来のスクロール圧縮機と区別される。協力するスクロール間の対称圧縮チャンバーの対の存在によって、対を成す圧縮チャンバーのそれぞれが圧縮プロセス内の類似する位置で復帰冷媒の流れを受けるように、復帰冷媒を中央に配置された排出ポートに対して類似するように実質的に対称的に配置される2つの相違する噴射開口に流入させることが有利である。それにより、噴射された冷媒は、一般的に固定スクロールの流入ポートに形成された吸入圧力と排出ポートに形成された排出圧力の中間である放射状内側に流れる冷媒の圧力を反復的に受ける固定スクロールの領域に対応する位置から圧縮チャンバーのそれぞれに入る。噴射された冷媒は圧縮チャンバーに再流入する前に、復帰冷媒を中に収容するように構成された蒸気噴射スクロール圧縮機の噴射チャンバーで発生する。
【0005】
さらに、固定スクロールに対する旋回スクロールの持続的な旋回は旋回スクロールの対応する部分がそれぞれの旋回サイクルに対して対応する噴射開口を通過したかどうかに基づいて、固定スクロールに形成された噴射開口のそれぞれが旋回スクロールのそれぞれの旋回中に可変圧力を受けるようにする。従って、固定スクロールの噴射開口のそれぞれは復帰冷媒が単一流れ方向に対応する圧縮チャンバー内に噴射されることを保障するために対応するチェックバルブと連結される必要がある。具体的に、チェックバルブは圧縮チャンバー内に既に配置された冷媒が噴射された冷媒の圧力より低い、相対的に低い圧力にある場合にだけ、復帰冷媒が対応する圧縮チャンバーに入ることを保障する。チェックバルブは噴射された冷媒の圧力より大きい、相対的に高い圧力の任意の圧縮冷媒が噴射開口を通じて噴射チャンバーを経て、復帰冷媒に対して噴射チャンバーの上流に配置された任意のコンポーネント、例えば前述したサイクロン分離器側に反対に流れる(逆流する)ことの発生をさらに防止する。
【0006】
このようなチェックバルブは噴射された冷媒圧力が対応する圧縮チャンバー内に存在する冷媒の圧力を超過する時までスプリングなどにより閉鎖位置にバイアスされるボールバルブ(ball valve)として提供されることができる。しかし、そのようなボールバルブの使用は蒸気噴射スクロール圧縮機の出力容量を減少させる噴射された冷媒の好ましくない圧力降下を引き起こし得ることが発見された。このようなボールバルブの他の欠点は製造複雑性が増加する多数のコンポーネントの必要性、スプリングに対するボールの運動を収容するための増加された軸方向パッケージング空間の必要性、及び噴射された冷媒の一対の噴射開口のそれぞれへの分布の不一致であることができる。
【0007】
このようなチェックバルブはまたこれにわたった圧力差に対する応答で曲がる柔軟な金属性リード(reed)を有するリードバルブとして提供されることができる。しかし、このようなリードバルブは通常的に反復的な金属-金属接触を含むように提供され、これはこのようなリードバルブの耐久性を大きく減少させ、車両の乗客が潜在的に経験することのできる騷音、振動及び衝撃音(NVH:noise、vibration、and harshness)に対する恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、冷媒の逆流を最小化し、対応する圧縮チャンバーに入る時に噴射開口のそれぞれの間に冷媒をより均等に分配し、その作動中にNVHの発生を防止するために改善されて耐久性のあるチェックバルブメカニズムを提供することが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明と一貫して一致するように、蒸気噴射スクロール圧縮機と共に使用するための改善されたチェックバルブアセンブリーを開示する。
本発明の一実施例によれば、スクロール圧縮機用バルブアセンブリーが開示され、スクロール圧縮機は、スクロール圧縮機の圧縮メカニズムに流体連通された第1噴射ポートを有する固定スクロールを含む。前記バルブアセンブリーは貫通して形成された第1流動経路を有するバルブボディーを含み、第1流動経路は第1噴射ポートに流体連通される。噴射板にはこれを貫通して第1噴射ホールが形成される。噴射板とバルブボディーの間にリード構造が配置される。前記リード構造は前記第1噴射ポートによる前記圧縮メカニズムへの進入のために流体が前記第1噴射ホールを通じて前記第1流動経路の方に流動することを選択的に許容するように構成された第1リードを含む。
【0010】
本発明の他の実施例によれば、バルブアセンブリーはスクロール圧縮機用チェックバルブを形成し、前記スクロール圧縮機は、前記スクロール圧縮機の圧縮メカニズムに流体連通された一対の噴射ポートを有する固定スクロールを含む。前記バルブアセンブリーは貫通して形成された一対の流動経路を有するバルブボディーを含み、前記流動経路のそれぞれは噴射ポートの中の対応する噴射ポートに流体連通される。噴射板にはこれを貫通して一対の噴射ホールが形成される。前記噴射板と前記バルブボディーの間にはリード構造が配置されて、前記リード構造は一対のリードを含む。前記リードのそれぞれは前記噴射ホールの中の対応する噴射ホールと前記噴射ポートの中の対応する噴射ポートの間に流体連通を選択的に提供するように構成される。バルブガスケット(gasket)が前記リード構造と前記バルブボディーの間に配置されて、一対のフラップ(flap)を含み、前記フラップのそれぞれは前記リードの中の対応するリードと選択的に接触するように構成される。
【0011】
本発明のもう1つの実施例によれば、蒸気噴射スクロール圧縮機は固定スクロールと旋回スクロールの協力により形成された圧縮メカニズムを含む。前記圧縮メカニズムは内部の流体を圧縮するように構成される。前記固定スクロールは貫通して形成された一対の噴射ポートを含み、前記噴射ポートのそれぞれは前記圧縮メカニズムと流体連通する。噴射チャンバーは前記圧縮メカニズム内で圧縮された以後の流体の一部を収容するように構成される。バルブアセンブリーは一対のリードを有するリード構造を含む。前記リードのそれぞれは前記噴射チャンバーと前記噴射ポートの中の対応する噴射ポートの間に流体連通を選択的に提供するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付図面を参考に考慮される時、本発明の実施例の以下の詳細な説明の一読から前述はもちろん、本発明の他の課題及び利点も該技術分野で通常の知識を有する者に容易に明白になるだろう。
図1】本発明の一実施例によるスクロール圧縮機の圧縮メカニズムを通じて取られた立断面図である。
図2図1の圧縮メカニズムの固定スクロールの軸方向端部立面図であり、固定スクロールは分離されて図示される。
図3】スクロール圧縮機の噴射バルブアセンブリーを例示するために必要なスクロール圧縮機の関連コンポーネントの分解及び部分断面斜視図である。
図4】噴射板がリード構造、バルブガスケット及びバルブボディーから分離された図3の噴射バルブアセンブリーの部分分解斜視図である。
図5】噴射板無しに図示されたリード構造、バルブガスケット及びバルブボディーの軸方向端部立面図である。
図6図5の6-6断面ラインの観点から取られたリード構造、バルブガスケット及びバルブボディーの立断面図である。
図7図5の7-7断面ラインの観点から取られたリード構造、バルブガスケット及びバルブボディーの部分断面斜視図である。
図8】本発明の他の実施例による噴射バルブアセンブリーの部分分解斜視図であり、噴射バルブアセンブリーの噴射板は噴射バルブアセンブリーのリード構造及びバルブボディーから分離される。
図9図8の噴射バルブアセンブリーのリード構造及びバルブボディーの斜視図である。
図10図8の噴射バルブアセンブリーのリード構造及びバルブボディーの軸方向端部立面図である。
図11図10の11-11断面ラインの観点から取られたリード構造及びバルブボディーの部分断面斜視図である。
図12図10の12-12断面ラインの観点から取られたリード構造及びバルブボディーの部分断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
下記の詳細な説明及び添付図面は本発明の多様な実施例を説明して例示する。説明と図面は該技術分野で通常の知識を有する者が本発明を製作及び使用できるようにする役割をし、如何なる方式でも本発明の範囲を制限することを意図するものではない。
【0014】
図1図7は本発明の一実施例による噴射バルブアセンブリー(20)を有する蒸気噴射スクロール圧縮機(1)の関連部分を図示する。以下で使用するように、蒸気噴射スクロール圧縮機(1)はスクロール圧縮機(1)と称される一方、噴射バルブアセンブリー(20)はバルブアセンブリー(20)と称される。スクロール圧縮機(1)は自動車のHVACシステムのコンポーネント、さらに具体的には関連する自動車の乗客室に伝達される空気と熱交換連通する関連する冷媒回路の冷媒を循環させるためのコンポーネントとして提供されることができる。冷媒はまた自動車の多様な相違するシステムの作動と関連するバッテリーまたは他の電子コンポーネントのように熱調節を必要とする自動車の追加コンポーネントと熱交換関係にあることができる。以下で使用する冷媒に関する言及は気体としてのみ提供されるか、気体と液体の混合物として提供される場合の冷媒を意味することができる。スクロール圧縮機(1)がHVACシステムの冷媒に用いられると説明されるが、本明細書に開示する構造は所望の通り、任意の関連する流体システムに関して圧縮を必要とする任意の流体と共に使用するように適応できることが明白にならなければならない。
【0015】
図1の断面で最も良く図示されるように、スクロール圧縮機(1)は軸方向に延びる第1螺旋構造(6)を有する固定スクロール(5)及び軸方向に延びる第2螺旋構造(8)を有する旋回スクロール(7)により形成された圧縮メカニズムを含む。第2螺旋構造(8)は第1螺旋構造(6)に対して反対軸方向に延び、第2螺旋構造(8)の螺旋のそれぞれは第1螺旋構造(6)の隣接した螺旋の間に形成された空間でそれぞれに重なる。第1螺旋構造(6)と第2螺旋構造(8)はスクロール圧縮機(1)の圧縮メカニズムの作動中に間に複数の圧縮チャンバー(9)を形成するように互いに対してポジショニングされる。
【0016】
固定スクロール(5)は圧縮チャンバー(9)のそれぞれの内に冷媒を流入させるために放射状最外郭部分に隣接した少なくとも1つの流入開口(11)を含む。提供された実施例で、固定スクロール(5)は固定スクロール(5)の外周壁(12)から円周方向に互いに離隔された複数の流入開口(11)を含み、流入開口(11)のそれぞれはホール、湾入部(indentation)、または圧縮チャンバー(9)の中の1つへの冷媒の放射状内側への流れを可能にする異なる形態の通路として提供される。冷媒は通常的にスクロール圧縮機(1)の吸入圧力と称される相対的に低い圧力で流入開口(11)の中の1つを通じて固定スクロール(5)に進入する。固定スクロール(5)は冷媒が内部で圧縮された後、圧縮チャンバー(9)のそれぞれを抜け出るようにする第1螺旋構造(6)の放射状最内側端部に排出開口(13)をさらに含む。それにより、排出開口(13)は固定スクロール(5)の放射状中心に、またはそれに隣接するように位置する。これで圧縮冷媒は相対的に低い圧力の吸入圧力より大きい、相対的に高い圧力で協力スクロール(5、7)を抜け出て、ここで相対的に高い圧力はスクロール圧縮機(1)の排出圧力と称される。
【0017】
旋回スクロール(7)は圧縮チャンバー(9)のそれぞれが排出開口(13)に向かって円周方向及び放射状内側に進行する方式で固定スクロール(5)に対して旋回するように構成される。それにより、圧縮チャンバー(9)のそれぞれの形状及び位置は旋回スクロール(7)の反復旋回運動の間、固定スクロール(5)の固定された形状及び位置に対して変化する。この運動は圧縮チャンバー(9)のそれぞれが放射状内側に配置された排出開口(13)に接近することによって圧縮チャンバー(9)のそれぞれの流動ボリュームを減少させることで、以前に論議された冷媒の圧縮を引き起こす。
【0018】
図1は圧縮メカニズムが2対の対向する圧縮チャンバー(9)を有する位置にある時、固定スクロール(5)及び旋回スクロール(7)による断面を例示する。対の中の一対を形成する圧縮チャンバー(9)のそれぞれは対を成し、対向する圧縮チャンバー(9)の中の他の1つに対して180度回転された実質的に同じ形状を含む。1番目の対の圧縮チャンバー(9)は(一般的に排出開口(13)の位置に対応する)螺旋構造(6、8)のそれぞれの放射状中心に直ぐに隣接するように配置される一方、2番目の対の圧縮チャンバー(9)は流入開口(11)にさらに近い1番目の対の圧縮チャンバー(9)の放射状外側に形成される。
【0019】
固定スクロール(5)は内側面(15)及び対向する外側面(16)を含む端部壁(14)を含む。内側面(15)は内側面(15)から軸方向に延びる第1螺旋構造(6)で旋回スクロール(7)に向かっている。外側面(16)は旋回スクロール(7)を背にして、前述した(図3に図示される)バルブアセンブリー(20)に向かう。排出開口(13)、第1噴射ポート(17)及び第2噴射ポート(18)の何れかはこれらの内側面(15)から外側面(16)まで端部壁(14)を貫通して形成される。図2は第1螺旋構造(6)の構成に対する排出開口(13)及び噴射ポート(17、18)のポジショニングをさらに良く例示するために旋回スクロール(7)が省略された端部壁(14)の内側面(15)を図示する。
【0020】
第1噴射ポート(17)は中央に配置された排出開口(13)に対して第2噴射ポート(18)の実質的に反対側にポジショニングされ、噴射ポート(17、18)のそれぞれはまた排出開口(13)から実質的に同じ距離で放射状離隔される。噴射ポート(17、18)の実質的に対向ポジショニングは第1噴射ポート(17)が対向して対を成す圧縮チャンバー(9)のそれぞれの1番目の圧縮チャンバーと流体連通するようにして、第2噴射ポート(18)が対向して対を成す圧縮チャンバー(9)のそれぞれの2度目の圧縮チャンバーと流体連通するようにする。それにより、排出開口(13)に向かって放射状内側に進行する圧縮チャンバー(9)のそれぞれは排出開口(13)に対して実質的に類似する半径位置で噴射ポート(17、18)の中の1つと流体連通することができ、これはまた噴射ポート(17、18)の中の対応する噴射ポートと流体連通する時、類似する圧力を有する、対向して対を成す圧縮チャンバー(9)のそれぞれの内に配置された冷媒に対応する。噴射ポート(17、18)のそれぞれに到達する時の冷媒の圧力は前述した吸入圧力と排出圧力の間の値を有する中間圧力と称されることができる。
【0021】
図3には、バルブアセンブリー(20)の作動と関連するスクロール圧縮機(1)のコンポーネントがこれらの組立方法をさらに容易に確認するための分解図で図示する。旋回スクロール(7)及びその旋回運動を起こすのに必要なコンポーネントは省略するが、該技術分野で通常の知識を有する者はこのようなコンポーネントが無く例示した観点からバルブアセンブリー(20)の作動方法が明白であることを容易に認識できるだろう。
【0022】
スクロール圧縮機(1)の後面ハウジング(110)はその内部コンポーネントを囲むためにスクロール圧縮機(1)の前面ハウジング(図示しない)と整合するように構成された開放型中空構造である。後方ハウジング(110)は内部に固定スクロール(5)及びバルブアセンブリー(20)を収容するように構成されたハウジング開口(111)を有する。該技術分野で通常の知識を有する者は、冷媒の流れを指向させるための関連構造が追加ハウジングコンポーネントの使用または代案的に配列されたジョイントが間に存在するハウジングコンポーネントの使用を含み、以下で説明するように維持された限り、スクロール圧縮機(1)のハウジングコンポーネントの代案的な構成が提供できると認識しなければならない。さらに具体的に、ハウジング開口(111)が以後開示するバルブアセンブリー(20)の作動を促進する方式で内部に固定スクロール(5)及びバルブアセンブリー(20)を収容するように提供される限り、ハウジングコンポーネントの任意の組合せが用いられることができる。
【0023】
ハウジング開口(111)は冷媒復帰通路(112)と流体連通する。冷媒復帰通路(112)はスクロール圧縮機(1)の圧縮メカニズム内で初期圧縮後、冷媒が通過するようにする関連する冷媒回路(図示しない)の異なるコンポーネントとハウジング開口(111)の間に流体連通を提供する。例えば、コンポーネントは冷媒回路による冷媒の一般的な流れ方向に対して圧縮メカニズムの下流及びスクロール圧縮機(1)の低圧側上流に配置された分離器(図示しない)、例えば、サイクロン分離器であることができる。冷媒復帰通路(112)は冷媒回路から分岐された後、冷媒の部分流れを収容するように構成される。冷媒の部分流れは排出圧力と吸入圧力の間の圧力を有することができ、スクロール圧縮機(1)の低圧側の上流に配置された冷媒回路の少なくとも1つのコンポーネントを迂回することができる。一部の場において、冷媒が冷媒復帰通路(112)に向かって再度分岐されるコンポーネントは圧縮メカニズムの直ぐ下流に、そしてスクロール圧縮機(1)の下流に配置された部分にも配置されることができる。該技術分野で通常の知識を有する者は、圧縮メカニズム内で発生する圧縮プロセスの間に圧縮チャンバー(9)で再度噴射されるのに必要な特徴を有する限り、本発明の範囲内にありながら冷媒が冷媒回路の任意のコンポーネントから冷媒復帰通路(112)に復帰できることを認識しなければならない。
【0024】
冷媒復帰通路(112)は後面ハウジング(110)の噴射チャンバー(113)につながる。噴射チャンバー(113)は冷媒復帰通路(112)とバルブアセンブリー(20)の間に配置されたハウジング開口(111)の一部として提供される開放空間である。噴射チャンバー(113)に入る冷媒は復帰冷媒の状況によって気体蒸気または気体蒸気と液体の組合せであることができる。
【0025】
第1ガスケット(115)は固定スクロール(5)の外側面(16)の周りとハウジング開口(111)を限定する後面ハウジング(110)の内側表面間に配置される。固定スクロール(5)はスクロール圧縮機(1)の低圧側から噴射チャンバー(113)とバルブアセンブリー(20)を隔離させるために冷媒が固定スクロール(5)の周り周囲に流れることのできない方式で密閉部を生成するように後面ハウジング(110)の内側表面と外側面(16)の間で圧縮された第1ガスケット(115)と共にハウジング開口(111)内に収容される。バルブアセンブリー(20)は外側面(16)と冷媒復帰通路(112)の間に配置され、その外向表面は冷媒復帰通路(112)を通じて噴射チャンバー(113)に進入する冷媒に露出される。
【0026】
バルブアセンブリー(20)は噴射板(22)、二重リード構造(30)、バルブガスケット(50)及びバルブボディー(80)を含み、コンポーネントは冷媒復帰通路(112)で固定スクロール(5)に向かって進行する時に提供された順で配置される。以下、図3の分解図においてバルブアセンブリー(20)を形成するコンポーネントの分離方向に図示したバルブアセンブリー(20)の組立て方向はバルブアセンブリー(20)の軸方向と称される。バルブアセンブリー(20)の軸方向はまた以後に使われるように、その構成コンポーネントのそれぞれの軸方向に対応する。
【0027】
噴射板(22)は実質的に平面である第1主表面(23)及び対向して配列されてまた実質的に平面である第2主表面(24)を含み、主表面(23、24)は互いに平行してバルブアセンブリー(20)の軸方向に垂直に配列される。第1主表面(23)は冷媒復帰通路(112)に向かって第2主表面(24)はリード構造(30)及びバルブガスケット(50)に向かう。
【0028】
噴射板(22)は第1噴射ホール(25)と離隔された第2噴射ホール(26)を含む。噴射ホール(25、26)のそれぞれは第1主表面(23)から第2主表面(24)まで軸方向に対して噴射板(22)を貫通して延びる。軸方向に垂直である方向に対する噴射ホール(25、26)間の間隔は固定スクロール(5)を貫通して形成された第1噴射ポート(17)と第2噴射ポート(18)間の間隔と実質的に類似するか、同一であることができる。
【0029】
噴射ホール(25、26)のそれぞれは平行するように配列された噴射ホール(25、26)のそれぞれの延長方向と共に細長型の形状を有することを図示している。噴射ホール(25、26)はその細長型構成によって噴射スロット(25、26)と称されることができる。噴射ホール(25、26)のそれぞれは細長型スタジアム(stadium)形状を有することを図示しているが、楕円形状、卵形状、丸い直四角形状などの他の円形及び細長型形状が用いられることができる。噴射ホール(25、26)のそれぞれの細長型形状は純粋な円形断面形状と比較して、これによる増加した流動断面積を有利に提供し、これは結局、冷媒の与えられた圧力に対して噴射ホール(25、26)のそれぞれを通じて復帰冷媒により加えられることのできる力を増加させる。しかし、円形形状を含む他の形状が依然としてバルブアセンブリー(20)の残った有利な特徴を認識しながら用いられることができる。
【0030】
第2ガスケット(116)は第1主表面(23)の周りとハウジング開口(111)を限定する後面ハウジング(110)の内側表面間に配置される。第2ガスケット(116)は冷媒がバルブアセンブリー(20)を貫通して形成された流動経路を迂回してスクロール(5、7)の圧縮チャンバー(9)と流体連通することを防止するように噴射板(22)と後面ハウジング(110)の間に密閉部を提供する。
【0031】
噴射板(22)は一般的に直四角形状で、直四角形状の4個の角のそれぞれはこれを貫通して形成されたファスナー開口(27)を含む。ファスナー開口(27)は噴射板(22)と密閉式で噛み合う時、第2ガスケット(116)の周りの位置から外側に配置される。図3に図示するように、ファスナー開口(27)のそれぞれは後でさらに詳細に説明するようにバルブアセンブリー(20)のコンポーネントを共に結合して圧縮するために対応するねじ型ファスナー(117)を軸方向に収容するように構成される。ねじ型ファスナー(117)のそれぞれの端部はハウジング開口(111)を限定する後面ハウジング(110)の表面に提供された4個の対応するねじ型開口(図示しない)中の1つに挿入されることができる。バルブアセンブリー(20)を形成するコンポーネントが以下に説明するようにコンポーネント間の関係を維持しながらこれらの間に必要な流体気密密閉部を形成するために互いに圧縮される限り、代案的な結合方法がまた用いられることができる。
【0032】
噴射板(22)はまたこれを貫通して形成された一対の離隔されたロケーティング開口(28)を含む。ロケーティング開口(28)のそれぞれはバルブアセンブリー(20)が組み立てられた構成にある時、これを通じて対応するロケーティングピッチャー(118)を収容するように構成される。ロケーティングピッチャー(118)はねじ型ファスナー、ピンなどであることができる。ロケーティング開口(28)の中の2つ以上の使用はバルブアセンブリー(20)のコンポーネントがその軸方向に垂直である方向に併進するか、その軸方向に平行するように配列された軸を中心に回転しないことを保障する。しかし、協力する突出部及び湾入部のような他のロケーティングピッチャーが本発明の範囲内にありながらバルブアセンブリー(20)を形成するコンポーネント内に存在することができる。
【0033】
噴射板(22)は噴射チャンバー(113)で流入する復帰冷媒により加えられる圧力を受ける時、変形に抵抗する剛性材料で形成される。噴射板(22)は所望の通り、アルミニウム、アルミニウム合金、鋼鉄などのような金属性材料で形成される。
【0034】
二重リード構造(30)は第1主表面(31)及び対向して配列された第2主表面(32)(図6に最も良く図示される)を含む薄くて平らな板型ボディーである。主表面(31、32)は互いに平行してバルブアセンブリー(20)の軸方向に垂直に配列される。後でさらに詳細に説明するように、第1主表面(31)は噴射板(22)の第2主表面(24)に向けてそれと噛み合うように構成されて、第2主表面(32)はバルブガスケット(50)に向けてそれと噛み合うように構成される。
【0035】
二重リード構造(30)は第1リード(33)、第2リード(34)及び連結部分(35)を含む。リード(33、34)及び連結部分(35)は1つのモノリシック構造で一体に形成される。第1リード(33)及び第2リード(34)は通常、スクロール圧縮機(1)の作動中にリード(33、34)が曲がらない時、バルブアセンブリー(20)の軸方向に垂直である対向平行方向に連結部分(35)から長さ方向に離れるように延びる。提供された実施例で、リード(33、34)及び連結部分(35)は実質的にZ-形状構成を有するように協力するが、連結部分(35)は例示された交錯する構成で配列されたリード(33、34)と共に説明された単一構造を形成するように連結部分(35)がリード(33、34)間で延びてこれらを連結する限り、任意の形状または構成を有することができる。
【0036】
第1リード(33)はピボット部分(38)と端部部分(39)の間から長さ方向に延びるアーム(37)を含む。ピボット部分(38)は軸を形成するが、この軸を中心に(ピボット部分(38)、反対側のアーム(37)の遠位(distal)端部に配置された端部部分(39)を含む)第1リード(33)の残りが固定連結部分(35)に対して曲がる。端部部分(39)はバルブアセンブリー(20)の軸方向に対して噴射板(22)の第1噴射ホール(25)と整列して配置される。アーム(37)は実質的に直四角形状を含むことができる一方、端部部分(39)は第1噴射ホール(25)と実質的に類似する周り形状を含むことができる。例えば、端部部分(39)は第1噴射ホール(25)の周り周囲で噴射板(22)と噛み合う時、端部部分(39)が第1噴射ホール(25)をカバーできることを保障するように細長型スタジアム形状、楕円形状、卵形状、丸い直四角形状などを含むことができる。
【0037】
第2リード(34)はピボット部分(42)と端部部分(43)の間から長さ方向に延びるアーム(41)を含む。ピボット部分(42)は軸を形成するが、この軸を中心に(ピボット部分(42)反対側のアーム(41)の遠位端部に配置された端部部分(43)を含む)第2リード(34)の残りが固定連結部分(35)に対して曲がる。端部部分(43)はバルブアセンブリー(20)の軸方向に対して噴射板(22)の第2噴射ホール(26)と整列して配置される。アーム(41)は実質的に直四角形状を含むことができる一方、端部部分(43)は第2噴射ホール(26)と実質的に類似する周り形状を含むことができる。例えば、端部部分(43)は第2噴射ホール(26)の周り周囲で噴射板(22)と噛み合う時、端部部分(43)が第2噴射ホール(26)をカバーできることを保障するように細長型スタジアム形状、楕円形状、卵形状、丸い直四角形状などを含むことができる。
【0038】
二重リード構造(30)は対向角に形成された連結部分(35)の外側に配置された区域に配置された一対のロケーティング開口(48)をさらに含む。一対のロケーティング開口(48)のそれぞれは噴射板(22)のロケーティング開口(28)の中の対応するロケーティング開口と整列されて配置される。ロケーティング開口(48)のそれぞれはバルブアセンブリー(20)がバルブガスケット(50)だけではなく噴射板(22)に対して二重リード構造(30)を適切にポジショニングするように組み立てられた構造にある時、これを通じてロケーティングピッチャー(118)の中の対応するロケーティングピッチャーを収容するように構成される。
【0039】
二重リード構造(30)はリード(33、34)のアーム(37、41)のそれぞれが二重リード構造(30)により一般的に限定された平面から離れるようにそれぞれのピボット部分(38、42)を中心に曲がるようにする弾性的に柔軟な材料で形成される。弾性的に柔軟な材料はピボット部分(38、42)を中心にリード(33、34)のそれぞれの反復的な弾性変形を可能にする一方、相変らずリード(33、34)のそれぞれがその元来の位置にまた戻るように選択され、ここでリード(33、34)はバルブアセンブリー(20)の軸方向に垂直であり二重リード構造(30)の連結部分(35)の主表面(31、32)に平行するように配列される。対応する噴射ホール(25、26)から離れるようにリード(33、34)のそれぞれを曲げることは対応するピボット部分(38、42)のそれぞれでリード(33、34)のそれぞれの弾性により生成されたスプリング力を克服する力がリード(33、34)のそれぞれに加えられることを要求する。それにより、二重リード構造(30)はアルミニウム、鋼鉄またはこれらの合金のような適切な金属性材料で形成されることができる。
【0040】
バルブガスケット(50)は第1主表面(53)及び対向して配列された第2主表面(54)(図6に最も良く図示される)を有する平面部分(51)と共に薄くて板型構成を有する平面部分(51)を含み、これらのそれぞれはバルブアセンブリー(20)の軸方向に実質的に垂直に配列される。第1主表面(53)は二重リード構造(30)の第2主表面(32)に向けてそれと密閉式で噛み合うように構成されて、第2主表面(54)はバルブボディー(80)の第1主表面(81)(図6参照)に向けて密閉式で噛み合うように構成される。さらに具体的に、平面部分(51)の第1主表面(53)は二重リード構造(30)の固定及び非屈曲連結部分(35)と密閉式で噛み合うように構成される。第1主表面(53)はその周りから軸方向に突出するビード(bead)(52)をさらに含み、ビード(52)はその周りを中心に噴射板(22)の第2主表面(24)と密閉式で噛み合うように構成される。ビード(52)は噴射板(22)のロケーティング開口(28)及び噴射ホール(25、26)を囲むように周りが第2主表面(24)と噛み合う。ビード(52)は噴射板(22)との噛み合いを確立する時、介在する二重リード構造(30)の厚さを勘案して適当な軸方向長さだけ第1主表面(53)の残りから突出する。
【0041】
バルブガスケット(50)は第1フラップ(55)及び第2フラップ(65)をさらに含み、これらのそれぞれはバルブガスケット(50)の平面部分(51)から延びて平面部分(51)と連続して形成される。即ち、平面部分(51)、第1フラップ(55)及び第2フラップ(65)は何れも単一及びモノリシック構造の一部として一体に形成される。第1フラップ(55)及び第2フラップ(65)はそれぞれ平面部分(51)から遠く反対及び平行方向に延びる。第1フラップ(55)はバルブアセンブリー(20)の軸方向に対して第1リード(33)と整列されて、第2フラップ(65)はバルブアセンブリー(20)の軸方向に対して第2リード(34)と整列される。
【0042】
第1フラップ(55)は平面部分(51)及び自由に配置された遠位端部(57)に連結されて、これらと連続する近接端部(56)を含む。第1フラップ(55)は平面部分(51)の第1主表面(53)と連続して形成された接触表面(58)(図6参照)をさらに含み、接触表面(58)は二重リード構造(30)の第1リード(33)に向かう。第1フラップ(55)及びさらに具体的にはその接触表面(58)は第1フラップ(55)と平面部分(51)の平面に対して傾斜するように配列されて、第1フラップ(55)は噴射板(22)から遠くそしてバルブボディー(80)の方に傾く。傾斜は二重リード構造(30)の連結部分(35)と接触表面(58)の間に存在する軸方向距離を含み、この距離は第1フラップ(55)が近接端部(56)から遠位端部(57)まで延びることによって漸進的に増加する。接触表面(58)は冷媒がバルブアセンブリー(20)を通過することで圧力が加えられる結果として、第1リード(33)が接触表面(58)に向けて曲がるか、ピボットされる時、第1リード(33)と噛み合うように構成される。接触表面(58)は第1リード(33)と実質的に類似する形状を含むことができ、第1リード(33)より若干大きい大きさを含み、第1リード(33)が接触表面(58)に向けて曲がる時に第1リード(33)が接触表面(58)と一貫して接触することを保障することができる。接触表面(58)の傾斜は実質的に一定であることができるが、曲がることの結果として第1リード(33)に存在する任意の曲率を勘案するように若干の曲率をまた含むことができる。接触表面(58)の傾斜は平面部分(51)の平面に対して約3~5度の角度であることができるが、本発明の範囲内で維持されながら他の傾斜角が用いられることができる。
【0043】
図5に最も良く図示されるように、平面部分(51)から第1フラップ(55)の傾斜した屈曲は第1フラップ(55)の周りの少なくとも一部周囲での周り開口(60)の形成を含む。周り開口(60)はバルブボディー(80)の方に進行する時、バルブガスケット(50)による冷媒の通路を可能にするよう構成される。提供された実施例で、周り開口(60)は近接端部(56)に隣接した一対の近接開口(61)と遠位端部(57)周囲に延びる遠位開口(62)に細分されて、遠位開口(62)は近接端部(56)及び遠位端部(57)中間の対向位置で平面部分(51)を第1フラップ(55)に連結する一対の対向する連結セグメント(63)を通じて近接開口(61)から分離される。連結セグメント(63)は第1リード(33)が第1フラップ(55)に向けて曲がり、それと噛み合う時、第1フラップ(55)の構成を維持するように第1フラップ(55)に剛性及び安全性を提供する。
【0044】
第2フラップ(65)は平面部分(51)及び自由に配置された遠位端部(67)に連結されて、これらと連続する近接端部(66)を含む。第2フラップ(65)は平面部分(51)の第1主表面(53)と連続して形成された接触表面(68)をさらに含み、接触表面(58)は二重リード構造(30)の第2リード(34)に向かう。第2フラップ(65)及びさらに具体的にはその接触表面(68)は第2フラップ(65)と平面部分(51)の平面に対して傾斜するように配列されて、第2フラップ(65)は噴射板(22)から遠くそしてバルブボディー(80)の方に傾く。傾斜は二重リード構造(30)の連結部分(35)と接触表面(68)の間に存在する軸方向距離を含み、この距離は第2フラップ(65)が近接端部(66)から遠位端部(67)まで延びることによって漸進的に増加する。接触表面(68)は冷媒がバルブアセンブリー(20)を通過することによって圧力が加えられる結果として、第2リード(34)が接触表面(68)に向けて曲がるか、ピボットされる時、第2リード(34)と噛み合うように構成される。接触表面(68)は第2リード(34)と実質的に類似する形状を含むことができ、第2リード(34)より若干大きい大きさを含み、第2リード(34)が接触表面(68)に向けて曲がる時に第2リード(34)が接触表面(68)と一貫して接触することを保障することができる。接触表面(68)の傾斜は実質的に一定であることができるが、曲がることの結果として第2リード(34)に存在する任意の曲率を勘案するように若干の曲率をまた含むことができる。接触表面(68)の傾斜は平面部分(51)の平面に対して約3~5度の角度であることができるが、本発明の範囲内で維持されながら他の傾斜角が用いられることができる。
【0045】
平面部分(51)から第2フラップ(65)の傾斜した屈曲は第2フラップ(65)の周りの少なくとも一部周囲での周り開口(70)の形成を含む。周り開口(70)はバルブボディー(80)の方に進行する時、バルブガスケット(50)による冷媒の通路を可能にするように構成される。提供された実施例で、周り開口(70)は近接端部(66)に隣接した一対の近接開口(71)と遠位端部(67)周囲に延びる遠位開口(72)に細分され、遠位開口(72)は近接端部(66)及び遠位端部(67)中間の対向位置で平面部分(51)を第2フラップ(65)に連結する一対の対向する連結セグメント(73)を通じて近接開口(71)から分離される。連結セグメント(73)は第2リード(34)が第2フラップ(65)に向けて曲がってそれと噛み合う時、第2フラップ(65)の構成を維持するように第2フラップ(65)に剛性及び安全性を提供する。
【0046】
バルブガスケット(50)はビード(52)外部の位置で貫通して形成された4個のファスナー開口(77)を含む。4個のファスナー開口(77)のそれぞれは噴射板(22)のファスナー開口(27)の中の対応するファスナー開口と整列して配置されて、これを通じてねじ型ファスナー(117)の中の対応するねじ型ファスナーを収容するように構成される。バルブガスケット(50)はビード(52)内部の位置で貫通して形成された一対のロケーティング開口(78)をさらに含む。一対のロケーティング開口(78)のそれぞれは二重リード構造(30)のロケーティング開口(48)の中の対応するロケーティング開口と整列されて配置され、これを通じてロケーティングピッチャー(118)の中の対応するロケーティングピッチャーを収容するように構成される。
【0047】
(平面部分(51)、ビード(52)、第1フラップ(55)及び第2フラップ(65)を含む)バルブガスケット(50)の全体は前述のように、噴射板(22)、二重リード構造(30)及びバルブボディー(80)の対応する表面のそれぞれと密閉式で噛み合うのに適した弾性的に圧縮性である材料で形成される。バルブガスケット(50)は所望の通り、エラストマーのような重合体材料で形成(モールディング)されることができる。バルブガスケット(50)を形成するのにエラストマー材料を使用するのはスクロール圧縮機(1)の作動中にリード(33、34)との反復的な金属間接触を防止することができ、これは硬い金属性材料と比較してエラストマー材料の相対的軟性により二重リード構造(30)の耐久性を増加させる。
【0048】
バルブボディー(80)は平面部分(51)の第2主表面(54)の周りと噛み合うように構成された第1主表面(81)の周りを含む。第1主表面(81)の周りはバルブアセンブリー(20)の軸方向に垂直に配列される。第1主表面(81)に対向するように形成されたバルブボディー(80)の第2主表面(82)は固定スクロール(5)の外側面(16)に向ける。第1主表面(81)はその内部に形成された第1湾入部(85)(図6)及び離隔された第2湾入部(95)(図7)を含み、湾入部(85、95)は交錯する構成で互いに平行するように長さ方向に延びる。
【0049】
第1湾入部(85)はバルブアセンブリー(20)の軸方向に対して第1フラップ(55)と整列されて配置され、傾斜した第1フラップ(55)の少なくとも一部は第1湾入部(85)内に延びる。第1湾入部(85)は第1主表面(81)の周りの平面に対して一定角度で傾いた表面(86)により限定される。表面(86)は第1フラップ(55)の近接端部(56)に隣接するように配置された近接端部(87)から第1フラップ(55)の遠位端部(57)に隣接するように配置された遠位端部(88)まで延びる。第1湾入部(85)の軸方向深さは表面(86)がその近接端部(87)から遠位端部(88)まで進行するにつれて増加して、遠位端部(88)が固定スクロール(5)に向けて最大深さを有するようにする。表面(86)の傾斜角は例えば、約3~5度で傾く第1フラップ(55)の傾斜角に実質的に対応することができるが、本発明の範囲を逸することなく代案的な構成が用いられることができる。
【0050】
第1湾入部(85)への第1フラップ(55)の延長は第1湾入部(85)を第1主表面(81)の周りと第1フラップ(55)により限定された平面間の第1流動空間(89)及び表面(86)の傾斜した部分と第1フラップ(55)間の第2流動空間(91)に分割する。第1流動空間(89)内に存在する任意の冷媒は第1フラップ(55)を囲む周り開口(60)を通じて流動することによってバルブガスケット(50)を通じて第2流動空間(91)に流れることができる。
【0051】
バルブボディー(80)の第2主表面(82)はそれから軸方向に、そして固定スクロール(5)に向けて突出する第1ポスト(post)(83)を含む。第1流動通路(92)がバルブボディー(80)を貫通して形成されて、第1湾入部(85)から第1噴射ポート(17)の周り周囲で固定スクロール(5)と噛み合う第1ポスト(83)の軸方向端部まで延びる。第1流動通路(92)は第1湾入部(85)と固定スクロール(5)の第1噴射ポート(17)間に流体連通を提供する。O-リング(図示しない)または類似する密閉エレメントが第1ポスト(83)の端部部分と固定スクロール(5)の外側面(16)または第1噴射ポート(17)を限定する表面間に配置されて、その間のジョイントを流体で密閉することができる。第1流動通路(92)はバルブアセンブリー(20)の軸方向に垂直である方向に対して第1フラップ(55)の遠位端部(57)からオフセットされた位置で第1湾入部(85)を限定する表面(86)の遠位端部(88)から延びることができる。オフセットは第1フラップ(55)の遠位端部(57)から第1流動通路(92)に向かって流れる時、冷媒の方向変化が過度に大きいことを防止するために存在することができる。それにより、第1湾入部(85)と第1流動通路(92)が協力して、第1噴射ポート(17)と流体連通するように構成されたバルブボディー(80)を通じて第1流動経路を形成する。
【0052】
第1流動通路(92)は第1湾入部(85)の表面(86)から延びる第1セグメント(93)及び第1ポスト(83)の端部まで延びる(図6で破線(phantom line)で図示する)第2セグメント(94)で形成される。流動経路(92、102)のそれぞれが実質的に同じ構成を有するので、第1流動通路(92)の構成は図7に図示するように第2湾入部(95)と関連する第2流動通路(102)の検討によって最も良く理解できるだろう。第1セグメント(93)及び第2セグメント(94)はセグメント(93、94)のそれぞれを通じて実質的に円形である流動断面積を形成するための実質的に円筒形状を有するとしてそれぞれ図示するが、本発明の範囲を逸することなく代案的な構成が用いられることができる。第1セグメント(93)は第2セグメント(94)の第2直径より大きい第1直径を含み、従って、第1セグメント(93)は第2セグメント(94)より大きい流動断面積を含む。第2セグメント(94)より大きい断面積を有する第1セグメント(93)はバルブアセンブリー(20)の作動の間に流量損失を最小化するように、第1流動通路(92)を通じて流れる時に冷媒が受ける圧力降下を減少させる。さらに、第1流動通路(92)の直ぐ上流の第1湾入部(85)による流動断面積はまたその第1セグメント(93)の流動断面積より大きく、これで圧力降下及び流量損失の不在を追加で保障する。
【0053】
第1セグメント(93)と第2セグメント(94)は互いに対して斜めに配置されることができる。例示した実施例で、第1セグメント(93)はバルブアセンブリー(20)の軸方向に対して傾斜する一方、第2セグメント(94)は第1噴射ポート(17)と軸方向に整列されてバルブアセンブリー(20)の軸方向に平行するように配列される。
【0054】
第2湾入部(95)はバルブアセンブリー(20)の軸方向に対して第2フラップ(65)と整列されて配置され、傾斜した第2フラップ(65)の少なくとも一部は第2湾入部(95)内に延びる。第2湾入部(95)は第1主表面(81)の周りの平面に対して一定角度で傾いた表面(96)により限定される。表面(96)は第2フラップ(65)の近接端部(66)に隣接するように配置された近接端部(97)から第2フラップ(65)の遠位端部(67)に隣接するように配置された遠位端部(98)まで延びる。第2湾入部(95)の軸方向深さは表面(96)がその近接端部(97)から遠位端部(98)まで進行するにつれて増加し、遠位端部(98)が固定スクロール(5)に向けて最大深さを有するようにする。表面(96)の傾斜角は例えば、約3~5度で傾く第2フラップ(65)の傾斜角に実質的に対応することができるが、本発明の範囲を逸することなく代案的な構成が用いられることができる。
【0055】
第2湾入部(95)への第2フラップ(65)の延長は第2湾入部(95)を第1主表面(81)の周りと第2フラップ(65)により限定された平面間の第1流動空間(99)及び表面(96)の傾斜した部分と第2フラップ(65)間の第2流動空間(101)に分割する。第1流動空間(99)内に存在する任意の冷媒は第2フラップ(65)を囲む周り開口(70)を通じて流動することによってバルブガスケット(50)を通じて第2流動空間(101)に流れることができる。
【0056】
バルブボディー(80)の第2主表面(82)はそれから軸方向に、そして固定スクロール(5)に向けて突出する第2ポスト(84)を含む。第2流動通路(102)がバルブボディー(80)を貫通して形成されて、第2湾入部(95)から第2噴射ポート(18)の周り周囲で固定スクロール(5)と噛み合う第2ポスト(84)の軸方向端部まで延びる。第2流動通路(102)は第2湾入部(95)と固定スクロール(5)の第2噴射ポート(18)間に流体連通を提供する。O-リング(図示しない)または類似する密閉エレメントが第2ポスト(84)の端部部分と固定スクロール(5)の外側面(16)または第2噴射ポート(18)の表面間に配置されて、その間のジョイントを流体で密閉することができる。第2流動通路(102)はバルブアセンブリー(20)の軸方向に垂直である方向に対して第2フラップ(65)の遠位端部(67)からオフセットされた位置で第2湾入部(95)を限定する表面(96)の遠位端部(98)から延びることができる。オフセットは第2フラップ(65)の遠位端部(67)から第2流動経路(102)に向かって流れる時、冷媒の方向変化が過度に大きいことを防止するために存在することができる。それにより、第2湾入部(95)と第2流動通路(102)が協力して、第2噴射ポート(18)と流体連通するように構成されたバルブボディー(80)を通じて第2流動経路を形成する。
【0057】
第2流動通路(102)は第2湾入部(95)の表面(96)から延びる第1セグメント(103)及び第2ポスト(84)の端部まで延びる第2セグメント(104)で形成される。第1セグメント(103)及び第2セグメント(104)はセグメント(103、104)のそれぞれを通じて実質的に円形である流動断面積を形成するための実質的に円筒形状を有するとしてそれぞれ図示したが、本発明の範囲を逸することなく代案的な構成が用いられることができる。第1セグメント(103)は第2セグメント(104)の第2直径より大きい第1直径を含み、従って、第1セグメント(103)は第2セグメント(104)より大きい流動断面積を含む。第2セグメント(104)より大きい断面積を有する第1セグメント(103)はバルブアセンブリー(20)の作動の間に流量損失を最小化するように第2流動通路(102)を通じて流れる時、冷媒が受ける圧力降下を減少させる。さらに、第2流動通路(102)の直ぐ上流の第2湾入部(95)による流動断面積はまたその第1セグメント(103)の流動断面積より大きく、これで圧力降下及び流量損失の不在を追加で保障する。
【0058】
第1セグメント(103)と第2セグメント(104)は互いに対して斜めに配置されることができる。例示された実施例で、第1セグメント(103)はバルブアセンブリー(20)の軸方向に対して傾斜する一方、第2セグメント(104)は第2噴射ポート(18)と軸方向に整列されてバルブアセンブリー(20)の軸方向に平行するように配列される。
【0059】
バルブボディー(80)はその周りを中心に貫通して形成された4個のファスナー開口(107)を含み、4個のファスナー開口(107)のそれぞれはバルブガスケット(50)のファスナー開口(77)の中の対応するファスナー開口と整列して配置され、これを通じてねじ型ファスナー(117)の中の対応するねじ型ファスナーを収容するように構成される。バルブボディー(80)はこれを貫通して形成された一対のロケーティング開口(108)をさらに含み、一対のロケーティング開口(108)のそれぞれはバルブガスケット(50)のロケーティング開口(78)の中の対応するロケーティング開口と整列されて配置され、これを通じてロケーティングピッチャー(118)の中の対応するロケーティングピッチャーを収容するように構成される。
【0060】
バルブボディー(80)はバルブアセンブリー(20)を通過する冷媒により加えられる圧力を受ける時に変形に抵抗する剛性材料で形成される。バルブボディー(80)は所望の通りアルミニウム、アルミニウム合金、鋼鉄などのような金属性材料で形成される。
【0061】
以下バルブアセンブリー(20)の動作を説明する。冷媒の流れの構成は噴射ポート(17、18)のそれぞれに入る部分冷媒流れのそれぞれに対して実質的に同一であるので、第2噴射ホール(26)から第2噴射ポート(18)に伝達される他の部分の冷媒流れと関連する、対応して類似するコンポーネントが同じ方式で作動するということを条件に、第1噴射ホール(25)から第1噴射ポート(17)に伝達される部分冷媒流れだけを以下で詳細に説明する。
【0062】
スクロール圧縮機(1)の作動中に、協力するスクロール(5、7)により形成された圧縮メカニズムから排出された冷媒の少なくとも一部は冷媒復帰通路(112)を通じてまた噴射チャンバー(113)に復帰される。リード(33)の端部部分(39)は、通常的に第1噴射ホール(25)を横切って延びてカバーするように構成されて噴射チャンバー(3)から第1噴射ポート(17)の方に復帰冷媒の所望としない流れを防止する。スクロール圧縮機(1)の圧縮メカニズムは第1噴射ポート(17)が第1噴射ポート(17)を通過するそれぞれの後続圧縮チャンバー(9)の進行によって圧縮メカニズム内で冷媒の可変圧力を反復的に受けるように作動する。
【0063】
圧縮メカニズム内部で発生する冷媒から第1噴射ポート(17)により受けるようになる可変圧力が相対的に高い時、第1噴射ホール(25)を囲む噴射板(22)の表面に対して第1リード(33)の端部部分(39)が維持されて噴射チャンバー(113)内の冷媒が第1噴射ポート(17)に向かって伝達されることを継続して防止する。しかし、圧縮メカニズム内部で発生する冷媒から第1噴射ポート(17)により受けるようになる可変圧力が相対的に低い時、噴射チャンバー(113)内の冷媒の圧力は結局圧縮メカニズムで発生する相対的に低い圧力を超過し、第1リード(33)の端部部分(39)の対向表面にわたって圧力差が設定される。噴射チャンバー(113)内の冷媒の圧力の力が圧縮メカニズムで発生する冷媒の圧力とピボット部分(38)で第1リード(33)の弾性により生成されたスプリング力の組み合わせられた力を超過する時、第1リード(33)はピボット部分(38)により限定された軸を中心にバルブボディー(80)に向かってピボットする。第1リード(33)のピボットは噴射チャンバー(113)内の冷媒が第1噴射ホール(25)を通じて、そして第1リード(33)の軸方向に離隔された端部部分(39)周囲を通過するようにする。第1リード(33)はバルブガスケット(50)の第1フラップ(55)の接触表面(58)に直面する時までピボットし、これは第1リード(33)の回転を制限する相対的にスムーズな停止を提供する。
【0064】
次に、噴射チャンバー(113)で発生した冷媒はバルブボディー(80)の第1湾入部(85)により形成された開放空間を通じて進行しながら、第1フラップ(55)を囲む周り開口(60)を通じてバルブガスケット(50)を通過する。その後、冷媒は第1流動通路(92)に向かって流れて、これを通じて第1噴射ポート(17)内に伝達される。その後、冷媒は圧縮チャンバー(9)内に既に配置されて固定スクロール(5)の流入開口(11)の中の1つで発生する冷媒より高い圧力を有しながら対応する圧縮チャンバー(9)内に噴射されて、これは圧縮プロセスの中間位置から圧縮メカニズムにより高い圧力の冷媒をまた流入させることによってスクロール圧縮機(1)の圧縮容量が増加できるようにする。
【0065】
第1リード(33)は結局、圧縮メカニズムのサイクリング及び第1リード(33)の対向側面での結果的な圧力差に基づいてバルブアセンブリー(20)を通じて噴射チャンバー(113)からの流れを遮断する位置にまた弾力的に戻る。それにより、バルブアセンブリー(20)は第1リード(33)に対して所望としない方向に冷媒の流れを防止するためのチェックバルブを作動させて、これは結局、圧縮メカニズムで発生する冷媒が所望としない流れ方向に噴射チャンバー(113)内に逆流することを防止する。固定スクロール(5)に対する旋回スクロール(7)の旋回により形成されたそれぞれの通過する圧縮チャンバー(9)に対して第1噴射ポート(17)が受ける圧力が変化することによって説明されたプロセスが反復的に行われる。
【0066】
図示して説明したバルブアセンブリー(20)は多くの有利な特徴を提供する。図3図5の検討から明白であるように、第1噴射ポート(17)に向かう部分流れと関連するコンポーネントを有するバルブアセンブリー(20)の前半部及び第2噴射ポート(18)に向かう部分流れと関連するコンポーネントを有するバルブアセンブリー(20)の後半部はバルブアセンブリー(20)を通過する中心軸に対して後半部が前半部に対して180度回転されたものと実質的に構造的に同一であり、ここで中心軸は固定スクロール(5)の排出開口(13)の位置及び冷媒復帰通路(112)が噴射チャンバー(113)と交差する位置に実質的に対応する。2の部分流れ間のこのような交錯して180度回転された関係は、部分流れのそれぞれが実質的に類似する流動条件及び流動経路長さを経験する時に冷媒が噴射ポート(17、18)のそれぞれにさらに均一に分配されるようにする。噴射ホール(25、26)のそれぞれの伸張はリード(33、34)を選択的に作動させるためにリード(33、34)のそれぞれにさらに大きい圧力が加えられることを許容する。二重リード構造(30)の単一形成はバルブアセンブリー(20)の製造を単純化する。バルブガスケット(50)の傾斜したフラップ(55、65)はリード(33、34)の反復的な曲げの間にリード(33、34)との金属間接触を防止するための軟らかい接触表面(58、68)を提供する。この軟らかい接触はリード(33、34)の耐久性を増加させて車両の乗客室内で経験し得るNVHの生成を防止する。フラップ(55、65)の傾斜した構成はまたリード(33、34)のそれぞれが受ける屈曲の程度を規定し、これはそれぞれのピボット部分(38、42)でリード(33、34)の耐久性をさらに向上させる。バルブボディー(80)を通じて形成された流動経路のそれぞれによる漸進的に減少する流動面積はそれぞれの噴射ポート(17、18)に向けて流れる時に冷媒に対する所望としない圧力降下または流量損失を防止する。
【0067】
図8図12を参照して、本発明の他の実施例によるバルブアセンブリー(220)を開示する。バルブアセンブリー(220)は多様な面でバルブアセンブリー(20)と類似し、噴射板(222)、二重リード構造(230)及びバルブボディー(280)を含み、これらのそれぞれはバルブアセンブリー(20)の対応するコンポーネントを形成するのに使用するのに適すると説明したものと同じ材料で形成されることができる。バルブアセンブリー(220)を形成するコンポーネントはバルブアセンブリー(20)を参照に説明したように、固定スクロール(5)と後面ハウジング(110)の間にバルブアセンブリー(220)をポジショニングするための、類似するようにポジショニングされたロケーティング開口及びファスナー開口を含み、従って、このような特徴及びバルブアセンブリー(220)の組立方法に対する追加説明はここで省略すれる。しかし、バルブアセンブリー(220)は、バルブアセンブリー(220)のバルブガスケット(図示しない)がバルブアセンブリー(220)を通過する冷媒の側面漏れを防止するために噴射板(222)とバルブボディー(280)の間の周り密閉部を形成することにのみ用いられ、二重リード構造(230)とバルブボディー(280)の間に配置されず、前述したように二重リード構造(230)が曲がる間に噛み合うように接触表面を提供するという点でバルブアセンブリー(20)と相違する。
【0068】
噴射板(222)は実質的に平面である第1主表面(223)及び対向して配列されて、また実質的に平面である第2主表面(224)を含む。噴射板(222)は第1主表面(223)から第2主表面(224)まで軸方向に対して噴射板(222)を貫通して延びる第1噴射ホール(225)及び離隔された第2噴射ホール(226)を含み、噴射ホール(225、226)のそれぞれはバルブアセンブリー(20)の噴射ホール(25、26)と類似する方式でポジショニングされて形状化される。
【0069】
二重リード構造(230)は第1主表面(231)及び対向して配列された第2主表面(232)を含む薄くて平らな板型ボディーである。二重リード構造(230)は第1リード(233)、第2リード(234)及び連結部分(235)を含み、リード(233、234)及び連結部分(235)は1つのモノリシック構造でもう一度一体に形成される。第1リード(233)はピボット部分(238)と端部部分(239)の間から長さ方向に延びるアーム(237)を含む一方、第2リード(234)はピボット部分(242)と端部部分(243)の間から長さ方向に延びるアーム(241)を含む。リード(233、234)は対応する噴射ホール(225、226)のそれぞれを選択的にカバーするように構成された対応する端部部分(239、243)と共に対応するピボット部分(238、242)を中心にもう一度ピボットする。アーム(237、241)及び端部部分(239、243)はバルブアセンブリー(20)の二重リード構造(30)のアーム(37、41)及び端部部分(39、43)と実質的に類似する形状及び構成を含む。連結部分(235)が二重リード構造(230)の中央部分を横切って延びるよりはピボット部分(238、242)を連結する時に二重リード構造(230)の周りを中心に延びるという点から連結部分(235)はバルブアセンブリー(20)の連結部分(35)と相違する。
【0070】
バルブボディー(280)は二重リード構造(230)の連結部分(235)と噛み合うように構成された第1主表面(281)及び固定スクロール(5)の外側面(16)に向けるように構成された対向して配列された第2主表面(282)を含む。第1主表面(81)は第1リード(233)に対応する第1湾入部(285)及び第2リード(234)に対応する離隔された第2湾入部(295)を含む。第1湾入部(285)は第1主表面(281)の周辺の平面に対して一定角度で傾いた表面(286)により限定されて、表面(286)が第1リード(233)の端部部分(239)に向けて進行するにつれて第1湾入部(285)の軸方向深さが増加する。第2湾入部(295)は第1主表面(281)の周辺の平面に対して一定角度で傾いた表面(296)により限定されて、表面(296)が第2リード(234)の端部部分(243)に向けて進行するにつれて第2湾入部(295)の軸方向深さが増加する。
【0071】
バルブボディー(280)の第2主表面(282)はそれから軸方向に、そして固定スクロール(5)に向けて突出する第1ポスト(283)を含む。第1流動通路(292)がバルブボディー(280)を貫通して形成されて、第1湾入部(285)の深い端部から第1噴射ポート(17)の周り周囲で固定スクロール(5)と噛み合う第1ポスト(283)の軸方向端部まで延びる。第1流動通路(292)は第1湾入部(285)の表面(286)から延びる第1セグメント(293)及び第1ポスト(283)の端部まで延びる第2セグメント(294)で形成される。第1セグメント(293)は第2セグメント(294)の第2直径より大きい第1直径を含み、従って、第1セグメント(293)は第2セグメント(294)より大きい流動断面積を含む。第1セグメント(293)と第2セグメント(294)は互いに対して斜めに配置されることができる。例示され実施例で、第1セグメント(293)はバルブアセンブリー(220)の軸方向に対して傾斜する一方、第2セグメント(294)は第1噴射ポート(17)と軸方向に整列されてバルブアセンブリー(220)の軸方向に平行するように配列される。
【0072】
バルブボディー(280)の第2主表面(282)はそれから軸方向に、そして固定スクロール(5)に向けて突出する第2ポスト(284)を含む。第2流動通路(302)がバルブボディー(280)を貫通して形成されて、第2湾入部(295)の深い端部から第2噴射ポート(18)の周り周囲で固定スクロール(5)と噛み合う第2ポスト(284)の軸方向端部まで延びる。第2流動通路(302)は第2湾入部(295)の表面(296)から延びる第1セグメント(303)及び第2ポスト(284)の端部まで延びる第2セグメント(304)で形成される。第1セグメント(303)は第2セグメント(304)の第2直径より大きい第1直径を含み、従って、第1セグメント(303)は第2セグメント(304)より大きい流動断面積を含む。第1流動通路(292)とは異なって、第2流動通路(302)は第2噴射ポート(18)と平行するように配列されて軸方向に整列された第1セグメント(303)及び第2セグメント(304)を含む。
【0073】
バルブボディー(280)の第1主表面(281)は内部に形成された、周りに配置されたガスケット溝(290)を含み、これは内部にガスケットを収容するように構成される。前述したように、バルブボディー(280)と噴射板(222)の間に配置されたガスケットは二重リード構造(230)の作動と相互作用するための位置まで延びない。その代わりに、二重リード構造(230)は噴射板(222)の第1主表面(281)と第2主表面(224)の平面部分間にサンドイッチされる。
【0074】
バルブアセンブリー(220)はバルブアセンブリー(20)と実質的に同じ方式で作動する。リード(233、234)は通常的に、噴射チャンバー(113)から発生する圧力がそれぞれの噴射ポート(17、18)に存在する圧力だけではなくリード(233、234)のそれぞれにより形成されたスプリング力を克服する時まで対応する噴射ホール(225、226)をカバーする位置で噴射板(222)と噛み合う。力の不均衡はリード(233、234)のそれぞれが噴射板(222)から遠く選択的に曲がるようにし、個々の湾入部(285、295)のそれぞれと噴射チャンバー(113)の間で流体連通が発生できるようにする。リード(233、234)のそれぞれは個々の湾入部(285、295)を限定する個々の表面(286、296)の方に曲がり、冷媒は個々の噴射ホール(225、226)、それぞれの湾入部(285、295)及び個々の流動通路(292、302)を通じて流れて噴射チャンバー(113)と個々の噴射ポート(17、18)のそれぞれの間に流体連通を提供する。
【0075】
前述の説明から、該技術分野で通常の知識を有する者はこの発明の本質的な特徴を容易に確認することができ、本発明の思想及び範囲を逸することなく、本発明を多様な用途及び条件に適応させるように本発明に対して多様な変更及び修正を実施することができる。
【符号の説明】
【0076】
1 スクロール圧縮機
5 固定スクロール
6 第1螺旋構造
7 旋回スクロール
8 第2螺旋構造
9 圧縮チャンバー
11 流入開口
12 外周壁
13 排出開口
14 端部壁
15 内側面
16 外側面
17 第1噴射ポート
18 第2噴射ポート
20 噴射バルブアセンブリー
22 噴射板
23 第1主表面
24 第2主表面
25 第1噴射ホール
26 第2噴射ホール
27、77、107 ファスナー開口
28、48、78、108 ロケーティング開口
30 二重リード構造
31 第1主表面
32 第2主表面
33 第1リード
34 第2リード
35 連結部分
37、41 アーム
38、42 ピボット部分
39、43 端部部分
50 バルブガスケット
51 平面部分
52 ビード
53、81、223、231、281 第1主表面
54、82、224、232、282 第2主表面
55 第1フラップ
56 近接端部
57 遠位端部
58、68 接触表面
60 周り開口
61、71 近接開口
62、72 遠位開口
63 連結セグメント
65 第2フラップ
66、87、97 近接端部
67、88、98 遠位端部
70 周り開口
73 連結セグメント
80、280 バルブボディー
83 第1ポスト
84、284 第2ポスト
85、285 第1湾入部
86、96、286、296 表面
89、99 第1流動空間
91、101 第2流動空間
92、292 第1流動通路
93、103、293、303 第1セグメント
94、104、294、304 第2セグメント
95、295 第2湾入部
102、302 第2流動通路
110 後面ハウジング
111 ハウジング開口
112 冷媒復帰通路
113 噴射チャンバー
115 第1ガスケッ
116 第2ガスケット
117 ねじ型ファスナー
118 ロケーティングピッチャー
220 バルブアセンブリー
222 噴射板
225 第1噴射ホール
226 第2噴射ホール
230 二重リード構造
233 第1リード
234 第2リード
235 連結部分
237、241 アーム
238、242 ピボット部分
239、243 端部部分
290 ガスケット溝

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12