(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】洗剤溶解装置及び洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 39/02 20060101AFI20240711BHJP
【FI】
D06F39/02 B
(21)【出願番号】P 2022577094
(86)(22)【出願日】2021-06-16
(86)【国際出願番号】 CN2021100253
(87)【国際公開番号】W WO2021223776
(87)【国際公開日】2021-11-11
【審査請求日】2023-01-10
(31)【優先権主張番号】202010566905.0
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010566880.4
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010566885.7
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010566895.0
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010568335.9
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010568327.4
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516335290
【氏名又は名称】青▲島▼海▲尓▼洗衣机有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】520150337
【氏名又は名称】海尓智家股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宋立▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】程宝珍
(72)【発明者】
【氏名】姜燕▲尼▼
(72)【発明者】
【氏名】孫▲廣▼彬
(72)【発明者】
【氏名】李俊
(72)【発明者】
【氏名】李磊
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108866957(CN,A)
【文献】特開2018-102602(JP,A)
【文献】特開2018-175770(JP,A)
【文献】国際公開第2019/003460(WO,A1)
【文献】中国実用新案第204097753(CN,U)
【文献】中国実用新案第205258903(CN,U)
【文献】特開2002-018183(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗剤溶解装置であって、
洗剤を溶解するための1つまたは複数の溶解キャビティが設けられた洗剤ボックスと、
少なくとも1つの前記溶解キャビティ内に着脱可能に設けられた回転溶解構造と、
を備え、
前記回転溶解構造は、前記溶解キャビティ内に着脱可能に設けられたブラケットと、前記ブラケットに設けられた回転可能な回転ホイールと、
を有し、
前記ブラケットは、ブラケット本体と、前記ブラケット本体に沿って延び、互いに平行に対向して設置された2枚の取付板と、を有し、前記回転ホイールの両端部がそれぞれ2枚の前記取付板に取り付けられており、
前記ブラケット本体は、外側に湾曲して延びたフランジを有し、前記フランジは、前記溶解キャビティ
のキャビティ壁の上端面に位置
し、
前記溶解キャビティへの水の流れが前記回転ホイールを回転するように押し進める給水構造と、
を備え、
前記給水構造に前記回転溶解構造の方向に延びる1つまたは複数の給水凹溝が設けられ、前記給水凹溝に給水口が設けられており、
前記給水口は、対称に設けられた第1の円弧状縁部と、第2の円弧状縁部と、前記第1の円弧状縁部の端部と前記第2の円弧状縁部の端部を連結する2つの円弧状の移行縁部と、を有し、前記第1の円弧状縁部と前記第2の円弧状縁部は前記円弧状の移行縁部に近接する方向で互いに接近する、ことを特徴とする洗剤溶解装置。
【請求項2】
洗剤溶解装置であって、
洗剤を溶解するための1つまたは複数の溶解キャビティが設けられた洗剤ボックスと、
少なくとも1つの前記溶解キャビティ内に着脱可能に設けられた回転溶解構造と、
を備え、
前記回転溶解構造は、前記溶解キャビティ内に着脱可能に設けられたブラケットと、前記ブラケットに設けられた回転可能な回転ホイールと、
を有し、
前記ブラケットは、ブラケット本体と、前記ブラケット本体に沿って延び、互いに平行に対向して設置された2枚の取付板と、を有し、前記回転ホイールの両端部がそれぞれ2枚の前記取付板に取り付けられており、
前記ブラケット本体は、外側に湾曲して延びたフランジを有し、前記フランジは、前記溶解キャビティ
のキャビティ壁の上端面に位置
し、
前記回転ホイールは、左右方向に設置された回転軸と、前記回転軸の円周方向に設けられた複数の円弧状の羽根と、を有し、
前記回転ホイールの上方に位置し、前記投入キャビティ内に注入された水流が前記回転ホイールを回転するように押し進める給水構造を備え、
前記給水構造は、1つまたは複数の給水口が開設され、前記給水口を流れる水流は、上方に湾曲した前記羽根の側に噴出され、
前記給水構造には、前記回転溶解構造の方向に延びる1つまたは複数の給水凹溝が設けられ、前記給水口は、前記給水凹溝に開設され、
前記給水口は、対称に設けられた第1の円弧状縁部と、第2の円弧状縁部と、を有し、前記第1の円弧状縁部と前記第2の円弧状縁部は上向き方向に互いに接近し、前記第1の円弧状縁部と前記第2の円弧状縁部との間になす角度は25°~35°である、ことを特徴とする洗剤溶解装置。
【請求項3】
前記ブラケットと前記溶解キャビティとの間に係合構造が設けられ、前記係合構造は、前記ブラケットと前記溶解キャビティの一方に設けられた係合凸部と、前記ブラケットと前記溶解キャビティの他方に設けられ、前記係合凸部と合致する係合溝部と、を有することを特徴とする請求項
1又は2に記載の洗剤溶解装置。
【請求項4】
前記取付板の底面と側面は、前記溶解キャビティのキャビティ壁と合致し、前記取付板は、前記溶解キャビティの前記キャビティ壁の内側に位置することを特徴とする請求項
1又は2に記載の洗剤溶解装置。
【請求項5】
前記溶解キャビティにはサイフォン構造が設けられ、前記サイフォン構造は、前記溶解キャビティの底面に沿って上方に延びて設置されたサイフォン柱と、前記ブラケットに設けられた、前記サイフォン柱に合致するサイフォンキャップと、を有することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
【請求項6】
前記溶解キャビティにはサイフォン構造が設けられ、前記サイフォン構造は、前記溶解キャビティの底面に沿って上方に延びて設置されたサイフォン柱と、前記サイフォン柱に合致するサイフォンキャップと、前記ブラケットに設けられた、下方に延びる支持台と、を有し、前記支持台は前記サイフォンキャップに位置することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
【請求項7】
前記回転溶解構造は、前記溶解キャビティ内に着脱可能に設けられ、前記溶解キャビティは、洗濯用粉体洗剤溶解キャビティと、洗濯用液体洗剤溶解キャビティと、を有し、前記洗濯用液体洗剤溶解キャビティは、前記洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ内に着脱可能に位置することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
【請求項8】
洗濯機であって、
請求項1~7のいずれか1項に記載の前記洗剤溶解装置を有することを特徴とする洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯機の技術分野に属し、特に、洗剤溶解装置及びその洗剤溶解装置を有する洗濯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
既存の洗濯機は、水槽を備え、水槽に洗濯物、洗濯用水、洗剤を入れ、一緒に攪拌して、揉んだり叩いたりすることで洗濯物を洗うという目的を達する。洗濯機には、洗剤ボックスが設けられ、外部の水源と接続されている。洗濯機で洗濯物を洗う場合、ユーザーは洗剤ボックスに適量の洗剤(洗濯用粉体洗剤、洗濯用液体洗剤、柔軟剤など)を入れるだけで、洗濯機は給水によって洗濯機の内筒に洗剤を流す。
【発明の概要】
【0003】
既存の洗剤ボックスは、使用において、その中の洗剤は、流入する水によってすぐに洗い流されるため、洗剤が水に十分に溶けず、洗剤ボックスの底部や隅部に洗剤の一部が付着したり、洗剤が十分に溶けずに水槽に送られたりすることがあるので、洗剤の効果が十分に発揮できず、洗濯物の洗浄効果に影響を与える。洗剤の一部は洗剤ボックスの底部に付着し、その後のすすぎ段階で部分的または完全に溶解して水槽に流れ込み、すすぎ不良となる。洗剤の一部は水槽に完全に溶解せず、特に洗剤粒子は洗濯物に付着し、洗濯動作後に洗濯物に残留して洗剤残留物を生成する可能性がある。
【0004】
現在、洗剤の溶解性を高めて洗濯物の洗浄効果を向上させるために、洗剤ボックスに羽根車が設置されることがある。一般に、羽根車を回転させるために専用の押し進める水路を設ける必要があり、水の流入路が複雑である。また、押し進める水は一般に押し進める水管の出口端から噴出し、その噴出水は柱状になり、水の噴出範囲は羽根車の許容押し進める水範囲よりはるかに小さくなっている。そのため、羽根車の回転速度が遅く、洗濯用水の撹拌が弱くなり、洗剤の溶解が促進されない。現在、羽根車は洗剤ボックスのキャビティ壁に設置されているため、洗剤ボックスの洗浄に不利であり、洗剤ボックスの組み立て時に羽根車を設置する必要があるため、洗剤ボックスの組み立てに時間がかかり、製造コストが高くなる。
【0005】
本発明は、先行技術における前記問題点を解決し、着脱可能なブラケットを設けることにより、溶解キャビティの清掃を容易にし、洗剤溶解装置の組立効率を向上させる洗剤溶解装置を提案するものである。
【0006】
本発明の上記目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決手段を用いて実現される。
【0007】
洗剤溶解装置であって、洗剤を溶解するための1つまたは複数の溶解キャビティが設けられた洗剤ボックスと、少なくとも1つの前記溶解キャビティ内に着脱可能に設けられた回転溶解構造と、を備え、前記回転溶解構造は、前記溶解キャビティ内に着脱可能に設けられたブラケットと、前記ブラケットに設けられた回転可能な回転ホイールと、を有する。
【0008】
さらに、前記ブラケットと前記溶解キャビティとの間に係合構造が設けられ、前記係合構造は、前記ブラケットと前記溶解キャビティの一方に設けられた係合凸部と、前記ブラケットと前記溶解キャビティの他方に設けられ、前記係合凸部と合致する係合溝部と、を有する。
【0009】
さらに、前記ブラケットは、ブラケット本体と、前記ブラケット本体に沿って延び、互いに平行に対向して設置された2枚の取付板と、を有し、前記回転ホイール両端部がそれぞれ2枚の前記取付板に取り付けられている。
【0010】
さらに、前記取付板の底面と側面は、前記溶解キャビティのキャビティ壁と合致し、前記取付板は、前記溶解キャビティの前記キャビティ壁の内側に位置する。
【0011】
さらに、前記ブラケット本体は、外側に湾曲して延びたフランジを有し、前記フランジは、前記溶解キャビティの前記キャビティ壁の上端面に位置する。
【0012】
さらに、前記ブラケットは、ブラケット本体と、前記ブラケット本体に沿って延び、互いに平行に対向して配置された2枚の取付板と、前記溶解キャビティの前記キャビティ壁に設けられた、内側に延びるスライド溝壁と、を備え、2枚の前記スライド溝壁と前記溶解キャビティの前記キャビティ壁とは、囲んでスライド溝を形成し、前記取付板の前記スライド溝に近接した端部は延びて前記スライド溝内に位置されたスライド板が形成される。
【0013】
さらに、前記溶解キャビティはサイフォン構造が設けられ、前記サイフォン構造は、前記溶解キャビティの底面に沿って上方に延びて設置されたサイフォン柱と、前記ブラケットに設けられた、前記サイフォン柱に合致するサイフォンキャップと、を有する。
【0014】
さらに、前記溶解キャビティはサイフォン構造が設けられ、前記サイフォン構造は、前記溶解キャビティの底面に沿って上方に延びて設置されたサイフォン柱と、前記サイフォン柱に合致するサイフォンキャップと、前記ブラケットに設けられた、下方に延びる支持台と、を有し、前記支持台は前記サイフォンキャップに位置する。
【0015】
さらに、前記回転溶解構造は、前記溶解キャビティ内に着脱可能に設けられ、前記溶解キャビティは、洗濯用粉体洗剤溶解キャビティと、洗濯用液体洗剤溶解キャビティと、を有し、前記洗濯用液体洗剤溶解キャビティは、前記洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ内に着脱可能に位置する。
【0016】
また、本発明は、上記洗剤溶解装置に基づいて、着脱可能なブラケットを設けることにより、溶解キャビティの清掃を容易にし、洗剤溶解装置の組立効率を向上させることができる洗濯機を提供するものである。
【0017】
洗濯機であって、上記洗剤溶解構造を有する洗濯機。
【0018】
また、本発明は、給水凹溝を設けることにより、噴出後の水流の拡散を助長し、水流の噴出範囲を制限して、水流の噴出範囲を回転ホイールが水流を押し進める許容範囲と一致させ、回転ホイールへの押し動かす力を向上させ、溶解キャビティ内の洗濯用水の撹拌を促進し、洗剤の溶解を促進し、洗浄清浄効果を向上できる洗剤溶解装置を提案するものである。
【0019】
洗剤溶解装置であって、洗剤を溶解するための1つまたは複数の溶解キャビティが設けられた洗剤ボックスと、少なくとも1つの前記溶解キャビティ内に設けられ、回転可能な回転ホイールを有する回転溶解構造と、前記溶解キャビティへの水流が前記回転ホイールを回転するように押し進める給水構造と、を備え、前記給水構造に前記回転溶解構造の方向に延びる1つまたは複数の給水凹溝が設けられ、前記給水凹溝に給水口が設けられている。
【0020】
さらに、前記給水凹溝は円弧面状であり、前記給水口は前記回転ホイールの軸と平行な方向に延び、前記回転溶解構造から離れる方向に狭くなる。
【0021】
さらに、前記給水構造は、給水管と、給水キャビティと、を有し、前記給水凹溝は、前記給水キャビティの底壁に開設している。
【0022】
さらに、前記給水凹溝は、凹溝本体と、前記凹溝本体と前記給水キャビティの底壁とを連結するガイド部と、を有し、前記凹溝本体に前記給水口が開設し、前記ガイド部は、径方向に沿って外側に延びて上向きに設けられている。
【0023】
さらに、前記ガイド部の上端の直径と前記凹溝本体の直径との比率は、2~3である。
【0024】
さらに、前記給水キャビティは、前記給水凹溝が設けられた帯状給水キャビティと、前記給水管と前記給水キャビティとを連結する圧力安定キャビティと、備え、前記給水キャビティの幅と前記給水凹溝の頂面の直径との比率が1~2である。
【0025】
さらに、前記給水管は、前記給水キャビティに連結され、互いに対向して設けられた第1の給水管と、第2の給水管と、を有し、前記第2の給水管の給水回路に水流を加熱する加熱部材が設けられている。
【0026】
さらに、前記第1の給水管と前記第2の給水管とは、同軸上に設置されている。
【0027】
さらに、前記給水口は、前記回転ホイールの上方に位置し、前記回転ホイールの軸は、前記給水口の縁部が所在された平面に位置する。
【0028】
さらに、前記給水口は、対称に設置された第1の円弧状縁部と、第2の円弧状縁部と、前記第1の円弧状縁部と前記第2の円弧状縁部の両端部を連結する2つの円弧状の移行縁部と、を有し、前記第1の円弧状縁部と前記第2の円弧状縁部は前記円弧状の移行縁部に近接する方向で互いに接近する。
【0029】
さらに、前記回転ホイールは、互いに反対方向に回転する第1の回転ホイールと、第2の回転ホイールと、を有し、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸は互いに平行に設置され、前記給水口からの水流は、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸との間の領域に噴出する。
【0030】
また、本発明は、排水口に第2の回転ホイールを回転可能に設けることで、撹拌水流を作り出し、洗濯用粉体洗剤の溶解を容易にする洗剤溶解装置を提案する。
【0031】
洗剤溶解装置であって、洗濯用粉体洗剤を投入するための洗濯用粉体洗剤投入キャビティが設けられた洗剤ボックスと、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティに設けられた回転溶解構造体と、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティの後部に1つまたは複数の排水口が設けられ、
前記回転溶解構造は、前記排水口に回転可能に設けられた第2の回転ホイールを有する。
【0032】
さらに、前記回転溶解構造の下方の前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティの底壁に前記排水口が設けられ、前記排水口の後端が前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティの後壁に沿って上方に延び、複数の前記排水口が左右方向に並んで設けられることを特徴とする洗剤溶解装置。
【0033】
さらに、前記第2の回転ホイールは、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティ内の洗濯用水を前方に移動するように押し進めるように設置されている。
【0034】
さらに、前記排水口は、前後方向に帯状である。
【0035】
さらに、前記回転溶解構造は、前記第2の回転ホイールを回転するように駆動する第1の回転ホイールをさらに有し、前記第1の回転ホイールと前記第2の回転ホイールとは互いに反対方向に回転する。
【0036】
さらに、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティ内の水流が前記第1の回転ホイールを回転するように押し進める給水構造をさらに備える。
【0037】
さらに、前記給水構造は、前記回転溶解構造の上方に位置する第1の給水口を有し、前記第1の給水口からの水流は、前記第2の回転ホイールに近い前記第2のホイールの側に噴出する。
【0038】
さらに、前記給水構造は、前記回転溶解構造の上方に位置する第1の給水口と、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティの前部に水流を注入するための第2の給水口と、を有する。
【0039】
さらに、前記第1の給水入口からの前記水流は、前記第2の回転ホイールから離れた前記第1の回転ホイールの側に噴出される。
【0040】
さらに、前記第1の回転ホイールは、円周方向に間隔を置いて設置された複数の第1の羽根を有し、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティの後壁の上部に前記第1の羽根を避けるための回避口が開設され、前記第1の羽根は前記回避口内に延びる。
【0041】
さらに、前記回避口の下端面が位置する水平面と前記第1の回転ホイールの軸との距離は、前記第1の羽根の外径より小さい。
【0042】
さらに、前記第1の回転ホイールと前記第2の回転ホイールとは、水平方向に並んで設けられている。
【0043】
さらに、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸とは平行に設けられ、前記第1の回転ホイールは前記第2の回転ホイールの斜め上方に位置している。
【0044】
さらに、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸とが位置する平面と、水平面とのなす角度は40°~50°である。
【0045】
さらに、前記第2の回転ホイールは、円周方向に間隔を置いて配置された複数の第2の羽根を有し、前記第1の羽根の外径と前記第2の羽根の外径との和は、前記第2の回転ホイールの軸と前記第1の回転ホイールの軸との間の距離より大きい。
【0046】
さらに、前記回転溶解構造は、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティ内に着脱可能に設けられ、前記洗剤ボックスは、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティ内に位置された着脱可能な洗濯用液洗剤投入キャビティをさらに備える。
【0047】
また、本発明は、反対方向に回転するダブル回転ホイールを設けることにより、投入キャビティ内の洗濯用水の撹拌を促進し、洗剤の溶解を促進し、洗濯物の洗浄性を向上させる洗剤溶解装置を提案するものである。
【0048】
洗剤溶解装置であって、洗剤を投入するための1つまたは複数の投入キャビティが設けられた洗剤ボックスと、少なくとも1つの前記投入キャビティ内に設けられた回転溶解構造と、前記回転溶解構造は、回転可能に設置された第1の回転ホイールと、回転可能に設置された第2の回転ホイールと、を有し、前記第1の回転ホイールと前記第2の回転ホイールとは互いに反対方向に回転し、前記第1の回転ホイールは前記第2の回転ホイールを回転させるように駆動することを特徴とする回転溶解構造。
【0049】
前記投入キャビティ内に注入する水流が前記第1の回転ホイールを回転させるように駆動する給水構造と、を備える。
【0050】
さらに、前記給水構造は前記回転溶解構造の上方に位置し、前記第1の回転ホイールは前記第2の回転ホイールの斜め上方に位置している。
【0051】
さらに、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸とが位置された平面と、水平面とのなす角度は40°~50°である。
【0052】
さらに、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸とが位置された平面と、水平面とのなす角度は45°である。
【0053】
さらに、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸は互いに平行に設置され、前記給水構造には1つまたは複数の給水口が設けられ、前記給水口を流れる水流は前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸との間の領域に噴出する。
【0054】
さらに、前記第1の回転ホイールの軸は、前記第2の回転ホイールの軸と平行に設置され、前記第1の回転ホイールは、円周方向に間隔を置いた複数の第1の羽根を有し、前記第2の回転ホイールは、円周方向に間隔を置いた複数の第2の羽根を有し、前記第1の羽根の外径と前記第2の羽根の外径との和は、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸との間の距離より大きい。
【0055】
さらに、前記第1の羽根は、第1の羽根本体と前記第1の羽根本体の端部に位置する可変形部を有し、前記可変形部は弾性のある材料で作られている。
【0056】
さらに、前記第1の羽根の本体の外径と前記第2の羽根の外径との和は、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸との間の距離以上である。
【0057】
さらに、前記投入キャビティのキャビティ壁に前記オーバーフロー口が設けられ、前記第1の回転ホイールの軸が位置された水平面は前記オーバーフロー口の下端よりも上方にあり、前記第2の回転ホイールの軸が位置された水平面は、前記オーバーフロー口の下端よりも下方にある。
【0058】
さらに、前記回転溶解構造は、前記投入キャビティ内に着脱可能に設けられ、前記投入キャビティは、洗濯用粉体洗剤投入キャビティと、洗濯用液体洗剤投入キャビティと、を有し、前記洗濯用液体投入キャビティは、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティ内に着脱可能に位置する。
【0059】
また、本発明は洗剤溶解装置を提案し、反対方向のダブル回転ホイールを設置することにより、投入キャビティ内の洗濯用水の攪拌を増加させ、洗剤の溶解を促進し、洗濯清浄効果を向上させることに寄与する。
【0060】
洗剤溶解構造であって、洗剤を投入するための1つまたは複数の投入キャビティが設けられた洗剤ボックスと、少なくとも1つの前記投入キャビティ内に設けられた回転溶解構造と、を備え、前記回転溶解構造は回転可能に設置された第1の回転ホイールと第2の回転ホイールとを有し、前記第1の回転ホイールと前記第2の回転ホイールとは互いに反対方向に回転する。
【0061】
給水構造は、前記投入キャビティに注入した水流が前記第1の回転ホイールと前記第2の回転ホイールの回転を駆動させる。
【0062】
さらに、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸とは互いに平行に設置され、前記給水構造には1つまたは複数の給水口が開設され、前記給水口を流れる水流は、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸との間の領域に噴出される。
【0063】
さらに、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸とは水平に設置され、前記第1の回転ホイールは円周方向に間隔を置いて設置された複数の第1の羽根を有し、前記第2の回転ホイールは円周方向に間隔を置いて設置された複数の第2の羽根を有し、前記第1の回転ホイールの下端に位置する第1の羽根と前記第2の回転ホイールの下端に位置する第2の羽根は互いに離れる方向に回転している。
【0064】
さらに、前記第1の羽根の外径と前記第2の羽根の外径との和は、前記第1の回転ホイールの軸線と第2の回転ホイールの軸との間の距離以上である。
【0065】
さらに、隣接する2つの前記第1の羽根の間には、円弧状の第1の連結リブが設けられている。
【0066】
さらに、隣接する2つの前記第2の羽根の間には、円弧状の第2の連結リブが設けられている。
【0067】
さらに、前記給水構造は、前記投入キャビティの上方に位置し、1つまたは複数の給水口が前記給水構造上に設けられ、前記給水口と前記第1の回転ホイールの軸との距離は、前記給水口と前記第2の回転ホイールの軸との距離とは等しい。
【0068】
さらに、前記給水口は前記第1の回転ホイールの軸と平行に設けられた細長い帯状であるか、または、複数の前記給水口は前記第1の回転ホイールの軸と平行な方向に排列されている。
【0069】
さらに、前記投入キャビティ内はサイフォン構造が設けられ、前記回転溶解構造は前記投入キャビティの前部に位置し、前記サイフォン構造は前記投入キャビティの後部に位置する。
【0070】
さらに、前記回転溶解構造は、前記投入キャビティに着脱可能に設けられ、前記投入キャビティは、洗濯用粉体洗剤投入キャビティと洗濯用液体洗剤投入キャビティとを有し、前記洗濯用液体洗剤投入キャビティは、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティ内に着脱可能に位置する。
【0071】
さらに、前記回転溶解構造体は、前記投入キャビティ内に組立可能なブラケットを有し、前記第1の回転ホイールと前記第2の回転ホイールは、前記ブラケットに取り付けられている。
【0072】
また、本発明は、円弧状の第3の羽根を設けることにより、第3の回転ホイールへの水流の押し進める力を増加させ、第3の回転ホイールの回転速度を増加させ、投入キャビティ内の洗濯用水への第3の回転ホイールの攪拌を促進し、洗剤の溶解を促進し、洗濯物の洗浄効果を向上させることを助長する洗剤溶解装置を提案するものである。
【0073】
洗剤溶解装置であって、洗剤を投入するための1つまたは複数の投入キャビティが設けられた洗剤ボックスと、前記投入キャビティ内に設けられた回転溶解構造と、前記第3の回転ホイールの上方に位置され、前記投入キャビティ内に注入した水流が前記第3の回転ホイールを回転させるように駆動する給水構造と、を備え、前記回転溶解構造は、回転可能に設置された第3の回転ホイールを有し、前記第3の回転ホイールは、左右方向に設置された第3の回転軸と、前記第3の回転軸の円周方向に設けられた複数の円弧状の第3の羽根と、を有する。
【0074】
さらに、前記給水構造は、1つまたは複数の給水口を備え、前記給水口を流れる水は、前記第3の回転ホイールに前記第3の回転軸から離れる方向に設けられた前記第3の羽根の上方への湾曲面に噴出される。
【0075】
さらに、前記第3の羽根には、水流を収容するための収納部が設けられている。
【0076】
さらに、前記第3の羽根の左右に両側にサイドストッパが設けられ、前記第3の羽根と2つの前記サイドストッパは囲んで前記収納部が形成されている。
【0077】
さらに、前記第3の羽根は、径方向に沿って外側に湾曲して延び、前記第3の羽根の内側端と外側端の両端は、対応した第3の回転軸の円心角度は40°~50°である。
【0078】
さらに、前記第3の羽根は、径方向に沿って外側に湾曲して延び、前記第3の羽根の外側端は、前記第3の羽根の外側端に隣接して設置された前記第3の羽根の内側端と前記第3の回転ホイールの軸が位置する平面内に位置されている。
【0079】
さらに、前記給水構造には、前記回転溶解構造の方向に延びる1つまたは複数の給水凹溝が設けられ、前記給水凹溝には水給水口が開設されている。
【0080】
さらに、前記給水凹溝は、円弧状であり、前記給水口が前記第3の回転ホイールの軸と平行な方向に延び、前記回転溶解構造体から離れる方向に狭まるようになる。
【0081】
さらに、前記給水凹溝は、凹溝本体と、前記凹溝本体と前記給水キャビティの底壁とを接続するガイド部と、を有し、前記給水口は前記凹溝本体に設けられ、前記ガイド部は径方向に沿って外側に延びて上向きに設置されている。
【0082】
さらに、前記ガイド部の上端部の直径と前記凹溝本体の直径との比が2~3である。
【0083】
さらに、前記給水口は、左右対称に設けられた第1の円弧状縁部と第2の円弧状縁部とを有し、前記第1の円弧状縁部と前記第2の円弧状縁部とは上向きに互いに接近しており、前記第1の円弧状縁部と前記第2の円弧状縁部との間に互いに25°~35°の角度を有している。
【0084】
さらに、前記給水口は、前記第1の円弧状縁部の端部と前記第2の円弧状縁部の端部を連結する2つの円弧状の移行縁部をさらに有する。
【0085】
さらに、前記回転溶解構造は、前記投入キャビティ内に着脱可能に設けられたブラケットをさらに有し、前記ブラケットに回転可能に設けられた第3の回転ホイールを有する。
【発明の効果】
【0086】
先行技術と比較して、本発明の利点及び好ましい効果は、前記回転溶解構造体が、前記溶解室内に配置された取り外し可能なブラケットと、前記ブラケット上に配置された回転可能な回転ホイールとを有し、回転溶解構造の分解後、回転溶解構造と溶解キャビティの清掃を容易にし、清掃性を向上させ、また、回転溶解構造が一体として組み立てられた後、溶解キャビティに配置されることによって、洗剤溶解装置を取り付けられ、洗剤溶解装置100の組立ての効率を向上することができる。また、ユーザーのニーズや習慣に合わせて、回転溶解構造を使うかどうかを選択することができ、お客様の選択肢を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
以下、本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態で使用する添付図面を簡単に説明するが、以下の説明における添付図面は本発明の一部の実施形態であり、これらの図面に基づいて当業者の創作努力なしに他の添付図面は得られることは明らかである。
【0088】
【
図1】本発明で提案する洗剤溶解装置の第1実施形態の構成を示す概略図である。
【
図3】
図2における洗濯用液体洗剤の溶解キャビティと洗濯用粉体洗剤の溶解キャビティにおける回転溶解構造を示す簡略図である。
【
図4】
図2における柔軟剤の溶解キャビティ内の回転溶解構造の構造を示す概略図である。
【
図5】
図2における洗剤ボックスの構造を示す概略図である。
【
図6】
図2におけるボックスの構造を示す概略図である。
【
図7】
図1における洗剤ボックスが閉じた後の構造を示す概略図である。
【
図8】
図7におけるA-A方向の断面構造を示す概略図である。
【
図11】本発明で提案する洗剤溶解装置の第2実施形態の構成を示す概略図である。
【
図12】
図11における洗剤ボックスにおける分解構造を示す概略図である
【
図13】
図12における洗濯用液体洗剤の溶解キャビティ内の回転溶解構造の構造を示す概略図である。
【
図15】
図12における洗濯用液体洗剤の溶解キャビティの構造を示す概略図である。
【
図16】洗濯用粉体洗剤を使用する際の洗剤溶解装置の構造を示す概略図である。
【
図17】
図16における洗濯用粉体洗剤の溶解キャビティにおける前後方向の断面図である。
【
図19】
図17における洗剤ボックスにおける構造を示す概略図である。
【
図20】
図16における洗剤ボックスの構造を示す概略図である。
【
図21】
図20における領域Eの拡大構造を示す概略図である。
【
図22】洗濯用粉体洗剤の溶解キャビティ内の回転溶解構造の構造を示す概略図である。
【
図25】
図24における洗剤ボックスを閉じた後の構造を示す概略図である。
【
図26】
図23における水ボックスの構造を示す概略図である。
【
図27】本発明で提案する洗剤溶解装置の第3実施形態の構成を示す概略図である。
【
図28】
図27における洗濯用粉体洗剤投入キャビティにおける断面の概略図である。
【
図29】本発明で提案する洗剤溶解装置の第4実施形態の構成を示す概略図である。
【
図30】
図29におけるC-C方向の断面構造を示す概略図である。
【
図31】
図30における第3回転ホイールの拡大構造を示す概略図である。
【
図32】
図30の回転溶解構造の拡大構造を示す概略図である。
【
図33】
図30における給水口における拡大構造を示す概略図である。
【
図34】
図29におけるD-D方向の断面構造を示す概略図である。
【
図35】
図34の回転溶解構造の拡大構造を示す概略図である。
【
図37】
図29の洗剤ボックスの開けた後の構造を示す概略図である。
【
図39】
図38における洗剤ボックスの拡大構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0089】
本発明の実施形態の目的、技術的解決策及び利点をより明確にするために、本発明の実施形態における技術的解決策の明確かつ完全な説明を、本発明の実施形態における添付図面と併せて以下に説明する。
【0090】
本発明の説明において、説明すべきは、「上」、「下」、「左」、「右」等の用語は、添付図面に示された位置関係に基づいて、方向または位置関係を示すものである。用語は、本発明の説明を容易にし、簡略化するためにのみ使用され、言及された装置または要素が特定の向きを有し、特定の向きで構築され、動作しなければならないことを示すものでも、示唆するものでもない。したがって、本発明を限定するものとして解釈されるものでもない。さらに、「第1」、「第2」、「第3」という用語は、説明的な目的でのみ使用されており、相対的な重要性を示したり示唆したりするものと解釈されるものではない。限定された「第1」、「第2」の特徴は、明示的または暗黙的にこれらの特徴の1つまたは複数を含むことができる。本発明の説明において、「複数」とは、明示的かつ具体的に限定されない限り、2つ以上のことを意味する。
【0091】
本発明においては、特に明示的に限定されない限り、「搭載」、「接続」、「装着」、「固定」等の用語は、広義に理解するものとする。例えば、固定接続でもよく、着脱接続でもよく、一体となってもよい。機械的接続でもよく、電気的接続でもよく、直接接続でもよく、中間媒体を介した間接接続でもよく、2要素内の連通として、または2要素間の相互作用関係としてもよい。当業者にとって、本発明の文脈における上記用語の具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解することが可能である。
【0092】
図1~
図10に示すように、本発明で提案する洗剤溶解装置の第1実施形態は、洗剤ボックス10と、回転溶解構造20と、給水構造30と、を備える洗剤溶解装置100であって、洗剤ボックス10は洗剤を溶解するための1以上の溶解キャビティ11を備え、回転溶解構造体20は少なくとも1つの溶解キャビティ11内に設けられている。回転溶解構造20は、溶解キャビティ11に着脱可能に設けられたブラケット25を有し、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22はブラケット25に組み立てられている。ブラケット25を設けることにより、回転溶解構造20を分解でき、ユーザーのニーズと習慣に応じて回転溶解構造20を使用するかどうかを選択する。回転溶解構造20を分解した後に回転溶解構造20と溶解キャビティ11を清掃し、また、回転溶解構造20を一体に組立てた後に溶解キャビティ11内に取り付けられ、洗剤溶解装置100の組立ての効率を向上することができる。
【0093】
図3及び
図5に示すように、ブラケット25は、ブラケット本体251と、ブラケット本体251に沿って延び、互いに平行に設置された2つの取付板252と、を備え、2つの取付板252に第1の回転ホイール21の端部と第2の回転ホイール22の端部がそれぞれ取付けられている。また、ブラケット25と溶解キャビティ11との間の着脱性を実現し、第回転ホイール21と第2回転ホイール22への付勢を容易にするためには、ブラケット25が固定された状態で確実であることが必要である。具体的には、ブラケット25と溶解キャビティ11との間に係合構造が設けられ、係合構造は、ブラケット25に設置された係合凸部2511と、溶解キャビティ11に設けられた係合溝部115と、を有し、係合凸部2511が係合溝部115内に位置されている。取付板252の底面及び側面は溶解キャビティ11のキャビティ壁に合致し、即ち、取付板252は回転溶解構造20を支持するために溶解キャビティ11のキャビティ壁に接触し、取付板252と溶解キャビティのキャビティ壁との接触面積を増やすこと、取付板252が溶解キャビティ11に取り付けられた後の安定性を促進すること、及び第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22の円滑な回転を保証することができる。
【0094】
また、他の実施形態では、ブラケット25に係合溝部を設け、溶解キャビティ11に係合凸部を設けることも可能である。
【0095】
図2に示すように、洗剤ボックス10には複数の溶解キャビティ11が設けられており、洗濯用粉体洗剤の溶解キャビティ111と、柔軟剤溶解キャビティ112と、また洗濯用粉体洗剤の溶解キャビティ111に着脱可能に位置された洗濯用液体洗剤の溶解キャビティ113と、を有し、洗濯用粉体洗剤と洗濯用液体洗剤は共に汚れ落ち効果のある洗剤であり、洗濯物を洗う際に洗濯用粉体洗剤と洗濯用液体洗剤は同時に利用せず、粉洗濯用粉体洗剤と洗濯用液体洗剤の一方を選択して投入する。洗濯用液体洗剤を投入する場合は洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113が洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111内に位置され、洗濯用粉体洗剤を投入する場合は洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111を取り出す。洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113が洗濯用粉体洗剤の溶解キャビティ111内に着脱可能に位置するように設けることで、洗剤ボックス10のコンパクトな構造、空間の有効利用を助長し、洗剤ボックス10の容積を小さくすることができる。
【0096】
洗濯用液体洗剤の溶解キャビティ113には回転溶解構造20が設けられており、洗濯用粉体洗剤を投入する必要があるときは、回転溶解構造20と洗濯用液体洗剤の溶解キャビティ113を取り外し、回転溶解構造20が洗濯用粉体洗剤の溶解キャビティ111に取り付けられている。洗濯用粉体洗剤ボックスに洗濯用液体洗剤を投入するときにも利用することが可能である。
【0097】
図3に示すように、洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113内にサイフォン構造が設けられており、回転溶解構造20が洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113の前部に位置し、サイフォン構造が洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113の後部に位置している。サイフォン構造は、洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113の底面に沿って上方に延びて設置されたサイフォン柱1131と、サイフォン柱1131に合致するサイフォンキャップ1132と、ブラケット25に設けられた、下方に延びる支持台2512と、を備え、支持台2512はサイフォンキャップ1132に位置されている。サイフォンキャップ1132は支持台2512に対する支持効果を持ち、回転溶解構造20は洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113に設置された後の安定性を向上することができる。
【0098】
図2及び
図4に示すように、柔軟剤溶解キャビティ112内には、サイフォン構造と、回転溶解構造20と、が設けられ、サイフォン構造は、柔軟剤溶解キャビティ112の底面に沿って上方に延びて設置されたサイフォン柱1121と、支持体25に設けられたサイフォン柱1121に合致したサイフォンキャップ2514と、を備え、サイフォンキャップ2514はサイフォン柱1121の外側に嵌合して設置されている。サイフォンキャップ2514をブラケット25に設置することにより、部品点数を減らすのに寄与し、サイフォンキャップ 2514はブラケット25に対する支持を持ち、回転溶解構造20が取り付けられた後の安定性を向上するのに寄与する。係合構造及び取付板252と柔軟剤溶解キャビティ112のキャビティ壁との役割によって、回転溶解構造20は柔軟剤溶解キャビティ112にしっかりと取り付けられる。
【0099】
本実施形態では、
図1に示すように、洗剤溶解装置100も水ボックス40を有し、洗剤ボックス10は水ボックス40に取り出し可能に位置され、水ボックス40は水ボックス本体41と、水ボックス蓋42と、を有し、給水構造30は水ボックス蓋42に設けられている。洗剤には、洗濯用粉体洗剤と、洗濯用液体洗剤と、柔軟剤などが含まれている。
【0100】
図7~
図9に示すように、本実施形態に係る回転溶解構造体20の構造設置を説明する。
【0101】
回転溶解構造20は、回転可能に設置された第1の回転ホイール21と、第2の回転ホイール22と、を有し、第1の回転ホイール21と、第2の回転ホイール22とは互いに反対方向に回転し、給水構造30から溶解キャビティ11内に注入した水流が第1の回転ホイール21と、第2の回転ホイール22を押し動かして回転させる。溶解キャビティ11に反対方向に回転するダブル回転ホイールを設置することで、溶解キャビティ11内の洗濯用水の攪拌力を高め、洗剤の溶解を促進し、洗浄・クリーニング効果を高める。溶解キャビティ11内に注入する水流が第1の回転ホイール21と、第2の回転ホイール22を同時に押し動かして回転させるように設けることにより、溶解キャビティ11に流れる水流が第1の回転ホイール21と、第2の回転ホイール22に衝突して、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22とを互いに反対方向に回転させ、その流下する水流と溶解キャビティ11内の洗濯用水とは、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22によって反対方向に移動され、洗濯用水の撹拌力を高めることに寄与するので、撹拌された水流は溶解キャビティの底部と隅部に衝突して洗剤の残留や溶剤不足を回避することができる。
【0102】
流入する水流が第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22を同時に押し動かして反対方向に回転させることができるようにするために、第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸を互いに平行に設置し、給水構造30に一つ以上の給水口31を開設し、給水口31を流れる水流を第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸との間の領域に噴出する。噴出された水により、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22とに反対方向のトルクを確実に与えることができ、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22とを互いに反対方向に回転させる。
【0103】
第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸とは水平に設置されており、溶解キャビティ11内の洗濯用水の水平移動が容易になり、溶解キャビティ11の隅部への衝突が容易になり、洗剤が残らないようにすることができる。第1の回転ホイール21は円周方向に間隔を置いた複数の第1の羽根211を有し、第1の羽根211は軸方向に延びて設置され、第2の回転ホイール22は円周方向に間隔を置いた複数の第2の羽根221を有する。給水構造30は回転溶解構造20の上方に位置され、つまり、給水口31から噴出された水流は上方から第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22とを衝突し、つまり、第1の回転ホイール21の下端に位置された第1の羽根211と第2の回転ホイール22の下端に位置された第2の羽根221とが互いに離れる方向に回転させるので、第1の羽根211と第2の回転ホイール22の下端とが反対方向に洗濯用水を押し進め、洗剤の溶解を促進する。また、給水口から噴出された水流は収納空間を形成して、第1の羽根211と第2の回転ホイール22への水流の衝突を確保することができる。
【0104】
第1の羽根211は、軸方向に設置され、径方向に沿って外側に延び、第1の羽根211の軸方向の両端の径方向の寸法は、中央部の径方向の寸法より小さく、つまり、第1の羽根211の両端の径方向の延在寸法を小さく設置することにより、第1の羽根211の中央部の水流を変動する能力は両端より大きく、つまり、第1の羽根211の両端の水流を押し進める能力は大きくなく、第1の羽根211の中央部の水流を押し進める能力の確保に寄与し、洗剤投入領域の水流を確実に押し進め、洗剤の溶解性を向上させることに寄与する。
【0105】
第1の羽根211の外径と第2の羽根221の外径との和は、第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸との間の距離以上である。第1の羽根211の外径は、第1の羽根211の最外側端から第1の回転ホイール21の軸までの間の距離であり、第2の羽根221の外径は、第2の羽根221の最外側端から第2の回転ホイール22の軸までの距離である。つまり、第1の羽根211と第2の羽根221とは、空間的に交差に設置され、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22が接近して設置され、構造をコンパクトにして占有空間の縮小に寄与し、給水口31から流れる水流の一部が第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22に交互に噴出でき、噴出した水流を合理的に利用するのに寄与して、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22の回転速度を確保することに寄与する。
【0106】
第1の羽根211と第2の羽根221との間の接触を避けるためには、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22の回転速度を同じにすることを保証し、第1の羽根211と第2の回転ホイール22への水流の衝突力を同じにする必要がある。給水口31と第1の回転ホイール21の軸との距離を、給水口31と第2の回転ホイール22の軸との距離と同じにして、つまり、給水口31は第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸との対称面に位置している。給水口31から流れる水流が第1の羽根211と第2の羽根221に与える衝撃力が同じにすることによって、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22の回転速度が同じになるようにする。第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸は、同じ水平面内にあるか、または、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22は、水平方向に並んで設置されている。
【0107】
図8~
図10に示すように、本実施形態における給水構造の設置について説明する。
【0108】
給水構造30は回転溶解構造20の上方に位置し、給水構造30に一つ以上の給水口31を開設する。給水構造30を回転溶解構造20の上方に位置することで、給水口31を流れる水が噴出された後も自身の重力で加速し続け、水流の推進力を高めることに寄与し、水流の噴出の範囲を限定するのに寄与し、さらに、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22の位置が決まるように設計することに寄与し、設計の検討要因が簡略化される。
【0109】
第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸は共に水平に設置されており、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22に噴出するため、水流の軸方向に延びる噴出水流を設ける必要があり、給水口31の第1の実施形態は、給水口が第1の回転ホイール21の軸と平行に設置された細長い帯状であり、給水口から噴出する水流が連続的に外側に広がる長い帯状となって、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22に噴出される。給水口の第2の実施形態は、複数の給水口31を設置し、複数の給水口31は、第1の回転ホイール21の軸線と平行な方向に排列され、給水口31から噴出した水流は、下向きの方向で外側に拡散し、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22に噴出した複数の噴出水流を軸線方向に有している。
【0110】
本実施形態では、第2の実施形態を用いて、給水構造30は、複数の給水口31が設けられ、給水口31を流れる水流は、第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸との間の領域に噴出される。説明を容易にするため、第1の回転ホイール21は正方向に回転させ、第2の回転ホイール22は反対方向に回転させると定義する。水流は第2の回転軸22に近い第1の回転ホイール21の側に噴出し、第1の回転ホイール21に正方向の回転の推力を与え、水流の噴出幅が広いと、水流は第2の軸22から離れた第1の回転ホイール21の側に噴出し、第1の回転ホイール21に逆回転の推力を与える。よって、給水口31を流れる水流の噴出範囲を、第1の回転ホイール21の軸と、第2の回転ホイール22の軸との間の領域に確実に設定する必要がある。
【0111】
給水構造30は、回転溶解構造20の方向に延びる複数の給水凹溝32が設けられ、つまり、給水構造30に設けられた下向きに凹んだ複数の給水凹溝32が設けられ、給水凹溝32には、給水口31が開設されており、給水凹溝32は円弧状の表面を有する。給水口31が円弧状の表面に開設されていることにより、給水口31を流れる水流の噴出範囲を制限するのに有利である。水流は給水口31から噴出した後に外側に拡散でき、回転溶解構造20との距離が遠ければ遠いほど水流の拡散範囲が大きく、給水口31の幅を回転溶解構造20に近い方向に広くなるように設置し、給水口31を流れる高さの異なる水流が回転溶解構造20に到達した後に同じ幅を持つように、つまり、第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸との間の領域に噴出されるようにする。
【0112】
複数の給水凹溝32が間隔をおいて設けられ、各給水凹溝32に1つの給水口31が開設しており、つまり、複数の給水口31が第1の回転ホイール21の軸と平行な方向に間隔をおいて設けられ、隣接する2つの給水口31から噴出する水流が軸方向に拡散され、好ましくは複数の給水口31を流れる水流が連続的に形成できるようにする。給水口31は、第1の回転ホイール21の軸と平行な方向に延び、給水口31を流れる水流の軸方向の噴出・拡散を容易にする。給水口31は、半球殻状の給水凹溝32に開設され、給水口31が円弧状であり、給水口31の両端が上方に延びるようにし、給水口31から噴出された水流が給水口31の縁部を介して給水凹溝32の中心に沿って外側に噴出されるように構成されている。
【0113】
給水口31は、対称に設けられた円弧状の第1の円弧状縁部311と第2の円弧状縁部312と、第1の円弧状縁部311と第2の円弧状縁部312の両端を連結する2つの円弧状移行縁部31とを有し、円弧状移行縁部313に近い方向で第1の円弧状縁部311と第2の円弧状縁部312は互いに接近する。第1の回転ホイール21の軸は給水口31の第1の円弧状縁部311が所在された平面内に位置し、第2の回転ホイール22の軸は給水口31の第2の円弧状縁部312が所在された平面内に位置し、または第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸が共に第1の円弧状縁部311が所在された平面と第2の円弧状縁部312が所在された平面との間に位置して、給水口31を流れる水流を確実に第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸との間の領域に噴出させる。
【0114】
給水構造30は、給水管33と、給水キャビティ34と、を有し、給水キャビティ34の底壁に給水凹溝32が開設し、給水キャビティ34の底壁は水ボックス蓋42の一部であり、給水凹溝32は、凹溝本体321と、凹溝本体321と給水キャビティ34の底壁とを連結するガイド部322と、を有し、凹溝本体321に給水口31を開設し、ガイド部322がラッパー状で、かつガイド部322は、径方向沿って外側に延びるように上向きに設置されている。ガイド部322を設けることにより、水流は給水凹溝32に向かって流れ、ガイド部322において、水流はその中心に向かって流れ、下方に流れるので、水流の集合と整形を実現し、給水凹溝32への水の供給を容易にすると同時に、給水口31から下方に噴出するようにすることができる。好ましくは、ガイド部322の上端部の直径と凹溝本体321の直径との比は、2~3である。
【0115】
図11~
図22に示すように、本発明が提案した洗剤溶解装置の第2実施形態であり、第1実施形態との主な相違点は、ブラケットの構造が異なること、回転溶解構造20の構造が異なることであり、その以外には第1実施形態と同じ構造を用いることができる。
【0116】
洗剤溶解装置100は、洗剤ボックス10と、回転溶解構造20と、水入口構造30と、を備え、洗剤ボックス10には、洗剤を溶解するための1つまたは複数の溶解キャビティ11に設けられ、回転溶解構造20は、少なくとも1つの溶解キャビティ11内に設けられ、回転溶解構造20は、溶解キャビティ11内に着脱可能に設けられ、回転溶解構造20は、溶解キャビティ11内に着脱可能に設けられたブラケット25を有し、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22はブラケット25に組み付けられている。回転溶解構造20を分解した後に回転溶解構造20と溶解キャビティ11を洗浄するのに有利であり、回転溶解構造20を一体的に組み付けた後に溶解キャビティ11内に取り付けられると、洗剤溶解装置100の組み立て効率を向上させるのに有利である。ニーズや使用者の習慣に応じて回転溶解構造20を使用するかどうかを選択できる。
【0117】
図12~
図15に示すように、ブラケット25は、ブラケット本体251と、ブラケット本体251に沿って延び、互いに平行に設置された2つの取付板252と、を有し、2つの取付板252に第1の回転ホイール21の両端と第2の回転ホイール22の両端がそれぞれ取り付けられる。また、ブラケット25と溶解キャビティ11との間に着脱することを実現し、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22への付勢を容易にするためには、ブラケット25が固定された状態で確実であることが必要である。具体的には、ブラケット25と溶解キャビティ11との間に係合構造が設けられ、係合構造は、ブラケット25に設けられた係合凸部2511と、溶解キャビティ11に設けられた係合溝部115と、を有し、係合凸部2511が係合溝部115内に位置されている。取付板252の底面及び側面は溶解キャビティ11のキャビティ壁に一致し、つまり、取付板252は回転溶解構造20を支持するために溶解キャビティ11のキャビティ壁に接触する。それは、取付板252と溶解キャビティ11のキャビティ壁との接触面積を増やすこと、取付板252が溶解キャビティ11に取り付けられた後の安定性を促進すること、及び第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22との円滑な回転を保証することに寄与する。ブラケット本体251は、外側に湾曲して延びたフランジ2513を有し、フランジ2513は洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113のキャビティ壁の上端面に位置し、回転溶解構造20が洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113への設置のための支持を増加する。係合構造と、取付板252と、洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113のキャビティ壁とが協力し、回転溶解構造20は、洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113内にしっかりと設置されている。
【0118】
図12、
図20~
図22に示すように、洗剤ボックス10内に複数の溶解キャビティ11が設けられ、洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111と柔軟剤溶解キャビティ112を有し、さらに洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113を有し、洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113は洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111内に取り外し可能に配置されている。洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113内に回転溶解構造20が設けられ、洗濯用粉体洗剤を投入する必要があると、回転溶解構造20と洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113が取り外され、その後、洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111に一致する回転溶解構造20が洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111内に取り付けられる。洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111のキャビティ壁に内側に延びるスライド溝壁1114が設けられ、2つのスライド溝壁1114と洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111のキャビティ壁が囲んでスライド溝1115を形成し、スライド溝1115は上下方向に延び、スライド溝1115に近い取付板252の端部が延びてスライド溝1115の内に位置するスライド板2521を形成している。スライド溝1115とスライド板2521とを設けることにより、ブラケット25を上下方向にスライドさせることで、ブラケット25の取り付け、取り外しの操作を実現し、操作の利便性と取り付け後の堅固性を高めることに寄与している。
【0119】
給水管33は、給水キャビティに接続され、互いに対向して設けられた第1の給水管331と、第2の給水管332と、を有し、第2の給水管332の給水経路に水流を加熱する加熱部品が設けられている。つまり、第2の給水管332は洗剤の溶解向上のために温水を供給できる。第1の給水管331は常温の流入水を供給でき、第1の給水管31と第2の給水管332は、同軸に設けられている。
【0120】
図26に示すように、給水構造30は、給水管33と給水キャビティ34とを有し、給水キャビティ34の底壁に給水凹溝32が開設されている。給水キャビティ34は、給水凹溝32が設けられた帯状給水キャビティ341と、給水管33と帯状給水キャビティ341とを接続する圧力安定キャビティ342とを備え、帯状給水キャビティ341の幅と給水凹溝32の頂面の直径との比が1~4とし、好ましくは帯状給水キャビティ341の幅と給水凹溝32の頂面の直径との比が1~2とする。帯状給水キャビティ341を設けることで、水圧を確保し、回転ホイールへの衝撃力を高めることができる。
【0121】
図16~
図22に示すように、洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111内に設けられた回転溶解構造20の構造上の設置について説明する。
【0122】
洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111の後部には1つまたは複数の排水口1111が設けられ、回転溶解構造20は排水口1111に隣接している。回転溶解構造20は回転可能に設置された第2の回転ホイール22を有し、第2の回転ホイール22は洗濯用粉体洗浄溶解キャビティ111内の洗濯用水を前方に押し進める。第2の回転ホイール22を設けることにより、第2の回転ホイール22の回転により、排水口1111付近に到達した洗濯用水の一部を前方に移動させる。後方に流れる水が第2の回転ホイール22の前方に押し進め水と合流することにより、洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111内で撹拌水流が発生し、洗剤の溶解を促進し、排水口1111に到達した洗濯用水の一部が前方に押し進められて、洗濯用水が洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111内に位置された時間を長くさせ、これにより、洗剤の溶解がさらに促進され、洗濯物の洗浄効果を高めることができる。
【0123】
本実施形態において、回転溶解構造体20は、第2の回転ホイール22を回転駆動する第1の回転ホイール21をさらに有し、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22との回転方向は反対方向を有し、第1の回転ホイール21は第2の回転ホイール22を回転駆動し、つまり、第1の回転ホイール21は主動ホイールであり、第2の回転ホイール22は従動ホイールであり、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22との回転を同期させて、両者の干渉や衝突を避け、回転の滑らかさを増すことに寄与するとともに、第1の回転ホイール21には駆動トルクのみを伝達すればよく、両回転ホイールを同時に駆動する必要がなく、簡単な駆動設置が容易である。
【0124】
他の実施形態では、第1の回転ホイール21の回転を駆動するための駆動モータを設けることができる。
【0125】
第1の回転ホイール21の回転を駆動するのは、給水構造30から洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111内に注入する水流が第1の回転ホイール21の回転を駆動させる。洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111内に水流を注入して第1の回転ホイール21の回転を駆動することで、第1の回転ホイール21が回転する際に第2の回転ホイール22を一緒に回転させ、第1の回転ホイール21の駆動力を高めることができる。
【0126】
排水口1111は、回転溶解構造20の下方の洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111の底壁に設けられており、つまり、回転溶解構造20は排水口1111の上方に位置しており、排水口1111の後端は洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111の後壁1112に向かって延び、複数の排水口1111は左右方向に並んで設けられている。後壁1112を設けることで、洗濯用水の収容を形成しやすくなり、第2の回転ホイール22が洗濯用水を前方に押し進めやすくなる。第2の回転ホイール22は、排水口1111の上方に設けられ、排水口1111は前後方向に帯状に設けられているので、排水口1111の近傍に到達した洗濯用水が2つの排水口1111間にある底壁に沿って前方に流れやすくなっている。
【0127】
第1の回転ホイール21は、円周方向に間隔を置いた複数の第1の羽根211を有し、第1の羽根211は軸方向に延びて設置され、第2の回転ホイール22は、円周方向に間隔を置いた複数の第2の羽根221を有する。給水構造30は回転溶解構造20の上方に位置し、給水構造30に1つまたは複数の給水口31が設けられ、第1の回転ホイール21が第2の回転ホイール22の斜め上方に位置する。回転溶解構造が給水構造20の上方に設置されることによって、給水口31を通って流れる水流は、噴出された後、自身の重力で加速し続け、水流の推進力を高めることに寄与し、水流は第1の羽根211に落下した後に水流の重力は第1の羽根211に下方への力を与え、回転速度を高めることに寄与する。また、水流の噴出範囲の制限に寄与し、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22の位置を決める設計に寄与することで、設計の検討要因が簡単化になる。第2の回転ホイール22の斜め上方に第1の回転ホイール21を設置することは、水流の衝撃力を第1の回転ホイール21に伝えることに寄与すること、第2の回転ホイール22は洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111の底壁との距離が近く、つまり、排水口1111との距離が近く、多くの洗濯用水を前方に押し進めることに寄与する。第1の回転ホイール21は洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111の底壁から離れた位置にあり、第1の回転ホイール21が洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111内の洗濯用水の干渉を受けず、給水口31を流れる水流が洗濯用水に衝突するのではなく、第1の回転ホイール21に衝突するので、水流は第1の回転ホイール21に伝わる推進力が大きくなり、第1の回転ホイール21を回転させて第2の回転ホイール22を駆動し、第2の回転ホイール22は溶解キャビティ11内の洗濯用水を撹拌して洗剤の溶解を促進することができる。
【0128】
第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸を互いに平行に設置し、給水口31から流れる水流を第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸の間の領域に噴出し、噴出した水流が第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸の間から流出するので、水流が第1の回転ホイール21に衝撃を与える一方で、水流の重力により第1の羽根211に下方への力を与え、回転速度を上げ、洗剤の溶解を促進することができる。後壁1112を設置することで、第1の回転ホイール21に追従して逆流する水流は、洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111から直接放り出されず、洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111内に落下し、洗剤の溶解を促進することができる。
【0129】
洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111の後壁1112の上部には、第1の羽根211を回避するための回避口1113が設けられ、第1の羽根211は回避口1113内に延在している。回避口1113を設けることで、構造をコンパクトにし、回転溶解構造20をできるだけ後方に設置し、第2の回転ホイール22が水流を前方に押し進める流動可能距離を大きくして、洗濯用水が洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111内にある時間を長くすることができる。回避口1113の下端面が位置する水平面と第1の回転ホイール21の軸との距離は、第1の羽根211の外径よりも小さく、第1の回転ホイール21に追従して逆流する水流を止めるのに寄与する。
【0130】
第1の回転ホイール21の軸は左右に設置され、第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸は共に水平に設置され、洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111内の洗濯用水を押し進めて水平方向に移動させ、洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ111の隅部に衝突して洗剤が残留しないよう寄与する。第1の回転ホイール21の軸及び第2の回転ホイール22の軸が位置する平面aと水平面bとのなす角度αは、40°~50°に設置され、好ましくは、第1の回転ホイール21の軸及び第2の回転ホイール22の軸が位置された平面aと水平面bとのなす角度は、45°である。
【0131】
第2の回転ホイール22に対する第1の回転ホイール21の推進を実現するために、第1の羽根211の外径Dと第2の羽根221の外径dとの和は、第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸との距離以上に設置され、第1の羽根211の外径Dは、第1の羽根211の外側端と第1の回転ホイール21の軸との距離の最大距離であり、第2の羽根221の外径dは、第2の羽根221の外側端と第2の回転ホイール22の軸との距離の最大距離であり、つまり、第1の羽根211と第2の羽根221が空間的に接触しており、第1の羽根211が第2の羽根221を押し動かして回転させ、第2の回転ホイール22に回転トルクを伝達し、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22が近接しているため、構造がコンパクトで、占有スペースの削減に寄与している。
【0132】
第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22の構造強度を高めるために、隣接する2つの第1の羽根211の間に円弧状の第1の連結リブ212が設けられ、第1の連結リブ212を設けることで、隣接する2つの第1の羽根211の間の構造強度を高めやすくしている。隣接する2つの第2の羽根221の間には、湾曲した第2連結リブ222が設けられ、隣接する2つの第2の羽根221の間の構造強度を高めている。
【0133】
図23~
図25に示すように、洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113内に設けられた回転溶解構造20の構造設置が図示されている。
【0134】
回転溶解構造20は、回転可能に設置された第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22とを有し、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22とは互いに反対方向に回転し、第1の回転ホイール21は第2の回転ホイール22を回転させる。投入キャビティ11内に反対方向に回転させる二つの回転ホイールが設けられることによって、洗濯用液体洗剤溶解キャビティ113内の洗濯用水に対する撹拌を増加し、洗剤の溶解を促進し、洗濯物の洗浄効果を向上する。第1の回転ホイール21が第2の回転ホイール22を回転駆動させ、つまり、第1の回転ホイール21が主動ホイール、第2の回転ホイール22が従動ホイールとなり、第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22の回転の同期を保ち、両者の作動の干渉や衝撃を回避し、回転の安定増加することに寄与する。第1の回転ホイール21が第2の回転ホイール22を回転駆動するため、第1の回転ホイール21には駆動トルクのみを伝達すればよく、2つホイールの同時駆動を避けることができ、駆動構造の簡素化に寄与する。
【0135】
第1の回転ホイール21の回転を駆動するために、給水構造30から投入キャビティ11に注入する水流が第1の回転ホイール21の回転を駆動する。投入キャビティ11内の水流が第1の回転ホイール21を押し動かすように設置することで、第1の回転ホイール21が回転する際に第2の回転ホイール22を駆動し、投入キャビティ11内の水流が第1の回転ホイール21と第2の回転ホイール22の両方を押し動かすのに対して、水流は第1の回転ホイール21のみを押し動かし、第1の回転ホイール21の駆動力アップに寄与する。
【0136】
洗剤溶解キャビティ113のキャビティ壁にはオーバーフロー口114が設けられており、洗剤溶解キャビティ113内の液面の高さはオーバーフロー口114の下端面よりも確実に低く、第1の回転ホイール21の軸が所在された水平面はオーバーフロー口114の下端面よりも上方に位置しており、つまり、第1の回転ホイール21の軸はオーバーフロー口114の下端面が所在された水平面cよりも確実に上方に位置しているので、第1の回転ホイール21の上半部は確かに洗濯用水の液面より上方に位置しないため、給水口31を流れる水流が上半部に位置する第1の羽根211に直接衝突することができ、水流が第1の羽根211に大きな衝撃を与え、第1の回転ホイール21を回転させ、さらに第2の回転ホイール22の回転を駆動させることを保証している。また、投入キャビティ11内の洗濯用水に対する第2の回転ホイール22の撹拌力を確保するために、第2の回転ホイール22の軸が所在された水平面がオーバーフロー口114の下端面よりも下方に位置し、第2の回転ホイール22の下部は洗濯用水の液面の以下に位置することを確保して、洗濯用水の撹拌を実現する。オーバーフロー口114の下端面cは、第1の回転ホイール21の軸が所在された水平面と第2の回転ホイール22の軸が所在された水平面との間に位置し、投入キャビティ11内にはサイフォン構造が設けられ、サイフォン柱の上端が位置された平面はオーバーフロー口114の下端面より低い。
【0137】
第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸とは互いに平行に設置され、給水口31を流れる水流は、第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸との間の領域に噴出され、噴出された水流を第1の回転ホイール21の軸と第2の回転ホイール22の軸との間から流出させる。
【0138】
図27~
図28に示すように、本発明が提案する洗剤溶解装置の第3の実施形態について説明する。
【0139】
洗剤ボックス10と、回転溶解構造20と、給水構造30と、を備える洗剤溶解装置100であって、洗剤ボックス10内には、粉末洗剤を投入するための洗濯用粉体洗剤投入キャビティ111が設けられ、回転溶解構造20は洗濯用粉体洗剤投入キャビティ111内に設置され、洗濯用粉体洗剤投入キャビティ111の後部には一つ以上の排水口1111が設けられ、回転溶解構造20は排水口1111に隣接している。回転溶解構造20は、回転可能に設置された第2の回転ホイール22を有し、第2の回転ホイール22は洗濯用粉体洗剤投入キャビティ11内の洗濯用水を後方に押し進める。第2の回転ホイール22を設置することで、第2の回転ホイール22の回転により、排水口1111に到達した洗濯用水の一部が前方に移動し、後方に流れる水流が第2の回転ホイール22の前方に押し進める水流と合流することで、洗濯用粉体洗剤投入キャビティ111内で撹拌水流が発生し、洗剤の溶解を促進し、再び排水口1111に到達した洗濯用水の一部が前方に押し進められて、洗濯用水が洗濯用粉体洗剤投入キャビティ111内にある時間を長くする。これにより、洗剤の溶解がさらに促進され、洗濯物の洗浄効果を向上させることができる。
【0140】
給水構造30は、回転溶解構造20の上方に位置する第1の給水口31と、洗濯用粉体投入キャビティ111の前部に水流を注入するための第2の給水口35とを有している。第1の給水口31から流れる水流は第1の回転ホイール21の第2の回転ホイール22を離れる側に噴出されている。第1の給水口31を設置することで、第1の回転ホイール21の回転を押し動かして、第2の回転ホイール22の回転を駆動させ、第2の回転ホイール22の下部は水流を後方に押し進める。第2の給水口35を設置することで、洗濯用粉体投入キャビティ111内に位置された洗剤をすすぐために用いる。
【0141】
図29~
図40に示すように、本発明が提案する洗剤溶解装置100の第4の実施形態について説明する。回転溶解構造20は、一つの回転ホイールが設けられている。
【0142】
洗剤ボックス10と、回転溶解構造20と、給水構造30とを備える洗剤溶解装置100であって、洗剤ボックス10は、洗剤を投入するための1つまたは複数の投入キャビティ11が設けられ、回転溶解構造20は、少なくとも1つの投入キャビティ11内に設けられている。回転溶解構造20は、回転可能に設置された第3の回転ホイール23を有し、第3の回転ホイール23は、左右方向に設置された第3の回転軸231と、第3の回転軸231の円周方向に複数の円弧状の第3の羽根232と、を有する。円弧状の第3の羽根232を設置することで、第3の羽根232はその上に落ちる水流に対して一定の収納効果を有するので、水流は重力の作用で第3の回転ホイール23を押し動かす下向きの力を発生し、第3の回転ホイール23の回転速度を向上させて、投入キャビティ内の洗濯用水に対する第3の回転ホイール23の撹拌力を高め、洗剤の溶解を促進し、洗濯物の洗浄効果を向上させることに寄与する。
【0143】
また、洗剤溶解装置100は、洗剤ボックス10が引き出し可能に配置された水箱40を有し、水箱40は水箱本体41と、水箱蓋42と、を有し、給水構造30は水箱蓋42に設けられている。洗剤には、洗濯用粉体洗剤、洗濯用液体洗剤、柔軟剤などがある。給水構造30は、1つまたは複数の給水口31が開設され、給水口31から流出された水流が第3の羽根232上に衝突し、第3の回転ホイール23の回転を駆動する。洗剤溶解装置10内には、複数の投入キャビティ11が設けられ、洗濯用粉体洗剤投入キャビティ111と柔軟剤投入キャビティ112と、を有し、洗濯用粉体洗剤投入キャビティ111と柔軟剤投入キャビティ112の両方の内部に回転溶解構造20が設けられている。
【0144】
図31及び
図27に示すように、第3の回転ホイール23の構造を説明する。第3の回転ホイール23が水平方向に左右に設置され、第3の羽根232が第3の回転軸231の径方向に沿って外側に湾曲して延びて、全ての第3の羽根232が第3の回転軸に対して同じ方向に湾曲している。第3の羽根232が第3の回転軸231の円周方向に均一に分布し、もし第3の回転軸231の前側に移動する第3の羽根232の外側端が上方に湾曲すると、第3の回転軸231の後方側に移動した第3の羽根232の外側端が下方に湾曲している。好ましくは、給水口31を流れる水流は、第3の回転ホイール23にある第3の羽根232の外側端が上方に湾曲した側に噴出されるように設置されているので、第3の羽根232に噴出された水流は第3の羽根232に一部保持されて、水流の重力により、第3の回転ホイール23の回転を加速させ、第3の回転ホイール23が回転する過程において、第3の羽根232に滞留された水流が投入キャビティ11に流れ込む。好ましくは、給水口31は、第3の回転ホイール23にある第3の羽根232の外側端が上方に湾曲した側の上方に位置され、水流が下方に噴出される。
【0145】
他の実施形態では、給水口31を第3の回転軸231の真上に設置し、給水口31を通過した後の水流を第3の回転ホイール23にある第3の羽根232の外側端が上方に湾曲した側の第3の羽根232に斜め下向きに噴出し、第3の回転ホイール23を回転させるように付勢する。
【0146】
第3の羽根の湾曲角度の設置については、第3の羽根232の内側と外側の両端に対応する第3の回転軸の円心角αは40°~50°であり、好ましくは、αを45°に設置し、第3の羽根232は、水流を運ぶ能力を有するように、湾曲角度が大きすぎる時、投入キャビティ11内の洗濯用水に対する攪拌が弱められたことを回避する。第3の回転軸231の軸線をOとし、第3の回転軸231の軸線と1枚の第3の羽根232の内側端2322の中線を通る平面をoaとし、第3の回転軸231の軸線とこの第3の羽根232の外側端2321の中線を通る平面をobとし、平面oaと平面obのなす角をαとする。平面oaは隣接に設置された第3の羽根232の外側端2321の中線を通り、平面obは隣接に設置された第3の羽根232の内側端2322の中線を通る。つまり、第3の羽根232の外側端2321と、その隣接に設置された内側端2322と、第3の回転ホイール23の軸oが所在された平面内に位置され、第3の羽根232の外側端2321の中線と、隣接に設置された第3の羽根232の内側端2322の中線と、第3の回転ホイール23の軸oと共に同一平面に位置する。これは、第3の羽根232の水を運ぶ能力を確保しつつ、水流が第3の羽根232への衝突を確実にし、第3の回転ホイール23の推進力を確保することに寄与する。
【0147】
他の実施形態では、第3の羽根232に水流を収納できる収納部が設けられ、具体的には、第3の羽根232の左右両側にサイドストッパが設けられ、第3の羽根232と2つのサイドストッパが囲んで、第3の羽根232に噴出された水流を収納する収納部を形成している。
【0148】
図31、
図34、
図38に示すように、給水構造30の構造設置について説明する。給水構造30には回転溶解構造20の方向に延びる複数の給水凹溝32が設けられ、つまり、給水構造30に複数の給水凹溝32が設けられ、給水凹溝32に複数の給水口31が開設され、各給水凹溝32に一つの給水口31が設けられ、給水凹溝32は円弧状の面である。給水口31が円弧状の面に開設していることにより、給水口31を流れる水流の噴出範囲を限定し、給水口31を流れる水流の噴出範囲を広くするのに寄与する。水流は、給水口31から噴出された後、外側に広がり、つまり、回転溶解構造20から離れるほど、水流の広がりが大きくなる。給水口31の幅を回転溶解構造20に近い方向に広くなるように設置することは、異なる高さの給水口31を流れる水が、回転溶解構造20に到達した後に同じ幅となるように保証させるのに寄与する。
【0149】
複数の給水凹溝32が第3の回転ホイール23の軸線と平行な方向に間隔を置いて設置され、給水口31が第3の回転ホイール23の軸線と平行な方向に延びている。隣接に設置された2つの給水口31から噴出された水流が軸方向に拡散し、好ましくは、複数の給水口31を流れる水流が第3の回転ホイール23と平行する方向に連続した水流を形成する。給水口31は、第3の回転ホイール23の軸線と平行な方向に延びるように設置され、給水口31を流れる水流が軸方向への噴出・拡散を容易にする。給水口31は、半球殻状の給水凹溝31に開設されているので、給水口31は円弧状であり、給水口31の両端は上方に延びているので、給水口31から噴出された水流は給水口31の端部を介して給水凹溝32の中心方向に沿って外部に噴出されるようになっている。
【0150】
給水口31は、対称に設けられた円弧状の第1の円弧状縁部311と第2の円弧状縁部312と、第1の円弧状縁部311と第2の円弧状縁部312の両端を連結する2つの円弧状移行縁部31とを有し、円弧状移行縁部313に近い方向に第1の円弧状縁部311と第2の円弧状縁部312は接近する。第1の円弧状縁部311と第2の円弧状縁部312との間のなす角度βは、25°~35°であり、好ましくは、第1の円弧状縁部311と第2の円弧状縁部312との間のなす角度βは30°に設置される。
【0151】
給水構造30は、給水管33と、給水キャビティ34と、を有し、給水キャビティ34は正方形で、給水キャビティ34の底壁に給水凹溝32が開設され、給水キャビティ34は給水凹溝32が設けられた帯状給水キャビティ341と、給水管33と帯状給水キャビティ341とを連結する圧力安定キャビティ342と、を備え、帯状給水キャビティ341の幅と給水凹溝32の頂面の直径との比は1~4であり、好ましくは、帯状給水キャビティ341の幅と給水凹溝32の頂面の直径との比は1~2であるように設置される。帯状給水キャビティ341を設けることで、水圧を維持し、第3の回転ホイールへの衝撃力を高めるのに寄与する。
【0152】
給水凹溝32は、凹溝本体321と、凹溝本体321と給水キャビティ34の底壁とを連結する水流ガイド部322と、を有し、給水口31は凹溝本体321に開設され、水流ガイド部322はラッパー状であり、水流ガイド部322は径方向に沿って外側に延びて上向きに設けられる。水流ガイド部322を設けることで、水流は給水凹溝32に向かって流れ、水流ガイド部322で水流がその中心に向かって下向きに流れるため、水流の集合と整形を実現し、給水凹溝32に流れ込む水量の供給に寄与すると同時に、排水口31を流れる水流が下向きに噴出されるようにする。好ましくは、水流ガイド部322の上端の直径と凹溝本体321の直径との比は2~3である。
【0153】
給水管33は、給水キャビティ34に連結された第1の給水管331と第2の給水管332とを有し、第2の給水管332の給水経路に水流を加熱するための加熱部品が設けられる。つまり、第2の給水管332は洗剤の溶解を促進する温水の供給を行い、第1の給水管331は通常温度の水の供給を行うようになっている。
【0154】
図30、
図32及び
図39に示すように、回転溶解構造20は投入キャビティ11内に着脱可能に設置されたブラケット25を有し、第3の回転ホイール23はブラケット25に設けられている。ブラケット25を設けることにより、回転溶解構造20を分解して、ニーズとユーザーの習慣によって回転溶解構造20を使用するかどうかを選択できる。回転溶解構造体20を分解した後に回転溶解構造体20と投入キャビティ11を洗浄したり、回転溶解構造20を一体として組み立てた後に投入キャビティ11内に設置したりすることができ、洗剤溶解装置の組み立て効率を向上させることができる。
【0155】
ブラケット25は、ブラケット本体251と、ブラケット本体251に沿って延び、互いに平行に設置された2枚の取付板252と、を備え、第3の回転ホイール23の左右端部がそれぞれ2枚の取付板252に取り付けられる。ブラケット25と投入キャビティ11との間の着脱性を実現するために、下記の種々の実現態様が可能である。例えば、柔軟剤投入キャビティ112内にブラケット25を設け、ブラケット25と投入キャビティ11との間に係合構造が設けられ、係合構造は、ブラケット25に設けられた係合凸部2511と、投入キャビティ11に設けられた係合溝部115と、係合凸部2511が係合溝部115内に配置されている。柔軟剤溶解キャビティ112は、サイフォン構造と回転溶解構造20とが設けられ、サイフォン構造は、柔軟剤溶解キャビティ112の底面に沿って上方に延びて設置されたサイフォン柱1121と、ブラケット25に設けられた、サイフォン柱1121に合致するサイフォンキャップ2514と、を有し、サイフォンキャップ2514はサイフォン柱1121の外側に設けられている。ブラケット25にサイフォンキャップ2514を設けることにより、部品点数が減少し、サイフォンキャップ2514がブラケット25の支持を形成し、回転溶解構造体20の設置後の安定性を向上させることに寄与し、係合構造と取付板252と柔軟剤溶解キャビティ112のキャビティ壁とともに協働し、回転溶解構造20が柔軟剤溶解キャビティ112内にしっかりと取り付けられる。
【0156】
図35、
図36及び
図39に示すように、洗濯用粉体洗剤投入キャビティ111内に設置されたブラケット25は、ブラケット25と投入キャビティ11との間に係合で設置され、ブラケット25に設けられた係合凸部2511と、投入キャビティ11内に設置された係合溝部115と、を有し、係合凸部2511が係合溝部115内に位置する。洗濯用粉体洗剤投入キャビティ111のキャビティ壁に内側に延びるスライド溝壁1114が設けられ、2つのスライド溝壁1114と洗濯用粉体洗剤投入キャビティ111のキャビティ壁が囲んでスライド溝1115を形成し、スライド溝1115は上下方向に延びて、スライド溝1115に近い取付板252の端部が延びてスライド溝1115内に位置するスライド板2521を形成している。スライド溝1115とスライド板2521とを設置することで、ブラケット25を上下方向にスライドさせて取り付けまたは取り外すことができ、操作の利便性を高めるとともに、取り付け後の堅固性を高めることに寄与するものである。
【0157】
上記の実施形態は、本発明の技術的解決策を説明するためのものであり、それらを制限するためのものではない。上記実施形態を参照して本発明を詳細に説明したにもかかわらず、当業者であれば、上記実施形態に記録された技術的解決策を修正したり、その一部の技術特徴を等価置換することが可能であり、これらの修正または置換は対応する技術的解決策の本質から本発明によって保護されると主張する技術的解決策の精神と範囲から離れるものではない。
【0158】
(発明の開示)
(項目1)
洗剤溶解装置であって、
洗剤を溶解するための1つまたは複数の溶解キャビティが設けられた洗剤ボックスと、
少なくとも1つの前記溶解キャビティ内に着脱可能に設けられた回転溶解構造と、
を備え、
前記回転溶解構造は、前記溶解キャビティ内に着脱可能に設けられたブラケットと、前記ブラケットに設けられた回転可能な回転ホイールと、
を有することを特徴とする洗剤溶解装置。
(項目2)
前記ブラケットと前記溶解キャビティとの間に係合構造が設けられ、前記係合構造は、前記ブラケットと前記溶解キャビティの一方に設けられた係合凸部と、前記ブラケットと前記溶解キャビティの他方に設けられ、前記係合凸部と合致する係合溝部と、を有することを特徴とする項目1に記載の洗剤溶解装置。
(項目3)
前記ブラケットは、ブラケット本体と、前記ブラケット本体に沿って延び、互いに平行に対向して設置された2枚の取付板と、を有し、前記回転ホイールの両端部がそれぞれ2枚の前記取付板に取り付けられていることを特徴とする項目1に記載の洗剤溶解装置。
(項目4)
前記取付板の底面と側面は、前記溶解キャビティのキャビティ壁と合致し、前記取付板は、前記溶解キャビティの前記キャビティ壁の内側に位置することを特徴とする項目3に記載の洗剤溶解装置。
(項目5)
前記ブラケット本体は、外側に湾曲して延びたフランジを有し、前記フランジは、前記溶解キャビティの前記キャビティ壁の上端面に位置することを特徴とする項目3に記載の洗剤溶解装置。
(項目6)
前記ブラケットは、ブラケット本体と、前記ブラケット本体に沿って延び、互いに平行に対向して設置された2枚の取付板と、前記溶解キャビティのキャビティ壁に設けられた、内側に延びるスライド溝壁と、を備え、2枚の前記スライド溝壁と前記溶解キャビティの前記キャビティ壁とは、囲んでスライド溝を形成し、前記取付板の前記スライド溝に近接した端部は延びて前記スライド溝内に位置されたスライド板を形成することを特徴とする項目1に記載の洗剤溶解装置。
(項目7)
前記溶解キャビティにはサイフォン構造が設けられ、前記サイフォン構造は、前記溶解キャビティの底面に沿って上方に延びて設置されたサイフォン柱と、前記ブラケットに設けられた、前記サイフォン柱に合致するサイフォンキャップと、を有することを特徴とする項目1~6のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
(項目8)
前記溶解キャビティにはサイフォン構造が設けられ、前記サイフォン構造は、前記溶解キャビティの底面に沿って上方に延びて設置されたサイフォン柱と、前記サイフォン柱に合致するサイフォンキャップと、前記ブラケットに設けられた、下方に延びる支持台と、を有し、前記支持台は前記サイフォンキャップに位置することを特徴とする項目1~6のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
(項目9)
前記回転溶解構造は、前記溶解キャビティ内に着脱可能に設けられ、前記溶解キャビティは、洗濯用粉体洗剤溶解キャビティと、洗濯用液体洗剤溶解キャビティと、を有し、前記洗濯用液体洗剤溶解キャビティは、前記洗濯用粉体洗剤溶解キャビティ内に着脱可能に位置することを特徴とする項目1~6のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
(項目10)
洗濯機であって、
項目1~9のいずれか1項に記載の前記洗剤溶解装置を有することを特徴とする洗濯機。
(項目11)
洗剤溶解装置であって、
洗剤を溶解するための1つまたは複数の溶解キャビティが設けられた洗剤ボックスと、
少なくとも1つの前記溶解キャビティ内に設けられ、回転可能な回転ホイールを有する回転溶解構造と、
前記溶解キャビティへの水の流れが前記回転ホイールを回転するように押し進める給水構造と、
を備え、
前記給水構造に前記回転溶解構造の方向に延びる1つまたは複数の給水凹溝が設けられ、前記給水凹溝に給水口が設けられていることを特徴とする洗剤溶解装置。
(項目12)
前記給水凹溝は円弧面状であり、前記給水口は前記回転ホイールの軸と平行な方向に延び、前記回転溶解構造から離れる方向に狭くなることを特徴とする項目11に記載の洗剤溶解装置。
(項目13)
前記給水構造は、給水管と、給水キャビティと、を有し、前記給水凹溝は、前記給水キャビティの底壁に開設していることを特徴とする項目11に記載の洗剤溶解装置。
(項目14)
前記給水凹溝は、凹溝本体と、前記凹溝本体と前記給水キャビティの底壁とを連結するガイド部と、を有し、前記凹溝本体に前記給水口が開設し、前記ガイド部は、径方向に沿って外側に延びて上向きに設けられていることを特徴とする項目11に記載の洗剤溶解装置。
(項目15)
前記ガイド部の上端の直径と前記凹溝本体の直径との比は、2~3であることを特徴とする項目14に記載の洗剤溶解装置。
(項目16)
前記給水キャビティは、前記給水凹溝が設けられた帯状給水キャビティと、前記給水管と前記給水キャビティとを連結する圧力安定キャビティと、備え、前記給水キャビティの幅と前記給水凹溝の頂面の直径との比が1~2であることを特徴とする項目13に記載の洗剤溶解装置。
(項目17)
前記給水管は、前記給水キャビティに連結され、互いに対向して設けられた第1の給水管と、第2の給水管と、を有し、前記第2の給水管の給水回路に水流を加熱する加熱部材が設けられていることを特徴とする項目13に記載の洗剤溶解装置。
(項目18)
前記給水口は、対称に設けられた第1の円弧状縁部と、第2の円弧状縁部と、前記第1の円弧状縁部の端部と前記第2の円弧状縁部の端部を連結する2つの円弧状の移行縁部と、を有し、前記第1の円弧状縁部と前記第2の円弧状縁部は前記円弧状の移行縁部に近接する方向で互いに接近することを特徴とする項目11~17のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
(項目19)
前記回転ホイールは、互いに反対方向に回転する第1の回転ホイールと、第2の回転ホイールと、を有し、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸は互いに平行に設置され、前記給水口を流れる水流は、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸との間の領域に噴出することを特徴とする項目11~17のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
(項目20)
洗濯機であって、
項目11~19のいずれか1項に記載の前記洗剤溶解装置を有することを特徴とする洗濯機。
(項目21)
洗剤溶解装置であって、
洗濯用粉体洗剤を投入するための洗濯用粉体洗剤投入キャビティが設けられた洗剤ボックスと、
前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティ内に設けられた回転溶解構造体と、
を備え、
前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティの後部に1つまたは複数の排水口が設けられ、
前記回転溶解構造は、前記排水口に回転可能に設けられた第2の回転ホイールを有することを特徴とする洗剤溶解装置。
(項目22)
前記回転溶解構造の下方の前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティの底壁に前記排水口が設けられ、前記排水口の後端が前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティの後壁に沿って上方に延び、複数の前記排水口が左右方向に並んで設けられることを特徴とする項目21に記載の洗剤溶解装置。
(項目23)
前記第2の回転ホイールは、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティ内の洗濯用水を前方に移動するように押し進めることができるように配置されることを特徴とする項目21に記載の洗剤溶解装置。
(項目24)
前記回転溶解構造は、前記第2の回転ホイールを回転するように駆動する第1の回転ホイールをさらに有し、前記第1の回転ホイールと前記第2の回転ホイールとは互いに反対方向に回転し、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティ内の水流が前記第1の回転ホイールを回転するように押し進める給水構造をさらに備えることを特徴とする項目21に記載の洗剤溶解装置。
(項目25)
前記給水構造は、前記回転溶解構造の上方に位置する第1の給水口を有し、前記第1の給水口からの水流は、前記第2の回転ホイールに近い前記第1の回転ホイールの側に噴出することを特徴とする項目24に記載の洗剤溶解装置。
(項目26)
前記給水構造は、前記回転溶解構造の上方に位置する第1の給水口と、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティの前部に水流を注入するための第2の給水口と、を有することを特徴とする項目24に記載の洗剤溶解装置。
(項目27)
前記第1の給水入口からの前記水流は、前記第2の回転ホイールから離れた前記第1の回転ホイールの側に噴出されることを特徴とする項目26に記載の洗剤溶解装置。
(項目28)
前記第1の回転ホイールは、円周方向に間隔をあけて設置された複数の第1の羽根を有し、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティの後壁の上部に前記第1の羽根を避けるための回避口が開設され、前記第1の羽根は前記回避口内に延びることを特徴とする項目24に記載の洗剤溶解装置。
(項目29)
前記回避口の下端面が位置する水平面と前記第1の回転ホイールの軸との距離は、前記第1の羽根の外径より小さいことを特徴とする項目28に記載の洗剤溶解装置。
(項目30)
洗濯機であって、
項目21~29のいずれか1項に記載の前記洗剤溶解装置を有することを特徴とする洗濯機。
(項目31)
洗剤溶解装置であって、
洗剤を投入するための1つまたは複数の投入キャビティが設けられた洗剤ボックスと、
少なくとも1つの前記投入キャビティ内に設けられた回転溶解構造体と、
を備え、
前記回転溶解構造は、第1の回転ホイールと、第2の回転ホイールと、を回転可能に設置され、前記第1の回転ホイールと前記第2の回転ホイールとは互いに反対方向に回転し、前記第1の回転ホイールは前記第2の回転ホイールを回転させるように駆動することを特徴とする洗剤溶解装置。
(項目32)
前記投入キャビティ内に注入する水流が前記第1の回転ホイールを回転させるように押し進める給水構造をさらに備えることを特徴とする項目31に記載の洗剤溶解装置。
(項目33)
前記給水構造は、前記回転溶解構造の上方に位置し、前記第1の回転ホイールは、前記第2の回転ホイールの斜め上方に位置することを特徴とする項目32に記載の洗剤溶解装置。
(項目34)
前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸が位置する平面と水平面とのなす角が40°~50°であることを特徴とする項目33に記載の洗剤溶解装置。
(項目35)
前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸は互いに平行に設置され、前記給水構造には1つまたは複数の給水口が設けられ、前記給水口を流れる水流は前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸との間の領域に噴出することを特徴とする項目32に記載の洗剤溶解装置。
(項目36)
前記第1の回転ホイールの軸は、前記第2の回転ホイールの軸と平行に設置され、前記第1の回転ホイールは、円周方向に間隔を置いた複数の第1の羽根を有し、前記第2の回転ホイールは、円周方向に間隔を置いた複数の第2の羽根を有し、前記第1の羽根の外径と前記第2の羽根の外径との和は、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸との間の距離より大きいことを特徴とする項目31~34のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
(項目37)
前記第1の羽根は、第1の羽根本体と、前記第1の羽根本体の端部に位置する可変形部とを有し、前記可変形部は、弾性のある材料で作られていることを特徴とする項目36に記載の洗剤溶解装置。
(項目38)
前記投入キャビティのキャビティ壁にはオーバーフロー口が設けられ、前記第1の回転ホイールの軸が位置する水平面は前記オーバーフロー口の下端面より上方に位置し、前記第2の回転ホイールの軸が所在された水平面は前記オーバーフロー口の下端面より下方に位置することを特徴とする項目31~35のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
(項目39)
前記回転溶解構造は、前記投入キャビティ内に着脱可能に設置され、前記投入キャビティは、洗濯用粉体洗剤キャビティと、洗濯用液体洗剤キャビティと、を有し、前記洗濯用液体洗剤キャビティは、前記洗濯用粉体洗剤キャビティ内に着脱可能に位置することを特徴とする項目31~35のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
(項目40)
洗濯機であって、
項目31~39のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置を有することを特徴とする洗濯機。
(項目41)
洗剤溶解装置であって、
洗剤を投入するための1つまたは複数の投入キャビティが設けられた洗剤ボックスと、
回転可能に設けられた第1の回転ホイールと第2の回転ホイールを有し、前記第1の回転ホイールと前記第2の回転ホイールは互いに反対方向に回転し、少なくとも1つの前記投入キャビティ内に設けられた回転溶解構造と、
前記投入キャビティ内に注入した水流が前記第1の回転ホイールと前記第2の回転ホイールを回転するように押し進める給水構造と、
を備えることを特徴とする洗剤溶解装置。
(項目42)
前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸は互いに平行に設置され、前記給水構造には1つまたは複数の給水口が開設され、前記給水口を流れる水流は前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸の間の領域に噴出することを特徴とする項目41に記載の洗剤溶解装置。
(項目43)
前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸は共に水平に設置され、前記第1の回転ホイールは円周方向に間隔を置いて設置された複数の第1の羽根を有し、前記第2の回転ホイールは円周方向に間隔を置いて設置された複数の第2の羽根を有し、前記第1の回転ホイールの下端に位置する前記第1の羽根と前記第2の回転ホイールの下端に位置する前記第2の羽根は互いに離れる方向に回転することを特徴とする項目41に記載の洗剤溶解装置。
(項目44)
前記第1の羽根の外径と前記第2の羽根の外径との和は、前記第1の回転ホイールの軸と前記第2の回転ホイールの軸との間の距離以上であることを特徴とする項目43に記載の洗剤溶解装置。
(項目45)
隣接する2つの前記第1の羽根の間に、円弧状の第1の連結リブが設けられていることを特徴とする項目43に記載の洗剤溶解装置。
(項目46)
前記給水構造は前記投入キャビティの上方に位置し、前記給水構造上に1つまたは複数の給水口が開設され、前記給水口と前記第1の回転ホイールの軸との距離は、前記給水口と前記第2の回転ホイールの軸との距離と同じであることを特徴とする項目41に記載の洗剤溶解装置。
(項目47)
前記給水口は、前記第1の回転ホイールの軸と平行に設置された細長い帯状であるか、または複数の前記給水口が前記第1の回転ホイールの軸と平行な方向に配置されていることを特徴とする項目46に記載の洗剤溶解装置。
(項目48)
前記回転溶解構造は、前記投入キャビティ内に着脱可能に設置され、前記投入キャビティは、洗濯用粉体洗剤投入キャビティと、洗濯用液体洗剤キャビティと、を有し、前記洗濯用液体洗剤キャビティは、前記洗濯用粉体洗剤投入キャビティ内に着脱可能に配置されることを特徴とする項目41~47のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
(項目49)
前記回転溶解構造は、前記投入キャビティ内に組立て可能なブラケットを有し、前記第1の回転ホイールと前記第2の回転ホイールは、前記ブラケットに取り付けられていることを特徴とする項目41~47のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
(項目50)
洗濯機であって、
項目41~49のいずれか1項に記載の前記洗剤溶解装置を有することを特徴とする洗濯機。
(項目51)
洗剤溶解装置であって、
洗剤を投入するための1つまたは複数の投入キャビティが設けられた洗剤ボックスと、
前記投入キャビティ内に設置された回転溶解構造と、
を備え、
前記回転溶解構造は、回転可能に設置された回転ホイールを有し、前記回転ホイールは、左右方向に設置された回転軸と、前記回転軸の円周方向に設けられた複数の円弧状の羽根と、を有し、
前記回転ホイールの上方に位置し、前記投入キャビティ内に注入された水流が前記回転ホイールを回転するように押し進める給水構造を備えることを特徴とする洗剤溶解装置。
(項目52)
前記給水構造は、1つまたは複数の給水口が開設され、前記給水口を流れる水流は、上方に湾曲した前記羽根の側に噴出されることを特徴とする項目51に記載の洗剤溶解装置。
(項目53)
前記羽根には、水流を収容する収容部が設けられていることを特徴とする項目51に記載の洗剤溶解装置。
(項目54)
前記羽根の左右両側にそれぞれサイドストッパを設け、前記羽根と2つの前記サイドストッパが囲んで前記収納部を形成することを特徴とする項目53に記載の洗剤溶解装置。
(項目55)
前記羽根は径方向に沿って外側に湾曲して延び、前記羽根の内側端と外側端に対応する回転軸の周心角度が40°~50°であることを特徴とする項目51~54のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
(項目56)
前記羽根は、径方向に沿って外側に湾曲して延び、前記羽根の外側端は、前記羽根の外側端に隣接して設けられた前記羽根の内側端と前記回転ホイールの軸とが所在された平面内に位置することを特徴とする項目51~54のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
(項目57)
前記給水構造には、前記回転溶解構造の方向に延びる1つまたは複数の給水凹溝が設けられ、前記給水口は、前記給水凹溝に開設されることを特徴とする項目52に記載の洗剤溶解装置。
(項目58)
前記給水口は、対称に設けられた第1の円弧状縁部と、第2の円弧状縁部と、を有し、前記第1の円弧状縁部と前記第2の円弧状縁部は上向き方向に互いに接近し、前記第1の円弧状縁部と前記第2の円弧状縁部との間になす角度は25°~35°であることを特徴とする項目57に記載の洗剤溶解装置。
(項目59)
前記回転溶解構造は、前記投入キャビティに着脱可能に設置されたブラケットをさらに有 し、前記回転ホイールは前記ブラケットに回転可能に設置されることを特徴とする項目51~54のいずれか1項に記載の洗剤溶解装置。
(項目60)
洗濯機であって、
項目51~59のいずれか1項に記載の前記洗剤溶解装置を有することを特徴とする洗濯機。