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特許7519482バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ
(51)【国際特許分類】
   H01L 31/05 20140101AFI20240711BHJP
【FI】
H01L31/04 570
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2023014433
(22)【出願日】2023-02-02
(65)【公開番号】P2023121137
(43)【公開日】2023-08-30
【審査請求日】2023-02-14
(31)【優先権主張番号】202210149219.2
(32)【優先日】2022-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517358085
【氏名又は名称】浙江愛旭太陽能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG AIKO SOLAR ENERGY TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.655, Haopai Road, Suxi Town, Yiwu City, Zhejiang Province, 322009, China
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】陳文華
(72)【発明者】
【氏名】呉宝安
(72)【発明者】
【氏名】李賢
(72)【発明者】
【氏名】陳剛
【審査官】佐竹 政彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-074414(JP,A)
【文献】特開2017-073552(JP,A)
【文献】国際公開第2013/030992(WO,A1)
【文献】特開2022-006836(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 31/02-31/078
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体、及び、
前記本体の幅方向の両側にそれぞれ位置する複数の第1溶接点と複数の第2溶接点を含み、
前記第1溶接点はいずれも前記本体の一方側から外向きに延在し、
前記第2溶接点はいずれも前記本体の他方側から外向きに延在し、
前記第1溶接点と前記第2溶接点は形状が異なり、及び/又は、少なくとも1組の隣接する前記第1溶接点と前記第2溶接点は中心線が前記本体の長さ方向にずれており、
前記本体にスリットが設けられ、前記スリットの一端によって前記本体に開口が形成され、
前記第1溶接点はそれぞれ1組の前記スリットに対応し、対応する前記第1溶接点との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組の前記スリットと対応する前記第1溶接点との幅方向の距離も増大し、
及び/又は、前記第2溶接点はそれぞれ1組の前記スリットに対応し、対応する前記第2溶接点との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組の前記スリットと対応する前記第2溶接点との幅方向の距離も増大することを特徴とする、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項2】
1組の前記スリットは第1スリット、第2スリット、第3スリット、第4スリット及び第5スリットを含み、前記第1スリットは前記1組のスリットの中間位置に位置し、前記第2スリットと前記第3スリットは前記第1スリットの両側にそれぞれ位置し、前記第4スリットは前記第2スリットの前記第1スリットとは反対の側に位置し、前記第5スリットは前記第3スリットの前記第1スリットとは反対の側に位置し、
1組の前記スリットの長さは、
L1>L2=L3>L4=L5を満たし、
式中、L1は前記第1スリットの長さ、L2は前記第2スリットの長さ、L3は前記第3スリットの長さ、L4は前記第4スリットの長さ、L5は前記第5スリットの長さであることを特徴とする、請求項に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項3】
前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップによって第1電池と第2電池が接続され、前記本体は前記第1電池を覆う第1接続部、前記第2電池を覆う第2接続部、及び前記第1電池と前記第2電池の間の隙間を覆う第3接続部を含み、
前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップの寸法は、
d1=L2及び/又はd1=L3を満たし、
式中、d1は前記第1接続部の幅、L2は前記第2スリットの長さ、L3は前記第3スリットの長さであることを特徴とする、請求項に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項4】
1組の前記スリット内の隣接する2つのスリット間の距離は、
0.2<L1:(S1+S2)<1.5を満たし、
式中、L1は第1スリットの長さ、S1は前記第1スリットと前記第2スリットの間の距離、S2は前記第2スリットと前記第4スリットの間の距離であり、
及び/又は、0.2<L1:(S3+S4)<1.5を満たし、
式中、L1は第1スリットの長さ、S3は前記第1スリットと前記第3スリットの間の距離、S4は前記第3スリットと前記第5スリットの間の距離であることを特徴とする、請求項に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項5】
前記第1溶接点はそれぞれ1組の前記スリットに対応し、1組の前記スリット内の隣接する2つのスリット間の距離が等しく、
及び/又は、前記第2溶接点はそれぞれ1組の前記スリットに対応し、1組の前記スリット内の隣接する2つのスリット間の距離が等しいことを特徴とする、請求項に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項6】
前記スリットの数は複数であり、複数の前記スリットの延在方向はいずれも前記本体の幅方向に平行であることを特徴とする、請求項に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項7】
前記スリットの幅は0.2mm~0.6mmであることを特徴とする、請求項に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項8】
隣接する2つの前記スリットの間隔は1.5mm~4mmであることを特徴とする、請求項に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項9】
隣接する2組の前記スリットの間隔は1.5mm~15mmであることを特徴とする、請求項に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項10】
前記本体に貫通孔がさらに設けられ、前記スリットの他端が前記貫通孔に連通することを特徴とする、請求項からのいずれか1項に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項11】
前記第1溶接点は第1電池に接続され、前記第2溶接点は第2電池に接続され、前記貫通孔は楕円形を呈し、前記貫通孔の短軸長さは前記第1電池と前記第2電池の間の隙間の幅であり、前記貫通孔の長軸は前記本体の中心線に重なることを特徴とする、請求項10に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項12】
前記貫通孔は楕円形、円形、半円形、ひし形を呈することを特徴とする、請求項10に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項13】
前記第1溶接点のそれぞれに対応する1組の前記貫通孔内の隣接する2つの前記貫通孔は方向にずれていることを特徴とする、請求項10に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項14】
前記本体の幅は2.3mm~6mmであることを特徴とする、請求項1に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項15】
隣接する前記第1溶接点と前記第2溶接点の前記本体の長さ方向の間隔は5mm~15mmであることを特徴とする、請求項1に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項16】
厚みは0.1mm~0.3mmであることを特徴とする、請求項1に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項17】
前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップは銅基材及び前記銅基材上にコーティングされた錫層を含み、又は、前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップはアルミニウム基材及び前記アルミニウム基材上にコーティングされた錫層を含み、又は、前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップはアルミニウムストリップであり、又は、前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップは錫ストリップであることを特徴とする、請求項1に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項18】
複数の前記第1溶接点は前記本体の一方側において、前記本体の長さ方向に等間隔に分布し、
及び/又は、複数の前記第2溶接点は前記本体の他方側において、前記本体の長さ方向に等間隔に分布することを特徴とする、請求項1に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項19】
前記本体は矩形を呈し、又は、前記本体は屈折状を呈し、前記第1溶接点と前記第2溶接点が屈折角に設けられることを特徴とする、請求項1に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項20】
前記第1溶接点は矩形、角丸矩形、円形、半円形、台形を呈し、及び/又は、前記第2溶接点は矩形、角丸矩形、円形、半円形、台形を呈することを特徴とする、請求項1に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項21】
前記第1溶接点と前記第1溶接点に最も近い前記第2溶接点とを結ぶ線と、前記溶接ストリップの長さ方向とが20°~60°の夾角をなすことを特徴とする、請求項1に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【請求項22】
前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップによって第1電池と第2電池が接続され、前記第1溶接点は前記第1電池の正極に接続され、前記第2溶接点は前記第2電池の負極に接続され、前記第1溶接点の面積は前記第2溶接点の面積以上であり、又は、前記第1溶接点は前記第1電池の負極に接続され、前記第2溶接点は前記第2電池の正極に接続され、前記第2溶接点の面積は前記第1溶接点の面積以上であることを特徴とする、請求項1に記載のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は太陽電池の技術分野に属し、特にバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップに関する。
【背景技術】
【0002】
太陽電池発電は半導体p-n接合の光起電力効果によって太陽光を電気エネルギーに変換することができ、持続可能なクリーンエネルギー源である。
【0003】
関連技術では通常、溶接ストリップで複数の太陽電池を一体に接続し、さらに敷設、積層等のプロセスを経て電池モジュールとしてパッケージ化する。しかし、溶接ストリップと太陽電池の熱的不整合、即ち温度変化による熱膨張冷収縮の比例係数が異なることにより、太陽電池と溶接ストリップの間の応力が過大となり、太陽電池に破片、欠損が生じる。また、溶接ストリップの熱膨張冷収縮からも、電池に溶接ストリップの伸縮応力がかかるため、太陽電池に破片や欠損が生じてしまう。
【0004】
そこで、溶接ストリップをどのように設計して応力による太陽電池の損傷を低減させるかは、早急に解決すべき課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップを提供し、溶接ストリップをどのように設計して応力による太陽電池の損傷を低減させるかという課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1側面において、本願で提供されるバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップは、本体、及び、前記本体の幅方向の両側にそれぞれ位置する複数の第1溶接点と複数の第2溶接点を含み、前記第1溶接点はいずれも前記本体の一方側から外向きに延在し、前記第2溶接点はいずれも前記本体の他方側から外向きに延在し、前記第1溶接点と前記第2溶接点は形状が異なり、及び/又は、少なくとも1組の隣接する前記第1溶接点と前記第2溶接点は中心線が前記本体の長さ方向にずれている。
【0007】
選択的に、前記本体にスリットが設けられ、前記スリットの一端によって前記本体に開口が形成される。
【0008】
選択的に、前記第1溶接点はそれぞれ1組の前記スリットに対応し、対応する前記第1溶接点との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組の前記スリットと対応する前記第1溶接点との幅方向の距離も増大し、及び/又は、前記第2溶接点はそれぞれ1組の前記スリットに対応し、対応する前記第2溶接点との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組の前記スリットと対応する前記第2溶接点との幅方向の距離も増大する。
【0009】
選択的に、1組の前記スリットは第1スリット、第2スリット、第3スリット、第4スリット及び第5スリットを含み、前記第1スリットは前記1組のスリットの中間位置に位置し、前記第2スリットと前記第3スリットは前記第1スリットの両側にそれぞれ位置し、前記第4スリットは前記第2スリットの前記第1スリットとは反対の側に位置し、前記第5スリットは前記第3スリットの前記第1スリットとは反対の側に位置し、1組の前記スリットの長さは、
L1>L2=L3>L4=L5を満たし、
式中、L1は前記第1スリットの長さ、L2は前記第2スリットの長さ、L3は前記第3スリットの長さ、L4は前記第4スリットの長さ、L5は前記第5スリットの長さである。
【0010】
選択的に、前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップによって第1電池と第2電池が接続され、前記本体は前記第1電池を覆う第1接続部、前記第2電池を覆う第2接続部、及び前記第1電池と前記第2電池の間の隙間を覆う第3接続部を含み、前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップの寸法は、
d1=L2及び/又はd1=L3を満たし、
式中、d1は前記第1接続部の幅、L2は前記第2スリットの長さ、L3は前記第3スリットの長さである。
【0011】
選択的に、1組の前記スリット内の隣接する2つのスリット間の距離は、
0.2<L1:(S1+S2)<1.5を満たし、
式中、L1は第1スリットの長さ、S1は前記第1スリットと前記第2スリットの間の距離、S2は前記第2スリットと前記第4スリットの間の距離であり、及び/又は、0.2<L1:(S3+S4)<1.5を満たし、式中、L1は第1スリットの長さ、S3は前記第1スリットと前記第3スリットの間の距離、S4は前記第3スリットと前記第5スリットの間の距離である。
【0012】
選択的に、前記第1溶接点はそれぞれ1組の前記スリットに対応し、対応する前記第1溶接点との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組の前記スリットと対応する前記第1溶接点との幅方向の距離が減少し、及び/又は、前記第2溶接点はそれぞれ1組の前記スリットに対応し、対応する前記第2溶接点との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組の前記スリットと対応する前記第2溶接点との幅方向の距離が減少する。
【0013】
選択的に、前記第1溶接点はそれぞれ1組の前記スリットに対応し、1組の前記スリット内の隣接する2つのスリット間の距離が等しく、及び/又は、前記第2溶接点はそれぞれ1組の前記スリットに対応し、1組の前記スリット内の隣接する2つのスリット間の距離が等しい。
【0014】
選択的に、前記スリットの数は複数であり、複数の前記スリットの延在方向はいずれも前記本体の幅方向に平行である。
【0015】
選択的に、前記スリットの幅は0.2mm~0.6mmである。
【0016】
選択的に、隣接する2つの前記スリットの間隔は1.5mm~4mmである。
【0017】
選択的に、隣接する2組の前記スリットの間隔は1.5mm~15mmである。
【0018】
選択的に、前記本体に貫通孔がさらに設けられ、前記スリットの他端が前記貫通孔に連通する。
【0019】
選択的に、前記第1溶接点は第1電池に接続され、前記第2溶接点は第2電池に接続され、前記貫通孔は楕円形を呈し、前記貫通孔の短軸長さは前記第1電池と前記第2電池の間の隙間の幅であり、前記貫通孔の長軸は前記本体の中心線に重なる。
【0020】
選択的に、前記貫通孔は楕円形、円形、半円形、ひし形を呈する。
【0021】
選択的に、前記第1溶接点のそれぞれに対応する1組の前記貫通孔内の隣接する2つの前記貫通孔は方向にずれている。
【0022】
選択的に、前記本体の幅は2.3mm~6mmである。
【0023】
選択的に、隣接する前記第1溶接点と前記第2溶接点の前記本体の長さ方向の間隔は5mm~15mmである。
【0024】
選択的に、前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップの厚みは0.1mm~0.3mmである。
【0025】
選択的に、前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップは銅基材及び前記銅基材上にコーティングされた錫層を含み、又は、前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップはアルミニウム基材及び前記アルミニウム基材上にコーティングされた錫層を含み、又は、前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップはアルミニウムストリップであり、又は、前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップは錫ストリップである。
【0026】
選択的に、複数の前記第1溶接点は前記本体の一方側において、前記本体の長さ方向に等間隔に分布し、及び/又は、複数の前記第2溶接点は前記本体の他方側において、前記本体の長さ方向に等間隔に分布する。
【0027】
選択的に、前記本体は矩形を呈し、又は、前記本体は屈折状を呈し、前記第1溶接点と前記第2溶接点が屈折角に設けられる。
【0028】
選択的に、前記第1溶接点は矩形、角丸矩形、円形、半円形、台形を呈し、及び/又は、前記第2溶接点は矩形、角丸矩形、円形、半円形、台形を呈する。
【0029】
選択的に、前記第1溶接点と前記第1溶接点に最も近い前記第2溶接点とを結ぶ線と、前記溶接ストリップの長さ方向とが20°~60°の夾角をなす。
【0030】
選択的に、前記バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップによって第1電池と第2電池が接続され、前記第1溶接点は前記第1電池の正極に接続され、前記第2溶接点は前記第2電池の負極に接続され、前記第1溶接点の面積は前記第2溶接点の面積以上であり、又は、前記第1溶接点は前記第1電池の負極に接続され、前記第2溶接点は前記第2電池の正極に接続され、前記第2溶接点の面積は前記第1溶接点の面積以上である。
【0031】
本願の実施例のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップにおいて、本体の両側にそれぞれ位置する複数の第1溶接点と複数の第2溶接点が本体の長さ方向にずれており、及び/又は第1溶接点と第2溶接点の形状が異なるため、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップの変形によって伸縮応力をより効果的に吸収して、応力による太陽電池の損傷を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本願の一実施例のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップの一部構造の模式図である。
図2】本願の一実施例のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップの構造模式図である。
図3】本願の一実施例のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップの構造模式図である。
図4】本願の一実施例のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップの構造模式図である。
図5】本願の一実施例のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップの構造模式図である。
図6】本願の一実施例のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップの一部構造の模式図である。
図7】本願の一実施例のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップの一部構造の模式図である。
図8】本願の一実施例のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップの一部構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下において、図面と実施例を関連付けて、本願をさらに詳細に説明する。ここで記載される具体的な実施例は本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するためのものではないことを理解すべきである。
【0034】
図1図2を参照し、本願の実施例のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10は本体101、及び、複数の第1溶接点11と複数の第2溶接点12を含む。複数の第1溶接点11と複数の第2溶接点12は本体101の幅方向の両側にそれぞれ位置する。第1溶接点11はいずれも本体101の一方側から外向きに延在する。第2溶接点12はいずれも本体101の他方側から外向きに延在する。第1溶接点11と第2溶接点12は形状が異なり、及び/又は、少なくとも1組の隣接する第1溶接点11と第2溶接点12は中心線が本体101の長さ方向にずれている。
【0035】
本願の実施例のバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10は、本体101の両側にそれぞれ位置する複数の第1溶接点11と複数の第2溶接点12が本体101の長さ方向にずれており、及び/又は第1溶接点11と第2溶接点12の形状が異なるため、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形によって伸縮応力をより効果的に吸収して、応力による太陽電池の損傷を最小限に抑えることができる。
【0036】
なお、溶接ストリップ10は変形によって長さ方向、幅方向及び厚み方向の応力を吸収することが理解される。
【0037】
具体的に、溶接ストリップ10が変形した場合、隣接する第1溶接点11と第2溶接点12を結ぶ線分上に、第1溶接点11又は第2溶接点12に近いほど、応力が大きくなる。
【0038】
なお、両側の溶接点の形状が異なるか又は中心線がずれていることのいずれかによっても、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10は非対称となることが理解される。
【0039】
なお、本体101両側の溶接点がずれていることによって、応力変形量を吸収する溶接点間の本体101は長くなり、引張変形とねじれ変形をより効果的に吸収できることが理解される。
【0040】
なお、「第1溶接点11と第2溶接点12は形状が異なり、及び/又は、少なくとも1組の隣接する第1溶接点11と第2溶接点12は中心線が本体101の長さ方向にずれている」ことは次の3つのケースを含むことが理解される。第1のケースでは、第1溶接点11と第2溶接点12は形状が異なり、且つ、少なくとも1組の隣接する第1溶接点11と第2溶接点12は中心線が本体101の長さ方向にずれている。第2のケースでは、第1溶接点11と第2溶接点12は形状が異なり、且つ、隣接する第1溶接点11と第2溶接点12は全て中心線が本体101の長さ方向に重なっている。第3のケースでは、第1溶接点11と第2溶接点12は形状が同じであり、且つ、少なくとも1組の隣接する第1溶接点11と第2溶接点12は中心線が本体101の長さ方向にずれている。本明細書では最後のケースを例にして解釈して説明するが、上記ケースに限定するものではない。
【0041】
なお、「少なくとも1組の隣接する第1溶接点11と第2溶接点12は中心線が本体101の長さ方向にずれている」ことは、1組の隣接する第1溶接点11と第2溶接点12は中心線が本体101の長さ方向にずれていることであってもよく、複数組の隣接する第1溶接点11と第2溶接点12は中心線が本体101の長さ方向にずれており、残りの隣接する第1溶接点11と第2溶接点12は中心線が本体101の長さ方向に重なっていることであってもよく、隣接する第1溶接点11と第2溶接点12は全て中心線が本体101の長さ方向にずれていることであってもよいことが理解される。本明細書では最後のケースを例にして解釈して説明するが、上記ケースに限定するものではない。
【0042】
なお、「本体101の長さ方向にずれている」とは、長さ方向に重ならないことをいうことが理解される。
【0043】
なお、第1溶接点の中心線111は第1溶接点11の中心を通り且つ幅方向に平行な線であり、第2溶接点12の中心線121は第2溶接点12の中心を通り且つ幅方向に平行な線であることが理解される。
【0044】
図2を参照し、選択的に、第1溶接点11と第1溶接点11に最も近い第2溶接点12とを結ぶ線と、溶接ストリップ10の長さ方向とが20°~60°の夾角γを呈する。このように、第1溶接点11と第2溶接点12のずれ度合が好適であり、溶接ストリップ10の変形によって伸縮応力をより効果的に吸収して、応力による電池の損傷を最小限に抑えることに寄与する。
【0045】
具体的に、夾角γは、例えば、21°、23°、30°、32°、35°、39°、40°、45°、50°、55°、60°である。
【0046】
さらに、20°<γ<40°であり、例えば、21°、23°、30°、32°、35°、39°である。
【0047】
好ましくは、γは23°である。この場合、第1溶接点11と第2溶接点のずれ度合は最も好適になる。
【0048】
図2を参照し、選択的に、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の厚みは、0.1mm~0.3mmであり、例えば、0.1mm、0.12mm、0.14mm、0.18mm、0.2mm、0.21mm、0.25mm、0.27mm、0.3mmである。このように、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の厚みが適切な範囲にあることで、厚みが小さすぎることにより、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の伸縮応力吸収効果が低く又はバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の機械的強度が劣ることが回避され、また、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の厚みが大きすぎることによるバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10のコスト高も回避できる。
【0049】
好ましくは、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の厚みは0.14mmである。この場合、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の伸縮応力吸収効果、機械的強度及びコストの兼ね合いが取れ、全体の効果が最も優れている。
【0050】
図2を参照し、選択的に、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10は銅基材及び銅基材上にコーティングされた錫層を含む。このように、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の導電性が良好になり、太陽電池を電気的に接続する効果が高くなる。
【0051】
具体的に、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の硬度範囲は40HV~60HVであり、例えば、40HV、42HV、45HV、48HV、50HV、53HV、55HV、59HV、60HVである。このように、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の機械的強度が高い。
【0052】
具体的に、錫層の均一度は±10%であり、例えば、-10%、-8%、-5%、-2%、0%、1%、5%、7%、10%である。このように、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の導電性が良好になる。
【0053】
具体的に、錫層の厚みは6μm~10μmであり、例えば、6μm、6.2μm、7μm、7.5μm、8μm、9μm、10μmである。
【0054】
他の実施例において、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10はアルミニウム基材及びアルミニウム基材上にコーティングされた錫層を含んでもよく、又は、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10はアルミニウムストリップであり、又は、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10は錫ストリップである。
【0055】
選択的に、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の伸び率≧25%であり、例えば、25%、27%、30%、35%である。
【0056】
図2を参照し、選択的に、本体101は矩形を呈する。このように、本体101の形状が比較的規則的であり、製作しやすい。
【0057】
図3を参照し、選択的に、本体101は屈折状を呈し、第1溶接点11と第2溶接点12が屈折角に設けられる。このように、屈折状の本体101によって太陽電池が受けた応力を低減して、太陽電池の損傷を減少させる。また、屈折角は第1溶接点11と第2溶接点12の位置特定を容易にすることができ、製作効率の向上に寄与する。さらに、屈折角は鈍角であり、このように、屈折角の角度が大きいことにより、太陽電池が受けた応力をさらに低減させることができる。さらに、いずれの屈折角にも1つの第1溶接点11又は第2溶接点12が設けられる。
【0058】
なお、他の実施例において、本体101は矩形と屈折状が交互に接続された形状であってもよいし、他の形状であってもよいことが理解される。他の実施例において、屈折角は、鋭角、直角、弧状角の1つであってもよいし、又は鋭角、直角、鈍角及び弧状角のうちの少なくとも2つであってもよい。他の実施例において、一部の屈折角に第1溶接点11又は第2溶接点12が設けられ、残りの屈折角に第1溶接点11と第2溶接点12が設けられていないようにしてもよい。
【0059】
図2を参照し、選択的に、本体101の幅w0は2.3mm~6mmであり、例えば、2.3mm、2.4mm、2.8mm、3mm、3.35mm、3.5mm、4mm、4.6mm、5mm、5.8mm、6mmである。このように、本体101の幅w0が適切な範囲にあることで、本体101の幅w0が小さすぎることにより、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の伸縮応力吸収効果が低く又はバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10が太陽電池に接続され難いことを回避できるとともに、本体101の幅w0が大きすぎることによるバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10のコスト高も回避できる。本体101の幅w0の公差は±0.1mmであってもよい。
【0060】
好ましくは、本体101の幅w0は3.35mmである。このように、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の伸縮応力吸収効果、太陽電池の接続及びコストの兼ね合いが取れ、全体の効果が最も優れている。
【0061】
図2を参照し、選択的に、本体101の長さL0は170mm~220mmであり、例えば、170mm、176mm、180mm、182mm、210mm、218mm、220mmである。本体101の長さL0の公差は±0.1mmであってもよい。
【0062】
好ましくは、本体101の長さL0は176mmである。
【0063】
図2を参照し、選択的に、第1溶接点11はいずれも本体101の一方側から本体101の幅方向に外向きに延在する。第2溶接点12はいずれも本体101の他方側から本体101の幅方向に外向きに延在する。このように、第1溶接点11と第2溶接点12の配置が比較的規則的であり、製作しやすい。
【0064】
なお、他の実施例において、各第1溶接点11が本体101の一方側から外向きに延在する方向と本体101の幅方向とは鋭角もしくは鈍角をなしてもよく、又は、一部の第1溶接点11が本体101の一方側から本体101の幅方向に外向きに延在し、残りの第1溶接点11が本体101の一方側から外向きに延在する方向と本体101の幅方向とは鋭角もしくは鈍角をなしてもよく、又は、各第2溶接点12が本体101の一方側から外向きに延在する方向と本体101の幅方向とは鋭角もしくは鈍角をなしてもよく、又は、一部の第2溶接点12が本体101の一方側から本体101の幅方向に外向きに延在し、残りの第2溶接点12が本体101の一方側から外向きに延在する方向と本体101の幅方向とは鋭角もしくは鈍角をなしてもよいことが理解される。具体的に、複数の第1溶接点11と本体101の幅方向とが鋭角もしくは鈍角をなしている場合、複数の第1溶接点11が対応してなしている角度は同じでも異なっていてもよい。複数の第2溶接点12と本体101の幅方向とが鋭角もしくは鈍角をなしている場合、複数の第2溶接点12が対応してなしている角度は同じでも異なっていてもよい。
【0065】
図2を参照し、選択的に、複数の第1溶接点11は本体101の一方側において、本体101の長さ方向に等間隔に分布する。選択的に、複数の第2溶接点12は本体101の他方側において、本体101の長さ方向に等間隔に分布する。このように、第1溶接点11と第2溶接点12の間の各部分の本体101の伸縮応力吸収能力は同じであり、太陽電池への損傷をさらに低減することに寄与する。また、溶接点が比較的規則的に配列することにより、製作しやすく、また隣接する溶接点の中心線をずらすことも容易になる。
【0066】
他の実施例において、隣接する2つの第1溶接点11の間の間隔は全て異なっていてもよいし、一部の隣接する2つの第1溶接点11の間の間隔は同じであり、残りの隣接する2つの第1溶接点11の間の間隔は異なっていてもよい。同様に、隣接する2つの第2溶接点12の間の間隔は全て異なっていてもよいし、一部の隣接する2つの第2溶接点12の間の間隔は同じであり、残りの隣接する2つの第2溶接点12の間の間隔は異なっていてもよい。ここでは溶接点の具体的な配列方式を限定しない。
【0067】
図2を参照し、選択的に、隣接する第1溶接点11と第2溶接点12の本体101の長さ方向の間隔S0は5mm~15mmであり、例えば、5mm、5.5mm、8mm、10mm、11.375mm、13mm、15mmである。このように、S0が適切な範囲にあることで、S0が大きすぎる又は小さすぎることにより、変形能力が低く、さらに伸縮応力吸収の効果が低くなることが回避され、応力による太陽電池の損傷を低減させることに寄与する。間隔S0の公差は±0.02であってもよい。
【0068】
好ましくは、隣接する第1溶接点11と第2溶接点12の本体101の長さ方向の間隔S0は11.375mmである。このように、応力による太陽電池の損傷を低減する効果が最も高い。
【0069】
選択的に、第1溶接点11は矩形、角丸矩形、円形、半円形、台形を呈する。選択的に、第2溶接点12は矩形、角丸矩形、円形、半円形、台形を呈する。
【0070】
具体的に、図2の例において、複数の第1溶接点11と複数の第2溶接点12はいずれも角丸矩形を呈する。さらに、面取りの半径は0.2mm~0.4mmであり、例えば、0.2mm、0.22mm、0.25mm、0.28mm、0.3mm、0.31mm、0.35mm、0.39mm、0.4mmである。好ましくは、面取りの半径は0.3mmである。
【0071】
なお、他の例において、第1溶接点11及び第2溶接点12の形状は異なっていてもよい。一部の第1溶接点11の形状は同じであり、且つ残りの第1溶接点11の形状は異なっていてもよいし、第1溶接点11の形状は全て異なっていてもよい。一部の第2溶接点12の形状は同じであり、且つ残りの第2溶接点12の形状は異なっていてもよいし、第2溶接点12の形状は全て異なっていてもよいことが理解される。
【0072】
選択的に、第1溶接点11が本体101から伸張する長さは1.5mm~1.7mmであり、例えば、1.5mm、1.52mm、1.55mm、1.6mm、1.63mm、1.65mm、1.68mm、1.7mmである。第1溶接点11が本体101から伸張する長さの公差は±0.05であり、好ましくは、第1溶接点11が本体101から伸張する長さは1.6mmである。
【0073】
選択的に、第1溶接点11の幅は2.4mm~2.6mmであり、例えば、2.4mm、2.42mm、2.45mm、2.5mm、2.53mm、2.55mm、2.58mm、2.6mmである。第1溶接点11の幅の公差は±0.05であり、好ましくは、第1溶接点11の幅は2.5mmである。
【0074】
選択的に、第2溶接点12が本体101から伸張する長さは0.8mm~1.1mmであり、例えば、0.8mm、0.82mm、0.85mm、0.9mm、0.95mm、1mm、1.05mm、1.1mmである。第1溶接点11が本体101から伸張する長さの公差は±0.05であり、好ましくは、第1溶接点11が本体101から伸張する長さは0.95mmである。
【0075】
選択的に、第2溶接点12の幅は2.4mm~2.6mmであり、例えば、2.4mm、2.42mm、2.45mm、2.5mm、2.53mm、2.55mm、2.58mm、2.6mmである。第2溶接点12の幅の公差は±0.05である。好ましくは、第1溶接点11の幅は2.5mmである。
【0076】
図4図5を参照し、選択的に、本体101にスリット13が設けられ、スリット13の一端によって本体101に開口が形成される。このように、本体101にスリット13が設けられ且つスリット13の一端によって本体101に開口が形成されるため、スリット13によってバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形を吸収し、応力による太陽電池の損傷を低減することができる。
【0077】
なお、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10が応力を受けた時、スリット13は圧縮又は拡張し、これによりスリット13の変形によって伸縮応力をより効果的に吸収できることが理解される。
【0078】
なお、スリット13は細長状であり、スリット13の一端と他端とは、スリット13の長さ方向の両端を意味することが理解される。
【0079】
具体的に、図4図5の例において、スリット13は矩形を呈する。このように、スリット13の形態は比較的規則的であり、製作しやすい。なお、他の例において、スリット13は楕円形、トラック型、又は他の不規則な形状であってもよいことが理解される。
【0080】
さらに、スリット13は矩形を呈し且つスリット13の長さ方向は本体101の幅方向に重なる場合、スリット13の長さとはスリット13の本体101の幅方向の寸法を意味する。スリット13の幅とはスリット13の本体101の長さ方向の寸法を意味する。
【0081】
具体的に、図4図5の例において、スリット13の数は複数である。このように、複数のスリット13によってバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の伸縮応力吸収能力は高くなり、応力による太陽電池の損傷をさらに低減することに寄与する。なお、他の実施例において、スリット13の数は1つであってもよいことが理解される。
【0082】
具体的に、図4図5の例において、スリット13の開口は本体101の幅方向の両側に形成される。このように、本体101はスリット13によって幅方向の両側に変形することができ、変形の範囲が拡大され、これによりバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の伸縮応力吸収能力はより高くなり、応力による太陽電池の損傷をさらに低減することに寄与する。なお、他の実施例において、スリット13の開口は本体101の幅方向の一方側にのみ形成されてもよいし、本体101の長さ方向の一方側もしくは両側に形成されてもよいことが理解される。
【0083】
図4を参照し、選択的に、第1溶接点11はそれぞれ1組のスリット13に対応し、対応する第1溶接点11との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組のスリット13と対応する第1溶接点11との幅方向の距離も増大する。選択的に、第2溶接点12はそれぞれ1組のスリット13に対応し、対応する第2溶接点12との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組のスリット13と対応する第2溶接点12との幅方向の距離も増大する。このように、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10は電流をより良好に伝送でき、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の応力吸収効果はより高くなる。
【0084】
具体的に、第1溶接点11に対応する1組のスリット13内のスリット13の数は5つであり、第2溶接点12に対応する1組のスリット13内のスリット13の数は5つである。
【0085】
なお、他の実施例において、第1溶接点11に対応する1組のスリット13内のスリット13の数と第2溶接点12に対応する1組のスリット13内のスリット13の数は異なっていてもよいことが理解される。第1溶接点11に対応する1組のスリット13内のスリット13の数は2つ、3つ、4つ、6つ又は他の数であってもよい。第2溶接点12に対応する1組のスリット13内のスリット13の数は2つ、3つ、4つ、6つ又は他の数であってもよい。
【0086】
なお、他の実施例において、第1溶接点11はそれぞれ1組のスリット13に対応し、対応する第1溶接点11との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組のスリット13と対応する第1溶接点11との幅方向の距離が減少してもよいことが理解される。他の実施例において、第2溶接点12はそれぞれ1組のスリット13に対応し、対応する第2溶接点12との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組のスリット13と対応する第2溶接点12との幅方向の距離が減少してもよい。これによっても、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10は電流をより良好に伝送でき、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の応力吸収効果はより高くなる。
【0087】
図4を参照し、選択的に、第1溶接点11に対応する1組のスリット13内のスリット13の数が奇数の場合、1組のスリット13は中間のスリット13の中心線に関して対称である。このように、1組のスリット13は対称的に配列され、製作しやすく、またバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形によって伸縮応力をより効果的に吸収することにも寄与する。
【0088】
なお、スリット13の中心線はスリット13の中心を通り幅方向に平行な線であることに注意されたい。
【0089】
さらに、中間のスリット13の中心線は対応する第1溶接点の中心線111に重なる。このように、第1溶接点11による中間のスリット13の位置特定が容易になり、又は中間のスリット13による第1溶接点11の位置特定が容易になり、生産効率の向上に寄与する。
【0090】
同様に、第2溶接点12に対応する1組のスリット13内のスリット13の数が奇数の場合、1組のスリット13は中間のスリット13の中心線に関して対称である。このように、1組のスリット13は対称的に配列され、製作しやすく、またバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形によって伸縮応力をより効果的に吸収することにも寄与する。
【0091】
さらに、中間のスリット13の中心線は対応する第2溶接点12の中心線に重なる。このように、第2溶接点12による中間のスリット13の位置特定が容易になり、又は中間のスリット13による第2溶接点12の位置特定が容易になり、生産効率の向上に寄与する。
【0092】
図5を参照し、選択的に、第1溶接点11に対応する1組のスリット13と対応する第1溶接点11との幅方向の距離は等しくてもよく、長さ方向の距離も等しくてもよい。このように、製作しやすく、生産効率の向上に寄与する。
【0093】
具体的に、第1溶接点11に対応する1組のスリット13内のスリット13の数は2つであり、第1溶接点の中心線111に関して対称であり、第2溶接点12に対応する1組のスリット13内のスリット13の数は2つであり、第2溶接点12の中心線に関して対称である。
【0094】
図5を参照し、選択的に、第1溶接点11に対応する1組のスリット13内のスリット13の数が偶数の場合、1組のスリット13は中間の2つのスリット13の中央線に関して対称である。このように、1組のスリット13は対称的に配列され、製作しやすく、またバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形によって伸縮応力をより効果的に吸収することにも寄与する。
【0095】
なお、中間の2つのスリット13の中央線は中間の2つのスリット13の中点を通り且つ幅方向に平行な線であることに注意されたい。
【0096】
さらに、中間の2つのスリット13の中央線は対応する第1溶接点の中心線111に重なる。このように、第1溶接点11による中間の2つのスリット13の位置特定が容易になり、又は中間の2つのスリット13による第1溶接点11の位置特定が容易になり、生産効率の向上に寄与する。
【0097】
同様に、第2溶接点12に対応する1組のスリット13内のスリット13の数が偶数の場合、1組のスリット13は中間の2つのスリット13の中央線に関して対称である。このように、1組のスリット13は対称的に配列され、製作しやすく、またバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形によって伸縮応力をより効果的に吸収することにも寄与する。
【0098】
さらに、中間の2つのスリット13の中央線は対応する第2溶接点12の中心線に重なる。このように、第2溶接点12による中間の2つのスリット13の位置特定が容易になり、又は中間の2つのスリット13による第2溶接点12の位置特定が容易になり、生産効率の向上に寄与する。
【0099】
図6を参照し、選択的に、1組のスリット13は第1スリット131、第2スリット132、第3スリット133、第4スリット134及び第5スリット135を含み、第1スリット131は1組のスリット13の中間位置に位置し、第2スリット132と第3スリット133は第1スリット131の両側にそれぞれ位置し、第4スリット134は第2スリット132の第1スリット131とは反対の側に位置し、第5スリット135は第3スリット133の第1スリット131とは反対の側に位置し、1組のスリット13の長さは、
L1>L2=L3>L4=L5を満たし、
式中、L1は第1スリット131の長さ、L2は第2スリット132の長さ、L3は第3スリット133の長さ、L4は第4スリット134の長さ、L5は第5スリット135の長さである。
【0100】
このように、5つのスリット13は対応する溶接点との長さ方向の距離が増大するにつれて、対応する溶接点との幅方向の距離も増大し、また5つのスリット13の長さは中間に位置する第1スリット131に関して対称となり、このように、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形によって伸縮応力をより効果的に吸収することに寄与する。
【0101】
図6を参照し、選択的に、第1スリット131の長さL1は1.75mm~1.85mmであり、例えば、1.75mm、1.8mm、1.82mm、1.83mm、1.84mm、1.85mmである。好ましくは、第1スリット131の長さL1は1.8mmである。
【0102】
選択的に、第2スリット132の長さL2は1.5mm~1.7mmであり、例えば、1.5mm、1.55mm、1.58mm、1.6mm、1.65mm、1.7mmである。好ましくは、第2スリット132の長さL2は1.6mmである。
【0103】
選択的に、第3スリット133の長さL3は1.5mm~1.7mmであり、例えば、1.5mm、1.55mm、1.58mm、1.6mm、1.65mm、1.7mmである。好ましくは、第3スリット133の長さL3は1.6mmである。
【0104】
選択的に、第4スリット134の長さL4は0.6mm~0.8mmであり、例えば、0.6mm、0.65mm、0.68mm、0.7mm、0.75mm、0.8mmである。好ましくは、第4スリット134の長さL4は0.7mmである。
【0105】
選択的に、第5スリット135の長さL5は0.6mm~0.8mmであり、例えば、0.6mm、0.65mm、0.68mm、0.7mm、0.75mm、0.8mmである。好ましくは、第5スリット135の長さL5は0.7mmである。
【0106】
図6を参照し、選択的に、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10によって第1電池と第2電池が接続され、本体101は第1電池を覆う第1接続部1011、第2電池を覆う第2接続部1012、及び第1電池と第2電池の間の隙間を覆う第3接続部1013を含み、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の寸法は、d1=L2及び/又はd1=L3を満たし、式中、d1は第1接続部1011の幅、L2は第2スリット132の長さ、L3は第3スリット133の長さである。
【0107】
このように、第2スリット132及び/又は第3スリット133の長さと第1接続部1011の幅は等しくなり、これにより本体101の太陽電池に接触する部分の変形能力はより高くなり、伸縮応力を吸収する能力はより高くなり、応力による太陽電池の損傷をさらに低減することができる。
【0108】
図6を参照し、選択的に、1組のスリット13内の隣接する2つのスリット13の間の距離は、
0.2<L1:(S1+S2)<1.5を満たし、
式中、L1は第1スリット131の長さ、S1は第1スリット131と第2スリット132の間の距離、S2は第2スリット132と第4スリット134の間の距離であり、及び/又は、0.2<L1:(S3+S4)<1.5を満たし、式中、L1は第1スリット131の長さ、S3は第1スリット131と第3スリット133の間の距離、S4は第3スリット133と第5スリット135の間の距離である。
【0109】
このように、1組のスリット13内の隣接する2つのスリット13の間の距離は第1スリット131の長さに関連し、これにより伸縮応力をより効果的に吸収し、応力による太陽電池の損傷を最小限に抑える。
【0110】
具体的に、L1:(S3+S4)の値は、例えば、0.21、0.22、0.37、0.8、0.9、1、1.3、1.49である。
【0111】
図6の例において、L1:(S3+S4)の値は0.37である。L1は1.8mm、S3は2.9mm、S4は2mmである。
【0112】
図6を参照し、選択的に、第1接続部1011の幅d1は1.5mm~1.7mmであり、例えば、1.5mm、1.55mm、1.58mm、1.6mm、1.65mm、1.7mmである。好ましくは、第1接続部1011の幅d1は1.6mmである。
【0113】
選択的に、第2接続部1012の幅d2は1.5mm~1.7mmであり、例えば、1.5mm、1.55mm、1.58mm、1.6mm、1.65mm、1.7mmである。好ましくは、第2接続部1012の幅d2は1.6mmである。
【0114】
選択的に、第3接続部1013の幅d3は0.1mm~2mmであり、例えば、0.1mm、0.12mm、0.15mm、0.18mm、0.2mm、0.8mm、1mm、1.5mm、1.7、2mmである。好ましくは、第3接続部1013の幅d3は0.15mmである。
【0115】
選択的に、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10によって第1電池と第2電池が接続され、第1溶接点11は第1電池の正極に接続され、第2溶接点12は第2電池の負極に接続され、第1溶接点11の面積は第2溶接点12の面積以上であり、又は、第1溶接点11は第1電池の負極に接続され、第2溶接点12は第2電池の正極に接続され、第2溶接点の面積は第1溶接点の面積以上である。
【0116】
なお、正極の電流は負極よりも大きいため、正極に対応する接続部の幅をより大きくして、溶接ストリップの構造と電池の電流をより適合させることができることが理解される。
【0117】
具体的に、第1溶接点11の面積は第2溶接点12の面積以上であることは、第1溶接点11と第2溶接点12の幅が同じであり、第1溶接点11の長さが第2溶接点12の長さよりも大きくなることであってもよく、又は、第1溶接点11と第2溶接点12の長さが同じであり、第1溶接点11の幅が第2溶接点12の幅よりも大きくなることであってもよく、又は、第1溶接点11の長さが第2溶接点12の長さよりも大きくなり、且つ、第1溶接点11の幅が第2溶接点12の幅よりも大きくなることであってもよい。
【0118】
図6を参照し、選択的に、スリット13の数は複数であり、複数のスリット13の延在方向は全て本体101の幅方向に平行である。このように、本体101の長さ方向の伸縮応力をより多く吸収して、応力による太陽電池の損傷を低減することができる。また、このように複数のスリット13の延在方向を平行にすることで、製作しやすく、生産効率の向上に寄与する。
【0119】
なお、他の実施例において、全てのスリット13の延在方向はいずれも本体101の幅方向と角度をなしてもよく、一部のスリット13の延在方向は本体101の幅方向と角度をなし、残りのスリット13の延在方向は本体101の幅方向に平行であってもよいことが理解される。さらに、複数のスリット13の延在方向は本体101の幅方向と角度をなしている場合、複数のスリット13は互いに平行であってもよいし、互いに平行でなくてもよい。
【0120】
図6を参照し、選択的に、スリット13の幅w1は0.2mm~0.6mmであり、例えば、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mmである。このように、スリット13の幅w1が適切な範囲にあることで、スリット13の幅w1が小さすぎることにより、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形能力が低くなることが回避され、また、スリット13の幅w1が大きすぎることにより、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の強度が劣ることも回避される。スリット13の幅w1の公差は±0.05であってもよい。
【0121】
好ましくは、スリット13の幅w1は0.4mmである。このように、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形能力と機械的強度を両立でき、全体の効果が最も優れている。
【0122】
具体的に、図6の例において、スリット13の幅w1はスリット13の本体101の長さ方向の寸法である。
【0123】
図6を参照し、選択的に、隣接する2つのスリット13の間隔は1.5mm~4mmであり、例えば、1.5mm、1.8mm、1.9mm、2.0mm、2.5mm、2.9mm、3mm、3.5mm、4mmである。このように、隣接する2つのスリット13の間隔が適切な範囲にあることで、隣接する2つのスリット13の間隔が小さすぎることにより、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の機械的強度が劣ることが回避され、また、隣接する2つのスリット13の間隔が大きすぎることにより、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形能力が低くなることも回避される。
【0124】
具体的に、隣接する2つのスリット13の間隔とは隣接する2つのスリット13の中心線の距離を意味する。図6において、S1は第1スリット131と第2スリット132の間の距離であり、2.9mmである。S2は第2スリット132と第4スリット134の間の距離であり、2mmである。S3は第1スリット131と第3スリット133の間の距離であり、2.9mmである。S4は第3スリット133と第5スリット135の間の距離であり、2mmである。公差は±0.01である。
【0125】
具体的に、1組のスリット13内の隣接する2つのスリット13の間隔は同じでも異なっていてもよい。隣接する2つのスリット13の間隔は全て同じである場合、隣接する2つのスリット13の間隔は1.5mm~4mm範囲内の固定値であり、隣接する2つのスリット13の間隔は同じでない場合、隣接する2つのスリット13の間隔は1.5mm~4mm範囲内の複数の値である。
【0126】
図6を参照し、選択的に、隣接する2組のスリット13の間隔D1は1.5mm~15mmであり、例えば、1.5mm、1.575mm、2mm、5mm、8mm、10mm、12mm、15mmである。このように、隣接する2組のスリット13の間隔D1が適切な範囲にあることで、隣接する2組のスリット13の間隔D1が小さすぎることにより、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の機械的強度が劣ることが回避され、また、隣接する2組のスリット13の間隔D1が大きすぎることにより、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形能力が低くなることも回避できる。好ましくは、隣接する2組のスリット13の間隔D1は1.575mmである。
【0127】
具体的に、隣接する2組のスリット13の間隔とは、2組のスリット13に別々に属し且つ距離が最も近い2つのスリット13の間の距離を意味する。
【0128】
図7を参照し、選択的に、本体101に貫通孔14がさらに設けられ、スリット13の他端が貫通孔14に連通する。このように、貫通孔14によってバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形を吸収し、応力による太陽電池の損傷を低減することができる。また、スリット13と貫通孔14が連通し、これにより溶接ストリップ10の変形を吸収する効果はより高くなる。
【0129】
具体的に、貫通孔14の数は1つ又は複数であってもよい。1つのスリット13が1つの貫通孔14に連通してもよく、複数のスリット13が1つの貫通孔14に連通してもよく、1つのスリット13が複数の貫通孔14に連通してもよい。ここではスリット13と貫通孔14が連通する具体的な方式を限定しない。
【0130】
図7を参照し、第2スリット132及び第3スリット133に対応する貫通孔14は楕円形を呈し、短軸長さが第1電池と第2電池の間の隙間の幅よりも大きくなる。第2スリット132及び第3スリット133に対応する貫通孔14と第3接続部1013がずれている。
【0131】
図7を参照し、選択的に、第1スリット131に対応する貫通孔14の長軸は2.3mm~2.5mmであり、例えば、2.3mm、2.32mm、2.38mm、2.4mm、2.45mm、2.5mmである。好ましくは、第1スリット131に対応する貫通孔14の長軸は2.4mmである。
【0132】
図7を参照し、選択的に、第1スリット131に対応する貫通孔14の短軸は0.9mm~1.1mmであり、例えば、0.9mm、0.92mm、0.95mm、1mm、1.05mm、1.1mmである。好ましくは、第1スリット131に対応する貫通孔14の短軸は1mmである。
【0133】
図7を参照し、選択的に、第2スリット132に対応する貫通孔14の長軸は1.9mm~2.1mmであり、例えば、1.9mm、1.92mm、1.95mm、2mm、2.05mm、2.07mm、2.1mmである。好ましくは、第2スリット132に対応する貫通孔14の長軸は2mmである。
【0134】
図7を参照し、選択的に、第2スリット132に対応する貫通孔14の短軸は0.75mm~0.85mmであり、例えば、0.75mm、0.76mm、0.78mm、0.8mm、0.81mm、0.84mm、0.85mmである。好ましくは、第2スリット132に対応する貫通孔14の短軸は0.8mmである。
【0135】
図7を参照し、選択的に、第3スリット133に対応する貫通孔14の長軸は1.9mm~2.1mmであり、例えば、1.9mm、1.92mm、1.95mm、2mm、2.05mm、2.07mm、2.1mmである。好ましくは、第3スリット133に対応する貫通孔14の長軸は2mmである。
【0136】
図7を参照し、選択的に、第3スリット133に対応する貫通孔14の短軸は0.75mm~0.85mmであり、例えば、0.75mm、0.76mm、0.78mm、0.8mm、0.81mm、0.84mm、0.85mmである。好ましくは、第3スリット133に対応する貫通孔14の短軸は0.8mmである。
【0137】
図7を参照し、選択的に、第4スリット134に対応する貫通孔14の長軸は1.1mm~1.3mmであり、例えば、1.1mm、1.11mm、1.14mm、1.2mm、1.25mm、1.27mm、1.3mmである。好ましくは、第4スリット134に対応する貫通孔14の長軸は1.2mmである。
【0138】
図7を参照し、選択的に、第4スリット134に対応する貫通孔14の短軸は0.5mm~0.7mmであり、例えば、0.5mm、0.51mm、0.58mm、0.6mm、0.64mm、0.68mm、0.7mmである。好ましくは、第4スリット134に対応する貫通孔14の短軸は0.6mmである。
【0139】
図7を参照し、選択的に、第5スリット135に対応する貫通孔14の長軸は1.1mm~1.3mmであり、例えば、1.1mm、1.11mm、1.14mm、1.2mm、1.25mm、1.27mm、1.3mmである。好ましくは、第5スリット135に対応する貫通孔14の長軸は1.2mmである。
【0140】
図7を参照し、選択的に、第5スリット135に対応する貫通孔14の短軸は0.5mm~0.7mmであり、例えば、0.5mm、0.51mm、0.58mm、0.6mm、0.64mm、0.68mm、0.7mmである。好ましくは、第5スリット135に対応する貫通孔14の短軸は0.6mmである。
【0141】
図7を参照し、選択的に、第1スリット131と対応する貫通孔14との接続箇所に4つの丸角が形成され、半径はいずれも0.2である。
【0142】
図7を参照し、選択的に、第2スリット132と対応する貫通孔14との接続箇所に4つの丸角が形成され、半径はいずれも0.2である。
【0143】
図7を参照し、選択的に、第3スリット133と対応する貫通孔14との接続箇所に4つの丸角が形成され、半径はいずれも0.2である。
【0144】
図7を参照し、選択的に、第4スリット134と対応する貫通孔14との接続箇所に4つの丸角が形成され、半径はいずれも0.1である。
【0145】
図7を参照し、選択的に、第5スリット135と対応する貫通孔14との接続箇所に4つの丸角が形成され、半径はいずれも0.1である。
【0146】
図8を参照し、選択的に、第1溶接点11は第1電池に接続され、第2溶接点12は第2電池に接続され、貫通孔14は楕円形を呈し、貫通孔14の短軸長さは第1電池と第2電池の間の隙間の幅であり、貫通孔14の長軸は本体101の中心線1001に重なる。
【0147】
このように、貫通孔14の短軸が第1電池と第2電池の間に挟まり且つ本体101の幅方向に平行であり、貫通孔14の長軸が本体101の長さ方向に平行であり、これにより貫通孔14によりバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形を吸収する効果はより高くなり、応力による太陽電池の損傷をさらに低減することができる。
【0148】
具体的に、貫通孔14の長軸は第1電池と第2電池の間の隙間の中心線に重なる。このように、貫通孔14により溶接ストリップ10の変形を吸収する効果は高くなり、応力による電池の損傷をさらに低減することができる。
【0149】
具体的に、図8の例において、1組のスリット13に対応する貫通孔14のうち、第2スリット132及び第3スリット133に対応する貫通孔14は楕円形を呈し、短軸長さは第1電池と第2電池の間の隙間の幅であり、長軸は本体101の中心線1001に重なる。このように、第1スリット131、第4スリット134及び第5スリット135に対応する貫通孔14によって、本体101の他の位置でバックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形を吸収することで、変形吸収の効果はより高くなる。
【0150】
なお、他の例において、1組のスリット13に対応する貫通孔14は全て楕円形を呈し、短軸長さはいずれも第1電池と第2電池の間の隙間の幅であり、長軸は本体101の中心線1001に重なってもよいことが理解される。
【0151】
なお、他の例において、楕円形の他に、貫通孔14は円形、半円形、ひし形又は他の形状であってもよいことが理解される。複数の貫通孔14の形状は同じでも異なっていてもよく、ここでは限定しない。
【0152】
選択的に、第1溶接点11のそれぞれに対応する1組の貫通孔14内の隣接する2つの貫通孔14は、方向にずれている。このように、電流をより良好に伝送して、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の変形をより効果的に吸収することができる。
【0153】
なお、他の実施例において、第1溶接点11のそれぞれに対応する1組の貫通孔14内の隣接する2つの貫通孔14は、方向において一部もしくは全部が重なっていてもよいことが理解される。
【0154】
図7図8を参照し、選択的に、第1溶接点11はそれぞれ1組の貫通孔14に対応し、対応する第1溶接点11との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組の貫通孔14の長軸及び短軸は両方とも減少する。選択的に、第2溶接点12はそれぞれ1組の貫通孔14に対応し、対応する第2溶接点12との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組の貫通孔14の長軸及び短軸は両方とも減少する。このように、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10は電流をより良好に伝送でき、バックコンタクトセル接続用の異形溶接ストリップ10の応力吸収効果はより高くなる。
【0155】
なお、他の実施例において、第1溶接点11はそれぞれ1組の貫通孔14に対応し、対応する第1溶接点11との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組の貫通孔14の長軸及び短軸は両方とも増大してもよいことが理解される。他の実施例において、第2溶接点12はそれぞれ1組の貫通孔14に対応し、対応する第2溶接点12との長さ方向の距離が増大するにつれて、1組の貫通孔14の長軸及び短軸は両方とも増大してもよい。
【0156】
図8を参照し、選択的に、1組のスリット13内の隣接する2つのスリット13の間の距離が等しい。
【0157】
なお、1組のスリット13内の隣接する2つのスリット13の間の距離は全て異なっていてもよいし、一部が同じであり他の一部が異なっていてもよいことが理解される。
【0158】
以上は本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するものではなく、本願の精神及び原則内において行われる任意の修正、同等の代替、改善等は、全て本願の保護範囲に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8