(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】編組されたストランドを有するウォッチバンド
(51)【国際特許分類】
A44C 5/14 20060101AFI20240711BHJP
A44C 5/04 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
A44C5/14 Z
A44C5/04 K
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023038862
(22)【出願日】2023-03-13
(62)【分割の表示】P 2021561038の分割
【原出願日】2020-04-10
【審査請求日】2023-04-06
(32)【優先日】2019-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マッツォ,ゼビナン ピー.
(72)【発明者】
【氏名】マッコイ, クレイトン ジェー.
(72)【発明者】
【氏名】ルイ, ティモシー エス.
(72)【発明者】
【氏名】矢部 修
(72)【発明者】
【氏名】スティーブンソン, ベンジャミン エー.
(72)【発明者】
【氏名】チェン, シャン ヒュン
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】実開昭54-119372(JP,U)
【文献】登録実用新案第3203984(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44C 5/14
A44C 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウォッチであって、
筐体と、チャネルと、凹部と、前記凹部内のボタンとを含むウォッチ本体と、
バンド部分と、前記チャネル内に挿入するための取り付け要素と、前記取り付け要素内で移動可能なロック機構とを含むウォッチバンドと、
を備え、
前記筐体は、前記取り付け要素が前記チャネル内に部分的に挿入されたときに、前記ロック機構の傾斜面と係合して前記ロック機構を前記取り付け要素内に移動させるように構成されており、
前記筐体は、前記ロック機構が前記凹部内にあるときに、前記ロック機構の外側面と係合して前記チャネル内での前記取り付け要素の移動を制限するように構成されて
おり、
前記ロック機構の前記傾斜面は、前記取り付け要素が前記チャネル内に挿入される第1方向、前記ロック機構が前記取り付け要素内で移動する第2方向、および、前記第1方向と前記第2方向とに垂直な第3方向に対して傾斜している、ウォッチ。
【請求項2】
前記ウォッチバンドは、前記ロック機構を前記取り付け要素から離れるように付勢するばね要素を更に備える、請求項1に記載のウォッチ。
【請求項3】
前記傾斜面は、前記ロック機構の上面を前記外側面に接合する面取り部を形成する、請求項1に記載のウォッチ。
【請求項4】
前記ロック機構は、前記取り付け要素の一方の側面のみで突出するように構成されている、請求項1に記載のウォッチ。
【請求項5】
前記ボタンは、前記ロック機構から離れるように付勢され、前記ロック機構を前記取り付け要素内に押し込むように前記凹部内で移動可能である、請求項1に記載のウォッチ。
【請求項6】
前記ロック機構は、
前記バンド部分に面するとともに第1の高さを有する外側部と、
前記外側部と反対側にあり、前記第1の高さ未満の第2の高さを有する内側部と、
を画定する、請求項1に記載のウォッチ。
【請求項7】
前記バンド部分は、前記取り付け要素内において前記ロック機構にわたって位置決めされている編組されたストランドを備える、請求項1に記載のウォッチ。
【請求項8】
前記筐体は、前記ロック機構の前記傾斜面を、前記チャネル内での前記取り付け要素の移動方向に対して斜角を有する端部と係合させるように構成されている、請求項1に記載のウォッチ。
【請求項9】
前記筐体は、ディスプレイが位置決めされる表面を有し、
前記チャネルは、前記筐体内に形成されており、
前記凹部は、前記チャネルから前記筐体の前記表面に延びるように前記筐体内に形成されており、
前記ボタンは、前記筐体の前記表面に設けられており、前記ロック機構を前記取り付け要素内に押し込むように作動される、請求項1に記載のウォッチ。
【請求項10】
ウォッチバンドであって、
筐体のチャネル内に挿入するための取り付け要素と、
ロック機構であって、前記ロック機構の傾斜面が前記取り付け要素の表面から突出する第1の構成と、前記ロック機構の上面が前記チャネルの壁に対して付勢される第2の構成と、前記ロック機構が前記筐体の凹部内に延びる第3の構成との間において、前記取り付け要素内で移動可能なロック機構と、
を備え、
前記ロック機構は、前記筐体を前記傾斜面と係合させることによって前記第1の構成から前記第2の構成に移行するように構成されており、前記傾斜面は前記上面から延び
、
前記ロック機構の前記傾斜面は、前記取り付け要素が前記チャネル内に挿入される第1方向、前記ロック機構が前記取り付け要素内で移動する第2方向、および、前記第1方向と前記第2方向とに垂直な第3方向に対して傾斜している、ウォッチバンド。
【請求項11】
前記ウォッチバンドは、前記ロック機構を前記取り付け要素から離れるように付勢するばね要素を更に備える、請求項
10に記載のウォッチバンド。
【請求項12】
前記ロック機構は、前記ロック機構が前記第3の構成にある間、前記凹部と係合するように構成された外側面を更に画定し、
前記傾斜面は、前記ロック機構の上面を前記外側面に接合する面取り部を形成する、請求項
10に記載のウォッチバンド。
【請求項13】
前記面取り部は、前記上面に接合して、前記チャネル内の前記取り付け要素の移動方向に対して斜角を有する端部を形成する、請求項
12に記載のウォッチバンド。
【請求項14】
前記ロック機構は、前記取り付け要素の一方の側面のみで突出するように構成されている、請求項
10に記載のウォッチバンド。
【請求項15】
前記ロック機構は、
前記チャネルに面するとともに第1の高さを有する外側部と、
前記外側部と反対側にあり、前記第1の高さ未満の第2の高さを有する内側部と、
を画定する、請求項
10に記載のウォッチバンド。
【請求項16】
前記取り付け要素内において前記ロック機構にわたって位置決めされている編組されたストランドを更に備え、前記編組されたストランドは、前記取り付け要素から出て離れるように延びる、請求項
10に記載のウォッチバンド。
【請求項17】
ウォッチバンドであって、
バンド部分と、
前記バンド部分の端部に
あり、ウォッチ本体のチャネル内に挿入するための取り付け要素と、
前記取り付け要素内で移動可能なロック機構と、
を備え、
前記ロック機構は、
上面と、
外側面であって、前記上面が前記ロック機構の外側部上で前記外側面と交わる、外側面と、
傾斜面であって、前記傾斜面は前記ロック機構の内側部上で前記上面を前記外側面に接合する、傾斜面と、
を備え
、
前記ロック機構の前記傾斜面は、前記取り付け要素が前記チャネル内に挿入される第1方向、前記ロック機構が前記取り付け要素内で移動する第2方向、および、前記第1方向と前記第2方向とに垂直な第3方向に対して傾斜している、ウォッチバンド。
【請求項18】
前記ロック機構を前記取り付け要素から離れるように付勢するばね要素と、
を更に備える、請求項
17に記載のウォッチバンド。
【請求項19】
前記バンド部分は、前記取り付け要素内において前記ロック機構にわたって位置決めされている編組されたストランドを備える、請求項
18に記載のウォッチバンド。
【請求項20】
前記傾斜面は、前記ロック機構の上面を前記外側面に接合する面取り部を形成する、請求項
17に記載のウォッチバンド。
【請求項21】
外側部は、第1の高さを有し、
内側部は、前記第1の高さ未満の第2の高さを有する、請求項
17に記載のウォッチバンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年4月15日に出願された「WATCH BAND WITH BRAIDED STRANDS」と題された米国仮出願第62/834,172号、及び2019年9月26日に出願された「WATCH BAND WITH BRAIDED STRANDS」と題された米国仮出願第62/906,638号の利益を主張し、これらのそれぞれの全体は参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本明細書は、概して、ウェアラブルデバイスの固定に関し、特に、編組されたストランドを有するウォッチバンドに関する。
【背景技術】
【0003】
いくつかの電子デバイスは、ユーザに取り外し可能に取り付けられ得る。例えば、リストウォッチ又はフィットネス/健康追跡デバイスは、手首の周囲に巻き付くことによってユーザの手首に取り付けられ得る。多くの場合、ウォッチバンドは、個々のフィット調節増加分が使用可能であることができる。例えば、いくつかのバンドは、増加分ごとにユーザ調節可能なサイズ(例えば、座屈留め金、ピン、及びアイレットなど)を有し、他のバンドは、特殊な工具及び/又は専門技術(例えば、折り畳み式留め金、展開留め金、スナップ嵌め留め金など)によってのみ調節可能である実質的に固定されたサイズを有する。他のバンドは、ユーザの手首の周囲にフィットするように伸張する、伸縮性のある拡張型バンドであることができる。電子デバイスの快適性及び固定の程度は、ウォッチバンドの機能及び配置に依存し得る。
【図面の簡単な説明】
【0004】
主題の技術のある特徴は、添付の特許請求の範囲に記載されている。しかしながら、説明を目的として、主題の技術のいくつかの実施形態は、以下の図に示されている。
【0005】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態に係る、ウォッチバンドを有するウォッチの斜視図である。
【0006】
【0007】
【
図3】分離された構成のウォッチバンド及び筐体の上面図を示す。
【0008】
【
図4】接続された構成の
図3のウォッチバンド及び筐体の上面図を示す。
【0009】
【0010】
【
図6】
図4の線A-Aで取ったウォッチバンド及び筐体の断面図を示す。
【0011】
【
図7】コアフィラメント及び外側スレッドを有するストランドの斜視図を示す。
【0012】
【0013】
【
図9】伸張された構成のウォッチバンドの上面図を示す。
【0014】
【
図10】バインダを有する伸張された構成のウォッチバンドの上面図を示す。
【0015】
【
図11】ウォッチバンドの一部分を除去した後のウォッチバンドの上面図を示す。
【0016】
【0017】
【
図13】ストランド内から延びるアンカー要素の図を示す。
【0018】
【0019】
【
図15】組み立てられた構成の
図14のウォッチバンドの斜視図を示す。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【
図24】
図23の線B-Bで取ったロック機構の断面図を示す。
【0029】
【0030】
【
図26】
図25の線C-Cで取ったウォッチバンド及び筐体の断面図を示す。
【0031】
【0032】
【
図28】
図27の線D-Dで取ったウォッチバンド及び筐体の断面図を示す。
【0033】
【0034】
【
図30】
図29の線E-Eで取ったウォッチバンド及び筐体の断面図を示す。
【0035】
【0036】
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下に記載されている詳細な説明は、主題の技術の様々な構成の説明として意図されており、主題の技術が実施され得る唯一の構成を表すことは意図されていない。添付の図面は本明細書に組み込まれており、詳細な説明の一部を構成する。詳細な説明は、主題の技術の完全な理解を提供するために特定の詳細を含む。しかしながら、主題の技術は、本明細書において説明されている特定の詳細に限定されず、これらの特定の詳細なしに実施され得ることが当業者には明確であり、明らかであろう。いくつかの例では、主題の技術の概念を不明瞭にすることを避けるために、周知の構造体及び構成要素がブロック図の形態で示されている。
【0038】
リストウォッチ又はフィットネス/健康追跡デバイスなどの電子デバイスは、ウォッチバンドによってユーザの手首に取り付けられ得る。電子デバイスが過度にずれないように、又はユーザから滑り落ちることがないように、手首への確実な取り付けを維持することが望ましいことがある。ユーザに対する電子デバイスの固定はまた、生体センサなどの電子構成要素の機能にとって重要であり得る。追加的に、電子デバイスを装着している間ユーザの快適性を最大化することが望ましいことがある。しばしば、確実な取り付けは、望ましくない量の力をユーザの手首に対して加え得る。多くの場合では、既存のウォッチバンドは、バンドが過度にきつい場合、使用中にユーザの毛髪若しくは皮膚に絡みつく、引っ掛かる、又はユーザの毛髪若しくは皮膚を引っ張ることがある。他の場合では、ウォッチバンドは、バンドが過度に緩い場合、ユーザの手首に沿って摺動することがあり、ユーザの手首の周りを回転することがあり、あるいはユーザにとって不快である又は煩わしいことがある。これらの問題は、ランニングの間又はスポーツをしている間などの、高められた活動の期間中に悪化することがある。
【0039】
更に、既存のウォッチバンドのサイズ又はフィットの調節はしばしば、複数のステップ、特殊な工具、及び/又は技術的な専門知識を必要とする。ユーザが使用可能なサイズ調整オプションは、適切なフィットを得るには十分でないことがある。フィットは、ある環境(例えば、温度、湿度)又は生物学的条件(例えば、汗、炎症)のもとでは、異なることがあり、及び/又は異なると知覚されることがある。いくつかのウェアラブル電子デバイスは、フィットネス/健康追跡機能性及び計時機能性の両方を提供する多目的デバイスであり得る。したがって、ユーザは、ウォッチのフィットを使用と共に変動させることを好むことがある。例えば、ユーザは、計時モードではより緩いフィットを好むことがあり、フィットネス/健康追跡モードではよりきついフィットを好むことがある。結果として、既存のリストウォッチ及び/又はフィットネス/健康追跡デバイスのユーザは、固定された個々のサイズ調整増加分間で頻繁に調節することが必要とされ得る。
【0040】
本開示の実施形態は、ユーザの手首の周囲に快適なフィットを提供する編組されたストランドを有する伸張可能なウォッチバンドを提供する。ウォッチバンドは、各ストランド内の弾性に基づいて、かつ互いに対して移動するストランドの能力に基づいて、伸張することができユーザに適合することができる。これは、ウォッチバンドが、必要に応じて、外力に応答して、多種多様な異なるサイズを取ることを可能にする。ウォッチバンドはまた、ユーザの手首上の広い領域にわたって均等に力を分配させる。このような適応性は、ユーザがウォッチバンドを能動的に調節すること(例えば、留め金でなど)を必要とせずに提供される。
【0041】
ウォッチバンドのかなりの部分は伸張可能かつ可撓性であり得るが、ウォッチバンドの端部セクションは、ウォッチバンドをウォッチの筐体に確実に接続する取り付け要素を含むことができる。端部セクションは、ユーザにとって信頼のおける容易な方法で、筐体に解除可能に接続するように構成され得る。追加的に、ウォッチバンドは、筐体のサイズ及び/又は形状からウォッチバンドの連続セクションのサイズ及び/又は形状への滑らかな移行部を提供することができる。例えば、ウォッチバンドは、筐体におけるより広いセクションから、筐体から離れるように延びるより狭いセクションまで先細になることができる。テーパセクションは、屈曲、撓曲、及び伸張の間のストランドの移動にもかかわらず維持され得る。追加的に、ウォッチバンドは、ウォッチの筐体に接続されたとき、編組されたストランド以外のウォッチバンドの部分を隠すことができる。このようにして、編組されたストランドは、ウォッチバンドの唯一の見える部分であることができ、それによって審美的に美しい外観を提供する。
【0042】
これらの実施形態及び他の実施形態は、
図1~
図16を参照して以下に説明されている。しかしながら、当業者であれば、これらの図を参照して本明細書により与えられている詳細な説明は、例示目的のみであり、限定するものとして解釈されるべきではないことが容易に理解されよう。
【0043】
いくつかの実施形態によれば、例えば
図1に示すように、ウォッチ2は、ウォッチバンド50で手首上に装着されるウォッチ本体10を含む。ウォッチ本体10は、ポータブルであることができ、また、ユーザの他の身体部分、又は他のデバイス、構造体、若しくは物体に取り付けられ得る。ウォッチバンド50は、可撓性であることができ、ユーザの手首の少なくとも一部分を囲むことができる。ウォッチ本体10をユーザである人に固定することによって、ウォッチバンド50は、安全性及び利便性を提供する。いくつかの実施形態では、ウォッチ本体10は、ディスプレイ12と、構成要素を収容するための筐体16と、を含む。
【0044】
ウォッチを参照するが、本開示の態様は、ウェアラブル消費者製品、電子デバイス、及びポータブルコンピューティングデバイスを含む、様々なウォッチ及び他の消費者製品に適用され得ることが理解されよう。本開示の態様が適用され得る他のデバイスの例としては、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、計時デバイス、コンピュータ化眼鏡及びその他のウェアラブルデバイス、ナビゲーションデバイス、スポーツデバイス、アクセサリデバイス、健康監視デバイス、医療デバイス、リストバンド、ブレスレット、並びに/又は宝飾品などが挙げられる。
【0045】
一例では、ウォッチ2は、上述の様々な機能性及び/又は能力(例えば、コンピューティング、通信、計時又は時間表示、健康監視、健康追跡、及び/又は健康出力機能性/能力など)を有することができる。一例では、ウォッチ2は、手首装着型多機能デバイスであり、様々な構成要素及び/又はモジュールを含むことができる。別の例では、ウォッチ2は、別の電子デバイスの延長として(又は逆も同様)作用することができる。例えば、ウォッチ2が手首装着型デバイスとして使用されている間、ウォッチ2は、ユーザによって(例えば、ポケットに入れて)持ち運ばれている、あるいはユーザに関連付けられている電話と相互作用することができる。更なる例では、ウォッチ2は、消費者製品が他のデバイスとインタフェースすることを可能にする、有線又は無線のいずれかの接続システムを含むことができる。これらの他のデバイスは、ラップトップコンピュータ、携帯電話、タブレットコンピュータ、運動機器、及び電子眼鏡などを含むことができる。
【0046】
ウォッチ2は、筐体16を含むことができる。筐体16は、ウォッチ本体10の外周部20を画定するのに役立ち、ウォッチ2の内部構成要素を組み立てられた位置において支持するのに役立つ。すなわち、筐体16は、ウォッチ2のための計算動作及び機能的動作を提供するための様々な内部構成要素(例えば、集積回路チップ、プロセッサ、メモリデバイス及び他の回路を含む)を包囲及び支持することができる。筐体16はまた、ウォッチ2の形状又は形態を画定するのに役立ち得る。すなわち、筐体16の外周部20は、ウォッチ2の物理的外観を具現化することができる。したがって、これは、デバイスの審美的外観及び触感を改善する様々な装飾的特徴及び機械的特徴を含むことができる。
【0047】
図1に示すように、筐体16は直線形状を有することができる。しかしながら、筐体16は、様々な形状で構成され得る。筐体16はまた、ディスプレイ12が位置決めされ得る実質的に平面の又は平坦な上面、及び実質的に平面の又は平坦な底面を有することができる。筐体16の上面及び筐体16の底面は実質的に平面であり得るが、筐体16の上面と筐体の1つ以上の側壁との間の移行部は曲線状であり得る。換言すれば、筐体の上面から筐体の1つ以上の側壁(例えば、チャネル14が位置決めされている側部を含む)への移行部は、滑らかな移行が筐体16の上面と側部との間に存在するように丸みを帯び得る。同様に、筐体16の底面から筐体16の1つ以上の側壁への移行部は、同様の丸みを帯びた形状及び移行部を有することができる。
【0048】
ケース又はエンクロージャと呼ばれることもある筐体16は、プラスチック、ガラス、セラミック、繊維複合材、金属(例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、チタン、マグネシウム)、他の好適な材料、又はこれらの材料の組み合わせから形成され得る。更に、筐体16の表面は、アルミニウム、鋼、金、銀及び他の金属、金属合金、セラミック、木材、プラスチック、様々な種類のガラス、並びにこれらの組み合わせなどを含む任意の好適な材料から形成され得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、ウォッチ2は、1つ以上のI/Oシステムを含むことができる。例えば、ウォッチ2は、ウォッチ2に関する様々な情報を出力するように構成されているディスプレイ12を含むことができる。ディスプレイ12はまた、ウォッチ2によって実行されているアプリケーション及び他のプログラムからのデータを出力することができる。例えば、ウォッチ2は、外部接続されたデバイス、若しくは通信しているデバイス、及び/又はこのようなデバイス上で実行されているソフトウェアから受信される、時間、ユーザの健康、ステータス通知、通知又はメッセージに関する情報を提供することができる。ウォッチ2はまた、消費者製品上で実行されているアプリケーションに関する情報を提供してもよく、あるいは消費者製品上で実行されているメッセージ、ビデオ、及び動作コマンドなどを表示してもよい。
【0050】
ディスプレイ12はまた、入力を受け取るように構成され得る。ディスプレイ12は、容量性タッチ電極のアレイを含むタッチパネル若しくはタッチセンサと一体化されてもよく、又はこのようなタッチパネル若しくはタッチセンサに組み込まれてもよい。ディスプレイ12が入力を受け取るように構成されている実施形態では、ディスプレイ12は入力エリアを有することができる。入力エリアは、ディスプレイ12全体又はディスプレイ12の実質的に全体を覆うことができる。別の実施形態では、入力エリアは、ディスプレイ12の一部分のみを覆うことができる。更に、ディスプレイ12は、様々な接触点を受け取り、ディスプレイ上で受け取られた様々な接触点を処理するように構成されているマルチタッチディスプレイであることができる。
【0051】
ディスプレイ12は、発光ダイオード(light-emitting diodes、LED)、有機LED(organic LED、OLED)、プラズマセル、電子インク素子、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)構成要素、又はその他の好適な画像ピクセル構造体から形成された画像ピクセルを含むことができる。ディスプレイ12は、筐体16の上部を覆う又は実質的に覆うような形状を有することができる。
【0052】
ウォッチ2はまた、他の入力機構及び出力機構を含むことができる。例えば、ウォッチ2は、1つ以上のボタン、クラウン、キー、ダイヤル、トラックパッド、マイクロフォンなどを含む、又はこれらとインタフェースすることができる。これらの入力機構のそれぞれは、筐体16の上面上、及び/又は筐体16の1つ以上の側壁上に配置され得る。ウォッチ2はまた、1つ以上のスピーカ、及びヘッドフォンジャックなどを含むことができる。
【0053】
ウォッチ2はまた、触覚出力、オーディオ出力、視覚出力、又はこれらの組み合わせを提供するように構成され得る。触覚出力に関して、ウォッチ2は、触覚出力を提供するように構成されている1つ以上の触覚アクチュエータを有することができる。上述で提供されている触覚出力、及び他の形態の出力は、様々な要因に基づいて変動し得る。これらのうちのいくつかは、ウォッチ2がどのように使用されているか、どのアプリケーションが実行されているか、及びディスプレイ12上に出力される情報などを含むが、これらに限定されない。
【0054】
ウォッチ2はまた、動作構成要素(潜在的に筐体16で収容される)を含むことができる。これらの構成要素は、プロセッサ、メモリ、通信システム、及びアンテナなどを含むことができる。例えば、ウォッチ2は、メモリと結合されている又はメモリと通信するプロセッサを含むことができる。ウォッチ2はまた、1つ以上の通信インタフェースを含むことができ、通信インタフェース(単数又は複数)は、通信デバイスと任意の外部通信ネットワーク、デバイス又はプラットフォームとの間の電子通信を提供することができ、任意の外部通信ネットワーク、デバイス又はプラットフォームは、無線インタフェース、Bluetoothインタフェース、近距離通信インタフェース、赤外線インタフェース、USBインタフェース、Wi-Fiインタフェース、TCP/IPインタフェース、ネットワーク通信インタフェース、又は任意の既存の通信インタフェースなどを含むが、これらに限定されない。
【0055】
ウォッチ2はまた、様々なセンサを含むことができる。これらのセンサは、生体センサ、ジャイロスコープ、加速度計、光センサ、光学センサ、及び全地球測位センサなどを含むことができるが、これらに限定されない。これらのセンサは、ウォッチ2を支援することができ、あるいはウォッチ2に機能性を提供することができる。加えて、これらのセンサからの読み取り値は、ウォッチ2によって分析され得、及び/又はコンパニオンデバイス若しくは他の製品に送信され得る。
【0056】
また、
図1に示すように、ウォッチ2は、ウォッチバンド50の一部分を受容するように構成されているチャネル14、溝、又は他のこのような開口部を含むことができる。ウォッチバンド50は、ウォッチ本体10に対して交換可能であり得る。したがって、ウォッチバンド及びウォッチ本体並びにこれらの様々な組み合わせは、エコシステムを構成することができ、それによってエコシステムの各構成要素は互いに対して交換可能であり得る。例えば、1つのウォッチ本体は、様々なウォッチバンドと共に使用され得る。更なる例では、1つのウォッチバンドは、様々なウォッチ本体と共に使用され得る。
【0057】
ここで
図2を参照すると、ウォッチバンド50は、ウォッチバンド50の端部セクション110間に延びる連続構造体を提供することができ、端部セクション110のそれぞれは、筐体に接続している。ウォッチバンド50は、ユーザの手の上でウォッチバンド50の着用及び取り外しを可能にするように、かつユーザの手首への結合を確実にするように、伸張可能であり得る。したがって、ウォッチバンド50は、(例えば、留め金で)共に接合するための別個の部分を必要としない。代替的に、ウォッチバンド50は、(例えば、留め金で)共に接合し調節可能なサイズ構成を任意選択的に提供する別個の部分として組み立てられ得る。このような構成には、本明細書に記載されているような端部セクション特徴部が設けられ得る。
【0058】
ウォッチバンド50は、ウォッチバンド50の長さに沿って共に編組された複数のストランド60を含むことができる。ストランド60は、ウォッチバンド50の実質的な長さに沿って延びることができる繰り返し編組パターンで共に編組され得る。追加的に又は代替的に、複数の編組パターンは、ウォッチバンド50の様々なセクションにおいて適用され得る。編組パターンは、共にグループ化されているバンドルされたストランドの数で変動し得る。例えば、ストランドは、個々のストランドを交差させることによって、又は互いに沿って延びる複数のストランドのグループを交差させることによって、共に編組され得る。編組パターンは、任意の所与のストランド又はストランドのグループと交差するストランドの数で変動し得る。例えば、ストランド60は、各パスで、1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つ以上の他のストランドと交差することができる(例えば、他のストランド(単数又は複数)の上又は下に交差する)。ストランド60は、ウォッチバンド50の縁部において転回して、編組パターンを継続することができる。編組パターンは、ストランドが、ウォッチバンド50の長手方向軸に対して概ね横断して(例えば、斜めに又は対角に)に延びることを可能にすることができる。したがって、長手方向軸に対するストランド60のピッチ角は、使用中にシフトして、ウォッチバンド50が伸張(例えば、伸長)し、ウォッチバンド50の幅を低減又は収縮(例えば、縮小)し、かつ、ウォッチバンド50の幅を増加させることを可能にする。追加的に、個々のストランド60の弾性は、ウォッチバンド50の伸張能力に寄与し得る。したがって、ウォッチバンド50は、着用及び取り外しを容易にするために、かつ使用中の快適性のために、伸張することができる。ストランド60は、ユーザの手首との適合性を提供するために、互いに対して更に移動(例えば、撓曲)することができる。編組パターンは、冷却及び吸湿のための空気の通過を可能にする通気性構造体を更に提供することができる。
【0059】
本明細書で使用するとき、ストランドは、他のストランドとの更なる配置(例えば、編組される、ねじられる、組まれる、又は平行に置かれる)のためのユニットを形成するように配置される(例えば、編組される、ねじられる、組まれる、又は平行に置かれる)、単一の細長い物体又は細長い物体の集合(例えば、スレッド、フィラメント又は繊維)を含む、任意の細長い物体である。本明細書で使用するとき、編組は、交差のパターンを形成する複数のストランド又は他のユニットの配置であり、ストランドは、編組の長手方向軸に対して横断して(例えば斜めに又は対角に)に延びる。編組は、組まれたストランド、撚り合わされたストランド、絡み合ったストランドなどを含むことができる。
【0060】
ウォッチバンド50は、ウォッチバンド50の対向する端部において端部セクション110を含み、端部セクション110は、筐体16のそれぞれの凹部又はチャネル内に嵌合し、ウォッチバンド50が、ウォッチ本体の筐体に取り外し可能に取り付けられることを可能にする。一般に、端部セクション110は、チャネル内にロックし、それによって、ウォッチバンド50と筐体との間の接続を維持することができる。
【0061】
ウォッチバンド50は、端部セクション110のそれぞれにおいて取り付け要素70を提供してもよい。取り付け要素70は、端部セクション110内に延びる及び/又は端部セクション110内で終端するストランド60に結合され得る。例えば、取り付け要素70は、ストランド60の端部のうちの少なくともいくつかを取り囲む及び/又は覆うことができる。取り付け要素70は、チャネル内への挿入のために、端部セクション110に剛性の構造上の支持を提供することができる。例えば、取り付け要素70は、金属又は他の剛性の材料から形成されている。取り付け要素70は、取り付け要素70のそれぞれが挿入されるチャネルの形状に対応する画定された形状を維持することができる。取り付け要素70は、本明細書で更に説明されているように、対応する端部セクションにおいてストランドの一部分のみを覆ってもよい。
【0062】
ウォッチバンド50は、取り付け要素170においてロック機構190を有してもよい。ロック機構190は、取り付け要素70の外側表面を越えて突出して、例えば筐体のチャネル内の又は筐体のチャネルに隣接するウォッチ本体の一部分と係合することができる。ユーザは、端部セクション110が摺動することを可能にするために、あるいは端部セクション110が移動してチャネルから出ることを可能にするために、ロック機構190を解除することができる。ウォッチバンド50をウォッチ本体に確実に取り付けるために、ウォッチバンド50上及び/又はウォッチ本体上に含まれるロック、スナップ、留め金、スレッド、及びピンなどの様々なロック機構が採用され得ることが理解されよう。
【0063】
ウォッチバンド50は、取り付け要素70と一体化された1つ以上の摩擦パッド192を有してもよい。摩擦パッドは、ウォッチバンド50の取り付け要素70上の様々な位置において位置決めされてもよく、チャネル内の端部セクション110の摩擦を増加させ、チャネル内の端部セクション110の移動を制限し、かつチャネル内の端部セクション110の間隔を維持するために使用されてもよい。摩擦パッド192又は各摩擦パッド192の少なくとも一部分は、取り付け要素70の1つ以上の表面から延びる、又は突出する。取り付け要素70の外側表面を越えて延びる摩擦パッド192の部分は、(1)端部セクション110と、端部セクション110が配置される電子デバイスの筐体のチャネルとの間の摩擦を増加させる、及び(2)端部セクション110の1つ以上の表面と、端部セクション110が配置される電子デバイスの筐体のチャネルの表面との間の間隔を維持又は実質的に維持するために使用される。摩擦パッド192は、端部セクション110とチャネルとの間の間隔を維持するのに役立つので、端部セクション110がチャネル内に収容されているとき、端部セクション110の任意の移動によって引き起こされる望ましくない移動、がたつき及び/又はノイズが低減され得る。追加的に又は代替的に、ウォッチバンド50の端部セクション110は、チャネルの寸法よりわずかに大きい厚さを有してもよい。したがって、端部セクション110は、チャネルに入るために圧縮される必要があり得るが、端部セクション110をチャネル内に固定するためにチャネル内で拡張する。
【0064】
ここで
図3及び
図4を参照すると、ウォッチバンドは、ウォッチ本体のチャネル内に挿入され得る。
図3に示すように、取り付け要素70を含む端部セクション110は、ウォッチ本体10の筐体16内に形成されたチャネル14内へ横方向に摺動することができる。取り付け要素70は、挿入中に構造的剛性を提供することができる。
【0065】
図3に更に示すように、ウォッチバンド50(例えば、ストランド60)は、チャネル14内に存在する端部セクション110を形成することができる。端部セクション110は、第1の幅112を有することができる。第1の幅112は、端部セクション110の最大幅であることができ、又は端部セクション110がチャネル14内にあるときチャネル14内にある端部セクション110の任意の幅であることができる。第1の幅112は、取り付け要素70の対向する側部において位置決めされた1つ以上の外側ストランド60Aによって画定され得る。外側ストランド60Aは、本明細書で更に説明されているように、端部セクション110の最外周部の少なくとも一部分を画定することができる。
【0066】
ウォッチバンド50(例えば、ストランド60)はまた、チャネル14の外側に存在するテーパセクション120を形成することができる。テーパセクション120は、端部セクション110から離れるように延び得る。
【0067】
ウォッチバンド50(例えば、ストランド60)はまた、テーパセクション120から離れるように延びる延長セクション130を形成することができる。延長セクション130は、延長セクション130の長さに沿って実質的に均一な第2の幅132を有し得る。幅は、延長セクション130の縁部において転回するストランド60の位置及び直径に基づいて変動することが理解されよう。本明細書で使用するとき、幅が延長セクション130を形成するストランドストランドの直径未満で変動する場合、幅は延長セクション130の長さに沿って実質的に均一である。したがって、編組パターンは、第2の幅132がストランド60の直径に基づいてわずかに変動する場合でも、ストランドの均等に分配された間隔を一貫したピッチ角で提供して、実質的に均一な第2の幅132を維持することができる。
【0068】
延長セクション130の実質的に均一な第2の幅132とは対照的に、テーパセクション120は、テーパセクション120の長さに沿って第1の幅112から第2の幅132まで先細になる。テーパは、例えば、線形、曲線状、対数、楕円形、指数関数的、放物線状、及びこれらの組み合わせの形状を有することができる。
【0069】
図4に示すように、端部セクション110は、チャネル14内に挿入及び固定され得る。端部セクション110は、例えば外周部20において、筐体16の外形形状の少なくとも一部分に対応する外形形状を有してもよい。特に、
図4に示すように、チャネル14の幅は、ウォッチバンド50の端部セクション110の幅と実質的に等しくてもよい。端部セクション110が完全に挿入されたとき、
図4に示すように、端部セクション110の外側表面の少なくとも一部分は、筐体16によって画定された外周部20と同一平面又は実質的に同一平面である。外側ストランド60Aは、チャネル14の対向する横方向端部においてチャネル14内に、かつ取り付け要素70の対向する側部上にあり得る。外側ストランド60Aは、筐体16によって画定された外周部20内に完全にあり得、外周部20と位置合わせされ得、又は外周部20から盛り上がり得る。
【0070】
端部セクション110がチャネル14内に挿入されたとき、取り付け要素70は、チャネル14内に完全に包囲され得る。例えば、取り付け要素70の部分は、チャネル14の外側に延びることができない。
【0071】
取り付け要素70は、取り付け要素70の部分がチャネル14の外側から見えないように配置され得る。テーパセクション120は、チャネル14の少なくとも一部分を覆う(例えば、光学的にブロックする)ことができる。追加的に、外側ストランド60Aは、チャネル14の少なくとも一部分を覆う(例えば、光学的にブロックする)ことができる。取り付け要素70の他の側部上では、筐体16の内側表面は、取り付け要素70に接することができ、筐体16は、チャネル14の少なくとも一部分を覆う(例えば、光学的にブロックする)ことができる。したがって、取り付け要素70の部分は、チャネル14内にある間、チャネル14の外側から見えない。結果として、ストランドのみが見え、それによって、いずれの他の支持構造体でもなく、ストランドのみに基づく外観を提供する。
【0072】
テーパセクション120は、端部セクション110がチャネル14内にあるとき、チャネルの外側に位置し得る。したがって、テーパセクション120は、チャネルの外側にあることができ、ユーザに見える。テーパセクション120は、端部セクション110の第1の幅112及び筐体16の外周部20の両方から先細になることができる。したがって、筐体16の外周部20の輪郭は、テーパセクション120のテーパ幅へ滑らかに移行することができ、これは次に、延長セクション130の実質的に均一な第2の幅132へ移行する。したがって、テーパセクション120は、筐体16及びウォッチバンド50にわたる連続性の外観を与える滑らかな輪郭を提供することができる。結果として、十分に一体化された筐体及びウォッチバンドの外観は、視覚的に魅力的であり得る。
【0073】
テーパセクション120は、ウォッチバンド50のかなりの長さに沿って延びて、緩やかな移行部を提供することができる。例えば、テーパセクション120は、長手方向の長さに沿って2mm~20mm、例えば長さに沿って約5mm延びることができる。更なる例では、テーパセクション120は、少なくとも2つのストランド交差にわたる長さに沿って延びることができる。したがって、テーパは、複数のストランド交差にわたって分配されている。対照的に、最も外側のストランドのみの端部を伸張することは、このような分配されたテーパを提供しないが、代わりに、1つのストランド交差の周りにわたるセクションを広げる。本明細書で説明されているテーパの分配は、本明細書で更に説明されているように、複数のストランドを広げることによって達成され得る。
【0074】
ここで
図5及び
図6を参照すると、ウォッチバンドは、ウォッチ本体のチャネル内に挿入され得る。
図5に示すように、外側ストランド60Aは、チャネル14の少なくとも一部分を覆う(例えば、光学的にブロックする)ことができる。外側ストランド60Aは、外側ストランド60Aの末端部が外側ストランド60Aの連続部分によって形成されるように、チャネル14において(例えば、チャネル14内に)ループを形成することができる。ループの形状は、ループがチャネル内に嵌合しチャネル14の端部を実質的に充填するように、チャネル14の形状と同様であり得る。
【0075】
図6に示すように、チャネル14は、チャネル14内に端部セクション110を保持するアンダーカットを有してもよい。筐体16のチャネル14は、チャネル14の開口部における開口部高さ、及びチャネル14内の最大幅を有する。最大幅は、アンダーカットを形成するために開口部幅よりも大きくてもよい。したがって、チャネル14によって形成されたアンダーカットにより、チャネルの開口部幅は、横方向の挿入及び取り外し方向に垂直な方向への端部セクション110の移動を制限するように構成され得る。
【0076】
図6に更に示すように、取り付け要素70は、取り付け要素70の部分がチャネル14の外側から見えないように配置され得る。ストランド60、外側ストランド60A及び筐体は、チャネル14の少なくとも一部分を覆う(例えば、光学的にブロックする)ことができる。したがって、取り付け要素70の部分は、チャネル14内にある間、チャネル14の外側から見えない。
【0077】
図6に更に示すように、端部セクション110はロック機構190を含む。ロック機構190は、取り付け要素70の1つ以上の開口部を通って延びることができる。ロック機構190は、チャネル14から延びる凹部22などの筐体16の一部分と係合することができる。ロック機構は、筐体16内の解除ボタン18によって作動されるまで、筐体16と確実に係合するように構成されている。ロック機構は、端部セクション110がチャネル14内に挿入されたとき、筐体16と係合するように付勢され得る。解除ボタン18は、ロック機構190から離れるように付勢され得、作動のためにユーザにとってアクセス可能であり得る。
【0078】
ここで
図7を参照すると、各ストランド60は、様々な配置のうちの1つによって形成され得る。例えば、
図7に示すように、各ストランド60は、1つ以上のフィラメント62を含むことができる。複数のフィラメント62が使用されている場合、フィラメント62は、互いに平行に延び得、又は編組され得、あるいは共に結合され得る。フィラメント62は、フィラメント62の長手方向長さに沿って伸張又は伸長され得る。フィラメント62は、弾性材料、エラストマー、ゴム、ニトリル、水素化ニトリル、エチレンプロピレン、フルオロカーボン、クロロプレン、シリコーン、フルオロシリコーン、ポリアクリレート、エチレンアクリル、スチレンブタジエン、ポリウレタン、天然ゴム、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
【0079】
いくつかの例では、1つ以上のフィラメント62は、編組されたスレッド64によって取り囲まれ得る。編組されたスレッド64は、1つ以上のフィラメント62を取り囲み共に結合する円筒状シースを形成することができる。したがって、編組されたスレッド64は、フィラメント62が存在する内部部分を画定することができる。編組されたスレッド64は、編組されたスレッド64のそれぞれの長さに沿って伸張することができ、互いに対してシフトすることができる。スレッド64は、ストランド60の外側表面を提供することができる。スレッド64の様々な態様(例えば、色、厚さ、量、パターン)は適宜選択され得る。スレッド64は、弾性材料、エラストマー、ゴム、ニトリル、水素化ニトリル、エチレンプロピレン、フルオロカーボン、クロロプレン、シリコーン、フルオロシリコーン、ポリアクリレート、エチレンアクリル、スチレンブタジエン、ポリウレタン、天然ゴム、又はこれらの組み合わせを含むことができる。スレッド64の材料は、フィラメント62の材料と同一であってもよく、又は異なってもよい。
【0080】
ここで
図8~
図11を参照すると、ウォッチバンドのストランド60は、広げられて、幅広の端部セクション及びテーパセクションを形成することができる。
図8に示すように、ストランド60は、編組パターンで配置され得る。編組パターンは、ウォッチバンドの長さの少なくとも一部分に沿って均一であり得る。ストランドのうちの1つ以上(例えば、ストランドの対)は、切り離されて、対向する側部上に外側ストランド60Aを形成することができる。外側ストランド60Aは、他のストランド60から分離して維持され得る。ステッチ80は、ステッチ80が複数のストランド60と交差及び係合するように、ウォッチバンドの幅にわたって設けられ得る。ステッチ80は、ステッチパターンで1つ以上のスレッドから形成され得る。ステッチ80は、ステッチ80の材料の弾性及び/又はステッチ80の配置に基づいて伸張可能であり得る。ステッチ80は、ウォッチバンドの幅にわたってストランド60のうちの1つ以上(例えば、全て)と係合することができる。
【0081】
図9に示すように、ステッチ80は、ステッチ80の端部を引っ張ることによって伸張され得る。ステッチ80は、ステッチ80の幅にわたってウォッチバンドの1つ以上のストランド60と係合するので、ステッチ80を伸張することは、ストランド60を互いから離れるように広がらせて、局所領域内の全幅を(例えば、第2の幅132から第1の幅112まで)増加させる。ストランド60の広がりは、ストランドの密度がステッチされた領域全体にわたって均一に減少するように、実質的に均一であることができる。同様に、ストランド60の広がりは、全てのストランドがウォッチバンド内の中央位置からどのくらい遠くにあるかに基づいて、全てのストランドを移動させることができる。したがって、ステッチ80におけるストランド60に広がりは、ステッチ80から更に遠く離れた領域において対応する広がりをもたらす。この広がりは、テーパセクションの形状及び形態を提供する。
【0082】
図10に示すように、バインダ90は、ステッチ80の近傍においてストランド60に設けられ得る。例えば、ステッチ80が伸張されておりストランド60が互いから離れるように広げられている間、バインダ90は、ウォッチバンドの1つ以上の側部に適用され得、ストランド60と直接接触することができる。バインダ90は、熱可塑性材料、例えばポリカーボネートを含むことができ、熱可塑性材料は、ストランド60に結合しストランド60に浸透するように、溶融又は部分的に溶融され得る。その後、バインダ90は、冷却され得、ストランド60を定位置に保持するより剛性の形状を維持することができる。
【0083】
図11に示すように、ストランド60の一部分は、ストランド60及びバインダ90の一部分をステッチ80から分離する位置において切断され得る。例えば、ワークピースの犠牲部分は、除去のために指定され得る。犠牲部分は、ステッチ80及びいずれの取り付けられた構造体も最終製品の一部分を形成しないように、ステッチ80を含むことができる。ウォッチバンドの新しい末端部は、バインダ90及びストランド60の末端部によって画定され得る。この末端部は、端部セクション110として指定され得る。端部セクション110は、第1の幅112、又は外側ストランド60Aと対になったとき第1の幅112を形成する別の幅を有することができる。テーパセクション120は、端部セクション110から第2の幅132を有する延長セクション130まで先細になることができる。端部セクション110において、ストランド60は、延長セクション130に形成された第2のピッチ角134とは異なる第1のピッチ角114を有する編組パターンに維持される。本明細書で使用するとき、ピッチ角は、ウォッチバンドのストランド延長方向と長手方向軸52との間に形成された角度である。
図11に示すように、端部セクション110における第1のピッチ角114は、延長セクション130における第2のピッチ角134よりも大きくあることができる。テーパセクション120内のピッチ角は対応して、第1のピッチ角114から第2のピッチ角134へ移行する。
【0084】
ここで
図12及び
図13を参照すると、アンカー要素100は、外側ストランドを取り付け要素に結合してウォッチバンドの端部セクションを形成するために設けられる。
図12に示すように、アンカー要素は、外側ストランド内に存在する内側部分104、及び内側部分104から離れるように延びる1つ以上の外側部分102を含むことができる。内側部分104は、外側ストランドの所望の形状に対応する形状を形成することができる。例えば、内側部分104は、外側ストランド60Aによって形成されるループに沿う経路を画定することができる。このような例では、内側部分104は、ループの少なくとも一部分を形成するように曲線状であり得る。更なる例では、内側部分104は、外側ストランド60Aが挿入されているチャネルの外形と同様である又は一致する形状を形成することができる。一対の外側部分102が図示されているが、任意の数の外側部分102が設けられ得ることが理解されよう。外側部分102は、任意選択的に、直線的に及び/又は実質的に同様の(例えば、平行な)方向に延びることができる。
【0085】
図13に示すように、アンカー要素100の内側部分104は、外側ストランド60A内に位置決めされ得、アンカー要素100の外側部分102は、外側ストランド60Aから離れるように延びることができる。例えば、内側部分104は、外側ストランド60Aの編組されたスレッド64内に延びることができる。したがって、編組されたスレッド64は、フィラメント(図示せず)と共に内側部分104の周囲に巻き付くことができる。アンカー要素100は外側ストランド60Aよりも剛性であり得るので、外側ストランド60Aは、内側部分104の形状に基づく固定された形状を維持することができる。更に、本明細書で更に説明されているように、アンカー要素100の外側部分102が別の構造体(例えば、取り付け要素)に結合されているとき、外側ストランド60Aの位置及び/又は向きは維持され得る。
【0086】
ここで
図14及び
図15を参照すると、ストランドは、ウォッチバンドの端部セクションを形成するために、取り付け要素に結合され得る。例えば、
図14に示すように、ストランド60は、バインダ90によって任意選択的に接着されている領域において終端することができる。アンカー要素100をそれぞれが有する外側ストランド60Aは、バインダ90の近くの同じ端部において位置決めされ得る。取り付け要素70は、ストランド60を受容するための内部部分72を提供することができる。
【0087】
図15に示すように、取り付け要素70は、ストランド60及びバインダ90の上に設けられ得る。一例では、取り付け要素70は、バインダ90全体を覆うことができる。追加的に、外側ストランド60Aは、アンカー要素100を取り付け要素70の対向する側部に固定することによって、取り付け要素70に結合され得る。ストランド60、アンカー要素100、及び/又はバインダ90は、様々な機構のうちの1つ以上によって、取り付け要素70の内部部分72内に固定され得る。例えば、これらの構成要素のうちの2つ以上を共に結合するために、接着剤が提供され得る。溶接及び/又は他の機械的取り付けなどの他の機構が意図されている。このような機構は、固定されてもよく、又は着脱可能であってもよい。このような機構全体は、視界から隠されるように、取り付け要素70の内部部分72内に収容され得る。
【0088】
ここで
図16を参照すると、代替的な設計が更に詳細に示されている。
図16に示す実施形態は、上述の実施形態のより詳細な例であり、それによって、上述の態様を実施するために任意選択的に提供され得る追加的及び/又は代替的な特徴を提供することが理解されよう。
図16に示すように、ストランド60は、バインダ90によって任意選択的に接着されている領域において終端することができる。外側ストランド60Aは、バインダ90の近くの同じ端部において位置決めされ得る。アンカー要素100は、中間要素140などの別の構造体を介して外側ストランド60Aを取り付け要素70に結合するために設けられ得る。例えば、アンカー要素100のそれぞれは、外側ストランド60Aを通って延びることができ、中間要素140に溶接されている、あるいは結合されている係合要素142によって、中間要素140に対して定位置に保持され得る。取り付け要素70は、中間要素140を受容するための内部部分72を提供することができる。中間要素140は、様々な機構のうちの1つ以上によって、取り付け要素70の内部部分72内に固定され得る。例えば、これらの構成要素のうちの2つ以上を共に結合するために、接着剤が提供され得る。溶接及び/又は他の機械的取り付けなどの他の機構が意図されている。このような機構は、固定されてもよく、又は着脱可能であってもよい。このような機構全体は、視界から隠されるように、取り付け要素70の内部部分72内に収容され得る。
【0089】
取り付け要素70及び中間要素140における開口部を通って延びるロック機構190が設けられ得る。図に示すように、ロック機構190は、互いに対して移動し取り付け要素70及び中間要素140の対向する側部を通って延びる部品のアセンブリであり得る。ロック機構190は、チャネル内に挿入されたとき、チャネルの異なる部分と係合及び/又は相互作用することができる。1つ以上の摩擦パッド192はまた、本明細書で説明されているように、取り付け要素70上に含まれ得る。
【0090】
ここで
図17及び
図18を参照すると、別の設計が更に詳細に示されている。
図17に示す実施形態は、上述の実施形態のより詳細な例と見なされ得、それによって、上述の態様を実施するために任意選択的に提供され得る追加的及び/又は代替的な特徴を提供することが理解されよう。
図17に示すように、ストランド60は、バインダ90によって任意選択的に接着されている領域において終端することができる。外側ストランド60Aは、バインダ90の近くの同じ端部において位置決めされ得る。アンカー要素100は、中間要素140などの別の構造体と協働して外側ストランド60Aを取り付け要素70に結合するために設けられ得る。例えば、アンカー要素100のそれぞれは、外側ストランド60Aを通って延びることができ、プレート要素144及び/又は中間要素140によって定位置に保持され得る。アンカー要素100は、プレート要素144及び中間要素140の対応する1つに溶接され得る、あるいは結合され得る。
【0091】
ストランド60及び/又はバインダ90は、プレート要素144、中間要素140、及びピン146を介して、取り付け要素70に結合され得る。例えば、ストランド60の一部分及び/又はバインダ90は、プレート要素144と中間要素140との間に配置され得る。ピン146は、中間要素140、バインダ90、及びプレート要素144のうちの対応する1つを通って延びることができる。ピン146は、中間要素140及びプレート要素144のうちの対応する1つのそれぞれに、確実に結合(例えば、融着、溶接、接着など)され得る。
【0092】
取り付け要素70及び中間要素140における開口部を通って延びるロック機構190が設けられ得る。図に示すように、ロック機構190は、互いに対して移動し取り付け要素70及び中間要素140の対向する側部を通って延びる部品のアセンブリであり得る。ロック機構190は、チャネル内に挿入されたとき、チャネルの異なる部分と係合及び/又は相互作用することができる。1つ以上の摩擦パッド192はまた、本明細書で説明されているように、取り付け要素70上に含まれ得る。
【0093】
図18に示すように、取り付け要素70は、中間要素140を受容するための内部部分72、プレート要素144、及びピン146を提供することができる。中間要素140は、様々な機構のうちの1つ以上によって、取り付け要素70の内部部分72内に固定され得る。例えば、これらの構成要素のうちの2つ以上を共に結合するために、接着剤が提供され得る。溶接及び/又は他の機械的取り付けなどの他の機構が意図されている。このような機構は、固定されてもよく、又は着脱可能であってもよい。このような機構全体は、視界から隠されるように、取り付け要素70の内部部分72内に収容され得る。
【0094】
ここで
図19及び
図20を参照すると、別の設計が更に詳細に示されている。
図19に示す実施形態は、上述の実施形態のより詳細な例と見なされ得、それによって、上述の態様を実施するために任意選択的に提供され得る追加的及び/又は代替的な特徴を提供することが理解されよう。
図19に示すように、ストランド60は、バインダ90によって任意選択的に接着されている領域において終端することができる。外側ストランド60Aは、バインダ90の近くの同じ端部において位置決めされ得る。アンカー要素100は、中間要素140及び/又はプレート要素144などの別の構造体と協働して外側ストランド60Aを取り付け要素70に結合するために設けられ得る。例えば、アンカー要素100のそれぞれは、外側ストランド60Aを通って延びることができ、プレート要素144及び/又は中間要素140によって定位置に保持され得る。アンカー要素100は、プレート要素144及び/若しくは中間要素140に溶接され得る、あるいは結合され得る。
【0095】
ストランド60及び/又はバインダ90は、プレート要素144、中間要素140、及びピン146を介して、取り付け要素70に結合され得る。例えば、ストランド60の一部分及び/又はバインダ90は、プレート要素144と中間要素140との間に配置され得る。ピン146は、中間要素140、バインダ90、及びプレート要素144を通って延びることができる。ピン146は、中間要素140及びプレート要素144のそれぞれに、確実に結合(例えば、融着、溶接、接着など)され得る。ピン146は、ストランド60の編組パターンに基づく自然位置からストランド60を実質的に変位又は偏向させることなく、ピン146がストランド60及び/又はバインダ90を通って延びることができるように、小さい断面直径を有することができる。したがって、ストランド60及び/又はバインダ90は、ピン146のそれぞれを取り囲むことができる。
【0096】
ロック機構190は、取り付け要素70の一方の側部上に設けられ得、キャップ要素198は、取り付け要素70の反対の側部上に設けられ得る。ロック機構190は、互いに対して移動する部品の一部であってもよく、又はこのような部品のアセンブリを含んでもよい。例えば、ばね要素196は、本明細書で更に説明されているように、ロック機構190を付勢することができる。1つ以上の摩擦パッド192はまた、本明細書で説明されているように、取り付け要素70上に含まれ得る。
【0097】
図20に示すように、取り付け要素70は、プレート要素144、中間要素140、ストランド60、及び/又はバインダ90を受容することができる。中間要素140は、
図18を参照して上述したように、様々な機構のうちの1つ以上によって、取り付け要素70の内部部分内に固定され得る。
【0098】
ばね要素196は、公称状態にある間にロック機構190を付勢してロック機構190が取り付け要素70から突出するように、予め荷重された状態で設けられ得る。ばね要素196は板ばねとして示されているが、ばねのための他の構成が追加的に又は代替的に設けられ得ることが理解されよう。ばね要素196は、ロック機構190が取り付け要素70に向かって、及び/又は少なくとも部分的に取り付け要素70内へ移動することを可能にするように、弾性的に変形し得る。このようなアクションは、取り付け要素70がウォッチ本体の筐体のチャネル内で移動した(例えば、横方向に摺動した)とき生じ得る。ロック機構190は、面取り部、斜面、傾斜、及び/又は傾斜部を形成する縁部を含むことができ、これにより、ロック機構190がチャネルの縁部に遭遇したとき、ロック機構190は、ウォッチ本体の筐体によって付勢されて、取り付け要素170に向かって後退及び移動する。チャネル内で、ロック機構190は、ばね要素196によって付勢されて、チャネル内に挿入されたときチャネル(例えば、凹部)の異なる部分と係合及び/又は相互作用することができる。係合した際に、ロック機構190は、チャネル内での更なる移動を制限することができる。ロック機構190は、ユーザによって動作可能であるウォッチ本体のボタン又は他のアクチュエータによってチャネルから解除され得る。
【0099】
図に示すように、ロック機構190及びばね要素196は、ストランド60及び/又はバインダ90の側部上に位置決めされ得、これにより、ロック機構190及びばね要素196は、ストランド60の位置及び/又は位置合わせに干渉することなく動作及び移動することができる。したがって、ストランド60及び/又はバインダ90は、一貫した一定の位置及び/又は位置合わせを維持することができ、これにより、個々のストランド60は、自然な審美的外観を提供するように均等に分配されている。
【0100】
ここで
図21及び
図22を参照すると、別の設計が更に詳細に示されている。
図21に示す実施形態は、上述の実施形態のより詳細な例と見なされ得、それによって、上述の態様を実施するために任意選択的に提供され得る追加的及び/又は代替的な特徴を提供することが理解されよう。
図21に示すように、ストランド60は、バインダ90によって任意選択的に接着されている領域において終端することができる。外側ストランド60Aは、バインダ90の近くの同じ端部において位置決めされ得る。アンカー要素100は、中間要素140及び/又はプレート要素144などの別の構造体と協働して外側ストランド60Aを取り付け要素70に結合するために設けられ得る。例えば、アンカー要素100のそれぞれは、外側ストランド60Aを通って延びることができ、プレート要素144及び/又は中間要素140によって定位置に保持され得る。アンカー要素100は、プレート要素144及び/若しくは中間要素140に溶接され得る、あるいは結合され得る。
【0101】
ストランド60及び/又はバインダ90は、プレート要素144、中間要素140、及びピン146を介して、取り付け要素70に結合され得る。例えば、ストランド60の一部分及び/又はバインダ90は、プレート要素144と中間要素140との間に配置され得る。ピン146は、中間要素140、バインダ90、及びプレート要素144を通って延びることができる。ピン146は、中間要素140及びプレート要素144のそれぞれに、確実に結合(例えば、融着、溶接、接着など)され得る。
【0102】
ロック機構190は、取り付け要素70の一方の側部上に設けられ得、キャップ要素198は、取り付け要素70の反対の側部上に設けられ得る。ロック機構190は、互いに対して移動する部品の一部であってもよく、又はこのような部品のアセンブリを含んでもよい。例えば、キャップ要素198は、中間要素140及びプレート要素144のそれぞれにおける開口部を通って延びる支柱180に結合され得、及び/又は支柱180と一体であり得る。ピン146及び/又は支柱180は、ストランド60の編組パターンに基づく自然位置からストランド60を実質的に変位又は偏向させることなく、ピン146及び/又は支柱180がストランド60及び/又はバインダ90を通って延びることができるように、小さい断面直径を有することができる。したがって、ストランド60及び/又はバインダ90は、ピン146のそれぞれ及び/又は支柱180を取り囲むことができる。1つ以上の摩擦パッド192はまた、本明細書で説明されているように、取り付け要素70上に含まれ得る。
【0103】
図22に示すように、取り付け要素70は、プレート要素144、中間要素140、ストランド60、及び/又はバインダ90を受容することができる。中間要素140は、
図18を参照して上述したように、様々な機構のうちの1つ以上によって、取り付け要素70の内部部分内に固定され得る。
【0104】
ばね要素196は、公称状態にある間にロック機構190を付勢してロック機構190が取り付け要素70から突出するように設けられ得る。ばね要素196は、支柱180の周りに巻き付いたつる巻きばねとして示されているが、ばねのための他の構成が追加的に又は代替的に設けられ得ることが理解されよう。ばね要素196は、ロック機構190が取り付け要素70に向かって、及び/又は少なくとも部分的に取り付け要素70内へ移動することを可能にするように、弾性的に変形し得る。このようなアクションは、取り付け要素70がウォッチ本体の筐体のチャネル内で移動した(例えば、横方向に摺動した)とき生じ得る。ロック機構190は、面取り部、斜面、傾斜、及び/又は傾斜部を形成する縁部を含むことができ、これにより、ロック機構190がチャネルの縁部に遭遇したとき、ロック機構190は、ウォッチ本体の筐体によって付勢されて、取り付け要素170に向かって後退及び移動する。チャネル内で、ロック機構190は、ばね要素196によって付勢されて、チャネル内に挿入されたときチャネル(例えば、凹部)の異なる部分と係合及び/又は相互作用することができる。係合した際に、ロック機構190は、チャネル内での更なる移動を制限することができる。ロック機構190は、ユーザによって動作可能であるウォッチ本体のボタン又は他のアクチュエータによってチャネルから解除され得る。
【0105】
図に示すように、ロック機構190及びキャップ要素198は、ストランド60及び/又はバインダ90の反対の側部上に位置決めされている。支柱180及びばね要素196は、プレート要素144及び/又は中間要素140によって形成されたトンネル部分を通って延び得る。トンネル部分は、支柱180及びばね要素196をストランド60及び/又はバインダ90から分離することができ、これにより、ロック機構190及びばね要素196は、ストランド60の位置及び/又は位置合わせに干渉することなく動作及び移動することができる。したがって、ストランド60及び/又はバインダ90は、一貫した一定の位置及び/又は位置合わせを維持することができ、これにより、個々のストランド60は、自然な審美的外観を提供するように均等に分配されている。
【0106】
ここで
図23及び
図24を参照すると、ロック機構は、ウォッチ筐体に対する取り付け要素の通過及び/又は固定を容易にする特徴を提供することができる。このようなロック機構は、ロック機構が最小のユーザ相互作用で容易に取り付けられ自動的に固定されることを可能にするように、ウォッチ筐体と相互作用することができる。
【0107】
図23は、ロック機構の上面図を示す。ロック機構190は、ロック機構190の外周部の実質的な部分に沿って延びる上面186を画定することができる。上面186は、ロック機構190が取り付け要素から出て離れるように突出する程度に画定され得る。上面186は、実質的に平面であり得る。追加的に又は代替的に、上面186は、チャネルの壁において対向する表面と実質的に適合する形状を有すること、あるいはこのような表面に相補的な形状を有することができる。
【0108】
ロック機構190は、1つ以上の外側面178を更に画定することができる。外側面178は、上面186の1つ以上の縁部において、上面186から、及び/又は上面186から離れるように延びることができる。外側面178は、平坦、平面、曲線状、又はこれらの組み合わせであってもよい。外側面178の少なくとも一部分は、上面186に直交し得る。外側面178は、ウォッチ筐体のチャネル内で移動したとき、ロック機構190及び/又は対応する取り付け要素の移動方向に面することができる。したがって、外側面178は、例えばウォッチ筐体に対するウォッチバンドの固定を提供するように、ウォッチ筐体の1つ以上の他の表面と相互作用することができる。
【0109】
ロック機構190は、1つ以上の傾斜面188を更に画定することができる。傾斜面188は、上面186及び/又は外側面178から延びることができる。傾斜面188は、平坦、平面、曲線状、又はこれらの組み合わせであってもよい。傾斜面188の少なくとも一部分は、上面186及び/又は外側面178に対してゼロ以外の角度を形成することができる。例えば、傾斜面188は、上面186及び/又は外側面178のそれぞれに対してゼロ以外の角度を形成しながら、上面186の一部分を外側面178の一部分に接合することができる。外側面178は、ウォッチ筐体のチャネル内で移動したとき、ロック機構190及び/又は対応する取り付け要素の移動方向にある(例えば、移動の平面内の)外側面178の構成要素を有する方向に面することができる。方向は、上面186に直交する(例えば、移動の平面に直交する)別の構成要素を有することができる。したがって、傾斜面188が面する方向は、移動方向に沿う力を移動方向に直交する力へ移行させる傾斜形状、くさび形状、又は別の形状を形成することができる。結果として生じるこのような力は、傾斜面188に加えられた力がロック機構190を取り付け要素内に移動させることを可能にする。したがって、傾斜面188は、例えばロック機構190の作動を提供するように、ウォッチ筐体の1つ以上の他の表面と相互作用することができる。
【0110】
図23に更に示すように、ロック機構190は、内側部202及び外側部204を画定することができる。内側部202上で、上面186は、1つ以上の傾斜面188によって外側面178に接合され得る。外側部204上で、上面186は、外側面178と直接交わる(例えば、交差する)ことができる。別の側部とは異なる側部上に傾斜面188を設けることによって、ウォッチ本体の筐体は、異なる方法でロック機構190と相互作用することができる。例えば、取り付け要素がチャネル内に挿入されたとき、筐体はロック機構190を作動させることができ、取り付け要素がチャネル内に完全にあるとき、筐体はロック機構190を受容して、取り付け要素をチャネル内にロックすることができる。
【0111】
図24は、
図23の線B-Bで取ったロック機構の断面図を示す。
図24に示すように、ロック機構190は、ロック機構190の異なる側部上に異なる形状を提供することができる。例えば、ロック機構190は、ロック機構190の内側部202において第1の高さ182を有することができ、ロック機構190は、ロック機構190の外側部204において第2の高さ184を有することができる。内側部202における第1の高さ182は、外側部204における第2の高さ184未満であってもよい。例えば、傾斜面188は、上面186からの全高さ(例えば、第2の高さ184)から、外側面178に沿うより低い高さ(例えば、第1の高さ182)へ移行することができる。このような高さは、ロック機構の全体の高さ、及び/又は取り付け要素の表面から突出するロック機構の一部分の高さを指すことができる。
【0112】
ここで
図25~
図30を参照すると、取り付け要素は、取り付け要素内のロック機構の移動によって、ウォッチ筐体に対するウォッチバンドの取り付け、固定、及び解除を容易にすることができる。様々な構成が本明細書に示されているが、システムは、任意選択的に、1つの構成から別の構成へ、任意の順序で、及び/又は追加のステップで移行することができることが理解されよう。
【0113】
図25は、ウォッチバンド及び筐体の上面図を示し、
図26は、
図25の線C-Cで取ったウォッチバンド及び筐体の断面図を示す。図に示すように、取り付け要素170は、ウォッチ本体の筐体16によって画定されたチャネル14内に部分的に挿入され得る。ロック機構190がチャネル14の外側にある間、ロック機構190は、ロック機構190が取り付け要素170の表面を越えて突出するように延びる第1の構成へばね要素196によって付勢され得る。
【0114】
取り付け要素170がチャネル14を通って更に進められたとき、ロック機構190は、筐体16に接触して、それによって作動され得る。例えば、ロック機構190の傾斜面188は、ロック機構190のいずれの他の部分(例えば、外側面178)よりも先に、筐体16と接触することができる。更なる例では、傾斜面188、及び接触を提供する筐体16の部分は、相補的な形状を有し得る。(例えば、上面における)傾斜面188の縁部及び筐体16の縁部の両方は、チャネル14内の取り付け要素170の移動方向に対して斜めの方向に延びることができる。したがって、筐体16の縁部は、ロック機構190の外側面ではなく、ロック機構190の内側部上の傾斜面188に接触することができる。このような接触は、ロック機構190を作動させることができ、ロック機構190を取り付け要素170内に後退させる(例えば、移動させる)ことができる。このような作動は、ロック機構に直接加えられる力などのユーザからの直接入力を必要としないことが理解されよう。代わりに、チャネル内の取り付け要素170の単なる摺動は、筐体16との接触を提供して、ロック機構190のチャネルへの進入を可能にするために必要とされる作動を容易にすることができる。
【0115】
図27は、ウォッチバンド及び筐体の上面図を示し、
図28は、
図27の線D-Dで取ったウォッチバンド及び筐体の断面図を示す。図に示すように、取り付け要素170は、ウォッチ本体の筐体16によって画定されたチャネル14内に更に挿入され得るが、依然として部分的にのみ挿入され得る。ロック機構190がチャネル14内にあるが凹部22内にない間、ロック機構190は、ロック機構190がチャネル14の内側表面上の壁に(例えば、上面186と)接する第2の構成へばね要素196によって付勢され得る。ロック機構190の第2の構成は、ロック機構190が、第1の構成の場合よりも少ない程度に取り付け要素170を越えて突出する構成であり得る。任意選択的に、ロック機構190(例えば、上面186において)は、取り付け要素170と同一平面であり得る。
【0116】
図29は、ウォッチバンド及び筐体の上面図を示し、
図30は、
図29の線E-Eで取ったウォッチバンド及び筐体の断面図を示す。図に示すように、取り付け要素170は、ウォッチ本体の筐体16によって画定されたチャネル14内に完全に挿入され得る。ロック機構190は、ばね要素196によって付勢されて、凹部22内に延びることができ、及び/又は凹部22内の解除ボタン18に対して付勢され得る。ロック機構190の第3の構成は、ロック機構190が、第2の構成の場合よりも大きい程度に、及び/又は第1の構成と比較して等しい程度に、取り付け要素170を越えて突出する構成であり得る。
【0117】
凹部22内にある間、ロック機構190は、筐体16に接触して、それによって固定され得る。例えば、ロック機構190の外側面178は、横方向の力が取り付け要素170に加えられたとき、ロック機構190の他の部分(例えば、傾斜面188)よりも先に、筐体16と接触することができる。更なる例では、外側面178、及び凹部22を画定する筐体16の部分は、互いに対向することができる。取り付け要素170を移動させる傾向がある力が加えられたとき、第3の構成(例えば、凹部22内に延びる)におけるロック機構190の外側面178は、筐体16に接し移動を防止する。
【0118】
解除ボタン18が作動されたとき、これは、ロック機構190に力を提供して、取り付け要素170内にあるように又は取り付け要素170に更に向かってロック機構190を移動させる(例えば、後退させる)ことができる。このような構成は、ロック機構190の第2の構成と同様であり得る。このような構成では、ロック機構190の外側面178は筐体16に接しないが、代わりに、チャネル14内の取り付け要素170の移動を可能にする。ユーザは次いで、取り付け要素170をチャネルから取り外すことができ、バンドをウォッチ本体から取り外すことができる。
【0119】
したがって、本明細書に記載されている配置は、ユーザからの複雑なアクションを必要とせずに、ウォッチバンドが取り付けられること、固定されること、ウォッチ本体から解除されること、及び取り外されることを可能にする。取り付け要素の摺動は、チャネル内への自動化された通過及び進入を提供し、解除ボタンは、ウォッチバンドの容易な解除を可能にする。更に、このような配置は、ロック機構が取り付け要素の一方の側部上のみに位置決めされることを可能にし、これにより、バンドの他の部分(例えば、編組されたストランド)は、取り付け要素内にあることができ、ロック機構にわたって延びることができる。
【0120】
ここで
図23及び
図24を参照すると、ウォッチバンドには、ウォッチバンドの端部部分において表面特徴部が設けられ得る。
図23に示すように、表面特徴部92は、任意選択的に、取り付け要素70からウォッチバンド50のストランド60の表面に沿って延びるように設けられ得る。表面特徴部92は、取り付け要素70から任意の長さで延びることができる。
図23の表面特徴部92は、数個のストランド60の幅のみ延びるように示されているが、表面特徴部92は、任意選択的に、ウォッチバンド50の対向する端部における対向する取り付け要素70までを含む任意の距離で延びることができる。表面特徴部92は、情報及び/又は審美的設計を提供する特徴部であることができる。追加的に又は代替的に、表面特徴部92は、構造上の支持を提供し及び/又はウォッチバンド50を着用している間のユーザの快適性を向上させる特徴であることができる。
【0121】
表面特徴部92は、ウォッチバンド50のストランド60に直接又は間接的に結合され得る。例えば、取り付け要素70との係合に加えて、表面特徴部92は、表面特徴部92がウォッチバンド50の外側表面に対して表面特徴部92の長さに沿って実質的に固定されたままであるように、ストランド60のうちの1つ以上に接着され得る。表面特徴部92は、表面特徴部92がストランド60と共に移動することができストランド60と表面特徴部92との接着を維持することができるように、ウォッチバンド50のストランド60の弾性と同様である弾性を有することができる。代替的に、取り付け要素70の外側にある表面特徴部92の部分は、ストランド60から自由であり得る。したがって、表面特徴部92は、取り付け要素70との境界面において撓曲すること、屈曲すること、あるいは枢動することによって、ストランド60から離れるように移動することができる。
【0122】
図24に示すように、取り付け要素70は、ストランド60、バインダ90、及び表面特徴部92の一部分の上に設けられ得る。表面特徴部92は、1つ以上の層を含むことができる。例えば、表面特徴部92は、表面特徴部92の外周部を画定する外側層94を含むことができる。外側層94は、表面特徴部92の外側表面を画定することができる。外側層94は、マイクロファイバー、スエード、絹、及び綿などの柔らかいテキスタイルを含むことができる。テキスタイルは、任意選択的に、例えば接着剤(例えば、熱活性化接着剤)を用いて、構造コアに積層され得る。外側層94の少なくとも一部分は、取り付け要素70内にあり得る。更なる例では、表面特徴部92は、外側層94間に内側層96を更に含むことができる。内側層96は、薄い構造フィルム、テキスタイル、織布材料、不織布材料、及び/又は積層物を含むことができる。内側層96は、例えば、ポリマー、合成ファブリック、及びガラス繊維織布などを含むことができる。内側層96の少なくとも一部分は、取り付け要素70内にあり得る。例えば、内側層96の一部分は、外側層94の末端部を越えて延び、取り付け要素70に結合することができる。
【0123】
表面特徴部92は、取り付け要素70の内部部分内で取り付け要素70に結合され得る。バインダ90、中間要素140、及び/又は表面特徴部92の内側層96は、様々な機構のうちの1つ以上によって、取り付け要素70の内部部分内で固定され得る。例えば、これらの構成要素のうちの2つ以上を共に結合するために、接着剤(例えば、熱活性化接着剤)が提供され得る。溶接及び/又は他の機械的取り付けなどの他の機構が意図されている。このような機構は、固定されてもよく、又は着脱可能であってもよい。このような機構全体は、視界から隠されるように、取り付け要素70の内部部分内に収容され得る。更なる例では、内側層96及び/又は表面特徴部92の別の部分は、取り付け要素70及び中間要素140などの2つ以上の構造体間に位置決めされ得る。内側層96が取り付け要素70に結合され得る場合、外側層94は、内側層96を介してのみ取り付け要素70に結合され得る。内側層96は、表面特徴部92全体を取り付け要素70に固定するために、適切な引張強度及び構造上の支持を提供することができる。
【0124】
したがって、本開示の実施形態は、ユーザの手首の周囲に快適なフィットを提供する編組されたストランドを有する伸張可能なウォッチバンドを提供する。ウォッチバンドは、各ストランド内の弾性に基づいて、かつ互いに対して移動するストランドの能力に基づいて、伸張することができユーザに適合することができる。追加的に、ウォッチバンドの端部セクションは、ウォッチバンドをウォッチの筐体に確実に接続する取り付け要素を含むことができる。端部セクションは、ユーザにとって信頼のおける容易な方法で、筐体に解除可能に接続するように構成され得る。追加的に、ウォッチバンドは、筐体のサイズ及び/又は形状から、ウォッチバンドの連続セクションのサイズ及び/又は形状への滑らかな移行部を提供することができる。追加的に、ウォッチバンドは、ウォッチの筐体に接続されたとき、編組されたストランド以外のウォッチバンドの部分を隠すことができる。
【0125】
本開示の態様の様々な例は、便宜上の条項として以下に記載されている。これらは例として提供されており、主題の技術を限定しない。
【0126】
第A項:ウォッチバンドであって、ウォッチの筐体内に形成されたチャネル内に存在し、チャネル内にある第1の幅を有する端部セクションと、チャネルの外側に存在し、端部セクションから離れるように延びるテーパセクションと、テーパセクションから離れるように延びる延長セクションであって、延長セクションの長さに沿って実質的に均一な第2の幅を有する延長セクションと、を形成するために共に編組されたストランドを備え、テーパセクションは、チャネルの外側にあるテーパセクションの長さに沿って、第1の幅から第2の幅まで先細になる、ウォッチバンド。
【0127】
第B項:ウォッチバンドであって、ウォッチの筐体内に形成されたチャネルと係合するための取り付け要素と、共に編組されたストランドであって、ストランドのうちの少なくともいくつかは、取り付け要素の内部部分内に部分的に固定されている、共に編組されたストランドと、を備え、取り付け要素がチャネル内にあるとき、筐体及びストランドは、取り付け要素全体を取り囲む、ウォッチバンド。
【0128】
第C項:ウォッチバンドであって、ウォッチバンドをウォッチの筐体に接続するための取り付け要素と、共に編組されており、取り付け要素内から延びる複数のストランドと、ストランドのうちの1つ内から延びるアンカー要素であって、アンカー要素は、取り付け要素に固定されている、アンカー要素と、を備える、ウォッチバンド。
【0129】
第D項:ウォッチであって、筐体、チャネル、凹部及び凹部内のボタンを含むウォッチ本体と、バンド部分を含むウォッチバンドと、チャネル内に挿入するための取り付け要素と、取り付け要素内で移動可能なロック機構と、を備え、取り付け要素がチャネル内に部分的に挿入されたとき、筐体は、ロック機構の傾斜面と係合して、ロック機構を取り付け要素内に移動させるように構成されており、ロック機構が凹部内にあるとき、筐体は、ロック機構の外側面と係合して、チャネル内の取り付け要素の移動を制限するように構成されている、ウォッチ。
【0130】
第E項:ウォッチバンドであって、筐体のチャネル内に挿入するための取り付け要素と、ロック機構の傾斜面が取り付け要素の表面から突出する第1の構成と、ロック機構の上面がチャネルの壁に対して付勢される第2の構成であって、ロック機構は、筐体を傾斜面と係合させることによって、第1の構成から第2の構成へ移行するように構成されており、傾斜面は上面から延びる、第2の構成と、ロック機構がウォッチ筐体の凹部内に延びる第3の構成と、の間で、取り付け要素内で移動可能なロック機構と、を備える、ウォッチバンド。
【0131】
第F項:ウォッチバンドであって、バンド部分と、バンド部分の端部におけるロック機構であって、ロック機構は、上面と、外側面であって、上面はロック機構の外側部上で外側面と交わる、外側面と、傾斜面であって、傾斜面はロック機構の内側部上で上面を外側面に接合する、傾斜面と、を含む、ロック機構と、を備える、ウォッチバンド。
【0132】
上記の条項のうちの1つ以上は、以下に記載されている特徴のうちの1つ以上を含むことができる。以下の条項のうちのいずれも、任意の組み合わせで互いに組み合わされてもよく、それぞれ独立条項、例えば、第A項、第B項、第C項、第D項、第E項、又は第F項に組み込まれてもよいことに留意されたい。
【0133】
第1項:ウォッチの筐体のチャネルと係合するための取り付け要素、端部セクションの少なくとも一部分は、取り付け要素の内部部分内に位置決めされている。
【0134】
第2項:ストランドは、外側ストランドを含み、外側ストランドは、取り付け要素の対向する側部に結合されており、端部セクションの第1の幅を画定する。
【0135】
第3項:ストランドは、端部セクションにおいて第1のストランド密度で、かつ延長セクションにおいて第2のストランド密度で配置されており、第1のストランド密度は第2のストランド密度よりも低い。
【0136】
第4項:ストランドは、端部セクションにおいて第1のピッチ角で、かつ延長セクションにおいて第2のピッチ角で配置されており、第1のピッチ角は第2のピッチ角よりも大きい。
【0137】
第5項:ストランドは、第1の幅にわたって、かつ第2の幅にわたって同じ数のストランドで配置されている。
【0138】
第6項:テーパセクションは、少なくとも5mmの長さを有する。
【0139】
第7項:端部セクションにおいてストランドを互いに接合するバインダ、延長セクション内のストランドは、互いに対して自由に移動する。
【0140】
第8項:第1の幅は、第2の幅よりも大きい。
【0141】
第9項:ストランドは、外側ストランドを含み、外側ストランドは、取り付け要素の対向する側部に結合されており、取り付け要素がチャネル内にあるときチャネルの対向する端部を占有するように構成されている。
【0142】
第10項:ウォッチバンドの取り付け要素は、筐体に対してロックされるまでチャネルと共に横方向に摺動するように構成されている。
【0143】
第11項:取り付け要素がチャネル内にあるとき、取り付け要素の部分は、チャネルの外側になく、取り付け要素の外側表面は、筐体及びストランドによって覆われている。
【0144】
第12項:アンカー要素は、ストランドのうちの1つの外側にある直線部分、及びストランドのうちの1つ内にある曲線部分を含む。
【0145】
第13項:アンカー要素は第1のアンカー要素であり、ウォッチバンドは、ストランドのうちの別の1つ内から延びる第2のアンカー要素を更に備え、第2のアンカー要素は、第1のアンカー要素と反対の側部上で取り付け要素に固定されている。
【0146】
第14項:取り付け要素内に位置決めされており、ストランドを取り付け要素に結合する中間要素。
【0147】
第15項:アンカー要素を中間要素に結合する係合要素。
【0148】
第16項:取り付け要素及び中間要素の開口部を通って延びるロック機構、ロック機構は、ウォッチの筐体と確実に係合するように構成されている。
【0149】
第17項:ストランドのうちの1つは、コアフィラメントと、コアフィラメント及びアンカー要素の一部分の周りに共に編組された外側スレッドと、を含む。
【0150】
第18項:ストランドのうちの1つは、ストランドのうちの1つがループを形成するようにアンカー要素の形状に適合する。
【0151】
第19項:ウォッチバンドは、ロック機構を取り付け要素から離れるように付勢するばね要素を更に備える。
【0152】
第20項:傾斜面は、ロック機構の上面を外側面に接合する面取り部を形成する。
【0153】
第21項:ロック機構は、取り付け要素の一方の側部上のみで突出するように構成されている。
【0154】
第22項:ボタンは、ロック機構から離れるように付勢され、ロック機構を取り付け要素内に押し込むように凹部内で移動可能である。
【0155】
第23項:ロック機構は、バンド部分に面し第1の高さを有する外側部、及び外側部と反対にあり、第1の高さ未満の第2の高さを有する内側部を画定する。
【0156】
第24項:筐体は、チャネル内の取り付け要素の移動方向に対して斜角を有する端部とロック機構の傾斜面を係合するように構成されている。
【0157】
第25項:ロック機構は、ロック機構が第3の構成にある間、凹部と係合するように構成されている外側面を更に画定する。
【0158】
第26項:面取り部は、上面に接合して、チャネル内の取り付け要素の移動方向に対して斜角を有する縁部を形成する。
【0159】
第27項:取り付け要素内に、かつロック機構にわたって位置決めされている編組されたストランド、編組されたストランドは、取り付け要素から出て離れるように延びる。
【0160】
第28項:取り付け要素、取り付け要素内で移動可能であるロック機構、及び取り付け要素から離れるようにロック機構を付勢するばね要素。
【0161】
上述したように、本技術の一態様は、様々なソースから入手可能なデータの収集及び使用を含む。本開示では、いくつかの例において、この収集されたデータが、特定の人を一意に特定する個人情報データ、又は特定の人に連絡する若しくは特定の人の所在を突き止めるために使用され得る個人情報データを含み得ることが意図されている。このような個人情報データは、人口統計データ、ロケーションベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、ツイッターID、自宅の住所、ユーザの健康若しくはフィットネスのレベル(例えば、バイタルサイン測定値、服薬情報、運動情報)に関するデータ若しくは記録、誕生日、又は任意のその他の識別情報若しくは個人情報を含むことができる。
【0162】
本開示では、本技術におけるこのような個人情報データの使用がユーザの利益のために使用され得ることが理解される。例えば、健康及びフィットネスデータは、ユーザの全般的なウェルネスについての洞察を提供するために使用され得、又は、ウェルネスの目標を遂行する技術を使用する個人への積極的なフィードバックとして使用され得る。
【0163】
本開示では、このような個人情報データの収集、分析、開示、伝送、記憶、又は他の使用に対して責任のあるエンティティが、確立したプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守することが意図されている。特に、このようなエンティティは、個人情報データを内密かつ安全に保守するための業界又は政府の要件を満たす又は超えると一般に認識されているプライバシーポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。このようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能であるべきであり、データの収集及び/又は使用が変化したとき更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、エンティティの合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、これらの合法的な使用以外で共有又は販売されるべきではない。更に、このような収集/共有は、ユーザの告知に基づく同意を受け取った後に生じるべきである。追加的に、このようなエンティティは、このような個人情報データへのアクセスの保護及び安全のためのあらゆる必要なステップ、並びに個人情報データへのアクセスを有する他者が、プライバシーポリシー及び手順を遵守することを確実にするためのあらゆる必要なステップをとることを考慮するべきである。更に、このようなエンティティは、広く容認されたプライバシーポリシー及び慣行に対する自らの遵守を証明するために、第三者による評価を受けることができる。加えて、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる特定のタイプの個人情報データに適合されるべきであり、管轄権特有の考慮事項を含む適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、アメリカ合衆国では、ある健康データの収集又はアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act、HIPAA)などの連邦法及び/又は州法によって管理され得、他国における健康データは、他の規制及びポリシーに従わなければならず、これらに従って取り扱われるべきである。したがって、各国において、異なるプライバシー慣行が、異なるタイプの個人データについて保守されるべきである。
【0164】
上述に依らず、本開示ではまた、ユーザが個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを選択的に阻止する実施形態が意図されている。すなわち、本開示では、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素が、このような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するために提供され得ることが意図されている。例えば、広告配信サービスの場合において、本技術は、ユーザが、サービスの登録中又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することを可能にするように構成され得る。別の例では、ユーザは、ターゲットコンテンツ配信サービスのためにムード関連データを提供しないことを選択することができる。更に別の例では、ユーザは、ムード関連データが維持される期間を制限すること、又は基準ムードプロファイルの展開全体を禁止することを選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」の選択肢を提供することに加えて、本開示では、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することが意図されている。例えば、ユーザは、ユーザの個人情報データがアクセスされることをアプリのダウンロード時に通知されてもよく、次いで、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前にこのことをユーザに再び注意してもよい。
【0165】
更に、本開示では、個人情報データは、意図していない又は無許可のアクセス又は使用の危険性を最小に抑えるように管理され取り扱われるべきであることが意図されている。危険性は、データの収集を制限すること、及びデータがもはや必要とされなくなった際にデータを削除することによって、最小に抑えられ得る。加えて、適用可能な場合、例えばある健康関連アプリケーションにおいて、データの匿名化が、ユーザのプライバシーを保護するために使用され得る。匿名化は、必要に応じて、特定の識別子(例えば、生年月日など)を除去すること、記憶されたデータの量又は特定性を制御すること(例えば、住所レベルにおいてではなく都市レベルにおいて位置データを収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザにわたって集計すること)及び/又は他の方法によって容易され得る。
【0166】
したがって、本開示は、1つ以上の様々な開示されている実施形態を実施するために、個人情報データの使用を広範に網羅するが、本開示ではまた、様々な実施形態が、このような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに実施され得ることが意図されている。すなわち、本技術の様々な実施形態は、このような個人情報データの全て又は一部分の欠如に起因して、実施不可能にはされない。例えば、コンテンツは、ユーザに関連付けられたデバイスによりリクエストされたコンテンツ、コンテンツ配信サービスに使用可能な他の非個人情報、又は公的に使用可能な情報などの非個人情報データ又は個人情報の最小の量のみに基づいて嗜好を推測することによって、選択され得、ユーザに配信され得る。
【0167】
ハードウェア及びソフトウェアの互換性を示すために、様々の例示的なブロック、モジュール、構成要素、方法、動作、命令、及びアルゴリズムなどの項目は、これらの機能性の点から一般的に説明されている。このような機能性がハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして実装されるかは、システム全体に課される特定のアプリケーション及び設計上の制約に依存する。当業者であれば、各特定のアプリケーションについて様々な方法で、説明されている機能性を実装することができる。
【0168】
単数形の要素への言及では、具体的に記載されていない限り、1つ及び1つのみを意味することは意図されておらず、むしろ1つ以上を意味することが意図されている。例えば、「a」モジュールは、1つ以上のモジュールを指すことができる。「a」、「an」、「the」、又は「said」に続く要素は、更なる制約なしに、追加の同じ要素の存在を排除しない。
【0169】
見出し及び小見出しがある場合、見出し及び小見出しは、便宜上のみに使用され、発明を限定しない。例示的という単語は、例又は例示として役立つことを意味するために使用される。含む、又は有するなどの用語が使用される限りにおいて、このような用語は、備えるが特許請求の範囲において移行語として用いられているとき解釈されるように、備えるという用語と同様に包括的であることが意図されている。第1及び第2などの関係的な用語は、あるエンティティ又はアクションと別のエンティティ又はアクションとの間の実際のこのような関係又は順序を必ずしも必要とする又は示唆することなく、このようなエンティティ又はアクションを区別するために使用され得る。
【0170】
態様(an aspect)、態様(the aspect)、別の態様、いくつかの態様、1つ以上の態様、実装形態(an implementation)、実装形態(the implementation)、別の実装形態、いくつかの実装形態、1つ以上の実装形態、実施形態(an embodiment)、実施形態(the embodiment)、別の実施形態、いくつかの実施形態、1つ以上の実施形態、構成(a configuration)、構成(the configuration)、別の構成、いくつかの構成、1つ以上の構成、主題の技術、開示、本開示、及びこれらの他の変形形態などの句は、便宜上のものであり、このような句(単数又は複数)に関する開示が主題の技術に不可欠であること、又はこのような開示が主題の技術の全ての構成に適用されることを示唆しない。このような句(単数又は複数)に関する開示は、全ての構成、又は1つ以上の構成に適用され得る。このような句(単数又は複数)に関する開示は、1つ以上の例を提供することができる。態様(an aspect)又はいくつかの態様などの句は、1つ以上の態様を指すことができ、逆も同様であり、これは他の上述の句と同様に適用される。
【0171】
本明細書で使用する、一連の項目に先行する「の少なくとも1つ」という句は、項目のうちのいずれかを分離する「及び」又は「又は」という用語と共に、リストの各メンバーではなく、全体としてリストを修飾する。「の少なくとも1つ」という句は、少なくとも1つの項目の選択を必要とせず、むしろ、当該句は、項目のうちのいずれか1つの少なくとも1つ、及び/又は項目のうちのいずれかの組み合わせの少なくとも1つ、及び/又は項目のそれぞれの少なくとも1つ、を含む意味を可能にする。例として、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」又は「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」という句のそれぞれは、それぞれが、Aのみ、Bのみ、若しくはCのみ、A、B、及びCのいずれかの組み合わせ、並びに/又は、A、B、及びCのそれぞれの少なくとも1つを指す。
【0172】
開示されているステップ、動作、又はプロセスの特定の順序又は階層は、例示的なアプローチの例示であることが理解されよう。特に明記されていない限り、ステップ、動作、又はプロセスの特定の順序又は階層は、異なる順序で実行されてもよいことが理解されよう。ステップ、動作、又はプロセスのうちのいくつかは、同時に実行されてもよい。付随する方法請求項があれば、方法請求項は、様々なステップ、動作、又はプロセスの要素をサンプル順序で提示し、提示された特定の順序又は階層に限定されることは意図されていない。これらは、連続的に、直線的に、並行して、又は異なる順序で実行されてもよい。説明されている命令、動作、及びシステムは、一般に、単一のソフトウェア/ハードウェア製品に共に統合されてもよく、又は複数のソフトウェア/ハードウェア製品にパッケージ化されてもよいことを理解されたい。
【0173】
一態様では、結合されているなどの用語は、直接結合されていることを指すことがある。別の態様では、結合されているなどの用語は、間接的に結合されていることを指すことがある。
【0174】
頂部、底部、前部、後部、側部、水平、及び垂直などの用語は、通常の重力基準フレームではなく、任意の基準フレームを指す。したがって、このような用語は、重力基準フレームにおいて、上方に、下方に、斜めに、又は水平にと拡大解釈される。
【0175】
開示は、当業者が本明細書で説明されている様々な態様を実施することを可能にするために提供されている。いくつかの例では、主題の技術の概念を不明瞭にすることを避けるために、周知の構造体及び構成要素がブロック図の形態で示されている。開示は、主題の技術の様々な例を提供し、主題の技術はこれらの例に限定されない。これらの態様に対する様々な変更形態は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で説明されている原理は、他の態様に適用され得る。
【0176】
当業者に知られているか又は後に知られるようになる、開示全体において説明されている様々な態様の要素に対する全ての構造的及び機能的な均等物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれており、特許請求の範囲に包含されることが意図されている。更に、本明細書で開示されているいかなるものも、このような開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公に供することは意図されていない。いかなる請求項要素も、「ための手段(means for)」という句を使用して要素が明記されていない限り、又は方法請求項の場合には、「ためのステップ(step for)」という句を使用して要素が明記されていない限り、米国特許法第112条第6項の規定に基づいて解釈されるべきではない。
【0177】
名称、背景、図面の簡単な説明、要約、及び図面は、これによって本開示に組み込まれており、限定的な説明ではなく、本開示の例示として提供されている。これは、これらが特許請求の範囲又は特許請求の範囲の意味を限定するために使用されていないと理解して、提出されている。加えて、詳細な説明では、説明は例示を提供し、様々な特徴は、開示を合理化するために様々な実装形態において共にグループ化されていることが分かる。開示の方法は、特許請求されている主題が、それぞれの請求項において明記されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を表すと解釈されるべきではない。むしろ、特許請求の範囲が表すように、発明の主題は、単一の開示されている構成又は動作の全ての特徴よりも少ない特徴に存する。特許請求の範囲は、これによって詳細な説明に組み込まれており、各請求項は、別々に特許請求されている主題として独立して存在する。
【0178】
特許請求の範囲は、本明細書に記載されている態様に限定されることは意図されておらず、特許請求の範囲の文言と一致する全ての範囲が与えられ、全ての法的均等物を包含する。しかしながら、請求項のいずれも、適用される特許法の要件を満たさない主題を包含することは意図されておらず、請求項のいずれも、このように解釈されるべきではない。