(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】条件付きハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20240711BHJP
H04W 72/1273 20230101ALI20240711BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/1273
(21)【出願番号】P 2023509644
(86)(22)【出願日】2021-07-14
(86)【国際出願番号】 EP2021069553
(87)【国際公開番号】W WO2022033790
(87)【国際公開日】2022-02-17
【審査請求日】2023-03-23
(32)【優先日】2020-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ヴィガード,イェルン
(72)【発明者】
【氏名】フレデリクセン,フランク
(72)【発明者】
【氏名】ローリゼン,マッズ
(72)【発明者】
【氏名】ラタスク,ラペーパト
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/078784(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器によって、トランスポートブロックの複数のスケジュールされた再送のサブセットを受信するステップであって、前記複数のスケジュールされた再送は、前記サブセットに含まれない1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送を含むステップと、
前記トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量を推定するステップと、
条件付きフィードバックを含むメッセージを送信するステップと
を備え
、
前記条件付きフィードバックは、
否定応答、
前記残りの再送量を示す条件付き肯定応答、または
前記残りの再送量のうち1つまたは複数に対する属性の変化を示す条件付き肯定応答を備える
、
方法。
【請求項2】
前記条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を備える場合、前記残りの再送量のうち1つまたは複数を受信するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トランスポートブロックをバッファから処理レイヤに提供するステップ、または
前記トランスポートブロックに関連する前記バッファをフラッシュするステップをさらに備えることを特徴とする請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記条件付きフィードバックが否定応答を備える場合、バッファをフラッシュするステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記トランスポートブロックは、ハイブリッド自動再送要求プロセスに関することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記残りの再送量を推定するステップは、周期的に前記残りの再送量を推定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
アップリンク機会の構成または前記条件付きフィードバックに対するスケジュールギャップに基づいて前記条件付きフィードバックを送信するかどうかを決定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を備える場合、前記条件付きフィードバックは、前記条件付きフィードバックの送信の時間または受信された前記サブセットに含まれる再送量の指示を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を備える場合、前記条件付きフィードバックは、前記トランスポートブロックの正しい受信のための前記残りの再送量以上である要求された再送量を示すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ユーザ機器によって、トランスポートブロックの複数のスケジュールされた再送のサブセットを受信するステップであって、前記複数のスケジュールされた再送は、前記サブセットに含まれない1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送を含むステップと、
前記トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量を推定するステップと、
前記残りの再送量に対応する条件付き肯定応答を送信するステップと、
前記残りの再送量のうち1つまたは複数を受信するステップと、
前記トランスポートブロックをバッファから処理レイヤまで提供するステップと
を備える方法。
【請求項11】
前記条件付き肯定応答は、
前記残りの再送量を示す条件付き肯定応答、または
前記残りの再送量のうち1つまたは複数に対する属性の変化を示す条件付き肯定応答を備えることを特徴とする請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記残りの再送量のうち1つまたは複数を受信するステップをさらに備えることを特徴とする請求項
10に記載の方法。
【請求項13】
前記トランスポートブロックに関連する前記バッファをフラッシュするステップをさらに備えることを特徴とする請求項
10に記載の方法。
【請求項14】
前記トランスポートブロックは、ハイブリッド自動再送要求プロセスに関することを特徴とする請求項
10に記載の方法。
【請求項15】
前記残りの再送量を推定するステップは、前記残りの再送量を周期的に推定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項
10に記載の方法。
【請求項16】
アップリンク機会の構成または前記条件付き肯定応答のためのスケジュールギャップに基づいて前記条件付き肯定応答を送信するかどうかを決定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項
10に記載の方法。
【請求項17】
前記条件付き肯定応答は、前記条件付き肯定応答の送信の時間または受信された前記サブセットに含まれる再送量の指示を含むことを特徴とする請求項
10に記載の方法。
【請求項18】
前記条件付き肯定応答は、前記トランスポートブロックの正しい受信のための前記残りの再送量以上である要求された再送量を示すことを特徴とする請求項
10に記載の方法。
【請求項19】
ネットワークノードによって、トランスポートブロックの複数のスケジュールされた再送のサブセットを送信するステップであって、前記複数のスケジュールされた再送は、前記サブセットに含まれない1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送を含むステップと、
前記トランスポートブロックに関して送信されるべき残りの再送量に対応する条件付きフィードバックを含むメッセージを受信するステップと、
前記残りの再送量に基づいて、1つまたは複数の前記残りのスケジュールされた再送量を調整するステップと
を備えることを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
いくつかの例示的な実施形態は、概して、ロングタームエボリューション(LTE)もしくは第5世代(5G)無線アクセス技術もしくは新無線(NR)アクセス技術、または他の通信システムなどのモバイルまたはワイヤレス電気通信システムに関し得る。たとえば、いくつかの実施形態は、条件付きハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答のためのシステムおよび/または方法に関係し得る。
【背景技術】
【0002】
モバイルまたはワイヤレス電気通信システムの例は、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)Terrestrial radio access Network(UTRAN)、Long Term Evolution(LTE)Evolved UTRAN(E-UTRAN)、LTE-Advanced(LTE-A)、MulteFire、LTE-A Pro、および/または第5世代(5G)無線アクセス技術もしくは新無線(NR)アクセス技術を含み得る。5Gワイヤレスシステムは、次世代(NG)の無線システムおよびネットワークアーキテクチャを指す。5Gはほとんどが新無線(NR)上に構築されるが、5G(またはNG)ネットワークはE-UTRA無線上に構築することもできる。NRは、10~20Gbit/s以上のオーダーのビットレートを提供してもよく、少なくとも拡張モバイルブロードバンド(eMBB)および超信頼性低レイテンシ通信(URLLC)ならびに大規模マシンタイプ通信(mMTC)をサポートし得ると推定される。NRは、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)をサポートするために、エクストリームブロードバンドおよび超ロバスト、低レイテンシの接続性および大規模ネットワーキングを送達することが期待される。IoTおよびマシンツーマシン(machine-to-machine、M2M)通信がより広く普及するにつれて、より低い電力、低いデータレート、および長いバッテリ寿命の必要性を満たすネットワークの必要性が高まるであろう。5Gでは、ユーザ機器に無線アクセス機能を提供することができるノード(すなわち、UTRANにおけるNodeBまたはLTEにおけるeNBに類似する)は、NR無線上で構築されるとき、gNBと名付けられてもよく、E-UTRA無線上で構築されるとき、NG-eNBと名付けられ得ることに留意されたい。
【発明の概要】
【0003】
第1の実施形態によれば、方法は、トランスポートブロックの複数のスケジュールされた再送のサブセットを受信することを含み得る。複数のスケジュールされた再送は、サブセットに含まれない1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送を含み得る。方法は、トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量を推定することを含み得る。方法は、条件付きフィードバックを含むメッセージを送信することを含み得る。
【0004】
変形形態では、条件付きフィードバックは、否定応答、残りの再送量を示す条件付き応答、または残りの再送量のうちの1つまたは複数の属性の変化を示す条件付き応答を含み得る。変形形態では、方法は、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含む場合、残りの再送量の1つまたは複数を受信することをさらに含むことができる。変形形態では、方法は、トランスポートブロックをバッファから処理レイヤに提供すること、またはトランスポートブロックに関連するバッファをフラッシュすることをさらに含み得る。
【0005】
変形形態では、方法は、条件付きフィードバックが否定応答を含む場合、バッファをフラッシュすることをさらに含み得る。変形形態では、トランスポートブロックは、ハイブリッド自動再送要求プロセスに関連し得る。変形形態では、残りの再送量を推定することは、周期的に残りの再送量を推定することをさらに含み得る。変形形態では、方法は、条件付きフィードバックのためのアップリンク機会の構成またはスケジュールギャップに基づいて条件付きフィードバックを送信するかどうかを決定することをさらに含み得る。
【0006】
変形形態では、条件付きフィードバックは、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含む場合、条件付きフィードバックの送信の時間または受信されたサブセットに含まれる再送量の指示を含み得る。変形形態では、条件付きフィードバックは、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含む場合、トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量以上である要求された再送量を示し得る。
【0007】
第2の実施形態によれば、方法は、トランスポートブロックの複数のスケジュールされた再送のサブセットを受信することを含み得る。複数のスケジュールされた再送は、サブセットに含まれない1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送を含み得る。方法は、トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量を推定することを含み得る。方法は、残りの再送量に対応する条件付き肯定応答を送信することを含み得る。方法は、残りの再送量の1つまたは複数を受信することを含み得る。方法は、トランスポートブロックをバッファから処理レイヤに提供することを含み得る。
【0008】
変形形態では、条件付き肯定応答は、残りの再送量を示す条件付き肯定応答、または残りの再送量のうちの1つまたは複数に対する属性の変化を示す条件付き肯定応答を含み得る。変形形態では、方法は、残りの再送量の1つまたは複数を受信することをさらに含み得る。変形形態では、方法は、トランスポートブロックに関連するバッファをフラッシュすることをさらに含み得る。
【0009】
変形形態では、トランスポートブロックは、ハイブリッド自動再送要求プロセスに関連し得る。変形形態では、残りの再送量を推定することは、周期的に残りの再送量を推定することをさらに含み得る。変形形態では、方法は、アップリンク機会の構成または条件付き肯定応答のためのスケジュールギャップに基づいて条件付き肯定応答を送信するかどうかを決定することをさらに含むことができる。
【0010】
変形形態では、条件付き肯定応答は、条件付き肯定応答の送信の時間または受信されたサブセットに含まれる再送量の指示を含み得る。変形形態では、条件付き肯定応答は、トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量以上である要求された再送量を示し得る。
【0011】
第3の実施形態によれば、方法は、トランスポートブロックの複数のスケジュールされた再送のサブセットを送信することを含み得る。複数のスケジュールされた再送は、サブセットに含まれない1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送を含み得る。方法は、トランスポートブロックに関して送信されるべき残りの再送量に対応する条件付きフィードバックを含むメッセージを受信することを含み得る。方法は、残りの再送量に基づいて、1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送量を調整することを含み得る。
【0012】
変形形態では、トランスポートブロックは、ハイブリッド自動再送要求プロセスに関連し得る。変形形態では、条件付きフィードバックは、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含み得る場合、条件付きフィードバックの送信時間またはユーザ機器において受信された再送量の指示を含む。変形形態では、方法は、条件付きフィードバックの送信された再送量および送信時間に基づいて、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含む場合、ユーザ機器において受信された再送量を決定することをさらに含み得る。
【0013】
変形形態では、条件付きフィードバックは、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含む場合、残りのスケジュールされた再送量以上の残りの再送量を示し得る。変形形態では、方法は、トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量のうちの1つまたは複数を送信することに基づいて、他のトランスポートブロックの別の複数のスケジュールされた再送の他のサブセットをスケジュールすることと、トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量のうちの1つまたは複数を送信することに基づいて、他の複数のスケジュールされた再送の別のサブセットを送信することとをさらに含み得る。変形形態では、方法は、条件付きフィードバックのためのアップリンク機会またはスケジュールギャップの構成を送信することをさらに含み得る。
【0014】
変形形態では、1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送量を調整することは、1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送量を調整して、条件付きフィードバックにおいて示される残りの再送量以上にすることをさらに含み得る。変形形態では、方法は、1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送量の1つまたは複数を送信することをさらに含むことができる。変形形態では、方法は、トランスポートブロックに関連するバッファをフラッシュすることをさらに含み得る。
【0015】
変形形態では、方法は、正しい受信のための残りの再送量のうちの1つまたは複数に関連する条件付きフィードバックとして否定応答を受信することと、正しい受信のための残りの再送量のうちの1つまたは複数を送信しないことを決定することとをさらに含み得る。変形形態では、方法は、残りの再送量に対する属性を調整することをさらに含むことができる。変形形態では、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含む場合、残りの再送量はゼロであってもよく、または条件付きフィードバックが否定応答を含む場合、残りの再送量は正の整数であってもよい。
【0016】
第4の実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含む装置を対象とすることができる。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、少なくとも第1の実施形態、第2の実施形態、もしくは第3の実施形態、または上述の変形のいずれかによる方法を実行させるように構成され得る。
【0017】
第5の実施形態は、第1の実施形態、第2の実施形態、または第3の実施形態、または上述の変形のいずれかの方法を実行するように構成された回路を含み得る装置を対象とすることができる。
【0018】
第6の実施形態は、第1の実施形態、第2の実施形態、または第3の実施形態、または上述の変形のいずれかの方法を実行するための手段を含み得る装置を対象とし得る。手段の例は、動作の実行させるための1つまたは複数のプロセッサ、メモリ、および/またはコンピュータプログラムコードを含み得る。
【0019】
第7の実施形態は、少なくとも第1の実施形態、第2の実施形態、または第3の実施形態、または上述の変形のいずれかによる方法を実行するためのプログラム命令を記憶したコンピュータ可読媒体を対象とすることができる。
【0020】
第8の実施形態は、少なくとも第1の実施形態、第2の実施形態、または第3の実施形態、または上述の変形のいずれかによる方法を実行するための命令を符号化するコンピュータプログラム製品を対象とすることができる。
【0021】
例示的な実施形態の適切な理解のために、添付の図面が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、いくつかの実施形態による条件付きHARQ肯定応答の例を示す。
【
図2】
図2は、いくつかの実施形態によるUEによって実装される例示的な方法のフローチャートを示す。
【
図3】
図3は、いくつかの実施形態によるネットワークノードによって実装される例示的な方法のフローチャートを示す。
【
図4】
図4は、いくつかの実施形態によるアップリンクシグナリングの例を示す。
【
図5】
図5は、いくつかの実施形態による方法の例示的なフロー図を示す。
【
図6】
図6は、いくつかの実施形態による方法の例示的なフロー図を示す。
【
図7】
図7は、いくつかの実施形態による方法の例示的なフロー図を示す。
【
図8】
図8は、一実施形態による装置の例示的なブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本明細書で概して説明され、図に示されるように、ある例示的な実施形態の構成要素は、多種多様な異なる構成で配列および設計され得ることが容易に理解されるであろう。したがって、条件付きHARQ肯定応答のためのシステム、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品のいくつかの例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、ある実施形態の範囲を限定することを意図しておらず、選択された例示的な実施形態を表す。
【0024】
本明細書を通して説明される例示的な実施形態の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例示的な実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられてもよい。例えば、本明細書全体を通して、「ある実施形態」、「いくつかの実施形態」、または他の類似の言語の語句の使用は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれ得るという事実を指す。したがって、本明細書全体を通して、「ある実施形態では」、「いくつかの実施形態では」、「他の実施形態では」という語句または他の同様の言語の出現は、必ずしもすべてが実施形態の同じグループを指すとは限らず、説明される特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例示的な実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられ得る。さらに、「~のセット」という語句は、参照されるセットメンバーのうちの1つまたは複数を含むセットを指す。したがって、「~のセット」、「~の1つまたは複数」、および「~の少なくとも1つ」、または同等の語句は、交換可能に使用され得る。さらに、「または」は、特に明記しない限り、「および/または」を意味することが意図される。
【0025】
さらに、望むならば、以下で議論する異なる機能または動作は、異なる順序でおよび/または互いに同時に実行することができる。さらに、望むならば、記載された機能または動作の1つまたは複数は、任意選択であってもよく、または組み合わされてもよい。したがって、以下の説明は、いくつかの例示的な実施形態の原理および教示の単なる例示と見なされるべきであり、それらを限定するものではない。
【0026】
NRは、たとえば、低地球軌道(LEO:Low-Earth Orbit)、静止地球軌道(GEO:Geostationary Earth Orbit)衛星、および高高度プラットフォームシステム(HAPS:High Altitude Platform System)を通じて、地球上のユーザに5G NRサービスを提供することができる。これらの動作に関するいくつかの課題は、悪いリンクバジェット(link budget)を含み得る。空の高い送信ポイントからのリンクバジェットは、特にGEO衛星では悪い場合があり、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)デバイスが単純なアンテナおよび受信機を有する場合があることを考慮する。さらに、大きな遅延があってもよく、これは大きな往復時間(RTT:Round-Trip Time)につながる場合があり、これはフィードバックループが遅くなり得ることを意味する。
【0027】
狭帯域(NB:Narrowband)-IoTは、UEとネットワークとの間の低頻度のショートメッセージのために使用され得る。NB-IoTは、非常に長い範囲(GSM(登録商標)(GSM:Global System for Mobile communication)よりも良好な20デシベル(dB))のターゲットと、10秒(s)の最大通信遅延を伴う低いデバイス電力消費(たとえば、10年のバッテリ寿命)とを有する低電力広域地上ネットワークのために使用され得る。
【0028】
長い範囲を達成するための1つの可能な方法は、充分なエネルギーが受信機において得られることを確実にするために、符号化されたペイロードの再送の使用を含み得る。NB-IoTは、過度の再送(例えば、ダウンリンクでは最大2048回の再送、アップリンクでは最大128回の再送)を可能にし得る。モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)は、最大3つのカバレッジ拡張(CE:Coverage Enhancement)レベル(CEレベル0~CEレベル2)を構成することができる。異なるCEレベルの1つの影響は、(現在のCEレベルに対して)UE位置に応じてメッセージを数回繰り返さなければならない可能性があることである。再送量は、リンクバジェットの問題に対処するために、非地上ネットワーク(NTN:Non-Terrestrial Network)コンテキストにおいてさらに増強され得る。NTNの他の課題は、長い伝搬遅延を含み得る。
【0029】
これに基づいて、UEが肯定応答(ACK)/否定ACK(NACK)を送信することと、ACK/NACKを受信する無線エリアネットワーク(RAN:Radio Area Network)との間の時間は、地上ネットワークにおけるよりもかなり長いことがある。これは、前のトランスポートブロックが正しく受信されたかどうかをネットワークが判断することができる前に、ネットワークが関連するHARQプロセスのための次のトランスポートブロック(TBS)を送信することができないので、ストーリング(stalling)につながり得る。NB-IoTデバイスは安価である必要があり、最小1HARQプロセスでHARQプロセス量が制限されるように構成される可能性があるため、このストーリング確率はさらに増加され得る。たとえば、IoTデバイスは、コストを節約するために限られた数量のHARQプロセスを有し得る(たとえば、NB-IoT UEは、UE能力に応じて1つまたは2つのHARQプロセスのいずれかをサポートし得る)。
【0030】
同時に、NTNにおける往復時間(RTT)は、上記で説明したように、かなり大きくなり得る。UEへのデータ送信のストーリングは、長い送信時間、少ない数量のHARQプロセス、および長いフィードバック遅延のうちの1つまたは複数に起因して発生し得る。たとえば、HARQプロセスを満たすための時間がRTTよりも短いため、ストーリングが生じ得る。たとえば、RTTが20ミリ秒(ms)であるとき、効率は、4つのHARQプロセスでは20パーセントに、1つのHARQプロセスでは5パーセントに低減され得る。これに基づき、データ送信は、より長い時間を要してもよく、UEをより長く起動したままにし、より低いスループットを経験し、および/またはそうでなければ必要とされるよりも多くの電力を消費させ得る。
【0031】
本明細書で説明するいくつかの実施形態は、条件付きHARQ肯定応答(例えば、リンクバジェットが悪いNTNのような多数の再送がある状況において)を提供することができる。たとえば、UEは、x回の再送をもつダウンリンク送信の受信中に、成功した復号を保証するのを助けるために必要とされ得る余分なエネルギー量を推定し得る。次いで、UEは、この推定値を、成功した受信に必要な再送量(y)として表現することができ、この数量(たとえば、x回の再送の最後の再送の前の少なくとも1つのRTTが送られる)をRAN(たとえば、1つまたは複数のネットワークノード)に通知することができる。RANは、このメッセージを条件付き肯定ACKとして扱うことができる。RANは、再送量yを送信することができ、y再送を送信した後、そのトランスポートブロックに対するACKを暗黙的に仮定することができる(たとえば、RANは、yの再送の送信を完了した後にUEからのACKを待つ必要がないことがある)。RANは、yの再送の送信を完了した後、暗黙的にACKを仮定することに基づいて、そのHARQプロセスのための次のトランスポートブロックを送信することができる。このようにして、本明細書で説明されるいくつかの実施形態は、説明されるストーリング問題を低減または排除することができ、それは、そうでなければストーリングの結果として消費されるであろうUEのコンピューティングリソースを節約し得る。加えて、これは、UEのスループットを増加させてもよく、それによって、UEの動作性能を改善し得る。
【0032】
図1は、いくつかの実施形態による条件付きHARQ肯定応答の例100を示す。
図1の例100は、1つまたは複数のネットワークノードを備え得るRANと、UEとを示す。102に示すように、RANは、トランスポートブロックのx回の再送をUEにスケジュールすることができる。RANは送信することができ、UEは、スケジュールされたx回の再送量zを受信することができる。zの再送を受信した後、UEは条件付きフィードバックを送信することができ、RANは条件付きフィードバックを受信することができる。たとえば、条件付きフィードバックは、条件付きACKまたは条件付きNACKを含み得る。
図1の例の条件付きフィードバックは、104において、トランスポートブロックの正しい受信(たとえば、復号の成功)のために必要とされ得る再送量yの指示を含む条件付きACKを含み得る。いくつかの実施形態では、UEは、条件付きACKの代わりに、または条件付きACKを送信した後であるがyの再送の受信が完了する前の時点で、NACKを送信し得る。NACKは、RANに、トランスポートブロックのための再送の送信を停止させ得る。代替として、NACKは、RANに、トランスポートブロックのための追加の再送を送信させ得る。
【0033】
yの推定中および指示の送信後において、UEは、xの再送のうちの1つまたは複数を受信し得る。UEからのyの指示に基づいて、RANは、再送量yに基づいて、トランスポートブロックのために送信されるべき再送の総数を調整し得る。具体的には、RANは、送信すべき再送の総数を、合計z+y再送に等しいものとして決定することができる。RANがy回の再送の指示を受信する時までに、(
図1に示すように)ある量の時間が経過している可能性がある。この経過時間中に、RANは、1つまたは複数の再送を送信することができる。これに基づいて、RANは、UEがyの指示を送信したときと、RANがyの指示を受信したときとの間の時間の間にRANが送信した1つまたは複数の送信を、RANが送信する合計の再送量がz+yに等しくなるように、yの指示を受信した後に再送量y未満を送信することによって考慮することができる。
【0034】
図示のように、RANは、残りの再送量を送信してよく、UEは、残りの再送の量を受信してよい。106に示すように、残りの再送量を受信した後、UEは、狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル(NPDCCH)を読み取ることができる。追加または代替として、UEは、トランスポートブロックに関連するパケットをUEのアプリケーションのより高い処理レイヤに移動し得る。たとえば、UEは、バッファ(たとえば、レイヤ1(L1)バッファなどの物理レイヤバッファ)中で再送を受信してもよく、UEは、受信されたデータをバッファから媒体アクセス制御(MAC)処理レイヤに、次いで無線リンク制御(RLC)処理レイヤに、次いでパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)処理レイヤなど(例えば、各レイヤが、ヘッダと、パケットを処理するための種々のプロトコルとを有する場合)に移動し得る。追加または代替として、UEは、バッファをフラッシュすることなどによって、バッファを空にし得る。108に示すように、トランスポートブロックに対する最後の残りの再送を受信した後、UEは、1つまたは複数の次のTBSに対する再送の受信を開始することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、第1の時間に条件付きACKを送信した後、UEは、第2の時間に、狭帯域物理ダウンリンク共有チャネル(NPDSCH)上でトランスポートブロックを受信することから、次のトランスポートブロックのスケジュール情報についてNPDCCHを監視することに切り替え得る。第2の時間は、条件付きACKメッセージおよびRTTに基づき得る(たとえば、条件付きACKおよびRTTにおいて示される数量yに基づく)。
【0036】
上述のように、
図1は例として提供される。いくつかの実施形態によれば、他の例も可能である。
【0037】
図2は、いくつかの実施形態による、UEによって実装される例示的な方法200のフローチャートを示す。たとえば、UEは、
図8に示され、
図8に関して説明される装置10であり得る。
【0038】
202に示すように、UEは、トランスポートブロックのための再送のNPDCCH上でダウンリンク(DL)割り当てを受信し得る。たとえば、DL割り当ては、HARQプロセスに関連するx回の再送をスケジュールし得る。
【0039】
204において図示されるように、UEは、NPDSCH上で再送を受信することを開始することができる。たとえば、UEは、x回の再送のサブセットzを受信し得る。206に示すように、再送の受信中に、UEは、トランスポートブロックの正しい受信のために残りの再送量を推定することができる。たとえば、UEは、トランスポートブロックを正しく受信するために必要とされ得る残りの再送量yを推定することができる。いくつかの実施形態では、UEは、再送の受信中のインターバルで、正しい受信のための残りの再送量を推定し得る。インターバルは、受信された再送量に応じて、スケジュールギャップの前、ある数の再送が受信された後などに、再送ごとまたはn番目の再送ごとであり得る。
【0040】
208に示すように、UEは、条件付きACKを送るべきかどうかを決定し得る。たとえば、UEは、条件付きACKを送信する時間であるかどうかを決定し得る。これは、実際のRTT、スケジュールされた再送量、または残りの再送量yに依存し得るか、またはネットワークによって設定された送信ギャップに基づき得る。UEが条件付きACKを送信しないと決定した場合(208においてNO)、UEは、204に示す動作を実行することに戻り得る。UEが条件付きACKを送信することを決定する場合(208においてYES)、UEは、210において、残りの再送量の値とともに条件付きACKをRANに送信し得る。たとえば、UEが条件付きACKを送信する時間である場合、UEは、その時点からの残りの再送量yを示す条件付きACKを送信することができる。いくつかの実施形態では、UEによるシグナリングは、条件付きACKが送られた時間または受信された再送の現在量zの指示を含み得る。
【0041】
212に示すように、UEは、残りの再送量を受信し得る。たとえば、UEは、条件付きACKを送信した後、y個の再送を受信してもよく、したがって、UEにおいて受信された再送の総数はy+zである。214に示すように、UEは、再送を受信するために使用されたバッファをフラッシュすることができる。いくつかの実施形態では、UEは、パケットをより高い処理レイヤに移すことができ、および/または1つまたは複数の次のTBSを予想することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、UEは、
図2の例に関してNACKを送信することができる(たとえば、NACKは、RANに再送の送信を停止させることができる)。たとえば、UEは、208において、ACKを送るべきかどうかを決定することに関連して、またはそれよりもむしろ、NACKを送るべきかどうかを決定することができ、ACKを送るよりもむしろNACKを送ることができる。この場合、UEは、NACKを送信することに基づいて、210および/または212における動作を実行しないことがある。代替として、UEは、212における動作中にNACKを送信すると決定することができ、それにより、UEは、残りの再送量y未満を受信することができる。NACKを送信した後、UEは214において動作を実行し得る。
【0043】
上述したように、
図2は例として提供される。いくつかの実施形態によれば、他の例も可能である。
【0044】
図3は、いくつかの実施形態による、RANのネットワークノードによって実装される例示的な方法300のフローチャートを示す。たとえば、ネットワークノードは、
図7bに示され、それに関して説明される装置20であり得る。
【0045】
302に示すように、ネットワークノードは、ある数量の再送をUEにスケジュールし得る。たとえば、ネットワークノードは、x回の再送をUEにスケジュールすることができ、x回の再送はHARQプロセスに属し得る。304に示すように、ネットワークノードは、UEの条件付きACKのためのアップリンク(UL)可能性をスケジュールすることができる。たとえば、RANは、UEが条件付きACKを送信するためのアップリンク機会またはスケジュールギャップを構成することができる。代替として、アップリンク機会またはスケジュールギャップは、UEにおいて事前に定義され得る。
【0046】
306に示すように、ネットワークノードは、UEから条件付きACKを受信し得る。たとえば、ネットワークノードは、本明細書の他の箇所で説明されるyの値を示す条件付きACKを受信し得る。追加または代替として、条件付きACKは、UEが条件付きACKを送信した時間またはUEが受信した現在の受信された再送量zの指示を含み得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、条件付きACKの送信または受信時間に基づいて(たとえば、受信時間および/または伝搬遅延に関する情報に基づいてUEの送信時間をUEが推定することを可能にするために)z個の再送の後に送信される再送量を計算し得る。
【0047】
308に示すように、ネットワークノードは、再送量を調整することができる。たとえば、ネットワークノードは、yの値を反映するように再送量を調整することができる。ネットワークノードは、合計でz+y回の再送が送信されるように数量を調整することができる。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、再送のための送信電力、再送のための送信タイミング、および/または同様のものに対する調整など、1つまたは複数の他の調整を実行することができる。310に示すように、ネットワークノードは、調整された再送数について残りの再送を送信することができる。たとえば、ネットワークノードは、z+y個の再送が送信されるまで再送を送信することができる。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、条件付きACKではなくUEからNACKを受信することができ、NACKは、ネットワークノードに再送の送信を停止させることに関連する。NACKの受信に基づいて、ネットワークノードは、追加の再送の送信を停止するために再送量をゼロに調整することができる。
【0048】
312に示すように、ネットワークノードは、最後の再送が送信された後にバッファをフラッシュすることができる。たとえば、ネットワークノードは、トランスポートブロックが正しく受信されたことを示すACKを受信することなくバッファをフラッシュし得る。このようにして、ネットワークノードは、z+y再送を送信することに基づいて、トランスポートブロックがUEにおいて正常に受信されたと仮定することができ、そうでなければネットワークノードへのトランスポートブロックの受信の成功を示すために使用されるであろうシグナリングを排除することができる。これは、UEおよびネットワークノードのコンピューティングリソースを節約してもよく、帯域幅等のネットワークリソースを節約し得る。314に示すように、ネットワークノードは、1つまたは複数の次のTBSをスケジュールすることができる。1つまたは複数の次のTBSをスケジュールした後、ネットワークノードは302において動作の実行に戻ることができる。
【0049】
上述したように、
図3は例として提供される。いくつかの実施形態によれば、他の例も可能である。
【0050】
図4は、いくつかの実施形態によるアップリンクシグナリングの例を示す。たとえば、
図4は、条件付きフィードバックシグナリングのビットとビットによって提供される指示との間の例示的なマッピング400および402を示す。
【0051】
上記で説明したように、アップリンクリンクバジェットが制限され得るので、本明細書で説明する指示のためのシグナリング空間は制限され得る。このため、yの値をシグナリングするビット数が制限され得る。ビット数が制限されない場合、yの正確な値が示され得る。アップリンクシグナリングのための例示的なマッピング400および402では、2ビットが使用され得る。2ビットは、スケジュールされた再送のオリジナルの数xに基づいてyの値を示すために使用され得る。ビットによって示されるべきパーセンテージは、RANによってブロードキャストされ得るか、または専用シグナリングが使用され得る(これは、UEごとに差別化された値を可能にし得る)。両方のマッピング400、402において、組合せ00は、ACKを仮定するための計画された再送量を示すために使用され得る。これは、再送を送信した後、ネットワークがACKを仮定することができるという利点を提供してもよく、これは、そうでなければ、UEからのACKを待機するために発生するであろう、待ち時間を低減する。
【0052】
このようにして、条件付きフィードバックは、トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量以上である要求された再送量(たとえば、送信されるべき最初にスケジュールされた複数の再送の割合)を示し得る。たとえば、条件付きフィードバックにおける指示は、トランスポートブロックのための複数のスケジュールされた再送xに基づいてもよく、y個の再送の指示は、xよりも大きいかまたは小さい数量であり得る。シグナリング制限(たとえば、利用可能なビット数)に起因して、数量yを直接示すことが可能ではないことがあり、yの近似が示され得る。特定の実施形態では、この近似は、数量y以上であり得る。ネットワークがy個未満の再送を送信する場合、トランスポートブロック復号は失敗し得る。
【0053】
マッピング400、402から、RANからのスケジュールされた再送のオリジナルの数をより多くまたはより少なくできることが示される。マッピング402において、NACKを示すオプションが存在し得る。NACKの受信に基づいて、RANは再送を停止することができる。これは、例えば、再送量が閾値より大きい場合に使用し得る(例えば、NTNでは、LEO衛星が空を横断して高速に移動することができ、ある再送量より多くに対して充分な時間がセル内に存在し得ないので、セル内の時間は制限され得る(例えば、6~10秒))。
【0054】
アップリンクシグナリングの内容を定義することに加えて、UEは、ある時間にアップリンクシグナリングを実行し得る。たとえば、UEが条件付きACKを提供することができる場合、ネットワークノードは、条件付きACKを送信するための1つまたは複数の機会をスケジュールすることができる。シグナリングの観点から、アップリンク送信機会は、ダウンリンクスケジュールをシグナリングする場合、または条件付きACK送信機会が再送量および/またはRTTに基づいて利用可能であるときを事前に定義することによって構成され得る。ネットワークエンティティが、複数の異なる機会において、必要とされ得るx個の再送のパーセンテージを示す条件付きACKを受信する場合、ネットワークノードは、そのリソース割り当て(再送量)がより自由に分散されるように調整し得る。これは、マッピング400、402におけるシグナリングビットの構成に影響を与え得る。たとえば、xが、妥当な受信時間内にスケジュールされた再送のパーセンテージをシグナリングすることが実現可能でないほど低くなる場合、ネットワークノードは、条件付きACKの使用を再構成または無効にすることができる。
【0055】
上述したように、
図4は例として提供される。いくつかの実施形態によれば、他の例も可能である。
【0056】
図5は、いくつかの実施形態による方法500の例示的なフロー図を示す。たとえば、
図5は、UE(たとえば、
図8に示され、
図8に関して説明される装置20)の例示的な動作を示す。
図5に示される動作のいくつかは、
図1~
図4に示され、それに関して説明されるいくつかの動作と同様であり得る。
【0057】
ある実施形態では、方法は、502において、たとえば、
図2の204において説明されるのと同様の方法で、トランスポートブロックの複数のスケジュールされた再送のサブセットを受信することを含み得る。複数のスケジュールされた再送は、サブセットに含まれない1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送を含み得る。方法は、504において、たとえば、
図2の206において説明されたものと同様の方法で、トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量を推定することを含み得る。方法は、506において、条件付きフィードバックを含むメッセージを送信することを含み得る。
【0058】
UEは、
図5に示す方法に関連して1つまたは複数の他の動作を実行することができる。いくつかの実施形態では、条件付きフィードバックは、否定応答、残りの再送量を示す条件付き応答、または残りの再送量のうちの1つまたは複数に対する属性の変化(たとえば、送信電力、数量など)を示す条件付き応答を含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含む場合、残りの再送量の1つまたは複数を受信することをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、トランスポートブロックをバッファから処理レイヤ(たとえば、上位処理レイヤ)に提供すること、またはトランスポートブロックに関連するバッファをフラッシュすることをさらに含み得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、方法は、条件付きフィードバックが否定応答を含む場合バッファをフラッシュすることと、受信された再送を処理レイヤに提供しないこととをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、トランスポートブロックは、ハイブリッド自動再送要求プロセスに関連し得る。いくつかの実施形態では、残りの再送量を推定することは、周期的に残りの再送量を推定することをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、条件付きフィードバックのためのアップリンク機会の構成またはスケジュールギャップに基づいて、条件付きフィードバックを送信するかどうかを決定することをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、条件付きフィードバックは、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含むとき、条件付きフィードバックの送信の時間または受信されたサブセットに含まれる再送量の指示を含み得る。いくつかの実施形態では、条件付きフィードバックは、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含むとき、トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量以上である、要求された再送量を示し得る。
【0060】
上述したように、
図5は例として提供される。いくつかの実施形態によれば、他の例が可能である。
【0061】
図6は、いくつかの実施形態による方法600の例示的なフロー図を示す。たとえば、
図6は、UE(たとえば、
図8に示され、
図8に関して説明される装置20)の例示的な動作を示す。
図6に示される動作のいくつかは、
図1~
図4に示され、それに関して説明されるいくつかの動作と同様であり得る。
【0062】
ある実施形態では、方法は、602において、たとえば、
図2の204において説明されるのと同様の方法で、トランスポートブロックの複数のスケジュールされた再送のサブセットを受信することを含み得る。複数のスケジュールされた再送は、サブセットに含まれない1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送を含み得る。方法は、604において、たとえば、
図2の206において説明された方法と同様の方法で、トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量を推定することを含み得る。方法は、606において、例えば、
図2の210において説明された方法と同様の方法で、残りの再送量に対応する条件付き肯定応答を送信することを含み得る。方法は、608において、例えば、
図2の212において説明されるのと同様の方法で、残りの再送量の1つまたは複数を受信することを含み得る。方法は、610において、トランスポートブロックをバッファから処理レイヤに提供することを含み得る。
【0063】
UEは、
図6に示す方法に関連して1つまたは複数の他の動作を実行することができる。いくつかの実施形態では、条件付き肯定応答は、残りの再送量を示す条件付き肯定応答、または残りの再送量のうちの1つまたは複数に対する属性の変化を示す条件付き肯定応答を含み得る。いくつかの実施形態では、方法はさらに、残りの再送量の1つまたは複数を受信することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、方法は、トランスポートブロックに関連するバッファをフラッシュすることを含み得る。
【0064】
いくつかの実施形態では、トランスポートブロックは、ハイブリッド自動再送要求プロセスに関連し得る。いくつかの実施形態では、残りの再送量を推定することは、周期的に残りの再送量を推定することをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、アップリンク機会の構成または条件付き肯定応答のためのスケジュールギャップに基づいて、条件付き肯定応答を送信するかどうかを決定することをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、条件付き肯定応答は、条件付き肯定応答の送信の時間または受信されたサブセットに含まれる再送量の指示を含み得る。いくつかの実施形態では、条件付き肯定応答は、トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量以上である、要求された再送量を示し得る。
【0065】
上述したように、
図6は例として提供される。いくつかの実施形態によれば、他の例が可能である。
【0066】
図7は、いくつかの実施形態による方法700の例示的なフロー図を示す。たとえば、
図7は、ネットワークノード(たとえば、
図8に示され、それに関して説明される装置10)の例示的な動作を示す。
図7に示される動作のいくつかは、
図1~
図4に示され、それに関して説明されるいくつかの動作と同様であり得る。
【0067】
ある実施形態では、方法は、702において、トランスポートブロックの複数のスケジュールされた再送のサブセットを送信することを含み得る。複数のスケジュールされた再送は、サブセットに含まれない1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送を含み得る。方法は、704において、たとえば、
図3の306において説明されるのと同様の方法で、トランスポートブロックに関して送信されるべき残りの再送量に対応する条件付きフィードバックを含むメッセージを受信することを含み得る。方法は、706において、例えば、
図3の308において説明されるのと同様の方法で、残りの再送量に基づいて、1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送量を調整することを含み得る。
【0068】
ネットワークノードは、
図7に示す方法に関連して1つまたは複数の他の動作を実行することができる。いくつかの実施形態では、トランスポートブロックは、ハイブリッド自動再送要求プロセスに関連し得る。いくつかの実施形態では、条件付きフィードバックは、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含むとき、条件付きフィードバックの送信時間またはユーザ機器において受信された再送量の指示を含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、条件付きフィードバックの送信された再送量および送信時間に基づいて、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含むとき、ユーザ機器において受信された再送量を決定することを含み得る。
【0069】
いくつかの実施形態では、条件付きフィードバックは、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含むとき、残りのスケジュールされた再送量以上の残りの再送量を示し得る。いくつかの実施形態では、方法は、トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量のうちの1つまたは複数を送信することに基づいて、他のトランスポートブロックの他の複数のスケジュールされた再送の別のサブセットをスケジュールすることと、トランスポートブロックの正しい受信のための残りの再送量のうちの1つまたは複数を送信することに基づいて、他の複数のスケジュールされた再送の別のサブセットを送信することとをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、条件付きフィードバックのためのアップリンク機会またはスケジュールギャップの構成を送信することを含み得る。
【0070】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送量を調整することは、条件付きフィードバックにおいて示される残りの再送量以上になるように1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送量を調整することをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、1つまたは複数の残りのスケジュールされた再送量の1つまたは複数を送信することをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、方法は、トランスポートブロックに関連するバッファをフラッシュすることをさらに含み得る。
【0071】
いくつかの実施形態では、方法は、正しい受信のための残りの再送量のうちの1つまたは複数に関連する条件付きフィードバックとして否定応答を受信することと、正しい受信のための残りの再送量のうちの1つまたは複数を送信しないことを決定することとをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、残りの再送量に対する属性を調整することをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、条件付きフィードバックが条件付き肯定応答を含むとき、残りの再送量はゼロであってもよく、または条件付きフィードバックが否定応答を含むとき、残りの再送量は正の整数である。
【0072】
上述したように、
図7は例として提供される。いくつかの実施形態によれば、他の例が可能である。
【0073】
図8は、一実施形態による装置10の一例を示す。一実施形態では、装置10は、通信ネットワーク内の、またはそのようなネットワークにサービスを提供するノード、ホスト、またはサーバであり得る。たとえば、装置10は、LTEネットワーク、5GまたはNRなどの無線アクセスネットワークに関連する、ネットワークノード、衛星、基地局、NodeB、発展型NodeB(eNB)、5GNodeBまたはアクセスポイント、次世代NodeB(NG-NBまたはgNB)、および/またはWLANアクセスポイントであり得る。いくつかの例示的な実施形態では、装置10は、LTEにおけるeNBまたは5GにおけるgNBであり得る。
【0074】
いくつかの例示的な実施形態では、装置10は、分散コンピューティングシステムとしてのエッジクラウドサーバから成ってもよく、サーバおよび無線ノードは、無線経路を介して、または有線接続を介して、相互に通信するスタンドアロン装置であってもよく、あるいは有線接続を介して通信する同じエンティティ内に位置してもよいことを理解されたい。たとえば、装置10がgNBを表すいくつかの例示的な実施形態では、それは、gNB機能を分割する中央ユニット(CU)および分散ユニット(DU)アーキテクチャにおいて構成され得る。そのようなアーキテクチャでは、CUは、ユーザデータの転送、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、ポジショニング、および/またはセッション管理などのgNB機能を含む論理ノードであり得る。CUは、フロントホールインターフェースを介してDUの動作を制御し得る。DUは、機能分割オプションに応じて、gNB機能のサブセットを含む論理ノードであり得る。当業者は、装置10が
図8に示されていない構成要素または特徴を含み得ることを理解するであろうことに留意されたい。
【0075】
図8の例に示されるように、装置10は、情報を処理し、命令または動作を実行するためのプロセッサ12を含み得る。プロセッサ12は、任意のタイプの汎用または特定用途プロセッサであり得る。実際、プロセッサ12は、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含み得る。
図8には単一のプロセッサ12が示されているが、他の実施形態によれば複数のプロセッサが利用されてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、装置10は、マルチ処理をサポートし得るマルチプロセッサシステムを形成し得る(たとえば、この場合、プロセッサ12はマルチプロセッサを表し得る)2つ以上のプロセッサを含み得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、マルチプロセッサシステムは、(たとえば、コンピュータクラスタを形成するために)密結合または疎結合され得る。
【0076】
プロセッサ12は、たとえば、アンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化および復号、情報のフォーマット、ならびに通信または通信リソースの管理に関連するプロセスを含む装置10の全体的な制御を含み得る、装置10の動作に関連する機能を実行し得る。
【0077】
装置10は、プロセッサ12によって実行され得る情報および命令を記憶するための、プロセッサ12に結合され得るメモリ14(内部または外部)をさらに含むか、またはそれに結合され得る。メモリ14は、1つまたは複数のメモリであってよく、ローカルアプリケーション環境に適した任意のタイプのメモリであってよく、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、および/またはリムーバブルメモリなど、任意の適切な揮発性または不揮発性のデータ記憶技術を使用して実装されてよい。例えば、メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気もしくは光ディスクなどの静的ストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、または任意の他のタイプの持続性マシンもしくはコンピュータ可読媒体の任意の組合せで構成され得る。メモリ14に記憶された命令は、プロセッサ12によって実行されると、装置10が本明細書で説明するタスクを実行することを可能にするプログラム命令またはコンピュータプログラムコードを含み得る。
【0078】
一実施形態では、装置10はさらに、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、または任意の他の記憶媒体等の外部コンピュータ可読記憶媒体を受容および読み取るように構成される、ドライブまたはポート(内部または外部)を含むか、またはそれに結合されてもよい。例えば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ12および/または装置10による実行のためのコンピュータプログラムまたはソフトウェアを記憶することができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、装置10はまた、装置10との間で信号および/またはデータを送信および受信するための1つまたは複数のアンテナ15を含むか、またはそれに結合され得る。装置10は、情報を送信および受信するように構成されたトランシーバ18をさらに含むか、またはそれに結合され得る。トランシーバ18は、たとえば、アンテナ15に結合され得る複数の無線インターフェースを含み得る。無線インターフェースは、GSM(登録商標)、NB-IoT、LTE、5G、WLAN、Bluetooth(登録商標)、BT-LE、NFC、無線周波数識別子(RFID)、超広帯域(UWB)、MulteFireなどのうちの1つまたは複数を含む複数の無線アクセス技術に対応し得る。無線インターフェースは、1つまたは複数のダウンリンクを介した送信のためのシンボルを生成し、(たとえば、アップリングを介して)シンボルを受信するために、フィルタ、コンバータ(例えば、デジタル/アナログ変換器など)、マッパ、高速フーリエ変換(FFT)モジュールなどの構成要素を含み得る。
【0080】
したがって、トランシーバ18は、アンテナ15による送信のために情報をキャリア波形に変調し、装置10の他の要素によるさらなる処理のためにアンテナ15を介して受信された情報を復調するように構成され得る。他の実施形態では、トランシーバ18は、信号またはデータを直接送信および受信することが可能であり得る。追加または代替として、いくつかの実施形態では、装置10は、入力および/または出力デバイス(I/Oデバイス)を含み得る。
【0081】
一実施形態では、メモリ14は、プロセッサ12によって実行されると機能を提供するソフトウェアモジュールを記憶し得る。モジュールは、例えば、装置10のためのオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含んでもよい。メモリはまた、装置10に追加の機能を提供するために、アプリケーションまたはプログラムなどの1つまたは複数の機能モジュールを記憶することができる。装置10の構成要素は、ハードウェアで、またはハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組合せとして実装され得る。
【0082】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサ12およびメモリ14は、処理回路または制御回路に含まれ得るか、またはその一部を形成し得る。さらに、いくつかの実施形態では、トランシーバ18は、トランシーバ回路に含まれ得るか、またはトランシーバ回路の一部を形成し得る。
【0083】
本明細書で使用する「回路」という用語は、ハードウェアのみの回路実装形態(例えば、アナログおよび/またはデジタル回路である)、ハードウェア回路とソフトウェアとの組合せ、アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組合せ、装置(たとえば、装置10)に様々な機能を実行させるように協働するハードウェアプロセッサとソフトウェア(デジタル信号プロセッサを含む)との任意の部分、および/または動作のためにソフトウェアを使用するハードウェア回路および/またはプロセッサ、またはそれらの部分であって、ソフトウェアが動作のために必要とされないときに存在しない場合がある、ハードウェア回路および/またはプロセッサ、またはそれらの部分を指し得る。さらなる例として、本明細書で使用する「回路」という用語はまた、単にハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部、ならびにそれに付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装形態を包含し得る。回路という用語はまた、たとえば、サーバ、セルラーネットワークノードもしくはデバイス、または他のコンピューティングもしくはネットワークデバイス内のベースバンド集積回路を包含し得る。
【0084】
上記で紹介したように、いくつかの実施形態では、装置10は、基地局、アクセスポイント、NodeB、eNB、gNB、WLANアクセスポイントなどのネットワークノードまたはRANノードであり得る。
【0085】
特定の実施形態によれば、装置10は、メモリ14およびプロセッサ12によって制御されて、
図1~
図4および
図7に示されているかまたはそれに関して説明されているいくつかの動作など、本明細書で説明されている実施形態のいずれかに関連する機能を実行することができる。例えば、装置10は、
図7の方法を実行するためにメモリ14及びプロセッサ12によって制御されてもよい。
【0086】
図8は、別の実施形態による装置20の例を示す。一実施形態では、装置20は、UE、モバイル機器(ME)、移動局、モバイルデバイス、固定デバイス、IoTデバイス、または他のデバイスなど、通信ネットワーク内の、またはそのようなネットワークに関連するノードまたは要素であり得る。本明細書で説明するように、UEは、代替的に、たとえば、移動局、モバイル機器、モバイルユニット、モバイルデバイス、ユーザデバイス、加入者局、ワイヤレス端末、タブレット、スマートフォン、IoTデバイス、センサまたはNB-IoTデバイス、時計または他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローンと呼ばれることがある、医療デバイスおよびその用途(例えば、遠隔手術)、産業用デバイスおよびその用途(例えば、産業用および/または自動処理チェーンコンテキストで動作するロボットおよび/または他の無線デバイス)、家庭用電子機器、商業用および/または産業用無線ネットワーク上で動作するデバイス等であり得る。一例として、装置20は、たとえば、ワイヤレスハンドヘルドデバイス、ワイヤレスプラグインアクセサリなどにおいて実装され得る。
【0087】
いくつかの例示的な実施形態では、装置20は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリ、ストレージなど)、1つまたは複数の無線アクセス構成要素(たとえば、モデム、トランシーバなど)、および/またはユーザインターフェースを含み得る。いくつかの実施形態では、装置20は、GSM(登録商標)、LTE、LTE-A、NR、5G、WLAN、WiFi、NB-IoT、Bluetooth(登録商標)、NFC、MulteFire、および/または任意の他の無線アクセス技術など、1つまたは複数の無線アクセス技術を使用して動作するように構成され得る。当業者は、装置20が
図8に示されていない構成要素または特徴を含み得ることを理解するであろうことに留意されたい。
【0088】
図8の例に示されるように、装置20は、情報を処理し、命令または動作を実行するためのプロセッサ22を含むか、またはそれに結合され得る。プロセッサ22は、任意のタイプの汎用または特定用途プロセッサであり得る。実際、プロセッサ22は、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含み得る。
図8には単一のプロセッサ22が示されているが、他の実施形態によれば複数のプロセッサが利用されてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、装置20は、マルチ処理をサポートし得るマルチプロセッサシステムを形成し得る(たとえば、この場合、プロセッサ22はマルチプロセッサを表し得る)2つ以上のプロセッサを含み得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、マルチプロセッサシステムは、(たとえば、コンピュータクラスタを形成するために)密結合または疎結合され得る。
【0089】
プロセッサ22は、いくつかの例として、アンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化および復号、情報のフォーマット化、ならびに通信リソースの管理に関連するプロセスを含む装置20の全体的な制御を含む、装置20の動作に関連する機能を実行し得る。
【0090】
装置20は、プロセッサ22によって実行され得る情報および命令を記憶するための、プロセッサ22に結合され得るメモリ24(内部または外部)をさらに含むか、またはそれに結合され得る。メモリ24は、1つまたは複数のメモリであってよく、ローカルアプリケーション環境に適した任意のタイプのメモリであってよく、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、および/またはリムーバブルメモリなど、任意の適切な揮発性または不揮発性のデータ記憶技術を使用して実装されてよい。例えば、メモリ24は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気もしくは光ディスクなどの静的ストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、または任意の他のタイプの持続性マシンもしくはコンピュータ可読媒体の任意の組合せで構成され得る。メモリ24に記憶された命令は、プロセッサ22によって実行されると、装置20が本明細書で説明するタスクを実行することを可能にするプログラム命令またはコンピュータプログラムコードを含み得る。
【0091】
一実施形態では、装置20はさらに、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、または任意の他の記憶媒体等の外部コンピュータ可読記憶媒体を受容および読み取るように構成される、ドライブまたはポート(内部または外部)を含むか、またはそれに連結されてもよい。たとえば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ22および/または装置20によって実行するためのコンピュータプログラムまたはソフトウェアを記憶することができる。
【0092】
いくつかの実施形態では、装置20はまた、装置20からダウンリンク信号を受信し、アップリンクを介して送信するための1つまたは複数のアンテナ25を含むか、またはそれに結合され得る。装置20は、情報を送信および受信するように構成されたトランシーバ28をさらに含み得る。トランシーバ28はまた、アンテナ25に結合された無線インターフェース(たとえば、モデム)を含み得る。無線インターフェースは、GSM(登録商標)、LTE、LTE-A、5G、NR、WLAN、NB-IoT、Bluetooth(登録商標)、BT-LE、NFC、RFID、UWBなどのうちの1つまたは複数を含む複数の無線アクセス技術に対応し得る。無線インターフェースは、ダウンリンクまたはアップリンクによって搬送されるOFDMAシンボルなどのシンボルを処理するために、フィルタ、コンバータ(例えば、デジタル/アナログ変換器などである)、シンボルデマッパ、信号整形構成要素、逆高速フーリエ変換(IFFT)モジュールなどの他の構成要素を含み得る。
【0093】
たとえば、トランシーバ28は、アンテナ25による送信のためにキャリア波形に関する情報を変調し、装置20の他の要素によるさらなる処理のためにアンテナ25を介して受信された情報を復調するように構成され得る。他の実施形態では、トランシーバ28は、信号またはデータを直接送信および受信することが可能であり得る。追加または代替として、いくつかの実施形態では、装置20は、入力および/または出力デバイス(I/Oデバイス)を含み得る。ある実施形態では、装置20はさらに、グラフィカルユーザインターフェースまたはタッチスクリーン等のユーザインターフェースを含んでもよい。
【0094】
ある実施形態では、メモリ24は、プロセッサ22によって実行されると機能を提供するソフトウェアモジュールを記憶する。モジュールは、例えば、装置20にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含むことができる。メモリはまた、装置20に追加の機能を提供するために、アプリケーションまたはプログラムなどの1つまたは複数の機能モジュールを記憶することができる。装置20の構成要素は、ハードウェアで、またはハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組合せとして実装され得る。例示的な実施形態によれば、装置20は、任意選択で、NRなどの任意の無線アクセス技術に従ってワイヤレスまたは有線通信リンク70を介して装置10と通信するように構成され得る。
【0095】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサ22およびメモリ24は、処理回路または制御回路に含まれ得るか、またはその一部を形成し得る。さらに、いくつかの実施形態では、トランシーバ28は、送受信回路に含まれ得るか、または送受信回路の一部を形成し得る。上記で説明したように、いくつかの実施形態によれば、装置20は、たとえば、UE、モバイルデバイス、移動局、ME、IoTデバイスおよび/またはNB-IoTデバイスであり得る。特定の実施形態によれば、装置20は、メモリ24およびプロセッサ22によって制御されて、
図1~
図6に図示または関連して説明したいくつかの動作など、本明細書で説明する実施形態のいずれかに関連する機能を実行することができる。たとえば、一実施形態では、装置20は、
図5および
図6の方法を実行するためにメモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、装置(たとえば、装置10および/または装置20)は、本明細書で説明する方法または変形形態のいずれか、たとえば、
図5~
図7を参照しながら説明した方法を実行するための手段を含み得る。手段の例は、動作の実行を引き起こすための1つまたは複数のプロセッサ、メモリ、および/またはコンピュータプログラムコードを含み得る。
【0097】
したがって、いくつかの実施形態は、既存の技術的プロセスを上回るいくつかの技術的改善、強化、および/または利点を提供する。例えば、いくつかの実施形態の利点は、ストーリングの発生の低減、より低い電力消費、および/またはより高いスループットである。したがって、いくつかの実施形態の使用は、通信ネットワークおよびそれらのノードの機能の改善をもたらし、したがって、とりわけ、少なくともトランスポートブロックの受信の技術分野に対する改善を構成する。
【0098】
いくつかの実施形態がNB-IoTの文脈で説明されたが、本明細書で説明されるいくつかの実施形態は、長いRTTおよび/または再送が使用され得る任意の無線アクセス技術に適用され得る。
【0099】
いくつかの例示的な実施形態では、本明細書で説明する方法、プロセス、シグナリング図、アルゴリズム、またはフローチャートのいずれかの機能は、ソフトウェアおよび/またはコンピュータプログラムコード、あるいはメモリまたは他のコンピュータ可読媒体もしくは有形媒体に記憶され、プロセッサによって実行されるコードの部分によって実装され得る。
【0100】
いくつかの例示的な実施形態では、装置は、少なくとも1つの演算プロセッサによって実行される、算術演算として、またはプログラムもしくはその部分(追加もしくは更新されたソフトウェアルーチンを含む)として構成される、少なくとも1つのソフトウェアアプリケーション、モジュール、ユニット、またはエンティティに含まれ得るか、またはそれらと関連し得る。ソフトウェアルーチン、アプレット、およびマクロを含む、プログラム製品またはコンピュータプログラムとも呼ばれるプログラムは、任意の装置可読データ記憶媒体に記憶されてもよく、特定のタスクを実行するためのプログラム命令を含み得る。
【0101】
コンピュータプログラム製品は、プログラムが実行されるときに、いくつかの例示的な実施形態を実行するように構成される1つまたは複数のコンピュータ実行可能構成要素を含み得る。1つまたは複数のコンピュータ実行可能構成要素は、少なくとも1つのソフトウェアコードまたはコードの部分であり得る。例示的な実施形態の機能性を実装するために使用される修正および構成は、追加または更新されたソフトウェアルーチンとして実装され得るルーチンとして行われてもよい。一例では、ソフトウェアルーチンを装置にダウンロードすることができる。
【0102】
例として、ソフトウェアまたはコンピュータプログラムコードまたはコードの部分は、ソースコード形態、オブジェクトコード形態、または何らかの中間形態であってもよく、プログラムを搬送することができる任意のエンティティまたはデバイスであり得る、何らかの種類のキャリア、配信媒体、またはコンピュータ可読媒体に記憶され得る。そのようなキャリアは、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み取り専用メモリ、光電および/または電気キャリア信号、電気通信信号、および/またはソフトウェア配信パッケージを含み得る。必要とされる処理能力に応じて、コンピュータプログラムは、単一の電子デジタルコンピュータで実行されてもよく、またはいくつかのコンピュータに分散されてもよい。コンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読記憶媒体は、非一時的媒体であり得る。
【0103】
他の例示的な実施形態では、機能は、たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはハードウェアとソフトウェアとの任意の他の組合せの使用を通じて、装置(たとえば、装置10または装置20)に含まれるハードウェアまたは回路によって実行され得る。さらに別の例示的な実施形態では、機能性は、インターネットまたは他のネットワークからダウンロードされる電磁信号によって搬送することができる、非有形手段等の信号として実装されてもよい。
【0104】
例示的な実施形態によれば、ノード、デバイス、または対応する構成要素などの装置は、回路、コンピュータ、またはシングルチップコンピュータ要素などのマイクロプロセッサとして、またはチップセットとして構成されてもよく、少なくとも、演算に使用される記憶容量を提供するためのメモリおよび/または演算を実行するための演算プロセッサを含み得る。
【0105】
本明細書で説明される例示的な実施形態は、特定の実施形態を説明することに関連して単数形または複数形の言語が使用されるかどうかにかかわらず、単数形と複数形の両方の実装形態に等しく適用される。例えば、単一のネットワークノードの動作を説明する実施形態は、ネットワークノードの複数のインスタンスを含む実施形態に等しく適用され、その逆も同様である。
【0106】
当業者は、上述の例示的な実施形態が、異なる順序の動作で、および/または開示されたものとは異なる構成のハードウェア要素で実施され得ることを容易に理解するであろう。したがって、いくつかの実施形態をこれらの例示的な好ましい実施形態に基づいて説明してきたが、当業者には、例示的な実施形態の趣旨および範囲内にとどまりながら、特定の修正形態、変形形態、および代替構成が明らかであろうことが明らかであろう。
(用語集の一部)
ACK Acknowledgement
NACK Negative Acknowledgement
RAN Radio Access Network
RTT Round-Trip Time
TBS Transport Blocks
UE User Equipment