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  • 特許-一方向弁及びそれを有する空調機 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】一方向弁及びそれを有する空調機
(51)【国際特許分類】
   F16K 15/06 20060101AFI20240711BHJP
   F25B 41/20 20210101ALI20240711BHJP
【FI】
F16K15/06
F25B41/20 Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023528002
(86)(22)【出願日】2022-01-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-22
(86)【国際出願番号】 CN2022070641
(87)【国際公開番号】W WO2022148417
(87)【国際公開日】2022-07-14
【審査請求日】2023-07-10
(31)【優先権主張番号】202120055212.5
(32)【優先日】2021-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】金 華海
(72)【発明者】
【氏名】宣 永斌
【審査官】冨永 達朗
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第208058043(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 15/06
F25B 41/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁体、弁蓋及び弁芯を含み、
前記弁体内に弁チャンバ及び弁口を有し、
前記弁芯は、前記弁チャンバ内に位置し、前記弁チャンバ内で移動して前記弁口を開閉させることができ、
前記弁蓋は、前記弁体を覆うように設けられて、前記弁芯が前記弁体の軸線方向に沿って前記弁チャンバから脱離することを制限する、一方向弁であって、
前記弁蓋又は前記弁体の前記弁蓋に近接する端部には動止ロッドが設けられており、前記弁芯には、前記動止ロッドに係合されて前記弁芯に対して周方向の制限を行うことができる制限部が設けられており
前記弁体の前記弁蓋に近接する端部の内壁には制限段差が設けられており、前記弁蓋には制限溝が穿設されており、前記動止ロッドは前記制限溝内に設けられて前記制限段差に当接される、または
前記弁体の前記弁蓋に近接する端部の内壁には制限段差が設けられており、前記制限段差には制限溝が穿設されており、前記動止ロッドが前記制限溝内に設けられて前記弁蓋の前記弁体に近接した端面に当接される、
一方向弁。
【請求項2】
前記制限部は複数であり、複数の前記制限部は、前記弁芯の周方向に沿って配置されており、前記動止ロッドは、任意の2つの前記制限部の間に挿設されて前記制限部の側壁に当接することができる、請求項1に記載の一方向弁。
【請求項3】
前記制限部は3つであり、前記弁芯の周方向に沿って、任意の2つの前記制限部の間に配置ゾーンが形成され、前記動止ロッドの一端がそのうちの1つの前記配置ゾーン内に位置し、他端が他の前記配置ゾーン内まで延在している、請求項1に記載の一方向弁。
【請求項4】
前記動止ロッドは、前記一方向弁の軸方向に垂直して設けられる、請求項1に記載の一方向弁。
【請求項5】
前記動止ロッドの軸線と、前記弁蓋の前記動止ロッドに近接する端部の端面は平行である、請求項1に記載の一方向弁。
【請求項6】
前記制限部は、翼板及び尾翼を含み、前記尾翼が前記翼板に設けられ、前記尾翼が前記弁芯の前記弁蓋に近接する端部に対して突出して設けられることにより、前記動止ロッドが前記尾翼の側壁に係合されることができる、請求項1に記載の一方向弁。
【請求項7】
前記制限部の一側は、前記弁体の内壁に近接する方向へ延在し、前記弁芯の側面から突出して設けられ、隣接する2つの前記制限部の間に流路が形成される、請求項1に記載の一方向弁。
【請求項8】
前記動止ロッドの断面は、円形、矩形又は三角形を呈する、請求項1に記載の一方向弁。
【請求項9】
請求項1からのいずれか一項に記載の一方向弁を含む、空調機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年1月8日に出願された、出願番号が202120055212.5であり、発明の名称が「一方向弁及びそれを有する空調機」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は引用により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は弁の技術分野に関し、特に、一方向弁及びそれを有する空調機に関する。
【背景技術】
【0003】
一方向弁は、媒体が一方向のみに流れるようにして、逆方向への流れを防止する弁であり、このような一方向弁は、媒体の逆流を防止するために、油圧回路又は冷却循環システムの配管等に設けられる。
【0004】
通常の一方向弁は、弁芯が弁体内で移動することにより一方向弁の開閉機能を実現し、弁芯は弁体内部で自由に回転でき、弁芯は内部の媒体により弁体内で回転するため、ノイズが発生する。
【発明の概要】
【0005】
これに鑑みて、上記の技術課題に対し、本出願は一方向弁を提供する。
【0006】
上記の技術課題を解決するために、本出願は以下のような技術態様を提供する。
弁体、弁蓋及び弁芯を含み、弁体内に弁チャンバ及び弁口を有し、弁芯は、弁チャンバ内に位置し、弁チャンバ内を移動して弁口を開閉させることができ、弁蓋は、弁体を覆うように設けられて、弁芯が弁体の軸線方向に沿って弁チャンバから脱離することを制限する一方向弁であって、弁蓋又は弁体の弁蓋に近接する端部には動止ロッドが設けられており、弁芯には、動止ロッドに係合されて弁芯に対して周方向の制限を行うことができる制限部が設けられている。
【0007】
このように設計すると、弁芯に対して周方向の制限を行って、弁芯が一方向弁の軸方向に沿って移動する過程において回転することを防止し、回転過程において弁体の内壁又は弁蓋に衝突してノイズが発生することを防止できる。
【0008】
一実施形態において、制限部は複数であり、複数の制限部は、弁芯の周方向に沿って配置されており、動止ロッドは、任意の2つの制限部の間に挿設されて制限部の側壁に当接されることができる。
【0009】
このように設計すると、弁芯の反時計回りを制限できるだけでなく、その時計回りも制限できる。
【0010】
一実施形態において、制限部は3つであり、弁芯の周方向に沿って、任意の2つの制限部の間に配置ゾーンが形成され、動止ロッドの一端がそのうちの1つの配置ゾーン内に位置し、他端が他の配置ゾーン内まで延在している。
【0011】
このように設計すると、弁芯の時計回り及び反時計回りのいずれも制限することを確保するとともに、制限部の数を減少させて、制限部が過度に多いために弁チャンバの容積を過度に占有して、媒体の流通能力に影響をもたらすことを防止する。
【0012】
一実施形態において、動止ロッドは、一方向弁の軸方向に垂直して設けられる。
【0013】
このように設計すると、動止ロッドが任意の2つの制限部に係合されるとともに、動止ロッドの長さを短縮し、取り付けのスペースを節約することができる。
【0014】
一実施形態において、動止ロッドの軸線と、弁蓋の動止ロッドに近接する端部の端面の中心線とが同一線上にある。
【0015】
このように設計すると、動止ロッドが任意の2つの制限部に係合されることを確保できる。
【0016】
一実施形態において、弁蓋には制限溝が穿設されており、弁体の弁蓋に近接する端部の内壁には制限段差が設けられており、動止ロッドは制限溝内に設けられて制限段差に当接される。
【0017】
このように設計して、動止ロッドを固定する。
【0018】
一実施形態において、弁体の弁蓋に近接する端部の内壁には制限段差が設けられており、制限段差には制限溝が穿設されており、動止ロッドが制限溝内に設けられて弁蓋の弁体に近接した端面に当接される。
【0019】
このように設計して、動止ロッドを固定する。
【0020】
一実施形態において、制限部は、翼板及び尾翼を含み、尾翼が翼板に設けられ、尾翼が弁芯の弁蓋に近接する端部に対して突出して設けられることにより、動止ロッドが尾翼の側壁に係合されることができる。
【0021】
このように設計すると、弁芯に対して軸方向の制限を行うことができる。
【0022】
一実施形態において、制限部の一側は、弁体の内壁に近接する方向へ延在し、弁芯の側面から突出して設けられ、隣接する2つの制限部の間に流路が形成される。
【0023】
このように設計して、媒体が流れるようにする。
【0024】
一実施形態において、動止ロッドの断面は、円形、矩形又は三角形を呈する。
【0025】
本出願は以下のような技術態様を更に提供する。
上記の一方向弁を含む、空調機。
【0026】
関連技術と比べて、本出願で提供される一方向弁は、弁蓋又は弁体に動止ロッドを設け、弁芯に制限部を設けることにより、動止ロッドと制限部との係合により、弁芯に対して周方向の制限を行い、弁芯が軸方向で移動する過程において弁体の内壁又は弁蓋に衝突してノイズが発生することを回避する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本出願で提供される一実施例の一方向弁の分解図である。
図2】本出願で提供される一実施例の一方向弁の断面構造模式図である。
図3】一実施例の弁芯及び弁蓋の構造模式図である。
図4】一実施例の弁芯の構造模式図である。
図5】一実施例の弁蓋の構造模式図である。
図6】他の実施例の弁体の構造模式図である。
【0028】
図面において、各符号の意味は以下の通りである。
100 一方向弁、10 弁体、11 弁チャンバ、12 第1接続管、13 第2接続管、14 弁口、15 制限段差、20 弁蓋、21 動止ロッド、22 制限溝、40 弁芯、41 制限部、411 翼板、412 尾翼、413 第2段差、414 配置ゾーン、42 封止面。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本出願の実施例における図面を参照して、本出願の実施例における技術態様を明確且つ完全に説明するが、説明した実施例は、本出願の実施例の一部にすぎず、実施例の全部ではないことは明らかである。当業者が、本出願における実施例に基づいて、創造的な労力なしに得られた全ての他の実施例はいずれも本出願の保護範囲に属する。
【0030】
説明すべきこととして、アセンブリが他のアセンブリに「装着される」とされる場合、他のアセンブリに直接装着されてもよく、又は介在するアセンブリが存在してもよい。アセンブリが他のアセンブリに「設けられる」とみなされる場合、他のアセンブリに直接設けられてもよく、又は介在するアセンブリが同時に存在してもよい。アセンブリが他のアセンブリに「固定される」とみなされる場合、他のアセンブリに直接固定されてもよく、又は介在するアセンブリが同時に存在してもよい。
【0031】
特に定義しない限り、本明細書で使用される全ての技術用語や科学用語は、本出願の属する技術分野における当業者が通常理解している意味と同じである。ここで、本出願の明細書に使用される用語は、単に具体的な実施例を説明することを目的とし、本出願を制限するものではない。本明細書に使用される「及び/又は」という用語は、関連する列挙された項目の1つ以上の任意の及び全ての組み合わせを含む。
【0032】
図1から図6を参照すると、本出願で提供される一方向弁100は、空調機に適用されて冷媒の逆流を防止し、油圧システムに適用されて油の流れが逆方向になることを防止するか、空圧システムに適用されて圧縮空気の逆流を防止することもできる。
【0033】
図1及び図2を参照すると、具体的には、本出願で提供される一方向弁100は、弁体10、弁蓋20及び弁芯40を含む一方向弁であって、弁体10内に弁チャンバ11を有し、弁体10内に弁口14が穿設されており、弁芯40は、弁チャンバ11内に位置し、弁チャンバ11内で移動して弁口14を開閉させることができ、弁蓋20は弁体10を覆うように設けられて、弁芯40が弁体10の軸線方向に沿って弁チャンバ11から脱離することを制限する。
【0034】
弁体10の両端には、それぞれ第1接続管12及び第2接続管13が更に設けられており、且つ第1接続管12及び第2接続管13の直径はいずれも弁体10の直径より小さく、弁蓋20は両端が開口した中空構造であり、第1接続管12が弁体10の弁蓋20から離れた一端に接続され、第2接続管13が弁蓋20に接続される。なお、弁体10と第1接続管12と、及び、弁蓋20と第2接続管13とは一体に成形されてもよく、別々のものとして接続されてもよい。
【0035】
選択的に、弁体10は全体として長い筒状を呈し、且つ中空構造に形成され、本実施例において弁体10は鋳銅の材質を選択しているが、当然ながら、他の実施例において弁体10は鋳鉄等の他の材質を採用してもよく、ここでは限定しない。
【0036】
弁蓋20又は弁体10の弁蓋20に近接する端部に動止ロッド21を設け、弁芯40に制限部41を設けることにより、動止ロッド21が制限部41に係合されて、弁芯40に対して周方向の制限を行うことができる。
【0037】
説明すべきこととして、通常の一方向弁は、弁芯が弁体内で移動することにより一方向弁の開閉機能を実現し、弁芯は弁体内部で自由に回転でき、一方向弁の作動過程において、弁芯は内部を流れる媒体により回転するため、ノイズが発生する。
【0038】
本出願において、動止ロッド21と制限部41との係合により、弁芯40の周方向移動を制限して、弁芯40の回転、及び弁体10の内壁又は弁蓋20に衝突してノイズが発生することを回避する。注意すべきこととして、本実施例において、本出願では、弁芯40自体の重力により弁口14を封止し、逆流を防止する重力式一方向弁100を採用するため、この一方向弁100は縦方向に配置しなければ、一方向弁100の一方向流れの効果を実現することができない。説明すべきこととして、本出願において、媒体とは、一方向弁100を流れる流体であり、本実施例において媒体は冷媒であり、他の実施例において媒体は圧縮空気等であってもよい。
【0039】
図3及び図4を参照すると、制限部41は複数であり、複数の制限部41は、弁芯40の周方向に沿って均一に配置されており、動止ロッド21は、任意の2つの制限部41の間に挿設されて制限部41の側壁に当接して弁芯40の周方向移動を制限することができる。このように設計すると、動止ロッド21と制限部41との係合により、弁芯40の時計回りを制限できるだけでなく、弁芯40の反時計回りも制限できる。
【0040】
選択的に、制限部41は3つであり、弁芯40の周方向に沿って、任意の2つの制限部41の間に配置ゾーン414が形成され、動止ロッド21の一端がそのうちの1つの配置ゾーン414内に位置し、他端が他の配置ゾーン414内まで延在して、動止ロッド21が3つの制限部41のいずれとも係合されて制限できるようにする。3つの制限部41を設けると、弁芯40の時計回りや反時計回りを制限できるだけでなく、制限部41の数を減少させることができることにより、制限部41が過度に多いために弁チャンバ11のスペースを占有して、一方向弁100の流通能力に影響をもたらすことを回避するとともに、制限部41により弁芯40がバランスを保つことができることが理解できる。
【0041】
図5を参照すると、一実施例において、弁蓋20には制限溝22が穿設されており、動止ロッド21が制限溝22内に設けられており、弁体10の弁蓋20に近接する端部の内壁には制限段差15が設けられており、弁蓋20の弁体10に近接した端面が制限段差15に当接されており、制限溝22の一側が開口して設けられ、動止ロッド21の一側が制限段差15に当接されるため、これにより動止ロッド21、制限段差15を固定するとともに弁蓋20を制限する役割を果たす。
【0042】
図6を参照すると、他の実施例において、弁体10の弁蓋20に近接する端部の内壁には制限段差15が設けられており、制限段差15には制限溝22が穿設されており、弁蓋20の弁体10に近接した端面が制限段差15に当接されており、制限溝22の一側が開口して設けられ、動止ロッド21が制限溝22内に設けられて弁蓋20の弁体10に近接する端部の端面に当接されるため、これにより動止ロッド21、制限段差15を固定するとともに弁蓋20を制限する役割を果たす。
【0043】
引き続き図1を参照すると、動止ロッド21は、一方向弁100の軸線に垂直して設けられて、動止ロッド21の両端とも制限部41に係合されて制限を行うことができ、更に、動止ロッド21を各制限部41のいずれにも作用させることができるとともに、動止ロッド21の長さを短縮し、スペースを節約することができる。
【0044】
選択的に、動止ロッド21の軸線と、弁蓋20の動止ロッド21に近接する端部の端面の中心線とが同一線上にあり、このように設計すると、動止ロッド21の長さを延長して、各制限部41のいずれとも係合されることを確保して、制限の役割をより良好に果たすことができる。
【0045】
動止ロッド21の断面は、円形、矩形又は三角形を呈してもよい。
【0046】
図4を参照すると、制限部41は、翼板411及び尾翼412を含み、尾翼412が翼板411に設けられ、尾翼412が弁芯40の弁蓋20に近接する端部に対して突出して設けられることにより、尾翼412が動止ロッド21の側壁に係合されることができ、尾翼412と翼板411との間には第2段差413が設けられており、尾翼412の一端が弁蓋20の内壁に当接して、弁芯40に対して軸方向の制限を行うことができる。第2段差413の配置により、尾翼412の外側面が翼板411に対して後退し、尾翼412の外接円の直径が減少し、これにより尾翼412が弁蓋20内に入り込むことができ、動止ロッド21が尾翼412の側壁に係合されて、弁芯40に対する制限の役割が実現される。
【0047】
制限部41の一側は、弁体10の内壁の方向へ突出して設けられ、隣接する2つの制限部41の間には、媒体が流れる流路が形成される。
【0048】
弁芯40の動止ロッド21から離れた一端に封止面42を有し、封止面42は弁体10の内壁に係合されて、弁口14を封止することができる。
【0049】
封止面42はテーパ面であり、弁口14とテーパ面シールを形成して、封止性を強化することができる。
【0050】
取り付ける過程において、まず、弁芯40を弁体10内に配置し、その後、動止ロッド21を弁蓋20又は弁体10内の制限溝22内に入れてから、弁体10を覆うように弁蓋20を設けることにより、動止ロッド21が弁蓋20又は制限段差15に当接されるようにする。
【0051】
本出願は、上記の一方向弁100を含む空調機(図示せず)を更に提供する。
【0052】
作動過程において、媒体が第1接続管12から弁口14に入ると、媒体の圧力により弁芯40が弁口14から脱離する方向に向かって押し付けられ、このとき弁口14が開かれ、媒体が第2接続管13に向かう方向へ流れる過程において、弁芯40は第2接続管13に近接する方向へ向かって移動するとともに弁体10の軸線の回りを回転しながら移動し、移動中に弁体10の内壁に衝突してノイズが発生し、弁芯40が弁蓋20に近接するまで移動したとき、動止ロッド21が制限部41の側壁に当接され、尾翼412が弁蓋20の内壁に当接されて、弁芯40の移動が停止するにつれてノイズも停止し、一方、媒体が第2接続管13から第1接続管12へ流れる場合、弁芯40は媒体の押し付けにより弁口14に向かって弁口14を封止するまで移動し、これにより媒体が第1接続管12に流れ込むことを防止し、媒体の逆流を回避し、一方向弁100の一方向流れの効果が実現される。
【0053】
以上の実施例の各技術特徴は、任意に組み合わせてもよく、説明を簡潔にするために、上記の実施例における各技術特徴の可能な組み合わせについて全て説明していないが、これらの技術特徴の組み合わせが矛盾しない限り、いずれも本明細書に記載されている範囲とみなすべきである。
【0054】
以上の実施例は、本出願のいくつかの実施形態を示すものにすぎず、その説明は具体的且つ詳細であるが、出願の範囲を制限するものとして理解するべきではない。指摘すべきこととして、当業者にとって、本出願の思想を逸脱しない範囲で、更にいくつかの変形及び改良を行うことができるが、これらはいずれも本出願の保護範囲に属する。従って、本出願の保護範囲は添付された請求の範囲に準ずるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6