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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】コンピュータ用マウス
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0354 20130101AFI20240711BHJP
   G05G 1/02 20060101ALI20240711BHJP
   G05G 1/08 20060101ALI20240711BHJP
   G05G 25/00 20060101ALI20240711BHJP
   F16H 19/04 20060101ALI20240711BHJP
   F16H 19/02 20060101ALI20240711BHJP
   F16H 21/44 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
G06F3/0354 441
G05G1/02 B
G05G1/08 Z
G05G25/00 C
F16H19/04 Z
F16H19/02 D
F16H21/44 Z
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023542519
(86)(22)【出願日】2021-05-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(86)【国際出願番号】 KR2021006118
(87)【国際公開番号】W WO2022158657
(87)【国際公開日】2022-07-28
【審査請求日】2023-08-17
(31)【優先権主張番号】10-2021-0007931
(32)【優先日】2021-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0007932
(32)【優先日】2021-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523264286
【氏名又は名称】イ ハンキル
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イ ハンキル
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2018-0066353(KR,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2015-0002244(KR,U)
【文献】米国特許第10592008(US,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0055654(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0083549(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0115333(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0038523(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0354
G05G 1/02
G05G 1/08
G05G 25/00
F16H 19/04
F16H 19/02
F16H 21/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に、複数のボタンと、前記複数のボタンの間にホイールとが、形成され、
上方に凸状の形状からなるマウス本体;を含み、
前記マウス本体は、
下部に形成されるプレートと、上部に形成されるカバーで構成され、内部に空間が形成され、
前記空間の中間に形成される支持部と、
前記カバーを前後方向に移動させて昇降作動させる第1の駆動部と、
前記複数のボタンを左右方向に移動させて開閉作動させる第2の駆動部と、
前記カバーを後方に移動させて上昇させると共に、前記カバーの両側面に引き出される、又は、前記カバーを前方に移動する時、前記カバー内に引き込まれるサブボタンと、
前記サブボタンの出没作動を誘発する第3の駆動部と、を含み、
前記支持部は、
前記プレートの上部に載せられ、上面の両側にラックギアがそれぞれ形成される板材と、
前記板材の上部に突出形成されるボックス部と、を含み、
前記ボックス部の上面に液晶画面部が形成され、複数の設定スイッチが形成され、
前記ボックス部の前方には、スクロールホイールが形成されることを特徴とするコンピュータ用マウス。
【請求項2】
上部に複数のボタンと、前記複数のボタンの間にホイールとが、形成され、
上方に凸状の形状からなるマウス本体;を含み、
前記マウス本体は、
下部に形成されるプレートと、上部に形成されるカバーで構成され、内部に空間が形成され、
前記空間の中間に形成される支持部と、
前記カバーを前後方向に移動させて昇降作動させる第1の駆動部と、
前記複数のボタンを左右方向に移動させて開閉作動させる第2の駆動部と、
前記カバーを後方に移動させて上昇させると共に、前記カバーの両側面に引き出される、又は、前記カバーを前方に移動する時、前記カバー内に引き込まれるサブボタンと、
前記サブボタンの出没作動を誘発する第3の駆動部と、を含み、
前記第1の駆動部は、
前記カバーの底面に、上端がヒンジ結合され、下端は前記プレートの上面に形成される突出部にヒンジ結合される作動軸;と、
前記プレートの上面に突出形成されるボスと、前記ボスに結合されるシャフトと、
前記シャフトに結合される主動ギアと、
前記主動ギアに歯車結合されるように前記支持部の上面に長手方向に形成されるラックギアと、
前記作動軸の下端のヒンジ軸に形成される第1のプーリと、前記シャフトに形成される第2のプーリと、前記第1のプーリと前記第2のプーリとを連結するベルトで構成される回転部;と、を含むことを特徴とするコンピュータ用マウス。
【請求項3】
上部に複数のボタンと、前記複数のボタンの間にホイールとが、形成され、
上方に凸状の形状からなるマウス本体;を含み、
前記マウス本体は、
下部に形成されるプレートと、上部に形成されるカバーで構成され、内部に空間が形成され、
前記空間の中間に形成される支持部と、
前記カバーを前後方向に移動させて昇降作動させる第1の駆動部と、
前記複数のボタンを左右方向に移動させて開閉作動させる第2の駆動部と、
前記カバーを後方に移動させて上昇させると共に、前記カバーの両側面に引き出される、又は、前記カバーを前方に移動する時、前記カバー内に引き込まれるサブボタンと、
前記サブボタンの出没作動を誘発する第3の駆動部と、を含み、
前記第2の駆動部は、
前記ボタンの下部に形成され、スライド長孔が形成される水平板;と、
前記支持部の前方に形成される第1の軸ピンに一端が嵌合結合され、他端は前記水平板の前記スライド長孔に嵌められる第2の軸ピンに嵌合結合され、
前記第1の軸ピンの駆動を案内するように長孔が形成されるリンク;と、を含むことを特徴とするコンピュータ用マウス。
【請求項4】
上部に複数のボタンと、前記複数のボタンの間にホイールとが、形成され、
上方に凸状の形状からなるマウス本体;を含み、
前記マウス本体は、
下部に形成されたプレートと、上部に形成されるカバーで構成されて内部に空間が形成され、
前記空間の中間に形成される支持部と、
前記カバーを前後方向に移動させて昇降作動させる第1の駆動部と、
前記複数のボタンを左右方向に移動させて開閉作動させる第2の駆動部と、
前記カバーを後方に移動させて上昇させると共に、前記カバーの両側面に引き出される、又は、前記カバーを前方に移動する時、前記カバー内に引き込まれるサブボタンと、
前記サブボタンの出没作動を誘発する第3の駆動部と、を含み、
前記第3の駆動部は、
前記支持部の側面に形成され、前記プレートのボスと突出部が収容される溝を有する連結バー;と、
前記連結バーに一端がヒンジ結合され、スライド溝が長さを有するように形成されたサイドリンクバー;と、
前記サイドリンクバーの他端にヒンジ結合されるサイドバー;と、を含み、
前記サイドバーに前記サブボタンが結合されることを特徴とするコンピュータ用マウス。
【請求項5】
前記サブボタンを回動させて上下方向に折り畳む折畳部;を含み、
前記折畳部は、
前記サイドリンクバーの前記スライド溝に一端が挿入されて移動可能にし、
他端は前記サイドバーにヒンジ結合されるロッド;と、
前記サイドバーに長手方向に形成される長孔に結合され、前記ロッドの他端がヒンジ結合されるスライダ;と
前記スライダの上面に突設された軸ピンに一端が嵌合結合される長孔が形成され、他端は前記サイドバーにヒンジ結合される誘導リンク;と、を含むことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータ用マウス。
【請求項6】
コンピュータ用マウスにおいて、
マウス本体と、前記マウス本体と着脱可能に結合されるカバー部材;と、を含み、
前記カバー部材は、上部にパネル部が形成され、前記パネル部の下部に側壁が形成され、下面には前記マウス本体の上部が挿入される挿入溝が凹状に形成され、
前記パネル部には磁性体が形成され、
前記マウス本体の外周面には前記磁性体に磁着される枠部が形成され、磁着によって前記カバー部材を結合することができ、
前記パネル部に第1の端子部が形成され、
前記マウス本体の下部に前記第1の端子部と接触する第2の端子部が形成され、センサ信号が伝送されるものであり、
前記カバー部材は、
前記挿入溝の内周面にセンサが形成され、内部には電源供給部が形成されたものであり、
前記センサと前記第1の端子部とが電気的に連結されて前記センサから読出された信号を前記第1の端子部に送信するものであり、
前記第1の端子部は凸状の凸部が形成され、前記第2の端子部は凹状の凹部からなり、相互に嵌合結合されて接触状態が維持されることを特徴とする携帯が容易なコンピュータ用マウス。
【請求項7】
前記マウス本体は、
上部に装着された複数のボタン及びボディが弧状に形成され、ステンレス又はアルミニウムからなり、
前記複数のボタンの間にはタッチ反応型ホイールが形成されることを特徴とする請求項6に記載の携帯が容易なコンピュータ用マウス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ用マウスに係り、用途又は各個人的な好みのサイズに適合するように大きさと形状が変形され、携帯が容易であり、美麗かつ高級な外観を有するコンピュータ用マウスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
マウスは、コンピュータの入力装置の一つとして手で握りやすい凸状を形成し手に入るように小さい大きさに形成される。
【0003】
コンピュータ本体と有線又は無線で連結され、画面上のカーソルを移動(入力)するためのボタンが複数形成され、これらのボタンの間にホイールが備えられてなる。
【0004】
手で包みながら握りやすいように上方に凸状に形成され、マウスの上部面に手のひらを軽く乗せて親指と小指とで両側面を握って使用することになる。
【0005】
一般的に、コンピュータ用マウスは常時外部に露出されているので、汚染が懸念され、衝撃により破損する恐れがある。
【0006】
また、従来技術によるコンピュータ用マウスは、一般的に、安価な消耗品として取り扱われるため、通常、合成樹脂素材からなる安価な材質で製造されるので、高級なイメージを望む消費者の要求(Needs)を満たしていないという短所があった。
【0007】
また、従来技術によるコンピュータ用マウスは、大きさが固定されているため、手の大きい人が使用するにはグリップ部が小さくて不便があり、DPI、バックスペース等の機能をさらに負担することができる追加ボタンが必要であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、従来技術の問題点を解消するために案出されたものであって、ノーマルタイプの大きさに使用することもあり、必要に応じてグリップ部の幅と高さを増加させ、手の大きい人が楽に使用することができ、長時間の細かい作業に最適化することができるように大きさと形状変形が可能であり、カジュアルモードの時は無騒音で作動することができ、プロモードの時は騒音で作動するコンピュータ用マウスを提供することにその目的がある。
【0009】
また、本発明は従来技術の問題点を解消するために案出されたものであって、携帯が容易であり、外部衝撃からボタン部を保護しつつも、外観が美麗なように高級な材質からなるカバーを備え、カバーが本体と電気的に連結されて信号送受信と電源供給ができるようにした携帯が容易なコンピュータ用マウスを提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記本発明の目的は、上部に、複数のボタンと、前記複数のボタンの間にホイールとが、形成され、上方に凸状の形状からなるマウス本体;を含み、前記マウス本体は、下部に形成されるプレートと、上部に形成されるカバーで構成されて内部に空間が形成され、前記空間の中間に形成される支持部と、前記カバーを前後方向に移動させて昇降作動させる第1の駆動部と、前記複数のボタンを左右方向に移動させて開閉作動させる第2の駆動部と、前記カバーを後方に移動させて上昇させると共に、前記カバーの両側面に引き出される、又は、前記カバーを前方に移動する時、前記カバー内に引き込まれるサブボタンと、前記サブボタンの出没作動を誘発する第3の駆動部と、を含むコンピュータ用マウスにより達成することができる。
【0011】
前記支持部は、プレートの上部に載せられて上面の両側にラックギアがそれぞれ形成される板材と、前記板材の上部に突出形成され、ボックス部で構成され、ボックス部の上面に液晶画面部が形成され、複数の設定スイッチが形成され、前記複数の設定スイッチは、DPI、LED照明色、サブボタンの機能を設定することを特徴とする。
【0012】
前記ボックス部の前方には、スクロールホイールが形成されることを特徴とする。
【0013】
前記第1の駆動部は、カバーの底面に上端がヒンジ結合され、下端はプレートの上面に形成される突出部にヒンジ結合される作動軸;と、プレートの上面に突出形成されるボスと、前記ボスに結合されるシャフトと、前記シャフトに結合される主動ギアと、主動ギアに歯車結合されるように支持部の上面に長手方向に形成されるラックギアと、作動軸の下端ヒンジ軸に形成される第1のプーリと、前記シャフトに形成される第2のプーリと、前記第1のプーリと第2のプーリとを連結するベルトで構成される回転部;とを含むことを特徴とする。
【0014】
前記第2の駆動部は、前記ボタンの下部に形成され、スライド長孔が形成される水平板;と、支持部の前方に形成される第1の軸ピンに一端が嵌合結合され、他端は前記水平板のスライド長孔に嵌められる第2の軸ピンに嵌合結合され、第1の軸ピンの駆動を案内するように長孔が形成されるリンク;と、を含むことを特徴とする。
【0015】
前記第3の駆動部は支持部の側面に形成され、プレートのボスと突出部が収容される溝を有する連結バー;と、連結バーに一端がヒンジ結合され、スライド溝が長さを有するように形成されるサイドリンクバー;と、サイドリンクバーの他端にヒンジ結合されるサイドバー;と、を含み、サイドバーにサブボタンが結合されることを特徴とする。
【0016】
前記サブボタンを回動させて上下方向に折り畳む折畳部;を含み、折畳部はサイドリンクバーのスライド溝に一端が挿入されて移動可能とし、他端はサイドバーにヒンジ結合されるロッド;と、サイドバーに長手方向に形成される長孔に結合され、前記ロッドの他端がヒンジ結合されるスライダ;と、スライダの上面に突設される軸ピンに一端が嵌合結合される長孔が形成され、他端はサイドバーにヒンジ結合される誘導リンク;と、を含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の目的は、コンピュータ用マウスにおいて、マウス本体と、前記マウス本体と着脱可能に結合されるカバー部材;とを含み、前記カバー部材は、上部にパネル部が形成され、前記パネル部の下部に側壁が形成され、下面にはマウス本体の上部が挿入される挿入溝が凹状に形成され、前記パネル部には磁性体が形成され、前記マウス本体の外周面には前記磁性体と磁着される枠部が形成されて磁着により前記カバー部材を結合することができ、前記パネル部に第1の端子部が形成され、前記マウス本体の下部に前記第1の端子部と接触する第2の端子部が形成されてセンサ信号及び電源が供給されるようにする携帯が容易なコンピュータ用マウスにより達成することができる。
【0018】
前記カバー部材は、前記挿入溝の内周面にセンサが形成され、内部には電源供給部が形成されるものであり、センサと第1の端子部が電気的に連結されてセンサから読出された信号を第1の端子部に送信することを特徴とする。
【0019】
前記マウス本体は、上部に装着される複数のボタン及びボディが弧状に形成され、ステンレス又はアルミニウムからなり、前記複数のボタンの間にはタッチ反応型ホイールが形成され、前記第1の端子部は凸状の凸部が形成され、前記第2の端子部は凹状の凹部からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、ノーマルタイプの大きさで使用することができ、必要によってはグリップ部の幅と高さを増加させて手の大きい人が楽に使用することができ、形状変更によって長時間の細かい作業に最適化することもでき、カジュアルモードの時は無騒音で作動することができ、プロモードの時は騒音で作動することができるため、場所又はユーザの気分に応じて変形を自由に適用することができる効果がある。
【0021】
また、本発明によると、携帯が容易であり、外部衝撃からマウス本体及びボタン部を保護しつつも、高級な材質からなるカバーとマウス本体を提供して外観が美麗になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明に係るコンピュータ用マウスのカジュアルモードを示す斜視図である。
図2】本発明に係るコンピュータ用マウスを示す分解斜視図である。
図3】本発明に係るコンピュータ用マウスのプロモードを示す斜視図である。
図4】本発明に係るコンピュータ用マウスを示す側断面図である。
図5】本発明に係るコンピュータ用マウスの内部を示す底面図である。
図6】本発明に係るコンピュータ用マウスの内部を示す底面斜視図である。
図7】本発明に係るコンピュータ用マウスのプロモードの時の内部を示す斜視図である。
図8】本発明に係るコンピュータ用マウスのカジュアルモードの時の内部を示す斜視図である。
図9】本発明に係るコンピュータ用マウスの「第3の駆動部」の折り畳む状態を示す斜視図である。
図10】本発明に係るコンピュータ用マウスの「第3の駆動部」の展開状態を示す斜視図である。
図11】本発明に係るコンピュータ用マウスの「第3の駆動部」の展開状態を示す斜視図である。
図12】本発明に係るコンピュータ用マウスの携帯モードを示す斜視図である。
図13】本発明に係るコンピュータ用マウスの分解斜視図である。
図14】本発明に係るコンピュータ用マウスの「カバー部材」を裏返した斜視図である。
図15】本発明に係るコンピュータ用マウスのカバー部材をマウス本体の下部に結合させるカジュアルモードを示す断面図である。
図16】本発明に係るコンピュータ用マウスの「カバー部材」に対する断面図である。
図17】本発明に係るコンピュータ用マウスの変形例を順次に示す図である。
図18】本発明に係るコンピュータ用マウスの変形例を順次に示す図である。
図19】本発明に係るコンピュータ用マウスの変形例を順次に示す図である。
図20】本発明に係るコンピュータ用マウスの変形例を順次に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付された図面を参照して実施形態を詳細に説明する。しかし、実施形態には多様な変更を加えることができ、特許出願の権利範囲がこれらの実施形態によって制限され、又は、限定されるものではない。実施形態に対する全ての変更、均等物乃至代替物が権利範囲に含まれるものと理解しなければならない。
【0024】
添付された図面の中で、図1は、本発明に係るコンピュータ用マウスのカジュアルモードを示す斜視図であり、図2は、本発明に係るコンピュータ用マウスを示す分解斜視図であり、図3は、本発明に係るコンピュータ用マウスのプロモードを示す斜視図であり、図4は、本発明に係るコンピュータ用マウスを示す側断面図であり、図5は、本発明に係るコンピュータ用マウスの内部を示す底面図であり、図6は、本発明に係るコンピュータ用マウスの内部を示す底面斜視図であり、図7は、本発明に係るコンピュータ用マウスのプロモードである時に内部を示す斜視図であり、図8は、本発明に係るコンピュータ用マウスのカジュアルモードである時に内部を示す斜視図であり、図9は、本発明に係るコンピュータ用マウスの「第3の駆動部」の折り畳む状態を示す斜視図であり、図10は、本発明に係るコンピュータ用マウスの「第3の駆動部」が展開される状態を示す斜視図である。
【0025】
本発明に係るコンピュータ用マウスは、上部に複数のボタン120と、複数のボタン120との間にスクロールホイール130とが形成され、上方に凸状からなるマウス本体100;を含んで構成される。スクロールホイール130は、タッチ方式のスクロールホイールであり得る。この状態を「カジュアルモード」と称する。
【0026】
カジュアルモードでは、前方のボタン120が無騒音方式で具現される。カジュアルモードは、オフィスのように比較的静かな場所で使用する場合に適用される。
【0027】
一方、後述の「プロモード」に変更させると、ボタン120は騒音方式で具現される。プロモードは、ゲームのように比較的活動的な動きが必要な時に使われ、カチカチというクリック音が発生されることで軽快な感じを与えることができる。
【0028】
マウス本体100は、下部に形成されるプレート160と、上部に形成されるカバー140と、で構成されて内部に空間が形成され、空間の中間に形成される支持部170と、
カバー140を前後方向に移動させて昇降作動させる第1の駆動部300と、
複数のボタン120を左右方向に移動させて開閉作動させる第2の駆動部400と、
カバー140を後方に移動させて上昇させると共に、カバー140の両側面に引き出され、又はカバー140を前方に移動する時、カバー140内に引き込まれるサブボタン180と、前記サブボタン180の出没作動を誘発する第3の駆動部500と、を含んで構成される。
【0029】
本発明で記述されている方向に対する基準は、前方とは図1を基準として左側を意味し、後方とは右側を意味することを明らかにしておく。
【0030】
支持部170は、プレート160の上部に載せられて上面両側にラックギア173がそれぞれ形成された板材172と、前記板材172の上部に突出形成され、ボックス部(B)で構成される。
【0031】
ボックス部(B)の上面に液晶画面部(B2)が形成され、液晶画面部(B2)は数値をデジタルで表示する。
【0032】
液晶画面部(B2)の一側であって、また板材172の上部に設定スイッチ166が複数形成される。
【0033】
複数の設定スイッチ166を操作することで、DPI、照明、サブボタンの機能を設定することになる。
【0034】
また、ボックス部(B)の前方にはスクロールホイール130が備えられる。スクロールホイール130は、機械式駆動であるため、板材172の上部両側に形成されたブラケット132との間に結合されて回転できるようにする。
【0035】
さらに、プレート160の上部又は支持部170にLED(未図示)を設けてカバー140が開放される時、LEDがオン作動することで照明機能が付加されるようにする。
【0036】
カバー140を開閉作動させる第1の駆動部300は、カバー140の底面に上端がヒンジ結合され、下端はプレート160の上面に形成される突出部165にヒンジ結合される作動軸310;と、プレート160の上面に突出形成されるボス320と、前記ボス320に結合されるシャフト330と、前記シャフト330に結合される主動ギア340と、主動ギア340に歯車結合されるように支持部170の上面に長手方向で形成されるラックギア173と、作動軸310の下端ヒンジ軸311に形成される第1のプーリ174と、シャフト330に形成される第2のプーリ176と、第1のプーリ174と第2のプーリ176とを連結するベルト175で構成される回転部(R);と、を含んで構成される。
【0037】
作動軸310は、前後にそれぞれ備えられてプレート160の上面にヒンジ結合され、両側にそれぞれ一対で備えられ、カバー140の底面に形成されたヒンジ連結部143にピンで結合される(図2及び図4参照)。
【0038】
主動ギア340は、扇形状になって円弧部を備えており、円弧部に歯形が形成されて前記ラックギア173と歯車結合され、他側にシャフト330が結合されてシャフト330と一体的に回転作動することができる。
【0039】
従って、図7又は図8に示すように、カバー140の前後方向の移動によって、作動軸310が前後に移動されると、これに連結された第1のプーリ174が回転され、ベルト175が回転され、第2のプーリ176が回転されるので、主動ギア340が上下方向に回転され、主動ギア340に歯車結合されたラックギア173を前後方向に押すことになって支持部170を前後に移動される。
【0040】
好ましくは、図4に示すように、カバー140を後方に引いて開放させると、左側の作動軸310が右側の作動軸310より高い位置に置かれるようにして、カバー140が後方に開放されつつ上昇することができ、高さが上方に調整される。
【0041】
一方、ボタン120を左右方向に開閉作動させる第2の駆動部400について説明する。
【0042】
図5乃至図8に示すように、第2の駆動部400は、ボタン120の下部に形成され、スライド長孔422が形成された水平板420;と、支持部170の前方に形成された第1の軸ピン431に一端が嵌合結合され、他端は前記水平板420のスライド長孔422に嵌められる第2の軸ピン432に嵌合結合され、第1の軸ピン431の駆動を案内するように長孔441が形成されたリンク440;と、を含んで構成される。
【0043】
図7を参照してみると、リンク440の中央には基準ピン433が結合される。基準ピン433は、プレート160に固定されたものであるため、位置変動がない。
【0044】
従って、リンク440は、基準ピン433を中心に前後方向に回転することになる。
【0045】
第2の駆動部400の作動を説明すると、
図8に示すように、支持部170が後方に移動すると第1の軸ピン431が後方に移動され、リンク440を回転させることになり、リンク440に連結された第2の軸ピン432がリンク440のスライド長孔422に沿って移動されるので、ボタン120が閉じる方向に作動するようになる。
【0046】
閉じる方向とは、両側のボタン120が互いに集まるようになる作動を意味する。
【0047】
これと反対に、図7に示すように、支持部170が前方に移動すると、第1の軸ピン431が前方に移動され、リンク440を逆方向に回転させるようになり、リンク440に連結された第2の軸ピン432がリンク440のスライド長孔422に沿って逆方向に移動されるので、両側のボタン120が開放される方向に作動するようになる。
【0048】
開放とは、両側のボタン120が互いに反対方向に離隔されてスクロールホイール130が露出されるようにする作動を意味する。
【0049】
一方、サブボタン180を出没作動させる第3の駆動部500について、図5及び、図9乃至図11を参照して説明する。
【0050】
第3の駆動部500は、支持部170の側面に形成され、プレート160のボス320と突出部165が収容される溝521を有する連結バー520;と、連結バー520に一端がヒンジ結合され、スライド溝542が長さを有するように形成されたサイドリンクバー540;と、サイドリンクバー540の他端にヒンジ結合されるサイドバー560;と、を含み、サイドバー560にサブボタン180が結合される。
【0051】
プレート160の上面に突設された突起546がサイドリンクバー540のスライド溝542に結合される。
【0052】
図9及び図10を参照すると、突起546に乗ってサイドリンクバー540が回動する間、スライド溝542に案内することができる。
【0053】
また、両側の2本のサイドリンクバー540を連結するリンクバーの連結台545が備えられており、2本のサイドリンクバー540は回動する過程で互いに広がったり狭まったりすることなく均一な間隔に維持することができる。
【0054】
また、サブボタン180を回動させて上下方向に折り畳み作動させる折畳部580;を含む。
【0055】
折畳部580は、サイドリンクバー540のスライド溝542に一端が挿入されて移動可能にし、他端はサイドバー560にヒンジ結合されるロッド582;と、サイドバー560に長手方向に形成される長孔562に結合され、前記ロッド582の他端がヒンジ結合されるスライダ584;と、スライダ584の上面に突設された軸ピンに一端が嵌合結合される長孔587が形成され、他端はサイドバー560にヒンジ結合される誘導リンク586;と、を含んで構成される。
【0056】
図3図10図11に示すように、サイドリンクバー540が展開されると、ロッド582がスライド溝542に沿って移動し、ロッド582の他端に連結されたスライダ584がサイドバー560の長孔562に沿って右側に移動し、スライダ584に連結された誘導リンク586の長孔587に沿ってスライダ584の軸ピンが移動することで、サイドバー560が垂直に立てられ、併せて、サブボタン180が垂直に配置されることができる。
【0057】
従って、図3及び図5に示すように、ゲームのような活動的な動作をする必要がある時は、「プロモード」に変換させる。
【0058】
即ち、カバー140が後方に移動しながら上昇し、左右にそれぞれサブボタン180が引き出される。このように、プロモードに変換されると、クリック音が発生し、騒音方式で具現される。
【0059】
また、ボタン120が両側に開放されながら内部のスクロールホイール130が露出される。
【0060】
ボックス部(B)の液晶画面部(B2)が露出される。
【0061】
なお、設定スイッチ166を操作して、DPI、LEDのオン-オフ、色、サブボタン180の操作機能を設定することが可能となる。
【0062】
サブボタン180が引き出されると、騒音で作動するのでクリック感を感じることができ、ユーザに満足感を与えることができる。
【0063】
一方、携帯が容易であり、且つ美麗で高級な外観を有するように、カバー部材がさらに形成されるコンピュータ用マウスについて説明する。ここで、図12乃至図20は、前記の図1乃至図11に示すコンピュータ用マウスを簡略に表示して、本発明の主要な技術思想が明らかになるように示す。
【0064】
添付の図面中において、図12は本発明に係るコンピュータ用マウスの携帯モードを示す斜視図であり、図13は本発明に係るコンピュータ用マウスのカジュアルモードを示す斜視図であり、図14は本発明に係るコンピュータ用マウスのカバー部材を示す断面図であり、図15は本発明に係るコンピュータ用マウスの通電手段を示す平面図であり、図16は本発明に係るコンピュータ用マウスの「カバー部材」に対する断面図であり、図17乃至も20は本発明に係るコンピュータ用マウスの変形例を順次に示す図面である。
【0065】
開示される実施形態によれば、マウス本体100と、マウス本体100と着脱可能に結合されるカバー部材200と、を含んで構成される。
【0066】
図12に示すように、本発明に係るコンピュータ用マウスは、携帯しやすく、内部のマウス本体100を保護するようにカバー部材200の内側にマウス本体100が収納される状態であり、これを「携帯モード」と称する。
【0067】
カバー部材200は、上部に平板状のパネル部220が形成され、前記パネル部220の外周面に沿って下部には側壁240が形成され、下面にはマウス本体100の上部が挿入される挿入溝290が凹んで形成される。
【0068】
パネル部220は、素材の高級性を向上させてグリップ感を良くするために、革又はシリコンがコーティングされた合成樹脂素材からなることができる。
【0069】
好ましくは、パネル部220の下端には、少なくとも1箇所以上にパッド225を形成することができる。パッド225は、カバー部材200の下部面が地面と離隔されるようにし、過度なスリップを防止するためのものであり、テフロン(登録商標)素材で形成される。
【0070】
勿論、テフロン素材のみに限定する必要はなく、ゴム又は弾性を有する合成樹脂で構成できるのは当然である。
【0071】
好ましくは、カバー部材200のパネル部220にマウス本体100が固定されるように相互結合手段を含むことができる。
【0072】
一実施形態に係る結合手段としては、パネル部220及び側壁240に磁性体(M)が形成され、マウス本体100の外周面には前記磁性体(M)と磁着される鉄(Fe)素材からなる枠部104が形成され、磁着によって前記カバー部材200を結合することができる。
【0073】
勿論、枠部104にはパネル部220の磁性体(M)と極性の異なる磁性体(未図示)が形成されるものでもありうる。
【0074】
開示される実施形態においては、結合手段として磁性体を提示したが、必ずしもこれに限定される必要はなく、カバー部材200とマウス本体100を連結固定させることができる手段であれば本発明の概念に含まれると見なされるべきである。
【0075】
一方、パネル部220とマウス本体100との間の電気的な信号伝達及び電源供給が可能なように通電手段が含まれる。
【0076】
一実施形態に係る通電手段は、パネル部220に第1の端子部260が形成され、マウス本体100の下部に第1の端子部260と接触する第2の端子部150が形成されてセンサ信号及び電源が供給されるようにする。
【0077】
図14及び図16を参照してみると、カバー部材200は、挿入溝290の内周面にセンサ270が形成され、内部には電源供給部280が形成され、センサ270と第1の端子部260が電気的に連結されてセンサから読出された信号を第1の端子部260に送信する。
【0078】
センサ270は光センサが適用され、電源供給部280はバッテリーが適用される方が好ましい。
【0079】
従って、センサ270で感知される位置変更信号を第1の端子部260に伝送し、第1の端子部260と連結され、マウス本体100に形成された第2の端子部150を介して電気的に連結することができるので、ボタン120及びスクロールホイール130の操作信号がコンピュータに伝送される。
【0080】
前記マウス本体100は、上部に装着された複数のボタン120及びボディ102が弧状に形成され、ステンレス又はアルミニウムからなり、複数のボタン120の間にはタッチ反応型スクロールホイール130が形成される。
【0081】
好ましくは、第1の端子部260は凸状の凸部261が形成され、第2の端子部150は凹状の凹部152からなることで、相互に嵌合結合されて接触状態を安定的に維持することができる。
【0082】
このように構成された本発明の作用を説明すると、次のようになる。
【0083】
携帯モードで使用する場合には、図12及び図17に示すように、マウス本体100の上部にカバー部材200を結合させてマウス本体100が挿入溝290に挿入されるようにする。
【0084】
結合が完了すると、カバー部材200のパネル部220とマウス本体100の枠部104が結合手段によって結合される。一例によれば、パネル部220の磁性体(M)が枠部104に磁着されて結合された状態を維持することができる。
【0085】
以後、図15に示すように、マウスを使用するために変換させることになり、これを「カジュアルモード」と称する。
【0086】
カバー部材200を分離してマウス本体100の下部に密着させる。
【0087】
このように密着させると、カバー部材200のパネル部220の磁性体(M)がマウス本体100の枠部104に磁着されて固定状態を維持することができる。
【0088】
マウス本体100を手で把持した状態で電源を入れ、コンピュータと無線又は有線で連結してから使用することになる。
【0089】
マウス本体100の動きと共にカバー部材200が動き、動きによる位置変動をセンサ270で感知してマウス本体100に送信し、併せてコンピュータに伝送して入力装置として機能できるようになる。
【0090】
以上、添付の図面を参照して、本発明の実施形態をさらに詳しく説明したが、本発明は必ずしもこのような実施形態に限定されるわけではなく、本発明の技術思想から逸脱しない範囲内で多様に変形実施することができる。
【符号の説明】
【0091】
100:マウス本体
120:ボタン
130:スクロールホイール
140:カバー
150:第2の端子部
160:プレート
170:支持部
173:ラックギア
174:第1のプーリ
175:ベルト
176:第2のプーリ
180:サブボタン
200:カバー部材
220:パネル部
225:パッド
240:側壁
290:挿入溝
M:磁性体
260:第1の端子部
270:センサ
280:電源供給部
300:第1の駆動部
310:作動軸
320:ボス
330:シャフト
340:主動ギア
400:第2の駆動部
420:水平板
440:リンク
500:第3の駆動部
520:連結バー
540:サイドリンクバー
560:サイドバー
580:折畳部
582:ロッド
584:スライダ
586:誘導リンク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図16
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図18
図19
図20