(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】レンジフード
(51)【国際特許分類】
F24F 11/50 20180101AFI20240712BHJP
F24F 7/06 20060101ALI20240712BHJP
F24F 7/007 20060101ALI20240712BHJP
【FI】
F24F11/50
F24F7/06 101A
F24F7/007 B
(21)【出願番号】P 2021059405
(22)【出願日】2021-03-31
【審査請求日】2023-10-27
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】殿垣内 崇
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 政史郎
【審査官】奥隅 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開平6-241512(JP,A)
【文献】特開2007-93124(JP,A)
【文献】特開2009-44609(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 1/00-13/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱調理器の上方に設置され、
屋外に連通した吐出口と、
空気を吸込むための吸込口と、
前記吐出口と前記吸込口とを結ぶ通風路内に設けられる排気ファンと、を備えたレンジフードであって、
前記レンジフードの運転種別を選択するための操作部と、
遠隔操作端末より前記運転種別に対応した信号コードを受信可能な受信部と、
前記信号コードを発信可能な送信部と、
前記操作部により選択された運転種別、又は、前記受信部により受信した信号コードに対応した運転種別に基づいて、前記レンジフードの運転を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記遠隔操作端末に前記信号コードを登録するための登録モードを有し、
前記登録モードは、前記登録モードの解除を除き、前記操作部により選択された運転種別に基づく前記レンジフードの運転の制御を禁止しつつ、その選択された運転種別に対応した前記信号コードを前記送信部より送信するモードであることを特徴とするレンジフード。
【請求項2】
前記登録モードは、前記操作部の操作を無効にするための操作が前記操作部に対してなされた場合にあわせて開始されることを特徴とする請求項1記載のレンジフード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱調理器の上方に設置され、調理時に発生する油煙や臭い等を吸い込んで屋外へ排出するレンジフードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、レンジフードを遠隔操作するためのリモートコントローラ(以下「リモコン」と称す)を備えたレンジフードが知られている(例えば、特許文献1)。また、近年、ひとつのリモコンから複数の電気機器を操作するスマートリモコンが普及してきている(例えば、特許文献2)。
【0003】
スマートリモコンにてレンジフードを操作できるようにするためには、当該レンジフード専用に用意されたリモコンから発信されるレンジフードの操作に係る固有の信号コードを、スマートリモコンに登録する必要がある。また、スマートリモコンにおいてレンジフードに係る複数の操作を可能とする場合には、各々の操作に係る信号コードを1つずつ登録する必要がある。即ち、スマートリモコンに登録したい操作(信号コード)が複数ある場合には、登録したい操作(信号コード)毎に、レンジフード専用のリモコンを操作することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平6-26679号公報
【文献】特開2019-29679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、スマートリモコンに操作(信号コード)を登録する場合に、レンジフードが専用のリモコンから発せられる信号コードを受信する環境下にある場合も十分に生じ得る。このような場合、スマートリモコンへの操作(信号コード)の登録のためにリモコンから発せられた信号コードによって、意図せずレンジフードの運転状態が変更され、使用者に不快感を与えてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、操作に係る信号コードを遠隔操作端末に登録する場合に、意図せず運転状態が変更されることを抑制できるレンジフードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本発明のレンジフードは、加熱調理器の上方に設置され、吐出口と、吸込口と、排気ファンと、操作部と、受信部と、送信部と、制御部と、を備える。吐出口は屋外に連通する。吸込口は排気ファンにより生成された気流(空気)を吸込む。排気ファンは、吐出口と吸込口とを結ぶ通風路内に設置され、吸込口から吸い込まれた空気を吐出口から排気する。操作部は、レンジフードの運転種別を選択するものである。受信部は、遠隔操作端末より運転種別に対応した信号コードを受信可能なものである。送信部は、信号コードを発信可能なものである。制御部は、操作部により選択された運転種別、又は、受信部により受信した信号コードに対応した運転種別に基づいて、レンジフードの運転を制御するものである。当該制御部は、遠隔操作端末に信号コードを登録するための登録モードを有する。当該登録モードは、登録モードの解除を除き、操作部により選択された運転種別に基づくレンジフードの運転の制御を禁止しつつ、その選択された運転種別に対応した信号コードを送信部より送信するモードである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のレンジフードによれば、操作に係る信号コードを遠隔操作端末に登録する場合に、意図せず運転状態が変更されることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本発明の一実施の形態に係るレンジフードの概略構成図である。
【
図2】
図2は、同レンジフードの動作を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。よって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。従って、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
【0011】
まず、
図1を参照して、本発明の一実施の形態に係るレンジフードRの概略構成について説明する。
図1は、レンジフードRの概略構成図である。
【0012】
レンジフードRは、加熱調理器1の上方に設置され、調理時に発生する油煙や臭い等を吸い込んで屋外へ排出するものであり、複数の電気機器を操作可能な遠隔操作端末であるスマートリモコン20によって運転種別が選択可能に構成されている。レンジフードRは、本体部11と、本体部11の下方であって加熱調理器1の上方表面と対向する位置に設けられたフード部12と、を有し、また、吐出口2と、吸込口3と、排気ファン4と、操作部14と、受信部6と、送信部8と、制御部7と、を備えている。
【0013】
吐出口2は、本体部11の内部から屋外に連通する。吸込口3は、フード部12に設けられ、排気ファン4により生成された気流(空気)を吸い込む。排気ファン4は、吐出口2と吸込口3とを結ぶ本体部11内部の通風路内に設けられ、吸込口3から吸い込んだ空気を吐出口2から排気する。
【0014】
操作部14は、フード部12に設けられ、レンジフードRの運転種別を選択するために、使用者からの操作を受け付ける各種ボタンによって構成される。操作部14には、切ボタン14aと、風量切替ボタン14bとを有している。
【0015】
切ボタン14aは、レンジフードRの運転種別として、運転の停止を受け付けるボタンである。レンジフードRが運転状態にある場合に切ボタン14aが使用者によって短い時間押下操作されると、排気ファン4の回転を停止して、レンジフードRの運転を停止させる。
【0016】
また、切ボタン14aは、操作部14の操作を無効にするためのロック機能を実現するためのボタンも兼ねている。このロック機能は、例えば使用者がレンジフード内部の掃除を行いたい場合に、操作部14の誤操作によって意図せずに排気ファン4が回転し、回転する排気ファン4に使用者が接触をしてしまうことを防止するためのものである。
【0017】
切ボタン14aが使用者によって長い時間(例えば3秒)押下操作(いわゆる長押し)されることで、操作部14の操作の無効又は有効が切り替えられる。切ボタン14aの長押しによって操作部14の操作が無効の状態(ロック状態)とされた場合、そのロック状態を解除するための操作部14の長押し操作を除いて、操作部14により選択された運転種別に基づくレンジフードRの運転の制御が禁止される。
【0018】
また、本実施の形態に係るレンジフードRでは、操作部14の操作が無効の状態にある期間、スマートリモコン20に、レンジフードRの運転種別に対応した信号コードを登録するための後述の登録モード7a(
図2参照)となる。つまり、切ボタン14aに対する長押しは、レンジフードR(正確には制御部7)を登録モード7aにし、又は、その登録モード7aを解除するための操作でもある。そして、レンジフードR(制御部7)は、登録モード7aである期間、登録モード7aを解除するための操作を除いて、操作部14により選択された運転種別に基づくレンジフードRの運転の制御が禁止される状態にあるとも言い換えることができる。
【0019】
風量切替ボタン14bは、排気ファン4の換気風量の切り替えを受け付けるボタンである。レンジフードRは、その運転種別として、排気ファン4の換気風量を「弱」「中」「強」の3段階で調整されるように構成されている。換気風量の大小関係は、「弱」<「中」<「強」である。排気ファン4の換気風量が「弱」の場合に風量切替ボタン14bが使用者により操作されると、排気ファン4の換気風量が「中」に変更される。排気ファン4の換気風量が「中」の場合に風量切替ボタン14bが使用者により操作されると、排気ファン4の換気風量が「強」に変更される。排気ファン4の換気風量が「強」の場合に風量切替ボタン14bが使用者により操作されると、排気ファン4の換気風量が「弱」に変更される。
【0020】
受信部6は、フード部12に設けられ、スマートリモコン20より赤外線通信にて発信された、レンジフードRの運転種別に対応した信号コードを受信可能に構成される。レンジフードRの運転種別には、上述した通り、「運転停止」と、「換気風量:弱」と、「換気風量:中」と、「換気風量:強」と、が用意されており、それぞれの運転種別に対して各運転種別が識別可能に、信号コードが割り当てられている。受信部6は、受信した信号コードを制御部7に送信する。
【0021】
送信部8は、フード部12において受信部6に隣接して設けられ、レンジフードRの運転種別に対応した信号コードを赤外線通信にて発信可能に構成される。ここで発信された信号コードは、スマートリモコン20で受信され、スマートリモコン20に信号コードを登録させる。
【0022】
制御部7は、操作部14により選択された運転種別、又は、受信部6により受信した信号コードに対応した運転種別に基づいて、レンジフードRの動作を制御する。制御部7は、演算装置であるマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにて実行されるプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)と、プログラムの実行で使用されるデータ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とによって構成される(いずれも図示せず)。
【0023】
以上のように構成されたレンジフードRの動作について、
図2を参照して説明する。
図2は、レンジフードRの動作を説明するための説明図である。
【0024】
使用者によって操作部14が操作され、レンジフードRの運転種別が選択されると、選択された運転種別が制御部7に送信される。制御部7は、操作部14により選択された運転種別に基づいて、排気ファン4を停止させ、また、排気ファン4の換気風量を切り替えることで、レンジフードRの運転を制御する。
【0025】
また、レンジフードRは、スマートリモコン20からの遠隔操作にも対応しており、運転種別に対応した信号コードがスマートリモコン20から赤外線通信にて発信されると、受信部6にてその信号コードが受信され、受信された信号コードが制御部7に送信される。制御部7は、受信部6から信号コードを受信すると、その信号コードに対応した運転種別に基づいて、排気ファン4を停止させ、また、排気ファン4の換気風量を切り替えることで、レンジフードRの運転を制御する。
【0026】
ここで、スマートリモコン20は、無線LAN(Local Area Network)ルータ30を介して、スマートフォン31、スマートスピーカ32、二酸化炭素(CO2)センサ33等と直接、無線通信が可能に構成される。また、無線LANルータ30は、ネットワーク50を介してサーバ40と接続される。そして、サーバ40からネットワーク50及び無線LANルータ30を介してスマートリモコン20に、制御信号が送信可能に構成される。このサーバ40には、スマートフォン31、スマートスピーカ32、二酸化炭素センサ33等がネットワーク50を介して接続されている。
【0027】
スマートフォン31は、公知の情報携帯端末であり、スマートフォン31にインストールされたアプリケーションによって、レンジフードRの運転種別を選択できるように構成されている。スマートフォン31は、選択された運転種別を示す制御信号を、直接、又は、サーバ40を介して、スマートリモコン20へ送信する。
【0028】
スマートリモコン20は、スマートフォン31からの制御信号を受信すると、その制御信号に従って、対応する信号コードを赤外線通信によりレンジフードRへ送信する。これにより、例えば帰宅前に外出先から排気ファン4の換気風量を設定して換気を開始したり、運転状態のままにしていた排気ファン4の停止を外出先から指示したりできる。
【0029】
スマートスピーカ32は、対話型の音声操作が可能なAIアシスタント機能を有するスピーカである。使用者がスマートスピーカ32に対して音声入力すると、スマートスピーカ32は、入力された音声を音声認識し、音声認識結果を、ネットワーク50を介してサーバ40へ送信する。
【0030】
サーバ40は、音声認識結果に対して最も適したタスクを決定し、決定したタスクを、ネットワーク50を介してスマートスピーカ32へ送信するか、ネットワーク50及び無線LANルータ30を介して、スマートリモコン20へ送信する。スマートスピーカ32へタスクが送信された場合は、スマートリモコン20が無線LANルータ30を介してスマートリモコン20に、当該タスクを送信する。
【0031】
スマートリモコン20は、タスクに従って、対応する信号コードを赤外線通信によりレンジフードRへ送信する。これにより、使用者は、例えば手がふさがって操作部14が操作できない場合であっても、スマートスピーカ32に対して「レンジフードの換気を止めて」等と話しかける(音声入力する)ことで、レンジフードRの運転を停止させたり、排気ファン4の換気風量を切り替えたりすることができる。
【0032】
二酸化炭素センサ33は、加熱調理器1付近に設置されて、加熱調理器1付近の二酸化炭素の濃度を検知するセンサである。二酸化炭素センサ33の検知結果は、例えば、ネットワーク50を介してサーバ40に送信される。
【0033】
サーバ40は、二酸化炭素センサ33にて測定された加熱調理器1付近の二酸化炭素濃度に応じて排気ファン4の排気風量を切り替えたり、排気ファン4を停止させたりする制御信号を、ネットワーク50及び無線LANルータ30を介して、スマートリモコン20へ送信する。また、二酸化炭素センサ33が所定濃度以上の二酸化炭素濃度を検知したことを示す信号を出力可能な場合は、その信号を直接、無線LANルータ30を介してスマートリモコン20へ送信してもよい。
【0034】
スマートリモコン20は、サーバ40から送信される制御信号を受信すると、その制御信号に従って、対応する信号コードを赤外線通信によりレンジフードRへ送信する。また、スマートリモコン20は、二酸化炭素センサ33から直接、所定濃度以上の二酸化炭素濃度を検知したことを示す信号を受信した場合は、二酸化炭素の濃度を所定濃度よりも低くするため、換気風量を大きくするように排気ファン4を制御する信号コードを赤外線通信によりレンジフードRへ送信する。例えば、レンジフードRが換気風量「弱」で運転していたのであれば、スマートリモコン20は、換気風量「中」または「強」へ運転種別を変更するように、信号コードを赤外線通信によりレンジフードRへ送信する。これにより、加熱調理器1付近の二酸化炭素濃度に応じて、自動でレンジフードRの運転を制御できる。
【0035】
以上のように、レンジフードRの運転種別を、スマートリモコン20によって選択できるようにすることで、上記した様々な効果を享受できる。
【0036】
このようなスマートリモコン20では、レンジフードRの運転種別に対応した信号コードを予め登録させておく必要がある。本実施の形態のレンジフードRは、制御部7に登録モード7aを有しており、制御部7を登録モード7aとすることで、スマートリモコン20に信号コードを登録させることができる。
【0037】
登録モード7aは、使用者が操作部14の切ボタン14aを長押しすることで開始される。制御部7は、登録モード7aとなると、操作部14の切ボタン14aを長押しすることで、登録モード7aを解除させる場合を除き、操作部14により選択された運転種別に基づくレンジフードRの運転の制御を禁止する。その上で、登録モード7aにある制御部7は、操作部14が使用者により操作されると、その操作部14により選択された運転種別に対応した信号コードを送信部8より送信する。
【0038】
つまり、「運転停止」を選択すると、「運転停止」に対応した信号コードが送信部8より送信される。また、「換気風量:弱」を選択すると、「換気風量:弱」に対応した信号コードが送信部8より送信される。また、「換気風量:中」を選択すると、「換気風量:中」に対応した信号コードが送信部8より送信される。また、「換気風量:強」を選択すると、「換気風量:強」に対応した信号コードが送信部8より送信される。
【0039】
スマートリモコン20は、この送信部8より送信された信号コードを受信することで、レンジフードRの運転種別に対応した信号コードを登録することができる。
【0040】
以上のように構成されたレンジフードRは、次の作用効果を奏する。
【0041】
(1)制御部7が、スマートリモコン20に、レンジフードRの運転種別に対応した信号コードを登録するための登録モード7aを有している。この登録モード7aは、登録モード7aの解除を除き、操作部14により選択された運転種別に基づくレンジフードRの運転の制御を禁止しつつ、その選択された運転種別に対応した信号コードを、送信部8より送信する。これにより、登録モード7aにある間は、操作部14が操作されても、操作に係る信号コードをスマートリモコン20に登録しつつ、意図せずレンジフードRの運転状態が変更されることを抑制できる。
【0042】
(2)スマートリモコン20を使用する場合、専用のリモコンが不要な存在となる可能性がある。これに対し、レンジフードRは、レンジフードRに設けられた送信部8から運転種別に対応した信号コードを送信して、スマートリモコン20に登録できるので、付属品として初めから専用のリモコンを不要とすることができる。
【0043】
(3)登録モード7aは、切ボタン14aの長押しという、操作部14の操作を無効にする(ロックする)ための操作が、操作部14に対してなされた場合にあわせて開始される。これにより、登録モード7aでは、登録モード7aの解除を除き、操作部14により選択された運転種別に基づくレンジフードRの運転の制御が禁止されるということを、使用者に容易に理解させることができる。
【0044】
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、各実施の形態は、それぞれ、他の実施の形態が有する構成の一部又は複数部分を、その実施の形態に追加しあるいはその実施の形態の構成の一部又は複数部分と交換等することにより、その実施の形態を変形して構成するようにしても良い。また、上記各実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
【0045】
上記実施の形態で、登録モード7aは、切ボタン14aの長押しという、操作部14の操作を無効にする(ロックする)ための操作が、操作部14に対してなされた場合にあわせて開始される場合について説明した。これに対し、切ボタン14aとは別に、登録モード7aを開始及び解除するための専用のボタンを新たに設けてもよい。この場合も、登録モード7aは、登録モード7aの解除を除き、操作部14により選択された運転種別に基づくレンジフードRの運転の制御を禁止しつつ、その選択された運転種別に対応した信号コードを送信部8より送信するように構成される。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明に係るレンジフードは、操作に係る信号コードを遠隔操作端末に登録する場合に、意図せず運転状態が変更されることを抑制できるので、遠隔操作端末による操作が可能なレンジフードに有用である。
【符号の説明】
【0047】
R レンジフード
1 加熱調理器
2 吐出部
3 吸込部
4 排気ファン
6 受信部
7 制御部
7a 登録モード
8 送信部
11 本体部
12 フード部
14 操作部
14a 切ボタン
14b 風量切替ボタン
20 スマートリモコン
30 無線LANルータ
31 スマートフォン
32 スマートスピーカ
33 二酸化炭素センサ
40 サーバ
50 ネットワーク