IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シャンハイ トサン テクノロジー リミテッドの特許一覧

特許7519571バスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法、並びにマッピング管理装置及び接続システム
<>
  • 特許-バスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法、並びにマッピング管理装置及び接続システム 図1
  • 特許-バスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法、並びにマッピング管理装置及び接続システム 図2
  • 特許-バスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法、並びにマッピング管理装置及び接続システム 図3
  • 特許-バスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法、並びにマッピング管理装置及び接続システム 図4
  • 特許-バスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法、並びにマッピング管理装置及び接続システム 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】バスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法、並びにマッピング管理装置及び接続システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/10 20060101AFI20240712BHJP
   G06F 13/36 20060101ALI20240712BHJP
   G06F 13/12 20060101ALI20240712BHJP
   H04L 69/08 20220101ALI20240712BHJP
【FI】
G06F13/10 330C
G06F13/36 310E
G06F13/12 310E
H04L69/08
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022547315
(86)(22)【出願日】2022-07-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-04
(86)【国際出願番号】 CN2022108431
(87)【国際公開番号】W WO2023011298
(87)【国際公開日】2023-02-09
【審査請求日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】202110878601.2
(32)【優先日】2021-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522308967
【氏名又は名称】シャンハイ トサン テクノロジー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Shanghai TOSUN Technology Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】リィゥ チュ
(72)【発明者】
【氏名】シェ ユェイン
(72)【発明者】
【氏名】ムォ マン
【審査官】田名網 忠雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-230600(JP,A)
【文献】米国特許第08065454(US,B1)
【文献】米国特許第05761448(US,A)
【文献】国際公開第2011/070638(WO,A1)
【文献】特開2018-036804(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/10-13/14
G06F 13/20-13/42
H04L 69/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッピング管理装置のマッピングテーブルを配置することと、
マッピングテーブルによって論理チャネルと対応するハードウェアチャネルを関連付けることと、
論理チャネルを対応するハードウェアチャネルに接続してデータ通信を行うことと、
を含み、
前記論理チャネルを対応するハードウェアチャネルに接続してデータ通信を行う方法は、
アプリケーションがバスアダプタに接続される時に全てのサポートするバスアダプタを走査し、そしてマッピング管理装置に含まれる全てのマッピングテーブルにおいてアプリケーション名に基づいて当該アプリケーションに関連するマッピングテーブルを検索し、
当該アプリケーションに関連する各論理チャネルに対応するマッピングテーブルにおけるハードウェアタイプ、ハードウェアインデックス及びハードウェアチャネルインデックスに基づいて、対応するハードウェアが存在するか否かを検索し、
存在すれば前記ハードウェアに対応するバスアダプタを初期化し、且つ論理チャネルのデータ送受信機能を前記対応するバスアダプタのハードウェアチャネルと接続してデータ通信を行い、そうでなければ接続が失敗すること、を特徴とするバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法。
【請求項2】
前記マッピング管理装置のマッピングテーブルを配置する方法は、
マッピングテーブルにおける6つの情報フィールドを配置することと、
前記マッピングテーブルにおける6つの情報フィールドは、アプリケーション名、チャネルタイプ、論理チャネルインデックス、ハードウェアタイプ、ハードウェアインデックス、及びハードウェアチャネルインデックスを含むことと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法。
【請求項3】
前記アプリケーション名はマッピング管理装置を使用するアプリケーションの文字列名であり、
前記チャネルタイプはマッピング管理装置がマッピングを担当する論理チャネルのチャネルタイプであり、
前記論理チャネルインデックスは昇順に並ぶアプリケーションの論理チャネルリソース番号であり、
前記ハードウェアタイプは対応するバスアダプタのメーカータイプ及び当該メーカー傘下のバスアダプタの型番であり、
前記ハードウェアインデックスは対応するバスアダプタが挿入された後に同類のハードウェアを区別する番号であり、当該番号はバスアダプタのシーケンス番号のソート方法に基づいて動的に調整され、
前記ハードウェアチャネルインデックスは対応するバスアダプタ内部に携帯された同類のハードウェアチャネルの番号であり、当該番号は同一のバスアダプタに予め設定されていること、
を特徴とする請求項2に記載のバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法。
【請求項4】
前記ハードウェアインデックスはバスアダプタのシーケンス番号を昇順にソートする方法により取得され、各バスアダプタのシーケンス番号SNを昇順にソートした後、シーケンス番号が最も小さいバスアダプタのハードウェアインデックスが最も低いことを特徴とする請求項3に記載のバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法。
【請求項5】
マッピングテーブルによって論理チャネルと対応するハードウェアチャネルを関連付ける方法は、
マッピングテーブルに基づいて各論理チャネルを対応するバスアダプタのハードウェアチャネルに関連付けること、
を特徴とする請求項4に記載のバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車バスアダプタ技術分野に属し、具体的にはバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法、並びにマッピング管理装置及び接続システムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車バスアダプタは、一端にUSBインタフェース、他端に単一または複数の自動車バスインタフェース(CANバス、LINバス、FlexRayバス、自動車イーサネットなど)が外付けされたデバイスで構成されている。従来の自動車バスアダプタの種類が多く、異なるメーカーから由来する。自動車バスアダプタは、自動車バスを監視するために、ユーザが開発した上位機アプリケーションを合わせる必要がある。上位機アプリケーションは常に複数の自動車バスアダプタを接続して複数のバスに同時にアクセスする必要がある。適用過程において、従来の技術的解決手段は通常、接続が必要な自動車バスアダプタをソフトウェア内にハードコーディングする。
【0003】
適用過程において、従来技術の解決手段は必要な自動車バスアダプタをソフトウェア内にハードコーディングしたため、二つの問題をもたらす。
まず、自動車バスアダプタAを自動車バスアダプタBに交換することはソフトウェアを同時に変更する必要があり、自動車バスアダプタAの接続コードを自動車バスアダプタBの接続コードに置換し、追加のソフトウェア修正時間を必要とする。後で自動車バスアダプタBを自動車バスアダプタAに交換する場合は、ソフトウェアを再修正する必要がある。一部のユーザは、自動車バスアダプタAと自動車バスアダプタBを同時にサポートし、コンフィグレーションによるアダプタの切り替えを完了しようと試みるが、この方法では自動車バスアダプタCとの互換性がないという問題もある。
次に、ソフトウェアは二つの同種の自動車バスアダプタAとBを同時に接続すると、Aが先にコンピュータに挿入された後にBがコンピュータに挿入され、及びBが先にコンピュータに挿入された後にAがコンピュータに挿入されるという二種類の場合、ソフトウェアはどれがAであり、どれがBであるかを区別することが困難である。ユーザは自動車バスアダプタのシリアル番号を読み取ってAとBをバインディングしても、後続の適用過程においてAがCに置き換えられた後のバスアダプタの識別問題を自動的に処理することが困難である。
【0004】
このような問題は最終的にソフトウェアの修正によって実現する必要があり、これは作業量の増加、及びソフトウェアの信頼性の低下などの問題をもたらす。
【0005】
そのため、上記技術的問題に基づいて新たなバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法、並びにマッピング管理装置及び接続システムを設計する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的はバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法、並びにマッピング管理装置及び接続システムを提供することである。
【0007】
上記技術的問題を解決するために、本発明はバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法を提供し、以下を含む。
マッピング管理装置のマッピングテーブルを配置する。
マッピングテーブルによって論理チャネルと対応するハードウェアチャネルを関連付ける、及び、
論理チャネルを対応するハードウェアチャネルに接続してデータ通信を行う。
【0008】
さらに、上記マッピング管理装置のマッピングテーブルを配置する方法は以下を含む。
マッピングテーブルにおける6つの情報フィールドを配置する。
上記マッピングテーブルにおける6つの情報フィールドは、アプリケーション名、チャネルタイプ、論理チャネルインデックス、ハードウェアタイプ、ハードウェアインデックス、及びハードウェアチャネルインデックスを含む。
【0009】
さらに、上記アプリケーション名はマッピング管理装置を使用するアプリケーションの文字列名である。
上記チャネルタイプはマッピング管理装置がマッピングを担当する論理チャネルのチャネルタイプである。
上記論理チャネルインデックスはアプリケーションの論理チャネルリソース番号であり、当該番号は、小さいものから大きいものへと増加する。
上記ハードウェアタイプは対応するバスアダプタのメーカータイプ及び当該メーカー傘下のバスアダプタの型番である。
上記ハードウェアインデックスは対応するバスアダプタが挿入された後に同類のハードウェアを区別する番号であり、当該番号はバスアダプタのシーケンス番号のソート方法に基づいて動的に調整される。
上記ハードウェアチャネルインデックスは対応するバスアダプタ内部に携帯された同類のハードウェアチャネルの番号であり、当該番号は同一のバスアダプタに予め設定されている。
【0010】
さらに、上記ハードウェアインデックスはバスアダプタのシーケンス番号を昇順にソートする方法により取得され、各バスアダプタのシーケンス番号SNを昇順にソートした後、シーケンス番号が最も小さいバスアダプタのハードウェアインデックスが最も低い。
【0011】
さらに、上記マッピングテーブルによって論理チャネルと対応するハードウェアチャネルを関連付ける方法は以下を含む。
マッピングテーブルに基づいて各論理チャネルを対応するバスアダプタのハードウェアチャネルに関連付ける。
【0012】
さらに、上記論理チャネルを対応するハードウェアチャネルに接続してデータ通信を行う方法は以下を含む。
アプリケーションがバスアダプタに接続される時に全てのサポートするバスアダプタを走査し、そしてマッピング管理装置に含まれる全てのマッピングテーブルにおいてアプリケーション名に基づいて当該アプリケーションに関連するマッピングテーブルを検索する。
当該アプリケーションに関連する各論理チャネルに対応するマッピングテーブルにおけるハードウェアタイプ、ハードウェアインデックス及びハードウェアチャネルインデックスに基づいて、対応するハードウェアが存在するか否かを検索する。
存在すれば対応するバスアダプタを初期化し、且つ論理チャネルのデータ送受信機能を対応するバスアダプタのハードウェアチャネルと接続してデータ通信を行い、そうでなければ接続が失敗する。
【0013】
第二態様では、本発明はさらにバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置システムを提供し、以下を含む。
マッピングテーブル配置モジュールは、マッピング管理装置のマッピングテーブルを配置する。
関連モジュールは、マッピングテーブルによって論理チャネルと対応するハードウェアチャネルを関連付ける、及び、
接続モジュールは、論理チャネルを対応するハードウェアチャネルに接続してデータ通信を行う。
【0014】
第三態様では、本発明はさらにマッピング管理装置を提供する。
上記マッピング管理装置は、論理チャネルをハードウェアチャネルに関連付けるように適合される。
【0015】
第四態様では、本発明はさらにバスアダプタの接続システムを提供し、以下を含む。
アプリケーションモジュール、マッピング管理装置及びバスアダプタである。
上記マッピング管理装置は上記アプリケーションモジュールにおける各論理チャネルを上記バスアダプタのハードウェアチャネルと関連付けて接続し、データ通信を行うことに適合する。
【0016】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。本発明は、マッピング管理装置のマッピングテーブルを配置することと、マッピングテーブルによって論理チャネルと対応するハードウェアチャネルを関連付けることと、論理チャネルを対応するハードウェアチャネルに接続してデータ通信を行うこととによって、一つのアプリケーションがバスアダプタリソースにアクセスする一般的なアーキテクチャを実現する。当該アーキテクチャを使用するアプリケーションはそれが接続する必要があるバスアダプタの型番及びハードウェアチャネルを任意に設定することができ、毎回配置を変更した後、マッピング関係が直ちに有効になり、ユーザのソフトウェアを修正する必要がなく、それによりアプリケーションの開発効率を向上させ、エラーの可能性を低下させる。
【0017】
本発明の他の特徴及び利点は以下の明細書に記載され、且つ、一部は明細書から明らかになり、又は本発明を実施することによって理解される。本発明の目的及び他の利点は明細書及び図面に特別に指摘された構造によって実現及び取得される。
【0018】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより分かりやすくするために、以下は好適な実施例を挙げ、且つ添付図面と合わせ、詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の具体的な実施形態又は従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、具体的な実施形態又は先行技術の説明において使用する必要がある図面について簡単に説明するが、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施形態であり、当業者にとって創造的な労力を払うことなく、これらの図面から他の図面を得ることができることは明白である。
【0020】
図1図1は本発明に係るバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法のフローチャートである。
図2図2は本発明に係るバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置の概略図である。
図3図3は本発明に係るバスアダプタハードウェアインデックスのソート方法の概略図である。
図4図4は本発明に係るバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置システムの原理ブロック図である。
図5図5は、本発明に係るバスアダプタ接続システムの原理ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施形態の目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下に添付図面と合わせて本発明の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。説明された実施例は本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではないことは明らかである。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わないことを前提として取得した他のすべての実施例は、本発明の保護の範囲に属する。
【0022】
実施例1
図1は本発明に係るバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法のフローチャートである。
【0023】
図1に示すように、本実施例1はバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法を提供し、以下を含む。マッピング管理装置のマッピングテーブルを配置し、マッピングテーブルによって論理チャネルと対応するハードウェアチャネルを関連付けることと、論理チャネルを対応するハードウェアチャネルに接続してデータ通信を行うこととによって、一つのアプリケーションがバスアダプタリソースにアクセスする一般的なアーキテクチャを実現する。当該アーキテクチャを使用するアプリケーションはそれが接続する必要があるバスアダプタの型番及びハードウェアチャネルを任意に設定することができ、毎回配置を変更した後、マッピング関係が直ちに有効になり、ユーザのソフトウェアを修正する必要がなく、それによりアプリケーションの開発効率を向上させ、エラーの可能性を低下させる。
【0024】
図2は本発明に係るバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置の概略図である。
【0025】
図2に示すように、本実施例において、上記マッピング管理装置のマッピングテーブルを配置する方法は以下を含む。マッピング管理装置は各論理チャネルをバスアダプタのあるハードウェアチャネルと関連付けることを担当し、各関連付けはいずれもマッピング管理装置に記述されたマッピングテーブルによって実現される。各マッピングテーブルは6つの情報フィールドを含み、これらのマッピングテーブルは全部一緒になってコンピュータにおける潜在的なアプリケーションと潜在的なバスアダプタとのマッピングネットワークを構成する。マッピング管理装置におけるマッピングテーブルはユーザによって任意に追加及び削除することができ、マッピングテーブルにおける6つの情報フィールドを任意に配置することができる。上記マッピングテーブルにおける6つの情報フィールドは、アプリケーション名、チャネルタイプ、論理チャネルインデックス、ハードウェアタイプ、ハードウェアインデックス、及びハードウェアチャネルインデックスを含む。アプリケーションはサポートする自動車バスタイプに対し、各タイプには単一又は複数の論理チャネルを有し、論理チャネルの数及び種類はユーザによって設定される(例えばユーザは対応するソフトウェアによって論理チャネルの数及び種類の設定を行うことができる)。例えばアプリケーションAがサポートするCANバスを例とし、それは三つの論理チャネルを有し、各論理チャネルに対応するマッピング目標はマッピング管理装置によって管理される。マッピングテーブルによってマッピング管理装置の各論理チャネルを上記バスアダプタのあるハードウェアチャネルに関連付け、一つのアプリケーションがバスアダプタリソースにアクセスする一般的なアーキテクチャを実現する。当該アーキテクチャを使用するアプリケーションはそれが接続する必要があるバスアダプタの型番及びハードウェアチャネルを任意に配置することができ、ソフトウェア配置を修正するだけで、ソフトウェアを修正することなく自動車バスアダプタの交換及びコンピュータにアクセスする優先度の問題に対応することができ、追加の開発投入を回避し、ソフトウェアの信頼性を保証する。
【0026】
本実施例において、上記アプリケーション名はマッピング管理装置を使用するアプリケーションの文字列名であり、例えばアプリケーションAである。上記チャネルタイプはマッピング管理装置がマッピングを担当する論理チャネルのチャネルタイプであり、例えばアプリケーションAの論理チャネルAは、CANバスタイプである。上記論理チャネルインデックスはアプリケーションの論理チャネルリソース番号であり、当該番号は小さいものから大きいものへと増加し、論理チャネルインデックスとはすなわち論理チャネルに番号を付け、インデックス値とはすなわち番号順であり、インデックス値は小さいものから大きいものへと増加し、3つの論理チャネルがあると、それらのインデックスは順に、0、1、2である。上記ハードウェアタイプは対応するバスアダプタのメーカータイプ及び当該メーカー傘下のバスアダプタの型番である。上記ハードウェアインデックスは対応するバスアダプタがコンピュータに挿入された後に同類のハードウェアを区別する番号であり、当該番号はコンピュータにおいてバスアダプタのシーケンス番号のソート方法に基づいて動的に調整される。上記ハードウェアチャネルインデックスは対応するバスアダプタ内部に携帯された同類のハードウェアチャネルの番号であり、当該番号は同一のバスアダプタに予め設定されている。例えば、バスアダプタAのハードウェアチャネルAである。
【0027】
図3は本発明に係るバスアダプタハードウェアインデックスのソート方法の概略図である。
【0028】
図3に示すように、本実施例では、上記ハードウェアインデックスはバスアダプタのシーケンス番号を昇順にソートする方法により取得され、各バスアダプタのシーケンス番号SNを昇順にソートした後、シーケンス番号が最も小さいバスアダプタのハードウェアインデックスが最も低い。ハードウェアインデックスはバスアダプタのシーケンス番号を昇順にソートする方法により取得され、ソート方法は文字列の照合に基づく。バスアダプタのシーケンス番号はバスアダプタのメーカーが提供するAPIインタフェースに基づいて読み取って得られる。例えば、コンピュータに同一メーカーの同一タイプのN個のバスアダプタが挿入され、各バスアダプタのシリアル番号SNがそれぞれ異なり、SNシリアル番号を昇順にソートした後、シリアル番号が最も小さいバスアダプタ(SN=000001)のハードウェアインデックスが最も低く、シリアル番号が二番目に小さいバスアダプタ(SN=000123)のハードウェアインデックスが二番目に低く、こうして類推する。
【0029】
本実施例において、上記マッピングテーブルにより論理チャネルと対応するハードウェアチャネルを関連付ける方法は以下を含む。マッピングテーブルに基づいて各論理チャネルを対応するバスアダプタのハードウェアチャネルに関連付ける。
【0030】
本実施例において、上記論理チャネルを対応するハードウェアチャネルに接続してデータ通信を行う方法は以下を含む。アプリケーションがバスアダプタに接続される時にコンピュータ内に挿入された全てのサポートするバスアダプタを走査し、そしてマッピング管理装置に含まれる全てのマッピングテーブルにおいてアプリケーション名に基づいて当該アプリケーションに関連するマッピングテーブルを検索する。当該アプリケーションに関連する各論理チャネルに対応するマッピングテーブルにおけるハードウェアタイプ、ハードウェアインデックス及びハードウェアチャネルインデックスに基づいて、対応するハードウェアが存在するか否かを検索する。存在すれば対応するバスアダプタを初期化し、且つ論理チャネルのデータ送受信機能と対応するバスアダプタのハードウェアチャネルを接続させ、アプリケーション論理チャネルと対応するバスとのデータ通信を実現する。接続過程においてアプリケーション論理チャネルに対応するハードウェアが存在しないと発見すると、接続が失敗する。一つのアプリケーションがバスアダプタリソースにアクセスする一般的なアーキテクチャを実現する。当該アーキテクチャを使用するアプリケーションはそれが接続する必要があるバスアダプタの型番及びハードウェアチャネルを任意に設定することができ、毎回配置を変更した後、マッピング関係が直ちに有効になり、ユーザのソフトウェアを修正する必要がなく、それによりアプリケーションの開発効率を向上させ、エラーの可能性を低下させる。同時にユーザのアプリケーションが異なるメーカーによって生産された自動車バスアダプタのチャネルリソースに無差別にアクセスすることを実現する。適用過程中にバスアダプタまたはハードウェアチャネルを変更する場合は、ソフトウェアを修正せずに配置のみを変更すればよい。ユーザがアプリケーションを開発する時に本方法を選択してより少ない時間でより多くの成果を上げることができる。
【0031】
実施例2
図4は本発明に係るバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置システムの原理ブロック図である。
【0032】
図4に示すように、実施例1の基礎で、本実施例2はさらにバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置システムを提供し、以下を含む。マッピングテーブル配置モジュールは、マッピング管理装置のマッピングテーブルを配置する。関連モジュールは、マッピングテーブルによって論理チャネルと対応するハードウェアチャネルを関連付ける。接続モジュールは、論理チャネルを対応するハードウェアチャネルに接続してデータ通信を行う。一つのアプリケーションがバスアダプタリソースにアクセスする一般的なアーキテクチャを実現する。当該アーキテクチャを使用するアプリケーションはそれが接続する必要があるバスアダプタの型番及びハードウェアチャネルを任意に設定することができ、毎回配置を変更した後、マッピング関係が直ちに有効になり、ユーザのソフトウェアを修正する必要がなく、それによりアプリケーションの開発効率を向上させ、エラーの可能性を低下させる。同時にユーザのアプリケーションが異なるメーカーによって生産された自動車バスアダプタのチャネルリソースに無差別にアクセスすることを実現する。適用過程中にバスアダプタまたはハードウェアチャネルを変更する場合は、ソフトウェアを修正せずに配置のみを変更すればよい。ユーザがアプリケーションを開発する時に本方法を選択してより少ない時間でより多くの成果を上げることができる。
【0033】
本実施例では、マッピングテーブル配置モジュールはマッピング管理装置のマッピングテーブルを配置し、関連付けモジュールはマッピングテーブルによって論理チャネルと対応するハードウェアチャネルを関連付け、接続モジュールが論理チャネルと対応するハードウェアチャネルを接続してデータ通信を行う方法は、実施例1で詳細に説明したため、本実施例では説明を省略する。
【0034】
実施例3
実施例1の基礎で、本実施例3はさらにマッピング管理装置を提供する。上記マッピング管理装置は、論理チャネルをハードウェアチャネルに関連付けるように適合される。一つのアプリケーションがバスアダプタリソースにアクセスする一般的なアーキテクチャを実現する。当該アーキテクチャを使用するアプリケーションはそれが接続する必要があるバスアダプタの型番及びハードウェアチャネルを任意に設定することができ、毎回配置を変更した後、マッピング関係が直ちに有効になり、ユーザのソフトウェアを修正する必要がなく、それによりアプリケーションの開発効率を向上させ、エラーの可能性を低下させる。
【0035】
本実施例において、上記論理チャネルとハードウェアチャネルとの関連付け方法は実施例1におけるバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法を採用する。
【0036】
実施例4
図5は、本発明に係るバスアダプタ接続システムの原理ブロック図である。
【0037】
図5に示すように、実施例3の基礎で、本実施例4はさらにバスアダプタの接続システムを提供し、アプリケーションモジュール(アプリケーションが搭載されたモジュール)、マッピング管理装置及びバスアダプタを含む。上記マッピング管理装置は上記アプリケーションモジュールにおける各論理チャネルを上記バスアダプタのハードウェアチャネルと関連付けて接続し、データ通信を行うことに適合する。ユーザのアプリケーションが異なるメーカーによって生産された自動車バスアダプタのチャネルリソースに無差別にアクセスすることを実現し、適用過程中にバスアダプタまたはハードウェアチャネルを変更する場合は、ソフトウェアを修正せずに配置のみを変更すればよい。ユーザがアプリケーションを開発する時に本方法を選択してより少ない時間でより多くの成果を上げることができる。
【0038】
本実施例において、アプリケーションモジュールは単一又は複数の論理チャネルを備えることができる。上記バスアダプタは単一または複数のハードウェアチャネルを有することができる。
【0039】
本実施例において、上記アプリケーションモジュール、マッピング管理装置及びバスアダプタは実施例1におけるバスアダプタとチャネルとのバインディング及び配置方法を用いて各論理チャネルを上記バスアダプタのハードウェアチャネルと関連付けた後に接続し、データ通信を行うことに適合する。
【0040】
以上をまとめると、本発明は、マッピング管理装置のマッピングテーブルを配置することと、マッピングテーブルによって論理チャネルと対応するハードウェアチャネルを関連付けることと、論理チャネルを対応するハードウェアチャネルに接続してデータ通信を行うこととによって、一つのアプリケーションがバスアダプタリソースにアクセスする一般的なアーキテクチャを実現する。当該アーキテクチャを使用するアプリケーションはそれが接続する必要があるバスアダプタの型番及びハードウェアチャネルを任意に設定することができ、毎回配置を変更した後、マッピング関係が直ちに有効になり、ユーザのソフトウェアを修正する必要がなく、それによりアプリケーションの開発効率を向上させ、エラーの可能性を低下させる。
【0041】
本明細書に記載されたいくつかの実施例では、開示された装置および方法は、他の方法によっても実現することが理解されるべきである。上記で説明された装置の実施例は概略にすぎず、例えば、図面におけるフローチャート及びブロック図は本発明の様々な実施例に係る装置、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なアーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点に関して、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、所定の論理機能を実行するための一つ以上の実行可能命令を含むモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができる。なお、いくつかの代替的な実現方式において、ブロックに表記された機能は図面に表記された順序と異なる順序で発生してもよい。例えば、二つの連続するブロックは、実際には実質的に並行して実行することができ、関連する機能に応じて、時には逆の順序で実行することもできる。また、ブロック図及び/又はフローチャートの各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャートのブロックの組み合わせは、所定の機能又は動作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実現されてもよく、又は専用のハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現されてもよいことに留意されたい。
【0042】
また、本発明の各実施例における各機能モジュールは一体に集積して一つの独立した部分を形成してもよく、各モジュールが単独で存在してもよく、二つ又は二つ以上のモジュールを集積して一つの独立した部分を形成してもよい。
【0043】
上記機能はソフトウェア機能モジュールの形式で実現し且つ独立した製品として販売又は使用する場合、一つのコンピュータの読み取り可能な記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づき、本発明の技術的解決手段は本質的に又は従来技術に寄与する部分又は当該技術的解決手段の部分はソフトウェア製品の形式で表すことができ、当該コンピュータソフトウェア製品は一つの記憶媒体に記憶され、複数の命令を含んで一台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させる。上記の記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルディスク、リードオンリーメモリ(ROM,Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等の各種のプログラムコードを記憶できる媒体を含む。
【0044】
上述した本発明による好ましい実施例を啓発して、上述した説明内容から、当業者は本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で多様な変更及び修正を行うことができる。本発明の技術的範囲は明細書の内容に限定されず、特許請求の範囲に基づいてその技術的範囲を確定しなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5