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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】ショーケース
(51)【国際特許分類】
   F25D 19/00 20060101AFI20240712BHJP
   A47F 3/04 20060101ALI20240712BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20240712BHJP
【FI】
F25D19/00 560C
A47F3/04 J
F25D11/00 101C
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019135567
(22)【出願日】2019-07-23
(65)【公開番号】P2021018041
(43)【公開日】2021-02-15
【審査請求日】2022-06-10
(73)【特許権者】
【識別番号】391044797
【氏名又は名称】株式会社コーワ
(74)【代理人】
【識別番号】100130074
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 繁元
(72)【発明者】
【氏名】岡庭 秀明
【審査官】関口 勇
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-240535(JP,A)
【文献】登録実用新案第3067399(JP,U)
【文献】実開平04-039671(JP,U)
【文献】特開平11-004734(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 19/00
A47F 3/04
F25D 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショーケース本体と、架台とを有するショーケースにおいて、
前記ショーケース本体は、陳列棚を有する開口を備えた商品収納庫と、前記開口を覆うように開閉可能なナイトカバーとを有し、
前記架台は、凝縮器と、該凝縮器に空気を送る送風ファンと、前記凝縮器の上流側に設けられ、塵埃を捕捉するフィルタと、該フィルタに付着した塵埃を清掃体で除去するフィルタ清掃装置とを有し、
前記フィルタ又は前記フィルタ清掃装置は、前記ナイトカバーと駆動伝達手段を介して連結されており、
前記ナイトカバーは、一方の端部に、該一方の端部側から前記ナイトカバーを巻き取るための回転軸と、該回転軸を回転させるバネ部材とを備えており、
前記フィルタ清掃装置は、前記清掃体を可動させる可動手段Aと、該可動手段Aを可動させる可動手段Bとを備え、前記可動手段Bが前記駆動伝達手段と連結しているものであって、前記可動手段Bは、前記ナイトカバーが閉じた状態における他方の端部近傍に設置されており、
前記駆動伝達手段は、前記回転軸に設置されたギアと、前記可動手段Bに設置されたギアとに歯合するベルト又はチェーンを有すると共に、該ベルト又はチェーンは、前記ショーケース本体の一方の側面近傍に設置されており、
前記ナイトカバーの開閉動作に連動して前記清掃体と前記フィルタが相対的に可動することを特徴とするショーケース。
【請求項2】
ショーケース本体と、架台とを有するショーケースにおいて、
前記ショーケース本体は、陳列棚を有する開口を備えた商品収納庫と、前記開口を覆うように開閉可能なナイトカバーとを有し、
前記架台は、凝縮器と、該凝縮器に空気を送る送風ファンと、前記凝縮器の上流側に設けられ、塵埃を捕捉するフィルタと、該フィルタに付着した塵埃を清掃体で除去するフィルタ清掃装置とを有し、
前記フィルタ又は前記フィルタ清掃装置は、前記ナイトカバーと駆動伝達手段を介して連結されており、
前記フィルタ清掃装置は、前記清掃体を可動させる可動手段Aと、該可動手段Aを可動させる可動手段Bとを備え、前記可動手段Bが前記駆動伝達手段と連結しているものであって、
前記フィルタ清掃装置は、スイッチをONにすると回転する回転駆動モータを備え、前記可動手段Bは前記回転駆動モータと連結しており、
前記ナイトカバーの開閉動作に連動して前記清掃体と前記フィルタが相対的に可動することを特徴とするショーケース。
【請求項3】
ナイトカバーの開動作時に、清掃体がフィルタ表面の塵埃を除去することを特徴とする請求項1又は2に記載のショーケース。
【請求項4】
駆動伝達手段は減速機構を備え、ナイトカバーの可動距離に対して清掃体又はフィルタの可動距離が小であることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載のショーケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルタに付着した塵埃を清掃体で除去するフィルタ清掃装置を備えたショーケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、フィルタに付着している塵埃等を除去するフィルタ清掃装置を備えたショーケースが知られている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1のショーケースは、掃除ユニットの本体部がフィルタの左側方に配置されており、フィルタの上下方向に略平行に延在する回転軸を有し、フィルタに付着した塵埃を除去する回転ブラシと、回転ブラシを回転駆動させるモータと、フィルタの枠部に取り付けられたラックギアと噛み合うラック歯車と、ラック歯車を回転駆動させるモータとを備えており、制御部によってモータを駆動すると、ラック歯車によりラックギアが送られ、フィルタが横方向に移動する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6119114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載のショーケースのフィルタ掃除運転は、自動運転の場合には、冷却器のデフロスト運転(除霜運転)に同期させて掃除運転させることが可能であるが、制御機構が複雑になって製造コストが増加すると共に、フィルタが清掃された直後の不必要なフィルタ掃除運転が行われる場合もあることから、回転ブラシの寿命が短くなるという課題を有していた。また、フィルタ掃除運転を手動運転で行う場合には、制御部に設けられた掃除ボタンを使用者が押すことで掃除運転が開始されることとなるが、掃除ボタンを押し忘れた場合には、フィルタに塵埃が蓄積されて目詰まりを起こし消費電力が増加するという課題を有していた。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、複雑な制御機構を必要とせず、簡易な手段で定期的にフィルタ清掃を行うことができるショーケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、請求項1の発明は、ショーケース本体と、架台とを有するショーケースにおいて、前記ショーケース本体は、陳列棚を有する開口を備えた商品収納庫と、前記開口を覆うように開閉可能なナイトカバーとを有し、前記架台は、凝縮器と、該凝縮器に空気を送る送風ファンと、前記凝縮器の上流側に設けられ、塵埃を捕捉するフィルタと、該フィルタに付着した塵埃を清掃体で除去するフィルタ清掃装置とを有し、前記フィルタ又は前記フィルタ清掃装置は、前記ナイトカバーと駆動伝達手段を介して連結されており、前記ナイトカバーは、一方の端部に、該一方の端部側から前記ナイトカバーを巻き取るための回転軸と、該回転軸を回転させるバネ部材とを備えており、前記フィルタ清掃装置は、前記清掃体を可動させる可動手段Aと、該可動手段Aを可動させる可動手段Bとを備え、前記可動手段Bが前記駆動伝達手段と連結しているものであって、前記可動手段Bは、前記ナイトカバーが閉じた状態における他方の端部近傍に設置されており、前記駆動伝達手段は、前記回転軸に設置されたギアと、前記可動手段Bに設置されたギアとに歯合するベルト又はチェーンを有すると共に、該ベルト又はチェーンは、前記ショーケース本体の一方の側面近傍に設置されており、前記ナイトカバーの開閉動作に連動して前記清掃体と前記フィルタが相対的に可動することを特徴としている。これにより、ナイトカバーの開閉動作に連動して清掃体とフィルタが相対的に可動することから、フィルタ清掃を意識的に行う必要がなく、簡易な構造でフィルタ清掃を行うことができると共に、定期的にフィルタが清掃されることでフィルタの目詰まりを防ぎ、ショーケースに使用される消費電力の増加や凝縮器の故障を防ぐことができる。また、ナイトカバーを開閉する動作の一方の動作を自動で行うことができるため、より簡単にフィルタの清掃を行うことができる。特に、清掃体が塵埃を除去する方向に可動する際に自動となるように設計することで、ナイトカバーを開閉する際の負担をより軽減することができる。
【0008】
請求項2の発明は、ショーケース本体と、架台とを有するショーケースにおいて、前記ショーケース本体は、陳列棚を有する開口を備えた商品収納庫と、前記開口を覆うように開閉可能なナイトカバーとを有し、前記架台は、凝縮器と、該凝縮器に空気を送る送風ファンと、前記凝縮器の上流側に設けられ、塵埃を捕捉するフィルタと、該フィルタに付着した塵埃を清掃体で除去するフィルタ清掃装置とを有し、前記フィルタ又は前記フィルタ清掃装置は、前記ナイトカバーと駆動伝達手段を介して連結されており、前記フィルタ清掃装置は、前記清掃体を可動させる可動手段Aと、該可動手段Aを可動させる可動手段Bとを備え、前記可動手段Bが前記駆動伝達手段と連結しているものであって、前記フィルタ清掃装置は、スイッチをONにすると回転する回転駆動モータを備え、前記可動手段Bは前記回転駆動モータと連結しており、前記ナイトカバーの開閉動作に連動して前記清掃体と前記フィルタが相対的に可動することを特徴としている。これにより、ナイトカバーの開閉とフィルタの清掃を自動で行うことができるため、より簡単にフィルタの清掃を行うことができる。
【0010】
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、ナイトカバーの開動作時に、清掃体がフィルタ表面の塵埃を除去することを特徴としている。したがって、フィルタが清掃された状態でショーケースの使用を開始することができることから、ナイトカバーを開けた状態での消費電力の増加を抑制することができる。
【0011】
請求項の発明は、請求項1~のいずれかの発明において、駆動伝達手段は減速機構を備え、ナイトカバーの可動距離に対して清掃体又はフィルタの可動距離が小であることを特徴としている。これにより、ナイトカバーの開閉力を軽減することができると共に、フィルタ表面に付着した塵埃を清掃体が掻き出す力を増加させることができる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1及び2のショーケースの発明は、フィルタ清掃を意識的に行う必要がなく、簡易な構造でフィルタ清掃を行うことができると共に、フィルタの目詰まりを防ぎ、ショーケースに使用される消費電力の増加や凝縮器の故障を防ぐことができる。また、請求項1の発明は、ナイトカバーを開閉する動作の一方の動作を自動で行うことができるため、より簡単にフィルタの清掃を行うことができる。特に、清掃体が塵埃を除去する方向に可動する際に自動となるように設計することで、ナイトカバーを開閉する際の負担をより軽減することができる。また、請求項2の発明は、ナイトカバーの開閉とフィルタの清掃を自動で行うことができるため、より簡単にフィルタの清掃を行うことができる。また、請求項の発明は、ナイトカバーを開けた状態での消費電力の増加を抑制することができる。
【0016】
請求項のショーケースの発明は、ナイトカバーの開閉力を軽減することができると共に、フィルタ表面に付着した塵埃を清掃体が掻き出す力を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係るショーケースの斜視図
図2】本発明に係るショーケースの内部構造を示す斜視図
図3】フィルタ清掃装置の他例を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
図1は、本発明に係るショーケースを示す斜視図であり、図2は、本発明に係るショーケースの内部構造を示す斜視図である。また、図3は、フィルタ清掃装置の他例を示す斜視図である。これらの図を用いて本発明に係るショーケースについて以下に説明する。
【0020】
本発明に係るショーケース1は、箱型状のショーケース本体2と、ショーケース本体2の下部に設けられ、ショーケース本体2内に供給する冷気を生成する冷媒回路などを収容した架台3とで構成されている。ショーケース本体2は、食品などを陳列する陳列棚4aを有する開口4bを備えた商品収納庫4と、開口4bを覆うように開閉可能なナイトカバー8と、冷媒回路で生成された冷気が吹き出される吹き出し口(図示せず)と、吹き出し口から吹き出された冷気が陳列棚4aを通過後に吸い込まれる吸い込み口(図示せず)と、陳列棚4aを照らすLEDランプ(図示せず)とを備えている。尚、吸い込み口から吸い込まれた冷気は冷媒回路に戻され、再び吹き出し口から吹き出される。また、ショーケース1は、冷蔵、冷凍のどちらの機能を有するものであってもよく、形状も平型、卓上型のどちらの形状であってもよいものである。
【0021】
架台3の前面には着脱可能な前面パネル5が取り付けられており、架台3内には冷媒回路を構成する圧縮機(図示せず)、凝縮器6、蒸発器(図示せず)と、冷媒回路や蛍光灯などの制御を行う基板を収容した電装ボックス(図示せず)とが配置されている。尚、前面パネル5の凝縮器6と対向する箇所には、凝縮器6へ外気を供給するための複数の吸気口7が形成されている。また、凝縮器6の後方には吸気口7を介して外気を凝縮器6に供給する送風ファン(図示せず)が配置されている。
【0022】
また、前面パネル5の吸気口7と凝縮器6との間には、凝縮器6に供給される外気に含まれる塵埃を捕集するフィルタ9aと、フィルタ9aに付着した塵埃を除去する清掃体11aとダストボックス12とを有するフィルタ清掃装置10とが設けられている。尚、フィルタ清掃装置10を含む架台3は、図1に示すようにショーケース本体2の下部に取り付ける場合と、図示しないがショーケース本体2の上部に取り付ける場合とがある。また、ダストボックス12は、着脱可能に取り付けられており、持ち手12aを手前に引くことによってショーケース1から取り外すことができる。尚、ダストボックス12を形成せず、フィルタ9aに付着した塵埃を清掃体11aで掻き取り床に落とす構造も本発明に含まれる。
【0023】
そして、フィルタ9a又はフィルタ清掃装置10は、ナイトカバー8と駆動伝達手段13a、14を介して連結されており、ナイトカバー8の開閉動作に連動して清掃体11aとフィルタ9aが相対的に可動する構成としている。ナイトカバー8の材質は、特に限定されず、布製、合成樹脂製等、様々な材質を採用することができる。
【0024】
即ち、図2は、フィルタ清掃装置10が駆動伝達手段13a、14を介してナイトカバー8と連結されている例であり、ナイトカバー8の開閉動作に連動して清掃体11aが可動し、フィルタ9aは可動しない構成である。駆動伝達手段13aは、ギア16a、16bに歯合するベルト又はチェーンで構成されている。
【0025】
駆動伝達手段は、減速機構14を備えており、ナイトカバー8の可動距離に対して清掃体11a又はフィルタ9aの可動距離が小さくなるようにしている。これにより、ナイトカバー8の開閉力を軽減することができると共に、フィルタ9aの表面に付着した塵埃を清掃体11aが掻き出す力を増加させることができる。尚、図2において、ナイトカバー8を商品収納庫4の最上部から最下部まで降ろした場合に、清掃体11aがフィルタ9aの上部から下部まで移動する構造としているが、ナイトカバー8を商品収納庫4の中間部まで降ろした場合に、清掃体11aがフィルタ9aの上部から下部まで移動する構造としてもよい。あるいは、ナイトカバー8を商品収納庫4の中間部から最下部まで降ろした場合に、清掃体11aがフィルタ9aの上部から下部まで移動する構造としてもよい。商品の陳列状況によっては、陳列棚4a、4aの一部の棚を使用しない場合も想定できるため、ナイトカバー8と清掃体11aが連動する可動領域を任意に設定することができる。
【0026】
フィルタ清掃装置10は、清掃体11aを可動させる可動手段A15と、可動手段A15を可動させる可動手段B16bとを備え、可動手段B16bが駆動伝達手段13a、14と連結している。具体的には、ベルト又はチェーンからなる駆動伝達手段13aに歯合するように可動手段B16bは、ギアで構成されている。また、可動手段B16bは、回転軸を介して駆動伝達手段である減速機構14に連結している。したがって、構造が複雑にならず、より簡単にフィルタ9aの清掃を行うことができる。可動手段A15は、ベルトやチェーン等で構成することができるが、清掃体11aを上下方向に移動させることができる構成であれば、様々な構成を適用することができる。また、清掃体11aは、図2に示すような直線ブラシに限定されず、回転ブラシやブレードを採用することもできる。さらに、可動手段A15の可動方向を変更することによって清掃体11aを左右方向に可動させてフィルタ9aの清掃を行わせるようにしてもよい。その場合には、ダストボックス12の設置位置を架台3の一方の側面近傍に変更することで対応することができる。
【0027】
また、図2には図示しないが、ギア16bと嵌合し逆回転するギアを設け、減速機構14を介し、可動手段A15と連結する構造とすることで、ナイトカバー8の可動方向と清掃体11aの可動方向を逆方向とすることができる。したがって、ナイトカバー8を商品収納庫4の下部から上部に開ける際に、清掃体11aをフィルタ9aの上部から下部に移動させることができるため、フィルタが清掃された状態でショーケースの使用を開始することができることから、ナイトカバーを開けた状態での消費電力の増加を抑制することができる。
【0028】
ナイトカバー8は、一方の端部に、この一方の端部側からナイトカバー8を巻き取るための回転軸と、回転軸を回転させるバネ部材とを備えている。これにより、ナイトカバー8を開閉する動作の一方の動作を自動で行うことができるため、より簡単にフィルタ9aの清掃を行うことができる。特に、清掃体11aが塵埃を除去する方向に可動する際に自動となるように設計することで、ナイトカバー8を開閉する際の負担をより軽減することができる。
【0029】
尚、ナイトカバー8の端部を商品収納庫4の側面のくぼみ(図示せず)に嵌めることによって、固定される構造となっており、ナイトカバー8が固定される位置は、商品収納庫4の下部に限らず、上部、中間部の複数の所定箇所に固定することができる。また、ナイトカバー8は、上記巻き取り式に替えて、開口近傍に設けられたレールに沿ってスライドする方式を採用することもできる。
【0030】
図3は、フィルタ9bが駆動伝達手段13bを介してナイトカバーと連結されている例であり、ナイトカバーの開閉動作に連動してフィルタ9bが可動し、清掃体11bは可動しない構成である。
【0031】
図3に示すように、フィルタ清掃装置20は、スイッチ(図示せず)をONにすると回転する回転駆動モータ17を備える構成とすることもでき、可動手段B18は回転駆動モータ17と連結している。これにより、ナイトカバーの開閉とフィルタ9bの清掃を自動で行うことができるため、より簡単にフィルタ9bの清掃を行うことができる。また、図3ではフィルタ9bがレールに沿って可動するスライド方式だが、フィルタ9bが軸により巻き取られる、巻取り方式を採用することもできる。
【0032】
また、モータ17の回転方向を制御することによって、ナイトカバーを開ける時にのみ清掃体11bが1往復する構成とすることができる。その場合には、より簡単にフィルタ9bの清掃を行うことができると共に、フィルタ9bが清掃された状態でショーケースの使用を開始することができることから、ナイトカバー8を開けた状態での消費電力の増加を抑制することができる。
【0033】
さらにまた、図3では清掃体11bを可動しない構成としたが、図2と同様に可動手段A(図示せず)を介して可動する構成としてもよい。その場合には、フィルタ9bと清掃体11bを逆方向に可動するように設計することが好ましく、より短時間にフィルタ清掃を終わらせることができるため、清掃音等の発生時間を短縮することができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明に係るショーケースは、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗内に設置されて利用される。
【符号の説明】
【0035】
1 ショーケース
2 ショーケース本体
3 架台
4 商品収納庫
4a 陳列棚
4b 開口
5 前面パネル
6 凝縮器
7 吸気口
8 ナイトカバー
9a、9b フィルタ
10、20 フィルタ清掃装置
11a、11b 清掃体
12 ダストボックス
12a 持ち手
13a、13b 駆動伝達手段
14 減速機構(駆動伝達手段)
15 可動手段A
16a ギア
16b、18 可動手段B(ギア)
17 回転駆動モータ
図1
図2
図3