(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】会議システム、及びその制御方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
H04M 3/56 20060101AFI20240712BHJP
【FI】
H04M3/56 Z
(21)【出願番号】P 2024024147
(22)【出願日】2024-02-20
【審査請求日】2024-03-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518331069
【氏名又は名称】株式会社Bloom Act
(74)【代理人】
【識別番号】100205523
【氏名又は名称】木村 浩也
(72)【発明者】
【氏名】高野 峻
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-055677(JP,A)
【文献】特開2016-131317(JP,A)
【文献】特開2002-297900(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
H04L51/00-51/58
67/00-67/75
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上の仮想会議室への入室を受付け可能とする会議システムであって、
会議に参加可能な日時と対応スタッフ名を保存、及び呼び出し可能なスタッフテーブルと、
仮想会議室の名称及び固定符号を生成する仮想会議室生成手段と、
前記仮想会議室生成手段によって生成された名称及び固定符号の仮想会議室に対し、前記スタッフテーブル保管されている会議参加可能な日時と現在日時が一致する対応スタッフを割り当てる入室可能者割り当て手段と、
当該システムを使用するユーザに対し、前記入室可能者割り当て手段によって割り当てられている複数の対応スタッフから、指定された数の対応スタッフを割り当てる入室者決定手段と、
当該システムを使用するユーザの端末と、前記入室者決定手段で選択された対応スタッフの端末が、会議を行う仮想会議室へ接続を行うことを可能とする仮想会議室接続手段と、
を備えることを特徴とする会議システム。
【請求項2】
請求項1の会議システムであって、
会議のカテゴリー分けをするグループ名を保存、及び呼び出し可能なグループテーブルと、
前記グループテーブルに保存されたグループ名称を選択し、表示する仮想会議室エントランス表示手段と、
前記仮想会議室エントランス表示手段によって表示された複数のグループ名称を、当該システムを使用するユーザの端末から選択可能とする仮想会議室グループ選択手段と、
を備え、
前記スタッフテーブルには、前記グループテーブルに保存されているグループ名称と
リンクするフィールドを設け、
前記
入室可能者割り当て手段は、前記仮想会議室
グループ選択手段によって選択されたグループ名称をフィールド内に持つ対応スタッフが割り当てられる、
ことを特徴とする会議システム。
【請求項3】
請求項2の会議システムであって、
仮想会議室エントランス表示手段によって表示しているグループ名称のリンクをフィールド内に持つ対応スタッフの中から、前記スタッフテーブル保管されている会議参加可能な日時と現在日時が一致する対応スタッフの人数を判定する対応可能判定手段と、
対応可能判定手段によって判定された対応スタッフの人数が0の際に、設定された待ち人数を受付可能とする待ち人数設定手段と、
実際に待っている他のユーザの待ち人数を表示する待ち人数表示手段と、
を備えることを特徴とする会議システム。
【請求項4】
請求項1の会議システムであって、
前記スタッフテーブル保管されている会議参加可能な日時を基に、カレンダーを生成するカレンダー生成手段と、
前記カレンダー生成手段で生成されたカレンダーから任意の日時を、当該システムを使用するユーザの端末から選択可能とする仮想会議室日時選択手段と、
前記仮想会議室生成手段で生成された仮想会議室の固定符号と、前記カレンダー生成手段で生成されたカレンダーを基とし、仮想会議室入室符合を生成する入室符合生成手段と、
前記入室符合生成手段で生成された仮想会議室入室符合を当該システムを使用するユーザの端末に送信する符合送信手段と、
を備え、
前記仮想会議室接続手段は、前記入室符合生成手段で生成された仮想会議室入室符合を基に仮想会議室に当該システムを使用するユーザの端末と対応スタッフの端末を接続する、
ことを特徴とする会議システム。
【請求項5】
請求項4の会議システムであって、
会議のカテゴリー分けをするグループ名を保存、及び呼び出し可能なグループテーブルと、
を備え、
前記スタッフテーブルには、前記グループテーブルに保存されているグループ名称のリンクを保存するフィールドを設け、
前記カレンダー生成手段は、
スタッフテーブルに保管されている会議参加可能な日時を基に、スタッフ毎に会議の予約が可能となるカレンダー画面を生成する、
ことを特徴とする会議システム。
【請求項6】
ネットワーク上の仮想会議室への入室を受付け可能とする会議システムの制御方法であって、
会議に参加可能な日時と対応スタッフ名を保存、及び呼び出し可能なスタッフテーブルと、
仮想会議室の名称及び固定符号を生成する仮想会議室生成ステップと、
前記仮想会議室生成ステップによって生成された名称及び固定符号の仮想会議室に対し、前記スタッフテーブル保管されている会議参加可能な日時と現在日時が一致する対応スタッフを割り当てる入室可能者割り当てステップと、
当該システムを使用するユーザに対し、前記入室可能者割り当てステップによって割り当てられている複数の対応スタッフから、指定された数の対応スタッフを割り当てる入室者決定ステップと、
当該システムを使用するユーザの端末と、前記入室者決定ステップで選択された対応スタッフの端末が、会議を行う仮想会議室へ接続を行うことを可能とする仮想会議室接続ステップと、
を有することを特徴とする会議システムの制御方法。
【請求項7】
コンピュータをネットワーク上の仮想会議室への入室を受付け可能とする会議システムとして機能させるプログラムであって、
会議に参加可能な日時と対応スタッフ名を保存、及び呼び出し可能なスタッフテーブルと、
仮想会議室の名称及び固定符号を生成する仮想会議室生成手段と、
前記仮想会議室生成手段によって生成された名称及び固定符号の仮想会議室に対し、前記スタッフテーブル保管されている会議参加可能な日時と現在日時が一致する対応スタッフを割り当てる入室可能者割り当て手段と、
当該システムを使用するユーザに対し、前記入室可能者割り当て手段によって割り当てられている複数の対応スタッフから、指定された数の対応スタッフを割り当てる入室者決定手段と、
当該システムを使用するユーザの端末と、前記入室者決定手段で選択された対応スタッフの端末が、会議を行う仮想会議室へ接続を行うことを可能とする仮想会議室接続手段と、
を備えることを特徴とする会議システムとして機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議システム、及びその制御方法プログラムに関し、特に、会議の予約及び即時に会議を開始することを特徴とするシステム等に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク技術の進化に加え、コロナ禍によって直接の会話を制限された期間もあり、対面せず、ネットワーク上で会議を行う様々な会議システムが登場した。なかでも、事前に予約を取り、送信元識別符号であるURL(Uniform Resource Locator)を事前に送信し、会議予約をする会議システムが主流となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-324925号
【文献】特開2017-084284号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記先行技術は、途中参加のユーザの入室方法や、ユーザが会議室を容易に選択できる会議システムを提供しているが、自動的に会議を設定したり、その会議室へ自動的に誘導する仕組みとはなっておらず、ユーザや会議室の選択は、管理者やユーザの操作によってのみ行われていた。
【0005】
本願発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、主にBtoC(Business to Consume)、つまり企業(business)が一般消費者(Consume)向けにサービスであって、一般消費者が当該企業の担当者と会議や打ち合わせをする際に、自動的に会議室を設定する会議室システムを提供する
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、ネットワーク上の仮想会議室への入室を受付け可能とする会議システムであって、会議に参加可能な日時と対応スタッフ名を保存及び呼び出し可能なスタッフテーブルと、仮想会議室の名称及び固定符号を生成する仮想会議室生成手段と、前記仮想会議室生成手段によって生成された名称及び固定符号の仮想会議室に対し、前記スタッフテーブル保管されている会議参加可能な日時と現在日時が一致する対応スタッフを割り当てる入室可能者割り当て手段と、当該システムを使用するユーザに対し、前記入室可能者割り当て手段によって割り当てられている複数の対応スタッフから、指定された数の対応スタッフを割り当てる入室者決定手段と、当該システムを使用するユーザの端末と、前記入室者決定手段で選択された対応スタッフの端末が、会議を行う仮想会議室へ接続を行うことを可能とする仮想会議室接続手段を備えることを特徴としている。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1の会議システムであって、会議のカテゴリー分けをするグループ名を保存、及び呼び出し可能なグループテーブルと、前記グループテーブルに保存されたグループ名称を選択し、表示する仮想会議室エントランス表示手段と、前記仮想会議室エントランス表示手段によって表示された複数のグループ名称を、当該システムを使用するユーザの端末から選択可能とする仮想会議室グループ選択手段を備え、前記スタッフテーブルには、前記グループテーブルに保存されているグループ名称とリンクするフィールドを設け、前記入室可能者割り当て手段は、前記仮想会議室グループ選択手段によって選択されたグループ名称をフィールド内に持つ対応スタッフが割り当てられることを特徴としている。
【0008】
さらに、請求項4の発明は、 請求項1の会議システムであって、前記スタッフテーブル保管されている会議参加可能な日時を基に、カレンダーを生成するカレンダー生成手段と、 前記カレンダー生成手段で生成されたカレンダーから任意の日時を、当該システムを使用するユーザの端末から選択可能とする仮想会議室日時選択手段と、前記仮想会議室生成手段で生成された仮想会議室の固定符号と、前記カレンダー生成手段で生成されたカレンダーを基とし、仮想会議室入室符合を生成する入室符合生成手段と、前記入室符合生成手段で生成された仮想会議室入室符合を当該システムを使用するユーザの端末に送信する符合送信手段を備え、前記仮想会議室接続手段は、前記入室符合生成手段で生成された仮想会議室入室符合を基に仮想会議室に当該システムを使用するユーザの端末と対応スタッフの端末を接続することを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザや対応スタッフが会議室を設定、選択することなく接続することができ、スムーズな接客を行うことができる仮想会議室を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態に係る会議システムSの概要構成の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係るサーバ10の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態に係る管理者等端末20の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態に係るユーザ等端末40の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】本実施形態に係るスタッフテーブル142のデータ構造例を示した図である。
【
図6】本実施形態に係るグループテーブル143のデータ構造例を示した図である。
【
図7】本実施形態に係る管理者等端末20に表示される対応スタッフ3の設定画面の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態に係るサーバ10及び管理者等端末20が対応スタッフ3の登録及び設定する際における処理例を示すシーケンス図である。
【
図9】本実施形態に係るサーバ10及び管理者等端末20が対応スタッフ3の登録及び設定する際における処理例を示すフローチャート図である。
【
図10】本実施形態に係る管理者等端末20に表示されるグループGの設定画面の一例を示す図である。
【
図11】本実施形態に係るサーバ10及び管理者等端末20がグループGの登録及び設定する際における処理例を示すシーケンス図である。
【
図12】本実施形態に係るサーバ10及び管理者等端末20がグループGの登録及び設定する際における処理例を示すフローチャート図である。
【
図13】本実施形態に係るユーザ等端末40に表示される会議即時接続画面の一例を示す図である。
【
図14】本実施形態に係るサーバ10、管理者等端末20及びユーザ等端末40が即時会議を開始する際における処理例を示すシーケンス図である。
【
図15】本実施形態に係るサーバ10、管理者等端末20及びユーザ等端末40が即時会議を開始する際における処理例を示すフローチャート図である。
【
図16】本実施形態に係るユーザ等端末40に表示されるエントランス接続画面の一例を示す図である。
【
図17】本実施形態に係るサーバ10、管理者等端末20及びユーザ等端末40がエントランス会議接続を開始する際における処理例を示すシーケンス図である
【
図18】本実施形態に係るサーバ10、管理者等端末20及びユーザ等端末40がエントランス会議接続を開始する際における処理例を示すフローチャート図である。
【
図19】本実施形態に係るユーザ等端末40に表示されるカレンダー予約接続設定画面の一例を示す図である。
【
図20】本実施形態に係るサーバ10、管理者等端末20及びユーザ等端末40がカレンダー予約接続設定を開始する際における処理例を示すシーケンス図である。
【
図21】本実施形態に係るサーバ10、管理者等端末20及びユーザ等端末40がカレンダー予約接続を開始する際における処理例を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0012】
[1.会議システムSの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る会議システムSの構成及び機能概要について、
図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る会議システムSの概要構成の一例を示す図である。
【0013】
図1に示すように、会議システムSは、会議システムSの管理者2(以下、「システム管理者2」と略す)等が管理する会議システムSのサーバ10( 以下、「サーバ10」 と略す) 、システムを管理する者2( 以下、「システム管理者2」 と略す)及び顧客等の対応するスタッフ3(以下、「対応スタッフ3」と略す)等が管理する管理者等端末20、並びにシステムSを利用するユーザ4(以下、「ユーザ4」という)等が管理するユーザ等端末40と、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0014】
サーバ10は、管理する者は特定しないが、例えば銀行システムや接客システムの管理者といったシステム管理者2等が管理する。サーバ10の詳細は後述するが、サーバ装置等で構築され、内部の記憶部に動画製作者及び視聴者のデータベースや処理プログラム等を有しており、会議システムの中核となる装置である。
【0015】
管理者等端末20は管理する者は特定しないが、例えば特定のシステム管理者2、対応スタッフ3等が保有、もしくは契約をしている通信機機能を有した汎用端末であり、汎用コンピュータであってもよく、タブレット及びスマートフォン等でも良いが、管理端末であることを鑑みると、汎用コンピュータであることは好ましい。内部にWEBブラウザアプリケーションを有している、もしくは専用アプリケーションを有しており、それらを使って、ネットワークNWを介し、サーバ10に接続を行って、ネットワーク上での会議及びサーバ10への設定を行う。
【0016】
ユーザ等端末40はユーザ4等が管理、保有、もしくは契約をしている通信機機能を有した汎用端末であり、汎用コンピュータであってもよく、タブレット、もしくはスマートフォン等でも良い。内部にWEBブラウザアプリケーションを有している、もしくは専用アプリケーションを有しており、それらを使って、ネットワークNWを介し、サーバ10に接続を行って、ネットワーク上での会議を行う。
【0017】
[2.サーバ10 の構成]
次に、
図2を参照しながら、サーバ10の構成について説明する。
【0018】
図2は本実施形態に係るサーバ10の概要構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すようにサーバ10は、通信制御部101と、入出力インターフェース部102と、処理部103と、及び記憶部104を備えている。
【0019】
サーバ10は複数のサーバ装置で構成されてもよい。例えば、リクエストに応じてWEBページを送信するサーバ装置、及びデータベースを管理するサーバ装置等が、互いにLAN等で接続されてもよい。
【0020】
通信制御部101は汎用の通信プロトコル制御部から構成され、ネットワークNW、及び他端末に接続して、システム管理者2等が管理する管理者等端末20、及びユーザ4等が管理するユーザ等端末40との通信状態を制御する。
【0021】
入出力インターフェース部102は、通信制御部101、処理部103及び記憶部104各部との間のインターフェース処理を行う。
【0022】
処理部103は不図示であるが、記憶部104に格納されているプログラムをCPU等が実行することにより各手段の機能を実現することができる。以下、処理部103内の各手段の機能について説明する。
【0023】
仮想会議室生成手段111は、対応スタッフ3とユーザ4等が仮想会議を行う仮想会議室Vの固定符号VN等を生成する。固定符号VNは、乱数関数などをベースに、ランダムに唯一無二の符合を生成することが好ましい。
【0024】
入室可能者割り当て手段112は、仮想会議室生成手段111によって生成された固定符号VN等の仮想会議室Vに対し、後述するスタッフテーブル142保管されている対応スタッフ3の中から対応可能な対応スタッフ3を割り当てる。入室可能者割り当てロジックに関しては特に定めないが、スタッフテーブル142に対応スタッフ3の参加可能日時やグループGのリンクを設定し、生成された仮想会議室生成手段111によって生成された仮想会議室Vで指定されている時間又は現在とグループGが、対応スタッフ3の参加可能日時やグループGと合致するように割り当てられるようなロジックであればよい。
【0025】
入室者決定手段113は、システムSを使用するユーザ4等に対し、入室可能者割り当て手段112によって仮想会議室Vに割り当てられている複数の対応スタッフ3から、仮想会議室Vで設定、又はシステム管理者2及びユーザ4等によって指定された人数の対応スタッフ3を割り当てる。ランダムで自動的に割り当てられる対応スタッフ3は1名が好ましく、2名以上は手動で任意に設定できる手段を設けることが好ましいが、人数や決定方法は特に定めない。
【0026】
仮想会議室接続手段114は、システムSを使用するユーザ4等が使用するユーザ等端末40と、入室者決定手段113で選択された対応スタッフ3の管理者等端末20が、会議を行う仮想会議室Vへ接続を行う。後述するエントランス接続画面を経由、及び仮想会議室入室符合VEなどを利用せず、当該仮想会議室接続手段114によって、仮想会議室Vに入る対応スタッフ3の管理者等端末20と、ユーザ4等のユーザ等端末40が接続される動作を以下、「即時接続動作」と呼ぶ。
【0027】
仮想会議室エントランス表示手段115は、後述するグループテーブル143に保存されているグループGの名称GNを選択し、選択されたグループ名称GNを管理者等端末20や、ユーザ4等のユーザ等端末40の表示部408であるモニタ及びスクリーンに表示する。
【0028】
仮想会議室グループ選択手段116は、仮想会議室エントランス表示手段115によって表示された複数のグループGの名称GNを、システムSを使用するユーザ4等のユーザ等端末40から選択を行う。具体的な動作は後述するが、仮想会議室グループ選択手段116は、ユーザ等端末40のモニタ及びスクリーンに複数のグループGの名称GNが表示され、ユーザ4等が選択してクリックやタップなどをした際に選択可能な動作を提供する。
【0029】
対応可能判定手段117は、仮想会議室エントランス表示手段115によって表示しているグループGの名称GNのリンクをフィールド内に持つ対応スタッフ3、つまりグループGの名称GNに属している対応スタッフ3の中から、スタッフテーブル142に保管されている会議参加可能な日時と現在日時が一致する対応スタッフ3の人数から対応可能か判断する。具体的な動作は後述する。
【0030】
待ち人数設定手段118は、対応可能判定手段117によって現在対応可能な対応スタッフ3の人数が0と判定された際に、待つことが可能な待ち人数を設定可能とする。具体的な動作は後述するが、対応可能人数が0の場合でも、待ち人数設定手段118を使って待ち人数を設定し、ユーザ4を保留状態として、待たせることが可能となる。
【0031】
待ち人数表示手段119は、待ち人数設定手段118で設定された、実際に待っている他のユーザ4の待ち人数を表示する。具体的な動作は後述する。
【0032】
カレンダー生成手段120は、スタッフテーブル142に保管されている会議参加可能な日時を基に、会議の予約が可能となるカレンダーを生成する。具体的な動作は後述する。
【0033】
仮想会議室日時選択手段121は、ユーザ4がカレンダー生成手段120で生成されたカレンダーから、任意の日時をユーザ等端末40から選択可能とする機能を提供する。具体的な動作は後述するが、カレンダーを表示し、カレンダーの中に表示された対応可能日時などをクリックすると、仮想会議を予約することができる。
【0034】
入室符合生成手段122は、仮想会議室生成手段111で生成された仮想会議室Vの固定符号VNと現在又は指定された日時データDを基とし、仮想会議室入室符合VEを生成する。
【0035】
符合送信手段123は、入室符合生成手段122で生成された仮想会議室入室符合VEを、システムSを使用するユーザ4等のユーザ等端末40に送信する。具体的には電子メールやSNS(Social networking service)、SMS(Short Message Service)などを用いて送信する。
【0036】
記憶部104は、例えばハードディスクドライブ及びSSD(Solid State Drive)等により構成されている。この記憶部104には、サーバ10を動作させるプログラム等141、対応スタッフ3のデータが保存されているスタッフテーブル142、仮想会議の日時データを保存するグループテーブル143等、及び仮想会議室Vのデータを保存する仮想会議室テーブル144等が構築されている。
【0037】
[3.管理者等端末20の構成]
次に、
図3を参照しながら、管理者等端末20の構成について説明する。
【0038】
図3は本実施形態に係る管理者等端末20の概要構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように管理者等端末20は、通信制御部201、入出力インターフェース部202、処理部203、記憶部204、音声出力部205、音声入力部206、撮影部207、及び表示部208等を備えている。
【0039】
管理者等端末20は、汎用コンピュータであってもよく、タブレット、もしくはスマートフォン等でも良いが、システム管理者2、対応スタッフ3等が使用することを鑑みると、前述の通り、汎用コンピュータであることが好ましい。管理者等端末20は、内部にWEBブラウザアプリケーションを有している、又は専用アプリケーションを有しており、当該WEBブラウザアプリケーション又は専用アプリケーションで各機能を実現しても良い。
【0040】
通信制御部201は汎用の通信プロトコル制御部から構成され、ネットワークNW、及び他端末に接続して、サーバ10等との通信状態を制御する。
【0041】
入出力インターフェース部202は、通信制御部201、処理部203、記憶部204、音声出力部205、音声入力部206、撮影部207及び表示部208等各部との間のインターフェース処理を行う。
【0042】
処理部203は不図示であるが、記憶部204に格納されているプログラムをCPU等が実行することにより各手段の機能を実現することができる。
【0043】
記憶部204は、例えばハードディスクドライブ及びSSD等により構成されている。
【0044】
音声出力部205は、サーバ10又はユーザ等端末40から通信制御部201経由で受信した相手方音声(システム管理者2等や対応スタッフ3等の仮想会議中音声)データを再生するものであって、コンピュータ、タブレット及びスマートフォンに付設されているスピーカーでも良いし、USB(Universal Serial Bus)接続のイヤフォン、又は外部スピーカーでもよい。
【0045】
音声入力部206は、自己の音声をデータ化(エンコード)するものであって、コンピュータ、タブレット及びスマートフォンに付設されているマイクでも良いし、USB接続の小型マイク、又はヘッドセットマイクでもよい。入力された音声データは、サーバ10又は通信制御部201経由で、サーバ10又はユーザ等端末40に送信する。
【0046】
撮影部207は、主に市販のコンピュータ、タブレット及びスマートフォンに付設されている一連のカメラ装置であり、画像及び動画を撮影して、エンコードし、会議映像データとして通信制御部201を通じて、サーバ10又はユーザ等端末40に送信される。
【0047】
表示部208は、主に市販のコンピュータ、タブレット及びスマートフォンに付設されているディスプレイ装置である。
【0048】
[4.ユーザ等端末40の構成]
次に、
図3を参照しながら、ユーザ等端末40の構成について説明する。
【0049】
図4は本実施形態に係るユーザ等端末40の概要構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すようにユーザ等端末40は、通信制御部401、入出力インターフェース部402、処理部403、記憶部404、音声出力部405、音声入力部406、撮影部407、表示部408及び無線部409等を備えている。
【0050】
ユーザ等端末40は、パソコンであってもよく、タブレット、もしくはスマートフォン等でも良い。内部にWEBブラウザアプリケーションを有している、又は専用アプリケーションを有しており、当該WEBブラウザアプリケーション又は専用アプリケーションで各機能を実現しても良い。
【0051】
通信制御部401は汎用の通信プロトコル制御部から構成され、ネットワークNW、及び他端末に接続して、システム管理者2等が管理するサーバ10との通信状態を制御する。無線部409と兼ねても良い。
【0052】
入出力インターフェース部402は、通信制御部401、処理部403、記憶部404、音声出力部405、音声入力部406、撮影部407、表示部408及無線部409等各部との間のインターフェース処理を行う。
【0053】
処理部403は不図示であるが、記憶部404に格納されているプログラムをCPU等が実行することにより各手段の機能を実現することができる。
【0054】
記憶部404は、例えばハードディスクドライブ及びSSD等により構成されている。
【0055】
音声出力部405は、サーバ10又は管理者等端末20から通信制御部401経由で受信した相手方音声(対応スタッフ3等の仮想会議中音声)データを再生するものであって、コンピュータ、タブレット及びスマートフォンに付設されているスピーカーでも良いし、USB接続のイヤフォン、又は外部スピーカーでもよい。
【0056】
音声入力部406は、自己の音声をデータ化(エンコード)するものであって、コンピュータ、タブレット及びスマートフォンに付設されているマイクでも良いし、USB接続の小型マイク、又はヘッドセットマイクでもよい。入力された音声データは、サーバ10又は通信制御部201経由で、サーバ10又は管理者等端末20に送信する。
【0057】
撮影部407は、主に市販のコンピュータ、タブレット及びスマートフォンに付設されている一連のカメラ装置であり、画像及び動画を撮影して、エンコードし、会議映像データとして通信制御部401を通じて、サーバ10又はユーザ等端末40に送信される。
【0058】
表示部408は、主に市販のコンピュータ、タブレット及びスマートフォンに付設されているディスプレイ装置である。
【0059】
無線部409は、主に市販のコンピュータ、タブレット及びスマートフォンに付設されているWi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)といった規格された無線方式に準じ通信を行うものであり、通信制御部401の機能として使用しても良い。また位置を測定するGPS機能を搭載し、位置を取得してもよい。
[5.各テーブル構成]
【0060】
ここで、スタッフテーブル142、及び仮想会議室Vのデータを保存するグループテーブル143等のデータ構造例について
図5及び
図6を参照しながら説明する。
図5は、本実施形態に係るスタッフテーブル142のデータ構造例を示した図、及び
図6は、本実施形態に係るグループテーブル143のデータ構造例を示した図である。
【0061】
図5に示すように、スタッフテーブル142には、対応スタッフ3、一人毎に1レコードが用意され、1フィールドとして名前と共に当該対応スタッフ3の参加可能日時、グループ名称GNのリンク及びエントランス対応可否等が保存されてもよい。図示では表現上、グループ名称GNを直接記載しているが、グループテーブル143上のリンク符号でも良い。カラムの種類や数は特に定めない。
【0062】
図6に示すように、グループテーブル143には、グループ毎に1レコードが用意され、1フィールドとしてグループ名称GNやエントランス表示の有無、エントランスの待ち人数、及びリンクされている対応スタッフ3のメンバーのリンクが保存されてもよい。カラムの種類や数は特に定めない。
【0063】
[6.サーバ10及び管理者等端末20によるスタッフテーブル142生成方法例]
次に本実施形態に係るサーバ10及び管理者等端末20を用いて行う、スタッフテーブル142の生成例について
図7乃至及び
図9を参照しながら説明する。
図7は、本実施形態に係る管理者等端末20に表示される対応スタッフ3の設定画面の一例を示す図、
図8は、本実施形態に係るサーバ10及び管理者等端末20が対応スタッフ3の登録及び設定する際における処理例を示すシーケンス図、及び
図9は、本実施形態に係るサーバ10及び管理者等端末20が対応スタッフ3の登録及び設定する際における処理例を示すフローチャート図である。
【0064】
(ステップS11)
管理者等端末20はシステム管理者2又は対応スタッフ3等の対応スタッフ操作により、サーバ10に対し、対応スタッフ3の登録画面を要求する。
【0065】
(ステップS12)
管理者等端末20から対応スタッフ3の登録画面の要求を受けたサーバ10は、管理者等端末20に対し、対応スタッフ3の登録画面データを送信する。管理者等端末20の表示部208には、例えば
図7のような登録画面が表示部208に表示され入力待ち状態となる。
【0066】
(ステップS13)
システム管理者2又は対応スタッフ3等の対応スタッフ操作により、
図7のような登録画面から、対応スタッフ3の名前をスタッフ名欄208a1に、対応スタッフ3が参加するグループ名称をグループ名称欄208a2に、対応スタッフ3の会議可能日時をスタッフ勤務日欄208a3乃至208a18等に入力し、最後に管理者等端末20は、システム管理者2又は対応スタッフ3等が登録ボタン208a20を押下又はクリックをして入力データをサーバ10に送信する。
【0067】
なお、
図7の表示部208に表示される登録画面例は、一つの例示であって、他の項目を設けても良い。またスクロールバー208b1又は208b2を設けて、さらなる項目を設けても良いし、画面構成は問わない。
【0068】
(ステップS14)
管理者等端末20から対応スタッフ3の登録画面の要求を受けたサーバ10は、記憶部104内のスタッフテーブル142にデータを追加し、管理者等端末20に対し登録完了通知を送信する。
[7.サーバ10及び管理者等端末20によるグループテーブル143生成方法例]
次に本実施形態に係るサーバ10及び管理者等端末20を用いて、グループテーブル143の生成例について
図10乃至及び
図12を参照しながら説明する。
図10は、本実施形態に係る管理者等端末20に表示されるグループGの設定画面の一例を示す図、
図11は、本実施形態に係るサーバ10及び管理者等端末20がグループGの登録及び設定する際における処理例を示すシーケンス図、及び
図12は、本実施形態に係るサーバ10及び管理者等端末20がグループGの登録及び設定する際における処理例を示すフローチャート図である。
【0069】
(ステップS15)
管理者等端末20はシステム管理者2又は対応スタッフ3等の対応スタッフ操作により、サーバ10に対し、グループGの登録画面を要求する。
【0070】
(ステップS16)
管理者等端末20からグループGの登録画面の要求を受けたサーバ10は、管理者等端末20に対し、対応スタッフ3の登録画面データを送信する。管理者等端末20の表示部208には、例えば
図10のような登録画面が表示部208に表示され入力待ち状態となる。
【0071】
(ステップS17)
システム管理者2又は対応スタッフ3等の対応スタッフ操作により、
図10のような登録画面から、グループGの名前をグループ名欄208g1に、グループGの表示順をグループ名表示順欄208g2に、グループGのエントランス画面表示の有無をエントランス画面表示有無ボタン208g3に入力し、対応スタッフ欄208g6からカーソル208g7を合わせて選択ボタン208g8及び全選択ボタン208g9を押下してグループメンバー欄208g4欄に追加したり、グループメンバー欄208g4からカーソル208g5を合わせて削除ボタン208g10及び全削除ボタン208g11を押下して、グループメンバー欄208g4欄から削除する等行い、グループGの対応スタッフ3を選択する。グループGのエントランス画面表示の有無をエントランス画面表示有無ボタン208g3を「ON」にした場合は、待ち人数欄208g12にエントランスの待ち人数を入力してもよい。最後にシステム管理者2又は対応スタッフ3等が登録ボタン208g20を押下又はクリックをする。その後、管理者等端末20は、サーバ10に対し、登録データを送信する。
【0072】
なお、
図10の表示部208に表示される登録画面例は、一つの例示であって、他の項目を設けても良い。
【0073】
(ステップS18)
管理者等端末20からグループGの登録画面の要求を受けたサーバ10は、記憶部104内のグループテーブル143にデータを追加し、管理者等端末20に対し登録完了通知を送信する。グループGのエントランス画面表示の有無を「有り」とし、エントランスの待ち人数が入力された際には、待ち人数設定手段118を使って、グループテーブル143に待ち人数を設定しても良い。
【0074】
[8.会議即時接続例]
次に本実施形態に係るサーバ10による、会議即時接続例について
図13乃至及び
図15を参照しながら説明する。
図13は、本実施形態に係るユーザ等端末40に表示される会議即時接続画面の一例を示す図、
図14は、本実施形態に係るサーバ10、管理者等端末20及びユーザ等端末40が即時会議を開始する際における処理例を示すシーケンス図、及び
図15は、本実施形態に係るサーバ10、管理者等端末20及びユーザ等端末40が即時会議を開始する際における処理例を示すフローチャート図である。
【0075】
ユーザ等端末40には、一例として、
図13のような会議即時接続画面が表示される。会議即時接続画面は、接続の都度サーバ10に要求しても良いし、ユーザ等端末40にアプリケーション等としてあらかじめ用意しておいても良い。なお、
図13の表示部408に表示される登録画面例は、一つの例示であって、他の項目を設けても良い。またスクロールバー408b1を設けて、さらなる項目を設けても良いし、画面構成は問わない。
【0076】
(ステップS21)
まず初めに、ユーザ4等の操作により、
図13のような会議即時接続画面から、ユーザ4の名前をユーザ名欄408a1に、グループGに該当するユーザ4等が相談したい相談分野を相談分野欄409a2に、ユーザ4等が相談したい詳細を相談詳細入力欄409a3に入力し、最後にユーザ4等が登録ボタン408a4を押下又はクリックをすると、ユーザ等端末40は、サーバ10に対し、会議即時接続データを送信する。
【0077】
(ステップS22)
ユーザ等端末40から会議即時接続例の会議即時接続データを受信したサーバ10は、仮想会議室生成手段111を用いて、仮想会議室Vを生成し、仮想会議室テーブル144に仮想会議室Vデータを追加する。
【0078】
(ステップS23)
仮想会議室Vを生成したサーバ10は、入室可能者割り当て手段112を用いて、スタッフテーブル142を検索し、生成された仮想会議室VのグループG、参加可能日時とマッチする対応スタッフ3を仮想会議室Vに、1名乃至複数割り当てる。
【0079】
(ステップS24)
仮想会議室Vを生成し、対応スタッフ3を割り当てたサーバ10は、ユーザ等端末40へ、スタッフが対応可能である旨を送信する。ユーザ等端末40の送信画面については、特に問わないが、了解する旨を送信可能なボタン等を画面に表示することが好ましい。
【0080】
(ステップS25)
ユーザ等端末40に表示された了解する旨を送信可能なボタン等が押下されると、ユーザ等端末40は、サーバ10へ了解した旨を送信し、サーバ10はユーザ等端末40から接続了解の旨のデータを受信する。
【0081】
(ステップS26)
接続了解の旨のデータを受信したサーバ10は、入室者決定手段113で、入室可能者割り当て手段112で割り当てられた複数の対応スタッフ3の中から、仮想会議室Vに入室する対応スタッフ3を決定する。入室者決定手段113は、自動的に1名が割り当てられることが好ましいが、仮想会議室Vの種類によって、手動で複数人割り当てるような手段としてもよい。
【0082】
(ステップS27)
入室者決定手段113で対応スタッフ3を決定したサーバ10は、決定した対応スタッフ3が管理又は操作する管理者等端末20に対し、会議情報を送信する。
【0083】
(ステップS28)
会議情報を受信した管理者等端末20は、対応スタッフ3が操作し、サーバ10へ接続応答を送信する。
【0084】
(ステップS29)
サーバ10は、仮想会議室接続手段で、仮想会議を行う対応スタッフが管理する管理者等端末20と、接続要求をしたユーザ等端末40の接続を確立し、仮想会議を開始する。
【0085】
[9.エントランス接続例]
次に本実施形態に係るサーバ10による、エントランス画面からの接続例について
図16乃至及び
図18を参照しながら説明する。
図16は、本実施形態に係るユーザ等端末40に表示されるエントランス接続画面の一例を示す図、
図17は、本実施形態に係るサーバ10、管理者等端末20及びユーザ等端末40がエントランス会議接続を開始する際における処理例を示すシーケンス図、及び
図18は、本実施形態に係るサーバ10、管理者等端末20及びユーザ等端末40がエントランス会議接続を開始する際における処理例を示すフローチャート図である。
【0086】
(ステップS31)
ユーザ等端末40は、企業のホームページ等に設置された接続ボタンから、サーバ10に対し、エントランス画面を要求する。
【0087】
(ステップS32)
ユーザ等端末40からエントランス画面要求を受けたサーバ10は、仮想会議室エントランス表示手段115にて、グループテーブル143から、エントランス表示「有」のグループGのグループ名称GNを並べ、例えば
図16に示すようエントランス画面を生成する。仮想会議室エントランス表示手段115は、対応可能判定手段117及び待ち人数表示手段119を用いてエントランス画面を生成して、408c11乃至408c14のようにグループGの待ち人数を表示しても良い。
【0088】
なお、
図16の表示部408に表示されるエントランス画面例は、一つの例示であって、他の項目を設けても良い。またスクロールバー408b1を設けて、さらなる項目を設けても良いし、画面構成は問わない。
【0089】
(ステップS33)
ユーザ等端末40は、表示されたエントランス画面から、仮想会議室Vの希望のグループGの接続ボタン408c1乃至408c4を選択し、サーバ10に接続要求を送信する。
【0090】
(ステップS34)
サーバ10は、対応可能判定手段117を使って、グループGの名称GNをフィールド内に持つ対応スタッフ3、つまりグループGの名称GNに属している対応スタッフ3の中から、スタッフテーブル142に保管されている会議参加可能な日時と現在日時が一致する対応スタッフ3の人数から対応可能か判断する。対応可能と判断した場合はステップS37へ、現在は対応できないと判断した場合はステップS35に飛ぶ。
【0091】
(ステップS35)
サーバ10は、対応可能判定手段117が、ステップS34で現在は対応可能ではないが、対応可能な対応スタッフ3が1名以上おり、グループGで設定された待ち人数以上の人数が待っていないと判断した場合は、ユーザ等端末40に対し、保留状態の画面表示を送信し、対応スタッフ3が対応可能となるまで待つ。グループGで設定された待ち人数以上の人数が待っていないと判断した場合は、ユーザ等端末40に対し、後ほど接続するよう促すような画面を表示し、終了する。
【0092】
(ステップS36)
サーバ10は、対応可能判定手段117によって、対応スタッフ3が空き、対応可能と判断した場合、ステップS37に飛ぶ。
【0093】
(ステップS37)
対応可能判定手段117によって対応可能と判断したサーバ10は、仮想会議室生成手段111を用いて、仮想会議室Vを生成し、仮想会議室テーブル144に仮想会議室Vデータを追加する。
【0094】
(ステップS38)
仮想会議室Vを生成したサーバ10は、入室可能者割り当て手段112を用いて、スタッフテーブル142を検索し、生成された仮想会議室VのグループG、参加可能日時とマッチする対応スタッフ3を仮想会議室Vに、1名乃至複数割り当てる。
【0095】
(ステップS39)
仮想会議室Vを生成し、対応スタッフ3を割り当てたサーバ10は、ユーザ等端末40へ、スタッフが対応可能である旨を送信する。ユーザ等端末40の送信画面については、特に問わないが、了解する旨を送信可能なボタン等を画面に表示することが好ましい。
【0096】
(ステップS40)
ユーザ等端末40に表示された了解する旨を送信可能なボタン等が押下されると、ユーザ等端末40は、サーバ10へ了解した旨を送信し、サーバ10はユーザ等端末40から接続了解の旨のデータを受信する。
【0097】
(ステップS41)
接続了解の旨のデータを受信したサーバ10は、入室者決定手段113で、入室可能者割り当て手段112で割り当てられた複数の対応スタッフ3の中から、仮想会議室Vに入室する対応スタッフ3を決定する。入室者決定手段113は、自動的に1名が割り当てられることが好ましいが、仮想会議室Vの種類によって、手動で複数人割り当てるような手段としてもよい。
【0098】
(ステップS42)
入室者決定手段113で対応スタッフ3を決定したサーバ10は、決定した対応スタッフ3が管理又は操作する管理者等端末20に対し、会議情報を送信する。
【0099】
(ステップS43)
会議情報を受信した管理者等端末20は、対応スタッフ3が操作し、サーバ10へ接続応答を送信する。
【0100】
(ステップS44)
サーバ10は、仮想会議室接続手段で、仮想会議を行う対応スタッフが管理する管理者等端末20と、接続要求をしたユーザ等端末40の接続を確立し、仮想会議を開始する。
【0101】
[10.カレンダー予約接続例]
次に本実施形態に係るサーバ10による、カレンダー予約接続設定画面からの接続例について
図19乃至及び
図21を参照しながら説明する。
図19は、本実施形態に係るユーザ等端末40に表示されるカレンダー予約接続設定画面の一例を示す図、
図20は、本実施形態に係るサーバ10、管理者等端末20及びユーザ等端末40がカレンダー予約接続設定を開始する際における処理例を示すシーケンス図、及び
図21は、本実施形態に係るサーバ10、管理者等端末20及びユーザ等端末40がカレンダー予約接続を開始する際における処理例を示すフローチャート図である。
【0102】
ユーザ等端末40には、一例として、
図19のようなカレンダー予約接続設定画面が表示される。カレンダー予約接続設定画面とは、カレンダー画面から、日時を選択し、あらかじめ相談内容によって、仮想会議室Vを予約する画面である。
【0103】
当該カレンダー予約接続設定画面は、接続の都度サーバ10に要求しても良いし、ユーザ等端末40にアプリケーション等としてあらかじめ用意しておいても良い。なお、
図19の表示部408に表示される登録画面例は、一つの例示であって、他の項目を設けても良い。またスクロールバー408b1を設けて、さらなる項目を設けても良いし、画面構成は問わない。
【0104】
(ステップS51)
まず初めに、ユーザ4等の操作により、ユーザ等端末40は、企業のホームページ等に設置された接続ボタンから、サーバ10に対し、カレンダー画面を要求する。
【0105】
(ステップS52)
サーバ10は、カレンダー生成手段120にて、スタッフテーブル142に保管されている会議参加可能な日時を基に、例えば
図19に示すような会議の予約が可能となるカレンダー画面を生成する。会議参加可能な日時が存在する欄、例えば
図19の208d3欄には「丸」表示を行っても良い。
【0106】
(ステップS53)
カレンダー画面を生成したサーバ10は、要求を受けたユーザ等端末40にカレンダー画面を転送し、表示させる。カレンダー画面には仮想会議室日時選択手段121を設定するが、仮想会議室日時選択手段121は、ユーザ4が任意の日時をユーザ等端末40から選択可能とする機能を提供する。
【0107】
(ステップS54)
ユーザ4は、表示されたカレンダーから、カレンダーの対応可能となっている「丸」表示の中から希望日時をクリック、または押下選択する。最後にユーザ4等が予約ボタン408d20を押下又はクリックをすると、ユーザ等端末40は、サーバ10に対し、カレンダー予約データを送信する。
【0108】
(ステップS55)
ユーザ等端末40からカレンダー予約データを受信したサーバ10は、仮想会議室生成手段111を用いて、仮想会議室Vを生成し、仮想会議室テーブル144に仮想会議室Vデータを追加する。
【0109】
(ステップS56)
仮想会議室Vを生成したサーバ10は、入室可能者割り当て手段112を用いて、スタッフテーブル142を検索し、生成された仮想会議室Vの参加可能日時とマッチする対応スタッフ3を仮想会議室Vに、1名乃至複数割り当てる。
【0110】
(ステップS57)
仮想会議室Vを生成し、対応スタッフ3を割り当てたサーバ10は、入室者決定手段113で、入室可能者割り当て手段112で割り当てられた複数の対応スタッフ3の中から、仮想会議室Vに入室する対応スタッフ3を決定する。入室者決定手段113は、自動的に1名が割り当てられることが好ましいが、仮想会議室Vの種類によって、手動で複数人割り当てるような手段としてもよい。
【0111】
(ステップS58)
入室者決定手段113で対応スタッフ3を決定したサーバ10は、入室符合生成手段122を用いて、仮想会議室入室符合VEを生成する。
【0112】
(ステップS59)
サーバ10は、カレンダー予約データを送信したユーザ等端末40に対して、生成された仮想会議室入室符合VEを送信する。
【0113】
(ステップS60)
サーバ10は、入室者決定手段113で決定した対応スタッフ3が管理等を行う管理者等端末20に対して、生成された仮想会議室入室符合VEを送信する。仮想会議室入室符合VEは、その符合のみでWEB接続が可能なURLそのものでも良いし、サーバ10で管理する符合でも良いし、特に定めない。
【0114】
(ステップS61)
カレンダーで予約された仮想会議室Vの開設時間VTとなった際に、ユーザ等端末40は、送信された仮想会議室入室符合VEをサーバ10に送信し、同時に対応スタッフ3が管理等を行う管理者等端末20は送信された仮想会議室入室符合VEを送信する。管理者等端末20、及びユーザ等端末40から仮想会議室入室符合VEを受信したサーバ10は、管理者等端末20及びユーザ等端末40に対し仮想会議室Vを介して接続する。
【符号の説明】
【0115】
S 会議システム
2 システム管理者
3 対応スタッフ
4 ユーザ
D 日時データ
G 仮想会議室グループ
GN グループネーム
V 仮想会議室
VE 仮想会入室符合
VN 仮想会議室固定符号
10 サーバ
101 通信制御部
102 入出力インターフェース部
103 処理部
104 記憶部
111 仮想会議生成手段
112 入室可能者割り当て手段
113 入室者決定手段
114 仮想会議室接続手段
115 仮想会議室エントランス表示手段
116 仮想会議室グループ選択手段
117 対応可能人数表示手段
118 待ち人数受付手段
119 待ち人数表示手段
120 カレンダー生成手段
121 仮想会議室日時選択手段
122 入室符合生成手段
123 符合送信手段
141 プログラム等
142 スタッフテーブル
143 グループテーブル
144 仮想会議室テーブル
20 システム管理者等端末
201 通信制御部
202 入出力インターフェース部
203 処理部
204 記憶部
205 音声出力部
206 音声入力部
207 撮影部
208 表示部
40 ユーザ等端末
401 通信制御部
402 入出力インターフェース部
403 処理部
404 記憶部
405 音声出力部
406 音声入力部
407 撮影部
408 表示部
409 無線部
【要約】
【課題】従来の会議室システムは、自動的に会議を設定したり、その会議室へ自動的に誘導する仕組みとはなっておらず、ユーザや会議室の選択は、管理者やユーザの操作のよってのみ行われていた。
【解決手段】会議に参加可能な対応スタッフ名を保存、及び呼び出し可能なスタッフテーブルと、仮想会議室の名称及び固定符号を生成する仮想会議室生成手段と、前記仮想会議室生成手段によって生成された名称及び固定符号の仮想会議室に対し前記スタッフテーブル保管されている対応スタッフを割り当てる入室可能者割り当て手段等を備えることを特徴する会議室システムによって、ユーザや対応スタッフが会議室を設定、選択することなく接続することができ、スムーズな接客を行うことが可能となる。
【選択図】
図1