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特許7519699アニリンベースのWDR5タンパク質間相互作用阻害剤、同様物を調製するための方法、およびその使用
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  • 特許-アニリンベースのWDR5タンパク質間相互作用阻害剤、同様物を調製するための方法、およびその使用 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】アニリンベースのWDR5タンパク質間相互作用阻害剤、同様物を調製するための方法、およびその使用
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/496 20060101AFI20240712BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20240712BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20240712BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240712BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20240712BHJP
   C07D 239/94 20060101ALN20240712BHJP
   C07D 239/42 20060101ALN20240712BHJP
   C07D 239/48 20060101ALN20240712BHJP
   C07D 239/47 20060101ALN20240712BHJP
   C07D 405/12 20060101ALN20240712BHJP
   C07D 401/12 20060101ALN20240712BHJP
   C07D 403/12 20060101ALN20240712BHJP
【FI】
A61K31/496
A61K31/506
A61K31/5377
A61P43/00 111
A61P35/02
C07D239/94
C07D239/42 Z
C07D239/48
C07D239/47 Z
C07D405/12
C07D401/12
C07D403/12
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021549174
(86)(22)【出願日】2019-03-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-24
(86)【国際出願番号】 CN2019079160
(87)【国際公開番号】W WO2020172932
(87)【国際公開日】2020-09-03
【審査請求日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】201910139980.6
(32)【優先日】2019-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521366791
【氏名又は名称】チャイナ ファーマシューティカル ユニバーシティ
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(74)【復代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヨウ,チードン
(72)【発明者】
【氏名】グオ,シアオコー
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ウェイリン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ドンドン
(72)【発明者】
【氏名】グー,ジン
(72)【発明者】
【氏名】シュー,ジュン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,シン
(72)【発明者】
【氏名】ジアン,ジョンユー
(72)【発明者】
【氏名】シュー,シアオリー
【審査官】高橋 樹理
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108715585(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アニリンベースのWDR5タンパク質間相互作用阻害剤であって、前記アニリンベースのWDR5タンパク質間相互作用阻害剤は、一般式(I)によって表わされる化合物、その薬学的に許容可能な塩、水和物または溶媒和化合物を含み、
【化1】
式中、XはCHまたはNを表し、
YはCまたはNを表し、
、R、およびRは、水素、C-Cアルキル、ハロゲン、-CHO、-NR、ここで、RとRは、水素を表し、
は、モルホリニル、ピペラジニル、4-置換ピペラジニル、4-置換ホモピペラジニル、3-置換ピペラジニル、または2-置換ピペラジニルを表し、ここで、置換基は、C-Cアルキルであり、
は、ニトロ、アミノ、フェニル、少なくとも1つの置換基を含む置換フェニル、5員から6員の酸素芳香族複素環または窒素芳香族複素環、少なくとも1つの置換基を含む置換された5員から6員の酸素芳香族複素環または窒素芳香族複素環、あるいは-NHCORを表し、ここで、Rは、ヒドロキシル、C-Cアルコキシ、フェニル、置換フェニル、5員から6員の酸素芳香族複素環または窒素芳香族複素環、あるいは置換された5員から6員の酸素芳香族複素環または窒素芳香族複素環を表し、ここで、置換基は、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ハロゲン、シアノ、―NHCOR10、―CONR1112、または―COOR10であり、ここで、R10は、水素、C-Cアルキル、C-Cアミノ置換アルキル、3員から7員のシクロアルキル、3員から7員の窒素複素環または酸素複素環、あるいはフェニルを表し、そして、R11とR12は、水素、C-Cアルキル、フェニルまたは置換フェニル、あるいは、置換されているかまたは置換されていない3員から7員の窒素複素環または酸素複素環、あるいは、R11およびR12を結合させることによって形成される3員から7員の窒素複素環または酸素複素環を表し、そして、
は、水素、ハロゲン、またはメチルである、アニリンベースのWDR5タンパク質間相互作用阻害剤。
【請求項2】
XがCHまたはNを表し、そして、YがCまたはNを表し、ここで、R、R、およびRが、水素、メチル、ハロゲン、シアノ、-CHO、―NRXがCHまたはNを表し、
ここで、RとRが、水素を表す、請求項1に記載のアニリンベースのWDR5タンパク質間相互作用阻害剤。
【請求項3】
が、モルホリニル、ピペラジニル、または4-置換ピペラジニルを表し、ここで、置換基が、メチル、エチルである、請求項1に記載のアニリンベースのWDR5タンパク質間相互作用阻害剤。
【請求項4】
が、ニトロ、アミノ、―NHCOR、フリル、ピリミジニル、ピリジニル、少なくとも1つの置換基を含む置換トリアゾリル、または置換フェニルを表し、ここで、置換基が、一置換ハロゲンまたは二置換ハロゲン、―NHCOR10、―CONR1112、または―COOR10であり、ここで、Rが、フェニルを表し、R10が、水素、C-Cアルキル、C-Cアミノ置換アルキル、3員から7員のシクロアルキル、3員から7員の窒素複素環または酸素複素環、あるいはフェニルを表し、そして、R11とR12が、水素、C-Cアルキル、フェニルまたは少なくとも1つの置換基を含む置換フェニル、あるいは、N-メチル-ピペラジニル、モルホリンを含む、少なくとも1つの置換基を含む置換されているか、または置換されていない、3員から7員の窒素複素環または酸素複素環、あるいは、R11およびR12を結合させることによって形成される、N-置換ピペラジニルまたはモルホニルを含む3員から7員の窒素複素環または酸素複素環を表わす、請求項1に記載のアニリンベースのWDR5タンパク質間相互作用阻害剤。
【請求項5】
前記薬学的に許容可能な塩が、一般式(I)によって表わされる無機酸塩または有機酸塩であり、ここで、前記無機酸塩が、塩酸塩、臭化水素酸塩、または硫酸塩であり、そして、前記有機酸塩が、酢酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、またはp-トルエンスルホン酸塩である、請求項1に記載のアニリンベースのWDR5タンパク質間相互作用阻害剤。
【請求項6】
前記化合物が、以下のいずれかの構造
【化2】

【化3】

【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

を有する化合物である、請求項1に記載のアニリンベースのWDR5タンパク質間相互作用阻害剤。
【請求項7】
請求項1に記載の前記一般式(I)を調製するための方法であって、前記方法は、以下の工程を含み、
【化9】
式中、R、R、R、R、RおよびR、XおよびYは、請求項1と同じである、方法。
【請求項8】
請求項1に記載のアニリンベースのWDR5タンパク質間相互作用阻害剤を含む、医薬組成物。
【請求項9】
血液腫瘍を含むWDR5酵素の機能に関連する適応症を治療するための請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記血液腫瘍が、急性白血病である、請求項9に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医薬品化学のアニリン化合物、その調製方法、およびその使用に関する。WDR5タンパク質間相互作用阻害剤として、該化合物は、細胞レベルで、ヒストンメチルトランスフェラーゼのレベルと下流の造血遺伝子の発現を阻害し、動物レベルで、ヌードマウスに移植された腫瘍の成長を阻害し、そして、急性白血病などの疾患を処置するために使用することができる。
【背景技術】
【0002】
WDR5タンパク質は334のアミノ酸を含み、7つのWD40反復ドメインを含有する。構造的な研究によると、WD40反復ドメインは、7ブレードのプロペラ構造を形成し、各ブレードが4つの逆平行鎖を含むことが示されている。WDR5はそのような構造的特徴によって、他の多くのタンパク質、例えばWDR5-MLL1、WDR5-MYC、およびWDR5-MOF/HATと、相互作用することができる。WDR5はまた、H3K4me2に結合してもよい。研究によると、WDR5は、VISA(ウイルス誘導シグナル伝達アダプター)関連の複合体を安定化させてもよく、またはそれを組織してもよく、そして、I型インターフェロンと抗ウイルス性の先天性免疫応答において重要な役割を果たすことが示されている。WDR5タンパク質はまた、膀胱癌で高度に発現され、H3K4me3の発現を活性化させることによって、増殖、自己複製、および膀胱癌細胞における化学療法を促進する。重要な補助因子として、WDR5は、N-Myc-調節転写活性化と腫瘍形成に関与する。WDR5タンパク質の阻害は、MYCN-増幅神経芽細胞腫の処置にとっての新規の標的である。
【0003】
ヒストンのメチル化は、多くの生物プロセスにおいて主要な役割を果たし、そして、エピジェネティック調節の分野の重要な研究内容である。MLL1は、ヒストンH3リジン4(H3K4)メチルトランスフェラーゼである。MLL1遺伝子は、混合型白血病(MLL1、急性骨髄性白血病、および急性リンパ性白血病)を誘発する、発癌性MLL融合タンパク質を発現する、融合遺伝子を形成するように転座および再配列される。MLL異常によって引き起こされた白血病の処置のための従来の化学療法は、予後がおもわしくなく、望ましいものではない。標的薬は、現在入手可能ではない。したがって、該疾患の生物学的特性に対する新規の治療剤の開発が火急に必要とされている。
【0004】
MLL1の染色体転座は単に単一アレル遺伝子で生じるのみであり、そして、野生型MLL1がさらに存在する。野生型MLL1とその融合タンパク質は、混合型白血病の発生と進行に連帯して関与し、ここで、野生型MLL1の酵素活性は、MLL1融合タンパク質による白血病の誘発にとって決定的なものである。したがって、野生型MLL1の酵素活性を特異的に阻害することは、白血病処置の効果を達成することができる。
【0005】
単独で存在するMLL1は、非常に低い触媒活性を有しており、H3K4のモノメチル化を触媒することができるのみである。MLL1がWDR5、RbBP5、Ash2L、およびDPY30とのコア複合体を形成する場合、酵素触媒活性、特にH3K4me2に対する触媒活性は、大幅に増強される。MLL1のC末端WINモチーフを他のタンパク質に結合させるブリッジとして、WDR5は、複合体の形成に極めて重要な役割を果たす。したがって、WDR5タンパク質間相互作用を、ミクロ分子阻害剤を使用して妨げることは、MLL1の酵素触媒活性を阻害するための効果的な方法であり、それによって下流のHox遺伝子とMeis-1遺伝子の発現が阻害され、したがって白血病の進行が阻害される。
【発明の概要】
【0006】
開示の目的:本開示の目的は、細胞レベルで、ヒストンメチルトランスフェラーゼのレベルと下流の造血遺伝子の発現を阻害し、動物レベルで、ヌードマウスに移植された腫瘍の成長を阻害する、WDR5タンパク質間相互作用阻害剤と、MLL酵素機能に関係する適応症のための薬物に関する処置におけるその使用と、を提供することである。阻害剤は、急性白血病などの疾患を処置するために使用することができる。
【0007】
技術的解決法:本開示は、WDR5タンパク質間相互作用を妨げる可能性があり、メチル転座に対するMLL1の触媒活性を阻害し、WDR5タンパク質間相互作用を妨げることによって、Hox遺伝子とMeis-1遺伝子の発現レベルを下方制御する、ミクロ分子化合物を開示し、該ミクロ分子化合物によって、急性白血病の処置で使用される白血病細胞のアポトーシスを誘発する。本開示の化合物は以下の構造を有し、:
【0008】
【化1】
式中、XはCHまたはNを表し、
YはCまたはNを表し、
、R、およびRは、同一または互いに異なっており、そして、それぞれ単独で、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cアルコキシで置換されたC-Cアルキル、ニトロ、ハロ、シアノ、アルデヒド基、ヒドロキシル、-NR、またはRおよびRを結合させることによって形成される
【0009】
【化2】
から成る群から単独で選択され、ここで、RとRとは、同一または互いに異なっており、そして、それぞれ単独で、水素、またはC-Cアルキル、またはRとRを結合させることによって形成される3員から7員の窒素複素環を表し;
は、モルホリニル、ピペラジニル、4-置換ピペラジニル、4-置換ホモピペラジニル、3-置換ピペラジニル、または2-置換ピペラジニルを表し、ここで、置換基は、C-Cアルキル、3員から7員のシクロアルキル、ヒドロキシアルキル、またはフェニルであり;
は、ニトロ、アミノ、フェニル、置換フェニル、5員から6員の酸素芳香族複素環または窒素芳香族複素環、置換された5員から6員の酸素芳香族複素環または窒素芳香族複素環、あるいは-NHCORを表し;ここで、Rは、ヒドロキシル、C-Cアルコキシ、フェニル、置換フェニル、5員から6員の酸素芳香族複素環または窒素芳香族複素環、あるいは置換された5員から6員の酸素芳香族複素環または窒素芳香族複素環を表し、ここで、置換基は、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ハロ、シアノ、―NHCOR10、―CONR1112、または―COOR10であり、ここで、R10は、水素、C-Cアルキル、C-Cアミノ置換アルキル、3員から7員のシクロアルキル、3員から7員の窒素複素環または酸素複素環、あるいはフェニルを表し;そして、R11とR12は、水素、C-Cアルキル、フェニルまたは置換フェニル、あるいは、置換されているかまたは置換されていない3員から7員の窒素複素環または酸素複素環、あるいは、R11とR12によって形成される3員から7員の窒素複素環または酸素複素環を単独で表し;そして、
は、水素、ハロ、メチル、トリフルオロメチル、アミノ、または置換アミノを表し、ここで、置換基は、C-Cアルキル、またはアリルであり;
、R、およびRは、同一または互いに異なっており、そして、それぞれ単独で、水素、ハロ、メチル、ニトロ、シアノ、アルデヒド基、メトキシル、-NR、またはRとRを結合させることによって形成される
【0010】
【化3】
から成る群から選択され、ここで、RとRは、同一または互いに異なっており、そして、それぞれ単独で、水素、またはC-Cアルキル、またはRとRを結合させることによって形成される3員から5員の窒素複素環を表し;
は、好ましくは、モルホリニル、ピペラジニル、または4-置換ピペラジニルであり、ここで、置換基は、メチル、エチル、シクロプロピル、ヒドロキシエチル、またはフェニルであり;
は、好ましくは、ニトロ、アミノ、―NHCOR、フリル、ピリミジニル、ピリジニル、置換トリアゾリル、または置換フェニルであり、ここで、置換基は、一置換ハロまたは二置換ハロ、―NHCOR10、―CONR1112、または―COOR10であり、ここで、Rは、フェニルを表し;R10は、水素、C-Cアルキル、C-Cアミノ置換アルキル、3員から7員のシクロアルキル、3員から7員の窒素複素環または酸素複素環、あるいはフェニルを表し;そして、R11とR12は、水素、C-Cアルキル、フェニルまたは置換フェニル、あるいは、置換されているかまたは置換されていない3員から7員の窒素複素環または酸素複素環、あるいは、R11およびR12を結合させることによって形成される3員から7員の窒素複素環または酸素複素環を表わす。
【0011】
本開示はさらに、化合物(I)の薬学的に許容可能な塩とその溶媒和化合物とを含み、それらは、化合物(I)と同じ薬理学的効果を有する。
【0012】
本開示は、医薬組成物を開示し、該医薬組成物は、化合物(I)、またはその薬学的塩、または溶媒和物、および、1以上の医薬担体、希釈剤、および賦形剤を含む。
【0013】
本開示はさらに、WDR5タンパク質間相互作用を阻害することによって、酵素によって媒介される疾患を処置するための薬物の調製における、化学式(I)の化合物、またはその薬学的塩、または溶媒和物の使用を提供する。疾患、例えばMLL遺伝子-融合白血病)は、MLL1の酵素活性を阻害することによって処置され得る。
【0014】
本開示の化合物の臨床的に使用される投与量は、1日に0.01mgから1000mgであるか、あるいは、疾患重症度または異なる剤形に応じてこの範囲を逸脱することがある。
【0015】
いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、塩を形成するのに適切なアルカリ性官能基を含んでもよい。代表的な塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、および硫酸塩を含む、薬学的無機酸塩と、好ましくは、酢酸塩、トリフルオロ酢酸、乳酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、p-安息香酸塩、またはp-トルエンスルホン酸塩を含む、薬学的有機酸塩と、を含む。
【0016】
さらに、本開示はまた、以下のプロセス、
【0017】
【化4】
を含む、化学式(I)の関連化合物を調製するための方法を開示する。
【0018】
有益な効果:本開示のアニリン化合物は、強力な、WDR5タンパク質間相互作用阻害活性を有しており、MLL1の酵素触媒活性を低下させてもよく、細胞レベルで、Hox遺伝子とMeis-1遺伝子の発現を下方制御してもよく、そして、WDR5酵素機能に関連する適応症の処置に有用である。関連する適応症は、急性白血病などの疾患を含む、血液腫瘍を指す。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】ウェスタンブロット実験によって検出される時の、MLL1の細胞内酵素触媒活性に対する、実施例72の表題化合物の効果を示す。
図2】RT-PCR実験によって検出される時の、Hoxa9遺伝子とMeis-1遺伝子の細胞内発現に対する、実施例72の表題化合物の下方制御を示す。
図3】MV4-11ヌードマウス異種移植モデルを使用して検出された、動物レベルでの腫瘍に対する、実施例72の表題化合物の阻害レベルを示す。
【発明を実施するための形態】
【実施例
【0020】
実施例1
【0021】
【化5】
【0022】
N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)キナゾリン-4-アミン
【0023】
工程1:2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニルアミンの調製
【0024】
2-フルオロ-5-ニトロフェニルアミン(2g,12.8mmol)を、DMF(20mL)に溶かし、そしてその後、DIPEA(3.3g,25.6mmol)と1-メチルピペラジン(25.6mmol)を添加した。混合物を、100℃で8時間撹拌した。100mLの水を反応混合物に添加し、それを酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を組み合わせ、無水のNaSO上で乾燥させ、減圧下で蒸留して粗製生成物を得、それをCHCNで洗浄して黄色の固形物を得た。収率53.0%;m.p.200℃-202℃.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ7.53(d,J=2.4Hz,1H),7.42(dd,J=8.8,2.4Hz,1H),7.04(d,J=8.7Hz,1H),5.26(s,2H),3.11(s,4H),2.58(s,4H),2.24(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1117,[M+H] 237.1316, 確認237.1342。
【0025】
工程2:表題化合物N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)キナゾリン-4-アミンの調製
【0026】
2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニルアミン(0.2g,0.846mmol)を、イソプロパノール(10mL)に溶かし、そしてその後、1mLの濃縮HClと4-クロロキナゾリン(0.27g,1.696mmol)を添加した。混合物を、18時間還流させた。反応混合物を、固形物が沈殿するまで減圧下で蒸留し、冷却し、そして吸引下で濾過した。フィルターケーキを、イソプロパノール(5mL×3)で洗浄し、乾燥させて黄色の個体を得た。収率63.5%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.57(s,1H),8.61(s,2H),8.43(s,1H),8.07(s,1H),7.86(d,J=10.0Hz,2H),7.69(s,1H),7.30(s,J=8.8Hz,1H),3.09(s,4H),2.32(s,4H),2.13(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1920,[M+H] 365.1720, 確認365.1722。HPLC(100%のMeOH):t=7.772分,99.16%.
【0027】
実施例2
【0028】
【化6】
【0029】
6-クロロ-N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4-アミン
【0030】
実施例1の工程2の方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを4-6-ジクロロピリミジン(1.69mmol)と置き換えて、黄色の固形物を得た。収率65.8%;m.p.169℃-171℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.36(s,1H),8.48(s,1H),8.42(d,J=2.7Hz,1H),8.02(dd,J=8.9,2.8Hz,1H),7.23(d,J=9.0Hz,1H),6.81(s,1H),3.04(t,J=4.6Hz,4H),2.35(t,J=4.7Hz,4H),2.16(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1517ClN,[M+H] 349.1174, 確認349.1177。HPLC(100%のMeOH):t=6.097分,96.84%.
【0031】
実施例3
【0032】
【化7】
【0033】

-ジメチル-N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4,6-ジアミン
【0034】
実施例2の表題化合物(0.35mmol)を、DMF(5mL)に溶かし、そしてその後、DIPEA(1.5mmol)とジメチルアミン(1mmol)を添加した。混合物を、120℃で4時間維持した。反応混合物を、酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(10mL×3)で洗浄し、そしてその後、飽和塩化ナトリウム溶液を使用して洗浄した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、吸引下で濾過し、そして遠心脱水した。粗製生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)によって精製して、黄色の固形物を得た。収率49.5%;m.p.152℃-154℃;H NMR(300MHz,CDCl)δ8.69(d,J=2.7Hz,1H),8.28(s,1H),7.80(dd,J=8.7,2.7Hz,1H),7.06(d,J=8.8Hz,1H),6.94(s,1H),5.82(s,1H),3.03(s,6H),2.94(t,J=4.8Hz,4H),2.65-2.48(m,4H),2.30(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1723,[M+H] 358.1986, 確認358.1992。HPLC(100%のMeOH):t=4.709分,99.20%.
【0035】
実施例4
【0036】
【化8】
【0037】
6-クロロ-2-メチル-N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4-アミン
【0038】
実施例1の工程2の方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを4-6-ジクロロ-2-メチルピリミジンと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率44.8%;m.p.196℃-198℃;H NMR(300MHz,CDCl)δ9.09(d,J=2.6Hz,1H),7.97(dd,J=8.8,2.7Hz,1H),7.55(s,1H),7.23(s,1H),6.59(s,1H),3.02(t,J=4.8Hz,4H),2.65-2.61(m,7H),2.40(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1619ClN,[M+H] 363.1331, 確認363.1335。HPLC(100%のMeOH):t=8.574分,97.99%.
【0039】
実施例5
【0040】
【化9】
【0041】
6-クロロ-N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリミジン-2,4-ジアミン
【0042】
実施例1の工程2の調製方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを4-6-ジクロロ-2-アミノピリミジンと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率77.6%;m.p.248℃-251℃;H NMR(300MHz,CDCl)δ9.13(s,1H),7.94(dd,J=8.7,2.6Hz,1H),7.41(s,1H),7.20(d,J=2.6Hz,1H),5.16(s,2H),3.00(t,J=4.8Hz,4H),2.64(s,4H),2.41(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1518ClN,[M+H] 364.1283, 確認364.1289。HPLC(100%のMeOH):t=5.850分,97.14%.
【0043】
実施例6
【0044】
【化10】
【0045】
6-クロロ-5-メチル-N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4-アミン
【0046】
実施例1の工程2の調製方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを4-6-ジクロロ-5-メチルピリミジンと置き換えて黄色の固形物を得た。収率60.5%;m.p.259℃-261℃;H NMR(300MHz,CDCl)δ9.55(s,1H),8.57(s,1H),8.18(s,1H),7.95(dd,J=8.7,2.7Hz,1H),7.27(s,1H),3.02(t,J=4.8Hz,4H),2.66(s,4H),2.42(s,6H).HRMS(ESI):計算m/z C1619ClN,[M+H] 363.1331, 確認363.1349。HPLC(100%のMeOH):t=7.673分,97.05%.
【0047】
実施例7
【0048】
【化11】
【0049】
6-クロロ-N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4,5-ジアミン
【0050】
実施例1の工程2の調製方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを4-6-ジクロロ-5-アミノピリミジンと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率84.7%;m.p.185℃-187℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.65(d,J=2.6Hz,1H),8.22(s,1H),7.98-7.91(m,2H),7.27(d,J=8.9Hz,1H),5.41(s,2H),2.91(br s,4H),2.47(br s,4H),2.20(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1518ClN,[M+H] 364.1283, 確認364.1286。HPLC(100%のMeOH):t=6.581分,98.22%.
【0051】
実施例8
【0052】
【化12】
【0053】
6-クロロ-2-メチル-N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4,5-ジアミン
【0054】
実施例1の工程2の調製方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを4-6-ジクロロ-2-メチル-5-アミノピリミジンと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率67.8%;m.p.248℃-250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.87(d,J=2.8Hz,1H),8.22(s,1H),7.94(dd,J=8.8,2.8Hz,1H),5.12(s,2H),2.98(t,J=4.8Hz,4H),2.46(s,4H),2.32(s,3H),2.21(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1620ClN,[M+H] 378.1440, 確認378.1440。HPLC(100%のMeOH):t=6.251分,97.99%.
【0055】
実施例9
【0056】
【化13】
【0057】
-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4,5-ジアミン
【0058】
実施例1の工程2の調製方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを4-クロロ-5-アミノピリミジンと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率43.7%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.25(s,1H),7.82(dd,J=7.4,1.9Hz,1H),7.81-7.77(m,2H),7.67(s,1H),7.04(d,J=7.5Hz,1H),5.82(s,2H),3.20(t,J=5.3Hz,4H),2.98(t,J=5.3Hz,4H),2.60(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1519,[M+H] 330.1673, 確認330.1675。HPLC(100%のMeOH):t=7.673分,97.05%.
【0059】
実施例10
【0060】
【化14】
【0061】
N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリミジン-2-アミン
【0062】
実施例1の工程2の調製方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを2-ブロモピリミジンと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率57.5%;m.p.195℃-197℃;H NMR(300MHz,CDCl)δ9.47(s,1H),8.54(d,J=3.0Hz,2H),8.03(s,1H),7.88(d,J=3.0Hz,1H),7.22(d,J=9.0Hz,1H),6.85(t,J=9.0Hz,1H),3.04(t,J=5.6Hz,4H),2.70(br s,4H),2.42(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1518ClN,[M+H] 315.1564, 確認315.1566。HPLC(100%のMeOH):t=16.340分,96.09%.
【0063】
実施例11
【0064】
【化15】
【0065】
-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリミジン-2,4-ジアミン
【0066】
実施例1の工程2の調製方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを2-クロロピリミジン-4-アミンと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率45.7%;m.p.210℃-212℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.30(s,1H),7.94(d,J=6.0Hz,1H),7.80(dd,J=8.7Hz,1H),7.63(s,1H),7.32(d,J=8.8Hz,1H),6.81(br s,2H),6.03(d,J=5.8Hz,1H),2.93(t,J=4.7Hz,4H),2.54(br s,4H),2.26(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1519,[M+H] 330.1673, 確認330.1679。HPLC(100%のMeOH):t=6.354分,96.85%.
【0067】
実施例12
【0068】
【化16】
【0069】
-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリジン-2,3-ジアミン
【0070】
実施例1の工程2の調製方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを2-クロロピリミジン-3-アミンと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率36.6%;m.p.210℃-212℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.06(d,J=2.8Hz,1H),7.77(dd,J=8.8,2.8Hz,1H),7.68-7.59(m,2H),7.28(d,J=8.8Hz,1H),7.77(dd,J=7.6,1.7Hz,1H),6.75(dd,J=7.6,1.7Hz,1H),4.94(s,2H),2.90(t,J=4.8Hz,4H),2.54(s,4H),2.25(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1520,[M+H] 329.1720, 確認329.1722。HPLC(100%のMeOH):t=4.151分,95.29%.
【0071】
実施例13
【0072】
【化17】
【0073】
6-クロロ-N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)-5-ニトロピリミジン-4-アミン
【0074】
実施例1の工程2の調製方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを4,6-ジクロロ-5-ニトロピリミジンと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率53.2%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ10.20(s,1H),8.85(d,J=6.5Hz,1H),8.16(d,J=6.0Hz,2H),7.62(t,J=9.5Hz,1H),3.52(br s,4H),2.42(br s,4H),2.22(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1516ClN,[M+H] 394.0671, 確認394.0674。HPLC(100%のMeOH):t=6.083分,97.01%.
【0075】
実施例14
【0076】
【化18】
【0077】
4-クロロ-6-((2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル
【0078】
実施例1の工程2の調製方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを4,6-ジクロロピリミジン-5-カルボニトリルと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率82.7%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.39(d,J=2.8Hz,1H),8.22(s,1H),8.06(dt,J=9.0,3.1Hz,1H),7.32(d,J=8.9Hz,1H),3.21(br s,4H),2.84(br s,4H),2.47(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1616ClN,[M+H] 374.1133, 確認374.1135。HPLC(100%のMeOH):t=5.679分,98.83%.
【0079】
実施例15
【0080】
【化19】
【0081】
4-クロロ-6-((2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)アミノ)ピリミジン-5-カルバルデヒド
【0082】
実施例1の工程2の調製方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを4,6-ジクロロピリミジン-5-カルバルデヒドと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率:75.9%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ11.93(s,1H),10.05(s,1H),9.05(d,J=2.6Hz,1H),8.36(d,J=1.6Hz,1H),8.01(dt,J=8.9,2.3Hz,1H),7.36(dd,J=8.9,1.8Hz,1H),3.04-2.87(m,4H),2.56(t,J=4.6Hz,4H),2.26(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1617ClN,[M+H] 377.1130, 確認377.1132。HPLC(100%のMeOH):t=6.472分,98.17%.
【0083】
実施例16
【0084】
【化20】
【0085】
6-クロロ-5-メトキシル-N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4-アミン
【0086】
実施例1の工程2の調製方法に従って、1,4-クロロキナゾリンを4,6-ジクロロピリミジン-5-カルバルデヒドと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率88.9%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,CDCl)δ9.59(d,J=2.7Hz,1H),8.68(s,1H),8.45(d,J=3.5Hz,1H),7.96(dd,J=8.8,2.7Hz,1H),7.26(d,J=2.1Hz,1H),4.06(s,1H),3.06-2.97(m,4H),2.67(br s,4H),2.42(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1619ClN,[M+H] 379.1280, 確認379.1286。HPLC(100%のMeOH):t=6.614分,95.68%.
【0087】
実施例17
【0088】
【化21】
【0089】
6-クロロ-N-(5-ニトロ-2-(ピペラジン-1-イル)フェニル)ピリミジン-4,5-ジアミン
【0090】
工程1:6-クロロ-N-(2-フルオロ-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4,5-ジアミンの調製
【0091】
2-フルオロ-5-ニトロフェニルアミン(2g,12.8mmol)をイソプロパノール(50mL)に溶かし、そしてその後、2mLの濃硫酸と4,6-ジクロロ-5-アミノピリミジン(25.6mmol)を添加した。混合物を、18時間還流させた。反応混合物を固形物が沈殿するまで回転させ、固形物が沈殿するまで冷却し、そして吸引下で濾過した。フィルターケーキを、イソプロパノール(5mL×3)で洗浄し、乾燥させて、黄色の個体を得た。収率59.5%;m.p.209℃-211℃;H-NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.14(s,1H),8.65-8.62(m,1H),8.06-8.03(m,1H),7.86(s,1H),7.58-7.54(m,1H),5.54(s,2H).m/z(EI-MS):284.1[M]
【0092】
工程2:標的産物:6-クロロ-N-(5-ニトロ-2-(ピペラジン-1-イル)フェニル)ピリミジン-4,5-ジアミンの調製
【0093】
6-クロロ-N-(2-フルオロ-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4,5-ジアミン(0.35mmol)を、5mLのDMFに溶かし、そしてその後、DIPEA(1.5mmol)とt-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(1.0mmol)を添加した。混合物を、50℃で5時間維持した。反応混合物を、酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(10mL×3)で洗浄し、そしてその後、飽和塩化ナトリウム溶液を使用して洗浄した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして遠心脱水して、粗製生成物を得、該粗製生成物を、ジクロロメタン(20mL)に溶かし、そしてその後、トリフルオロ酢酸(2mL)を液滴状で添加した。混合物を、室温で2時間維持した。反応混合物を、気泡が生成されなくなるまで、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチルを使用して抽出し、そして遠心脱水して、黄色の固形物を得、該黄色の固形物を、CHCNで洗浄し、そして乾燥させた。収率65.6%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.09(br s,1H),8.60(d,J=2.7Hz,1H),8.33(s,1H),7.89(dd,J=8.9,2.7Hz,1H),7.83(s,1H),7.23(d,J=8.9Hz,1H),5.55(s,2H),3.21(s,4H),3.42(t,J=6.0Hz,4H).HRMS(ESI):計算m/z C1417ClN,[M+H] 350.1127, 確認350.1131。HPLC(100%のMeOH):t=4.069分,96.17%.
【0094】
実施例18
【0095】
【化22】
【0096】
6-クロロ-N-(2-モルホリノ-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4,5-ジアミン
【0097】
6-クロロ-N-(2-フルオロ-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4,5-ジアミン(0.35mmol)を5mLのDMFに溶かし、そしてその後、DIPEA(1.5mmol)とモルホリン(1.0mmol)を添加した。混合物を、50℃で5時間維持した。反応混合物を、酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(10mL×3)で洗浄し、そしてその後、飽和塩化ナトリウム溶液を使用して洗浄した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして遠心脱水して、粗製生成物を得、該粗製生成物を、CHCNで洗浄し、そして乾燥させた。収率71.4%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.70(s,1H),8.32(s,1H),8.08-7.86(m,2H),7.29(d,J=9.0Hz,1H),5.46(s,2H),3.73(s,4H),2.99(s,4H).HRMS(ESI):計算m/z C1416ClN,[M+H] 351.0967, 確認351.0967。HPLC(100%のMeOH):t=7.041分,98.84%.
【0098】
実施例19
【0099】
【化23】
【0100】
6-クロロ-N-(2-(4-エチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4,5-ジアミン
【0101】
実施例18の工程2の調製方法に従って、モルホリンを1-エチルピペラジンと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率46.7%;m.p.185℃-187℃;H NMR(300MHz,CDCl)δ9.34(s,1H),8.32(s,1H),8.18(s,1H),7.93(dt,J=8.8,2.7Hz,1H),7.27-7.20(m,1H),3.60(s,2H),3.08-2.93(m,4H),2.70(s,4H),2.53(qd,J=7.2,2.7Hz,2H),1.16(td,J=7.3,2.7Hz,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1621ClN,[M+H] 378.1440, 確認348.1449。HPLC(100%のMeOH):t=4.542分,97.65%.
【0102】
実施例20
【0103】
【化24】
【0104】
6-クロロ-N-(2-(4-シクロプロピルピペラジン-1-イル)-5-ニトロフェニル)ピリミジン-4,5-ジアミン
【0105】
実施例18の工程2の調製方法に従って、モルホリンを1-シクロプロピルピペラジンと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率58.9%;m.p.223℃-225℃;H NMR(300MHz,CDCl)δ9.35(d,J=2.7Hz,1H),8.32(s,1H),8.21(s,1H),7.92(dd,J=8.7,2.7Hz,1H),3.62(s,2H),2.96(t,J=4.7Hz,4H),2.87(s,4H),1.78-1.71(m,1H),0.56-0.51(m,2H),0.49-0.44(m,2H).HRMS(ESI):計算m/z C1721ClN,[M+H] 390.1440, 確認390.1446。HPLC(100%のMeOH):t=4.811分,99.31%.
【0106】
実施例21
【0107】
【化25】
【0108】
2-(4-(2-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-ニトロフェニル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オル
【0109】
実施例18の工程2の調製方法に従って、モルホリンを2-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オルと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率76.4%;m.p.202℃-204℃;H NMR(300MHz,CDCl)δ9.33(s,1H),8.32(s,1H),8.15(s,1H),7.94(d,J=8.7Hz,1H),7.27(s,1H),3.70(s,2H),3.64-2.46(m,2H),3.02(s,4H),2.78(s,4H),2.68(s,2H),2.57(s,1H).HRMS(ESI):計算m/z C1620ClN,[M+H] 394.1389, 確認394.1387.HPLC(100%のMeOH):t=7.347分,96.12%.
【0110】
実施例22
【0111】
【化26】
【0112】
6-クロロ-N-(5-ニトロ-2-(4-フェニルピペラジン-1-イル)フェニル)ピリミジン-4,5-ジアミン
【0113】
実施例18の工程2の調製方法に従って、モルホリンを1-フェニルピペラジンと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率76.4%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,CDCl)δ9.39(d,J=2.7Hz,1H),8.35(s,1H),8.25(s,1H),7.97(dd,J=8.9,2.6Hz,1H),7.39-7.28(m,3H),7.06-6.90(m,3H),3.54(s,2H),3.44(t,J=4.9Hz,4H),3.16(t,J=4.9Hz,4H).HRMS(ESI):計算m/z C2020ClN,[M+H] 426.1440, 確認426.1449.HPLC(100%のMeOH):t=4.905分,95.52%.
【0114】
実施例23
【0115】
【化27】
【0116】
(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)(モルホリノ)メタノン
【0117】
工程1:メチル4’-フルオロ-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートの調製
【0118】
4-ブロモ-1-フルオロ-2-ニトロベンゼン(5.0g,22.8mmol)を、1,4-ジオキサン(100mL)に溶かし、そして溶液を、(4-(メトキシルカルボニル)フェニル)ホウ酸(27.3mmol)に添加した。炭酸セシウム(14.8g,45.6mmol)と触媒量のPd(PPhClを添加した。混合物を、N保護下で20時間還流させた。反応混合物を濾過して触媒と炭酸セシウムを取り除き、そして遠心脱水して、粗製生成物を得、該粗製生成物を、カラムクロマトグラフイー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)によって精製して、白色の固形物を得た。収率69.9%;m.p.145℃-147℃.H NMR(300MHz,CDCl)8.31-8.13(m,3H),7.88-7.59(m,1H),8.28(m,3H),7.42-7.36(m,1H),3.94(s,3H).m/z(EI-MS):276.2[M]
【0119】
工程2:メチル4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートの調製
【0120】
実施例1の工程1の調製方法に従って、2-F-5-ニトロフェニルアミンをメチル4’-フルオロ-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートと置き換えて、黄色の固形物を得た。収率93.8%;m.p.130℃-132℃;H NMR(300MHz,CDCl)8.11(dd,J=6.8,1.9Hz,2H),8.05(d,J=2.3Hz,1H),7.44(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),7.68-7.61(m,2H),7.21(d,J=8.6Hz,1H),3.95(s,3H),3.16(t,J=4.7Hz,4H),2.61(t,J=4.7Hz,4H),2.38(s,3H).m/z(EI-MS):356.2[M]
【0121】
工程3:メチル3’-アミノ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートの調製
【0122】
メチル4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレート(12.9mmol)をメタノールに溶かし、そし触媒量のPd/Cを添加した。混合物を、室温で2時間、H2の保護下で撹拌した。反応混合物を、濾過し、そして遠心脱水して、灰色がかった白色固形物を得た。収率90.4%;m.p.229℃-231℃;H NMR(300MHz,CDCl)8.07(d,J=8.5Hz,2H),7.61((dd,J=6.7,1.8Hz,2H),7.09(d,J=8.5Hz,1H),7.03(m,2H),4.06(s,2H),3.93(s,3H),3.01(t,J=4.4Hz,4H),2.61(s,4H),2.38(s,3H).m/z(EI-MS):326.2[M]
【0123】
工程4:メチル3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートの調製
【0124】
4,6-ジクロロ-5-ニトロピリミジン(7.40g,38.11mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶かし、そしてその後、トリエチルアミン(3.17mL,22.86mmol)を添加した。テトラヒドロフラン中のメチル3’-アミノ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートの溶液を、0℃で液滴状で添加し、室温で加熱し、そして6時間撹拌した。反応混合物を遠心脱水して、粗製生成物を得、該粗製生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100:1)によって分離して、黄色の固形物を得た。黄色の固形物を、酢酸エチルに溶かし、そしてその後、SnCl(3×等量)を添加した。そして。混合物を4時間還流させ、気泡が発生しなくなるまで飽和炭酸水素ナトリウム溶液で調整し、そして吸引下で濾過した。フィルターケーキを、酢酸エチル(4×20mL)で洗浄し、そして濾液を酢酸エチル(4×50mL)で抽出した。有機層を組み合わせ、乾燥させ、そして遠心脱水して、灰色がかった白色の固形物を得た。収率45.7%;m.p.209℃-210℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.53-8.42(m,1H),8.23(s,1H),7.96-7.90(m,3H),7.70(d,J=8.4Hz,2H),7.46-7.42(m,1H),7.26(d,J=8.3Hz,1H),5.36(s,2H),3.93(s,3H),3.57(t,J=4.6Hz,4H),2.87(t,J=4.7Hz,4H),2.24(s,3H).m/z(EI-MS):453.2[M]
【0125】
工程5:3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸の調製
【0126】
メチル3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートを、メタノール(50mL)に溶かし、そしてその後、水酸化リチウム(1M,10mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、大量の固形物が沈殿するまで、1MのHClで調製し、吸引下で濾過し、そして乾燥させて、白色の固形物を得た。収率80.0%;mp.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.33-8.28(m,2H),8.10(s,1H),7.86-7.84(m,2H),7.80(s,1H),7.13-7.11(m,2H),6.88(d,J=2.0Hz,1H),5.42(s,2H),3.54(t,J=4.6Hz,4H),2.35(t,J=4.7Hz,4H),2.24(s,3H).m/z(EI-MS):439.3[M]
【0127】
工程6:標的生成物:(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)(モルホリノ)メタノンの調製
【0128】
メチル3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレート(0.1g,0.26mmol)を、DMF(10mL)に溶かし、そしてその後、縮合剤BOP(0.22g,0.49mmol)とトリエチルアミン(0.12mL,0.88mmol)を添加した。混合物を、室温で30分間撹拌し、そしてその後、モルホリン(0.39mmol)を添加した。混合物を、室温で12時間撹拌した。その後、反応混合物を、水(50mL)に注ぎ、そして酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、遠心脱水し、そしてカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)によって分離かつ精製して、白色の固形物を得た。収率67.8%;m.p.225℃-227℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.45(d,J=13.6Hz,2H),7.90(s,1H),7.69(d,J=7.9Hz,2H),7.49(d,J=7.7Hz,2H),7.42(d,J=8.4Hz,1H),7.27(d,J=8.2Hz,1H),5.39(s,2H),3.61(s,4H),3.35(s,4H),2.98-2.90(s,4H),2.64(s,4H),2.34(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2630ClN,[M+H] 508.2222, 確認508.2223.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.507分,98.81%.
【0129】
実施例24
【0130】
【化28】
【0131】
3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-モルホリノエチル)-[1,1’-ビフェニル]-ゾレ-4-カルボキサミド
【0132】
実施例23の工程6の調製方法に従って、モルホリンを2-モルホリノエチル-1-アミンと置き換えて白色の固形物を得た。収率55.8%;m.p.230℃-232℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.45(s,1H),8.27-8.22(m,2H),7.92-7.90(m,3H),7.71(d,J=8.0Hz,2H),7.45(d,J=8.2Hz,1H),7.26(d,J=8.4Hz,1H),5.39(s,2H),3.58(s,4H),3.40-3.34(m,4H),2.90(s,4H),2.61(s,4H),2.44(s,4H),2.31(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2835ClN,[M+H] 551.2644, 確認551.2639。HPLC(水中80%のメタノール):t=3.196分,98.91%.
【0133】
実施例25
【0134】
【化29】
【0135】
3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(3-モルホリノプロピル)-[1,1’-ビフェニル]-ゾレ-4-カルボキサミド
【0136】
実施例23の工程6の調製方法に従って、モルホリンを3-モルホリノプロピル-1-アミンと置き換えて、白色の固形物を得た。収率48.9%;m.p.210℃-212℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.53-8.42(m,1H),8.28(d,J=2.8Hz,1H),8.23(s,1H),7.96-7.90(m,3H),7.70(d,J=8.4Hz,2H),7.46-7.42(m,1H),7.26(d,J=8.3Hz,1H),5.36(s,2H),3.57(t,J=4.6Hz,4H),3.32-3.30(m,2H),2.87(t,J=4.7Hz,4H),2.51-2.49(m,4H),2.37-2.32(m,6H),2.24(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2931ClN,[M+H] 565.2801, 確認565.2801.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.974分,96.00%.
【0137】
実施例26
【0138】
【化30】
【0139】
3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-N,N-ジメチル-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【0140】
実施例23の工程6の調製方法に従って、モルホリンをジメチルアミンと置き換えて、白色の固形物を得た。収率78.9%;m.p.142℃-145℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.24(s,1H),7.70(s,2H),7.56-7.41(m,5H),7.02(s,1H),5.57(s,2H),3.19-3.97(m,10H),2.75(s,4H),2.43(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2428ClNO,[M+H] 466.2117, 確認466.2121.HPLC(水中80%のメタノール):t=2.489分,95.56%.
【0141】
実施例27
【0142】
【化31】
【0143】
(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)(4-メチルピペラジン-1-イル)メタノン
【0144】
実施例23の工程6の調製方法に従って、モルホリンを1-メチルピペラジンと置き換えて、白色の固形物を得た。収率56.9%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.54(d,J=13.6Hz,2H),7.90(s,1H),7.68(d,J=7.9Hz,2H),7.45(d,J=7.7Hz,2H),7.39(d,J=8.4Hz,1H),7.27(d,J=8.1Hz,1H),5.35(s,2H),3.61(s,4H),3.35(s,4H),2.98-2.90(s,4H),2.64(s,4H),2.34(s,3H),2.30(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2733ClNO, [M+H] 521.2937, 確認521.2937.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.094分,98.10%.
【0145】
実施例28
【0146】
【化32】
【0147】
3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(3-(ジメチルアミノ)プロピル)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【0148】
実施例23の工程6の調製方法に従って、モルホリンをN,N-ジメチル-1,3-ジアミンと置き換えて白色の固形物を得た。収率38.9%;m.p.232℃-234℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.66(s,1H),8.26-8.20(m,2H),7.93-7.88(m,3H),7.73(d,J=9.8Hz,2H),7.47(s,1H),7.29(s,1H),5.44(s,2H),3.08-2.90(m,8H),2.77(s,6H),2.50(s,4H),1.90(s,4H),1.28-1.23(m,2H).HRMS(ESI):計算m/z C2736ClNO,[M+H] 523.2695, 確認523.2695.HPLC(水中90%のメタノール):t=3.409分,98.88%.
【0149】
実施例29
【0150】
【化33】
【0151】
3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-(ピロリジン-1-イル)エチル)-[11,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキサミド
【0152】
実施例23の工程6の調製方法に従って、モルホリンを2-(ピリミジン-1-イル)エタン-1-アミンと置き換えて、白色の固形物を得た。収率37.8%;m.p.241℃-243℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.67(s,1H),8.25-8.22(m,2H),7.93-7.88(m,3H),7.73(d,J=9.8Hz,2H),7.47(s,1H),7.29(s,1H),5.64(s,2H),3.64-3.62(m,2H),3.38-3.34(m,6H),3.12(s,4H),2.54(s,2H),2.48(s,2H),2.36(s,3H),1.93(s,4H).HRMS(ESI):計算m/z C2835ClNO,[M+H] 535.2695, 確認535.2690.HPLC(100%のメタノール):t=7.516分,98.64%.
【0153】
実施例30
【0154】
【化34】
【0155】
3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(3-ヒドロキシプロピル)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-ゾレ-4-カルボキサミド
【0156】
実施例23の工程6の調製方法に従って、モルホリンを3-アミノプロパン-1-オルと置き換えて、白色の固形物を得た。収率50.7%;m.p.189℃-192℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.45(d,J=7.2Hz,1H),8.30-8.19(m,2H),7.93-7.90(m,3H),7.72-7.69(m,2H),7.43(d,J=8.4Hz,1H),7.26(d,J=8.4Hz,1H),5.37(s,2H),4.49-4.47(m,1H),3.51-3.45(m,4H),2.88(s,4H),2.52-2.50(m,4H),2.27(s,3H),1.74-1.64(m,2H).HRMS(ESI):計算m/z C2531ClN,[M+H] 496.2222, 確認496.2217.HPLC(水中80%のメタノール):t=2.384分,96.63%
【0157】
実施例31
【0158】
【化35】
【0159】
3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-N-イソプロピル-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【0160】
実施例23の工程6の調製方法に従って、モルホリンをプロパン-2-アミンと置き換えて、白色の固形物を得た。収率63.8%;m.p.184℃-186℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.27-8.22(m,2H),7.91(d,J=8.1Hz,2H),7.71(s,1H),7.59(d,J=8.0Hz,2H),7.43-7.30(m,2H),7.04(d,J=8.2Hz,1H),5.54(s,2H),4.12(s,1H),3.33(s,4H),3.07(s,4H),2.82(s,3H),1.18(s,6H).HRMS(ESI):計算m/z C2530ClNO,[M+H] 480.2279, 確認480.2276.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.601分,96.77%.
【0161】
実施例32
【0162】
【化36】
【0163】
工程1:1-(4-ブロモ-2-ニトロフェニル)-4-メチルピペラジンの調製
【0164】
2-フルオロ-5-ブロモニトロベンゼン(10.0g,45.4mmol)をDMF(20mL)に溶かし、そしてDIPEA(9.5mL,54.6mmol)と1-メチルピペラジン(6.6mL,54.6mmol)を添加した。混合物を、80℃で8時間撹拌した。反応混合物を、100mLの水に注ぎ、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして遠心脱水して、黄色の固形物を得た。収率95.0%;H NMR(300MHz,CDCl)7.91(d,J=2.4Hz,1H),7.57(dd,J=8.8,2.4Hz,1H),7.04(d,J=8.8Hz,1H),3.08(t,J=4.9Hz,4H),2.58(t,J=4.9Hz,4H),2.37(s,3H).m/z(EI-MS):300.0[M]
【0165】
工程2:5-ブロモ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニルアミンの調製
【0166】
1-(4-ブロモ-2-ニトロフェニル)-4-メチルピペラジン(12.9g,43.14mmol)をメタノール(100mL)に溶かし、そして、触媒量のPd/Cを添加した。混合物を、室温で2時間、水素の保護下で維持し、濾過し、そして遠心脱水して、黄色の固形物を得た。収率89%;;m.p.165-167℃;H NMR(300MHz,CDCl)6.84-6.79(m,3H),4.01(s,2H),2.89(s,4H),2.45(s,4H),2.35(s,3H).m/z(EI-MS):270.0[M]
【0167】
工程3:N-(5-ブロモ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-6-クロロピリミジン-4,5-ジアミンの調製
【0168】
実施例23の工程4の調製方法に従って、メチル3’-アミノ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートを5-ブロモ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニルアミンと置き換えて、白色の固形物を得た。収率72.5%;m.p.196-198℃;H NMR(300MHz,CDCl)8.26(s,1H),6.84-6.79(m,3H),8.10(s,1H),5.34(s,2H),2.89(s,4H),2.45(s,4H),2.34(s,3H).m/z(EI-MS):397.1[M]
【0169】
工程4:標的生成物:N-(4’-アミノ-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-6-クロロピリミジン-e-4,5-ジアミンの調製
【0170】
-(5-ブロモ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-6-クロロピリミジン-4,5-ジアミン(1.0g,2.5mmol)を1,4-ジオキサン(30mL)に溶かし、そしてその後、4-アミノフェニルホウ酸(2.9mmol)、炭酸セシウム(1.6g,5mmol)、および触媒量のPd(PPhClを添加した。混合物を20時間、窒素の保護下で還流させ、そして濾過して、触媒と炭酸セシウムを取り除いた。濾液を遠心脱水し、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)によって分離かつ精製して、淡黄色の固形物を得た。収率67.3%;m.p.212℃-214℃;1H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.16(d,J=8.1Hz,2H),7.90(s,1H),7.65(d,J=8.2Hz,2H),7.55(d,J=8.4Hz,2H),7.37(d,J=8.4Hz,1H),7.26(d,J=8.2Hz,1H),5.43(s,2H),5.15(s,2H),3.17(s,4H),3.06(s,4H),2.75(s,3H).m/z(EI-MS):410.2[M].HPLC(100%のメタノール):t=7.489分,95.67%.
【0171】
実施例33
【0172】
【化37】
【0173】
N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキサミド
【0174】
テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボン酸(0.35mmol)をDMF(8mL)に溶かし、そしてその後、BOP(0.26g,0.59mmol)とトリエチルアミン(0.1mL,0.88mmol)を添加した。混合物を、室温で30分間撹拌し、そしてその後、実施例32の表題の化合物(0.12g,0.29mmol)を添加した。混合物を、室温で12時間撹拌した。反応混合物を50mLの水に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、遠心脱水し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)によって分離かつ精製して、白色の固形物を得た。収率78.5%;m.p.207℃-209℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.99(s,1H),8.21(s,1H),7.90(s,1H),7.68(dd,J=8.4,5.9Hz,3H),7.57-7.54(m,2H),7.38-7.35(m,1H),5.38(s,2H),3.94-3.90(m,3H),3.37-3.35(m,2H),2.92(s,4H),2.76(s,4H),2.43(s,3H),1.72-1.69(m,4H).HRMS(ESI):計算m/z C2732ClN,[M+H] 522.2379, 確認522.2377.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.280分,95.50%.
【0175】
実施例34
【0176】
【化38】
【0177】
N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1-メチルピペラジン-4-カルボキサミド
【0178】
実施例33に従って、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボン酸を1-メチルピペリジン-4-カルボン酸と置き換えて、白色の固形物を得た。収率63.6%;m.p.157℃-160℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ10.19(s,1H),8.22-8.19(m,2H),7.95(s,1H),7.69(d,J=8.4Hz,2H),7.57(d,J=8.7Hz,2H),7.36(d,J=8.4Hz,1H),7.24(d,J=8.1Hz,1H),5.42(s,2H),2.99-2.90(m,5H),2.85(s,4H),2.73(s,3H),2.53(s,4H),2.49(s,3H),2.03-1.99(m,4H).HRMS(ESI):計算m/z C2836ClNO,[M+H] 535.2695, 確認535.2710.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.518分,98.25%.
【0179】
実施例35
【0180】
【化39】
【0181】
N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)シクロヘキサンカルボキサミド
【0182】
実施例33に従って、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボン酸をシクロヘキサン-カルボン酸と置き換えて、白色の固形物を得た。収率80.1%;m.p.256℃-258℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.91(s,1H),8.18(d,J=8.2Hz,2H),7.90(s,1H),7.69(d,J=8.3Hz,2H),7.55(d,J=8.4Hz,2H),7.37(d,J=8.4Hz,1H),7.26(d,J=8.2Hz,1H),5.43(s,2H),3.17(s,4H),3.06(s,4H),2.75(s,3H),2.34-2.30(m,1H),1.76(t,J=12.5Hz,4H),1.42(t,J=11.6Hz,2H),1.33-1.09(m,4H).HRMS(ESI):計算m/z C2834ClNO,[M+H] 520.2586, 確認520.2584.HPLC(水中90%のメタノール):t=4.003分,97.87%.
【0183】
実施例36
【0184】
【化40】
【0185】
N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ブチルアミド
【0186】
実施例33に従って、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボン酸をn-ブタン酸と置き換えて、白色の固形物を得た。収率79.7%;m.p.196℃-198℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ10.00(s,1H),8.21-8.16(m,2H),7.90(d,J=6.0Hz,1H),7.71-7.69(m,2H),7.59-7.54(m,2H),7.38(d,J=7.8Hz,1H),7.27(d,J=8.2Hz,1H),5.44(s,2H),3.51-3.46(m,4H),3.27-3.16(m,4H),2.88(s,3H),2.32-2.27(m,2H),1.68-1.58(m,2H),0.96-0.89(m,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2531ClNO,[M+H] 480.2273, 確認480.2274.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.696分,96.97%.
【0187】
実施例37
【0188】
【化41】
【0189】
N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ベンゼンカルボキサミド
【0190】
実施例33に従って、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボン酸を安息香酸と置き換えて、白色の固形物を得た。収率77.9%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ10.00(s,1H),8.21-8.16(m,2H),7.90(d,J=6.0Hz,1H),7.71-7.69(m,2H),7.59-7.54(m,2H),7.38(d,J=7.8Hz,1H),7.27(d,J=8.2Hz,1H),5.44(s,2H),3.51-3.46(m,4H),3.27-3.16(m,4H),2.88(s,3H),2.32-2.27(m,2H),1.68-1.58(m,2H),0.96-0.89(m,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2828ClNO,[M+H] 514.2117, 確認514.2115.HPLC(水中90%のメタノール):t=3.889分,95.09%.
【0191】
実施例38
【0192】
【化42】
【0193】
(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)(4-メチルピペラジン-1-イル)メタノン
【0194】
実施例32の工程4の調製方法に従って、4-アミノフェニルホウ酸を2-F-4-カルボキシルフェニルホウ酸と置き換えて、白色の中間体を得た。実施例23の工程6の調製方法に従って、モルホリンを1-メチルピペラジンと置き換えて、白色の固形物を得た。収率43.1%;m.p.182℃-184℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.12(s,1H),7.80(s,1H),7.68-7.65(m,2H),7.60(dd,J=7.5,2.0Hz,1H),7.10(dd,J=7.5,2.0Hz,1H),6.93(d,J=7.3Hz,1H),6.82(d,J=2.0Hz,1H),5.36(s,2H),3.55(t,J=5.1Hz,4H),3.30(t,J=5.1Hz,4H),2.85(t,J=4.7Hz,4H),2.53(s,4H),2.34(s,3H),2.32(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2732ClFNO,[M+H] 539.2444, 確認539.2443.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.156分,95.21%.
【0195】
実施例39
【0196】
【化43】
【0197】
-(3’-アミノ-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-6-クロロピリミジン-4,5-ジアミン
【0198】
実施例32の工程4の調製方法に従って、4-アミノフェニルホウ酸を2-F-4-カルボキシルフェニルホウ酸と置き換えて、白色の固形物を得た。収率69.4%;m.p.215℃-217℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.23(s,1H),8.17(s,1H),7.90(s,1H),7.23(d,J=6.4Hz,2H),7.07(d,J=7.7Hz,1H),6.80(s,1H),6.73(d,J=7.6Hz,1H),6.53(d,J=8.0Hz,1H),5.36(s,2H),5.17(s,2H),2.85(s,4H),2.61(s,4H),2.25(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2124ClN,[M+H] 410.1854, 確認410.1852.HPLC(100%のメタノール):t=7.491分,95.66%.
【0199】
実施例40
【0200】
【化44】
【0201】
N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキサミド
【0202】
実施例33の調製方法に従って、実施例32の表題化合物を実施例39の表題化合物と置き換えて、白色の固形物を得た。収率65.0%;m.p.212℃-214℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.99(s,1H),8.24(s,1H),8.19(s,1H),7.89(s,2H),7.59(d,J=8.0Hz,1H),7.44-7.19(m,4H),5.38(s,2H),3.91(d,J=10.9Hz,2H),3.47-3.35(m,3H),2.86(s,4H),2.54(m,4H),2.24(s,3H),1.70(s,4H).HRMS(ESI):計算m/z C2732ClN,[M+H] 522.2379, 確認522.2368.HPLC(100%のメタノール):t=7.105分,98.72%.
【0203】
実施例41
【0204】
【化45】
【0205】
N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-1-メチルピペリジン-4-カルボキサミド
【0206】
実施例34の調製方法に従って、実施例32の表題化合物を実施例39の表題化合物と置き換えて、白色の固形物を得た。収率56.9%;m.p.158℃-160℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.95(s,1H),8.24(s,1H),8.18(s,1H),7.89(s,2H),7.59(d,J=8.3Hz,1H),7.39-7.19(m,4H),5.38(s,2H),2.86-2.83(m,4H),2.80(s,1H),2.57-2.51(m,4H),2.22(s,3H),2.15(s,3H),1.89-1.82(m,2H),1.79-1.58(m,4H),1.22(s,2H).HRMS(ESI):計算m/z C2836ClNO,[M+H] 535.2695, 確認535.2702.HPLC(100%のメタノール):t=7.252分,95.45%.
【0207】
実施例42
【0208】
【化46】
【0209】
6-クロロ-N-(4’-メトキシル-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)ピリミジン-4,5-ジアミン
【0210】
実施例32の工程4の調製方法に従って、4-アミノフェニルホウ酸を4-メチルフェニルホウ酸と置き換えて、白色の固形物を得た。収率59.9%;m.p.211℃-213℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.24(s,2H),7.90(s,1H),7.57(d,J=7.9Hz,2H),7.40-7.35(m,3H),7.24(d,J=8.3Hz,1H),5.37(s,2H),5.22(s,1H),4.52(s,2H),2.85(t,J=4.5Hz,4H),2.53(s,4H),2.24(s,3H).m/z(EI-MS):425.2[M].HPLC(水中80%のメタノール):t=4.590分,99.44%.
【0211】
実施例43
【0212】
【化47】
【0213】
6-クロロ-N-(5-(フラン-3-イル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)ピリミジン-4,5-ジアミン
【0214】
実施例32の工程4の調製方法に従って、4-アミノフェニルホウ酸を3-フリルフェニルホウ酸と置き換えて、白色の固形物を得た。収率70.1%;m.p.164℃-166℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.23(s,1H),7.90(s,1H),7.54(d,J=7.5Hz,1H),7.43(s,1H),7.07(d,J=7.7Hz,1H),6.91(d,J=7.4Hz,1H),6.82(s,1H),6.53(d,J=8.0Hz,1H),5.36(s,2H),2.85(s,4H),2.61(s,4H),2.25(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1922ClNO,[M+H] 385.1538, 確認385.1538.HPLC(水中90%のメタノール):t=6.859分,96.26%.
【0215】
実施例44
【0216】
【化48】
【0217】
6-クロロ-N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-(ピリミジン-5-イル)フェニル)ピリミジン-4,5-ジアミン
【0218】
実施例32の工程4の調製方法に従って、4-アミノフェニルホウ酸を4-ピリミジニルフェニルホウ酸と置き換えて、白色の固形物を得た。収率45.8%;m.p.189℃-191℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.17(s,1H),9.10(s,2H),8.57(s,1H),7.80(s,1H),7.10(dd,J=7.5,2.0Hz,1H),6.99(d,J=7.4Hz,1H),6.82(d,J=2.0Hz,1H),5.32(s,2H),2.85(s,4H),2.54(s,4H),2.34(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1922ClN,[M+H] 397.1651, 確認397.1653.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.973分,97.50%.
【0219】
実施例45
【0220】
【化49】
【0221】
6-クロロ-N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-(ピリジン-4-イル)フェニル)ピリミジン-4,5-ジアミン
【0222】
実施例32の工程4の調製方法に従って、4-アミノフェニルホウ酸を4-ピリジニルフェニルホウ酸と置き換えて、白色の固形物を得た。収率44.2%;m.p.202℃-204℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.83(s,1H),8.69(d,J=5.1Hz,2H),7.80(s,1H),7.75(s,2H),7.10(dd,J=7.5,2.0Hz,1H),6.94(d,J=7.5Hz,1H),6.82(s,1H),5.54(s,2H),3.30(t,J=5.1Hz,4H),2.85(t,J=4.7Hz,4H),2.54(s,4H),2.34(s,3H),2.32(s,3H).m/z(EI-MS):411.1[M].HPLC(100%のメタノール):t=7.074分,96.00%.
【0223】
実施例46
【0224】
【化50】
【0225】
メチル1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシレート
【0226】
工程1:4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3-ニトロフェニルアミンの調製
【0227】
4-F-3-ニトロフェニルアミン(5g,32mmol)をアセトニトリル(50mL)に溶かし、そしてその後、DIPEA(7.9mL,47.8mmol)と1-メチルピペラジン(5.3mL,67.8mmol)を添加した。混合物を、12時間還流させた。反応混合物を、遠心脱水して、粗製の赤色の固形物を得、該粗製の赤色の固形物を、アセトニトリルで洗浄し、吸引下で濾過し、そして乾燥させた。収率95.5%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ7.06(d,J=8.6Hz,1H),6.76(s,1H),6.69(d,J=8.5Hz,1H),5.34(s,2H),2.70(t,J=4.4Hz,4H),2.27(s,4H),2.09(s,3H).m/z(EI-MS):237.1[M]
【0228】
工程2:1-(4-アジド-2-ニトロフェニル)-4-メチルピペラジンの調製
【0229】
4―(4-メチルピペラジン-1-イル)-3-ニトロフェニルアミン(5.0g,21.25mmol)を2MのHClに溶かした。NaNO(2.2g,31.8mmol)の水溶液(12mL)を、氷浴で液滴状で添加した。混合物を、氷浴状態下で30分撹拌した。その後、アジ化ナトリウム(2.8g,42.5mmol)を添加した。混合物を、室温に加温し、そして2時間撹拌した。反応混合物を、赤茶色の固形物が沈殿するまで、2MのNaOHでpH=9~10に調節し、該固形物を濾過し、乾燥させた。収率87.7%;m.p.88-91℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ7.48(d,J=2.2Hz,1H),7.34-7.20(m,2H),2.85(t,J=4.7Hz,4H),2.31(t,J=4.8Hz,4H),2.11(s,3H).m/z(EI-MS):262.1[M]
【0230】
工程3:メチル1-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3-ニトロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシレートの調製
【0231】
1-(4-アジド-2-ニトロフェニル)-4-メチルピペラジン(2.0g,7.6mmol)をメタノール(50mL)に溶かし、メチルプロピオレート(1.8g,22.8mmol)を添加した。その後、CuI(0.14g,0.76mmol)とDIPEA(1.2mL,7.6mmol)を添加した。混合物を、48時間還流させ、濾過してCuIを取り除いた。濾液を遠心脱水して、粗製生成物を得、該粗製生成物を酢酸エチルで洗浄して、赤褐色の固形物を得た。収率61.7%;m.p.159-161℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.45(s,1H),8.36(d,J=2.7Hz,1H),8.11-8.01(m,1H),7.42(d,J=9.1Hz,1H),3.80(s,3H),2.99(t,J=5.4Hz,4H),2.35(t,J=5.2Hz,4H),2.13(s,3H).m/z(EI-MS):369.2[M+Na]
【0232】
工程4:メチル1-(3-アミノ-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシレートの調製
【0233】
メチル1-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3-ニトロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシレート(1.7g,4.9mmol)をメタノール(50mL)に溶かし、そして触媒量のPd/Cを添加した。混合物を、室温で6時間、水素の保護下で撹拌し、濾過してPd/Cを取り除いた。濾液を遠心脱水して、ピンク色の固形物を得た。収率85.3%;m.p.194-197℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.28(s,1H),7.28(d,J=1.9Hz,1H),7.07(d,J=1.9Hz,2H),5.15(s,2H),3.90(s,3H),2.87(t,J=4.5Hz,4H),2.53(br s,4H),2.26(s,3H).m/z(EI-MS):317.2[M]
【0234】
工程5:標的生成物:メチル1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシレートの調製
【0235】
実施例23の工程4の調製方法に従って、メチル3’-アミノ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートをメチル1-(3-アミノ-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾ-ル-4-カルボキシレートと置き換えて、ベージュの固形物を得た。収率65.9%;m.p.231℃-233℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.46(s,1H),8.62(s,1H),8.34(s,1H),7.95(s,1H),7.64(d,J=8.6Hz,1H),7.37(d,J=8.7Hz,1H),5.44(s,2H),3.89(s,3H),2.88(s,4H),2.51(s,4H),2.23(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1922ClFN,[M+H] 444.1657, 確認444.1660.HPLC(水中90%のメタノール):t=3.775分,97.63%.
【0236】
実施例47
【0237】
【化51】
【0238】
(1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)(モルホリノ)メタノン
【0239】
工程1:メチル1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシレート
【0240】
実施例23の工程5の調製方法に従って、メチル3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートをメチル1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシレートと置き換えて、ベージュの固形物を得た。収率87.6%;m.p.232℃-234℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ12.20(s,1H),9.36(s,1H),8.62(s,1H),8.34(s,1H),7.95(s,1H),7.63(d,J=8.7Hz,1H),7.38(d,J=8.7Hz,1H),5.47(s,2H),2.90(s,4H),2.53(s,4H),2.34(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C1820ClFN,[M+H] 430.1488, 確認430.1492.HPLC(水中90%のメタノール):t=3.548分,99.16%.
【0241】
工程2:標的生成物:(1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)(モルホリノ)メタノンの調製
【0242】
実施例23の工程6の調製方法に従って、3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボン酸を1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸と置き換えて、ベージュの固形物を得た。収率68.3%;m.p.200℃-202℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.20(s,1H),8.60(s,1H),8.53(t,J=5.8Hz,1H),8.34(s,1H),7.94(s,1H),7.62(d,J=8.7Hz,1H),7.37(d,J=8.6Hz,1H),5.45(s,2H),3.58(t,J=4.5Hz,4H),3.45-3.36(m,4H),2.91(t,J=4.5Hz,4H),2.60(s,4H),2.44(s,4H),2.30(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2432ClFN11,[M+H] 542.2502, 確認542.2500.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.612分,99.65%.
【0243】
実施例48
【0244】
【化52】
【0245】
1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-N-(3-モルホリノプロピル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド
【0246】
実施例24の調製方法に従って、3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボン酸を1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸と置き換えて、ベージュの固形物を得た。収率65.9%;m.p.203℃-205℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.19(s,1H),8.82(t,J=5.6Hz,1H),8.59(s,1H),8.34(s,1H)7.94(s,1H),7.62(d,J=8.7Hz,1H),7.36(d,J=8.7Hz,1H),5.45(s,2H),3.61(s,4H),3.36-3.33(m,4H),2.90(s,4H),2.58(s,4H),2.40(s,4H),2.28(s,3H),1.73-1.68(m,2H).HRMS(ESI):計算m/z C2534ClFN11,[M+H] 556.2660, 確認556.2662.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.457分,98.27%.
【0247】
実施例49
【0248】
【化53】
【0249】
(1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)(4-メチルピペラジン-1-イル)メタノン
【0250】
実施例25の調製方法に従って、3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボン酸を1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸と置き換えて、ベージュの固形物を得た。収率46.2%;m.p.225℃-228℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.19(s,1H),8.72(s,1H),8.52(s,1H),8.34(s,1H)7.94(s,1H),7.62(d,J=8.7Hz,1H),7.37(d,J=8.7Hz,1H),5.45(s,2H),3.76(s,4H),3.39(s,4H),2.93(s,4H),2.68(s,4H)2.22(s,3H),2.15(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2331ClFN11O,[M+H] 512.2396, 確認512.2397.HPLC(水中90%のメタノール):t=3.707分,98.00%.
【0251】
実施例50
【0252】
【化54】
【0253】
1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-N,N-ジメチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド
【0254】
実施例27の調製方法に従って、3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボン酸を1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸と置き換えて、ベージュの固形物を得た。収率66.6%;m.p.215℃-217℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.84(s,1H),9.18(s,1H),8.62(s,1H),8.27(s,1H)7.95(s,1H),7.68(s,1H),7.44(s,1H),5.52(s,2H),3.58(s,4H),3.30(s,6H),3.04(s,4H),2.88(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2025ClFN10O,[M+H] 457.1974, 確認457.1966.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.203分,98.52%.
【0255】
実施例51
【0256】
【化55】
【0257】
1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-N,N-ジメチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド
【0258】
実施例26の調製方法に従って、3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボン酸を1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸と置き換えて、ベージュの固形物を得た。収率66.6%;m.p.215℃-217℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.84(s,1H),9.18(s,1H),8.62(s,1H),8.27(s,1H)7.95(s,1H),7.68(s,1H),7.44(s,1H),5.52(s,2H),3.58(s,4H),3.30(s,6H),3.04(s,4H),2.88(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2025ClFN10O,[M+H] 457.1974, 確認457.1966.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.203分,98.52%.
【0259】
実施例52
【0260】
【化56】
【0261】
1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-N-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド
【0262】
実施例28の調製方法に従って、3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボン酸を1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸と置き換えて、ベージュの固形物を得た。収率39.9%;m.p.149℃-152℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.84(s,1H),9.18(s,1H),8.62(s,1H),8.54(s,1H),7.95(s,1H),7.68(d,J=8.7Hz,1H),7.44(d,J=8.7Hz,1H),5.46(s,2H),3.08-2.90(m,6H),2.77(s,6H),2.50(s,4H),1.90(s,4H),1.28-1.23(m,2H).HRMS(ESI):計算m/z C2230ClFN11O,[M+H] 500.2402, 確認500.2404.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.157分,98.88%.
【0263】
実施例53
【0264】
【化57】
【0265】
1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-N-(2-(ピロリジン-1-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド
【0266】
実施例29の調製方法に従って、3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボン酸を1-(3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸と置き換えて、ベージュの固形物を得た。収率40.7%;m.p.172℃-175℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.19(s,1H),8.72(s,1H),8.52(s,1H),8.34(s,1H)7.94(s,1H),7.62(d,J=8.7Hz,1H),7.37(d,J=8.7Hz,1H),5.45(s,2H),3.64-3.62(m,2H),3.38-3.34(m,6H),3.12(s,4H),2.54(s,2H),2.48(s,2H),2.36(s,3H),1.93(s,4H).HRMS(ESI):計算m/z C2432ClFN11O,[M+H] 526.2553, 確認526.2543.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.211分,99.19%.
【0267】
実施例54
【0268】
【化58】
【0269】
3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-N,N-ジメチル-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【0270】
工程1:1-ブロモ-2,4-ジフルオロ-3-ニトロベンゼンの調製
【0271】
硫酸(10mL)とトリフルオロ酢酸(50mL)の混合溶液を、氷浴条件下で調製し、2,6-ジフルオロニトロベンゼン(5.0g,31.4mmol)を添加し、そしてその後、N-ブロモスクシンイミド(6.15g,34.5mmol)をゆっくり少しずつ添加した。反応混合物を、室温で18時間撹拌し、氷水(100mL)の中に注ぎ入れ、そして酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を2Mの水酸化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして遠心脱水して、赤油(6.6g)を得た。収率90.0%;H NMR(300MHz,CDCl)δ7.78(m,1H),7.28-7.16(m,1H).m/z(EI-MS):237.9[M]
【0272】
工程2:2’,4’-ジフルオロ-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートの調製
【0273】
実施例23の工程1の調製方法に従って、4-ブロモ-1-フルオロニトロベンゼンを1-ブロモ-2,4-ジフルオロ-3-ニトロベンゼンと置き換えた。収率:65.0%.H NMR(300MHz,CDCl)δ7.98-7.96(m,2H),7.91-7.87(m,1H),7.58-7.55(m,2H),7.19-7.15(m,1H),3.95(s,3H).m/z(EI-MS):294.1[M]
【0274】
工程3:メチル2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシルカルボキシレートの調製
【0275】
実施例23の工程2の調製方法に従って、メチル(4’-フルオロ-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートをメチル2’,4’-ジフルオロ-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートと置き換えた。収率88.2%;m.p.112℃-115℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.02-7.99(m,2H),7.69-7.62(m,3H),6.98(d,J=8.6Hz,1H),3.95(s,3H),3.39(t,J=4.7Hz,4H),2.54(t,J=4.6Hz,4H),2.34(s,3H).m/z(EI-MS):374.1[M]
【0276】
工程4:メチル3’-アミノ-2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートの調製
【0277】
実施例23の工程3の調製方法に従って、メチル4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレート)をメチル2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシルカルボキシレートと置き換えた。収率73.5%;m.p.162℃-165℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.01-7.99(m,2H),7.68-7.66(m,2H),6.75(dd,J=7.5,5.7Hz,1H),6.58(d,J=7.5Hz,1H),4.35(s,2H),3.95(s,3H),3.39(t,J=4.7Hz,4H),2.54(t,J=4.7Hz,4H),2.34(s,3H).m/z(EI-MS):344.2[M]
【0278】
工程5:メチル3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートの調製
【0279】
実施例23の工程4の調製方法に従って、メチル3’-アミノ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートをメチル3’-アミノ-2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートと置き換えた。収率55.7%;m.p.222℃-225℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.11(s,1H),8.01-7.99(m,2H),7.80(s,1H),7.62-7.60(m,2H),7.12(dd,J=7.5,5.7Hz,1H),6.65(d,J=7.5Hz,1H).5.35(s,2H),3.95(s,3H),3.34(t,J=4.7Hz,4H),2.57(t,J=4.7Hz,4H),2.39(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2324ClFN,[M+H] 471.1706, 確認471.1707.HPLC(水中80%のメタノール):t=2.744分,99.52%.
【0280】
工程6:3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸の調製
【0281】
実施例23の工程5の調製方法に従って、メチル3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートをメチル3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートと置き換えた。2工程の収率:80.4%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.11(dd,J=5.3,2.2Hz,3H),7.80(s,1H),7.69-7.67(m,2H),7.12(dd,J=7.5,5.7Hz,1H),6.66(d,J=7.5Hz,1H),5.35(s,2H),3.93(s,3H),3.34(t,J=4.7Hz,4H),2.57(s,4H),2.32(s,3H).m/z(EI-MS):457.2[M]
【0282】
工程7:標的生成物:3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-N,N-ジメチル-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミドの調製
【0283】
調製方法は、例23の工程6の調製方法と同様であった。収率77.5%;m.p.158℃-160℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.03(s,1H),7.71(s,1H),7.60-7.46(m,4H),7.40(t,J=8.5Hz,1H),7.00(d,J=8.6Hz,1H),5.49(s,2H),2.99-2.98(m,6H),2.87(s,4H),2.38(s,4H),2.18(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2427ClFNO,[M+H] 484.2202, 確認484.2203.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.448分,95.30%.
【0284】
実施例55:
【0285】
【化59】
【0286】
(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)(モルホリノ)メタノン
【0287】
実施例54の調製方法に従って、ジメチルアミンをモルホリンと置き換えた。収率84.7%;m.p.145℃-148℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.05(s,1H),7.72(s,1H),7.54(dd,J=8.5,5.4Hz,4H),7.41(t,J=8.5Hz,1H),7.03(d,J=8.6Hz,1H),5.48(s,2H),3.61(s,4H),3.34(s,4H),2.98(s,4H),2.65(s,4H),2.38(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2629ClFN,[M+H] 526.2128, 確認526.2122.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.560分,98.66%.
【0288】
実施例56
【0289】
【化60】
【0290】
3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-モルホリノエチル)-[1,11,1’-テルフェニル]-4-カルボキサミド
【0291】
実施例54の調製方法に従って、ジメチルアミンを2-モルホリニルエチル-1-アミンと置き換えた。収率74.9%;m.p.199℃-202℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.48(t,J=5.5Hz,1H),8.09(s,1H),7.90(d,J=8.1Hz,2H),7.71(s,1H),7.59(d,J=7.9Hz,2H),7.41(t,J=8.5Hz,1H),7.00(d,J=8.5Hz,1H),5.50(s,2H),3.57(s,4H),3.41-3.38(m,2H),2.91(s,4H),2.49(s,4H),2.42(s,6H),2.21(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2834ClFN,[M+H] 569.2550, 確認569.2548.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.634分,98.88%.
【0292】
実施例57
【0293】
【化61】
【0294】
3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(3-モルホリノプロピル)-[1,11,1’-テルフェニル]-4-カルボキサミド
【0295】
実施例54の調製方法に従って、ジメチルアミンを3-モルホリニルプロピル-1-アミンと置き換えた。収率65.2%;m.p.202℃-205℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.46(t,J=5.7Hz,1H),7.96(s,1H),7.81(d,J=8.2Hz,2H),7.31(t,J=8.6Hz,2H),6.90(d,J=8.7Hz,1H),5.40(s,2H),3.47(t,J=5.4Hz,4H),3.21-3.19(m,2H),2.80(s,4H),2.28-2.22(m,10H),2.09(s,3H),1.60(t,J=7.1Hz,2H).HRMS(ESI):計算m/z C2937ClFN,[M+H] 583.2706, 確認583.2707.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.601分,97.46%.
【0296】
実施例58
【0297】
【化62】
【0298】
(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)(4-エチルピペラジン-1-イル)メタノン
【0299】
実施例54の調製方法に従って、ジメチルアミンを1-エチルピペラジンと置き換えた。収率64.8%;m.p.229℃-232℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.05(s,1H),7.71(s,1H),7.57(d,J=8.2Hz,2H),7.47(d,J=8.1Hz,2H),7.39(t,J=8.5Hz,2H),7.00(d,J=8.7Hz,1H),5.49(s,2H),3.61(s,2H),2.91(s,4H),2.38-2.34(m,10H),2.20(s,3H),1.17(t,J=7.1Hz,2H),1.01(t,J=7.1Hz,2H).HRMS(ESI):計算m/z C2834ClFNO,[M+H] 553.2587, 確認553.2596.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.794分,97.08%.
【0300】
実施例59
【0301】
【化63】
【0302】
N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]--4-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキサミド
【0303】
工程1:2’,4’-ジフルオロ-3’-ニトロ[1,1’-ビフェニル]-4-アミンの調製
【0304】
例23の工程1の調製方法に従って、4-ブロモ-1-フルオロニトロベンゼンを1-ブロモ-2,4-ジフルオロ-3-ニトロベンゼンと置き換えた。収率69.0%;m.p.136℃-138℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ7.87-7.83(m,1H),7.24-7.22(m,2H),7.15(dd,J=9.0,7.5Hz,1H),6.72-6.70(m,2H),5.24(s,2H).m/z(EI-MS):251.1[M]
【0305】
工程2:2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ[1,1’-ビフェニル]-4-アミンの調製
【0306】
実施例23の工程2の調製方法に従って、メチル4’-フルオロ-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートを2’,4’-ジフルオロ-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-アミンと置き換えた。収率88.2%;m.p.145℃-147℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δδ7.60(dd,J=7.4,5.8Hz,1H),7.25-7.18(m,2H),6.96(d,J=7.5Hz,1H),6.77-6.71(m,2H),5.24(s,2H),3.20(t,J=4.6Hz,4H),2.54(t,J=4.6Hz,4H),2.34(s,3H).m/z(EI-MS):331.2[M]
【0307】
工程3:N-(2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ[1,1’-ビフェニル]-4-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキサミドの調製
【0308】
実施例33のそれと同様の調製方法に従って、N-(4’-アミノ-4―(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-6-クロロピリミジン-e-4,5-ジアミンを2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ[1,1’-ビフェニル]-4-アミンと置き換えた。収率88.2%;m.p.166℃-168℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.52(s,1H),7.63(dd,J=7.5,5.7Hz,1H),7.42-7.38(m,4H),6.99(d,J=7.5Hz,1H),3.95-3.92(m,2H),3.53-3.50(m,2H),3.20(t,J=4.7Hz,4H),2.54(t,J=4.7Hz,4H),2.65-2.60(m,4H),2.08-2.01(m,2H),1.83-1.76(m,2H).m/z(EI-MS):443.2[M]
【0309】
工程4:標的生成物:N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキサミドの調製
【0310】
実施例23の工程3と工程4のそれと同様の調製方法に従って、化合物59を得た。3工程の収率:36.6%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.56(s,1H),8.25(s,1H),7.80-7.77(m,3H),7.41-7.39(m,2H),7.07(dd,J=7.5,5.7Hz,1H),6.68(d,J=7.3Hz,1H),5.43(s,2H),3.52-3.49(m,4H),3.34(t,J=4.6Hz,4H),2.70-2.67(m,1H),2.44(s,4H),2.22(s,3H),2.06-1.99(m,2H),1.85-1.78(m,2H)..HRMS(ESI):計算m/z C2731ClFN,[M+H] 540.2285, 確認540.2276.HPLC(水中90%のメタノール):t=3.656分,98.94%.
【0311】
実施例60
【0312】
【化64】
【0313】
N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-ピリジン-4-イル)-1-メチルピペリジン-4-カルボキサミド
【0314】
工程1:N-(2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1-メチルピペリジン-4-カルボキサミドの調製
【0315】
実施例59の工程3の調製方法に従って、テトラヒドロピラン-4-カルボン酸を1-メチルピペラジン-4-カルボン酸と置き換えた。収率75.3%;m.p.170℃-172℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.55(s,1H),7.63(dd,J=7.5,5.7Hz,1H),7.40(s,4H),6.98(d,J=7.5Hz,1H),3.22(t,J=4.7Hz,4H),2.99-2.93(m,6H),2.64-2.58(m,4H),2.37(s,3H),2.29-2.24(m,2H),2.09-2.02(m,2H),1.71-1.64(m,2H).m/z(EI-MS):455.2[M]
【0316】
工程2:標的生成物:N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-ピリジン-4-イル)-1-メチルピペリジン-4-カルボキサミドの調製
【0317】
実施例23の工程3と工程4のそれと同様の調製方法に従って、化合物60を得た。3工程の収率:35.3%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.66(s,1H),8.18(s,1H),7.80(s,1H),7.63(d,J=7.5,2H),7.40(d,J=7.6,2H),7.08-7.05(m,1H),6.61(d,J=7.5Hz,1H),5.30(s,2H),3.20(t,J=4.9Hz,4H),3.01-2.96(m,6H),2.63-2.60(m,4H),2.37(s,3H),2.21-2.18(m,4H),2.07-2.02(m,4H).HRMS(ESI):計算m/z C2834ClFNO,[M+H] 553.2607, 確認553.2606.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.168分,97.33%.
【0318】
実施例61
【0319】
【化65】
【0320】
N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-ピペリジン-4-イル)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセトアミド
【0321】
工程1:N-(2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセトアミドの調製
【0322】
実施例59の工程3の調製方法に従って、テトラヒドロピラン-4-カルボン酸をテトラヒドロピラン-4-エタン酸と置き換えた。収率68.9%;m.p.148℃-150℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ7.80-7.77(m,2H),7.70(s,1H),7.65-7.63(m,1H),7.39(d,J=7.5Hz,2H),6.94(d,J=7.5Hz,1H),3.90-3.87(m,2H),3.55-3.51(m,2H),3.24(t,J=4.7Hz,4H),,2.60(s,3H),2.38(t,J=4.7Hz,4H),2.15(d,J=7.0Hz,2H),2.05-1.99(m,1H),1.20-1.17(m,4H).m/z(EI-MS):457.2[M]
【0323】
工程2:標的生成物:N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-ピペリジン-4-イル)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセトアミドの調製
【0324】
実施例23の工程3と工程4のそれと同様の調製方法に従って、化合物61を得た。3工程の収率:38.6%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.24(s,1H),8.11(s,1H),7.80(s,1H),7.40(s,4H),7.15-7.12(m,1H),6.73(d,J=7.5Hz,1H),5.42(s,2H),3.55-3.50(m,4H),3.53(t,J=4.6Hz,4H),2.48(s,4H),2.26(s,3H),2.15(d,J=7.0Hz,2H),2.03-2.01(m,1H),1.70-1.64(m,4H).HRMS(ESI):計算m/z C2833ClFN,[M+H] 554.2441, 確認554.2440.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.524分,99.10%.
【0325】
実施例62
【0326】
【化66】
【0327】
2-アミノ-N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’ビフェニルイル]-4-イル)-3-メチルブチルアミド
【0328】
工程1:(1-((2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)アミノ)-3-メチル-t-ブチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノカルボン酸の調製
【0329】
実施例59の工程3の調製方法に従って、テトラヒドロピラン-4-カルボン酸をt-ブトキシカルボニル)バリンと置き換えた。収率69.0%;m.p.108℃-110℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.63(s,1H),7.64-7.61(m,3H),7.44-7.42(m,2H),7.39(s,3H),6.98(d,J=7.5Hz,1H),4.13-4.12(m,1H),3.75-3.72(m,2H),3.31-3.27(m,2H),2.79-2.77(m,2H),2.63-2.61(m,1H),2.60(s,3H),2.24-2.22(m,2H),1.44(s,9H),0.94-0.88(m,6H).m/z(EI-MS):530.3[M]
【0330】
工程2:標的生成物:2-アミノ-N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’ビフェニルイル]-4-イル)-3-メチルブチルアミドの調製
【0331】
実施例23の工程3と工程4のそれと同様の調製方法に従って、化合物62を得た。3工程の収率:46.9%,m.p.189℃-192℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.00(s,1H),7.74-7.71(m,3H),7.45(s,2H),7.33(t,J=8.5Hz,1H),6.96(d,J=7.2Hz,1H),5.47(s,2H),3.15-3.12(m,1H),2.86(s,4H),2.36(s,4H),2.16(s,3H),1.95(s,2H),1.17(s,1H),0.93(s,3H),0.86(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2632ClFNO,[M+H] 527.2444, 確認527.2449.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.858分,99.62%.
【0332】
実施例63
【0333】
【化67】
【0334】
2-アミノ-N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’ビフェニルイル]-4-イル)-4-メチルバレルアミド
【0335】
工程1:(1-((2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)アミノ)-4-メチル-t-ブチル-1-オキソペンタン-2-イル)アミノカルボン酸の調製
【0336】
実施例59の工程3の調製方法に従って、テトラヒドロピラン-4-カルボン酸を(t-ブトキシカルボニル)ロイシンと置き換えた。収率67.2%;m.p.114℃-116℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.46(s,1H),7.65-7.62(m,1H),7.45-7.42(m,4H),6.95(d,J=7.5Hz,1H),6.24(s,1H),4.04-4.01(m,1H),3.87-3.82(m,2H),3.31-3.25(m,2H),2.79-2.74(m,2H),2.25-2.19(m,4H),1.98-1.92(m,2H),1.71-1.65(m,1H),1.44(s,9H),0.96-0.90(m,6H).m/z(EI-MS):544.3[M]
【0337】
工程2:標的生成物:2-アミノ-N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-イル)-4-メチルバレルアミドの調製
【0338】
実施例23の工程3と工程4のそれと同様の調製方法に従って、化合物63を得た。3工程の収率:47.6%;m.p.182℃-185℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ7.99(s,1H),7.73-7.71(m,3H),7.45(d,J=8.1Hz,2H),7.33(t,J=8.5Hz,2H),6.96(d,J=8.6Hz,2H),5.45(s,2H),3.38-3.36(m,1H),2.87(s,4H),2.36(s,4H),2.17(s,3H),1.78-1.74(m,2H),1.52-1.47(m,2H),1.19-1.17(m,1H),0.90(t,J=7.2Hz,6H).m/z(EI-MS):541.3[M].HPLC(水中80%のメタノール):t=3.680分,98.32%.
【0339】
実施例64
【0340】
【化68】
【0341】
2-アミノ-N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’ビフェニルイル]-4-イル)アセトアミド
【0342】
工程1:(2-((2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)アミノ)-2-オキソエチル-t-ブチル)アミノカルボキシレートの調製
【0343】
実施例59の工程3に従って、テトラヒドロピラン-4-カルボン酸を(t-ブトキシルカルボニル)グリシンと置き換えた。収率70.0%;m.p.112℃-114℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.20(s,1H),7.63(dd,J=7.5,5.7Hz,1H),7.49-7.47(m,2H),7.44-7.42(m,2H),6.94(d,J=7.5Hz,1H),6.31(s,1H),3.89(s,2H),3.30(t,J=4.7Hz,4H),2.44(s,4H),2.24(s,3H),1.44(s,9H).m/z(EI-MS):486.2[M]
【0344】
工程2:標的生成物:2-アミノ-N-(3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’ビフェニルイル]-4-イル)アセトアミドの調製
【0345】
実施例23の工程3と工程4のそれと同様の調製方法に従って、化合物64を得た。3工程の収率:50.9%;m.p.177℃-179℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ7.88(s,1H),7.63-7.61(m,3H),7.36(d,J=8.2Hz,2H),7.24(t,J=8.5Hz,2H),6.87(d,J=8.5Hz,2H),5.35(s,2H),4.00(s,1H),3.08(s,2H),2.77(t,J=4.7Hz,4H),2.27(t,J=4.6Hz,4H),2.07(s,3H).m/z(EI-MS):485.3[M].HPLC(水中80%のメタノール):t=3.595分,99.76%.
【0346】
実施例65
【0347】
【化69】
【0348】
3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-N,N,2’-トリメチル-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【0349】
工程1:1-ブロモ-4-フルオロ-2-メチル-3-ニトロベンゼンの調製
【0350】
実施例54の工程1の調製方法に従って、2,6-ジフルオロニトロベンゼンを1-ブロモ-2,4-ジフルオロ-3-ニトロベンゼンと置き換えた。収率86.7%;m.p.74℃-77℃;H NMR(300MHz,CDCl)δ7.72(d,J=7.5,Hz,1H),7.03(d,J=7.5Hz,1H),2.32(s,3H).m/z(EI-MS):233.9[M]
【0351】
工程2:4’-フルオロ-N,N,2’-トリメチル-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミドの調製
【0352】
実施例54の工程2の調製方法に従って、(4-(メトキシルカルボニル)フェニル)ホウ酸を(4-(ジメチルアミノホルモキシル)フェニル)ホウ酸と置き換えた。収率76.9%;H NMR(300MHz,CDCl)δ7.89-7.86(m,2H),7.76(d,J=7.5,Hz,1H),7.51-7.49(m,2H),7.26(d,J=7.5Hz,1H),3.03(s,6H),2.30(s,3H).m/z(EI-MS):303.1[M]
【0353】
工程3:N,N,2’-トリメチル-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミドの調製
【0354】
実施例54の工程3の調製方法に従って、メチル4’-フルオロ-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートを4’-フルオロ-N,N,2’-トリメチル-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミドと置き換えた。収率85.5%;m.p.110℃-112℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ7.91(d,J=5.7Hz,2H),7.60-7.57(m,3H),7.04(d,J=5.6Hz,1H),3.39(t,J=4.7Hz,4H),3.03(s,6H),2.54(t,J=4.6Hz,4H),2.34(s,3H),2.17(s,3H).m/z(EI-MS):383.2[M]
【0355】
工程4:3’-アミノ-N,N,2’-トリメチル-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミドの調製
【0356】
実施例54の工程4の調製方法に従って、メチル4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートをN,N,2’-トリメチル-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキサミドと置き換えた。収率80.5%;m.p.158℃-160℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ7.91-7.89(m,2H),7.61-7.59(m,2H),6.68-6.64(m,2H),4.35(s,2H),3.39(t,J=4.7Hz,4H),3.03(s,6H),2.54(s,4H),2.14(s,3H),2.09(s,3H).m/z(EI-MS):353.2[M]
【0357】
工程5:標的生成物:3”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-N,N,2’-トリメチル-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミドの調製
【0358】
実施例54の工程5の調製方法に従って、化合物65を得た。収率44.5%;m.p.165℃-167℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.09(s,1H),7.87-7.85(m,2H),7.80(s,1H),7.58(d,J=7.4Hz,2H),7.10(d,J=7.5Hz,1H),6.86(d,J=7.5Hz,1H),.5.49(s,2H),3.01-2.98(m,6H),2.87(s,4H),2.38(s,4H),2.18(s,3H),2.09(s,3H).m/z(EI-MS):480.2[M].HPLC(水中80%のメタノール):t=3.543分,96.37%.
【0359】
実施例66
【0360】
【化70】
【0361】
メチル5’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレート
【0362】
工程1:メチル2’,4’-ジフルオロ-5’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートの調製
【0363】
実施例23の工程1の調製方法に従って、4-ブロモ-1-フルオロニトロベンゼンを1-ブロモ-2,4-ジフルオロ-5-ニトロベンゼンと置き換えた。収率67.8%;m.p.134℃-136℃;H NMR(300MHz,CDCl)δ8.30(t,J=5.7Hz,1H),7.97(d,J=8.9Hz,2H),7.57(d,J=5.8Hz,2H),7.24(t,J=8.9Hz,1H),3.95(s,3H).m/z(EI-MS):294.1[M]
【0364】
工程2:メチル2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートの調製
【0365】
実施例23の工程2の調製方法に従って、メチル4’-フルオロ-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートをメチル2’,4’-ジフルオロ-5’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートと置き換えた。収率84.3%;m.p.137℃-140℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.02-7.99(m,3H),7.68-7.65(m,2H),6.79(d,J=7.5Hz,1H),3.95(s,3H),3.39(t,J=4.7Hz,4H),2.54(t,J=4.6Hz,4H),2.14(s,3H).m/z(EI-MS):374.1[M]
【0366】
工程3:メチル5’-アミノ-2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートの調製
【0367】
実施例23の工程3の調製方法に従って、メチル4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートをメチル2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートと置き換えた。収率80.6%;m.p.162℃-165℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.00(d,J=8.9Hz,2H),7.68(d,J=8.8Hz,2H),6.56(d,J=5.7Hz,1H),6.39(d,J=8.9Hz,1H),4.35(s,2H),4.35(s,2H),3.95(s,3H),3.39(t,J=4.7Hz,4H),2.54(t,J=4.7Hz,4H),2.17(s,3H).m/z(EI-MS):344.2[M]
【0368】
工程4:標的生成物:メチル5’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートの調製
【0369】
実施例23の工程4のそれと同様の調製方法に従って、化合物66を得た。収率57.4%;m.p.220℃-223℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.14(s,1H),8.02-7.99(m,2H),7.80(s,1H),7.66-7.64(m,2H),6.80(d,J=5.7Hz,1H),6.56(d,J=8.9Hz,1H),5.35(s,2H),3.95(s,3H),3.34(t,J=4.7Hz,4H),2.57(t,J=4.7Hz,4H),2.19(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2324ClFN,[M+H] 471.1706, 確認471.1706.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.248分,98.83%.
【0370】
実施例67
【0371】
【化71】
【0372】
(5”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)(モルホリノ)メタノン
【0373】
工程1:5”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸の調製
【0374】
実施例23の工程5の調製方法に従って、メチル3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートをメチル5’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートと置き換えた。収率82.7%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.14-8.10(m,3H),7.80(s,1H),7.73-7.70(m,2H),6.80(d,J=5.7Hz,1H),6.57(d,J=8.9Hz,1H),5.34(s,2H),3.93(s,3H),3.34(t,J=4.7Hz,4H),2.57(s,4H),2.12(s,3H).m/z(EI-MS):457.2[M]
【0375】
工程2:標的生成物:(5”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)(モルホリノ)メタノンの調製
【0376】
実施例23の工程6のそれと同様の調製方法に従って、化合物67を得た。収率78.4%;m.p.136℃-138℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.09(s,1H),7.93(d,J=8.7Hz,1H),7.82(s,1H),7.59(s,2H),7.51(d,J=7.8Hz,2H),7.12(d,J=8.6Hz,1H),5.40(s,2H),3.61(s,4H),2.97(s,4H),2.72(s,4H),2.54-2.51(m,4H),2.41(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2629ClFN,[M+H] 526.2128, 確認526.2130.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.046分,96.85%.
【0377】
実施例68
【0378】
【化72】
【0379】
5”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-モルホリノエチル)-[1,11,1’-テルフェニル]-4-カルボキサミド
【0380】
実施例67のそれと同様の調製方法に従って、モルホリンを1-エチルモルホリンと置き換えて、標的化合物68を得た。収率78.4%;m.p.199℃-202℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.47(s,1H),8.09(s,1H),7.95-7.92(m,3H),7.81(s,1H),7.62(d,J=7.9Hz,2H),7.11(d,J=12.4Hz,1H),5.39(s,2H),3.58(t,J=4.6Hz,4H),3.41-3.40(m,4H),2.92(s,4H),2.56(s,4H),2.45(s,4H),2.29(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2834ClFN,[M+H] 569.2550, 確認569.2548.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.049分,98.64%.
【0381】
実施例69
【0382】
【化73】
【0383】
5”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(3-モルホリノプロピル)-[1,11,1’-テルフェニル]-4-カルボキサミド
【0384】
実施例67のそれと同様の調製方法に従って、モルホリンを1-プロピルモルホリンと置き換えて、標的化合物69を得た。収率78.4%;m.p.204℃-206℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.55(s,1H),8.09(s,1H),7.93-7.90(m,3H),7.81(s,1H),7.63-7.60(m,2H),7.11(d,J=12.3Hz,1H),5.39(s,2H),3.59(s,4H),3.32(s,4H),2.92(s,4H),2.58(s,4H),2.41(s,4H),2.31(s,3H),1.72(s,2H).HRMS(ESI):計算m/z C2936ClFN,[M+H] 583.2693, 確認583.2699.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.885分,99.38%.
【0385】
実施例70
【0386】
【化74】
【0387】
5”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-N-(4-ヒドロキシルシクロヘキシル)-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,11,1’-テルフェニル]-4-カルボキサミド
【0388】
実施例67のそれと同様の調製方法に従って、モルホリンをピペラジン-4-オルと置き換えて、化合物70を得た。収率65.2%;m.p.200℃-203℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ9.67(s,1H),8.06(s,1H),7.92(d,J=8.4Hz,1H),7.82(s,1H),7.58(d,J=7.7Hz,2H),7.47(d,J=7.9Hz,2H),7.21(d,J=12.2Hz,1H),5.44(s,2H),4.82(s,1H),4.01(s,2H),3.52(s,2H),3.16(s,8H),2.78(s,3H),1.76(s,2H),1.36(s,2H).HRMS(ESI):計算m/z C2731ClFN,[M+H] 554.2441, 確認554.2442.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.057分,98.48%.
【0389】
実施例71
【0390】
【化75】
【0391】
5”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキサミド
【0392】
実施例67のそれと同様の調製方法に従って、モルホリンを(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチルアミンと置き換えて、化合物71を得た。収率75.2%;m.p.189℃-191℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.54(s,1H),8.10(s,1H),7.94-7,91(m,3H),7.61(d,J=8.0Hz,2H),7.11(d,J=12.2Hz,1H),5.40(s,2H),3.87-3.83(m,2H),3.17(s,4H),2.92(s,4H),2.57(s,4H),2.30(s,3H),1.81(s,1H),1.23(s,4H).HRMS(ESI):計算m/z C2833ClFN,[M+H] 540.2285, 確認540.2284.HPLC(100%のメタノール):t=7.989分,99.16%.
【0393】
実施例72
【0394】
【化76】
【0395】
5”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-フルオロ-N,N-ジメチル-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【0396】
実施例67のそれと同様の調製方法に従って、モルホリンをジメチルアミノと置き換えて、標的化合物72を得た。収率75.2%;m.p.157℃-159℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.01(s,1H),7.83(dd,J=8.7,3.7Hz,1H),7.72(d,J=3.6Hz,1H),7.49(d,J=7.1Hz,2H),7.45-7.36(m,2H),7.14-7.01(m,1H),5.35(s,2H),3.27-2.87(m,14H),2.40(s,3H).HRMS(ESI):計算m/z C2427ClFNO,[M+H] 484.2022, 確認484.2022.HPLC(水中80%のメタノール):t=4.751分,95.34%.
【0397】
実施例73
【0398】
【化77】
【0399】
メチル5’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-メチル-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレート
【0400】
工程1:メチル4’-フルオロ-2’-メチル-5’-ニトロ-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートの調製
【0401】
実施例23の工程1の調製方法に従って、4-ブロモ-1-フルオロニトロベンゼンを1-ブロモ-4-フルオロ-2-メチル-5-ニトロベンゼンと置き換えた。収率68.9%;m.p.133℃-134℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.06(dd,J=9.4,3.2Hz,2H),7.97(d,J=7.7Hz,1H),7.62-7.57(m,3H),3.89(s,3H),2.33(s,3H).m/z(EI-MS):290.1[M]
【0402】
工程2:メチル2’-メチル-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートの調製
【0403】
実施例23の工程2の調製方法に従って、メチル4’-フルオロ-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートをメチル4’-フルオロ-2’-メチル-5’-ニトロ-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートと置き換えた。収率84.3%;m.p.153℃-155℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.02-7.99(m,2H),7.84(s,1H),7.61-7.58(m,2H),7.09(s,1H),3.95(s,3H),3.39(t,J=4.7Hz,4H),2.54(t,J=4.6Hz,4H),2.32(d,J=1.0Hz,3H),2.14(s,3H).m/z(EI-MS):370.1[M]
【0404】
工程3:メチル5’-アミノ-2’-メチル-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートの調製
【0405】
実施例23の工程3の調製方法に従って、メチル4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートをメチル2’-メチル-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5’-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートと置き換えた。収率78.5%;m.p.158℃-160℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.00(d,J=8.9Hz,2H),7.68(d,J=8.8Hz,2H),6.56(d,J=5.7Hz,1H),6.39(d,J=8.9Hz,1H),4.35(s,2H),4.35(s,2H),3.95(s,3H),3.39(t,J=4.7Hz,4H),2.54(t,J=4.7Hz,4H),2.17(s,3H).m/z(EI-MS):340.2[M]
【0406】
工程4:標的生成物:メチル5’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-メチル-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートの調製
【0407】
実施例23の工程4の調製方法に従って、メチル3’-アミノ-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートをメチル5’-アミノ-2’-メチル-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートと置き換えた。収率45.9%;m.p.225℃-228℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.14(s,1H),8.00(d,J=7.7Hz,2H),7.80(d,J=4.4Hz,2H),7.50-7.47(m,2H),7.08(s,1H),5.30(s,2H),2.86(d,J=5.5Hz,4H),2.47(s,4H),2.22(d,J=8.0Hz,6H).HRMS(ESI):計算m/z C2427ClN,[M+H] 467.1957, 確認467.1953.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.844分,97.34%.
【0408】
実施例74
【0409】
【化78】
【0410】
5”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-メチル-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(3-モルホリノプロピル)-[1,11,1’-テルフェニル]-4-カルボキサミド
【0411】
工程1:5”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-メチル-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸の調製
【0412】
実施例23の工程5の調製方法に従って、メチル3’-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-4’-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニルイル]-4-カルボキシレートをメチル5”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-メチル-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレートと置き換えた。収率79.4%;m.p.>250℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.13-8.10(m,3H),7.80(s,1H),7.66-7.62(m,2H),6.85(s,1H),6.77(s,1H),5.30(s,2H),2.98(d,J=5.1Hz,4H),2.47(s,4H),2.24(d,J=8.0Hz,6H).m/z(EI-MS):453.2[M]
【0413】
工程2:標的生成物:5”-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-メチル-4”-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(3-モルホリノプロピル)-[1,11,1’-テルフェニル]-4-カルボキサミドの調製
【0414】
実施例67のそれと同様の調製方法に従って、化合物74を得た。収率78.4%;m.p.204℃-206℃;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ8.65(s,1H),8.10(s,1H),7.93-7.90(m,3H),7.80(s,1H),7.66-7.62(m,2H),7.11(d,J=12.3Hz,1H),5.39(s,2H),3.59(s,4H),3.32(s,4H),2.92(s,4H),2.58(s,4H),2.41(s,4H),2.31(s,6H),1.72(s,2H).HRMS(ESI):計算m/z C2039ClN,[M+H] 579.2944, 確認579.2950.HPLC(水中80%のメタノール):t=3.830分,98.82%.
【0415】
試験実施例1:いくつかの薬学的試験および結果:
【0416】
本開示では、蛍光分子プローブを、WDR5タンパク質間相互作用を妨げるアニリン化合物に関する研究のための方法として使用するために、WDR5に結合するMLL1ペプチド断片に基づいて構築し、様々な濃度でのアニリン化合物の阻害率を決定し、そしてその後にIC50値を計算した。具体的な実験工程:20μLのWDR5タンパク質、20μLの蛍光プローブ、および20μLの異なる濃度勾配の化合物を、384のウェルプレートにそれぞれ添加した。0.5時間のインキュベーションの後、蛍光を多機能マイクロプレートリーダ上で、485nmの励起波長および535nmの放射波長で読み取り、mP値を計算した。阻害率を、以下の式に従って計算し、そしてその後、IC50値をGraphPadソフトウェアを使用して計算した。結果を表1に示す。
【0417】
【数1】
【0418】
WDR5タンパク質間相互作用を妨げることで、MLL1のH3K4メチルトランスフェラーゼ活性に影響を与え、それによって、Hox遺伝子とMeis-1遺伝子の発現を下方制御し、そして白血病細胞の増殖を阻害する。
【0419】
ビフェニル化合物DDO-2084は、WDR5タンパク質間相互作用を阻害することができる、ミクロ分子阻害剤であることが報告されている(Eur.J.Med.Chem.2016,124,480-489.)。本開示では、DDO-2084を、ポジティブ対照化合物として使用する。
【0420】
【表1】
【0421】
表1から確認できるように、本開示の化合物は、WDR5タンパク質間相互作用を阻害する際に強力な活性を有する。表1は、本開示の化合物のいくつかが、H3K4のメチル化レベルを阻害する効果を有するか否かに関する実験結果を示す。実験結果は、WDR5タンパク質間相互作用について阻害効果を有する本開示の化合物が、全て、H3K4のメチル化レベルを下方制御できることを示す。
【0422】
また、本開示のいくつかの化合物を、白血病細胞に対する抗増殖性活性について試験した。表2は、急性白血病細胞の増殖を阻害する際の、本開示のいくつかの化合物の活性の評価の結果を示し、ここで、MV4-11はヒト急性単核白血病細胞であり、そしてMolm-13はヒト急性骨髄性白血病細胞である。表2は、本開示の化合物が、様々な白血病細胞の増殖を大幅に阻害する効果を有することを示す。
【0423】
【表2】
【0424】
さらに、いくつかの化合物もまた、ウェスタンブロット法によって試験した。細胞レベルでのMLL1のメチルトランスフェラーゼ機能に対する阻害効果の結果は、図1に示される。図1から確認できるように、例72の表題化合物は、MLL1の触媒活性を投与量に応じて阻害し、H3K4me1/2/3の発現レベルを低下させることができる。
【0425】
さらに、本開示の化合物のいくつかはまた、細胞のレベルのRT-PCR実験にかけられた。細胞のレベルで、下流のHox遺伝子とMeis-1遺伝子の発現レベルに対するいくつかの化合物の阻害効果の結果は、図2に示される。図2から確認できるように、実施例72の表題化合物は、Hox遺伝子とMeis-1遺伝子の発現レベルを、投与量に応じて下方制御することができる。
【0426】
加えて、本開示の化合物のいくつかはまた、動物レベルで抗腫瘍活性に関して試験された。白血病細胞MV4-11のヌードマウス異種移植片腫瘍モデルを、経口投与のために選択した。MV4-11腫瘍に対するいくつかの化合物の阻害効果の結果は、図3に示される。図3から確認できるように、実施例72の表題化合物は、動物レベルで腫瘍成長を、投与量に応じて阻害することができる。
図1
図2
図3