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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】システム等
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/14 20060101AFI20240712BHJP
   G07C 5/00 20060101ALI20240712BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20240712BHJP
【FI】
G06F3/14 350B
G07C5/00 Z
H04M1/00 U
G06F3/14 320A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023076994
(22)【出願日】2023-05-09
(62)【分割の表示】P 2018241885の分割
【原出願日】2018-12-25
(65)【公開番号】P2023116446
(43)【公開日】2023-08-22
【審査請求日】2023-06-06
(73)【特許権者】
【識別番号】391001848
【氏名又は名称】株式会社ユピテル
(72)【発明者】
【氏名】横山 聡
(72)【発明者】
【氏名】湯澤 亮
(72)【発明者】
【氏名】榎 雅人
(72)【発明者】
【氏名】朝比奈 敏貴
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 正俊
(72)【発明者】
【氏名】笠原 隆太郎
(72)【発明者】
【氏名】河村 崇之
(72)【発明者】
【氏名】長沢 尭
(72)【発明者】
【氏名】浅野 隆
(72)【発明者】
【氏名】阿部 和範
(72)【発明者】
【氏名】上 三千洋
(72)【発明者】
【氏名】中村 裕子
(72)【発明者】
【氏名】清水 勇喜
【審査官】三田村 陽平
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-011622(JP,A)
【文献】特開2014-044691(JP,A)
【文献】特開2006-245836(JP,A)
【文献】特開2016-057822(JP,A)
【文献】カーグッズ&取り締まり調査隊,ラジオライフ 第35巻 第10号 ,日本,KK三才ブックス,2015年08月25日,第35巻,128~129頁
【文献】最新カーグッズ調査隊,ラジオライフ 第37巻 第4号 ,日本,KK三才ブックス,2016年03月01日,第37巻,118~119頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/14- 3/153
G06F 3/48- 3/4895
G07C 1/00-15/00
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートフォンの表示画面に第一ドライブレコーダと第二ドライブレコーダで撮影した映像をそれぞれ出力表示する機能と
スマートフォンの通信内容に基づいて、前記第一ドライブレコーダと前記第二ドライブレコーダに対し、記録指示のトリガを送り、前記第一ドライブレコーダと前記第二ドライブレコーダに、当該トリガを受信させ、それを契機にイベント録画をさせる機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
スマートフォンの通信内容に基づいて、前記第一ドライブレコーダと前記第二ドライブレコーダに対し、記録指示のトリガを送り、前記第一ドライブレコーダと前記第二ドライブレコーダに、当該トリガを受信させ、それを契機にイベント録画をさせる機能における、
前記スマートフォンの通信内容として、IFTTTで所定のパターンが生じた時、電話がかかってきたとき、Webの情報で所定の条件を満たしたときの少なくともいずれか1つを備えるプログラム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のプログラムであって、
スマートフォンに実装される複数のセンサの出力に基づいて、前記第一ドライブレコーダと前記第二ドライブレコーダに対し、記録指示のトリガを送り、前記第一ドライブレコーダと前記第二ドライブレコーダに、当該トリガを受信させ、それを契機にイベント録画をさせる機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載のプログラムであって、
スマートフォンでトリガにタグをつけ、前記第一ドライブレコーダと前記第二ドライブレコーダに対し、記録指示のトリガと前記タグを送り、前記第一ドライブレコーダと前記第二ドライブレコーダに、当該トリガ及び前記タグを受信させ、それを契機に前記タグを関連づけて記憶したイベント録画をさせる機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばシステム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ドライブレコーダの説明として、例えば段落[0002]に、「ドライバーの視野から自車両と周辺状況を撮像し、撮像された画像データは、一時記憶メモリに記憶される。」ことが記載され、例えば、段落[0006]に、「車両の事故発生時前後の所定時間だけを記録するのではなく、例えば、常時、周辺状況を撮像し、撮像された画像データを記録するものもある」ことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-225179
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されたドライブレコーダは、前方監視カメラが撮影した映像の一例として、特許文献1の図8に前方車両が表示された状態が描画されているように、画角は比較的狭く、車両前方の一定の範囲が撮影される。特許文献1の段落[0077]には、車内監視カメラは前方監視カメラより画角の狭いレンズで構成されることが示されている。このように従来のドライブレコーダは、撮影される範囲が前方の限られた範囲と狭く、記録する映像の範囲が十分でないなど、様々な課題がある。そこで、従来よりも、優れたものを提供することを目的とする。
【0005】
本願の発明の目的はこれに限定されず、本明細書および図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、この課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正または分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題も開示されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)車両に対し後から設置される機器であって、車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラと、そのカメラで撮影した映像を記録する記録部に対して出力する手段を備えた。
【0007】
係る構成の機器・システムを後から車両に取り付けると、車両に元々そういうものが無くても、前方以外の方向から車両等に衝突された場合も録画できる。映像を出力する先の記録部は、カメラが実装される筐体に固定或いは着脱自在に実装されるように構成しても良いが、カメラが実装される筐体に設けないようにするとよい。カメラが実装される筐体に記録部を実装しないようにすると、当該カメラの筐体のさらなる小型化が可能となり、ドライバーの視界の邪魔によりならなくなるので良い。カメラを実装する筐体に記録部を実装しない場合、記録部は例えば当該筐体とは別の筐体内に実装して車両等に配置しても良いが、クラウドとするとより良い。車外の領域を撮影とは、例えば車室内を通して車外が撮影するものも含む。
【0008】
「車両に対し後から設置される」とは、例えば車両メーカの工場出荷後とすると良く、より好ましくは、ディーラーからの購入の後とすると良い。「車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラ」は、例えば、主として前方を撮影するものではなく、例えば、カメラの光軸方向・中心軸方向,撮影手段の中心が車両前方を向いているものを含まないものとするとよく、特に、撮影領域に前方が含まれないものとすると良い。また、「車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラ」としては、例えば、前方を含んで前方以外の車外の領域を撮影するカメラを含んでも良い。このような場合には、前方以外の車外の領域を撮影するカメラは、車両の前方よりも前方以外の領域がより大きく撮影するカメラとすると良く、例えば360度カメラの場合には、例えば車室内の後方などのように後方側がより撮影する位置に設置すると良い。
【0009】
本システムは、例えば、車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラが車両の後方を撮影するものの場合、例えば、後方撮影機能付きのドライブレコーダ等として機能する。例えば、後方を撮影するカメラは、例えば100万画素から200万画素程度とすることで小型化なものとすると良い。さらに、カメラの画角を広角化しより幅広く撮影できるようにすると良い。
【0010】
(2)前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラで撮影した映像に基づき危険を検知し、報知部に対して出力する手段を備えるとよい。このようにすると、ドライバーは、走行中は前方を見ているので、前方以外の車外の様子を注視・確認できないが、前方以外の方向で発生する危険を報知してくれるので、ドライバーはその危険から回避するための対応を取りやすくなる。
【0011】
検知する危険は、例えば、後続車両等の周囲の車両の接近とするとよい。このようにすると、例えば後方より接近してくる車両の存在を検知しアラートといった報知を行えるので良い。ドライバーは、例えば運転中において常時後方を見続けることはできないので、例えばドライバーが前方を見ているときに後続車両等の接近が報知されると、そのアラートされたことを契機としてルームミラー等を介して後方を視認し状況を確認できるので良い。
【0012】
後方より接近する車両の検知は、例えば、後方等の自車両の周囲の車両との距離に基づいて行うと良い。例えば、基準距離を設定し、例えば周囲の車両が基準距離以下に接近した場合に報知すると良い。また、この接近に基づくアラートは、一定速度以上で走行中の時に限るなどの条件付けをすると良い。例えば、走行中にある程度接近した車両の存在をアラートするためには、基準距離を適宜の長さに設定する必要がある。そのようにすると、例えば渋滞,交差点,信号待ち等で一時停止している際に後続車両が接近してきた場合に、その都度にアラートが鳴ると煩雑となり、使い物にならないおそれがあるが、一定速度以上の場合にアラートを行うようにすると、係る一時停止中や、停止のために減速していたり、渋滞のため低速度で走行していたりする場合などにはアラートが発生しないので良い。
【0013】
条件付けは、上記以外にも例えば基準距離は、自車両の走行速度である自車速度に応じて複数設けると良い。このようにすると、例えば一般道路を走行中に対応する速度における基準距離より、高速道路を走行中に対応する速度における基準距離を長くすることで、例えば高速道路を走行中は、一般道路を走行中に比べて後続車両との車間距離が比較的離れた状態で接近してきた場合でも報知することができるので良い。また、例えば、自車速度が0或いは低速度の時の基準距離を短く設定すると、例えば渋滞,交差点,信号待ち等で一時停止している際に後続車両が接近してきた場合に、報知しなかったり軽めの報知をしたりする等といった、上述したアラートは一定速度以上で走行中の時に限るものと同様の効果を発揮することができるので良い。基準距離か否かの判断は、具体的に○○mのように直接的に計測して求めたものに基づくようにしてもよいが、撮影した画像中の車両の大きさなどの○○mに相当するものに基づくものとすると良い。
【0014】
また、検知する危険は、例えば、周囲の車両の煽り運転とするとよい。煽り運転の検知は、例えば、後続車両との車間距離の変化状況に基づいて判断したり、カメラで撮影した映像、例えば車両の動き挙動などの走行パターンに基づいて判断したりすると良い。車間距離の変化状況に基づく判定は、例えば、車間距離を急に詰めてきた場合は煽り運転と判断すると良い。また、走行パターンは、例えば、急に接近してくる走行パターンの認識と、接近後に左右に振ってくる走行パターンを認識できたら、あおり運転,危険走行として検出すると良い。
【0015】
煽り運転をしてきた場合にアラートをする機能に加え、或いは当該アラートする機能に替えて、例えば急接近時に静止画もしくは動画を専用フォルダへ保存する機能を備えると良い。専用フォルダに保存すると、ユーザは、その専用フォルダに保存された静止画もしくは動画を再生することで、煽り運転をしてきた車両のナンバー等を後から容易に確認出来るのでよい。
【0016】
上述した「煽り運転」や「後続車両等の接近」を検知してアラートする機能は、例えば、アクティブセーフティーの前方衝突防止アラートと同種の機能を利用して行うと良い。
【0017】
また、検知する危険は、例えば子供の飛び出し等の移動する物体や、固定設置された物体への衝突等とすると良い。例えば、車両後退時に子供の飛び出しなどに感知してお知らせ・アラートをすると良い。
【0018】
報知部はスピーカ等の音を出力するものであっても良いし、ディスプレイ・モニタ等の視覚に基づくものでも良いが、音を用いた方がより好ましい。音を用いた報知は、例えばドライバーは前方等を見ていてディスプレイ・モニタ等を見ていない状況下でも報知を知ることができるので良い。報知部としてディスプレイ・モニタ等のモニタ手段を用いる場合、当該モニタ手段は、例えば運転中のドライバーが見える位置に配置すると良く、専用のものでも良いが、別の機器のモニタ手段を利用するとより好ましい。後方等の車両の前方以外の車外の領域を撮影した映像は、例えばドライバーにとっては前方走行中に常時或いは頻繁に見る必要性は低い。他の機器のモニタ手段がある場合に、さらにそれとは別に専用のモニタ手段を設置するとモニタ手段が複数存在し、かえって邪魔になるおそれがあるばかりでなく、どのモニタ手段を見れば良いか瞬時にわかりにくいという課題が生じる。そこで、別の機器のモニタ手段を兼用することで、係る課題が解決できるので良い。別の機器のモニタ手段は、例えば異なる方向を撮影するドライブレコーダ等のシステムのモニタ手段とすると良い。異なる方向を撮影するドライブレコーダ等のシステムが、例えば、前方を撮影するものの場合、例えば通常は前方を撮影中の映像を出力するモニタに、煽り運転等で後方車が急接近した際に、アラートを表示すると良い。係る場合に表示するアラートは、文字・図形その他のパターンからなる告知としても良いが、煽り運転をしている車両を撮影中の映像とするとより好ましい。
【0019】
(3)前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラを実装する筐体にモニタを備えず、車内の人に対して動作中を報知する報知手段を備えるとよい。このようにすると、モニタを備えないことで小型化できる。モニタがないと、動作しているか否かが不明でユーザは不安になるが、車内の人に対して動作中を報知する報知手段を備えることで係る不安が解消される。報知手段は、例えばLED等の発光体や、音声を出力するスピーカなどとすると良いが、LED等の発光体とすると、適宜のタイミングで確認できるので良い。報知手段は、カメラを実装する筐体と別体に設けても良いが、筐体に設けると良い。このように、リアカメラ等の車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラを実装する筐体あるいは別体は動作ランプのみとし、モニタを設けない構成とすると良い。
【0020】
(4)前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラは、前記車両の後方を撮影するものであり、前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラを実装する筐体は、前記車両のリアガラス側の車室内の天井に装着する装着部を備えるとよい。このようにすると、筐体を車室内の天井に装着した状態で、ハッチバック式など車両の背面側に開閉するバックドアを設けたタイプや、リアガラス部分が開閉するガラスハッチタイプの車種の場合であっても、バックドアやリアガラスを開閉しても、筐体は装着した状態を維持し移動しない。よって、例えば筐体に対して所定の配線を行った場合に、当該配線を弛ませることなく車室内を這わせることができる。これに対し、当該筐体をリアガラス等に貼付けるなどして装着した場合、バックドアやリアガラスを開閉に伴い筐体も一体に移動する。そのため、例えば筐体に配線をした場合、開く際に配線が引っ張られることから配線が切れるのを防止するため配線を弛ませておく等、配線の引き回しで問題が生じるが、天井に装着することで、係る心配が無い。車両の後方を撮影するカメラは、単独のものでも良いが、2ch以上型ドライブレコーダにおけるリア用カメラを車室内天井に設置するものとすると良い。
【0021】
装着部は、例えば各種の機構・構造の装着用治具でも良く、簡単な構成では筐体の表面に両面テープ等の接着部材を用いて天井に張り付ける構成としても良い。
【0022】
(5)前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラは、前記車両のライトが照射されない状態で夜間撮影可能なものとするとよい。車両の前方以外の車外の領域は、車両のライトが照射されないが、夜間撮影可能なカメラを用いることで、夜間でも例えば明るく、例えば綺麗に撮影できる。例えば車両の後方や側方等は、車両のライトがないので、車両のライトが照射されずに暗いため夜間記録しづらいが、係る課題を解消できる。夜間撮影可能とは、夜間において例えば後続車両等の他の車両や、その他の物体等を特定可能に撮影できると良い。特定可能に撮影は、例えば、車両の場合、例えばナンバープレートを認識し車両を特定できる程度の精度で撮影できると良い。ナンバープレートの情報が特定できなくても、例えば車種、色など車両を特定できる情報が撮影できるものでもよいが、ナンバープレートの情報を特定できる精度があるとより好ましい。夜間撮影可能な構成は、例えば、カメラが撮影する画質の明るさを夜間用に設定したり、低照度でも撮影可能な高感度なカメラを用いたり、赤外線カメラや暗視カメラを用いたりすると良い。
【0023】
(6)前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラを実装する筐体は、前記車両の車外に装着する装着部を備えるとよい。フロントガラス以外のガラスは、スモークガラス等のプライバシーガラスが用いられることがあるが、車外に設置することでプライバシーガラスか否かにかかわらず、車外を鮮明に撮影することができる。車外に取り付けられる小型後方カメラとすると、後方のリアガラスがプライバシーガラスになっているか否かにかかわらず各種の車両に設置できるので良い。車外の設置場所は、目立たない場所にすると、盗難されにくいので良い。また、例えばカメラを小型化し、例えばナンバープレートの固定ボルトの部分に装着すると良く、固定ボルトに模した形態とするとより目立たないので良い。
【0024】
(7)前記車両の車室内に取り付けた状態における前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラの撮影範囲にある前記車両のガラスの種類に合わせて、撮影条件を変更する機能を備えるとよい。当該カメラは、ガラスを透過して車外の景色等を撮影するが、その撮影時にガラスの種類に応じた撮影条件で撮影することで、どの方向を撮影する場合でも綺麗に撮影できる。例えば一つのシステムが、例えば、前方撮影用のシステムになったり、後方撮影用のシステムになったりでき、用途に応じて使用できる。
【0025】
撮影条件は、例えば、画質の明るさ等を調整可能にするものとすると良く、例えば透明なガラスを用いたフロントガラス用と、プライバシーガラス等を用いたリアガラスの何れでも適切な画質で撮影できるようにするとよい。
【0026】
(8)前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラで撮影した映像を出力するモニタ手段を備え、前記モニタ手段は、前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラを実装する筐体とは別体で構成し、ドライバーが視認可能な位置に設置されるとよい。
【0027】
このようにすると、車両の前方以外の車外の領域を撮影した映像を、ドライバーが視認可能な位置に設置したモニタ手段に出力するので、ドライバーはモニタ手段を見ることで車両の前方以外の車外の映像を視認できる。よって、例えば、当該カメラが撮影する方向が、車両の後方の車外の領域の場合、例えば元々バックビューモニタが非搭載の車両であっても、バックビューモニタの機能を発揮する。また、例えば、当該カメラが撮影する方向が、車両の斜め前方の車外の領域の場合、例えば元々サイドビューモニタが非搭載の車両であっても、サイドビューモニタの機能を発揮する。
【0028】
さらにまた、それらバックビューモニタ及びまたはサイドビューモニタが元々搭載している車両であっても、それらモニタのための車載カメラの撮影方向・視野角がずれていると、車両に元々搭載されたモニタと、当該モニタ手段には、一部または全部が異なる領域の映像が表示されるので、車外の状況をより広範囲に知ることができるので良い。
【0029】
別体で構成されるモニタ手段は、専用のものでも良いが、別の機器のモニタ手段を利用するとより好ましい。別の機器のモニタ手段は、例えば異なる方向を撮影するドライブレコーダ等のシステムのモニタ手段とすると良い。異なる方向を撮影するドライブレコーダ等のシステムが、例えば、前方を撮影するものの場合、例えば通常は前方を撮影中の映像をモニタ手段に出力し、車両後退時に当該モニタ手段に出力する映像を後方カメラで撮影したものにオートで切り替えるとよい。このようにすると、バックカメラの代わりになる。
【0030】
また、例えばウインカー情報や、ハンドルの操舵角情報などから左折/右折や進路変更を検知した場合に、モニタ手段に出力する映像をサイドカメラで撮影したものにオートで切り替える機能を備えると良く、特に、その切替は自車速度に連携させると良い。例えば、自車速度が0の一時停止中にウインカー情報が右左折の場合、交差点等において右左折のために停止している可能性が高いため、当該曲がる方向の映像をオートで切り替えて出力するとよい。このようにすると、例えば見通しの悪い交差点等においても、進行方向の状況を確認できるので良い。また、例えば、ウインカーを出すことなく徐行した状態でハンドルの操舵角情報から進路を徐々に変えている状態の場合、進路を変える方向の車外の領域を撮影するカメラの映像にオートで切り替えると良い。係る徐行しながら徐々に進路を左或いは右に変えている場合、駐車等のために幅寄せしている可能性が高いので、その幅寄せしている方向の車外の領域をモニタ手段に表示することで、安全に幅寄せできる。例えば、狭い道に車を止める際、できるだけ左或いは右に寄せて駐車したいという要求があるが、例えば、上方が開口した側溝等がある場合に当該溝にタイヤが落ちないか、あるは道路の側縁に設置された縁石に乗り上げないか等の心配から十分に幅寄せできないおそれがあるが、その幅寄せする方向の状況を映像で確認できるので、幅寄せを適切に行える。車幅感覚が無いドライバーであっても、前後のタイヤ周りが確認できたり、車幅感覚が確かめられたりするのでよい。特に運転席と反対側(例えば右ハンドルの車両の場合左側)に幅寄せしている場合に、オートの切替が行われるようにすると良い。このようにすると、死角となる運転席と反対側(例えば右ハンドルの車両左側)を切り替え操作することなくモニタで確認できる。
【0031】
また、例えばカメラで撮影する前記車両の前方以外の車外の領域は、車両のタイヤを含む領域とすると良い。このようにすると、タイヤ監視カメラとなる。係るシステムは、特に大型車両に実装する好ましい。例えば、発進時にタイヤ周囲に異物(例えば人・物等)がないかを目視確認したり、空気圧に異常がないかを目視確認したりすることができる。TPMS(Tire Pressure Monitoring System)等の機器使用ではなく運転席にいながら「目視」で確認できる。
【0032】
(9)動作中であることをわかるように車外の人に対して報知する報知手段を備えるとよい。そのようにすると、例えば、後続車両に乗車している人や、自車両に接近してくる人等に対し、例えば、システムが動作していることを報知することができる。例えば、夜間走行時に後続車両へ例えばドライブレコーダのように映像を記録するシステムを装着していることをアピールすることができ、例えば、後続車両が煽り運転等の危険な走行をしようとする気持ちをなくさせ、当該危険な走行を未然に抑制できる。
【0033】
報知手段は、例えばLEDのような発光手段とするとよい。そのようにすると、簡単な構成で動作中であることがわかりやすく周囲に伝えることができるのでよい。発光手段は、例えばカメラを実装した筐体とは別体に設けても良いが、カメラを実装する筐体に設けるとより良い。カメラと同一の筐体に設けることで、そのカメラが動作中で撮影していることを、車外にいる人に直感的に理解させることができ、アピールできるので良い。
【0034】
(10)前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラを実装する筐体は、ボールジョイント式のブラケットを介して車両の室内の後方側に装着すようにし、前記ブラケットは、前記ボールジョイントを用いた位置決め後は、前記筐体に付勢力が加わっても前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラの向きが変わらないように固定する固定手段を備えると良い。このようにすると、例えば、バックドアを閉じたときにカメラを実装した筐体に荷物が接触してもカメラの向きが変わることがなく、所望の方向を撮影できる。
【0035】
当該固定手段を備えていないシステムは、ボールジョイント式の摩擦を利用した姿勢保持のため、位置決め後に筐体に所定以上の付勢力が加わると筐体ひいてはカメラの向きが変わるおそれがある。ドライブレコーダ等のシステムに意識が向いていないユーザ,初心者などは、例えば不注意等で筐体に付勢力が加わりカメラの向きが変わってもそのことに気づかなかったりそもそも気にしていなかったりするため、そのカメラの向きが変わった状態のまま車両を走行することになり、所望の領域を撮影できず役立たずのシステムとなるおれそがある。
【0036】
固定手段は、向きが変わらないように物理的に固定するものとするとよく、例えばピンなどの物理ロックを用い、当該ピン等を刺して回転等できないようにすると簡単な構成で実現できるのでよい。ボールジョイントとそれとは別の固定手段というように二重の固定機構を設けると良い。特に、ボールジョイントにより摩擦力を利用して固定することで、筐体の姿勢ひいてはカメラの向きを所望の状態に位置合わせすることができ、固定手段で物理的に筐体の姿勢が変わらないように確実に固定すると良い。固体手段が例えばボールジョイントを構成する雄と雌の部品間に固定ピン等の部材を通すようにすると、簡単な構成で物理ロックができるので良い。
【0037】
(11)前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラを実装する筐体は、モニタを実装する第二筐体に連結され、その連結された状態で前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラの向きを変更可能な構成とするとよい。このようにすると、モニタの向きに対し、カメラの向きを変更できる。例えばモニタはドライバーが視認しやすい状態に設置し、カメラの向きを変えて所望の方向を撮影するように構成できるので良い。
【0038】
カメラの向きを変更可能な構成は、例えば、筐体が第二筐体に対して回転し、筐体とともにカメラが回転するような構成や、例えば、筐体は第二筐体に対して固定的に連結し、筐体の一部が回転することでカメラが回転するような構成などとすると良い。
【0039】
カメラを実装する筐体が、モニタを実装する第二筐体に対して回転する構成の場合、例えば、筐体と第二筐体の接触面に回転した所定角度でその角度を保持する機構を設けると良い。筐体に装着するカメラは、例えば複数、例えば2カメラとすると良く、2つのカメラは、例えば角度調節ができる範囲で、前後に回転できるように構成すると良い。2つのカメラを備えた場合、例えばその2つのカメラで撮影した映像を1つの記録部に対して同時に記録を行うようにすると良い。
【0040】
(12)前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラを実装する筐体と、本体ユニットを、その回転中心で接続部材を介して回転可能に連結し、前記接続部材は前記カメラと前記本体ユニット内の機器とを電気的に接続する手段を構成するとよい。このようにすると、FPCや電線等を使わずに電気的に接続でき、回しつづけても断線しないので壊れにくい。接続部材は、電気的な接続手段と回転させるための機能を備えるものとすると良く、例えば、ピンジャック等とすると簡易な構成で実現できるので良い。例えばピンジャックを用いた場合、差し込むだけで電気的に接続できるとともに回転可能に連結できるので生産性が良い。また、例えば接続部材としてピンジャック・ピンプラグを用いた場合、筐体と本体ユニットにそれぞれ設けたピンプラグ(オス)とピンジャック(メス)を直接連結し、筐体と本体ユニットを一体化する構成と、それらピンプラグとピンジャックを接続ケーブルを介して接続して筐体と本体ユニットを分離した構成をとれるので良い。本体ユニットに別のカメラを実装する場合、前者のピンジャック等を用いて直接連結した場合には一体型2カメラのシステムとなる。
【0041】
(13)前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラを実装する筐体と、前記映像を記録する記録部に対して出力する手段を備えた別の筐体を、音声信号と映像信号を送信する汎用ケーブルで接続するとよい。このようにすると、汎用ケーブルを用いることで、例えば車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラを実装する筐体を、汎用ケーブルに対応可能な汎用製品や他社製バックカメラ等を用いることができる。例えば、トラック等の24V用に対応するカメラを実装する筐体を用いることで、当該トラック等の24V用車両に対応できる。汎用ケーブルは、例えばRCAケーブルとすると良い。トラック等に対応することで、法人向けの製品として有意なものとなる。
【0042】
また、例えば前記別の筐体に、音声信号と映像信号を送信する汎用ケーブルで接続するための出力端子を備えると良い。そのようにすると、その出力端子に例えばモニタ手段を接続する構成を採ることで、カメラで撮影した映像をモニタ手段に対して外部出力しながら、記録部に対しても出力することができ、記録部側では映像を録画できる。この場合に用いるモニタ手段も、汎用製品を利用できるので、システムを構成する際に使用する機器の選択の余地が広がり、専用品として用意されていないような場合でも汎用品を用いることで所望のシステム構成を実現できるので好ましい。
【0043】
また、例えば、異なる方向を撮影するカメラを複数備えるシステムの場合、その複数のカメラの一部を汎用ケーブルを用いて増設するカメラとすると良く、例えば室内増設や外付けカメラが必要な車種にも対応可能となるので良い。
【0044】
(14)車両が稼働中に撮影した映像を記録するための第一モードと、駐車中に撮影した映像を記録するための第二モードを備え、前記第一モードと前記第二モードは異なる録画設定で記録するものであり、車両の状態が前記稼働中と前記駐車中とで切り替わることに応じて自動的に前記録画設定を切り替える機能を備えるとよい。このようにすると、車両の稼働中と駐車中において、それぞれの状況に適した録画設定で記録することができる。例えば、走行中など車両の稼働中では、所定の録画設定Aに基づきカメラで撮影した映像を記録部に出力し、例えばエンジンOFFなど駐車中に切り替わったら駐車中に適切な録画設定Bに基づきカメラで撮影した映像を記録部に出力するようになる。また例えば駐車中からエンジンを始動するなど車両が稼働中に切り替わったら、自動的に録画設定Aに切替、カメラで撮影した映像をその録画設定Aに基づき記録部に出力する。第一モードは、実施形態では、運転モードに対応し、第二モードは実施形態では駐車モード・駐車監視モードに対応する。
【0045】
第一モードと第二モードの録画設定は、例えば、システムの本体から設定できるようにすると良く、また、例えば駐車中における電源供給時間の変更・設定もシステムの本体からできるようにすると良い。
【0046】
また、システムは、周囲で動く物体を検知する動体検知機能を備えると良い。動体検知機能を備えると、例えば車両の周囲で動く人物等の物体を検知するので、例えば、車両に接近してくる人物等を検知することができる。特に駐車中において動体検知機能を動作させると、人等が車両に接近してくることを検知し、それをトリガとして録画すると良い。この動作検知機能のON/OFFの設定は、手動切替で行うようにしてもよいが、一度設定を行えばオートでON/OFFを切り替える機能を備えると良い。オードでの切替は、例えば、走行中やエンジン始動等により走行可能な状態を検知するとOFFにし、エンジン停止等の駐車を検知すると動体検知機能をONにすると良い。このようにすると、例えば動体検知機能をONにした状態のまま走行して正常に録画できなかったり、動作検知機能をOFFのまま駐車して動体検知に基づく録画できなかったりする事象が生じないので良く、また、手動切替設定の煩雑さもなくなるので良い。
【0047】
この動体検知機能は、例えば前方と後方のように異なる方向を撮影するカメラを備えたシステムの場合、異なる方向のそれぞれに対して動体検知機能を備えると良く、カメラ毎に動体検知機能を動作させるか否かの設定を行えるようにするとより好ましい。
【0048】
(15)前記車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラと、そのカメラで撮影した映像を記録する第一記録部とを備えた第一システムと、車両に対し後から設置される機器であって、前記第一システムとは別の方向を撮影するカメラと、そのカメラで撮影した映像を記録する第二記録部を備えた第二システムを備えると良い。
【0049】
このようにすると、異なる方向の映像をそれぞれのカメラで撮影し、撮影した映像をそれぞれ第一記録部と第二記録部に記録することができる。
【0050】
第二システムが備える第一システムとは別の方向を撮影するカメラは、第一システムと相違して車両の前方や、車室内など「車両の前方以外の車外の領域」ではない領域を撮影するものでも良いが、第一システムと同様に「車両の前方以外の車外の領域」を撮影するものとするとより好ましい。このようにすると、「車両の前方以外の車外の領域」の異なる方向を撮影できるので良い。第二システムは、一つでも良いが複数備えるとより好ましい。
【0051】
第一システムと第二システムへの電源供給は、それぞれ別々に行っても良いが、例えば、電源直結コードを使用して第一システムと第二システムに対して同時に電源供給できるように2分岐された構造とするとよい。
【0052】
また、例えば第一システム及びまたは第二システムの設置位置が車両の後方の場合であって、電源供給を車両のバッテリーから行う場合、通常、バッテリーは車両の前方に設置されているため、車両の前方・フロントから後方・リアまで配線する必要があり、取付工賃が非常に高くなるという課題がある。一部の車種ではトランク部にも電源,アクセサリーが取れる車両があるので、後方に配置したシステムに対しては当該トランク部に設置された電源から供給するようにすると良い。このようにすると、フロントからリアへの配線が省略できるのでよい。
【0053】
(16)前記第一システムで撮影された映像と、前記第二システムで撮影された映像を、同一のモニタに同時に表示する機能を備えると良い。そのようにすると、同一タイミングで撮影した異なる方向の映像を同一画面で見比べることができる。
【0054】
同時に表示するのは記録した映像を再生する際に行うと良く、リアルタイムで行うとより好ましい。例えば、記録した映像を再生する場合、例えば玉突き事故などがあった場合に、自分が原因で発生したのか、追突されたもらい事故なのかが確認できるので良い。リアルタイムで行う場合、異なる方向の映像を視認し、周囲の状況を見ながら運転できるので好ましい。特に、例えば車両に周囲の状況を撮影する車載カメラが非搭載の場合でも、後付けで係る周囲を撮影する機能を実現でき、例えば、車両を後退移動したり、進行方向を変更したり、見通しの悪い道路を走行する場合に、周囲の安全を確認しながら運転できるので良い。
【0055】
モニタは、例えば、第一システムと第二システムのいずれかに備えたモニタとしても良いが、スマートフォンなどの別の機器のモニタとすると良い。スマートフォン等の別の機器の場合、例えばドライバー等のユーザの手元に置き、近くで見ることができるとともに画面サイズも大きなものを用いることができるので良い。第一システム及びまたは第二システムとモニタとの接続は、有線接続方式としてもよいが、無線接続方式とするとより好ましく、無線接続方式の場合、Wi-Fiを用いるとより好ましい。
【0056】
(17)車両の異なる場所に設置される前記第一システムと前記第二システムは、相互に通信可能にし、一方のシステムの動作状況に基づき他方のシステムが撮影した映像を記録部に対して出力するようにすると良い。第一システムと第二システムは、記録が必要な状況が発生しているときに、より確実に記録手段に映像を出力する。
【0057】
例えば、第一システムと第二システムのうちの一方のシステムの動作状況は、例えば、「一方のシステムがトリガを出力する」というような積極的なものや、「一方のシステムが撮影している映像が消える」のような消極的なもの等がある。
【0058】
例えば、第一システムと第二システムは、一定以上の衝撃が加わったことをトリガにイベント記録するようにし、トリガ感度を設定可能とすると良い。例えば車両に加わる衝撃が弱く、一方のシステムのみ衝撃を検知した場合、それぞれのシステムが単独に動作していると他方のシステムでは衝撃に伴うイベント録画をできないが、一方のシステムからのトリガを受けて他方のシステムでも記録できる。また、相互に映像信号を送り合い、監視し、一方のシステムの映像が急に入らなくなったら衝撃が検知されなくてもトリガとして記録するとよい。映像が急に入らなくなった場合、異常事態のおそれがあるのでそれを契機に他方のシステムで記録すると良い。このように異なる場所に配置された第一システムと第二システム間でトリガ連携を図ることで、記録が必要な状況でより確実に記録することができる。
【0059】
第一システムと第二システムを通信接続する場合、有線方式を用いても良いが、無線方式とするとより良い。無線方式にすると、上述した電源と同様に、配線の引き回しが不要で、車両への取り付け作業が容易・安価に行え、車室内にスッキリ収まるので良い。無線接続方式の場合、無線LANで接続すると良い。
【0060】
(18)前記第一システムと前記第二システムに対しそれぞれ通信可能な端末からのトリガに基づき、前記第一システムと前記第二システムは、同時に対応する前記第一記録部と第二記録部に記録する処理を行うように構成すると良い。このようにすると、ある事象が発生した際に、端末からのトリガで第一システムと第二システムがそれぞれ映像を記録するので、当該事象が発生したときの異なる方向の映像を記録できる。
【0061】
端末は、例えばスマートフォンとすると良く、スマートフォンからのトリガは、例えばスマートフォンに実装されるGセンサ、ジャイロセンサ、GPS等のセンサの出力に基づいて出力されるようにすると良い。当該スマートフォンには、どのようなセンサがどのような状態になったとき、トリガをどのシステムに対してかけるのかを設定可能なアプリをインストールすると良い。トリガをかける条件は、特に複数のセンサの組み合わせができるとよい。また、スマートフォンからのトリガは、通信に基づいて行うと良い。通信からのトリガは、例えば、IFTTTで所定のパターンが生じた時、電話がかかってきたとき、Web上の情報で所定の条件を満たしたとき(例えば現在地の気温が35度を超えた時)などに、トリガを所定のシステムに送信するとよい。トリガには任意のタグ(例えば複数つけられるようにすることが望ましい)をアプリでつけられるようにし、そのタグの情報もトリガと関連付けて、システムへ送るとよい。システム側では、トリガに基づきイベント録画を開始し、記録する映像と送られてきたタグを関連付けて記録すると良い。
【0062】
(19)車両のリアガラスなどの車両の後方側に設置するシステムの場合に、例えばタッチパネル液晶を備えると良い。このようにすると、各種の設定・命令をタッチパネル液晶にタッチして操作して行えるのでよい。たとえば、システムの設置がリアガラスなどの車両の後方側の場合、車両の室内灯も設置されておらず、例えば夜間などでは当該システムは暗がりの中に設置された状態となることがある。係る場合でも、タッチパネル液晶を用いているので、ある程度の明るさが確保でき、所望の場所をタッチし設定等することができるので良い。
【0063】
タッチパネル液晶を備える場合、システムの筐体全体が大きくなり、ドライバーが後方を見た際の邪魔になるおそれもあるが、例えば外車のオーナーなどにとっては、外観が比較的大きい方が好まれる傾向にあるので、特に例えば外車に設置することを目的としたドライブレコーダ等のシステムに適用すると良い。また、タッチパネル液晶モニタを備えることで、ある程度の大きさが確保されるので、後続車両のドライバーにその存在を認識させやすくなる。よって、例えば動作中を示すランプ等の車外の人向けの報知手段の設置の如何に関わらず、例えば「ドライブレコーダ設置/ドライブレコーダ動作中」などの警告ステッカーを貼るのと同様の効果が発揮されるので良い。
【0064】
また、例えば本出願人の製品の一つであるQ-01等の全天球ドライブレコーダは、例えば設置した状態で水平方向の360度の範囲と垂直方向の360度の範囲の720度の範囲といった全周囲を撮影する機能を備える。係る全天球ドライブレコーダを例えばフロントガラス等に取り付けた場合、カメラの撮影領域は、例えば車両の前方や車両の室内となり、室内後方を確認するのにはいいが後続車両を記録するには、限界がある。そこで、室内後方も撮影可能な全天球ドライブレコーダを、後方カメラ対応にすると良い。後方カメラをリアガラス等に設置し、車外の後方領域を撮影することにより後続車両を記録することができ、上記の課題が解消する。
【0065】
また、全天球ドライブレコーダに限ることなく、各種のドライブレコーダに追加カメラを接続する機能を備えると良い。このようにすると、追加カメラを接続することで、ドライブレコーダの本体に備えたカメラが撮影する方向と異なる領域を撮影し、記録することができる。ドライブレコーダは、2チャンネル或いは多チャンネルで記録する機能を備え、追加カメラの接続部を備えると良い。
【0066】
カメラを備えたユニットを複数備えるシステムの場合、その複数のユニット同士の接続を有線方式を用いて行うようにしてもよいが、より好ましくは無線通信方式を用いことであり、例えば無線LANを用いて接続すると配線が不要でより好ましい。例えば、複数のユニットの一つがフロントガラスやダッシュボード上などの車室内の前方に配置され、別のユニットが車両後方側に配置されるように複数のユニットの配置が比較的離れるような場合、無線LANなどを用いると良い。複数のユニットは、それぞれが制御部や記録部への出力機能を備えたドライブレコーダや、一つユニットに制御部等が実装され、別のユニットはその制御部により動作が制御されるカメラユニットなどの態様とするとよい。
【0067】
例えば、タクシーのように日中良く走行し、事故等に巻き込まれるおそれのある車両では、車外を撮影するドライブレコーダを装着することで、記録した映像は事故等に巻き込まれたときの証拠に用いることができる。このようなドライブレコーダに、例えば室内や後方を撮影可能な追加カメラを接続すると、乗客とのやりとりや車両の後方なども記録することができるので良い。例えば室内も撮影する場合、ドライブレコーダ・追加カメラは、例えばフロントガラスの上方中央付近、車両の室内の天井の前側中央や、ルームミラーなどに取り付け、ルームミラーの横から撮影するように構成すると良い。
【0068】
車両に対し後から設置される機器であって、車両に搭載される車載カメラが撮影した映像を取得・ハッキング等する機能を備えると良い。係る機能を備えた機器は、車載カメラで撮影した映像を利用することができる。
【0069】
当該機器は、その車両に搭載される車載カメラが撮影した映像を取得する機能により取得した映像を記録する記録部に対して出力する手段を備えると良い。このようにすると、別途のカメラを用いることなく、例えば、ドライブレコーダのように車外の映像等を記録する機器となる。
【0070】
また、例えばカメラを実装したドライブレコーダ等の車両に対し後から設置される機器において、車両に搭載される車載カメラが撮影した映像を取得する機能を備えると良い。このようにすると、当該実装したカメラと異なる領域を撮影する車載カメラからの映像を取得することで、追加カメラといったオプション品を別途用意し、配線等する必要もないので好ましい。
【0071】
接続する車載カメラは、特にバックビューモニタなどといった車両の後方を撮影するバックカメラとすると良い。バックカメラは下向きのため後方遠方の撮影はできないが、接近した車両(例えば、煽り・追突時など)は十分に撮影できる。
【0072】
例えば、ドライブレコーダ等のシステムにおいて、その外形形状が矩形状でない特殊な形状の場合に、その外形形状にあったキャラクターとのコラボ商品とするとよい。例えば、全天球型ドライブレコーダ等の機器・製品は、車室内に向いたレンズが目立ち同乗者に撮影していることを意識させ、レンズ部の球形の存在が目立ち無骨な印象を与えてしまうおそれがあるという課題がある。例えば上述したように、一部又は全体が矩形状でない外形形状を有するシステムを、その外形形状にあったキャラクターとのコラボ商品とすると、上述した印象を和らげてユーザが使用・実装しやすい商品にすることができ、上記の課題が解決できるので良い。キャラクターは、例えば、全天球ドライブレコーダのようにカメラ部分が球体の外形形状を備えたものの場合、例えば「目玉おやじ(鬼太郎)」,「マイク・ワゾウスキ(モンスターズ・インク)」,球技のボール(サッカー、バスケ、ゴルフ、野球、等々)等を用いるとよく、そのカメラ部分の球体部分をキャラクターを模した形態にしたコラボ製品とすると良い。
【0073】
カメラが撮影した映像を記録する記録部として、例えばSDカードを用いた場合、システムにSDアラート機能を備えると良い。例えば、SDカードフォーマットを長期間実行しないと、大量の不良セクタが存在し、例えばGセンサによるイベント録画の障害となり録画できない事例がある。そこで、使用時間が一定時間経過すると、アラートするように構成すると良い。例えば、取扱説明書において「SDカードは、1~2週間でフォーマットする」ことが好ましいことが記載されている場合であっても、通勤や仕事で使用する人と、日曜ドライバーでは使用頻度が異なるので、一律に同じ期間でフォーマットする必要性は少なく、例えば大量の不良セクタが発生するタイミングも異なる。そこで、使用時間を基準とし、使用時間が設定した基準時間に達した際にフォーマットを促すアラートをするとよい。自動フォーマットしてしまうと、ユーザが知らないうちに録画していた映像が消去される事態が発生するという問題があるので、自動フォーマットではなく、フォーマットを促すアラートとするとよい。使用時間は、例えば、録画時間やGPSログに基づき求めると良い。
【0074】
車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラと、そのカメラで撮影した映像を記録部に出力するシステムAと、車両に対し後から設置される機器であって、そのシステムAとは別の方向を撮影するカメラと、そのカメラで撮影した映像を記録部に出力するシステムBを有するシステム用のビューアであって、システムA,Bの取付位置、例えば各システムにおけるカメラの取付位置を表示する機能を備えると良い。
【0075】
このビューアは、例えば、編集モードと閲覧モードを備えると良い。編集モードは、例えば車の図・形と、その車の図の中で、カメラを設置した位置をクリックすると、カメラ位置の枠が描画されるようにするとよい。描画した枠がどのカメラのものかを色などで対応づける。閲覧モードは、一又は複数の所定のカメラで撮影した映像を再生・表示する機能を備え、ビューアで再生時には、トリガがかかったカメラについてその枠が例えば点滅など目立つ態様で表示する機能を備えると良い。枠の色はグラフや再生画面の枠の色と同じにするとよい。
【0076】
その取付位置の表示は、例えば、車を上からみた図をビューア上に表示し、その表示した車の図形上のカメラを設置したカメラ位置に対応する部分に、カメラ位置であることがわかるように表示すると良い。このようにすると、どの位置にカメラを設置しているかが容易にわかるので良い。例えば、カメラの設置位置から、当該カメラで撮影しているおおよその領域も理解できるので良い。
【0077】
カメラ位置がわかるような表示は、例えば、対応する位置に所定の図形・アイコン等を表示するとよい。ビューアは、PCビューア、Webビューア、アプリ等の各種のもので実現すると良い。
【0078】
上述した(1)から(19)の発明は、任意に組み合わせることができる。例えば(1)に示した発明の全部または一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成としてもよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。本願出願人は、これらの構成を含むものについても、補正・分割出願・意匠登録出願への変更出願等により特許権・意匠権等を取得する意思を有する。
【発明の効果】
【0079】
例えば前方以外の車外の領域が撮影でき、記録する映像の範囲が広く十分になる。本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書および図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」と記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0080】
図1】本発明に係るシステムの一例であるドライブレコーダの一形態を示す図であ る。
図2】危険報知機能を備えたドライブレコーダの一形態を示す図である。
図3】モニタ手段を備えたドライブレコーダの一形態を示す図である。
図4】モニタ手段を備えたドライブレコーダの別の形態を示す図である。
図5】天井貼付けタイプのドライブレコーダの一形態を示す図である。
図6】汎用ケーブル接続タイプのドライブレコーダの一形態を示す図である。
図7】カメラを備えたケース本体とモニタを備えたケース本体を連結したドライブ レコーダの一形態を示す図である。
図8】そのドライブレコーダの表示画面の一例を示す図である。
図9】カメラを備えたケース本体とモニタを備えたケース本体を連結したドライブ レコーダの別の形態を示す図である。
図10】カメラ増設タイプのドライブレコーダの一形態を示す図である。
図11】カメラ増設タイプのドライブレコーダの一形態を示す図である。
図12】カメラ増設タイプのドライブレコーダの一形態を示す図である。
図13】複数のドライブレコーダを備えたシステムの一形態を示す図である。
図14】そのシステムに連携するスマートフォンの表示画面の一例を示す図である 。
【発明を実施するための形態】
【0081】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。記載されている装置の構成や形状等は単なる説明例であり、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
【0082】
[ドライブレコーダの基本構成]
図1は、本発明のシステムを構成するシステムとして好適な一実施形態である車載可能な機器の一形態のドライブレコーダを示している。このドライブレコーダ1は、例えば車両メーカの工場出荷時や、車両ディーラーからの購入時などの車両に実装された車載の装置・機器ではなく、当該車両2に対して後から設置される機器である。このドライブレコーダ1は、例えば、所定の機能を実装するドライブレコーダ本体4を備え、このドライブレコーダ本体4は、所定のブラケット5を用いて、車両2の例えばリアガラス3に取り付ける。
【0083】
ドライブレコーダ本体4は、扁平な矩形状のケース本体10を有し、そのケース本体10にカメラ11、第一LED12、第二LED13、制御部14,カードスロット15,マイク16,異常検知センサ17,電源部18等を実装する。
【0084】
ケース本体10は、扁平な矩形状の外形とし、ブラケット5を介して起立した状態で吊り下げられた姿勢で保持される。本実施形態のドライブレコーダ本体4はモニタを備えていないため、そのぶんケース本体10は小型化するとよい。
【0085】
ブラケット5は、その一端がケース本体10の天面に連結する連付け部材を有し、他端がリアガラス3に貼付ける取付面を有する。取付面には、例えば両面接着テープや粘着性シートなどの固定具を備え、その固定具を用いてリアガラス3の所定位置に取り付けて固定する。またブラケット5は、その中間部位にボールジョイントなどの角度・向きを変更調整可能な連結部を有し、ケース本体10の向き姿勢を変更調整すると共に、所望の姿勢で固定する機能を備える。
【0086】
カメラ11の撮影範囲は、ブラケット5を用いて車両2に取り付けた姿勢の状態で、車両の前方以外の車外の領域の一つである車両の後方の領域を含むようにしている。より好ましくは、カメラ11のレンズの光軸・視野方向が、車両2の真後ろを向くように設定すると良い。カメラ11の画角・視野角は、180度以下の所定角度とし、より好ましくは鈍角として広角範囲で撮影するようにするとよい。上記のように所望の姿勢でドライブレコーダ本体4を設置した状態では、カメラ11を基準に車両の前方側は撮影範囲に入らないようにすると良い。
【0087】
カメラ11は、車両2のライトが照射されない状態で夜間撮影可能なものとするとよい。カメラ11の撮影範囲は、車両後方であり、自車両に実装されているライトが照射されない領域である。夜間撮影可能なカメラ11とすることで、夜間でも例えば明るく、例えば綺麗に撮影できる。夜間撮影可能なカメラ11としては、例えば、STARVIS(登録商標)等を利用した低照度でも撮影可能な高感度なカメラ、赤外線カメラや、暗視カメラなどを用いると良い。例えば、昼間撮影モードと、夜間撮影モード等の周囲の明るさ等に基づき異なる撮影モードを備え、設定により切り替える機能を備えると良い。切り替え機能は、例えば、手動で行うようにしてもよいが、例えば周囲の明るさや時刻情報等に基づき自動的に切り替える機能を備えると良い。
【0088】
夜間撮影可能なカメラとして、赤外線カメラと暗視カメラなどの特殊なカメラを用いる場合、昼間の明るい時に撮影するためのカメラを別途用意し、切り替えるようにしてもよいが、低照度でも撮影可能な高感度なカメラを用いて夜間と昼間が兼用で撮影可能なカメラや、カメラが撮影する画質の明るさを昼間用と夜間用で切替設定する機能を備えたものすると、一台のカメラで昼夜問わずに使用できるので良い。
【0089】
リアガラス3は、スモークガラス等のプライバシーガラスが用いられることが多々ある。夜間撮影可能なカメラ11は、当該プライバシーガラスがあっても透過し、綺麗に撮影できるので良い。
【0090】
カメラ11の画素数は、高精度としても良いが、例えば100万画素から200万画素程度とすると良い。このような画素数に抑えることで、カメラ11ひいてはドライブレコーダ本体4の小型化が図れる。
【0091】
第一LED12は、ケース本体10のカメラ11が設置されない所定の面に配置される。その設置する面は、ドライブレコーダ本体4を車両2に取り付けた状態で車室内を向く面とし、後面すなわちカメラ11を設置する面の反対側の面とすると良い。当該反対側の面は、例えばドライバーが車両のルームミラーを介して或いは直接後ろを向いた状態で車両後方を視覚を用いて確認する場合に対向する面となり、ドライバーの視界に入りやすく、見やすい面となる。
【0092】
第一LED12は、ドライバー等の車内の人に対して動作中を報知する報知手段を構成する。この第一LED12は、ドライブレコーダ本体4の動作中に点灯するように動作する。係る点灯の制御は、制御部14が行う。第一LED12は動作中に点灯するので、ドライバー等の車室内にいるユーザは、モニタがなくても動作中であることを確認できるので良い。特に、LED等の発光体を用いることで、当該ユーザは、適宜のタイミングで動作中であることを確認できるので良い。
【0093】
点灯は、連続して点灯や、点滅など各種の態様がとれるが、連続点灯とすると良い。点滅にすると、目立ち、ドライバーにとって煩わしさがでるが、点滅させずに連続して点灯させると係る問題が無いので良い。
【0094】
第二LED13は、ケース本体10のカメラ11が設置される面(例えば、前面)に配置される。この第二LED13は、ドライブレコーダ本体4が動作中であることを車外の人にわかるように報知する報知手段を構成する。第二LED13は、ドライブレコーダ本体4の動作中に点灯するように動作する。係る点灯の制御は、制御部14が行う。
【0095】
マイク16は、ドライブレコーダ本体4の周囲の音を集音する。ドライブレコーダ本体4をリアガラス3に取り付けた状態では、マイク16は、例えば車内に乗車している人の音声その他の車室内で発生している音等や、車両2に物体が衝突した際の衝撃音などを集音する。
【0096】
カードスロット15は、マイクロSDカードやSDカード等のメモリカード19を着脱自在に装着し、装着したメモリカード19に対してデータの読み書き等を行う機器である。例えば制御部14からの指示に従い、カメラ11で撮影した映像やマイク16で集音した音をメモリカード19に記録する。
【0097】
異常検知センサ17は、例えば加速度センサ・6軸センサなどであり、車両2に加わる衝撃、車両の加速度、傾きなどの車両の状態を検知する。異常検知センサ17は、上記例示したものに限らず、例えば、物体の接近を検知する接近センサその他各種の映像を記録する契機となるイベントを検知するものとすると良い。
【0098】
電源部18は、例えばドライブレコーダ本体4が備える機器等に対し電源電圧を供給し、動作させる機能を備える。電源部18は、例えばケース本体10に、図示省略する車両に搭載されるバッテリーに接続され得る電源アダプタのアダプタ端子を着脱自在に装着するためのジャック18aを備え、そのジャック18aに所定の電源回路を電気的に接続する。電源回路は、ケース本体10内に内蔵され、各機器に対し、所望の電圧値の電源電圧を供給する。これにより、ドライブレコーダ本体4は、車両2のバッテリーからの電力供給受けて動作する。
【0099】
制御部14は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ、I/O等を備えるマイコンであり、図1(e)に示すように上述した各部と接続される。制御部14は、上記の各種の入力機器(カメラ11,マイク16,異常検知センサ17等)から入力される情報に基づいて出力機器(第一LED12,第二LED13,カードスロット15等)の動作を制御し、所定の情報等を出力する。
【0100】
本実施形態のドライブレコーダ本体4における機能は、例えば制御部14に有するCPUが実行するファームウェアとして制御部14のNANDFlashメモリに格納され、これを制御部14に有するCPUが実行することで実現する。NANDFlashメモリに記憶されたファームウェアは、メモリカード19に記憶された新たなファームウェアによって更新することが可能である。
【0101】
制御部14は、例えばカメラ11で撮影した映像データと、マイク16で集音した音声データを記録する。この記録は、例えば車両2のエンジン始動中などの走行可能な状態では常時記録する常時録画を行いながら、イベント条件に合致した場合に、イベント発生の前後一定時間の映像と音声を別データとして記録する。常時録画のデータとイベント発生時の別データは、ともにメモリカード19に記録する。また、常時録画を行わない場合、ドライブレコーダの制御部14は、常時はバッファメモリ等に一定時間の映像と音声を一時的に記録し、イベント条件に合致した場合に、一時的に記録したデータ等を使用しイベント発生の前後一定時間の映像と音声をメモリカード19に記録する。
【0102】
また、車両2がエンジンをOFFにして駐車中は、駐車監視モードで動作し、設定された動作条件に従ってカメラ11で撮影した映像データ等をメモリカード19に記録する。設定された動作条件は、例えば、所定の時間間隔で撮影した画像を記録したり、異常検知センサ17で異常を検知した際に所定時間連続して映像データを記録したりすると良い。
【0103】
制御部14は、例えばカメラ11が撮影を開始するなど所定の機器が正常に動作している場合、第一LED12を連続点灯するように制御すると良い。また、制御部14は、例えばカメラ11が撮影を開始するなど所定の機器が正常に動作している場合、第二LED13を点滅動作するように制御するとよい。第一LED12を連続点灯させる条件と、第二LED13を点滅動作させる条件は、同じでも良いが異ならせるとより良く、異ならせる場合第二LED13の条件を緩くすると良い。ドライバー等に報知する第一LED12は、ドライブレコーダ本体4が正常に動作している場合に点灯するが、第二LED13は仮に正常に動作していない場合にも点滅動作させるようにすると、動作させることの如何にかかわらず威嚇できるので良い。
【0104】
上述した実施形態によれば、車両に元々後方を撮影・録画する車載機器が搭載されていない車両であっても、車両後方の景色・後続車両等の映像等をメモリカード19に録画できる。録画した映像データは、例えばメモリカード19を取り出し、例えばパソコンに接続されるカードリーダ等にセットし、パソコンにインストールしたビューアを用いてモニタに表示することで、ユーザが確認することができる。
【0105】
本実施形態のドライブレコーダ1は、リアガラス3に取り付けた状態で使用するため、カメラ11の撮影領域には、例えば車室内のドライバーや同乗者等が映り込むこともなく、車両後方の景色が大きく映り込む。よって、カメラ11の解像度等が多少低くても、カメラ11で撮影した映像データには、例えば後続車両やその後続車両のナンバープレート等が綺麗に認識できるようになる。例えば、後続車両から衝突された場合、その衝突される状況を録画できる。また、カメラ11の解像度は、ナンバープレートのナンバーが解読できたり、後続車両の車種等が認識できたりする程度に設定すると良い。
【0106】
本実施形態では、ケース本体10にモニタ手段を備えていないため、例えばドライバーが、カメラ11が動作しているか否かをモニタ手段を見て直接確認することができない。本実施形態では、例えばカメラ11が撮影を開始するなど所定の機器が正常に動作している場合、第一LED12が連続点灯するので、例えばドライバーは、その第一LED12の点灯を確認することで、ドライブレコーダ本体4が正常に動作していることを確認できるので良い。特に本実施形態では、第一LED12をカメラ11を設置する面の反対側の面に配置したので、例えばドライバーは車両のルームミラーを介して或いは直接後ろを向いた状態で車両後方を視覚を用いて確認する場合に、自然とドライバーの視界に入りやすく、動作中であることを容易に確認することができる。このようにモニタがないと、動作しているか否かが不明でユーザは不安になるが、車内の人に対して動作中を報知する報知手段を備えることで係る不安が解消される。
【0107】
第二LED13は動作中に点灯するので、例えば後続車両に乗車している人や、自車両に接近してくる人等に対し、システムが動作していることを報知することができる。特にLED等の発光体を用いたため、簡単な構成で動作中であることがわかりやすく周囲に伝えることができるのでよい。
【0108】
特に例えば、夜間においては、第二LED13の発光が目立つので、例えば走行時に後続車両のドライバー等に対し例えばドライブレコーダのように映像を記録するシステムを装着していることをアピールすることができ、後続車両のドライバーに対し煽り運転等の危険な走行をしようとする気持ちをなくさせ、当該危険な走行を未然に抑制できる。本実施形態では、カメラ11を実装するケース本体10と同一の筐体に設けたため、そのカメラ11が動作中で撮影していることを、車外にいる人に直感的に理解させることができ、アピールできるので良い。
【0109】
第二LED13は、例えばカメラ11を実装したケース本体10とは別体に設けても良いが、本実施形態のようにカメラ11を実装するケース本体10に設けるとより良い。カメラ11と同一のケース本体10に設けることで、そのカメラ11が動作中で撮影していることを、車外にいる人に直感的に理解させることができ、アピールできるので良い。
【0110】
第一LED12及びまたは第二LED13の動作は、制御部14が行わずに、電源ON/OFFに連動して行うように構成してもよい。但し、上述した実施形態のように、制御部14が、ドライブレコーダ本体4の所定の機器の動作に応じて制御する構成が、より好ましい。
【0111】
(車内の人への報知手段の変形例)
上述した実施形態では、車内の人への内手段として第一LED12を用いたが、LED以外の発光体としても良く、発光体以外のものでも例えば音声を出力するスピーカなどとすると良い。実施形態のようにLED等の発光体とすると、適宜のタイミングで確認できるので良い。
【0112】
上述した実施形態では報知手段は、カメラ11を実装するケース本体10と別体に設けても良いが、実施形態のように同じケース本体10に設けると良い。同じケース本体に設けることで、ドライブレコーダ本体4が正常に動作していることを直感的に理解出来るので良い。
【0113】
(危険報知機能)
図2は、上述した図1に示す基本構成に、危険報知機能を追加した別の実施形態を示している。この実施形態では、ドライブレコーダ本体4は、例えば報知部20を備え、制御部14は、カメラ11で撮影した映像に基づき危険を検知し、報知部20に対して出力する機能を備えると良い。このようにすると、ドライバーは、走行中は前方を見ているので、前方以外の車外の様子を注視・確認できないが、前方以外の方向で発生する危険を報知してくれるので、ドライバーはその危険から回避するための対応を取りやすくなる。
【0114】
カメラ11の撮影範囲が、上述した実施形態と同様に車両の後方とすると、例えば、制御部14は、例えば撮影した映像データに基づき後続車両の接近などを検知すると、報知部20からアラートを出力する。
【0115】
報知部20は、例えばスピーカとするとよい。スピーカを用いると、例えば同一のケース本体10内に実装しつつ、モニタなどの表示機能を用いる場合に比べケース本体10の寸法も小型化を図ることができる。報知部20がスピーカの場合、制御部14は、例えば後続車両の接近を検知した場合、「後続車両接近中です」などの音声によるアラートや、「ビープ音」などの警報音を用いたアラートを報知部20から出力する制御を行う。
【0116】
制御部14が行うカメラ11で撮影した映像に基づいて行う後続車両等の周囲の車両の接近の検知は、例えば、撮影した映像内における後続車両の大きさに基づいて行うと良い。例えば、撮影した映像データ中に占める後続車両の面積や、寸法等が設定値を超えた場合に接近したと検知すると良い。このようにすると、別途接近を検知するためのセンサを設けることなく、接近を検知できるので良い。
【0117】
このようにすると、ドライバーは、例えば運転中において常時後方を見続けることはできないが、例えばドライバーが前方を見ているときに後続車両等の接近が報知されると、そのアラートされたことを契機としてルームミラー等を介して後方を視認し状況を確認できるので良い。特に音によるアラートは、ドライバーがどの方向を見ていても認識できるので良い。
【0118】
(接近警報アラート機能の変形例)
制御部14が行う後続車両の接近の検知は、上述した後続車両の大きさが設定値を超えた場合に行うものに替えて、或いは係る機能に加えて、例えば、制御部14は、撮影した映像データ中における後続車両の単位時間当たりの拡大率等に基づき、急接近を検知する機能を備えると良い。大きさに基づく接近検知機能と併用する場合、急接近を検知した場合、大きさに基づく通常の接近警報と異なる緊急性の高い警報を行うと良い。
【0119】
ドライブレコーダ本体4は、例えば、後続車両との車間距離を測定するセンサを備え、制御部14は、後続車両との距離に基づいて後方より接近する車両の検知を行う機能を備えると良い。このようにすると、より正確に後続車両の接近を検知できるので良い。車間距離に基づく接近警報は、例えば、基準距離を設定し、後続車両との車間距離が基準距離以下に接近した場合に報知すると良い。
【0120】
(自車速度を加味した接近警報アラート機能)
上述した実施形態並びに変形例における接近に基づくアラートは、自車速度に基づき警報動作を制御する機能を備えると良い。例えば、制御部14は、自車速度が基準速度以上の場合に通常の接近警報のアラートを行い、一定速度に達しない場合には接近警報を行わなかったり、軽い接近警報を行ったりするようにすると良い。
【0121】
このようにすると、例えば渋滞,交差点,信号待ち等で一時停止している際に後続車両が接近してきた場合に、その都度アラートが鳴ると煩雑となり、煩わしさを感じるおそれがあるが、本形態では一定速度以下の場合には接近警報のアラートが行われないか、行ったとしても軽いものとするので、係る一時停止中や、停止のために減速していたり、渋滞のため低速度で走行していたりする場合などには通常の接近警報のアラートが発生しないので良い。例えば、自車速度40km以上の走行中に後続車両が20m以内に接近した時にアラートを発動するという設定とするとよい。また、例えば自車速度70km以上のみアラートが鳴るハイウェイモードをさらに備え、例えば自車速度40km以上でアラートが鳴る一般モードと切り替え設定できるようにするとよい。このようにすると、例えば一般道路では警報を鳴らさずに高速道路上のみを希望するユーザにも対応できるので良い。
【0122】
接近検知を、車間距離を求め基準距離と比較する機能を備えた場合において、当該基準距離を自車速度に応じて複数設けると良い。複数の設置は、例えば、自車速度が速いほど、基準距離を長くすると良い。このようすると、例えば、一般道路を走行中に対応する速度における基準距離より、高速道路を走行中に対応する速度における基準速度を長くすることで、例えば高速道路を走行中は、一般道路を走行中に比べて後続車両との車間距離が比較的離れた状態で接近してきた場合でも報知することができるので良い。
【0123】
また、複数の設置の別の態様としては、例えば、自車速度が0或いは低速度の時の基準距離を通常の走行速度のときの基準距離より短く設定するとよい。このようにすると、例えば渋滞,交差点,信号待ち等で一時停止している際に、後続車両との車間距離が短くなっても報知しなかったり軽めの報知をしたりしつつ、衝突されるおそれがあるほど接近してきた場合には接近警報をすることができるのでよい。
【0124】
(検知する危険の変形例:煽り運転)
また、検知する危険は、例えば、周囲の車両の煽り運転とするとよい。制御部14は、例えば、カメラ11で撮影した映像データに基づき、後続車両を抽出し、その抽出した後続車両の動きの挙動等の走行パターンを解析し、設定した煽り運転の走行パターンと一致した場合に煽り運転の警報アラートを出力する。設定した煽り運転の走行パターンは、例えば、急に接近してくる走行を行い、接近後に左右に振ってくる走行を行うものとするとよい。また、後続車両との車間距離を検知するセンサを備えた場合、制御部14は、例えば、車間距離が短くなる変化が設定値を超えて大きい場合、煽り運転の警報アラートを出力すると良い。
【0125】
(危険運転の後続車両を記録する機能)
上述した危険報知をアラートする機能に加え、或いは当該アラートする機能に替えて、例えば急接近時等に静止画もしくは動画を専用フォルダへ保存する機能を備えると良い。専用フォルダに保存すると、ユーザは、その専用フォルダに保存された静止画もしくは動画を再生することで、煽り運転をしてきた車両のナンバー等を後で確認できるように構成すると良い。
【0126】
(危険報知の変形例)
制御部14は、例えば子供の飛び出し等の移動する物体や、固定設置された物体への接近を検知し、衝突のおそれを報知する機能を備えると良い。係る機能を備えると、例えば、車両後退時に子供の飛び出しや、各種の設置物等への接近を報知・アラートすることで、ドライバーは例えばブレーキを踏んで後方を改めて確認する機会が生じ、衝突・接触事故等を回避することができる。例えば、コーナーセンサーやバックセンサーのように人・物等の障害物等への接近を検知するセンサが搭載されていない車両であっても、それら障害物等への接近を検知・報知することができる。
【0127】
(報知部の変形例)
上述した実施形態や変形例等では、報知部20はスピーカ等の音を出力するものとしたが、例えば、モニタ等の視覚に基づくものとしても良い。但し、上述したように音を用いた方がより好ましい。音を用いた報知は、例えばドライバーは前方等を見ていてディスプレイ・モニタ等を見ていない状況下でも報知を知ることができるので良い。
【0128】
モニタを用いる場合、カメラ11を実装したケース本体10とは別体で構成し、運転中のドライバーが見える位置に配置すると良い。ドライバーが見える位置は、例えばダッシュボード上などとすると良い。そして、ケース本体10には、有線通信及び又は無線通信を行うための通信インタフェースである通信部を備え、別体のモニタとデータ通信可能に接続する。また、本形態では、カメラ11、制御部14並びに通信部等を実装するケース本体10は車両2の後方であるリアガラス3に取り付け、モニタは車両2の前方に配置されるため、ケース本体10に実装した通信部と、モニタとの通信接続は有線接続方式としてもよいが、無線接続方式とするとより好ましく、無線接続方式の場合、無線LAN,Wi-Fiを用いるとより好ましい。
【0129】
モニタを用いた危険報知のアラートは、例えば、文字・図形その他のパターンからなる告知としても良いが、撮影中の映像と表示すると良い。このようにすると、煽り運転をしたり接近してきたりする後続車両がモニタに表示されるので、危険運転してきている後続車両の状況を確認できるので良い。
【0130】
モニタは、専用のものでも良いが、別の機器のモニタ手段を利用するとより好ましい。他の機器のモニタがある場合に、さらにそれとは別に専用のモニタを設置するとモニタが複数存在し、かえって邪魔になるおそれがあるばかりでなく、どのモニタ手段を見れば良いか瞬時にわかりにくいという課題が生じる。そこで、別の機器のモニタ手段を兼用することで、かかる課題が解決できるので良い。
【0131】
(記録部を備えない形態)
カメラ11が実装されるケース本体10に記録部を実装しないようにするとよい。このようにするとケース本体10のさらなる小型化が可能となり、ドライバーの視界の邪魔によりならなくなるので良い。
【0132】
ケース本体10に記録部を実装しない場合、記録部は例えば当該ケース本体10とは別の筐体内に実装して車両等に配置しても良いが、クラウドとするとより良い。
【0133】
(モニタ手段を備えた実施形態)
図3に示すように、本実施形態のドライブレコーダは、カメラ11で撮影した映像を出力するモニタ装置21を備える。モニタ装置21は、ドライブレコーダ本体4とは別体で構成し、例えば車両2のダッシュボード上などのドライバーが視認可能な位置に設置されるとよい。ドライブレコーダ本体4とモニタ装置21は、所定の通信方式で接続する。所定の通信方式は、有線通信方式や無線通信方式をとることができ、より好ましくは無線通信方式を採るのが良い。
【0134】
このようにすると、制御部14は、車両後方の領域を撮影した映像を、ドライバーが視認可能な位置に設置したモニタ装置21に出力するので、ドライバーはモニタ装置21を見ることで車両後方の映像を視認できる。よって、例えば、元々バックビューモニタが非搭載の車両であっても、バックビューモニタの機能を発揮する。また、バックビューモニタを元々搭載している車両であっても、それらバックビューモニタのための車載カメラの撮影方向・視野角と、ドライブレコーダ本体4のカメラ11の撮影方向・視野角に異なる領域があると、車両に元々搭載されたバックビューモニタとモニタ装置21には、一部または全部が異なる領域の映像が表示されるので、車外の状況をより広範囲に知ることができるので良い。
【0135】
また、カメラ11で撮影した車両後方の映像データは、モニタ装置21に常時出力するようにしてもよいが、表示条件に合致したときに表示すると良い。表示条件は、例えば車両のリバース信号の入力があった場合すると良い。このようにすると、車両が後退移動する状態の時に車両後方の映像がモニタ装置21に表示されるので良い。また、上述したようにアラートが必要なときとすると良い。
【0136】
ドライブレコーダ本体4と別体で構成されるモニタ装置21は、専用のものでも良いが、別の機器のモニタを利用するとより好ましい。別の機器のモニタは、例えば異なる方向を撮影するドライブレコーダ等のシステムのモニタとすると良い。当該モニタが例えば前方を撮影するドライブレコーダのモニタとすると、例えば通常は前方を撮影中の映像を当該モニタに出力し、車両のリバース信号を入力することにより車両後退時に当該モニタに出力する映像を後方カメラで撮影したものにオートで切り替える機能を備えると良い。
【0137】
(モニタ手段を備えた別の実施形態)
図4は、カメラ11で撮影した映像を出力するモニタ装置21を備えるドライブレコーダの別の実施形態を示している。本形態では、カメラ11を実装したケース本体10にモニタ装置21を実装した。モニタ装置21は、カメラ11の実装面と反対側の面にし、ドライブレコーダ本体4を車室内の後方所定位置に取り付けた状態では、モニタ装置21は、車室内の前方を向いた態様となる。
【0138】
このようにすると、ドライブレコーダ本体4を例えば車両のリアガラス3等の所定位置に取り付ける際に、カメラ11で撮影した映像をモニタ装置21に出力した状態で行うと、ケース本体10の向き、ひいてはカメラ11の撮影範囲を、モニタ装置21を見て確認しながら行えるので良い。
【0139】
カメラ11を実装するケース本体10にモニタ装置21を備える場合、ケース本体10が大きくなる。例えば外車のオーナーなどにとっては、外観が比較的大きい方が好まれる傾向にあるので、特に例えば外車に設置することを目的としたドライブレコーダに適用すると良い。また、モニタ装置21を備えることで、ケース本体10もある程度の大きさが確保されるので、後続車両のドライバーにその存在を認識させやすくなる。よって、例えば第二LED13等の車外の人向けの報知手段の設置の如何に関わらず、例えば「ドライブレコーダ設置/ドライブレコーダ動作中」などの警告ステッカーを貼るのと同様の効果が発揮されるので良い。
【0140】
また、上述したモニタ装置21は、例えばタッチパネル液晶を備えると良い。このようにすると、各種の設定・命令をタッチパネル液晶にタッチして操作して行えるのでよい。たとえば、ドライブレコーダ1の設置がリアガラス3などの車両の後方側の場合、車両の室内灯も設置されておらず、例えば夜間などでは当該システムは暗がりの中に設置された状態となることがある。係る場合でも、タッチパネル液晶を用いているので、ある程度の明るさが確保でき、所望の場所をタッチし設定等することができるので良い。
【0141】
(天井貼付けタイプ)
図5は、別の実施形態を示している。この実施形態のドライブレコーダは、車両2の後方を撮影するものであり、車両後方の領域を撮影するカメラ11を実装するケース本体10は、車室内の天井6に装着する装着部を備えるブラケット5を介して、車両のリアガラス側の車室内の天井6に取り付けられるように構成する。
【0142】
ブラケット5は、その一端がケース本体10の天面に連結する連付け部材を有し、他端が天井6に固定する取付面を有する。取付面には、例えば両面接着テープや粘着性シートなどの固定具を備え、その固定具を用いて天井6の所定位置に取り付けて固定する。またブラケット5は、その中間部位にボールジョイントなどの角度・向きを変更調整可能な連結部を有し、ケース本体10の向き姿勢を変更調整すると共に、所望の姿勢で固定する機能を備える。
【0143】
このようにすると、例えばドライブレコーダ本体4を車室内の天井6に装着した状態で、ハッチバック式など車両の背面側に開閉するバックドア7を設けたタイプや、リアガラス部分が開閉するガラスハッチタイプの車種の場合において、バックドア7やリアガラスを開閉しても、ドライブレコーダ本体4は天井6に吊り下げ固定された姿勢を維持し、バックドア7等と共に移動しない。よって、例えばドライブレコーダ本体4のケース本体10に対して電源ケーブルや通信ケーブルなどの所定の配線を接続した場合に、当該配線を弛ませることなく車室内を這わせることができるのでよい。
【0144】
装着部は、例えば本形態のブラケット5のように各種の機構・構造の装着用治具でも良いが、簡単な構成ではケース本体10の上面に両面テープ等の接着部材を用いて天井に張り付ける構成としても良い。但し、所定のブラケット5等の装着用の部材を用いる構成とすると、確実に固定できるので良い。
【0145】
車両の後方を撮影するカメラは、単独のものでも良いが、2ch以上型ドライブレコーダにおけるリア用カメラを車室内天井に設置するものとすると良い。また、例えば全天球ドライブレコーダのように水平方向の周囲の360度を撮影するドライブレコーダを、車室内の後方側に配置する場合、リアガラス3に取り付けても良いが、本形態のように天井に取り付けるとより好ましい。
【0146】
(車外取り付けタイプ)
上述した各種の実施形態や変形例では、カメラ11を実装したケース本体10を車室内に取り付けたが、例えば、ドライブレコーダ1は、ケース本体10を車両2の車外の所定位置に装着する装着部を備えるとよい。この装着部は、ケース本体10が直接備えても良いし、ケース本体とは別体のブラケットその他の固定する部材としても良い。
【0147】
例えばリアガラス3などのフロントガラス以外の車両のガラスは、スモークガラス等のプライバシーガラスが用いられることが多い。上述した実施形態等のようにカメラ11を実装したケース本体10を車室内に取り付けた場合、カメラ11で撮影した映像は見づらくなるか、或いはカメラ11はプライバシーガラスを介しても綺麗に撮影できるものを用いたりするのが好ましくなるが、車外に設置することでプライバシーガラスか否かにかかわらず、車外を鮮明に撮影することができるのでよい。このように車外に取り付けられる小型後方カメラとすると、後方のリアガラスがプライバシーガラスになっているか否かにかかわらず各種の車両に設置できるので良い。
【0148】
車外に取り付ける場合のケース本体10の設置場所は、目立たない場所にすると良い。目立たない場所に設置すると、盗難されにくいので良い。目立たない場所は、例えばナンバープレートの横や裏など車両の部品に一部が隠れる1とすると良い。また、例えばカメラを小型化し、例えばナンバープレートの固定ボルトの部分に装着すると良く、固定ボルトに模した形態とするとより目立たないので良い。
【0149】
(撮影モード変更タイプ)
ドライブレコーダ本体4は、車両のガラスの種類に合わせて、撮影条件を変更する機能を備えるとよい。カメラ11を実装したケース本体10を車室内に配置した状態では、当該カメラ11は、ガラスを透過して車外の景色等を撮影するが、その撮影時にガラスの種類に応じた撮影条件で撮影することで、どの方向を撮影する場合でも綺麗に撮影できる。
【0150】
撮影条件は、例えば、画質の明るさ等を調整可能にするものとすると良く、例えば透明なガラスを用いたフロントガラス用と、プライバシーガラス等を用いたリアガラスの何れでも適切な画質で撮影できるようにモード設定の切り替え機能を備えると良い。
【0151】
このようにすると、ドライブレコーダ本体4を例えば車室内の後方所定位置に取り付け、カメラ11がリアガラス3を通して車両後方の領域を撮影するような態様で使用する場合には、スモークガラス等に対応した撮影条件のモードにすることで、車両後方の領域をきれいに撮影できる。一方、ドライブレコーダ本体4を例えば車室内の前方所定位置に取り付け、カメラ11が例えばフロントガラスを通して撮影するような態様で使用する場合には、透明なガラス等に対応した撮影条件のモードにすることで、車両前方の領域をきれいに撮影できる。このように、撮影条件を切替える機能を備えることで、例えば、一つのドライブレコーダが、例えば、前方撮影用のドライブレコーダになったり、後方撮影用のドライブレコーダになったりする。
【0152】
また、上記の例では、透明なガラスと、プライバシーガラスの二段階の切り替えとしたが、異なる濃度のプライバシーガラスに対する二段階の切り替えとしたり、三段階以上切り替えとしたりすると、より好ましい。
【0153】
(ボールジョイント式ブラケットの変形例)
上述した実施形態や変形例等のように、カメラ11を実装するケース本体10を車内の所定位置に取り付けるブラケット5としてボールジョイント式のブラケット5を用いた場合、ドライブレコーダ本体4を車室内の所定位置に取り付け、カメラの向きなどの位置決めをした状態でケース本体10に付勢力が加わってもカメラ11の向きが変わらないように固定する固定手段を備えると良い。
【0154】
たとえば、通常のボールジョイントは、連結部となるジョイント部分に生じる摩擦力を利用して当該ジョイント部分の両側に連結されるロッドの相対角度を所望の状態で固定しており、その摩擦力を超える付勢力が加わると相対角度が変化する。これにより、ケース本体10ひいてはカメラ11の向きを、適切な撮影領域に向くように所望の方向に位置調整を行うことができる。そして、固定手段で固定した状態では例えばジョイント部分を固定する摩擦力以上の付勢力が加わってもジョイント部分が動かず車両後方の領域を撮影するカメラ11の向きが変わらない。よって、例えば、バックドアを閉じたときにカメラ11を実装したケース本体10に荷物が接触してもカメラ11の向きが変わることがなく、所望の方向を撮影できる。
【0155】
ドライブレコーダに意識が向いていないユーザ,初心者などは、例えば不注意等でケース本体に付勢力が加わりカメラ11の向きが変わってもそのことに気づかなかったりそもそも気にしていなかったりするため、そのカメラの向きが変わった状態のまま車両を走行することになり、所望の領域を撮影できず役立たずのシステムとなるおそれがある。特に、モニタを備えていない車両後方を撮影するドライブレコーダでは、撮影している映像をその場で確認することができないが、カメラの向きが変わらない本形態のドライブレコーダは、最初に所望の領域を設定するように設定すればその後に確認する必要が無いので良い。
【0156】
固定手段は、向きが変わらないように物理的に固定するものとするとよく、例えばピンなどの物理ロックを用い、当該ピン等を刺して回転等できないようにすると簡単な構成で実現できるのでよい。
【0157】
摩擦力以外の別の固定手段を備えたボールジョイント式ブラケットを用いて装着するドライブレコーダは、上述したように後方撮影用に限ることは無く、各種の方向を撮影するドライブレコーダその他のシステムに適用してよい。例えば車両前方を撮影するドライブレコーダ等に適用した場合には、当該ドライブレコーダ等は、フロントガラスの上方所定位置に取りつけることになる。係る場合に、例えば夏場の駐車時にフロントガラスへ日除けを置くことがあり、その設置時や取り外しの際にその日除けがドライブレコーダ等に当たっても、カメラの向きが変わらないのでよい。
【0158】
(汎用ケーブル接続タイプ)
図6に示すように、車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラ11を実装するカメラユニットの筐体31と、カメラ11で撮影した映像を記録する記録部に対して出力する手段を備えた別の筐体32を、音声信号と映像信号を送信する汎用ケーブル33で接続するとよい。
【0159】
このようにすると、汎用ケーブル33を用いることで、例えば車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラ11を実装するカメラユニットを、汎用ケーブルに対応可能な汎用製品や他社製バックカメラ等を用いることができる。例えば、トラック等の24V用に対応するカメラユニットを用いることで、当該トラック等の24V用車両のドライブレコーダに対応できる。汎用ケーブル33は、例えばRCAケーブルとすると良い。
【0160】
また、例えば筐体31には少なくともカメラ11を備えればよく、例えば上述した各種の実施形態等における第一LED12、制御部14、カードスロット15、報知部20等を別の筐体32に実装するように構成すると、筐体31のさらなる小型化を図ることができる。
【0161】
さらにまた、例えば別の筐体32に、音声信号と映像信号を送信する汎用ケーブルで接続するための出力端子を備えると良い。そのようにすると、その出力端子に例えば汎用のモニタ手段を接続する構成を採ることで、カメラ11で撮影した映像をモニタ手段に対して外部出力しながら、メモリカード19等の記録部に対しても出力することができ、記録部側では映像を録画できる。この場合に用いるモニタ手段も、汎用製品を利用できるので、システムを構成する場合に使用する機器の選択の余地が広がるので好ましい。
【0162】
また、例えば、異なる方向を撮影するカメラを複数備えるシステムの場合、その複数のカメラの一部を、汎用ケーブルを用いて増設するカメラとすると良く、例えば室内増設や外付けカメラが必要な車種にも対応可能となるので良い。
【0163】
(駐車監視モード付ドライブレコーダ)
ドライブレコーダは、エンジン始動中など車両が走行可能な状態の稼働中に撮影した映像を記録するための第一モードと、駐車中に撮影した映像を記録するための第二モードを備えるとよい。第一モードは、通常のドライブレコーダにおける映像等を記録するモードであり、例えば常時記録する常時録画モードや、所定のイベント発生時に記録するイベント録画モードなどを有する。第二モードは、駐車監視モードであり、例えば第一モードの常時録画モードのように所定のイベントの発生の有無にかかわらず定期的に記録したり、人の接近・侵入や車両へのイタズラなど所定のイベント発生時に記録したりするモードを備えると良い。係る場合において、定期的に記録する場合のサンプリングタイムを、第一モードのよりも長くし、バッテリーの消費を抑制する機能を備えると良い。サンプリングタイムは複数用意し、設定により切り替える機能を備えるとより好ましい。このように本形態のドライブレコーダは、第一モードと第二モードは異なる録画設定で記録する機能を備える。ドライブレコーダ本体は、この設定切替機能を備え、ドライブレコーダ本体から設定の切替を行えるようにすると良い。
【0164】
さらにこのドライブレコーダは、車両のACCの情報を取得するようにし、制御部14は、現在の車両の状態が稼働中か駐車中かを判断する機能を備え、その車両の状態に応じて第一モードと第二モードを切り替える機能と、その切替の際に録画設定をそれぞれのモードに対応したものに切り替える機能を備える。このようにすると、車両の稼働中と駐車中において、それぞれの状況に適した録画設定で記録することができる。
【0165】
また、第一モードと第二モードの録画設定は、例えばドライブレコーダ本体4から設定できるようにすると良い。さらにまた、駐車中における車両のバッテリーからドライブレコーダに対して行う電源供給時間の変更・設定する機能をドライブレコーダ本体に備えると良い。このようにすると、各種の設定変更が、ドライブレコーダ本体を操作して簡単に行えるので良い。
【0166】
(カメラを備えたケース本体とモニタを備えた第二ケース本体とを連結し、カメラの向きを変更可能にしたドライブレコーダ)
図7は、車両の前方以外の領域を撮影するカメラ11を備えたケース本体10を、モニタ41を備えた第二ケース本体42に連結したドライブレコーダを示している。この例では、第二ケース本体42は、扁平な略矩形状の外形を有し、広い一面にモニタ41を配置する。この第二ケース本体42は、図示省略するブラケット等により車両の所定位置に取り付けられ、取り付けられた状態でモニタ41は車室内を向き、そのモニタ41をドライバーが視認可能な姿勢になるように設定する。
【0167】
ケース本体10は、第二ケース本体42の左右の一方の側面に対し、所定の回転機構を介して連結され、その側面に沿った面内で、所定角度範囲内で正逆回転可能に装着する。ケース本体10は、回転機構により例えば第二ケース本体42の位置を固定した状態で回転可能となる。そして、ドライブレコーダは、第二ケース本体42との相対角度位置が所望の位置で固定できる固定手段を備える。これにより、ケース本体10と第二ケース本体42を連結した状態でカメラ11の向きを変更可能な構成となり、モニタ41の向きに対し、カメラ11の向きを変更できる。例えばモニタ41はドライバーが視認しやすい状態に設置し、カメラ11の向きを変えて所望の方向を撮影するように構成できるので良い。
【0168】
また、本形態のモニタ41を備えた機器は、例えば別の機器の筐体とするとよく、当該機器は例えば車両の前方を撮影するドライブレコーダとすると良い。係る構成では、第二ケース本体42は、前方撮影用のドライブレコーダの本体となり、モニタ41を備えた面と反対側の面にカメラ43を備える。第二ケース本体42内には、カメラ43で撮影した映像をモニタ41に表示したり、撮影した映像等をメモリカード44に記録したり制御部等を備える。第二ケース本体42の左右の側面のうちケース本体10を装着しない側には、カードスロット46や、電源ジャック47を備える。この電源ジャック47に、電源ケーブル48の一端に設けたコネクタ49を接続し、電源ケーブル48の他端側に連係する車両のバッテリーからの電源供給を受けるようにすると良い。
【0169】
第二ケース本体42に対するケース本体10やカードスロット46・電源ジャック47の取付位置は、図示するようにモニタ41を基準に左側をケース本体10の取付面とし、右側をカードスロット46,電源ジャック47の配置面とすると良い。このようにすると、日本において主に流通している右ハンドルの車両のドライバーにとって、メモリカード44の着脱が行いやすいので良い。
【0170】
ケース本体10と第二ケース本体42の連結部分には、電源ラインや通信ラインを設け、ケース本体10内の機器に対する電源供給は、第二ケース本体42の電源回路側から行うようにしたり、ケース本体10内に実装される機器と第二ケース本体42内に実装される機器との間で通信を行うようにしたりすると良い。例えばカメラで撮影した映像データを第二ケース本体42側に送り、モニタ41に表示したり、記録手段に記録したりするようにすると良い。また、ケース本体10内の機器の動作制御は、ケース本体10内に制御部を実装しそこで行うようにしも良いが、第二ケース本体42内の制御部からの指令に基づき制御されるようにすると良い。
【0171】
ケース本体10のカメラ11を配置した面には、第一LED12を設ける。この第一LED12は、例えば録画中に点灯するようにすると、例えばモニタ41に前方を撮影するカメラ43で撮影した映像等を表示し、前方以外の領域を撮影するカメラ11で撮影する映像が表示してない状態でも、カメラ11の動作状態、例えば録画状態か否かがわかる。
【0172】
固定手段は、本実施形態では、図7(b)に示すように、ケース本体10と第二ケース本体42の対向面に、同一中心・同一径の円周上に連続或いは離散的に三角波状の凹凸45を形成し、互いの凹凸が噛み合う位置で角度が固定されるようにすると、簡単な構成で実現できるので良い。また、図示のように連続してた三角波形状を配置すると、その三角の山・谷のピッチ間隔で角度の位置決めが細かくできるので良いが、例えば、片方の面に例えば半球状等の凹所を所定角度ピッチで形成し、他方にその凹所に符合する突部を形成し当該突部がいずれかの凹所に符合することで比較的大きい角度単位(例えば、10度、15度、……)で向きを変更できるようにしてもよいが、実施形態のように細かいピッチで変更・固定できようにすると良い。
【0173】
所定角度範囲は、360度のように1回転するようにしてもよいが、所定の鋭角とすると良く、回転移動する範囲も、例えばケース本体10と第二ケース本体42の回転中心を基準とした上下方向を示す仮想線のなす角が0度で、ケース本体10と第二ケース本体42が共に起立した基準位置と、その基準位置からケース本体10が手前側に傾きカメラ11の視野方向が斜め下を向く方向に所定角度の範囲内で正逆回転し(図7(b)等参照)、位置決めして角度調整できるように構成すると良い。
【0174】
特に、カメラ11を実装したケース本体10を装着する第二ケース本体42が、前方を撮影するドライブレコーダの場合、第二ケース本体42の取付位置は、車両2のフロントガラスの上側付近となることが多い。係る上方に取り付けた状態でケース本体10を斜め上に傾かせると、カメラ11の撮影領域は室内の天井を多く含むようになる。そこで、ケース本体10を起立させてカメラ11の視野方向が車両の後方に対して水平方向に向き、車内を介して車両の車外後方を撮影したり、手前側に傾けて車内の様子を主に撮影したりするといった撮影範囲の切替を行うのに適する構成となる。
【0175】
本形態のカメラ11は、車内や車内を介しての車両の後方の車外の領域を撮影するため、その撮影領域は少なくとも走行中は車両のライトが照射されない領域となる。そこでカメラ11は、赤外線カメラや、STARVIS(登録商標)等を利用した低照度でも撮影可能な高感度なカメラを用いると良い。
【0176】
また、ケース本体10側にもメモリカードを実装可能にし、カメラ11で撮影した映像をケース本体10側のメモリカードに記録するようにしてもよいが、本形態のように、第二ケース本体42内に着脱自在に装着される一枚のメモリカード44にカメラ11で撮影した前方以外の領域の映像と、カメラ43で撮影した車両前方の映像を同時に記録するようにすると良い。一枚のメモリカード44に両方のカメラで撮影した映像を記録する場合、それぞれを異なるフォルダに記録すると良い。
【0177】
さらに本形態では、設定メニューからモニタ41に表示態様を、「1画面表示」と「2画面表示」を選択する機能を備えると良い。「1画面表示」の場合、例えば、カメラ43で撮影した前方の映像を表示し、「2画面表示」の場合、例えば、図8に示すように、カメラ43で撮影した前方映像36の表示に重ねて、その一部の小さい領域にカメラ11で撮影した前方以外の映像37を表示するようにすると良い。一部の小さい領域は、設定により切り替えられると良く、例えば、図示するように右上のようにドライバー側を初期位置とすると良い。
【0178】
図9は、モニタ41を備えた第二ケース本体42の下側に、前方以外の領域を撮影するための第一カメラユニット51と、車両前方を撮影するための第二カメラユニット52を、左右に並べて配置する。
【0179】
第一カメラユニット51は、カメラ51aを備えた本体51bを第一取付部51cを介して第二ケース本体42に取り付ける。カメラ51aは、モニタ41と同一面側、すなわち、車内を向くように配置する。本体51bと第一取付部51cは、着脱できる別体のものでも着脱できない一体型のもので構成しても良いが、少なくともカメラ51aが所定角度範囲で回転し、カメラ51aの視野方向を変更調整できる構成とすると良い。回転する際の回転中心は、例えば、左右に並ぶ方向と平行な方向とすると良く、カメラ51aを前後に回転できようにすると良い。
【0180】
第二カメラユニット52は、カメラ52aを備えた本体52bを第二取付部52cを介して第二ケース本体42に取り付ける。カメラ52aは、モニタ41と反対側の面、すなわち、車両前方を向くように配置する。本体52bと第二取付部52cは、着脱できる別体のものでも着脱できない一体型のもので構成しても良いが、少なくともカメラ52aが所定角度範囲で回転し、カメラ52aの視野方向を変更調整できる構成とすると良い。回転する際の回転中心は、例えば、左右に並ぶ方向と平行な方向とすると良く、カメラ52aを前後に回転できようにすると良い。
【0181】
この形態においても、カメラ51aは、赤外線カメラや、STARVIS(登録商標)等を利用した低照度でも撮影可能な高感度なカメラを用いると良い。また、カメラ51aとカメラ52aで撮影した映像を1枚のメモリカードに録画したり、2つの映像をモニタに同時に表示したりする機能を備えると良い。
【0182】
(カメラ増設タイプのドライブレコーダ)
図10から図12に示すように、車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラ11を実装する筐体61と、本体ユニット62を、その回転中心で接続部材を介して回転可能に連結する。筐体61と本体ユニット62は、例えば共に同一径の円筒形状にすると、側面同士を繋ぎ合わせることで、全体として連続した円筒形状となる。
【0183】
本形態では、本体ユニット62側にもカメラ63を備える。このカメラ63は、カメラ11と異なる領域を撮影するもので、例えば本体ユニット62に実装するカメラ63が車両の前方を撮影し、筐体61に実装するカメラ11が例えば車内を通して車両後方の車外の領域を撮影すると良い。
【0184】
本体ユニット62は、例えば筐体61の接続面と反対側の側面側にブラケット64を装着し、そのブラケット64を介して車両のフロントガラスその他の所定位置に装着する。本体ユニット62は、本体ユニット62の中心軸を回転中心としてブラケット64に対する相対角度を変更可能とし、所定の角度位置で固定する機構を備える。これにより、ブラケット64を介してフロントガラス等の所定位置に取り付けた状態で、カメラ63の向きを上下方向に回転させて変更・調整可能となる。
【0185】
また、本体ユニット62のブラケット64を取り付けた側の側面には、カードスロット65を備える。そのカードスロット65を備えた面と反対側の側面が、筐体61の連結面となる。この連結面は、その外周に沿って円筒状の周壁66が軸方向に延長するように形成される。これにより、周壁66の内側には凹部67が形成され、その凹部67の奥面68の中心位置にピンジャック69を備える。また周壁66の先端側の内周面には、周方向に沿って三角波状の凹凸70を備える。
【0186】
カメラ11を実装した筐体61は、全体に円筒形の外形状を有し、連結側となる側端部71の外径が小さくなり、その小さい外径の側端部71が、本体ユニット62の凹部67内に挿入される。側端部71の先端面の中心には、ピンジャック69に挿入するピンプラグ73が突出配置される。側端部71を凹部67内に装着することに伴い、ピンプラグ73がピンジャック69内に差し込まれ、機械的・電気的に連結される。これらピンジャック69とピンプラグ73等により接続部材を構成する。
【0187】
ピンジャック69内にピンプラグ73を差し込んだ状態で、本体ユニット62と筐体61を中心軸周りに相対的に回転するように付勢すると、本体ユニット62と筐体61は当該中心軸周りに回転する。これにより、例えば、本体ユニット62側の角度位置を固定した状態では、筐体61が回転し、その筐体61に設けたカメラ11の向きが上下方向に変わる。
【0188】
また筐体61内の機器と本体ユニット62内の機器は、ピンジャック69とピンプラグ73による接続部材により電気的に接続され、仮に筐体61と本体ユニット62の相対角度を回転させて変化させ、回しつづけても断線しないので壊れにくい。円筒形の中心にピンジャックを配置することでFPC/電線等を使わずに一体型の2カメラとなる。
【0189】
筐体61の側端部71の外周面に奥側には、位置決め突起74を設ける。位置決め突起74は、本体ユニット62の周壁66の先端側に設けた三角波状の凹凸70の谷の部分に嵌まり、回転角度が位置決め固定される。
【0190】
本体のように接続部材としてピンジャックとピンプラグを用いた場合、上述したように筐体61と本体ユニット62にそれぞれ設けたピンプラグ73とピンジャック69を直接連結し、筐体と本体ユニットを一体化する構成と、例えば図12に示すようにピンプラグ73とピンジャック69を接続ケーブル75を介して連結し筐体61と本体ユニット62を分離した構成をとれるので良い。分離することで、筐体61のカメラ11の視野の方向の設定の自由度が増すのでよい。
【0191】
接続ケーブル75を長くすることで、例えば本体ユニット62は車両前方を撮影するドライブレコーダを構成しつつ、カメラ11を実装した筐体61は例えばリアガラス付近に配置し、後方撮影用のカメラとして機能する。
【0192】
また、筐体61をリアガラス等に取り付けるブラケット80は、例えば図10に示すように例えばリング状の装着部81と、その装着部81の外周側に設けられた取付部82を備えたものとすると良い。装着部81は、例えば本体ユニット62の周壁66と同等の形状となり、軸方向の一端縁の内周面に周方向に沿って三角波状の凹凸83を備える。この三角波状の凹凸83は、装着部81内に筐体61の側端部71を挿入した際に、側端部71に設けた位置決め突起74と嵌め合い、回転方向の位置が固定される。
【0193】
また、側端部71の外周面には、先端側から一段奥まった位置に円周方向に延びるガイド溝76を備え、側端部71の先端とガイド溝76を繋ぐ切り込み溝77を備える。また、ブラケット80の装着部81の内周面の所定位置には、中心に向かって突出するガイド突起84を備える。このガイド突起84は、装着部81を筐体61の側端部71に装着する際に、側端部71に設けた切り込み溝77内を進みガイド溝76に至ると、ガイド溝76に沿って移動する。このガイド突起84の切り込み溝77並びにガイド溝76に沿った移動に伴い、装着部81が筐体61の側端部71に対して軸方向に前後進移動したり、中心軸を回転中心として回転移動したりする。回転移動する際には、位置決め突起74を乗り越えながら三角波状の凹凸83が周方向に相対移動し、その三角波状の凹凸83の谷の部分で嵌め合い回転角度が固定されて位置決めされる。なお、説明が前後するが図12に示すように周壁66の内周面の所定位置に、このガイド突起84と同様にガイド突起78が設けられており、筐体61と本体ユニット62を連結する際にガイド突起84を切り込み溝77を経由でガイド溝76に位置させ、固定すると良い。
【0194】
ブラケット80の取付部82には、例えば両面テープその他の接着部材の一面を貼付け、その接着部材の他面を例えばリアガラスに貼付けることで、ブラケット80ひいては筐体60をリアガラス3の所定位置に取り付ける。なお、ブラケット80の取付位置は、リアガラスに限ることはなく、例えばリアガラス付近の天井その他の車両の任意の場所に取り付けると良い。
【0195】
ブラケット80及びまたは筐体61の位置決め突起74は、好ましくは樹脂等の弾性変形可能な材質で構成すると良い。そのようにすると、例えば筐体60の側端部71にブラケット80を装着した状態で、ブラケット80をリアガラス等に固定し、その状態のまま筐体60をブラケット80に対して回転させ、角度位置を調整するとともに所望の角度で固定することかできるので良い。
【0196】
係るピンジャック69とピンプラグ73を用いた接続構造は、例えば、上述したモニタを備えた第二ケース本体にカメラを実装したケース本体10を回転自在に連結する際の接続部分に適用すると良い。
【0197】
(カメラを備えた複数のドライブレコーダが、個々に記録する実施形態)
図13に示すように、本システムでは車両の前方以外の車外の領域を撮影する第一カメラ85と、その第一カメラ85で撮影した映像を記録する第一記録部86とを備えた第一ドライブレコーダ87と、その第一カメラ85とは別の方向を撮影する第二カメラ88と、その第二カメラ88で撮影した映像を記録する第二記録部89を備えた第二ドライブレコーダ90を備える。第一ドライブレコーダ87と第二ドライブレコーダ90は、共に車両に対し後から設置される機器である。
【0198】
本実施形態では、異なる方向の映像をそれぞれのカメラで撮影し、撮影した映像をそれぞれ第一記録部86と第二記録部89に記録することができる。第一記録部86並びに第二記録部89は、共にSDカード等のメモリカードとすると良く、メモリカードは着脱可能にすると良い。第一ドライブレコーダ87は、モニタは備えず、動作状態を示すLED等を備えると良い。
【0199】
第二ドライブレコーダ90が備える第二カメラ88は、第一ドライブレコーダ87と相違して車両の前方や、車室内など「車両の前方以外の車外の領域」ではない領域を撮影するものでも良いが、第一ドライブレコーダ87と同様に「車両の前方以外の車外の領域」を撮影するものとするとより好ましい。このようにすると、「車両の前方以外の車外の領域」の異なる方向を撮影できるので良い。また図示の例では第二ドライブレコーダ90は1つとしているが複数備えるとより好ましい。
【0200】
第一ドライブレコーダ87と第二ドライブレコーダ90への電源供給は、それぞれ別々に行っても良いが、例えば、一端が分岐した電源直結コード91を使用して第一ドライブレコーダ87と第二ドライブレコーダ90に対して同時に電源供給できるようにするとよい。
【0201】
また、例えば第一ドライブレコーダ87や第二ドライブレコーダ90の設置位置が車両の後方の場合であって、電源供給を車両のバッテリーから行う場合、トランク部にも電源(アクセサリー)が取れる車両に設置する際には、トランク部に設置された電源から供給するようにすると良い。
【0202】
図14に示すように、第一ドライブレコーダ87で撮影された映像と、第二ドライブレコーダ90で撮影された映像を、同一のモニタに同時に表示する機能を備えると良い。そのようにすると、同一タイミングで撮影した異なる方向の映像を同一画面で見比べることができる。
【0203】
モニタは、例えば第二ドライブレコーダ90が備えるモニタとしても良いが、スマートフォン92等の別の機器のモニタを用いると良い。スマートフォン92等の別の機器の場合、例えばドライバー等のユーザの手元に置き、近くで見ることができるとともに画面サイズも大きいものを用いることができるので良い。第一ドライブレコーダ87や第二ドライブレコーダ90とスマートフォンとの接続は、無線接続方式とすると好ましく、無線接続方式の場合、Wi-Fiを用いるとより好ましい。
【0204】
同時に表示するのは記録した映像を再生する際に行うと良く、リアルタイムで行うとより好ましい。例えば、記録した映像を再生する場合、例えば玉突き事故などがあった場合に、自分が原因で発生したのか、追突されたもらい事故なのかが確認できるので良い。リアルタイムで行う場合、異なる方向の映像を視認し、周囲の状況を見ながら運転できるので好ましい。特に、例えば車両に周囲の状況を撮影する車載カメラが非搭載の場合でも、後付けで係る周囲を撮影する機能を実現でき、例えば、車両を後退移動したり、進行方向を変更したり、見通しの悪い道路を走行する場合に、周囲の安全を確認しながら運転できるので良い。
【0205】
映像の表示例としては、例えば図14(a)に示すように、スマートフォン92の表示画面を縦長に使用し、上下二分割し上下の各領域に第一ドライブレコーダ87と第二ドライブレコーダ90で撮影した映像をそれぞれ出力表示すると良い。
【0206】
図14(b)は、第一ドライブレコーダ(例えば後方カメラ)と第二ドライブレコーダ(例えば前方カメラ)をスマートフォン92に無線通信接続するための設定画面の一例を示している。本形態では、スマートフォン92が持つWi-Fi接続機能を利用し、接続を試みる。通信が確立すると、スマートフォンの制御部は、対応するドライブレコーダから送られてきた映像を、表示画面の上方に設けた映像表示領域に表示する。
【0207】
(カメラを備えた複数のドライブレコーダが、連携するシステムの実施形態)
このシステムにおける車両の異なる場所に設置される第一ドライブレコーダと第二ドライブレコーダは、相互に通信可能にする。一方のドライブレコーダの動作状況に基づき他方のドライブレコーダが撮影した映像を記録部に対して出力するように構成する。
【0208】
係る構成にすると、第一ドライブレコーダと第二ドライブレコーダは、記録が必要な状況が発生しているときに、より確実に記録手段に映像を出力する。ドライブレコーダ相互の通信は、有線通信でも良いが無線通信とすると良い。
【0209】
例えば、第一ドライブレコーダと第二ドライブレコーダは、一定以上の衝撃が加わったことをトリガにイベント記録するイベント録画モードを備えている。係る場合に、一方のドライブレコーダが衝撃を検知すると、そのことを他方のドライブレコーダに通知する。これにより一方のドライブレコーダは、自己が検知した衝撃をトリガとしてイベント録画を行い、他方のドライブレコーダは、受信した通知をトリガとしてイベント録画を行う。これにより、例えば車両に加わる衝撃が弱く、一方のシステムのみ衝撃を検知するような場合でも、両方のドライブレコーダでイベント録画が行える。
【0210】
また、それぞれのドライブレコーダは、定期的に相互に映像信号を送り合い、監視し、相手方からの映像が純真できなくなった場合には、衝撃が検知されなくてもそれをトリガとしてイベント録画を行う。このように異なる場所に配置された第一ドライブレコーダと第二ドライブレコーダ間でトリガ連携を図ることで、記録が必要な状況でより確実に記録することができる。
【0211】
(複数のドライブレコーダとスマートフォンの連携)
第一ドライブレコーダと第二ドライブレコーダは、それぞれがカメラやそのカメラで撮影した映像等を記録する記録部を備える。本形態では、それら第一ドライブレコーダと第二ドライブレコーダが、それぞれスマートフォン等の端末と通信接続する。
【0212】
端末は、所定の条件に合致した場合、通信接続する第一ドライブレコーダと第二ドライブレコーダに対し、同時に記録指示のトリガを送る。第一ドライブレコーダと第二ドライブレコーダは、当該トリガを受信すると、それを契機にイベント録画を行う。これにより、ある事象が発生した際に、端末からのトリガに基づき第一ドライブレコーダと第二ドライブレコーダがそれぞれ映像を記録するので、当該事象が発生したときの異なる方向の映像を記録できる。
【0213】
例えば端末がスマートフォンの場合、例えばスマートフォンに実装されるGセンサ、ジャイロセンサ、GPS等のセンサの出力に基づいてトリガを出力するように構成すると良い。トリガをかける条件は、特に複数のセンサの組み合わせができるとよい。また、スマートフォンには、どのようなセンサがどのような状態になったときにトリガを送るのかを設定可能なアプリをインストールすると良い。ユーザは、当該アプリを用いてトリガの出力条件を設定する。
【0214】
スマートフォンからのトリガは、通信に基づいて行うと良い。通信からのトリガは、例えば、IFTTTで所定のパターンが生じた時、電話がかかってきたとき、Web上の情報で所定の条件を満たしたとき(例えば現在地の気温が35度を超えた時)などに、トリガを所定のドライブレコーダに送信するとよい。トリガには任意のタグ(例えば複数つけられるようにすることが望ましい)をアプリでつけられるようにし、そのタグの情報もトリガと関連付けて、システムへ送るとよい。システム側では、トリガに基づきイベント録画を開始し、記録する映像と送られてきたタグを関連付けて記録すると良い。
【0215】
上述したシステムでは、第一ドライブレコーダと第二ドライブレコーダに対して同時にトリガを送るようにしたが、条件に応じて特定のドライブレコーダに送るようにしても良く、例えば上述したアプリによる設定では出力先のドライブレコーダも特定する機能を備えると良い。
【0216】
(メモリカードのアラート機能)
上述した各実施形態・変形例等では、カメラが撮影した映像を記録する記録部として、SDカード等のメモリカードを用いた例を説明している。SDカード等のメモリカードは、使用に伴い大量の不良セクタが生成されるので、フォーマットを行う必要がある。そこで、本形態のドライブレコーダは、使用時間が一定時間経過すると、アラートする機能を備える。
【0217】
例えば、通勤や仕事で使用する人と、日曜ドライバーでは使用頻度が異なるので、例えば使用に伴い大量の不良セクタが発生するタイミングも異なる。本形態では、使用時間を基準とし、使用時間が設定した基準時間に達した際にフォーマットを促すアラートをするので、例えば頻繁に使用する場合には、比較的早いサイクルでアラートが発生し、あまり使用しない場合にはアラートの発生間隔が長くなる。タイミングが遅くなり、それぞれの使用状況に適したタイミングでアラートが発生する。
【0218】
本形態では、自動フォーマットするのことなくアラートを出力することを特徴とする。自動フォーマットしてしまうと、ユーザが知らないうちに録画していた映像が消去される事態が発生するという問題があるが、本形態ではそのような事態が生じないので良い。使用時間は、例えば、録画時間やGPSログに基づき求めると良い。
【0219】
(車両後方以外を撮影するカメラを備えたシステムの実施形態:サイドカメラ)
例えば、図3に示すようなカメラ11を備えたケース本体10とは別体でモニタ装置21を備えたシステムにおいて、ケース本体10を、車両の斜め前方の車外の領域がカメラ11の撮影範囲になるように車両の所定位置に取り付けるとともに、モニタ装置21を例えば車両2のダッシュボード上などのドライバーが視認可能な位置に設置するとよい。このようにすると、車両の斜め前方の車外の領域を撮影した映像が、モニタ装置21に出力される。よって、例えば元々サイドビューモニタが非搭載の車両であっても、本システムを用いることでサイドビューモニタの機能を発揮する。
【0220】
本システムは、例えばウインカー情報や、ハンドルの操舵角情報などの左折/右折や進路変更等を検知するための車両情報を取得する機能を備え、制御部14は、通常時はモニタ装置21には車両の斜め前方を撮影するカメラ11で撮影した映像を出力せず、取得した当該車両情報に基づき左折/右折や進路変更等の当該カメラ11が撮影する側に進行方向が変わる状態を検知した場合に、モニタ装置21に出力する映像を当該カメラ11で撮影したものにオートで切り替える機能を備えると良い。特に、モニタ装置21が別の機器のモニタを利用する場合、通常時はその別の機器の動作に伴う映像等を出力表示し、上述した条件を満たす際にカメラ映像を表示すると良い。このカメラ映像の表示は、通常時に表示している映像とともに表示しても良いが、カメラ映像の画面に切り替えて表示すると良い。
【0221】
特に、その切替は自車速度に連携させる機能を備えると良い。自車速度に連携される機能は、例えば、自車速度が0の一時停止中にウインカー情報が右左折の場合、当該曲がる方向の映像をオートで切り替えて出力するとよい。このようにすると、例えば見通しの悪い交差点等においても、進行方向の状況を確認できるので良い。
【0222】
また、自車速度に連携される機能は、例えば、ウインカーを出すことなく徐行した状態でハンドルの操舵角情報から進路を徐々に変えている状態の場合、進路を変える方向の車外の領域を撮影するカメラの映像にオートで切り替えると良い。係る徐行しながら徐々に進路を左或いは右に変えている場合、駐車等のために幅寄せしている可能性が高いので、その幅寄せしている方向の車外の領域をモニタ手段に表示することで、安全に幅寄せできる。例えば、狭い道に車を止める際、できるだけ左或いは右に寄せて駐車したいという要求があるが、例えば、上方が開口した側溝等がある場合に当該溝にタイヤが落ちないか、あるは道路の側縁に設置された縁石に乗り上げないか等の心配から十分に幅寄せできないおそれがあるが、その幅寄せする方向の状況を映像で確認できるので、幅寄せを適切に行える。車幅感覚が無いドライバーであっても、前後のタイヤ周りが確認できたり、車幅感覚が確かめられたりするのでよい。特に運転席と反対側(例えば右ハンドルの車両の場合左側)に幅寄せしている場合に、オートの切替が行われるようにすると良い。このようにすると、死角となる運転席と反対側(例えば右ハンドルの車両左側)を切り替え操作することなくモニタで確認できる。
【0223】
本システムでは、カメラで撮影した映像を記録する機能は必ずしも無くても良いが、記録する機能を備えると良い。撮影した映像を記録することで、例えば、右左折時に物体に接触した場合に、その時の状況、例えば相手側からぶつかってきたか、静止している物体に対して衝突していったかの検証を行ったり、衝突や落輪などしない場合でもそのときの運転状態を後が確認したりすることができるので良い。
【0224】
(車両後方以外を撮影するカメラを備えたシステムの実施形態:タイヤ監視カメラ)
また、カメラ11を実装したケース本体10とは別体でモニタ装置21を備えたシステムにおいて、例えばケース本体10を、車両のタイヤを含む領域がカメラ11の撮影範囲になるように車両の所定位置に取り付けるとともに、モニタ装置21を例えば車両2のダッシュボード上などのドライバーが視認可能な位置に設置するとよい。このようにすると、タイヤ監視カメラとなる。特に大型車両に実装する好ましい。例えば、発進時にタイヤ周囲に異物(例えば人・物等)がないかを目視確認したり、空気圧に異常がないかを目視確認したりすることができる。TPMS等の機器使用ではなく運転席にいながら「目視」で確認できる。特に大型車両に向けた商品として良好となる。
【0225】
(後部カメラ増設)
例えば設置した状態で水平方向の360度の範囲と垂直方向の360度の範囲の720度の範囲といった全周囲を撮影する機能を備える全天球ドライブレコーダを、例えばフロントガラス等に取り付けた場合、カメラの撮影領域は、例えば車両の前方や車両の室内となり、室内後方を確認するのにはいいが後続車両を記録するには、限界がある。
【0226】
そこで、室内後方も撮影可能な全天球ドライブレコーダを、後方カメラ対応にすると良い。全天球ドライブレコーダに後方カメラを接続し、当該後方カメラをリアガラス等に設置する。この後方カメラより、車外の後方領域を撮影し、後続車両を記録することができ、上記の課題が解消する。
【0227】
また、全天球ドライブレコーダに限ることなく、各種のドライブレコーダに追加カメラを接続する機能を備えると良い。このようにすると、追加カメラを接続することで、ドライブレコーダの本体に備えたカメラが撮影する方向と異なる領域を撮影し、記録することができる。ドライブレコーダは、2チャンネル或いは多チャンネルで記録する機能を備え、追加カメラの接続部を備えると良い。この増設する後方カメラ等の追加カメラと、ドライレコーダとの接続は、接続ケーブルを用いた有線方式としても良いが、無線LAN等の無線通信方式を用いるとより好ましい。
【0228】
例えば、タクシーのように日中良く走行し、事故等に巻き込まれるおそれのある車両では、車外を撮影するドライブレコーダを装着することで、記録した映像は事故等に巻き込まれたときの証拠に用いることができる。このようなドライブレコーダに、例えば室内や後方を撮影可能な追加カメラを接続すると、乗客とのやりとりや車両の後方なども記録することができるので良い。例えば室内も撮影する場合、ドライブレコーダ・追加カメラは、例えばフロントガラスの上方中央付近、車両の室内の天井の前側中央や、ルームミラーなどに取り付け、ルームミラーの横から撮影するように構成すると良い。特に、リームミラーに隣接した横から撮影するように構成すると良い。
【0229】
(車載カメラの映像を利用する形態)
車両に対し後から設置される機器であって、車両に搭載される車載カメラが撮影した映像を取得・ハッキング等する機能を備えると良い。係る機能を備えた機器は、車載カメラで撮影した映像を利用することができる。
【0230】
当該機器は、その車両に搭載される車載カメラが撮影した映像を取得する機能により取得した映像を記録する記録部に対して出力する手段を備えると良い。このようにすると、カメラを用いることなく、例えば、ドライブレコーダのように車外の映像等を記録する機器となる。
【0231】
また、例えばカメラを実装したドライブレコーダ等の車両に対し後から設置される機器において、車両に搭載される車載カメラが撮影した映像を取得等する機能を備えると良い。このようにすると、当該実装したカメラと異なる領域を撮影する車載カメラからの映像を取得することで、追加カメラといったオプション品を別途用意し、配線等する必要もないので好ましい。
【0232】
接続する車載カメラは、特にバックビューモニタなどといった車両の後方を撮影するバックカメラとすると良い。バックカメラは下向きのため後方遠方の撮影するのには十分ではないが、接近した車両(例えば、煽り・追突時など)は十分に撮影できる。
【0233】
(特殊な外形状を有するドライブレコーダ等)
例えば、ドライブレコーダ等のシステムにおいて、その外形形状が矩形状でない特殊な形状の場合に、その外形形状にあったキャラクターとのコラボ商品とするとよい。例えば、全天球型ドライブレコーダ等の機器・製品は、車室内に向いたレンズが球形状となって目立ち同乗者に撮影していることを意識させ、レンズ部の球形の存在が目立ち無骨な印象を与えてしまうおそれがあるという課題がある。そこで例えば一部又は全体が矩形状でない外形形状を有するシステムを、その外形形状にあったキャラクターとのコラボ商品とすると、上述した印象を和らげてユーザが使用・実装しやすい商品にすることができ、上記の課題が解決できるので良い。
【0234】
キャラクターは、例えば、全天球ドライブレコーダのようにカメラ部分が球体の外形形状を備えたものの場合、例えば「目玉おやじ(鬼太郎)」,「マイク・ワゾウスキ(モンスターズ・インク)」,球技のボール(サッカー、バスケ、ゴルフ、野球、等々)等を用いるとよく、そのカメラ部分の球体部分をキャラクターを模した形態にしたコラボ製品とすると良い。
【0235】
(ビューア)
車両の前方以外の車外の領域を撮影するカメラと、そのカメラで撮影した映像を記録部に出力するドライブレコーダ等の第一システムと、車両に対し後から設置される機器であって、その第一システムとは別の方向を撮影するカメラと、そのカメラで撮影した映像を記録部に出力する第二システムを有するシステム用のビューアであって、第一システムと第二システムの取付位置、例えば各システムにおけるカメラの取付位置を表示する機能を備えると良い。
【0236】
このビューアは、例えば、編集モードと閲覧モードを備えると良い。編集モードは、例えば車の図,形と、その車の図等の中で、カメラを設置した位置をクリックすると、カメラ位置の枠が描画されるようにするとよい。描画した枠がどのカメラのものかを色などで対応づける。閲覧モードは、一又は複数の所定のカメラで撮影した映像を再生・表示する機能を備え、ビューアで再生時には、トリガがかかったカメラについてその枠が例えば点滅等する機能を備えると良い。枠の色はグラフや再生画面の枠の色と同じにするとよい。
【0237】
その取付位置の表示は、例えば、車を上からみた図をビューア上に表示し、その表示した車の図形上のカメラを設置したカメラ位置に対応する部分に、カメラ位置であることがわかるように表示すると良い。このようにすると、どの位置にカメラを設置しているかが容易にわかるので良い。例えば、カメラの設置位置から、当該カメラで撮影しているおおよその領域も理解できるので良い。
【0238】
カメラ位置がわかるような表示は、例えば、対応する位置に所定の図形・アイコン等を表示するとよい。ビューアは、PCビューア、Webビューア、アプリ等の各種のもので実現すると良い。
【0239】
上述した実施形態や変形例その他の各種形態は、主に前方以外の車外の領域を撮影するドライブレコーダを例に挙げて説明したが、ドライブレコーダに限ることはなく、各種の機器・システムに適用すると良い。また、上述した実施形態や変形例その他の各種形態の一部または全部の構成・要素は、主に車両前方を撮影するドライブレコーダその他のシステムに適用したり、組み合わせたりすると良い。
【0240】
また、例えば車両前方を撮影するカメラと、車両後方を撮影するカメラを備えた2カメラタイプのドライブレコーダにおいて、例えば車両後方用のカメラが撮影した画像中にある車両とみなせる領域の大きさが、接近と判断できる大きさになったときに警報または記録の少なくともいずれかを行う機能を備えると良い。判断対象の大きさは、例えば幅、高さ、面積の少なくともいずれかとすると良い。
【0241】
また、車両前方用のカメラ画像中にある車両とみなせる領域の大きさが、接近と判断できる大きさになったときに警報または記録の少なくともいずれかを行う機能を備えると良い。
【0242】
後続車両の接近や前方車両への接近を検知する機能は、上述したように所定のカメラで撮影した映像に基づくものに限ることはなく、車間距離を計測するセンサを備え、係るセンサに基づいて行うようにしたり、それらを併用したりするとよいが、カメラで撮影して映像に基づいて行うようにするとよい。
【0243】
後続車両の接近を検知する基準と、前方車両に対する接近を検知する基準を別々に設定する機能を備え、異なる基準に設定すると良い。検知する基準は、距離とするとより正確に判断できるのでよいが、直接的に距離を求めるものに限ることはなく、簡易な方法、特別なセンサ等を加えることなく求められる距離に対応して変化するものに基づいて接近している状態を検知するように構成するとより好ましい。距離に対応して変化するものは、例えば、上述したカメラで撮影した画像中にある車両とみなせる領域の大きさとすると良い。
【0244】
接近を契機として警報や記録を行う機能を備えた場合、警報と記録を行う条件等を別々に設定する機能を備えると良い。
【0245】
接近を契機として警報や記録を行う機能を備えた場合、警報と記録についてそれぞれ行うか行わないかを設定する機能を備えると良い。
【0246】
前方を撮影するカメラのユニット側のみに記録機能を備え、前方を撮影するカメラのユニットに、後方を撮影するカメラのユニットを接続される構成とするとよい。この場合に、後方を撮影するカメラのユニットに対する設定や、当該後方を撮影するカメラで撮影した映像に基づく処理を行う設定を行う設定機能は、前方を撮影するカメラのユニット側に備えると良い。後方を撮影するカメラは、その設定機能による設定に従って動作する。
【0247】
前方の接近記録と後方の接近記録は、同一の記録メディアに記録する機能を備えると良く、同一の記録メディアに記録する際に前方の接近記録と後方の接近記録は別のフォルダに記録するようにすると良い。
【0248】
前方の接近記録と後方の接近記録とは別の種類としてビューアで表示可能に記録すると良い。
【0249】
自車両が停止しているときに接近が検知されたときに警報する機能を備えると良い。自車両が停止していないときに接近が検知されたときは、走行中に行われる接近警報を抑制する機能を備えると良い。接近警報を抑制するとは、例えば通常よりも軽度の警報を行うようにしてもよいが、警報しないようにするとよい。
【0250】
前方の先行車両が発進したことを検知したのに所定時間内に自車両が発進していないことが検知したことをトリガとして、カメラで撮影した映像を記録する機能を備えると良い。先行車両が発止したことの検知は、例えば、前方を撮影するカメラで撮影した画像中にある車両とみなせる領域の大きさに基づいて行うと良い。
【0251】
前方の先行車両が発進したことを検知したのに所定時間内に自車両が発進していないことが検知したことをトリガとして、カメラで撮影した映像を記録する映像は、例えば、前方を撮影するカメラの映像とすると良く、前方以外を撮影するカメラを備えた場合、当該前方以外を撮影するカメラで撮影した映像を記録すると良い。前方以外を撮影するカメラは、例えば車室内を撮影するカメラで有り、とくにドライバーを撮影するものとすると良い。このようにすると、先行車両の発進を気がつかなかったドライバーの様子を後で確認することができ、例えば、前方を向いていたが気がつかない,よそ見をしていて気がつかないなどの原因を究明し、その後の安全運転に寄与させる情報を提供できるので良い。
【0252】
前方の先行車両が発進したことを検知したのに所定時間内に自車両が発進していないことが検知したことをトリガとして記録する映像は、トリガの前後の所定期間とすると良い。
【0253】
前方の先行車両が発進したことを検知したのに所定時間内に自車両が発進していないことが検知した際に、警報を発する機能を備えると良い。係る警報を発する機能は、前方の先行車両が発進したことを検知したのに所定時間内に自車両が発進していないことが検知したことをトリガとして、カメラで撮影した映像を記録する機能と共に備えると良く、より好ましくは、警報を発したことや発したタイミングをあわせて記録する機能を備えると良い。
【0254】
前方のカメラと後方のカメラは略同一の画素数とするとよい。また前方のカメラと後方のカメラとは略同一の感度特性を持つカメラとするとよい。望ましくは、両者は同一型番の撮像素子を用いるとよい。危険運転の可能性があると判断したことをトリガとして記録した映像を上書き禁止とする機能を備えるとよい。エンジンオフ時には、危険運転の可能性の判定を行わないようにするとよい。エンジンオフ時には、あおり運転か否かの検出・判定処理を行わないようにするとよい。
【0255】
上述した実施形態や変形例その他の形態等の構成において、その構成の一部の要素を、車両に実装される装置・機器や、後から車両に設置される別の装置・機器等を利用すると良い。例えば、車両が備える車載カメラの情報を利用することは、既に説明したが、例えば、車両に実装される前方車両との車間距離を測定するセンサや、周囲の物体との距離を求めるコーナーセンサー等のセンサ情報を利用したり、カメラで撮影した映像を出力するモニタとして車両に実装される車載モニタを利用したり、車両に後から設置される別の装置・機器等の一部または全部を兼用すると良い。このようにすると、例えば限られた空間内に設置する装置・機器の数を減らすことでき、例えば、運転中にドライバーが目視等で確認する対象物が減るので好ましい。
【0256】
以上、本発明の様々な側面を実施形態並びに変形例等を用いて説明してきたが、これらの実施形態や説明は、本発明の範囲を制限する目的でなされたものではなく、本発明の理解に資するために提供されたものであることを付言しておく。本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、願書に添付した特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求する可能性があることを、念のために申し述べる。本願出願人は、そのような箇所・組み合わせについて、補正・分割出願・意匠登録出願への変更出願等により権利を取得する意思を有する。
【0257】
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらの構成の発明についても本願の補正または分割出願等において権利取得する意思を有する。
【符号の説明】
【0258】
1 :ドライブレコーダ
2 :車両
3 :リアガラス
4 :ドライブレコーダ本体
5 :ブラケット
6 :天井
7 :バックドア
10 :ケース本体
11 :カメラ
12 :第一LED
13 :第二LED
14 :制御部
15 :カードスロット
16 :マイク
17 :異常検知センサ
18 :電源部
19 :メモリカード
20 :報知部
21 :モニタ装置
41 :モニタ
42 :第二ケース本体
43 :カメラ
44 :メモリカード
46 :カードスロット
51 :第一カメラユニット
52 :第二カメラユニット
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