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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】情報処理システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20240101AFI20240712BHJP
   G06F 40/56 20200101ALI20240712BHJP
【FI】
G06Q50/22
G06F40/56
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2024087552
(22)【出願日】2024-05-30
【審査請求日】2024-05-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522056998
【氏名又は名称】MightyNeo株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100170025
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 一
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 貴之
(72)【発明者】
【氏名】江上 慎
【審査官】梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-135178(JP,A)
【文献】特開2008-052544(JP,A)
【文献】特開2007-140862(JP,A)
【文献】特開2007-323102(JP,A)
【文献】特開2020-035019(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102819656(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G06Q 10/00-99/00
G06F 40/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが観察する対象者の特徴を記録するために予め設定された複数のカテゴリ毎の複数の着眼点を記録する着眼点データベースに基づいて、ユーザのユーザ端末の画面上に、カテゴリ毎の着眼点を示す着眼点キーを選択可能に表示して、前記ユーザ端末からカテゴリ毎の前記着眼点キーの選択を受け付けるUI生成処理部と、
前記選択されたカテゴリ毎の前記着眼点キーが示す着眼点を所定の機械学習に入力することで、当該着眼点を考慮した記録文書を生成する文書生成処理部と、
前記ユーザ端末の画面上に、前記生成された記録文書を編集可能に表示するとともに、当該記録文書の決定キーを選択可能に表示して、前記ユーザ端末から前記記録文書の編集と、前記決定キーの選択を受け付ける文書決定処理部と、
前記決定キーが選択されると、当該決定キーが選択された際の記録文書を、他のユーザ端末に表示可能な所定の記録文書データベースに登録する文書登録処理部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記記録文書データベースに登録された記録文書を、前記他のユーザ端末に見やすい所定の形式に調整する文書調整処理部
を備える、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記他のユーザ端末の画面上に、前記記録文書データベースの記録文書を表示するとともに、当該記録文書への評価情報の入力を受け付け、前記他のユーザ端末から前記評価情報の入力を受け付けると、当該評価情報を前記記録文書に関連付けて記憶させる文書評価処理部
を備える、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
所定の評価基準データベースを用いて、前記記録文書データベースに登録された記録文書や任意に入力されたメモ文書を数値的に評価する文書評価処理部
を備える、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記記録文書データベースに登録された記録文書と、当該記録文書に関連付けられた評価情報とに基づいて、前記対象者の特徴を記録するために重要な着眼点をカテゴリ毎に抽出し、当該抽出したカテゴリ毎の着眼点に基づいて、前記着眼点データベースのカテゴリ毎の着眼点を更新する着眼点抽出処理部
を備える、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
ユーザが観察する対象者の特徴を記録するために予め設定された複数のカテゴリ毎の複数の着眼点を記録する着眼点データベースに基づいて、ユーザのユーザ端末の画面上に、カテゴリ毎の着眼点を示す着眼点キーを選択可能に表示して、前記ユーザ端末からカテゴリ毎の前記着眼点キーの選択を受け付けるUI生成処理工程と、
前記選択されたカテゴリ毎の前記着眼点キーが示す着眼点を所定の機械学習に入力することで、当該着眼点を考慮した記録文書を生成する文書生成処理工程と、
前記ユーザ端末の画面上に、前記生成された記録文書を編集可能に表示するとともに、当該記録文書の決定キーを選択可能に表示して、前記ユーザ端末から前記記録文書の編集と、前記決定キーの選択を受け付ける文書決定処理工程と、
前記決定キーが選択されると、当該決定キーが選択された際の記録文書を、他のユーザ端末に表示可能な所定の記録文書データベースに登録する文書登録処理工程と、
を備える情報処理システムの情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、保育・介護・医療・教育等における日々の対象者の言動を、写真や動画や文章によって記録する観察記録が存在し、それを支援するための情報処理システムに関する技術が多種存在する。例えば、特開2021-092945号公報(特許文献1)には、受付部と、記憶部と、作成部とを備える情報処理装置が開示されている。受付部は、所定の活動ごとに、ユーザから入力された活動記録を受け付ける。記憶部は、受け付けた活動記録を記憶する。作成部は、記憶部に記憶された活動記録から抽出された一又は複数の活動記録それぞれの少なくとも一部を含む文書を作成する。これにより、保育に関する文書の作成にあたって、保育者の負担を軽減しつつ、保育者が保育対象者の活動に重点的に取り組めるよう支援することが出来るとしている。
【0003】
又、特開2022-184412号公報(特許文献2)には、第1取得部と、第2取得部と、第3取得部と、出力部とを備える情報処理装置が開示されている。第1取得部は、ユーザの所有物に付されたシンボルの画像データを取得する。第2取得部は、ユーザが所属するグループを識別する第1識別情報を取得する。第3取得部は、画像データに対して、第1識別情報毎に設定された分析を実行し、シンボルに関連付けられた、ユーザとグループとに係る連絡情報を識別する第2識別情報を取得する。出力部は、第3取得部により取得された第2識別情報で識別される連絡情報を出力する。これにより、第三者に知られずに当事者間で確実に連絡情報を共有出来るとしている。
【0004】
又、特開2022-071553号公報(特許文献3)には、画像取得手段と、画像加工手段と、サービスデータ生成手段とを備える画像活用システムが開示されている。画像取得手段は、撮影手段において撮影された、園児を含む画像を取得する。画像加工手段は、画像取得手段が取得した画像について、データの追加、及び/又は、データの削除、及び/又は、データの修正を含む、所定の加工を施した加工画像を生成する。これにより、保育・教育等施設の行う情報管理や情報の共有や発信や配信に画像を適切に適用して業務の効率化を図ることが出来るとしている。
【0005】
又、特開2022-020147号公報(特許文献4)には、処理部と、記憶部とを備える介護に関する計画書の作成を支援する装置が開示されている。処理部は1以上のプロセッサを含む。記憶部は、処理物において実行される命令を格納する。又、処理部は、介護に関する介護サービス利用者の意向を表す文章及び単語の少なくとも一方を含んだテキストデータを入力する処理と、入力した前記テキストデータに基づいて、介護に関するキーワードを取得する処理と、それぞれ作成済の前記計画書である複数の既存計画書の中から、取得した前記キーワードを含む少なくとも一部の前記既存計画書を抽出する処理と、抽出した前記既存計画書に基づいて、前記計画書の少なくとも一部の項目における記入内容の案を表示する処理とを前記命令に応じて実行する、これにより、機械学習等の手法を用いて介護に関する計画書を効率よく作成出来るように計画書の作成を支援することが出来るとしている。
【0006】
又、特開2023-059685号公報(特許文献5)には、取得部と、導出部と、生成部と、提示部とを備える情報処理装置が開示されている。取得部は、患者に関する第1情報を含む第1の医療文書データを取得する。導出部は、第1の医療文書データに含まれる第1情報に基づいて、患者に関する第1情報とは異なる第2情報を導出する。生成部は、導出された第2情報を含む第2の医療文書データを生成する。提示部は、生成部によって生成された第2の医療文書データを提示する。これにより、先に作成された医療文書に基づいて作成される他の医療文書の作成を支援することが出来るとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2021-092945号公報
【文献】特開2022-184412号公報
【文献】特開2022-071553号公報
【文献】特開2022-020147号公報
【文献】特開2023-059685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここで、観察に関する連絡事項を観察者が記載し、その情報を関係者と共有するが、観察者にとって、その入力が手間になっており、観察者の業務負担になっている。又、観察者ごとのスキルが異なるため、観察者ごとの観察対象者に対する対応方法・手法が異なることになり、観察者ごとのスキルを埋めることが出来ないという課題がある。又、観察対象者の写真、動画等を共有することにより、客観的な情報共有が可能にはなるが、そもそも観察者ごとに観察対象者の様子を観察・確認する観点が異なるため、観察者ごとのスキルを埋めることには繋がっていないという課題がある。
【0009】
ここで、上述の特許文献1-5に記載の技術では、上述の課題を解決することは出来ない。特許文献1に記載の技術では、保育記録の文章をユーザが入力する必要があり、業務負担の軽減や保育士ごとのスキルを埋めることの効果は乏しい。特許文献2に記載の技術では、ユーザの所有物に付与されたシンボルの画像から、ユーザの情報を自動で識別する技術であり、保育記録の業務負担を軽減することには繋がらない。特許文献3に記載の技術では、園児を含む画像を加工するための技術であり、保育記録の文書作成業務の負担を軽減することには繋がらない。特許文献4に記載の技術では、介護サービス利用者の意向を示す文書又は単語から、機械学習によって、介護に関する計画書を生成する技術であるが、園児を観察することから保育記録の文書を作成する用途には適用出来ない。特許文献5に記載の技術では、患者に関する情報から、医療文書を自動で生成する技術であるが、園児を観察することから保育記録の文書を作成する用途には適用出来ない。
【0010】
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、保育・介護・医療・教育等の分野において、観察者のスキル(着眼点)を可視化し、自動で記録文書を生成することで、業務負担の軽減と、観察者ごとのスキル差を埋めることが可能な情報処理システム及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、観察者のスキルを示す着眼点のデータベースを用いた観察記録の自動生成と評価を特徴としている。又、本発明は、機械学習アルゴリズムを用いることで、観察者の入力に基づいた高度な記録文書の生成を実現する。
【0012】
即ち、本発明に係る情報処理システムは、UI生成処理部と、文書生成処理部と、文書決定処理部と、文書登録処理部と、を備える。UI生成処理部は、ユーザが観察する対象者の特徴を記録するために予め設定された複数のカテゴリ毎の複数の着眼点を記録する着眼点データベースに基づいて、ユーザのユーザ端末の画面上に、カテゴリ毎の着眼点を示す着眼点キーを選択可能に表示して、前記ユーザ端末からカテゴリ毎の前記着眼点キーの選択を受け付ける。文書生成処理部は、前記選択されたカテゴリ毎の前記着眼点キーが示す着眼点を所定の機械学習部に入力することで、当該着眼点を考慮した記録文書を生成する。文書決定処理部は、前記ユーザ端末の画面上に、前記生成された記録文書を編集可能に表示するとともに、当該記録文書の決定キーを選択可能に表示して、前記ユーザ端末から前記記録文書の編集と、前記決定キーの選択を受け付ける。文書登録処理部は、前記決定キーが選択されると、当該決定キーが選択された際の記録文書を、他のユーザ端末に表示可能な所定の記録文書データベースに登録する。
【0013】
本発明に係る情報処理方法は、情報処理システムの情報処理方法であって、UI生成処理工程と、記録文書生成処理工程と、文書決定及び登録処理工程と、を備える。情報処理方法の各処理工程は、情報処理システムの各処理部に対応する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、保育・介護・医療・教育等の分野において、観察者のスキル(着眼点)を可視化し、自動で記録文書を生成することで、業務負担の軽減と、観察者ごとのスキル差を埋めることが可能となる。
【0015】
又、本発明では、生成された記録文書を評価し、観察者のスキル向上を促すことが出来るとともに、保護者や関係者との情報共有も効率化することが出来る。そして、本発明では、保育・介護・医療・教育等の分野において、ユーザが定義した任意のカテゴリ及び着眼点を追加したり削除したり調整したりすることで、実社会で分析指標が変更になった場合にも、その実社会に対応出来る柔軟性を持たせている。更に、機械学習アルゴリズムを用いることで、新しいデータに基づいた文書生成を実現している。又、ユーザインタフェースが変更された場合でも、システムの機能を保持することが可能であり、ユーザの視認性に即したユーザインタフェースの設計を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る情報処理システムの機能ブロック図である。
図2】本発明に係る情報処理方法の実行手順を示す図である。
図3】本発明に係る情報処理方法のログイン画面の一例を示す図(図3A)と、ユーザ登録画面の一例を示す図(図3B)と、である。
図4】ユーザ登録データベースの一例を示す図である。
図5】着眼点データベースの一例を示す図である。
図6】本発明に係る情報処理方法の観察記録入力画面の一例を示す図である。
図7】本発明に係る情報処理方法の観察記録入力画面においてユーザが着眼点を入力し、文書生成キーを選択した後の一例を示す図である。
図8】本発明に係る情報処理方法の観察記録入力画面においてユーザが、生成された文書を編集した後の一例を示す図である。
図9】文書記録データベースの一例を示す図である。
図10】本発明に係る情報処理方法の記録文書評価画面の一例を示す図である。
図11】文書記録データベースにおいて評価情報を含めた場合の一例を示す図である。
図12】着眼点データベースに新規の着眼点が追加された場合の一例を示す図である。
図13】観察記録入力画面における文書生成キーと追加メモキーを表示した場合の一例を示す図と、文書生成キーと追加メモキーが選択された場合の一例を示す図である。
図14】5領域評価基準データベースと10姿評価基準データベースの一例を示す図である。
図15】記録文書とメモ文書と5領域評価基準データベースと10姿評価基準データベースとを用いて領域点数テーブルの点数を算出する場合の一例を示す図である。
図16】観察記録入力画面から領域点数テーブルの点数を算出してレーダーチャートを表示する場合の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0018】
本発明の実施形態に係る情報処理システム1は、ユーザ端末10と、サーバ11と、ネットワーク12と、を備える。ユーザ端末10は、観察記録を作成するユーザ(例えば、保育士)や、観察記録を管理する管理者(例えば、保育士の上司や評価者)によって使用される。
【0019】
ユーザ端末10は、画面(ウィンドウ、画面)を表示する表示部(出力部)と、ユーザの操作により所定の指示の入力を受け付ける受付部(入力部)と、無線又は有線の通信用の通信部と、データを記憶させる記憶部と、各部を制御する処理部と、を備えている。ユーザ端末10の通信部は、ネットワーク12を介してサーバ11と通信可能である。ユーザ端末10は、例えば、タッチパネル付きの携帯端末装置(スマートフォン)、タブレット型端末装置、携帯用のノートパソコン等を含む。
【0020】
サーバ11は、一般的に使用されるコンピュータ等であり、例えば、無線及び有線通信用の通信部と、データを蓄積する記憶部と、各部を制御する処理部と、を備えている。サーバ11は、主に、ネットワーク12を経由してユーザ端末10とデータの送受信をする。
【0021】
ネットワーク12は、ユーザ端末10と、サーバ11とのそれぞれに通信可能に接続される。ネットワーク12は、Wi-Fi(登録商標)、アクセスポイントを介したLAN(Local Area Network)の他、無線基地局を介したWAN(Wide Area Network)、第3世代(3G)の通信方式、LTEなどの第4世代(4G)の通信方式、第5世代(5G)以降の通信方式、Bluetooth(登録商標)、特定小電力無線方式等の無線通信ネットワークを含む。
【0022】
尚、ユーザ端末10と、サーバ11とは、図示しないCPU、ROM、RAM、SSD等を内蔵しており、CPUは、例えば、RAMを作業領域として利用し、ROM、SSD等に記憶されているプログラムを実行する。後述する各処理部(各処理部)についても、CPUがプログラムを実行することで、各処理部の機能を実現する。
【0023】
次に、図1図12を参照しながら、本発明の実施形態に係る構成及び実行手順について説明する。先ず、ユーザ(例えば、保育士)が、ユーザ端末10を用いて、ネットワーク12を介して、所定の観察記録システムにアクセスすると、サーバ11のユーザ登録処理部101が、ユーザ端末10からのアクセスを受け付けて、ログイン処理を行う(図2:S101)。例えば、ユーザ登録処理部101は、観察記録システムのログイン画面200をユーザ端末10に表示させる。
【0024】
ここで、ユーザ登録処理部101の表示方法に特に限定は無い。例えば、図3Aに示すように、ログイン画面200には、所定のメッセージ201(例えば、「ログイン又はユーザ登録をしてください」)と、メールアドレスの入力欄202と、パスワードの入力欄203と、ログインキー204と、ユーザ登録キー205が表示される。
【0025】
ここで、ログイン画面200を確認したユーザが、未だユーザ登録を済ませていない場合、ユーザ登録キー205を選択すると、ユーザ登録処理部101は、ユーザ登録キー205の選択を受け付けて、図3Bに示すように、ユーザ登録画面206を表示して、ユーザから、ユーザ情報の入力を受け付ける。
【0026】
ここで、ユーザ情報とは、ユーザを一義的に識別可能な情報を意味し、例えば、ユーザの氏名や、ユーザをログイン可能なパスワード、ユーザのメールアドレス等を挙げることが出来る。ここでは、ユーザ情報として、ユーザ氏名と、メールアドレスと、パスワードを採用し、ユーザ登録画面206には、ユーザ氏名の入力欄207と、メールアドレスの入力欄208と、パスワードの入力欄209と、登録キー210とが表示される。
【0027】
さて、ユーザ登録画面206を確認したユーザは、ユーザ氏名の入力欄207にユーザ氏名(例えば、「xyz」)と、メールアドレスの入力欄208にメールアドレス(例えば、「abc@def」)と、パスワードの入力欄209にパスワード(例えば「123456」)を入力して、登録キー210を選択すると、ユーザ登録処理部101は、登録キー210の選択を受け付けて、サーバ11上の所定のユーザ登録データベース300を参照する。
【0028】
ここで、ユーザ登録データベース300に特に限定は無いが、例えば、図4Aに示すように、ユーザ登録データベース300には、登録済のユーザ氏名301と、登録メールアドレス302と、登録済の登録パスワード303とが関連付けられて記憶されている。
【0029】
そして、ユーザ登録処理部101は、参照したユーザ登録データベース300の登録メールアドレス301と、入力された入力メールアドレス(「abc@def」)とを比較して、入力メールアドレス(「abc@def」)と同じ登録メールアドレスが存在するか否かを判定する。
【0030】
判定の結果、入力メールアドレス(「abc@def」)と同じ登録メールアドレスが存在する場合、ユーザ登録処理部101は、ユーザが既に観察記録システムに登録済みである旨をユーザ端末10に表示して、入力メールアドレスと入力パスワードとを消去し、ユーザに、異なるメールアドレスとパスワードの入力を促す。
【0031】
一方、入力メールアドレス(「abc@def」)と同じ登録メールアドレスが存在しない場合、ユーザ登録処理部101は、ユーザに新規にユーザ登録させる旨をユーザ端末10に表示して、図4Bに示すように、入力ユーザ氏名(「xyz」)と、入力メールアドレス(「abc@def」)と、入力パスワード(「123456」)とのそれぞれを、ユーザ登録データベース300の登録ユーザ氏名301と、登録メールアドレス302と、登録パスワード303と、とのそれぞれに関連付けて記憶させる。これにより、観察記録システムに対するユーザのユーザ登録が完了する。
【0032】
そして、ユーザ登録処理部101は、ユーザ登録したユーザのユーザ端末10を観察記録システムにログインさせる。これにより、ユーザは、観察記録システムを利用することが出来る。
【0033】
ところで、既にユーザ登録したユーザが、ログイン画面200を確認した場合は、メールアドレスとパスワードを入力し、ログインキー204を選択すると、ユーザ登録処理部101は、ログインキー204の選択を受け付けて、ユーザ登録データベース300を参照する。そして、ユーザ登録処理部101は、参照したユーザ登録データベース300のうち、入力された入力メールアドレス(「abc@def」)と同じ登録メールアドレス302が存在し、且つ、入力された入力パスワード(「123456」)が、存在した登録メールアドレス302に関連付けられた登録パスワード303と一致するか否かを判定する。
【0034】
判定の結果、入力メールアドレス(「abc@def」)と同じ登録メールアドレス302が存在しない場合、又は、入力パスワード(「123456」)が、存在した登録メールアドレス302に関連付けられた登録パスワード303と一致しない場合、ユーザ登録処理部101は、入力メールアドレス(「abc@def」)と入力パスワード(「123456」)に誤りがある旨のエラー画面をユーザ端末10に表示し、正しいメールアドレスとパスワードの入力を促す。
【0035】
一方、入力メールアドレス(「abc@def」)と同じ登録メールアドレス302が存在し、且つ、入力パスワード(「123456」)が、存在した登録メールアドレス302に関連付けられた登録パスワード303と一致する場合、ユーザ登録処理部101は、入力メールアドレス(「abc@def」)と入力パスワード(「123456」)は正しいと判定し、ユーザ端末10を観察記録システムにログインさせる。これにより、既にユーザ登録したユーザは、観察記録システムを利用することが出来る。
【0036】
さて、ユーザ登録処理部101がユーザ端末10をログインさせると、ユーザ端末10に各種操作キーを選択可能に表示して、操作キーの選択を受け付ける。ここで、操作キーは、例えば、記録文書の作成キーや記録文書の評価キーを挙げることが出来る。
【0037】
そこで、ユーザは、記録文書の作成キーを選択すると、ユーザ登録処理部101が、作成キーの選択を受け付ける。そして、サーバ11のUI生成処理部102が、ユーザが観察する対象者(例えば、園児、幼児)の特徴を記録するために予め設定された複数のカテゴリ毎の複数の着眼点を記録する着眼点データベース400に基づいて、ユーザのユーザ端末10の画面上に、カテゴリ毎の着眼点を示す着眼点キー403を選択可能に表示する(図2:S102)。
【0038】
ここで、UI生成処理部102の表示方法に特に限定は無いが、例えば、UI生成処理部102は、着眼点データベース400を参照する。ここで、着眼点データベース400に特に限定は無いが、例えば、図5に示すように、複数のカテゴリ401(例えば、「食事」「運動」等)と、カテゴリ401毎の着眼点402とが関連付けて記憶されている。例えば、カテゴリ401の「食事」には、着眼点402の「離乳食」、「完食」、「残す」、「おやつ」、「ミルク」、「おいしそう」、「もどす」が関連付けられて記憶され、カテゴリ401の「運動」には、着眼点402の「四つん這い」、「高這い」、「寝返り」、「首を持ち上げる」、「はいはい」、「つかまり立ち」が関連付けられて記憶される。又、カテゴリ401の「情緒」には、着眼点402の「ニコニコ」、「笑顔」、「眠そう」、「機嫌が悪い」、「泣く」、「目が合う」、「ボーッとする」が関連付けられて記憶され、カテゴリ401の「遊び」には、着眼点402の「ぬいぐるみ」、「手遊び」、「握手」、「にらめっこ」、「おともだち」、「積み木」が関連付けられて記憶される。上述は、保育に関連するカテゴリと着眼点である。
【0039】
尚、ここでの着眼点データベース400は、保育に関連するカテゴリ401と着眼点402とに基づいて行っているが、適用する分野が、例えば、介護、医療、教育等の分野に変われば、これらのカテゴリ401と着眼点402は、その分野に従って設計される。
【0040】
そして、UI生成処理部102は、ユーザ端末10に観察記録入力画面600を表示する(図2:S103)。ここで、UI生成処理部102の表示方法に特に限定は無いが、UI生成処理部102は、例えば、図6に示すように、日時の入力欄601と、観察対象者氏名の入力欄602とを表示し、着眼点データベース400に記憶された複数のカテゴリ毎の複数の着眼点キー603と、文書生成キー604を選択可能に表示する。
【0041】
そこで、ユーザが、観察記録入力画面600を確認すると、日時の入力欄601に所定の日時(例えば、「1月23日」)と、観察対象者氏名の入力欄602に所定の観察対象者氏名(例えば、「uvw」)を入力し、複数の着眼点キー603(例えば、「離乳食」「残す」「おやつ」「ミルク」「おいしそう」「もどす」)のうち、観察対象者の観察結果に該当する着眼点キー603a(例えば、「離乳食」「残す」)を各カテゴリ毎に選択し、文書生成キー604を選択する。
【0042】
すると、UI生成処理部102は、各カテゴリ毎に選択された着眼点キー603aと、文書生成キー604との選択を受け付け、サーバ11の文書生成処理部103は、選択された複数の着眼点キー603が示す着眼点を所定の機械学習部に入力することで、選択された着眼点を考慮した記録文書を生成する(図2:S104)。
【0043】
ここで、機械学習部とは、あるデータの中から一定の規則を発見し、その規則に基づいて未知のデータに対する推測や予測などを実現する機械学習の手法を用いたコンピュータ、装置、ソフトウェア等を挙げることが出来る。機械学習については公知の技術を用いてもよく、機械学習に特に限定は無いが、例えば、ニューラルネットワーク、遺伝的アルゴリズム、強化学習等を用いることが出来る。
【0044】
ここでは、例えば、文書生成処理部103は、他のサーバに設けられた機械学習部にアクセスし、当該アクセスした機械学習部に、選択された各カテゴリ毎の着眼点をキーワードとして入力することで、機械学習部に各カテゴリ毎の着眼点を用いた所定の記録文書を生成させる。ここでは、カテゴリの「食事」では、着眼点の「離乳食」と「残す」が選択され、カテゴリの「運動」では、着眼点の「寝返り」と「つかまり立ち」が選択され、カテゴリの「情緒」では、着眼点の「機嫌が悪い」と「泣く」が選択され、カテゴリの「遊び」では、着眼点の「積み木」が選択されている。そのため、機械学習部では、各カテゴリ毎の着眼点を用いて、例えば、「離乳食は残しました。寝返りをしていました。つかまり立ちをしていました。今日は機嫌が悪い様子で、泣いてしまいましたが、積み木で遊ぶことができました。」の記録文書を生成する。これにより、着眼点を考慮した記録文書を生成することが出来る。
【0045】
さて、文書生成処理部103が記録文書の生成を完了すると、サーバ11の文書決定処理部104は、観察記録入力画面600の生成文書表示欄605に、生成された記録文書を編集可能に表示するとともに、決定キー607を選択可能に表示して、ユーザ端末10から記録文書の編集と、決定キー607の選択を受け付ける(図2:S105)。
【0046】
ここで、文書決定処理部104の表示方法に特に限定は無いが、文書決定処理部104は、図7に示すように、生成文書表示欄604に、生成された記録文書(例えば、「離乳食は残しました。寝返りをしていました。つかまり立ちをしていました。今日は機嫌が悪い様子で、泣いてしまいましたが、積み木で遊ぶことができました。」)を表示し、編集キー606と、決定キー607を選択可能に表示する。
【0047】
さて、例えば、ユーザが、表示された記録文書を確認し、編集する必要がないと判断すると、ユーザは決定キー607を選択する。すると、文書決定処理部104が、決定キー607の選択を受け付けて、サーバ11の文書登録処理部105は、ユーザ情報と、日時と、観察対象者と、生成された記録文書とを関連付けて、記録文書データベース500に登録する(図2:S106)。
【0048】
ここで、文書登録処理部105の登録方法に特に限定は無いが、例えば、文書登録処理部105は、ログイン中のユーザ端末10に基づいて、ログイン中のユーザのユーザ氏名(「xyz」)を取得するとともに、入力された日時(「1月23日))と観察対象者(「uvw」)とを取得する。そして、文書登録処理部105は、決定キー607が選択された際の記録文書(「離乳食は残しました。寝返りをしていました。つかまり立ちをしていました。今日は機嫌が悪い様子で、泣いてしまいましたが、積み木で遊ぶことができました。」)を取得して、記録文書データベース500を参照する。
【0049】
ここで、記録文書データベース500に特に限定は無いが、例えば、記録文書データベース500には、ユーザ氏名501と、対象者氏名502と、日時503と、記録文書504とが関連付けて記憶されている。そこで、文書登録処理部105は、取得したユーザ氏名(「xyz」)と日時(「1月23日))と観察対象者(「uvw」)と記録文書とを記録文書データベース500のユーザ氏名501と対象者氏名502と日時503と記録文書504とにそれぞれに関連付けて記憶させる。これにより、観察者のユーザと、観察対象者と、記録文書とを蓄積することが可能となる。又、複数存在する着眼点をユーザに選択させた上で、記録文書を生成して記憶させることで、観察者のユーザが現場で何に着目しているかのスキル(着眼点)を記録文書を通じて可視化することが可能となり、後述する管理者の他のユーザの評価の精度を高めることが出来る。
【0050】
一方、ユーザが、生成された記録文書を確認し、編集する必要があると判断すると、ユーザは編集キー606を選択する。すると、文書決定処理部104は、観察記録入力画面600の生成文書表示欄605において、生成された記録文書を、ユーザが手動で編集可能な状態にする。そして、ユーザが、キーボードキー等を活用して、手動で記録文書を変更したり修正したりして編集する。ここでは、例えば、ユーザが、記録文書を「離乳食は残すことが多いですが、お水はよく飲んでいらっしゃいます。お昼寝から起きると、自分で寝返りをしている姿勢を観察することができました。つかまり立ちをするときは、まだ安定感に欠けるため、お手伝いが必要ですが、日々上手になっています。今日は機嫌が悪い様子で、少し泣いてしまいましたが、積み木で集中力を発揮して遊ぶことができました。」と編集する。
【0051】
そして、ユーザは、編集した記録文書を確認した後、決定キー607を選択する。すると、文書決定処理部104が、決定キー607の選択を受け付けて、文書登録処理部105は、ユーザ情報と、日時と、観察対象者と、生成された記録文書とを関連付けて、記録文書データベース500に登録する(図2:S106)。
【0052】
ここでは、文書登録処理部105は、ユーザ氏名(「xyz」)と日時(「1月23日」)と観察対象者(「uvw」)と編集後の記録文書を記録文書データベース500のユーザ氏名501と対象者氏名502と日時503と記録文書504とにそれぞれに関連付けて記憶させる。つまり、文書決定処理部104が、ユーザの編集の操作を受け付け、文書生成処理部103により生成された記録文書を手動で修正可能としている。これにより、ユーザは、自身の意見等のスキルを反映させた記録文書504を蓄積することが可能となる。
【0053】
さて、文書登録処理部105が登録を完了すると、ユーザからの操作入力によって、登録後の記録文書を関係者(例えば、管理者)や所定のネットサービスに転送することが出来る。例えば、文書登録処理部105は、ユーザからの指示入力によって、観察対象者の保護者に記録文書をメールで送信したり、ICTサービス「CoDOMN」などの通信サービスに送信したりする。これにより、ユーザは、記録文書を関係者や保護者に簡単に共有化することが出来る。
【0054】
ここで、記録文書データベース500に登録された記録文書を、他のユーザ端末に見やすい所定の形式に調整する文書調整処理部106を設けても良い。例えば、文書登録処理部105が登録を完了すると、サーバ11の文書調整処理部106は、記録文書データベース500に登録された記録文書504を、他のユーザ端末10に見やすい所定の形式に調整する(図2:S107)。例えば、文書調整処理部106は、記録文書504を、所定のフォントやフォーマットで構成されたMicrosoft WordのファイルやPDFのファイル、HTMLファイルに変換して所定の形式に調整する。これにより、ユーザは、記録文書を見やすくすることで、関係者や保護者への理解を容易にすることが出来る。
【0055】
さて、他のユーザ(例えば、管理者)が、上述のユーザが登録した記録文書を評価する場合は、下記のようになる。例えば、他のユーザが、他のユーザのユーザ端末10を用いて、ネットワーク12を介して、上述の観察記録システムにアクセスすると、ユーザ登録処理部101が、ユーザ端末10からのアクセスを受け付けて、ログイン処理を行う(図2:S201)。ログイン処理は、上述と同様である。
【0056】
次に、ユーザ登録処理部101が、他のユーザのユーザ端末10をログインさせると、ユーザ端末10に各種操作キーを選択可能に表示する。ここで、他のユーザは、記録文書の評価キーを選択すると、ユーザ登録処理部101が、評価キーの選択を受け付ける。そして、サーバ11の文書評価処理部107は、観察記録システムにログインした他のユーザのユーザ端末10の画面上に、記録文書データベース500に登録された記録文書504を表示する(図2:S202)。
【0057】
ここで、文書評価処理部107の表示方法に特に限定は無いが、例えば、図10に示すように、文書評価処理部107は、記録文書評価画面700に日時欄701を表示して、他のユーザから、評価対象となる日時の入力を受け付ける。他のユーザが、例えば、所定の日時(「1月23日」)を日時欄701に入力すると、文書評価処理部107は、入力された日時(「1月23日」)を受付て、記録文書データベース500のうち、入力された日時(「1月23日」)に関連付けられたユーザ氏名501(「xyz」)と対象者氏名502(「uvw」)と記録文書504とを取得する。そして、文書評価処理部107は、取得したユーザ氏名501(「xyz」)と対象者氏名502(「uvw」)と記録文書504とを用いて、記録文書評価画面700のユーザ氏名欄702と対象者氏名欄703と記録文書欄704とにそれぞれ表示する。
【0058】
そして、文書評価処理部107は、記録文書評価画面700に、評価者氏名入力欄705と、評価点数入力欄706と、評価コメント入力欄705と、送信キー706とを表示して、記録文書への評価情報の入力を受け付ける(図2:S203)。
【0059】
ここで、文書評価処理部107は、ログイン中の他のユーザ端末10に基づいて、ログイン中の他のユーザのユーザ氏名(例えば、「lmn」)を取得して、記録文書評価画面700の評価者氏名入力欄705にユーザ氏名(「lmn」)を表示しても良い。
【0060】
さて、記録文書を評価する他のユーザが、記録文書評価画面700の記録文書欄704を確認して、評価点数入力欄706に所定の評価点数(例えば、「60点」)を入力し、評価コメント入力欄707に所定の評価コメント(例えば、「機嫌が悪い理由は分かりますか?」)を入力し、送信キー707を選択する。すると、文書評価処理部107は、評価点数(「60点」)と評価コメントと送信キー707の選択を記録文書への評価情報の入力として受け付けて、記録文書データベース500に、評価者氏名と、評価点数と、評価コメントとを関連付けて記憶させる(図2:S204)。
【0061】
ここで、文書評価処理部107の記憶方法に特に限定は無いが、例えば、記録文書データベース500に各種評価項目を追加して記憶する方法を挙げることが出来る。例えば、文書評価処理部107は、記録文書データベース500を参照して、この記録文書データベース500において、図11に示すように、ユーザ氏名501と、対象者氏名502と、日時503と、記録文書504とに加えて、評価者505と、評価点数506と、評価コメント507の評価項目を追加する。そして、文書評価処理部107は、評価されたユーザ氏名501(「xyz」)と対象者氏名502(「uvw」)と日時503(「1月23日」)と記録文書504とに関連付けられた評価者505と評価点数506と評価コメント507に評価者のユーザ氏名(「lmn」)と評価点数(「60点」)と評価コメントをそれぞれ関連付けて記憶させる。これにより、観察者の記録文書の情報と評価者の評価情報とを関連付けて蓄積することが可能である。又、ユーザは、他のユーザの評価点数506と評価コメント507によってスキルの向上を促すことが出来る。
【0062】
尚、他のユーザが評価しない場合は、記録文書データベース500において、評価者505と評価点数506と評価コメント507とがデータ無しの状態であっても良い。
【0063】
さて、文書評価処理部107が、他のユーザの評価情報を前記記録文書に関連付ける記憶を完了すると、サーバ11の着眼点抽出処理部108は、記録文書データベース500に登録された記録文書504と、記録文書504に関連付けられた評価情報(例えば、評価コメント507)とに基づいて、対象者の特徴を記録するために重要な着眼点402をカテゴリ401毎に抽出する(図2:S205)。
【0064】
ここで、着眼点抽出処理部108の抽出方法に特に限定は無いが、着眼点抽出処理部108が、ユーザ(観察者)や他のユーザ(管理者)の操作入力を受け付けることで、記録文書504や評価コメント507における特定の言葉(文字、文書等)を着眼点として抽出する手動方法でも良いし、着眼点抽出処理部108が、記録文書504や評価コメント507を所定のプログラムに入力することで、そのプログラムから出力される特定の言葉を着眼点として抽出する自動方法でも良い。又、これらの方法を併用しても構わない。
【0065】
手動方法では、例えば、先ず、ユーザ又は他のユーザが、記録文書504や評価コメント507を確認し、着眼点を表す言葉(例えば、「水をよく飲む」)を選択し、既存のカテゴリ401から、選択した言葉に関係するカテゴリ401(例えば、「食事」)を選択する。すると、着眼点抽出処理部108が、選択された言葉(「水をよく飲む」)とカテゴリ401(「食事」)の入力を受け付けて、所定のカテゴリ401において所定の言葉を着眼点として抽出することが出来る。
【0066】
ここで、仮に、選択された言葉に関係するカテゴリが既存のカテゴリ401に存在しない場合、ユーザが、選択された言葉に対応する新規のカテゴリを追加しても良い。この場合、着眼点抽出処理部400は、ユーザから新規のカテゴリの入力を受け付けることで、新規のカテゴリにおいて所定の言葉を着眼点として抽出する。
【0067】
一方、自動方法の場合、着眼点抽出処理部108は、記録文書504や評価コメント507を、複数の名詞や動詞などの単語に分類し、分類した単語と、着眼点データベース400の着眼点402とを各着眼点402毎に照合し、分類した単語が着眼点データベース400の着眼点402に存在するか否かを判定する。
【0068】
判定の結果、分類した単語が着眼点データベース400の着眼点402に存在する場合は、着眼点抽出処理部108は、例えば、新規の着眼点が存在しなかったことをユーザ端末10に通知することで、着眼点データベース400を更新せずに、処理を終了する。
【0069】
一方、分類した単語が着眼点データベース400の着眼点402に存在しない場合、着眼点抽出処理部108は、例えば、存在しなかった単語を着眼点の候補としてユーザ端末10に通知する。通知を確認したユーザは、着眼点の候補を新規の着眼点として採用するかを判断する。
【0070】
仮に、ユーザが、新規の着眼点として採用すると判断した場合、ユーザは、着眼点の候補を選択すると、着眼点抽出処理部108は、選択された着眼点の候補が、着眼点データベース400のカテゴリ401のうち、どのカテゴリ401に該当するかを問い合わせる。ユーザが、例えば、特定のカテゴリ401を選択すると、着眼点抽出処理部108は、選択された着眼点の候補とカテゴリ401とを受け付けて、所定のカテゴリ401において新規の着眼点を抽出することが出来る。
【0071】
尚、上述では、新規の着眼点が、どのカテゴリ401に該当するかの判断をユーザに選択させたが、これに限らず、着眼点抽出処理部108が、機械学習等のプログラムによって、新規の着眼点が属するカテゴリを自動で判断しても構わない。
【0072】
又、他の自動方法として、例えば、上述では、一の記録文書504が記録文書データベース500に新規に登録された後に、着眼点抽出処理部108が、着眼点402を抽出したが、これに限らず、例えば、所定数(例えば、10件)の記録文書504が記録文書データベース500に新規に登録された後に、着眼点抽出処理部108が、所定数の記録文書504から、頻度解析等のプログラムによって、頻繁に表れる名詞や動詞などの単語を着眼点として抽出する方法であっても良い。
【0073】
さて、着眼点抽出処理部108が抽出を完了すると、抽出したカテゴリ401毎の着眼点402に基づいて、着眼点データベース400のカテゴリ401毎の着眼点402を更新する(図2:S206)。
【0074】
ここで、着眼点抽出処理部108の更新方法に特に限定は無いが、例えば、着眼点抽出処理部108は、着眼点データベース400を参照し、図12に示すように、着眼点データベース400のうち、入力(選択)されたカテゴリ401(例えば、「食事」)に属する着眼点402を参照して、参照した着眼点402に、入力(選択)された言葉(例えば、「水をよく飲む」)を新規の着眼点402aとして関連付けて記憶させる。これにより、着眼点データベース400を更新することが出来る。
【0075】
尚、上述では、着眼点抽出処理部108は、着眼点データベース400に新規の着眼点402aを追加することで、当該着眼点データベース400を更新したが、これに限らず、例えば、着眼点抽出処理部108は、殆ど使用しない既存の未使用の着眼点を記録文書データベース500から抽出して、未使用の着眼点を着眼点データベース400から削除することで、当該着眼点データベース400を更新しても構わない。
【0076】
さて、着眼点データベース400が更新されると、次に、S102において、UI生成処理部102が、更新された着眼点データベース400に基づいて、ユーザのユーザ端末10の画面上に、カテゴリ毎の着眼点を示す着眼点キー403を選択可能に表示する(図2:S102)。これにより、記録文書504の蓄積を通じて、より新たな着眼点をユーザが選択することが可能となり、より現実に近い着眼点の抽出やそれに基づく記録文書の生成を実現することが出来る。
【0077】
以上のように、新規に着眼点を抽出することで、ユーザが保育・介護・医療・教育等の場面において、どのような点に注意すればよいかという学習をしてスキルを向上させたり、観察記録(記録文書)の充実や品質の向上に繋げたりすることが出来る。
【0078】
本発明では、観察者のスキルを示す着眼点のデータベースを用いた観察記録の自動生成と評価を特徴としている。又、本発明は、機械学習(アルゴリズム)を用いることで、観察者の入力に基づいた高度な記録文書の生成を実現する。これにより、保育・介護・医療・教育等の分野において、観察者のスキル(着眼点)を可視化し、自動で記録文書を生成することで、業務負担の軽減と、観察者ごとのスキル差を埋めることが可能となるのである。
【0079】
又、本発明では、観察対象者のどのような様子を記録するべきかを、過去の多数の観察記録者の観点から学習された結果として列挙された項目から、対応するものをユーザが選択するだけで、自動で記録文書を生成することで、業務負担の軽減と、観察者ごとのスキル差を埋めることが出来る。
【0080】
更に、本発明では、生成された記録文書を評価し、観察者のスキル向上を促すことが出来るとともに、保護者や関係者との情報共有も効率化することが出来る。
【0081】
そして、本発明では、保育・介護・医療・教育等の分野において、ユーザが定義した任意のカテゴリ及び着眼点を追加したり削除したり調整したりすることで、実社会で分析指標が変更になった場合にも、その実社会に対応出来る柔軟性を持たせている。更に、機械学習アルゴリズムを用いることで、新しいデータに基づいた文書生成を実現している。
【0082】
ところで、本発明では、記録文書504を記録文書データベース500に記録させた後に、他のユーザ端末10の他のユーザに記録文書504を評価させるように構成したが、これに限らず、UI生成処理部102が、ユーザから、任意のメモの入力を受け付けても良いし、文書評価処理部107が、所定の評価基準データベースを用いて、記録文書やメモ文書を数値的に評価しても構わない。
【0083】
例えば、S103において、UI生成処理部102は、図13に示すように、観察記録入力画面600に、日時の入力欄601と、観察対象者氏名の入力欄602と、複数のカテゴリ毎の複数の着眼点キー603と、文書生成キー604とを選択可能に表示する。その際に、UI生成処理部102は、更に、メモを入力することが可能な追加メモキー608を選択可能に表示する(図2:S103)。
【0084】
そこで、ユーザは、日時の入力欄601に所定の日時を入力し、観察対象者氏名の入力欄602に所定の観察対象者氏名を入力し、複数の着眼点キー603のうち、観察対象者の観察結果に該当する着眼点キー603を各カテゴリ毎に選択し、文書生成キー604を選択する。
【0085】
すると、文書生成処理部103は、選択された着眼点を考慮した記録文書を生成し(図2:S104)、文書決定処理部104は、観察記録入力画面600の生成文書表示欄605に、生成された記録文書を編集可能に表示する(図2:S105)。ここでは、例えば、文書決定処理部104は、生成文書表示欄605に「マット運動をチャレンジしました。、、、」を表示する。又、文書決定処理部104は、編集キー606と、決定キー607を選択可能に表示し、ユーザによる生成文書の編集や生成文書の決定を可能とする。
【0086】
又、ユーザが、例えば、追加メモキー608を選択して、所定のメモ文書を入力すると、文書決定処理部104は、入力されたメモ文書を受け付けて、更に、メモ文書表示欄609に「マット運動について、、、」を表示する。これにより、ユーザは、機械学習部で生成される生成文書だけでなく、自分の言葉でメモ文書を入力して、記録に残すことが可能となる。
【0087】
ここで、ユーザが、生成文書表示欄605やメモ文書表示欄609を見ながら、決定キー607を選択すると、文書登録処理部105は、ユーザ情報と、日時と、観察対象者と、生成された記録文書とを関連付けて、記録文書データベース500に登録する(図2:S106)。今回は、文書登録処理部105は、記録文書に加えてメモ文書を記録文書データベース500に登録することになる。
【0088】
ここで、記録文書データベース500に記録文書やメモ文書が登録されると、文書評価処理部107が、所定の評価基準データベースを用いて、記録文書やメモ文書を自動的に評価することが出来る。
【0089】
評価の基準となる所定の評価基準データベースに特に限定は無いが、例えば、図14に示すように、5領域評価基準データベース1400と、10姿評価基準データベース1401とを挙げることが出来る。5領域評価基準データベース1400は、「保育所保育指針」と「幼稚園教育要領」と「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」に基づいて、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の目標とする姿を示す5領域で構成されており、具体的には、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5つの領域に分類されている。例えば、5領域評価基準データベース1400は、5つの領域1400aと、当該領域の具体的な内容1400bとを関連付けて記憶している。
【0090】
又、10姿評価基準データベース1401は、5つの領域に基づいて、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の具体例を示す10つの姿で構成されており、具体的には、「健康な心と身体」、「自立心」、「協同性」、「道徳性・規範意識の芽生え」、「社会生活との関わり」、「思考力の芽生え」、「自然との関わり・生命尊重」、「数量・図形、文字などへの関心・感覚」、「言葉による伝えあい」、「豊かな感性と表現」の10の姿に分類されている。例えば、10姿評価基準データベース1401は、10の姿1401aと、当該姿の具体的な内容1401bとを関連付けて記憶している。
【0091】
このように、評価基準データベースを、「保育のねらい」に即した5領域評価基準データベース1400と、10姿評価基準データベース1401とで構成することで、現場の保育士に、上述した5つの領域や10の姿を意識させることが可能となる。
【0092】
さて、文書評価処理部107が、5領域評価基準データベース1400と、10姿評価基準データベース1401とを用いて、記録文書やメモ文書を評価する方法に特に限定は無い。例えば、文書評価処理部107は、記録文書やメモ文書が登録されると、図15に示すように、5領域評価基準データベース1400と、10姿評価基準データベース1401とを参照して、記録文書の各単語と、5領域評価基準データベース1400の具体的な内容1400bの各単語とを比較して、記録文書の単語が、具体的な内容1400bの単語と類似するか否かを判定し、5領域評価基準データベース1400の5つの領域1400a毎に、記録文書の単語の類似度を算出する。又、文書評価処理部107は、記録文書の単語が、10姿評価基準データベース1401の具体的な内容1401bの単語と類似するか否かを判定し、10姿評価基準データベース1401の10の姿1401a毎に、記録文書の単語の類似度を算出する。
【0093】
ここで、単語の類似度を算出する方法に特に限定は無く、例えば、記録文書の文字列と具体的な内容の文字列との一致度を算出する方法や記録文書の文脈と具体的な内容の文書中の文脈に基づいた意味の一致度を算出する方法を挙げることが出来る。
【0094】
更に、メモ文書についても同様であり、文書評価処理部107は、メモ文書の各単語と、5領域評価基準データベース1400の具体的な内容1400bの各単語とを比較して、メモ文書の単語が、具体的な内容1400bの単語と類似するか否かを判定し、5つの領域1400a毎に、メモ文書の単語の類似度を算出する。又、文書評価処理部107は、メモ文書の単語が、具体的な内容1401bの単語と類似するか否かを判定し、10姿評価基準データベース1401の10の姿1401a毎に、メモ文書の単語の類似度を算出する。
【0095】
そして、文書評価処理部107は、5つの領域1400a毎の類似度と、10の姿1401a毎の類似度に基づいて、記録文書とメモ文書の点数化を行う。点数化の方法に特に限定は無く、例えば、10の姿1401aのそれぞれは、5つの領域1400aのそれぞれに対応することから、文書評価処理部107は、10の姿1401a毎の類似度を、対応する5つの領域1400aの類似度に変換して、5つの領域1400a毎の類似度を加算することで、5つの領域1400a毎の点数を算出する。ここで、10の姿1401a毎の類似度に、所定の重み付けを行って、5つの領域1400aの類似度に変換することで、10の姿1401aの重み付けに応じて、5つの領域1400a毎の点数を算出することが出来る。
【0096】
そして、文書評価処理部107は、領域点数テーブル1500を作成する。領域点数テーブル1500には、図15に示すように、5つの領域1500aと、当該領域1500aで加算された点数1500bとが関連付けて記憶されている。これにより、ユーザが決定した記録文書やメモ文書を自動的に点数化して、評価することが可能となる。特に、5つの領域1500a毎の点数1500bは、それぞれの5つの領域の充足度を示すことになるから、ユーザは、5つの領域1500aのそれぞれについて、どの程度、充足するのかを数値的に確認することが可能となる。
【0097】
更に、文書評価処理部107は、領域点数テーブル1500を作成することで、記録文書やメモ文書を、5つの領域に基づいて可視化することが可能となる。例えば、図16に示すように、文書評価処理部107は、登録された記録文書やメモ文書と、5領域評価基準データベース1400と、10姿評価基準データベース1401とに基づいて、上述した領域点数テーブル1500の5つの領域1500a毎に点数1500bを算出する。そして、文書評価処理部107は、領域点数テーブル1500を用いて、5つの領域1500a毎の点数1500bのグラフを作成する。ここで、グラフの作成方法に特に限定は無いが、例えば、図16に示すように、文書評価処理部107は、5つの領域1500aの点数1500bを正多角形上に表現したレーダーチャート1600を作成することが出来る。これにより、ユーザや他のユーザは、レーダーチャート1600を確認することで、記録文書やメモ文書を簡単に評価することが可能となる。
【0098】
ここで、文書評価処理部107は、レーダーチャート1600の他に、5つの領域1500a毎の点数1500bに使用した5領域評価基準データベース1400の具体的な内容1400bや10姿評価基準データベース1401の具体的な内容1401bを例文1601として5つの領域1500a毎に表示しても良い。これにより、ユーザや他のユーザは、レーダーチャート1600を見ながら、「保育所保育指針」や「幼稚園教育要領」、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」を意識して確認することが可能となる。
【0099】
このように、本発明では、保育士の簡単な操作によって、子供たちの様子を記録文書で自動的に記録することが可能となる。又、本発明では、記録文書やメモ文書を数値化することで、保育士は、子供たちの日々の成長を数値で確認することが可能となるとともに、数値を経時的に蓄積することで、子供たちの成長具合も数値で確認することが可能となる。その結果、保育士は、子供たちへの見守り方の策定や子供たちの将来の保育計画の立案が容易になり、より充実した子供たちへの保育を実現することが出来るのである。
【0100】
ここで、文書評価処理部107は、レーダーチャート1600を作成して表示したが、これに限らず、複数の異なる形式のユーザインタフェース(UI)を生成しても構わない。ユーザインタフェースとして、レーダーチャートの他に、円グラフ、帯グラフ、棒グラフ、折れ線グラフ等を挙げることが出来る。これにより、ユーザインタフェースが変更された場合でも、システムの機能を保持することが可能であり、ユーザの視認性に即したユーザインタフェースの設計を可能とする。
【0101】
尚、本発明では、保育に関して、5領域評価基準データベースと、10姿評価基準データベースとを設定して、記録文書を数値化したが、これに限らず、介護や医療、教育の現場であれば、それぞれの分野に応じた評価基準データベースを作成することで、それぞれの分野の記録文書を数値化して評価することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0102】
以上のように、本発明に係る情報処理システム及び情報処理方法は、保育・介護・医療・教育等の現場において、対象者を観察して記録する分野に有用であり、観察者のスキル(着眼点)を可視化し、自動で記録文書を生成することで、業務負担の軽減と、観察者ごとのスキル差を埋めることが可能な情報処理システム及び情報処理方法として有効である。又、本発明に係る情報処理システム及び情報処理方法は、生成された記録文書を評価し、観察者のスキル向上を促すことが出来るとともに、保護者や関係者との情報共有も効率化することが可能である。
【符号の説明】
【0103】
10 ユーザ端末
11 サーバ
12 ネットワーク
101 ユーザ登録処理部
102 UI生成処理部
103 文書生成処理部
104 文書決定処理部
105 文書登録処理部
106 文書調整処理部
107 文書評価処理部
108 着眼点抽出処理部
200 ログイン画面
206 ユーザ登録画面
300 ユーザ登録データベース
400 着眼点データベース
500 記録文書データベース
600 観察記録入力画面
700 記録文書評価画面
【要約】
【解決手段】UI生成処理部102は、ユーザが観察する対象者の特徴を記録するために予め設定された複数のカテゴリ401毎の複数の着眼点402を記録する着眼点データベース400に基づいて、ユーザ端末10の画面上に、着眼点キー603を選択可能に表示して、ユーザ端末10から着眼点キー603の選択を受け付ける。文書生成処理部103は、選択された着眼点キー603が示す着眼点を所定の機械学習に入力することで、着眼点を考慮した記録文書を生成する。文書決定処理部104は、ユーザ端末10の画面上に、生成された記録文書を編集可能に表示するとともに、記録文書の決定キー607を選択可能に表示して、ユーザ端末10から記録文書の編集と、決定キー607の選択を受け付ける。文書登録処理部105は、決定キー607が選択されると、決定キー607が選択された際の記録文書を、他のユーザ端末に表示可能な所定の記録文書データベース500に登録する。
【選択図】図1
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