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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】インターホン機器
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/02 20060101AFI20240712BHJP
   H04M 9/00 20060101ALI20240712BHJP
   H05K 7/00 20060101ALI20240712BHJP
   H05K 5/03 20060101ALI20240712BHJP
【FI】
H04M1/02 G
H04M9/00 Z
H05K7/00 L
H05K5/03 A
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020056453
(22)【出願日】2020-03-26
(65)【公開番号】P2021158506
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2023-01-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000100908
【氏名又は名称】アイホン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】宮本 翔平
【審査官】松原 徳久
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-180772(JP,A)
【文献】特開2001-217912(JP,A)
【文献】特開2017-139565(JP,A)
【文献】特開2009-231960(JP,A)
【文献】特開2019-092092(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/02-1/23
9/00-9/10
H05K5/00-7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケースの表面に、ケーブルを接続可能な接続端子を露出させる端子口が開設されているとともに、前記本体ケースに、前記接続端子を被覆する端子カバーが設けられたインターホン機器であって、
前記接続端子には、前記本体ケースの中央側から前記ケーブルが接続可能となっているとともに、
前記本体ケースの表面における前記端子口の前記本体ケース中央側に隣接した箇所に、前記ケーブルを配線するための配線凹部が設けられており、
さらに、前記端子カバーが、前記接続端子を被覆する被覆姿勢と、前記本体ケースの表面に対して起立する開放姿勢との間で片開き可能となっているとともに、
前記端子カバーに、前記被覆姿勢において、前記配線凹部を覆う配線カバー部が設けられており、
前記配線カバー部により覆われる前記配線凹部内の空間が、前記ケーブルを配線する第1の配線空間とされていることを特徴とするインターホン機器。
【請求項2】
前記本体ケースの後面に前記端子口が開設され、当該端子口内に前記接続端子が露出しているとともに、前記本体ケースの後面で前記端子口よりもケース中央側に、後方へ隆起する隆起部が設けられている一方、
前記配線カバー部が前記隆起部側へ延びているとともに、前記配線カバー部の先端が後方へ折り曲げられて、当該折り曲げ箇所と前記隆起部の表面との間に隙間が形成されており、
前記隙間が、前記第1の配線空間から連通する第2の配線空間とされていることを特徴とする請求項1に記載のインターホン機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばインターホン親機等の接続端子を覆うカバー部材を備えたインターホン機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来一般的なインターホン機器には、他の機器から延びるケーブルを接続する接続端子が内蔵されている。そして、インターホン機器の本体ケースには、そのような接続端子を露出させる開口が設けられているとともに、当該開口を開閉するカバー部材が取り付けられている(たとえば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-139565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、インターホン機器の小型化に伴い、接続端子に接続されるケーブルの配線自由度が低下している。したがって、特に接続端子の近傍において、ケーブルを所望の態様でスムーズに配線したいという要求がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、特に接続端子の近傍において、ケーブルをスムーズに配線することができるインターホン機器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、本体ケースの表面に、ケーブルを接続可能な接続端子を露出させる端子口が開設されているとともに、本体ケースに、接続端子を被覆する端子カバーが設けられたインターホン機器であって、接続端子には、本体ケースの中央側からケーブルが接続可能となっているとともに、本体ケースの表面における端子口の本体ケース中央側に隣接した箇所に、ケーブルを配線するための配線凹部が設けられており、さらに、端子カバーが、接続端子を被覆する被覆姿勢と、本体ケースの表面に対して起立する開放姿勢との間で片開き可能となっているとともに、端子カバーに、被覆姿勢において、配線凹部を覆う配線カバー部が設けられており、配線カバー部により覆われる配線凹部内の空間が、ケーブルを配線する第1の配線空間とされていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、接続端子には、本体ケースの中央側からケーブルを接続可能としている。また、本体ケースの表面における端子口の本体ケース中央側に隣接した箇所に、ケーブルを配線するための配線凹部を設けている。さらに、端子カバーに、接続端子を被覆する被覆姿勢において、配線凹部を覆う配線カバー部を設けており、配線カバー部により覆われる配線凹部内の空間を、ケーブルを配線する第1の配線空間としている。したがって、本体ケースの表面において、接続端子に接続されるケーブルのスムーズな配線を実現することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、本体ケースの後面に端子口が開設され、当該端子口内に接続端子が露出しているとともに、本体ケースの後面で端子口よりもケース中央側に、後方へ隆起する隆起部が設けられている一方、配線カバー部が隆起部側へ延びているとともに、配線カバー部の先端が後方へ折り曲げられて、当該折り曲げ箇所と隆起部の表面との間に隙間が形成されており、隙間が、第1の配線空間から連通する第2の配線空間とされていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、本体ケースの後面に端子口を開設し、当該端子口内に接続端子を露出させているとともに、本体ケースの後面で端子口よりもケース中央側に、後方へ隆起する隆起部を設ける一方、配線カバー部を隆起部側へ延ばすとともに、配線カバー部の先端を後方へ折り曲げ、当該折り曲げ箇所と隆起部の表面との間に隙間を形成しており、その隙間を、第1の配線空間から連通する第2の配線空間としている。したがって、たとえば壁面に埋設される設置ボックス内に隆起部を収容する格好でインターホン機器を設置するような場合、折り曲げ箇所についても設置ボックス内へ収容させるようにすれば、ケーブルを設置ボックス内へ配線するにあたり、極めてスムーズな配線を実現することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、接続端子には、本体ケースの中央側からケーブルを接続可能としている。また、本体ケースの表面における端子口の本体ケース中央側に隣接した箇所に、ケーブルを配線するための配線凹部を設けている。さらに、端子カバーに、接続端子を被覆する被覆姿勢において、配線凹部を覆う配線カバー部を設けており、配線カバー部により覆われる配線凹部内の空間を、ケーブルを配線する第1の配線空間としている。したがって、本体ケースの表面において、接続端子に接続されるケーブルのスムーズな配線を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】インターホン親機を前面側から示した説明図である。
図2】設置ボックスが取り付けられたインターホン親機を後側から示した斜視説明図である。
図3】インターホン親機を後面側から示した説明図である。
図4】インターホン親機の後面側を下方から示した斜視説明図である。
図5】端子カバーを示した斜視説明図である。
図6】端子カバーを開放姿勢とした状態のインターホン親機を後側から示した斜視説明図である。
図7】設置ボックスが取り付けられたインターホン親機の端子カバー部分での水平断面を示した説明図である。
図8】ケーブルが配線された状態にあるインターホン親機を後側から示した斜視説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態となるインターホン親機について、図面にもとづき詳細に説明する。
【0012】
図1は、インターホン親機1を前面側から示した説明図である。図2は、設置ボックス50が取り付けられたインターホン親機1を後側から示した斜視説明図である。図3は、インターホン親機1を後面側から示した説明図である。図4は、インターホン親機1の後面側を下方から示した斜視説明図である。図5は、端子カバー11を示した斜視説明図である。図6は、端子カバー11を開放姿勢とした状態のインターホン親機1を後側から示した斜視説明図である。図7は、設置ボックス50が取り付けられたインターホン親機1の端子カバー11部分での水平断面を示した説明図である。図8は、ケーブルL、L・・が配線された状態にあるインターホン親機1を後側から示した斜視説明図である。
【0013】
インターホン親機1は、前側に配置される前ケース2と、前ケース2の後側に組み付けられる後ケース3とからなる本体ケースを有しており、本体ケースの前面中央から上部にかけては、インターホン子機(図示せず)で撮像された映像等を表示する表示部4が設けられている。また、表示部4の右側には、インターホン子機との間で通話するためのスピーカ部5が設けられている。さらに、表示部4の下側には、自身の設定等のための設定ボタン6、6・・と、インターホン子機との間で通話するためのマイク部7とが設けられている。加えて、本体ケースの前面下部で、設定ボタン6、6・・の更に下側には、インターホン子機からのインターホン子機からの呼び出しに対する応答時に操作する応答ボタン8等の他の操作ボタンが設けられている。そして、このようなインターホン親機1は、居室内の壁面等に設置されており、インターホン子機からの呼び出しに応じて表示部4に映像を表示するとともに、応答ボタン8が押し込み操作されたことをもって、インターホン子機との間での通話を可能な状態とする。
【0014】
ここで、本発明の要部となるインターホン親機1における端子カバー11の構造について説明する。
本体ケースの後面中央には、後ケース3の表面から後方へ隆起した収納部40が設けられており、収納部40には、電源基板(図示せず)が内蔵され、該電源基板上に搭載された電源端子41が露出しているとともに、電源端子41を被覆/露出させるための電源カバー42が取り付けられている。また、本体ケースには、インターホン子機との間での通話を始めとしてインターホン親機1の主たる動作を制御する制御基板(図示せず)が内蔵されている。該制御基板には、インターホン子機側から延びるケーブルL、L・・(図8に示す)を接続可能な接続端子10が搭載されており、本体ケースの後面(すなわち後ケース3の表面)で収納部40の右側となる箇所には、接続端子10を露出させるための端子口12が開設されている。なお、接続端子10は、左右方向で本体ケースの中央側からケーブルL、L・・を接続可能に設けられている。
【0015】
また、本体ケースの後面で端子口12の左側には、周囲よりも前方へ凹んだ配線凹部13が設けられており、該配線凹部13は、端子口12の左縁から収納部40の右側面まで延びている。一方、本体ケースの後面で端子口12の右側には、上下方向を軸として後述する端子カバー11を片開き可能に軸支するための軸支部14A、14Bが設けられている。上側の軸支部14Aは、下方に開口する軸孔16と、軸孔16から左側へ切り込まれた第1の係止孔17とを有しており、下側の軸支部14Bは、下方に開口する軸孔16を有している。また、本体ケースの後面において、上下方向で軸支部14Aと軸支部14Bとの間となる位置には、後ケース3の前ケース2への組み付けに伴い、前ケース2側から後方へ突出している規制突起9が差し込まれる差込孔15が開設されている。加えて、配線凹部13の上側には第2の係止孔18が、配線凹部13の下側には第3の係止孔19が夫々設けられている。
【0016】
さらに、本体ケースの後面には、端子口12(接続端子10を含む)の後方を被覆する端子カバー11が、上下方向を軸として片開き可能に取り付けられている。端子カバー11は、板状に成形されたカバー部と、カバー部の右端に設けられた軸部とを備えた合成樹脂製の部材である。
【0017】
カバー部は、接続端子10の後方を覆うための端子カバー部21と、端子カバー部21から左方へ延び、配線凹部13の後方を覆うための配線カバー部22とを有する。そして、配線カバー部22の左端には、後方へ折り曲げられた折り曲げ部23が設けられている。また、配線カバー部22の上縁には、第2の係止孔18に係止可能な係止片24が上方へ突設されている。また、折り曲げ部23の下端には、第3の係止孔19に係止可能な係止爪25が下方へ突設されている一方、折り曲げ部23の上端には、左方へ突出する上壁26が設けられている。
【0018】
軸部は、カバー部の上端から右方へ突設された上腕部、及び上腕部の上面から上方へ突出する軸を有する上軸部27Aと、カバー部の下端から右方へ突設された下腕部、及び下腕部の上面から上方へ突出する軸を有する下軸部27Bとを備えている。上軸部27Aの軸と下軸部27Bの軸とは、同軸上に配されている。また、下軸部27Bの軸先端と上軸部27Aの上腕部とは、所定間隔だけ隔てられている。さらに、上軸部27Aの軸には、左方へ突出する係止突起29が設けられており、該係止突起29は、端子カバー11を後述するような被覆姿勢とした際、第1の係止孔17に係止可能となっている。
【0019】
上述したような端子カバー11は、後ケース3を前ケース2に組み付ける前に、両軸部27A、27Bの軸を、夫々対応する軸支部14A、14Bの軸孔16を差し込んで仮支持させた後、その状態のまま後ケース3を前ケース2に組み付けることによって、本体ケースに取り付けられる。そして、そのように取り付けられた端子カバー11は、カバー部が後ケース3の表面と略平行になる被覆姿勢において、係止突起29が第1の係止孔17に入り込むとともに、係止片24が第2の係止孔18に、係止爪25が第3の係止孔19に夫々係止するロック位置と、係止突起29が第1の係止孔17から抜け出ているとともに、係止片24と第2の係止孔18との係止、及び係止爪25と第3の係止孔19との係止が解除されている解除位置との間を上下方向へスライド可能となっている。また、解除位置に位置させることで、端子カバー11は、上記被覆姿勢と、カバー部が後ケース3の表面に対して略90度起立する開放姿勢との間で、上下方向を軸として片開き可能となる。なお、後ケース3の前ケース2への組み付けに伴い、規制突起9が差込孔15を貫通して後方へ突出し、上下方向で上軸部27Aの上腕部と軸支部14Bとの間に位置し、端子カバー11が解除位置を超えて下方へスライドしようとすると、上軸部27Aの上腕部と干渉し、それ以上の下方へのスライドを規制するようになっている。
【0020】
そして、端子カバー11を被覆姿勢としてロックすることで、接続端子10の後方が端子カバー11の端子カバー部21により覆われるとともに、接続端子10の左側(接続端子10へのケーブルL、L・・の接続方向で手前側)に、配線凹部13の後方が端子カバー11の配線カバー部22により覆われてなる空間が形成され、当該空間がケーブルL、L・・を配線するための第1の配線空間S1とされる。また、端子カバー11の折り曲げ部23と収納部40の側面との間に生じる隙間が、第1の配線空間S1と連通した第2の配線空間S2となる。したがって、接続端子10に左側から接続されるケーブルL、L・・は、後ケース3の表面に沿って左右方向でケース中央側へ導かれるとともに、収納部40の側面に沿って後方へ導かれることになる(図8)。そして、インターホン親機1は、壁面に埋設される設置ボックス50に収納部40を収容する格好(図2)で壁面に設置されることになるが、端子カバー11の折り曲げ部23も設置ボックス50内に収容させる(図7)ことで、ケーブルL、L・・を設置ボックス50内へスムーズに導くことができる。
【0021】
以上のような構成を有するインターホン親機1によれば、端子カバー11を、カバー部が後ケース3の表面と略平行になる被覆姿勢と、カバー部が後ケース3の表面に対して略90度起立する開放姿勢との間で、上下方向を軸として片開き可能に取り付けるとともに、端子カバー11のカバー部として、接続端子10の後方を覆う端子カバー部21と、端子カバー部21から左方へ延び、端子口12の左側に設けられた配線凹部13の後方を覆う配線カバー部22とを設けている。そして、配線凹部13の後方を端子カバー11の配線カバー部22で覆うことにより後ケース3の後面と端子カバー11との間に形成された空間を、接続端子10に接続されるケーブルL、L・・を配線するための第1の配線空間S1としている。したがって、接続端子10に接続されるケーブルL、L・・のスムーズな配線を実現することができる。
【0022】
また、本体ケースの後面に端子口12を開設し、当該端子口12内に、本体ケースの中央側からケーブルL、L・・を接続可能に接続端子10を露出させるとともに、本体ケースの後面で端子口12よりもケース中央側に、後方へ隆起する収納部40を設ける一方、配線カバー部22及び配線凹部13を収納部40側へ延ばすとともに、配線カバー部22の先端に後方へ折り曲げられた折り曲げ部23を設け、当該折り曲げ部23と収納部40の側面との間に隙間を形成しており、その隙間を、第1の配線空間S1から連通する第2の配線空間S2としている。したがって、たとえば壁面に埋設される設置ボックス50内に収納部40を収容する格好でインターホン親機1を設置するような場合、折り曲げ部23についても設置ボックス50内へ収容させるようにすれば、ケーブルL、L・・を設置ボックス50内へ配線するにあたり、極めてスムーズな配線を実現することができる。
【0023】
さらに、端子カバー11を軸方向へスライド可能に設けるとともに、軸方向へのスライドによって、係止突起29が第1の係止孔17に差し込み/抜け出しするとともに、係止片24や係止爪25と第2の係止孔18や第3の係止孔19とが係止/解除され、端子カバー11が被覆姿勢のままロック/解除されるようになっている。したがって、ケーブルL、L・・を介して端子カバー11に開放姿勢側への負荷がかかったとしても、端子カバー11が片開きするようなことがなく、端子カバー11が不用意に片開きしてしまうような事態を確実に防止することができる。
【0024】
なお、本発明に係るインターホン機器は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、インターホン機器の全体的な構成は勿論、端子カバーやケーブルの配線に係る構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
【0025】
たとえば上記実施形態では、端子口を本体ケースの後面に開設しているが、本体ケースの側面に開設する等してもよく、端子口の位置や接続端子の向き(どの方向からケーブルを接続するか)等については適宜設計変更可能であり、端子カバーの形状(特に配線カバー部の形状、位置)や端子カバーの片開きに係る軸方向についても、端子口の位置や接続端子の向きに応じて適宜設計変更することができる。
また、上記実施形態では、本体ケースの表面に配線凹部を設けているが、そのような配線凹部を設けずともよく、実施形態における上壁のように、端子カバーの周縁に本体ケースの表面側へ折り曲げられた壁部を設ける等して対応することも可能である。
【0026】
さらに、上記実施形態では、端子カバーを被覆姿勢のまま軸方向へスライドさせることにより、端子カバーをロック/解除可能としているが、そのようなロック構造を設けないとしても何ら問題はない。
加えて、上記実施形態ではインターホン親機について説明しているが、本発明は、インターホン子機や集合玄関機等の他のインターホン機器に対しても好適に採用することができる。
【符号の説明】
【0027】
1・・インターホン機器、2・・前ケース(本体ケース)、3・・後ケース(本体ケース)、10・・接続端子、11・・端子カバー、12・・端子口、13・・配線凹部、14A、14B・・軸支部、22・・配線カバー部、23・・折り曲げ部、27A・・上軸部、27B・・下軸部、40・・収納部(隆起部)、L・・ケーブル、S1・・第1の配線空間、S2・・第2の配線空間。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8