IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 太陽工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-複合膜材 図1
  • 特許-複合膜材 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】複合膜材
(51)【国際特許分類】
   E04H 15/54 20060101AFI20240712BHJP
   B32B 7/027 20190101ALI20240712BHJP
   B32B 3/24 20060101ALI20240712BHJP
【FI】
E04H15/54
B32B7/027
B32B3/24 Z
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020136650
(22)【出願日】2020-08-13
(65)【公開番号】P2022032648
(43)【公開日】2022-02-25
【審査請求日】2023-07-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000204192
【氏名又は名称】太陽工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100137143
【弁理士】
【氏名又は名称】玉串 幸久
(72)【発明者】
【氏名】北田 拓也
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-525188(JP,A)
【文献】実開昭56-017125(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 15/00 - 15/64
E04H 7/00 - 7/32
B32B 1/00 - 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外膜と、
前記外膜の周縁部に周縁部が固着された内膜と、
前記外膜と前記内膜との間に収容された断熱材と、
前記内膜と前記外膜のうちの少なくとも一方に少なくとも一部が固着されるとともに、前記断熱材と前記内膜とに接触するように前記断熱材と前記内膜との間に配置された第1のメッシュと、を備え、
前記第1のメッシュは、その周縁部が前記内膜の周縁部と前記外膜の周縁部とに溶着されることにより、前記内膜に固着されている、
複合膜材。
【請求項2】
前記外膜と前記内膜のうちの少なくとも一方に少なくとも一部が固着されるとともに、前記断熱材と前記外膜とに接触するように前記断熱材と前記外膜との間に配置された第2のメッシュを更に備える、
請求項1に記載の複合膜材。
【請求項3】
前記第1のメッシュは、ガラスクロスによって形成されている、
請求項1または請求項2に記載の複合膜材。
【請求項4】
前記断熱材は、グラスウールによって形成されている、
請求項1~のいずれか1項に記載の複合膜材。
【請求項5】
外膜と、
前記外膜の周縁部に周縁部が固着された内膜と、
前記外膜と前記内膜との間に収容された断熱材と、
前記内膜と前記外膜のうちの少なくとも一方に少なくとも一部が固着されるとともに、前記断熱材と前記内膜とに接触するように前記断熱材と前記内膜との間に配置された第1のメッシュと、を備え、
前記断熱材は、グラスウールによって形成されている、
複合膜材。
【請求項6】
前記外膜と前記内膜のうちの少なくとも一方に少なくとも一部が固着されるとともに、前記断熱材と前記外膜とに接触するように前記断熱材と前記外膜との間に配置された第2のメッシュを更に備える、
請求項5に記載の複合膜材。
【請求項7】
前記第1のメッシュは、ガラスクロスによって形成されている、
請求項5または請求項6に記載の複合膜材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合膜材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、エアドームやテント等の膜構造建築物等に複合膜材が使用されている。例えば、特許文献1の複合膜材は、外膜と、外膜の周縁部に周縁部が固着された内膜と、前記外膜と前記内膜との間に収容された断熱材と、を有する。断熱材は、前記外膜や前記内膜に接着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2010-525188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば、内膜や外膜がテフロン(登録商標)のような難接着材料で形成されている場合には、断熱材を内膜や外膜に固着することができないので、このような場合、例えば、風雨などによって内膜と外膜とが大きく揺れると、内膜と外膜との間に収容されている断熱材が内膜と外膜に対してずれてしまう。また、屋根の勾配によっても断熱材が内膜と外膜に対して重力方向の下方にずれてしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記の課題に基づいてなされたものであり、その目的は、外膜と内膜との間に収容される断熱材が内膜と外膜に対してずれにくい複合膜材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る複合膜材は、外膜と、前記外膜の周縁部に周縁部が固着された内膜と、前記外膜と前記内膜との間に収容された断熱材と、前記内膜と前記外膜のうちの少なくとも一方に少なくとも一部が固着されるとともに、前記断熱材と前記内膜とに接触するように前記断熱材と前記内膜との間に配置された第1のメッシュと、を備え、前記第1のメッシュは、その周縁部が前記内膜の周縁部と前記外膜の周縁部とに溶着されることにより、前記内膜に固着されている
【0007】
この構成によれば、内膜と外膜のうちの少なくとも一方に第1のメッシュの少なくとも一部が固着される。この第1のメッシュは、断熱材と内膜とに接触するように断熱材と内膜との間に配置されるので、断熱材は、外膜と内膜との間に収容された状態で第1のメッシュの穴に引っ掛かる。そのため、断熱材を内膜や外膜に固着しなくても、断熱材が内膜と外膜に対してずれることが抑制される。
また、この構成によれば、溶融した内膜および外膜が第1のメッシュの穴を通じて一体化するので、第1のメッシュを内膜と外膜に容易に固着することができる。
【0008】
上記構成において、前記外膜と前記内膜のうちの少なくとも一方に少なくとも一部が固着されるとともに、前記断熱材と前記外膜とに接触するように前記断熱材と前記外膜との間に配置された第2のメッシュを更に備えてもよい。
【0009】
この構成によれば、外膜と内膜のうちの少なくとも一方に第2のメッシュの少なくとも一部が固着される。この第2のメッシュは、断熱材と外膜とに接触するように断熱材と外膜との間に配置されるので、断熱材は、外膜と内膜との間に収容された状態で第2のメッシュの穴にも引っ掛かる。そのため、断熱材を内膜や外膜に固着しなくても、断熱材が内膜と外膜に対してずれることがより抑制される。
【0012】
上記構成において、前記第1のメッシュは、ガラスクロスによって形成されていてもよい。
【0013】
この構成によれば、第1のメッシュは、耐熱性を有するようになるので、第1のメッシュを内膜と外膜に溶着する際に、第1のメッシュの穴が変形しにくくなる。したがって、第1のメッシュを内膜と外膜に確実に固着することができる。
【0014】
上記構成において、前記断熱材は、グラスウールによって形成されていてもよい。
【0015】
この構成によれば、第1及び第2のメッシュの穴にグラスウールの繊維が引っ掛かりやすくなるので、断熱材を内膜や外膜に固着しなくても、断熱材が内膜と外膜に対してずれることがより抑制される。
本発明の別態様に係る複合膜材は、外膜と、前記外膜の周縁部に周縁部が固着された内膜と、前記外膜と前記内膜との間に収容された断熱材と、前記内膜と前記外膜のうちの少なくとも一方に少なくとも一部が固着されるとともに、前記断熱材と前記内膜とに接触するように前記断熱材と前記内膜との間に配置された第1のメッシュと、を備え、前記断熱材は、グラスウールによって形成されている。
この構成によれば、内膜と外膜のうちの少なくとも一方に第1のメッシュの少なくとも一部が固着される。この第1のメッシュは、断熱材と内膜とに接触するように断熱材と内膜との間に配置されるので、断熱材は、外膜と内膜との間に収容された状態で第1のメッシュの穴に引っ掛かる。そのため、断熱材を内膜や外膜に固着しなくても、断熱材が内膜と外膜に対してずれることが抑制される。
また、この構成によれば、第1及び第2のメッシュの穴にグラスウールの繊維が引っ掛かりやすくなるので、断熱材を内膜や外膜に固着しなくても、断熱材が内膜と外膜に対してずれることがより抑制される。
上記構成において、前記外膜と前記内膜のうちの少なくとも一方に少なくとも一部が固着されるとともに、前記断熱材と前記外膜とに接触するように前記断熱材と前記外膜との間に配置された第2のメッシュを更に備えてもよい。
この構成によれば、外膜と内膜のうちの少なくとも一方に第2のメッシュの少なくとも一部が固着される。この第2のメッシュは、断熱材と外膜とに接触するように断熱材と外膜との間に配置されるので、断熱材は、外膜と内膜との間に収容された状態で第2のメッシュの穴にも引っ掛かる。そのため、断熱材を内膜や外膜に固着しなくても、断熱材が内膜と外膜に対してずれることがより抑制される。
上記構成において、前記第1のメッシュは、ガラスクロスによって形成されていてもよい。
この構成によれば、第1のメッシュは、耐熱性を有するようになるので、第1のメッシュを内膜と外膜に溶着する際に、第1のメッシュの穴が変形しにくくなる。したがって、第1のメッシュを内膜と外膜に確実に固着することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、外膜と内膜との間に収容される断熱材が内膜と外膜に対してずれにくい複合膜材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施形態に係る複合膜材が支持部材に定着された状態を模式的に示した図である。
図2】本実施形態に係る複合膜材を模式的に拡大した部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態に係る複合膜材について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態に係る複合膜材を説明するために必要となる主要な構成要素を簡略化して示したものである。したがって、本発明の実施形態に係る複合膜材は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成要素を備え得る。
【0019】
複合膜材1は、図1、2に示すように、エアドームやテント等の膜構造建築物の支持部材10に定着されるものであり、外膜2と、内膜3と、断熱材4と、第1のメッシュ5と、第2のメッシュ6と、長尺状の芯材38と、を備える。
【0020】
外膜2および内膜3は、繊維織物(繊維織布や編物等)によって形成された芯材の少なくとも片方の面に、フッ素樹脂やポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂を被覆したシート等によって形成され、例えば矩形状に形成されている。
【0021】
尚、外膜2および内膜3は、芯材となる繊維織物を有さない樹脂製のフィルムによって形成されてもよい。この場合、外膜2および内膜3は、例えば、上記合成樹脂によって形成されてもよい。また、フッ素樹脂としては、テトラフルオロエチレン‐エチレン共重合体(ETFE)が使用される。
【0022】
外膜2は、内膜3よりも大きく形成されている。外膜2の端部は、芯材38を内包するように折り返されている。この状態で、外膜2と内膜3との間が気密状態となるように外膜2の周縁部2aが内膜3の周縁部3aに溶着により固着されている(図2参照)。これにより、外膜2と内膜3とからなる膜体21は、外膜2と内膜3とが一体化された周縁部21aと、外膜2と内膜3とが互いに離間した離間部21bと、からなる。離間部21bには、空気が充填されている。これにより、膜体21は、外膜2と内膜3の厚み方向に膨出した形状を有する。
【0023】
尚、外膜2と内膜3との間の固着方法は、溶着に限定されることはない。外膜2と内膜3との間の固着方法は、外膜2と内膜3との間を気密状態にできれば、いずれの方法であってもよい。例えば、外膜2と内膜3が難接着材料以外の樹脂によって形成されている場合には、外膜2と内膜3は、接着剤により互いに固着されてもよい。
【0024】
断熱材4は、グラスウールによって形成されている。断熱材4は、グラスウールによって形成されることに限定されることはなく、第1のメッシュ5や第2のメッシュ6の穴に引っ掛かることができればいずれのものによって形成されてもよい。断熱材4は、例えば、ロックウール、セルロースファイバーによって形成されてもよい。断熱材4は、膜体21の離間部21bに収容されている。
【0025】
第1のメッシュ5および第2のメッシュ6は、外膜2と内膜3との間に収容された断熱材4が引っ掛かることができる穴を形成するものであり、耐熱性を有する素材で形成されている。本実施形態では、第1のメッシュ5および第2のメッシュ6は、ガラスクロスによって形成されている。尚、第1のメッシュ5および第2のメッシュ6は、ガラスクロスによって形成されることに限定されることはない。第1のメッシュ5および第2のメッシュ6は、断熱材4が引っ掛かることができる穴を形成するものであればよい。
【0026】
第1のメッシュ5は、断熱材4と内膜3とに接触するように内膜3と断熱材4との間に配置されている。第2のメッシュ6は、断熱材4と外膜2とに接触するように外膜2と断熱材4との間に配置されている。これにより、断熱材4は、グラスウールの繊維が第1のメッシュ5の穴と第2のメッシュ6の穴に引っ掛かった状態で膜体21の離間部21bに収容される。
【0027】
第1のメッシュ5および第2のメッシュ6は、その周縁部5a、6aが内膜3の周縁部3aと外膜2の周縁部2aに溶着により固着されている。具体的には、第1のメッシュ5および第2のメッシュ6は、その周縁部5a、6aを内膜3の周縁部3aと外膜2の周縁部2aとの間に挟み込んだ状態で外膜2の周縁部2aと内膜3の周縁部3aの外側から熱プレスをかけることにより外膜2の周縁部2aと内膜3の周縁部3aとを溶融させることにより固着されている。この状態で、外膜2の樹脂と内膜3の樹脂とが第1のメッシュ5の穴と第2のメッシュ6の穴を通じて一体化している。これにより、第1のメッシュ5および第2のメッシュ6は、断熱材4を包み込んだ状態になる。
【0028】
尚、第1のメッシュ5の周縁部5aと第2のメッシュ6の周縁部6aは、図2の例では、内膜3の周縁部3aと外膜2の周縁部2aにおける離間部21bの近傍においてのみ固着されているが、内膜3の周縁部3aと外膜2の周縁部2aの全体に固着されてもよい。
【0029】
また、第1のメッシュ5は、内膜3の周縁部3aよりも内側の位置において内膜3に固着されてもよい。この場合、第1のメッシュ5の固着方法は、溶着に限定されることはなく、第1のメッシュ5が内膜3に対して動かないようにされればいずれの方法であってもよい。例えば、内膜3が難接着材料以外の樹脂で形成されている場合には、第1のメッシュ5は、接着剤によって内膜3に固着されてもよい。この場合、第1のメッシュ5は、耐熱性を有する素材で形成されていなくてもよい。また、第1のメッシュ5の全体が内膜3に固着されてもよい。
【0030】
第2のメッシュ6は、外膜2の周縁部2aよりも内側の位置において外膜2に固着されてもよい。この場合、第2のメッシュ6の固着方法は、溶着に限定されることはなく、第2のメッシュ6が外膜2に対して動かないようにされればいずれの方法であってもよい。例えば、外膜2が難接着材料以外の樹脂で形成されている場合には、第2のメッシュ6は、接着剤によって外膜2に固着されてもよい。この場合、第2のメッシュ6は、耐熱性を有する素材で形成されていなくてもよい。また、第2のメッシュ6の全体が外膜2に固着されてもよい。尚、第2のメッシュ6は、例えば、図1に示すように、複合膜材1が屋根の一部を構成する部材として使用される場合など、断熱材4の荷重が内膜3に掛かりやすい環境で複合膜材1が使用される場合には、省略されてもよい。
【0031】
上記のように構成された複合膜材1は、図1に示すように、建築物の構造物22に固定された支持部材10に定着される。
【0032】
複合膜材1を支持部材10に定着するには、まず、膜体21の周縁部21aが取り付けられる矩形板状の取付板20が支持部材10の上端に設けられる。取付板20の上面の縁部には、外膜2の端部によって内包された芯材38を支持するためのベースゴム26が固着されている。
【0033】
次に、膜体21の周縁部21aを取付板20と略L字状のカバーゴム25との間に挟み込む。この状態で、膜定着プレート28をカバーゴム25の上に宛てがい、膜定着プレート28とカバーゴム25と膜体21の周縁部21aと取付板20とにボルト23を差し込みナット24により締め付ける。これにより、膜体21の周縁部21aが取付板20に取り付けられるとともに、芯材38を内包した外膜2の端部がカバーゴム25とベースゴム26との間で挟持された状態になる。このようにして、複合膜材1は、支持部材10に定着される。尚、複合膜材1の取付板20への取付方法は、特に限定されることはなく、複合膜材1を支持部材10に定着させることができれば、いずれの方法でもよい。
【0034】
最後に、外膜2と内膜3との間に空気を充填して複合膜材1を膨らませることにより内膜3と外膜2に張力Tを導入する。
【0035】
上記複合膜材1では、内膜3に第1のメッシュ5の周縁部5aが固着される。この第1のメッシュ5は、断熱材4と内膜3とに接触するように断熱材4と内膜3との間に配置されるので、断熱材4は、外膜2と内膜3との間に収容された状態で第1のメッシュ5の穴に引っ掛かる。そのため、断熱材4を内膜3や外膜2に固着しなくても、断熱材4が内膜3と外膜2に対してずれることが抑制される。
【0036】
上記複合膜材1では、外膜2に第2のメッシュ6の周縁部6aが固着される。この第2のメッシュ6は、断熱材4と外膜2とに接触するように断熱材4と外膜2との間に配置されるので、断熱材4は、外膜2と内膜3との間に収容された状態で第2のメッシュ6の穴にも引っ掛かる。そのため、断熱材4を内膜3や外膜2に固着しなくても、断熱材4が内膜3と外膜2に対してずれることがより抑制される。
【0037】
上記複合膜材1では、溶融した内膜3および外膜2が第1のメッシュ5の穴および第2のメッシュ6の穴を通じて一体化するので、第1のメッシュ5および第2のメッシュ6を内膜3と外膜2に容易に固着することができる。
【0038】
上記複合膜材1では、第1のメッシュ5および第2のメッシュ6は、耐熱性を有するので、第1のメッシュ5の周縁部5aおよび第2のメッシュ6の周縁部6aを内膜3の周縁部3aと外膜2の周縁部2aに溶着する際に、第1のメッシュ5の穴および第2のメッシュ6の穴が変形しにくい。したがって、第1のメッシュ5および第2のメッシュ6を内膜3と外膜2に確実に固着することができる。
【0039】
上記複合膜材1では、第1のメッシュ5の穴および第2のメッシュ6の穴にグラスウールの繊維が引っ掛かりやすいので、断熱材4を内膜3や外膜2に固着しなくても、断熱材4が内膜3と外膜2に対してずれにくい。
【0040】
上記複合膜材1では、第1のメッシュ5の周縁部5aと第2のメッシュ6の周縁部6aとは、内膜2の周縁部2aと外膜3の周縁部3aの両方に固着されたが(図2参照)、内膜2と外膜3のうちの一方のみに固着されてもよい。具体的には、第1のメッシュ5の周縁部5aが内膜3のみに固着され、第2のメッシュ6が外膜2のみに固着されてもよい。また、第1のメッシュ5の周縁部5aと第2のメッシュ6の周縁部6aとが、内膜3のみに固着されてもよく、外膜2のみに固着されてもよい。
【符号の説明】
【0041】
1 複合膜材
2 外膜
2a 周縁部
3 内膜
3a 周縁部
4 断熱材
5 第1のメッシュ
5a 周縁部
6 第2のメッシュ
図1
図2