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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】充電器用のスタンド
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240712BHJP
   B60L 53/302 20190101ALI20240712BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
H02J7/00 P
B60L53/302
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021002845
(22)【出願日】2021-01-12
(65)【公開番号】P2022108048
(43)【公開日】2022-07-25
【審査請求日】2023-06-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】伊東 寛和
(72)【発明者】
【氏名】久國 智彦
【審査官】清水 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-220517(JP,A)
【文献】特開2017-085710(JP,A)
【文献】特開平11-187580(JP,A)
【文献】登録実用新案第3103994(JP,U)
【文献】特開2013-131707(JP,A)
【文献】特開平05-243767(JP,A)
【文献】特開平04-301877(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
B60L 53/302
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電器に取り付け及び取り外し可能な取付部と、
前記充電器に取り付けられた状態で、前記充電器を地面から持ち上げた状態で支持可能な脚部と、
前記充電器に取り付けられた状態で、前記充電器の外縁部から外方に出る持ち手部とが備えられている充電器用のスタンド。
【請求項2】
少なくとも2個の前記持ち手部が備えられ、
前記充電器に取り付けられた状態で、一方の前記持ち手部が前記充電器の一方の外縁部から外方に出て、他方の前記持ち手部が前記充電器の他方の外縁部から外方に出る請求項1に記載の充電器用のスタンド。
【請求項3】
充電器に取り付け及び取り外し可能な取付部と、
前記充電器に取り付けられた状態で、前記充電器を地面から持ち上げた状態で支持可能な脚部と、
壁に取り付け可能な壁掛け部とが備えられている充電器用のスタンド。
【請求項4】
前記充電器のハーネスが巻き付けられることにより、前記ハーネスを保持可能なハーネス保持部が備えられている請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の充電器用のスタンド。
【請求項5】
少なくとも2個の前記脚部が備えられ、
右の前記脚部と左の前記脚部とに亘って連結された左右フレームが備えられている請求項1~4のうちのいずれか一項に記載の充電器用のスタンド。
【請求項6】
少なくとも4個の前記脚部が備えられ、
右前の前記脚部と右後の前記脚部とに亘って連結された前後フレームと、左前の前記脚部と左後の前記脚部とに亘って連結された前後フレームとが備えられている請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の充電器用のスタンド。
【請求項7】
右前の前記脚部の上部と右後の前記脚部の上部とに亘って連結された前記前後フレームと、
右前の前記脚部の下部と右後の前記脚部の下部とに亘って連結された前記前後フレームと、
左前の前記脚部の上部と左後の前記脚部の上部とに亘って連結された前記前後フレームと、
左前の前記脚部の下部と左後の前記脚部の下部とに亘って連結された前記前後フレームとが備えられている請求項6に記載の充電器用のスタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用型の電動作業車等のバッテリに充電を行う充電器に対して、充電作業を補助する器具に関する。
【背景技術】
【0002】
電動作業車等では、動力源として比較的大型のバッテリが使用されるので、このようなバッテリに充電を行う充電器も比較的大型のものになる。比較的大型の充電器では、充電作業に伴って充電器が発熱するので、特許文献1に開示されているように、冷却ファンを備えた充電器がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-193325号公報(図3参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、充電器が地面に直接に置かれて充電作業が行われているので、充電器の冷却を補助する器具が要望されている。
本発明は、充電器の冷却を補助する器具を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の充電器用のスタンドは、充電器に取り付け及び取り外し可能な取付部と、前記充電器に取り付けられた状態で、前記充電器を地面から持ち上げた状態で支持可能な脚部と、前記充電器に取り付けられた状態で、前記充電器の外縁部から外方に出る持ち手部とが備えられている。
【0006】
本発明のスタンドを充電器に取り付けて地面や床等に置くことにより、スタンドによって充電器を地面や床等から持ち上げた状態で支持することができるのであり、充電器と地面や床等との間に空間が生じて、この空間を外気が流れることにより充電器の冷却が促進される。
冷却ファンを備えた充電器では、スタンドによって充電器を地面や床等から持ち上げた状態で支持することにより、冷却ファンによる空気の流れが阻害され難くなるので、冷却ファンを有効に機能させることができる。
このように、本発明によると、充電器の冷却を補助する器具であるスタンドを得ることができる。
本発明のスタンドが充電器に取り付けられていると、地面や床等との衝突に対して、スタンドが充電器を保護するプロテクタとして機能することも期待できる。
【0007】
【0008】
本発明のスタンドが充電器に取り付けられた状態において、作業者が持ち手部を持つことにより、充電器の移動や持ち運びが容易に行えるようになる。この場合、持ち手部が充電器の外縁部から外方に出ているので、作業者は充電器の影響を受けること少なく、持ち手部を容易に持つことができる。
【0009】
本発明において、少なくとも2個の前記持ち手部が備えられ、前記充電器に取り付けられた状態で、一方の前記持ち手部が前記充電器の一方の外縁部から外方に出て、他方の前記持ち手部が前記充電器の他方の外縁部から外方に出ると好適である。
【0010】
例えば比較的大型の充電器や比較的重い充電器において、本発明のスタンドが充電器に取り付けられた状態で、例えば2人の作業者が一方の持ち手部及び他方の持ち手部を持つことにより、比較的大型の充電器や比較的重い充電器の移動や持ち運びが容易に行えるようになる。
【0011】
【0012】
【0013】
本発明の充電器用のスタンドは、充電器に取り付け及び取り外し可能な取付部と、前記充電器に取り付けられた状態で、前記充電器を地面から持ち上げた状態で支持可能な脚部と、壁に取り付け可能な壁掛け部とが備えられている。
【0014】
本発明のスタンドを充電器に取り付けて地面や床等に置くことにより、スタンドによって充電器を地面や床等から持ち上げた状態で支持することができるのであり、充電器と地面や床等との間に空間が生じて、この空間を外気が流れることにより充電器の冷却が促進される。
冷却ファンを備えた充電器では、スタンドによって充電器を地面や床等から持ち上げた状態で支持することにより、冷却ファンによる空気の流れが阻害され難くなるので、冷却ファンを有効に機能させることができる。
このように、本発明によると、充電器の冷却を補助する器具であるスタンドを得ることができる。
本発明のスタンドが充電器に取り付けられていると、地面や床等との衝突に対して、スタンドが充電器を保護するプロテクタとして機能することも期待できる。
本発明のスタンドを充電器から取り外した場合、本発明のスタンドを壁掛け部により壁に掛けておくことができる。
本発明のスタンドが充電器に取り付けられた状態において、本発明のスタンドを壁掛け部により充電器と一緒に壁に掛けておくこともできる。このような状態は、充電器を地面や床等に設置しての充電作業を行うことができない状態に対して有効である。
【0015】
本発明において、前記充電器のハーネスが巻き付けられることにより、前記ハーネスを保持可能なハーネス保持部が備えられていると好適である。
充電器では、バッテリへの給電用等の長いハーネスが装備されることが多い。
本発明のスタンドが充電器に取り付けられた状態において、例えば充電作業を行わない場合、ハーネスをハーネス保持部に巻き付けて保持しておくことにより、ハーネスが充電器の移動や持ち運びを阻害することは少ない。
本発明において、少なくとも2個の前記脚部が備えられ、右の前記脚部と左の前記脚部とに亘って連結された左右フレームが備えられていると好適である。
【0016】
本発明によると、左右フレームによって右の脚部と左の脚部とが補強されるので、スタンドの強度を向上させることができる。
【0017】
本発明において、少なくとも4個の前記脚部が備えられ、右前の前記脚部と右後の前記脚部とに亘って連結された前後フレームと、左前の前記脚部と左後の前記脚部とに亘って連結された前後フレームとが備えられていると好適である。
【0018】
本発明によると、前後フレームによって、右前の脚部と右後の脚部とが補強され、前後フレームによって左前の脚部と左後の脚部とが補強されるので、スタンドの強度を向上させることができる。
【0019】
本発明において、右前の前記脚部の上部と右後の前記脚部の上部とに亘って連結された前記前後フレームと、右前の前記脚部の下部と右後の前記脚部の下部とに亘って連結された前記前後フレームと、左前の前記脚部の上部と左後の前記脚部の上部とに亘って連結された前記前後フレームと、左前の前記脚部の下部と左後の前記脚部の下部とに亘って連結された前記前後フレームとが備えられていると好適である。
【0020】
本発明によると、前後フレームによって、右前の脚部の上部及び下部、右後の脚部の上部及び下部が補強され、前後フレームによって、左前の脚部の上部及び下部、左後の脚部の上部及び下部が補強されるので、スタンドの強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】スタンドが充電器に取り付けられた状態での斜視図である。
図2】充電器の斜視図である。
図3】スタンド、充電器及びハーネスの分解斜視図である。
図4】スタンドの平面図である。
図5】スタンドの側面図である。
図6】発明の実施の第1別形態において、スタンドが充電器に取り付けられた状態での平面図である。
図7】発明の実施の第1別形態において、スタンドが充電器に取り付けられた状態での側面図である。
図8】発明の実施の第1別形態において、スタンド、充電器及びハーネスの分解斜視図である。
図9】発明の実施の第2別形態において、スタンド及び充電器の分解斜視図である。
図10】発明の実施の第2別形態において、スタンドが充電器に取り付けられた状態での側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1図10に、電動作業車の一例である電動型式の乗用型草刈機の動力源であるバッテリに充電を行う充電器1において、充電器1用のスタンド10が示されている。図1図10において、Fは前方向を示し、Bは後方向を示し、Uは上方向を示し、Dは下方向を示し、Rは右方向を示し、Lは左方向を示している。
【0023】
(充電器の構成)
図1,2,3に、充電器1が示されている。充電器1は、立方体形状の本体部2が備えられており、本体部2の前部及び後部に端子3が設けられ、バッテリ(図示せず)等に接続するハーネス8が端子3に接続される。
【0024】
取付用の開口部4が、本体部2の右前部及び左前部、右後部及び左後部に設けられている。冷却ファン5が、本体部2の下部に下向きに設けられており、冷却ファン5を下側から保護する保護カバー6が設けられている。多数の放熱フィン7が、冷却ファン5を中心として放射状に、本体部2の下部に設けられている。
【0025】
(スタンドの構成)
図3,4,5に、充電器1用のスタンド10が示されており、スタンド10は、取付部11、脚部12、持ち手部13、左右フレーム14及び前後フレーム15,16等を有している。
【0026】
2本の丸パイプ材又は丸棒材が、側面視でチャンネル状に折り曲げられている。チャンネル状の2本の部材の前部及び後部により、右前の脚部12、左前の脚部12、右後の脚部12、左後の脚部12が形成されている。脚部12の下部が脚部12の上部よりも前方(後方)に出るように、脚部12が屈曲しており、脚部12の上部によりハーネス保持部12aが形成されている。
【0027】
前述のチャンネル状の右の部材の中間部により、右前の脚部12の下部と右後の脚部12の下部とに亘って連結された右の前後フレーム16が形成されている。前述のチャンネル状の左の部材の中間部により、左前の脚部12の下部と左後の脚部12の下部とに亘って連結された左の前後フレーム16が形成されている。
【0028】
平板状の2個の左右フレーム14が設けられている。前の左右フレーム14が右及び左の前後フレーム16の前部に亘って連結されており、前の左右フレーム14が右前の脚部12の下部と左前の脚部12の下部とに亘って連結された状態となっている。
【0029】
後の左右フレーム14が右及び左の前後フレーム16の後部に亘って連結されており、後の左右フレーム14が右後の脚部12の下部と左後の脚部12の下部とに亘って連結された状態となっている。前及び後の左右フレーム14に開口部が設けられており、開口部により壁掛け部14aが形成されている。
【0030】
取付部11は平板により構成されて、4個の取付部11が設けられている。取付用の開口部11aが取付部11に設けられており、取付用のナット11bが取付部11の下面部に連結されている。取付部11が、脚部12の上端部に連結されている。
【0031】
丸パイプ材又は丸棒材が、平面視で長方形状に折り曲げられている。長方形状の部材が4個の脚部12のハーネス保持部12aに連結されており、長方形状の部材の前部及び後部により、前及び後の持ち手部13が形成されている。
【0032】
この場合、前の持ち手部13が、右前の脚部12の上部と左前の脚部12の上部とに亘って連結された前の左右フレームとなり、後の持ち手部13が、右後の脚部12の上部と左後の脚部12の上部とに亘って連結された後の左右フレームとなる。
【0033】
前述の長方形状の部材の右部により、右前の脚部12の上部と右後の脚部12の上部とに亘って連結された右の前後フレーム15が形成されている。前述の長方形状の部材の左部により、左前の脚部12の上部と左後の脚部12の上部とに亘って連結された左の前後フレーム15が形成されている。
【0034】
(スタンドの使用状態)
スタンド10を充電器1に取り付ける場合、図1,2,3に示すように、充電器1の下部を右及び左の前後フレーム15の間に入れて、充電器1(本体部2)の開口部4の部分を取付部11に乗せる。
【0035】
ボルト9を、充電器1(本体部2)の開口部4から、取付部11の開口部11aに挿入して、取付部11のナット11bに締め付ける。これにより、取付部11が充電器1に取り付けられた状態となり、スタンド10が充電器1に取り付けられた状態となる。
【0036】
スタンド10が充電器1に取り付けられた状態において、スタンド10(脚部12)を地面や床等に置くことによって、脚部12により充電器1を地面や床等から持ち上げた状態で支持することができる。
【0037】
充電器1と地面や床等との間に空間が生じるので、この空間を外気が流れることによって、充電器1(本体部2)の放熱フィン7による放熱が促進されるのであり、冷却ファン5による空気の流れが阻害され難くなるので、充電器1の冷却が促進される。
【0038】
スタンド10が充電器1に取り付けられた状態において、前の持ち手部13が充電器1(本体部2)の前部(外縁部)から前方(外方)に出た状態となり、後の持ち手部13が充電器1(本体部2)の後部(外縁部)から後方(外方)に出た状態となる。
【0039】
充電作業においてハーネス8が長すぎる場合や、充電作業を行わない場合、ハーネス8を4個の脚部12のハーネス保持部12aに巻き付けておくことにより、ハーネス8を保持しておくことができる。
スタンド10において、脚部12の下部が脚部12のハーネス保持部12aよりも前方(後方)に出るように、脚部12が屈曲しているので、ハーネス8は脚部12のハーネス保持部12aから下方に落ち難い。
【0040】
ボルト9を取り外して、スタンド10を充電器1から取り外した場合、スタンド10の左右フレーム14の壁掛け部14aを、例えば倉庫等の壁のフック等に掛けて、スタンド10を倉庫等の壁に掛けておくことができる。
【0041】
スタンド10が充電器1に取り付けられた状態において、左右フレーム14の壁掛け部14aにより、スタンド10を充電器1と一緒に倉庫等の壁に掛けておくこともできる。
このような状態は、充電器1を地面や床等に設置しての充電作業を行うことができない状態に対して有効である。
【0042】
(発明の実施の第1別形態)
スタンド10が、以下の説明のように構成されてもよい。
図6,7,8に示すように、板材がアングル状に折り曲げられて、脚部12が形成されている。脚部12の上端部が横向きに折り曲げられて、取付部11が形成されており、取付部11に開口部11aが開口され、取付部11の下面部にナット11bが連結されている。
【0043】
2本の丸パイプ材又は丸棒材が、平面視でチャンネル状に折り曲げられて、前及び後の持ち手部13が形成されている。前の持ち手部13が、右前の脚部12の上部及び取付部11と、左前の脚部12の上部及び取付部11とに亘って連結されている。後の持ち手部13が、右後の脚部12の上部及び取付部11と、左後の脚部12の上部及び取付部11とに亘って連結されている。
【0044】
2本の丸パイプ材又は丸棒材の左右フレーム14が設けられている。前の左右フレーム14が、右前の脚部12の下部と左前の脚部12の下部とに亘って連結されている。後の左右フレーム14が、右後の脚部12の下部と左後の脚部12の下部とに亘って連結されている。
【0045】
この場合、前の持ち手部13が、右前の脚部12の上部と左前の脚部12の上部とに亘って連結された前の左右フレームとなり、後の持ち手部13が、右後の脚部12の上部と左後の脚部12の上部とに亘って連結された後の左右フレームとなる。
【0046】
図6,7,8に示すスタンド10においては、前後フレーム15,16(図1図5参照)は設けられていない。右前及び左前の脚部12及び取付部11、前の持ち手部13及び前の左右フレーム14を有する前の構成要素と、右後及び左後前の脚部12及び取付部11、後の持ち手部13及び後の左右フレーム14を有する後の構成要素とが、分離して設けられている。
これにより、スタンド10は、前述の前及び後の構成要素を有しており、図1図5と同様に、前及び後の構成要素を別々にボルト9により充電器1に取り付ける。
【0047】
充電作業においてハーネス8が長すぎる場合や、充電作業を行わない場合、ハーネス8を4個の脚部12に巻き付けておくことによって、ハーネス8を保持しておくことができる。
【0048】
(発明の実施の第2別形態)
スタンド10が、以下の説明のように構成されてもよい。
図9及び図10に示すように、丸パイプ材又は丸棒材が折り曲げられて、右前の脚部12及び左前の脚部12が形成されており、右前及び左前の脚部12の下部が前方及び横方向に折り曲げられて、前の左右フレーム14が形成されている。前の左右フレーム14の中間部が上方に折り曲げられて、前の持ち手部13が形成されている。右前及び左前の脚部12の上端部に、ボルト17(取付部に相当)が上向きに連結されている。
【0049】
別の丸パイプ材又は丸棒材が折り曲げられて、右後の脚部12及び左後の脚部12が形成されており、右後及び左後の脚部12の下部が後方及び横方向に折り曲げられて、後の左右フレーム14が形成されている。後の左右フレーム14の中間部が上方に折り曲げられて、後の持ち手部13が形成されている。右後及び左後の脚部12の上端部に、ボルト17(取付部に相当)が上向きに連結されている。
【0050】
図9及び図10に示すスタンド10では、前後フレーム15,16(図1図5参照)は設けられていない。右前及び左前の脚部12及びボルト17、前の持ち手部13及び前の左右フレーム14を有する前の構成要素と、右後及び左後の脚部12及びボルト17、後の持ち手部13及び後の左右フレーム14を有する後の構成要素とが、分離して設けられている。これにより、スタンド10は、前述の前及び後の構成要素を有している。
【0051】
スタンド10を充電器1に取り付ける場合、ボルト17を充電器1(本体部2)の開口部4に下側から挿入し、充電器1(本体部2)の開口部4の部分を脚部12の上端部に乗せて、ナット18をボルト17に締め付ける。これにより、ボルト17及び脚部12が充電器1に取り付けられた状態となり、スタンド10が充電器1に取り付けられた状態となる。
【0052】
充電作業においてハーネス8が長すぎる場合や、充電作業を行わない場合、ハーネス8を4個の脚部12に巻き付けておくことによって、ハーネス8を保持しておくことができる。
【0053】
(発明の実施の第3別形態)
前述の(発明の実施の第1別形態)及び(発明の実施の第2別形態)において、4個の脚部12の上部に、ハーネス8が入り込み可能な凹部や、ハーネス8が掛けられるフック状部材を設けて、ハーネス保持部12aを形成してもよい。
【0054】
(発明の実施の第4別形態)
前述の(発明の実施の第1別形態)~(発明の実施の第3別形態)において、右前の脚部12と右後の脚部12とに亘って連結される右の前後フレーム15,16(図1図5参照)を設けてもよく、左前の脚部12と左後の脚部12とに亘って連結される左の前後フレーム15,16(図1図5参照)を設けてもよい。
この場合、右及び左の前後フレーム15,16(図1図5参照)の前後中間部に、別の脚部12を連結して、スタンド10に6個の脚部12が設けられるように構成してもよい。
【0055】
(発明の実施の第5別形態)
図1図5に示すスタンド10及び前述の(発明の実施の第4別形態)において、別体の右及び左の持ち手部13を、右及び左の前後フレーム15,16(図1図5参照)に連結してもよい。これにより、4個の持ち手部13がスタンド10に設けられる。
【0056】
(発明の実施の第6別形態)
図1図5に示すスタンド10及び前述の(発明の実施の第4別形態)において、スタンド10が充電器1に取り付けられた状態で、右の前後フレーム15,16(図1図5参照)が、充電器1(本体部2)の右部(外縁部)から右方(外方)に出た状態となるように形成して、右の前後フレーム15,16(図1図5参照)が右の持ち手部13となるように構成してもよい。
【0057】
同様にスタンド10が充電器1に取り付けられた状態で、左の前後フレーム15,16(図1図5参照)が、充電器1(本体部2)の左部(外縁部)から左方(外方)に出た状態となるように形成して、左の前後フレーム15,16(図1図5参照)が左の持ち手部13となるように構成してもよい。これにより、4個の持ち手部13がスタンド10に設けられる。
【0058】
(発明の実施の第7別形態)
前述の(発明の実施の第1形態)~(発明の実施の第3別形態)において、右前及び左前の脚部12及び取付部11、前の持ち手部13及び前の左右フレーム14を有する前の構成要素と、右後及び左後の脚部12及び取付部11、後の持ち手部13及び後の左右フレーム14を有する後の構成要素とのうちの一方を廃止して、前の構成要素又は後の構成要素によって、スタンド10を形成してもよい。
【0059】
この構成によると、スタンド10に、2個の脚部12及び2個の取付部11が設けられる。スタンド10が充電器1に取り付けられた状態において、スタンド10(脚部12)が地面や床等に置かれると、充電器1の後部(前部)も地面や床等に置かれるので、充電器1は前上がり(後上がり)の傾斜姿勢となる。
【0060】
(発明の実施の第8別形態)
図1図5に示すスタンド10において、右の前後フレーム16が、右前の脚部12と右後の脚部12との間に設けられた脚部12と見なすこともできる。左の前後フレーム16が、左前の脚部12と左後の脚部12との間に設けられた脚部12と見なすこともできる。これにより、スタンド10に、6個以上の脚部12が設けられることになる。
【0061】
別の見方をすると、右前の脚部12及び右後の脚部12、右の前後フレーム16を、一つの脚部12とみなすことができる。同様に、左前の脚部12及び左後の脚部12、左の前後フレーム16を、一つの脚部12とみなすことができる。これにより、スタンド10に2個の脚部12が設けられることになる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、電動型式の乗用型草刈機のバッテリ用の充電器1ばかりではなく、他の電動作業車のバッテリ用の充電器1や、電動型式のチェーンソーや電動ノコギリ等の作業器具のバッテリ用の充電器1にも適用できる。
【符号の説明】
【0063】
1 充電器
8 ハーネス
11 取付部
12 脚部
12a ハーネス保持部
13 持ち手部
14 左右フレーム
14a 壁掛け部
15 前後フレーム
16 前後フレーム
17 ボルト(取付部)

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10