(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】電気機器
(51)【国際特許分類】
F21S 9/02 20060101AFI20240712BHJP
F21V 17/18 20060101ALI20240712BHJP
F21V 23/04 20060101ALI20240712BHJP
H01M 50/204 20210101ALI20240712BHJP
H01M 50/267 20210101ALI20240712BHJP
H01M 50/271 20210101ALI20240712BHJP
H01M 50/289 20210101ALI20240712BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240712BHJP
F21Y 105/16 20160101ALN20240712BHJP
【FI】
F21S9/02 100
F21V17/18 100
F21V23/04
H01M50/204 401Z
H01M50/267
H01M50/271 B
H01M50/271 S
H01M50/289
F21Y115:10
F21Y105:16
(21)【出願番号】P 2021018375
(22)【出願日】2021-02-08
【審査請求日】2024-01-11
(31)【優先権主張番号】P 2020078466
(32)【優先日】2020-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤本 康幸
(72)【発明者】
【氏名】三輪 正夫
【審査官】塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開平4-370659(JP,A)
【文献】特開平8-45490(JP,A)
【文献】再公表特許第2019/017249(JP,A1)
【文献】国際公開第2020/035995(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K 9/00- 9/90
F21S 2/00-45/70
F21V 17/00-17/20
F21V 23/00-99/00
H01M 50/204
H01M 50/267
H01M 50/271
H01M 50/289
F21Y 115/10
F21Y 105/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力部を有する本体と、
第1面及び第2面を含むバッテリ取付部と、
前記バッテリ取付部の第1面に配置され、第1ガイド部を有する第1バッテリ装着部と、
前記バッテリ取付部の第2面に配置され、第2ガイド部を有する第2バッテリ装着部と、を備え、
前記第1ガイド部にガイドされながらスライドする第1バッテリが前記第1バッテリ装着部に着脱され、
前記第2ガイド部にガイドされながらスライドする第2バッテリが前記第2バッテリ装着部に着脱され、
一方の前記第1バッテリ装着部に第1バッテリが装着されず他方の前記第2バッテリ装着部に第2バッテリが装着されない状態で、他方の前記第1バッテリ装着部に第1バッテリが装着され一方の前記第2バッテリ装着部に第2バッテリが装着される、
電気機器。
【請求項2】
前記第1バッテリ装着部は、前記第1面に2つ配置され、
前記第2バッテリ装着部は、一対の前記第2面のそれぞれに1つずつ配置される、
請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
2つの前記第2バッテリ装着部のそれぞれに第2バッテリが装着されない状態で、2つの前記第1バッテリ装着部のそれぞれに第1バッテリが装着される、
請求項1又は請求項2に記載の電気機器。
【請求項4】
2つの前記第1バッテリ装着部のそれぞれに第1バッテリが装着されない状態で、2つの前記第2バッテリ装着部のそれぞれに第2バッテリが装着される、
請求項1又は請求項2に記載の電気機器。
【請求項5】
前記第2面は、前記第1面の左端部及び右端部のそれぞれに接続され、
一対の前記第2面は、対向し、
前記第1バッテリ装着部は、前記第1面に左右方向に2つ配置され、
前記第2バッテリ装着部は、一対の前記第2面のそれぞれに1つずつ配置され、
左側の前記第1バッテリ装着部に第1バッテリが装着されているときに、左側の前記第2バッテリ装着部に第2バッテリが装着されず、
左側の前記第2バッテリ装着部に第2バッテリが装着されているときに、左側の前記第1バッテリ装着部に第1バッテリが装着されず、
右側の前記第1バッテリ装着部に第1バッテリが装着されているときに、右側の前記第2バッテリ装着部に第2バッテリが装着されず、
右側の前記第2バッテリ装着部に第2バッテリが装着されているときに、右側の前記第1バッテリ装着部に第1バッテリが装着されないように、
第1バッテリ及び第2バッテリのそれぞれの外形及び寸法に合わせて、前記第1バッテリ装着部と前記第2バッテリ装着部との相対位置が定められている、
請求項2に記載の電気機器。
【請求項6】
前記第1バッテリ装着部と前記第2バッテリ装着部とは、インタフェースが異なる、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項7】
前記第1バッテリ装着部に、第1の定格電圧の第1バッテリが装着され、
前記第2バッテリ装着部に、第1の定格電圧とは異なる第2の定格電圧の第2バッテリが装着される、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項8】
前記第1バッテリ装着部に、外形が第1の寸法の第1バッテリが装着され、
前記第2バッテリ装着部に、外形が第1の寸法とは異なる第2の寸法の第2バッテリが装着される、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項9】
前記第2面は、前記第1面の一方側及び他方側のそれぞれに配置され、
前記第1バッテリ装着部に、外形が第1の寸法の第1バッテリが装着され、
前記第2バッテリ装着部に、外形が第1の寸法よりも小さい第2の寸法の第2バッテリが装着される、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項10】
前記第1バッテリ装着部に前記第1バッテリが装着されているときに、前記第2バッテリ装着部に前記第2バッテリが装着されず、前記第2バッテリ装着部に前記第2バッテリが装着されているときに、前記第1バッテリ装着部に前記第1バッテリが装着されないように、前記第1バッテリ及び前記第2バッテリのそれぞれの外形及び寸法に合わせて、前記第1バッテリ装着部と前記第2バッテリ装着部との相対位置が定められている、
請求項1に記載の電気機器。
【請求項11】
前記本体との間でバッテリ収容空間を形成するカバーを備え、
前記第1面は、前記バッテリ収容空間に面し、
前記第2面は、前記バッテリ収容空間に面する、
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項12】
前記本体と前記カバーとを連結するヒンジ機構を備え、
前記第1ガイド部のガイド方向及び前記第2ガイド部のガイド方向のそれぞれは、前記ヒンジ機構の回動軸と直交する、
請求項11に記載の電気機器。
【請求項13】
前記本体と前記カバーとを連結し、前記カバーの回動範囲を規定するリンク機構を備える、
請求項11又は請求項12に記載の電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機器に係る技術分野において、バッテリを電源とする電気機器が知られている。特許文献1には、電動工具用バッテリを電源とする投光器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バッテリを電源とする電気機器は、作業現場において使用される場合が多い。電気機器を作業の邪魔にならないように設置したり簡単に持ち運びしたりするために、電気機器の小型化が要求される。
【0005】
本開示は、バッテリを電源とする電気機器の小型化を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に従えば、出力部を有する本体と、第1ガイド部を有する第1バッテリ装着部と、第2ガイド部を有する第2バッテリ装着部と、を備え、前記第1ガイド部にガイドされながらスライドする第1バッテリが前記第1バッテリ装着部に着脱され、前記第2ガイド部にガイドされながらスライドする第2バッテリが前記第2バッテリ装着部に着脱される、電気機器が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、バッテリを電源とする電気機器の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る電気機器を示す左前方からの斜視図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係る電気機器を示す右後方からの斜視図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る電気機器を示す右後方からの斜視図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係る電気機器を示す左後方からの斜視図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係る電気機器を示す左後方からの斜視図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係る電気機器を示す側断面図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態に係る電気機器を示す側断面図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態に係る第1バッテリ及び第2バッテリを示す斜視図である。
【
図9】
図9は、第1実施形態に係る第1バッテリ装着部に装着された第1バッテリを後方から見た図である。
【
図10】
図10は、第1実施形態に係る第1バッテリ装着部を後方から見た図である。
【
図11】
図11は、第1実施形態に係る第2バッテリ装着部に装着された第2バッテリを上方から見た図である。
【
図12】
図12は、第1実施形態に係る第2バッテリ装着部を上方から見た図である。
【
図13】
図13は、第1実施形態に係る第2バッテリの装着方法を示す図である。
【
図14】
図14は、第1実施形態に係る電気機器を左方から見た一部破断図である。
【
図15】
図15は、第1実施形態に係るスイッチを示す図である。
【
図16】
図16は、第1実施形態に係るスイッチの第1変形例を示す図である。
【
図17】
図17は、第1実施形態に係るスイッチの第2変形例を示す図である。
【
図18】
図18は、第2実施形態に係る電気機器を示す模式図である。
【
図19】
図19は、第2実施形態に係る電気機器を示す模式図である。
【
図20】
図20は、第3実施形態に係る電気機器を示す模式図である。
【
図21】
図21は、第4実施形態に係る電気機器を示す模式図である。
【
図22】
図22は、第5実施形態に係る電気機器を示す模式図である。
【
図23】
図23は、第6実施形態に係る電気機器を示す模式図である。
【
図24】
図24は、第7実施形態に係る電気機器を示す左前方からの斜視図である。
【
図25】
図25は、第7実施形態に係る電気機器を示す右後方からの斜視図である。
【
図26】
図26は、第7実施形態に係るカバーが開放状態の電気機器を示す右後方からの斜視図である。
【
図27】
図27は、第7実施形態に係るカバーを除いた状態の電気機器を後方から見た図である。
【
図28】
図28は、第7実施形態に係るカバーを除いた状態の電気機器を示す左後方からの斜視図である。
【
図29】
図29は、第7実施形態に係るカバーを除いた状態の電気機器を示す右後方からの斜視図である。
【
図30】
図30は、第7実施形態に係るカバーを除いた状態の電気機器を後方から見た図である。
【
図31】
図31は、第7実施形態に係るカバーを除いた状態の電気機器を後方から見た図である。
【
図32】
図32は、第7実施形態に係るカバーを除いた状態の電気機器を後方から見た図である。
【
図33】
図33は、第7実施形態に係るカバーを除いた状態の電気機器を後方から見た図である。
【
図34】
図34は、第7実施形態に係るシェード及び電気機器を示す左前方からの斜視図である。
【
図35】
図35は、第7実施形態に係るシェード及び電気機器を示す左前方からの分解斜視図である。
【
図36】
図36は、第7実施形態の変形例に係るシェード及び電気機器を示す左前方からの斜視図である。
【
図37】
図37は、第7実施形態の変形例に係るシェード及び電気機器を示す左前方からの分解斜視図である。
【
図38】
図38は、第7実施形態の変形例に係るシェードを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0010】
実施形態においては、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、電気機器の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。
【0011】
[第1実施形態]
<電気機器の概要>
図1は、実施形態に係る電気機器1を示す左前方からの斜視図である。
図2は、実施形態に係る電気機器1を示す右後方からの斜視図である。
【0012】
実施形態において、電気機器1は、投光器であることとする。
【0013】
図1及び
図2に示すように、電気機器1は、本体2と、本体2に連結されるカバー3と、本体2に連結される脚部4と、本体2に連結されるハンドル5とを備える。
【0014】
本体2は、ハウジング6と、発光部7とを有する。
【0015】
ハウジング6は、フロントハウジング8と、リヤハウジング9とを有する。フロントハウジング8は、リヤハウジング9の前方に配置される。
【0016】
フロントハウジング8は、矩形の枠状である。フロントハウジング8は、発光部7の周囲に配置される。フロントハウジング8は、発光部7の少なくとも一部を収容する。フロントハウジング8の上部、下部、左部、及び右部のそれぞれに、通気口10が設けられる。通気口10は、ハウジング6の内部空間と外部空間とを接続する。
【0017】
リヤハウジング9は、フロントハウジング8の後端部に接続される。リヤハウジング9は、上板部9Aと、下板部9Bと、左板部9Cと、右板部9Dと、後板部9Eとを有する。下板部9B、左板部9C、及び右板部9Dのそれぞれに、通気口11が設けられる。通気口11のそれぞれは、ハウジング6の内部空間と外部空間とを接続する。
【0018】
発光部7は、前方に光を射出する。発光部7は、光を出力する電気機器1の出力部である。発光部7は、本体2の前部に配置される。発光部7は、複数の光源7S(
図6及び
図7参照)と、複数の光源7Sの前方に配置されるレンズ7Lとを有する。光源7Sとして、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が例示される。レンズ7Lは、板状の透光部材である。
【0019】
カバー3は、本体2との間でバッテリ収容空間20を形成する。カバー3は、本体2の後部に接続される。実施形態において、本体2の後部は、リヤハウジング9の後部である。
【0020】
リヤハウジング9は、後面71を有する。カバー3は、後面72を有する。左右方向において、後面71は、後面72の両側に配置される。
【0021】
リヤハウジング9の後面71は、上部領域71Aと、下部領域71Cと、上部領域71Aと下部領域71Cとの間の中間領域71Bとを有する。上部領域71Aは、上方に向かって前方に傾斜する。下部領域71Cは、下方に向かって前方に傾斜する。後面71の中間領域71Bに、商用電源と接続可能なAC端子73が設けられる。AC端子73は、カバー74で覆われる。
【0022】
カバー3の後面72は、上部領域72Aと、下部領域72Cと、上部領域72Aと下部領域72Cとの間の中間領域72Bとを有する。上部領域72Aは、上方に向かって前方に傾斜する。下部領域72Cは、下方に向かって前方に傾斜する。
【0023】
脚部4は、連結機構14を介して、リヤハウジング9に連結される。脚部4は、リヤハウジング9の左板部9Cに連結される左脚部4Aと、リヤハウジング9の右板部9Dに連結される右脚部4Bとを含む。脚部4は、連結機構14の回転軸BXを中心に回動可能である。回転軸BXは、左右方向に延伸する。左脚部4Aと右脚部4Bとは、2本の棒部材4Cと、1枚のプレート部材4Dとを介して連結される。左脚部4Aと右脚部4Bとは、一緒に回動可能である。
【0024】
脚部4の下面4Eは、本体2の下面よりも下方に配置される。本体2の下面は、リヤハウジング9の下面を含む。電気機器1を設置面FLに設置する場合、脚部4の下面4Eが設置面FLに接触する。
【0025】
ハンドル5は、電気機器1の使用者に握られる。ハンドル5は、一対のアーム部5Aと、一対のアーム部5Aを繋ぐハンドル部5Bとを有する。ハンドル5は、ヒンジ機構15を介して、リヤハウジング9に連結される。ハンドル5は、ヒンジ機構15の回動軸CXを中心に回動可能である。回動軸CXは、左右方向に延伸する。
【0026】
上板部9Aは、上方に突出する突出部9Fと、突出部9Fの周囲に配置される周縁部9Gとを有する。周縁部9Gの上面は、突出部9Fの上面よりも下方に配置される。突出部9Fの上面と周縁部9Gとの間に段差が形成される。ハンドル5は、ヒンジ機構15を介して、突出部9Fの側面に連結される。
【0027】
一方のアーム部5Aは、ヒンジ機構15を介して、突出部9Fの左側面に連結される。他方のアーム部5Aは、ヒンジ機構15を介して、突出部9Fの右側面に連結される。ハンドル5は、ハンドル部5Bが回動軸CXの周囲を旋回するように、ヒンジ機構15を介して本体2に連結される。
【0028】
ハンドル5は、回動することにより、収納位置と使用位置とに配置される。収納位置は、アーム部5A及びハンドル部5Bのそれぞれが周縁部9Gの上面と対向する位置である。ハンドル5が収容位置に配置された場合、ハンドル5の少なくとも一部は、カバー3の上部に配置される。使用位置は、アーム部5A及びハンドル部5Bが周縁部9Gの上面から離れ、ハンドル部5Bがヒンジ機構15よりも上方に配置される位置である。電気機器1の使用者は、ハンドル5を使用位置に移動して、ハンドル部5Bを握った状態で、電気機器1を持ち運びすることができる。
【0029】
電気機器1は、電源ボタン17を有する。電源ボタン17は、リヤハウジング9の上板部9Aの前部に配置される。電源ボタン17が操作されることにより、電気機器1が起動する。
【0030】
<バッテリ取付部及びバッテリ収容空間>
図3は、実施形態に係る電気機器1を示す右後方からの斜視図である。
図4は、実施形態に係る電気機器1を示す左後方からの斜視図である。
図5は、実施形態に係る電気機器1を示す左後方からの斜視図である。
図6は、実施形態に係る電気機器1を示す側断面図である。
図7は、実施形態に係る電気機器1を示す側断面図である。
【0031】
電気機器1は、バッテリ取付部19を有する。バッテリ取付部19は、バッテリが取り付けられる支持面31(第1面)と、バッテリが取り付けられる支持面41(第2面)とを有する。支持面31(第1面)と支持面41(第2面)とは、異なる方向を向く。実施形態において、支持面31は、本体2に配置される。支持面41は、カバー3に配置される。
【0032】
カバー3は、本体2との間でバッテリ収容空間20を形成する。カバー3は、本体2に回動可能に連結される。
図1及び
図2のそれぞれは、バッテリ収容空間20が閉鎖されるようにカバー3が回動された状態を示す。
図3、
図4、
図5、
図6、及び
図7のそれぞれは、バッテリ収容空間20が開放されるようにカバー3が回動された状態を示す。
【0033】
カバー3が本体2の後部に接続されるように回動することにより、バッテリ収容空間20が閉鎖される。カバー3が本体2の後部から離隔するように回動することにより、バッテリ収容空間20が開放される。
【0034】
電気機器1は、本体2とカバー3とを連結するヒンジ機構12を備える。ヒンジ機構12は、リヤハウジング9の後部の下部とカバー3とを連結する。バッテリ収容空間20が閉鎖されるようにカバー3が回動された状態において、ヒンジ機構12は、カバー3の下部に設けられる。カバー3は、ヒンジ機構12を介して、リヤハウジング9の後部の下部に回動可能に連結される。ヒンジ機構12の回動軸AXは、左右方向に延伸する。カバー3は、カバー3の上端部が回動軸AXの周囲を旋回するように、ヒンジ機構12を介して本体2に連結される。
【0035】
以下の説明において、バッテリ収容空間20が閉鎖されるようにカバー3が回動された状態を適宜、閉鎖状態、と称し、バッテリ収容空間20が開放されるようにカバー3が回動された状態を適宜、開放状態、と称する。カバー3が閉鎖状態であることは、バッテリ収容空間20が閉鎖されている状態であることを意味する。カバー3が開放状態であることは、バッテリ収容空間20が開放されている状態であることを意味する。
【0036】
実施形態において、カバー3の閉鎖状態は、カバー3の上部が本体2の後部の上部に接続された状態を含む。カバー3が閉鎖状態で、カバー3の後面72の下部領域72Cは、下方に向かって前方に傾斜する。カバー3の開放状態は、カバー3の上部が本体2の後部の上部から離隔した状態を含む。
【0037】
図3、
図4、及び
図5に示すように、本体2の後部に、凹部30が形成される。上述のように、本体2の後部は、リヤハウジング9の後部である。凹部30は、前方に凹むように形成される。凹部30の上端部に、開口35が形成される。カバー3が閉鎖状態において、カバー3の少なくとも一部は、凹部30の内側に配置される。
【0038】
カバー3は、上板部3Aと、下板部3Bと、左板部3Cと、右板部3Dと、後板部3Eとを有する。左板部3Cと右板部3Dとは、左右方向に配置される。左板部3Cと右板部3Dとは、対向する。カバー3が閉鎖状態において、下板部3Bは、左板部3Cの下端部と右板部3Dの下端部とに接続される。カバー3が閉鎖状態において、後板部3Eは、左板部3Cの後端部と右板部3Dの後端部とに接続される。カバー3が閉鎖状態において、左板部3C及び右板部3Dは、凹部30の内側に配置される。カバー3に、開口45が形成される。カバー3が閉鎖状態において、開口45は、上板部3Aの前端部と下板部3Bの前端部と左板部3Cの前端部と右板部3Dの前端部との内側に形成される。カバー3が閉鎖状態において、開口45は、カバー3の前端部に形成される。
【0039】
カバー3は、支持板部3Fを有する。支持板部3Fは、左板部3Cと右板部3Dとの間に配置される。支持板部3Fの上端部は、後板部3Eに固定される。支持板部3Fの下端部は、下板部3Bに固定される。支持板部3Fの左端部は、左板部3Cに固定される。支持板部3Fの右端部は、右板部3Dに固定される。
【0040】
本体2の凹部30の内面は、支持面31と、支持面31の左端部と接続される左内面32と、支持面31の右端部と接続される右内面33とを含む。支持面31は、リヤハウジング9の後面71よりも前方に配置される。支持面31は、後方を向く。左内面32は、右方を向く。右内面33は、左方を向く。
【0041】
カバー3の内面は、支持面41と、支持面41の左端部と接続される左内面42と、支持面41の右端部と接続される右内面43とを含む。支持面41は、支持面31よりも後方に配置される。支持面41は、支持板部3Fに設けられる。カバー3が閉鎖状態において、支持面41は、上前方を向く。左内面42は、左板部3Cに設けられる。左内面42は、右方を向く。右内面43は、右板部3Dに設けられる。右内面43は、左方を向く。
【0042】
カバー3が閉鎖状態において、バッテリ収容空間20は、支持面31と支持面41と左内面42と右内面43とにより規定される。支持面31は、バッテリ収容空間20に面する。支持面41は、バッテリ収容空間20に面する。左内面42は、バッテリ収容空間20に面する。右内面43は、バッテリ収容空間20に面する。
【0043】
カバー3が開放状態において、バッテリ収容空間20の一部は、支持面31と左内面32と右内面33とにより規定される。支持面31は、バッテリ収容空間20に面する。左内面32は、バッテリ収容空間20に面する。右内面33は、バッテリ収容空間20に面する。
【0044】
カバー3が開放状態において、バッテリ収容空間20の一部は、支持面41と左内面42と右内面43とにより規定される。支持面41は、バッテリ収容空間20に面する。左内面42は、バッテリ収容空間20に面する。右内面43は、バッテリ収容空間20に面する。
【0045】
カバー3は、ラッチ機構13を有する。カバー3が閉鎖状態において、ラッチ機構13は、カバー3の上部に設けられる。ラッチ機構13により、本体2に接続されたカバー3とリヤハウジング9とが固定される。ラッチ機構13によりカバー3とリヤハウジング9とが固定されることにより、バッテリ収容空間20が閉鎖される。
【0046】
電気機器1は、本体2とカバー3とを連結するリンク機構50を備える。リンク機構50は、カバー3の左部及び右部のそれぞれに設けられる。リンク機構50は、リンク部51と、第1ジョイント部52と、第2ジョイント部54とを有する。第1ジョイント部52は、リンク部51の一端部と本体2とを連結する。リンク部51の一端部は、本体2に回転可能に連結される。リンク部51にガイド溝53が設けられる。第2ジョイント部54は、リンク部51のガイド溝53に配置される。第2ジョイント部54は、ガイド溝53をスライド可能である。第2ジョイント部54は、リンク部51のガイド溝53に配置された状態で、カバー3に連結される。
【0047】
カバー3の左部に設けられるリンク機構50において、第1ジョイント部52は、リンク部51の一端部を凹部30の左内面32に連結する。第2ジョイント部54は、ガイド溝53に配置された状態で、左板部3Cの左面に連結される。
【0048】
カバー3の右部に設けられるリンク機構50において、第1ジョイント部52は、リンク部51の一端部を凹部30の右内面33に連結する。第2ジョイント部54は、ガイド溝53に配置された状態で、右板部3Dの右面に連結される。
【0049】
リンク機構50は、カバー3の回動範囲を規定する。カバー3は、リンク機構50により規定される回動範囲で回動可能である。ガイド溝53の長さにより、カバー3の回動範囲が規定される。
図1及び
図2に示すように、カバー3は、回動範囲の一端部に配置されることにより、閉鎖状態になる。カバー3が回動範囲の一端部に配置されることにより、バッテリ収容空間20は閉鎖された状態になる。
図3、
図4、及び
図5に示すように、第2ジョイント部54がガイド溝53の端部に配置されることにより、カバー3は、回動範囲の他端部に配置されることにより、開放状態になる。カバー3が回動範囲の他端部に配置されることにより、バッテリ収容空間20は開放された状態になる。
【0050】
リンク機構50は、リンク部51と第2ジョイント部54との間に配置される制動部材55を有する。制動部材55として、リンク部51とカバー3との間に配置されるリング状のゴムが例示される。制動部材55は、閉鎖状態から開放状態に変化するときのカバー3の速力を低減する。制動部材55により、カバー3が急激に開くことが抑制される。なお、制動部材55は、リンク部51と第2ジョイント部54の間に配置されてもよい。
【0051】
なお、リンク機構50は、閉鎖状態から開放状態に変化するときのカバー3の運動エネルギーを減衰させるダンパを有してもよい。ダンパは、例えば本体2とカバー3とを連結するように設けられる。ダンパは、ばね又はゴムのような弾性体によりカバー3の運動エネルギーを減衰させてもよいし、油のような粘性体によりカバー3の運動エネルギーを減衰させてもよい。ダンパによっても、カバー3が急激に開くことが抑制される。
【0052】
図6及び
図7に示すように、カバー3は、回動範囲の他端部に配置された状態で、脚部4の下面4Eよりも上方に配置される。すなわち、脚部4の下面4Eが設置面FLに接触した状態において、カバー3は、設置面FLに接触しない。
【0053】
<バッテリ及びバッテリ装着部>
図8は、実施形態に係る第1バッテリ61及び第2バッテリ62を示す斜視図である。
図9は、実施形態に係る第1バッテリ装着部21に装着された第1バッテリ61を後方から見た図である。
図10は、実施形態に係る第1バッテリ装着部21を後方から見た図である。
図11は、実施形態に係る第2バッテリ装着部22に装着された第2バッテリ62を上方から見た図である。
図12は、実施形態に係る第2バッテリ装着部22を上方から見た図である。
【0054】
図9及び
図10において、カバー3及びハンドル5の図示は省略してある。
図11及び
図12において、ハンドル5の図示は省略してある。
【0055】
電気機器1は、第1バッテリ61が装着される第1バッテリ装着部21と、第2バッテリ62が装着される第2バッテリ装着部22とを備える。
【0056】
第1バッテリ装着部21は、バッテリ取付部19の支持面31(第1面)に配置される。第2バッテリ装着部22は、バッテリ取付部19の支持面41(第2面)に配置される。
【0057】
第1バッテリ装着部21は、バッテリ収容空間20に配置される。第2バッテリ装着部22は、バッテリ収容空間20に配置される。バッテリ収容空間20は、本体2の凹部30の内面の少なくとも一部と、カバー3の内面の少なくとも一部とによって規定される。
【0058】
第1バッテリ装着部21は、バッテリ収容空間20に面する本体2の支持面31に配置される。第2バッテリ装着部22は、バッテリ収容空間20に面するカバー3の支持面41に配置される。
【0059】
ヒンジ機構12の回動軸AXは、左右方向に延伸する。支持面31は、ヒンジ機構12の回動軸AXと平行である。支持面41は、ヒンジ機構12の回動軸AXと平行である。
【0060】
第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれは、スライド式のバッテリである。第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれは、電動工具用のバッテリである。
【0061】
第1バッテリ61及び第2バッテリ62は、電気機器1に電力を供給する。第1バッテリ61及び第2バッテリ62は、電気機器1の電源として機能する。第1バッテリ61及び第2バッテリ62は、二次電池を含む。実施形態において、第1バッテリ61及び第2バッテリ62は、充電式のリチウムイオン電池を含む。
【0062】
第1バッテリ61は、第1バッテリ装着部21に装着されることにより、電気機器1に電力を供給することができる。第2バッテリ62は、第2バッテリ装着部22に装着されることにより、電気機器1に電力を供給することができる。
【0063】
図8の(A)に示すように、第1バッテリ61は、装着面61Aを有するハウジング61Bと、一対のスライド部61Cと、一対の電源端子61Fとを有する。ハウジング61Bは、内部空間を有する。ハウジング61Bの内部空間にバッテリセルが収容される。バッテリセルは、充電式のリチウムイオン電池である。スライド部61Cは、規定のスライド方向に延伸する。電源端子61Fは、一対のスライド部61Cの間に配置される。一方の電源端子61Fは、正の電源端子である。他方の電源端子61Fは、負の電源端子である。
【0064】
図8の(B)に示すように、第2バッテリ62は、装着面62Aを有するハウジング62Bと、一対のスライド部62Cと、ハウジング62Bに移動可能に支持される突起部62Dと、突起部62Dを操作するための解除ボタン62Eと、一対の電源端子62Fとを有する。ハウジング62Bは、内部空間を有する。ハウジング62Bの内部空間にバッテリセルが収容される。バッテリセルは、充電式のリチウムイオン電池である。スライド部62Cは、規定のスライド方向に延伸する。突起部62Dは、ばねにより移動可能に支持される。突起部62Dは、ばねの弾性力により、装着面62Aから突出する。電源端子62Fは、一対のスライド部62Cの間に配置される。一方の電源端子62Fは、正の電源端子である。他方の電源端子62Fは、負の電源端子である。
【0065】
第1バッテリ61と第2バッテリ62とは、種類が異なる。電気機器1は、種類が異なる第1バッテリ61及び第2バッテリ62を電源とすることができる。
【0066】
第1バッテリ61と第2バッテリ62とは、定格電圧[V]が異なる。第1バッテリ61の定格電圧は、第2バッテリ62の定格電圧よりも高い。一例として、第1バッテリ61の定格電圧は、36[V]である。第2バッテリ62の定格電圧は、10.8[V]である。なお、第1バッテリ61の定格電圧は、40[V]でもよい。第2バッテリ62の定格電圧は、18[V]でもよい。
【0067】
第1バッテリ61と第2バッテリ62とは、容量[Ah]が異なる。第1バッテリ61の容量は、第2バッテリ62の容量よりも大きい。
【0068】
第1バッテリ61と第2バッテリ62とは、重量[g]が異なる。第1バッテリ61の重量は、第2バッテリ62の重量よりも大きい。
【0069】
第1バッテリ61と第2バッテリ62とは、外形の寸法[mm]が異なる。第1バッテリ61の外形の寸法は、第2バッテリ62の外形の寸法よりも大きい。
【0070】
図10に示すように、第1バッテリ装着部21は、装着面21Aと、第1バッテリ61をガイドする第1ガイド部21Bと、電源端子21Dとを有する。
【0071】
装着面21Aは、第1バッテリ61の装着面61Aと対向する。
【0072】
第1ガイド部21Bは、第1バッテリ61を規定のガイド方向にガイドする。第1バッテリ61のスライド部61Cは、第1ガイド部21Bにガイドされる。第1ガイド部21Bは、回動軸AXと平行な左右方向に複数設けられる。実施形態において、第1ガイド部21Bは、左右方向に2つ設けられる。第1ガイド部21Bのガイド方向は、ヒンジ機構12の回動軸AXと直交する。
【0073】
電源端子21Dは、第1バッテリ61の電源端子61Fと接続される。第1バッテリ装着部21の電源端子21Dと第1バッテリ61の電源端子61Fとが接続されることにより、第1バッテリ61から電気機器1に電力が供給される。
【0074】
第2バッテリ装着部22は、装着面22Aと、第2バッテリ62をガイドする第2ガイド部22Bと、ロック孔22Cと、電源端子22Dとを有する。
【0075】
装着面22Aは、第2バッテリ62の装着面62Aと対向する。
【0076】
第2ガイド部22Bは、第2バッテリ62を規定のガイド方向にガイドする。第2バッテリ62のスライド部62Cは、第2ガイド部22Bにガイドされる。第2ガイド部22Bは、回動軸AXと平行な左右方向に複数設けられる。実施形態において、第2ガイド部22Bは、左右方向に2つ設けられる。第2ガイド部22Bのガイド方向は、ヒンジ機構12の回動軸AXと直交する。
【0077】
ロック孔22Cは、装着面22Aに設けられる。ロック孔22Cに、第2バッテリ62の突起部62Dが挿入される。突起部62Dがロック孔22Cに挿入されることにより、第2バッテリ装着部22と第2バッテリ62とが固定される。解除ボタン62Eが操作されることにより、第2バッテリ装着部22と第2バッテリ62との固定が解除される。
【0078】
電源端子22Dは、第2バッテリ62の電源端子62Fと接続される。第2バッテリ装着部22の電源端子22Dと第2バッテリ62の電源端子62Fとが接続されることにより、第2バッテリ62から電気機器1に電力が供給される。
【0079】
<バッテリの着脱方法>
第1バッテリ61は、第1ガイド部21Bにガイドされながら、第1バッテリ装着部21をスライドすることにより、第1バッテリ装着部21に着脱される。カバー3が開放状態にされた状態で、第1バッテリ61が第1バッテリ装着部21に着脱される。
【0080】
実施形態において、第1ガイド部21Bのガイド方向は、上下方向である。第1バッテリ61は、上下方向にスライドすることにより、第1バッテリ装着部21に着脱される。
【0081】
第1ガイド部21Bは、第1端部23と、第1端部23よりもヒンジ機構12に近い第2端部24とを有する。第1端部23は、第2端部24よりも高い位置に配置される。すなわち、第1端部23は、第2端部24よりも上方に配置される。
【0082】
第1バッテリ61を第1バッテリ装着部21に装着するとき、電気機器1の使用者は、スライド部61Cと第1ガイド部21Bの第1端部23とを接触させた後、第1バッテリ装着部21に対して第1バッテリ61を下方にスライドさせる。第1バッテリ61は、第1端部23から第2端部24に向かってスライドする。第1バッテリ61は、第1ガイド部21Bにガイドされながら下方に移動する。これにより、第1バッテリ61が第1バッテリ装着部21に装着される。
【0083】
このように、第1バッテリ61は、第1ガイド部21Bにガイドされながら、第2端部24に向かって、第1バッテリ装着部21をスライドすることにより、第1バッテリ装着部21に装着される。
【0084】
第1バッテリ61を第1バッテリ装着部21から外すとき、第1バッテリ61が上方にスライドされることにより、第1バッテリ装着部21から外される。
【0085】
図13は、実施形態に係る第2バッテリ62の装着方法を示す図である。
図13は、電気機器1を左方から見た一部破断図である。第2バッテリ62は、第2ガイド部22Bにガイドされながら、第2バッテリ装着部22をスライドすることにより、第2バッテリ装着部22に着脱される。カバー3が開放状態において、第2バッテリ62が第2バッテリ装着部22に着脱される。
【0086】
実施形態において、カバー3が回動範囲の他端部に配置された状態で、第2バッテリ62が第2バッテリ装着部22に着脱される。実施形態において、第2ガイド部22Bのガイド方向は、脚部4が設置される設置面FLに対する傾斜方向である。第2バッテリ62は、傾斜方向にスライドすることにより、第2バッテリ装着部22に着脱される。
【0087】
第2ガイド部22Bは、第3端部25と、第3端部25よりもヒンジ機構12に近い第4端部26とを有する。カバー3が回動範囲の他端部に配置された状態で、第3端部25は、第4端部26よりも後方に配置される。カバー3が回動範囲の他端部に配置された状態で、第3端部25は、第4端部26よりも低い位置に配置される。すなわち、第3端部25は、第4端部26よりも下方に配置される。
【0088】
第2バッテリ62を第2バッテリ装着部22に装着するとき、電気機器1の使用者は、スライド部62Cと第2ガイド部22Bの第4端部26とを接触させた後、第2バッテリ装着部22に対して第2バッテリを下後方にスライドさせる。第2バッテリ62は、第4端部26から第3端部25に向かってスライドする。第2バッテリ62は、第2ガイド部22Bにガイドされながら下後方に移動する。突起部62Dが第2バッテリ装着部22のロック孔22Cに挿入されることにより、第2バッテリ62は、第2バッテリ装着部22に固定される。これにより、第2バッテリ62が第2バッテリ装着部22に装着される。
【0089】
このように、第2バッテリ62は、第2ガイド部22Bにガイドされながら、第3端部25に向かって、第2バッテリ装着部22をスライドすることにより、第2バッテリ装着部22に装着される。
【0090】
第2バッテリ62を第2バッテリ装着部22から外すとき、電気機器1の使用者は、解除ボタン62Eを操作する。解除ボタン62Eが操作されることにより、突起部62Dがロック孔22Cから抜去される。突起部62Dがロック孔22Cから抜去されることにより、第2バッテリ装着部22と第2バッテリ62との固定が解除される。第2バッテリ装着部22と第2バッテリ62との固定が解除された後、第2バッテリ62が上前方にスライドされることにより、第2バッテリ62は、第2バッテリ装着部22から外される。
【0091】
図14は、実施形態に係る電気機器1を左方から見た一部破断図である。
図14において、カバー3は開放状態である。
図14において、第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着され、第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されている。第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着され、第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されているときに、カバー3が回動範囲の一端部に配置されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22との相対位置が定められている。
【0092】
すなわち、第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着され第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されているダブル装着状態においては、電気機器1の使用者がカバー3を閉鎖状態にしようとしても、第1バッテリ61と第2バッテリ62とが当たり、カバー3は閉鎖状態にならない。
【0093】
<スイッチ>
図15は、実施形態に係るスイッチ80を示す図である。実施形態において、電気機器1は、カバー3が閉鎖状態になったときに操作されるスイッチ80を備える。スイッチ80は、例えば第1バッテリ装着部21の周囲の支持面31の一部に配置される。スイッチ80は、例えば押しボタン方式でもよい。カバー3が開放状態においては、スイッチ80は操作されない。カバー3が閉鎖状態になると、スイッチ80がカバー3の少なくとも一部に押される。なお、スイッチ80の形態は、押しボタン方式でなくてもよい。スイッチ80は、カバー3が開放状態のときは操作されず、カバー3が閉鎖状態のときに操作される形態であればよい。
【0094】
スイッチ80は、カバー3が開放状態のときに発光部7を作動不可能状態にし、カバー3が閉鎖状態のときに発光部7を作動可能状態にする。発光部7が作動不可能状態であることは、電気機器1が起動不可能状態であることを意味する。発光部7が作動可能状態であることは、電気機器1が起動可能状態であることを意味する。実施形態においては、カバー3が開放状態であり、スイッチ80が操作されていないとき、電源ボタン17が操作されても、電気機器1は起動せず、発光部7は作動しない。カバー3が閉鎖状態になり、スイッチ80が操作されたとき、電源ボタン17が操作されることにより、電気機器1は起動し、発光部7は作動する。
【0095】
例えば、
図14を参照して説明したように、ダブル装着状態においては、電気機器1の使用者は、カバー3を閉鎖状態にすることができない。したがって、ダブル装着状態においては、電源ボタン17が操作されても、電気機器1は起動しない。
【0096】
一方、第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着され第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されていないシングル装着状態、又は、第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着され第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着されていないシングル装着状態においては、電気機器1の使用者は、カバー3を閉鎖状態にすることができる。したがって、シングル装着状態且つカバー3が閉鎖状態において、電源ボタン17が操作されると、電気機器1は起動する。
【0097】
ダブル装着状態で、電気機器1が起動すると、第1バッテリ61から第2バッテリ62に電流が流れたり、第2バッテリ62から第1バッテリ61に電流が流れたりする現象が発生する可能性ある。実施形態によれば、ダブル装着状態においては、カバー3を閉鎖状態にすることができないので、電源ボタン17が操作されたとしても、電気機器1は起動しない。したがって、上述の現象の発生が抑制される。
【0098】
図15に示すように、電気機器1は、AC端子73と、第1バッテリ装着部21と、第2バッテリ装着部22とを備える。また、電気機器1は、AC端子73に接続されるAC/DCコンバータ81と、第1バッテリ装着部21に接続されるダイオード82と、第2バッテリ装着部22に接続されるダイオード83とを備える。AC/DCコンバータ81と第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22とは、並列に接続される。AC端子73と第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22とは、接続点84において接続される。
【0099】
また、電気機器1は、スイッチ80と、第1スイッチ素子85と、第2スイッチ素子86と、第3スイッチ素子87と、電源スイッチ88と、レギュレータ89と、制御部90と、定電流回路91とを備える。
【0100】
なお、
図15において、各種電流制限抵抗の記載は省略してある。
【0101】
スイッチ80は、オンオフスイッチである。上述のように、スイッチ80は、カバー3が開放状態のときは操作されず、カバー3が閉鎖状態のときに操作される。スイッチ80は、カバー3が開放状態のときにオフ状態になり、カバー3が閉鎖状態のときにオン状態になる。
【0102】
第1スイッチ素子85、第2スイッチ素子86、及び第3スイッチ素子87のそれぞれは、トランジスタである。
【0103】
第1スイッチ素子85は、接続点84と発光部7との間に配置される。接続点84には、AC/DCコンバータ81、第1バッテリ装着部21、及び第2バッテリ装着部22のいずれか一つから、直流の電圧が印加される。第1スイッチ素子85がオン状態のとき、接続点84の電圧は制御部90及び発光部7に印加される。第1スイッチ素子85がオフ状態のとき、接続点84の電圧は制御部90及び発光部7に印加されない。
【0104】
第2スイッチ素子86は、第1スイッチ素子85と接続される。第2スイッチ素子86は、第1スイッチ素子85のオン状態とオフ状態とを切り換える。第2スイッチ素子86がオン状態になることにより、第1スイッチ素子85がオン状態になる。
【0105】
電源スイッチ88は、オンオフスイッチである。電源スイッチ88は、スイッチ80と第2スイッチ素子86との間に配置される。電源スイッチ88は、電源ボタン17が操作されていないときにオフ状態になり、電源ボタン17が操作されたときにオン状態になる。
【0106】
スイッチ80がオン状態で、電源スイッチ88がオン状態になると、接続点84の電圧が第2スイッチ素子86のベースに印加される。その結果、第2スイッチ素子86は、オン状態になる。第2スイッチ素子86がオン状態になると、第1スイッチ素子85がオン状態になる。第1スイッチ素子85がオン状態になると、接続点84の電圧がレギュレータ89に印加される。レギュレータ89は、所定電圧(例えば5V)を出力する。これにより、制御部90に電圧が印加される。制御部90は、マイクロコンピュータを含む。制御部90に電圧が印加されることにより、制御部90が起動する。実施形態において、電気機器1が起動することとは、制御部90が起動することをいう。
【0107】
また、第2スイッチ素子86がオン状態になり、第1スイッチ素子85がオン状態になると、定電流回路91を介して発光部7に電流が供給される。これにより、発光部7が作動し、発光部7から光が射出される。制御部90は、定電流回路91にアナログ信号を送ることにより、発光部7に供給する電流を任意に調整できる。これにより、発光部7の明るさが任意に調整される。
【0108】
第2スイッチ素子86のベース電極は、制御部90から出力される制御信号に基づいて、Highレベル及びLowレベルのいずれか一方に設定される。第2スイッチ素子86のベース電極がHighレベルのとき、第2スイッチ素子86のオン状態が維持される。
【0109】
接続点84の電圧が制御部90に印加され、制御部90が起動すると、制御部90から第2スイッチ素子86のベース電極に制御信号が出力される。これにより、第2スイッチ素子86のベース電極は、Highレベルに設定される。第2スイッチ素子86のベース電極がHighレベルに設定されることにより、第2スイッチ素子86のオン状態が維持される。スイッチ80がオン状態且つ電源スイッチ88がオン状態においては、制御部90から第2スイッチ素子86のベース電極に対する制御信号の出力が継続される。これにより、第1スイッチ素子85のオン状態が維持され、発光部7は光の射出を継続する。また、第2スイッチ素子86のベース電極がHighレベルに設定されることにより、電源ボタン17の操作が解除され、電源スイッチ88がオフ状態になっても、第2スイッチ素子86のオン状態が維持される。
【0110】
スイッチ80がオフ状態においては、第2スイッチ素子86のベース電極はLowレベルに設定される。スイッチ80がオフ状態においては、第2スイッチ素子86はオフ状態である。電源ボタン17が操作され、電源スイッチ88がオン状態になっても、第2スイッチ素子86は、オフ状態である。第2スイッチ素子86がオフ状態においては、第1スイッチ素子85もオフ状態である。接続点84の電圧は制御部90及び発光部7に印加されない。
【0111】
(スイッチの第1変形例)
図16は、実施形態に係るスイッチ80の第1変形例を示す図である。
図16に示すように、電気機器1は、カバー3が閉鎖状態から開放状態に変化したことを検知するカバー開放検知回路を有してもよい。カバー開放検知回路は、例えば発光部7が作動しているときに、カバー3が閉鎖状態から開放状態に変化したことを検知した場合、発光部7の作動を停止させる。
【0112】
電気機器1は、カバー3が開放状態のときにオフ状態になり、カバー3が閉鎖状態のときにオン状態になるスイッチ80Bを備える。スイッチ80Bは、上述のスイッチ80と同一でもよいし、上述のスイッチ80とは別に設けられてもよい。スイッチ80Bは、接続点94を介してパルス発生回路92と接続される。スイッチ80Bがオン状態においては、接続点94は、グランドに接続される。カバー3が閉鎖状態から開放状態に変化して、スイッチ80Bがオン状態からオフ状態に変化すると、接続点94の電位が上昇する。接続点94の電位が上昇すると、パルス発生回路92は、パルスを生成する。信号生成回路93は、パルス発生回路92が生成したパルスに基づいて、制御信号を生成する。制御信号の持続時間は、パルス幅よりも長い。信号生成回路93は、
図15を参照して説明した第3スイッチ素子87のベース電極に制御信号を出力する。
【0113】
第3スイッチ素子87のベース電極は、信号生成回路93から出力される制御信号に基づいて、Highレベル及びLowレベルのいずれか一方に設定される。第3スイッチ素子87のベース電極がHighレベルのとき、第3スイッチ素子87のオン状態が維持される。
【0114】
例えば発光部7から光が射出されているときに、カバー3が閉鎖状態から開放状態に変化し、第3スイッチ素子87がオン状態になると、第2スイッチ素子86のベース電極がグランドに接続され、Lowレベルになる。第2スイッチ素子86のベース電極がLowレベルになり、第2スイッチ素子86がオフ状態になると、第1スイッチ素子85がオフ状態になる。これにより、制御部90及び発光部7に対する接続点84の電圧の印加が停止される。
【0115】
このように、カバー開放検知回路が設けられることにより、発光部7が作動しているときに、電気機器1の使用者がカバー3を誤って開いた場合、発光部7の作動が強制的に停止される。
【0116】
(スイッチの第2変形例)
図17は、実施形態に係るスイッチ80の第2変形例を示す図である。
図17に示すように、電気機器1は、カバー3が開放状態から閉鎖状態に変化したことを検知するカバー閉鎖検知回路を有してもよい。カバー閉鎖検知回路は、カバー3が開放状態から閉鎖状態に変化したことを検知した場合、電源ボタン17が操作されていなくても、発光部7を作動させる。
【0117】
図17に示すように、スイッチ80Bは、接続点94を介してパルス発生回路92と接続される。スイッチ80Bがオフ状態においては、接続点94は、グランドに接続される。カバー3が開放状態から閉鎖状態に変化して、スイッチ80Bがオフ状態からオン状態に変化すると、接続点94の電位が上昇する。接続点94の電位が上昇すると、パルス発生回路92は、パルスを生成する。信号生成回路93は、パルス発生回路92が生成したパルスに基づいて、制御信号を生成する。制御信号の持続時間は、パルス幅よりも長い。信号生成回路93は、
図15を参照して説明した第2スイッチ素子86のベース電極に制御信号を出力する。
【0118】
第2スイッチ素子86のベース電極は、信号生成回路93から出力される制御信号に基づいて、Highレベルになる。第2スイッチ素子86のベース電極がHighレベルになり、第2スイッチ素子86がオン状態になると、第1スイッチ素子85がオン状態になる。これにより、制御部90及び発光部7に対する接続点84の電圧の印加が開始される。発光部7は、作動を開始する。
【0119】
このように、カバー閉鎖検知回路が設けられることにより、電気機器1の使用者がカバー3を閉じるだけで、発光部7が自動的に作動を開始する。
【0120】
<効果>
以上説明したように、実施形態によれば、電気機器1は、支持面31(第1面)及び支持面41(第2面)を含むバッテリ取付部19を有する。支持面31は、本体2に配置される。支持面41は、カバー3に配置される。本体2の支持面31に第1バッテリ装着部21が配置され、カバー3の支持面41に第2バッテリ装着部22が配置される。これにより、電気機器1の小型化を図ることができる。例えば、1つの面に2つのバッテリ装着部が並列に配置されている構造に比べて、電気機器1の小型化を図ることができる。バッテリ(第1バッテリ61又は第2バッテリ62)を電源とする電気機器1は、建設現場のような作業現場において使用される場合が多い。電気機器1の外形が小型化されることにより、電気機器1を作業の邪魔にならないように設置したり簡単に持ち運びしたりすることができる。
【0121】
第1バッテリ装着部21は、第1ガイド部21Bを有する。第2バッテリ装着部22は、第2ガイド部22Bを有する。第1バッテリ61は、第1ガイド部21Bにガイドされながらスライドすることにより第1バッテリ装着部21に着脱されるスライド式のバッテリである。第2バッテリ62は、第2ガイド部22Bにガイドされながらスライドすることにより第2バッテリ装着部22に着脱されるスライド式のバッテリである。第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれがスライド式のバッテリなので、電気機器1の使用者は、第1バッテリ装着部21に対する第1バッテリ61の着脱、及び第2バッテリ装着部22に対する第2バッテリ62の着脱を容易に実施することができる。
【0122】
本体2とカバー3とはヒンジ機構12を介して連結される。第1ガイド部21Bのガイド方向及び第2ガイド部22Bのガイド方向のそれぞれは、ヒンジ機構12の回動軸AXと直交する。これにより、電気機器1の使用者は、バッテリ収容空間20が開放されるようにカバー3を回動させた状態で、第1バッテリ装着部21に対する第1バッテリ61の着脱、及び第2バッテリ装着部22に対する第2バッテリ62の着脱を円滑に実施することができる。
【0123】
第1ガイド部21Bは、ヒンジ機構12の回動軸AXと平行な方向に複数設けられる。実施形態において、ヒンジ機構12の回動軸AXは、左右方向に延伸し、第1ガイド部21Bは、左右方向に2つ設けられる。これにより、電気機器1の使用者は、バッテリ収容空間20が開放されるようにカバー3を回動させた状態で、第1バッテリ装着部21に対する第1バッテリ61の着脱を円滑に実施することができる。
【0124】
第2ガイド部22Bは、ヒンジ機構12の回動軸AXと平行な方向に複数設けられる。実施形態において、ヒンジ機構12の回動軸AXは、左右方向に延伸し、第2ガイド部22Bは、左右方向に2つ設けられる。これにより、電気機器1の使用者は、バッテリ収容空間20が開放されるようにカバー3を回動させた状態で、第2バッテリ装着部22に対する第2バッテリ62の着脱を円滑に実施することができる。
【0125】
第2バッテリ装着部22が配置される支持面41は、回動軸AXと平行である。これにより、電気機器1の使用者は、バッテリ収容空間20が開放されるようにカバー3を回動させた状態で、第2バッテリ装着部22に対する第2バッテリ62の着脱を円滑に実施することができる。
【0126】
第1ガイド部21Bは、第1端部23と、第1端部23よりもヒンジ機構12に近い第2端部24とを有する。これにより、電気機器1の使用者は、第1端部23から第2端部24に向かって第1バッテリ61をスライドさせることにより、第1バッテリ61を第1バッテリ装着部21に円滑に装着することができる。
【0127】
第1ガイド部21Bにおいて、第1端部23は、第2端部24よりも高い位置に配置される。これにより、電気機器1の使用者は、第1バッテリ装着部21に対して第1バッテリ61を下方にスライドさせることにより、第1バッテリ61を第1バッテリ装着部21に円滑に装着することができる。
【0128】
第2ガイド部22Bは、第3端部25と、第3端部25よりもヒンジ機構12に近い第4端部26とを有する。これにより、電気機器1の使用者は、第4端部26から第3端部25に向かって第2バッテリ62をスライドさせることにより、第2バッテリ62を第2バッテリ装着部22に円滑に装着することができる。
【0129】
カバー3は、規定の回動範囲で回動可能である。カバー3が回動範囲の一端部に配置されることにより、カバー3が閉鎖状態になり、バッテリ収容空間20が閉鎖される。カバー3が回動範囲の他端部に配置された状態で、第3端部25は、第4端部26よりも低い位置に配置される。これにより、電気機器1の使用者は、第2バッテリ装着部22に対して第2バッテリ62を斜め下方にスライドさせることにより、第2バッテリ62を第2バッテリ装着部22に円滑に装着することができる。
【0130】
カバー3が回動範囲の他端部に配置された状態で、カバー3は、脚部4の下面4Eよりも上方に配置される。これにより、カバー3を回動範囲の他端部に配置しても、カバー3と設置面FLとの接触が抑制される。
【0131】
第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着され第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されているダブル装着状態において、カバー3が回動範囲の一端部に配置されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22との相対位置が定められている。ダブル装着状態で、電気機器1が起動すると、第1バッテリ61から第2バッテリ62に電流が流れたり、第2バッテリ62から第1バッテリ61に電流が流れたりする現象が発生する可能性ある。実施形態によれば、ダブル装着状態においては、カバー3を閉鎖状態にすることができないので、電源ボタン17が操作されたとしても、電気機器1は起動しない。したがって、上述の現象の発生が抑制される。
【0132】
本体2の第1バッテリ装着部21に装着される第1バッテリ61の重量は、カバー3の第2バッテリ装着部22に装着される第2バッテリ62の重量よりも大きい。これにより、電気機器1の重量バランスが良好になる。
【0133】
本体2とカバー3とを連結するリンク機構50が設けられることにより、カバー3の回動範囲が適正に規定される。
【0134】
リンク機構50は、リンク部51と、リンク部51の一端部と本体2とを連結する第1ジョイント部52と、リンク部51のガイド溝53に配置された状態でカバー3に連結される第2ジョイント部54とを有する。これにより、ガイド溝53の長さに基づいて、カバー3の回動範囲が適正に規定される。
【0135】
リンク機構50は、リンク部51とカバー3との間に配置される制動部材55を有する。これにより、カバー3が急激に開くことが抑制される。
【0136】
カバー3が閉鎖状態で、カバー3の後面72の下部領域72Cは、下方に向かって前方に傾斜する。これにより、電気機器1の小型化を図ることができる。また、実施形態においては、リヤハウジング9の後面71の下部領域71Cも、下方に向かって前方に傾斜する。これにより、電気機器1の小型化を図ることができる。
【0137】
カバー3が開放状態のときに発光部7を作動不可能状態にし、カバー3が閉鎖状態のときに発光部7を作動可能状態にするスイッチ80が設けられる。カバー3が開放状態においては、電気機器1が起動しない。電気機器1は、カバー3が閉鎖状態において、適正に起動することができる。
【0138】
なお、上述の実施形態において、第3バッテリ装着部(不図示)が、バッテリ収容空間20に面するカバー3の内面又はバッテリ収容空間20に面する本体2の内面に配置されてもよい。
【0139】
なお、上述の実施形態において、バッテリ取付部19の第1面(支持面31)及び第2面(支持面41)のそれぞれが、本体2に配置されてもよい。バッテリ取付部19の第1面(支持面31)及び第2面(支持面41)のそれぞれが本体2に配置される場合、カバー3は省略されてもよい。
【0140】
[第2実施形態]
以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
【0141】
上述の実施形態においては、第1バッテリ装着部21が本体2に設けられ、第2バッテリ装着部22がカバー3に設けられることとした。すなわち、第1バッテリ装着部21が配置される支持面31は、本体2に設けられ、第2バッテリ装着部22が配置される支持面41は、カバー3に設けられることとした。第1バッテリ装着部21及び第2バッテリ装着部22のそれぞれが、本体2に設けられてもよい。すなわち、バッテリ取付部(19)の第1面(支持面31)及び第2面(支持面41)のそれぞれが、本体2に配置されてもよい。
【0142】
図18及び
図19のそれぞれは、実施形態に係る電気機器1Bを示す模式図である。
図18に示すように、電気機器1Bは、本体2とカバー3とを備える。上述の実施形態と同様、本体2とカバー3とは、ヒンジ機構12を介して連結される。ヒンジ機構12の回動軸AXは、左右方向に延伸する。
【0143】
本体2とカバー3との間にバッテリ収容空間20が形成される。上述の実施形態と同様、本体2は、凹部30を有する。凹部30の内面は、支持面31と、左内面32と、右内面33と、底面34とを含む。支持面31と左内面32と右内面33と底面34とは異なる方向を向く。上述の実施形態と同様、支持面31は、後方を向く。左内面32は、右方を向く。右内面33は、左方を向く。底面34は、上方を向く。支持面31、左内面32、右内面33、及び底面34のそれぞれは、バッテリ収容空間20に面する。
【0144】
図19は、
図18に示した本体2を上方から見た図である。
図18及び
図19に示す例において、第1バッテリ装着部21及び第2バッテリ装着部22のそれぞれは、本体2に設けられる。第1バッテリ装着部21は、本体2の支持面31に設けられる。第2バッテリ装着部22は、本体2の右内面33に設けられる。
【0145】
上述の実施形態と同様、第1バッテリ装着部21に装着される第1バッテリ61は、スライド式のバッテリである。第2バッテリ装着部22に装着される第2バッテリ62は、スライド式のバッテリである。
図18及び
図19に示す例において、第1バッテリ装着部21のガイド方向は、上下方向である。第2バッテリ装着部22のガイド方向は、上下方向である。第1バッテリ装着部21の第1ガイド部21Bのガイド方向及び第2バッテリ装着部22の第2ガイド部22Bのガイド方向のそれぞれは、ヒンジ機構12の回動軸AXと直交する。
【0146】
第1バッテリ61は、第1バッテリ装着部21の第1ガイド部21Bにガイドされながら上下方向にスライドすることにより、第1バッテリ装着部21に着脱される。第2バッテリ62は、第2バッテリ装着部22の第2ガイド部22Bにガイドされながら上下方向にスライドすることにより、第2バッテリ装着部22に着脱される。
【0147】
図19に示すように、第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着されているときに、第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されず、第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されているときに、第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22との相対位置が定められている。
【0148】
すなわち、第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着されている状態において、第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62を装着しようとしても、第2バッテリ62が第1バッテリ61に当たり、第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62を装着することができない。第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されている状態において、第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61を装着しようとしても、第1バッテリ61が第2バッテリ62に当たり、第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61を装着することができない。
【0149】
なお、第1バッテリ装着部21及び第2バッテリ62の一方が、凹部30の左内面32に配置されてもよい。第1バッテリ装着部21及び第2バッテリ62の一方が、凹部30の底面34に配置されてもよい。支持面31、左内面32、右内面33、及び底面34のうち、いずれか一つの面に第1バッテリ装着部21が配置され、別の面に第2バッテリ装着部22に配置されていればよい。
【0150】
なお、第3バッテリ装着部(不図示)が、バッテリ収容空間20に面するカバー3の内面又はバッテリ収容空間20に面する本体2の内面に配置されてもよい。
【0151】
なお、カバー3は、省略されてもよい。
【0152】
以上説明したように、実施形態によれば、本体2が異なる方向を向く第1の面と第2の面とを有する場合において、第1の面に第1バッテリ装着部21が配置され、第2の面に第2バッテリ装着部22が配置される。これにより、例えば1つの面に2つのバッテリ装着部が並列に配置されている構造に比べて、電気機器1Bの小型化を図ることができる。
【0153】
実施形態においては、第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着されているときに、第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されず、第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されているときに、第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22との相対位置が定められている。ダブル装着状態で、電気機器1が起動すると、第1バッテリ61から第2バッテリ62に電流が流れたり、第2バッテリ62から第1バッテリ61に電流が流れたりする現象が発生する可能性ある。実施形態によれば、ダブル装着状態にならないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22との相対位置が定められている。したがって、上述の現象の発生が抑制される。
【0154】
[第3実施形態]
図20は、実施形態に係る電気機器1Cを示す模式図である。
図20に示すように、電気機器1Cは、本体2とカバー3とを備える。上述の実施形態と同様、本体2とカバー3とは、ヒンジ機構12を介して連結される。ヒンジ機構12の回動軸AXは、左右方向に延伸する。
【0155】
本体2とカバー3との間にバッテリ収容空間20が形成される。本体2は、凹部30Cを有する。凹部30Cは、本体2の上面から下方に凹むように形成される。凹部30Cの上端部に開口350Cが形成される。凹部30Cの内面は、第1面31Cと、第2面32Cと、第3面33Cと、第4面34Cと、第5面35Cとを含む。第1面31Cと第2面32Cと第3面33Cと第4面34Cと第5面35Cとは異なる方向を向く。第1面31Cは、後方を向く。第2面32Cは、前方を向く。第3面33Cは、右方を向く。第4面34Cは、左方を向く。第5面35Cは、上方を向く。第1面31C、第2面32C、第3面33C、第4面34C、及び第5面35Cのそれぞれは、バッテリ収容空間20に面する。
【0156】
第1面31C、第2面32C、第3面33C、第4面34C、及び第5面35Cのうち、いずれか一つの面に第1バッテリ装着部21が配置され、別の面に第2バッテリ装着部22に配置される。すなわち、バッテリ取付部(19)の第1面及び第2面のそれぞれが、本体2に配置される。
図20に示す例においては、第3面33Cに第1バッテリ装着部21が配置され、第4面34Cに第2バッテリ装着部22が配置される。
【0157】
上述の実施形態と同様、第1バッテリ装着部21に装着される第1バッテリ61は、スライド式のバッテリである。第2バッテリ装着部22に装着される第2バッテリ62は、スライド式のバッテリである。
図20に示す例において、第1バッテリ装着部21のガイド方向は、上下方向である。第2バッテリ装着部22のガイド方向は、上下方向である。
【0158】
第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着されているときに、第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されず、第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されているときに、第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22との相対位置が定められている。
【0159】
なお、第3バッテリ装着部(不図示)が、バッテリ収容空間20に面するカバー3の内面又はバッテリ収容空間20に面する本体2の内面に配置されてもよい。
【0160】
なお、カバー3は、省略されてもよい。
【0161】
[第4実施形態]
図21は、実施形態に係る電気機器1Dを示す模式図である。
図21に示すように、電気機器1Dは、本体2とカバー3とを備える。上述の実施形態と同様、本体2とカバー3とは、ヒンジ機構12を介して連結される。ヒンジ機構12の回動軸AXは、左右方向に延伸する。
【0162】
本体2とカバー3との間にバッテリ収容空間20が形成される。本体2は、第1面31Dと、第2面32Dとを有する。第1面31Dと第2面32Dとは異なる方向を向く。第1面31Dは、後方を向く。第2面32Dは、上方を向く。第1面31D及び第2面32Dのそれぞれは、バッテリ収容空間20に面する。
【0163】
第1面31Dに第1バッテリ装着部21が配置され、第2面32Dに第2バッテリ装着部22に配置される。すなわち、バッテリ取付部(19)の第1面及び第2面のそれぞれが、本体2に配置される。
【0164】
上述の実施形態と同様、第1バッテリ装着部21に装着される第1バッテリ61は、スライド式のバッテリである。第2バッテリ装着部22に装着される第2バッテリ62は、スライド式のバッテリである。
図21に示す例において、第1バッテリ装着部21のガイド方向は、上下方向でもよいし、左右方向でもよい。第2バッテリ装着部22のガイド方向は、前後方向でもよいし、左右方向でもよい。
【0165】
第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着されているときに、第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されず、第2バッテリ装着部22に第2バッテリ62が装着されているときに、第1バッテリ装着部21に第1バッテリ61が装着されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22との相対位置が定められている。
【0166】
なお、第3バッテリ装着部(不図示)が、バッテリ収容空間20に面するカバー3の内面又はバッテリ収容空間20に面する本体2の内面に配置されてもよい。
【0167】
なお、カバー3は、省略されてもよい。
【0168】
[第5実施形態]
図22は、その他の実施形態に係る電気機器1Eを示す模式図である。
図22に示すように、電気機器1Eは、本体2とカバー3とを備える。上述の実施形態と同様、本体2とカバー3とは、ヒンジ機構12を介して連結される。ヒンジ機構12の回動軸AXは、左右方向に延伸する。
【0169】
本体2とカバー3との間にバッテリ収容空間20が形成される。本体2は、第1面31Eと、第2面32Eと、第3面33Eとを有する。第1面31Eと第2面32Eと第3面33Eとは異なる方向を向く。第1面31Eは、後方を向く。第2面32Eは、上方を向く。第3面33Eは、左方を向く。第1面31E、第2面32E、及び第3面33Eのそれぞれは、バッテリ収容空間20に面する。
【0170】
第1面31E、第2面32E、及び第3面33Eのうち、いずれか一つの面に第1バッテリ装着部21が配置され、別の面に第2バッテリ装着部22に配置される。すなわち、バッテリ取付部(19)の第1面及び第2面のそれぞれが、本体2に配置される。
図22に示す例においては、第1面31Eに第1バッテリ装着部21が配置され、第2面32Eに第2バッテリ装着部22が配置される。
【0171】
上述の実施形態と同様、第1バッテリ装着部21に装着される第1バッテリ61は、スライド式のバッテリである。第2バッテリ装着部22に装着される第2バッテリ62は、スライド式のバッテリである。
【0172】
なお、第3バッテリ装着部(不図示)が、バッテリ収容空間20に面するカバー3の内面又はバッテリ収容空間20に面する本体2の内面に配置されてもよい。
【0173】
なお、カバー3は、省略されてもよい。
【0174】
[第6実施形態]
図23は、実施形態に係る電気機器1Fを示す模式図である。
図23に示すように、電気機器1Fは、本体2とカバー3とを備える。上述の実施形態と同様、本体2とカバー3とは、ヒンジ機構12を介して連結される。ヒンジ機構12の回動軸AXは、左右方向に延伸する。
【0175】
本体2とカバー3との間にバッテリ収容空間20が形成される。本体2は、第1面31Fを有する。第1面31Fは、後方を向く。第1面31Fは、バッテリ収容空間20に面する。
【0176】
第1面31Fに第1バッテリ装着部21が配置される。バッテリ収容空間20に面するカバー3の内面に第2バッテリ装着部22が配置される。
【0177】
なお、第3バッテリ装着部(不図示)が、バッテリ収容空間20に面するカバー3の内面又はバッテリ収容空間20に面する本体2の内面に配置されてもよい。
【0178】
[第7実施形態]
<電気機器の概要>
図24は、実施形態に係る電気機器1Gを示す左前方からの斜視図である。
図25は、実施形態に係る電気機器1Gを示す右後方からの斜視図である。
【0179】
上述の実施形態と同様、電気機器1Gは、投光器である。
【0180】
図24及び
図25に示すように、電気機器1Gは、本体102と、本体102に連結されるカバー103と、本体102に連結される脚部104と、本体102に連結されるハンドル105とを備える。
【0181】
本体102は、ハウジング106と、発光部107とを有する。
【0182】
ハウジング106は、フロントハウジング108と、リヤハウジング109とを有する。フロントハウジング108は、リヤハウジング109の前方に配置される。
【0183】
フロントハウジング108は、矩形の枠状である。フロントハウジング108は、発光部107の周囲に配置される。フロントハウジング108は、発光部107の少なくとも一部を収容する。フロントハウジング108の上部、下部、左部、及び右部のそれぞれに、通気口1010が設けられる。通気口1010は、ハウジング106の内部空間と外部空間とを接続する。
【0184】
リヤハウジング109は、フロントハウジング108の後端部に接続される。リヤハウジング109は、上板部109Aと、下板部109Bと、左板部109Cと、右板部109Dと、後板部109Eとを有する。
【0185】
発光部107は、前方に光を射出する。発光部107は、光を出力する電気機器1Gの出力部である。発光部107は、本体102の前部に配置される。
【0186】
カバー103は、本体102との間でバッテリ収容空間1020を形成する。カバー103は、本体102の後部に接続される。実施形態において、本体102の後部は、リヤハウジング109の後部である。リヤハウジング109の後面の下部に、商用電源と接続可能なAC端子1073が設けられる。AC端子1073は、カバー1074で覆われる。
【0187】
脚部104は、連結機構1014を介して、リヤハウジング109に連結される。脚部104は、リヤハウジング109の左板部109Cに連結される左脚部104Aと、リヤハウジング109の右板部109Dに連結される右脚部104Bとを含む。脚部104は、連結機構1014の回転軸BXを中心に回動可能である。回転軸BXは、左右方向に延伸する。左脚部104Aと右脚部104Bとは、2本の棒部材104Cと、1枚のプレート部材104D(
図27、
図28、及び
図29参照)とを介して連結される。左脚部104Aと右脚部104Bとは、一緒に回動可能である。
【0188】
脚部104の下面104Eは、本体102の下面よりも下方に配置される。本体102の下面は、リヤハウジング109の下面を含む。電気機器1Gを設置面FLに設置する場合、脚部104の下面104Eが設置面FLに接触する。
【0189】
ハンドル105は、電気機器1Gの使用者に握られる。ハンドル105は、一対のアーム部105Aと、一対のアーム部105Aを繋ぐハンドル部105Bとを有する。ハンドル105は、ヒンジ機構1015を介して、リヤハウジング109に連結される。ハンドル105は、ヒンジ機構1015の回動軸CXを中心に回動可能である。回動軸CXは、左右方向に延伸する。
【0190】
上板部109Aは、上方に突出する突出部109Fと、突出部109Fの左側及び右側のそれぞれに配置される支持部109Gとを有する。支持部109Gの上面は、突出部109Fの上面よりも下方に配置される。突出部109Fの上面と支持部109Gとの間に段差が形成される。ハンドル105は、ヒンジ機構1015を介して、突出部109Fの側面に連結される。
【0191】
一方のアーム部105Aは、ヒンジ機構1015を介して、突出部109Fの左側面に連結される。他方のアーム部105Aは、ヒンジ機構1015を介して、突出部109Fの右側面に連結される。ハンドル105は、ハンドル部105Bが回動軸CXの周囲を旋回するように、ヒンジ機構1015を介して本体102に連結される。
【0192】
ハンドル105は、回動することにより、収納位置と使用位置とに配置される。収納位置は、アーム部105A及びハンドル部105Bのそれぞれが支持部109Gの上面と対向する位置である。ハンドル105が収容位置に配置された場合、ハンドル105の少なくとも一部は、カバー103の上部に配置される。使用位置は、アーム部105A及びハンドル部105Bが支持部109Gの上面から離れ、ハンドル部105Bがヒンジ機構1015よりも上方に配置される位置である。電気機器1Gの使用者は、ハンドル105を使用位置に移動して、ハンドル部105Bを握った状態で、電気機器1Gを持ち運びすることができる。
【0193】
電気機器1Gは、電源ボタン1017を有する。電源ボタン1017は、リヤハウジング109の上板部109Aの前部に配置される。電源ボタン1017が操作されることにより、電気機器1Gが起動する。
【0194】
<バッテリ取付部及びバッテリ収容空間>
図26は、実施形態に係るカバー103が開放状態の電気機器1Gを示す右後方からの斜視図である。
図27は、実施形態に係るカバー103を除いた状態の電気機器1Gを後方から見た図である。
図28は、実施形態に係るカバー103を除いた状態の電気機器1Gを示す左後方からの斜視図である。
図29は、実施形態に係るカバー103を除いた状態の電気機器1Gを示す右後方からの斜視図である。
【0195】
電気機器1Gは、バッテリ取付部19Gを有する。バッテリ取付部19Gは、バッテリが取り付けられる後内面1031(第1面)と、バッテリが取り付けられる左内面1032(第2面)及び右内面1033(第2面)とを有する。後内面1031(第1面)と左内面1032(第2面)と右内面1033(第2面)とは、異なる方向を向く。実施形態において、後内面1031、左内面1032、及び右内面1033のそれぞれは、本体102に配置される。
【0196】
カバー103は、本体102との間でバッテリ収容空間1020を形成する。カバー103は、本体102に回動可能に連結される。カバー103が本体102の後部に接続されるように回動することにより、バッテリ収容空間1020が閉鎖される。カバー103が本体102の後部から離隔するように回動することにより、バッテリ収容空間1020が開放される。
【0197】
電気機器1Gは、本体102とカバー103とを連結するヒンジ機構1012を備える。ヒンジ機構1012は、リヤハウジング109の後部の下部とカバー103とを連結する。バッテリ収容空間1020が閉鎖されるようにカバー103が回動された状態において、ヒンジ機構1012は、カバー103の下部に設けられる。カバー103は、ヒンジ機構1012を介して、リヤハウジング109の後部の下部に回動可能に連結される。ヒンジ機構1012の回動軸AXは、左右方向に延伸する。カバー103は、カバー103の上端部が回動軸AXの周囲を旋回するように、ヒンジ機構1012を介して本体102に連結される。
【0198】
本体102の後部に、凹部1030が形成される。本体102の後部は、リヤハウジング109の後部である。凹部1030は、前方に凹むように形成される。凹部1030の上端部に、開口1035が形成される。
【0199】
カバー103は、上板部103Aと、後板部103Eとを有する。カバー103が閉鎖状態において、上板部103Aは、開口1035に配置される。
【0200】
カバー103とリヤハウジング109とは、ラッチ機構1013により固定される。ラッチ機構1013によりカバー103とリヤハウジング109とが固定されることにより、バッテリ収容空間1020が閉鎖される。
【0201】
本体102の凹部1030の内面は、後内面1031(第1面)と、後内面1031の左方側に配置される左内面1032(第2面)と、後内面1031の右方側に配置される右内面1033(第2面)とを含む。左内面1032は、後内面1031の左端部に接続される。右内面1033は、後内面1031の右端部に接続される。後内面1031は、リヤハウジング109の後面よりも前方に配置される。後内面1031は、後方を向く。左内面1032は、右方を向く。右内面1033は、左方を向く。左内面1032と右内面1033とは、対向する。後内面1031と左内面1032とは、実質的に直交する。後内面1031と右内面1033とは、実質的に直交する。
【0202】
後内面1031は、バッテリ収容空間1020に面する。左内面1032は、バッテリ収容空間1020に面する。右内面1033は、バッテリ収容空間1020に面する。
【0203】
<バッテリ装着部>
電気機器1Gは、第1バッテリ61が装着される第1バッテリ装着部21と、第2バッテリ62が装着される第2バッテリ装着部22とを備える。第1バッテリ装着部21は、バッテリ収容空間1020に配置される。第2バッテリ装着部22は、バッテリ収容空間1020に配置される。バッテリ収容空間1020は、本体102の凹部1030の内面の少なくとも一部と、カバー103の内面の少なくとも一部とによって規定される。
【0204】
第1バッテリ装着部21は、本体102に設けられるバッテリ取付部19Gの後内面1031に2つ配置される。2つの第1バッテリ装着部21は、後内面1031において左右方向に配置される。
【0205】
第2バッテリ装着部22は、2つ配置される。1つの第2バッテリ装着部22は、本体102に設けられるバッテリ取付部19Gの左内面1032に配置される。もう1つの第2バッテリ装着部22は、本体102に設けられるバッテリ取付部19Gの右内面1033に配置される。
【0206】
第1バッテリ装着部21は、装着面21Aと、第1バッテリ61をガイドする第1ガイド部21Bと、電源端子21Dとを有する。
【0207】
装着面21Aは、第1バッテリ61の装着面61A(
図8(A)参照)と対向する。
【0208】
第1ガイド部21Bは、第1バッテリ61を規定のガイド方向にガイドする。第1バッテリ61のスライド部61C(
図8(A)参照)は、第1ガイド部21Bにガイドされる。第1ガイド部21Bは、左右方向に2つ設けられる。第1ガイド部21Bのガイド方向は、上下方向である。
【0209】
電源端子21Dは、第1バッテリ61の電源端子61F(
図8(A)参照)と接続される。第1バッテリ装着部21の電源端子21Dと第1バッテリ61の電源端子61Fとが接続されることにより、第1バッテリ61から電気機器1Gに電力が供給される。
【0210】
第2バッテリ装着部22は、装着面22Aと、第2バッテリ62をガイドする第2ガイド部22Bと、ロック孔22Cと、電源端子22Dとを有する。
【0211】
装着面22Aは、第2バッテリ62の装着面62A(
図8(B)参照)と対向する。
【0212】
第2ガイド部22Bは、第2バッテリ62を規定のガイド方向にガイドする。第2バッテリ62のスライド部62C(
図8(B)参照)は、第2ガイド部22Bにガイドされる。第2ガイド部22Bは、前後方向に2つ設けられる。第2ガイド部22Bのガイド方向は、上下方向である。
【0213】
ロック孔22Cは、装着面22Aに設けられる。ロック孔22Cに、第2バッテリ62の突起部62D(
図8(B)参照)が挿入される。突起部62Dがロック孔22Cに挿入されることにより、第2バッテリ装着部22と第2バッテリ62とが固定される。解除ボタン62E(
図8(B)参照)が操作されることにより、第2バッテリ装着部22と第2バッテリ62との固定が解除される。
【0214】
電源端子22Dは、第2バッテリ62の電源端子62F(
図8(B)参照)と接続される。第2バッテリ装着部22の電源端子22Dと第2バッテリ62の電源端子62Fとが接続されることにより、第2バッテリ62から電気機器1Gに電力が供給される。
【0215】
第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22とは、インタフェースが異なる。第1バッテリ装着部21のインタフェースの構造と第2バッテリ装着部22のインタフェースの構造とは、異なる。装着面21Aと第1ガイド部21Bと電源端子21Dとの相対位置と、装着面22Aと第2ガイド部22Bと電源端子22Dとの相対位置とは、異なる。例えば、一対の第1ガイド部21Bの距離と一対の第2ガイド部22Bの距離とは、異なる。一対の電源端子21Dの距離と一対の電源端子22Dの距離とは、異なる。装着面21Aの寸法と装着面22Aの寸法とは、異なる。装着面21Aの形状と装着面22Aの形状とは、異なる。
【0216】
上述の実施形態と同様、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれは、スライド式のバッテリである。第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれは、電動工具用のバッテリである。
【0217】
第1バッテリ61及び第2バッテリ62は、電気機器1Gに電力を供給する。第1バッテリ61及び第2バッテリ62は、電気機器1Gの電源として機能する。第1バッテリ61及び第2バッテリ62は、二次電池を含む。実施形態において、第1バッテリ61及び第2バッテリ62は、充電式のリチウムイオン電池を含む。
【0218】
第1バッテリ61は、第1バッテリ装着部21に装着されることにより、電気機器1Gに電力を供給することができる。第2バッテリ62は、第2バッテリ装着部22に装着されることにより、電気機器1Gに電力を供給することができる。
【0219】
図8(A)を参照して説明したように、第1バッテリ61は、装着面61Aを有するハウジング61Bと、一対のスライド部61Cと、一対の電源端子61Fとを有する。ハウジング61Bは、内部空間を有する。ハウジング61Bの内部空間にバッテリセルが収容される。バッテリセルは、充電式のリチウムイオン電池である。スライド部61Cは、規定のスライド方向に延伸する。電源端子61Fは、一対のスライド部61Cの間に配置される。一方の電源端子61Fは、正の電源端子である。他方の電源端子61Fは、負の電源端子である。
【0220】
図8(B)を参照して説明したように、第2バッテリ62は、装着面62Aを有するハウジング62Bと、一対のスライド部62Cと、ハウジング62Bに移動可能に支持される突起部62Dと、突起部62Dを操作するための解除ボタン62Eと、一対の電源端子62Fとを有する。ハウジング62Bは、内部空間を有する。ハウジング62Bの内部空間にバッテリセルが収容される。バッテリセルは、充電式のリチウムイオン電池である。スライド部62Cは、規定のスライド方向に延伸する。突起部62Dは、ばねにより移動可能に支持される。突起部62Dは、ばねの弾性力により、装着面62Aから突出する。電源端子62Fは、一対のスライド部62Cの間に配置される。一方の電源端子62Fは、正の電源端子である。他方の電源端子62Fは、負の電源端子である。
【0221】
第1バッテリ61と第2バッテリ62とは、種類が異なる。電気機器1Gは、種類が異なる第1バッテリ61及び第2バッテリ62を電源とすることができる。
【0222】
第1バッテリ61と第2バッテリ62とは、定格電圧[V]が異なる。第1バッテリ61の定格電圧は、第2バッテリ62の定格電圧よりも高い。一例として、第1バッテリ61の定格電圧は、36[V]である。第2バッテリ62の定格電圧は、10.8[V]である。なお、第1バッテリ61の定格電圧は、40[V]でもよい。第2バッテリ62の定格電圧は、18[V]でもよい。
【0223】
第1バッテリ61と第2バッテリ62とは、容量[Ah]が異なる。第1バッテリ61の容量は、第2バッテリ62の容量よりも大きい。
【0224】
第1バッテリ61と第2バッテリ62とは、重量[g]が異なる。第1バッテリ61の重量は、第2バッテリ62の重量よりも大きい。
【0225】
第1バッテリ61と第2バッテリ62とは、外形の寸法[mm]が異なる。第1バッテリ61の外形の寸法は、第2バッテリ62の外形の寸法よりも大きい。第2バッテリ62の外形の寸法は、第1バッテリ61の外形の寸法よりも小さい。
【0226】
第1バッテリ61は、第1ガイド部21Bにガイドされながら、第1バッテリ装着部21をスライドすることにより、第1バッテリ装着部21に着脱される。カバー103が開放状態にされた状態で、第1バッテリ61が第1バッテリ装着部21に着脱される。
【0227】
実施形態において、第1ガイド部21Bのガイド方向は、上下方向である。第1バッテリ61は、上下方向にスライドすることにより、第1バッテリ装着部21に着脱される。
【0228】
第1バッテリ61を第1バッテリ装着部21に装着するとき、電気機器1Gの使用者は、開口1035を介して第1バッテリ61を凹部1030の内側に進入させる。電気機器1Gの使用者は、スライド部61Cと第1ガイド部21Bの上端部とを接触させた後、第1バッテリ装着部21に対して第1バッテリ61を下方にスライドさせる。第1バッテリ61は、下方に向かってスライドする。第1バッテリ61は、第1ガイド部21Bにガイドされながら下方に移動する。これにより、第1バッテリ61が第1バッテリ装着部21に装着される。
【0229】
このように、第1バッテリ61は、第1ガイド部21Bにガイドされながら、第1ガイド部21Bの下端部に向かって、第1バッテリ装着部21をスライドすることにより、第1バッテリ装着部21に装着される。
【0230】
第1バッテリ61を第1バッテリ装着部21から外すとき、第1バッテリ61が上方にスライドされることにより、第1バッテリ装着部21から外される。
【0231】
第2バッテリ62は、第2ガイド部22Bにガイドされながら、第2バッテリ装着部22をスライドすることにより、第2バッテリ装着部22に着脱される。カバー103が開放状態にされた状態で、第2バッテリ62が第2バッテリ装着部22に着脱される。
【0232】
実施形態において、第2ガイド部22Bのガイド方向は、上下方向である。第2バッテリ62は、上下方向にスライドすることにより、第2バッテリ装着部22に着脱される。
【0233】
第2バッテリ62を第2バッテリ装着部22に装着するとき、電気機器1Gの使用者は、開口1035を介して第2バッテリ62を凹部1030の内側に進入させる。電気機器1Gの使用者は、スライド部62Cと第2ガイド部22Bの上端部とを接触させた後、第2バッテリ装着部22に対して第2バッテリ62を下方にスライドさせる。第2バッテリ62は、下方に向かってスライドする。第2バッテリ62は、第2ガイド部22Bにガイドされながら下方に移動する。これにより、第2バッテリ62が第2バッテリ装着部22に装着される。
【0234】
このように、第2バッテリ62は、第2ガイド部22Bにガイドされながら、第2ガイド部22Bの下端部に向かって、第2バッテリ装着部22をスライドすることにより、第2バッテリ装着部22に装着される。
【0235】
第2バッテリ62を第2バッテリ装着部22から外すとき、第2バッテリ62が上方にスライドされることにより、第2バッテリ装着部22から外される。
【0236】
<バッテリの装着パターン>
図30、
図31、
図32、及び
図33のそれぞれは、実施形態に係るカバー103を除いた状態の電気機器1Gを後方から見た図である。
【0237】
以下の説明においては、後内面1031において左右方向に配置される2つの第1バッテリ装着部21のうち左側に配置される第1バッテリ装着部21を適宜、左側の第1バッテリ装着部21L、と称し、右側に配置される第1バッテリ装着部21を適宜、右側の第1バッテリ装着部21R、と称する。また、左内面1032及び右内面1033のそれぞれに配置される2つの第2バッテリ装着部22のうち、左内面1032に配置される第2バッテリ装着部22を適宜、左側の第2バッテリ装着部22L、と称し、右内面1033に配置される第2バッテリ装着部22を適宜、右側の第2バッテリ装着部22R、と称する。
【0238】
図30に示すように、2つの第2バッテリ装着部22のそれぞれに第2バッテリ62が装着されない状態で、2つの第1バッテリ装着部21のそれぞれに第1バッテリ61が装着される。2つの第1バッテリ装着部21のそれぞれに第1バッテリ61が装着されている場合、2つの第2バッテリ装着部22のそれぞれに第2バッテリ62を装着することができない。左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61が装着されている場合、左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62を装着しようとしても、左側の第1バッテリ装着部21Lに装着されている第1バッテリ61に第2バッテリ62が当たるため、左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62を装着することができない。右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61が装着されている場合、右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62を装着しようとしても、右側の第1バッテリ装着部21Rに装着されている第1バッテリ61に第2バッテリ62が当たるため、右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62を装着することができない。このように、左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61が装着されているときに、左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62が装着されず、右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61が装着されているときに、右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62が装着されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22との相対位置が定められている。
【0239】
図31に示すように、右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61が装着されず左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62が装着されない状態で、左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61が装着され右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62が装着される。左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61が装着され右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62が装着されている場合、右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61を装着することができず左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62を装着することができない。左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61が装着されている場合、左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62を装着しようとしても、左側の第1バッテリ装着部21Lに装着されている第1バッテリ61に第2バッテリ62が当たるため、左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62を装着することができない。右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62が装着されている場合、右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61を装着しようとしても、右側の第2バッテリ装着部22Rに装着されている第2バッテリ62に第1バッテリ61が当たるため、右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61を装着することができない。このように、左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61が装着されているときに、左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62が装着されず、右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62が装着されているときに、右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61が装着されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22との相対位置が定められている。
【0240】
図32に示すように、左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61が装着されず右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62が装着されない状態で、右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61が装着され左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62が装着される。右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61が装着され左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62が装着されている場合、左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61を装着することができず右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62を装着することができない。右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61が装着されている場合、右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62を装着しようとしても、右側の第1バッテリ装着部21Rに装着されている第1バッテリ61に第2バッテリ62が当たるため、右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62を装着することができない。左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62が装着されている場合、左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61を装着しようとしても、左側の第2バッテリ装着部22Lに装着されている第2バッテリ62に第1バッテリ61が当たるため、左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61を装着することができない。このように、右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61が装着されているときに、右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62が装着されず、左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62が装着されているときに、左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61が装着されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22との相対位置が定められている。
【0241】
図33に示すように、2つの第1バッテリ装着部21のそれぞれに第1バッテリ61が装着されない状態で、2つの第2バッテリ装着部22のそれぞれに第2バッテリ62が装着される。2つの第2バッテリ装着部22のそれぞれに第2バッテリ62が装着されている場合、2つの第1バッテリ装着部21のそれぞれに第1バッテリ61を装着することができない。左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62が装着されている場合、左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61を装着しようとしても、左側の第2バッテリ装着部22Lに装着されている第2バッテリ62に第1バッテリ61が当たるため、左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61を装着することができない。右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62が装着されている場合、右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61を装着しようとしても、右側の第2バッテリ装着部22Rに装着されている第2バッテリ62に第1バッテリ61が当たるため、右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61を装着することができない。このように、左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62が装着されているときに、左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61が装着されず、右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62が装着されているときに、右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61が装着されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、第1バッテリ装着部21と第2バッテリ装着部22との相対位置が定められている。
【0242】
図30から
図33に示したように、2つのバッテリ(61,62)が電気機器1Gに同時に装着された場合、2つのバッテリは電気的に並列接続される。発光部107は、2つのバッテリから供給される電力により発光することができる。また、2つのバッテリが電気的に並列接続されるので、1つのバッテリ(61,62)が電気機器1Gに装着された場合でも、発光部107は、1つのバッテリから供給される電力により発光することができる。なお、定格電圧が等しい2つのバッテリ(61,61)(62,62)が電気機器1Gに同時に装着された場合、2つのバッテリは電気的に直列接続されてもよい。
【0243】
<シェード>
図34は、実施形態に係るシェード200及び電気機器1Gを示す左前方からの斜視図である。
図35は、実施形態に係るシェード200及び電気機器1Gを示す左前方からの分解斜視図である。
図34及び
図35に示すように、シェード200が電気機器1Gに装着される。シェード200は、発光部107の前面に対向するように配置される。上述の第1実施形態で説明した発光部7と同様、発光部107は、複数の光源7Sと、複数の光源7Sの前方に配置されるレンズ7Lとを有する。光源7Sは、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)である。レンズ7Lは、板状の透光部材である。発光部107の前面は、レンズ7Lの前面である。発光部107の前面は、光が射出される発光面である。
【0244】
シェード200は、発光部107を保護する。シェード200は、発光部107から射出された光を分散させる。シェード200は、発光部107から射出された光の少なくとも一部を透過させる。
【0245】
シェード200は、フロントハウジング108に着脱される。シェード200の左部に左凸部201が設けられる。シェード200の右部に右凸部202が設けられる。左凸部201は、フロントハウジング108において発光部107の左側に設けられた左凹部211に挿入される。右凸部202は、フロントハウジング108において発光部107の右側に設けられた右凹部212に挿入される。
【0246】
シェード200は、撓むことができる。シェード200は、左凸部201と右凸部202とが接近するように弾性変形することができる。シェード200をフロントハウジング108に装着する場合、電気機器1Gの使用者は、左凸部201を左凹部211に挿入した後、左凸部201と右凸部202とが接近するようにシェード200を撓ませる。シェード200が撓むことにより、電気機器1Gの使用者は、左凸部201が左凹部211に挿入された状態で、右凸部202を右凹部212に挿入することができる。左凸部201が左凹部211に挿入され、右凸部202が右凹部212に挿入された状態で、シェード200の弾性変形が解放されることにより、シェード200がフロントハウジング108に装着される。なお、電気機器1Gの使用者は、右凸部202を右凹部212に挿入した後、左凸部201を左凹部211に挿入してもよい。電気機器1Gの使用者は、シェード200を撓ませて、左凹部211に対する左凸部201の挿入と右凹部212に対する右凸部202の挿入とを同時に行ってもよい。
【0247】
発光部107が複数の光源7Sを含む場合、光源7Sの像(影)が複数形成されてしまう可能性がある。電気機器1Gの使用者が発光部107からの光で作業対象を照明しながら作業を実施する場合、光源7Sの像が複数形成されてしまうと、作業し難くなる可能性がある。
【0248】
シェード200は、複数の光源7Sのそれぞれから射出された光を分散させる。シェード200は、光源7Sの像が複数形成されることを抑制する。そのため、電気機器1Gの使用者は、発光部107からの光で作業対象を照明しながら作業を円滑に実施することができる。
【0249】
シェード200は、発光部107の前面から射出された光を分散させる。シェード200は、分散された光を射出する射出面203を有する。射出面203は、前方に膨らむように形成される。射出面203は、前面203Aと、上面203Bと、下面203Cと、左面203Dと、右面203Eとを含む。前面203Aは、前方を向く。前面203Aは、発光部107の前面と実質的に平行である。上面203Bは、前面203Aの上端部に結ばれる。上面203Bは、前上方を向く。下面203Cは、前面203Aの下端部に結ばれる。下面203Cは、前下方を向く。左面203Dは、前面203Aの左端部に結ばれる。左面203Dは、前左方を向く。右面203Eは、前面203Aの右端部に結ばれる。右面203Eは、前右方を向く。
【0250】
発光部107の前面から射出された光は、シェード200を透過した後、射出面203から射出される。光は、前面203A、上面203B、下面203C、左面203D、及び右面203Eのそれぞれから射出される。前面203A、上面203B、下面203C、左面203D、及び右面203Eのそれぞれから光が射出されるので、発光部107から射出された光による照明範囲が拡大する。
【0251】
また、発光部107の前面から射出された光がシェード200により分散され、柔らかい光に変換されるので、電気機器1Gの使用者が光を眩しく感じることが抑制される。
【0252】
<効果>
以上説明したように、実施形態によれば、電気機器1Gは、後内面1031(第1面)と左内面1032(第2面)と右内面1033(第2面)とを含むバッテリ取付部19を有する。後内面1031、左内面1032、及び右内面1033のそれぞれは、本体102に配置される。本体102が異なる方向を向く後内面1031と左内面1032と右内面1033とを有する場合において、後内面1031に第1バッテリ装着部21が2つ配置され、左内面1032及び右内面1033のそれぞれに第2バッテリ装着部22が1つずつ配置される。これにより、例えば1つの面に4つのバッテリ装着部が並列に配置されている構造に比べて、電気機器1Gの小型化を図ることができる。
【0253】
実施形態においては、左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61が装着されているときに、左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62が装着されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、左側の第1バッテリ装着部21Lと左側の第2バッテリ装着部22Lとの相対位置が定められている。左側の第2バッテリ装着部22Lに第2バッテリ62が装着されているときに、左側の第1バッテリ装着部21Lに第1バッテリ61が装着されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、左側の第2バッテリ装着部22Lと左側の第1バッテリ装着部21Lとの相対位置が定められている。右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61が装着されているときに、右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62が装着されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、右側の第1バッテリ装着部21Rと右側の第2バッテリ装着部22Rとの相対位置が定められている。右側の第2バッテリ装着部22Rに第2バッテリ62が装着されているときに、右側の第1バッテリ装着部21Rに第1バッテリ61が装着されないように、第1バッテリ61及び第2バッテリ62のそれぞれの外形及び寸法に合わせて、右側の第2バッテリ装着部22Rと右側の第1バッテリ装着部21Rとの相対位置が定められている。これにより、上述のような、第1バッテリ61から第2バッテリ62に電流が流れたり、第2バッテリ62から第1バッテリ61に電流が流れたりする現象の発生が抑制される。
【0254】
<変形例>
上述の実施形態において、第1バッテリ装着部21が後内面1031に2つ配置され、第2バッテリ装着部22が左内面1032及び右内面1033のそれぞれに1つずつ配置されることとした。左内面1032に第2バッテリ装着部22が配置され、右内面1033に第2バッテリ装着部22が配置されなくてもよい。右内面1033に第2バッテリ装着部22が配置され、左内面1032に第2バッテリ装着部22が配置されなくてもよい。
【0255】
上述の実施形態において、第1バッテリ装着部21が2つ配置され、第2バッテリ装着部22が2つ配置されることとした。第1バッテリ装着部21は、後内面1031に1つだけ配置されてもよい。第2バッテリ装着部22は、左内面1032及び右内面1033のいずれか一方のみに配置されもよい。
【0256】
上述の実施形態において、バッテリ取付部19Gの第1面(後内面1031)及び第2面(左内面1032、右内面1033)のそれぞれが本体102に配置される場合、カバー103は省略されてもよい。
【0257】
図36は、変形例に係るシェード300及び電気機器1Hを示す左前方からの斜視図である。
図37は、変形例に係るシェード300及び電気機器1Hを示す左前方からの分解斜視図である。
図38は、変形例に係るシェード300を示す図である。
【0258】
フロントハウジング108は、エラストマ部400を有する。エラストマ部400は、フレーム状である。エラストマ部400は、発光部107の周囲に配置される。
【0259】
シェード300は、フロントハウジング108のエラストマ部400に着脱される。
図38に示すように、シェード300の下部に2つの下爪部301が設けられる。シェード300の上部に1つの上爪部302が設けられる。下爪部301は、エラストマ部400の下部に掛けられる。上爪部302は、エラストマ部400の上部に掛けられる。
【0260】
また、
図38に示すように、シェード300は、ストッパ303を有する。ストッパ303は、シェード300の内面に複数設けられる。ストッパ303は、シェード300の内面から突出する。2つのストッパ303は、シェード300の内面の下部において、下爪部301よりも前方に配置される。2つのストッパ303は、シェード300の内面の上部において、上爪部302よりも前方に配置される。1つのストッパ303は、シェード300の内面の左部に設けられる。1つのストッパ303は、シェード300の内面の右部に設けられる。
【0261】
下爪部301及び上爪部302のそれぞれは、エラストマ部400の後部に掛けられる。下爪部301及び上爪部302のそれぞれがエラストマ部400の後部に掛けられた状態で、ストッパ303は、エラストマ部400の前面に接触する。エラストマ部400の下部は、下爪部301とストッパ303とにより前後方向から挟まれる。エラストマ部400の上部は、上爪部302とストッパ303とにより前後方向から挟まれる。下爪部301及び上爪部302のそれぞれがエラストマ部400の後部に掛けられた状態で、ストッパ303は、エラストマ部400の前面との間に微小な空間がある状態でもよい。
【0262】
シェード300は、撓むことができる。シェード300は、下爪部301と上爪部302とが離隔するように弾性変形することができる。シェード300をエラストマ部400に装着する場合、電気機器1Hの使用者は、下爪部301をエラストマ部400の下部に掛けた後、シェード300の上部がエラストマ部400の上部に接近するようにシェード300を回動させる。シェード300の上部とエラストマ部400の上部とが接触した後、シェード300がエラストマ部400に押し付けられることにより、下爪部301と上爪部302とが離隔するようにシェード300が撓み、上爪部302がエラストマ部400の上部に掛けられる。下爪部301がエラストマ部400の下部に掛けられ、上爪部302がエラストマ部400の上部に掛けられた状態で、シェード300の弾性変形が解放されることにより、シェード300がエラストマ部400に装着される。なお、電気機器1Hの使用者は、上爪部302をエラストマ部400の上部に掛けた後、下爪部301をエラストマ部400の下部に掛けてもよい。電気機器1Hの使用者は、下爪部301と上爪部302とが離隔するようにシェード300を撓ませて、下爪部301をエラストマ部400の下部に掛けることと上爪部302をエラストマ部400の上部に掛けることとを同時に行ってもよい。
【0263】
[その他の実施形態]
上述の実施形態において、カバー(3など)は省略されてもよい。第1バッテリ装着部が電気機器の本体に規定されるバッテリ取付部の第1面に設けられ、第2バッテリ装着部が電気機器の本体に規定されるバッテリ取付部の第2面に設けられていればよい。また、第1面と第2面とは、異なる面であればよい。第1面は、第2面とは異なる方向を向く面でもよいし、第2面とは異なる位置に配置される面でもよいし、第2面とは異なる大きさの面でもよいし、第2面とは異なる曲率の面でもよい。
【0264】
上述の実施形態においては、電気機器1が投光器であることとした。また、電気機器1の出力部が光を射出する発光部であることとした。電気機器1は、例えばテレビ受像機でもよいし、音声出力器でもよい。テレビ受像機の出力部は表示データを出力する表示画面を含む。音声出力器の出力部は音を出力するスピーカを含む。音声出力器は、例えばマイクから入力された音を増幅して出力する音声増幅器でもよいし、ラジオ放送の音を出力するラジオでもよい。
【符号の説明】
【0265】
1…電気機器、1B…電気機器、1C…電気機器、1D…電気機器、1E…電気機器、1F…電気機器、1G…電気機器、1H…電気機器、2…本体、3…カバー、3A…上板部、3B…下板部、3C…左板部、3D…右板部、3E…後板部、3F…支持板部、4…脚部、4A…左脚部、4B…右脚部、4C…棒部材、4D…プレート部材、4E…下面、5…ハンドル、5A…アーム部、5B…ハンドル部、6…ハウジング、7…発光部(出力部)、7L…レンズ、7S…光源、8…フロントハウジング、9…リヤハウジング、9A…上板部、9B…下板部、9C…左板部、9D…右板部、9E…後板部、9F…突出部、9G…周縁部、10…通気口、11…通気口、12…ヒンジ機構、13…ラッチ機構、14…連結機構、15…ヒンジ機構、17…電源ボタン、19…バッテリ取付部、19G…バッテリ取付部、20…バッテリ収容空間、21…第1バッテリ装着部、21A…装着面、21B…第1ガイド部、21D…電源端子、21L…左側の第1バッテリ装着部、21R…右側の第1バッテリ装着部、22…第2バッテリ装着部、22A…装着面、22B…第2ガイド部、22C…ロック孔、22D…電源端子、22L…左側の第2バッテリ装着部、22R…右側の第2バッテリ装着部、23…第1端部、24…第2端部、25…第3端部、26…第4端部、30…凹部、30C…凹部、31…支持面(第1面)、31C…第1面、31D…第1面、31E…第1面、31F…第1面、32…左内面、32C…第2面、32D…第2面、32E…第2面、33…右内面、33C…第3面、33E…第3面、34…底面、34C…第4面、35…開口、35C…第5面、41…支持面(第1面)、42…左内面、43…右内面、45…開口、50…リンク機構、51…リンク部、52…第1ジョイント部、53…ガイド溝、54…第2ジョイント部、55…制動部材、61…第1バッテリ、61A…装着面、61B…ハウジング、61C…スライド部、61F…電源端子、62…第2バッテリ、62A…装着面、62B…ハウジング、62C…スライド部、62D…突起部、62E…解除ボタン、62F…電源端子、71…後面、71A…上部領域、71B…中間領域、71C…下部領域、72…後面、72A…上部領域、72B…中間領域、72C…下部領域、73…AC端子、74…カバー、80…スイッチ、80B…スイッチ、81…AC/DCコンバータ、82…ダイオード、83…ダイオード、84…接続点、85…第1スイッチ素子、86…第2スイッチ素子、87…第3スイッチ素子、88…電源スイッチ、89…レギュレータ、90…制御部、91…定電流回路、92…パルス発生回路、93…信号生成回路、94…接続点、102…本体、103…カバー、103A…上板部、103E…後板部、104…脚部、104A…左脚部、104B…右脚部、104C…棒部材、104D…プレート部材、104E…下面、105…ハンドル、105A…アーム部、105B…ハンドル部、106…ハウジング、107…発光部(出力部)、108…フロントハウジング、109…リヤハウジング、109A…上板部、109B…下板部、109C…左板部、109D…右板部、109E…後板部、109F…突出部、109G…支持部、200…シェード、201…左凸部、202…右凸部、203…射出面、203A…前面、203B…上面、203C…下面、203D…左面、203E…右面、211…左凹部、212…右凹部、300…シェード、301…下爪部、302…上爪部、303…ストッパ、350C…開口、400…エラストマ部、1010…通気口、1012…ヒンジ機構、1013…ラッチ機構、1014…連結機構、1015…ヒンジ機構、1017…電源ボタン、1020…バッテリ収容空間、1030…凹部、1031…後内面(第1面)、1032…左内面(第2面)、1033…右内面(第2面)、1035…開口、1073…AC端子、1074…カバー、AX…回動軸、BX…回転軸、CX…回動軸、FL…設置面。