(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の合成のための直接ナノ乳化方法
(51)【国際特許分類】
B01J 13/18 20060101AFI20240712BHJP
A61K 8/89 20060101ALI20240712BHJP
A61K 8/06 20060101ALI20240712BHJP
A61K 31/015 20060101ALI20240712BHJP
A61K 9/107 20060101ALI20240712BHJP
A61K 47/34 20170101ALI20240712BHJP
C08G 77/06 20060101ALI20240712BHJP
【FI】
B01J13/18 ZNM
A61K8/89
A61K8/06
A61K31/015
A61K9/107
A61K47/34
C08G77/06
(21)【出願番号】P 2021548624
(86)(22)【出願日】2020-02-19
(86)【国際出願番号】 CA2020050215
(87)【国際公開番号】W WO2020168427
(87)【国際公開日】2020-08-27
【審査請求日】2023-02-16
(32)【優先日】2019-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】523088707
【氏名又は名称】ファーマ イン シリカ ラボラトリーズ インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100108903
【氏名又は名称】中村 和広
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【氏名又は名称】青木 修二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100217179
【氏名又は名称】村上 智史
(72)【発明者】
【氏名】メルイエム ブシュシャ
(72)【発明者】
【氏名】シアオウェイ ウー
(72)【発明者】
【氏名】シモン ジレ
(72)【発明者】
【氏名】デルフィーヌ デスプランティエ-ジスカール
(72)【発明者】
【氏名】リリ アボシャン-ソルゴー
(72)【発明者】
【氏名】バレリカ パンダラス
(72)【発明者】
【氏名】ミシェル モラン
【審査官】柴田 啓二
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-106612(JP,A)
【文献】特開平11-221459(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0104639(US,A1)
【文献】特開2013-237051(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01J 13/02
A61K 9/51
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
i1)少なくとも
2種のオルガノシロキサン前駆体を加水分解媒体中で別々に加水分解して、
2種以上の予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体を提供すること;
i2)工程i1)の前記予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体を
少なくとも8個の炭素原子を含むカルボン酸含有化合物と組み合わせて、組み合わされた予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体を提供すること;
i3)前記組み合わされた予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体から揮発性溶媒の一部又は全部を除去して、予備縮合されたオルガノシロキサン前駆体を含む分散相を提供すること;
i4)工程i3)の分散相を、界面活性剤の不存在下で、せん断力又は超音波により、水性連続相中で乳化させて、水中油型ナノエマルションを提供すること;及び
i5)工程i4)の前記ナノエマルションに縮合触媒を加えて、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子懸濁液を得ること;
を含む、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の製造方法。
【請求項2】
前記オルガノシロキサン前駆体は、式R
4-xSi(L)
x又は式(L)
3Si-R’-Si(L)
3を有し、ここで、
Rは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、脂環式基、アリール基、アルキル-アリール基の一価残基であり、ハロゲン原子、グリシジルオキシ-、-OH、-SH、ポリエチレングリコール(PEG)、-N(R
a)
2又は-N
+(R
a)
3により任意選択的に置換されていてもよく;
Lは、ハロゲン、もしくはアセトキシド-O-C(O)R
a、又はアルコキシドOR
a基であり;
R’は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、脂環式基、アリール基、アルキル-アリール基の二価残基であり、ハロゲン原子、-OH、-SH、-N(R
a)
2又は-N
+(R
a)
3により任意選択的に置換されていてもよく;
R
aは、それぞれ独立に、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式、アリール又はアルキル-アリールであることができ、
xは1~4の整数であるか、あるいは、xは1~3の整数である、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
工程i3)において、i1)の前記オルガノシロキサン前駆体以外の加水分解されていないオルガノシロキサン前駆体が、分散相に加えられる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
工程i3)において、i1)の前記オルガノシロキサン前駆体以外の加水分解されたオルガノシロキサン前駆体が、分散相に加えられる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
工程i3)において、連続相中の活性物質/ペイロードが、前記分散相に加えられる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記連続相に不溶性である前記活性物質/ペイロードが、液体状態にある疎水性/脂溶性の分子である、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記連続相に不溶性である前記活性物質/ペイロードが、固体状態にある疎水性の分子である、請求項
5に記載の方法。
【請求項8】
前記連続相に不溶性である前記活性物質/ペイロードが、化粧品、薬用化粧品又は医薬品コンパウンドである、請求項
5又は6に記載の方法。
【請求項9】
前記活性物質/ペイロードがタキサンである、請求項
5~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記
少なくとも8個の炭素原子を含むカルボン酸含有化合物がオクタン酸
、4-メチル-n-オクタン酸及び2-メチルヘプタン酸である、請求項
1~9のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、オルガノシロキサンからなるネットワークを含む球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子、及びそれらの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アモルファスシリカサブミクロン/ナノ粒子は、触媒、分析抽出、センシング、光学、化粧品、医薬品又は添加剤産業における多くの用途のための非常に魅力的な先端材料と見なされている。これらのシリカサブミクロン/ナノ粒子は、高い表面積、適切なコスト、多様な組成、熱的/化学的安定性、不活性及び望ましい無害性を示す。さらに、シリカはアメリカ食品医薬品局(FDA)により「一般に安全とみなされている」(Generally Recognized As Safe;GRAS)ものであり、シリカサブミクロン/ナノ粒子は、用途に係る要求を満たすように、活性物質(actives)/ペイロード(payloads)有り又は無しで合成することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
1970年以降、ドラッグデリバリーシステム及び放出制御の領域は目覚しい進歩を遂げてきた。シリカサブミクロン/ナノ粒子は、放出制御された薬物キャリア又はバイオイメージングプローブ支持体としてのそれらの高い可能性のために、治療、診断又はセラノスティック(theragnostic)用途のための最も有望な材料の1つとして浮上してきた。しかしながら、特に薬剤学の分野では、望ましい物理化学的特性を達成することは依然として大きな課題である。
【0004】
サブミクロン/ナノ粒子の物理化学的特性の簡単な調整を可能にし、かつ、合成工程を減らす方策を検討する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、
i1)少なくとも1種のオルガノシロキサン前駆体を加水分解媒体中で別々に加水分して、1種又は2種以上の予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体を提供すること;
i2)工程i1)の予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体を組み合わせて、組み合わされた予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体を提供する工程;
i3)上記組み合わされた予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体から揮発性溶媒の一部又は全部を除去して、予備縮合されたオルガノシロキサン前駆体を含む分散相を提供する工程;
i4)工程i3)の分散相を、界面活性剤の不存在下で、(調整された)せん断力又は超音波により、水性連続相中で乳化させて、水中油型ナノエマルションを提供する工程;及び
i5)工程i4)のナノエマルションに縮合触媒を加えて、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子懸濁液を得ること;
を含む、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の製造方法が提供される。
さらなる態様では、オルガノシロキサンからなるネットワークを含む球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子が提供される。上記球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、未焼成のアモルファスであり、界面活性剤を含まず、ナノ乃至サブミクロンサイズであり、上記粒子は、任意選択的に活性物質/ペイロードを含んでいてもよい。
【0006】
実施例に対応する図の説明を以下のとおり列挙する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1:A)実施例1-1のSEM(走査型電子顕微鏡観察)(スケールバー=1μm);B)実施例1-2のSEM(走査型電子顕微鏡観察)(スケールバー=1μm)。
【0008】
【
図2】
図2:A)実施例2のSEM(走査型電子顕微鏡観察)(スケールバー=1μm);B)実施例3(スケールバー=1μm)。
【0009】
【
図3】
図3:A)実施例4のSEM(スケールバー=5μm);B)実施例5のSEM(スケールバー=5μm)。
【0010】
【
図4】
図4:DLSによる実施例4及び実施例5で得られた粒子サイズ分布の比較。
【0011】
【
図5】
図5:A)実施例6のSEM(スケールバー=1μm);B)実施例7のSEM(スケールバー=1μm);C)実施例8(スケールバー=3μm)のSEM;D)実施例9のSEM(スケールバー=1μm)。
【0012】
【
図6】
図6:A)実施例10のSEM(スケールバー=3μm);B)実施例11のSEM(スケールバー=2μm);C)実施例12のSEM(スケールバー=1μm);D)実施例13のSEM(スケールバー=1μm)。
【0013】
【
図7】
図7:A)実施例14のSEM(スケールバー=20μm);B)実施例15のSEM(スケールバー=1μm);C)実施例16のSEM(スケールバー=500nm);D)実施例17のSEM(スケールバー=1μm);E)実施例18のSEM(スケールバー=1μm);F)実施例19のSEM(スケールバー=3μm);G)実施例20のSEM(スケールバー=1μm);H)実施例21のSEM(スケールバー=1μm);I)実施例22のSEM(スケールバー=3μm);J)実施例23のSEM(スケールバー=1μm);K)実施例24のSEM(スケールバー=1μm);L)実施例25のSEM(スケールバー=500nm);M)実施例26のSEM(スケールバー=500nm)。
【0014】
【
図8】
図8:実施例27のSEM(スケールバー=4μm)(左側)及び実施例28のSEM(スケールバー=3μm)(右側)。
【0015】
【
図9】
図9:実施例29のSEM(スケールバー=5μm)。
【0016】
【
図10】
図10:実施例30のSEM(スケールバー=4μm)(上)及び対応する球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の粒子サイズ分布(下)。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示は、多段階のナノ粒子合成とは対照的に、1つのポットで球状のオルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の形成をもたらす、水中油型ナノエマルションを製造する方策に関する。サブミクロン/ナノ粒子の外表面を修飾することができ、また、面倒で時間のかかるポストグラフト化(post-grafting)工程及びポスト含浸(post-impregnation)工程を回避するためにペイロードをイン・サイチュ(in-situ)で組み込むことができる。
【0018】
本開示は、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の合成プロセスを提供する。このプロセスは、
1)直接相ナノエマルションプロセス(すなわち、水中油(O/W)型)の形成、
2)イン・サイチュ及び/又はエクス・サイチュ(ex-situ)表面官能化プロセス、
3)イン・サイチュ活性物質/ペイロード有り又は無しで、活性成分を球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子全体にわたって分配する投与法、
4)シリカ前駆体組成を変化させることによる球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子マトリックスの選択、
5)封入された活性物質の望ましくない放出又は分解の防止、及び
6)開発された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外部及び内部表面の物理化学的特性を調整することによる、可能な活性物質/ペイロードの放出制御、
を提供する。
【0019】
「ナノ粒子」のスケールが100nm未満であり、「サブミクロン」粒子のサイズが約100nm~1μmであることは、当業者に知られている。
【0020】
本開示のプロセスは、好ましくは、高せん断力又は高分散力のもとで実施される。
【0021】
本開示のプロセスは、界面活性剤無しで実施される。
【0022】
本開示のプロセスは、任意選択的に、1種又は2種以上のナノエマルション安定剤を使用して実施される。
【0023】
界面活性剤又はナノエマルション安定剤は、シロキサンネットワーク(Si-O-Siを形成する)結合に参加しない薬剤であると理解される。本開示で使用される特定のオルガノシロキサン前駆体は、両親媒性部分を有していてもよいが、それらはシロキサンネットワークの生成に参加するため、本開示のプロセスから除外されない。
【0024】
本開示で使用される「オルガノシロキサン前駆体」は、式R4-xSi(L)x又は式(L)3Si-R’-Si(L)3の化合物を指し、ここで
Rは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、脂環式基、アリール基又はアルキル-アリール基であり、ハロゲン原子、-OH、-SH、ポリエチレングリコール(PEG)、-N(Ra)2、-N+(Ra)3、-P(Ra)2により任意選択的に置換されていてもよく;Raは、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式、アリール及びアルキル-アリールであることができる。
Lは、ハロゲン、もしくはアセトキシド-O-C(O)Ra、又はアルコキシドORa基である。
Xは、1~4の整数である。
R’は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、脂環式基、アリール基、アルキル-アリール基であり、ハロゲン原子、-OH、-SH、-N(Ra)2、-N+(Ra)3、-P(Ra)2により任意選択的に置換されていてもよい。
【0025】
一実施形態では、オルガノシロキサン前駆体R4-xSi(L)x又は(L)3Si-R’-Si(L)3は、例えばテトラアルコキシドシラン、モノアルキルトリアルコキシシラン、ジアルキルジアルコキシシラン又はビス-トリアルコキシ架橋シランなどのケイ素アルコキシドである。さらなる態様では、オルガノシロキサン前駆体は、例えばテトラアルコキシシラン及び/又はモノアルキルトリアルコキシシラン、及び/又はジアルキルジアルコキシシラン、及び/又はビス-トリアルコキシ架橋シランなどのケイ素アルコキシドの混合物である。
【0026】
一実施形態では、モノアルキルトリアルコキシシランRSi(L)3は炭素原子数1~18の直鎖又は分岐基であるモノアルキルを含み、トリアルコキシはトリエトキシ又はトリメトキシ基である。
【0027】
一実施形態では、ジアルキルジアルコキシシランR2Si(L)2は炭素原子数1~18の直鎖又は分岐基であるジアルキルを含み、ジアルコキシはジエトキシ又はジメトキシ基である。
【0028】
一実施形態では、トリアルコキシ架橋シラン(L)3Si-R’-Si(L)3は炭素原子数2~18の直鎖アルキル又はアルケニル基である架橋を含み、トリアルコキシはトリエトキシ又はトリメトキシ基である。
【0029】
一実施形態では、PEGは、直鎖状又は分岐状の-(OCH2CH2)-単位を含む。PEG-シランは(L)3Si-(OCH2CH2)n-Rを指す。PEG-シランの分子量は400~20000Daである。
【0030】
本開示で使用される「加水分解媒体」とは、オルガノシロキサン前駆体の加水分解から生成されるシラノール官能基Si-OHの形成に有利に働く任意の化学試薬を指す。かかる媒体の例としては、任意選択的に、例えばエタノールもしくはTHFなどの水混和性有機溶媒、及び、例えばHCl、H3PO4、H2SO4、HNO3などの無機酸触媒と混合されていてもよい、例えば水などの水性媒体が挙げられる。好ましくは、無機酸触媒はHClであり、加水分解媒体中の濃度は約0.01mol・l-1~0.05mol・l-1である。
【0031】
本開示で使用される「ナノエマルション安定剤」とは、ナノエマルションをさらに安定化させ、得られる球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の粒子サイズ分布のより良好な制御をもたらすカルボン酸(COOH)-含有化合物を指す。好ましくは、カルボン酸含有化合物は、飽和又は不飽和である脂肪族鎖(Rb)を含む。Rbは、少なくとも8個の炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニルであることができる。
【0032】
一実施形態では、カルボン酸は、オクタン酸又は分岐誘導体(例えば、4-メチル-n-オクタン酸及び2-メチルヘプタン酸)である。一実施形態では、カルボン酸はオレイン酸である。
【0033】
本開示で使用される「縮合触媒」とは、シロキサン結合Si-O-Siを形成するための重縮合に有利に働く当該技術分野で知られている任意の試薬を指す。
【0034】
一実施形態では、縮合触媒は、懸濁液において約9.0~11.5の最終pHを達成する。縮合触媒は、NH4OH、NaOH、KOH、LiOH、Ca(OH)2、NaF、KF、TBAF、TBAOH、TMAOH、トリエタノールアミン(TEA)、トリエチルアミン、プリメン、L-リシン、アミノプロピルシランであることができるが、これらに限定されない。
【0035】
一実施形態では、縮合触媒は濃NH4OHである。一実施形態では、縮合触媒はNaOHである。一実施形態では、縮合触媒はTEAである。
【0036】
本開示で用いられる「分散相」とは、活性物質/ペイロードを含む又は含まず、かつ、ナノエマルション安定剤を含む又は含まない、予備縮合されたオルガノシロキサン前駆体の混合物を意味する。予備縮合オルガノシロキサン前駆体は、加水分解媒体中に存在する揮発性溶媒を蒸発させることによる予備加水分解オルガノシロキサン前駆体の部分的縮合によって得られる。予備加水分解オルガノシロキサン前駆体は、加水分解媒体中でのR4-xSi(L)x又は(L)3Si-R’-Si(L)3のL基の加水分解によって得られる。
【0037】
本開示で使用される「連続相」とは、直接相ナノエマルション(水中油型)を生成させるために予備縮合オルガノシロキサン前駆体と比べて反対の極性を有する当該技術分野で知られている溶媒を意味する。
【0038】
一実施形態では、連続相は水である。
【0039】
一実施形態では、連続相と、予備縮合オルガノシロキサン前駆体を含む分散相との質量比は、25~500、好ましくは50~200である。
【0040】
本開示で使用される「ナノエマルションプロセス」は、通常は不混和性である2種以上の液体を混合するために使用される1つの実験室用又は産業用機器を要するプロセスを指す。好ましくは、ローター-ステーターホモジナイザー、ソニックディスメンブレーター(sonic dismembrator)、又は連続インライン法である。このプロセスは、連続相中に分散相のナノ液滴の形成をもたらす。
【0041】
一実施形態では、ローター-ステーターホモジナイザーがナノエマルションプロセスに使用される。典型的には、ホモジナイザーの速度は10000rpm~25000rpmである。好ましくは、15000rpm~20000rpmである。
【0042】
一実施形態では、ソニックディスメンブレーターホモジナイザーがエマルションプロセスに使用される。典型的には、ホモジナイザーのパワーポテンショメーターは、約5%~100%(例えば、20W~750W又は20W~400W)であり、オン/オフサイクルは50%~100%の時間オンである。好ましくは、パワーポテンショメータが50~150又は約50Wの範囲で、サイクルタイムは100%オンである。
【0043】
球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の粒子サイズ及び単/多分散度は、ローター-ステーターホモジナイザーの速度又はソニックディスメンブレーターの出力に依存する。回転数又は出力が高いほど、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の多分散度は低くなる。粒子サイズについても同様の傾向が見られ、速度又は出力が高いほど、粒子サイズは小さくなる。
【0044】
本開示で使用される「活性物質/ペイロード」は、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子中に捕捉される対象化合物を指す。活性物質/ペイロードは、好ましくは連続相に不溶性である。活性物質/ペイロードは、固体及び液体の両方の形態にあることができる。活性物質/ペイロードは、可溶化又は分散により予備縮合オルガノシロキサン前駆体中に組み込むことができる。活性物質は、制御された環境(例えば、空気に敏感な化合物の場合はアルゴン下、光に敏感な化合物の場合は暗所)で組み込むことができる。
【0045】
使用されるこの「活性物質/ペイロード」は、薬剤、精油、フレグランス、香水などの脂溶性の医薬又は化粧品活性物質、並びに他の脂溶性化学活性物質であることができる。
【0046】
一実施形態では、ベンゾフェノンが活性物質/ペイロードとして使用される。一実施形態では、α-ピネンが活性物質/ペイロードとして使用される。一実施形態では、ビタミンAアセテートが活性物質/ペイロードとして使用される。一実施形態では、タキサン(例えば、パクリタキセル(paclitaxel)、ドセタキセル(docetaxel))が活性物質/ペイロードとして使用される。
【0047】
球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の製造方法は以下を含む。
1)少なくとも1種のオルガノシロキサン前駆体を加水分解媒体中で別々に加水分解して、1種又は2種以上の予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体を提供すること。次に、全ての予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体を組み合わせて、組み合わされた工程1)の予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体を提供する。
2)上記の予備加水分解され組み合わされたオルガノシロキサン前駆体から揮発性溶媒の一部又は全部を除去して、予備縮合されたオルガノシロキサン前駆体を含む分散相を提供すること。
3)任意選択的に、ナノエマルション安定剤を予備縮合されたオルガノシロキサン前駆体に加えて、分散相を提供すること。
4)任意選択的に、活性物質/ペイロードを(工程2又は工程3の)分散相に加えること。
5)任意選択的にナノエマルション安定剤を含む連続相中で、(工程2もしくは工程3又は工程4の)分散相を乳化させる工程。ここで前記エマルション安定剤は前記分散相中のエマルション安定剤と同じ又は異なる。
6)工程5)のエマルションを縮合触媒と混合して、サブミクロン/ナノ粒子の懸濁液を得ること。
7)任意選択的に懸濁液をエージングすること。
8)任意選択的に最終的な球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を分離、洗浄及び/又は乾燥させること。
【0048】
一実施形態では、室温で、加水分解媒体中で、全てのオルガノシロキサン前駆体を、激しい撹拌により、例えば、少なくとも500rpmの撹拌速度で、最低1時間、独立に加水分解させ、そして、組み合わせて1つの容器に入れる。(工程1)
【0049】
一実施形態では、揮発性溶媒の部分的又は全体的除去の後に、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。(工程2)
【0050】
一実施形態では、ナノエマルション安定剤を、工程2の終わりに、予備縮合オルガノシロキサン前駆体と任意選択的に混合することができる。(工程3)
【0051】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子が活性物質/ペイロードを含む場合、固体又は液体状態の活性物質/ペイロードは、工程2又は工程3で、得られた分散相に導入される。(工程4)
【0052】
一実施形態では、液体又は固体状態の活性物質/ペイロードは、予備縮合オルガノシロキサン前駆体に加えられるか又は可溶化される。別の実施形態では、固体状態の活性物質/ペイロードは、ナノエマルション安定剤中に可溶化される。さらなる実施形態では、固体状態の活性物質/ペイロードは共溶媒(例えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(DGME)、トリアセチン、2-ペンタノール)中に可溶化され、得られた溶液を分散相と均一に混合する。このようにして、得られた分散相の粘度と極性が調整される。(工程4)
【0053】
一実施形態では、ナノエマルション安定剤を連続相中で任意選択的に混合する。同実施形態では、連続相中の分散相の乳化は、例えば、少なくとも1分間、ローター-ステーターホモジナイザーを使用して実現することができる。同実施形態において、連続相中の分散相の乳化は、例えば、少なくとも1分間、ソニックディスメンブレーターを使用して行うことができる。(工程5)
【0054】
一実施形態では、乳化の間、縮合触媒を懸濁液に加え、乳化プロセスを、例えば少なくとも15秒間維持する。(工程6)
【0055】
一実施形態では、工程3もしくは工程4もしくは工程5又は工程6の後に、任意選択的に、予備加水分解有り又は無しでオルガノシロキサン前駆体を加えることによって、外表面を官能化することができる。同実施形態において、得られた懸濁液は、安定した懸濁液を維持し、凝集を避けるために、例えば12~24時間、撹拌又は振とうしながら室温で任意選択的にエージングされる(工程7)。
【0056】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/マイクロ粒子は、任意選択的に、少なくとも10分間の間、15キロGで遠心分離することによって単離される。同実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、上澄みが中性になるまで水で洗浄される。最後に、得られた材料を、活性物質/ペイロードの特性に応じて、室温又は最高70℃で、大気圧又は減圧下で、例えば少なくとも1日間乾燥させる。(工程8)
【0057】
捕捉された活性物質/ペイロードの量は、例えば高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)、元素分析(EA)又は熱質量分析(TGA)などの分析法によって決定される。
【0058】
隔離率(sequestration yield)は、以下の式(式1)により定義される。実験的活性物質質量は分析法により定量化された活性物質に相当する。理論的活性物質質量は初期導入量に相当する。隔離率は50~100%で構成される。
【数1】
【0059】
担持能力(loading capacity)は、以下の式(式2)により定義される。実験的活性物質質量は分析法により定量化された活性物質に相当する。合計質量は、水分を除いた、得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の質量に対応する。担持能力は活性物質/ペイロードに依存する。一実施形態では、担持能力は0.1質量%(wt%)~50wt%である。
【数2】
【0060】
全ての実施形態において、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の多孔質構造は組織化されていない。窒素吸着/脱着等温線により、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子のBET(Brunauer-Emmett-Teller)表面積を決定することができ、これは典型的には最高で1000m2・g-1である。
【0061】
球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の単分散性、再分散性、凝集体不存在及びコロイド安定性は、オルガノシロキサン前駆体及び縮合触媒の選択に依存する。一実施形態では、TEAが縮合触媒として使用される場合、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、高い単分散度(すなわち、狭い粒子サイズ分布)及びコロイド安定性を示す。動的光散乱分析(DLS)で確認したところ、実施例4におけるように縮合触媒としてTEAを使用した場合に、最低の多分散指数(PDI=0.04)及び流体力学的直径が得られた。得られた粒子サイズ分布は70~200nmである(実施例4)。オルガノシロキサン前駆体としてPEG-シラン(分子量5000Da)又はAPTESを使用した場合、より高いPDI(0.2~0.3)を有するより小さな粒子が得られる。また、40~110nm(実施例25)のナノ粒子、及び20~150nm(実施例26)のナノ粒子が得られた。得られた粒子の再分散度(re-dispersibility degree)は、50~100%、優先的には80~100%である。
【0062】
球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、水中油型ナノエマルションプロセスにより親水性になる傾向があるが、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外表面の物理化学的特性(例えば、親水性、電気陰性度)は、以下のパラメータを調整することによって調整することができる:a)オルガノシロキサン前駆体の調合;b)活性物質/ペイロードの性質;及びc)プロセス中の外表面のイン・サイチュ官能化。
【0063】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の合成にTEOS及び脂肪族オルガノシロキサン前駆体のみを使用した場合、ゼータ電位分析は、-15mV~-55mVの強度に負の表面電荷値(pH約6で)を示す。これは、外表面に、利用できる脱プロトン化されたシラノール基が存在することを示している。他の実施形態では、オルガノシロキサン前駆体としてAPTES(アミノプロピルトリエトキシシラン)を使用した場合、正のゼータ電位が得られ(+25mV、pH約6で)、これはひいては、外表面に正に帯電したアミン基が存在することを裏付ける。さらなる実施形態では、TMAPS(3-(トリメトキシシリル)プロピル)アンモニウムクロリド)を外表面官能化に使用した場合、正のゼータ電位(+8mV)が得られる。これは、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外表面にアンモニウムイオンが存在することを裏付け、正電荷を帯びたアンモニウムの利用可能性を明らかに示す。他の実施形態では、ポリエチレングリコールシラン(PEG-シラン)を外表面官能化のため(すなわち、PEG化)に使用した場合、この外部官能化工程なしに得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子と比較してゼータ電位値の増加が記録された(中性に近づく):リン酸塩緩衝生理食塩水(PBS)中の球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の懸濁液のゼータ電位は-47mVから-11mVに上昇した。このことは、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外表面にPEG-シランが存在することを示唆している。これらの結論は全て、X線光電子分光法(XPS)を使用して、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外表面組成を分析することによって確認された。実際に、XPSのデータから、得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外面の元素組成(%Si(2s)、%C(1s)、%O(1s))が、最初の5nmの深さで明らかになった。これらの結果から、それぞれTMAPS及びPEG-シランによる外表面官能化の後、この外表面官能化工程なしで得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子と比較して、炭素/ケイ素比(C/Si)がそれぞれ、1.12から2.36に、及び1.12から2.03に増加したことが分かった。
【0064】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りずに、一般手順に従って合成される。オルガノシロキサン前駆体は、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成の、優先的には、メチルトリエトキシシラン(C1-TES)、オクチルトリエトキシシラン(C8-TES)及びテトラエチルオルトシリケート(TEOS)の組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、優先的には、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0065】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りずに、一般手順に従って合成される。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEA(トリエタノールアミン)である。エマルションは、優先的には、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを有する。
【0066】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りずに、一般手順に従って合成される。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0067】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りずに、一般手順に従って合成される。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。このエマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0068】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを有する。
【0069】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを有する。
【0070】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0071】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒はTEAである。エマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0072】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤は4-メチル-n-オクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。4-メチル-n-オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には35wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0073】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤は4-メチル-n-オクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。4-メチル-n-オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には35wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを有する。
【0074】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤は4-メチル-n-オクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。4-メチル-n-オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には35wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0075】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤は4-メチル-n-オクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。4-メチル-n-オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には35wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒はTEAである。エマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0076】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、サブミクロン/ナノ粒子のゼータ電位を調整して、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。1時間のエージング後、予備加水分解されていない(トリメトキシシリルプロピル-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロライド(TMAPS))を、TMAPS:TEOSモル比0~20、優先的には9で、懸濁液に加えた。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。アンモニウムシランなしで通常得られる負のゼータ電位(約-50mV)が正になり、DLSにより+8mVが測定された。
【0077】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、サブミクロン/ナノ粒子のゼータ電位を調整して、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%から50wt%、優先的には33wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。1時間のエージング後、予備加水分解されていないTMAPSを、TMAPS:TEOSモル比0~20、優先的には9で、懸濁液に加えた。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。アンモニウムシランなしで通常得られる負のゼータ電位(約-50mV)が正になり、DLSにより+8mVが測定された。
【0078】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、サブミクロン/ナノ粒子のゼータ電位の調整して、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。1時間のエージング後、予備加水分解されていないTMAPSを、TMAPS:TEOSモル比0~20、優先的には9で、懸濁液に加えた。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。アンモニウムシランなしで通常生じる負のゼータ電位(約-50mV)が正になり、DLSにより+8mVが測定された。
【0079】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、サブミクロン/ナノ粒子のゼータ電位の調整を行って、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒はTEAである。エマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。1時間のエージング後、予備加水分解されていないTMAPSを、TMAPS:TEOSモル比0~20、優先的には9で、懸濁液に加えた。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。アンモニウムシランなしで通常生じる負のゼータ電位(約-50mV)が正になり、DLSにより+8mVが測定された。
【0080】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面のPEG化及びサブミクロン/ナノ粒子のゼータ電位の調整を行って、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には21.6%/7.2%/4.0%/67.2%のモルパーセント組成のTMAPS、C8-TES、2-メトキシ(ポリエチレンオキシ)6-9プロピルトリメトキシシラン(PEG6-9-TMS)及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、優先的には、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。負のゼータ電位は、-50mV(未修飾のサブミクロン/ナノ粒子)から-30mVまで上昇する。
【0081】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面のPEG化及びサブミクロン/ナノ粒子のゼータ電位の調整を行って、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には21.6%/7.2%/4.0%/67.2%のモルパーセント組成のTMAPS、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、優先的には、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。負のゼータ電位は、-50mV(未修飾のサブミクロン/ナノ粒子)から-30mVまで増加する。
【0082】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面のPEG化及びサブミクロン/ナノ粒子のゼータ電位の調整を行って、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には21.6%/7.2%/4.0%/67.2%のモルパーセント組成のTMAPS、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。負のゼータ電位は、-50mV(未修飾のサブミクロン/ナノ粒子)から-30mVまで増加する。
【0083】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面のPEG化及びサブミクロン/ナノ粒子のゼータ電位の調整を行って、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には21.6%/7.2%/4.0%/67.2%のモルパーセント組成のTMAPS、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒はTEAである。エマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。負のゼータ電位は、-50mV(未修飾のサブミクロン/ナノ粒子)から-30mVまで上昇した。
【0084】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、及びエマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化し、オルガノシロキサンマトリックスに-SH官能基を導入して、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~50%/0%~7.5%/0%~10%/85%~0%のモルパーセント範囲内、優先的には21.6%/7.2%/4.0%/67.2%のモルパーセントの組成のSH-TES、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により優先的に得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0085】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借り、外表面のPEG化を含み、オルガノシロキサンマトリックスへのチオール官能基の導入を含む一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~50%/0%~7.5%/0%~10%/85%~0%のモルパーセント範囲内、優先的には21.6%/7.2%/4.0%/67.2%のモルパーセントの組成のメルカプトプロピルトリエトキシシラン(SH-TES)、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により優先的に得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0086】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借り、外表面のPEG化を含み、オルガノシロキサンマトリックスへのチオール官能基の導入を含む一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~100%/0%~7.5%/0%~10%/85%~0%のモルパーセント範囲内、優先的には21.6%/7.2%/4.0%/67.2%のモルパーセントの組成のSH-TES、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0087】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードなしで、エマルション安定剤の助けを借り、外表面のPEG化を含み、オルガノシロキサンマトリックスへのチオール官能基の導入を含む一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~100%/0%~7.5%/0%~10%/85%~0%のモルパーセント範囲内、優先的には21.6%/7.2%/4.0%/67.2%のモルパーセント組成のSH-TES、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で予備縮合オルガノシロキサン前駆体相に加えられる。縮合触媒はTEAである。エマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0088】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはα-ピネンである。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に可溶化される。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、35wt%~65wt%、優先的には50wt%のα-ピネン担持能力を有する。
【0089】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはα-ピネンである。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に可溶化される。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、35wt%~65wt%、優先的には50wt%のα-ピネン担持能力を有する。
【0090】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはα-ピネンである。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に可溶化される。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーによって得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、35wt%~65wt%、優先的には50wt%のα-ピネン担持能力を有する。
【0091】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。エマルション安定剤はオクタン酸である。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはα-ピネンである。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に可溶化される。オクタン酸オイルは、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加えられる。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。このエマルションは、優先的には、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、35wt%~65wt%、優先的には50wt%のα-ピネン担持能力を有する。
【0092】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。
【0093】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、優先的には、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズ示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。
【0094】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。
【0095】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。
【0096】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオレイン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオレイン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。
【0097】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオレイン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオレイン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、ベンゾフェノン担持能力は15wt%~50wt%、優先的には32wt%である。
【0098】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオレイン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオレイン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを有し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。
【0099】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオレイン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオレイン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。
【0100】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはビタミンAである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは33wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0101】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはビタミンAである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは33wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0102】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはビタミンAである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは33wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0103】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはビタミンAである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは33wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には33wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。このエマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は50nm~800nmの平均粒子サイズを示す。
【0104】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.3%/7.4%/1%/69.3%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25~50、好ましくは25の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。PBS中でのゼータ電位は0~30mVの範囲内にある。
【0105】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.3%/7.4%/1%/69.3%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、ベンゾフェノン担持能力は15wt%~50wt%、優先的には32wt%である。PBS中でのゼータ電位は0~30mVの範囲内にある。
【0106】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.3%/7.4%/1%/69.3%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。PBS中でのゼータ電位は0~30mVの範囲内にある。
【0107】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.3%/7.4%/1%/69.3%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。PBS中でのゼータ電位は0~30mVの範囲内にある。
【0108】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.6%/7.3%/0.8%/69.3%のモルパーセント組成のC1-TES、オクタデシルトリエトキシシラン(C18-TES)、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。PBS中でのゼータ電位は0~30mVの範囲内にある。
【0109】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.6%/7.3%/0.8%/69.3%のモルパーセント組成のC1-TES、C18-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。PBS中でのゼータ電位は0~30mVの範囲内にある。
【0110】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.6%/7.3%/0.8%/69.3%のモルパーセント組成のC1-TES、C18-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。PBS中でのゼータ電位は0~30mVの範囲内にある。
【0111】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.6%/7.3%/0.8%/69.3%のモルパーセント組成のC1-TES、C18-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。PBS中でのゼータ電位は0~30mVの範囲内にある。
【0112】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.01%~0.1%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.3%/7.4%/0.04%/69.3%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES、mPEG5K-シラン(PEG5K-TES)及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、ベンゾフェノン添加量は15wt%~50wt%、優先的には32wt%である。PBS中でのゼータ電位は0~30mVの範囲内にある。
【0113】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.01%~0.1%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.3%/7.4%/0.04%/69.3%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES、PEG5K-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。PBS中でのゼータ電位は0~30mVの範囲内にある。
【0114】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.01%~0.1%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.3%/7.4%/0.04%/69.3%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES、PEG5K-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。PBS中でのゼータ電位は0~30mVの範囲内にある。
【0115】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.01%~0.1%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.3%/7.4%/0.04%/69.3%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES、PEG5K-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは25wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。このエマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15wt%~50wt%、優先的には32wt%のベンゾフェノン担持能力を有する。PBS中でのゼータ電位は0~30mVの範囲内にある。
【0116】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、オルガノシロキサンマトリックスにフルオラス官能基(fluorous function)を導入して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には21.6%/7.2%/4%/67.2%のモルパーセント組成のトリメトキシ(3,3,3-トリフルオロプロピル)シラン(CF3-TMS)、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは33wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25/wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は無機塩基であり、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15%~50%のベンゾフェノン担持能力を有する。
【0117】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、オルガノシロキサンマトリックスにフルオラス官能基を導入して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.6%/7.3%/0.8%/69.3%のモルパーセント組成のCF3-TMS、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは33wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15%~50%のベンゾフェノン担持能力を有する。
【0118】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、オルガノシロキサンマトリックスにフルオラス官能基を導入して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.6%/7.3%/0.8%/69.3%のモルパーセント組成のCF3-TMS、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは33wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15%~50%のベンゾフェノン担持能力を有する。
【0119】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、外表面をPEG化して、オルガノシロキサンマトリックスにフルオラス官能基を導入して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはベンゾフェノンである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/0.5%~10%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.6%/7.3%/0.8%/69.3%のモルパーセント組成のCF3-TMS、C8-TES、PEG6-9-TMS及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。活性物質/ペイロードは、25wt%~50wt%、好ましくは33wt%の質量パーセントでオクタン酸オイル中に可溶化される。次に、この混合物を、25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で、予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、15%~50%のベンゾフェノン担持能力を有する。
【0120】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、活性共溶媒(active co-solvent)を使用して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはパクリタキセルである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。パクリタキセルは、共溶媒、優先的には、1wt%~10wt%、優先的には10wt%の質量パーセントで、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(DGME)もしくはトリアセチン又は2-ペンタノール中に可溶化される。次に、この溶液を、25wt%~50wt%、好ましくは33wt%の質量パーセントで、予備縮合相中に可溶化又は分散させる。次に、オクタン酸を25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で分散相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的には濃NH4OHである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを有し、1%~10%、優先的には6%のパクリタキセル担持能力を有する。
【0121】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、活性共溶媒を使用して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはパクリタキセルである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。パクリタキセルは、共溶媒、優先的にはDGMEもしくはトリアセチン又は2-ペンタノール中に、1wt%~10wt%、優先的には10wt%の質量パーセントで可溶化される。次に、この溶液を、25wt%~50wt%、好ましくは33wt%の質量パーセントで、予備縮合相中に可溶化又は分散させる。次に、オクタン酸を25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で分散相に加える。縮合触媒は、無機塩基、優先的にはTEAである。エマルションは、20W~400W、優先的には約50Wの出力で、強力ソニケーター装置により得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、1%~10%、優先的には6%のパクリタキセル担持能力を有する。
【0122】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、活性共溶媒を使用して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはパクリタキセルである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。パクリタキセルは、共溶媒、優先的にはDGMEもしくはトリアセチン又は2-ペンタノール中に、1wt%~10wt%、優先的には10wt%の質量パーセントで可溶化される。次に、この溶液を、25wt%~50wt%、好ましくは33wt%の質量パーセントで、予備縮合相中に可溶化又は分散させる。次に、オクタン酸を25wt%~33wt%、優先的には25wt%の質量比で分散相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはNH4OHである。エマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、1%~10%のパクリタキセル担持能力を有する。
【0123】
一実施形態では、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードを使用して、エマルション安定剤の助けを借りて、活性共溶媒を使用して、一般手順に従って合成される。活性物質/ペイロードは疎水性の活性物質である。活性物質/ペイロードはパクリタキセルである。エマルション安定剤はオクタン酸である。オルガノシロキサン前駆体は、優先的には、それぞれ10%~22.5%/5%~7.5%/85%~70%のモルパーセント範囲内、優先的には22.5%/7.5%/70%のモルパーセント組成のC1-TES、C8-TES及びTEOSの組み合わせである。揮発性溶媒の部分的又は完全な除去後に予備縮合オルガノシロキサン前駆体の相が得られる。パクリタキセルは、共溶媒、優先的にはDGMEもしくはトリアセチン又は2-ペンタノール中に、1wt%~10wt%、優先的には10wt%の質量パーセントで可溶化される。次に、この溶液を、25wt%~50wt%、好ましくは33wt%の質量パーセントで、予備縮合相中に可溶化又は分散させる。次に、オクタン酸を25wt%~50wt%、優先的には25wt%の質量比で分散相に加える。縮合触媒は、有機塩基、優先的にはTEAである。このエマルションは、10,000RPM~25,000RPM、優先的には18,000RPMの速度で、高剪断ミキサーにより得られる。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、50nm~800nmの平均粒子サイズを示し、1%~10%のパクリタキセル担持能力を有する。
【0124】
試料の特性評価
走査型電子顕微鏡法(SEM):球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子のSEM画像は、コーティングなしで3.0kVでFEI Quanta-3D-FEGにより、あるいは、金コーティング有りで15kVでJEOL 840-Aにより記録した。
【0125】
粒子サイズ分布:
粒子サイズ分布を測定するために、動的光散乱(DLS)分析及びマルバーン・マスターサイザー(Malvern Mastersizer)分析を使用した。
・動的光散乱(DLS):
球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の流体力学的直径及びそれらのコロイド安定性を、マルバーンDTSナノゼータサイザー(Malvern DTS Nano zetasizer)1731を使用して動的光散乱(DLS)によってモニターした(T=25℃、平衡化時間は3分に設定;各試料で2又は3回の測定を実施;品質基準データのみを有効な結果として受け入れた)。分析に先立ち、10mgの球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子粉末を、超音波槽(10分)及び渦(1分)により10mLの水中に分散させた。得られた懸濁液を、DLS分析の濃度基準を満たすように希釈した。DLS用に調製した溶液は、多重散乱や粘性効果による正確さの欠如を避けるため、透明乃至ごくわずかに濁っている必要がある。
・マルバーン・マスターサイザー分析:
ネガティブコントロールのシリカ粒子(得られた微小球、約50mg)を約5mLのメタノール中に超音波槽で5分間分散させて、よく分散した溶液を得て、これをマルバーン・マスターサイザー2000(Hydro 2000S,Model AWA2001)の超音波槽に、信号の妨害が約5~8%になるまで加えた。
【0126】
比表面積(BET)及び多孔性(porosity):
球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の表面積及び多孔性を、77KでMicrometrics TriStar(商標)3000 V4.01及びMicrometrics TriStar(商標)3020 V3.02を使用して特性評価した。収集したデータを標準的なBrunauer-Emmett-Teller(BET)を使用して分析して表面積を取得し、等温線の吸着枝を使用してBarrett-Joyner-Halenda(BJH)法により計算した細孔分布曲線の最大値から細孔径を得た。
【0127】
球状オルガノシロキサンのサブミクロン/ナノ粒子における活性物質の定量化:
一定量(一般的には100mg)の球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を10%アンモニア水溶液10mL中に懸濁させ、これを、次に、Branson 8800超音波槽で30分間超音波処理し、続いて、完全な放出を達成するためにIKA HS-501 Horizontalシェーカーを使用して200mot/分で2時間振とうすることによって、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子中に隔離された活性物質の担持量を決定した。球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を0.22μmフィルターを通してろ過して、HPLC分析用の透明な溶液を得た。
【0128】
活性物質濃度の測定:
HPLC技術(第4級溶媒供給システム(G1311A)、真空デガッサユニット(G1322A)、UVフォトダイオードアレイ検出器(G1314A)、標準オートサンプラー(G1313A)及びサーモスタットカラムコンパートメント(G1316A)を備えたAgilent 1100)を使用して、この溶液中の活性物質濃度を決定した。ここで使用したカラムは、3×150mm i.d.,5μm,100ÅのSiliaChrom DtC18カラムであった。移動相MPAとして0.1%ギ酸含有水を使用し、移動相MPBとして0.1%ギ酸含有アセトニトリルを使用した。注入量は2μLであった。開始移動相は95% MPA及び5% MPBであり、4分後に95% MPBで終了し、さらに2分間保持した。流量、カラム温度及び検出器をそれぞれ0.5ml・min-1、23℃及び260nmに設定した。ウラシルの保持時間は1.88分、ベンゾフェノンの保持時間は1.78分、パクリタキセルの保持時間は3.20分であった。Sigma Aldrichから購入した純粋な化合物を使用して較正曲線を作成した。
【0129】
球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子における水の定量化(Karl Fisher):
Mettler Toledo製の滴定装置Compact V20sを使用して、水の百分率を推定した。
【0130】
ゼータ電位:
球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子のゼータ電位を決定するために、10mgの球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子粉末を、超音波槽(10分)及び渦(1分)により10mLの水中に分散させた。得られた懸濁液を、分析の濃度基準を満たすように希釈した。懸濁液を、マルバーンのゼータサイザー・ナノZSによるゼータ電位測定のためにCapillary Zeta Cellに入れた。
【0131】
X線光電子分光法(XPS):
Axis-Ultra de Kratos(英国)を使用して、X線光電子分光法により、外表面の化学組成を5ナノメートルの最大深さで調べた。メインXPSチャンバーを、<5.10-8Torrのベース圧に保った。単色アルミニウムX線源(Al kα=1486.6eV)を250Wで使用して、サーベイスペクトル(1400~0eV)及び電荷中和による高分解能スペクトルを記録した。検出角度を表面の法線に対して45°に設定し、分析面積は0.016cm2(アパーチャ5)であった。
【実施例】
【0132】
安定剤を使用せずに球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した。
実施例1-1:予備縮合相の調製にロタベーパー(rotavapor)を使用し、乳化にチュラックス(turrax)ミキサーを使用することによって、オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した。前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0133】
150mL丸瓶フラスコに、まず0.16gの0.01M塩酸と0.75gのエタノールを入れ、続いて1.72g(8.3mmol)のテトラエチルオルトシリケート(TEOS)を加えた。H2OとTEOSのモル比は1.1:1であった。1本の30mLバイアル瓶内で、0.48g(2.7mmol)のメチルトリエトキシシラン(C1-TES)を0.16gの0.01M塩酸と混合した。H2OとC1-TESのモル比は3.3:1であった。別の30mLバイアル内で、0.24g(0.9mmol)のn-オクチルトリエトキシシラン(C8-TES)を、それぞれ0.53gの0.05M塩酸及び0.5gのTHFと組み合わせた。H2OとC8-TESのモル比は3.3:1であった。上記3つの混合物を1.5間撹拌し、続いて150mL丸瓶フラスコ内で組み合わせた。加水分解したオルガノシロキサン前駆体中の揮発性溶媒を減圧下40℃で徐々に蒸留して、オルガノシロキサン前駆体を予備縮合させた。O/Wエマルションを生成させるために、別の容器内の150mLの蒸留水をUltra-Turraxホモジナイザーにより18キロrpmで撹拌し、次に0.75gの分散相を加えた。18キロrpmでの5分間の連続撹拌後、6.0mlのトリエタノールアミン(TEA)を撹拌しながら縮合触媒としてエマルションに滴下導入した。混合を1分間続けた。得られた懸濁液を、さらに、200rpmの速度で振動式スターラーで室温で一晩エージングした。生成物を20Gで10分間遠心分離し、蒸留水で十分に洗浄して残留TEAを除去し、室温で乾燥させて、オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を得た。強度モードで動的光散乱(DLS)分析により測定されたオルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の直径は、223nmの平均流体力学的粒子サイズ(Z平均)及び0.148の多分散指数(PDI)を示した。
【0134】
実施例1-2:予備縮合相の調製に蒸留を使用し、乳化に超音波を使用することによって、オルガノシロキサンのサブミクロン/ナノ粒子を製造した。前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0135】
150mL丸瓶フラスコに、まず0.16gの0.01M塩酸と0.75gのエタノールを入れ、続いて1.72g(8.3mmol)のテトラエチルオルトシリケート(TEOS)を加えた。H2OとTEOSのモル比は1.1:1であった。1本の30mLバイアル瓶内で、0.48g(2.7mmol)のメチルトリエトキシシラン(C1-TES)を0.16gの0.01M塩酸と混合した。H2OとC1-TESのモル比は3.3:1であった。別の30mLバイアル内で、0.24g(0.9mmol)のn-オクチルトリエトキシシラン(C8-TES)を、それぞれ0.53gの0.05M塩酸及び0.5gのTHFと組み合わせた。H2OとC8-TESのモル比は3.3:1であった。上記3つの混合物を1時間撹拌し、続いて150mL丸瓶フラスコ内で組み合わせて、加水分解したオルガノシロキサン前駆体の混合物を形成した。加水分解したオルガノシロキサン前駆体中の揮発性溶媒を、大気圧で101℃で蒸留して、予備縮合相を形成した。0.82gのα-ピネンを予備縮合相に加えて分散相を形成した。O/Wエマルションを生成させるために、別の容器内の40mLの蒸留水を、25Wで超音波処理プロセスにより乳化させ、0.5gの分散相を加えた。25Wで4分間の不連続な超音波処理(50%の時間オン/オフ)後、縮合触媒として0.5mlの濃アンモニアを撹拌しながらエマルションに滴下導入した。混合を45秒間続けた。得られた懸濁液を、さらに、200rpmの速度で振動式スターラーで室温で一晩エージングした。生成物を20Gで10分間遠心分離し、蒸留水で十分に洗浄して残留アンモニアを除去し、室温で乾燥させて、オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を得た。強度モードで動的光散乱(DLS)分析により測定されたオルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の直径は、255nmの流体力学的粒子サイズ及び0.823の重要な多分散指数(PDI)を示した。
【0136】
安定剤を使用して球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した。
実施例2:予備縮合相の調製にロタベーパーを使用し、乳化工程にチュラックスミキサーを使用し、オクタン酸を使用して製造された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0137】
150mL丸瓶フラスコに、まず0.16gの0.01M塩酸と0.75gのエタノールを入れ、続いて1.72g(8.3mmol)のテトラエチルオルトシリケート(TEOS)を加えた。H
2OとTEOSのモル比は1.1:1であった。1本の30mLのバイアル瓶内で、0.48g(2.7mmol)のメチルトリエトキシシラン(C
1-TES)を0.16gの0.01M塩酸と混合した。H
2OとC
1-TESのモル比は3.3:1であった。別の30mLバイアル内で、0.24g(0.9mmol)のn-オクチルトリエトキシシラン(C
8-TES)を、それぞれ0.53gの0.05M塩酸及び0.5gのTHFと組み合わせた。H
2OとC
8-TESのモル比は3.3:1であった。上記3つの混合物を1.5時間撹拌し、続いて150mL丸瓶フラスコ内で組み合わせた。加水分解したオルガノシロキサン前駆体中の揮発性溶媒を減圧下40℃で徐々に蒸留して、オルガノシロキサン前駆体を予備縮合させた。続いて、0.62g(4.3mmol)のオクタン酸を加えて分散相を得た。O/Wエマルションを生成させるために、別の容器内の250mLの蒸留水をUltra-Turraxホモジナイザーにより18キロrpmで撹拌し、次に、分散相の全部を加えた。18キロrpmでの5分間の連続撹拌後、2.5mLの濃NH
4OH(28~29%)を縮合触媒として撹拌しながらエマルションに滴下導入した。混合を1分間続けた。得られた懸濁液を、さらに、200rpmの速度で振動式スターラーで室温で一晩エージングした。生成物を20Gで10分間遠心分離し、蒸留水で十分に洗浄して残留NH
4OHを除去し、室温で乾燥させて、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を得た。強度モードで動的光散乱(DLS)分析により測定された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の直径は、211nmの平均流体力学的粒子径(Z平均)及び0.09の多分散指数(PDI)を示した。N
2物理吸着等温線によって決定された多孔性は、22m
2・g
-1のBET表面積、0.02cm
3・g
-1の細孔容積、及び5.5nmの細孔サイズを示した。SEM画像を
図2に示す。
【0138】
実施例3:予備縮合相の調製に蒸留を使用し、乳化工程に超音波処理を使用し、オクタン酸を使用して製造された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70%のTEOS。
【0139】
下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)加水分解したオルガノシロキサン前駆体中の揮発性溶媒を大気圧で100℃で蒸留して予備縮合相を形成し;3)乳化を超音波撹拌(50W、10分)により行った。
【0140】
得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、212nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.074のPDIを有していた。SEM画像を
図2に示す。
【0141】
実施例4:ベンゾフェノン(BP)を担持した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0142】
BPの球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子中への隔離は、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って生じさせた:1)使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)加水分解したオルガノシロキサン前駆体中の揮発性溶媒は、予備縮合のために大気圧で100℃で蒸留し;3)質量比
【数3】
として定義される25wt%の割合のBPをオクタン酸オイル中に可溶化させて、予備縮合相に加え、予備縮合相と均質化し;4)乳化を超音波撹拌(50W、10分)により行った。最終的な材料は、203nmのの平均流体力学的粒子サイズ及び0.14のPDIを有していた。SEM画像を
図3に示す。
【0143】
実施例5:BPを担持した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。縮合触媒:濃アンモニアの代わりにトリエタノールアミン(TEA)の効果。前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0144】
BPの球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子中への隔離は、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って生じさせた:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)加水分解したオルガノシロキサン前駆体中の揮発性溶媒を大気圧で100℃で蒸留して予備縮合相を形成し;3)質量比
【数4】
として定義される25wt%の割合のBPをオクタン酸オイル中に可溶化させた後、予備縮合相に加え、予備縮合相と均質化し;4)乳化を超音波撹拌(50W、10分)により行った。5)縮合触媒としてトリエタノールアミン(TEA)を使用した。最終的な材料は、167nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.05のPDIを有していた。SEM画像を
図3に示す。実施例3及び例4で製造した球状オルガノシランサブミクロン/ナノ粒子の比較を
図4に示す。
【0145】
実施例6:BPを担持し、さらに、予備加水分解したPEGシラン(PEG6-9-TMS)により修飾した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:22.3% C1-TES、7.4% C8-TES、1.0% PEG-TMS(6-9)、及び69.3% TEOS。
【0146】
BPの隔離及び球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子のマトリックス修飾は、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って生じさせた:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)質量比
【数5】
として定義される25wt%の割合のBPをオクタン酸オイル中に可溶化させ、次いで、予備縮合相に加え、予備縮合相と均質化し;3)縮合触媒としてトリエタノールアミンを使用し;4)2-[メトキシ(ポリエチレンオキシ)6-9プロピル]トリメトキシシラン(PEG
6-9-TMS)を、H
2O/PEG
6-9-TMSモル比4:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、次いで、予備縮合相と混合した。その目的は、球状オルガノシロキサンナノ粒子の外表面を修飾することであった。最終的な材料は、239nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.08のPDIを有していた。SEM画像を
図5に示す。
【0147】
実施例7:BPを担持し、さらに、未加水分解PEGシラン(PEG5K-TES)により修飾した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。
前駆体の初期モル組成:22.3% C1-TES、7.2% C8-TES、0.04% PEG5K-TES、及び70.46% TEOS。
【0148】
BPの隔離及び球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子のマトリックス修飾は、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って生じさせた:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)質量比
【数6】
として定義される25wt%の割合のBPをオクタン酸オイル中に可溶化させ、次いで、予備縮合相に加え、予備縮合相と均質化した;3)トリエタノールアミンを縮合触媒として使用し;4)球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外表面を修飾することを目的として縮合触媒を加えた直後にmPEG
5K-TESを使用した。最終的な材料は、200nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.15のPDIを有していた。SEM画像を
図5に示す。
【0149】
実施例8:BPを担持し、さらに、PEGシラン(PEG6-9-TMS)により修飾し、縮合触媒としてNaOHを使用することにより調製した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:22.0% C1-TES、7.5% C8-TES、2.0% PEG6-9-TMS、及び68.5% TEOS。
【0150】
BPの隔離及び球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子のマトリックス修飾は、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、NaOHを縮合触媒として使用して生じさせた:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)質量比
【数7】
として定義される25wt%の割合のBPをオクタン酸オイル中に可溶化させ、次いで、予備縮合相に加え、予備縮合相と均質化し;3)NaOH(1M)を縮合触媒として使用し;4)2-[メトキシ(ポリエチレンオキシ)6-9プロピル]トリメトキシシランを、H
2O/PEG
6-9-TMSモル比4:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外表面を修飾する目的で、それを予備縮合相に直接加え、使用した。最終的な材料は、277nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.14のPDIを有していた。SEM画像を
図5に示す。
【0151】
実施例9:BPを担持し、さらに、PEGシラン(PEG6-9-TMS)により修飾し、縮合触媒としてL-リシンを使用して製造された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:22.0% C1-TES、7.5% C8-TES、2.0% PEG6-9-TMS、及び68.5% TEOS。
【0152】
BPの隔離及び球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子のマトリックス修飾は、L-リシンを縮合触媒として用いて、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って生じさせた:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)質量比
【数8】
として定義される25wt%の割合のBPをオクタン酸オイル中に可溶化させ、次いで、予備縮合相に加え、予備縮合相と均質化し;3)L-リシンを縮合触媒として使用し;4)2-[メトキシ(ポリエチレンオキシ)6-9プロピル]トリメトキシシランをH
2O/PEG-シランモル比4:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外表面を修飾する目的で、それを予備縮合相に直接加え、使用した。最終的な材料は、300nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.20のPDIを有していた。SEM画像を
図5に示す。
【0153】
実施例10:α-ピネンを担持した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。
前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0154】
α-ピネンの球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子中への隔離は、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って生じさせた:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)α-ピネンを分散相に直接加え、使用して、α-ピネンの担持量32wt%の球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を得た。最終的な材料は、377nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.11のPDIを有していた。多孔性は、689m
2・g
-1のBET表面積、0.80cm
3・g
-1の細孔容積、及び3.9nmの細孔径を有していた。SEM画像を
図6に示す。
【0155】
実施例11:ビタミンAを担持した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0156】
球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子へのビタミンAの隔離は、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って生じさせた:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)質量比
【数9】
として定義される50wt%の割合のビタミンAをオクタン酸中に可溶化させ、使用して、ビタミンAの実験的担持量26wt%の球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を得た。最終的な材料は、414nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.20のPDIを有していた。多孔性は、530m
2・g
-1のBET表面積、0.38cm
3・g
-1の細孔容積、及び2.9nmの細孔径を有していた。SEM画像を
図6に示す。
【0157】
実施例12:共溶媒としてトリアセチンを使用して製造された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0158】
活性物質のための潜在的な共溶媒としてトリアセチンを使用し、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)活性物質を溶解するための潜在的な共溶媒としてトリアセチンを使用し、予備縮合相中にオクタン酸オイルと一緒に加え;3)トリエタノールアミンを縮合触媒として使用した。最終的な材料は、190nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.19のPDIを有していた。SEM画像を
図6に示す。
【0159】
実施例13:パクリタキセルを担持した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。パクリタキセルは、共溶媒としてのジエチレングリコールモノエチルエーテル(DGME)に溶解させた。乳化工程の前にオクタン酸を連続相に加えた。前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0160】
パクリタキセルの球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子中への隔離は、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って生じさせた:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)乳化の前にオクタン酸を連続相に加え;3)10wt%のパクリタキセルをDGME中に可溶化し、0.5mLのパクリタキセル-DGME溶液を1mLの分散相に混合した。4)乳化の前に、1mLのオクタン酸を分散相に加えた。5)トリエタノールアミンを縮合触媒として使用した。SEM画像を
図6に示す。
【0161】
実施例14:オルガノシロキサン前駆体としてTEOS及びC1-TESを使用して製造れ、BPを担持した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:25% C1-TES、及び75% TEOS。
【0162】
下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)加水分解したオルガノシロキサン前駆体中の揮発性溶媒を大気圧で100℃で蒸留し;3)質量比
【数10】
として定義される25wt%の割合のBPをオクタン酸オイル中に可溶化させ、次いで、予備縮合相に加え、予備縮合相と均質化し;4)メチルトリエトキシシランを唯一のオルガノシロキサン前駆体として使用した。最終的な材料は、366nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.21のPDIを有していた。多孔性は、521m
2・g
-1のBET比表面積、0.31cm
3・g
-1の細孔容積、及び2.4nmの細孔径を有していた。SEM画像を
図7に示す。
【0163】
実施例15:C18-TESとPEGシラン(PEG6-9-TMS)を使用して製造され、BPを担持した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:22.6% C1-TES、0.8% PEG6-9-TMS、7.3% C18-TES、及び69.3% TEOS。
【0164】
下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)質量比
【数11】
として定義される25wt%の割合のBPをオクタン酸オイル中に可溶化させ、次いで、予備縮合相に加え、予備縮合相と均質化し;3)C8-TESの代わりにn-オクタデシルトリエトキシシラン(C18-TES)を使用して、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を構築し;4)2-[メトキシ(ポリエチレンオキシ)6-9プロピル]トリメトキシシランをH
2O/PEG-シランモル比4:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外表面を修飾する目的で、それを予備縮合相に直接加え、使用した。最終的な材料は、206nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.078のPDIを示した。SEM画像を
図7に示す。
【0165】
実施例16:CF3基及びPEGシラン(PEG6-9-TMS)を使用して製造された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:21.6% トリメトキシ(3,3,3-トリフルオロプロピル)シラン(CF3-TMS)、7.2% C8-TES、4.0% PEG6-9-TMS、及び67.2% TEOS。
【0166】
下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)トリメトキシ(3,3,3-トリフルオロプロピル)シラン(CF
3-TMS)をH
2O/CF
3-TMSモル比3:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、オルガノシロキサン前駆体の1つとして使用し;3)2-[メトキシ(ポリエチレンオキシ)6-9プロピル]トリメトキシシランをH
2O/PEG-シランモル比4:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外表面を修飾する目的で、それを予備縮合相に直接加え、使用し;4)トリエタノールアミンを縮合触媒として使用した。SEM画像を
図7に示す。
【0167】
実施例17:ジメチルシリル(-(CH3)2)基及びPEGシラン(PEG6-9-TMS)を使用して製造された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。
前駆体の初期モル組成:21.6% ジメチルジメトキシシラン(DMDMS)、7.2% C8-TES、4.0% PEG6-9-TMS、及び67.2% TEOS。
【0168】
下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)ジメチルジメトキシシラン(DMDMS)をH
2O/DMDMSモル比3:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、オルガノシロキサン前駆体の1つとして使用し;3)2-[メトキシ(ポリエチレンオキシ)6-9プロピル]トリメトキシシランをH
2O/PEGモル比4:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外表面を修飾する目的でそれを予備縮合相に直接加え、使用した;4)トリエタノールアミンを縮合触媒として使用した。SEM画像を
図7に示す。
【0169】
実施例18:メルカプトプロピル基(-SH)及びPEGシラン(PEG6-9-TMS)を使用して製造された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。
前駆体の初期モル組成:21.6% (3-メルカプトプロピル)トリメトキシシラン(SH-TMS)、7.2% C8-TES、4.0% PEG6-9-TMS、及び67.2% TEOS。
【0170】
下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりである;2)(3-メルカプトプロピル)トリメトキシシラン(SH-TMS)をH
2O/SH-TMSモル比3:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、オルガノシロキサン前駆体の1つとして使用し;3)2-[メトキシ(ポリエチレンオキシ)6-9プロピル]トリメトキシシランをH
2O/PEG-シランモル比4:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外表面を修飾する目的で、それを予備縮合相に直接加え、使用し;4)トリエタノールアミンを縮合触媒として使用した。SEM画像を
図7に示す。
【0171】
実施例19:アンモニウムイオン(-N+(CH3)3)が内表面及び外表面の両方にグラフトされた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子)の製造。前駆体の初期モル組成:21.6% N-トリメトキシシリルプロピル-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド(TMAPS)、7.2% C8-TES、4.0% PEG6-9-TMS、及び67.2% TEOS。
【0172】
下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)N-トリメトキシシリルプロピル-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド(TMAPS)ををH
2O/TMAPSモル比3:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、オルガノシロキサン前駆体の1つとして使用し;3)2-[メトキシ(ポリエチレンオキシ)6-9プロピル]トリメトキシシランをH
2O/PEG-シランモル比4:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子をアンモニウムイオン(-N
+(CH
3)
3)で修飾する目的で、それを予備縮合相に直接加え、使用した。その結果、未修飾の球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の場合にゼータ電位が-50mVであるのに対し、ゼータ電位は-30mVとなり、外表面にアンモニウムイオン(-N
+(CH
3)
3)が存在することが示唆された。SEM画像は
図7のとおりである。
【0173】
実施例20:外表面のみにアンモニウムイオン(-N+(CH3)3)を使用して製造された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:21.6% C1-TES、7.2% C8-TES、及び67.2% TEOS。
【0174】
ゼータ電位が約-50mVの未修飾の球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子とは対照的に、+8mVの正のゼータ電位を有する修飾された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)N-トリメトキシシリルプロピル-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロライド(TMAPS)を、1時間後にTEOS:TMAPSのモル比を1:9として加えた。+8mVの低いゼータ電位のため、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を収集した後に凝集が起こった。SEM画像を
図7に示す。
【0175】
実施例21:100%架橋シラン、1,2-ビス(トリエトキシシリル)エチレン(BTEE)を使用して製造された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。
【0176】
1,2-ビス(トリエトキシシリル)エチレン(BTEE)のオルガノシロキサン前駆体のみを使用し、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)1,2-ビス(トリエトキシシリル)エチレンをH
2O/BTEEモル比2:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、オルガノシロキサン前駆体としてそれだけ使用した。SEM画像を
図7に示す。
【0177】
実施例22:100%TEOSで製造され、BPを担持した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。
【0178】
下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、TEOSのオルガノシロキサン前駆体のみを使用して球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)質量比
【数12】
として定義される25wt%の割合のBPをオクタン酸オイル中に可溶化させ、次いで、予備縮合相に加え、予備縮合相と均質化し;3)球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の外表面を修飾する目的で、2-[メトキシ(ポリエチレンオキシ)6-9プロピル]トリメトキシシランを予備縮合相に直接加え、使用し;3)トリエタノールアミンを縮合触媒として使用した。最終的な材料は、548nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.78のPDIを有していた。SEM画像を
図7に示す。
【0179】
実施例23:もう1つのオルガノシロキサン前駆体を使用して製造された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子(大規模)。前駆体の初期モル組成:18% C1-TES、7% C8-TES、1% DMDMS、及び74%のTEOS。
【0180】
下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従うことによって、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)ジメチルジメトキシシラン(DMDMS)をH
2O/DMDMSモル比3:1でHCl(0.01M)により予備加水分解し、オルガノシロキサン前駆体の1つとして使用した。最終的な材料は、285nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.16のPDIを有していた。SEM画像を
図7に示す。
【0181】
実施例24:もう1つのオルガノシロキサン前駆体を使用して製造された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子(小規模)。前駆体の初期モル組成:18% C1-TES、7% C8-TES、1% SH-TMS、及び74% TEOS。
【0182】
下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)少量の(3-メルカプトプロピル)トリメトキシシラン(SH-TMS)を、加水分解せずに、オルガノシロキサン前駆体の1つとしてプレポリマーに加え;3)縮合触媒としてTEAを使用した。最終的な材料は、220nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.15のPDIを有していた。SEM画像は
図7のとおりである。
【0183】
実施例25:オクタン酸を使用して製造し、BPを担持した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:1% PEG(5000Da)-シラン、21.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0184】
球状オルガノシロキサンナノ粒子にBPを担持させ、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従ってオクタン酸を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)質量比
【数13】
として定義される20wt%の割合のBPをオクタン酸オイル中に可溶化させ、次いで、2-ペンタノールを含む予備縮合相に加え、この予備縮合相と均質化した(50W、10分)。最終的な材料は、90nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.2のPDIを有していた。SEM画像を
図7に示す。
【0185】
実施例26:オクタン酸を使用して製造し、BPを担持した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:12.5% APTES、10% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0186】
BPを担持し、オクタン酸を使用して、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)質量比
【数14】
として定義される20wt%のBPをオクタン酸オイル中に可溶化させ、次いで、予備縮合相に加え、予備縮合相と均質化した。最終的な材料は、55nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.3のPDIを有していた。SEM画像を
図7に示す。
【0187】
実施例27:オレイン酸を使用して製造し、BPを担持した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0188】
BPを担持し、オレイン酸を使用して、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり;2)質量比
【数15】
として定義される25wt%の割合のBPをオレイン酸オイル中に可溶化させ、次いで、予備縮合相に加え、予備縮合相と均質化した。最終的な材料は、291nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.12のPDIを有していた。BET比表面積、細孔容積及び細孔サイズはそれぞれ428m
2・g
-1、0.12cm
3・g
-1及び2.6nmであった。SEM画像を
図8に示す。
【0189】
実施例28:4-メチル-n-オクタン酸を使用して製造し、BPを担持した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0190】
BPを担持し、オレイン酸を使用して、下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質及びその量は表1のとおりであり、2)4-メチル-n-オクタン酸を予備縮合相に加え、予備縮合相と均質化した。3)縮合触媒としてTEAを使用した。最終的な材料は、245nmの平均流体力学的粒子サイズ及び0.04のPDIを有していた。SEM画像を
図8に示す。
【0191】
実施例29:ネガティブコントロール実験:オクタン酸の代わりにオクタン酸ナトリウムを使用して製造した球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0192】
下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質とその量は表1のとおりであり;2)オクタン酸の代わりにオクタン酸ナトリウムを使用した。得られたオルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は微小球状のオルガノシロキサンの存在を示し(
図9)、オクタン酸がサブミクロン/ナノ粒子の形成を決定する上で重要な役割を果たしていることを示した。
【0193】
実施例30:ネガティブコントロール実験:オクタン酸の代わりにカプリル酸トリグリセリドを使用して製造した球状オルガノシロキサンのサブミクロン/ナノ粒子。前駆体の初期モル組成:22.5% C1-TES、7.5% C8-TES、及び70% TEOS。
【0194】
下記の例外を除いて実施例2に記載した手順に従って、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子を製造した:1)この実験で使用した化学物質とその量は表1のとおりであり;2)加水分解したオルガノシロキサン前駆体中の揮発性溶媒を大気圧で100℃で蒸留し;3)オクタン酸の代わりにカプリル酸トリグリセリドを使用した。得られた球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は微小球状のオルガノシロキサンの存在を示し(
図10)、オクタン酸が球状サブミクロン/ナノ粒子の形成を決定する上で重要な役割を果たしていることを示した。
【表1】
【表2】
【表3】
本発明に関連する発明の実施形態の一部を以下に示す。
[実施形態1]
i1)少なくとも1種のオルガノシロキサン前駆体を加水分解媒体中で別々に加水分解して、1種又は2種以上の予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体を提供すること;
i2)工程i1)の前記予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体を組み合わせて、組み合わされた予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体を提供すること;
i3)前記組み合わされた予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体から揮発性溶媒の一部又は全部を除去して、予備縮合されたオルガノシロキサン前駆体を含む分散相を提供すること;
i4)工程i3)の分散相を、界面活性剤の不存在下で、せん断力又は超音波により、水性連続相中で乳化させて、水中油型ナノエマルションを提供すること;及び
i5)工程i4)の前記ナノエマルションに縮合触媒を加えて、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子懸濁液を得ること;
を含む、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の製造方法。
[実施形態2]
前記オルガノシロキサン前駆体は、式R
4-x
Si(L)
x
又は式(L)
3
Si-R’-Si(L)
3
を有し、ここで、
Rは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、脂環式基、アリール基、アルキル-アリール基の一価残基であり、ハロゲン原子、グリシジルオキシ-、-OH、-SH、ポリエチレングリコール(PEG)、-N(R
a
)
2
又は-N
+
(R
a
)
3
により任意選択的に置換されていてもよく;
Lは、ハロゲン、もしくはアセトキシド-O-C(O)R
a
、又はアルコキシドOR
a
基であり;
R’は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、脂環式基、アリール基、アルキル-アリール基の二価残基であり、ハロゲン原子、-OH、-SH、-N(R
a
)
2
又は-N
+
(R
a
)
3
により任意選択的に置換されていてもよく;
R
a
は、それぞれ独立に、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式、アリール又はアルキル-アリールであることができ、
Xは1~4の整数であるか、あるいは、xは1~3の整数である、
実施形態1に記載の方法。
[実施形態3]
工程i2)において、前記組み合わされた予備加水分解されたオルガノシロキサン前駆体に、ナノエマルション安定剤が加えられる、実施形態1に記載の方法。
[実施形態4]
工程i3)において、i1)の前記オルガノシロキサン前駆体以外の加水分解されていないオルガノシロキサン前駆体が、分散相に加えられる、実施形態1に記載の方法。
[実施形態5]
工程i3)において、i1)の前記オルガノシロキサン前駆体以外の加水分解されたオルガノシロキサン前駆体が、分散相に加えられる、実施形態1に記載の方法。
[実施形態6]
工程i3)において、連続相中の活性物質/ペイロードが、前記分散相に加えられる、実施形態1に記載の方法。
[実施形態7]
前記ナノエマルション安定剤は、少なくとも8個の炭素原子を含むカルボン酸含有化合物である、実施形態3に記載の方法。
[実施形態8]
前記連続相に不溶性である前記活性物質/ペイロードが、液体状態にある疎水性/脂溶性の分子である、実施形態6に記載の方法。
[実施形態9]
前記連続相に不溶性である前記活性物質/ペイロードが、固体状態にある疎水性の分子である、実施形態6に記載の方法。
[実施形態10]
前記連続相に不溶性である前記活性物質/ペイロードが、化粧品、薬用化粧品又は医薬品コンパウンドである、実施形態6及び8のいずれか一つに記載の方法。
[実施形態11]
前記活性物質/ペイロードがタキサンである、実施形態6及び8~10のいずれか一つに記載の方法。
[実施形態12]
前記ナノエマルション安定剤がオクタン酸である、実施形態8に記載の方法。
[実施形態13]
オルガノシロキサンからなるネットワークを含む球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子であって、前記球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、未焼成のアモルファスであり、界面活性剤を含まず、ナノ~サブミクロンサイズであり、前記粒子は、任意選択的に活性物質/ペイロードを含んでいてもよい、球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。
[実施形態14]
前記球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子はナノ~サブミクロンサイズであり、
前記球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子は、活性物質/ペイロードが隔離された場合に多孔質であり、活性物質/ペイロードなしに製造された場合に非孔質であり、
前記球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子の多孔性は、N
2
物理吸着により測定された細孔容積、細孔直径及び比表面積により評価され、
前記活性物質/ペイロードは、前記水性連続相に不溶性である、
実施形態13に記載の球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。
[実施形態15]
実施形態1~12のいずれか一つに記載の方法により製造された球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子。
[実施形態16]
実施形態6及び8~11のいずれか一つに記載の方法により前記サブミクロン/ナノ粒子中に前記活性物質/ペイロードを組み込むことを含む、実施形態13、14又は15に記載の球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子全体にわたる活性物質/ペイロードのイン・サイチュ隔離方法。
[実施形態17]
実施形態13~15のいずれか一つに記載の球状オルガノシロキサンサブミクロン/ナノ粒子中に前記活性物質/ペイロードを組み込むこと、又は、実施形態1~12のいずれか一つに記載の方法で前記活性物質/ペイロードを組み込むことを含む、活性物質/ペイロードの放出を制御する方法。