(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】OLEDディスプレイパネルおよびディスプレイデバイス
(51)【国際特許分類】
H10K 50/86 20230101AFI20240712BHJP
G02B 5/00 20060101ALI20240712BHJP
G02B 5/02 20060101ALI20240712BHJP
G02B 5/20 20060101ALI20240712BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20240712BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240712BHJP
H10K 50/844 20230101ALI20240712BHJP
H10K 50/854 20230101ALI20240712BHJP
H10K 59/12 20230101ALI20240712BHJP
H10K 59/38 20230101ALI20240712BHJP
【FI】
H10K50/86 865
G02B5/00 B
G02B5/02 B
G02B5/20 101
G06F3/041 410
G09F9/30 309
G09F9/30 349B
G09F9/30 349C
G09F9/30 349Z
G09F9/30 365
H10K50/844
H10K50/854
H10K59/12
H10K59/38
(21)【出願番号】P 2021572592
(86)(22)【出願日】2019-11-20
(86)【国際出願番号】 CN2019119775
(87)【国際公開番号】W WO2021097722
(87)【国際公開日】2021-05-27
【審査請求日】2022-11-14
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】512116114
【氏名又は名称】北京京▲東▼方▲顯▼示技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING BOE DISPLAY TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.118 Jinghaiyilu,BDA,Beijing 100176,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュー チュワンシアン
(72)【発明者】
【氏名】シュー シー
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ チー
(72)【発明者】
【氏名】ユエン グアンツァイ
(72)【発明者】
【氏名】ユエ ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ホアン ハイタオ
(72)【発明者】
【氏名】ユー ヨン
【審査官】横川 美穂
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2019-0093131(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0220509(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0182818(US,A1)
【文献】特開2017-134402(JP,A)
【文献】特開2010-122520(JP,A)
【文献】特開2007-207509(JP,A)
【文献】特開2003-257662(JP,A)
【文献】特開2016-134293(JP,A)
【文献】国際公開第2017/018041(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10K 50/00-102/20
H05B 33/00-33/28
G02B 5/20
G02B 5/00
G02B 5/02
G06F 3/041
G09F 9/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
OLEDディスプレイパネルであって、
前記OLEDディスプレイパネルは、駆動バックプレーンおよび前記駆動バックプレーン上に配置されたOLED発光デバイスと、カプセル化構造と、カラーレジスト構造とを含み、
前記カプセル化構造およびカラーレジスト構造は、前記駆動バックプレーンから離れた前記OLED発光デバイスの側に配置され、
前記カラーレジスト構造は、クロマチックカラーレジスト層と、第1の遮光マトリックスと、第2の遮光マトリックスとを含み、
前記第1の遮光マトリックスは、前記駆動バックプレーンから離れた前記クロマチックカラーレジスト層の側に配置され、前記第2の遮光マトリックスは、前記駆動バックプレーンに面する前記クロマチックカラーレジスト層の側に配置され、
前記
クロマチックカラーレジスト
層は、前記第1の遮光マトリックスおよび前記第2の遮光マトリックスそれぞれに直接接触する、ことを特徴とするOLEDディスプレイパネル。
【請求項2】
前記駆動バックプレーンから離れた前記OLED発光デバイスの側に少なくとも1つの散乱層を有し、前記散乱層は、有機材料フィルムと、前記有機材料フィルムに配置された散乱粒子とを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項3】
前記カプセル化構造は、2つの無機絶縁層と、前記2つの無機絶縁層の間に配置された第1の有機絶縁層とを有し、
前記第1の有機絶縁層は、前記散乱層として構成される、ことを特徴とする請求項2に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項4】
前記クロマチックカラーレジスト層は、前記散乱層として構成される、ことを特徴とする請求項2に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項5】
前記クロマチックカラーレジスト層は、赤色レジストと、緑色レジストと、青色レジストとを含み、前記赤色レジスト、緑色レジスト、および青色レジストに含まれる散乱粒子の粒子径は、順次に減少する、ことを特徴とする請求項4に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項6】
前記カプセル化構造と前記カラーレジスト構造との間に配置された第2の有機絶縁層をさらに含み、
前記第2の有機絶縁層は、散乱層として構成される、ことを特徴とする請求項2に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項7】
前記駆動バックプレーンから離れた前記カプセル化構造に配置されたタッチ構造をさらに含み、
前記タッチ構造は、前記カプセル化構造と前記カラーレジスト構造との間に配置され、または、前記タッチ構造は、前記駆動バックプレーンから離れた前記カラーレジスト構造の側に配置される、ことを特徴とする請求項2に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項8】
前記タッチ構造と前記カラーレジスト構造との間に配置された第3の有機絶縁層をさらに含み、
前記第3の有機絶縁層は、前記散乱層として構成される、ことを特徴とする請求項7に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項9】
前記タッチ構造は、2層のタッチ電極と、前記2層のタッチ電極との間に配置された第4の有機絶縁層とを有し、
前記第4の有機絶縁層は、前記散乱層として構成される、ことを特徴とする請求項7に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項10】
前記駆動バックプレーンから離れた前記タッチ構造とカラーレジスト構造側に配置された第5の有機絶縁層をさらに含み、
前記第5の有機絶縁層は、前記散乱層として構成される、ことを特徴とする請求項7に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項11】
前記散乱粒子は無機散乱粒子であり、前記無機散乱粒子は、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化シリコン、炭酸カルシウム、および硫酸バリウムの1つまたはそのうちの2つ以上を含む混合物である、ことを特徴とする請求項2に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項12】
前記無機散乱粒子の粒子径は40nmから700nmであり、前記有機材料フィルム中の前記無機散乱粒子の質量パーセントは1%から15%である、ことを特徴とする請求項11に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項13】
前記散乱粒子は有機散乱粒子であり、前記有機散乱粒子の前記有機材料フィルムに対する屈折率の比は0.7から0.99であり、前記有機材料フィルム中の前記有機散乱粒子の質量パーセントは5%から40%である、ことを特徴とする請求項2に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項14】
タッチ構造をさらに含み、
前記タッチ構造は、前記駆動バックプレーンから離れた前記カラーレジスト構造の側に配置され、
前記ディスプレイパネルは、前記駆動バックプレーンから離れた前記タッチ構造の側に配置された第3の遮光マトリックスをさらに含む、ことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項15】
前記OLED発光デバイスは、前記駆動バックプレーンに電気的に接続された第1の電極層を有し、前記第1の電極層の前記駆動バックプレーンから離れた側の表面は、粗い表面である、ことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項16】
前記駆動バックプレーンは、前記OLED発光デバイスに面する平坦化層を含み、前記OLED発光デバイスの第1の電極層は、前記平坦化層上に配置され、
前記平坦化層の表面は、粗い表面として構成されているので、前記平坦化層上に形成された前記第1の電極層の表面は粗い、ことを特徴とする請求項15に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項17】
前記平坦化層は2つのフィルム層を含む、ことを特徴とする請求項16に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項18】
前記平坦化層は、有機シリコーン系、アクリル系、エポキシ系の材料である、ことを特徴とする請求項16に記載のOLEDディスプレイパネル。
【請求項19】
請求項1から請求項18のいずれか一項に記載のOLEDディスプレイパネルを含む、ディスプレイデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ディスプレイ技術の分野に関し、特にOLEDディスプレイパネルおよびディスプレイデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(OLED)は、応答速度の高速化、厚みの薄さ、コントラストの高さなどの利点から、液晶ディスプレイ(LCD)市場に徐々に浸透し始めており、特に柔軟性の特性が好まれるフレキシブルディスプレイデバイス用の技術となっている。
【0003】
OLED発光構造には金属が多く含まれ、外部周囲光の反射率が高いため、一般的に円偏光子を取り付けてOLED基板の外部周囲光への反射を低減するために使用される。円偏光子を取り付けた後、一般的にはフレキシブルタッチ基板を再度取り付けますが、フレキシブルタッチ基板と円偏光子は厚くなり、OLEDモジュール全体の柔軟性と折り畳み性能に影響を与える。より良い折り畳み効果を達成するために、曲げ半径の減らすについては、COE(カプセル化上のCF,CF on Encapsulation)技術が現在提案されている。つまり、低温イエローライトプロセスを使用して、薄膜カプセル化発光デバイス上にクロマチックカラーレジスト層を形成する。この構造には、パネルの反射を減らし、色の純度を向上させ、パネルの厚さを減らすという利点がある。ただし、この構造の表示パネルがオフスクリーン状態(ダーク状態とも呼ばれる)の場合、点光源と線光源の照明下で色分解現象が発生する。この問題の原因と解決策は明らかにされていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願は、暗状態でのCOE OLEDディスプレイパネルの色分解現象を改善することを目的として、OLEDディスプレイパネルおよびディスプレイデバイスを開示する。
【0005】
上記の目的を達成するために、本開示は、以下の技術的解決策を提供する。
【0006】
OLEDディスプレイパネルは、駆動バックプレーンおよび前記駆動バックプレーン上に配置されたOLED発光デバイスと、カプセル化構造と、カラーレジスト構造とを含み、前記カプセル化構造およびカラーレジスト構造は、前記駆動バックプレーンから離れた前記OLED発光デバイスの側に配置され、前記カラーレジスト構造は、クロマチックカラーレジスト層と、第1の遮光マトリックスと、第2の遮光マトリックスとを含み、前記第1の遮光マトリックスは、前記駆動バックプレーンから離れた前記クロマチックカラーレジスト層の側に配置され、前記第2の遮光マトリックスは、前記駆動バックプレーンに面する前記クロマチックカラーレジスト層の側に配置さる。
【0007】
任意選択で、前記駆動バックプレーンから離れた前記OLED発光デバイスの側に少なくとも1つの散乱層が有し、前記散乱層は、有機材料フィルムと、前記有機材料フィルムに配置された散乱粒子とを含む。
【0008】
任意選択で、前記カプセル化構造は、2つの無機絶縁層と、前記2つの無機絶縁層の間に配置された第1の有機絶縁層とを有し、
前記第1の有機絶縁層は、前記散乱層として構成される。
【0009】
任意選択で、前記クロマチックカラーレジスト層は、前記散乱層として構成される。
【0010】
任意選択で、前記クロマチックカラーレジスト層は、赤色レジストと、緑色レジストと、青色レジストとを含み、前記赤色レジスト、緑色レジスト、および青色レジストに含まれる散乱粒子の粒子径は、順次に減少する。
【0011】
任意選択で、前記ディスプレイパネルは、前記カプセル化構造と前記カラーレジスト構造との間に配置された第2の有機絶縁層をさらに含み、
前記第2の有機絶縁層は、散乱層として構成される。
【0012】
任意選択で、前記ディスプレイパネルは、前記駆動バックプレーンから離れた前記カプセル化構造の側に配置されたタッチ構造をさらに含み、前記タッチ構造は、前記カプセル化構造と前記カラーレジスト構造との間に配置され、または、前記タッチ構造は、前記駆動バックプレーンから離れた前記カラーレジスト構造の側に配置される。
【0013】
任意選択で、前記ディスプレイパネルは、前記タッチ構造と前記カラーレジスト構造との間に配置された第3の有機絶縁層をさらに含み、前記第3の有機絶縁層は、前記散乱層として構成される。
【0014】
任意選択で、前記ディスプレイパネルは、前記駆動バックプレーンから離れた于前記カプセル化構造側に配置されたタッチ構造をさらに含み、前記タッチ構造は、2層のタッチ電極と、前記2層のタッチ電極との間に配置された第4の有機絶縁層とを有し、
前記第4の有機絶縁層は、前記散乱層として構成される。
【0015】
任意選択で、前記ディスプレイパネルは、前記駆動バックプレーンから離れた前記カプセル化構造に配置されたタッチ構造と、前記駆動バックプレーンから離れた前記タッチ構造和カラーレジスト構造の側に配置された第5の有機絶縁層とをさらに含み、
前記第5の有機絶縁層は、前記散乱層として構成される。
【0016】
任意選択で、前記散乱粒子は無機散乱粒子であり、前記無機散乱粒子は、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化シリコン、炭酸カルシウム、および硫酸バリウムの1つまたはそのうちの2つ以上を含む混合物である。
【0017】
任意選択で、前記無機散乱粒子の粒子径は40nmから700nmであり、前記有機材料フィルム中の前記無機散乱粒子の質量パーセントは1%から15%である。
【0018】
任意選択で、前記散乱粒子は有機散乱粒子であり、前記有機散乱粒子の前記有機材料フィルムに対する屈折率の比は0.7から0.99であり、前記有機材料フィルム中の前記有機散乱粒子の質量パーセントは5%から40%である。
【0019】
任意選択で、前記ディスプレイパネルはタッチ構造を含み、前記タッチ構造は、前記駆動バックプレーンから離れた前記カラーレジスト構造の側に配置され、
前記ディスプレイパネルは、前記駆動バックプレーンから離れた前記タッチ構造の側に配置された第3の遮光マトリックスをさらに含む。
【0020】
任意選択で、前記OLED発光デバイスは、前記駆動バックプレーンに電気的に接続された第1の電極層を有し、前記第1の電極層の前記駆動バックプレーンから離れた側の表面は、粗い表面である。
【0021】
任意選択で、前記駆動バックプレーンは、前記OLED発光デバイスに面する平坦化層を含み、前記OLED発光デバイスの第1の電極層は、前記平坦化層上に配置され、
前記平坦化層の表面は、粗い表面として構成されているので、前記平坦化上に形成された前記第1の電極層の表面は粗い。
【0022】
任意選択で、前記平坦化層は2つのフィルム層を含む。
【0023】
任意選択で、前記平坦化層は、有機シリコーン系、アクリル系、エポキシ系の材料である。
【0024】
ディスプレイデバイスは、上記のいずれかで説明された前記OLEDディスプレイパネルを含む。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】外部周囲光がディスプレイパネル内のRGBの各ピクセルの第1の電極層によって反射されるプロセスの概略図である。
【
図2】本開示の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの断面構造の概略図である。
【
図3】本開示の別の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの断面構造の概略図である。
【
図4】本開示の別の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの断面構造の概略図である。
【
図5】本開示の別の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの断面構造の概略図である。
【
図6】本開示の別の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの断面構造の概略図である。
【
図7】本開示の別の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの断面構造の概略図である。
【
図8】本開示の別の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの断面構造の概略図である。
【
図9】ダーク状態で様々な設定をしたディスプレイパネルの色分解度のヒストグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示の実施形態における技術的解決策は、本開示の実施形態における添付の図面と併せて以下に明確かつ完全に説明される。明らかに、記載された実施形態は、本開示の実施形態の一部に過ぎず、すべての実施形態ではない。本開示の実施形態に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られた他のすべての実施形態は、本開示の保護範囲に含まれるものとする。
【0027】
図2および
図7に示されるように、本開示の実施形態は、駆動バックプレーン1、駆動バックプレーン1上に配置されたOLED発光デバイス2、カプセル化構造3およびカラーレジスト構造4を含むOLEDディスプレイパネルを提供する。ここで、カプセル化構造3およびカラーレジスト構造4は、駆動バックプレーン1から離れたOLED発光デバイス2の側に配置され、前記カラーレジスト構造4は、クロマチックカラーレジスト層41、第1の遮光マトリックス42および第2の遮光マトリックス43を含む。前記第1の遮光マトリックス42は、前記駆動バックプレーン1から離れた前記クロマチックカラーレジスト層41の側に配置され、前記第2の遮光マトリックス43は、前記駆動バックプレーン1に面する前記クロマチックカラーレジスト層41の側に配置される。
【0028】
発明者は、研究により、OLED発光デバイス2の電極層の表面が滑らかであり、これは、指向性ミラー表面で光を反射する反射ミラーと同等であることを発見した。駆動バックプレーン1に電気的に接続された第1の電極層21は、駆動バックプレーン1において形成される。駆動バックプレーン1に設けられたソース電極およびドレイン電極(SD)10の構造により、駆動バックプレーン1から離れた第1の電極層21の側の表面は、不均一であり、
図1に示すように、外部周囲光がRGBの各ピクセルの第1電極層21によって反射された後、反射光は異なる反射経路または光強度の空間分布を持つため、特定の経路または空間角度の白色バランスが破壊され、その結果、異なる位置で異なる色が見られる可能性があり、オフスクリーン状態のディスプレイパネルの反射光の色分解を容易に引き起こす可能性がある。また、カラーレジスト構造の開口部は反射光に対して一定の回折効果を持ち、反射光の色分解現象をさらに強めるため、COE(CF on Encapsulation)で作製したディスプレイパネルが、ダーク状態で、より明白な色分解の効果を持つ。
【0029】
この発見を考慮して、本開示の実施形態によって提供されるOLEDディスプレイパネルにおいて、
図2および
図7に示されるように、ダーク状態でのディスプレイパネルの色分解の問題を解決するために、カラーレジスト構造4は、1つのクロマチックカラーレジスト層41および2つの遮光層を有するように設計され、上記の2つの遮光マトリックス(第1の遮光マトリックス42および第2の遮光マトリックス43)が、クロマチックカラーレジスト層41の両側にそれぞれ配置されている。
【0030】
従来のCOE OLEDディスプレイパネルでは、遮光マトリックスの1つの層のみが提供され、当該遮光マトリックスは、駆動バックプレーンに面するクロマチックカラーレジスト層の側に配置される。発明者は、2層の遮光マトリックスが使用され、2層遮光マトリックスが別々にカラーレジスト層の両側に配置されているため、ダーク状態でのディスプレイパネルの色分解現象を大幅に減らすことができる。
【0031】
具体的には、本開示の実施形態によって提供されるOLEDディスプレイパネルにおいて、2層の遮光マトリックスは、クロマチックカラーレジスト層の両側にそれぞれ配置され、クロマチックカラーレジスト層に隣接する場合も隣接しない場合もある。例えば、
図2および
図7に示される配置を参照すると、第1の遮光マトリックス42、クロマチックカラーレジスト層41、および第2の遮光マトリックス43は、互いに隣接して配置されている。
図4に示す配置を参照することもでき、第2のマトリックス43は、カプセル化構造のフィルム層の間に配置され、その結果、第2の遮光マトリックス43は、クロマチックカラーレジスト層に隣接しない。
【0032】
具体的には、
図9は、実験データ分析結果に従って得られたダーク状態でのディスプレイパネルの色分解度のヒストグラムである。その中で、ΔΕabmaxは、ダーク状態でのディスプレイパネルの色分解度の指標を表す。
図9の横座標に沿って4グループのヒストグラムがあり、これらはそれぞれ、ディスプレイパネルの4つの特定の実施形態のダーク状態反射光の実験データ結果を表す。4つの特定の実施形態では、前記ディスプレイパネルは、駆動バックプレーン、OLED発光デバイス、カプセル化構造およびカラーレジスト構造を順次に含む。前記駆動バックプレーンは、ガラス基板およびガラス基板上の薄膜トランジスタアレイ(TFTアレイ)を含み、OLED発光デバイスは、アノード、発光構造およびカソードを順次に含む。上記4つの特定の実施形態のディスプレイパネル間の違いは、以下で説明する。実施形態aの場合、駆動バックプレーンは、TFTアレイ上の平坦化層を含み、OLED発光デバイスのアノード(すなわち、第1の電極層)は、前記平坦化層上に形成される。前記平坦化層は、従来のアクリル系材料が採用され、単層フィルム層(すなわち、単層PLN)である。実施形態bの場合、駆動バックプレーンは、TFTアレイ状の平坦化層を含み、OLED発光デバイスのアノードは前記平坦化層上に形成され、前記平坦化層は従来のアクリル系材料を採用し、2つのフィルム層(すなわち、二重層PLN)を有する。実施形態cの場合、駆動バックプレーンは、TFTアレイ上の平坦化層を含み、OLED発光デバイスのアノードが前記平坦化層上に形成され、前記平坦化層これは、有機シリコン系材料(すなわち、SOG PLN)を使用する単層フィルムである。実施形態dの場合、OLED発光デバイスのアノードは、駆動バックプレーンのガラス基板上に直接形成され、フィルム層の表面は非常に平坦(つまり、平坦アノード)である。
【0033】
具体的には、
図9において、ヒストグラムの各グループは2つの実験データを有し、前記2つの実験データは、2つの異なるカラーレジスト構造の下で得られた実験データ結果である。当該2つの異なるカラーレジスト構造の特定の設定は、それぞれ、A設定およびB設定とする。A設定の場合、最下層BM、つまりカラーレジスト構造には、クロマチックカラーレジスト層と1層の遮光マトリックス(BM)が含まれる。当該遮光マトリックスは、駆動バックプレーンに面するクロマチックカラーレジスト層の側に配置されている。このカラーレジスト構造は、従来のCOE OLEDディスプレイパネルのカラーレジスト構造である。B設定の場合、二重層BM、つまり、カラーレジスト構造には、クロマチックカラーレジスト層と2層の遮光マトリックスが含まれる。当該2層遮光マトリックスは、それぞれ、クロマチックカラーレジスト層の両側に配置され、このカラーレジスト構造は、本開示の実施形態のOLEDディスプレイパネルのカラーレジスト構造である。
【0034】
図9に示すように、ヒストグラムの4つのグループのAとBの2つのデータを比較すると、実験データの各グループのデータBのΔAbmaxがデータAと比較して大幅に減少していることがわかる。ここで、ヒストグラムの3つのグループ(a、c、d)のデータBのΔΕabmaxはデータAの約1/2であり、グループbのヒストグラムのデータBのΔΕabmaxはデータAの1/3にさえ近い。上記のデータ結果から、最下層のBMと比較して、二重層BMの設定は、ダーク状態でのディスプレイパネルの反射光の色分解の程度を大幅に低減することができる。駆動バックプレーンに面するクロマチックカラーレジスト層側に1層のみのBMが配置される従来の配置と比較して、二重層BM層をクロマチックカラーレジスト層の両側にそれぞれ配置する配置は、ダーク状態でのディスプレイパネルの反射光の色分離度を効果的に低減することができる。したがって、本開示の実施形態のディスプレイパネルは、ダーク状態での反射光の色分解度を大幅に低減できることが確認できる。
【0035】
特定の実施形態では、
図3~
図8に示すように、本開示の実施形態によって提供されるOLEDディスプレイパネルは、駆動バックプレーン1から離れたOLED発光デバイス2の側に少なくとも1つの散乱層6を有する。当該散乱層6は、有機材料膜と、有機材料膜内に配置された散乱粒子(光拡散粒子とも呼ばれる)61とを含む。任意選択で、散乱粒子は、有機材料膜中に均一に分布され得る。
【0036】
本開示の実施形態によって提供されるOLEDディスプレイパネルにおいて、散乱層6は、OLED発光デバイス2の光出口側に配置され、散乱層6内の散乱粒子61は、光を散乱することができ、その結果、各ピクセルにおける反射光の経路または光強度の空間分布がより均一であるため、第1の電極層21の指向性反射によって引き起こされる色分解現象を低減することができ、それによってディスプレイパネルの色分解現象をさらに改善する効果を達成する。
【0037】
任意選択で、散乱粒子61は、無機散乱粒子であり得る。無機散乱粒子は、酸化ジルコニウム、酸化シリコン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、および二酸化チタン(酸化チタン)の1つであるか、または2つ以上混合され混合物であり得る。
【0038】
任意選択で、無機散乱粒子の粒子径は40nmから700nmであり得る、そして有機材料フィルム中の無機散乱粒子の質量パーセントは1%から15%である。
【0039】
任意選択で、散乱粒子61は有機散乱粒子であり得、有機散乱粒子は、有機シリコーンミクロスフェア、ポリアクリル酸系、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン(PS)および他のミクロスフェアのうちの1つであり得る。有機散乱粒子の屈折率は、有機材料フィルムの屈折率よりも小さい。
【0040】
任意選択で、前記有機材料フィルムに対する有機散乱粒子の屈折率の比は、0.7~0.99の間であり、屈折率は、具体的には、1.2~1.6の間であり得る。さらに任意選択で、前記有機材料フィルム中の前記有機散乱粒子の質量パーセントは5%から40%での間である。
【0041】
特定の実施形態では、
図2、
図3および
図7に示されるように、カプセル化構造3は、2つの無機絶縁層31と、2つの無機絶縁層31の間に配置された第1の有機絶縁層32とを有する。
【0042】
任意選択で、
図3に示すように、当該第1の有機絶縁層32は、散乱層6として構成され、すなわち、第1の有機絶縁層32は、有機材料フィルムおよび有機材料フィルムに配置された散乱粒子61を含む。
【0043】
もちろん、カプセル化構造3は、上記3層だけに限らず、3つ以上の有機層と無機層が交互になっている構造であってもよい。
【0044】
特定の実施形態では、
図2、
図4および
図7に示されるように、カラーレジスト構造4は、クロマチックカラーレジスト層41を有する。
【0045】
任意選択で、
図4に示されるように、当該クロマチックカラーレジスト層41は、散乱層6として構成される。すなわち、クロマチックカラーレジスト層41は、有機材料フィルムと、有機材料フィルムに配置された散乱粒子61とを含む。
【0046】
例示的に、カラークロマチックカラーレジスト層41は、具体的には、赤色レジスト、緑色レジスト、および青色レジストを含む。具体的には、赤色レジスト、緑色レジスト、青色レジストに含まれる散乱粒子61の粒子径を順次小さくすることができ、具体的には、各カラーレジストの発光波長に合わせることができる。例えば、赤色レジストに含まれる散乱粒子61の粒子径は1/5λ~λであり得る。ここで、λは赤色光の波長であり、緑色レジストおよび青色のレジストにおける散乱粒子61の粒子径は、同じように設定される。このように、各色光が散乱粒子1に当たると、散乱効果だけでなく回折現象も生じ、それにより、各ピクセル内の反射光の経路または空間分布の均一性がさらに増加し、ディスプレイパネルの色分解現象をさらに改善する。
【0047】
特定の実施形態では、
図7に示されるように、本開示の実施形態のディスプレイパネルは、カプセル化構造3とカラーレジスト構造4との間に配置された第2の有機絶縁層71を含み得る。当該第2の有機絶縁層71は、散乱層6として構成され、すなわち、当該第2の有機絶縁層は、有機材料フィルムと、有機材料フィルムに配置された散乱粒子61とを含む。
【0048】
特定の実施形態では、
図2、
図6および
図8に示されるように、本開示の実施形態によって提供されるOLEDディスプレイパネルは、駆動バックプレーン1から離れたカプセル化構造3に配置されたタッチ構造と、タッチ構造5とカラーレジスト構造4との間に配置された第3の有機絶縁層72とをさらに含み得る。
【0049】
例示的に、タッチ構造5は、具体的に
図2から6に示されるように、カラーレジスト構造4とカプセル化構造3との間に配置され得る。または、タッチ構造5はまた、カプセル化構造3から離れたカラーレジスト構造4側に配置され得、詳細について
図7および
図8を参照されたい。
【0050】
例示的に、
図6および
図8に示すように、第3の有機絶縁層72は、散乱層6として構成され、すなわち、第3の有機絶縁層72は、有機材料フィルムおよび有機材料フィルム中に配置された散乱粒子61を含む。
【0051】
例示的に、
図2および7に示されるように、タッチ構造5は、2層のタッチ電極51と、2層のタッチ電極51の間に配置された第4の有機絶縁層52とを有する。
【0052】
任意選択で、第4の有機絶縁層52は、散乱層6として構成することもでき、すなわち、第4の有機絶縁層52は、有機材料フィルムおよび有機材料フィルムに配置された散乱粒子61を含む。
【0053】
例示的に、2層のタッチ電極51は、それぞれ、2つの金属層で作製された駆動電極および感知電極である。
【0054】
特定の実施形態では、
図7および8に示されるように、タッチ構造5がカプセル化構造3から離れたカラーレジスト構造4の側に配置される場合、本開示の実施形態によって提供されるディスプレイパネルはさらに、駆動バックプレーン1から離れた当該制御構造5タッチの側にある第3の遮光マトリックス9を含む。具体的には、当該第3の遮光マトリックス9は、タッチ電極によって反射された光が出るのを遮断して、ディスプレイパネルによる外部周囲光の反射を低減することができる。
【0055】
特定の実施形態では、
図2、5、および7に示されるように、本開示の実施形態によって提供されるOLEDディスプレイパネルは、駆動バックプレーン1から離れたカラーレジスト構造4およびタッチ構造5側にある第5の有機絶縁層73をさらに含む。
【0056】
例示的に、
図5に示すように、第5の有機絶縁層73は、散乱層6として構成することができ、すなわち、第5の有機絶縁層73は、有機材料フィルムおよび有機材料フィルムに配置された散乱粒子61を含む。
【0057】
特定の実施形態では、
図2に示されるように、OLED発光デバイス2は、駆動バックプレーン1に電気的に接続された第1の電極層21を有し、駆動バックプレーン1から離れた第1の電極層21の表面は、粗い表面である。
【0058】
本開示の実施形態によって提供されるOLEDディスプレイパネルでは、駆動バックプレーン1から離れた第1の電極層21の表面が、粗い表面に設定されることにより、表面はもはや滑らかではなく、電極層21は光を拡散反射し、指向性反射しなくなる。このようにして、各RGBピクセルの反射光の経路の不均一性または光強度の空間分布を低減して、ダーク状態のディスプレイパネルの色分解現象を低減し、ディスプレイパネルの色分解問題の技術的効果を改善することができる。
【0059】
特定の実施形態では、
図2に示されるように、駆動バックプレーン1は、OLED発光デバイス2に面する平坦化層12を含み、OLED発光デバイス2の第1の電極層21は、平坦化層12上に配置される。
【0060】
具体的には、駆動バックプレーン1は、一般に、ベース基板11と、ベース基板11上に作製された薄膜トランジスタアレイ(TFTアレイ)とを含む。TFTアレイ上に平坦化層12が配置される。第1の電極層21は、マグネトロンスパッタリングプロセスで平坦化層12上に作製され、平坦化層12のビアホールを介してTTFアレイに電気的に接続される。
【0061】
例示的に、平坦化層12の表面は、粗面として構成され、その結果、前記平坦化層12上に作製された第1の電極層21の表面を粗面化することができる。
【0062】
例示的に、第1の電極層21は、アノード((Anode))であり得、OLED発光デバイス2は、発光構造層22および透明なカソード23をさらに含む。
【0063】
特定の実施形態では、平坦化層12は、2つのフィルム層を含み得る、すなわち、2つのフィルム層は、2回の作製プロセスを通じて形成されて、平坦化層12の製造を完了し、その結果、形成された平坦化層12の表面は、より平坦になり得る。したがって、平坦化層12上に形成された第1の電極層21の表面を平坦にすることができ、表面の凹凸の程度を低減することができ、それにより、ダーク状態での反射光の色分解現象を低減することができる。
【0064】
さらに、平坦化層12は、有機シリコン系材料(SOG)でできている。同様に、有機シリコン系材料で作製された平坦化層12の表面がより平坦になるため、第1の電極層21の表面が平坦になり、ダーク状態反射光の色分解現象を低減する効果が得られる。
【0065】
例示的に、平坦化層12はまた、アクリル系、エポキシ系、および他の材料でできていてもよく、これらはここでは繰り返されない。
【0066】
具体的には、本開示の様々な実施形態によって提供されるディスプレイパネルのダーク状態での色分解現象に対する改善効果をより直感的に反映するために、
図9は、ダーク状態の4つの特定の実施形態におけるダーク状態反射光実験のデータ結果を示す。具体的には、
図9に示すように、横座標方向に4グループのヒストグラムがある。これは、次の4つの特定の実施例でのダーク状態の反射光実験データの結果を表している。実施例aの場合、OLED発光デバイス第1の電極層は平坦化層上に配置され、平坦化層は単層フィルム層(単層PLN)である。実施例bの場合、OLED発光デバイスの第1の電極層は平坦化層上に配置され、平坦化層は2つのフィルム層(二重層PLN)を有する。実施例cの場合、OLED発光デバイスの第1の電極層は平坦化層上に配置され、平坦化層は有機シリコン系材料(SOG PLN)を採用する。実施例dの場合、OLED発光デバイスの第1の電極層は、平坦なベース上(平坦アノード)上に直接配置される。各グループのヒストグラムには2つの実験データ(最下層BMと二重層BM)があり、2つの実験データはそれぞれ2つの異なるカラーレジスト構造に対応している。
【0067】
図9に示すように、b、c、dの各グループのヒストグラムをグループaと比較すると(同じカラーレジスト構造のデータを比較)、b、cおよびdの各グループのヒストグラムのΔΕab
maxがaグループのΔΕab
maxに対し、大幅に減少し、cとdの2グループのヒストグラムのΔΕab
maxはaグループのΔΕab
maxの1/2未満である。それにより、単層PLNの従来のディスプレイパネルの設定に対し、PLNを二重フィルム層として設定し、PLNを作製するための有機シリコン系材料を選択する、またはアノード表面を平坦にすることができる他の方法は、ダーク状態でディスプレイの反射光の色分解度を効果的に減らすことができ、アノード表面が平らであるほど、色分解度を減らす効果が高くる。上記の実験データ分析結果に基づいて、本開示の実施形態によって提供されるディスプレイパネルは、ダーク状態での反射光の色分離度を大幅に低減することができると直感的に結論付けることができる。
【0068】
例示的に、本開示の実施形態によって提供されるOLEDディスプレイパネルは、フレキシブルの折り畳み可能なディスプレイパネルであり、駆動バックプレーンのベース基板は、フレキシブル基板である。
【0069】
例示的に、本開示の実施形態によって提供されるOLEDディスプレイパネルは、
図2に示されるように、駆動バックプレーン1、OLED発光デバイス2、カプセル化構造3、タッチ構造5、およびカラーレジスト構造4を含み、また、上部保護層81および下部保護層82などの他のフィルム層構造を含み得るが、ここでは繰り返されない。
【0070】
さらに、本開示の実施形態はまた、上記のOLEDディスプレイパネルのいずれかを含むディスプレイデバイスを提供する。
【0071】
例示的に、本開示の実施形態によって提供されるディスプレイデバイスは、スマートフォン、タブレットコンピュータ、およびディスプレイなどの製品であり得る。
【0072】
本発明の好ましい実施形態が説明されてきたが、当業者は、基本的な創造的概念を習得すると、これらの実施形態に追加の変更および修正を加えることができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の範囲内にある好ましい実施形態およびすべての変更および修正を含むものとして解釈されることを意図している。
【0073】
明らかに、当業者は、本発明の実施形態の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の実施形態に様々な変更および修正を加えることができる。このように、本発明の実施形態のこれらの修正および変形は、本発明およびそれらの同等の技術の特許請求の範囲内にある場合、本発明はまた、これらの修正および変形を含むことを意図する。