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特許7520158使用量報告方法、ネットワーク機能エンティティ及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】使用量報告方法、ネットワーク機能エンティティ及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/04 20090101AFI20240712BHJP
   H04W 4/24 20240101ALI20240712BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20240712BHJP
【FI】
H04W24/04
H04W4/24
H04W92/24
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022577736
(86)(22)【出願日】2021-05-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-19
(86)【国際出願番号】 CN2021095924
(87)【国際公開番号】W WO2021254112
(87)【国際公開日】2021-12-23
【審査請求日】2022-12-16
(31)【優先権主張番号】202010567911.8
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】唐偉杰
(72)【発明者】
【氏名】李昌一
【審査官】倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】NTT DOCOMO, NEC, Nokia, Nokia Shanghai Bell,Removal of Editor’s note in Sol#13 and Sol#15,3GPP SA WG2 Meeting #127-Bis S2-185425,2018年05月22日,pp.1-5
【文献】Ericsson,Remove Editor's note of PDU Session establishment with I-SMF insertion,3GPP TSG-SA5 Meeting #129-e S5-201452,2020年02月28日,pp.1-4
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中間セッション管理機能エンティティに適用される使用量報告方法であって、
セッション管理機能エンティティから課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得するステップと、
管理されているユーザプレーン機能エンティティから報告される使用量情報を受信するステップと、
前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報および前記セッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告し、前記課金機能エンティティが、前記セッション課金識別子に応じて、前記使用量情報を対応するユーザの料金に計上するステップと、
を含み、
前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告する前記ステップは、
前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定した場合、前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告するステップを含む
使用量報告方法。
【請求項2】
課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得する前記ステップは、
前記セッション管理機能エンティティから、前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得し、ローカルに保存するステップを含む
請求項1に記載の使用量報告方法。
【請求項3】
前記セッション管理機能エンティティから、前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得し、ローカルに保存する前記ステップは、
オンライン段階において、前記セッション管理機能エンティティから、前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得し、ローカルに保存するステップを含む
請求項2に記載の使用量報告方法。
【請求項4】
オンライン段階において、前記セッション管理機能エンティティから、前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得し、ローカルに保存する前記ステップは、
ユーザ機器によって開始されるセッション確立過程において、前記セッション管理機能エンティティから送信された前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を受信し、ローカルに保存するステップを含む
請求項3に記載の使用量報告方法。
【請求項5】
前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告する前記ステップの後に、さらに、
前記課金機能エンティティからの応答情報を受信するステップを含む
請求項1に記載の使用量報告方法。
【請求項6】
前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告する前記ステップは、
前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、予め確立されたN40aインターフェースを介して、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告するステップを含む
請求項1に記載の使用量報告方法。
【請求項7】
セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定した場合、前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告する前記ステップの前に、
前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生しているか否かを判定するステップを含む
請求項に記載の使用量報告方法。
【請求項8】
前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生しているか否かを判定する前記ステップは、
前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記セッション管理機能エンティティに報告し、
前記使用量情報およびセッション課金識別子の送信が失敗した場合、前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定するステップ、
または、
前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記セッション管理機能エンティティに報告し、
前記使用量情報およびセッション課金識別子の送信が成功し、且つ、既定期間内に前記セッション管理機能エンティティからの応答情報を受信できなかった場合、前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定するステップ、
または、
前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記セッション管理機能エンティティに報告し、
前記使用量情報およびセッション課金識別子の送信が成功し、且つ、前記セッション管理機能エンティティからの応答失敗情報を受信した場合、前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定するステップ、
または、
前記セッション管理機能エンティティとの間のリンクに障害が検出された場合、前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定するステップ、
を含む
請求項に記載の使用量報告方法。
【請求項9】
通信回路と、メモリと、プロセッサとを備える中間セッション管理機能エンティティであって、前記通信回路は通信するように構成され、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行し、前記コンピュータプログラムの実行時に請求項1~8の何れか一項に記載の使用量報告方法を実現するように構成されている
中間セッション管理機能エンティティ。
【請求項10】
コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行された場合、前記プロセッサに請求項1~の何れか一項に記載の使用量報告方法を実現させる
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は出願番号が202010567911.8で、出願日が2020年06月19日である中国特許出願に基づいて提出され、その中国特許出願の優先権を主張し、その中国特許出願の全ての内容を参考として本願に援用する。
【0002】
本発明は、移動通信技術の分野に関し、特に、使用量報告方法、中間セッション管理機能エンティティ、課金機能エンティティ、セッション管理機能エンティティ及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
第5世代通信システム(5G)の中間セッション管理機能エンティティ(I-SMF、Intermediate Session Management Function)を備えるシステムにおいて、I-SMFによりアップリンク分類器(UL/CL,Uplink Classifier)と分岐点とを有するユーザプレーン機能(UPF,User Plane Function)エンティティを管理する場合、まず対応するN4情報と課金情報をセッション管理機能(SMF、Session Management Function)エンティティに要求する必要があり、SMFはN4情報と課金情報を生成してからI-SMFに渡して、そしてI-SMFによりUPFの対応する操作要求を開始する。I-SMFに管理されているUPFが定期的にまたはオフラインで使用量を報告する場合、I-SMFを通じてSMFに報告して、最終的にSMFにより課金機能(CHF、Charging Function)エンティティに報告する。
【0004】
しかし、I-SMFとSMFとの間でリンク障害やメッセージ送信失敗などのインタラクション異常が起こる場合、I-SMFは管理しているUPFの使用量をSMFに報告できず、使用量記録の遺失を引き起こし、プロバイダに損失を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに基づいて、本願の実施例は、使用量報告方法、中間セッション管理機能エンティティ、課金機能エンティティ、セッション管理機能エンティティ及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様において、本願の実施例は中間セッション管理機能エンティティに適用される使用量報告方法を提供し、前記方法は、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得するステップと、管理されているユーザプレーン機能エンティティから報告される使用量情報を受信するステップと、前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報および前記セッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告し、前記課金機能エンティティが、前記セッション課金識別子に応じて、前記使用量情報を対応するユーザの料金に計上するステップと、を含む。
【0007】
第2の態様において、本願の実施例は課金機能エンティティに適用される使用量報告方法を提供し、前記方法は、中間セッション管理機能エンティティから報告される使用量情報およびセッション課金識別子を受信するステップと、前記セッション課金識別子に応じて、前記使用量情報を対応するユーザの料金に計上するステップと、を含む。
【0008】
第3の態様において、本願の実施例はセッション管理機能エンティティに適用される使用量報告方法を提供し、前記方法は、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を中間セッション管理機能エンティティに送信するステップを含む。
【0009】
第4の態様において、本願の実施例は通信回路と、メモリと、プロセッサとを備える中間セッション管理機能エンティティを提供し、前記通信回路は通信するように構成され、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行し、前記コンピュータプログラムの実行時に上記第1の態様に記載の使用量報告方法を実現するように構成されている。
【0010】
第5の態様において、本願の実施例は通信回路と、メモリと、プロセッサとを備える課金機能エンティティを提供し、前記通信回路は通信するように構成され、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行し、前記コンピュータプログラムの実行時に上記第2の態様に記載の使用量報告方法を実現するように構成されている。
【0011】
第6の態様において、本願の実施例は通信回路と、メモリと、プロセッサとを備えるセッション管理機能エンティティを提供し、前記通信回路は通信するように構成され、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行し、前記コンピュータプログラムの実行時に上記第3の態様に記載の使用量報告方法を実現するように構成されている。
【0012】
第7の態様において、本願の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行された場合、前記プロセッサに上記第1の態様に記載の使用量報告方法を実現させる。
【0013】
第8の態様において、本願の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行された場合、前記プロセッサに上記第2の態様に記載の使用量報告方法を実現させる。
【0014】
第9の態様において、本願の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行された場合、前記プロセッサに上記第3の態様に記載の使用量報告方法を実現させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】I-SMFを備える5Gの全体アーキテクチャ模式図である。
図2】本願の使用量報告方法の一実施例の模式フローチャートである。
図3】本願の使用量報告方法の別の実施例の模式フローチャートである。
図4】本願の使用量報告方法のさらに別の実施例の模式フローチャートである。
図5】本願の使用量報告方法の一実施例の全体アーキテクチャ模式図である。
図6】本願の使用量報告方法のさらに別の実施例の模式フローチャートである。
図7】本願の使用量報告方法におけるメッセージ送信が失敗したシナリオの一実施例の模式フローチャートである。
図8】本願の使用量報告方法におけるメッセージ送信が成功したがSMFからの応答がタイムアウトしたシナリオの一実施例の模式フローチャートである。
図9】本願の使用量報告方法におけるメッセージ送信が成功したがSMFからの応答が失敗したシナリオの一実施例の模式フローチャートである。
図10】本願の使用量報告方法における、I-SMFはSMFとの間にリンク障害が検出されたシナリオの一実施例の模式フローチャートである。
図11】本願の中間セッション管理機能エンティティの一実施例の構成模式図である。
図12】本願の課金機能エンティティの一実施例の構成模式図である。
図13】本願のセッション管理機能エンティティの一実施例の構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、本願実施例における図面と組み合わせ、本願実施例における技術案を明確且つ完全に説明する。説明される実施例は本願の全ての実施例ではなく、本願の一部の実施例に過ぎないことは明らかである。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わないことを前提に得られる全ての他の実施例は、本願の保護する範囲に属す。
【0017】
図面に示されたフローチャートは例示的な説明にすぎず、すべての内容及び動作/ステップを含む必要があるわけでもなく、また、記載された順序で実行されなければならないわけでもない。例えば、分解、結合や部分結合が可能な操作/ステップもあるため、実際に実行される順序は実際の状況に応じて変わる可能性がある。
【0018】
以下の説明において、「モジュール」、「部品」、または「ユニット」などの、要素を示すための接尾語は、本願の説明を容易にするためにのみ使用され、それ自体に特定の意味があるわけではない。したがって、「モジュール」、「部品」または「ユニット」は互換的に使用することができる。
【0019】
本願の実施例を詳細に説明する前に、まずはI-SMFを備える第5世代通信システム(5G)の全体アーキテクチャについて説明する。
【0020】
図1を参照し、図1はI-SMFを備える5Gの全体アーキテクチャ模式図であり、該5Gアーキテクチャは、アクセス管理機能(AMF、Access Management Function)エンティティ、I-SMF、SMF、UPF、統合データ管理(UDM、Unified Data Management)エンティティ、ポリシー制御機能(PCF、Policy Control Function)エンティティ、ネットワークリポジトリ機能(NRF、NF Repository Function)エンティティ、課金機能(CHF、Charging Function)エンティティ、認証サーバ機能(AUSF、Authentication Server Function)エンティティ、ネットワークスライス選択機能(NSSF、Network Slice Selection Function)エンティティ、アプリケーション機能(AF、Application Function)エンティティを含む。
【0021】
ここで、ユーザプレーンの接続は、ユーザ機器(UE,User Equipment)から無線アクセスネットワーク(RAN,Radio Access Network)、I-SMFが管理するUPF、SMFが管理する、データネットワーク(DN、Data Network)に接続されているUPFまでであり、制御プレーンの接続は、UEからRAN、AMF、I-SMF、SMFまでであり、I-SMFとSMFはAMFにより選択され、制御プレーンとユーザプレーンは独立したアーキテクチャで、UPFはSMFにより選択、管理される。
【0022】
上記I-SMFによりアップリンク分類器(UL/CL,Uplink Classifier)と分岐点とを有するUPFを管理する場合、まず対応するN4情報と課金情報をSMFに要求する必要があり、SMFはN4情報と課金情報を生成してからI-SMFに渡して、そしてI-SMFによりUPFの対応する操作要求を開始する。I-SMFに管理されているUPFが定期的にまたはオフラインで使用量を報告する場合、I-SMFを通じてSMFに報告して、最終的にSMFによりCHFに報告する必要がある。
【0023】
しかし、I-SMFとSMFとの間でリンク障害やメッセージ送信失敗などのインタラクション異常が起こる場合、I-SMFは管理しているUPFの使用量をSMFに報告できず、使用量記録の遺失を引き起こし、プロバイダに損失を与える。
【0024】
本願の実施例のI-SMF側の方法は、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得するステップと、管理されているユーザプレーン機能エンティティから報告される使用量情報を受信するステップと、前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報および前記セッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告し、前記課金機能エンティティが、前記セッション課金識別子に応じて、前記使用量情報を対応するユーザの料金に計上するステップと、を含む。取得されたCHFのアドレス情報に応じて、I-SMFが使用量情報およびセッション課金識別子をCHFに報告するため、I-SMFが管理しているUPFの使用量をSMFを介さずにCHFに報告し、CHFによるUPF使用量計上に技術サポートを提供することにより、使用量記録の遺失を回避し、プロバイダに損失を与えることを回避するための技術サポートを提供することができる。CHF側の方法は、中間セッション管理機能エンティティから報告される使用量情報およびセッション課金識別子を受信するステップと、前記セッション課金識別子に応じて、前記使用量情報を対応するユーザの料金に計上するステップと、を含む。受信されたセッション課金識別子に応じて、CHFが使用量情報を対応するユーザの料金に計上するため、CHFによるUPF使用量計上に技術サポートを提供することにより、使用量記録の遺失を回避し、プロバイダに損失を与えることを回避するための技術サポートを提供することができる。SMF側の方法は、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を中間セッション管理機能エンティティに送信するステップを含むため、I-SMFが現在の5Gシステムに応じてCHFのアドレス情報およびセッション課金識別子を容易に取得して、I-SMFがCHFに使用量を報告するための技術サポートを提供することができる。
【0025】
本願の実施例の使用量報告方法は、I-SMFに適用される方法(I-SMF側方法と略称する)、CHFに適用される方法(CHF側方法と略称する)、SMFに適用される方法(SMF側方法と略称する)を含む。以下では、説明の便宜上、また、本願の実施例にかかる通信方法の理解を容易にするために、I-SMF側方法、CHF側方法およびSMF側方法を組み合わせてまとめて詳細に説明する。
【0026】
なお、I-SMF側方法、CHF側方法およびSMF側方法を組み合わせてまとめて説明するが、I-SMF側方法、CHF側方法およびSMF側方法は互いに独立している方法である。I-SMF側方法によれば、I-SMFが管理しているUPFの使用量をSMFを介さずにCHFに報告し、CHFによるUPF使用量計上に技術サポートを提供することにより、使用量記録の遺失を回避し、プロバイダに損失を与えることを回避するための技術サポートを提供することができる。CHF側方法によれば、CHFによるUPF使用量計上に技術サポートを提供することにより、使用量記録の遺失を回避し、プロバイダに損失を与えることを回避するための技術サポートを提供することができる。SMF側方法によれば、I-SMFが現在の5Gシステムに応じてCHFのアドレス情報およびセッション課金識別子を容易に取得して、I-SMFがCHFに使用量を報告するための技術サポートを提供することができる。I-SMF側方法とCHF側方法を組み合わせると、I-SMFが管理しているUPFの使用量をSMFを介さずにCHFに報告し、CHFがUPFの使用量を計上することにより、使用量記録の遺失を回避し、プロバイダに損失を与えることを回避し、使用量報告の適時性と正確性を保証し、プロバイダの料金計算の信頼性を保証することが可能である。
【0027】
図2から図4を参照し、図2は本願の使用量報告方法の一実施例の模式フローチャートであり、図3は本願の使用量報告方法の別の実施例の模式フローチャートであり、図4は本願の使用量報告方法のさらに別の実施例の模式フローチャートである。なお、図2の方法はI-SMF側方法であり、図3の方法はCHF側方法であり、図4の方法はI-SMF側方法とCHF側方法とを組み合わせた方法である。
【0028】
I-SMF側方法は、ステップS101、ステップS102、およびステップS103を含み、CHF側方法は、ステップS201およびステップS202を含む。
【0029】
I-SMF側方法によれば、ステップS101において、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得する。
【0030】
ステップS102において、管理されているユーザプレーン機能エンティティから報告される使用量情報を受信する。
【0031】
ステップS103において、前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報および前記セッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告し、前記課金機能エンティティが、前記セッション課金識別子に応じて、前記使用量情報を対応するユーザの料金に計上する。
【0032】
CHF側方法によれば、
ステップS201において、中間セッション管理機能エンティティから報告される使用量情報およびセッション課金識別子を受信する。
【0033】
ステップS202において、前記セッション課金識別子に応じて、前記使用量情報を対応するユーザの料金に計上する。
【0034】
本実施例において、CHFのアドレス情報は、CHFに送信される情報をCHFが受信可能なアドレス情報であってもよい。CHFのアドレス情報には、IPアドレス、完全修飾ドメイン名(FQDN,Fully Qualified Domain Name)情報などが含まれるが、これらに限定されない。ここで、FQDN情報には、ホスト名とドメイン名の両方の名前が同時に含まれる。たとえば、ホスト名がbigserverで、ドメイン名がmycompany.comであれば、FQDNはbigserver.mycompany.comになる。完全修飾ドメイン名により、ドメインツリーにおけるホストの位置を論理的に且つ正確に表すことができるため、完全修飾ドメイン名はホスト名の完全な表現形式であるともいえる。セッション課金識別子は、今回確立されたセッションに対して課金する識別子であってもよく、該セッション課金識別子に応じて、対応するユーザを特定することができる。
【0035】
ここで、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得する方法は、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子をSMFから取得するステップを含んでもよく、また、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別情報が予め取得され、I-SMFのローカルに保存されている場合、ローカルから取得してもよく、また、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子をCHFから取得してもよく、またはその他の方法で取得してもよく、ここでは限定しない。
【0036】
本実施例において、I-SMFに管理されているUPFによって報告される使用量情報は、UPFによって定期的に報告される使用量情報であってもよいし、UPFがオフラインになった時(例えば、UPFが削除された時)に報告される使用量情報であってもよい。
【0037】
I-SMFは、前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報および前記セッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告し、課金機能エンティティは、I-SMFから報告された使用量情報およびセッション課金識別子を受信した後、前記セッション課金識別子に応じて、前記使用量情報を対応するユーザの料金に計上する。
【0038】
本願の実施例のI-SMF側の方法は、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得するステップと、管理されているユーザプレーン機能エンティティから報告される使用量情報を受信するステップと、前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報および前記セッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告し、前記課金機能エンティティが、前記セッション課金識別子に応じて、前記使用量情報を対応するユーザの料金に計上するステップと、を含む。取得されたCHFのアドレス情報に応じて、I-SMFが使用量情報およびセッション課金識別子をCHFに報告するため、I-SMFが管理しているUPFの使用量をSMFを介さずにCHFに報告し、CHFによるUPF使用量計上に技術サポートを提供することにより、使用量記録の遺失を回避し、プロバイダに損失を与えることを回避するための技術サポートを提供することができる。CHF側の方法は、中間セッション管理機能エンティティから報告される使用量情報およびセッション課金識別子を受信するステップと、前記セッション課金識別子に応じて、前記使用量情報を対応するユーザの料金に計上するステップと、を含む。受信されたセッション課金識別子に応じて、CHFが使用量情報を対応するユーザの料金に計上するため、CHFによるUPF使用量計上に技術サポートを提供することにより、使用量記録の遺失を回避し、プロバイダに損失を与えることを回避するための技術サポートを提供することができる。
【0039】
一実施例において、CHF側では、ステップS202の後に、I-SMFから報告された使用量情報が既に受信された旨の確認応答をI-SMFに送信するために、さらに、ステップS203を含んでもよく、すなわち、ステップS203において、前記中間セッション管理機能に応答情報を送信する。
【0040】
この場合、I-SMF側では、ステップS103の後に、さらに、ステップS104を含んでもよく、すなわち、ステップS104において、前記課金機能エンティティからの応答情報を受信する。
【0041】
一実施例において、ネットワークトポロジを可能な限り単純化するために、I-SMFが前記使用量情報および前記セッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告する実現方法は、I-SMFがI-SMFとCHFとの間にN40aインターフェースを追加し、N40aインターフェースを介して前記使用量情報およびセッション課金識別子をCHFに報告する方法である。
【0042】
すなわち、I-SMF側では、ステップS103における前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告するステップは、前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、予め確立されたN40aインターフェースを介して、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告するステップを含む。
【0043】
図5を参照し、図5は本願の使用量報告方法の一実施例の全体アーキテクチャ模式図である。本実施例の全体アーキテクチャ模式図において、I-SMFは、N40aインターフェースを予め確立しており、I-SMFは、管理しているUPFの使用量情報を、該新たなN40aインターフェースを介して直接CHFに報告する。
【0044】
一実施例において、I-SMFを備える5Gの全体アーキテクチャにできる限り大きな変更を行わないようにして、コストを低減するために、前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子をSMFから取得し、SMFによって前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子をI-SMFに送信する。
【0045】
すなわち、SMF側において、前記方法は、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を中間セッション管理機能エンティティに送信するステップを含む。
【0046】
この場合、I-SMF側では、ステップS101における課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得する前記ステップは、前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子をセッション管理機能エンティティから受信し、ローカルに保存するステップを含んでもよい。
【0047】
ここで、I-SMFが課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を受信できることを可能な限り保証するために、SMFは、I-SMFのオンライン段階において、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を送信するようにする。すなわち、SMF側では、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を中間セッション管理機能エンティティに送信する前記ステップは、さらに、前記中間セッション管理機能エンティティのオンライン段階において、前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を前記中間セッション管理機能エンティティに送信するステップを含んでもよい。I-SMF側では、ステップS101における、セッション管理機能エンティティから、前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得し、ローカルに保存する前記ステップは、さらに、オンライン段階において、前記セッション管理機能エンティティから、前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得し、ローカルに保存するステップを含んでもよい。
【0048】
ここで、セッション課金識別子がユーザに対応することを保証するために、ユーザ機器によって開始されるセッション確立過程において、前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を送信してもよい。すなわち、SMF側では、前記中間セッション管理機能エンティティのオンライン段階において、前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を前記中間セッション管理機能エンティティに送信する前記ステップは、ユーザ機器によって開始されるセッション確立過程において、前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を前記中間セッション管理機能エンティティに送信するステップを含んでもよい。I-SMF側では、ステップS101における、オンライン段階において、前記セッション管理機能エンティティから、前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得し、ローカルに保存する前記ステップは、さらに、ユーザ機器によって開始されるセッション確立過程において、前記セッション管理機能エンティティから送信された前記課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を受信し、ローカルに保存するステップを含んでもよい。
【0049】
I-SMFを備える5Gの全体アーキテクチャにおいて、通常のフローは以下になる。I-SMFがUPFを管理する場合、まずは対応するN4情報と課金情報とをSMFに要求する必要があり、SMFはN4情報と課金情報を生成してから(SMFは他の制御プレーンのネットワーク機能エンティティからN4情報と課金情報を取得する必要がある)I-SMFに渡して、そしてI-SMFによりUPFの対応する操作要求を開始する。I-SMFに管理されているUPFが定期的にまたはオフラインで使用量を報告する場合、I-SMFを通じてSMFに報告して、最終的にSMFによりCHFに報告する必要がある。
【0050】
一実施例において、フローにできる限り大きな変更を行わないようにするために、できる限り上述した通常のフローに従って実行し、I-SMFとSMFとのインタラクションが正常状態である場合、上述した通常のフローを実行し、I-SMFとSMFとのインタラクションに異常が発生している場合にのみ、本願の実施形態におけるI-SMFを介してCHFに報告するフローを採用する。
【0051】
すなわち、I-SMF側方法では、ステップS103における前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告するステップは、セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定した場合、前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告するステップを含んでもよい。
【0052】
本実施例において、I-SMFとSMFとのインタラクションに異常が発生しているとは、I-SMFに管理されているUPFの使用量情報を、I-SMFが通常のフローに従ってSMFに報告できないインタラクション状態であってもよい。例えば、I-SMFとSMFとの間でリンク障害やメッセージ送信失敗などが挙げられる。
【0053】
この場合、I-SMF側方法では、ステップS103における、セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定した場合、前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告する前記ステップの前に、図6を参照し、さらに、ステップS104を含む。
【0054】
ステップS104において、前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生しているか否かを判定する。
【0055】
ステップS104における前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生しているか否かを判定する前記ステップには、さまざまな状況が含まれる可能性があるが、よくある場合としては以下の通りである。
【0056】
1つ目の場合では、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記セッション管理機能に報告し、前記使用量情報およびセッション課金識別子の送信が失敗した場合、前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定する。すなわち、I-SMFが前記使用量情報およびセッション課金識別子をSMFに送信したが、該メッセージの送信が失敗したため、I-SMFは、通常のフローに従って、I-SMFに管理されているUPFの使用量情報をSMFに報告することが不可能であり、この場合、I-SMFと前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定することができる。
【0057】
2つ目の場合では、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記セッション管理機能に報告し、前記使用量情報およびセッション課金識別子の送信が成功し、且つ、既定期間内に前記セッション管理機能からの応答情報を受信できなかった場合、前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定する。すなわち、I-SMFが前記使用量情報およびセッション課金識別子をSMFに送信し、該メッセージの送信も成功し、I-SMF側でタイマをセットしてSMF側からの応答メッセージを待つが、I-SMFが待つSMFからの応答がタイムアウトしたため、I-SMFは、通常のフローに従って、I-SMFに管理されているUPFの使用量情報をSMFに報告することが不可能であり、この場合、I-SMFと前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判断することができる。
【0058】
3つ目の場合では、前記使用量情報およびセッション課金識別子を前記セッション管理機能に報告し、前記使用量情報およびセッション課金識別子の送信が成功し、且つ、前記セッション管理機能からの応答失敗情報を受信した場合、前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定する。すなわち、I-SMFが前記使用量情報およびセッション課金識別子をSMFに送信し、該メッセージの送信も成功したが、SMF側から応答失敗情報が返され、I-SMF側から報告された前記使用量情報およびセッション課金識別子に対してSMF側が正常な応答を与えなかったため、I-SMFは、通常のフローに従って、I-SMFに管理されているUPFの使用量情報をSMFに報告することが不可能であり、この場合、I-SMFと前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定することができる。
【0059】
4つ目の場合では、前記セッション管理機能との間のリンクに障害が検出された場合、前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定する。I-SMF側は、I-SMFとSMFとの間のリンクを検査し(例えば、時間間隔を設定して定期的に検査してもよい)、前記セッション管理機能との間のリンクに障害が検出された場合、I-SMFは、通常のフローに従って、I-SMFに管理されているUPFの使用量情報をSMFに報告することが不可能であり、この場合、I-SMFと前記セッション管理機能エンティティとのインタラクションに異常が発生していると判定することができる。
【0060】
以下では、I-SMFとSMFとのインタラクションに異常が発生している上述した4つの場合での、本願の実施例にかかる方法のフローについて、具体的な実施例を用いて詳細に説明する。
【0061】
図7を参照し、図7は本願の使用量報告方法におけるメッセージ送信が失敗したシナリオの一実施例の模式フローチャートである。
【0062】
本実施例において、I-SMFが使用量情報をSMFに報告する場合、該メッセージ送信が失敗したシナリオでの使用量情報を報告する処理は、本実施例では以下のステップを含む。
【0063】
ステップ300において、UEはPDUセッション確立要求を開始し、確立が完了すると、I-SMFはUPFを確立し、SMFはセッション確立過程においてCHFのアドレスまたはFQDN情報(すなわちCHFのアドレス情報)およびセッション課金識別子(図ではCHF関連情報として表される)をI-SMFに送信し、I-SMFはそれらをローカルに記憶する。
【0064】
ステップ301において、I-SMFに管理されているUPFは、UPFが削除された場合や使用量報告が必要になった場合に、使用量情報をI-SMFに報告する。
【0065】
ステップ302において、I-SMFは、UPFから報告された使用量情報を受信し、更新要求または応答メッセージを用いてSMFに報告するが、メッセージの送信が失敗する。
【0066】
ステップ303において、I-SMFは、以前にSMFにから送信されたCHFアドレス情報およびセッション課金識別子などの情報を用いて、使用量情報をCHFに報告する。
【0067】
ステップ304において、CHFは、I-SMFの使用量情報を受信し、使用量情報をセッション課金識別子に応じて同一ユーザの料金に計上し、応答メッセージをI-SMFに返す。これにより、使用量情報の正確な課金と遺失のないことが保証される。
【0068】
図8を参照し、図8は本願の使用量報告方法におけるメッセージ送信が成功したがSMFからの応答がタイムアウトしたシナリオの一実施例の模式フローチャートである。
【0069】
本実施例において、I-SMFが使用量情報をSMFに報告する場合、該メッセージの送信が成功したがSMFからの応答がタイムアウトしたシナリオでの使用量情報を報告する処理は、本実施例では以下のステップを含む。
【0070】
ステップ400において、UEはPDUセッション確立要求を開始し、確立が完了すると、I-SMFはUPFを確立し、SMFはセッション確立過程においてCHFのアドレスまたはFQDN情報(すなわちCHFのアドレス情報)およびセッション課金識別子(図ではCHF関連情報として表される)をI-SMFに送信し、I-SMFはそれらをローカルに記憶する。
【0071】
ステップ401において、I-SMFに管理されているUPFは、UPFが削除された場合や使用量報告が必要になった場合に、使用量情報をI-SMFに報告する。
【0072】
ステップ402において、I-SMFは、UPFから報告された使用量情報を受信し、更新要求または応答メッセージを用いてSMFに報告し、メッセージの送信が成功し、タイマをセットしてSMFからの応答メッセージを待つ。
【0073】
ステップ403において、I-SMFが待つSMFからの応答がタイムアウトする。
【0074】
ステップ404において、I-SMFは、以前にSMFにから送信されたCHFアドレス情報およびセッション課金識別子などの情報を用いて、使用量情報をCHFに報告する。
【0075】
ステップ405において、CHFは、I-SMFの使用量情報を受信し、使用量情報をセッション課金識別子に応じて同一ユーザの料金に計上し、応答メッセージをI-SMFに返す。これにより、使用量情報の正確な課金と遺失のないことが保証される。
【0076】
図9を参照し、図9は本願の使用量報告方法におけるメッセージ送信が成功したがSMFからの応答が失敗したシナリオの一実施例の模式フローチャートである。
【0077】
本実施例において、I-SMFが使用量情報をSMFに報告する場合、メッセージの送信が成功したがSMFからの応答が失敗したシナリオでの使用量情報を報告する処理は、本実施例では以下のステップを含む。
【0078】
ステップ500において、UEはPDUセッション確立要求を開始し、確立が完了すると、I-SMFはUPFを確立し、SMFはセッション確立過程においてCHFのアドレスまたはFQDN情報(すなわちCHFのアドレス情報)およびセッション課金識別子(図ではCHF関連情報として表される)をI-SMFに送信し、I-SMFはそれらをローカルに記憶する。
【0079】
ステップ501において、I-SMFに管理されているUPFは、UPFが削除された場合や使用量報告が必要になった場合に、使用量情報をI-SMFに報告する。
【0080】
ステップ502において、I-SMFは、UPFから報告された使用量情報を受信し、更新要求または応答メッセージを用いてSMFに報告し、メッセージの送信が成功し、タイマをセットして応答メッセージを待つ。
【0081】
ステップ503において、SMFは、応答失敗情報をI-SMFに返す。
【0082】
ステップ504において、I-SMFは、以前にSMFにから送信されたCHFアドレス情報およびセッション課金識別子などの情報を用いて、使用量情報をCHFに報告する。
【0083】
ステップ505において、CHFは、I-SMFの使用量情報を受信し、使用量情報をセッション課金識別子に応じて同一ユーザの料金に計上し、応答メッセージをI-SMFに返す。これにより、使用量情報の正確な課金と遺失のないことが保証される。
【0084】
図10を参照し、図10は本願の使用量報告方法における、I-SMFはSMFとの間にリンク障害が検出されたシナリオの一実施例の模式フローチャートである。
【0085】
本実施形態は、I-SMFがSMFとの間にリンク障害を検出したシナリオでの使用量情報を報告する処理は、本実施例では以下のステップを含む。
【0086】
ステップ600において、UEはPDUセッション確立要求を開始し、確立が完了すると、I-SMFはUPFを確立し、SMFはセッション確立過程においてCHFのアドレスまたはFQDN情報(すなわちCHFのアドレス情報)およびセッション課金識別子(図ではCHF関連情報として表される)をI-SMFに送信し、I-SMFはそれらをローカルに記憶する。
【0087】
ステップ601において、I-SMFは、SMFとの間のリンクの障害を検出する。
【0088】
ステップ602において、I-SMFに管理されているUPFは、UPFが削除された場合や使用量報告が必要になった場合に、使用量情報をI-SMFに報告する。
【0089】
ステップ603において、I-SMFは、以前にSMFにから送信されたCHFアドレス情報およびセッション課金識別子などの情報を用いて、使用量情報をCHFに報告する。
【0090】
ステップ604において、CHFは、I-SMFの使用量情報を受信し、使用量情報をセッション課金識別子に応じて同一ユーザの料金に計上し、応答メッセージをI-SMFに返す。これにより、使用量情報の正確な課金と遺失のないことが保証される。
【0091】
図11を参照し、図11は本願の中間セッション管理機能エンティティの一実施例の構成模式図である。なお、本実施例のI-SMFは、上記の中間セッション管理機能エンティティに適用される使用量報告方法を実現できるが、関連内容の詳細な説明は、上記方法の部分を参照し、ここでは説明を省略する。
【0092】
該I-SMF 100は通信回路3と、メモリ1と、プロセッサ2とを備え、前記通信回路3は通信するように構成され、前記メモリ1は、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサ2は、前記コンピュータプログラムを実行し、前記コンピュータプログラムの実行時に上記の何れか一項に記載の中間セッション管理機能エンティティに適用される使用量報告方法を実現するように構成されている。
【0093】
ここで、プロセッサ2は、マイクロ制御ユニット、中央プロセッシングユニット、またはデジタル信号プロセッサなどとしてもよい。メモリ1は、Flashチップ、リードオンリーメモリ、磁気ディスク、光ディスク、USBメモリ、またはリムーバブルハードディスクなどとしてもよい。
【0094】
図12を参照し、図12は本願の課金機能エンティティの一実施例の構成模式図である。なお、本実施例のCHFは、上記の課金機能エンティティに適用される使用量報告方法を実現できるが、関連内容の詳細な説明は、上記方法の部分を参照し、ここでは説明を省略する。
【0095】
該CHF 200は通信回路33と、メモリ11と、プロセッサ22とを備え、前記通信回路33は通信するように構成され、前記メモリ11は、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサ22は、前記コンピュータプログラムを実行し、前記コンピュータプログラムの実行時に上記の何れか一項に記載の課金機能エンティティに適用される使用量報告方法を実現するように構成されている。
【0096】
ここで、プロセッサ22は、マイクロ制御ユニット、中央プロセッシングユニット、またはデジタル信号プロセッサなどとしてもよい。メモリ11は、Flashチップ、リードオンリーメモリ、磁気ディスク、光ディスク、USBメモリ、またはリムーバブルハードディスクなどとしてもよい。
【0097】
図13を参照し、図13は本願のセッション管理機能エンティティの一実施例の構成模式図である。なお、本実施例のSMFは、上記のSMFに適用される使用量報告方法を実現できるが、関連内容の詳細な説明は、上記方法の部分を参照し、ここでは説明を省略する。
【0098】
該SMF 300は通信回路333と、メモリ111と、プロセッサ222とを備え、前記通信回路333は通信するように構成され、前記メモリ111は、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサ222は、前記コンピュータプログラムを実行し、前記コンピュータプログラムの実行時に上記の何れか一項に記載のSMFに適用される使用量報告方法を実現するように構成されている。
【0099】
ここで、プロセッサ222は、マイクロ制御ユニット、中央プロセッシングユニット、またはデジタル信号プロセッサなどとしてもよい。メモリ111は、Flashチップ、リードオンリーメモリ、磁気ディスク、光ディスク、USBメモリ、またはリムーバブルハードディスクなどとしてもよい。
【0100】
本願の実施例はさらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行された場合、前記プロセッサに上記の何れか一項に記載のI-SMFに適用される使用量報告方法を実現させる。
【0101】
ここで、該コンピュータ可読記憶媒体は、例えばハードディスクまたはメモリなどの、上記のI-SMFの内部記憶ユニットであってもよい。該コンピュータ可読記憶媒体は、上記のI-SMFの外部記憶装置、例えば、搭載された外付けハードディスク、スマートメモリカード、セキュアデジタルカード、フラッシュメモリカードなどであってもよい。
【0102】
本願の実施例はさらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行された場合、前記プロセッサに上記の何れか一項に記載のCHFに適用される使用量報告方法を実現させる。
【0103】
ここで、該コンピュータ可読記憶媒体は、例えばハードディスクまたはメモリなどの、上記のCHFの内部記憶ユニットであってもよい。該コンピュータ可読記憶媒体は、上記のCHFの外部記憶装置、例えば、搭載された外付けハードディスク、スマートメモリカード、セキュアデジタルカード、フラッシュメモリカードなどであってもよい。
【0104】
本願の実施例はさらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行された場合、前記プロセッサに上記の何れか一項に記載のSMFに適用される使用量報告方法を実現させる。
【0105】
ここで、該コンピュータ可読記憶媒体は、例えばハードディスクまたはメモリなどの、上記のSMFの内部記憶ユニットであってもよい。該コンピュータ可読記憶媒体は、上記のSMFの外部記憶装置、例えば、搭載された外付けハードディスク、スマートメモリカード、セキュアデジタルカード、フラッシュメモリカードなどであってもよい。
【0106】
本願の実施例は、I-SMFが管理しているUPFの使用量をSMFを介さずにCHFに報告し、CHFがUPFの使用量を計上することにより、使用量記録の遺失を回避し、プロバイダに損失を与えることを回避することが可能な、使用量報告方法、中間セッション管理機能エンティティ、課金機能エンティティ、セッション管理機能エンティティ及び記憶媒体を提供する。
【0107】
本願の実施例は使用量報告方法、中間セッション管理機能エンティティ、課金機能エンティティ、セッション管理機能エンティティ及び記憶媒体を提供する。I-SMF側の方法は、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を取得するステップと、管理されているユーザプレーン機能エンティティから報告される使用量情報を受信するステップと、前記課金機能エンティティのアドレス情報に応じて、前記使用量情報および前記セッション課金識別子を前記課金機能エンティティに報告し、前記課金機能エンティティが、前記セッション課金識別子に応じて、前記使用量情報を対応するユーザの料金に計上するステップと、を含み、取得されたCHFのアドレス情報に応じて、I-SMFが使用量情報およびセッション課金識別子をCHFに報告するため、I-SMFが管理しているUPFの使用量をSMFを介さずにCHFに報告し、CHFによるUPF使用量計上に技術サポートを提供することにより、使用量記録の遺失を回避し、プロバイダに損失を与えることを回避するための技術サポートを提供することができる。CHF側の方法は、中間セッション管理機能エンティティから報告される使用量情報およびセッション課金識別子を受信するステップと、前記セッション課金識別子に応じて、前記使用量情報を対応するユーザの料金に計上するステップと、を含み、受信されたセッション課金識別子に応じて、CHFが使用量情報を対応するユーザの料金に計上するため、CHFによるUPF使用量計上に技術サポートを提供することにより、使用量記録の遺失を回避し、プロバイダに損失を与えることを回避するための技術サポートを提供することができる。SMF側の方法は、課金機能エンティティのアドレス情報およびセッション課金識別子を中間セッション管理機能エンティティに送信するステップを含むため、I-SMFが現在の5Gシステムに応じてCHFのアドレス情報およびセッション課金識別子を容易に取得して、I-SMFがCHFに使用量を報告するための技術サポートを提供することができる。
【0108】
当業者であれば、上記で開示された方法のすべてまたはいくつかのステップ、システム、機器内の機能モジュール/ユニットは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びそれらの適切な組み合わせとして実施できることを理解できるであろう。
【0109】
ハードウェアによる実施形態において、上記説明で言及された機能モジュール/ユニット間の区分は、物理的組立体の区分に必ずしも対応しているとは限らず、例えば、一つの物理的組立体は複数の機能を有することができ、または、一つの機能またはステップはいくつかの物理的組立体によって協働して実行されることができる。いくつかの物理的組立体またはすべての物理的組立体は、中央処理装置、デジタルシグナルプロセッサまたはマイクロプロセッサのようなプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、あるいはハードウェアとして、あるいは特定用途向け集積回路のような集積回路として実施することができる。そういったソフトウェアは、コンピュータ読み取り可能な媒体上に分散することができ、コンピュータ読み取り可能な媒体はコンピュータ記憶媒体(または非一時的な媒体)及び通信媒体(または一時的な媒体)を含むことができる。コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(コンピュータ可読指令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータ)を記憶するための任意の方法または技術において実現される、揮発性及び不揮発性、取り外し可能及び取り外し不可能な媒体を含むことは、当業者にとって周知のことである。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光ディスク記憶装置、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むが、これらに限定されない。さらに、通信媒体は通常、計算機読み取り可能な指令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波または他の伝送メカニズムのような変調データ信号中の他のデータを含み、任意の情報伝送媒体を含むことができることは、当業者にとって周知のことである。
【0110】
以上、図面を参照して本願のいくつかの実施形態を説明したが、それにより本願の権利の範囲が限定されるわけではない。当業者によって、本願の範囲及び本質から逸脱することなく行われたいかなる変更、均等物による置換及び改良も、本願の権利の範囲内にあるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13