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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】商品の購入支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240712BHJP
【FI】
G06Q30/06
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023129569
(22)【出願日】2023-08-08
【審査請求日】2023-08-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500196205
【氏名又は名称】株式会社ノジマ
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】野島 廣司
(72)【発明者】
【氏名】國井 弘文
(72)【発明者】
【氏名】山根 純一
(72)【発明者】
【氏名】内田 武志
(72)【発明者】
【氏名】長山 将太
(72)【発明者】
【氏名】森本 慶司
(72)【発明者】
【氏名】石原 彩子
【審査官】橘 均憲
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-072008(JP,A)
【文献】特開2003-173346(JP,A)
【文献】特開2002-329252(JP,A)
【文献】特開2004-310165(JP,A)
【文献】特開2018-013822(JP,A)
【文献】特開2006-343978(JP,A)
【文献】こけしま,ヨドバシドットコムの注文を店舗受け取りしてみた話,気になるマンぶろぐ,日本,2018年09月02日,[online],<url:kininaruman.me/yodobashi-dotcom-tenpo>,[検索日:2024/02/29]
【文献】鈴木誠,ヨドバシカメラ、店頭展示の全商品にバーコードを表示。スマホ読み取り可能に,デジカメWatch,日本,株式会社インプレス,2012年10月09日,[online],<url:dc.watch.impress.co.jp/docs/news/564908.html>,[検索日:2024/2/29]
【文献】リテールガイド編集部,イオンリテール「レジゴー」とは?使い方から仕組み、導入店舗まで徹底解説,リテールガイド,リテール総合研究所,2022年04月21日,[online]<URL:http://retailguide.tokubai.co.jp/store/4940/>,[検索日2023.10.27]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
実店舗の売り場に陳列された展示用の商品にそれぞれ直接的、間接的又はその近傍に設けられた認識コードを前記商品と結び付けて読み取り、前記商品を注文可能とされた顧客が携帯する顧客用端末と、
前記顧客用端末で前記商品が注文された注文情報を取得可能とされた店舗側端末とを備え、
前記顧客用端末は、前記認識コードを読み取り可能な読取部と、当該読取部で読み取った前記認識コードと結び付けられた前記商品の前記注文情報を発信するための注文操作部とを有し、
前記店舗側端末は、前記顧客用端末の前記注文操作部による操作で発信された前記注文情報を受信して取得可能な取得部と、当該取得部で取得された前記注文情報を表示可能な表示部とを有し、
前記顧客用端末は、持ち帰る場合とそれ以外の場合の選択部を有し、当該選択部により、前記商品を前記実店舗から持ち帰るが選択された情報と、当該商品の前記注文情報と、が、前記店舗側端末に受信された場合、前記店舗側端末からの返信として確認用の認識コードが前記顧客用端末の表示部上に生成されるとともに、位置特定装置で特定される当該顧客用端末の位置からレジへの行き方を示す経路が表示された前記実店舗のマップが、前記顧客用端末の表示部上に表示可能とされており、前記店舗側端末又は自動レジで前記確認用の認識コードが読み取られることで、前記商品を注文した顧客の認識確認がなされる構成とされていることを特徴とする商品の購入支援システム。
【請求項2】
前記認識コードは、QRコードであることを特徴とする請求項1に記載の商品の購入支援システム。
【請求項3】
前記確認用の認識コードは、QRコードであることを特徴とする請求項1又は2に記載の商品の購入支援システム。
【請求項4】
前記顧客用端末は、前記読取部による前記認識コードの読み取りにより、当該認識コードに結び付けられた前記商品の製品特徴が表示可能な表示部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の商品の購入支援システム。
【請求項5】
前記顧客用端末の前記注文操作部が操作され、前記注文情報を前記店舗側端末が受信した際、前記認識コードと結び付けられた前記商品が在庫切れであった場合、前記商品と類似したお勧めの商品の情報が、前記店舗側端末に送られ、当該店舗側端末の表示部に表示可能とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の商品の購入支援システム。
【請求項6】
前記顧客用端末で注文された前記商品の決済は、前記実店舗のレジでの決済、又は前記実店舗側の仮想レジでの電子決済を行うことが可能な構成とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の商品の購入支援システム。
【請求項7】
前記顧客用端末から発信された前記実店舗の前記商品の前記注文情報を、サーバのデータベースで取得し、記憶させて、前記サーバで、この実店舗の前記商品毎の集約データの作成を行い、所定期間の前記商品の注文数、入荷数、現在の在庫数を参照し、推奨発注計画データに基づいて、前記商品の発注計画の作成を自動で行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の商品の購入支援システム。
【請求項8】
前記顧客用端末から発信された前記実店舗の前記商品の前記注文情報を、サーバのデータベースで取得し、記憶させて、これを前記店舗側端末に送信し、これを受信した当該店舗側端末は、その表示部で、当該注文情報に対応する商品が在庫に保管された箇所を表示可能とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の商品の購入支援システム。
【請求項9】
前記展示用の商品には、前記実店舗が提供するサービスを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の商品の購入支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の購入支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、購入者が、商品を購入するのに、通信販売が多く利用されるようになってきている(特許文献1等を参照)。
【0003】
一方で、例えば、家電製品等は、実際の商品を見てから購入したいという顧客のニーズは絶えることはなく、家電量販店等の実店舗に足を運んで購入する購入者が相変わらず多い。
【0004】
また、実店舗側も、このような顧客のニーズに応えるべく、品揃えを充実させるため、展示用の商品を売り場に陳列し、これらの近傍に設けた注文カードホルダー内の注文カードを顧客の手で取ってもらい、レジで決済を行ってもらう販売体系が広く行われるようになってきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2007-305152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような販売体系では、顧客が注文カードをレジに持ってくることで、初めて顧客の購入したい商品が分かるので、在庫確認や在庫から商品を取ってきて揃え、レジで決済するまでの時間が必要となることから顧客を待たせてしまうおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、顧客を待たせてしまうおそれが殆どない商品の購入支援システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、実店舗の売り場に陳列された展示用の商品にそれぞれ直接的、間接的又はその近傍に設けられた認識コードを前記商品と結び付けて読み取り、前記商品を注文可能とされた顧客が携帯する顧客用端末と、前記顧客用端末で前記商品が注文された注文情報を取得可能とされた店舗側端末とを備え、前記顧客用端末は、前記認識コードを読み取り可能な読取部と、当該読取部で読み取った前記認識コードと結び付けられた前記商品の前記注文情報を発信するための注文操作部とを有し、前記店舗側端末は、前記顧客用端末の前記注文操作部による操作で発信された前記注文情報を受信して取得可能な取得部と、当該取得部で取得された前記注文情報を表示可能な表示部とを有し、前記顧客用端末は、持ち帰る場合とそれ以外の場合の選択部を有し、当該選択部により、前記商品を前記実店舗から持ち帰るが選択された情報と、当該商品の前記注文情報と、が、前記店舗側端末に受信された場合、前記店舗側端末からの返信として確認用の認識コードが前記顧客用端末の表示部上に生成されるとともに、位置特定装置で特定される当該顧客用端末の位置からレジへの行き方を示す経路が表示された前記実店舗のマップが、前記顧客用端末の表示部上に表示可能とされており、前記店舗側端末又は自動レジで前記確認用の認識コードが読み取られることで、前記商品を注文した顧客の認識確認がなされる構成とされていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記認識コードは、QRコード(登録商標、以下、この旨を省略。)であることを特徴とする。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記確認用の認識コードは、QRコードであることを特徴とする。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記顧客用端末は、前記読取部による前記認識コードの読み取りにより、当該認識コードに結び付けられた前記商品の製品特徴が表示可能な表示部を備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記顧客用端末の前記注文操作部が操作され、前記注文情報を前記店舗側端末が受信した際、前記認識コードと結び付けられた前記商品が在庫切れであった場合、前記商品と類似したお勧めの商品の情報が、前記店舗側端末に送られ、当該店舗側端末の表示部に表示可能とされていることを特徴とする。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記顧客用端末で注文された前記商品の決済は、前記実店舗のレジでの決済、又は前記実店舗側の仮想レジでの電子決済を行うことが可能な構成とされていることを特徴とする。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記顧客用端末から発信された前記実店舗の前記商品の前記注文情報を、サーバのデータベースで取得し、記憶させて、前記サーバで、この実店舗の前記商品毎の集約データの作成を行い、所定期間の前記商品の注文数、入荷数、現在の在庫数を参照し、推奨発注計画データに基づいて、前記商品の発注計画の作成を自動で行うことを特徴とする。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記顧客用端末から発信された前記実店舗の前記商品の前記注文情報を、サーバのデータベースで取得し、記憶させて、これを前記店舗側端末に送信し、これを受信した当該店舗側端末は、その表示部で、当該注文情報に対応する商品が在庫に保管された箇所を表示可能とされていることを特徴とする。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記展示用の商品には、前記実店舗が提供するサービスを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、実店舗の売り場に陳列された展示用の商品にそれぞれ直接的、間接的又はその近傍に設けられた認識コードを商品と結び付けて読み取り注文可能とされた顧客用端末と、顧客用端末で商品が注文された注文情報を取得可能とされた店舗側端末とを備えている。これにより、実店舗側の従業員等は、店舗側端末で顧客が注文した商品を、顧客が持ち帰る際等は予め用意しておくことができるので、顧客を長く待たせてしまうおそれが殆どない。
また、請求項に記載の発明によれば、顧客用端末は、持ち帰る場合とそれ以外の場合の選択部を有し、選択部により、商品を実店舗から持ち帰るが選択された情報と、商品の注文情報と、が、店舗側端末に受信された場合、店舗側端末からの返信として確認用の認識コードが顧客用端末の表示部上に生成され、店舗側端末又は自動レジで確認用の認識コードが読み取られることで、前記商品を注文した顧客の認識確認がなされる構成とされている。これにより、実店舗側の従業員等は、店舗側端末又は自動レジで、この確認用の認識コードを読み取ることで、予め用意しておいた商品の購入者である顧客を直ぐに認証確認でき、ひいては、この顧客への商品の引き渡しを迅速に行うことができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、顧客用端末は、持ち帰る場合とそれ以外の場合の選択部を有し、注文操作部が操作され、且つ、選択部により、商品を実店舗から持ち帰るが選択され、注文情報を店舗側端末が受信した場合、店舗側端末からの返信として実店舗のマップとレジへの行き方が、顧客用端末の表示部上に表示可能とされている。これにより、顧客は、この実店舗のマップ上の自身の位置とレジの位置との位置関係を見ながら、持ち帰る商品を取りに容易にレジへ向かうことができる。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、認識コードは、QRコードである。これにより、顧客用端末で、商品の情報を、高速で読み取ることができる。
【0022】
請求項に記載の発明によれば、確認用の認識コードは、QRコードである。これにより、実店舗側の従業員等は、店舗側端末又は自動レジで、この確認用の認証コードを読み取ることで、予め用意しておいた商品の購入者である顧客をより直ぐに認証確認でき、ひいては、この顧客への商品の引き渡しをより迅速に行うことができる。
【0024】
請求項に記載の発明によれば、顧客用端末は、読取部による認識コードの読み取りにより、認識コードに結び付けられた商品の製品特徴が表示可能な表示部を備えている。これにより、顧客は、その商品の製品特徴を見て、如何なる商品を注文したのかを確認することができる。
【0025】
請求項に記載の発明によれば、顧客用端末の注文操作部が操作され、注文情報を店舗側端末が受信した際、認識コードと結び付けられた商品が在庫切れであった場合、商品と類似したお勧めの商品の情報が、店舗側端末に送られ、店舗側端末の表示部に表示可能とされている。これにより、万一、顧客が注文した商品が在庫切れであった場合、実店舗の従業員は、その商品の入荷を待ち予約する等の他に、その商品と類似した商品を購入する選択肢を顧客に提案することができる。
【0026】
請求項に記載の発明によれば、顧客用端末で注文された商品の決済は、実店舗のレジでの決済、又は実店舗側の仮想レジでの電子決済を行うことが可能な構成とされている。これにより、顧客は、現金決済やキャッシュレス決済等の様々なタイプのもので決済を済ませることができる。
【0027】
請求項に記載の発明によれば、顧客用端末から発信された実店舗の商品の注文情報を、サーバのデータベースで取得し、記憶させて、サーバで、この実店舗の商品毎の集約データの作成を行い、所定期間の商品の注文数、入荷数、現在の在庫数を参照し、推奨発注計画データに基づいて、商品の発注計画の作成を自動で行う。これにより、商品の発注計画の作成を自動化できるので、商品の発注業務の効率化を図れる。
【0028】
請求項に記載の発明によれば、顧客用端末から発信された実店舗の商品の注文情報を、サーバのデータベースで取得し、記憶させて、これを店舗側端末に送信し、これを受信した店舗側端末は、その表示部で、注文情報に対応する商品が在庫に保管された箇所を表示可能とされている。これにより、この実店舗の従業員は、店舗側端末の表示部に表示された注文情報に対応する商品が在庫に保管された箇所を目視しながら容易に集荷することができる。
【0029】
請求項に記載の発明記載の発明によれば、展示用の商品には、実店舗が提供するサービスを含む。これにより、顧客は、この実店舗で、例えば携帯電話契約、インターネットの加入、その他の各種サービスも購入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の実施の形態に係る商品の購入支援システムの全体構成を概念的に示す図である。
図2】本発明の実施の形態に係る商品の購入支援システムの概略構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施の形態を実施する際の手順を示すフローチャートである。
図4】この実施の形態において、顧客用端末で、商品のQRコードを読み取るためのQRコード読み取り画面を説明するための図である。
図5】この実施の形態において、顧客用端末で、QRコードを読み取った商品をカートに入れるためのカート追加画面を説明するための図である。
図6】この実施の形態において、顧客用端末の表示部に写し出されるカート内画面を説明するための図である。
図7】この実施の形態において、顧客用端末の表示部に写し出される決済画面を説明するための図である。
図8】この実施の形態において、顧客用端末の表示部に写し出されるお持ち帰り等確認画面を説明するための図である。
図9】この実施の形態において、顧客用端末の表示部に写し出されるご注文状況画面で待ち時間が有る場合を説明するための図である。
図10】この実施の形態において、顧客用端末の表示部に写し出されるご注文状況画面で案内の準備ができた場合を説明するための図である。
図11】この実施の形態において、顧客用端末の表示部に写し出されるレジへの行き方マップ画面を説明するための図である。
図12】この実施の形態において、店舗側端末の表示部に写し出される注文リスト画面を説明するための図である。
図13】この実施の形態において、店舗側端末で、顧客用端末の表示部上に生成されたQRコードを読み取るためのQRコード読み取り画面を説明するための図である。
図14】この実施の形態において、店舗側端末の表示部に写し出される顧客認証確認完了時画面を説明するための図である。
図15】この実施の形態において、確認用のQRコードを、店舗側端末から自動レジに送信して読み取らせることを説明するための図である。
図16】この実施の形態において、店舗側端末の表示部に写し出される在庫切れ及びお勧め商品画面を説明するための図である。
図17】この実施の形態において、商品の発注計画の作成を自動で行う場合の手順を示すフローチャートである。
図18】この実施の形態において、商品の発注計画の作成を自動で行う場合に、店舗イベントを行う際の手順を示すフローチャートである。
図19】この実施の形態において、店舗側端末の表示部に写し出される注文済商品確認画面を説明するための図である。
図20】この実施の形態において、店舗側端末の表示部に写し出される商品在庫保管箇所確認画面を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1図20は、本発明の実施の形態を示す図である。図1は、本発明の実施の形態に係る商品の購入支援システムの全体構成を概念的に示す図である。図2は、本発明の実施の形態に係る商品の購入支援システムの概略構成を示すブロック図である。
【0032】
図1に示すように、本実施の形態の商品の購入支援システム1は、図1に示すように、売り場11に展示用の商品2a,2b,2c,・・・が陳列された実店舗10に来店してきた顧客Puが所有する顧客用端末Tuと、この実店舗10のレジ12の近傍にいる従業員Psが所有する店舗用端末Tsとの間で実施される。
【0033】
ここで、顧客用端末Tuには、サーバSから、インターネット等のネットワークNを介して、この商品の購入支援システム1を実行するための顧客側専用のアプリケーションソフトがダウンロードされ、インストールされて、以下で説明する機能を備えている。
【0034】
また、店舗側端末Tsには、サーバSから、インターネット等のネットワークNを介して、この商品の購入支援システム1を実行するための店舗側専用のアプリケーションソフトがダウンロードされ、インストールされて、以下で説明する機能を備えている。
【0035】
顧客用端末Tuは、実店舗10の売り場11に陳列された展示用の商品2a,2b,2c,・・・の近傍に設けられた認識コードとしてのQRコード3nを商品2a,2b,2c,・・・と結び付けて読み取り、商品2a,2b,2c,・・・を注文可能とされている。
【0036】
店舗側端末Tsは、顧客用端末Tuで商品2a,2b,2c,・・・が注文された注文情報を取得可能とされている。
【0037】
そして、顧客Puが、顧客用端末Tuを用いて、認証コードとしてのQRコード3nを読み取り商品2a,2b,2c,・・・のいずれかを注文すると、店舗側端末Tsは、商品2a,2b,2c,・・・のいずれかが顧客Puに注文された注文情報を取得する構成とされている。
【0038】
なお、この展示用の商品2a,2b,2c,・・・には、この実店舗10が提供する例えば携帯電話契約、インターネットの加入、その他の各種サービスを含む。この場合、顧客Puは、サービスを提供する例えば、実店舗10内の案内用の看板やパンフレット等に設けられたQRコード3nを読み取り注文すればよい。また、このサービスは、物品の商品とは異なり、在庫切れの心配はない。
【0039】
顧客用端末Tuは、図2に示すように、認識コードとしてのQRコード3nを読み取り可能な読取部4aと、この読取部4aで読み取った認識コードとしてのQRコード3nと結び付けられた商品2a,2b,2c,・・・の注文情報を発信するための注文操作部としての注文するボタン71(図6を参照)とを有する。
【0040】
この顧客用端末Tuには、顧客Puが所有するスマートフォン、タブレット等が好適に使用される。
【0041】
店舗側端末Tsは、図2に示すように、顧客用端末Tuの注文操作部としての注文するボタン71による押すという操作で発信された注文情報を受信して取得可能な取得部40bと、この取得部40bで取得された注文情報を表示可能な表示部40とを有する。
【0042】
この店舗側端末Tsには、実店舗10側から従業員Psに貸与されたスマートフォン、タブレット等が好適に使用される。
【0043】
なお、顧客用端末Tuと店舗側端末Tsの離れている際の両者間の情報通信のやり取りは、インターネット等のネットワークNを介して行われる。
【0044】
以下、図3に例示した顧客への商品販売の流れに基づいて、具体的な構成について説明する。
【0045】
まず、図1に示すように、顧客Puが、家電量販店である実店舗10に来店し、売り場11に行き、例えば、ヘアードライヤーコーナーに来る(ステップS1)。
【0046】
ここで、この売り場11のヘアードライヤーコーナーでは、各商品2a,2b,2c,・・・のそれぞれの近傍に貼ってある値札3a,3b,3c,・・・に、各商品2a,2b,2c,・・・値段と、その値段の横に認識コードとしてのQRコード3nがそれぞれ表示されて設けられている。
【0047】
なお、認識コードは、QRコード3nに限定されず、例えば、バーコード等を用いて実施してもよい。また、この認識コードを設ける位置は、例えば、商品2a,2b,2c,・・・に貼付したシールに設ける等、直接的に設けてもよいし、商品2a,2b,2c,・・・から垂れ下がったタグに設ける等、間接的に設けてもよい。
【0048】
そして、顧客Puは、例えば、気に入った商品2bであるドライヤーを見つけると、図4に示すように、その近傍のQRコード3nに、顧客用端末Tuのアウトカメラ等の読取部4aを向け、この顧客用端末Tuの表示部4に写し出されたQRコード読み取り画面50で、スキャンボタン51を押し、QRコード3nを読み取る(ステップS2)。
【0049】
すると、図5に示すように、顧客用端末Tuの表示部4にカート追加画面60が写し出される。このカート追加画面60には、読み取ったQRコード3nに結び付けられた商品2b、すなわち、顧客Puが気に入った商品2bの製品自体、又は製品によってはパッケージされた状態の外観写真、色、値段、メーカー、機能等の製品特徴が表示される(スッテプ3)。
【0050】
そして、カートに追加ボタン61を押すと、この商品2bがカートに入れられる(ステップS4)。なお、この商品2bをカートに入れるのをやめる場合は、戻るボタン62を押し、図4のQRコード読み取り画面50に戻ればよい。
【0051】
このようにして、カートに商品2bが入れられると、図6に示すように、顧客用端末Tuの表示部4にカート内画面70が写し出される。なお、図示は省略したが、同じ商品を複数購入したい場合は、その数を設定することができる。
【0052】
このカート内画面70で、更に他の商品をカートに追加したい場合は、他の商品を読み取るボタン72を押し、QRコード3nの読み込みからカートへの追加を繰り返す(ステップS5)。
【0053】
なお、この図6のカート内画面70では、ヘアードライヤーの他に、外付けハードディスクもカートに追加して入れた状態を示している。
【0054】
この状態から、顧客Puが注文したい場合は、注文操作部としての注文するボタン71を押し、顧客用端末Tuから店舗側端末Tsに注文情報を送信する(ステップS6)。
【0055】
すると、図7に示すように、顧客用端末Tuの表示部4に決済画面80が写し出され、表示される。
【0056】
この決済画面80には、レジで決済ボタン81と仮想レジで決済ボタン82とがあり、いずれかを選択して押し、決済方法を選択する(ステップS7)。
【0057】
なお、レジで決算ボタン81を押すと、必ず、この実店舗10のレジ12に行くことになり、仮想レジで決済ボタン82を押しても、持ち帰りの商品2b等が入った紙袋Bp等を取りに行くためだけに、この実店舗10のレジ12に寄る場合がある(図1も参照)。
【0058】
すなわち、レジで決済ボタン81と仮想レジで決済ボタン82のいずれを押しても、図8に示すように、顧客用端末Tuの表示部4にお持ち帰り等確認画面90が写し出され、このお持ち帰り等確認画面90には、選択部としての持ち帰り有ボタン91と配送等ボタン92とがあり、持ち帰る商品2はあるか否かの選択が行われる(ステップS8)。
【0059】
なお、決済画面80で仮想レジで決済ボタン82を押し、更に、お持ち帰り等確認画面90で配送等ボタン92を押し、例えば事前に登録しておいた自宅等の配送先へ送付するように設定している場合等は、持ち帰る商品がないので、この実店舗10のレジ12に寄らないで顧客Puは退店することとなる(ステップS9)。このような例としては、対象となる商品がエアコン等の大型家電等のみである場合等が想定される。
【0060】
このお持ち帰り等確認画面90には、選択部としての持ち帰り有ボタン91を押すと、図示は省略したが、注文した商品2b等のうち、何を持ち帰るのか簡単に選択し、この実店舗10のレジ12に寄ることになる。
【0061】
この場合、持ち帰り有ボタン91が押されると、この情報は、店舗側端末Tsに送られ、店舗10側は、この顧客Puの担当となる従業員Psを決め、この担当となった従業員Psは、持っている店舗側端末Tsで、その顧客Puが注文した商品を在庫に取りに行き、その旨を不図示の取りに行くボタンを押して他の従業員Psも分かるように通知し、レジ12に持ってきたら、不図示の完了ボタンを押して他の従業員Psも分かるように通知する。これにより、レジ12に、この顧客Puの持ち帰る商品が集められる。なお、この集荷作業は、複数の従業員Psで分担して行ってもよい。なお、この商品の集荷作業の詳細については後述する。
【0062】
そして、図9に示すように、この間、待ち時間が有る場合は、店舗側端末Tsからの返信として、顧客用端末Tuの表示部4にご注文状況画面100が写し出され、このご注文状況画面100に待ち時間が表示される。
【0063】
そして、実店舗10側の準備が整うと、図10に示すように、店舗側端末Tsからの返信として、このご注文状況画面100上、すなわち、顧客用端末Tuの表示部4上に、確認用の認証コードとしてのQRコード3sが生成される(ステップS10)。このQRコード3sには、使用期限等も併記されている。
【0064】
なお、確認用の認証コードは、QRコード3sに限定されず、例えば、バーコード等を用いて実施してもよい。
【0065】
また、ご注文状況画面100には、レジへの行き方ボタン101が設けられており、このレジへの行き方ボタン101を押すと、図11に示すように、顧客用端末Tuの表示部4に、その顧客Puの位置P1と、この実店舗10のレジ12の位置P2と、経路R1が示されたマップであるレジへの行き方マップ画面111が写し出される。
【0066】
ここで、顧客Puの位置P1は、GPS用の衛星やこの実店舗10内に設けられたビーコン等の位置特定装置で特定され、顧客Puは、この位置P1を確認しながら移動し、レジ12に行くことができる。
【0067】
なお、このレジへの行き方マップ画面111に有る戻るボタン112を押すと、ご注文状況画面100に戻る。
【0068】
ここで、店舗側端末Tsを持っている従業員Psは、図12に示すように、店舗側端末Tsの表示部40に注文リスト画面110を写し出しておき、複数の顧客Puの注文等の動向に備えている。
【0069】
そして、顧客Puが、実店舗10のレジ12に来て、商品2b等を持ち帰るために、上述した確認用の認証コードとしてのQRコード3sを提示すると、図13に示すように、従業員Psは、このQRコード3sに店舗側端末Tsのアウトカメラ等の読取部40aを向け、この店舗側端末Tsの表示部40に写し出されたQRコード読み取り画面120で、スキャンボタン121を押し、QRコード3sを読み取る(ステップS11)。
【0070】
すると、図14に示すように、店舗側端末Tsの表示部40に顧客認証確認完了時画面130が写し出され、顧客Puの認証確認が完了する(ステップS12)。
【0071】
すると、店舗側端末Tsで読み取られたQRコード3sは、図15に示すように、店舗側端末Tsからレジ12に置いてある自動レジRaに送信して読み取らせる。なお、QRコード3sは、店舗側端末Tsで読み取ったものを、自動レジRaの不図示の読取部で読み取るようにして実施してもよいし、店舗側端末Tsで読み取らず、顧客用端末Tuの表示部4に表示されたものを、自動レジRaの不図示の読取部で直接読み取るようにするなどして実施してもよい。
【0072】
そして、自動レジRaでは、顧客Puの氏名、ID番号、及び注文した商品等の注文内容の内訳が表示され、レジ12に予め在庫から持ってきて用意しておいた商品2b等は、この自動レジRaでの決済が必要な場合には、決済が行われる(ステップS13)。
【0073】
その後、この商品2b等は、この従業員Ps又は他の従業員Ps等によって、顧客Puに引き渡される(ステップS14)。
【0074】
なお、従業員Psは、この引き渡しを確認した後、店舗側端末Tsにおける顧客認証確認完了時画面130の注文リストに戻るボタン131を押して、図12の注文リスト画面110に戻り、商品2b等を引き渡した顧客Puをリストから削除し、次の顧客Puの対応に備える。
【0075】
そして、顧客Puは、その引き渡された商品2b等を持って、この実店舗10を退店する(ステップS15)。
【0076】
なお、注文情報を顧客用端末Tuから店舗側端末Tsが受信した際、店舗側端末Tsを持った従業員Psは、対象となる商品2b等の在庫の有無を確認する。
【0077】
そして、万一、対象となる商品2bが在庫切れであった場合、サーバSのデータベース等から店舗側端末Tsに、この在庫切れの商品2bと類似したお勧め商品の情報が自動で送られ、図16に示すように、店舗側端末Tsの表示部40に在庫切れ及びお勧め商品画面140として表示される。
【0078】
また、この場合、従業員Psは、顧客Puに、これらお勧め商品をお勧めし、顧客Puが気になる商品があった際は、その商品のコーナーへ連れて行き、確認してもらい、顧客Puが気に入れば、上述した内容と同じ手順で、QRコード3nを読み込んでカートに入れ、注文してもらえばよい。
【0079】
また、従業員Psが在庫切れを伝えても、顧客Puが、この在庫切れの商品2bの入荷を待ち、予約したいとの要望の場合は、予約ボタン141を押すと、この商品2bの購入予約ができ、入荷時に、顧客用端末Tuにこの商品2bが入荷された旨のメールが届き、通知されるようになっている。
【0080】
なお、顧客Puが商品を注文した時点で在庫切れが分かっている場合は、予め、顧客Puにその商品の在庫切れを知らせ、この在庫切れの商品と類似したお勧め商品の情報も知らせるようにして実施してもよい。
【0081】
また、実店舗10の商品2a,2b,2c,・・・の発注計画の作成を自動化させることもできる。
【0082】
この場合、図17に示すように、顧客用端末Tuから発信された実店舗10の商品2a,2b,2c,・・・の注文情報からなる顧客注文履歴データを、サーバSのデータベースで取得し、記憶させる(ステップS20)。
【0083】
そして、サーバSで、この実店舗10の商品2a,2b,2c,・・・毎の集約データの作成を行う(ステップS21)。
【0084】
さらに、日単位、週単位、月単位等の所定期間の商品2a,2b,2c,・・・の注文数、入荷数、現在の在庫数を参照し、統計で過去に成功した例からなる推奨発注計画データに基づいて、サーバSの演算装置で演算して、商品2a,2b,2c,・・・の発注計画を自動で作成する(ステップS22)。なお、統計で過去に成功した例からなる推奨発注計画データとは、注文数、入荷数、現在の在庫数の過不足が極めて少なかった場合を指す。
【0085】
そして、この作成した商品2a,2b,2c,・・・の発注計画を発注システムに送信することで、この発注システムが発注を行い、発注業務が完了する(ステップS23)。
【0086】
ここで、通常は、上述した推奨発注計画データに基づいて、商品2a,2b,2c,・・・の発注計画を自動で作成することを基本とするが、例えば、春の新生活応援キャンペーン等の店舗イベントがある場合は、図18に示すように、実店舗10の商品2a,2b,2c,・・・の顧客注文履歴データを、サーバSのデータベースで取得し、記憶させた(ステップS20)後に、別途、店舗イベント結果としてサーバSのデータベースへ格納し(ステップS24)、同様な店舗イベントがある際には、この店舗イベント結果における統計データを、推奨発注計画データに置き換えて、実店舗10の商品2a,2b,2c,・・・の発注計画の作成を自動化させればよい。
【0087】
さらに、発注の日が、平日であったか休日であったかや、天気が晴れであったか曇りであったか雨であったか等の外的因子が与えた売れ行きの影響も反映させたい場合は、これらの外的因子のデータも加味し、カレンダーや天気予報等も用いて、推奨発注計画データに基づいて、商品2a,2b,2c,・・・の発注計画を自動で作成してもよい。
【0088】
また、この実店舗10の従業員Psによる商品の集荷作業は、図12に示すように、認識コードとしてのQRコード3nの読み込みが行われ、商品の注文が行われたが、未対応である顧客Puの欄を押すと、顧客用端末Tuから発信された実店舗10の商品の注文情報を、サーバSのデータベースで取得し、記憶させて、これを店舗側端末Tsに送信し、これを受信した店舗側端末Tsは、図19に示すように、その表示部40に注文済商品確認画面150が写し出される。
【0089】
そして、取りに行くボタン151を押すと、図20に示すように、店舗側端末Tsの表示部40に商品在庫保管箇所確認画面160が写し出され、注文情報に対応する商品が在庫に保管された箇所である棚の位置が目視で確認可能となっている。
【0090】
以上説明した本実施の形態に係る商品の購入支援システム1によれば、実店舗10の売り場11に陳列された展示用の商品2a,2b,2c,・・・の近傍に設けられた認識コードとしてのQRコード3nを商品2a,2b,2c,・・・と結び付けて読み取り、商品2a,2b,2c,・・・を注文可能とされた顧客用端末Tuと、顧客用端末Tuで商品2a,2b,2c,・・・が注文された注文情報を取得可能とされた店舗側端末Tsとを備えている。これにより、実店舗10側の従業員Ps等は、店舗側端末Tsで顧客Puが注文した商品2b等を、顧客Puが持ち帰る際等は予め用意しておくことができるので、顧客Puを長く待たせてしまうおそれが殆どない。
【0091】
また、本実施の形態に係る商品の購入支援システム1によれば、認識コードは、QRコード3nである。これにより、顧客用端末Tsで、商品2a,2b,2c,・・・の情報を、高速で読み取ることができる。
【0092】
また、本実施の形態に係る商品の購入支援システム1によれば、顧客用端末Tuは、注文操作部としての注文するボタン71が押され、且つ、選択部としての持ち帰り有ボタン91が選択されて押され、注文情報を店舗側端末Tsが受信した場合、店舗側端末Tsからの返信として確認用の認証コードとしてのQRコード3sが顧客用端末Tuの表示部4上に生成され、店舗側端末Ts又は自動レジRaでこのQRコード3sが読み取られることで、商品2b等を注文した顧客Puの認証確認がなされる構成とされている。これにより、実店舗10側の従業員Ps等は、店舗側端末Ts又は自動レジRaで、この確認用の認証コードとしてのQRコード3sを読み取ることで、予め用意しておいた商品2b等の購入者である顧客Puを直ぐに認証確認でき、ひいては、この顧客Puへの商品2b等の引き渡しを迅速に行うことができる。
【0093】
また、本実施の形態に係る商品の購入支援システム1によれば、確認用の認識コードは、QRコード3sである。これにより、実店舗10側の従業員Ps等は、店舗側端末Ts又は自動レジRaで、この確認用の認証コードとしてのQRコード3sを読み取ることで、予め用意しておいた商品2b等の購入者である顧客Puをより直ぐに認証確認でき、ひいては、この顧客Puへの商品2の引き渡しをより迅速に行うことができる。
【0094】
また、本実施の形態に係る商品の購入支援システム1によれば、顧客用端末Tuは、注文操作部としての注文するボタン71が押され、且つ、選択部としての持ち帰り有ボタン91が選択されて押され、注文情報を店舗側端末Tsが受信した場合、店舗側端末Tsからの返信として実店舗10のマップとレジ12への行き方が示されたレジへの行き方マップ画面111が、顧客用端末Tuの表示部4上に表示可能とされている。これにより、顧客Puは、この実店舗10のマップ上の自身の位置P1とレジ12の位置P2との位置関係を見ながら、持ち帰る商品2b等を取りに容易にレジ12へ向かうことができる。
【0095】
また、本実施の形態に係る商品の購入支援システム1によれば、顧客用端末Tuは、読取部4aによる認識コードとしてのQRコード3nの読み取りにより、このQRコード3nに結び付けられた商品2a,2b,2c,・・・の製品自体、又は製品によってはパッケージされた状態の外観写真、色、値段、メーカー、機能等の製品特徴が表示可能な表示部を備えている。これにより、顧客Puは、その商品2b等のその製品特徴を見て、如何なる商品を注文したのかを確認することができる。
【0096】
また、本実施の形態に係る商品の購入支援システム1によれば、顧客用端末Tuの注文操作部としての注文するボタン71が押され、注文情報を店舗側端末Tsが受信した際、認証コードとしてのQRコード3nと結び付けられた商品が在庫切れであった場合、この商品と類似したお勧めの商品の情報が、店舗側端末Tsに送られ、この店舗側端末Tsの表示部40に表示可能とされている。これにより、万一、顧客Puが注文した商品が在庫切れであった場合、実店舗10の従業員Psは、その商品の入荷を待ち予約する等の他に、その商品と類似した商品を購入する選択肢を顧客Puに提案することができる。
【0097】
さらに、本実施の形態に係る商品の購入支援システム1によれば、顧客用端末Tuで注文された商品2b等の決済は、実店舗10のレジ12での決済、又は実店舗10側の仮想レジでの電子決済を行うことが可能な構成とされている。これにより、顧客Puは、現金決済やキャッシュレス決済等の様々なタイプのもので決済を済ませることができる。
【0098】
また、本実施の形態に係る商品の購入支援システム1によれば、顧客用端末Tuから発信された実店舗10の商品2a,2b,2c,・・・の注文情報を、サーバSのデータベースで取得し、記憶させて、サーバSで、この実店舗10の商品2a,2b,2c,・・・毎の集約データの作成を行い、所定期間の商品2a,2b,2c,・・・の注文数、入荷数、現在の在庫数を参照し、推奨発注計画データに基づいて、商品2a,2b,2c,・・・の発注計画の作成を自動で行う。これにより、商品2a,2b,2c,・・・の発注計画の作成を自動化できるので、商品2a,2b,2c,・・・の発注業務の効率化を図れる。
【0099】
また、本実施の形態に係る商品の購入支援システム1によれば、顧客用端末Tuから発信された実店舗10の商品の注文情報を、サーバSのデータベースで取得し、記憶させて、これを店舗側端末Tsに送信し、これを受信した店舗側端末Tsは、その表示部40で、注文情報に対応する商品が在庫に保管された箇所を表示可能とされている。これにより、この実店舗10の従業員Psは、店舗側端末Tsの表示部40に表示された注文情報に対応する商品が在庫に保管された箇所を目視しながら容易に集荷することができる。
【0100】
また、本実施の形態に係る商品の購入支援システム1によれば、展示用の商品2a,2b,2c,・・・には、実店舗10が提供するサービスを含む。これにより、顧客Puは、この実店舗10で、例えば携帯電話契約、インターネットの加入、その他の各種サービスも購入することができる。
【0101】
以上説明した実施の形態は本発明の一例であり、本発明が上記実施の形態のみに限定されるものではないことは、いうまでもない。すなわち、上記実施の形態の具体的な構成や具体的な手順は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において様々な変更が可能である。
【0102】
例えば、上記した実施の形態では、実店舗10で商品2b等を購入するのに、商品の購入支援システム1に対応したものだけとしたが、これに限定されず、商品2a,2b,2c,・・・の近傍に設けた注文カードホルダー内の注文カードを顧客の手で取ってもらい、レジで決済を行ってもらう販売体系も複合させて実施してもよい。
【0103】
また、上記した実施の形態に追加して、例えば、顧客用端末Tuの表示部4上に、絶えず、サポートボタンを設けておき、顧客Puが、このサポートボタンを押すと、実店舗10の店舗側端末Tsを持っている従業員Ps等がサポートに来てくれる機能を有するように実施する等してもよい。
【0104】
さらに、上記した実施の形態では、実店舗10を家電量販店とし、商品2a,2b,2c,・・・を家電品としたが、これに限定されず、例えば、実店舗10を家具量販店等とし、商品2a,2b,2c,・・・を家具等として実施してもよい。
【符号の説明】
【0105】
1 商品の購入支援システム
2a,2b,2c 商品
10 実店舗
11 売り場
12 レジ
3a,3b,3c 値札
3n QRコード(認識コード)
3s 確認用のQRコード(確認用の認識コード)
Tu 顧客用端末
Ts 店舗側端末
4 顧客用端末の表示部
4a 読取部
40 店舗側端末の表示部
40a 店舗側端末側の読取部
40b 取得部
Pu 顧客
Ps 従業員
N ネットワーク
S サーバ
50 QRコード読み取り画面
51 スキャンボタン
60 カート追加画面
61 カートに追加ボタン
62 戻るボタン
70 カート内画面
71 注文するボタン(注文操作部)
72 他の商品を読み取るボタン
80 決済画面
81 決済ボタン
82 仮想レジで決済ボタン
Bp 商品が入った紙袋
90 お持ち帰り等確認画面
91 持ち帰り有ボタン(選択部)
92 配送等ボタン(選択部)
100 ご注文状況画面
101 レジへの行き方ボタン
111 レジへの行き方マップ画面
112 戻るボタン
P1 顧客の位置
P2 レジの位置
R1 経路
110 注文リスト画面
120 QRコード読み取り画面
121 スキャンボタン
130 顧客認証確認完了時画面
131 注文リストに戻るボタン
140 在庫切れ及びお勧め商品画面
141 予約ボタン
150 注文済商品確認画面
151 取りに行くボタン
160 商品在庫保管箇所確認画面
【要約】
【課題】顧客を長く待たせてしまうおそれが殆どない商品の購入支援システムを提供する。
【解決手段】商品の購入支援システム1は、実店舗10の売り場11に陳列された展示用の商品2a,2b,2c,・・・に直接的、間接的又はその近傍に設けられたQRコード3nを商品2a,2b,2c,・・・と結び付けて読み取り、商品2a,2b,2c,・・・を注文可能とされた顧客用端末Tuと、顧客用端末Tuで商品2b等が注文された注文情報を取得可能とされた店舗側端末Tsとを備え、顧客用端末Tuは、QRコード3nを読み取り可能な読取部4aと、読取部4aで読み取ったQRコード3nと結び付けられた商品2b等の注文情報を発信するための注文操作部71とを有し、店舗側端末Tsは、顧客用端末Tuの注文操作部71による操作で発信された注文情報を受信して取得可能な取得部40bと、取得部40bで取得された注文情報を表示可能な表示部40とを有する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20