(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-11
(45)【発行日】2024-07-22
(54)【発明の名称】MSDの適用方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0453 20230101AFI20240712BHJP
H04W 16/32 20090101ALI20240712BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240712BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W16/32
H04W72/0457 110
(21)【出願番号】P 2023516548
(86)(22)【出願日】2022-03-31
(86)【国際出願番号】 KR2022004604
(87)【国際公開番号】W WO2022211528
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-03-13
(31)【優先権主張番号】10-2021-0042448
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0141184
(32)【優先日】2021-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】リム,スファン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ユノ
(72)【発明者】
【氏名】リ,サンウク
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ジェヒュク
(72)【発明者】
【氏名】フアン,ジンユプ
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジンウン
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-501385(JP,A)
【文献】SoftBank Corp.,TP for TR 37.717-11-21: EN-DC_8_n28-n79[online],3GPP TSG RAN WG4 #100-e R4-2114838,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_100-e/Docs/R4-2114838.zip>,2021年08月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信を実行する装置であって、
Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA)-New Radio(NR)Dual Connectivity(EN-DC)が設定された送受信機;
前記EN-DCは、3個の帯域を使用するように設定され;
前記送受信機に作動可能に連結されたプロセッサ;を備えてなり、
前記プロセッサは、前記送受信機が前記3個の帯域のうち1個の帯域を介してダウンリンク信号を受信するように制御し、
前記プロセッサは、前記送受信機が前記3個の帯域のうち少なくとも2個の帯域を介してアップリンク信号を送信するように制御し、
前記1個の帯域のための基準感度にMaximum Sensitivity Degradation(MSD)値が適用され、
i)前記3個の帯域が帯域8、n28及びn79であり、及びii)前記1個の帯域がn79であることに基づいて、前記MSD値は0.0dBであり、
i)前記3個の帯域が帯域8、n28及びn79であり、及びii)前記1個の帯域がn28であることに基づいて、前記MSD値は3.9dBであり、
i)前記3個の帯域が帯域3、n28及びn75であり、及びii)前記1個の帯域がn75であることに基づいて、前記MSD値は3.3dBである、装置。
【請求項2】
i)前記3個の帯域が帯域30、n5及びn77であり、及びii)前記1個の帯域がn
77であることに基づいて、前記MSD値は16.1dBである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
i)前記3個の帯域が帯域30、n5及びn77であり、及びii)前記1個の帯域がn5であることに基づいて、前記MSD値は15.3dBである、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
i)前記3個の帯域が帯域30、n5及びn77であり、及びii)前記1個の帯域がn5であることに基づいて、前記MSD値は4.4dBである、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記帯域3及び8は、前記E-UTRAのための帯域であり、
前記帯域n28、n75及びn79は、前記NRのための帯域である、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
i)前記3個の帯域が帯域7、n12及びn77であり、及びii)前記1個の帯域がn77であることに基づいて、前記MSD値は15.2dBである、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
i)前記3個の帯域が帯域7、n71及びn77であり、及びii)前記1個の帯域がn77であることに基づいて、前記MSD値は15.2dBである、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
i)前記3個の帯域が帯域5、n2及びn41であり、及びii)前記1個の帯域がn41であることに基づいて、前記MSD値は29.7dBである、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
無線通信を実行する装置であって、
Carrier Aggregation(CA)のためのNew Radio(NR)動作帯域が設定された送受信機;
前記NR動作帯域は、3個の帯域に設定され、
前記送受信機に作動可能に連結されたプロセッサ;を備えてなり、
前記プロセッサは、前記送受信機が前記3個の帯域のうち1個の帯域を介してダウンリンク信号を受信するように制御し、
前記プロセッサは、前記送受信機が前記3個の帯域のうち少なくとも2個の帯域を介してアップリンク信号を送信するように制御し、
前記1個の帯域のための基準感度にMaximum Sensitivity Degradation(MSD)値が適用され、
i)前記3個の帯域が帯域n1、n18及びn28であり、及びii)前記1個の帯域がn18であることに基づいて、前記MSD値は4.6dBであり、
i)前記3個の帯域が帯域n1、n18及びn28であり、及びii)前記1個の帯域がn1であることに基づいて、前記MSD値は4.0dBであり、
i)前記3個の帯域が帯域n1、n18及びn41であり、及びii)前記1個の帯域がn18であることに基づいて、前記MSD値は3.3dBであり、
i)前記3個の帯域が帯域n1、n18及びn77であり、及びii)前記1個の帯域がn18であることに基づいて、前記MSD値は3.5dBであり、
i)前記3個の帯域が帯域n18、n28及びn41であり、及びii)前記1個の帯域がn41であることに基づいて、前記MSD値は
4.4dBであり、
i)前記3個の帯域が帯域n18、n28及びn41であり、及びii)前記1個の帯域がn28であることに基づいて、前記MSD値は3.9dBであ
り、
i)前記3個の帯域が帯域n18、n41及びn77であり、及びii)前記1個の帯域がn18であることに基づいて、前記MSD値は29.3dBであり、
i)前記3個の帯域が帯域n3、n77及びn79であり、及びii)前記1個の帯域がn3であることに基づいて、前記MSD値は15.7dBである、装置。
【請求項10】
i)前記3個の帯域が帯域n18、n41及びn78であり、及びii)前記1個の帯域がn
18であることに基づいて、前記MSD値は29.3dBである、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記帯域n1、n3、n18、n28、n41、n77及びn79は、前記NRのための帯域である、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
装置により実行される方法であって、
3個の帯域のうち少なくとも2個の帯域を介してアップリンク信号を送信するステップ;及び
前記3個の帯域のうち1個の帯域を介してダウンリンク信号を受信するステップ;を含んでなり、
前記少なくとも2個の帯域は、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA)-New Radio(NR)Dual Connectivity(EN-DC)が設定されており、
前記1個の帯域のための基準感度にMaximum Sensitivity Degradation(MSD)値が適用され、
i)前記3個の帯域が帯域8、n28及びn79であり、及びii)前記1個の帯域がn79であることに基づいて、前記MSD値は0.0dBであり、
i)前記3個の帯域が帯域8、n28及びn79であり、及びii)前記1個の帯域がn28であることに基づいて、前記MSD値は3.9dBであり、
i)前記3個の帯域が帯域3、n28及びn75であり、及びii)前記1個の帯域がn75であることに基づいて、前記MSD値は3.3dBである、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、移動通信に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd generation partnership project:登録商標:以下同じ) LTE(long-term evolution)は高速パケット通信を可能にするための技術である。LTEの目標であるユーザーと事業者のコスト削減、サービス品質の向上、カバレッジの拡張、及びシステム容量の増大のために、多くの方式が提案された。3GPP LTEは、上位レベルの要件として、ビットあたりのコスト削減、サービスの有用性の向上、周波数帯域の柔軟な使用、簡単な構造、オープンインターフェイス、及び端末の適切な電力消費を要求する。
【0003】
ITU(international telecommunication union)と3GPPで、NR(New Radio)システムの要件と仕様を開発する作業が開始された。3GPPは、緊急する市場ニーズとITU-R(ITU radio communication sector)IMT(International Mobile Telecommunications)-2020プロセスが提示するより長期的な要件の全てを適時に満たすNRを成功的に標準化するために必要な技術コンポーネントを識別し、開発しなければならない。さらに、NRは、遠い将来にも無線通信のため用いることができる少なくとも100GHzに及ぶ任意のスペクトル帯域を用いることができなければならない。
【0004】
NRは、eMBB(enhanced mobile broadband)、mMTC(massive machine type-communications)、URLLC(ultra-reliable and low latency communications)などを含むすべての配置シナリオ、使用シナリオ、要件を扱う単一の技術フレームワークを対象にする。NRは本質的に順方向互換性がなければならない。
【0005】
モバイル装置は、ダウンリンク信号を受信する時、モバイル装置の各アンテナポートに対する最小平均電力である基準感度電力レベル(REFSENS)を満たすように構成されなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
高調波成分及び/またはIMD(Intermodulation Distortion)成分が発生する場合、モバイル装置が送信するアップリンク信号によってダウンリンク信号に対するREFSENSが満たされない可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によると、本明細書の開示は、無線通信を実行する装置を提供する。前記装置は、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA)-New Radio(NR)Dual Connectivity(EN-DC)が設定された送受信機、前記EN-DCは、3個の帯域を使用するように設定され;前記送受信機に作動可能に連結されたプロセッサを含み(備え;構成し;構築し;設定し;包接し;包含し;含有し)、前記プロセッサは、前記送受信機がダウンリンク信号を受信するように制御し、前記プロセッサは、前記送受信機が前記3個の帯域のうち少なくとも2個の帯域を介してアップリンク信号を送信するように制御し、前記ダウンリンク信号を受信するために基準感度にMaximum Sensitivity Degradation(MSD)値が適用され、前記MSD値は、i)帯域30、n5及びn77の第1の組み合わせ、ii)帯域8、n28及びn79の第2の組み合わせ、iii)帯域7、n12及びn77の第3の組み合わせ、iv)帯域7、n71及びn77の第4の組み合わせ、v)帯域5、n2及びn41の第5の組み合わせ、vi)帯域3、n28及びn75の第6の組み合わせのためにあらかじめ設定されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示は、多様な有利な効果を有することができる。
【0009】
例えば、本明細書の開示を実行することによって、UEは、MSD値を適用することで、二重アップリンクで信号を送信することができる。
【0010】
本明細書の具体的な例示を介して得ることができる効果は、以上で羅列された効果に制限されない。例えば、関連した技術分野の通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本明細書から理解し、または誘導できる多様な技術的効果が存在できる。それに応じて、本明細書の具体的な効果は、本明細書に明示的に記載されたものに制限されずに、本明細書の技術的特徴から理解され、または誘導されることができる多様な効果を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本明細書の実現が適用される通信システムの例を示す。
【
図2】本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
【
図3】本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
【
図4】本明細書の実現が適用されるUEの例を示す。
【
図5a】intra-band contiguous CAの一例に対する概念図を示す。
【
図5b】intra-band non-contiguous CAの一例に対する概念図を示す。
【
図6a】inter-band CAのための低周波数帯域と高周波数帯域の組み合わせの一例に対する概念図を示す。
【
図6b】inter-band CAのための類似周波数帯域の組み合わせの一例に対する概念図を示す。
【
図7a-7c】次世代移動通信サービスのための例示的なアーキテクチャを示す例示図である。
【
図8】アップリンク動作帯域を介して送信されるアップリンク信号がダウンリンク動作帯域を介したダウンリンク信号受信に影響を及ぼす状況の例を示す。
【
図9-10】帯域8、n28及びn79の組み合わせによる例示的なIMDを示す。
【
図11】バンドn3、n77及びn79の組み合わせによる例示的なIMDを示す。
【
図12】本開示による端末の手順の一例を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の技法、装置、及びシステムは、様々な無線多重接続システムに適用することができる。多重接続システムの例は、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、システム、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)システム、MC-FDMA(multiarrier frequency division multiple access)システムを含む。CDMAはUTRA(Universal terrestrial radio access)またはCDMA2000のような無線技術を介して実現することができる。TDMAは、GSM(global system for mobile communications)、GPRS(general packet radio service)、またはEDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術を介して実現することができる。OFDMAは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)802.11(Wi-Fii)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、またはE-UTRA(evelvedUTRA)のような無線技術を介して実現することができる。UTRAはUMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。 3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long-term evolution)は、E-UTRAを用いたE-UMTS(evolved UMTS)の一部である。3GPP LTEは、ダウンリンク(DL;downlink)でOFDMAを、アップリンク(UL;uplink)でSC-FDMAを使用する。 3GPP LTEの進化は、LTE-A(advanced)、LTE-APro、及び/または5G NR(new radio)が含む。
【0013】
説明の便宜上、本明細書の実現は、主に3GPPベースの無線通信システムに関連して説明される。しかしながら、本明細書の技術的特性はこれに限定されない。例えば、3GPPベースの無線通信システムに対応する移動通信システムに基づいて以下のような詳細な説明が提供されるが、3GPPベースの無線通信システムに限定されない本明細書の態様は他の移動通信システムに適用することができる。
【0014】
本明細書で使用された用語と技術の内、具体的で記述されない用語及び技術については、本明細書以前に発行された無線通信標準文書を参照することができる。
【0015】
本明細書において、「AまたはB(AorB)」は、「Aのみ」、「Bのみ」または「A及びBのすべて」を意味することができる。言い換えれば、本明細書において、「AまたはB(AorB)」は「A及び/またはB(A and/or B)」と解釈することができる。例えば、本明細書において、「A、BまたはC(A、BorC)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、または「A、B及びCの任意の組み合わせ(any combination of A、Band C)」を意味することができる。
【0016】
本明細書で用いられるスラッシュ(/)またはコンマ(comma)は「及び/または(and/or)」を意味することができる。例えば、「A/B」は「A及び/またはB」を意味し得る。したがって、「A/B」は「Aのみ」、「Bのみ」、または「AとBの全て」を意味することができる。例えば、「A、B、C」は「A、B、またはC」を意味し得る。
【0017】
本明細書において、「A及びBの少なくとも1つ(at least one of A and B)」は、「Aのみ」、「Bのみ」または「AとBの全て」を意味することができる。なお、本明細書において「AまたはBの少なくとも1つ(atleast one of A or B)または「A及び/またはBの少なくとも1つ(atleast one of A and/or B)」という表現は、「A及びBの少なくとも1つ(at least one of A and B)と同じように解釈することができる。
【0018】
なお、本明細書において「A、B及びCの少なくとも1つ(at least one of A、B andC)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、又は「A、B及びC任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B andC)」を意味することができる。また、「A、BまたはCの少なくとも1つ(atleast one of A、B orC)」または「A、B及び/またはCの少なくとも1つ(atleast one of A、B and/or C)」は、「A、B及びCの少なくとも1つ(atleast one of A、BandC)」を意味することができる。
【0019】
さらに、本明細書で用いられる括弧は「例えば(for example)」を意味し得る。具体的に、「制御情報(PDCCH)」と表示された場合、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたもので有り得る。言い換えれば、本明細書の「制御情報」は「PDCCH」に限定(limit)されず、「PDCCH」が「制御情報」の一例として提案されたもので有り得る。また、「制御情報(すなわち、PDCCH)」と表示された場合でも、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたもので有り得る。
【0020】
本明細書において1つの図面内で別々に説明される技術的特徴は、別々に実現され得、同時に実現されることもある。。
【0021】
ここに限定されないが、本明細書に開示された様々な説明、機能、手順、提案、方法及び/または作動フローチャートは、機器間の無線通信及び/または接続(例えば、5G)が要される様々な分野に適用することができる。
【0022】
以下、本明細書は図面を参照してより詳細に説明される。以下の図面及び/または説明において同じ参照番号は、異なり表示しない限り、同じであるかまたは対応するハードウェアブロック、ソフトウェアブロック、及び/または機能ブロックを参照することができる。
【0023】
図1は、本明細書の実現が適用される通信システムの例を示す。
【0024】
図1に示される5G使用シナリオは単なる例示であるだけ、本明細書の技術的特徴は
図1に示されていない他の5G使用シナリオに適用され得る。
【0025】
5Gの3つの主な要件カテゴリは、(1)向上されたモバイルブロードバンド(eMBB; enhanced mobile broadband)カテゴリ、(2)巨大マシンタイプ通信(mMTC; massive machine type communication)カテゴリ、及び(3)超高信頼・低遅延通信 (URLLC; ultra-reliable and low latency communications)カテゴリである。
【0026】
図1を参照すると、通信システム1は、無線装置100a~100f、基地局(BS;200)及びネットワーク300を含む。
図1は、通信システム1のネットワークの例として5Gネットワークを説明するが、本明細書の実現は5Gシステムに限定されず、5Gシステムを超えて将来の通信システムに適用することができる。
【0027】
基地局200とネットワーク300は無線装置として実現することができ、特定の無線装置は他の無線装置と関連して基地局/ネットワークノードとして作動することができる。
【0028】
無線装置100a~100fは、無線接続技術(RAT;radio access technology)(例えば、5G NRまたはLTE)を用いて通信を行う装置を示し、通信/無線/5G装置ともすることができる。無線装置100a~100fは、これに限定されず、ロボット100a、車両100b-1及び100b-2、拡張現実(XR;extended reality)装置100c、携帯用装置100d、家電製品100e、IoT装置100f、及び人工知能(AI;artificial intelligence)装置/サーバ400を含むことができる。例えば、車両には、無線通信機能を有する車両、自律走行車両、及び車両間通信を行うことができる車両が含まれ得る。車両には、無人航空機(UAV; unmanned aerial vehicle)(例えば、ドローン)を含めることができる。XR装置は、AR/VR/混合現実(MR;mixed realty)装置を含むことができ、車両、テレビ、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブル装置、家電製品、デジタル標識、車両、ロボットなどに装着されたHMD(head-mounted device)、 HUD(head-up display)の形態で実現することができる。ポータブルデバイスは、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチまたはスマートメガネ)、及びコンピュータ(例えばノートブック)を含み得る。家電製品には、テレビ、冷蔵庫、洗濯機を含めることができる。IoTデバイスにはセンサとスマートメーターを含めることができる。
【0029】
本明細書において、無線装置100a~100fは、ユーザ装備(UE:user equipment)と称することができる。UEは、例えば、携帯電話、スマートフォン、ノートパソコン、デジタル放送端末、PDA(personal digital assistant)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーションシステム、スレートPC、タブレットPC、ウルトラブック、車両、自律走行機能車、接続された自動車、UAV、AIモジュール、ロボット、AR装置、VR装置、MR装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、ピンテック装置(または金融装置)、セキュリティ装置、天気/環境装置、5Gサービス関連装置、または4次産業革命関連装置を含むことができる。
【0030】
無線装置100a~100fは、基地局200を介してネットワーク300と接続することができる。無線装置100a~100fにはAI技術を適用することができ、無線装置100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400と接続することができる。ネットワーク300は、3Gネットワーク、4G(例えばLTE)ネットワーク、5G(例えばNR)ネットワーク及び5G以降のネットワークなどを用いて構成することができる。無線装置100a~100fは、基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信することもできるが、基地局200/ネットワーク300を介さずに直接通信(例えば、サイドリンク通信(sidelink communication))することもできる。例えば、車両100b-1、100b-2は、直接通信(例えば、V2V(vehicle-to-vehicle)/V2X(vehicle-to-everything)通信)を行うことができる。また、IoT機器(例えばセンサ)は、他のIoT機器(例えばセンサ)または他の無線装置100a~100fと直接通信することができる。
【0031】
無線装置100a~100f間及び/または無線装置100a~100fと基地局200との間及び/または基地局200との間に無線通信/接続150a、150b、150cを確立することができる。ここで、無線通信/接続は、アップリンク/ダウンリンク通信150a、サイドリンク通信150b(又は、D2D(device-to-device)通信)、基地局間通信150c(例えば、中継、IAB(integrated))access and backhaul)などのような様々なRAT(例えば、5GNR)を介して確立することができる。無線通信/接続150a、150b、150cを介して無線装置100a~100fと基地局200は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/接続150a、150b、150cは、様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本明細書の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報設定プロセス、様々な信号処理プロセス(例えば、チャネルエンコード/デコード、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、及びリソース割り当て過程などの内、少なくとも一部を実行することができる。
【0032】
AIは人工知能またはそれを作ることができる方法論を研究する分野を意味し、機械学習(機械学習、Machine Learning)は人工知能分野で扱うさまざまな問題を定義し、それを解決する方法論を研究する分野を意味する。機械学習は、あらゆる作業に対する着実な経験を通じて、その作業の性能を高めるアルゴリズムとして定義することもある。
【0033】
ロボットは、自ら持っている能力によって与えられた仕事を自動的に処理するかまたは作動する機械を意味することがある。特に、環境を認識し自ら判断して動作を行う機能を有するロボットをインテリジェントロボットと称することができる。ロボットは、使用目的や分野によって産業用、医療用、家庭用、軍事用などに分類することができる。ロボットは、アクチュエータ(actuator)またはモータを含む駆動部を備え、ロボット関節を動かすなどの様々な物理的動作を実行することができる。また、移動可能なロボットは、駆動部にホイール、ブレーキ、プロペラなどが含まれ、駆動部を介して地上を走行したり、空中で飛行することができる。
【0034】
自律走行は、自走する技術を意味し、自律走行車両は、ユーザの操作なしで又はユーザの最小限の操作で走行する車両を意味する。例えば、自律走行には走行中の車線を維持する技術、アダプティブクルーズコントロールのように速度を自動的に調整する技術、定められた経路に沿って自動的に走行する技術、目的地が設定されると自動的に経路を設定して走行する技術などがすべて含まれることができる。車両は、内燃機関のみを備える車両、内燃機関と電気モーターを共に備えるハイブリッド車両、及び電気モーターのみを備える電気車両を全て包括し、自動車だけでなく汽車、オートバイなどを含むことができる。自律走行車両は、自律走行機能を備えたロボットとして見ることができる。
【0035】
拡張現実はVR、AR、MRを総称する。VR技術は現実世界のオブジェクトや背景などをCG映像でのみ提供し、AR技術は実際の物事映像の上に仮想的に作られたCG映像を一緒に提供し、MR技術は現実世界に仮想オブジェクトを混ぜて結合させて提供するCG技術である。MR技術は、現実オブジェクトと仮想オブジェクトを一緒に見せるという点でAR技術と似ている。しかしながら、AR技術では仮想オブジェクトが現実オブジェクトを補完する形で用いられるものの、MR技術では仮想オブジェクトと現実オブジェクトが同等の性格で用いられるという点で相違点がある。
【0036】
NRは、さまざまな5Gサービスをサポートするための複数のニューマロロジー(numerology)またはサブキャリア間隔(SCS;subcarrier spacing)をサポートする。たとえば、SCSが15kHzの場合、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)をサポートし、SCSが30kHz/60kHzの場合、密集した都市(dense-urban)、低遅延(lower latency)、及びさらに広いキャリア帯域幅 wider carrier bandwidth)をサポートし、SCSが60kHzまたはそれより高いの場合、位相ノイズ(phase noise)を克服するために24.25GHzより大きい帯域幅をサポートする。
【0037】
NR周波数帯域は、2つのタイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)で定義することができる。周波数範囲の数値は変更することができる。例えば、2つのタイプ(FR1、FR2)の周波数範囲は、以下の表1の通りであり得る。説明の便宜のために、NRシステムで用いられる周波数範囲の内、FR1は「sub 6GHz range」を意味することができ、FR2は「above 6GHz range」を意味することができ、ミリ波(millimeter wave、mmW)と称されることができる。
【0038】
【0039】
前述したように、NRシステムの周波数範囲の数値は変更することができる。例えば、FR1は、以下の表2に示すように、410MHz~7125MHzの帯域を含み得る。すなわち、FR1は、6GHz(または5850、5900、5925MHzなど)以上の周波数帯域を含むことができる。例えば、FR1内に含まれる6GHz(または5850、5900、5925MHzなど)以上の周波数帯域は、非ライセンス帯域(unlicensed band)を含むことができる。非ライセンス帯域は様々な用途に用いることができ、例えば車両のための通信(例えば自律走行)に用いることができる。
【0040】
【0041】
ここで、本明細書の無線装置で実現される無線通信技術は、LTE、NR、及び6G、だけでなく低電力通信のための狭帯域IoT(NB-IoT、narrowbandIoT)を含むことができる。例えば、NB-IoT技術は、LPWAN(low power wide area network)技術の一例で有り得、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2等の規格で実現され得、前述した名称に限定されるものではない。 。追加的にまたは代替的に、本明細書の無線装置で実現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を実行することができる。例えば、LTE-M技術はLPWAN技術の一例であり得、eMTC(low power wide area network)などの様々な名称と称することがある。例えば、LTE-M技術は1)LTECAT0、2) LTECatM1、3)LTE Cat M2、 4)LTEnon-BL(non-bandwidth limited)、5)LTE-MTC、6)LTE MTC 、及び/または7)LTE Mなどの様々な規格の内、少なくともいずれか1つで実現することができ、前述の名称に限定されない。追加的または代替的に、本明細書の無線装置で実現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee)、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標:以下同じ)及び/またはLPWANの内、少なくともいずれか1つを含むことができ、前述の名称に限定されるものではない。例えば、ジグビー技術は、IEEE802.15.4などのさまざまな規格に基づいて、小型/低パワーデジタル通信に関連するPAN(personal area networks)を生成することができ、さまざまな名称と称することができる。
【0042】
図2は、本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
【0043】
図2を参照すると、第1無線装置100と第2無線装置200は、様々なRAT(例えば、LTE及びNR)を介して外部装置に/外部装置から無線信号を送受信することができる。
【0044】
図2において、{第1無線装置100及び第2無線装置200}は、
図1の{無線装置100a~100f及び基地局200}、{無線装置100a~100f)及び無線装置100a~100f}及び/または{基地局200及び基地局200}の内、少なくとも1つに対応することができる。
【0045】
第1無線装置100は、トランシーバ106のような少なくとも1つのトランシーバ、プロセッシングチップ101のような少なくとも1つのプロセッシングチップ、及び/または1つ以上のアンテナ108を含むことができる。
【0046】
プロセッシングチップ101は、プロセッサ102のような少なくとも1つのプロセッサと、メモリ104のような少なくとも1つのメモリとを含むことができる。
図2には、メモリ104がプロセッシングチップ101に含まれることが例として見られる。さらに及び/または代替的に、メモリ104はプロセッシングチップ101の外部に配置することができる。
【0047】
プロセッサ102は、メモリ104及び/またはトランシーバ106を制御することができ、本明細書に開示されている説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートを実現するように構成することができる。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成し、第1情報/信号を含む無線信号を、トランシーバ106を介して送信することができる。プロセッサ102は、トランシーバ106を介して第2情報/信号を含む無線信号を受信し、第2情報/信号を処理して得られた情報をメモリ104に貯蔵することができる。
【0048】
メモリ104は、プロセッサ102に動作可能するように接続されることができる。メモリ104は、様々な種類の情報及び/または命令を貯蔵することができる。メモリ104は、プロセッサ102によって実行されるときに本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/または動作フローチャートを実行する命令を実現するソフトウェアコード105を貯蔵することができる。例えば、ソフトウェアコード105は、プロセッサ102によって実行されると、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/または動作フローチャートを実行する命令を実現することができる。例えば、ソフトウェアコード105は、1つ以上のプロトコルを実行するためにプロセッサ102を制御することができる。例えば、ソフトウェアコード105は、1つ以上の無線インターフェースプロトコル層を実行するためにプロセッサ102を制御することができる。
【0049】
ここで、プロセッサ102とメモリ104は、RAT(例えば、LTEまたはNR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。トランシーバ106はプロセッサ102に接続され、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/または受信することができる。各トランシーバ106は、送信機及び/または受信機を含み得る。トランシーバ106は、RF(radio frequency)部と交替可能に用いることができる。本明細書において、第1無線装置100は通信モデム/回路/チップを表すことができる。
【0050】
第2無線装置200は、トランシーバ206のような少なくとも1つのトランシーバ、プロセッシングチップ201のような少なくとも1つのプロセッシングチップ、及び/または1つ以上のアンテナ208を含むことができる。
【0051】
プロセッシングチップ201は、プロセッサ202などの少なくとも1つのプロセッサと、メモリ204のような少なくとも1つのメモリとを含むことができる。
図2には、メモリ204がプロセッシングチップ201に含まれることが例として見られる。さらに及び/または代替的に、メモリ204はプロセッシングチップ201の外部に配置され得る。
【0052】
プロセッサ202は、メモリ204及び/またはトランシーバ206を制御することができ、本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートを実現するように構成することができる。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成し、第3情報/信号を含む無線信号をトランシーバ206を介して送信することができる。プロセッサ202は、トランシーバ206を介して第4情報/信号を含む無線信号を受信し、第4情報/信号を処理して得られた情報をメモリ204に貯蔵することができる。
【0053】
メモリ204はプロセッサ202に動作可能するように接続され得る。メモリ204は、様々な種類の情報及び/または命令を貯蔵することができる。メモリ204は、プロセッサ202によって実行されるときに本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/または動作フローチャートを実行する命令を実現するソフトウェアコード205を貯蔵することができる。例えば、ソフトウェアコード205は、プロセッサ202によって実行されるとき、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/または動作フローチャートを実行する命令を実現することができる。例えば、ソフトウェアコード205は、1つ以上のプロトコルを実行するためにプロセッサ202を制御することができる。例えば、ソフトウェアコード205は、1つ以上の無線インターフェースプロトコル層を実行するためにプロセッサ202を制御することができる。
【0054】
ここで、プロセッサ202及びメモリ204は、RAT(例えば、LTEまたはNR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。トランシーバ206はプロセッサ202に接続され、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/または受信することができる。各トランシーバ206は、送信機及び/または受信機を含み得る。トランシーバ206は、RF部と交替可能に用いることができる。本明細書において、第2無線装置200は通信モデム/回路/チップを示すことができる。
【0055】
以下、無線装置100、200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限定されないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102、202によって実現され得る。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の層(例えば、PHY(physical)層、MAC(media access control)層、RLC(radio link control)層、PDCP(packet data convergence protocol)層)、RRC(radio resource control)層 、SDAP(service data adaptation protocol)層のような機能的層)を実現することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートに従って、1つ以上のPDU(protocol data unit)及び/または1つ以上のSDU(service data unit)を生成する。できる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートに従ってメッセージ、制御情報、データまたは情報を生成することができる。 1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートに従って、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を含む信号(例えば、ベースバンド)信号)を生成して、1つ以上のトランシーバ106、206に提供することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上のトランシーバ106、206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートにしたがって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を獲得することができる。
【0056】
1つ以上のプロセッサ102、202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、及び/またはマイクロコンピュータと指称されることがある。1つ以上のプロセッサ102、202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/またはそれらの組み合わせによって実現することができる。一例としてして、1つ以上のASIC(application specific integrated circuit)、1つ以上のDSP(digital signal processor)1つ以上のDSPD(digital signal processing device)、1つ以上のPLD(programmable logic device)、及び/または1つ以上のFPGA(field programmable gate arrays)が1つ以上のプロセッサ102、202に含まれることができる。本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートは、ファームウェア及び/またはソフトウェアを用いて実現することができ、ファームウェア及び/またはソフトウェアは、モジュール、手順、機能を含むように実現されることができる。本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/または動作フローチャートを実行するように設定されたファームウェアまたはソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102、202に含まれるか、または1つ以上のメモリ104、204に貯蔵され1つ以上のプロセッサ102、202によって駆動することができる。本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートは、コード、命令及び/または命令語の集合形態でファームウェアまたはソフトウェアを用いて実現することができる。
【0057】
1つ以上のメモリ104、204は、1つ以上のプロセッサ102、202に接続することができ、様々な種類のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/または命令を貯蔵することができる。1つ以上のメモリ104、204は、ROM(read-only memory)、 RAM(random access memory)、EPROM(erasable programmable ROM)、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスタ、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り貯蔵媒体及び/またはそれらの組み合わせで構成されることができる。1つ以上のメモリ104、204は、1つ以上のプロセッサ102、202の内部及び/または外部に位置することができる。さらに、1つ以上のメモリ104、204は、有線または無線接続のような様々な技術を介して1つ以上のプロセッサ102、202に接続することができる。
【0058】
1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上の他の装置に、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートに記載されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上の他の装置から本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートに記載されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202と接続され得、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上のトランシーバ106、206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報、無線信号などを送信するように制御することができる。さらに、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上のトランシーバ106、206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報、無線信号などを受信するように制御することができる。
【0059】
1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のアンテナ108、208と接続されることができる。1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のアンテナ108、208を介して本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートに記載されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定することができる。本明細書において、1つ以上のアンテナ108、208は、複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)で有り得る。
【0060】
1つ以上のトランシーバ106、206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理するために、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネル等をRFバンド信号からベースバンド信号に変換することができる。 1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換することができる。このために、1つ以上のトランシーバ106、206は(アナログ)発振器(oscillator)及び/またはフィルタを含むことができる。例えば、1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202の制御下で(アナログ)発振器及び/またはフィルタを介してOFDMベースバンド信号をOFDM信号にアップコンバート(up-convert)し、アップコンバートされたOFDM信号を搬送波周波数で送信することができる。1つ以上のトランシーバ106、206は搬送波周波数でOFDM信号を受信し、1つ以上のプロセッサ102、202の制御下で(アナログ)発振器及び/またはフィルタを介してOFDM信号をOFDMベースバンド信号にダウンコンバート(down-convert)できる。
【0061】
本明細書の実現において、UEは、アップリンク(UL;uplink))から送信装置に、ダウンリンク(DL;downlink)で受信装置として動作することができる。本明細書の実現として、基地局は、ULから受信装置でDLから送信装置として動作することができる。以下では、技術上の便宜のために、第1無線装置100はUEで、第2無線装置200は基地局として動作することができると主に仮定する。例えば、第1無線装置100に接続、搭載、またはリリースされたプロセッサ102は、本明細書の実現に従ってUE動作を実行するか、または本明細書の実現に従ってUE動作を実行するようにトランシーバ106を制御するように構成することができる。第2無線装置200に接続、搭載、またはリリースされたプロセッサ202は、本明細書の実現による基地局動作を実行するか、または本明細書の実現による基地局動作を実行するためにトランシーバ206を制御するように構成されることができる。
【0062】
本明細書において、基地局は、ノードB(Node B)、eNode B(eNB)、gNBと称することがある。
【0063】
図3は、本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
【0064】
無線装置は、使用例/サービスに応じて様々な形態で実現することができる(
図1参照)。
【0065】
図3を参照すると、無線装置100、200は、
図2の無線装置100、200に対応することができ、様々な構成要素、装置/部分、及び/またはモジュールによって構成することができる。例えば、各無線装置100、200は、通信装置110、制御装置120、メモリ装置130、及び追加の構成要素140を含むことができる。通信装置110は、通信回路112及びトランシーバ114を含むことができる。例えば、通信回路112は、
図2の1つ以上のプロセッサ102、202及び/または
図2の1つ以上のメモリ104、204を含むことができる。例えば、トランシーバ114は、
図2の1つ以上のトランシーバ106、206及び/または
図2の1つ以上のアンテナ108、208を含むことができる。制御装置120は、通信装置110、メモリ装置130、追加の構成要素140に電気的に接続され、各無線装置100、200の全体の動作を制御する。例えば、制御装置120は、メモリ装置130に貯蔵されたプログラム/コード/コマンド/情報に基づいて各無線装置100、200の電気/機械的動作を制御することができる。制御装置120は、メモリ装置130に貯蔵された情報を無線/有線インタフェースを介して通信装置110を経て外部(例えば他の通信装置)に送信するか、また無線/有線インタフェースを介して通信装置110を経て外部(例えば他の通信装置)から受信した情報をメモリ装置130に貯蔵することができる。
【0066】
追加の構成要素140は、無線装置100、200の種類に応じて様々に構成することができる。例えば、追加の構成要素140は、動力装置/バッテリ、入出力(I/O)デバイス(例えば、オーディオI/Oポート、ビデオI/Oポート)、駆動デバイス、及びコンピューティングデバイスの内、少なくとも1つを含むことができる。無線装置100、200は、これに限定されず、ロボット(
図1の100a)、車両(
図1の100b-1、100b-2)、XR装置(
図1の100c)、携帯機器(
図1の100d)、家電製品(
図1の100e)、IoT装置(
図1の100f)、デジタル放送端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、ピンテック装置(または金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、AIサーバ/装置(
図1の400)、基地局(
図1の200)、ネットワークノードの形態で実現することができる。無線装置100、200は、使用例/サービスに応じて移動または固定場所で用いることができる。
【0067】
図3において、無線装置100、200の様々な構成要素、装置/部分、及び/またはモジュールの全体は有線インターフェースを介して互いに接続されるか、または少なくとも一部が通信装置110を介して無線で接続されることができる。例えば、各無線装置100、200において、制御装置120と通信装置110は有線で接続され、制御装置120と第1装置(例えば、130、140)は通信装置110を介して無線で接続することができる。無線装置100、200内の各構成要素、装置/部分、及び/またはモジュールは、1つ以上の要素をさらに含み得る。例えば、制御装置120は、1つ以上のプロセッサ集合によって構成することができる。一例として、制御装置120は、通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(AP;application processor)、電子制御装置(ECU;electronic control unit))、グラフィック処理装置、及びメモリ制御プロセッサの集合によって構成することができる。さらに別の例として、メモリ装置130は、RAM、DRAM、ROM、フラッシュメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、及び/またはそれらの組み合わせによって構成することができる。
【0068】
図4は、本明細書の実現が適用されるUEの例を示す。
【0069】
図4を参照すると、UE100は、
図2の第1無線装置100及び/または
図3の無線装置100または200に対応し得る。
【0070】
UE100は、プロセッサ102、メモリ104、トランシーバ106、1つ以上のアンテナ108、電源管理モジュール110、バッテリ112、ディスプレイ114、キーパッド116、SIM(subscriber identification module)カード118、スピーカ120、及びマイク122を含む。
【0071】
プロセッサ102は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/または動作フローチャートを実現するように構成することができる。プロセッサ102は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/または動作フローチャートを実現するようにUE100の1つ以上の他の構成要素を制御するように構成することができる。無線インターフェースプロトコルの層はプロセッサ102に実現することができる。プロセッサ102は、ASIC、他のチップセット、論理回路、及び/またはデータ処理装置を含み得る。プロセッサ102はアプリケーションプロセッサであり得る。プロセッサ102は、DSP(digital signal processor)、 CPU(central processing unit)、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、モデム(変調及び復調器)の内、少なくとも1つを含むことができる。プロセッサ102の例は、Qualcomm(登録商標)製のSNAPDRAGONTMシリーズプロセッサ、Samsung(登録商標)製のEXYNOSTMシリーズプロセッサ、Apple(登録商標)製のAシリーズプロセッサ、MediaTek(登録商標)製のHELIOTMシリーズプロセッサ、Intel(登録商標)製のATOMTMシリーズプロセッサ、または対応する次世代プロセッサで見つけることができる。
【0072】
メモリ104はプロセッサ102と動作可能するように結合され、プロセッサ102を動作させるための様々な情報を貯蔵する。メモリ104は、ROM、RAM、フラッシュメモリ、メモリカード、貯蔵媒体及び/または他の貯蔵装置を含み得る。実現がソフトウェアで実現されるとき、ここに記載の技術は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/または動作フローチャートを実行するモジュール(手順、機能など)を用いて実現することができる。モジュールはメモリ104に貯蔵され、プロセッサ102によって実行することができる。メモリ104は、プロセッサ102内またはプロセッサ102の外部に実現することができ、この場合技術で知られた様々な方法を介してプロセッサ102と通信的に結合することができる。
【0073】
トランシーバ106はプロセッサ102と動作可能に結合され、無線信号を送信及び/または受信する。トランシーバ106は送信機と受信機を含む。トランシーバ106は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含み得る。トランシーバ106は、1つ以上のアンテナ108を制御して無線信号を送信及び/または受信する。
【0074】
電源管理モジュール110は、プロセッサ102及び/またはトランシーバ106の電源を管理する。バッテリ112は電源管理モジュール110に電力を供給する。
【0075】
ディスプレイ114は、プロセッサ102によって処理された結果を出力する。キーパッド116はプロセッサ102で使用する入力を受信する。キーパッド116はディスプレイ114に表示されえる。
【0076】
SIMカード118は、IMSI(international mobile subscriber identity)と関連キーを安全に貯蔵するための集積回路であり、携帯電話やコンピュータのような携帯電話装置で加入者を識別し、認証するために用いられる。また、多くのSIMカードに連絡先情報を貯蔵することもできる。
【0077】
スピーカ120は、プロセッサ102において処理した音関連結果を出力する。マイク122は、プロセッサ102で用いられる音声関連入力を受信する。
【0078】
<Operating Band:動作帯域>
【0079】
LTE/LTE-Aベースのセルは、E-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)動作帯域(operating band)で動作する。そして、NRベースのセルは、NR帯域で動作する。ここで、DCは、EN-DCと呼ぶことができる。
【0080】
表3は、E-UTRA動作帯域(operating band)の例である。
【0081】
【0082】
NRでの動作帯域は、下記の通りである。
【0083】
表4は、FR1での動作帯域の例である。表4の動作帯域は、LTE/LTE-Aの動作帯域から転換されたリーフレーミング(reframing)動作帯域である。この動作帯域は、FR1動作帯域と称されることができる。
【0084】
【0085】
表5は、FR2での動作帯域の例を示す。以下の表は、高周波で定義された作動帯域を示す。この動作帯域をFR2動作帯域という。
【0086】
【0087】
<Maximum output power>
【0088】
パワークラス1、2、3、4は、UE類型によって以下のように規定される。
【0089】
【0090】
<Carrier Aggregation>
【0091】
以下、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)システムが説明される。
【0092】
キャリアアグリゲーションシステムは、複数のコンポーネントキャリア(CC)をアグリゲーションする。前記のようなキャリアアグリゲーションによって既存セルの意味が変わる。キャリアアグリゲーションによると、セルは、ダウンリンクコンポーネントキャリアとアップリンクコンポーネントキャリアの組み合わせまたは独立的なダウンリンクコンポーネントキャリアを意味することができる。
【0093】
また、キャリアアグリゲーションにおいて、セルは、プライマリセル、セカンダリセル、及びサービングセルに分類されることができる。プライマリセルは、プライマリ周波数で動作するセルを意味する。プライマリセルは、端末が初期接続確立手順または接続再確立手順を実行するセルまたはハンドオーバ手順でプライマリセルとして指示されるセルを意味する。セカンダリセルは、セカンダリ周波数で動作するセルを意味する。RRC接続が設定されると、セカンダリセルを使用して追加無線リソースを提供する。
【0094】
前述したように、キャリアアグリゲーションシステムは、単一搬送波システムと違って複数のCC(Component Carrier)、すなわち、複数のサービングセルをサポートすることができる。
【0095】
キャリアアグリゲーションシステムは、交差搬送波スケジューリング(cross-carrier scheduling)をサポートすることができる。交差搬送波スケジューリング(cross-carrier scheduling)は、特定CCを介して送信されるPDCCHを介して他のCCを介して送信されたPDSCHリソース割当及び/または前記特定CCと基本的に連結されたCCと異なる他のCCを介して送信されたPUSCHのリソース割当を実行することができるスケジューリング方法である。
【0096】
また、キャリアアグリゲーションは、Inter-Band CAとIntra-band CAに分類できる。Inter-Band CAは、互いに異なる動作帯域に存在する各CCを集めて使用する方式であり、Intra-band CAは、同じ運用帯域で各CCを集めて使用する方式である。また、CA技術には、より具体的に、intra-band contiguous CA、intra-band non-contiguous CA及びinter-band non-contiguous CAがある。
【0097】
図5aは、intra-band contiguous CAの一例に対する概念図を示す。
図5bは、intra-band non-contiguous CAの一例に対する概念図を示す。
【0098】
CAは、
図5aに示すintra-band contiguous CAと
図5bに示すintra-band non-contiguous CAに分けられることができる。
【0099】
図6aは、inter-band CAのための低周波数帯域と高周波数帯域の組み合わせの一例に対する概念図を示す。
図6bは、inter-band CAのための類似周波数帯域の組み合わせの一例に対する概念図を示す。
【0100】
inter-band CAは、ii)
図6aに示すinter-band CAの異なるRF(radio frequency)特性を有する低帯域搬送波と高帯域搬送波との間のinter-band CAと、ii)
図6bに示す類似のRF特性のため、各々のCC別に共通のRF端子を使用することができる類似周波数のinter-band CAと、に分けられることができる。
【0101】
inter-band CAの場合、CA構成は、各々、CA帯域幅クラスをサポートする動作帯域の組み合わせである。
【0102】
<Introduction of Dual Connectivity(DC)>
【0103】
最近にはマクロセル基地局とスモールセル基地局のような互いに異なる基地局に端末を同時に連結する方案が研究されている。これを二重接続(DC)という。
【0104】
DCにおいて、プライマリセル(Pcell)に対するeNodeBは、マスターeNodeB(以下、MeNBと称される)と称されることができる。また、セカンダリセル(Scell)のみのためのeNodeBは、セカンダリeNodeB(以下、SeNBと称される)と称されることができる。
【0105】
MeNBにより実現されるプライマリセル(Pcell)を含むセルグループは、マスターセルグループ(MCG)またはPUCCHセルグループ1と称されることができる。SeNBにより実現されるセカンダリセル(Scell)を含むセルグループは、セカンダリセルグループ(SCG)またはPUCCHセルグループ2と称されることができる。
【0106】
一方、SCG(Secondary Cell Group)内のセカンダリセルのうち、端末がUCI(Uplink Control Information)を送信することができるセカンダリセルまたは端末がPUCCHを送信することができるセカンダリセルをスーパーセカンダリセル(スーパーSCell)またはプライマリセカンダリセル(Primary Scell;PScell)ということができる。
【0107】
図7a乃至
図7cは、次世代移動通信サービスのための例示的なアーキテクチャを示す例示図である。
【0108】
図7aを参照すると、端末は、LTE/LTE-AベースのセルとNRベースのセルに二重接続(Dual Connectivity、DC)方式で連結されている。
【0109】
NRベースのセルは、既存の4G移動通信のためのコアネットワーク、すなわち、EPC(Evolved Packet Core)に連結される。
【0110】
図7bを参照すると、
図7aと違って、LTE/LTE-Aベースのセルは、5G移動通信のためのコアネットワーク、すなわち、次世代(NG)コアネットワークに連結される。
【0111】
図7a及び
図7bに示すようなアーキテクチャベースのサービス方式は、NSA(Non-Standalone)という。
【0112】
図7cを参照すると、端末は、NRベースのセルにのみ連結されている。このようなアーキテクチャに基づくサービス方式をSA(Standalone)という。
【0113】
一方、NRにおいて、基地局からの受信はダウンリンクサブフレームを使用し、基地局への送信はアップリンクサブフレームを使用することを考慮することができる。この方法は、paired spectraとunpaired spectraに適用されることができる。paired spectraは、二つの搬送波スペクトラムがダウンリンク及びアップリンク動作に含まれることを意味する。例えば、paired spectraで一つの搬送波は、互いに対を成すダウンリンク帯域とアップリンク帯域を含むことができる。
【0114】
図8は、アップリンク動作帯域を介して送信されるアップリンク信号がダウンリンク動作帯域を介したダウンリンク信号受信に影響を及ぼす状況の例を示す。
【0115】
図8において、IMD(Intermodulation Distortion)は、システムの非線形性または時間変動により引き起こされる2個以上の互いに異なる周波数を含む信号の振幅変調を意味することができる。周波数成分間の相互変調は、高調波歪曲のようにある一側の高調波周波数(整数倍数)だけでなく、原周波数の和と差周波数、そして、その倍数の和と差の周波数で追加的な成分を形成する。
【0116】
図8を参照すると、端末にCAが設定される例を示す。例えば、端末は、3個のダウンリンク動作帯域(UL Band X、Y )と2個のアップリンク動作帯域(DL Band X、Y、Z )に基づいてCAを介した通信を実行することができる。
【0117】
図8に示すように、CAでダウンリンク動作帯域3個を設定してアップリンク動作帯域2個を設定した状況で、端末は、アップリンク動作帯域2個を介してアップリンク信号を送信することができる。この場合、アップリンク信号の周波数帯域に基づいて発生する高調波成分とIMD(Intermodulation Distortion)成分が自体ダウンリンク帯域に落ちることができる。すなわち、
図8の例において、端末がアップリンク信号を送信する時、高調波成分とIMD(Intermodulation Distortion)成分が発生して端末自体のダウンリンク帯域に影響を及ぼすことができる。
【0118】
端末は、ダウンリンク信号を受信する時、端末の各アンテナポートに対する最小平均電力である基準感度電力レベル(REFSENS)を満たすように設定されなければならない。
【0119】
図8に示すように高調波成分(harmonics component)及び/またはIMD成分が発生する場合、端末自分が送信するアップリンク信号によってダウンリンク信号に対するREFSENSが満たされない可能性がある。
【0120】
例えば、端末のダウンリンク信号throughputが基準測定チャネルの最大throughputの95%以上になるようにREFSENSが設定されることができる。高調波成分及び/またはIMD成分が発生すると、ダウンリンク信号処理量が最大処理量の95%以下に減少する可能性がある。
【0121】
<本明細書の開示>
【0122】
Power class3端末がNR CAまたはEN-DC動作を実行する場合、端末で発生する自己干渉が分析され、これに対する緩和された敏感度基準が提案されることができる。
【0123】
したがって、端末の高調波成分とIMD成分が発生するかどうかを判断し、高調波成分及び/またはIMD成分が発生すると、該当周波数帯域に対してMSD(Maximum Sensitivity Degradation)値を定義するため、REFSENSに対する緩和が受信帯域で自体送信信号によって許容されることができる。ここで、MSDは、REFSENSの最大許容減少を意味することができる。CAまたはDCが構成された端末の特定動作帯域に対してMSDが定義された場合、該当動作帯域のREFSENSは、定義されたMSDほど緩和されることができる。
【0124】
本明細書の開示は、CA及びNR EN-DCに設定された端末での自己干渉及び感度緩和量に対する分析結果を提供する。
【0125】
I.Reference sensitivity
【0126】
基準感度電力レベルREFSENSは、処理量が指定された基準測定チャネルに対する要求事項を満たし、または超過すべき全てのUE範ちゅうに対して各UEアンテナポートに適用される最小平均電力である。
【0127】
EN-DCのために、E-UTRA及びNR単一搬送波のCA及び定義されたREFSENS要求事項のMIMO作動は、本明細書のこの節で感度低下例外が許容されない限り、羅列されたEN-DC設定の全てのダウンリンク帯域に適用される。この節に明示された許容された例外は、例外が許容される帯域組み合わせのうち一つを含む高次EN-DC構成組み合わせにも適用される。基準感度例外は、適用可能なREFSENS要求事項に最大感度低下(MSD)を適用して規定される。EN-DC REFSENS要求事項は、定義されたようにQPSK DFT-s-OFDM波形を使用するNRアップリンク送信に対して満たさなければならない。特に指定のない限り、UL割当は、与えられたチャネルBWに対して許容可能な最も低いSCSを使用する。アップリンクに対して構成された最大出力電力に対する制限が適用される。
【0128】
帯域内のEN-DCの場合、この節の受信REFSENS要求事項は、1.4及び3MHz E-UTRA搬送波に適用されない。セルグループ当たり単一搬送波及びセルグループ当たり多重搬送波のinter-band EN-DCの場合、E-UTRA及びNR単一搬送波のCAだけでなく、この節で定義されたREFSENS要求事項のMIMO動作は、この節で感度例外が許容されない限り、ダウンリンク搬送波とアップリンク搬送波活性に全て適用される。
【0129】
inter-band EN-DCの場合、二つのアップリンク搬送波活性化の基準感度要求事項は、NR帯域当たり単一inter-band EN-DC設定のために証明されることが許容される。
【0130】
intra-band contiguous EN-DC設定の場合、基準感度電力レベルREFSENSは、E-UTRA及びNR CGのキャリアに対する処理量が満たすべきUEアンテナポートの各々に適用される最小平均電力である。または、指定されたE-UTRA及びNR基準測定チャネルに対する要求事項を超過する。基準感度要求事項は、UEによりサポートされるEN-DC設定及びアップリンクEN-DC設定に対して活性である全てのアップリンク搬送波及び全てのダウンリンク搬送波に適用される。MCGまたはSCGでアップリンクを使用することができないEN-DC設定またはUEが単一アップリンク動作だけをサポートするEN-DC設定の場合、単一アップリンク送信に基準感度要求事項が適用される。アップリンクがあるセルグループのダウンリンク搬送波(ら)は、アップリンクがないセルグループのダウンリンク搬送波よりアップリンク動作帯域に近く設定されなければならない。
【0131】
感度低下は、intra-band contiguous EN-DC設定に対して許容され、基準感度は、特定アップリンク及びダウンリンクテストポイントに対してのみ定義されてE-UTRA及びNR単一搬送波要求事項は適用されない。
【0132】
同じEN-DC設定の他の帯域部分でUL高調波干渉の影響を受ける帯域に対する感度低下が許容される。Victim帯域(高さ)に対する基準感度例外は、Aggressor帯域(低さ)のアップリンク設定に規定される。
【0133】
同じEN-DC設定の他の帯域部分により受信機高調波混合の影響を受ける帯域に対する感度低下が許容される。Victim帯域(低さ)に対する基準感度例外は、Aggressor帯域(高さ)のアップリンク設定に規定される。
【0134】
クロス帯域孤立問題によって同じEN-DC設定の他の帯域部分のULにより影響を受ける場合、帯域に対する感度低下が許容される。Victim帯域に対する基準感度例外は、指定されたAggressor帯域のアップリンク設定に規定される。
【0135】
NR FR1のEN-DC設定に対して、UEは、下記のような場合、周波数で自分の基本ダウンリンクチャネル帯域幅と重なる相互変調干渉により同時二重アップリンク動作をサポートしない能力を示すことができる。
【0136】
-相互変調次数(intermodulation order)は、2である。
【0137】
-二つの動作帯域が450MHz-960MHzまたは1427MHz-2690MHzである時、相互変調次数は、3である。
【0138】
二重アップリンク動作によって引き起こされた相互変調製品が定義された自体基本ダウンリンクチャネル帯域幅を干渉しないNR FR1のEN-DC設定の場合、UEは、二重及び三重アップリンクモードで動作するように命令される。
【0139】
このようなテストポイントの場合、基準感度水準は、媒介変数MSDの量ほど緩和される。
【0140】
II.MSD for DC
【0141】
1.PC3 DC帯域組み合わせに対する自己干渉分析要約
【0142】
表7及び表8は、3DL/2UL EN-DC作動に対する自体干渉問題があるEN-DC帯域組み合わせを要約したものである。
【0143】
【0144】
【0145】
【0146】
【0147】
【0148】
【0149】
【0150】
【0151】
【0152】
【0153】
【0154】
【0155】
【0156】
【0157】
【0158】
【0159】
【0160】
【0161】
【0162】
【0163】
【0164】
【0165】
【0166】
【0167】
【0168】
【0169】
【0170】
【0171】
【0172】
【0173】
【0174】
2.MSD分析
【0175】
このような3DL/2UL EN-DC NR UEのMSD分析のために、以下の表のように現在UE RF FE構成要素に基づく媒介変数及び減衰水準を仮定する。
【0176】
LTExBands(xDL/1UL、x=1、2、3、4)及びNR 2 Bands(2DL/1UL)basket WIのrel-17DCで、RAN4は、LTEシステムのようにsub-6GHzでNSA UEのための共有アンテナRFアーキテクチャも考慮する。したがって、我々はMSDレベルを導出するために一般的なNSA DC UEに対する共有アンテナRFアーキテクチャを考慮する。また、一般的なNR RFセッションで考慮された一部特定帯域組み合わせでは別途のアンテナRFアーキテクチャが考慮される。
【0177】
LTEとNRとの間のこのような多数のDC帯域組み合わせのMSD分析のために現在UE RF FE構成要素に基づいて下記のような媒介変数及び減衰水準を仮定する。
【0178】
表9は、RF front-end構成要素媒介変数を示す。
【0179】
【0180】
表10は、RF構成要素によるアイソレーション水準を示す。表10は、UE RF Front-end構成要素アイソレーションパラメータを示す。
【0181】
【0182】
このような仮定とテスト設定に基づいて本発明では下記のようなMSDレベルを提案する。表11は、提案されたMSDテスト設定とIMD問題別結果を示す。
【0183】
【0184】
表10のMSD値のオフセットは、±αであり、αは、0、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、...、2.7である。
【0185】
3.MSD値
【0186】
(1)DC_30_n5-n77
【0187】
NRバンドn77の基準感度に影響を及ぼすバンド30及びNRバンドn5により生成されたIMD3がある。また、NRバンドn5の基準感度に影響を及ぼすバンド30及びNRバンドn77により生成されたIMD3及びIMD5がある。
【0188】
要求されるMSDレベル及びテスト設定は、以下の表に示されている。
【0189】
【0190】
NR n77の基準感度に影響を及ぼす帯域n5及び帯域30で生成されたIMD3結果物がある。端末が動作帯域n5及び30のアップリンク帯域を介してアップリンク信号を送信すると、IMD結果物(products)が生成されて動作帯域n77の基準感度が低下される。したがって、基準感度を適用するためにはMSD値が必要である。以下、MSDテーブルは、前記の説明と同じである。
【0191】
(2)DC_8_n28-n79
【0192】
1)DCに対する動作帯域
【0193】
表13は、LTE 1DL/1UL+帯域間のNR 2DL/1ULのDC帯域組み合わせを示す。
【0194】
【0195】
2)DCの動作帯域当たりチャネル帯域幅。表14は、DC LTE 1DL/1UL+帯域間のNR 2DL/1UL当たりサポートされる帯域幅を示す。
【0196】
【0197】
3)共存研究
【0198】
DC_8A-n28AとDC_8A-n79Aの共存研究に基づいて、帯域8+帯域n28の二重アップリンクにより生成された5次IMDもn79帯域の自体Rxに落ちることができ、帯域8+帯域n28の二重アップリンクにより生成された5次IMDも帯域n28の自体Rxに落ちることができる。
【0199】
4)ΔTIB及びΔRIB値
【0200】
DC_8_n28-n79の場合、ΔTIB、c及びΔRIB、c値は、以下の表に示されている。
【0201】
【0202】
【0203】
5)MSD
【0204】
前記で言及したように、ii)帯域n79 Rxへの帯域n28及びB8によるIMD5及びii)帯域n28 Rxへの帯域B8及びn79によるIMD5は、REFSENS緩和のために解決が必要である。下記の値が提案されることができる。
【0205】
図9及び
図10は、帯域8、n28及びn79の組み合わせによる例示的なIMDを示す。
【0206】
表17は、NR FR1(3個帯域)でEN-DCに対する二重アップリンク動作による基準感度例外を示す。
【0207】
【0208】
(3)DC_7_n12-n77
【0209】
NR帯域n77の基準感度に影響を及ぼす帯域7及びNR帯域n12により生成されたIMD3がある。また、IMD4結果物は、n77に影響を及ぼした。しかし、IMD4のMSDは規定されていない。
【0210】
要求されるMSDレベル及びテスト設定は、以下の表に示されている。
【0211】
【0212】
(4)DC_7_n71-n77
【0213】
NR帯域n77の基準感度に影響を及ぼす帯域7及びNR帯域n71により生成されたIMD3がある。また、IMD4結果物は、n77に影響を及ぼした。しかし、IMD4のMSDは規定されていない。
【0214】
要求されるMSDレベル及びテスト設定は、以下の表に示されている。
【0215】
【0216】
(5)DC_5_n2-n41
【0217】
NR帯域n41の基準感度に影響を及ぼす帯域5及びNR帯域n2により生成されたIMD2がある。
【0218】
要求されるMSDレベル及びテスト設定は、以下の表に示されている。
【0219】
【0220】
(6)DC_3_n28-n75
【0221】
NR帯域n75の基準感度に影響を及ぼす帯域3及びNR帯域n28により生成されたIMD5がある。
【0222】
要求されるMSDレベル及びテスト設定は、以下の表に示されている。
【0223】
【0224】
(7)DC_2-5_n2-n41
【0225】
NRバンドn41の基準感度に影響を及ぼすバンド5及びNRバンドn2により生成されたIMD2がある。
【0226】
要求されるMSDレベル及びテスト設定は、以下の表に示されている。
【0227】
【0228】
III.MSD for CA
【0229】
NR CA_n28A-n74A、CA_n74A-n77Aに対する残りのMSD分析のためにシミュレーション仮定に基づく下記のようなMSDを提案することができる。
【0230】
表23は、Rel-17でNR CA帯域組み合わせに対する共存分析を示す。
【0231】
【0232】
このような多数のNR CA組み合わせのMSD分析のために以下の表のような現在UE RF FE構成要素に基づく次の媒介変数及び減衰レベルを仮定することができる。表24及び表25は、sub-6GHzでMSDレベルを導出するためのRF構成要素アイソレーション媒介変数を示す。表24及び表25は、UE RF front-end構成要素媒介変数を示す。
【0233】
【0234】
【0235】
表26は、RF構成要素によるアイソレーションレベルを示す。表21は、UE RF Front-end構成要素媒介変数を示す。
【0236】
【0237】
このような仮定に基づいて、以下の表27及び表28のようなMSDレベルを提案することができる。
【0238】
図11は、バンドn3、n77及びn79の組み合わせによる例示的なIMDを示す。
【0239】
表27及び表28は、自体密集問題に対する提案されたMSDテスト設定及び結果を示す。
【0240】
【0241】
【0242】
DC_8A-41A_n77AまたはDC_8A-41C_n77Aに対する他のNR DC帯域組み合わせ、提案されたMSD及びテスト設定は、下記のように提案されることができる。
【0243】
【0244】
±αの許容誤差は、表11-12、17-22、27-29に表示されたMSD値に適用されることができる。例えば、αは、0、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、...2.0である。すなわち、本明細書で提案するMSD値の範囲は、±αの許容誤差が適用されたMSD値を含むことができる。次の図面は、本発明の具体的な実施例を説明するために作成されたものである。図面に示された特定装置の名称や特定信号/メッセージ/フィールドの名称は、例示に過ぎず、本発明の技術的思想は、下記図面に使われた特定名称に限定されない。
【0245】
図12は、本開示による端末の手順の一例を示す流れ図である。
【0246】
図12を参照すると、ステップS1210乃至S1230が示されている。以下で説明する動作は、端末により実行されることができる。
【0247】
参考までに、S1210ステップは、端末が通信を実行する場合、常に実行されるものではない。例えば、S1210ステップは、端末の受信性能がテストにされた場合にのみ実行されることができる。
【0248】
S1210ステップにおいて、端末は、前記提案されたMSD値をあらかじめ設定できる。例えば、端末は、表11のMSD値をあらかじめ設定できる。例えば、DC_8A-n28A-n79Aダウンリンク帯域とDC_8A-n79Aアップリンク帯域との組み合わせに対して、3.9dBのMSDをダウンリンクバンドn28の基準感度に適用できる。
【0249】
S1220ステップにおいて、端末は、アップリンク信号を送信することができる。
【0250】
DC_8A-n28A-n79Aダウンリンク帯域とDC_8A-n9Aアップリンク帯域との組み合わせが端末に設定されると、端末は、アップリンク動作帯域8及びn79を介してアップリンク信号を送信することができる。
【0251】
S1230ステップにおいて、端末は、ダウンリンク信号を受信することができる。
【0252】
端末は、MSD値が適用されたダウンリンク帯域n28の基準感度に基づいてダウンリンク信号を受信することができる。
【0253】
端末にDC_8A-n28A-n79Aダウンリンク帯域とDC_8A-n79Aアップリンク帯域との組み合わせが設定されると、端末は、ダウンリンク動作帯域n28を介してダウンリンク信号を受信することができる。
【0254】
参考までに、S1220ステップとS1230ステップが実行される順序は、
図12と異なってもよい。例えば、S1230ステップが実行された後、S1220ステップが実行されることができる。または、S1220ステップとS1230ステップを同時に実行することもできる。または、S1220ステップとS1230ステップが部分的に重なることもできる。
【0255】
以下、本発明の実施例による移動通信における装置に対して説明する。
【0256】
例えば、装置は、プロセッサ、トランシーバ、及びメモリを含むことができる。
【0257】
例えば、プロセッサは、メモリ及びプロセッサと動作可能に連結されるように構成されることができる。
【0258】
プロセッサは、次の動作を実行するように設定されている。前記動作は:3個の帯域のうち少なくとも2個の帯域を介してアップリンク信号を送信するステップ;ダウンリンク信号を受信するステップ、前記少なくとも2個の帯域は、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA)-New Radio(NR)Dual Connectivity(EN-DC)が設定されており、前記ダウンリンク信号を受信するために基準感度にMaximum Sensitivity Degradation(MSD)値が適用され、前記MSD値は、i)帯域30、n5及びn77の第1の組み合わせ、ii)帯域8、n28及びn79の第2の組み合わせ、iii)帯域7、n12及びn77の第3の組み合わせ、iv)帯域7、n71及びn77の第4の組み合わせ、v)帯域5、n2及びn41の第5の組み合わせ、vi)帯域3、n28及びn75の第6の組み合わせのためにあらかじめ設定されている。
【0259】
以下、本発明の実施例による移動通信におけるプロセッサに対して説明する。
【0260】
プロセッサは、次の動作を実行するように設定されている。前記動作は:3個の帯域のうち少なくとも2個の帯域を介してアップリンク信号を送信するステップ;ダウンリンク信号を受信するステップ、前記少なくとも2個の帯域は、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA)-New Radio(NR)Dual Connectivity(EN-DC)が設定されており、前記ダウンリンク信号を受信するために基準感度にMaximum Sensitivity Degradation(MSD)値が適用され、前記MSD値は、i)帯域30、n5及びn77の第1の組み合わせ、ii)帯域8、n28及びn79の第2の組み合わせ、iii)帯域7、n12及びn77の第3の組み合わせ、iv)帯域7、n71及びn77の第4の組み合わせ、v)帯域5、n2及びn41の第5の組み合わせ、vi)帯域3、n28及びn75の第6の組み合わせのためにあらかじめ設定されている。
【0261】
以下、本発明の一部実施例による無線通信システムにおいて、通信のための複数の命令語を格納した非一時的コンピュータで読み取り可能な媒体に対して説明する。
【0262】
本開示のさまざまなの実施例によると、本開示の技術的特徴は、ハードウェアで直接実現されることもでき、プロセッサにより実行されるソフトウェアで実現されることもでき、またはこれらの組み合わせで実現されることもできる。例えば、無線通信において、無線装置により実行される方法は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせで実現されることができる。例えば、ソフトウェアは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスター、ハードディスク、移動式ディスク、CD-ROMまたはその他の格納媒体に格納されることができる。
【0263】
格納媒体の一部例は、プロセッサが格納媒体から情報を読み取ることができるようにプロセッサに連結される。その代案として、格納媒体は、プロセッサに統合されることができる。プロセッサと格納媒体は、ASICに位置できる。他の例として、プロセッサと格納媒体は、別個の構成要素として位置できる。
【0264】
コンピュータで読み取り可能な媒体は、有形的でかつ非一時的コンピュータで読み取り可能な格納媒体を含むことができる。
【0265】
例えば、非一時的コンピュータで読み取り可能な媒体は、SDRAM(synchronous dynamic random access memory)、ROM(read-only memory)、NVRAM(non-volatile random access memory)、電気的に消去可能なプログラム可能(electrically erasable programmable)のようなRAM(random access memory)、読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気または光学データ格納媒体、または命令やデータ構造を格納するのに使用することができるその他の媒体を含むことができる。また、非一時的コンピュータで読み取り可能な媒体は、前記の組み合わせを含むことができる。
【0266】
また、本明細書に記述された方法は、命令語またはデータ構造の形態でコードを伝達しし、またはコンピュータによりアクセス、読み取り及び/または実行されることができるコンピュータで読み取り可能な通信媒体により少なくとも部分的に実現されることができる。
【0267】
本発明の一部実施例によると、非一時的コンピュータで読み取り可能な媒体は、複数の命令語を格納している。格納された複数の命令語は、基地局のプロセッサにより実行されることができる。
【0268】
格納された複数の命令語は、基地局にとって、
【0269】
本開示は、多様な有利な効果を有することができる。
【0270】
例えば、本明細書の開示を実行することによって、UEは、MSD値を適用することで、二重アップリンクで信号を送信することができる。
【0271】
本明細書の具体的な例示を介して得ることができる効果は、以上で羅列された効果に制限されない。例えば、関連した技術分野の通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本明細書から理解し、または誘導できる多様な技術的効果が存在できる。それに応じて、本明細書の具体的な効果は、本明細書に明示的に記載されたものに制限されずに、本明細書の技術的特徴から理解され、または誘導されることができる多様な効果を含むことができる。
【0272】
本開示内容の請求範囲は、多様な方式で組み合わせられることができる。例えば、本開示の方法請求項の技術的特徴は、装置で実現または実行されるように結合されることができ、装置請求項の技術的特徴は、方法で実現または実行されるように結合されることができる。また、方法請求項(等)及び装置請求項(等)の技術的特徴は、装置で実現され、または実行されるように結合されることができる。また、方法請求項(等)及び装置請求項(等)の技術的特徴は、方法で実現され、または実行されるように結合されることができる。他の実現は、次の請求範囲内にある。