(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240716BHJP
【FI】
G06Q30/0601
(21)【出願番号】P 2022090319
(22)【出願日】2022-06-02
【審査請求日】2023-03-01
【審判番号】
【審判請求日】2023-10-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520177046
【氏名又は名称】Stamp株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】村本 章憲
【合議体】
【審判長】佐藤 智康
【審判官】緑川 隆
【審判官】木方 庸輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-142939(JP,A)
【文献】特開2021-9652(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1565059(KR,B1)
【文献】特開2021-26365(JP,A)
【文献】特表2018-506787(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品又は役務の予約を支援する情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
第1の受付ステップでは、単体の第1のユーザ
の端末操作に基づき、互いに異なる複数種の前記商品又は役務
の組み合わせの指定を受け付け、
ここで、互いに異なる複数種の前記商品又は役務
のそれぞれは、宿泊サービス、飲食サービス、チケット、理美容サービス、医療サービス、レジャーサービス及びモビリティサービスからなる群から選択され
、かつ、互いに異なる複数種の前記商品又は役務のそれぞれが、前記第1のユーザの端末操作によって選択されるものであり、
表示制御ステップでは、前記第1の受付ステップで指定を受け付けた互いに異なる複数種の前記商品又は役務
の組み合わせを、一覧性を有して第2のユーザに視認可能に表示させるとともに、互いに異なる複数種の前記商品又は役務
の組み合わせの全部に対応するオブジェクト又はリンクを前記第2のユーザが視認可能に表示させ、ここで、互いに異なる複数種の前記商品又は役務
の組み合わせと、前記オブジェクト又はリンクと、は同一の画面に表示され、
第2の受付ステップでは、前記第2のユーザによって前記オブジェクトが操作されたこと又は前記リンクにアクセスされたことによって、互いに異なる複数種の前記商品又は役務
の組み合わせの全部に対する予約を受け付け、
決済登録ステップでは、前記第2の受付ステップで受け付けた予約に対しての決済を登録し、
分配ステップでは、前記決済登録ステップにおける決済金額の一部を前記第1のユーザに分配する、情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記オブジェクト又は前記リンクは、SNSの操作画面上に表示される、情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、さらに予測ステップを実行するように構成され、
前記予測ステップでは、前記第2のユーザの前記商品又は役務の閲覧の実績及び/又は前記決済の登録の実績をもとに、閲覧及び/又は決済を行った商品又は役務とは異なる種類の商品又は役務の需要を予測する、情報処理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、さらに生成ステップを実行するように構成され、
前記生成ステップでは、予測された前記需要に基づき、2以上の商品又は役務の組み合わせを生成する、情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の受付ステップでは、単体の前記第1のユーザから、互いに異なる複数種の前記商品又は役務
の組み合わせとして、宿泊サービス、飲食サービス、チケット、理美容サービス、医療サービス、レジャーサービス及びモビリティサービスからなる群から選択される3種以上の商品又は役務
の組み合わせを受け付け、
前記表示制御ステップでは、前記3種以上の商品又は役務
の組み合わせを、一覧性を有して前記第2のユーザに視認可能に表示させるとともに、前記3種以上の商品又は役務
の組み合わせの全部に対応するオブジェクト又はリンクを前記第2のユーザが視認可能に表示させ、ここで、前記3種以上の商品又は役務
の組み合わせと、前記オブジェクト又はリンクと、は同一の画面に表示さる、情報処理システム。
【請求項6】
商品又は役務の予約を支援する情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
表示制御ステップでは、前記商品又は役務を予約するユーザが視認可能に表示させ、ここで、前記商品又は役務は、宿泊サービス、飲食サービス、チケット、理美容サービス、医療サービス、レジャーサービス及びモビリティサービスからなる群から選択される2種以上を含み、
受付ステップでは、前記ユーザからの前記商品又は役務に対する予約を受け付け、
決済登録ステップでは、前記受付ステップで受け付けた予約に対しての決済を登録し、
予測ステップでは、前記ユーザの前記商品又は役務の閲覧の実績及び/又は前記決済の登録の実績をもとに、閲覧及び/又は決済を行った商品又は役務とは異なる種類の商品又は役務の需要を予測する、情報処理システム。
【請求項7】
情報処理方法であって、
請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを備える、方法。
【請求項8】
プログラムであって、
コンピュータに請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
需要者に対して商品や役務の提供を円滑化するために、従来、種々の予約システムが開拓されてきた。たとえば、特許文献1には、入手可能性が限られた製品と消費者とをマッチングさせるシステムとして、SNS(ソーシャルネットワークサービス;Social Network Service)等を介した告知等を行った上で予約を受け付ける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、需要者が商品等の予約を行うに際し、依然として、より効果的な仕組みを構築する余地がある。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、需要者が商品等の予約を行うに際し、より有効な情報処理システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、商品又は役務の予約を支援する情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を備える。制御部は、次の各ステップを実行するように構成される。第1の受付ステップでは、第1のユーザからの商品又は役務の指定を受け付ける。表示制御ステップでは、第1の受付ステップで指定を受け付けた商品又は役務を第2のユーザが視認可能に表示させる。第2の受付ステップでは、第2のユーザからの商品又は役務に対する予約を受け付ける。決済登録ステップでは、第2の受付ステップで受け付けた予約に対しての決済を登録する。分配ステップでは、決済登録ステップにおける決済金額の一部を第1のユーザに分配する。
【0007】
上記態様によれば、需要者が商品等の予約を行うに際し、より有効な情報処理システム等が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システム100を表す構成図である。
【
図2】第1のユーザ端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】サーバ3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。
【
図5】情報処理システム100の実行する情報処理を説明するためのアクティビティ図である。
【
図6】第2のユーザ端末2に示される表示画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。
【0014】
1.1 情報処理システム100
図1は、本実施形態に係る情報処理システム100を表す構成図である。情報処理システム100は第1のユーザ端末1と、第2のユーザ端末2と、サーバ3と、事業者端末4とを備え、これらがネットワーク5を通じて接続されている。これらの構成要素についてさらに説明する。なお、情報処理システム100に例示されるシステムとは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。したがって、サーバ3単体であってもシステムの一例となる。
【0015】
1.1 第1のユーザ端末1
第1のユーザ端末1は、予約に係る商品や役務の指定を行う第1のユーザが所持する端末である。例えば、第1のユーザ端末1は、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ等が想定されるが、その詳細は限定されるものではない。
【0016】
図2は、第1のユーザ端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。
第1のユーザ端末1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、表示部14と、入力部15とを有し、これらの構成要素が第1のユーザ端末1の内部において通信バス10を介して電気的に接続されている。通信部11、記憶部12及び制御部13の説明は、後述の、サーバ3における通信部31、記憶部32及び制御部33と略同様のため省略する。
【0017】
表示部14は、例えば、第1のユーザ端末1の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部14は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、端末の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。ここでは、表示部14は、第1のユーザ端末1の筐体に含まれるものとして説明する。
【0018】
入力部15は、第1のユーザ端末1の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部15は、表示部14と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部15がユーザによってなされた操作入力を受け付ける。当該入力が命令信号として、通信バス10を介して制御部13に転送され、制御部13が必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。
【0019】
なお、この第1のユーザ端末1には緯度経度情報を発信する機能が備えられていてもよい。
具体的には、第1のユーザ端末1には、GPS(Global Positioning System)等の信号を発信することができる機能が備えられていてもよい。
また、第1のユーザ端末1は、たとえばコードなどを読み出すカメラ機能などや、NFC(Near Field Communication)タグ等の各種タグを読み出し可能なリーダーを有していてもよい。
【0020】
1.2 第2のユーザ端末2
第2のユーザ端末2は、商品や役務の予約を行うユーザが所持する端末である。例えば、第2のユーザ端末2は、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ等が想定されるが、その詳細は限定されるものではない。なお、
図1において第2のユーザ端末2はスマートフォン単体(2-1,2-2,・・・2-n)の集合体として記載しているが、本明細書においては端末単体を第2のユーザ端末2と表記することもある。
【0021】
第2のユーザ端末2のハードウェア構成は、前述の第1のユーザ端末1のハードウェア構成と同様である場合が例示される。すなわち、第2のユーザ端末2は
図2で示される各種構成(通信部、記憶部、制御部、表示部、入力部および通信バス)を有していてもよいが、ここでは省略のため、説明を割愛する。
【0022】
1.3 サーバ3
図3は、サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有し、これらの構成要素がサーバ3の内部において通信バス30を介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
【0023】
通信部31は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ3は、通信部31を介して、第1のユーザ端末1や第2のユーザ端末2等とネットワーク5を介して種々の情報を通信する。
【0024】
記憶部32は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部33によって実行されるサーバ3に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。特に、記憶部32は、制御部33によって実行されるサーバ3に係る種々のプログラム等を記憶している。
【0025】
制御部33は、サーバ3に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部33は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部33は、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、サーバ3に係る種々の機能を実現する。すなわち、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、2.節においてさらに詳述する。なお、制御部33は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部33を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0026】
1.4 事業者端末4
事業者端末4は、商品や役務を提供する事業者が所持する端末である。例えば、事業者端末4は、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ等が想定されるが、その詳細は限定されるものではない。事業者端末4のハードウェア構成は、前述の第1のユーザ端末1のハードウェア構成と同様である場合が例示される。すなわち、事業者端末4は
図2で示される各種構成(通信部、記憶部、制御部、表示部、入力部および通信バス)を有していてもよいが、ここでは省略のため、説明を割愛する。
【0027】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。
【0028】
図4は、サーバ3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。具体的には、情報処理システム100の一例であるサーバ3は、受付部331と、表示制御部332と、決済登録部333と、分配部334と、予測部335と、生成部336と、記憶管理部337とを備えるものである。
【0029】
受付部331は、ユーザの端末操作等を契機に種々の情報を受け付ける。典型的には、第1のユーザから予約に係る商品又は役務の指定を受け付けたり(第1の受付ステップとも称する。)、第2のユーザから商品又は役務に対する予約を受け付けたりする。(第2の受付ステップとも称する。)。詳細については追って説明する。
【0030】
表示制御部332は、種々の表示情報を生成して、ユーザが視認可能な表示内容を制御するように構成される。典型的には、表示制御部332は、前述の第1の受付ステップで受け付けた商品又は役務を第2のユーザが視認可能に表示させる。なお、表示情報とは、画面、画像、アイコン、テキスト等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された情報そのものでもよいし、例えば第1のユーザ端末1や第2のユーザ端末2に画面、画像、アイコン、テキスト等を表示させるためのレンダリング情報であってもよい。
【0031】
決済登録部333は、ユーザが商品又は役務の予約の決済を行ったことを登録する。
なお、この登録の内容についてはサーバ3中の記憶部32に記憶するように、制御部33が制御することができる。典型的には、この記憶管理部337がこの制御を担う。
【0032】
分配部334は、決済登録部333が登録した決済金額の一部を第1のユーザに分配する。係る情報処理の詳細は追って説明することとする。
【0033】
予測部335は、第2のユーザの商品又は役務の閲覧の実績及び/又は決済の登録の実績をもとに、閲覧及び/又は決済を行った商品又は役務とは異なる種類の商品又は役務の需要を予測する。この情報処理の詳細は追って説明することとする。
【0034】
生成部336は、前述の予測部335によって予測された需要に基づき、2以上の商品又は役務の組み合わせを生成する。この情報処理の詳細は追って説明することとする。
【0035】
記憶管理部337は、本実施形態の情報処理システム1に関連する、記憶すべき種々の情報について管理するように構成される。典型的には、記憶管理部337は、第1のユーザや第2のユーザ、登録事業者の属性や個人情報、情報処理の過程で生じた入力・出力事項を記憶領域に記憶させるように構成される。この記憶領域は、たとえばサーバ3の記憶部32や各種端末の記憶部が例示されるが、この記憶領域は必ずしも情報処理システム1のシステム内である必要はなく、記憶管理部337は、種々の情報を外部記憶装置などに記憶するように管理することもできる。
【0036】
3.情報処理方法
本節では、前述した情報処理システム100の実行する情報処理方法の各ステップについて説明を行う。
【0037】
[第1実施形態]
まず、本実施形態の情報処理システム100は、以下に示すものである。
商品又は役務の予約を支援する情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
第1の受付ステップでは、第1のユーザからの前記商品又は役務の指定を受け付け、
表示制御ステップでは、前記第1の受付ステップで指定を受け付けた前記商品又は役務を第2のユーザが視認可能に表示させ、
第2の受付ステップでは、前記第2のユーザからの前記商品又は役務に対する予約を受け付け、
決済登録ステップでは、前記第2の受付ステップで受け付けた予約に対しての決済を登録し、
分配ステップでは、前記決済登録ステップにおける決済金額の一部を前記第1のユーザに分配する、情報処理システム。
【0038】
ここで、第1のユーザと第2のユーザとの関係性は適宜設定することができるが、典型的には第1のユーザはSNS等で人気を博するインフルエンサーであり、第2のユーザは当該インフルエンサーのフォロワーである。ただし、この第1のユーザと第2のユーザの関係性はこれには限られず、たとえば第1のユーザと第2のユーザが友人関係や、親子関係であってもよい。また、両ユーザが同僚であったり、同じ地域コミュニティに属する関係であったりしてもよい。
この情報処理システム100の実行する情報処理の各ステップについて、
図5を用いて説明する。
【0039】
図5は、情報処理システム100の実行する情報処理を説明するためのアクティビティ図である。
図5中のアクティビティA101に示されるように、まず、第1のユーザ端末1より予約に係る商品や役務の指定を行う。すなわち、本実施形態の情報処理システム100においては、事前に予約が可能な商品や役務に関する情報が蓄積されており、第1のユーザは、この蓄積された情報の中から自身が指定する商品や役務を指定することができる。なお、このような事前の商品や役務に関する情報の蓄積は、事業者端末4による操作を介して行うことができる。
【0040】
ここで、予約を行うことができる商品又は役務は、宿泊サービス、飲食サービス、チケット、理美容サービス、医療サービス、レジャーサービス及びモビリティサービスからなる群から選択される1種以上を含む。
【0041】
宿泊サービスとしては、ホテルや旅館、ペンション等への宿泊に関する役務を含んでもよく、上述の第1のユーザが指定する内容は、これら宿泊施設内における宿泊場所のグレードや宿泊日数等の詳細を含んでいてもよい。飲食サービスとしては、レストラン等における飲食物の提供を含んでもよく、第1のユーザが指定する内容は、このレストランにおける席の確保や、実際に提供される料理(コース料理等)が含まれていてもよい。チケットとしては、音楽イベントや博覧会への参加チケットのほか、映画館や博物館への入場チケット、電車や飛行機を利用するための交通チケット等が含まれてもよい。理美容サービスとしては、エステや美容院におけるサービス提供が含まれてもよい。医療サービスとしては、病院や診療所における医療行為の提供が含まれてもよい。レジャーサービスとしては、ゴルフやマリンスポーツ等のアクティビティに関するサービスや、キャンプ場やスキー場における各種サービスが含まれてもよい。モビリティサービスとしては、カーシェアやレンタカーのほか、レンタサイクル等に関するサービスが含まれてもよい。
なお、本明細書では「商品又は役務」を簡略的に表すために「商品等」との文言で説明することがある。
【0042】
本実施形態の情報処理システム100により予約を行うことができる商品又は役務の種類は宿泊サービス、飲食サービス、チケット、理美容サービス、医療サービス、レジャーサービス及びモビリティサービスからなる群から選択される2種以上であってもよく、3種以上であってもよく、4種以上であってもよく、5種以上であってもよい。また、本実施形態の情報処理システム100は、列挙した商品又は役務の種類のすべてについて予約可能に構成されていてもよい。
【0043】
また、この商品等の指定は、典型的には第1のユーザ端末1に表示された画面に対する操作により行われる。より具体的な例としては、サーバ3の表示制御部332が、上述の各種商品やサービスが一覧性を有して第1のユーザ端末1の表示部14に表示されるように表示制御を行い、第1のユーザ端末1を扱う第1のユーザが、この表示された商品や役務の少なくとも一部を選択(指定)することにより、このアクティビティが達成される。また、このように第1のユーザ端末1の画面に対する操作により商品や役務の指定が行われることから、サーバ3の受付部331は、この指定された商品や役務とともに、指定を行ったユーザのIDとともに、指定に係る情報を受け付けることができる。
なお、後述するように、この商品や役務の指定は、複数の商品や役務を組み合わせて指定することも可能である。
【0044】
このように第1のユーザ端末1によってなされた商品又は役務の指定について、サーバ3の受付部331が受け付けると、続いて、サーバ3の表示制御部332は、第2のユーザ端末2に指定された商品等が表示されるように制御する(アクティビティA102~A103)。
【0045】
この表示制御の具体的態様について、
図6を用いて説明する。
図6は、第2のユーザ端末2に示される表示画面の一例である。
図6で示される表示画面Dは、典型的にはSNS空間を表示する画面である。
図6中、「ユーザ: 旅行好男」として示されているのは、前述の商品等を指定した第1のユーザであり、表示画面Dにおいては、この第1のユーザのアイコンとともに示されている。
【0046】
ここで、本実施形態においては、表示制御部332は、受付部331で指定を受け付けた商品又は役務に対応するオブジェクト又はリンクを第2のユーザが視認可能に表示させてもよい。
また、受付部331は、オブジェクトが操作されたこと又はリンクにアクセスされたことによって、予約を受け付けてもよい。
【0047】
すなわち、
図6における表示画面Dでは、航空チケット、レンタサイクル、飲食サービス、宿泊サービス、レジャーサービスのそれぞれの予約が可能なボタン(ボタンBT1~BT5)が示されており、この表示画面Dに接した第2のユーザは、このボタンをクリック操作等で押下することにより予約を行うことができる。換言すれば、表示制御部332は、受付部331で指定を受け付けた商品又は役務に対応するオブジェクトとして上述のボタンを表示させる。典型的な例では、第2のユーザが、予約が可能なボタンを押下することにより、特定の商品や役務を予約することが可能な他の表示画面に遷移する。この他の表示画面に対して第2のユーザが予約操作と決済操作を行うことにより特定の商品等に対する予約(購入)が完了する。なお、ここでの予約はサーバ3の受付部331が受け付け、決済内容ついてはサーバ3の決済登録部333が登録を行う(アクティビティA105~A106)。
なお、このような予約の受け付けを行うステップの契機となるアクションとして、
図6には、一例としてボタンのようなオブジェクトの操作を示したが、これに代えて、商品や役務と、第1のユーザとが紐付くリンクなどを表示させ、これに対するアクセス等で達成されてもよい。
【0048】
ここで、
図6に示される通り、第1のユーザによる指定を受け付けた商品又は役務に対応するオブジェクト又はリンクは、SNSの操作画面上に表示される。これにより、第1のユーザをSNS上でフォローしたり、注目したりする第2のユーザが、第1のユーザによって指定を受けた商品又は役務に注意を向けやすくなる。
【0049】
なお、このようなオブジェクトやリンクが表示されるSNSについては、第2のユーザが前述のオブジェクトやリンクを視認可能であれば、その種類はとくに制限されない。SNSの代表例としては各種ブログや、Facebook(登録商標)、LINE(登録商標)、Twitter(登録商標)、Instagram(登録商標)、LinkedIN(登録商標)、TikTok(登録商標)等を挙げることができるが、これには限られない。その他、たとえば、サーバ3を運営する事業主体等が独自に開設したSNSであってもよい。
【0050】
また、
図6に示されるように表示制御部332は、単体の第1のユーザが指定した、互いに異なる複数種の商品又は役務を、一覧性を有して第2のユーザに視認可能に表示させることができる。さらに、受付部331は、第2のユーザから、互いに異なる複数種の商品又は役務の一部又は全部の予約を受け付けることができる。
【0051】
すなわち、表示画面Dに接した第2のユーザは、ボタンBT1~BT5のそれぞれを操作することによって、各商品やサービスを予約することもできるし、「一括予約」と示されたボタンBT6を操作することによって、第1のユーザが指定した複数の商品等の予約を行うこともできる。
このように複数の商品等の予約を行う場合であっても、商品や役務のそれぞれに係る詳細(宿泊サービスにおける滞在期間やグレード、飛行機チケットに係るグレード、レストランのコース等)を設定できるように所定の画面に遷移してもよい。
【0052】
このようにして特定の商品等(もしくは商品等の組合せ)の予約と、決済の登録が行われた後、サーバ3の分配部334は、決済登録ステップにおける決済金額の一部を第1のユーザに分配する(アクティビティA107)。
このアクティビティを実行するにあたっては、たとえば、事前に第1のユーザの口座情報がサーバ3の記憶部32に記憶されており、係る第1のユーザの口座に決済金額の一部が振り込まれることで達成される。第1のユーザに、分配される額は適宜設定することができるが、たとえば、決済登録ステップにおける決済金額の0.5%~15%の範囲であってもよく、1%~13%の範囲であってもよく、2%~10%の範囲であってもよい。
【0053】
また、分配部334は前述の第1のユーザ以外の者に対して分配を行うこともできる。たとえば、情報処理システム100を管理・運営する事業者に対して決済登録ステップにおける決済金額の所定の額を分配することもできる。
また、分配の残分は、通常、事業者に対して振り込まれる。この情報処理の流れは、従前の予約システムで用いられる処理に応じて実行されればよい。
【0054】
このような分配が行われると、サーバ3の表示制御部332は第1のユーザ端末1に対して分配額を表示させ、第2のユーザ端末2に対しては、予約完了画面を表示する(アクティビティA108、A109、A111)。また、予約された内容、決済内容、分配内容等の各アクティビティで実行された処理の詳細については、サーバ3の記憶管理部337により、記憶部32にデータとして格納される(アクティビティA110)。
【0055】
このように、本実施形態の情報処理システム100では、第1のユーザに対して特定の額が分配される仕組みとなっているため、第1のユーザが商品や役務を他者にレコメンドするモチベーションが高められる。一方、第2のユーザは、第1のユーザがレコメンドしているという事実を根拠に商品等を選定することができる点で、予約を行うにあたってのモチベーションが高められる。
このような観点で、本実施形態では、需要者が商品等の予約を行うに際し、より有効な情報処理システム100が達成されているといえる。
【0056】
また、本実施形態の情報処理システム100は次のような機能を有していてもよい。
すなわち、サーバ3の予測部335は、第2のユーザの商品又は役務の閲覧の実績及び/又は決済の登録の実績をもとに、閲覧及び/又は決済を行った商品又は役務とは異なる種類の商品又は役務の需要を予測するように構成されてもよい。
典型的な例を挙げると、本実施形態の情報処理システム100は前述の通り、複数の種類の商品や役務について予約可能に構成され得る。一例を挙げて説明すると、ある地域において、展示会の予約チケットに関する予約ページの閲覧が増大する場合や、チケットの予約が殺到した場合では、その展示会場付近の宿泊施設についての需要が増大することが考えられる。換言すれば、本実施形態の予測部335は、第2のユーザによって閲覧・予約・決済された商品や役務の提供される地理的条件や時間的条件を参照情報としつつ、他の商品又は役務の需要を予測することが可能である。
なお、このように予測部335が予測した内容は、たとえば事業者端末4を扱う事業者が視認可能となるように構成されてもよい。すなわち、サーバ3の表示制御部332は、事業者端末4の表示部に予測内容を表示するように構成されてもよい。
【0057】
また、サーバ3の生成部336は、前述の予測部335によって予測された需要に基づき、2以上の商品又は役務の組み合わせを生成するように構成されてもよい。
たとえば、生成部336は、あるタイミングで需要が高まる商品等と、需要が低迷する商品等とをパッケージとして組み合わせることができる。このようなパッケージは典型的には地域活性等を目的として扱われ、必要に応じて、第1のユーザ端末1に該パッケージが表示されるように制御してもよい。
すなわち、このパッケージを認識した第1のユーザが改めてこのパッケージを指定することにより、前述の第1の受付ステップを行うことも可能である。
この組合せは商品同士、役務同士、商品と役務の組合せのいずれであってもよい。また、生成部336は係るパッケージの経済的価値を勘案しながら、推奨価格を設定することも可能である。
【0058】
なお、情報処理システム100は以下に示される形態であってもよい。
【0059】
[第2実施形態]
すなわち、第2実施形態に係る情報処理システム100は、以下に示すものである。
商品又は役務の予約を支援する情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
表示制御ステップでは、前記商品又は役務を予約するユーザが視認可能に表示させ、ここで、前記商品又は役務は、宿泊サービス、飲食サービス、チケット、理美容サービス、医療サービス、レジャーサービス及びモビリティサービスからなる群から選択される2種以上を含み、
受付ステップでは、前記ユーザからの前記商品又は役務に対する予約を受け付け、
決済登録ステップでは、前記受付ステップで受け付けた予約に対しての決済を登録し、
予測ステップでは、前記ユーザの前記商品又は役務の閲覧の実績及び/又は前記決済の登録の実績をもとに、閲覧及び/又は決済を行った商品又は役務とは異なる種類の商品又は役務の需要を予測する、情報処理システム。
【0060】
第2実施形態の情報処理システム100においては、サーバ3の表示制御部332は、予約するユーザが上述の2種以上の商品又は役務を視認可能に表示させ、受付部331と、決済登録部333とが、商品等の予約受付と決済とを実行する。また、予測部335が、ユーザの商品等の閲覧の実績や、決済の登録の実績をもとに、閲覧や決済を行った商品又は役務とは異なる種類の商品又は役務の需要を予測する。なお、本第2実施形態における「ユーザ」は、第1実施形態では「第2のユーザ」に相当する。
【0061】
情報処理システム100において、各々の機能は第1実施形態と同様であるが、当該第2実施形態においては第1のユーザに対しての分配に係る情報処理の有無は任意である。係る第2実施形態の情報処理システム100によれば、ユーザが2種以上の商品等から選別して行った予約や、ユーザによる商品等の閲覧の実績をもとに、他の商品等の予測を行うことができる。
このような観点で、本実施形態においても、需要者が商品等の予約を行うに際し、より有効な情報処理システム100が達成されているといえる。
【0062】
4.その他
その他、情報処理システム100に関して、以下のような態様を採用してもよい。
【0063】
以上の実施形態では、情報処理システム100の構成として説明したが、コンピュータに情報処理システム100の各ステップを実行させるプログラムが提供されてもよい。
【0064】
以上の実施形態では、サーバ3の予測部335が、決済の登録の実績をもとに、決済を行った商品又は役務とは異なる種類の商品又は役務の需要を予測するように構成される態様を示したが、予測を行う商品又は役務は、決済を行った商品又は役務と同種であってもよい。たとえば、ある地域におけるホテルについての予約・決済の実績が増大したことを契機に、同種のサービスである近隣の旅館についての需要が増大することを予測するように構成されてもよい。
【0065】
以上の実施形態では、サーバ3の予測部335が、決済の登録の実績をもとに、決済を行った商品又は役務とは異なる種類の商品又は役務の需要を予測するように構成される態様を示したが、予測部335は、この決済の登録の実績以外をさらに参照情報に含ませることで、需要の予測精度を高めてもよい。たとえば、予測精度を高める際に用いる情報とは、気候情報や交通情報等が例示される。
【0066】
以上の実施形態では、サーバ3の分配部334が、第1のユーザなどに決済額の一部を分配する態様を示したが、たとえば、情報処理システム100は第2のユーザが予約をキャンセルする場合に備えて、決済額の分配のタイミングを調整することができる。すなわち、予約に係る商品や役務の提供が行われるタイミングの後を見計らって、分配の処理を行うこともできる。なお、このようにキャンセルが行われた場合は、決済額が第2のユーザに返還される処理が行われるように構成されてもよい。
【0067】
以上の実施形態では、第1のユーザ、第2のユーザ及び事業者が互いに異なる者である態様を示したが、例示的な実施形態においては、これらが同一の者であってもよい。すなわち、第1のユーザと第2のユーザとが同一であってもよく、その場合、あるユーザは、自身の指定した商品等を予約することが可能である。また、第1のユーザと事業者が同一であってもよく、事業者自身の商品等を指定し、これを第2のユーザに表示させることも可能である。
【0068】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0069】
(1)商品又は役務の予約を支援する情報処理システムであって、制御部を備え、前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、第1の受付ステップでは、第1のユーザからの前記商品又は役務の指定を受け付け、表示制御ステップでは、前記第1の受付ステップで指定を受け付けた前記商品又は役務を第2のユーザが視認可能に表示させ、第2の受付ステップでは、前記第2のユーザからの前記商品又は役務に対する予約を受け付け、決済登録ステップでは、前記第2の受付ステップで受け付けた予約に対しての決済を登録し、分配ステップでは、前記決済登録ステップにおける決済金額の一部を前記第1のユーザに分配する、情報処理システム。
【0070】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記表示制御ステップでは、前記第1の受付ステップで指定を受け付けた前記商品又は役務に対応するオブジェクト又はリンクを前記第2のユーザが視認可能に表示させ、前記第2の受付ステップでは、前記オブジェクトが操作されたこと又は前記リンクにアクセスされたことによって、前記予約を受け付ける、情報処理システム。
【0071】
(3)上記(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記オブジェクト又は前記リンクは、SNSの操作画面上に表示される、情報処理システム。
【0072】
(4)上記(1)ないし(3)のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、前記商品又は役務は、宿泊サービス、飲食サービス、チケット、理美容サービス、医療サービス、レジャーサービス及びモビリティサービスからなる群から選択される1種以上を含む、情報処理システム。
【0073】
(5)上記(4)に記載の情報処理システムにおいて、前記表示制御ステップでは、単体の前記第1のユーザが指定した、互いに異なる複数種の前記商品又は役務を、一覧性を有して前記第2のユーザに視認可能に表示させ、前記第2の受付ステップでは、前記第2のユーザから、互いに異なる複数種の前記商品又は役務の一部又は全部の予約を受け付ける、情報処理システム。
【0074】
(6)上記(4)又は(5)に記載の情報処理システムにおいて、前記制御部は、さらに予測ステップを実行するように構成され、前記予測ステップでは、前記第2のユーザの前記商品又は役務の閲覧の実績及び/又は前記決済の登録の実績をもとに、閲覧及び/又は決済を行った商品又は役務とは異なる種類の商品又は役務の需要を予測する、情報処理システム。
【0075】
(7)上記(6)に記載の情報処理システムにおいて、前記制御部は、さらに生成ステップを実行するように構成され、前記生成ステップでは、予測された前記需要に基づき、2以上の商品又は役務の組み合わせを生成する、情報処理システム。
【0076】
(8)商品又は役務の予約を支援する情報処理システムであって、制御部を備え、前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、表示制御ステップでは、前記商品又は役務を予約するユーザが視認可能に表示させ、ここで、前記商品又は役務は、宿泊サービス、飲食サービス、チケット、理美容サービス、医療サービス、レジャーサービス及びモビリティサービスからなる群から選択される2種以上を含み、受付ステップでは、前記ユーザからの前記商品又は役務に対する予約を受け付け、決済登録ステップでは、前記受付ステップで受け付けた予約に対しての決済を登録し、予測ステップでは、前記ユーザの前記商品又は役務の閲覧の実績及び/又は前記決済の登録の実績をもとに、閲覧及び/又は決済を行った商品又は役務とは異なる種類の商品又は役務の需要を予測する、情報処理システム。
【0077】
(9)情報処理方法であって、上記(1)ないし(8)のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを備える、方法。
【0078】
(10)プログラムであって、コンピュータに上記(1)ないし(8)のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、プログラム。
もちろん、この限りではない。
【0079】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0080】
1 :第1のユーザ端末
2 :第2のユーザ端末
3 :サーバ
4 :事業者端末
5 :ネットワーク
10 :通信バス
11 :通信部
12 :記憶部
13 :制御部
14 :表示部
15 :入力部
30 :通信バス
31 :通信部
32 :記憶部
33 :制御部
100 :情報処理システム
331 :受付部
332 :表示制御部
333 :決済登録部
334 :分配部
335 :予測部
336 :生成部
337 :記憶管理部
BT1~BT6 :ボタン
D :表示画面