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特許7520400ユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】ユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9035 20190101AFI20240716BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240716BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20240716BHJP
   G06F 16/909 20190101ALI20240716BHJP
【FI】
G06F16/9035
G06Q50/10
G06F3/04842
G06F16/909
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022177133
(22)【出願日】2022-11-04
(65)【公開番号】P2023110845
(43)【公開日】2023-08-09
【審査請求日】2022-11-04
(31)【優先権主張番号】111103996
(32)【優先日】2022-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】516346311
【氏名又は名称】フラミー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 雨暹
(72)【発明者】
【氏名】梅 浩▲ウエン▼
(72)【発明者】
【氏名】張 雅晴
【審査官】齊藤 貴孝
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-019589(JP,A)
【文献】特開2015-097017(JP,A)
【文献】特開2017-078775(JP,A)
【文献】特開2014-081240(JP,A)
【文献】特表2016-532896(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0086264(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバーシステムで動作する、ユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法であって、
前記サーバーシステムは、
ユーザー端末に表示されるユーザーインターフェースに、前記ユーザー関心領域のリンクを提供し、
ーザー関心領域のリンクによって生成されたコマンドを受信し、ユーザー領域活動プロファイルにおける1つ以上のユーザー関心領域に基づいて、前記サーバーシステムにおけるデータベースに問い合わせることで、それに関連付けた前記ユーザー関心領域を取得し、
前記ユーザー関心領域を、そのユーザーインターフェースでユーザー端末に表示し、
Nの階乗層数の領域を有する全領域地図を提供し、ここでNは正の整数であり、全領域地図は多数の第1層領域に分割され、各第1層領域はさらに多数の第2層領域に分割され、全領域地図は第N層領域に達するまで層ごとに複数の領域に分割され、
ユーザーが前記ユーザー端末を操作することによって生成された対象位置の位置情報を受信し、
前記対象位置で有効活動を行う場合、前記対象位置の位置情報を記録するとともに、前記対象位置が所在する領域の層数と、それと第1層領域との間に関連する複数層の領域とを記録し、
前記対象位置に関連した前記複数層の領域に点数をつけ、
複数の対象位置のそれぞれに関連付けられた前記複数層の点数を累計することで、前記ユーザー領域活動プロファイルを形成し、前記ユーザーの関心領域を1つ以上取得する、ことを特徴とするユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法。
【請求項2】
前記ユーザーインターフェースは、ユーザー端末上で実行されるアプリケーションによって開かれ、前記アプリケーションは、前記ユーザー関心領域を表示するために電子地図を背景にした前記ユーザーインターフェースを提供し、前記サーバーシステムは、前記ユーザー関心領域内の1つ以上のコンテンツに繋がる1つ以上のリンクを前記ユーザー端末に提供し、前記1つ以上のリンクは、前記電子地図に表示される1つ以上のリンク画像であり、各前記リンク画像は、リンク先のコンテンツの作成者の画像またはコンテンツのサムネイル画像である、請求項1に記載のユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法。
【請求項3】
前記サーバーシステムは、1つ以上の前記ユーザー関心領域に関連し、かつユーザーの嗜好に合致する1つ以上のコンテンツを取得するために、ユーザー識別データに基づいて前記ユーザー領域活動プロファイルとユーザー嗜好プロファイルを取得する、請求項2に記載のユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法。
【請求項4】
前記サーバーシステムによって前記ユーザー関心領域内の1つ以上のコンテンツは、ディスカッショントピックをさらに含み、前記ディスカッショントピックは、ある位置で構築される、他のユーザーとの対話を行うためのロケーションベースピックである、請求項2に記載のユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法。
【請求項5】
前記サーバーシステムは、複数の対象位置のそれぞれに関連付けられた前記複数層の点数を、有効期間内に層ごとで累計し、累計した前記点数を層別でソートすることによって、前記ユーザーの関心領域に従って順序に、ロケーションベースかつユーザーの嗜好に合致するコンテンツを提供する、請求項1に記載のユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法。
【請求項6】
前記サーバーシステムは、
前記ユーザー端末で動作するアプリケーションを通じて、前記ユーザーの活動データを収集し、
前記ユーザーの活動データを分析し、機械学習アルゴリズムを用いて、前記活動データにおける位置関連のデータ特徴および様々なデータ特徴間の相関を学習し、
ユーザーの嗜好を記述したロケーションベース個人化嗜好モデルを導出し、または特性情報の組み合わせでロケーションベースのユーザー嗜好プロファイルを形成して、ユーザー嗜好プロファイルを形成する、請求項3に記載のユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法。
【請求項7】
複数のロケーションベースコンテンツと複数のユーザーユーザープロファイルデータを含むデータベースを有するサーバーシステムと、
ユーザー端末上で動作し、ユーザーインターフェースを起動し、ユーザー関心領域における1つ以上コンテンツにアクセスできるようにするアプリケーションと、を含む、ユーザー関心領域のコンテンツを提供するためのシステムであって、
前記サーバーシステムでは、
ユーザー端末に表示されるユーザーインターフェースに、前記ユーザー関心領域のリンクを提供し、
前記サーバーシステムにおいて、ユーザー関心領域のリンクによって生成されたコマンドを受信し、ユーザー領域活動プロファイルにおける1つ以上のユーザー関心領域に基づいて、前記サーバーシステムにおけるデータベースに問い合わせることで、それに関連付けた前記ユーザー関心領域を取得し、
前記ユーザー関心領域を、そのユーザーインターフェースでユーザー端末に表示し、
Nの階乗層数の領域を有する全領域地図を提供し、ここでNは正の整数であり、全領域地図は多数の第1層領域に分割され、各第1層領域はさらに多数の第2層領域に分割され、全領域地図は第N層領域に達するまで層ごとに複数の領域に分割され、
ユーザーが前記ユーザー端末を操作することによって生成された対象位置の位置情報を受信し、
前記対象位置で有効活動を行う場合、前記対象位置の位置情報を記録するとともに、前記対象位置が所在する領域の層数と、それと第1層領域との間に関連する複数層の領域とを記録し、
前記対象位置に関連した前記複数層の領域に点数をつけ、
複数の対象位置のそれぞれに関連付けられた前記複数層の点数を累計することで、前記ユーザー領域活動プロファイルを形成し、前記ユーザーの関心領域を1つ以上取得する、ことを特徴とする、ユーザー関心領域のコンテンツを提供するためのシステム。
【請求項8】
前記ユーザーインターフェースは、ユーザー端末上で実行されるアプリケーションによって開かれ、前記アプリケーションは、電子地図を背景にした前記ユーザーインターフェースを前記ユーザー関心領域を表示するために提供し、前記サーバーシステムは、前記ユーザー関心領域内の1つ以上のコンテンツに繋がる1つ以上のリンクを前記ユーザー端末に提供し、前記1つ以上のリンクは、前記電子地図に表示される1つ以上のリンク画像であり、各前記リンク画像は、リンク先のコンテンツの作成者の画像またはコンテンツのサムネイル画像である、請求項に記載のユーザー関心領域のコンテンツを提供するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロケーションベースコンテンツの提供方法、特にユーザーの嗜好や関心分野を学習し、その関心分野に基づいたコンテンツを提供する方法とシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在のソーシャルメディアでは、ユーザーの個人デバイス上で動作するソーシャルメディアアプリケーションは、コミュニティにおけるユーザーの活動によって生成されるデータを学習し、ユーザーの嗜好を判断して、ユーザーの嗜好を記述したユーザーユーザープロファイルデータを作成することができる。一つは、ユーザー好みのコンテンツを提供することでユーザーのソーシャルメディアへの密着度を高めること、もう一つは、ユーザーの嗜好に合ったコマーシャルメッセージを提供することである。
【0003】
ソーシャルメディアは、ユーザーがコンテンツをお気に入りとして集めたり、返信したり、評価(いいね)したり、コンテンツの作成者のチャンネルに登録したり、他の友人と共有したりといったユーザーの行動から学習する。ある程度の行動データが蓄積されると、ソーシャルメディアシステムはコンテンツの属性に基づいてユーザーの好みを学習し、ユーザー説明を作成または更新することができるようになる。
【0004】
例えば、既存のソーシャルメディアの多くは、ユーザーが興味を持つコンテンツの位置を学習することができるため、興味ある地域を判断し、その地域にある食べ物や観光、人などの動画や画像など、一般に位置情報コンテンツと呼ばれる興味ある地域に関連したコンテンツを推薦することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、一般的にソーシャルメディアのアルゴリズムは、ユーザーの嗜好を学習すると、特定の嗜好の範囲のコンテンツを提供することに集中し、ユーザーが他の嗜好を持っていることを考慮せず、同じようなコンテンツを提供し、多様性に欠けるように見えることがある。例えば、地理的な領域の場合、ユーザーは1つか2つ以上の領域に興味を持つことがある。つまり、ユーザーが特に興味を持つ領域(国、郡、市など)は、地理的に関連した領域だけではありませんが、ユーザーの活動に基づいて現在のソーシャルメディアのアルゴリズムが生成するデータは、ユーザーまたはユーザーの領域に興味を持つコンテンツのみを投影することが可能である。特定の国や地域に限定されているため、コンテンツが似すぎていたり、ソーシャルメディアが複数の地域のコンテンツを提供している場合、コンテンツがユーザーの興味にマッチしない場合があったり、特定の地域のコンテンツは、スワイプジェスチャーで電子地図を動かしたときに興味のある地域に移動するために複数のスワイプ、ズームイン、ズームアウトジェスチャーが必要だったり、地図を通じてユーザーを異なる地域に誘導するときにコンテンツがユーザーの興味にマッチしない場合がある。地図を通じてユーザーを異なる領域に誘導する場合、関心領域が広すぎて、ユーザーに関心領域のコンテンツを提供できず、ユーザーのソーシャルメディアへの密着度が低下する可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ユーザーの嗜好を対象とする既存のソーシャルメディアアルゴリズムでは、ユーザー関心領域から学習してコンテンツを提供できないという問題に対して、本書では、提案アルゴリズムがユーザーの関心に基づいて関心領域を提供し、その領域にコンテンツを追加できる、ユーザー関心領域にコンテンツを提供する方法とシステムを公開する。システムから提供されるアプリケーションのリンクをクリックすると、ユーザーは自分の興味に合った地域のコンテンツリンク情報を見ることができる。
【0007】
関心領域におけるユーザーコンテンツを提供するシステムの実施態様によれば、システムは、複数のロケーションベースコンテンツと複数のユーザーユーザープロファイルデータを含むデータベースを有するサーバーシステムと、ユーザー端末上で実行され、ソーシャルメディアなどのサービスを提供し、ユーザーインターフェースの開始時に、関心領域における1つ以上のコンテンツへのアクセスをユーザーに提供するアプリケーションとから構成される。
【0008】
サーバーシステムで実行されるユーザー領域コンテンツ提供方法であって、ユーザー領域のリンクがまず上記のようにユーザーインターフェース上に提供され、ユーザーによってクリックされると、サーバーシステムは、ユーザー領域活動プロファイルに基づいて1つ以上のユーザー領域についてデータベースに照会できるようにユーザー領域のリンクによって生成された指示を受信し、取得することができる前記方法そして、サーバーシステムは、1つ以上のコンテンツに対応する1つ以上のリンクをユーザー端末に提供し、ユーザーインターフェースに表示させる。
【0009】
本発明の特徴および技術的側面をよりよく理解するために、以下の本発明の詳細な説明および図面を参照してください。これらの図面は、参照および説明の目的のみに提供され、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】ユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法を実行するシステムの構造の実施形態を示す模式図である。
図2】システムがユーザーの嗜好を学習する場合の実施例を示すフローチャートである。
図3】ユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法において、ユーザー関心領域を学習する方法の実施例を示す模式図である。
図4】ユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法において、ユーザーの活動点数を算出する方法の実施例を示すフローチャートである。
図5】ユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法の実施例を示すフローチャートである。
図6A】電子地図を用いてユーザー関心領域のリンクを示す実施例図である。
図6B】電子地図を用いてユーザー関心領域のリンクを示す実施例図である。
図6C】電子地図を用いてユーザー関心領域のリンクを示す実施例図である。
図6D】電子地図を用いてユーザー関心領域のリンクを示す実施例図である。
図7A】ローカリティディスカッショントピックを開始するためのグラフィカルユーザーインターフェースの実施形態を示している。
図7B】ローカリティディスカッショントピックを開始するためのグラフィカルユーザーインターフェースの実施形態を示している。
図7C】ローカリティディスカッショントピックを開始するためのグラフィカルユーザーインターフェースの実施形態を示している。
図7D】ローカリティディスカッショントピックを開始するためのグラフィカルユーザーインターフェースの実施形態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、ユーザー関心領域コンテンツを提供する方法、及びこの方法を実施するためのシステムを開示し、システムのアーキテクチャは図1に示すように実現され、クラウドコンテンツサービスを提供するサーバーシステム12を主に含み、クラウドコンテンツサービスはユーザーが各種ユーザー端末101、103を操作する際に発生する位置情報に従ってユーザー関心領域のコンテンツを提供して、場合によってこの関心領域の中にあるコンテンツを付加するように提供することもある。本実施形態によれば、サーバーシステム12が提供するサービスは、各ソーシャルメディアのユーザーが特定の場所に基づいて、動画、写真、音声、テキストなどのデジタルコンテンツの様々な種類のコンテンツを共有することができるソーシャルメディアにおいて実行可能である。
【0012】
図1に示すシステムアーキテクチャの実施形態の図によれば、サーバーシステム12は、主に複数のロケーションベースコンテンツ141と複数のユーザーユーザープロファイルデータ143を含むデータベース14を有する。ロケーションベースコンテンツ141は、ユーザーに提供するための、ユーザーの好みや位置情報に合った各種デジタルコンテンツで、複数のユーザーがアップロードして共有しているものである。また、データベース14には、各デジタルコンテンツを作成したユーザー(作成者)、再生された回数、いいねとしてマークがくれたユーザー(例えば、「いいね!」を押したユーザー)、お気に入りをしてくれたユーザー、共有された回数、作成された時間に関する情報が格納されている。データベース14のユーザーユーザープロファイルデータ143は、ソーシャルメディアのユーザーなど、サーバーシステム12が提供するサービスにログインしたユーザーのためのものであり、ユーザーに関する様々な情報、識別番号、ユーザープロファイル(user profile)が格納されている。本発明で掲示するユーザー関心領域コンテンツ提供方法では、ユーザープロファイルは、学習で得たユーザー嗜好プロファイルと、多階層ゾーニング構造に基づいてユーザーの関心領域点数を算出することで得たユーザー領域活動プロファイルとに分類される。
【0013】
サーバーシステム12は、ネットワーク10を介して端末の各種ユーザー端末101、103にコンテンツサービスを提供し、ユーザー端末101、103がネットワーク10を介して各種コンテンツのリンク(link)を取得できるようにし、各種ユーザー端末101、103にデジタルコンテンツの動的表示のためのソフトウェアプログラムを実行し、コンテンツリンクを受信し、その後要求に応じて再生ファイルを取得して、デジタルコンテンツのブラウジングと再生とを行うように構成される。なお、図面のグラフィカルユーザーインターフェース111、113を参照するように、特定のシーン画面や電子地図によって複数のグラフィカルなコンテンツリンクを表示できる。上述したコンテンツサービスを提供するサーバーシステム12と、ユーザー端末101、103で実行するソフトウェアプログラムは、ユーザー関心領域のコンテンツを提供する方法を実行するシステムを形成している。
【0014】
前記ユーザー端末101、103は、ユーザー側モバイル装置などのモバイル装置、特にタッチディスプレイを有するモバイル装置であり、ユーザーが指のジェスチャーでタッチパネルを操作することができ、ユーザー端末101、103で動作するアプリケーションを制御してブラウジングページでブラウジングする表示領域を決定し、再生するデジタルコンテンツの関心点を選択して、その関心点をクリックし、次に、再生できるようにすることを含む。特に、ユーザーが各領域のコンテンツを閲覧する際に、ページ上に領域リンクボタンを設け、ユーザーの好みに応じて、システムが提供する興味のある領域へジャンプできるようにした。ここで、サーバーシステム12は、ユーザーの活動データに基づいて1つ以上のユーザー関心領域を決定し、これらの関心領域のうちの1つを提供し、1つの場合には、ユーザーが利用できるコンテンツリンクを有しないかもしれないが、より多くの場合、このユーザー関心領域内の1つ以上のコンテンツリンクは、ブラウザページにコンテンツリンク画像として表示され得る、またはコンテンツは、コンテンツリンク画像として、またはリストとしてブラウザページに表示することができる。
【0015】
サーバーシステム12が、デジタルコンテンツの閲覧や再生に必要な認証など、サーバーシステム12が提供するコンテンツサービスの利用者を管理し、各利用者のサーバーシステム12内のコンテンツの利用記録、利用者自身が作成したコンテンツ、関連コミュニティの活動記録を残すための利用者管理ユニット121などの各種機能要素をソフトウェアまたはハードウェアで実現するものであるところまた、サーバーシステム12での各ユーザーの利用状況、ユーザー自身が作成したコンテンツ、関連するコミュニティの活動状況などが記録される。
【0016】
サーバーシステム12は、前記データベース14を管理するデータベースユニット123を備え、各コンテンツファイルは、データベースユニット123にデータベースアドレス、すなわち表示領域内の各コンテンツリンクがリンクされているデータベース14内の物理ファイルのアドレスを有し、データベースユニット123は、表示領域に応じたクエリをユーザー端末内のソフトウェアプログラムに提供する。好ましくは、クエリサーバーシステム12のデータベース14は、表示領域、各コンテンツリンクのアドレス、表示領域内の各コンテンツリンクの座標、およびコンテンツの使用に関連するユーザーの活動に基づく評価などの各コンテンツに関する情報に関連する複数のコンテンツにアクセスすることを提供する。
【0017】
サーバーシステム12は、サーバーシステム12内の演算回路などの演算ユニット125を有し、サーバーシステム12が、各ユーザー端末から送信された表示座標の範囲、返信されたデジタルコンテンツのリンクアドレス、各関心点の内容および位置などを処理し、表示内容を更新し、各デジタルコンテンツの点数を計算する(評価する)ために使用する。
【0018】
デジタルコンテンツ管理ユニット127は、アップロード及びダウンロードされたデジタルコンテンツを処理するために用いられる。各コンテンツファイルはデータベース14に格納することができ、各コンテンツのデータベースアドレス、その点数の座標、及びその作成ユーザーのデータはデータベース14に記録される。
【0019】
グラフィカルユーザーインターフェース111、113は、例えば電子地図で、表示領域内のコンテンツが生成された地理的座標に対応する位置にデジタルコンテンツのリンク画像を表示するものである。コンテンツリンク画像は、複数のコンテンツの注目点数を集めた代表的な画像、特定のコンテンツのサムネイル画像、コンテンツを作成したユーザーのアバターやグラフィックなどでもよい。
【0020】
上記のコンテンツの評価は、デジタルコンテンツを作成したユーザーの作品数、デジタルコンテンツのフォロワー数、再生回数、評価(いいねの数など)、作成時間、現在のユーザー端末で閲覧しているユーザーの個人的な好みなど、いくつかの採点基準に基づいており、同じ意味で、実際には、評価は実際には、レーティングは記載されている項目に限定されるものではない。
【0021】
本システムがユーザーの嗜好を算出する関連実施形態の流れは、図2に示す実施形態フローチャートで確認することができる。
【0022】
本実施形態によれば、ステップS201のように、サーバーシステムは、各ユーザーのコンピュータ装置で実行されるアプリケーションを通じて、地理的位置によって特徴付けられるロケーションベースコンテンツの閲覧記録などの様々なユーザー活動に関するデータを収集する。例えば、ユーザーは、本システムが提供するアプリケーションが実行される携帯端末を操作し、ある場所に到着すると、アプリケーションを操作して、その地域の風景が生成する映像、音声、画像、テキストを報告または記録し、サーバーシステムに接続し、生成したコンテンツをサーバーシステムへアップロードする。コンテンツを生成する際使用された地理情報、及びサーバーシステムで分析可能なユーザー識別データ(システムへのログイン時に取得)は、すでにデータ内のメタデータ(metadata)に記録されている。そして、ステップS203では、上記アップロードされたコンテンツと、ユーザーの活動データとを、サーバーシステムで分析してロケーションベース個人化データを形成してから、サーバーシステムのデータベースに格納する。
【0023】
次に、ステップS205のように、サーバーシステムは、各種活動データ中の地理情報に基づいて、当該ユーザーに対してロケーションベース個人化データを形成し、機械学習アルゴリズムを用いて、活動データ中の位置に関するデータ特徴および各種データ特徴間の相関を学習し、データ特徴の重みを設定する。例えば、ステップS207のように、ユーザーの嗜好を記述したロケーションベースな個人化嗜好モデルを導出するか、あるいは、何らかの特徴情報、具体的にはユーザー嗜好プロファイルを組み合わせて、ロケーションベースなユーザー嗜好プロファイルを形成する。したがって、サーバーシステム内のソフトウェアプログラムは、ユーザー嗜好プロファイルに基づいて、ユーザーの嗜好に対応する1つまたは複数のロケーションベースな個人化コンテンツを生成することができる。なお、機械学習で得られたデータ特徴量には、関連性に応じて異なる重み付けを行い、関連性の高いものには高い重み値を、低いものには低い重み値を与えることで、より正確にユーザーの嗜好を記述することができる。
【0024】
本実施形態によれば、サーバーシステムは、ユーザーのコンピュータ端末を介して、各種ソーシャルメディアにおけるユーザーの活動、検索履歴、フォロー閲覧したコンテンツ等、インターネット上でのユーザーの活動に関するデータ(閲覧したコンテンツごとのディスカッションタグを含む)、各種活動のタイミングに関する情報を収集する。この情報は、サーバーシステムがローカライズされた個人化の嗜好モデルや関連データベースを構築するための基礎として使用することができ、ユーザーにローカライズされた複数の個人化コンテンツを提供する際にサーバーシステムが嗜好ランキングを実行できるようにすることが可能である。
【0025】
様々なユーザーの活動データや閲覧記録を通じて学習された上記のユーザーの好みは、サーバーシステムによってユーザーに提供されるコンテンツの基礎となる。さらに、本発明のユーザー関心領域におけるコンテンツ提供方法の実施形態によれば、前記コンテンツは、ユーザーの活動データに基づいてサーバーシステムが算出した関心領域そのものからなり、前記ユーザー関心領域において他のユーザーが共有するコンテンツがある場合、このアルゴリズムは、サーバーシステムによって提供されるサービスのユーザー体験を向上させる目的で、ユーザー関心領域、ユーザーの嗜好に沿ったコンテンツ、また人気コンテンツ、最新コンテンツ、新鮮なコンテンツを、ユーザーが毎回効果的に閲覧できるように学習する。
【0026】
次に、図3は、ユーザー関心領域のコンテンツ提供方法におけるユーザー関心領域学習方法の実施例を示す模式図であり、ユーザー関心領域のコンテンツ提供方法におけるアルゴリズムは、あまり小さな領域に制限されずに正確にユーザー関心領域を算出するために、複数段階(例えばN段階、Nは正の整数)の区域評価構造(多階層ゾーニング構造)を導入している。上位層領域をいくつかの下位層領域に分割し、全領域を層ごとにいくつかの小領域に分割し、それぞれの小領域内でユーザーの行動記録を収集計算する。
【0027】
例えば、当該全領域は、グローバルでもよいし、アメリカ大陸、ヨーロッパ、アジアなどの広い領域でもよいし、特定の国でもよく、図3に示す例では、全領域地図30を5つの最上位層領域、すなわち第1層領域A、B、C、D、Eからに切り分ける例を示している。
【0028】
続いて、第1層領域A、B、C、D、Eのそれぞれを、複数の第2層領域に分割する。例えば、この例では、第1層領域Eが、9つの下位層領域、即ち、第2層領域EA、EB、EC、ED、EE、EF、EG、EH、EIに分割している。さらに、第2層領域EA、EB、EC、ED、EE、EF、EG、EH、EIのそれぞれをさらに9つの下位層領域に分割してもよい。例えば、図面に示すように、第2層領域EGがさらに9つのより小さな第3層領域EG1、EG2、EG3、EG4、EG5、EG6、EG7、EG8、EG9に分割されており、類推するに、第3層領域EG7がさらに第4層領域EG71、EG72、EG73、EG74、EG75、EG76、EG77、EG78、EG79に分割されている。
【0029】
なお、上位層領域を下位層領域に分割する場合、各下位層領域は均等に分割しても、需要に応じて分割してもよく、多階層領域の数は特定の数に限定されず、実際のニーズに応じて決定されるものである。例えば、ユーザー関心領域をより正確に特定する必要がある場合は、領域の層を多くし、ユーザー関心領域をあまり正確に特定する必要がない場合や、より大きな関心領域を取得すればよい場合は、領域の層を少なくすることが可能である。
【0030】
方法実施形態によれば、上記多階層ゾーニング構造を利用して、ユーザー関心領域コンテンツを提供することができる。ユーザー関心領域コンテンツの提供方法において、各領域におけるユーザーの活動点数を計算してユーザー領域活動プロファイル(user area activity profile)を形成することができ、これにより、ユーザー関心領域を有効に提供し、そこにコンテンツを含むことができ、実施形態は、図4に示すフローチャートを参照することができる。
【0031】
まず、図3に示すように、全領域について、第1層領域、第2層領域から第4層領域までの多階層ゾーニング構造を提供する全領域地図30を提供する(ステップS401)。例えば、地図にNの階乗層数で分割の領域を設け、図3に示す例ではNが4であることを示しているが、Nは任意の正の整数でよく、地図がまず複数の第1層領域に分割され、各第1層領域が次に複数の第2層領域に分割され、N層領域に到達するまで、層ごとに小領域に分割されるように設定される。
【0032】
そして、ユーザーがアプリケーションを通じてサーバーシステムが提供するサービスを利用する際に、ユーザーが異なる場所でユーザー端末を操作することによって発生する位置情報を受信し、ユーザーの位置情報付き行動データを継続的に収集することになる(ステップS403)。ユーザーが異なる場所で有効な活動をしていると判断した場合、当該場所の位置情報、および当該場所の第N層領域と第1層領域に関連する領域との間の多層領域を記録し、この場所に関連する多階層領域に点数を割り当てる。サーバーシステムが各層に対するユーザーの活動点数を算出し(ステップS405)、ユーザーが複数の位置に関連付けられた複数層の点数を累積し、ユーザー領域活動プロファイルを形成する(ステップS407)。それによって、1以上のユーザー関心領域をサーバーシステムが導き出すことができるように図る。
【0033】
特に、ユーザー関心領域を効率的に算出するためには、ある場所でのユーザーの有効な活動を限定し、カジュアルなブラウジングは無視する必要がある。有効な活動とは、ソーシャルメディア上でのユーザーの行動で、点数計算に含まれるもので、例えば、場所に関連するコンテンツをクリックして閲覧する、場所に関連するコンテンツに好みをマークする、場所に関連するコンテンツを共有する、ユーザーがアプリケーションを通じて場所を積極的に検索する、場所に関連するコンテンツを閲覧中に場所へのリンクをクリックするなどですが、実際にはここに挙げたものに限定されるものではない。
【0034】
図3に示す例を参照して、図4の点数計算の実施によれば、システムは、ユーザーが第4層領域EG72において記述された有効活動のいずれかを行ったと判断すると、ユーザーのプロファイルにおける第4層領域EG72の点数に1を加算し、その上位層領域(すなわち、第3層領域EG7)の点数に1を加算し、引き続き第2層領域EGの点数に1を加算し、さらに第1層領域Eその後、サーバーシステムで定義された有効期間内(例えば2週間)に、ユーザーは第4層の領域でシステムで定義された点数計算活動を行い、関連する各層の点数に1を層ごとに加算する。このように、分割された各領域の累積点数に基づいて、各領域の点数の計算を、サーバーシステムが学習したユーザーの嗜好に従って重み付けすることもでき、システムは、有効期間にわたってユーザーの関心領域を特定し、特定した関心領域の1つ以上に基づき、ユーザーの嗜好に合ったロケーションベース個人化コンテンツを提供することができる。さらに、複数の領域の累積点数をランキング化することで、ユーザーの嗜好に合ったロケーションベース個人化コンテンツを、ユーザーの関心領域順に提供することも可能である。
【0035】
図2の実施形態のフローから導かれるユーザー嗜好プロファイルと、図4の実施形態のフローから導かれるユーザー領域活動プロファイルに基づいて、ユーザーの嗜好に合ったロケーションベースコンテンツだけでなく、ユーザーの関心領域にあるコンテンツも提供することができるのが、ユーザーの関心領域コンテンツを提供するシステムである。ユーザーの関心領域コンテンツを提供する方法の例は、図5に示すフローチャートで確認でき、また、図6Aから図6Dに示すユーザーの関心領域のリンクを表示するための電子地図の実施例図でも確認することができる。
【0036】
フローの実施形態において、ユーザー端末は、サーバーシステムが提供するコンテンツサービスに対応するアプリケーション、例えばデジタルコンテンツの共有を提供するソーシャルメディアアプリケーションをインストールして実行し、サーバーシステムは、ユーザー端末がアプリケーションを介して生成した位置情報、例えばユーザー端末内の測位回路がその時点で検出した位置情報を受信するか(ステップS501)、ユーザーが操作することでサーバーシステムは、位置情報に基づいてデータベースに問い合わせるので(ステップS503)、初期画面において、この位置情報に関連する位置範囲のロケーションベースコンテンツとリンク情報を提供することができる(ステップS505)。特に、サーバーシステムは、ユーザー操作アプリケーションによって送信されたユーザー識別データ(例えば、ユーザーID)に基づいて、ユーザー関心領域の1つに関連する1つまたは複数のコンテンツを取得し、ユーザー嗜好プロファイルレコードに基づいてユーザーの嗜好をマッチングするために、ユーザー嗜好プロファイルレコードを生成することができる。
【0037】
初期画面は、図6Aに示す模式図を参照することができ、ユーザーは、アプリケーションインターフェース60を操作して、第1のユーザーインターフェース601を起動し、特定領域のコンテンツを閲覧することができる。当該特定領域のコンテンツがユーザーがアプリケーションを開いたばかりのコンテンツであれば、初期のユーザーインターフェースは、ユーザーの現在地に対応したロケーションベース個人化コンテンツを表示することができる。当該特定領域のコンテンツがしばらくから取り組んでいるコンテンツであれば、すでにユーザーの関心領域に合致しているロケーションベースコンテンツである可能性がある。
【0038】
図6Aに示す例では、第1ユーザーインターフェース601は、複数のコンテンツリンク画像611、612、613、614、615が異なる場所に図示されている電子地図に基づいている。この例では、丸印のコンテンツリンク画像を示している。コンテンツリンク画像は、コンテンツ作成者の画像やコンテンツから抽出したサムネイルでもよく、各コンテンツリンク画像611、612、613、614、615はリンク先の動画、画像、音声、テキスト再生可能コンテンツ等のロケーションベースコンテンツにリンクしている。この例では、第1ユーザーインターフェース601の右下隅にある円内に矢印があるリンクは、アプリケーションインターフェース60を通じてサーバーシステムによって提供される領域リンクボタン600であり、ユーザがクリックしてユーザーの関心領域内の次の関連コンテンツリンクにジャンプするためのインタフェースを提供するものである。
【0039】
そして、アプリケーションを起動しているユーザー端末のユーザーインターフェースにおいて、例えば図6Aに示す領域リンクボタン600をクリックすることにより生成されるコマンドをサーバーシステムが受信し(ステップS507)、このコマンドには位置情報、すなわちサーバーシステムがユーザー識別データに基づいてデータベースから得たユーザー領域活動プロファイルによって導出するユーザー関心領域が含まれている。図6Bに示す第2ユーザーインターフェース602は、ユーザー識別データに基づいてデータベースから取得したユーザー嗜好プロファイルに基づいて、ユーザーの嗜好や関心領域に基づいてコンテンツやリンク情報を提供し(ステップS509)、ユーザー関心領域のコンテンツのリンクをユーザー端末上のユーザーインターフェースを通じて表示させる(ステップS511)。
【0040】
図6Bに示す例によれば、第2のユーザーインターフェース602は、電子地図を背景として表示され、地図上の様々な位置に複数のコンテンツリンク画像621、622、623、624、625が表示される。第2ユーザーインターフェース602には、ユーザーが第1ユーザーインターフェース601の領域リンクボタン600をクリックすることによって導出されるもの、すなわち、データベース検索によって決定された関心領域のロケーションベースコンテンツ、特にユーザーの嗜好に合致するロケーションベースコンテンツが表示される。第2のユーザーインターフェース602は、図6Cに示す第3のユーザーインターフェース603に見られるように、ユーザー関心領域とユーザーの好むコンテンツに一致するコンテンツリンク画像631、632、633、634、635を示し、また、ユーザーが次の関心領域の閲覧を継続できるように領域リンクボタン600を提供し続けることもできる。第3のユーザーインターフェース603は、ユーザー関心領域とユーザーの好みのコンテンツに一致するコンテンツリンク631、632、633、634、635を表示し、さらに、ユーザーが関心領域に一致する次のロケーションベースコンテンツのブラウジングを継続できるように、領域リンクボタン600を提供し続けている。
【0041】
ユーザーが特定のジェスチャー60を使ってアプリケーションの他の領域を閲覧するようにスワイプする(swipe)場合、ユーザーは異なる領域をスワイプ、ズーム、拡大することに慣れてしまい、関心領域にナビゲートするのが難しくなる可能性があることに注意する必要がある。本発明で提出された方法では、ユーザーが領域リンクボタン600を介して興味のある領域を素早く見ることができることに加えて、さらに、ユーザーがマップをスライドする際に、コンテンツのリンクを持たない領域に移動することもでき、アプリケーションインターフェース60は、アラートメッセージ(例えば、画像変化、テキストアラート、振動、音、その他)により、ユーザーが関心領域のリンクは、図6Dでは、ユーザーがこのリンクをクリックして別の関心領域にジャンプできることを示すために、アプリケーションインターフェース60において点滅する領域リンクボタン600’として示されている。この実施形態では、すなわち、サーバーシステムは、アプリケーションを通じて、ユーザーインターフェース上の領域がリンクコンテンツを表示していないと判断すると、アプリケーションを通じて、ユーザーインターフェース上の領域リンクボタン600’を点滅させたり、色を変えたり、様々な方法で駆動して、ユーザーに領域リンクボタン600’をクリックして、ユーザーが関心を持つ別の領域にジャンプするよう促したりする、をクリックすると、ユーザーの関心のある別の領域に移動する。
【0042】
ユーザー関心領域におけるコンテンツを提供する方法においてディスカッショントピックを作成する実施例を示す図7A図7Dによれば、ユーザー端末上で動作するアプリケーションは、電子地図を背景とするグラフィカルユーザーインターフェースで開始することができるが、他の形態のユーザーインターフェース、例えば様々な地域別ディスカッショントピックのリストが作成されてもよい。
【0043】
ユーザーがユーザー端末上で動作するアプリケーションを操作すると、アプリケーションはサーバーシステムに接続し、ユーザーインターフェース70について図7Aに示すように、ユーザー端末内の背景として電子地図を導入するグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)とすることができるユーザーインターフェースを起動させる。アプリケーションがサーバーシステムに接続されると、ユーザー端末内の測位回路で生成された位置情報、またはユーザーがアプリケーションを操作して特定の地理的な領域をナビゲートした位置情報がサーバーシステムに伝送される。ある実施態様では、サーバーシステムは、アプリケーションを介してユーザー識別データ、ユーザー端末のディスプレイに関する情報を取得することもでき、そこからサーバーシステムは、ユーザー端末のディスプレイ能力に適合する、個人用にローカライズされたコンテンツを提供することができる。
【0044】
この場合、サーバーシステムは、取得した地理情報に基づいて、ユーザー端末アプリケーションがカバーする表示領域に対してデータベースに問い合わせ、1つ以上のローカリティデジタルコンテンツ、この表示領域内のローカリティディスカッショントピック、またはこの領域内でユーザーがローカリティディスカッショントピックを作成できることを示唆する情報を含むローカリティコンテンツを得てユーザー端末に送り、ユーザー端末の起動ユーザーインターフェースに1つまたは複数のデジタルコンテンツに対応するコンテンツリンク画像をマーク付けする。リンク画像は、デジタルコンテンツのサムネイルまたはデジタルコンテンツ作成者の画像であってもよく、例えば、図7Aに示すように、ユーザーインターフェース上に複数のロケーションベースコンテンツリンク画像711、712、713、714、715が表示され、特定の場所に地域リンクボタン700があり、特定の位置でロケーションベースコンテンツの作成を促す画像、テキストまたはアニメーションが表示されている。提示メッセージ710「ディスカッショントピックを立てる」を示す図である。
【0045】
ユーザーがこの提示メッセージ710をクリックすると、アプリケーションは図7Bに示すようにディスカッショントピックページ72を開き、ユーザーに場所721及びディスカッショントピックを作成するフィールド723等を選択するよう促し、ユーザーに地理情報及びディスカッショントピック内容を入力させる、即ちロケーションベースディスカッショントピックが作成されることを提供する。その結果、図7C(ディスカッショントピックのリンク画像730)に示すように、ディスカッショントピックが立てられる。
【0046】
例えば、地理情報のフィールドは、表示されたプロンプトの位置情報を自動的に持ってくるか、またはロケーションベースとしてマークされるトピックのためにユーザー自身の地理的位置を入力することができ、一方、ディスカッショントピックは、ユーザーからの質問、コメントまたは任意のメッセージとすることができ、サーバーシステムディスカッショントピックは、質問、コメント、またはユーザーからの任意のメッセージであり、サーバーシステムはディスカッショントピックの内容をアルゴリズムで分析し、その後のユーザーの好みに合わせて分類することができる。
【0047】
その後、ユーザーがアプリケーションを介してロケーションベーストピックをカバーする地理的領域にナビゲートすると、地理的領域内の1つ以上のロケーションベーストピックリンクがユーザー端末上のアプリケーションにプッシュされ、ロケーションベーストピックリンク画像730は、ユーザーがそれをクリックして関連トピックページに入ることができるように、対応する位置に表示されることになる。
【0048】
実施形態によれば、ローカリティディスカッショントピックの作成後、ユーザーインターフェースは、図7Dに示すように、1つまたは複数のディスカッショントピックの一覧リストページ74として表示することもできる。この例では、複数のローカリティディスカッショントピックリスト741がリストで表示されている。関連するローカリティディスカッショントピックリンクは、ユーザーがクリックして関連ディスカッショントピックページに入れるよう画像またはテキストで表示することができる。
【符号の説明】
【0049】
10:ネットワーク
12:サーバーシステム
121:ユーザー管理ユニット
123:データベースユニット
125:演算ユニット
127:デジタルコンテンツ管理ユニット
101、103:ユーザー端末
111、113:グラフィカルユーザーインターフェース
14:データベース
141:ロケーションベースコンテンツ
143:ユーザーユーザープロファイルデータ
30:全領域地図
A、B、C、D、E:第1層領域
EA、EB、EC、ED、EE、EF、EG、EH、EI:第2層領域
EG1、EG2、EG3、EG4、EG5、EG6、EG7、EG8、EG9:第3層領域
EG71、EG72、EG73、EG74、EG75、EG76、EG77、EG78、EG79:第4層領域
60:アプリケーションインターフェース
601:第1ユーザーインターフェース
611、612、613、614、615:コンテンツリンク画像
600、600’:領域リンクボタン
602:第2ユーザーインターフェース
621、622、623、624、625:コンテンツリンク画像
603:第3ユーザーインターフェース
631、632、633、634、635:コンテンツリンク画像
70:ユーザーインターフェース
710:提示メッセージ
711、712、713、714、715:コンテンツリンク画像
700:領域リンクボタン
72:ディスカッショントピックページ
721:位置を選択する
723:ディスカッショントピックを立てる
730:ディスカッショントピックのリンク画像
74:ディスカッショントピックの一覧リストページ
741:ディスカッショントピック
ステップS201~S207:ユーザー嗜好を学習するためのプロ―の実施例
ステップS401~S407:ユーザー活動点数を計算するプロ―の実施例
ステップS501~S511:ユーザー関心領域のコンテンツを提供するプロ―の実施例
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D