(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】無線通信システムにおける下りリンクデータの受信及びHARQ-ACKの伝送方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20240716BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240716BHJP
H04W 72/1273 20230101ALI20240716BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20240716BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/232
H04W72/1273
H04W72/1268
(21)【出願番号】P 2023067938
(22)【出願日】2023-04-18
(62)【分割の表示】P 2021565145の分割
【原出願日】2020-05-04
【審査請求日】2023-04-18
(31)【優先権主張番号】10-2019-0051423
(32)【優先日】2019-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0142105
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0016625
(32)【優先日】2020-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0043301
(32)【優先日】2020-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516079109
【氏名又は名称】ウィルス インスティテュート オブ スタンダーズ アンド テクノロジー インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】キョンジュン・チェ
(72)【発明者】
【氏名】ミンソク・ノ
(72)【発明者】
【氏名】ジンサム・カク
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/128474(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0310257(US,A1)
【文献】国際公開第2019/003635(WO,A1)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,On UCI multiplexing[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #93 R1-1806927,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1806927.zip>,2018年05月11日
【文献】NEC,UCI enhancements for NR URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 #96bis R1-1904223,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96b/Docs/R1-1904223.zip>,2019年04月02日
【文献】WILUS Inc.,Remaining Issues on UCI enhancement for NR URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1913068,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1913068.zip>,2019年11月09日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システム
における使用のための端末であって、
通信モジュールと、
前記通信モジュールを制御するプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
下りリンクスケジューリングのための複数の第1下りリンク
制御情報(
Downlink Control Information:DCI)
フォーマットを受信することであって、
各第1DCIフォーマットは、Ncビットのカウンタ下りリンク割当インデックス(c-DAI)を含み、Ncは1である、ことと、
物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel:PUSCH)のスケジューリングのための第2DCIフォーマットを受信することであって、前記第2
DCIフォーマットは
2ビットの上りリンクDAI(UL-DAI)を含む、ことと、
前記下りリンクスケジューリングのためのHARQ(Hybid Automatic Repeat Request)-ACK(acknowledge)
bitsを決定することであって、前記HARQ-ACK bitsの数は、
floor(j*C/4)に対応する値に基づき、
jは、m番目のNcビットのc-DAIが前記複数の受信されたNcビットのc-DAI内の(m-1)番目のNcビットのc-DAI以下の値を有する場合のためのカウンタの数値であり、mは正整数であり、Cは、2^Ncであり、floorは、flooring関数である、ことと、
前記PUSCHを介して前記HARQ-ACK bitsを含む制御情報を伝送することと、
を行うように構成され
る、端末。
【請求項2】
前記HARQ-ACK bitsの前記数は、4*(floor(j*C/4)+Q)+Vに対応する値Oに基づき、
Qは、0または1であり、
Vは、前記2ビットのUL-DAI値であり、かつ、1から4の範囲内である、請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記HARQ-ACK bitsの前記数は、Oまたは2*Oとして決定され
る、請求項2に記載の端末。
【請求項4】
VがV
temp
より小さい場合にのみ、Qは1であり、
前記複数の受信されたNcビットのc-DAIのうちの最後の1つの値から変換された2ビットのc-DAI値が、前記複数の受信されたNcビットのc-DAIに基づいて決定される前記下りリンクスケジューリングの個数に対応するように、V
temp
は、前記変換された2ビットのc-DAI値として決定される、請求項
2に記載の端末。
【請求項5】
前記複数の受信されたNcビットのc-DAIのうちの前記最後の1つの値および前記変換された2ビットのc-DAI値は、下記の表を含む関係を満足し、
【表1】
Xは、前記複数の受信されたNcビットのc-DAIのうちの前記最後の1つの前記値を表し、Yは、前記変換された2ビットのc-DAI値を表す、
請求項4に記載の端末。
【請求項6】
前記Ncビットのc-DAIは、前記HARQ-ACK bits内の対応するHARQ-ACK bitのビット位置に関連付けられる、請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の端末。
【請求項7】
前記Ncビットのc-DAIは、対応する下りリンスケジューリングのカウンタの数値に関連し、前記2ビットのUL-DAIは、前記下りリンスケジューリングの個数に関連する、請求項1から6のうちのいずれか一項に記載の端末。
【請求項8】
前記無線通信システムは、3rd generation partnership project(3GPP)ベースの無線通信システムを含む、請求項
1から7のうちのいずれか一項に記載の端末。
【請求項9】
無線通信システムにおいて、端末によって行われる方法であって、前記方法は、
下りリンクスケジューリングのための複数の第1下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)フォーマットを受信するステップであって、各第1DCIフォーマットは、Ncビットのカウンタ下りリンク割当インデックス(c-DAI)を含み、Ncは1である、ステップと、
物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel:PUSCH)のスケジューリングのための第2DCIフォーマットを受信するステップであって、前記第2DCIフォーマットは、2ビットの上りリンクDAI(UL-DAI)を含む、ステップと、
前記下りリンクスケジューリングのためのHARQ(Hybid Automatic Repeat Request)-ACK(acknowledge) bitsを決定するステップであって、前記HARQ-ACK bitsの数は、
floor(j*C/4)に対応する値に基づき、
jは、m番目のNcビットのc-DAIが前記複数の受信されたNcビットのc-DAI内の(m-1)番目のNcビットのc-DAI以下の値を有する場合のためのカウンタの数値であり、mは正整数であり、Cは、2^Ncであり、floorは、flooring関数である、ステップと、
前記PUSCHを介して前記HARQ-ACK bitsを含む制御情報を伝送するステップと、を含む、
方法。
【請求項10】
前記HARQ-ACK bitsの前記数は、4*(floor(j*C/4)+Q)+Vに対応する値Oに基づき、
Qは、0または1であり、
Vは、前記2ビットのUL-DAI値であり、かつ、1から4の範囲内である、請求項9に記載の
方法。
【請求項11】
前記HARQ-ACK bitsの前記数は、Oまたは2*Oとして決定され
る、請求項
10に記載の
方法。
【請求項12】
VがV
temp
より小さい場合にのみ、Qは1であり、
前記複数の受信されたNcビットのc-DAIのうちの最後の1つの値から変換された2ビットのc-DAI値が、前記複数の受信されたNcビットのc-DAIに基づいて決定される前記下りリンクスケジューリングの個数に対応するように、V
temp
は、前記変換された2ビットのc-DAI値として決定される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の受信されたNcビットのc-DAIのうちの前記最後の1つの値および前記変換された2ビットのc-DAI値は、下記の表を含む関係を満足し、
【表2】
Xは、前記複数の受信されたNcビットのc-DAIのうちの前記最後の1つの前記値を表し、Yは、前記変換された2ビットのc-DAI値を表す、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記Ncビットのc-DAIは、前記HARQ-ACK bits内の対応するHARQ-ACK bitのビット位置に関連付けられる、請求項
9から13のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記Ncビットのc-DAIは、対応する下りリンスケジューリングのカウンタの数値に関連し、前記2ビットのUL-DAIは、前記下りリンスケジューリングの個数
に関連する、請求項
9から14のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記無線通信システムは、3rd generation partnership project(3GPP)ベースの無線通信システムを含む、請求項
9から15のうちのいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムに関し、より詳しくは、本発明は無線通信システムにおける下りリンクデータの伝送及びそれに対する応答(Acknowledge)を伝送するためのものである。
【背景技術】
【0002】
3GPP(登録商標、下記同様) LTE(-A)は物理階層信号を伝送するために上り/下りリンク物理チャネルを定義する。例えば、上りリンクでデータを伝送する物理チャネルである物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)、制御信号を伝送する物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)、そして物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)などが定義され、下りリンクでデータを伝送する物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)をはじめ、L1/L2制御信号を伝送する物理制御フォーマット指示子チャネル(PCFICH)、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)、物理ハイブリッドARQ指示子チャネル(PHICH)などがある。
【0003】
前記チャネルのうち、下りリンク制御チャネル(PDCCH/EPDCCH)は、基地局が一つ以上または多数の端末に上り/下りリンクスケジューリング割当制御情報、上りリンク送信パワー制御情報、及び他の制御情報を伝送するためのチャネルである。基地局が一度に伝送可能なPDCCHに使用し得る資源に制限があるため、各端末に互いに異なる資源を割り当てることができず、資源を共有して任意の端末に制御情報を伝送すべきである。例えば、3GPP LTE(-A)では4つのRE(Resource Element)を束ねてREG(Resource Element Group)を作り、9つのCCE(Control Channel Element)を作り、一つまたは複数個のCCEを結合して送り得る資源を端末に知らせ、多くの端末はCCEを共有して使用する。ここで、CCEが結合される数をCCEの結合レベルといい、可能なCCEの結合レベルによってCCEが割り当てられる資源を探索空間(Search Space)という。探索空間は、基地局ごとに定義されている共通探索空間(Common Search Space)と、端末ごとに定義されている特定端末探索空間(Terminal-specific or UE-specific Search Space)がある。端末は探索空間で可能な全てのCCE結合の場合の数に対して復号を行い、PDCCHに含まれているユーザ装備(UE)識別子によって自らのPDCCHに当たるのか否かを知る。よって、このような端末の動作はPDCCHの復号にかかる時間が長く、エネルギーを多く消耗することを避けられない。
【0004】
4G通信システムの商用化後、増加傾向にある無線データトラフィックの需要を充足するために、改善された5G通信システムまたはpre-5G通信システムを開発するための努力が行われている。このような理由で、5G通信システムまたはpre-5G通信システムは4Gネットワーク以降(Beyond 4G Network)の通信システムまたはLTEシステム以降(Post LTE)以降のシステムと称されている。高いデータ伝送率を達成するために、5G通信システムは超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域のような)における具現が考慮されている。超高周波帯域における伝播の経路損失の緩和及び伝播の伝達距離の増加のために、5G通信システムではビームフォーミング(beamforming)、大規模多重入出力(massive MIMO)、全次元多重入出力(Full Dimensional MIMO:FD-MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビーム形成(analog beam-forming)、及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。また、システムネットワークを改善するために、5G通信システムでは進化した小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、機器間通信(Device to Device communication:D2D)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(Coordinated Multi-Points)、及び受信干渉除去(interference cancellation)などの技術開発が行われている。その他、5Gシステムでは進歩したコーディング変調(Advanced Coding Modulation:ACM)方式のFQAM(Hybrid FSK and QAM Modulation)及びSWSC(Sliding Window Superposition Coding)と、進歩したアクセス技術であるFBMC(Filter Bank Multi Carrier)、NOMA(non orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0005】
一方、インターネットは人間が情報を生成し消費する人間中心の連結網において、物など分散された構成要素間に情報を交換し処理するIoT(Internet of Things、モノのインターネット)網に進化している。クラウドサーバなどとの連結を介したビックデータ(big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(Internet of Everything)技術も台頭している。IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインタフェース技術、及び保安技術などのような技術要素が要求されており、最近は物間の連結のためのセンサネットワーク、マシンツーマシン(machine to machine、M2M)、MTC(machine type communication)などの技術が研究されている。IoT環境では、連結された物から生成されたデータを収集、分析して、人間の生活に新たな価値を生み出す知能型IT(internet technology)サービスが提供される。IoTは、従来のIT技術と多様な産業間の融合及び複合を介し、スマートホーム、スマートビル、スマートシティ、スマートカーまたはコネクテッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスなどの分野に応用される。
【0006】
そこで、5G通信システムをIoT網に適用するための様々な試みが行われている。例えば、センサネットワーク、マシンツーマシン、MTCなどの技術が、5G通信技術であるビームフォーミング、MIMO、及びアレイアンテナなどの技法によって具現されている。上述したビックデータ処理技術として、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)の適用も5G技術とIoT技術の融合の一例といえる。一般に、移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発された。
【0007】
一般に、移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発されている。しかし、移動通信システムは次第に音声だけでなくデータサービスにまでサービス領域を拡張しており、現在は高速のデータサービスを提供する程度にまで発展している。しかし、現在サービス提供中の移動通信システムでは、資源不足現象及びユーザの更なる高速サービスの要求のため、より発展した移動通信システムが要求されている。
【0008】
上述したように、未来の5G技術はリアルタイム制御(real-time control)及び触覚インターネット(tactile internet)のような新たなアプリケーション(application)の登場で、より遅延の低いデータ伝送が要求されており、5Gデータの要求遅延は1msまで下がると予想される。5Gは従来に比べ約10倍減少されたデータ遅延の提供を目標としている。このような問題を解決するために、5Gは従来のslot(またはsubframe)に更により短いTTI周期(例えば、0.2ms)を有するmini-slotを利用した通信システムが提案されると予想される。
【0009】
Rel-16 enhanced URLLC(eURLLC)ではより低い遅延時間とより高い信頼度を提供するための多様な技術を論議している。そのうち、より低い遅延時間を提供するために一つのスロット内に2つ以上のHARQ-ACKを含む上りリンク制御チャネルの伝送を支援する。端末は下りリンク共有チャネルの受信成功に対する応答としてできるだけ速くHARQ-ACKを伝送可能にすることで、より低い遅延時間を確保することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、本発明は、3GPP NRシステムにいて、semi-static HARQ-ACK codebookを設計する方法及びPUCCHを伝送する方法に関し、PDSCHまたはPUCCHが複数のスロットで繰り返し伝送される状況で発生し得る問題を解決するための方法及びそのための装置を提供することである。
【0011】
本発明でなそうとする技術的課題は前記技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下の記載から、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の実施例による無線通信システムの端末は、通信モジュールと、前記通信モードを制御するプロセッサと、を含む。前記プロセッサは、第1下りリンク物理共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel:PDSCH)のスケジューリングのための第1PDCCHを受信するが、前記第1PDCCHは前記第1PDCCHがモニタリングされる時点のサービングセルまでスケジューリングされたPDSCHの個数を示す第1カウンタ下りリンク割当指示子(counter downlink assignment indicator:DAI)及びPDCCHがモニタリングされる時点までサービングセルでスケジューリングされた全てのPDSCHの個数を示す第1全体(total)DAIを含み、第2PDSCHのスケジューリングのための第2PDCCHを受信するが、前記第2PDCCHは第2カウンタDAI及び第2全体DAIを含み、前記第1PDCCHに基づいて前記第1PDSCHを受信し、前記第2PDCCHに基づいて前記第2PDSCHを受信し、前記第1PDSCH及び前記第2PDSCHに対するHARQ-ACKコードブックを含む上りリンク制御情報(Uplink Control Information:UCI)を前記基地局に伝送するが、前記第1カウンタDAIのビット数と前記第2カウンタDAIのビット数が異なる場合、前記第2カウンタDAIの値は前記第1カウンタDAIのビット数に基づいて決定される。
【0013】
また、本発明において、前記第1カウンタDAIのビット数が前記第2カウンタDAIのビット数より小さければ、前記第2カウンタDAIが示す値は前記第2カウンタDAIのビットらのうち前記第1カウンタDAIのビット数と同じ個数の少なくとも一つのビットらに基づいて決定される。
【0014】
また、本発明において、前記第1カウンタDAIのビット数と同じ個数の前記第2カウンタDAIの少なくとも一つのビットらによって決定される値が複数個であれば、前記第2カウンタDAIの値は前記複数個の値のうち前記第1カウンタDAIが示す値と最も差が少ない値に決定される。
【0015】
また、本発明において、前記第1カウンタDAIが1ビットで、前記第2カウンタDAIが2ビットであれば、前記第2カウンタDAIの値は2ビットのうちLSB(Least Significant Bit)またはMSB(Most Significant Bit)を利用して決定される。
【0016】
また、本発明において、前記第1カウンタDAIの1ビットが「0」である場合、前記第2カウンタDAIの前記LSBまたは前記MSBが「0」あれば、前記第2カウンタDAIの値は「2」に決定され、前記第2カウンタDAIの前記LSBまたは前記MSBが「1」あれば、前記第2カウンタDAIの値は「1」に決定される。
【0017】
また、本発明において、前記第1カウンタDAIの1ビットが「1」である場合、前記第2カウンタDAIの前記LSBまたはMSBが「1」あれば、前記第2カウンタDAIの値は「1」であり、前記第2カウンタDAIの前記LSBまたはMSBが「0」あれば、前記第2カウンタDAIの値は「2」に決定される。
【0018】
また、本発明において、前記第1カウンタDAIのビット数が前記第2カウンタDAIのビット数より大きければ、前記第2カウンタDAIが示す値は前記第2カウンタDAIのビット数が前記第1カウンタDAIのビット数と同じ個数のビット数まで拡張されて決定される。
【0019】
また、本発明において、前記第1カウンタDAIのビット数と同じ個数のビット数に拡張されて決定された前記第2カウンタDAIの値が複数個であれば、前記第2カウンタDAIの値は前記複数個のうち前記第1カウンタDAIが示す値と最も差が少ない値に決定される。
【0020】
また、本発明において、前記第1カウンタDAIが2ビットで、前記第2カウンタDAIが1ビットであれば、前記第2カウンタDAIの値は1ビットを2ビットに拡張して決定される。
【0021】
また、本発明において、前記第1カウンタDAIの2ビットが「00」または「01」で、前記第2カウンタDAIの1ビットが「0」あれば、前記第2カウンタDAIは「3」に決定され、前記第1カウンタDAIの2ビットが「10」または「11」で、前記第2カウンタDAIの1ビットが「1」あれば、前記第2カウンタDAIは「1」に決定される。
【0022】
また、本発明において、前記第1カウンタDAIの2ビットが「01」または「10」で、前記第2カウンタDAIの1ビットが「1」あれば、前記第2カウンタDAIは「4」に決定され、前記第1カウンタDAIの2ビットが「00」または「11」で、前記第2カウンタDAIの1ビットが「1」あれば、前記第2カウンタDAIは「2」に決定される。
【0023】
また、本発明は、第1下りリンク物理共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel:PDSCH)のスケジューリングのための第1PDCCHを受信するステップと、前記第1PDCCHは前記第1PDCCHがモニタリングされる時点のサービングセルまでスケジューリングされたPDSCHの個数を示す第1カウンタ下りリンク割当指示子(counter downlink assignment indicator:DAI)及びPDCCHがモニタリングされる時点までサービングセルでスケジューリングされた全てのPDSCHの個数を示す第1全体(total)DAIを含み、第2PDSCHのスケジューリングのための第2PDCCHを受信するステップと、前記第2PDCCHは第2カウンタDAI及び第2全体DAIを含み、前記第1PDCCHに基づいて前記第1PDSCHを受信するステップと、前記第2PDCCHに基づいて前記第2PDSCHを受信するステップと、前記第1PDSCH及び前記第2PDSCHに対するHARQ-ACKコードブックを含む上りリンク制御情報(Uplink Control Information:UCI)を前記基地局に伝送するステップと、を含むが、前記第1カウンタDAIのビット数と前記第2カウンタDAIのビット数が異なる場合、前記第2カウンタDAIの値は前記第1カウンタDAIのビット数に基づいて決定される方法を提供する。
【発明の効果】
【0024】
本発明の一実施例によると、端末は一つのスロットで2つ以上のHARQ-ACKを含むPUCCHを伝送する。この際、各PUCCHが有し得るHARQ-ACKの量を減らすことで、PUCCHのカバレッジを増やすこと合できる。
【0025】
また、本発明の一実施例によると、互いに異なるフォーマットを有する下りリンク制御情報によってスケジューリングされたPDSCHに対するHARQ-ACK情報が多重化されて伝送される効果がある。
【0026】
また、本発明の一実施例によると、互いに異なる下りリンク制御情報によってスケジューリングされたPDSCHに対するHARQ-ACK情報が多重化されて伝送されることで、HARQ-ACK情報を伝送するためのシグナリングオーバーヘッドが減少される効果がある。
【0027】
また、本発明の一実施例によると、下りリンク制御情報(例えば、DCI)のオーバーヘッドが小さいHARQ-ACK bit(s) sequenceが決定されるが、それによって基地局と端末との間のネットワークの伝送効率が増加する効果がある。
【0028】
本発明から得られる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。
【
図2】無線通信システムにおける下りリンク(DL)/上りリンク(UL)スロット構造の一例を示す図である。
【
図3】3GPPシステム(例えば、NR)に利用される物理チャネルと、該当物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明する図である。
【
図4】3GPP NRシステムにおける初期セルアクセスのためのSS/PBCHブロックを示す図である。
【
図5】3GPP NRシステムにおける制御情報及び制御チャネル伝送のための手順を示す図である。
【
図6】3GPP NRシステムにおけるPDCCHが伝送されるCORESETを示す図である。
【
図7】3GPP NRシステムにおけるPDCCH探索空間を設定する方法を示す図である。
【
図9】端末キャリア通信と多重キャリア通信を説明するための図である。
【
図10】クロスキャリアスケジューリング技法が適用される例を示す図である。
【
図11】本発明の一実施例による端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。
【
図12】本発明の一実施例が適用される端末と基地局との間のシグナリングの一例を示すフローチャートである。
【
図13】本発明の一実施例に適用される疑似コード(pseudo code)に基づいて、端末が基地局から伝送されたPDSCHの個数をカウントするための方法の一例を示す図である。
【
図14】本発明の一実施例による互いに異なるフォーマットを有する下りリンク制御情報に基づくHARQ-ACKを伝送するための方法の一例を示す図である。
【
図15】本発明の一実施例による互いに異なるフォーマットを有する下りリンク制御情報に基づくHARQ-ACKを伝送するための方法の他の例を示す図である。
【
図16】本発明の一実施例による上りリンク及び下りリンクスケジューリングのための下りリンク制御情報に基づくHARQ-ACKを伝送するための方法の一例を示す図である。
【
図17】本発明の一実施例によるモニタリング機会(monitoring occasion)から検出された各下りリンク制御情報の下りリンク割当指示子(downlink assignmnet indicator)の一例を示す図である。
【
図18】本発明の一実施例による疑似コードに基づいて、互いに異なるフォーマットを有する下りリンク制御情報に基づくHARQ-ACKを伝送するための方法の一例を示す図である。
【
図19】本発明の一実施例によるモニタリング機会から検出された各下りリンク制御情報の下りリンク割当指示子の一例を示す図である。
【
図20】本発明の一実施例によるPDCCHの受信順番によってPDSCHに対するHARQ-ACKを伝送するための方法の一例を示す図である。
【
図21】本発明の一実施例によるPDSCHの時間情報によってPDSCHに対するHARQ-ACKを伝送するための方法の一例を示す図である。
【
図22】本発明の一実施例によるPDSCHをスケジューリングするPDCCHのHARQプロセスID(またはHARQプロセスナンバー)によってPDSCHに対するHARQ-ACKを伝送するための方法の一例を示す図である。
【
図23】本発明の一実施例による互いに異なるフォーマットを有する下りリンク情報に基づいてHARQ-ACKを伝送するための端末の動作の一例を示す順序図である。
【
図24】本発明の一実施例による互いに異なるフォーマットを有する下りリンク情報に基づくHARQ-ACKを受信するための基地局の動作の一例を示す順序図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本明細書で使用される用語は本発明における機能を考慮してできるだけ現在広く使用されている一般的な用語を選択しているが、これは当分野に携わる技術者の意図、慣例、または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選択したものもあるが、この場合、該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語の有する実質的意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解析すべきであることを明らかにする。
【0031】
明細書全体において、ある構成が他の構成を「連結」されているという際、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間の他の構成要素を介在して「電気的に連結」されていることも含む。また、ある構成が特定構成要素を「含む」という際、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に含むことを意味する。加えて、特定臨海を基準にする「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」または「未満」に適切に代替されてもよい。
【0032】
以下の技術はCDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線接続システムに使用される。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現される。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術で具現される。OFDMAは、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で具現される。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPP LTE(Long term evolution)はE-UTRAを使用するE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)は3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NRはLTE/LTE-Aとは別途に設計されたシステムであって、IMT-2020の要求条件であるeMBB(enhanced Mobile BroadBand)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)、及びmMTC(massive Machine Type Communication)サービスを支援するためのシステムである。説明を明確にするために3GPP NRを中心に説明するが、本発明の技術的思想はこれに限らない。
【0033】
本明細書で特別な説明がない限り、基地局は、3GPP NRで定義するgNB(next generation node B)を含むことができる。また、特別な説明がない限り、端末は、UE(user equipment)を含むことができる。以下、説明の理解を助けるために、それぞれの内容を個別の実施例にして説明するが、それぞれの実施例は互いに組み合わせて用いられてもよい。本開示において、端末の設定(configure)は、基地局による設定を意味してよい。具体的に、基地局は端末にチャネル又は信号を送信して、端末の動作又は無線通信システムで用いられるパラメータの値を設定することができる。
【0034】
図1は、無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。
【0035】
図1を参照すると、3GPP NRシステムで使用される無線フレーム(またはラジオフレーム)は、10ms(ΔfmaxNf/100)*Tc)の長さを有する。また、無線フレームは10個の均等な大きさのサブフレーム(subfame、SF)からなる。ここで、Δfmax=480*103Hz、Nf=4096、Tc=1/(Δfref*Nf,ref)、Δfref=15*103Hz、Nf,ref=2048である。一つのフレーム内の10個のサブフレームにそれぞれ0から9までの番号が与えられる。それぞれのサブフレームは1msの長さを有し、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)によって一つまたは複数のスロットからなる。より詳しくは、3GPP NRシステムで使用し得るサブキャリア間隔は15*2μkHzである。μはサブキャリア間隔構成因子(subcarrier spacing configuration)であって、μ=0~4の値を有する。つまり、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、または240kHzがサブキャリア間隔として使用される。1ms長さのサブフレームは2μ個のスロットからなる。この際、各スロットの長さは2-μmsである。一つのサブフレーム内の2μ個のスロットは、それぞれ0から2μ-1までの番号が与えられる。また、一つの無線フレーム内のスロットは、それぞれ0から10*2μ-1までの番号が与えられる。時間資源は、無線フレーム番号(または無線フレームインデックスともいう)、サブフレーム番号(またはサブフレームインデックスともいう)、スロット番号(またはスロットインデックス)のうち少なくともいずれか一つによって区分される。
【0036】
図2は、無線通信システムにおける下りリンク(DL)/上りリンク(UL)スロット構造の一例を示す図である。特に、
図2は3GPP NRシステムの資源格子(resource grid)構造を示す。
【0037】
アンテナポート当たり一つの資源格子がある。
図2を参照すると、スロットは時間ドメインで複数のOFDMシンボルを含み、周波数ドメインで複数の資源ブロック(resource block、RB)を含む。OFDMシンボルは、一つのシンボル区間も意味する。特別な説明がない限り、OFDMシンボルは簡単にシンボルと称される。以下、本明細書において、シンボルはOFDMシンボル、SC-FDMAシンボル、DFTs-OFDMシンボルなどを含む。
図2を参照すると、各スロットから伝送される信号はNsize、μgrid、x*NRBSC個のサブキャリア(subcarrier)とNslotsymb個のOFDMシンボルからなる資源格子で表現される。ここで、下りリンク資源格子であればx=DLであり、上りリンク資源格子であればx=ULである。Nsize、μgrid、xはサブキャリア間隔構成因子μによる資源ブロック(RB)の個数を示し(xはDLまたはUL)、Nslotsymbはスロット内のOFDMシンボルの個数を示す。NRBSCは一つのRBを構成するサブキャリアの個数であって、NRBSC=12である。OFDMシンボルは、多重アクセス方式によってCP-OFDM(cyclic prefix OFDM)シンボル、またはDFT-S-OFDM(discrete Fourier transform spread OFDM)シンボルと称される。
【0038】
一つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、CP(cyclic prefix)の長さに応じて異なり得る。例えば、正規(normal)CPであれば一つのスロットが14個のOFDMシンボルを含むが、拡張(extended)CPであれば一つのスロットが12個のOFDMシンボルを含む。具体的な実施例において、拡張CPは60kHzのサブキャリア間隔でのみ使用される。
図2では説明の便宜上、一つのスロットが14OFDMシンボルからなる場合を例示したが、本発明の実施例は他の個数のOFDMシンボルを有するスロットでも同じ方式で適用される。
図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数ドメインで、Nsize、μgrid、x*NRBSC個のサブキャリアを含む。サブキャリアの類型は、データを伝送するためのデータサブキャリア、参照信号(reference signal)を伝送するための参照信号サブキャリア、ガードバンド(guard band)に分けられる。キャリア周波数は中心周波数(center frequency、fc)ともいう。
【0039】
一つのRBは、周波数ドメインでNRBSC個(例えば、12個)の連続するサブキャリアによって定義される。ちなみに、一つのOFDMシンボルと一つのサブキャリアからなる資源を資源要素(resource element、RE)またはトーン(tone)と称する。よって、一つのRBはNslotsymb*NRBSC個の資源要素からなる。資源格子内の各資源要素は、一つのスロット内のインデックス対(k、l)によって固有に定義される。kは周波数ドメインで0からNsize、μgrid、x*NRBSC-1まで与えられるインデックスであり、lは時間ドメインで0からNslotsymb-1まで与えられるインデックスである。
【0040】
端末が基地局から信号を受信するか基地局信号を伝送するためには、端末の時間/周波数同期を基地局の時間/周波数同期と合わせるべきである。基地局と端末が同期化しなければ、端末がDL信号の復調及びUL信号の伝送を正確な時点に行うのに必要な時間及び周波数パラメータを決定できないためである。
【0041】
TDD(time division duplex)またはアンペアドスペクトル(unpaired spectrum)で動作する無線フレームの各シンボルは、下りリンクシンボル(DL symbol)、上りリンクシンボル(UL symbol)、またはフレキシブルシンボル(flexible symbol)のうち少なくともいずれか一つからなる。FDD(frequency division duplex)またはペアドスペクトル(paired spectrum)で下りリンクキャリアで動作する無線フレームは、下りリンクシンボルまたはフレキシブルシンボルからなり、上りリンクキャリアで動作する無線フレームは、上りリンクシンボルまたはフレキシブルシンボルからなる。下りリンクシンボルでは下りリンク伝送はできるが上りリンク伝送はできず、上りリンクシンボルでは上りリンク伝送はできるが下りリンク伝送はできない。フレキシブルシンボルは、信号に応じて下りリンクで使用されるか上りリンクで使用されるかが決定される。
【0042】
各シンボルのタイプ(type)に関する情報、つまり、下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、及びフレキシブルシンボルのうちいずれか一つを示す情報は、セル特定(cell-specificまたはcommon)RRC信号からなる。また、各シンボルのタイプに関する情報は、追加に特定端末(UE-specificまたはdedicated)RRC信号からなる。基地局は、セル特定RRC信号を使用し、i)セル特定スロット構成の周期、ii)セル特定スロット構成の周期の最初から下りリンクシンボルのみを有するスロットの数、iii)下りリンクシンボルのみを有するスロットの直後のスロットの最初のシンボルから下りリンクシンボルの数、iv)セル特定スロット構成の周期の最後から上りリンクシンボルのみを有するスロットの数、v)上りリンクシンボルのみを有するスロットの直前のスロットの最後のシンボルから上りリンクシンボルの数を知らせる。ここで、上りリンクシンボルと下りリンクシンボルのいずれにも構成されていないシンボルはフレキシブルシンボルである。
【0043】
シンボルタイプに関する情報が端末特定RRC信号からなれば、基地局はフレキシブルシンボルが下りリンクシンボルなのかまたは上りリンクシンボルなのかを、セル特定RRC信号でシグナリングする。この際、端末特定RRC信号は、セル特定RRC信号からなる下りリンクシンボルまたは上りリンクシンボルを他のシンボルタイプに変更することができない。特定端末RRC信号は、スロットごとに該当スロットのNslotsymbシンボルのうち下りリンクシンボルの数、該当スロットのNslotsymbシンボルのうち上りリンクシンボルの数をシグナリングする。この際、スロットの下りリンクシンボルはスロットの最初のシンボルからi番目のシンボルまで連続的に構成される。また、スロットの上りリンクシンボルはスロットのj番目のシンボルから最後のシンボルまで連続的に構成される(ここで、i<j)。スロットにおいて、上りリンクシンボルと下りリンクシンボルのいずれにも構成されていないシンボルはフレキシブルシンボルである。
【0044】
図3は、3GPPシステム(例えば、NR)に利用される物理チャネルと、該当物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明する図である。
【0045】
端末の電源がつくか端末が新しくセルに進入すれば、端末は初期セル探索作業を行うS101。詳しくは、端末は初期セル探索で基地局と同期を合わせる。このために、端末は基地局から主同期信号(primary synchronization signal、PSS)及び副同期信号(secondary synchronization signal、SSS)を受信して基地局と同期を合わせ、セルインデックスなどの情報を獲得する。次に、端末は基地局から物理放送チャネルを受信し、セル内の放送情報を獲得する。
【0046】
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)及び前記PDCCHに乗せられている情報によって物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)を受信することで、初期セル探索を介して獲得したシステム情報より詳しいシステム情報を獲得するS102。ここで、端末に伝達されたシステム情報は、RRC(Radio Resource Control,RRC)における物理層(physical layer)で端末が正確に動作するためのセル共通システム情報であって、リメイニングシステム情報(Remaining system information)又はシステム情報ブロック(System information blcok,SIB)1と呼ばれる。
【0047】
端末が基地局に最初に接続したり、或いは信号送信のための無線リソースがない場合(端末がRRC_IDLEモードである場合)、端末は基地局に対してランダムアクセス過程を行うことができる(段階S103~段階S106)。まず、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel,PRACH)でプリアンブルを送信し(S103)、基地局からPDCCH及び対応のPDSCHでプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S104)。端末に有効なランダムアクセス応答メッセージが受信された場合、端末は、基地局からPDCCHで伝達された上りリンクグラントが示す物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel,PUSCH)で、自身の識別子などを含むデータを基地局に送信する(S105)。次に、端末は、衝突解決のために、基地局の指示としてPDCCHの受信を待つ。端末が自身の識別子でPDCCHの受信に成功すると(S106)、ランダムアクセス過程は終了する。端末は、ランダムアクセス過程中にRRC層の物理層において端末が正しく動作するために必要な端末特定システム情報を取得することができる。端末がRRC層で端末特定システム情報を取得すれば、端末はRRC連結モード(RRC_CONNECTED mode)に進入する。
【0048】
RRC層は、端末と無線接続網(Radio Access Network,RAN)間の制御のためのメッセージ生成及び管理に用いられる。さらにいうと、基地局と端末は、RRC層において、セル内全ての端末に必要なセルシステム情報の放送(broadcasting)、ページング(paging)メッセージの伝達管理、移動性管理及びハンドオーバー、端末の測定報告とそれに関する制御、端末能力管理及び保管管理を行うことができる。一般に、RRC層で伝達する信号(以下、RRC信号)の更新(update)は、物理層での送受信周期(すなわち、transmission time interval,TTI)よりも長いので、RRC設定は、長い周期において変化せずに維持され得る。
【0049】
上述した手順後、端末は一般的な上り/下りリンク信号伝送手順としてPDCCH/PDSCH受信S107、及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)を伝送S108する。特に、端末は、PDCCHを介して下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信する。DCIは、端末に対する資源割当情報のような制御情報を含む。また、DCIは使用目的に応じてフォーマットが異なり得る。端末が上りリンクを介して基地局に伝送する上りリンク制御情報(uplink control information、UCI)は、下りリンク/上りリンクACK/NACK信号、CQI(channel quality indicator)、PMI(precoding matrix index)、RI(rank indicator)などを含む。ここで、CQI、PMI、及びRIは、CSI(channel state information)に含まれる。3GPP NRシステムの場合、端末はPUSCH及び/またはPUCCHを介して上述したHARQ-ACKとCSIなどの制御情報を伝送する。
【0050】
図4は、3GPP NRシステムにおける初期セルアクセスのためのSS/PBCHブロックを示す図である。
【0051】
端末は、電源が入るか新しくセルにアクセスしようとする際、セルとの時間及び周波数同期を獲得し、初期セル探索過程を行う。端末は、セル探索過程でセルの物理セル識別子(physical cell identity)NcellIDを検出する。このために、端末は基地局から同期信号、例えば、主同期信号(PSS)及び副同期信号(SSS)を受信して基地局と同期を合わせる。この際、端末はセル識別子(identity、ID)などの情報を獲得する。
【0052】
図4(a)を参照して、同期信号(synchronization signal、SS)をより詳しく説明する。同期信号はPSSとSSSに分けられる。PSSは、OFDMシンボル同期、スロット同期のような時間ドメイン同期及び/または周波数ドメイン同期を得るために使用される。SSSは、フレーム同期、セルグループIDを得るために使用される。
図4(a)と表1を参照すると、SS/PBCHブロックは周波数軸に連続した20RBs(=240サブキャリア)からなり、時間軸に連続した4OFDMシンボルからなる。この際、SS/PBCHブロックにおいて、PSSは最初のOFDMシンボル、SSSは3番目のOFDMシンボルで56~182番目のサブキャリアを介して伝送される。ここで、SS/PBCHブロックの最も低いサブキャリアインデックスを0から付ける。PSSが伝送される最初のOFDMシンボルにおいて、残りのサブキャリア、つまり、0~55、183~239番目のサブキャリアを介しては基地局が信号を伝送しない。また、SSSが伝送される3番目のOFDMシンボルにおいて、48~55、183~191番目のサブキャリアを介しては基地局が信号を伝送しない。基地局は、SS/PBCHブロックにおいて、前記信号を除いた残りのREを介してPBCH(physical broadcast channel)を伝送する。
【表1】
【0053】
SSは3つのPSSとSSSの組み合わせを介して計1008個の固有の物理階層セル識別子(physical layer cell ID)を、詳しくは、それぞれの物理階層セルIDはたった一つの物理-階層セル-識別子グループの部分になるように、各グループが3つの固有の識別子を含む336個の物理-階層セル-識別子グループにグルーピングされる。よって、物理階層セルID NcellID=3N(1)ID+N(2)IDは、物理-階層セル-識別子グループを示す0から335までの範囲内のインデックスN(1)IDと、前記物理-階層セル-識別子グループ内の物理-階層識別子を示す0から2までのインデックスN(2)IDによって固有に定義される。端末はPSSを検出し、3つの固有の物理-階層識別子のうち一つを識別する。また、端末はSSSを検出し、前記物理-階層識別子に連関する336個の物理階層セルIDのうち一つを識別する。この際、PSSのシーケンスdPSS(n)は以下の通りである。
【0054】
dPSS(n)=1-2x(m)
m=(n+43N(2)ID) mod 127
0≦n<127
【0055】
ここで、x(i+7)=(x(i+4)+x(i)) mod 2であり、
[x(6)x(5)x(4)x(3)x(2)x(1)x(0)]=[1110110]と与えられる。
【0056】
また、SSSのシーケンスdSSS(n)は、次の通りである。
【0057】
dSSS(n)=[1-2x0((n+m0) mod 127][1-2xi((n+m1) mod 127]
m0=15 floor(N(1)ID/112)+5N(2)ID
m1=N(1)ID mod 112
0≦n<127
【0058】
ここで、x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod 2
x1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod 2であり、
【0059】
[x0(6)x0(5)x0(4)x0(3)x0(2)x0(1)x0(0)]=[0000001], [x1(6)x1(5)x1(4)x1(3)x1(2)x1(1)x1(0)]=[0000001]と与えられる。
【0060】
10ms長さの無線フレームは、5ms長さの2つの半フレームに分けられる。
図4(b)を参照して、各半フレーム内でSS/PBCHブロックが伝送されるスロットについて説明する。SS/PBCHブロックが伝送されるスロットは、ケースA、B、C、D、Eのうちいずれか一つである。ケースAにおいて、サブキャリア間隔は15kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{2、8}+14*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1、2、3である。ケースBにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4、8、16、20}+28*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。ケースCにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{2、8}+14*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1、2、3である。ケースDにおいて、サブキャリア間隔は120kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4、8、16、20}+28*n番目のシンボルである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8、10、11、12、13、15、16、17、18である。ケースEにおいて、サブキャリア間隔は240kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{8、12、16、20、32、36、40、44}+56*n番目のシンボルである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8である。
【0061】
図5は、3GPP NRシステムにおける制御情報及び制御チャネル伝送のための手順を示す図である。
図5(a)を参照すると、基地局は制御情報(例えば、DCI)にRNTI(radio network temporary identifier)でマスク(例えば、XOR演算)されたCRC(cyclic redundancy check)を付加するS202。基地局は、各制御情報の目的/対象に応じて決定されるRNTI値でCRCをスクランブルする。一つ以上の端末が使用する共通RNTIは、SI-RNTI(system information RNTI)、P-RNTI(paging RNTI)、RA-RNTI(random access RNTI)、及びTPC-RNTI(transmit power control RNTI)のうち少なくともいずれか一つを含む。また、端末-特定RNTIはC-RNTI(cell temporary RNTI)、CS-RNTI、またはMCS-C-RNTIのうち少なくともいずれか一つを含む 次に、基地局はチャネルエンコーディング(例えば、polar coding)を行ったS204後、PDCCH伝送のために使用された資源(ら)の量に合わせてレート-マッチング(rate-matching)をするS206。次に、基地局はCCE(control channel element)基盤のPDCCH構造に基づいて、DCI(ら)を多重化するS208。また、基地局は、多重化されたDCI(ら)に対してスクランブリング、モジュレーション(例えば、QPSK)、インターリービングなどの追加過程S210を適用した後、伝送しようとする資源にマッピングする。CCEはPDCCHのための基本資源単位であり、一つのCCEは複数(例えば、6つ)のREG(resource element group)からなる。一つのREGは複数(例えば、12個)のREからなる。一つのPDCCHのために使用されたCCEの個数を集成レベル(aggregation level)と定義する。3GPP NRシステムでは、1、2、4、8、または16の集成レベルを使用する。
図5(b)はCCE集成レベルとPDCCHの多重化に関する図であり、一つのPDCCHのために使用されたCCE集成レベルの種類とそれによる制御領域で伝送されるCCE(ら)を示す。
【0062】
図6は、3GPP NRシステムにおけるPDCCHが伝送されるCORESETを示す図である。
【0063】
CORESETは、端末のための制御信号であるPDCCHが伝送される時間-周波数資源である。また、後述する探索空間(search space)は一つのCORESETにマッピングされる。よって、端末はPDCCHを受信するために全ての周波数帯域をモニタリングするのではなく、CORESETと指定された時間-周波数領域をモニタリングして、CORESETにマッピングされたPDCCHをデコーディングする。基地局は、端末にセル別に一つまたは複数のCORESETを構成する。CORESETは、時間軸に最大3つまでの連続したシンボルからなる。また、CORESETは周波数軸に連続した6つのPRBの単位からなる。
図5の実施例において、CORESET#1は連続的なPRBからなり、CORESET#2とCORESET#3は不連続的なPRBからなる。CORESETは、スロット内のいかなるシンボルにも位置し得る。例えば、
図5の実施例において、CORESET#1はスロットの最初のシンボルから始まり、CORESET#2はスロットの5番目のシンボルから始まり、CORESET#9はスロットの9番目のシンボルから始まる。
【0064】
図7は、3GPP NRシステムにおけるPDCCH探索空間を設定する方法を示す図である。
【0065】
端末にPDCCHを伝送するために、各CORESETには少なくとも一つ以上の探索空間が存在する。本発明の実施例において、探索空間は端末のPDCCHが伝送される全ての時間-周波数資源(以下、PDCCH候補)の集合である。探索空間は、3GPP NRの端末が共通に探索すべき共通探索空間(common search space)と、特定端末が探索すべき端末-特定探索空間(terminal-specific or UE-specific search space)を含む。共通探索空間では、同一基地局に属するセルにおける全ての端末が共通に探すように設定されているPDCCHをモニタリングする。また、端末-特定探索空間は、端末に応じて互いに異なる探索空間の位置で、各端末に割り当てられたPDCCHをモニタリングするように端末別に設定される。端末-特定探索空間の場合、PDCCHが割り当てられる制限された制御領域のため、端末間の探索空間が部分的に重なって割り当てられている可能性がある。PDCCHをモニタリングすることは、探索空間内のPDCCH候補をブラインドデコーディングすることを含む。ブラインドデコーディングに成功した場合をPDCCHが(成功的に)検出/受信されたと表現し、ブラインドデコーディングに失敗した場合をPDCCHが未検出/未受信されたと表現か、成功的に検出/受信されていないと表現する。
【0066】
説明の便宜上、一つ以上の端末に下りリンク制御情報を伝送するために、一つ以上の端末が既に知っているグループ共通(group common、GC)RNTIでスクランブルされたPDCCHをグループ共通(GC)PDCCH、または共通PDCCHと称する。また、一つの特定端末に上りリンクスケジューリング情報または下りリンクスケジューリング情報を伝送するために、特定端末が既に知っている端末-特定RNTIでスクランブルされたPDCCHを端末-特定PDCCHと称する。前記共通PDCCHは共通探索空間に含まれ、端末-特定PDCCHは共通探索空間または端末-特定PDCCHに含まれる。
【0067】
基地局は、PDCCHを介して伝送チャネルであるPCH(paging channel)及びDL-SCH(downlink-shared channel)の資源割当に関する情報(つまり、DL Grant)、またはUL-SCH の資源割当とHARQ(hybrid automatic repeat request)に関する情報(つまり、UL Grant)を各端末または端末グループに知らせる。基地局は、PCH伝送ブロック、及びDL-SCH伝送ブロックをPDSCHを介して伝送する。基地局は、特定制御情報または特定サービスデータを除いたデータをPDSCHを介して伝送する。また、端末は、特定制御情報または特定サービスデータを除いたデータをPDSCHを介して受信する。
【0068】
基地局は、PDSCHのデータがいかなる端末(一つまたは複数の端末)に伝送されるのか、該当端末がいかにPDSCHデータを受信しデコーディングすべきなのかに関する情報をPDCCHに含ませて伝送する。例えば、特定PDCCHを介して伝送されるDCIが「A」というRNTIでCRCマスキングされており、そのDCIが「B」という無線資源(例えば、周波数位置)にPDSCHが割り当てられていることを指示し、「C」という伝送形式情報(例えば、伝送ブロックのサイズ、変調方式、コーディング情報など)を指示すると仮定する。端末は、自らが有するRNTI情報を利用してPDCCHをモニタリングする。この場合、「A」RNTIを使用してPDCCHをブラインドデコーディングする端末があれば、該当端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報を介して「B」と「C」によって指示されるPDSCHを受信する。
【0069】
表2は、無線通信システムで使用されるPUCCHの一実施例を示す。
【表2】
【0070】
PUCCHは、以下の上りリンク制御情報(UCI)を伝送するのに使用される。
【0071】
-SR(Scheduling Request):上りリンクUL-SCH資源を要請するのに使用される情報である。
【0072】
-HARQ-ACK:(DL SPS releaseを指示する)PDCCHに対する応答及び/またはPDSCH上の上りリンク伝送ブロック(transport block、TB)に対する応答である。HARQ-ACKは、PDCCHまたはPDSCHを介して伝送された情報の受信可否を示す。HARQ-ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(Discontinuous Transmission)、またはNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ-ACK/NACK、ACK/NACKと混用される。一般に、ACKはビット値1で表され、NACKはビット値0で表される。
【0073】
-CSI:下りリンクチャネルに対するフィードバック情報である。基地局が伝送するCSI-RS(Reference Signal)に基づいて端末が生成する。MIMO(multiple input multiple output)-関連フィードバック情報は、RI及びPMIを含む。CSIは、CSIが示す情報に応じてCSIパート1とCSIパート2に分けられる。
【0074】
3GPP NRシステムでは、多様なサービスシナリオと多様なチャネル環境、及びフレーム構造を支援するために、5つのPUCCHフォーマットが使用される。
【0075】
PUCCHフォーマット0は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達するフォーマットである。PUCCHフォーマット0は、時間軸に1つまたは2つのOFDMシンボルと、周波数軸に1つのRBを介して伝送される。PUCCHフォーマット0が2つのOFDMシンボルで伝送されれば、2つのシンボルに同じシーケンスが互いに異なるRBで伝送される。これを介し、端末は周波数ダイバーシティゲイン(diversity gain)を得る。より詳しくは、端末はMbitビットUCI(Mbit=1or2)に応じてサイクリックシフト(cyclic shift)の値mcsを決定し、長さ12のベースシーケンス(base sequence)を決められた値mcsでサイクリックシフトしたシーケンスを、1つのOFDMシンボル及び1つのPRBの12個のREsにマッピングして伝送する。端末が使用可能なサイクリックシフトの個数が12個で、Mbit=1であれば、1bit UCI0と1は、サイクリックシフト値の差が6である2つのサイクリックシフトに当たるシーケンスで示される。また、Mbit=2であれば、2bit UCI00、01、11、10は、サイクリックシフト値の差が3である4つのサイクリックシフトに当たるシーケンスで示される。
【0076】
PUCCHフォーマット1は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達する。PUCCHフォーマット1は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して伝送される。ここで、PUCCHフォーマット1が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。より詳しくは、Mbit=1であるUCIはBPSKでモジュレーションされる。端末は、Mbit=2であるUCIをQPSK(quadrature phase shift keying)でモジュレーションされる。モジュレーションされた複素数シンボル(complex valued symbol)d(0)に長さ12のシーケンスをかけて信号を得る。端末は、得られた信号をPUCCHフォーマット1が割り当てられた偶数番目のOFDMシンボルに、時間軸OCC(orthogonal cover code)でスプレッディング(spreading)して伝送する。PUCCHフォーマット1は、使用するOCCの長さに応じて同じRBで多重化される互いに異なる端末の最大個数が決めあれる。PUCCHフォーマット1の奇数番目OFDMシンボルには、DMRS(demodulation reference signal)がOCCでスプレッディングされてマッピングされる。
【0077】
PUCCHフォーマット2は、2ビットを超過するUCIを伝達する。PUCCHフォーマット2は、時間軸に1つまたは2つのOFDMシンボルと、周波数軸に1つまたは複数個のRBを介して伝送される。PUCCHフォーマット2が2つのOFDMシンボルで伝送されれば、2つのOFDMシンボルを介して同じシーケンスが互いに異なるRBで伝送される。これを介し、端末は周波数ダイバーシティゲインを得る。より詳しくは、MbitビットUCI(Mbit>2)はビット-レベルスクランブリングされ、QPSKモジュレーションされて1つまたは2つのOFDMシンボル(ら)のRB(ら)にマッピングされる。ここで、RBの数は1~16のうち一つである。
【0078】
PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、2ビットを超過するUCIを伝達する。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して伝送される。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。詳しくは、端末は、MbitビットUCI(Mbit>2)をπ/2-BPSK(Binary Phase Shift Keying)またはQPSKでモジュレーションし、複素数シンボルd(0)~d(Msymb-1)を生成する。ここで、π/2-BPSKを使用するとMsymb=Mbitであり、QPSKを使用するとMsymb=Mbit/2である。端末は、PUCCHフォーマット3にブロック-単位スプレディングを適用しない。但し、端末は、PUCCHフォーマット4が2つまたは4つの多重化容量(multiplexing capacity)を有するように、長さ-12のPreDFT-OCCを使用して1つのRB(つまり、12subcarriers)にブロック-単位スプレディングを適用してもよい。端末は、スプレディングされた信号を伝送プリコーディング(transmit precoding)(またはDFT-precoding)し、各REにマッピングして、スプレディングされた信号を伝送する。
【0079】
この際、PUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が占めるRBの数は、端末が伝送するUCIの長さと最大コードレート(code rate)に応じて決定される。端末がPUCCHフォーマット2を使用すれば、端末はPUCCHを介してHARQ-ACK情報及びCSI情報を共に伝送する。もし、端末が伝送し得るRBの数がPUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が使用し得る最大RBの数より大きければ、端末はUCI情報の優先順位に応じて一部のUCI情報は伝送せず、残りのUCI情報のみ伝送する。
【0080】
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4がスロット内で周波数ホッピング(frequency hopping)を指示するように、RRC信号を介して構成される。周波数ホッピングが構成される際、周波数ホッピングするRBのインデックスはRRC信号からなる。PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が時間軸でN個のOFDMシンボルにわたって伝送されれば、最初のホップ(hop)はfloor(N/2)個のOFDMシンボルを有し、2番目のホップはceil(N/2)個のOFDMシンボルを有する。
【0081】
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4は、複数のスロットに繰り返し伝送さ得るように構成される。この際、PUCCHが繰り返し伝送されるスロットの個数KはRRC信号によって構成される。繰り返し伝送されるPUCCHは、各スロット内で同じ位置のOFDMシンボルから始まり、同じ長さを有するべきである。端末がPUCCHを伝送すべきスロットのOFDMシンボルのうちいずれか一つのOFDMシンボルでもRRC信号によってDLシンボルと指示されれば、端末はPUCCHを該当スロットから伝送せず、次のスロットに延期して伝送する。
【0082】
一方、3GPP NRシステムにおいて、端末はキャリア(またはセル)の帯域幅より小さいか同じ帯域幅を利用して送受信を行う。そのために、端末はキャリア帯域幅のうち一部の連続的な帯域幅からなるBWP(bandwidth part)を構成される。TDDに応じて動作するかまたはアンペアドスペクトルで動作する端末は、一つのキャリア(またはセル)に最大4つのDL/UL BWPペア(pairs)を構成される。また、端末は一つのDL/UL BWPペアを活性化する。FDDに応じて動作するかまたはペアドスペクトルで動作する端末は、下りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのDL BWPを構成され、上りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのUL BWPを構成される。端末は、キャリア(またはセル)ごとに一つのDL BWPとUL BWPを活性化する。端末は、活性化されたBWP以外の時間-周波数資源から受信するか送信しなくてもよい。活性化されたBWPをアクティブBWPと称する。
【0083】
基地局は、端末が構成されたBWPのうち活性化されたBWPをDCIと称する。DCIで指示したBWPは活性化され、他の構成されたBWP(ら)は非活性化される。TDDで動作するキャリア(またはセル)において、基地局は端末のDL/UL BWPペアを変えるために、PDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを指示するBPI(bandwidth part indicator)を含ませる。 端末は、PDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするDCIを受信し、BPIに基づいて活性化されるDL/UL BWPペアを識別する。FDDで動作する下りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のDL BWPを変えるために、PDSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを知らせるBPIを含ませる。FDDで動作する上りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のUL BWPを変えるために、PUSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを指示するBPIを含ませる。
【0084】
【0085】
キャリア集成とは、無線通信システムがより広い周波数帯域を使用するために、端末が上りリンク資源(またはコンポーネントキャリア)及び/または下りリンク資源(またはコンポーネントキャリア)からなる周波数ブロック、または(論理的意味の)セルを複数個使用して一つの大きい論理周波数帯域で使用する方法を意味する。以下では説明の便宜上、コンポーネントキャリアという用語に統一する。
【0086】
図8を参照すると、3GPP NRシステムの一例示として、全体システム帯域は最大16個のコンポーネントキャリアを含み、それぞれのコンポーネントキャリアは最大400MHzの帯域幅を有する。コンポーネントキャリアは、一つ以上の物理的に連続するサブキャリアを含む。
図8ではそれぞれのコンポーネントキャリアがいずれも同じ帯域幅を有するように示したが、これは例示に過ぎず、それぞれのコンポーネントキャリアは互いに異なる帯域幅を有してもよい。また、それぞれのコンポーネントキャリアは周波数軸で互いに隣接しているように示したが、前記図面は論理的な概念で示したものであって、それぞれのコンポーネントキャリアは物理的に互いに隣接してもよく、離れていてもよい。
【0087】
それぞれのコンポーネントキャリアにおいて、互いに異なる中心周波数が使用される。また、物理的に隣接したコンポーネントキャリアにおいて、共通した一つの中心周波数が使用される。
図8の実施例において、全てのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していると仮定すれば、全てのコンポーネントキャリアで中心周波数Aが使用される。また、それぞれのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していないと仮定すれば、コンポーネントキャリアそれぞれにおいて中心周波数A、中心周波数Bが使用される。
【0088】
キャリア集成で全体のシステム帯域が拡張されれば、各端末との通信に使用される周波数帯域はコンポーネントキャリア単位に定義される。端末Aは全体のシステム帯域である100MHzを使用し、5つのコンポーネントキャリアをいずれも使用して通信を行う。端末B1~B5は20MHzの帯域幅のみを使用し、一つのコンポーネントキャリアを使用して通信を行う。端末C1及びC2は40MHzの帯域幅のみを使用し、それぞれ2つのコンポーネントキャリアを利用して通信を行う。2つのコンポーネントキャリアは、論理/物理的に隣接するか隣接しない。
図8の実施例では、端末C1が隣接していない2つのコンポーネントキャリアを使用し、端末C2が隣接した2つのコンポーネントキャリアを使用する場合を示す。
【0089】
図9は、端末キャリア通信と多重キャリア通信を説明するための図である。特に、
図9(a)は単一キャリアのサブフレーム構造を示し、
図9(b)は多重キャリアのサブフレーム構造を示す。
【0090】
図9(a)を参照すると、一般的な無線通信システムはFDDモードの場合一つのDL帯域とそれに対応する一つのUL帯域を介してデータ伝送または受信を行う。他の具体的な実施例において、無線通信システムはTDDモードの場合、無線フレームを時間ドメインで上りリンク時間ユニットと下りリンク時間ユニットに区分し、上り/下りリンク時間ユニットを介してデータ伝送または受信を行う。
図9(b)を参照すると、UL及びDLにそれぞれ3つの20MHzコンポーネントキャリア(component carrier、CC)が集まって、60MHzの帯域幅が支援される。それぞれのCCは、周波数ドメインで互いに隣接するか非-隣接する。
図9(b)は、便宜上UL CCの帯域幅とDL CCの帯域幅がいずれも同じで対称な場合を示したが、各CCの帯域幅は独立的に決められてもよい。また、UL CCの個数とDL CCの個数が異なる非対称のキャリア集成も可能である。RRCを介して特定端末に割当/構成されたDL/UL CCを特定端末のサービング(serving)DL/UL CCと称する。
【0091】
基地局は、端末のサービングCCのうち一部または全部と活性化(activate)するか一部のCCを非活性化(deactivate)して、端末と通信を行う。基地局は、活性化/非活性化されるCCを変更してもよく、活性化/非活性化されるCCの個数を変更してもよい。基地局が端末に利用可能なCCをセル-特定または端末-特定に割り当てると、端末に対するCC割当が全面的に再構成されるか端末がハンドオーバー(handover)しない限り、一旦割り当てられたCCのうち少なくとも一つは非活性化されなくてもよい。端末に非活性化されない一つのCを主CC(primary CC、PCC)またはPCell(primary cell)と称し、基地局が自由に活性化/非活性化されるCCを副CC(secondary CC、SCC)またはSCell(secondary cell)と称する。
【0092】
一方、3GPP NRは無線資源を管理するためにセル(cell)の概念を使用する。セルは、下りリンク資源と上りリンク資源の組み合わせ、つまり、DL CCとUL CCの組み合わせと定義される。セルは、DL資源単独、またはDL資源とUL資源の組み合わせからなる。キャリア集成が支援されれば、DL資源(または、DL CC)のキャリア周波数とUL資源(または、UL CC)のキャリア周波数との間のリンケージ(linkage)はシステム情報によって指示される。キャリア周波数とは、各セルまたはCCの中心周波数を意味する。PCCに対応するセルをPCellと称し、SCCに対応するセルをSCellと称する。下りリンクにおいてPCellに対応するキャリアはDL PCCであり、上りリンクにおいてPCellに対応するキャリアはUL PCCである。類似して、下りリンクにおいてSCellに対応するキャリアはDL SCCであり、上りリンクにおいてSCellに対応するキャリアはUL SCCである。端末性能(capacity)に応じて、サービングセル(ら)は一つのPCellと0以上のSCellからなる。RRC_CONNECTED状態にあるがキャリア集成が設定されていないか、キャリア集成を支援しないUEの場合、PCellのみからなるサービングセルがたった一つ存在する。
【0093】
上述したように、キャリア集成で使用されるセルという用語は、一つの基地局または一つのアンテナグループによって通信サービスが提供される一定の地理的領域を称するセルという用語とは区分される。但し、一定の地理的領域を称するセルとキャリア集成のセルを区分するために、本発明ではキャリア集成のセルをCCと称し、地理的領域のセルをセルと称する。
【0094】
図10は、クロスキャリアスケジューリング技法が適用される例を示す図である。クロスキャリアスケジューリングが設定されれば、第1CCを介して伝送される制御チャネルはキャリア指示子フィールド(carrier indicator field、CIF)を利用して、第1CCまたは第2CCを介して伝送されるデータチャネルをスケジューリングする。CIFはDCI内に含まれる。言い換えると、スケジューリングセル(scheduling cell)が設定され、スケジューリングセルのPDCCH領域から伝送されるDLグラント/ULグラントは、被スケジューリングセル(scheduled cell)のPDSCH/PUSCHをスケジューリングする。つまり、複数のコンポーネントキャリアに対する検索領域がスケジューリングセルのPDCCH領域が存在する。PCellは基本的にスケジューリングセルであり、特定SCellが上位階層によってスケジューリングセルと指定される。
【0095】
図10の実施例では、3つのDL CCが併合されていると仮定する。ここで、DLコンポーネントキャリア#0はDL PCC(または、PCell)と仮定し、DLコンポーネントキャリア#1及びDLコンポーネントキャリア#2はDL SCC(または、SCell)と仮定する。また、DL PCCがPDCCHモニタリングCCと設定されていると仮定する。端末-特定(または端末-グループ-特定、またはセル-特定)上位階層シグナリングによってクロスキャリアスケジューリングを構成しなければCIFがディスエーブル(disable)となり、それぞれのDL CCはNR PDCCH規則に従ってCIFなしに自らのPDSCHをスケジューリングするPDCCHのみを伝送する(ノン-クロス-キャリアスケジューリング、セルフ-キャリアスケジューリング)。それに対し、端末-特定(または端末-グループ-特定、またはセル-特定)上位階層シグナリングによってクロスキャリアスケジューリングを構成すればCIFがイネーブル(ensable)となり、特定のCC(例えば、DL PCC)はCIFを利用してDL CC AのPDSCHをスケジューリングするPDCCHのみならず、他のCCのPDSCHをスケジューリングするPDCCHも伝送する(クロス-キャリアスケジューリング)。それに対し、他のDL CCではPDCCHが伝送されない。よって、端末は端末にクロスキャリアスケジューリングが構成されているのか否かに応じて、CIFを含まないPDCCHをモニタリングしてセルフキャリアスケジューリングされたPDSCHを受信するか、CIFを含むPDCCHをモニタリングしてクロスキャリアスケジューリングされたPDSCHを受信する。
【0096】
一方、
図9及び
図10は、3GPP LTE-Aシステムのサブフレーム構造を例示しているが、これと同じまたは類似した構成が3GPP NRシステムにも適用可能である。但し、3GPP NRシステムにおいて、
図9及び
図10のサブフレームはスロットに切り替えられる。
【0097】
図11は、本発明の一実施例による端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。本発明の一実施例において、端末は携帯性と移動性が保障される多様な種類の無線通信装置、またはコンピューティング装置で具現される。端末はUE、STA(Station)、MS(Mobile Subscriber)などと称される。また、本発明の実施例において、基地局はサービス地域に当たるセル(例えば、マクロセル、フェムトセル、ピコセルなど)を制御及び管掌し、信号の送り出し、チャネルの指定、チャネルの監視、自己診断、中継などの機能を行う。基地局は、gNB(next Generation NodeB)またはAP(Access Point)などと称される。
【0098】
図示したように、本発明の一実施例による端末100は、プロセッサ110、通信モジュール120、メモリ130、ユーザインタフェース部140、及びディスプレイユニット150を含む。
【0099】
まず、プロセッサ110は多様な命令またはプログラムを実行し、端末100内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ110は端末100の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ110は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ110はスロット構成情報を受信し、それに基づいてスロットの構成を判断して、判断したスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
【0100】
次に、通信モジュール120は、無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LANアクセスを行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール120は、セルラー通信インターフェースカード121、122、及び非免許帯域通信インターフェースカード123のような複数のネットワークインターフェースカード(network interface card、NIC)を内蔵または外装の形に備える。図面において、通信モジュール120は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とは異なって、回路構成または用途に応じて独立して配置されてもよい。
【0101】
セルラー通信インターフェースカード121は、移動通信網を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード121は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード121の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0102】
セルラー通信インターフェースカード122は、移動通信網を利用して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード122は、6GHz以上の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード122の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0103】
非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域である第3周波数帯域を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHz または 52.6GHzの帯域であってもよい。非免許帯域通信インターフェースカード123の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格またはプロトコールに応じて、独立してまたは従属して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0104】
次に、メモリ130は、端末100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、端末100が基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線通信を行うのに必要な所定のプログラムが含まれる。
【0105】
次に、ユーザインタフェース140は、端末100に備えられた多様な形態の入/出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいて端末100を制御する。また、ユーザインタフェース140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づく出力を行う。
【0106】
次に、ディスプレイユニット150は、ディスプレイ画面に多様なイメージを出力する。前記ディスプレイユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、またはプロセッサ110の制御命令に基づいたユーザインタフェースなどの多様なディスプレイオブジェクトを出力する。
【0107】
また、本発明の実施例による基地局200は、プロセッサ210、通信モジュール220、及びメモリ230を含む。
【0108】
まず、プロセッサ210は多様な命令またはプログラムを実行し、基地局200内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ210は基地局200の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ210は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ210はスロット構成情報をシグナリングし、シグナリングしたスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
【0109】
次に、通信モジュール220は、無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LANアクセスを行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール220は、セルラー通信インターフェースカード221、222、及び非免許帯域通信インターフェースカード223のような複数のネットワークインターフェースカードを内蔵または外装の形に備える。図面において、通信モジュール220は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とはことなって、回路構成または用途に応じて独立して配置されてもよい。
【0110】
セルラー通信インターフェースカード221は、移動通信網を利用して上述した端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード221は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード221の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0111】
セルラー通信インターフェースカード222は、移動通信網を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード222は、6GHz以上の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード222の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0112】
非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域である第3周波数帯域を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHzまたは52.6GHzの帯域であってもよい。非免許帯域通信インターフェースカード223の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格またはプロトコールに応じて、独立してまたは従属して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0113】
図11に示した端末100及び基地局200は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはディバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したディバイスのエレメントは、ディバイスの設計に応じて一つのチップまたは複数のチップに取り付けられる。また、端末100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部150及びディスプレイユニット150などは端末100に選択的に備えられてもよい。また、ユーザインタフェース140及びディスプレイユニット150などは、必要によって基地局200に追加に備えられてもよい。
【0114】
NR無線通信システムにおいて、端末はハイブリッド自動再送(hybrid automatic repeat request、HARQ)-ACK情報を含むコードブック(codebook)を伝送し、下りリンク信号またはチャネルの受信成功可否をシグナリングする。HARQ-ACKコードブックは下りリンクチャネルまたは信号の受信成功可否を指示する一つ以上のビットを含む。ここで、下りリンクチャネルは物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)、半永久的スケジューリング(semi-persistence scheduling、SPS)PDSCH、及びSPS PDSCHを解除(release)するPDCCHのうち少なくとも一つを含む。HARQ-ACKコードブックは、セミ-スタティック(semi-static)HARQ-ACKコードブック(または第1タイプのコードブック)とダイナミック(dynamic)HARQ-ACKコードブック(または第2タイプのコーディング)に区分される。基地局は端末に2つのHARQ-ACKコードブックのうち一つを設定する。端末は端末に設定されたHARQ-ACKコードブックを使用する。
【0115】
セミ-スタティックHARQ-ACKコードブックが使用されれば、基地局はRRC信号を使用してHARQ-ACKコードブックのビット数とHARQ-ACKコードブックの各ビットがどの下りリンク信号またはチャネルの受信成功可否を決定する情報を設定する。よって、基地局はHARQ-ACKコードブックの伝送が必要なたびに端末にHARQ-ACKコードブックの伝送に必要な情報をシグナリングする必要がない。
【0116】
ダイナミックHARQ-ACKコードブックが使用されれば、基地局はPDCCH(またはDCI)を介してHARQ-ACKコードブックの生成に必要な情報をシグナリングする。詳しくは、基地局はPDCCH(またはDCI)の下りリンク割当インデックス(Downlink Assignment Index、DAI)フィールドを介してHARQ-ACKコードブックの生成に必要な情報をシグナリングする。具体的な実施例において、DAIはHARQ-ACKコードブックが含むHARQ-ACKコードブックのビット数とHARQ-ACKコードブックの各ビットがどのチャネルまたは信号の受信成功可否を指示するのかに関する情報を示す。端末はPDSCHをスケジューリングするPDCCH(またはDCI)を介してDAIフィールドを受信する。DAIフィールドの値はカウンタ(counter)-DAIとトータル(total)-DAIに区分される。トータルDAIは、現在のモニタリング機会(MO)までHARQ-ACKコードブックによって受信成功可否が指示される下りリンク信号またはチャンネルの個数を示す。カウンタ-DAIは、現在モニタリング時点の現在セル(cell)までHARQ-ACKコードブックを介して受信成功可否が指示される下りリンク信号またはチャンネルのうち、前記下りリンク信号またはチャンネルの成功可否が指示されるHARQ-ACKコードブックのビットを指示する。PDSCHをスケジューリングするPDCCH(またはDCI)はスケジューリングされるPDSCHに当たるカウンタ-DAIの値を含む。また、PDSCHをスケジューリングするPDCCH(またはDCI)はスケジューリングされるPDSCHに当たるトータル-DAIの値を含む。端末はPDCCH(またはDCI)がシグナリングする情報に基づいてダイナミックHARQ-ACKコードブックのビット数を決定する。詳しくは、端末はPDCCH(またはDCI)のDAIに基づいてダイナミックHARQ-ACKコードブックのビット数を決定する。
【0117】
図12は、本発明の一実施例が適用される端末と基地局との間のシグナリングの一例を示すフローチャートである。
【0118】
図12を参照すると、端末UEは基地局(Base Station)から下りリンク制御情報(Downlink Control information:DCI)を受信するための情報を含むRRC設定情報(RRC Configuration Information)を受信するS12010。
【0119】
例えば、RRC設定情報は、端末が下りリンク制御情報を含むPDCCHを検出するための制御資源集合(control resource set、CORESET)及び探索空間に関する情報を含む。この際、制御資源集合に関する情報は、端末がDCIを含むPDCCHを検出可能な制御資源集合の識別子(Identifier:ID)、制御チャネル要素(control channel element、CCE)の構成情報、及び制御資源集合の長さ(duration)または周波数資源情報のうち少なくとも一つを含む。この際、探索空間に関する情報は、端末がDCIを含むPDCCHを検出可能な探索空間の識別子(ID)、それぞれの探索空間から検出可能なDCIのフォーマット、検出区間(duration)または資源情報のうち少なくとも一つを含む。
【0120】
次に、端末はRRC構成情報に基づいてモニタリング機会からPDCCHを検出してDCIを受信するS12020。端末はRRC設定情報に基づいてサービス及び/またはデータのタイプによってモニタリング機会の特定探索空間からPDCCHを検出し、DCIを獲得する。
【0121】
この際、DCIに含まれるDAIはDCIのフォーマットによってそれぞれ互いに異なるビットが設定される。例えば、DCI Format 1_0においてDAIは2ビットが設定され、DCI Format 1_1ではtセミ-スタティックHARQ-ACKコードブックであれば1ビットに、dynamic-HARQ-ACK codebookであれば2ビットに設定される。
【0122】
下記表3は、DCI formatによるDAIのビットの一例を示す。
【表3】
【0123】
また、端末はPDCCH(またはDCI)を介してPDSCHの受信またはPUSCHの伝送のための資源を割り当てられる。
【0124】
次に、端末は割り当てられた資源によってPDSCHを受信するか、PUSCHを基地局に伝送するS12030。もし端末が基地局からPDSCHを受信したら、端末はPDSCHをスケジューリングするPDCCH(またはDCI)に含まれているDAI値に基づいて受信されたPDSCHのAck/Nackを示すHARQ-ACKコードブックを生成し、生成されたHARQ-ACKコードブックを上りリンク制御資源(UCI)に含ませて基地局に伝送するS12040。
【0125】
図13は、本発明の一実施例に適用される疑似コードに基づいて、端末が基地局から伝送されたPDSCHの個数をカウントするための方法の一例を示す図である。
【0126】
図13(a)及び(b)は、保存されているcounter-DAI値、特定DCIを介して伝送されたcounter-DAI値、保存されているtotal-DAI値に基づいてHARQ-ACKコードブックを生成して伝送するための方法の一例を示している。
【0127】
詳しくは、
図13(a)を参照すると、端末はモニタリング機会mのサービングセルcで受信されたPDCCH(またはDCI)のcounter-DAI値は
【数1】
、保存されているcounter-DAI値はV
temp、保存されている総DAI値total-DAI値はV
temp2に設定される。この際、DAIのビット数で表される値の範囲T
Dは下記数式1によって計算される。
【数2】
【0128】
ここで、モニタリング機会インデックスmとセルインデックスcは省略している。表4及び表5は、counter-DAIのビット数またはtotal-DAIのビット数によってcounter-DAIまたはtotal-DAIが表される値の範囲を示す。表4は、counter-DAIのビット数またはtotal-DAIのビット数が2bitである場合の一例を示し、表5はcounter-DAIのビット数またはtotal-DAIのビット数が1bitである場合の一例を示す。
【表4】
【表5】
【0129】
この際、HARQ-ACKコードブックを生成するための疑似コードは下記表6のようである。
【表6】
【0130】
この際、表6の疑似コードを利用して、端末は
図13(a)に示したようにV
tempとV
C-DAI、c、m値を比較して、基地局から伝送されたPDSCHをスケジューリングするPDCCH(またはDCI)の受信失敗のためPDSCHの受信が抜けたのか否かを判断する。
【0131】
例えば、
図13(a)に示したように、端末が2-bit counter-DAIを設定される際、端末はT
D=2
2=4を計算してcounter-DAIのビット数で表される範囲が1から4までであることを知る。一つのPDCCH(またはDCI)を受信したら、そのPDCCH(またはDCI)のcounter-DAI値(V
C-DAI、c、m)が「1」で、V
tempの値が「4」であれば、PDSCHが連続して抜けずに伝送されたことを認識する。しかし、PDCCH(またはDCI)を受信した際、そのPDCCH(またはDCI)のcounter-DAI値(V
C-DAI、c、m)が「2」で、V
tempの値が「4」であれば、端末はcounter-DAI値が「1」であるPDCCH(またはDCI)によってスケジューリングされたPDSCHが抜けていることを認識し、このPDSCHに対するHARQ-ACKをNACKと表示する。
【0132】
また、
図13(b)に示したように、端末は保存されているtotal-DAI値であるV
temp2とV
tempの値を比較して、基地局のPDCCHによってスケジューリングされたPDSCHの伝送抜けを認識する。例えば、
図13の(b)に示したように、端末が2-bit total-DAIを設定される際、T
D=2
2=4を計算してtotal-DAIのビット数で表される範囲は1から4までである。端末が最後に受信したPDCCH(またはDCI)のtotal-DAI値(V
temp2)が「1」で、V
tempの値が「4」であれば、最後に受信したPDCCHの後にPDSCHが抜けていないことを認識する。しかし、端末が最後に受信したPDCCH(またはDCI)のtotal-DAI値(V
temp2)が「2」で、V
tempの値が「4」であれば、最後に受信したPDCCHの後に一つのPDCCH(またはDCI)によってスケジューリングされたPDSCHが抜けていることを認識し、このPDSCHに対するHARQ-ACKをNACKと表示する。
【0133】
表6において、端末の最終的なHARQ-ACKコードブックのサイズは0ACKの値によって決定される。
【0134】
高信頼及び低遅延通信(ultra-reliable and low-latency communication、URLLC)サービスを提供するための新たなDCI formatが導入される。このような新たなDCI formatは、ビットサイズ(bit size)を減らすためにDCIの各フィールドの長さを設定可能な特徴がある。以下、このように新しく導入されたDCI formatをDCI format 0_2及びDCI format1_2とする。
【0135】
DCI format 0_2はPUSCHをスケジューリングするためのDCI formatであり、DCI format 1_2はPDSCHをスケジューリングするDCI formatである。
【0136】
また、Rel-16 NRではサービスタイプによって最大2つのHARQ-ACKコードブックを生成する。例えば、eMBBサービスのためのPDSCHらのHARQ-ACK情報を集めて一つのHARQ-ACKコードブックが生成され、URLLCサービスのためのPDSCHらのHARQ-ACK情報を集めて一つのHARQ-ACKコードブックが生成される。PDSCHをスケジューリングするDCI format 1_0、1_1、及び1_2では、スケジューリングされるHARQ-ACK情報がどのHARQ-ACKコードブックに含まれるのかが指示されるべきである。この際、HARQ-ACK情報を指示するための方法としては様々な方法が使用される。
【0137】
例えば、DCI formatに別途の1-bit fieldを追加して、index 1はURLLCサービスのように高いpriorityを有するPDSCHに対するHARQ-ACKを、index 0 eMBBサービスのように低いpriorityを有するPDSCHに対するHARQ-ACKを指示する。
【0138】
または、URLLCのためのPDSCHのHARQ-ACKとeMBBのためのPDSCHのHARQ-ACKは以下のようなパラメータ及び/または方法によって区別される。
【0139】
互いに異なるRNTIによって区分される。つまり、端末はURLLCのPDSCHをスケジューリングするためのPDCCH(またはDCI)とeMBBのPDSCHをスケジューリングするためのPDCCH(またはDCI)の互いに異なるRNTIにに基づいて、URLLCのためのPDSCHのHARQ-ACKとeMBBのためのPDSCHのHARQ-ACKを区別してHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0140】
PDCCHが伝送されるCORESETによって区分される。つまり、端末はURLLCのPDSCHが伝送されるCORESETとeMBBのPDSCHが伝送されるCORESETに基づいて、URLLCのためのPDSCHのHARQ-ACKとeMBBのためのPDSCHのHARQ-ACKを区別してHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0141】
DCI formatによって区分される。つまり、端末はURLLCのPDSCHをスケジューリングするためのDCI formatとeMBBのPDSCHをスケジューリングするためのDCI formatに基づいて、URLLCのためのPDSCHのHARQ-ACKとeMBBのためのPDSCHのHARQ-ACKを区別してHARQ-ACK codebookックを生成する。例えば、DCI format 0_0またはDCI format 1_0は常に低い優先順位(priority)を有するPUSCHまたはPDSCHをスケジューリングする。また、DCI format 0_1またはDCI format 1_1は常に低い優先順位を有するPUSCHまたはPDSCHをスケジューリングする。また、DCI format 0_2またはDCI format 1_2は常に高いpriorityを有するPUSCHまたはPDSCHをスケジューリングする。
【0142】
このような方法に基づいて、端末は基地局から伝送されるそれぞれのPDSCHのpriorityを知り、同じpriorityに当たるPDSCHのHARQ-ACKを集めてHARQ-ACKコードブックを生成する。以下、本発明で説明するHARQ-ACKコードブックは、別途の言及がなければ同じpriorityに当たるPDSCHのHARQ-ACKらに対するHARQ-ACKコードブックを意味する。
【0143】
図14は、本発明の一実施例による互いに異なるフォーマットを有する下りリンク制御情報に基づくHARQ-ACKを伝送するための方法の一例を示す図である。
【0144】
PDCCH(またはDCI)から受信されるDAIはcounter-DAIとtotal-DAIがあり、counter-DAIとtotal-DAIはそれぞれ最大2bitsに設定される。しかし、DCI format 1_0にはcounter-DAIのビット数が2bitsに固定されており、DCI format 1_1にはcounter-DAIのビット数が2bits、total-DAIのビット数が2bitsに固定されて設定される。
【0145】
DCI format 1_2とDCI format 0_2の各DCIフィールドの長さは基地局が端末に設定する。例えば、基地局はDCI format 1_2において、HARQ-ACK codebookを生成するためのDAIフィールドの長さを設定する。DCI format 1_2において、DAIフィールドの長さは0bit、1bit、2bits、または4bitsのうちいずれか一つの値に設定される。もしDAIフィールドの長さが1bitまたは2bitsに設定されれば、counter-DAIは1bitまたは2bitsで、total-DAIは0bitである。もしDAIフィールドの長さが4bitsに設定されれば、counter-DAIは2bitsで、total-DAIは2bitsである。
【0146】
図14を参照して、一つの端末の一つのHARQ-ACKコードブックに対応するPDSCHは、DCI format 1_0、DCI format 1_1、またはDCI format 1_2によってスケジューリングされる。言い換えれば、一つのHARQ-ACKコードブックに対応するPDSCHのDCI formatらは互いに異なる長さのcounter-DAI bit-sizeを有する。以下、DCI formatらが互いに異なる長さのcounter-DAI bit-sizeを有する際のHARQ-ACKコードブックの生成方法について調べる。
【0147】
図15は、本発明の一実施例による互いに異なるフォーマットを有する下りリンク制御情報に基づくHARQ-ACKを伝送するための方法の他の一例を示す図である。
【0148】
図15を参照すると、端末は互いに異なるDCI formatを有するPDCCHそれぞれによってスケジューリングされたPDSCHに対するHARQ-ACKコードブックを生成して基地局に伝送する。
【0149】
詳しくは、上述したようにDCI formatが異なる場合、それぞれのDCIに含まれているDAIフィールドのビット数も異なり得る。この場合、端末は互いに異なるビット数を有するDAIフィールドのPDCCH(またはDCI)によってスケジューリングされたPDSCHのHARQ-ACKビットを含むHARQ-ACKコードブックを生成して基地局に伝送する。
【0150】
この場合、端末はDAIフィールドのビット数が互いに異なるため、受信されたDAIをカウントすることが難しい。つまり、最初のPDCCH(またはDCI)のDAIフィールドのビット値が「0」で、2番目のDCIのDAIフィールドのビット値が「11」であれば、端末は受信された2つのPDSCHが連続して伝送されたのか否かを判断することが難しい。
【0151】
よって、端末は受信されたPDCCH(またはDCI)それぞれのcounter-DAIのビット数が異なる場合、counter-DAIのビット数を同じく合わせて、受信されたPDSCHが何番目のPDSCHなのかを認識する。つまり、ビット数がより多いcounter-DAIのビットのうち一部のみ有効なビットと認識してビット数を合わせるか、ビット数がより少ないcounter-DAIのビットを拡張して解釈してビット数を合わせる。
【0152】
Proposal 1:counter-DAIのビットのうち一部のビットのみ有効なビットと認識してHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0153】
端末がモニタリングするDCIフォーマットのcounter-DAIフィールドのビット数が異なる場合、ビット数がより多いcounter-DAIのビットらのうち一部のビットらのみを有効なビットと認識してHARQ-ACKコードブックを生成する。この場合、有効なビットらの数は受信されたPDCCH(またはDCI)のDAIフィールらドのうちビット数ががより少ないDAIフィールドのビット数と同じである。また、DCI format 1_0とDCI format 1_1はcounter-DAIのビット数が2bitsに固定されており、DCI format 1_2はcounter-DAIのビット数が0bit、1bit、または2bitsに設定可能であるため、前記DAIフィールドらのうちビット数がより少ないDAIフィールドはDCI format 1_2に含まれているcounter-DAIのビット数と同じである。つまり、端末はDCI format 1_2をモニタリングするように設定されればDCI format 1_2のcounter-DAIのビット数を有効なビット数と認識し、DCI format 1_0またはDCI format 1_1の2bits counter-DAIのうち前記有効なビット数のみをcounter-DAIに有効なビットと認識する。
【0154】
詳しくは、DCI format 1_2のcounter-DAIのビットサイズがNC-DAI bitに設定されれば、DCIの他のフォーマットであるDCI format 1_0及びDCI format 1_1のcounter-DAIフィールドの2-bitのうちNC-DAI bit(s)のみ有効と判断する。この際、有効と判断されるビットはLSB NC-DAI bit(s)であるか、MSB NC-DAI bit(s)である。
【0155】
そして、NC-DAI bit(s)の値によってcounter-DAI値が決められる。例えば、NC-DAIの値が「1」であれば有効なビット数は1bitである。この際、有効なビットの2進数値が0であればcounter-DAI値は1であり、有効なビットの2進数値が1であればcounter-DAI値は2である。
【0156】
NC-DAIの値が「2」であれば有効なビット数は2bitsである。この際、有効なビットの2進数値が00であればcounter-DAI値は1であり、2進数値が01であればcounter-DAI値は2である。また、2進数値が10であればcounter-DAI値は3であり、2進数値が11であればcounter-DAI値は4である。
【0157】
例えば、
図15(a)に示したように、DCI format 1_2のcounter-DAIのbit-sizeであるN
C-DAIが1bitと設定されれば、端末はDCI format 1_0及びDCI format 1_1のcounter-DAIの2-bitのうちLSBまたはMSBの1bitのみを有効なcounter-DAIのビット数と認識する。
【0158】
つまり、受信されたDCIのcounter-DAIフィールドのビット数のうち最も小さいビット数を有するcounter-DAIフィールドのビット数を有効なビット数と決定し、残りのDCIのcounter-DAIフィールドのビット数のうちLSBまたはMSBの一部のビットのみを有効と認識して、受信されたDCIのcounter-DAIのビット数を同じく合わせる。
【0159】
端末は、各DCI formatのcounter-DAIフィールドから有効なN
C-DAI bitのみを利用してHARQ-ACK codebookを生成する。例えば、
図15(a)はDCI format 1_2のcounter-DAIの有効なbit-sizeであるN
C-DAIの値が1bitに設定されている場合のcounter-DAIに対する2進値を示す。
【0160】
図15(a)に示したように、DCI format 1_1のcounter-DAIは2bitsで00、01、10、11の2進値を有するが、LSBである1bitのみ有効である。有効ではない2進値はxと表示されている。同じモニタリング機会において、セルインデックスの昇順によってcounter-DAI値は1ずつ増加する。
【0161】
詳しくは、counter-DAI値は現在モニタリング機会の現在セルまで伝送されたPDCCHの数によって決定される値である。もし現在までX個のPDCCHが伝送されたなら、(X-1 mod 2^NC-DAI)+1でcounter-DAI値が決定される。端末はcounter-DAI値を利用して受信に失敗したPDCCHがあるのかを判断する。
【0162】
端末は受信されたDCIのフォーマットがDCI format 1_1で、後に受信されたDCIのフォーマットがDCI format 1_1であれば、counter-DAIの有効なビットは1ビットと設定される。この場合、DCI format 1_1のcounter-DAIフィールドのMSBまたはLSBのみ有効なビットと認識され、有効ではないcounter-DAIのビットはcounter-DAI値を計算するのに利用されない。
【0163】
例えば、
図15(a)に示したように、受信されたDCI format 1_2のcounter-DAIのビット数N
C-DAIが1ビットであれば、端末は有効なビット数を1ビットと判断し、DCI format 1_1のcounter-DAIのビット数が2ビットに設定されても、2ビットのうちMSBまたはLSB 1ビットのみがcounter-DAI値を決定するために利用される。よって、
図15(a)で「x」と表示されている有効ではない1ビットはcounter-DAI値を決定するのに利用されない。
【0164】
もしDCI format 1_2のcounter-DAIのビットが「0」であれば、counter-DAIの値は1に決定される。この場合、次に伝送されたDCI format 1_1のcounter-DAIの2ビットが「11」または「01」であれば、端末は有効なビットであるLSBの値である「1」のみを利用してcounter-DAI値を決定する。よって、DCI format 1_1のcounter-DAI値は2に認識される。
【0165】
更に、Proposal 1は以下のように解釈される。端末はDCI format 1_0またはDCI format 1_1の2-bit counter-DAIのビットが「00」であればcounter-DAI値を1に決定し、「01」であればcounter-DAI値を2に決定し、「10」であればcounter-DAI値を3に決定し、「11」であればcounter-DAI値を4に決定する。
【0166】
端末がDCI format 1_2のcounter-DAIのビット数を1ビットに設定されれば、端末は前記counter-DAI値を1または2に決定する。ここで、2-bit counter-DAI値をC2とすると、C2は1、2、3、4のうち一つの値を有する。1-bit counter-DAI値をC1とすると、C1は1、2のうち一つの値を有する。
【0167】
この際、2-bit counter-DAI値C2はC1=(C2-1) mod 2+1によって1bitcounter-DAI値C1と同じbitの値に変換される。このような方法は、Proposal 1ではLSB 1ビットを有効と判定し、前記1ビット LSBを1ビット2-bit counter-DAI値に解釈することと同じ効果を有する。
【0168】
端末は以前受信したPDCCH(またはDCI)のcounter-DAI値が1で、後に受信したPDCCH(またはDCI)のcounter-DAI値が1であれば、2つのPDCCHは連続して伝送されておらず、2つのPDCCHの間に少なくとも一つのPDCCHが伝送されたが、端末が受信できなかったことを認識する。
【0169】
しかし、連続した2つのPDCCHの受信に失敗したら、端末はこれを認知することができない。つまり、NC-DAIが1ビットに設定されていれば、最大一つのPDCCHの受信失敗は検出できるが、連続した2つ以上のPDCCHの受信失敗は検出することができない。
【0170】
上述したように、DCI format 1_0と1_1はcounter-DAIが2ビットに固定されている。よって、DCI format 1_0と1_1において、2ビットのビット数を有するcounter-DAIは最大3つの連続したPDCCHの受信失敗を検出することができた。しかし、Proposal 1によってDCI format 1_2のcounter-DAIビット数である1ビットに有効なビット数を設定することで、PDCCHの受信失敗の検出性能が低下する恐れがある。
【0171】
Proposal 2:counter-DAIのビットらのうち最も多いビット数を基準にHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0172】
Proposal 1の場合、上述したように、counter-DAIの有効なビット数が1ビットにしかならないため、連続した2つ以上のPDCCHが検出されていないことを認識することができない。よって、PDCCHの受信失敗を検出することが容易ではなかった。
【0173】
このような問題点を解決するために、counter-DAIのビット数がフォーマットによって異なる場合、より多くのビット数を基準にcounter-DAIのビット数を拡張解釈してcounter-DAI値を決定する。
【0174】
詳しくは、DCI format 1_2のcounter-DAIのビットサイズがNC-DAIビットに設定される場合、NC-DAIビットのcounter-DAIを2ビットのcounter-DAI値に拡張解釈する。そして、DCI format 1_0とDCI format 1_1に対する2ビットのcounter-DAIのが有効と判断する。
【0175】
例えば、
図15(b)に示したように、DCI format 1_0とDCI format 1_1は2ビットcounter-DAIを含んでいるため、counter-DAIのビットが2進数で「00」であればcounter-DAI値は1で、2進数で「01」であればcounter-DAI値は2になる。また、counter-DAIのビットが2進数で10であればcounter-DAI値は3で、2進数で11であればcounter-DAI値は4になる。
【0176】
この際、DCI format 1_2のcounter-DAIのbitサイズであるNC-DAI値が1ビットであれば、DCI format 1_2のcounter-DAIのビット数を2ビットに拡張して解釈する。例えば、DCI format 1_2のcounter-DAIの1ビットが「0」の場合、これを2ビットに拡張解釈すればcounter-DAIは「00」または「10」のビット値を有する。よって、counter-DAI値は1または3に拡張解釈される。
【0177】
または、DCI format 1_2のcounter-DAIの1ビットが「1」の場合、これを2ビットに拡張解釈すればcounter-DAIは「01」または「11」のビット値を有する。よって、counter-DAI値は2または4に拡張解釈される。
【0178】
Proposal 2によってDCI format 1_2の1ビットサイズを有するcounter-DAIが2ビットに拡張解釈される場合、拡張解釈によってcounter-DAI値は2つ以上の候補値を有する。この場合、端末は連続しないPDCCHの個数が最も小さい値をcounter-DAI値として認識する。つまり、counter-DAIのビット数を拡張して解釈する場合、端末は検出されていないPDCCHの個数が最も小さい値に当たるcounter-DAI値に決定される。
【0179】
例えば、以前受信されたDCIの2ビットcounter-DAI値が3で、後に受信されたPDCCH(またはDCI)の1ビットcounter-DAIのビットが「1」であれば、端末は1ビットのcounter-DAIを2ビットに拡張解釈しながら、counter-DAI値になり得る候補値2または4のうちから検出されていないPDCCHの個数が最も少ない値である4をcounter-DAIとして決定する。言い換えれば、後に受信されたPDCCH(またはDCI)のcounter-DAIを2と判定する場合、counter-DAI値が4と1である2つのPDCCH(またはDCI)の受信に失敗したと判定する。しかし、後に受信されたPDCCH(またはDCI)のcounter-DAIを4と判定する場合、端末は受信に失敗したPDCCH(またはDCI)がないと判定する。端末がPDCCHの受信に失敗する確率をpとすると、counter-DAIを2と判定して2つの連続したPDCCH(またはDCI)の受信に失敗する場合の確率はp2であり、counter-DAIを4と判定してPDCCH(またはDCI)の受信失敗がない場合の確率は1-pである。一般に、基地局は端末にPDCCH(またはDCI)の受信に成功するためにpは非常に小さい値である。よって、1-pの確率を有するcounter-DAI 4がp2の確率を有するcounter-DAI 2よりよく発生する。よって、前記のような場合、counter-DAI値は2より4である確率がより高いため、counter-DAI 4と判定することが好ましい。
【0180】
下記表7は、counter-DAIのビットを拡張して解釈する場合、以前受信されたDCIのcounter-DAIに対する拡張解釈されたcounter-DAI値の一例を示している。ここで、counter-DAIは1bitで、以前受信されたDCIのcounter-DAI値は2bitsである。
【表7】
【0181】
表7において、括弧の中の数はそれぞれのビット値を意味する。
【0182】
Proposal 2の他の例として、DCI format 1_0とDCI format 1_1は2ビットcounter-DAIを含んでいるため、counter-DAIのビットが2進数で「00」であればcounter-DAI値は1で、2進数で「01」であればcounter-DAI値は2になる。また、counter-DAIのビットが2進数で10であればcounter-DAI値は3で、2進数で11であればcounter-DAI値は4になる。
【0183】
この際、DCI format 1_2のcounter-DAIのbitサイズであるNC-DAI値が0ビットであれば、DCI format 1_2のcounter-DAIのビット数を2ビットに拡張して解釈する。この場合、counter-DAIのサイズが0ビットであるため、これを2ビットに拡張解釈すると0ビットのcounter-DAIは4つの候補値を有する。
【0184】
端末は4つの候補値のうち検出されていないPDCCHの個数が最小になる値にcounter-DAI値を拡張解釈する場合、以前受信されたDCIのcounter-DAI値に連続する値としてcounter-DAI値を決定する。
【0185】
下記表8は、counter-DAIのビットを拡張して解釈する場合、以前受信されたDCIのcounter-DAIに対する拡張解釈されたcounter-DAI値の一例を示している。ここで、counter-DAIは0bitで、以前受信されたDCIのcounter-DAI値は2bitsである。
【表8】
【0186】
つまり、DCI format 1_2のcounter-DAIのビットサイズが2ビットより小さければ、複数個の可能な2ビットcounter-DAI値があり得る。端末は複数個の可能な2ビットcounter-DAI値のうち一つの値を選択する。
【0187】
複数個の候補値のうち一つを選択するために、以下のような具体的な方法が使用される。
【0188】
すぐ前に受信したPDCCHのcounter-DAI値をCとし、現在受信したDCI format 1_2のcounter-DAIを2ビットに解釈する際、有し得る2ビットのcounter-DAI値をi1、i2、…と仮定する。端末はC値を利用して前記i1、i2、…のうち一つの値を2ビットcounter-DAI値に決定すべきである。
【0189】
端末はx=1、2、3、…の順に下記数式2に基づいてY値を計算する。
[数式2]
Y=((VtempまたはC)+x-1 mod 4)+1
【0190】
もしYがi1、i2、…のうち一つの値であれば、端末は2ビットcounter-DAI値をYと決定する。これは、すぐ前に受信したPDCCHの後、現在受信したDCI format 1_2の間に受信に失敗したPDCCHの数が最小になるように2ビットのcounter-DAI値を設定するための方法である。
【0191】
表4及び表5において、Vtempはすぐ前(つまり、現在モニタリング機会でcell indexが低いcell、または以前のモニタリング機会で最後に受信したPDCCH)の2ビットサイズを有するcounter-DAI値(以前最後に受信したDCI formatがDCI format 1_2であれば、2ビットcounter-DAI値に解釈された値)である。
【0192】
例えば、Vtempの値が1で現在受信したDCI format 1_2のcounter-DAIが2進数0であれば1または3の値を有する。3と判断したら、以前受信したPDCCH(counter-DAI値は1)と現在受信したPDCCH(counter-DAI値は3)との間には一つのPDCCH(counter-DAI値が2)が伝送されたが、受信に失敗した場合である。1と判断したら、以前受信したPDCCH(counter-DAI値は1)と現在受信したPDCCH(counter-DAI値は1)との間には3つのPDCCHら(counter-DAI値が2、3、4)が伝送されたが、受信に失敗した場合である。上述した実施例によって、最も少ない数のPDCCHが伝送されたが受信に失敗したと仮定し、現在受信したPDCCHのcounter-DAI値は3と決定される。
【0193】
Proposal 1及び2ではHARQ-ACKコードブックを生成する際にcounter-DAIのみを利用したが、total-DAI値を更に利用してHARQ-ACKコードブックを生成してもよい。例えば、DCI format 1_2ではtotal-DAIがNT-DAIビットに設定される。この場合、Proposal 1の方法と類似して2ビットのtotal-DAI fieldを含むDCI format 1_1の2-bit total-DAI fieldのうちLSB(またはMSB) NT-DAIのみを有効なビットと決定し、有効なNT-DAIビットに基づいてtotal-DAI値を決める。
【0194】
本発明の他の実施例として、2ビットtotal-DAI値を利用してHARQ-ACKコードブックを生成する。total-DAI値は現在モニタリング機会まで受信したPDCCHの数によって決定される。もし現在モニタリング機会まで受信したPDCCHの数がT個であれば、NT-DAIビットのtotal-DAIは((T-1) mod 2^NT-DAI)+1に決定される。一つのモニタリング機会で受信したPDCCHには同じ2ビットのtotal-DAI値を有する。
【0195】
本発明のまた他の一実施例として、一つのモニタリング機会で少なくとも一つのDCI format 1_1を受信したら、DCI format 1_1が含む2ビットtotal-DAI値が使用される。つまり、同じモニタリング機会で2ビットtotal-DAIを含むDCI formatと1ビットtotal-DAIまたは0ビットtotal-DAIを含むDCI formatを受信すれば、2ビットtotal-DAIが含む得る情報が最も多いため、2ビットtotal-DAI値を仮定する。
【0196】
本発明の更に他の一実施例として、一つのモニタリング機会でDCI format 1_1を受信できず、DCI format 1_2を受信すれば、以下のように2ビットのtotal-DAI値が決定される。
【0197】
DCI format 1_2のtotal-DAIのビットサイズであるNT-DAIの値が1ビットであれば、これを2ビットtotal-DAI値に拡張して解釈する。例えば、1ビットtotal-DAIのビットが「0」であればtotal-DAI値は1または3であり、「1」であればtotal-DAI値は2または4である。
【0198】
DCI format 1_2のtotal-DAIのビットサイズであるNT-DAIの値が0ビットであれば(つまり、total-DAIがDCI formatに含まれていなければ)、0ビットtotal-DAIが2ビットtotal-DAI値と解釈される。
【0199】
例えば、0ビットtotal-DAI値は1、2、3、または4になる。つまり、DCI format 1_2のtotal-DAIビットサイズが2ビットより小さければ、2ビットtotal-DAIは複数個の候補値を有する。この場合、以下のような方法によって複数個の候補値のうちから一つの値が選択される。
【0200】
現在モニタリング機会の最後に受信した(つまり、最も高いcell indexを有するcellで受信した)PDCCHの2ビットcounter-DAI値がCで、該当モニタリング機会で受信されたPDCCHのDCIに含まれているtotal-DAIが有し得る2ビットtotal-DAI値がj1、j2、…になる。
【0201】
この場合、端末はC値を利用してj1、j2、…のうち一つの値を2ビットtotal-DAI値に決定すべきである。端末はx(x=0、1、2、3、…)値によって順番に下記数式3に基づいてZ値を計算する。
[数式3]
Z=((Vtemp2またはC)+x-1 mod 4)+1
【0202】
もしZがj1、j2、…のうち一つの値であれば、端末は2ビットtotal-DAI値をZと決定する。これは、現在モニタリング機会の最後のPDCCHの後に伝送されたPDCCHの受信に失敗したPDCCHの数が最小になるように2-bit total-DAI値を設定する方法である。
【0203】
下記表9は、複数個の候補値のうちから選択されるtotal-DAI値の一例を示す表である。
【表9】
【0204】
表9において、Vtemp2はモニタリング機会の最後で受信したPDCCHのうち最後のPDCCHの2ビットcounter-DAI値である。例えば、以前のVtemp2の値が2で受信したDCI format 1_2のtotal-DAIが2進数0であれば、total-DAIは1または3の値を有する。
【0205】
total-DAI値が3と判断したら、最後に受信したPDCCH(counter-DAI値は2)の後で一つのPDCCH(counter-DAI値は3)が伝送されたが、端末がこれを検出できていない場合である。total-DAI値が1と判断したら、最後に受信したPDCCH(counter-DAI値は2)の後で3つのPDCCH(counter-DAI値は3、4、1)が伝送されたが、端末がこれを検出できていない場合である。上述した実施例によって、最も少ない数のPDCCHが伝送されたが受信に失敗したと仮定し、受信したPDCCHのtotal-DAI値は3と決定される。
【0206】
このような方法によって、端末は互いに異なるフォーマットを有するDCIのcounter-DAIまたはtotal-DAIのビット数が互いに異なる場合であっても、有効なビット数を決定するかビット数を拡張解釈し、複数個のDCIによってスケジューリングされるPDSCHに対するHARQ-ACKコードブックを多重化して基地局に伝送する。
【0207】
図16は、本発明の一実施例による上りリンク及び下りリンクスケジューリングのための下りリンク制御情報に基づくHARQ-ACKを伝送するための方法の一例を示す図である。
【0208】
図16を参照すると、端末はPDCCHのDCIを介してスケジューリングされるPDSCHのHARQ-ACKビットらを含むHARQ-ACKコードブックとDCIを介してスケジューリングされるPUSCHを多重化して基地局に伝送する。
【0209】
詳しくは、
図16に示したように、端末は受信したPDSCHのHARQ-ACKビットをPUSCHに多重化(またはピギーバック(piggyback))して基地局に伝送する。この際、PDSCHをスケジューリングするDCI formatはDCI format 1_0、DCI format 1_1、及び/またはDCI format 1_2である。そして、HARQ-ACKビットが多重化(またはピギーバック)されるPUSCHをスケジューリングするDCI formatは、DCI format 0_0、DCI format 0_1、及び/またはDCI format 0_2などがある。
【0210】
DCI format 0_2に含まれるUL DAIフィールドの長さは0、1、または2bitsに設定される。そして、DCI format 1_2に含まれるcounter DAIフィールドの長さは0、1、または2bitsに設定される。
【0211】
また、DCI format 0_0とDCI format0_1では2-bit UL DAI fieldが含まれ、DCI format 1_0とDCI format 1_1には2-bit counter-DAI fieldが含まれる。
【0212】
この際、UL DAIフィールドの長さがDCI format 1_2のcounter-DAIフィールドの長さと同じではなければ、UL DAIフィールド値をcounter-DAIフィールドに基づいて決定する必要がある。以下、実施例ではDAIフィールドの長さは少なくとも0ではないと仮定する。つまり、DCI formatは少なくとも長さが1ビット以上のDAIフィールドを含む。
【0213】
第1実施例として、UL DAIフィールドの長さがDCI format 1_2のcounter-DAIフィールドの長さより大きければ(例えば、UL DAIフィールドの長さが2bits、counter-DAIフィールドの長さが1bitであれば)、端末はUL DAIフィールドのうち一部のビットのみをUL DAIフィールドの有効なビットと判断する。ここで、一部のビットのビット数はcounter-DAIフィールドのビット数と同じ数を有し、UL DAIフィールドのMSBまたはLSBに最も近いビットらである。
【0214】
端末はUL DAIフィールドのビットのうち有効なビットと決定されたビットを利用してUL DAI値を計算する。もしUL DAIフィールドの有効なビットが1bitである際、1bitが「0」であればUL DAI値は1で、1であればUL DAI値は2である。
【0215】
もしUL DAIフィールドの有効なビットが2bitsである際、2bitsが00であればUL DAI値は1で、01であればUL DAI値は2である。また、2bitsが10であればUL DAI値は3で、11であればUL DAI値は4である。
【0216】
端末は有効と判定したUL DAIフィールドのビットらを利用して獲得したUL DAI値とcounter-DAIフィールドから獲得したcounter-DAI値を利用して、受信できなかったPDSCHらに対するHARQ-ACKビットの数を決定する。
【0217】
例えば、UL DAI値をXとし、counter-DAI値をYとする。X=Yであれば受信できなかったPDSCHがないと決定される。しかし、Y<XであればX-Y個のPDSCHを受信できなかったと判定され、X<YであればT-(Y-X)個のPDSCHを受信できなかったと判定される。ここで、T=2Nであり、Nはcounter-DAI fieldのbits数である。
【0218】
第2実施例として、UL DAIフィールドの長さがDCI format 1_2のcounter-DAIフィールドの長さより大きければ(例えば、UL DAIフィールドの長さが2bits、counter-DAIフィールドの長さが1bitであれば)、端末はUL DAI値をUL DAIフィールドの長さによって先に決定し、その次に決定されたUL DAI値をcounter-DAIフィールドによって修正して最終UL DAI値を決定する。
【0219】
UL DAI値をUL DAIフィールドの長さによって先に決める過程は以下のようである。もしUL DAI fieldの長さが1bitである場合、ビット値が「0」であればUL DAI値は1で、ビット値が「1」であればUL DAI値は2である。
【0220】
もしUL DAI fieldの長さが2bitsである場合、ビット値が「00」であればUL DAI値は1で、ビット値が「01」であればUL DAI値は2である。また、ビット値が「10」であればUL DAI値は3で、ビット値が「11」であればUL DAI値は4である。
【0221】
UL DAIフィールドによってUL DAI値が決定されたら、端末は決定されたUL DAI値をcounter-DAIフィールドに合わせて修正して、最終UL DAI値を以下のように決定する。
【0222】
Nをcounter-DAI fieldのbits数、T=2N、前記決定されたUL DAI値がZであれば、最終UL DAI値(X)は下記数式4を利用して計算される。
[数式4]
最終UL DAI値(X)=((Z-1) mod T)+1
【0223】
端末は最終UL DAI値(X)とcounter-DAIフィールドから獲得したcounter-DAI値を利用して、受信できなかったPDSCHらに対するHARQ-ACKビットらの数を決定する。例えば、counter-DAI値をYとすると、X=Yであれば受信できなかったPDSCHがないと決定される。しかし、Y<XであればX-Y個のPDSCHを受信できなかったと決定され、X<YであればT-(Y-X)個のPDSCHを受信できなかったと決定される。ここで、T=2Nであり、Nはcounter-DAI fieldのbits数である。
【0224】
第3実施例として、UL DAIフィールドの長さがDCI format 1_2のcounter-DAIフィールドの長さより大きければ(例えば、UL DAIフィールドの長さが2bits、counter-DAIフィールドの長さが1bitであれば)、端末はUL DAIフィールド値の範囲がcounter-DAIが指示し得る値の範囲と同じであると仮定(または認識)する。例えば、counter-DAIが指示し得る値が1、2、3、4であれば、UL DAI値は1、2、3、4のうち一つの値と認識される。
【0225】
詳しくは、端末はUL DAIフィールドの長さによってUL DAI値を決定する。もしUL DAIフィールドの長さが1bitで、ビット値が「0」であればUL DAI値は1で、1であればUL DAI値は2である。もしUL DAI fieldが2bitsである場合、ビット値が「00」であればUL DAI値は1で、01であればUL DAI値は2である。また、2bitsのビット値が「10」であればUL DAI値は3で、「11」であればUL DAI値は4である。
【0226】
UL DAI値は常にcounter-DAIが指示し得る値の範囲内にあるべきである。例えば、UL DAIフィールドの長さが2bitsであれば、UL DAI値の範囲は1、2、3、4である。もしcounter-DAIが有し得る値の範囲が1、2であればUL DAI fieldの長さは2bitsであるが、有し得るUL DAI値は1、2である。
【0227】
つまり、端末はcounter-DAIが有し得る値の範囲を逸脱した値を指示するUL DAI値を指示されることを期待しない。UL DAI値が3または4を指示する10または11を指示されることを期待しない。つまり、この値を指示されれば端末はerror caseと判定する。
【0228】
上述したように、DCI format 0_2に含まれるUL DAIフィールドの長さが0、1、または2bitに設定される。このようなUL DAIフィールドの長さが2-bitより小さければ、UL DAIは2-bit total-DAI値を決定する方法と同じ方法で2-bit UL DAI値が決定される。
【0229】
つまり、最後に受信した2-bit counter-DAI値を利用してUL DAI値が決定される。下記表10は、2-bit UL DAI値の一例を示す表である。
【表10】
【0230】
表10において、Vtemp3は受信したPDCCHのうち最後のPDCCHの2-bit counter-DAI値である。例えば、以前のVtemp3の値が2で受信したDCI format 0_2のUL DAIのビット値が「0」であれば、UL DAIは1または3の値を有する。
【0231】
UL DAI値が3であると判断されれば、最後に受信したPDCCH(counter-DAI値は2)の後で一つのPDCCH(counter-DAI値は3)が伝送されたが受信に失敗した場合であり、UL DAI値が1であると判断されれば、最後に受信したPDCCH(counter-DAI値は2)の後で3つのPDCCHら(counter-DAI値は3、4、1)が伝送されたが受信に失敗した場合である。上述したように、最も少ない数のPDCCHが伝送されたが受信に失敗したと仮定される場合、2-bit UL DAI値は3と決定される。
【0232】
図17は、本発明の一実施例によるモニタリング機会から検出された各下りリンク制御情報の下りリンク割当指示子の一例を示す図である。
【0233】
本発明の他の実施例として、端末がDCI format 0_0、0_1、または0_2のUL DAIフィールドのビットサイズがDCI format 1_0、1_1、またはDCI format 1_2のcounter-DAIフィールドのビットサイズと異なる場合、端末は以下のような動作を行う。
【0234】
DCI format 1_0、1_1、または1_2のcounter-DAIフィールドのビットサイズがNC-DAIbitsであれば、counter-DAI値は1、2、…、2^NC-DAIで示される。ここで、最も大きい値CDが2^NC-DAIである場合、つまり、counter-DAIフィールドのビットサイズNC-DAIが2bitsである場合、counter-DAIフィールドのビット値が「00」であれば1、「01」であれば2、「10」であれば3、「11」であれば4である。この際、CDの値は4である。
【0235】
または、NC-DAIが1bitsである場合、counter-DAIフィールドのビット値が「0」であれば1、「1」であれば2で、CDの値は2である。
【0236】
もし端末がモニタリング機会m、サービングセルcでPDSCHをスケジューリングするDCI formatを受信し、受信されたDCI formatのcounter-DAI値がVC-DAI、c、mであれば、端末はDCI formatが受信された現在モニタリング機会mの現在サービングセルcまでPDSCHをスケジューリングするDCI formatをCD*j+VC-DAI、c、m個受信したと決定する。ここで、jは負ではない整数である。
【0237】
言い換えれば、DCI formatが受信された現在モニタリング機会mの現在サービングセルcまでPDSCHをスケジューリングするDCI formatの数をXとすると、そのDCI formatのcounter-DAI値はVC-DAI、c、m=(X-1 mod CD)+1である。
【0238】
DCI format 0_0、0_1、または0_2のUL DAIフィールドのビットサイズがNUL-DAIbitsであれば、UL DAI値は1、2、…、2^NUL-DAIで示される。ここで、最も大きい値UDが2^NUL-DAIである場合、つまり、UL DAIフィールドのビットサイズNUL-DAIが2bitsである場合、UL DAIフィールドのビット値が「00」であれば1、「01」であれば2、「10」であれば3、「11」であれば4である。そして、UDの値は4である。
【0239】
もし端末がモニタリング機会mでPUSCHをスケジューリングするDCI formatを受信し、受信されたDCI formatのUL-DAI値がVUL-DAI、mであれば、端末は前記DCI formatが受信された現在モニタリング機会mまでPDSCHをスケジューリングするDCI formatをUD*i+VUL-DAI、m個受信したと判定する。ここで、iは負ではない整数である。
【0240】
言い換えれば、DCI formatが受信された現在モニタリング機会mまでPDSCHをスケジューリングするDCI formatの数をXとすると、そのDCI formatのUL-DAI値はVUL-DAI、m=(X-1 mod UD)+1である。
【0241】
例えば、U
Dの値が4で、C
Dの値が2であればcounter-DAI値は1または2になり、UL-DAI値は1、2、3、または4になる。
図17(a)はモニタリング機会(MO)#0~#6で受信したDCI formatのcounter-DAI値の一例を示す。
【0242】
counter-DAI値の定義によって、MO#0から受信したDCI formatのcounter-DAI値は1で、MO#1から受信したDCI formatのcounter-DAI値は2で、MO#2から受信したDCI formatのcounter-DAI値は1で、MO#3から受信したDCI formatのcounter-DAI値は2で、MO#4から受信したDCI formatのcounter-DAI値は1で、MO#5から受信したDCI formatのcounter-DAI値は2で、MO#6から受信したDCI formatのcounter-DAI値は1である。そして、端末はPUSCHをスケジューリングするDCI formatを受信する。受信されたDCI formatのUL DAI値は3である。これは、先にPDSCHをスケジューリングするDCI formatを7つ受信したためである。
【0243】
本発明ではcounter DAIのbit sizeとUL DAIのbit sizeが互いに異なる場合、端末がHARQ-ACKコードブックを生成する方法を提案する。
図17(b)において、端末がMO#4とMO#5のDCI formatを受信できなかったと仮定する。端末はMO#3でcounter-DAI値が2であるDCI formatを受信しており、MO#6でcounter-DAI値が1であるDCI formatを受信したため、端末はMO#4とMO#5のDCI formatの受信失敗を知ることができない。よって、端末はMO#0、MO#1、MO#2、MO#3、MO#6で受信したDCI formatsのためのHARQ-ACK bitsのみを生成してHARQ-ACKコードブックに含ませる。
【0244】
もし端末がPUSCHをスケジューリングするDCI formatでUL-DAI値として3を受信したら、端末は前記受信に成功した5つのDCI formats以外に2つのDCI formatsが更にあることを認識する。よって、端末は計7つのDCI formatsのHARQ-ACK bitsを生成し、HARQ-ACKコードブックに含ませる。
【0245】
図19は、本発明の一実施例による疑似コードに基づいて、互いに異なるフォーマットを有する下りリンク制御情報に基づくHARQ-ACKを伝送するための方法の一例を示す図である。
【0246】
図19を参照すると、疑似コードを利用してUL-DAI値とcounter-DAI値を利用し、HARQ-ACKコードブックを生成して基地局に伝送する。
図19は2-bit UL-DAIと1-bit counter-DAIを多重化する場合の一例を示す。
【0247】
詳しくは、本発明の一実施例として以下のようにUL-DAI値とcounter-DAI値が利用される。まず、
図19(a)に示したように、端末が最も最後のMOから受信したcounter-DAI値をV
tempとする。上述したように、このcounter-DAI値は1、2、…、C
Dのうち一つの値を有する。端末がPUSCHをスケジューリングするDCI formatで受信したUL DAI値をV
temp2とする。端末は以下のような過程でHARQ-ACK codebookを生成する。
【0248】
まず、端末はVtempでPDSCHをスケジューリングしたDCI formatの数Wtempを決定する。Wtempは下記数式5によって決定される。
[数式5]
Wtemp=CD*j+Vtemp
【0249】
数式5において、初期j値は0に設定され、現在MOでPDSCHをスケジューリングするDCI formatのcounter-DAI値が以前MOでPDSCHをスケジューリングするDCI formatのcounter-DAI値より小さければ、1ずつ増加される。つまり、counter-DAI値が1、2、…、C
DであるDCI formatらが一つのグループにグルーピングされるが、jは前記グループがいくつ受信されたのかを示す。
図17(b)において、j=2である。
【0250】
次に、端末はPDSCHをスケジューリングしたDCI formatの数(W
temp)を
図19(b)に示したようにUL DAIフィールドのビットサイズであるN
UL-DAIに対応するcounter-DAI値であるV’
tempに変換する。ここで、V’
tempは下記数式6によって決定される。
[数式6]
V’
temp=((W
temp-1)mod U
D)+1
【0251】
数式6において、V’
tempはUL DAIのように1、2、…、U
Dのうち一つの値を有する。端末はV’
tempとV
temp2を比較してj値を決定する。もしV
temp2<V’
tempであれば、j値は下記数式7によって決定される。
【数3】
【0252】
そうでなければjはそのまま維持される。j値を利用して端末はHARQ-ACKコードブックのサイズO
ACKを決定する。もし端末が一つのPDSCH当たり1TBのみを受信するように設定されていれば、O
ACKは下記数式8によって計算される。
【数4】
【0253】
もし端末が一つのPDSCH当たり2TBを受信できるように設定されていれば、O
ACKは下記数式9によって計算される。
【数5】
【0254】
これを疑似コードで表すと下記表11のようである。
【表11】
【0255】
図18は、本発明の一実施例によるモニタリング機会から検出された各下りリンク制御情報の下りリンク割当指示子の他の一例を示す図である。
【0256】
本発明の他の実施例として、端末がDCI format 1_0、1_1、または1_2のtotal DAIフィールドのビットサイズがDCI format 1_0、1_1、またはDCI format 1_2のcounter-DAIフィールドのビットサイズと異なる場合、端末は以下のような動作によってHARQ-ACK codebookを生成する。
【0257】
DCI format 1_0、1_1、または1_2のcounter-DAIフィールドのビットサイズがNC-DAIbitsであれば、counter-DAI値は1、2、…、2^NC-DAIで示される。ここで、最も大きい値CDが2^NC-DAIである場合、つまり、counter-DAIフィールドのビットサイズNC-DAIが2bitsである場合、counter-DAIフィールドのビット値が「00」であれば1、「01」であれば2、「10」であれば3、「11」であれば4である。この際、CDの値は4である。
【0258】
または、NC-DAIが1bitsである場合、counter-DAIフィールドのビット値が0であれば1、1であれば2で、CDの値は2である。
【0259】
もし端末がモニタリング機会m、サービングセルcでPDSCHを6ケジューリングするDCI formatを受信し、受信されたDCI formatのcounter-DAI値がVC-DAI、c、mであれば、端末はDCI formatが受信された現在モニタリング機会mの現在サービングセルcまでPDSCHをスケジューリングするDCI formatをCD*j+VC-DAI、c、m個受信したと決定する。ここで、jは負ではない整数である。
【0260】
言い換えれば、DCI formatが受信された現在モニタリング機会mの現在serving cell cまでPDSCHをスケジューリングするDCI formatの数をXとすると、そのDCI formatのcounter-DAI値VC-DAI、c、m=(X-1 mod CD)+1である。
【0261】
DCI format 1_0、1_1、または1_2のtotal DAIフィールドのbit sizeがNT-DAIbitsであれば、total-DAI値は1、2、…、2^NT-DAIで示される。ここで、最も大きい値TDが2^NT-DAIである場合、つまり、total DAIフィールドのビットサイズNT-DAIが2bitsである場合、total DAIフィールドのビット値が00であれば1、01であれば2、10であれば3、11であれば4である。そして、TDの値は4である。
【0262】
もし端末がモニタリング機会mでPUSCHをスケジューリングするDCI formatを受信し、その受信されたDCI formatのtotal DAI値がVT-DAI、mであれば、端末は前記DCI formatが受信された現在モニタリング機会mまでPDSCHをスケジューリングするDCI formatをTD*i+VT-DAI、m個受信したと決定する。ここで、iは負ではない整数である。
【0263】
言い換えれば、DCI formatが受信された現在モニタリング機会mまでPDSCHをスケジューリングするDCI formatの数をXとすると、そのDCI formatのtotal DAI値はVT-DAI、c、m=(X-1 mod TD)+1である。
【0264】
TDの値が4で、CDの値が2である場合を例に挙げて調べる。端末のcounter-DAI値として1または2の値が設定され、total-DAIは1、2、3、または4の値を有する。
【0265】
図18(a)はMO#0~#6で受信したDCI formatの(counter-DAI、total-DAI値)を示す。counter-DAI値とtotal DAI値の定義によって、MO#0から受信したDCI formatの(counter-DAI、total-DAI)は(1,1)で、M1#0から受信したDCI formatの(counter-DAI、total-DAI)は(2,2)で、MO#2から受信したDCI formatの(counter-DAI、total-DAI)は(1,3)で、MO#3から受信したDCI formatの(counter-DAI、total-DAI)は(2,4)で、MO#4から受信したDCI formatの(counter-DAI、total-DAI)は(1,1)で、MO#5から受信したDCI formatの(counter-DAI、total-DAI)は(2,2)で、MO#6から受信したDCI formatの(counter-DAI、total-DAI)は(1,3)である。
【0266】
本発明の他の一例として、counter DAIのbit sizeとtotal DAIのbit sizeが互いに異なる場合、端末がHARQ-ACK codebookを生成する方法を提案する。
図18(b)に示したように、端末はMO#4とMO#5のDCI formatを受信できないことがある。この場合、端末はMO#3でcounter-DAI値が2であるDCI formatを受信しており、MO#6でcounter-DAI値が1であるDCI formatを受信したため、MO#4とMO#5のDCI formatの受信失敗を認識することができない。
【0267】
よって、端末はMO#0、MO#1、MO#2、MO#3、MO#6で受信したDCI formatらのためのHARQ-ACKビットらのみを生成してHARQ-ACKコードブックに含ませる。
【0268】
もし端末がPDSCHをスケジューリングするDCI formatでtotal-DAI値として3を受信したら、端末は前記受信に成功した5つのDCI formats以外に2つのDCI formatsが更にあることを判定する。よって、端末は計7つのDCI formatsのHARQ-ACK bitsを生成し、HARQ-ACKコードブックに含む。
【0269】
本発明の一実施例として以下のようにtotal-DAI値とcounter-DAI値が利用される。まず、端末が最も最後のMOから受信したcounter-DAI値はVtempになる。上述したように、counter-DAI値は1、2、…、CDのうち一つの値を有する。端末がPDSCHをスケジューリングするDCI formatで受信したtotal DAI値がVtemp2であれば、端末は以下のような過程によってHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0270】
まず、端末はVtempでPDSCHをスケジューリングしたDCI formatの数であるWtempを下記数式10によって決定する。
[数式10]
Wtemp=CD*j+Vtemp
【0271】
数式10において、jの初期値は0に設定され、現在MOでPDSCHをスケジューリングするDCI formatのcounter-DAI値が以前のMOでPDSCHをスケジューリングするDCI formatのcounter-DAI値より小さければ、1ずつ増加される。
【0272】
つまり、counter-DAI値が1、2、…、C
DであるDCI formatを一つのグループにグルーピングするが、jはグルーピングされたグループがいくつ受信されたのかを示す。
図18(a)において、j=2である。
【0273】
次に、端末はPDSCHをスケジューリングしたDCI formatの数Wtempをtotal-DAI fieldのビットサイズであるNT-DAIに対応するcounter-DAI値であるV’tempに変換する。これは下記数式11によって行われる。
[数式11]
V’temp=((Wtemp-1)mod TD)+1
【0274】
数式11において、V’
tempはtotal-DAIのように1、2、…、T
Dのうち一つの値を有する。端末は前記V’
tempとV
temp2を比較してj値を決定する。もしV
temp2<V’
tempであれば、j値は下記数式12によって計算される。
【数6】
【0275】
そうでなければjはそのまま維持される。j値を利用して端末はHARQ-ACKコードブックのサイズO
ACKを決定する。もし端末が一つのPDSCH当たり1TBのみを受信するように設定されていれば、O
ACKは下記数式13によって計算される。
【数7】
【0276】
もし端末が一つのPDSCH当たり2TBを受信できるように設定されていれば、O
ACKは下記数式14によって計算される。
【数8】
【0277】
本発明のまた他の実施例として、端末がDCI format 1_0、1_1、または1_2のcounter-DAIフィールドのビットサイズが互いに異なる場合、端末は以下のような動作を行う。
【0278】
モニタリング機会m、サービングセルcで受信したDCI format 1_0、1_1、または1_2のcounter-DAIフィールドのビットサイズがNC-DAI、c、m bitsである。この際、counter-DAI値は1、2、…、2^NC-DAI、c、mで示される。ここで、最も大きい値CD、c、mは2^NC-DAI、c、mである。つまり、counter-DAIフィールドのビットサイズNC-DAI、c、mが2bitsである場合、counter-DAIフィールドのビット値が「00」であれば1、「01」であれば2、「10」であれば3、「11」であれば4である。そして、CDの値は4である。NC-DAI、c、mが1bitsである場合、counter-DAIフィールドのビット値が0であれば1、1であれば2である。そして、CD、c、mの値は2である。
【0279】
もし端末がモニタリング機会m、サービングセルcでPDSCHをスケジューリングするDCI formatを受信し、受信されたDCI formatのcounter-DAI値がVC-DAI、c、mであれば、端末は前記DCI formatが受信された現在モニタリング機会mの現在サービングセルcまでPDSCHをスケジューリングするDCI formatをCD、c、m*j+VC-DAI、c、m個受信したと決定する。ここで、jは負ではない整数である。
【0280】
言い換えれば、DCI formatが受信された現在モニタリング機会mの現在serving cell cまでPDSCHをスケジューリングするDCI formatの数をXとすると、そのDCI formatのcounter-DAI値VC-DAI、c、mは(X-1 mod CD、c、m)+1である。
【0281】
本発明ではcounter DAIのビットサイズが互いに異なる場合、端末がHARQ-ACK codebookを生成する方法を提案する。本発明の一実施例として、以下のようにcounter-DAI値を使用する。
【0282】
NC-DAI、c、mがDCI formatのcounter DAIフィールドのビットサイズのうち最小のビットサイズとし、CD、minの値は2^(NC-DAI、min)である。例えば、一つのDCI formatのcounter DAIフィールドのビットサイズが2bitsで、他のDCI formatのcounter DAI fieldのビットサイズが1bitであれば、NC-DAI、min値は1で、CD、min値は2である。
【0283】
モニタリング機会m、サービングセルcで受信したcounter-DAI値がV
C-DAI、c、mであれば、上述したように、counter-DAI値は1、2、…、C
D、c、mのうち一つの値を有する。まず、端末はV
C-DAI、c、mでPDSCHをスケジューリングしたDCI formatの数S
c、mを下記数式15に基づいて決定する。
【数9】
【0284】
数式15において、floor(j*CD、min/CD、c、m)*CD、c、m部分は、PDSCHをスケジューリングしたDCI formatの数(Sc、m)が(Sc、m-1 mod CD、c、m)+1=VC-DAI、c、mを満足するための部分である。
【0285】
つまり、数式15において、の値がの倍数になるように、j値はscaling及び/またはflooringによって調節される。
【0286】
端末は現在モニタリング機会m、サービングセルcで受信したcounter-DAI値に基づいて獲得したDCI formatの数Sc、mと、直前に求めたDCI formatの数Wtempを比較する。もし、Sc、m≦Wtempを満足すれば、Sc、m>Wtempになるまでj値が増加する。この際、j値は1ずつ増加する。Sc、m>Wtempであればjはぞのまま維持する。
【0287】
jはCD、min個のDCI formatがいくつ受信されたのかを示すパラメータである。
【0288】
これを疑似コードで表すと下記表12のようである。
【表12】
【0289】
表12において、HARQ-ACK codebookがPUSCHで多重化される場合、TD=UDで、while文の後でVtemp2はUL DAI値に設定される。
【0290】
DCI format 1_2はcounter-DAIを含まないことがある(これは0bitに設定されることを含む)。この場合、端末はdynamic HARQ-ACK codebookを決定するための方法を曖昧な可能性がある。つまり、dynamic HARQ-ACK codebook(type-2 HARQ-ACK codebook)を設計するに当たって、基地局は端末のPDCCHの受信成功の確率を上げるために、DCIフィールドのうち一部のフィールドを省略するように構成する。つまり、基地局はDCIフィールドのうち一部を省略するか、フィールドのサイズを0ビットに設定する。
【0291】
例えば、基地局は端末に伝送するDCIフィールドのうちからcounter-DAIフィールドを省略するか、フィールドのサイズ(size)を0ビットに設定する。
【0292】
上述したように、dynamic HARQ-ACK codebookにおいて、counter-DAI fieldはHARQ-ACK codebook内でHARQ-ACK 1bitの位置を決定するために使用されるだけでなく、HARQ-ACK codebookのサイズを決定するのに使用される。
【0293】
端末は複数個のPDSCHに対するACK/NACK(またはDTX)を基地局に知らせるためのHARQ-ACKビットらをHARQ-ACKコードブックに伝送するためにはDCIのcounter-DAI field値が昇順に整列されるべできであるが、counter-DAI fieldが省略されれば、明示的な値を介してはcounter-DAIフィールド値を昇順に整列することができないため、HARQ-ACKコードブック内でHARQ-ACK bitsの順番を決定するための方法が必要である。
【0294】
よって、DCIの一部フィールドが省略される場合であっても、一定基準によって一定基準によってHARQ-ACKコードブックを生成するための方法について調べる。
【0295】
図20は、本発明の一実施例によるPDCCHの受信順番によってPDSCHに対するHARQ-ACKを伝送するための方法の一例を示す図である。
【0296】
図20を参照すると、DAIフィールドが一部省略されるかサイズが0ビットに設定されれば、端末はcounter-DAI値ではなくPDSCHをスケジューリングするためのPDCCHが受信された順番によってHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0297】
本発明の第1実施例として、端末はPDSCHをスケジューリングするPDCCHが受信された時間情報に基づいて、HARQ-ACKコードブック内でPDSCHに対するHARQ-ACKビットの順番を決定する。つまり、端末はPDSCHをスケジューリングするために伝送されたPDCCHにcounter-DAI値とは関係なく、PDCCHが受信された順番によってHARQ-ACKコードブックに含まれるHARQ-ACKビットの順番を決定する。
【0298】
例えば、
図20(a)に示したように、第1PDSCHをスケジューリングするPDCCHが含まれているCORESETまたは探索空間の開始シンボルが、第2PDSCHをスケジューリングするPDCCHが含まれているCORESETまたは探索空間の開始シンボルより先の位置にある場合、
図20(b)に示したように、HARQ-ACKコードブックにおいて第1PDSCHのHARQ-ACKビットであるB(1)は第2PDSCHのHARQ-ACK bitであるB(0)より先の位置に配置される。もしCORESETまたは探索空間の開始シンボルが同じであれば、CORESETまたは探索空間の最後のシンボルが先のPDCCHがスケジューリングするPDSCHのHARQ-ACK 1 bit先の位置に配置される。
【0299】
図21は、本発明の一実施例によるPDSCHの時間情報によってPDSCHに対するHARQ-ACKを伝送するための方法の一例を示す図である。
【0300】
図21を参照すると、DAIフィールドが一部省略されるかサイズが0ビットに設定されれば、端末はcounter-DAI値ではなくPDSCHをスケジューリングするためのPDCCHに含まれているPDSCHの時間情報によってHARQ-ACK codebookを生成する。
【0301】
本発明の第2実施例として、端末はPDSCHの時間情報によってHARQ-ACK codebookを構成するPDSCHのHARQ-ACK bitsの順番を決める。詳しくは、第1PDSCHの開始シンボルが第2PDSCHの開始シンボルより先のシンボルに位置する場合、HARQ-ACK codebookにおいて、第1PDSCHに対するHARQ-ACK bitの位置は第2PDSCHに対するHARQ-ACK bitより先に位置する。
【0302】
例えば、
図21(a)に示したように、第1PDSCHをスケジューリングするためのPDCCHに含まれている時間情報及び第2PDSCHをスケジューリングするためのPDCCHに含まれている時間情報に基づいて、第1PDSCHの開始シンボルより第2PDSCHの開始シンボルが先に位置する。この場合、
図21(b)に示したように、端末はPUCCHによって第1PDSCHに対するHARQ-ACK及び第2PDSCHに対するHARQ-ACKを伝送するに当たって、第2PDSCHに対するHARQ-ACK bitであるB(1)が第1PDSCHに対するHARQ-ACK bitであるB(0)より先のビットに位置する。
【0303】
図22は、本発明の一実施例によるPDSCHをスケジューリングするPDCCHのHARQプロセスID(またはHARQプロセスナンバー)によってPDSCHに対するHARQ-ACKを伝送するための一例を示す図である。
【0304】
図22を参照すると、DAIフィールドが一部省略されるかサイズが0ビットに設定されれば、端末はcounter-DAI値ではなくPDSCHをスケジューリングするためのPDCCHに含まれているHARQプロセスID(またはHARQプロセスナンバー)によってHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0305】
本発明の第3実施例として、端末はPDSCHをスケジューリングするPDCCHのHARQプロセスID(またはHARQプロセスナンバー)値によってHARQ-ACKコードブックにおいてHARQ-ACK bitの順番を決定する。
【0306】
詳しくは、第1PDSCHをスケジューリングするPDCCHにおいて第1PDSCHのHARQプロセスIDをAとし、第2PDSCHをスケジューリングするPDCCHにおいて第2PDSCHのHARQプロセスIDをBとすると、HARQ-ACKコードブックにおいてAとBのうち小さい値を有するPDSCHのHARQ-ACK bitが大きい値を有するPDSCHのHARQ-ACK bitより先の位置に配置される。
【0307】
つまり、HARQ-ACKプロセスIDの昇順によってHARQ-ACK bitの位置を判断する。ここで、端末は一つのHARQ-ACKコードブックに伝送されるHARQ-ACKのHARQ process IDは互いに異なる値であると仮定する。よって、同じHARQプロセスIDを有するPDSCHのHARQ-ACK bitを有する一つのHARQ-ACKコードブックが生成されることは期待されない。
【0308】
例えば、第1PDSCHをスケジューリングするPDCCHと第2PDSCHをスケジューリングするPDCCHのうち少なくとも一つに含まれているcounter-DAIフィールドのビット数が互いに異なるか、省略、またはサイズが0bitに設定されれば、端末はそれぞれのPDSCHをスケジューリングするPDCCHに含まれているHARQ-ACKプロセスIDに基づいてHARQ-ACKコードブックを生成し、UCIを介して基地局に伝送する。
【0309】
この際、
図22(a)に示したように、第2PDSCHをスケジューリングするためのPDCCHのHARQ-ACKプロセスIDまたはHARQ-ACKプロセスナンバーの値が「0」で、第1PDSCHをスケジューリングするためのPDCCHのHARQ-ACKプロセスIDまたはHARQ-ACKプロセスナンバーの値が「1」である。この場合、
図15(b)に示したように、HARQ-ACKプロセスIDまたはHARQ-ACKプロセスナンバーらの昇順に基づいて、より低いHARQ-ACKプロセスIDまたはHARQ-ACKプロセスナンバーを有する第2PDSCHに対するHARQ-ACK bitであるB(0)が第1PDSCHに対するHARQ-ACK bitであるB(1)より先のビットに位置する。
【0310】
本発明の第4実施例として、端末はそれぞれのPDSCHをスケジューリングするPDCCHを受信したセル情報を利用して、HARQ-ACKコードブック内でPDSCHのHARQ-ACK bitsの順番を決定する。セル情報はセルのindex(またはID)を意味する。端末は複数のセルでPDCCHをモニタリングするように構成される。この場合、端末は互いに異なるセルで互いに異なるPDCCHを受信する。端末はHARQ-ACKコードブックにおいて、互いに異なるセルで受信したPDSCHのHARQ-ACK bitsの順番をPDSCHをスケジューリングするPDCCHを受信したセルのindexの昇順によって配置する。
【0311】
本発明の第5実施例として、端末はPDSCHをスケジューリングするPDCCHを受信したCORESET(またはsearch space)の情報を利用してPDSCHのHARQ-ACK bitsの順番を決定し、HARQ-ACKコードブックを生成する。ここで、CORESET(または探索空間)の情報はCORESET(または探索空間)のindex(またはID)になる。
【0312】
端末は、複数のCORESET(または探索空間)でPDCCHをモニタリングするように構成される。この場合、端末は互いに異なるCORESET(または探索空間)で互いに異なるPDCCHを受信する。この際、端末は互いに異なるCORESET(または探索空間)で受信したPDSCHらのHARQ-ACK bitsの順番をPDSCHをスケジューリングするPDCCHを受信したCORESET(または探索空間)のindexの昇順によって配置して、HARQ-ACKコードブックを生成する。
【0313】
本発明の第6実施例として、端末はPDSCHをスケジューリングするPDCCHを周波数領域情報を利用してHARQ-ACKコードブック内で前記PDSCHのHARQ-ACK bitsの順番を決める。ここで、周波数領域の情報はPDCCHが割り当てられたPRBのうちlowest PRB indexになる。ここで、indexはcommon PRB indexを意味し、このindexはPoint Aから周波数領域にどれぐらい離れているのかを示す。Point Aは端末がinitial access過程でreference frequencyを意味し、詳しくは、Point Aは以下のようである。
【0314】
- fsetToPointAは、Point Aと最も低い資源ブロックの最も低いサブキャリアとの間の周波数オフセットを示す。最も低い資源ブロックは、上位階層パラメータSubCarrierSpacingCommonによって提供されるサブキャリア間隔を有し、初期セル選択のための端末によって使用されるSS/PBCHブロックと重なる。offsetToPointAは、FR1に対しては15kHz副搬送波間隔、及びFR2に対しては60kHz副搬送波間隔を仮定してリソースブロック単位で表される。
【0315】
Point Aの周波数位置を示すabsoluteFrequencyPointAは、他の全ての場合に対してAbsolute Radio Frequency Channel Number(ARFCN)で表される。
【0316】
端末は複数のPDCCHをモニタリングするように構成され、互いに異なる周波数領域で互いに異なるPDCCHを受信する。この場合、端末はHARQ-ACKコードブックにおいて、互いに異なる周波数領域で受信したPDSCHのHARQ-ACK bitsの順番をPDSCHをスケジューリングするPDCCHのlowest PRB indexの昇順によって配置する。この方式は、第5実施例において一つのCORESET(または探索空間)において複数個のPDCCHが端末によって受信される場合、HARQ-ACKコードブックでHARQ-ACK bitの順番を決定する。
【0317】
前記第1~6実施例は互いに組み合わせられて使用され、それによって端末はHARQ-ACKコードブックにおいてそれぞれのPDSCHに対するHARQ-ACK bitの順番を決定する。例えば、第1実施例と第3実施例が組み合わせられる。この組み合わせで、HARQ-ACKコードブックにおいてHARQ-ACK bitsの順番は先にPDCCHの時間領域情報によって決定されるが、時間領域情報で順番が決められない場合、第3実施例によってHARQ process IDによって順番が決定される。または、第1実施例、第4実施例、第5実施例、及び第6実施例が組み合わせられる。この組み合わせで、HARQ-ACKコードブックにおいてHARQ-ACK bitsの順番は先にPDCCHの時間領域情報によって決定される。次に、それぞれの実施例によって時間領域情報で順番を決めることができなければ、セルの情報によって順番が決定され、セルの情報で順番を決定することができなければ、CORESET(またはsearch space)の情報によって順番が決定される。また、CORESET(またはsearch space)の情報で順番を決定することができなければ、PDCCHの周波数領域割当情報によって順番が決定される。
【0318】
また、本発明の他の実施例として、端末は複数個のPDCCHを介してPDSCHがそれぞれスケジューリングされ、複数個のPDCCHに含まれているcounter-DAIフィールドのビット数が互いに異なる場合、ビット数によってHARQ-ACK codebookを多重化せず、counter-DAIのビット数によってそれぞれ個別に生成する。
【0319】
例えば、counter-DAIフィールドのビット数が2bit、または1bitであれば、端末は2bitのビット数を有するcounter-DAIを含むPDCCHがスケジューリングするPDSCHらに対するHARQ-ACK codebook、及び/または1bitのビット数を有するcounter-DAIを含むPDCCHがスケジューリングするPDSCHらに対するHARQ-ACK codebookをそれぞれ個別に生成し、基地局に伝送する。
【0320】
つまり、端末は一つのHARQ-ACKコードブックは同じcounter-DAIビット数を有するDCI formatらでスケジューリングされたPDSCHらのHARQ-ACKのみを含む。
【0321】
上述した第1実施例乃至第6実施例によって、端末はcounter-DAI fieldなしにHARQ-ACKコードブックでHARQ-ACK bitの位置を判断する。しかし、端末はそれぞれのPDSCHに対するHARQ-ACKビットらを含むHARQ-ACKコードブックを生成するに当たって、HARQ-ACKコードブックのサイズを決定する際に問題が発生する可能性がある。
【0322】
例えば、端末がPDCCHのうち一つの受信することができなければ、端末はその受信できなかったPDCCHのためHARQ-ACKコードブックのサイズの判断を間違ってしまう恐れがあるため、それを解決するための方法が必要である。
【0323】
この場合、端末は常にダイナミックHARQ-ACKコードブックのサイズがXで割った際に残りがYと仮定する。好ましくは、X=4でY=1である。つまり、ダイナミックHARQ-ACKコードブックのサイズは1、5、9、…bitsのうち一つの値に決められる。端末がZ個のPDSCHをスケジューリングするPDCCHを受信すれば、端末はZより大きいか同じサイズのうち最も小さい値とHARQ-ACKコードブックのサイズを判断する。例えば、Z=3であればHARQ-ACKコードブックのサイズを5と判断する。
【0324】
一つのHARQ-ACKコードブックのHARQ-ACKに対応するPDCCHのDCIにcounter-DAIフィールドが含まれるか、含まれないことがある。この場合、HARQ-ACK codebookを内において、端末はcounter-DAIフィールドが含まれているDCIでスケジューリングされたPDSCのHARQ-ACKと、counter-DAI fieldが含まれていないDCIでスケジューリングされたPDSCHのHARQ-ACKの位置を決定すべきである。
【0325】
本発明の一実施例として、この場合、端末はDCIがcounter-DAIフィールドを含むのか否かによってHARQ-ACKコードブックをそれぞれ個別に生成する。
【0326】
詳しくは、端末はcounter-DAIフィールドが含まれているDCIによってスケジューリングされたPDSCHらのHARQ-ACKらのみを集めて第1sub-HARQ-ACKコードブックを生成する。この際、第1sub-HARQ-ACKコードブック内においてHARQ-ACKの位置はcounter-DAIフィールドが値を利用して判定する(つまり、counter-DAIの昇順によって位置が決定される)。この場合、counter-DAIフィールドがのビット数が互いに異なる場合、上述した第1実施例乃至第6実施例の方法及びその組み合わせが使用される。
【0327】
そして、端末はcounter-DAIフィールドが省略されるか、0bitに設定されたDCIがスケジューリングしたPDSCHらのHARQ-ACKらのみを集めて第2sub-HARQ-ACKコードブックを生成する。この際、第2sub-HARQ-ACK codebook内において、HARQ-ACKの位置は前記第1実施例乃至第6実施例及びその組み合わせで決定される。端末は第1sub-HARQ-ACKコードブックと第2sub-HARQ-ACKコードブックを連続に結合(つまり、第1sub-HARQ-ACKコードブックの最後のbitの次に第2sub-HARQ-ACKコードブックの最初のbitが来るように)して、HARQ-ACKコードブックを生成する。この方式は端末が互いに異なる方式で2つのsub-HARQ-ACKコードブックを作るべきであるため、端末の複雑度が増加する恐れがある。
【0328】
本発明の他の一実施例として、前記のような状況において、端末はDCIに含まれているcounter-DAIフィールドを無視する。つまり、全てのDCIらをcounter-DAI fieldがないDCIとみなし、前記第1~第6実施例及びその組み合わせでHARQ-ACKコードブック内でHARQ-ACK bitの位置が決定される。
【0329】
本発明のまた他の実施例として、セミ-スタティックHARQ-ACKコードブックが設定されている端末は一つのPDSCHに対するHARQ-ACK bitを決定する。
【0330】
詳しくは、セミ-スタティックHARQ-ACKコードブックを設定された端末は、決められた数のHARQ-ACK bitsを含むHARQ-ACKコードブックをPUCCHに伝送すべきである。この際、決められた数は端末が実際にどのPDSCHをスケジューリングされたのかとは関係なく決定され、上位階層と設定された情報から誘導される。
【0331】
上位階層と設定された情報は少なくともセルのCBG設定情報を含み、端末はセルごとにCBG設定情報を設定される。CBG設定情報は一つのPDSCH(またはTB)が含み得る最大CBGの数を設定するために利用され、NMAXで表される。セミ-スタティックHARQ-ACKコードブックではPDSCHらのHARQ-ACK bitsを含む際、一つのPDSCHが何bitsのHARQ-ACKに対応するのかを決定すべきである。一般に、CBG伝送が設定されなければ、PDSCHでは1bit HARQ-ACKに対応し(2TB伝送が構成されれば2bits)、CBG伝送が設定されれば、PDSCHはNMAX bits HARQ-ACKに対応する。
【0332】
端末にセミ-スタティックHARQ-ACKが設定されれば、前記のように決められた数のHARQ-ACK bitsがPUCCHに含まれるべきである。CBG基盤の伝送が設定されていても、特定状況において、端末はPDSCHに対する1bit HARQ-ACKのみをPUCCHに含ませて伝送する。
【0333】
例えば、CBG基盤の伝送が設定されていれば、以下のような場合のうち少なくとも一つを満足しながら端末に一つの下りリンクセル(またはキャリア)が設定されており、PDCCHを受信するモニタリング機会が一つであれば、端末は前記SPS PDSCH、またはSPS PDSCH release DCI、またはPDSCHのHARQ-ACKを1bitのみ生成する。
【0334】
一つのSPS PDSCHに対するHARQ-ACKを端末が伝送すべきである場合、
【0335】
一つのSPS PDSCH release DCIを受信した場合、
【0336】
DCI format 1_0またはDCI format 1_2でスケジューリングされたPDSCHのHARQ-ACKを伝送する場合
【0337】
つまり、CBG基盤の伝送が設定されていても、端末はPDSCH当たり1bitのHARQ-ACKのみを生成する。
【0338】
逆に、CBG基盤の伝送が設定されている場合、以下のような条件のうち少なくとも一つを満足し、端末に2つ以上の下りリンクセル(またはキャリア)が設定されているか、PDCCHを受信するモニタリング機会が2つ以上であれば、端末は前記SPS PDSCH、またはSPS PDSCH release DCI、またはPDSCHのHARQ-ACK(TB-level HARQ-ACK)1bitをNMAX回繰り返してNMAX bitsを生成する。
【0339】
一つのSPS PDSCHに対するHARQ-ACKを伝送すべきである場合、
【0340】
一つのSPS PDSCH release DCIを受信した場合、
【0341】
DCI format 1_0またはDCI format 1_2でスケジューリングされたPDSCHのHARQ-ACKを伝送する場合
【0342】
つまり、CBG基盤の伝送に合わせて、端末はPDSCH当たりNMAX bitのHARQ-ACKのみを生成する。
【0343】
前記のような動作において、DCI format 1_2は高信頼低遅延のために各フィールドのサイズを設定するDCI formatである。このDCI format 1_2はCBG基盤の動作を支援しない。つまり、DCI format 1_2でスケジューリングされるPDSCHは常にTB-level HARQ-ACK 1bitに対応する。これは、DCI format 1_0と類似している。よって、DCI format 1_0と同じく扱われる。
【0344】
図23は、本発明の一実施例による互いに異なるフォーマットを有する下りリンク情報に基づいてHARQ-ACKを伝送するための端末の動作の一例を示す順序図である。
【0345】
図23を参照すると、端末は基地局から伝送された複数個のPDCCHのDCIによってスケジューリングされた複数個のPDSCHに対するHARQ-ACKビットを含むHARQ-ACKコードブックを生成する。この場合、DCIのフォーマットが互いに異なり、それぞれのDCIに含まれているDAIフィールドのビット数が異なれば、端末は一定条件によってDAIフィールドの値を解釈してHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0346】
まず、端末は、第1下りリンク物理共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするための第1PDCCHを受信するS23010。この際、端末は第1PDCCHを受信する前に、PDCCHを受信するための情報を含む設定情報を受信する。
【0347】
第1PDCCHは前記第1PDCCHがモニタリングされる時点のサービングセルまでスケジューリングされたPDSCHの個数を示す第1カウンタ下りリンク割当指示子(DAI)及びPDCCHがモニタリングされる時点までサービングセルでスケジューリングされた全てのPDSCHの個数を示す第1全体(total)DAIを含む。
【0348】
次に、端末は第2カウンタDAI及び第2全体DAIを含む第2PDSCHをスケジューリングするための第2PDCCHを受信するS23020。
【0349】
次に、端末は第1PDCCHに基づいて前記第1PDSCHを受信し23030、第2PDCCHに基づいて前記第2PDSCHを受信するS23040。
【0350】
端末は第1PDSCH及び第2PDSCHを受信した後、第1PDSCH及び第2PDSCHそれぞれに対するHARQ-ACKビットらを生成し、生成されたHARQ-ACKビットらを利用してHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0351】
次に、端末はHARQ-ACKコードブックを含む上りリンク制御情報(UCI)を前記基地局に伝送するS23050。
【0352】
第1カウンタDAIのビット数と第2カウンタDAIのビット数が異なる場合、前記第2カウンタDAIの値は前記第1カウンタDAIのビット数に基づいて認識される。つまり、第1カウンタDAIのビット数と第2カウンタDAIのビット数が異なる場合、上述したProposal 1乃至3の方法によって端末はHARQ-ACKビットらを含むHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0353】
例えば、第1カウンタDAIのビット数が第2カウンタDAIのビット数より小さければ、第2カウンタDAIが示す値は第2カウンタDAIのビットらのうち第1カウンタDAIのビット数と同じ個数の少なくとも一つのビットらに基づいて決定される。
【0354】
または、第1カウンタDAIのビット数が第2カウンタDAIのビット数より大きければ、第2カウンタDAIが示す値は第2カウンタDAIのビット数が第1カウンタDAIのビット数と同じ個数のビット数までビット数を拡張して解釈される。
【0355】
この際、第2カウンタDAIの候補値が複数個であれば、第2カウンタDAI値は複数個の候補値のうち第1カウンタDAIが示す値と最も差が少ない値と解釈される。
【0356】
図24は、本発明の一実施例による互いに異なるフォーマットを有する下りリンク情報に基づくHARQ-ACKを受信するための基地局の動作の一例を示す順序図である。
【0357】
図24を参照すると、基地局は互いに異なるフォーマットを有する複数個のPDCCHを介して端末にPDSCHをスケジューリングする。この場合、PDCCHの互いに異なるフォーマットのDCIに含まれているDCIフィールドのビット数が異なれば、基地局は端末から互いに異なるフォーマットのDCIによってスケジューリングされたPDSCHらに対するHARQ-ACKコードブックを伝送される。
【0358】
まず、基地局は、第1下りリンク物理共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするための第1PDCCHを端末に伝送するS24010。この際、基地局は第1PDCCHを伝送する前に、PDCCHを受信するための情報を含む設定情報を伝送する。
【0359】
第1PDCCHは前記第1PDCCHがモニタリングされる時点のサービングセルまでスケジューリングされたPDSCHの個数を示す第1カウンタ下りリンク割当指示子(DAI)及びPDCCHがモニタリングされる時点までサービングセルでスケジューリングされた全てのPDSCHの個数を示す第1全体(total)DAIを含む。
【0360】
次に、基地局は第2カウンタDAI及び第2全体DAIを含む第2PDSCHをスケジューリングするための第2PDCCHを伝送するS24020。
【0361】
次に、基地局は第1PDCCHに基づいて前記第1PDSCHを伝送し24030、第2PDCCHに基づいて第2PDSCHを伝送するS24040。
【0362】
基地局は端末によって生成された第1PDSCH及び第2PDSCHそれぞれに対するHARQ-ACKビットらを含むHARQ-ACKコードブックを上りリンク制御情報(UCI)を介して端末から受信するS24050。
【0363】
第1カウンタDAIのビット数と第2カウンタDAIのビット数が異なる場合、前記第2カウンタDAIの値は前記第1カウンタDAIのビット数に基づいて認識される。つまり、第1カウンタDAIのビット数と第2カウンタDAIのビット数が異なる場合、上述したProposal 1乃至3の方法によって端末はHARQ-ACKビットらを含むHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0364】
例えば、第1カウンタDAIのビット数が第2カウンタDAIのビット数より小さければ、第2カウンタDAIが示す値は第2カウンタDAIのビットのうち第1カウンタDAIのビット数と同じ個数の少なくとも一つのビットらに基づいて決定される。
【0365】
または、第1カウンタDAIのビット数が第2カウンタDAIのビット数より大きければ、第2カウンタDAIが示す値は第2カウンタDAIのビット数が第1カウンタDAIのビット数と同じ個数のビット数までビット数を拡張して解釈される。
【0366】
この際、第2カウンタDAIの候補値が複数個であれば、第2カウンタDAI値は複数個の候補値のうち第1カウンタDAIが示す値と最も差が少ない値と解釈される。
【0367】
上述した本発明の説明は例示のためのものであって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的特徴を変更せずも他の具体的な形態に容易に変更可能であることを理解されるであろう。よって、上述した実施例は全ての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。例えば、単一形として説明されている各構成要素は分散されて実施されてもよく、同じく分散されていると説明されている構成要素も結合された形態で実施されてもよい。
【0368】
本発明の範囲は上述した詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導き出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0369】
100 端末
110 プロセッサ
120 通信モジュール
130 メモリ
140 ユーザインタフェース
150 ディスプレイユニット
200 基地局
210 プロセッサ
220 通信モジュール
230 メモリ