(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0283 20230101AFI20240716BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240716BHJP
【FI】
G06Q30/0283
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2019115511
(22)【出願日】2019-06-21
【審査請求日】2022-04-19
【審判番号】
【審判請求日】2023-10-23
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】稲葉 健二
(72)【発明者】
【氏名】塚本 浩司
(72)【発明者】
【氏名】田島 玲
(72)【発明者】
【氏名】中村 征良
(72)【発明者】
【氏名】町永 圭吾
【合議体】
【審判長】佐藤 智康
【審判官】田中 寛人
【審判官】松田 直也
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-74108(JP,A)
【文献】特表2008-544346(JP,A)
【文献】特開2018-67349(JP,A)
【文献】特開2003-296491(JP,A)
【文献】特開2016-27461(JP,A)
【文献】特開2015-179472(JP,A)
【文献】特開2016-184230(JP,A)
【文献】特開2007-179433(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
価格決定の対象となる興行である対象興行に
関するユーザの所定の行動を示す対象興行関連情報を取得する取得部と、
対象興行関連情報を入力すると当該入力の対象興行関連情報が対象とする対象興行のチケットの価格を決定するためのスコアを出力するように当該対象興行の席種ごとに生成されたモデルであって当該対象興行よりも前に開催された過去の興行に関する対象興行関連情報が入力された際に当該過去の興行のチケットの価格に対応した当該スコアが出力されるように学習されたモデルに、前記取得部により取得された前記対象興行関連情報
を入力することで当該モデルが出力したスコアに基づき算出された価格を、前記取得部により取得された前記対象興行関連情報が対象とする対象興行のチケットの価格
とする決定部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記決定部は、
前記スコアに基づき算出された価格を、前
記チケットの販売開始時の価格
とする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定部は、
前記取得部により前記チケットの販売開始前に取得された前記対象興行関連情報を前記モデルに入力することで、前
記チケットの販売開始前
に前記対象
興行のチケットの価格を決定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、
前記対象興行に関連するユーザの行動情報を含む前記対象興行関連情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、
インターネット上におけるユーザの行動情報を含む前記対象興行関連情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、
ユーザが検索に用いたクエリを示す検索情報を含む前記対象興行関連情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、
前記対象興行の開催地に関連する予約情報を含む前記対象興行関連情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、
前記開催地の宿泊施設に関連する前記予約情報を含む前記対象興行関連情報を取得する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得部は、
前記開催地への移動手段に関連する前記予約情報を含む前記対象興行関連情報を取得する
ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得部は、
前記対象興行とは異なる他の興行の情報を含む前記対象興行関連情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記取得部は、
前記対象興行に関連する前記他の興行の情報を含む前記対象興行関連情報を取得する
ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記取得部は、
前記対象興行に類似する前記他の興行の情報を含む前記対象興行関連情報を取得する
ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
価格決定の対象となる興行である対象興行に
関するユーザの所定の行動を示す対象興行関連情報を取得する取得工程と、
対象興行関連情報を入力すると当該入力の対象興行関連情報が対象とする対象興行のチケットの価格を決定するためのスコアを出力するように当該対象興行の席種ごとに生成されたモデルであって当該対象興行よりも前に開催された過去の興行に関する対象興行関連情報が入力された際に当該過去の興行のチケットの価格に対応した当該スコアが出力されるように学習されたモデルに、前記取得工程により取得された前記対象興行関連情報
を入力することで当該モデルが出力したスコアに基づき算出された価格を、前記取得工程により取得された前記対象興行関連情報が対象とする対象興行のチケットの価格
とする決定工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
価格決定の対象となる興行である対象興行に
関するユーザの所定の行動を示す対象興行関連情報を取得する取得手順と、
対象興行関連情報を入力すると当該入力の対象興行関連情報が対象とする対象興行のチケットの価格を決定するためのスコアを出力するように当該対象興行の席種ごとに生成されたモデルであって当該対象興行よりも前に開催された過去の興行に関する対象興行関連情報が入力された際に当該過去の興行のチケットの価格に対応した当該スコアが出力されるように学習されたモデルに、前記取得手順により取得された前記対象興行関連情報
を入力することで当該モデルが出力したスコアに基づき算出された価格を、前記取得手順により取得された前記対象興行関連情報が対象とする対象興行のチケットの価格
とする決定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、映画館のシネアド(Cinema Advertising)による映画館側の全体の収益を予測し、予測した収益を映画館側に通知するサービスを提供する技術が知られている(文献1)。例えば、映画館側が新たなチケット料金を設定した場合に、映画館側が得ることができる収益を通知するサービスを提供する技術が知られている。また、従来、興行イベントチケットの属性に基づいて、興行イベントチケットの推奨価格を決定する技術が知られている(文献2)。また、従来、第1販売価格と在庫数の変動とに基づいて、第2販売価格を算出する技術が知られている(文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-179472号公報
【文献】特表2012-500429号公報
【文献】特許第6516802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、チケットの適切な価格を決定可能にすることができるとは限らなかった。例えば、上述した従来技術では、チケットの値付けを適切に行うことができるとは限らなかった。例えば、上述した従来技術は、映画館側の収益に応じて新たなチケット料金の設定を映画館側に促す技術に過ぎない。例えば、上述した従来技術は、属性に応じてチケットの推奨価格を決定する技術に過ぎない。例えば、上述した従来技術は、在庫状況に応じて販売価格を算出することができるが、チケットの適切な価格を決定可能にするための向上の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、チケットの適切な価格を決定可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、価格決定の対象となる興行である対象興行に関連する興行関連情報である対象興行関連情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記対象興行関連情報に基づいて、前記対象興行のチケットである対象チケットの価格を決定する決定部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、チケットの適切な価格を決定可能にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る興行主装置の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る過去興行関連情報記憶部の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係るモデル記憶部の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る対象興行関連情報記憶部の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る推奨販売価格情報記憶部の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理の一例〕
図1では、情報処理装置100が、価格決定の対象となる興行である対象興行に関連する情報(以下、適宜、「対象興行関連情報」と呼ぶ)に基づいて、対象興行のチケットである対象チケットの価格を決定する場合を示す。具体的には、情報処理装置100は、対象興行よりも前に開催された過去の興行に関連する情報(以下、適宜、「過去興行関連情報」と呼ぶ)に基づいて生成されたモデルを用いて、対象チケットの価格を決定する。そして、情報処理装置100は、対象チケットの価格に関する情報提供のサービスを興行主へ行うものとする。例えば、情報処理装置100は、対象チケットの推奨販売価格に関する情報を提供する。なお、
図1では、情報処理装置100が、対象興行である興行Xのチケットの価格を決定する場合を一例として説明する。なお、興行に関連する情報を、適宜、「興行関連情報」と呼ぶ。また、興行関連情報には、対象興行関連情報や過去興行関連情報が含まれるものとする。
【0011】
実施形態に係るチケットは、所定の興行のチケットであれば、どのようなチケットであってもよい。例えば、実施形態に係るチケットは、所定の興行に参加(入場)するためのチケットであってもよい。また、実施形態に係る興行は、例えば、野球のスタジアムや映画館などの会場で行われる興行に限らず、どのような興行であってもよい。例えば、実施形態に係る興行は、会場などの物理的な空間で行われる興行に限らず、インターネットなどの仮想的な空間上で行われる興行であってもよい。また、実施形態に係る興行が会場などの物理的な空間で行われる場合には、実施形態に係る興行は、席がある場合の興行でも、席という概念がない場合の興行でもよい。また、席がある場合の興行である場合には、実施形態に係る興行は、席種がある場合の興行でも、席種がない場合の興行でもよい。なお、
図1の例では、席種がない場合の興行のチケットを一例として説明する。また、席種がある場合の処理については後述する。以下、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例を説明する。
【0012】
情報処理装置100は、過去興行関連情報を取得する(ステップS101)。例えば、情報処理装置100は、対象興行と所定の関係を有する過去の興行の過去興行関連情報を取得する。具体的な例を挙げると、情報処理装置100は、対象興行と同じカテゴリに属する過去の興行や、対象興行と類似する規模の過去の興行や、対象興行と同じ場所で開催された過去の興行や、対象興行に出演する出演者が出演した過去の興行などの過去興行関連情報を取得してもよい。また、情報処理装置100は、対象興行の興行主により予め定められた過去の興行の過去興行関連情報を取得してもよい。
図1では、情報処理装置100は、情報提供装置50から送信された過去興行関連情報を取得する。具体的には、情報処理装置100は、過去興行関連情報LINF1を取得する。
【0013】
情報処理装置100は、取得した過去興行関連情報を所定の記憶部に格納する(ステップS102)。
図1では、情報処理装置100は、過去興行関連情報LINF1を過去興行関連情報記憶部121に格納する。
【0014】
過去興行関連情報は、対象興行よりも前に開催された過去の興行に関連する情報であれば、どのような情報を含んでもよい。例えば、過去興行関連情報は、過去の興行に関連するユーザ(利用者)の行動情報を含んでもよい。例えば、過去興行関連情報は、過去の興行に関連するインターネット上におけるユーザの行動情報を含んでもよい。例えば、過去興行関連情報は、過去の興行に関連するユーザが検索に用いたクエリを示す検索情報を含んでもよい。例えば、過去興行関連情報は、過去の興行の開催地に関連する予約情報を含んでもよい。例えば、過去興行関連情報は、過去の興行の開催地の宿泊施設に関連する予約情報を含んでもよい。例えば、過去興行関連情報は、過去の興行の開催地への移動手段に関連する予約情報を含んでもよい。例えば、過去興行関連情報は、過去の興行とは異なる他の過去の興行の情報を含んでもよい。例えば、過去興行関連情報は、過去の興行に関連する他の過去の興行の情報を含んでもよい。例えば、過去興行関連情報は、過去の興行に類似する他の過去の興行の情報を含んでもよい。
【0015】
情報処理装置100は、対象興行関連情報の入力に応じて対象興行の価格に対応する値を出力するモデルを生成する(ステップS103)。例えば、情報処理装置100は、対象興行関連情報の入力に応じて対象興行の価格を示す値を出力するモデルを生成する。例えば、情報処理装置100は、対象興行関連情報の入力に応じて対象興行に関するスコアを出力するモデルを生成する。具体的には、情報処理装置100は、過去の興行のチケットの価格に対応する値と、対応する過去興行関連情報との組み合わせに基づいてモデルを生成する。例えば、情報処理装置100は、過去興行関連情報を入力情報とし、過去の興行のチケットの価格に対応する値を正解情報としてモデルを生成する。
図1では、情報処理装置100は、過去興行関連情報に含まれる検索情報や予約情報を入力情報とし、過去の興行のチケットの価格に対応する値を正解情報としてモデルを生成する。これにより、情報処理装置100は、例えば、人気が高い興行のチケットを定価で販売することにより、チケットの抽選倍率が極端に高くなることや、チケットが売り出されてから完売するまでの時間が極端に短くなることなどを回避することができる。また、情報処理装置100は、例えば、興行が開催する会場や日時などの情報が公開された途端に、ホテルや航空券などの予約が一杯になることなどを回避することができる。また、情報処理装置100は、例えば、チケットが出ておらず当選するかも分からないユーザにとって、ホテルや航空券などの予約が一杯になる前に予約を行うといった負担を軽減することができる。例えば、モデルは、以下の式(1)に対応する。
【0016】
【0017】
式(1)に示すx1、x2、・・・、xnは、対象興行の価格に対応する値を出力するための要素である。式(1)に示す要素は、過去興行関連情報である。具体的な例を挙げると、x1は検索情報に対応し、x2は開催地に関連する予約情報に対応し、x3は宿泊施設に関連する予約情報に対応するとしてもよい。
【0018】
情報処理装置100は、生成したモデルを所定の記憶部に格納してもよい。
図1では、情報処理装置100は、モデルM1をモデル記憶部122に格納する。
【0019】
情報処理装置100は、対象興行関連情報を取得する(ステップS104)。
図1では、情報処理装置100は、興行主装置20から送信された対象興行関連情報を取得する。
図1では、情報処理装置100は、興行Xの対象興行関連情報TINF1を取得する。
【0020】
対象興行関連情報は、対象興行に関連する情報であれば、どのような情報を含んでもよい。例えば、対象興行関連情報は、対象興行に関連するユーザの行動情報を含んでもよい。例えば、対象興行関連情報は、対象興行に関連するインターネット上におけるユーザの行動情報を含んでもよい。例えば、対象興行関連情報は、対象興行に関連するユーザが検索に用いたクエリを示す検索情報を含んでもよい。例えば、対象興行関連情報は、対象興行の開催地に関連する予約情報を含んでもよい。例えば、対象興行関連情報は、対象興行の開催地の宿泊施設に関連する予約情報を含んでもよい。例えば、対象興行関連情報は、対象興行の開催地への移動手段に関連する予約情報を含んでもよい。例えば、対象興行関連情報は、対象興行とは異なる他の興行の情報を含んでもよい。例えば、対象興行関連情報は、対象興行に関連する他の興行の情報を含んでもよい。例えば、対象興行関連情報は、対象興行に類似する他の興行の情報を含んでもよい。
【0021】
情報処理装置100は、取得した対象興行関連情報をモデルに入力する(ステップS105)。
図1では、情報処理装置100は、興行Xの対象興行関連情報TINF1をモデルM1に入力する。
【0022】
情報処理装置100は、対象興行の価格に対応する値を出力する(ステップS106)。例えば、情報処理装置100は、対象興行の価格を示す値を出力してもよい。例えば、情報処理装置100は、対象興行に関するスコアを出力してもよい。
図1では、情報処理装置100は、対象興行の価格に対応する値として、3万の値を出力する。
【0023】
情報処理装置100は、モデルが出力した値に基づいて対象チケットの価格を決定する。例えば、情報処理装置100は、モデルが出力した値を対象チケットの価格に決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、モデルが出力したスコアに基づいて対象チケットの価格を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、モデルが出力したスコアと、対象興行に関する係数とに基づいて、対象チケットの価格を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、モデルが出力したスコアと、対象興行に関する係数とを乗算することにより算出される算出値を対象チケットの価格に決定してもよい。
図1では、情報処理装置100は、対象チケットの価格を3万円に決定する。具体的には、情報処理装置100は、モデルが出力した3万のスコアと、興行Xに関する係数である1とを乗算することにより算出される3万円を対象チケットの価格に決定する。
【0024】
情報処理装置100は、対象チケットの価格に関する情報提供のサービスを提供する(ステップS107)。情報処理装置100は、対象チケットの価格に関する情報を興行主装置20へ送信する。情報処理装置100は、対象チケットの推奨販売価格に関する情報を送信する。
図1では、情報処理装置100は、興行Xの興行主である興行主PP11の興行主装置20へ送信する。
図1では、情報処理装置100は、興行Xのチケットの推奨販売価格が3万円である旨の情報を送信する。
【0025】
〔2.処理のバリエーション〕
(2-1.タイミング)
図1に示す例では、任意の時間における対象チケットの価格を決定する場合を示したが、情報処理装置100は、対象チケットの販売開始時の価格を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、対象チケットの販売開始前に取得した対象興行関連情報に基づいて、対象チケットの販売開始時の価格を決定してもよいし、対象チケットの販売開始時に取得した対象興行関連情報に基づいて、対象チケットの販売開始時の価格を決定してもよい。また、情報処理装置100は、対象チケットの販売開始前に対象興行関連情報を取得することにより、対象チケットの販売開始前に対象チケットの価格を決定してもよい。また、情報処理装置100は、対象チケットの販売開始後に対象興行関連情報を取得することにより、対象チケットの販売開始後に対象チケットの価格を決定してもよい。
【0026】
(2-2.席種)
図1に示す例では、席種がない場合の対象チケットの価格の決定を一例として示したが、情報処理装置100は、席種がある場合の対象チケットの価格を決定してもよい。席種がある場合、情報処理装置100は、席種ごとに対象チケットの価格を決定してもよいし、席種全体で対象チケットの価格を決定してもよい。ここで、席種ごとに対象チケットの価格を決定する場合、情報処理装置100は、過去興行関連情報に基づいて、席種ごとにモデルを生成することにより、席種ごとに対象チケットの価格を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、過去の興行の席種ごとの対象チケットの価格に対応する値を正解情報としたモデルを生成することにより、席種ごとに対象チケットの価格を決定してもよい。また、席種全体で対象チケットの価格を決定する場合、情報処理装置100は、席種全体の対象チケットの価格に関するスコアを決定してもよい。
図1に示す例では、対象チケットの価格の決定を一例として示したが、情報処理装置100は、席種全体の対象チケットの価格に関するスコアを決定してもよい。また、情報処理装置100は、席種ごとに予め定められた重みに基づいて、席種ごとの対象チケットの価格を算出してもよい。例えば、情報処理装置100は、席種全体の対象チケットの価格に関するスコアに、所定の席種の重みを乗算することにより、所定の席種の対象チケットの価格を算出してもよい。そして、情報処理装置100は、算出された席種ごとの対象チケットの価格を、席種ごとの推奨販売価格として提供してもよい。具体的には、情報処理装置100は、席種全体の対象チケットの価格に関するスコアに、所定の席種の重みを乗算することにより算出された所定の席種の対象チケットの価格を、所定の席種の推奨販売価格として提供してもよい。
【0027】
図2は、席種ごとに対象チケットの価格を算出する場合を示す。
図2に示すスタジアムには、スタジアムで最もグレードの高いランクSのS席と、ランクSの次にグレードの高いランクAのA席と、ランクAの次にグレードの高いランクBのB席と、ランクBの次にグレードの高いランクCのC席と、スタジアムで最もグレードの低いランクDのD席が含まれ、各々のランクに対して席種ごとの重みが定められているものとする。
図2に示す例では、情報処理装置100は、例えば、席種全体の対象チケットの価格に関するスコアとS席の重みとを乗算することにより、S席の対象チケットの価格を算出する。具体的には、情報処理装置100は、席種全体の対象チケットの価格に関するスコアである1万と、S席の重みである1.5とを乗算することにより、S席の対象チケットの価格を1万5千円に決定する。また、情報処理装置100は、席ごとの対象チケットの価格を算出してもよい。例えば、情報処理装置100は、席種全体の対象チケットの価格に関するスコアに所定の席の重みを乗算することにより、所定の席の対象チケットの価格を算出してもよい。
図3は、席ごとに対象チケットの価格を算出する場合を示す。
図3に示す客席には、ステージに近い前列のシートである席S1~席S8と、後列のシートである席S9~席S16があり、前列及び後列の各々の席に対して席ごとの重みが定められているものとする。なお、
図3では、席S4及び席S5が前列のシートの中央であり、席S12及び席S13が後列のシートの中央であるものとする。
図3に示す例では、例えば、情報処理装置100は、席種全体の対象チケットの価格に関するスコアと席S3の重みとを乗算することにより、席S3の対象チケットの価格を算出する。具体的には、情報処理装置100は、席種全体の対象チケットの価格に関するスコアである1万と、席S3の重みである1とを乗算することにより、席S3の対象チケットの価格を1万円に決定する。また、情報処理装置100は、算出された席ごとの対象チケットの価格を、席ごとの推奨販売価格として提供してもよい。具体的には、情報処理装置100は、席種全体の対象チケットの価格に関するスコアに、所定の席の重みを乗算することにより算出された所定の席の対象チケットの価格を、所定の席の推奨販売価格として提供してもよい。このように、情報処理装置100は、席種全体の対象チケットの価格に関するスコアと、席種ごと又は席ごとの重みとに基づいて、席種ごと又は席ごとの対象チケットの価格を算出してもよい。
【0028】
(2-3.席種の重み)
情報処理装置100は、興行の種別に応じた席種ごとの重みを決定してもよい。具体的な例を挙げると、情報処理装置100は、興行の種別がスタジアムでの試合の観戦である場合には、見やすいエリアの席種の重みが高くなるように席種ごとの重みを決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、興行の種別がクラシックコンサートである場合には、ピアノに近いエリアの席種の重みが高くなるように席種ごとの重みを決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、興行の種別がライブである場合には、ライブ前方の席種の重みが高くなるように席種ごとの重みを決定してもよい。また、情報処理装置100は、席ごとに重みを決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、所定の席の周囲に空席が多いほど所定の席の重みが高くなるように席ごとの重みを決定してもよい。具体的には、情報処理装置100は、所定の席の周囲に空席がなく一人しか座れない席より、カップルやファミリーなど複数が並んで座れる席ほど重みが高くなるように席ごとの重みを決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、前列かつ中央の席ほど重みが高くなるように席ごとの重みを決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、人気が高い席や、売れ易い席ほど重みが高くなるように席ごとの重みを決定してもよい。
【0029】
(2-4.売上状況を正解データとする)
図1に示す例では、情報処理装置100が、対象興行関連情報の入力に応じて対象興行の価格に対応する値を出力するモデルを生成する場合を示したが、情報処理装置100は、対象興行の価格の候補となる候補価格と対象興行関連情報との入力に応じて対象興行の売上状況を予測する情報を生成してもよい。なお、売上状況とは、最終的な売上状況に限らず、売上を示す状況であれば、どのような売上状況であってもよい。例えば、売上状況は、時系列での経過による売上状況であってもよい。例えば、売上状況は、所定の期間が経過した後の売上状況であってもよい。例えば、売上状況は、所定の価格でどれだけチケットが売れたか、又は、売れ残ったかを示す売上状況であってもよい。例えば、情報処理装置100は、対象興行の価格の候補となる候補価格と対象興行関連情報との入力に応じて対象興行の売上状況を予測する値を出力するモデル(「モデルM21」とする)を生成してもよい。具体的には、情報処理装置100は、過去の興行のチケットの価格に対応する値と過去興行関連情報とを入力情報とし、過去の興行の売上状況を正解情報としてモデルM21を生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、過去の興行のチケットの価格に対応する値の他に、
図1に示す検索情報や予約情報などを入力情報とし、過去の興行の売上状況を正解情報としてモデルM21を生成してもよい。
【0030】
情報処理装置100は、対象興行の価格の候補となる候補価格と対象興行関連情報とをモデルM21に入力することにより、対象興行の売上状況を予測する情報を生成する。例えば、情報処理装置100は、複数の候補価格の各々と、対象興行関連情報とをモデルM21に入力することにより、候補価格ごとに対象興行の売上状況を予測する情報を生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、対象興行のチケットの価格が候補価格の各々に設定された場合の対象興行の売上状況を予測する情報を生成してもよい。対象興行のチケットの候補価格を1万円、2万円、3万円の3つとした場合、情報処理装置100は、対象興行のチケットの候補価格が1万円、2万円、3万円の各々に設定された場合の対象興行の売上状況を予測する情報を生成する。例えば、情報処理装置100は、候補価格「1万円」と、対象興行関連情報とをモデルM21に入力することにより、対象興行のチケットが1万円の場合の売上状況を予測する情報を生成する。例えば、情報処理装置100は、候補価格「1万円」と、対象興行関連情報とをモデルM21に入力することにより、対象興行のチケットが1万円の場合の最終的な売上を示す値を生成する。例えば、情報処理装置100は、候補価格「2万円」と、対象興行関連情報とをモデルM21に入力することにより、対象興行のチケットが2万円の場合の売上状況を予測する情報を生成する。例えば、情報処理装置100は、候補価格「3万円」と、対象興行関連情報とをモデルM21に入力することにより、対象興行のチケットが3万円の場合の売上状況を予測する情報を生成する。そして、情報処理装置100は、生成した対象興行の売上状況を予測する情報を用いて対象興行の興行主に提供する提供情報を生成する。なお、提供情報は、売上状況と候補価格との対応付けを示した情報であれば、どのようなものであってもよい。例えば、提供情報は、売上状況と候補価格とを軸とする2次元プロットで示したグラフであってもよいし、売上状況と候補価格との対応付けを示した表であってもよい。情報処理装置100は、提供情報を生成する。情報処理装置100は、生成した提供情報を対象興行の興行主に提供する。この場合、対象興行の興行主が、情報処理装置100から提供された提供情報に基づいて、候補価格から価格を選択することにより、対象興行のチケットの価格が決定される。
【0031】
〔3.情報処理システムの構成〕
図4に示す情報処理システム1について説明する。
図4に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、興行主装置20と、情報提供装置50と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、興行主装置20と、情報提供装置50と、情報処理装置100とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。
図4は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。なお、
図4に示した情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の興行主装置20や、複数台の情報提供装置50や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0032】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、対象チケットを購入するユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。
【0033】
興行主装置20は、興行主によって利用される情報処理装置である。興行主装置20は、対象興行を管理する興行主によって利用される情報処理装置である。興行主装置20は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、興行主装置20は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。
図1に示す例においては、興行主装置20がノート型PCである場合を示す。
【0034】
情報提供装置50は、情報処理装置100に過去興行関連情報を提供するサーバ装置である。
【0035】
情報処理装置100は、対象チケットの価格を決定するために用いられる。情報処理装置100は、例えば、PC、WS(Work Station)等の情報処理装置であり、情報提供装置50等からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0036】
〔4.興行主装置の構成〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る興行主装置20の構成について説明する。
図5は、実施形態に係る興行主装置20の構成例を示す図である。
図5に示すように、興行主装置20は、通信部21と、入力部22と、出力部23と、制御部24とを有する。
【0037】
(通信部21)
通信部21は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部21は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0038】
(入力部22)
入力部22は、興行主からの各種操作を受け付ける。
図1に示す例では、興行主PP11からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部22は、タッチパネル機能により表示面を介して興行主からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部22は、興行主装置20に設けられたボタンや、興行主装置20に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0039】
(出力部23)
出力部23は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。また、出力部23は、情報処理装置100から送信された情報を出力する。例えば、出力部23は、情報処理装置100から送信された対象チケットの価格に関する情報を出力する。
【0040】
(制御部24)
制御部24は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、興行主装置20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、興行主装置20にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から送信された対象チケットの価格に関する情報を表示するアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部24は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0041】
図5に示すように、制御部24は、送信部241と、受信部242を有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部24の内部構成は、
図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0042】
(送信部241)
送信部241は、各種情報を送信する。送信部241は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。送信部241は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部241は、外部の情報処理装置へ各種情報を通知する。送信部241は、情報処理装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部241は、対象興行関連情報を送信する。
図1では、送信部241は、対象興行関連情報TINF1を送信する。
【0043】
(受信部242)
受信部242は、各種情報を受信する。受信部242は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部242は、情報処理装置100等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部242は、対象チケットの情報提供のサービスを受信する。例えば、受信部242は、対象チケットの価格に関する情報を受信する。例えば、受信部242は、対象チケットの推奨販売価格に関する情報を受信する。
【0044】
〔5.情報提供装置の構成〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る情報提供装置50の構成について説明する。
図6は、実施形態に係る情報提供装置50の構成例を示す図である。
図6に示すように、情報提供装置50は、通信部51と、記憶部52と、制御部53とを有する。なお、情報提供装置50は、情報提供装置50の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0045】
(通信部51)
通信部51は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部51は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0046】
(記憶部52)
記憶部52は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部52は、過去興行関連情報を記憶する。
【0047】
(制御部53)
制御部53は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報提供装置50内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部53は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0048】
図6に示すように、制御部53は、送信部531を有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部53の内部構成は、
図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0049】
(送信部531)
送信部531は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。送信部531は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部531は、外部の情報処理装置へ各種情報を通知する。送信部531は、情報処理装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部531は、過去興行関連情報を送信する。
図1では、送信部531は、過去興行関連情報LINF1を送信する。
【0050】
〔6.情報処理装置の構成〕
次に、
図7を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図7は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図7に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0051】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、興行主端末20等との間で情報の送受信を行う。
【0052】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図7に示すように、記憶部120は、過去興行関連情報記憶部121と、モデル記憶部122と、対象興行関連情報記憶部123と、推奨販売価格情報記憶部124とを有する。
【0053】
過去興行関連情報記憶部121は、過去興行関連情報を記憶する。ここで、
図8に、実施形態に係る過去興行関連情報記憶部121の一例を示す。
図8に示すように、過去興行関連情報記憶部121は、「過去興行ID」、「興行名」、「興行主ID」、「過去興行関連情報」といった項目を有する。
【0054】
「過去興行ID」は、過去の興行を識別するための識別情報を示す。「興行名」は、過去の興行の名称を示す。例えば、「興行名」は、過去興行PIV1により識別される過去の興行の名称が興行Aであることを示す。「興行主ID」は、過去の興行の興行主を識別するための識別情報を示す。「過去興行関連情報」は、過去興行関連情報を示す。「過去興行関連情報」は、過去興行関連情報であれば、どのような情報を示してもよい。
図8に示すように、「過去興行関連情報」は、「検索情報」、「予約情報」といった項目を有してもよい。なお、「過去興行関連情報」は、「検索情報」や「予約情報」の項目に限らず、過去興行関連情報に含まれる情報に関する項目であれば、どのような項目を有してもよい。例えば、「過去興行関連情報」は、過去の興行に関連するユーザの行動情報に関する項目や、過去の興行とは異なる他の過去の興行の情報に関する項目を有してもよい。なお、「過去興行関連情報」に含まれる項目の数に限りはないものとする。「検索情報」は、過去の興行に関連する検索に際してユーザが検索に用いたクエリを示す。
図8に示す例では、「検索情報」に「検索情報#1」や「検索情報#2」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、過去の興行に関連する検索に際してユーザが検索に用いた過去の興行の名称や日時や会場などのデータが格納される。「予約情報」は、過去の興行の開催地に関連する予約情報を示す。例えば、「予約情報」は、過去の興行の開催地の宿泊施設や、開催地への移動手段に関連する予約情報を示す。
図8に示す例では、「予約情報」に「予約情報#1」や「予約情報#2」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、宿泊施設の名称や、宿泊の日数や、開催地への移動で用いる公共交通機関の名称などのデータが格納される。
【0055】
モデル記憶部122は、モデルに関する情報を記憶する。例えば、モデル記憶部122は、対象興行の価格に対応する値を出力するモデルに関する情報を記憶する。
図9は、モデル記憶部122の一例を示す。
図9に示すように、モデル記憶部122は、「モデルID」、「モデル(算出式)」といった項目を有する。
【0056】
「モデルID」は、モデルを識別するための識別情報を示す。「モデル(算出式)」は、モデルの算出式を示す。
図9に示す例では、「モデル(算出式)」に「モデル#1」や「モデル#2」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、関数のデータが格納される。例えば、「モデル(算出式)」には、対象興行の価格に対応する値を出力する関数のデータが格納される。例えば、「モデル(算出式)」には、式(1)に示すような関数のデータが格納される。
【0057】
対象興行関連情報記憶部123は、対象興行関連情報を記憶する。ここで、
図10に、実施形態に係る対象興行関連情報記憶部123の一例を示す。
図10に示すように、対象興行関連情報記憶部123は、「対象興行ID」、「興行名」、「興行主ID」、「対象興行関連情報」といった項目を有する。
【0058】
「対象興行ID」は、対象興行を識別するための識別情報を示す。「興行名」は、対象興行の名称を示す。例えば、「興行名」は、対象興行IV1により識別される対象興行の名称が興行Xであることを示す。「興行主ID」は、対象興行の興行主を識別するための識別情報を示す。「対象興行関連情報」は、対象興行関連情報を示す。「対象興行関連情報」は、対象興行関連情報であれば、どのような情報を示してもよい。
図10に示すように、「対象興行関連情報」は、「検索情報」、「予約情報」といった項目を有してもよい。なお、「対象興行関連情報」は、「検索情報」や「予約情報」の項目に限らず、対象興行関連情報に含まれる情報に関する項目であれば、どのような項目を有してもよい。例えば、「対象興行関連情報」は、対象興行に関連するユーザの行動情報に関する項目や、対象興行とは異なる他の興行の情報に関する項目を有してもよい。なお、「対象興行関連情報」に含まれる項目の数に限りはないものとする。「検索情報」は、対象興行に関連する検索に際してユーザが検索に用いたクエリを示す。
図10に示す例では、「検索情報」に「検索情報#11」や「検索情報#22」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、対象興行に関連する検索に際してユーザが検索に用いた対象興行の名称や日時や会場などのデータが格納される。「予約情報」は、対象興行の開催地に関連する予約情報を示す。例えば、「予約情報」は、対象興行の開催地の宿泊施設や、開催地への移動手段に関連する予約情報を示す。
図10に示す例では、「予約情報」に「予約情報#11」や「予約情報#22」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、宿泊施設の名称や、宿泊の日数や、開催地への移動で用いる公共交通機関の名称などのデータが格納される。
【0059】
推奨販売価格情報記憶部124は、対象チケットの推奨販売価格に関する情報を記憶する。ここで、
図11に、実施形態に係る推奨販売価格情報記憶部124の一例を示す。
図11に示すように、推奨販売価格情報記憶部124は、「対象興行ID」、「出力値」、「係数」、「推奨販売価格」といった項目を有する。
【0060】
「対象興行ID」は、対象興行を識別するための識別情報を示す。「出力値」は、対応するモデルにより出力された出力値を示す。「出力値」は、推奨販売価格を算出するための基礎となる値を示す。例えば、「出力値」は、対象興行IV1により識別される対象興行の対象興行情報に基づいて、モデルにより出力された出力値が3万であることを示す。「係数」は、対象興行に関する係数を示す。「係数」は、対象興行ごとに予め定められた係数を示す。例えば、「係数」は、対象興行IV1により識別される対象興行に関する係数が1であることを示す。「推奨販売価格」は、対象チケットの推奨販売価格を示す。例えば、「推奨販売価格」は、対象興行IV1により識別される対象興行の対象チケットの推奨販売価格が3万円であることを示す。
【0061】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0062】
図7に示すように、制御部130は、取得部131と、生成部132と、算出部133と、決定部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0063】
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、興行主装置20等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0064】
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。取得部131は、過去興行関連情報記憶部121やモデル記憶部122や対象興行関連情報記憶部123や推奨販売価格情報記憶部124から各種情報を取得する。
【0065】
取得部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。取得部131は、過去興行関連情報記憶部121やモデル記憶部122や対象興行関連情報記憶部123や推奨販売価格情報記憶部124に各種情報を格納する。
【0066】
取得部131は、他の機能構成により生成、算出、決定された各種情報を取得する。
【0067】
取得部131は、過去興行関連情報を取得する。取得部131は、対象興行の過去興行関連情報を取得する。取得部131は、対象興行よりも前に開催された過去の興行に関連する興行関連情報である過去興行関連情報を取得する。例えば、取得部131は、情報提供装置50から提供された過去興行関連情報を取得する。
【0068】
取得部131は、対象興行関連情報を取得する。取得部131は、価格決定の対象となる興行である対象興行に関連する興行関連情報である対象興行関連情報を取得する。例えば、取得部131は、興行主装置20から提供された対象興行関連情報を取得する。
【0069】
取得部131は、任意の時間において、対象興行関連情報を取得する。取得部131は、対象チケットの販売開始前において、対象興行関連情報を取得する。
【0070】
取得部131は、対象興行に関連するユーザの行動情報を含む対象興行関連情報を取得する。取得部131は、インターネット上におけるユーザの行動情報を含む対象興行関連情報を取得する。取得部131は、ユーザが検索に用いたクエリを示す検索情報を含む対象興行関連情報を取得する。取得部131は、対象興行の開催地に関連する予約情報を含む対象興行関連情報を取得する。取得部131は、開催地の宿泊施設に関連する予約情報を含む対象興行関連情報を取得する。取得部131は、開催地への移動手段に関連する予約情報を含む対象興行関連情報を取得する。取得部131は、対象興行とは異なる他の興行の情報を含む対象興行関連情報を取得する。取得部131は、対象興行に関連する他の興行の情報を含む対象興行関連情報を取得する。取得部131は、対象興行に類似する他の興行の情報を含む対象興行関連情報を取得する。
【0071】
取得部131は、モデルを取得する。取得部131は、生成部132により生成されたモデルを取得する。取得部131は、対象興行の価格に対応する値を出力するモデルを取得する。取得部131は、対象興行関連情報の入力に応じて、対象興行の価格に対応する値を出力するモデルを取得する。取得部131は、対象興行関連情報の入力に応じて、対象興行の価格を示す値を出力するモデルを取得する。取得部131は、対象興行関連情報の入力に応じて、対象興行に関するスコアを出力するモデルを取得する。取得部131は、対象興行に関する係数を取得する。
【0072】
取得部131は、価格決定の対象となる興行である対象興行に関連する興行関連情報である対象興行関連情報と、対象興行の価格の候補となる候補価格とを取得する。
【0073】
(生成部132)
生成部132は、各種情報を生成する。生成部132は、記憶部120から各種情報を生成する。生成部132は、過去興行関連情報記憶部121やモデル記憶部122や対象興行関連情報記憶部123や推奨販売価格情報記憶部124から各種情報を生成する。
【0074】
生成部132は、生成した各種情報を記憶部120に格納する。生成部132は、過去興行関連情報記憶部121やモデル記憶部122や対象興行関連情報記憶部123や推奨販売価格情報記憶部124に各種情報を格納する。
【0075】
生成部132は、他の機能構成により取得、算出、決定された各種情報を生成する。生成部132は、他の機能構成により取得、算出、決定された各種情報に基づいて、各種情報を生成する。
【0076】
生成部132は、モデルを生成する。生成部132は、モデルを学習する。生成部132は、値又はスコアを出力するよう、コンピュータを機能させるためのモデルを生成する。生成部132は、対象興行の価格に対応する値を出力するモデルを生成する。生成部132は、対象興行関連情報の入力に応じて、対象興行の価格に対応する値を出力するモデルを生成する。生成部132は、過去の興行のチケットの価格に対応する値を正解情報としてモデルを生成する。生成部132は、過去の興行のチケットの価格に対応する値を正解情報としてモデルを学習する。生成部132は、過去興行関連情報を入力情報とし、対応する過去の興行のチケットの価格に対応する値を正解情報としてモデルを生成する。生成部132は、過去興行関連情報を入力情報とし、対応する過去の興行のチケットの価格に対応する値を正解情報としてモデルを学習する。生成部132は、過去興行関連情報の入力に応じて、対応する過去の興行のチケットの価格に対応する値を出力するよう学習されたモデルを生成する。
【0077】
生成部132は、対象興行のチケットの販売状況を予測する情報を生成する。生成部132は、取得部131により取得された対象興行関連情報と、対象興行の価格の候補となる候補価格とに基づいて、対象興行のチケットの販売状況を予測する情報を生成する。
【0078】
(算出部133)
算出部133は、各種情報を算出する。算出部133は、記憶部120から各種情報を算出する。算出部133は、過去興行関連情報記憶部121やモデル記憶部122や対象興行関連情報記憶部123や推奨販売価格情報記憶部124から各種情報を算出する。
【0079】
算出部133は、算出した各種情報を記憶部120に格納する。算出部133は、過去興行関連情報記憶部121やモデル記憶部122や対象興行関連情報記憶部123や推奨販売価格情報記憶部124に各種情報を格納する。
【0080】
算出部133は、他の機能構成により取得、生成、決定された各種情報を算出する。算出部133は、他の機能構成により取得、生成、決定された各種情報に基づいて、各種情報を算出する。
【0081】
算出部133は、対象興行の価格に対応する値を算出する。算出部133は、対象興行の価格を示す値を算出する。算出部133は、対象興行に関するスコアを算出する。算出部133は、モデルに基づいて、対象興行の価格に対応する値を算出する。算出部133は、生成部132により生成されたモデルに基づいて、対象興行の価格に対応する値を算出する。算出部133は、対象興行関連情報の入力に応じて、対象興行の価格に対応する値を算出する。
【0082】
(決定部134)
決定部134は、各種情報を決定する。決定部134は、記憶部120から各種情報を決定する。決定部134は、過去興行関連情報記憶部121やモデル記憶部122や対象興行関連情報記憶部123や推奨販売価格情報記憶部124から各種情報を決定する。
【0083】
決定部134は、決定した各種情報を記憶部120に格納する。決定部134は、過去興行関連情報記憶部121やモデル記憶部122や対象興行関連情報記憶部123や推奨販売価格情報記憶部124に各種情報を格納する。
【0084】
決定部134は、他の機能構成により取得、生成、算出された各種情報を決定する。決定部134は、他の機能構成により取得、生成、算出された各種情報に基づいて、各種情報を決定する。
【0085】
決定部134は、対象興行のチケットである対象チケットの価格を決定する。決定部134は、対象興行関連情報に基づいて、対象チケットの価格を決定する。
【0086】
決定部134は、対象チケットの販売開始時の価格を決定する。決定部134は、対象チケットの販売開始前において、対象チケットの価格を決定する。決定部134は、対象チケットの販売開始前における対象興行関連情報に基づいて、対象チケットの販売開始前において、対象チケットの価格を決定する。
【0087】
決定部134は、生成部132により生成されたモデルが出力した値に基づいて、対象チケットの価格を決定する。決定部134は、対象興行関連情報をモデルに入力し、モデルが出力した値に基づいて、対象チケットの価格を決定する。決定部134は、モデルが出力した値を、対象チケットの価格に決定する。決定部134は、対象興行関連情報をモデルに入力し、モデルが出力したスコアに基づいて、対象チケットの価格を決定する。決定部134は、モデルが出力したスコアと、対象興行に関する係数とに基づいて、対象チケットの価格を決定する。決定部134は、モデルが出力したスコアと対象興行に関する係数とを乗算することにより算出される算出値を、対象チケットの価格に決定する。
【0088】
(提供部135)
提供部135は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。提供部135は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。提供部135は、外部の情報処理装置へ各種情報を通知する。提供部135は、外部の情報処理装置へ各種情報を配信する。提供部135は、興行主装置20等の他の情報処理装置へ各種情報を提供する。
【0089】
提供部135は、他の機能構成により取得、生成、算出、決定された各種情報を提供する。
【0090】
提供部135は、対象チケットの価格に関する情報提供のサービスを提供する。提供部135は、対象チケットの価格に関する情報を提供する。提供部135は、対象チケットの推奨販売価格に関する情報を提供する。例えば、提供部135は、対象チケットに対応する対象興行の興行主へ提供する。例えば、提供部135は、対応する興行主の興行主装置20へ送信する。
【0091】
〔7.情報処理のフロー〕
次に、
図12及び
図13を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。
図12及び
図13は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0092】
図12に示すように、情報処理装置100は、過去興行関連情報を取得する(ステップS201)。情報処理装置100は、取得した過去興行関連情報に基づいてモデルを生成する(ステップS202)。例えば、情報処理装置100は、過去興行関連情報を入力すると、対応する過去の興行のチケットの価格に対応する値を出力するよう学習されたモデルを生成する。情報処理装置100は、生成したモデルを記憶部に格納する(ステップS203)。
【0093】
図13に示すように、情報処理装置100は、対象興行関連情報を取得する(ステップS301)。情報処理装置100は、取得した対象興行関連情報をモデルに入力し、対象興行の価格を示す値を算出する(ステップS302)。情報処理装置100は、算出した値に基づいて、対象チケットの価格を決定する(ステップS303)。例えば、情報処理装置100は、算出した値と対象興行に関する係数とを乗算することにより、対象チケットの価格を決定する。情報処理装置100は、決定した価格に関する情報を興行主へ提供する(ステップS304)。例えば、情報処理装置100は、対象チケットの推奨販売価格に関する情報を興行主へ提供する。
【0094】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、決定部134とを有する。取得部131は、価格決定の対象となる興行である対象興行に関連する興行関連情報である対象興行関連情報を取得する。また、決定部134は、取得部131により取得された対象興行関連情報に基づいて、対象興行のチケットである対象チケットの価格を決定する。
【0095】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、チケットの適切な価格を決定可能にすることができる。また、実施形態に係る情報処理装置100は、チケットを適切な価格に決定することができる。また、実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、人気が高い興行のチケットの抽選倍率が極端に高くなることや、チケットが売り出されてから完売するまでの時間が極端に短くなることなどを回避することができる。また、実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、興行が開催する会場や日時などの情報が公開された途端に、ホテルや航空券などの予約が一杯になることなどを回避することができる。また、実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、チケットが出ておらず当選するかも分からないユーザにとって、ホテルや航空券などの予約が一杯になる前に予約を行うといった負担を軽減することができる。
【0096】
また、決定部134は、対象興行関連情報に基づいて、対象チケットの販売開始時の価格を決定する。
【0097】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象チケットの販売開始時の価格を適切に決定することができる。
【0098】
また、取得部131は、対象チケットの販売開始前において、対象興行関連情報を取得する。また、決定部134は、対象チケットの販売開始前において、対象チケットの価格を決定する。
【0099】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象チケットの販売開始前に、対象チケットを適切な価格に決定することができる。
【0100】
また、取得部131は、対象興行に関連するユーザの行動情報を含む対象興行関連情報を取得する。
【0101】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象興行に関連するユーザの行動情報に応じて、対象チケットを適切な価格に決定することができる。
【0102】
また、取得部131は、インターネット上におけるユーザの行動情報を含む対象興行関連情報を取得する。
【0103】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象興行に関連するユーザの行動情報に応じて、対象チケットを適切な価格に決定することができる。
【0104】
また、取得部131は、ユーザが検索に用いたクエリを示す検索情報を含む対象興行関連情報を取得する。
【0105】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象興行に関連するユーザの行動情報に応じて、対象チケットを適切な価格に決定することができる。
【0106】
また、取得部131は、対象興行の開催地に関連する予約情報を含む対象興行関連情報を取得する。
【0107】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象興行に関連する予約情報に応じて、対象チケットを適切な価格に決定することができる。
【0108】
また、取得部131は、開催地の宿泊施設に関連する予約情報を含む対象興行関連情報を取得する。
【0109】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象興行に関連する予約情報に応じて、対象チケットを適切な価格に決定することができる。
【0110】
また、取得部131は、開催地への移動手段に関連する予約情報を含む対象興行関連情報を取得する。
【0111】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象興行に関連する予約情報に応じて、対象チケットを適切な価格に決定することができる。
【0112】
また、取得部131は、対象興行とは異なる他の興行の情報を含む対象興行関連情報を取得する。
【0113】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、他の興行の情報に応じて、対象チケットを適切な価格に決定することができる。
【0114】
また、取得部131は、対象興行に関連する他の興行の情報を含む対象興行関連情報を取得する。
【0115】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、他の興行の情報に応じて、対象チケットを適切な価格に決定することができる。
【0116】
また、取得部131は、対象興行に類似する他の興行の情報を含む対象興行関連情報を取得する。
【0117】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、他の興行の情報に応じて、対象チケットを適切な価格に決定することができる。
【0118】
また、取得部131は、対象興行関連情報の入力に応じて、対象興行の価格に対応する値を出力するモデルを取得する。また、決定部134は、対象興行関連情報をモデルに入力し、モデルが出力した値に基づいて、対象チケットの価格を決定する。
【0119】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象チケットの価格を客観的に決定することができる。
【0120】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、対象興行よりも前に開催された過去の興行に関連する興行関連情報の履歴を入力とし、過去の興行のチケットの価格に対応する値を正解情報として、モデルを生成する生成部132を有する。また、取得部131は、生成部132により生成されたモデルを取得する。
【0121】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象チケットを適切な価格に決定する精度を向上させることができる。
【0122】
また、取得部131は、対象興行関連情報の入力に応じて、対象興行の価格を示す値を出力するモデルを取得する。また、決定部134は、対象興行関連情報をモデルに入力し、モデルが出力した値を、対象チケットの価格に決定する。
【0123】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象興行の価格を示す値に基づいて、対象チケットを適切な価格に決定することができる。
【0124】
また、取得部131は、対象興行関連情報の入力に応じて、対象興行に関するスコアを出力するモデルを取得する。また、決定部134は、対象興行関連情報をモデルに入力し、モデルが出力したスコアに基づいて、対象チケットの価格を決定する。
【0125】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象興行に関するスコアに基づいて、対象チケットを適切な価格に決定することができる。
【0126】
また、取得部131は、対象興行に関する係数を取得する。また、決定部134は、モデルが出力したスコアと係数とに基づいて、対象チケットの価格を決定する。
【0127】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象興行に関する係数に基づいて、対象チケットを適切な価格に決定することができる。
【0128】
また、決定部134は、スコアと係数とを乗算することにより算出される算出値を、対象チケットの価格に決定する。
【0129】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象チケットの価格を適切に決定することができる。
【0130】
また、取得部131は、価格決定の対象となる興行である対象興行に関連する興行関連情報である対象興行関連情報と、対象興行の価格の候補となる候補価格とを取得する。また、生成部132は、取得部131により取得された対象興行関連情報と、候補価格とに基づいて、対象興行のチケットの販売状況を予測する情報を生成する。
【0131】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象興行のチケットの販売状況を予測する情報を適切に生成することができる。
【0132】
〔9.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る興行主装置20、情報提供装置50および情報処理装置100は、例えば、
図14に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図14は、興行主装置20、情報提供装置50および情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0133】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0134】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0135】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0136】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0137】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る興行主装置20、情報提供装置50および情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部24、53および130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0138】
〔10.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0139】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0140】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0141】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0142】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0143】
1 情報処理システム
10 端末装置
20 興行主装置
50 情報提供装置
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 過去興行関連情報記憶部
122 モデル記憶部
123 対象興行関連情報記憶部
124 推奨販売価格情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 生成部
133 算出部
134 決定部
135 提供部
N ネットワーク