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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】外壁ユニット、外壁構造、及び建物
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/684 20060101AFI20240716BHJP
   E04B 1/682 20060101ALI20240716BHJP
   E04B 1/64 20060101ALI20240716BHJP
   E06B 1/64 20060101ALI20240716BHJP
   E04B 2/56 20060101ALI20240716BHJP
   E04F 13/08 20060101ALI20240716BHJP
【FI】
E04B1/684 B
E04B1/682 A
E04B1/64 B
E06B1/64 B
E04B2/56 644A
E04B2/56 644F
E04F13/08 101Y
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020064507
(22)【出願日】2020-03-31
(65)【公開番号】P2021161752
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2022-12-19
(73)【特許権者】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100186015
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 靖之
(72)【発明者】
【氏名】前川 敏晴
(72)【発明者】
【氏名】木内 智子
【審査官】須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-203248(JP,A)
【文献】特開2019-120029(JP,A)
【文献】特開平08-027912(JP,A)
【文献】特開2003-269044(JP,A)
【文献】米国特許第04866896(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/684
E04B 1/682
E04B 1/64
E06B 1/64
E04B 2/56
E04F 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有する建物の外壁構造であって、
前記開口部に設けられたサッシ枠部と、
前記サッシ枠部の周囲に設けられた複数の外装材と、を備え、
前記外装材と前記サッシ枠部との間に、一次止水部と、前記一次止水部よりも屋内側に位置する二次止水部と、前記一次止水部と前記二次止水部の間に位置する排水路とが設けられており、
前記サッシ枠部は、障子の周囲を取り囲むサッシ枠と、前記サッシ枠の外周側に固定された、前記サッシ枠とは別体の開口フレームと、を有し、
前記一次止水部、前記二次止水部、及び前記排水路は、
前記外装材の厚さの範囲内に設けられ、
前記サッシ枠部の全周に沿って配置され
前記排水路の一部は、前記開口フレームの上フレームの上面側に設けられた凹部で構成されていることを特徴とする外壁構造。
【請求項2】
記開口フレームと前記外装材との間に、前記二次止水部が設けられている、請求項1に記載の外壁構造。
【請求項3】
前記排水路は、前記開口フレームに設けられた凹部で構成されている、請求項1又は2に記載の外壁構造。
【請求項4】
前記二次止水部は、前記サッシ枠部の縦枠部に沿って配置される縦止水部材と、前記サッシ枠部の横枠部に沿って配置される横止水部材とを有し、
前記縦止水部材及び前記横止水部材は、前記縦止水部材及び前記横止水部材の一方の端面を他方の側面に突き当てるように配置されている、請求項1~3の何れか一項に記載の外壁構造。
【請求項5】
請求項1~4の何れか一項に記載の外壁構造を備えることを特徴とする建物。
【請求項6】
サッシ枠部と、
前記サッシ枠部の周囲に設けられた複数の外装材と、を備え、
前記外装材と前記サッシ枠部との間に、一次止水部と、前記一次止水部よりも屋内側に位置する二次止水部と、前記一次止水部と前記二次止水部の間に位置する排水路とが設けられており
前記サッシ枠部は、障子の周囲を取り囲むサッシ枠と、前記サッシ枠の外周側に固定された、前記サッシ枠とは別体の開口フレームと、を有し、
前記一次止水部、前記二次止水部、及び前記排水路は、
前記外装材の厚さの範囲内に設けられ、
前記サッシ枠部の全周に沿って配置され
前記排水路の一部は、前記開口フレームの上フレームの上面側に設けられた凹部で構成されていることを特徴とする外壁ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外壁ユニット、外壁構造、及び当該外壁構造を備えた建物に関する。
【背景技術】
【0002】
建物の外壁(外周壁)を構成する複数の外装材の目地部には、シーリング材を充填すること等によって止水処理が施されている。また、外壁に設けられた窓等の開口部には、サッシ枠が設けられており、サッシ枠と外装材の隙間にも止水処理が施されている。
【0003】
しかしながら、例えば経年劣化によりシーリングにひび割れ(亀裂)が生じた場合には、シーリングのひび割れ部分を通して雨水等が屋内側に浸入してしまう虞がある。
【0004】
これに対して、例えば特許文献1には、外壁を構成する外壁面材(外装材)の背面(裏面)に沿って背面止水層(二次防水)を設けることが記載されている。このような背面止水層を設けることにより、上記のように外壁表面側のシーリング(一次防水)にひび割れが生じ、雨水がシーリングを通過した場合でも、背面止水層によって屋内への雨水の浸入を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許6247508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されている方法では、外装材の背面よりも屋内側に、背面止水層を構成する止水シート、止水テープ、及び止水役物等を設ける必要があるため、外壁全体の厚さが厚くなる虞がある。
【0007】
それゆえ本発明は、外壁全体としての厚さの増大を抑制しつつ、外壁表面側の止水部が劣化した際にも止水性を維持することが可能な外壁ユニット、外壁構造、及び建物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る外壁構造は、開口部を有する建物の外壁構造であって、
前記開口部に設けられたサッシ枠部と、
前記サッシ枠部の周囲に設けられた複数の外装材と、を備え、
前記外装材と前記サッシ枠部との間に、一次止水部と、二次止水部と、前記一次止水部と前記二次止水部の間に位置する排水路とが設けられており、
前記一次止水部、前記二次止水部、及び前記排水路は、前記外装材の厚さの範囲内に設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
なお、本発明の外壁構造において、前記サッシ枠部は、障子の周囲を取り囲むサッシ枠と、前記サッシ枠の外周側に固定された開口フレームと、を有し、
前記開口フレームと前記外装材との間に、前記二次止水部が設けられていることが好ましい。
【0010】
また、本発明の外壁構造において、前記排水路の一部は、前記サッシ枠部に設けられた凹部で構成されていることが好ましい。
【0011】
また、本発明の外壁構造において、前記二次止水部は、前記サッシ枠部の縦枠部に沿って配置される縦止水部材と、前記サッシ枠部の横枠部に沿って配置される横止水部材とを有し、
前記縦止水部材及び前記横止水部材は、前記縦止水部材及び前記横止水部材の一方の端面を他方の側面に突き当てるように配置されていることが好ましい。
【0012】
また、本発明の建物は、上記何れかの外壁構造を備えることを特徴とするものである。
【0013】
本発明に係る外壁ユニットは、サッシ枠部と、
前記サッシ枠部の周囲に設けられた複数の外装材と、を備え、
前記外装材と前記サッシ枠部との間に、一次止水部と、二次止水部と、前記一次止水部と前記二次止水部の間に位置する排水路とが設けられており、
前記一次止水部、前記二次止水部、及び前記排水路は、前記外装材の厚さの範囲内に設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、外壁全体としての厚さの増大を抑制しつつ、外壁表面側の止水部が劣化した際にも止水性を維持することが可能な外壁ユニット、外壁構造、及び建物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態としての外壁構造を備える建物の開口部を、屋外側から見た様子を示す。
図2図1の外壁構造を構成する外壁ユニットを屋内側から見た斜視図である。
図3図1のA-A線における断面図である。
図4図1のB-B線における断面図である。
図5図1のC-C線における断面図である。
図6図1の外壁構造における二次止水部を示す概略図である。
図7図1の外壁構造のサッシ枠部の角部における二次止水部の概略を示す図である。
図8図7に示す二次止水部の変形例の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図において共通する構成には同一の符号を付している。図1は、本実施形態の開口部11を有する建物1の外壁構造10を、屋外側から見た様子を示している。
【0017】
ここで、本実施形態の建物1は、例えば鉄骨造の骨組みを有する2階建ての住宅であり、鉄筋コンクリート造の基礎と、柱や梁などの骨組部材で構成された骨組架構を有し、基礎に固定された上部構造体と、で構成される。なお、骨組架構を構成する骨組部材は、予め規格化(標準化)されたものとすることができ、その場合、予め工場にて製造されたのち建築現場に搬入されて組み立てられる。なお、建物は、戸建住宅または集合住宅であってもよいし、住宅以外の建築物であってもよい。
【0018】
上部構造体の骨組架構は、複数の柱及び複数の梁などから構成されている。骨組架構の外周部には、外壁構造10(外周壁)を構成する外装材等が配置される。また、骨組架構の層間部には、床部を構成する床スラブ材等が配置される。床スラブ材としては、例えば、ALCパネルを用いることできるが、折板、押出成形セメント板、木質パネル材などの別の部材を用いてもよい。さらに、骨組架構の上部には、陸屋根を構成する屋根床スラブ材等が配置される。屋根床スラブ材についても、ALCパネルを用いることができるが、ALCパネルに限られるものではない。
【0019】
建物1の外壁は、例えば、表面側に防水層としての塗膜が形成された軽量気泡コンクリート(ALC)からなるパネル状の外装材(外壁パネル12)を連接されて構成された外部仕上げ層と、例えば、フェノールフォーム等の発泡樹脂系のパネル状の断熱材を外装仕上げ層の内面に沿って連接されて構成された断熱層と、石膏ボートと石膏ボード表面に貼設された壁クロス等の仕上げ材とで構成された内部仕上げ層と、を備えたものとすることができるが、この構成に限定されるものではない。
【0020】
図1に示すように、外壁構造10は、複数の外壁パネル12(外装材)と、開口部11に設けられた矩形枠状のサッシ枠部13と、を備える。サッシ枠部13の内側には、ガラス板及び障子枠を有する障子25(図3~5参照)が配置される。なお、サッシ枠部13は、例えば、その内側に2枚の障子25をスライド可能に保持する引き違い形式の構造としてもよいし、4方(上下左右)の枠の一辺側に設けられたヒンジを支点とする揺動変位により開閉可能な内開き又は外開き形式の構造としてもよいし、障子を開閉不能とした、所謂はめ殺し形式の構造としてもよい。
【0021】
外壁パネル12は、建物1の外周に沿って上下左右に並べて配置されている。外壁パネル12としては、例えば、軽量気泡コンクリート(以下、「ALC」と記載する。「ALC」とは「autoclaved light weight concrete」の略である。)製のパネル、耐火性を有する金属系や窯業系のサイディング、押出成形セメント板などを用いることができる。この外壁パネル12を軸組架構の外周部の周囲に連接することにより、外壁構造10の外皮層を形成することができる。なお、外壁パネル12の形状、数、配置等は適宜変更可能である。また、例えば形状の異なる複数の外壁パネル12を組み合わせて使用してもよい。
【0022】
外壁パネル12は、縦方向(鉛直方向)の長さが横方向(水平方向)の幅よりも大きい正面視長方形状のパネル状部材である。外壁パネル12の内部には、雌ねじが設けられたナットが埋め込まれており、図2に示すボルト等の締結部材Fを締結することができる。なお、外壁パネル12は、上記のようにナットが埋め込まれた構成に限らず、例えば、外壁パネル12の表面から雄ねじ状の先端部が突出する軸部材が埋め込まれた構成としてもよい。また、その場合、先端部に設けられた雄ねじ部に締結部材としてのナットを締結することで、固定具30、仮フレーム部材40等の各種部材を外壁パネル12に締結して固定することができる。
【0023】
ここで図2は、開口部11が設けられた外壁構造10を構成する外壁ユニット2を、屋内側から見た斜視図であり、外壁ユニット2の上部に装着されるユニット吊上げ部材50を用いて吊り上げた状態を示している。外壁ユニット2は、サッシ枠部13と、サッシ枠部13の周囲に設けられた複数の外装材としての外壁パネル12と、を備え、外壁パネル12とサッシ枠部13との間に、一次止水部21と、二次止水部22と、一次止水部21と二次止水部22の間に位置する排水路23とが設けられており、一次止水部21、二次止水部22、及び排水路23は、外壁パネル12の厚さの範囲内に設けられている。外壁ユニット2は、連接された複数(本例では3枚)の外壁パネル12と、複数の外壁パネル12に跨るように配置され、締結部材Fによって固定具30と共に複数の外壁パネル12に仮固定(着脱可能に固定)されて複数の外壁パネル12をユニット化する仮フレーム部材40と、を備える。
【0024】
外壁ユニット2は、開口部11の左右両側に位置する2枚の帳壁121(外壁パネル12)と、開口部11の上方に位置し、2枚の帳壁121の間で左右に連接される2枚の小壁122(外壁パネル12)と、開口部11の下方に位置し、2枚の帳壁121の間で左右に連接される2枚の腰壁123(外壁パネル12)と、を備える。また、外壁ユニット2は、開口部11の周縁部に沿って設置されるサッシ枠部13と、を備え、サッシ枠部13の縦枠部と帳壁121との間に設けられたユニット縦フレーム14と、を備える。なお、小壁122及び腰壁123は同一の幅(左右方向の長さ)を有し、帳壁121は、小壁122及び腰壁123の半分の幅となるように形成されているが、これに限定されるものではない。
【0025】
外壁ユニット2は、固定具30及び仮フレーム部材40を備える。また、重ねて配置された固定具30及び仮フレーム部材40は、締結部材Fによって、帳壁121及び腰壁123の下部に対して着脱可能に締結されている。締結部材Fは、帳壁121及び腰壁123それぞれの幅方向(左右方向)の中心となる位置に締結されている。
【0026】
本例の固定具30は、Z型の金具であり、例えば板状の鋼材等から形成することができる。また、固定具30には、締結部材Fを通すための貫通孔が設けられている。固定具30は、図2に示すように予め横向きの状態で外壁パネル12に締結固定され、締結部材Fを緩めて、締結部材Fの軸部を中心に90度下方に回転させることにより、躯体に固定された壁受け部を外壁パネル12と固定具30との間に挟むことができる。なお壁受け部は、断面がT字状の金属製の長尺部材の鉛直板状部分とすることができる。固定具30の形状、固定方法等は適宜変更可能である。
【0027】
仮フレーム部材40は、外壁ユニット2の下部を構成する全ての外壁パネル12(帳壁121、腰壁123)に跨るように配置され、締結部材Fによって固定具30と共に複数の外壁パネル12それぞれに仮固定される。すなわち、仮フレーム部材40は、外壁ユニット2を構成する外壁パネル12それぞれに締結固定され、また締結部材Fを緩めることで、外壁パネル12から容易に取外すことができるように構成されている。
【0028】
図3に示すように、仮フレーム部材40は、断面(長手方向に対して垂直な横断面)がL字状の長尺部材であり、相互に直交する平坦な鉛直板部41と水平板部42とを備える。仮フレーム部材40は、例えば断面がL字状の鋼材(アングル材)から形成することができる。鉛直板部41には、下向きの切欠き状(スリット状)の締結孔43が形成されている。締結孔43は、締結部材Fを締結するための貫通孔である。
【0029】
本例の締結孔43は、仮フレーム部材40の長手方向に対して垂直に延在し、鉛直板部41の下端部に開口しており、締結部材Fとしてのボルトの軸部の直径よりも僅かに大きくなるように設定されている。すなわち、外壁パネル12から締結部材Fを取り外すことなく仮フレーム部材40を上方に引き抜いて外壁パネル12から取り外すことができるように構成されている。また、本例の締結孔43は、仮フレーム部材40の長手方向に一定の間隔を空けて11箇所に形成されている。
【0030】
締結部材Fは、固定具30及び仮フレーム部材40の鉛直板部41を貫通して外壁パネル12に締結される。すなわち、締結部材Fは、固定具30及び仮フレーム部材40の鉛直板部41に重なるように配置される。なお、締結部材Fは、例えばボルト又はナットとすることができるが、特に限定されない。また、締結部材Fは、各外壁パネル12の下部において、当該外壁パネル12の幅方向(左右方向)の中心に配置されている。
【0031】
水平板部42には、外壁ユニット2を建物の躯体に取り付ける際に、棒状の工具(シノ、バール等)を差し込んで位置合わせを容易にするためのシノ穴44と、介錯ロープを連結可能な連結孔45とが設けられている。このようなシノ穴44、連結孔45を利用することにより、吊り上げた外壁ユニット2を建物躯体の所定の位置に配置する作業の効率を向上させることができ、且つ、安全性も高めることができる。
【0032】
連結孔45は、水平板部42の両端部に設けられている。また、本例では、シノ穴44が長手方向に等間隔で3箇所に設けられており、各シノ穴44の長手方向位置は、締結部材Fが固定される締結孔43の長手方向位置に対応している。
【0033】
なお、本例の仮フレーム部材40は、締結孔43に配置された締結部材Fの軸部と、締結部材Fを両側から挟み込む締結孔43の内縁部との係合により、外壁パネル12と仮フレーム部材40との間の相対的な左右方向の移動が規制されるよう構成されている。このような構成により、複数の外壁パネル12間の相対的な左右方向の変位や位置ずれを抑制することができ、外壁ユニット2を躯体に取付ける際に、各外壁パネル12の位置が安定するため、取付け作業の安全性及び効率性をさらに高めることができる。また、複数の外壁パネル12間の相対的な変位を抑制することで、隣接する外壁パネル12間に配置されたシーリング用のガスケット部材等が変形したり、破損したりすることも確実に防止することができる。
【0034】
また、小壁122の上部は、2枚の小壁122及び締結部材Fに跨るように配置される長尺板状のフレーム部材70に対して締結されている。また、小壁122の下部は、小壁122に締結されるZ型の金具等の固定具71を用いてユニット縦フレーム14に係合している。
【0035】
腰壁123の上部は、腰壁123に締結されるZ型の金具等の固定具72を用いてユニット縦フレーム14に係合している。腰壁123の下部には、固定具30及び仮フレーム部材40が締結部材Fによって締結され、仮固定されている。
【0036】
外壁ユニット2は、外壁ユニット2の上部に装着されるユニット吊上げ部材50を用いて、建物1の躯体に取り付けることができる。すなわち、建物1の躯体に対する外壁ユニット2の取付け方法としては、例えば外壁ユニット2の上部にユニット吊上げ部材50を着脱可能に装着し、所定の高さに吊り上げた外壁ユニット2を、躯体の所定の位置に配置し、締結部材Fを緩めるとともに、固定具30を回転またはスライドさせて固定具30を躯体に固定された壁受け部(図示省略)に対して係合させる。そして、締結部材Fを緩めた状態を維持しつつ、仮フレーム部材40を上方に引き抜いて取り外し、締結部材Fを再び締め付ける。なお、仮フレーム部材40及びユニット吊上げ部材50は最終的に取り外される部材であり、開口フレーム16、ユニット縦フレーム14及びフレーム部材70等は建物1に残る部材である。
【0037】
図1に示すように、本例のユニット吊上げ部材50は、ワイヤー60を連結するための左右一対のフック部51と、複数の外壁パネル12に跨るように配置される平坦な長尺板状の支持板52とを有する。一対のフック部51は、支持板52の長手方向の両端部に設けられている。ユニット吊上げ部材50を外壁ユニット2に装着した状態で、フック部51は、外壁ユニット2の左右両端部に配置され、外壁ユニット2の上端よりも上方に突出している。支持板52は、外壁ユニット2を構成する全て(3枚)の外壁パネル12の裏面12bに当接するように配置され、複数の外壁パネル12間の相対的な前後方向の位置ずれを防止している。また、ユニット吊上げ部材50は、例えば、支持板52を、各外壁パネル12の上端面に締結固定することで、外壁ユニット2に装着することができる。具体的には、例えば、支持板52の表面から突出する板状部分を、ボルト等の締結部材で各外壁パネル12の上端面に締結固定することにより、ユニット吊上げ部材50を外壁ユニット2に装着することができる。なお、各外壁パネル12には、ボルトを締結するためのナット等が埋め込まれている。ユニット吊上げ部材50は、外壁ユニット2の上部に着脱可能に装着され、外壁ユニット2を建物1の躯体に取り付けた後で、外壁ユニット2から取り外されるものである。外壁ユニット2を建物1の躯体に取り付けることにより、外壁構造10を形成することができる。なお、外壁構造10を形成する方法は、外壁ユニット2を躯体に取り付ける方法に限定されるものではなく、例えば、外壁構造10を構成する各部材をそれぞれ躯体等に取り付けてもよい。
【0038】
サッシ枠部13は、左右の縦枠部(15a、15b、16a、16b)と、上下の横枠部(15c、15d、16c、16d)とで構成された矩形枠状である。また、サッシ枠部13は、障子25の周囲を取り囲むサッシ枠15と、サッシ枠15の外周側に固定された開口フレーム16と、を有する。なお、本例ではサッシ枠15と開口フレーム16とを別部材として形成しているが、サッシ枠15と開口フレーム16とを一部材として一体に形成してもよい。
【0039】
サッシ枠15は、左右のサッシ縦枠15a、15bと、上下のサッシ横枠15c、15dとを有する。サッシ横枠15c、15dは、サッシ上枠15cとサッシ下枠15dとを有する。なお、サッシ枠15は、サッシ縦枠15a、15bの側面にサッシ横枠15c、15dの端面が突き当てられる、所謂「縦勝ち」の構成とすることができるが、これに限られず、所謂「横勝ち」の構成等としてもよい。
【0040】
開口フレーム16は、ボルト等の締結部材(図示省略)により、サッシ枠15の外周側に固定されている。なお、開口フレーム16は、溶接等の他の方法でサッシ枠15に固定してもよい。
【0041】
開口フレーム16は、左右の開口縦フレーム16a、16bと、上下の開口横フレーム16c、16dとを有する。開口横フレーム16c、16dは、開口上フレーム16cと、開口下フレーム16dとを有する。なお、開口フレーム16は、開口縦フレーム16a、16bの側面に開口横フレーム16c、16dの端面が突き当てられる、所謂「縦勝ち」の構成とすることができるが、これに限られず、所謂「横勝ち」の構成等としてもよい。
【0042】
ユニット縦フレーム14は、図3に示すように、外壁パネル12(帳壁121)の側面12cと裏面12bに沿って配置される断面L字状の鋼材(アングル材)とすることができる。なお、ユニット縦フレーム14の形状は適宜変更可能である。また、ユニット縦フレーム14は、外壁パネル12の補強を目的とした部材であり、必須の構成ではない。
【0043】
外壁構造10には、外装材としての外壁パネル12とサッシ枠部13との間に、一次止水部21と、二次止水部22と、一次止水部21と二次止水部22の間に位置する排水路23とが設けられている。なお、本実施形態では、外壁パネル12同士の間の目地部にも、一次止水部21、二次止水部22、及び排水路23が設けられているが、これに限られるものではない。
【0044】
一次止水部21、二次止水部22、及び排水路23は、外壁パネル12の厚さの範囲内に設けられている。つまり、一次止水部21、二次止水部22、及び排水路23は、外壁パネル12の厚さ方向において、外壁パネル12の表面12aと裏面12bとの間に位置している。
【0045】
一次止水部21は、二次止水部22及び排水路23よりも屋外側に位置している。一次止水部21は、その外面21aが、外壁パネル12の表面12a及びサッシ枠部13の屋外側表面13a(本例ではサッシ枠15の表面)と略同一面となるように形成されている。なお、一次止水部21は、その外面21aが外壁パネル12の表面12a及びサッシ枠部13の屋外側表面13aよりも屋内側に位置していてもよい。
【0046】
一次止水部21は、例えば、湿式シーリング材、又は乾式シーリング材等により構成することができる。湿式シーリング材としては、流体状で所定の場所に充填でき、且つ、外壁パネル12及びサッシ枠部13に接着できる材料を広く採用できる。例えば、湿式シーリング材は、ウレタン系、アクリル系、ポリサルファイド系、シリコーン系、変性シリコーン系等の材料を利用できる。乾式シーリング材は、目地部の長手方向の寸法に合わせて形成された所謂ガスケット等の長尺状の部材であり、例えば角柱状をなしている。乾式シーリング材は、プライマー又は接着剤等によって外壁パネル12の側面12c、端面(12d、12e)に固着することができる。乾式シーリング材としては、例えば、ウレタン、アクリル、ポリサルファイド、シリコーン、変性シリコーン等の材料を用いることができる。また、乾式シーリング材としては、EPDM、ネオプレンゴム、またはブチルゴム、塩ビ系エラストマー、TPO系(オレフィン系)エラストマー、クロロプレン系エラストマー、クロロスルフォン化ポリエチレンエラストマー、SR系(スチレン系)エラストマー、ウレタン等の合成ゴム系等で形成してもよい。
【0047】
二次止水部22は、一次止水部21及び排水路23よりも屋内側に位置する。また、二次止水部22は、開口フレーム16と外壁パネル12との間に設けられている。二次止水部22は、上記乾式シーリング材等により構成することができる。
【0048】
排水路23は、一次止水部21と二次止水部22の間に形成される空間である。排水路23は、サッシ枠部13の外周に沿って設けられている。また、本例では、隣接する外壁パネル12同士の間にも排水路23が形成されている。排水路23は、当該排水路23に流れ込んだ雨水等が鉛直方向下方に向かって流れ、排水路23の下端部において屋外に排出されるように構成されていればよく、その形状等は特に限定されない。本例の外壁構造10にあっては、例えば図6に二点鎖線の矢印で示すように、鉛直方向上方から下方に向かって、雨水等が排水路23を流れるように構成されている。なお、サッシ枠部13上下の横枠部に沿って設けられ、略水平方向に延在する排水路23は、僅かに水平方向に対して傾斜していることが好ましい。例えば、図6に示すように、当該横枠部の長手方向(図6の左右方向)の中心から左右両側の端部に向けてそれぞれ雨水等が流れるように排水路23を僅かに傾斜させることができる。なお、略水平方向に延在する排水路23の延在角度、傾斜方向は適宜変更可能である。例えば、横枠部の全体にわたって、左側及び右側の何れか一方に雨水等が流れるように排水路23全体が一方側に傾斜していてもよい。また、排水路23は、水平方向に延在していてもよい。
【0049】
図3は、図1のA-A線における断面図であり、図4は、図1のB-B線における断面図であり、図5は、図1のC-C線における断面図である。
【0050】
図3に示すように、サッシ枠部13の一方の縦枠部(図1の左側の縦枠部)は、サッシ縦枠15aと開口縦フレーム16aとで構成されている。
【0051】
一次止水部21は、サッシ縦枠15aと張壁121(外壁パネル12)の側面12cとの間の隙間を塞ぐように設けられている。本例の一次止水部21は、開口縦フレーム16aよりも屋外側に設けられているが、これに限られるものではない。例えば、一次止水部21の一部が、外壁パネル12の厚さ方向において、開口縦フレーム16aに重なっていてもよい。
【0052】
二次止水部22は、開口縦フレーム16aと張壁121の側面12cとの間の隙間を塞ぐように設けられている。本例では、開口縦フレーム16aと張壁121の側面12cとの間に、ユニット縦フレーム14が配置されており、二次止水部22がユニット縦フレーム14を左右両側から挟むように設けられているが、これに限られるものではない。つまり、ユニット縦フレーム14の有無に関わらず、二次止水部22は、開口縦フレーム16aと張壁121の側面12cとの間の隙間を塞ぐように設けられる。
【0053】
排水路23は、開口縦フレーム16aと張壁121との間で、一次止水部21と二次止水部22の間に形成される。排水路23は、開口縦フレーム16aと、張壁121と、一次止水部21と、二次止水部22とに囲まれた空間で形成されている。
【0054】
開口縦フレーム16aは、断面コ字状に形成されている。これにより、開口縦フレーム16aには外壁パネル12側に開口する凹部16eが設けられ、当該凹部16eに排水路23が形成されている。また、二次止水部22も凹部16eに配置されている。なお、開口縦フレーム16aの形状は適宜変更可能である。なお、左右の開口縦フレーム16a、16bは、互いに左右対称に形成されており、同様に、左右のサッシ縦枠15a、15bも互いに左右対称に形成されているが、これに限られず、左右非対称であってもよい。
【0055】
図4に示すように、サッシ枠部13の上側の縦枠部(図1の左側の縦枠部)は、サッシ上枠15cと開口上フレーム16cとで構成されている。
【0056】
一次止水部21は、サッシ上枠15cと小壁122(外壁パネル12)の下面12dとの間の隙間を塞ぐように設けられている。本例の一次止水部21は、開口上フレーム16cよりも屋外側に設けられているが、これに限られるものではない。例えば、一次止水部21の一部が、外壁パネル12の厚さ方向において、開口上フレーム16cに重なっていてもよい。
【0057】
二次止水部22は、開口上フレーム16cと小壁122の下面12dとの間の隙間を塞ぐように設けられている。
【0058】
排水路23は、開口上フレーム16cと小壁122との間で、一次止水部21と二次止水部22の間に形成される。排水路23は、開口上フレーム16cと、小壁122と、一次止水部21と、二次止水部22とに囲まれた空間で形成されている。
【0059】
開口上フレーム16cは、断面L字状に形成されている。また、開口上フレーム16cの水平部には、上方に開口する凹部16fが設けられ、当該凹部16fに排水路23が形成されている。また、二次止水部22も凹部16fに配置されている。なお、開口上フレーム16cの形状は適宜変更可能である。
【0060】
図5に示すように、サッシ枠部13の下側の縦枠部(図1の左側の縦枠部)は、サッシ下枠15dと開口下フレーム16dとで構成されている。
【0061】
一次止水部21は、サッシ下枠15dと腰壁123(外壁パネル12)の上面12eとの間の隙間を塞ぐように設けられている。本例の一次止水部21は、開口下フレーム16dよりも屋外側に設けられているが、これに限られるものではない。例えば、一次止水部21の一部が、外壁パネル12の厚さ方向において、開口下フレーム16dに重なっていてもよい。
【0062】
二次止水部22は、開口下フレーム16dと腰壁123の上面12eとの間の隙間を塞ぐように設けられている。
【0063】
排水路23は、一次止水部21と二次止水部22の間に位置している。また、排水路23は、開口下フレーム16dとサッシ下枠15dとの間に形成される。排水路23は、開口下フレーム16dとサッシ下枠15dとに囲まれた空間で形成されている。
【0064】
開口下フレーム16dは、断面L字状に形成されている。また、開口下フレーム16dの水平部には、上方に開口する凹部16gが設けられ、当該凹部16gに排水路23が形成されている。なお、開口下フレーム16dの形状は適宜変更可能である。
【0065】
以上の通り、本実施形態の外壁ユニット2、外壁構造10及び当該外壁構造10を備える建物1にあっては、開口部11を有する建物1の外壁構造10であって、開口部11に設けられたサッシ枠部13と、サッシ枠部13の周囲に設けられた複数の外装材としての外壁パネル12と、を備え、外壁パネル12とサッシ枠部13との間に、一次止水部21と、二次止水部22と、一次止水部21と二次止水部22の間に位置する排水路23とが設けられており、一次止水部21、二次止水部22、及び排水路23は、外壁パネル12の厚さの範囲内に設けられている。このように、外壁パネル12の厚さの範囲内に一次止水部21、二次止水部22、及び排水路23を設けることにより、外壁全体としての厚さの増大を抑制することができる。また、外壁表面側の一次止水部21が劣化し、雨水等が一次止水部21を通過した際にも、二次止水部22で屋内への雨水等の浸入を抑制することができる。したがって、本実施形態の外壁構造10によれば、外壁全体としての厚さの増大を抑制しつつ、外壁表面側の一次止水部21が劣化した際にも止水性を維持することが可能となる。
【0066】
なお、本実施形態の外壁構造10において、サッシ枠部13は、障子25の周囲を取り囲むサッシ枠15と、サッシ枠15の外周側に固定された開口フレーム16と、を有し、開口フレーム16と外壁パネル12との間に、二次止水部22が設けられている。このような構成により、サッシ枠15の形状に関わらず、開口フレーム16と外壁パネル12との間に二次止水部22を形成することができる。すなわち、このような構成によれば、所定形状に規格化された種々のサッシ枠15を用いて外壁構造10を形成することができる。
【0067】
また、本実施形態の外壁構造10において、排水路23の一部は、サッシ枠部13に設けられた凹部16e、16f、16gで構成されている。このような構成により、排水路23を所期した形状に形成し易くなり、また、雨水等の液体をスムーズに流しやすくなる。
【0068】
ここで図7は、図1の外壁構造10のサッシ枠部13の角部(右上の角部)における二次止水部22の概略を示している。二次止水部22は、サッシ枠部13の縦枠部に沿って配置される縦止水部材22aと、サッシ枠部13の横枠部に沿って配置される横止水部材22bとを有する。縦止水部材22a及び横止水部材22bの一方(図示例では横止水部材22bの端面)の端面を他方(図示例では縦止水部材22a)の側面に突き当てるようにして配置されている。なお、図7では、横止水部材22bの端面を縦止水部材22a)の側面に突き当てるように配置した、所謂「縦勝ち」の構成であるが、これとは逆の所謂「横勝ち」の構成であってもよい。
【0069】
ここで、例えば、図8に示すように、サッシ枠部13の角部における二次止水部22を、長尺の止水部材22cを角部の形状に合わせて直角に折り曲げることにより形成した場合には、二次止水部22とサッシ枠部13との間、及び、二次止水部22と外壁パネル12との間に、隙間G1、G2が生じる虞がある。
【0070】
これに対して、図7に示すように、サッシ枠部13の角部において、二次止水部22を縦止水部材22aと横止水部材22bに分割し、勝ち負けの関係とすることにより、二次止水部22とサッシ枠部13との間、及び、二次止水部22と外壁パネル12との間に隙間が生じることを防止することができる。これにより、サッシ枠部13の角部における止水性低下を抑制することができ、二次止水部22よりも屋内側に雨水等が進入することをより確実に防止することができる。
【0071】
このように、本実施形態の二次止水部22は、サッシ枠部13の縦枠部に沿って配置される縦止水部材22aと、サッシ枠部13の横枠部に沿って配置される横止水部材22bとを有し、縦止水部材22a及び横止水部材22bは、縦止水部材22a及び横止水部材22bの一方の端面を他方の側面に突き当てるように配置されている。これにより、サッシ枠部13の角部に位置する二次止水部22の止水性低下を抑制することができる。
【0072】
本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲で記載された内容を逸脱しない範囲で、様々な構成により実現することが可能である。例えば、先の実施形態では、外壁パネル12が所謂「縦貼り」の配置(外壁パネル12の長手方向が鉛直方向に延在する配置)であるが、これに限られず、所謂「横貼り」の配置(外壁パネル12の長手方向が水平方向に延在する配置)であってもよい。
【符号の説明】
【0073】
1:建物
2:外壁ユニット
10:外壁構造
11:開口部
12:外壁パネル(外装材)
12a:表面
12b:裏面(背面)
12c:側面
12d:下面
12e:上面
121:帳壁
122:小壁
123:腰壁
13:サッシ枠部
14:ユニット縦フレーム
15:サッシ枠
15a、15b:サッシ縦枠(縦枠部)
15c:サッシ上枠(サッシ横枠、横枠部)
15d:サッシ下枠(サッシ横枠、横枠部)
16:開口フレーム
16a、16b:開口縦フレーム(縦枠部)
16c:開口上フレーム(開口横フレーム、横枠部)
16d:開口下フレーム(開口横フレーム、横枠部)
16e、16f、16g:凹部
21:第1止水部
22:第2止水部
23:排水路
25:障子
30:固定具
40:仮フレーム部材
41:鉛直板部
42:水平板部
43:締結孔
44:シノ穴
45::連結孔
50:ユニット吊上げ部材
51:フック部
52:支持板
60:ワイヤー
70:フレーム部材
71、72:固定具
F:締結部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8