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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】サーバ装置
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/04 20060101AFI20240716BHJP
   G10K 15/02 20060101ALI20240716BHJP
   H04M 3/56 20060101ALI20240716BHJP
【FI】
G10K15/04 302D
G10K15/02
H04M3/56 B
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020159717
(22)【出願日】2020-09-24
(65)【公開番号】P2022053099
(43)【公開日】2022-04-05
【審査請求日】2023-07-27
(73)【特許権者】
【識別番号】390004710
【氏名又は名称】株式会社第一興商
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(74)【代理人】
【識別番号】100150304
【弁理士】
【氏名又は名称】溝口 勉
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 政之
【審査官】堀 洋介
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-068029(JP,A)
【文献】特開2010-237442(JP,A)
【文献】特開2010-197499(JP,A)
【文献】特開2015-143733(JP,A)
【文献】特開2003-167575(JP,A)
【文献】特開2003-046967(JP,A)
【文献】特開2010-074199(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10K 15/04
G10K 15/02
H04M 3/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いにビデオ通話可能な複数の端末装置に通信可能に接続されたサーバ装置であって、
利用者の予約操作を受け付けた端末装置である予約端末装置から楽曲識別情報及び端末識別情報を取得して、楽曲識別情報に前記予約端末装置の端末識別情報を対応付けて予約待ち行列に登録する予約部と、
予約済みの楽曲のカラオケ歌唱を希望する他の利用者の端末装置である歌唱希望端末装置の端末識別情報を取得して、楽曲識別情報に前記歌唱希望端末装置の端末識別情報を対応付けて予約待ち行列に登録する登録部と、
予約待ち行列に登録された楽曲識別情報に基づいてカラオケ演奏データを取得して、前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置に対してカラオケ演奏データを送信する送信部と、を備え、
前記送信部は、前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置から歌唱音声データを取得して、前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置のいずれかの歌唱音声データをカラオケ演奏データに同期させて、前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置以外の端末装置である聴取端末装置に対して送信し、前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置に歌唱音声データを送信しないことを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記登録部は、少なくとも1つの前記歌唱希望端末装置の端末識別情報が登録された場合に、前記聴取端末装置に前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置から1つの端末装置を指定させ、
前記送信部は、前記聴取端末装置に指定された端末装置の歌唱音声データをカラオケ演奏データに同期させて当該聴取端末装置に送信することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置から歌唱音声データを取得して、歌唱音声データに基づいて残響成分データを生成する生成部を備え、
前記送信部は、前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置に対してカラオケ演奏データ及び送信先の端末装置の歌唱音声データから生成された残響成分データを送信し、前記聴取端末装置に対して前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置のいずれかの歌唱音声データに当該歌唱音声データから生成された残響成分データを付与してカラオケ演奏データに同期させて送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサーバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
クラウド型サーバ装置によるオンライン会議システムが普及し、最近ではオンライン会議システムを利用したオンライン飲み会が行われている。このようなオンライン会議システムとして、利用者の端末装置にカラオケ演奏データを配信するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の技術を用いれば、オンライン飲み会の利用者が、各自の端末装置から出力されたカラオケ演奏音に合わせてカラオケ歌唱を楽しむことができる。複数の利用者が互いの歌唱を邪魔しないように、端末装置の音声入力をオフにしたまま歌唱しても、複数の利用者で映像が共有されて一体感は損なわれない。これは、カラオケルーム等に集まる場合にはできないオンラインカラオケならではの楽しみ方である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-074199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、カラオケ歌唱する利用者が各自の端末装置の音声入力をオフにすると、他人のカラオケ歌唱を聴きたい利用者の端末装置からは歌唱音声が出力されず、カラオケ歌唱中の利用者と一緒に聴取希望の利用者がオンラインカラオケを楽しむことができない。すなわち、カラオケ歌唱する利用者が互いの歌唱を邪魔しないように配慮すると、カラオケ歌唱を希望しない利用者がカラオケ歌唱を聴くことができない。
【0005】
本発明の目的は、利用者が互いのカラオケ歌唱を邪魔しないように配慮しつつ、聴取希望の利用者がカラオケ歌唱を聴取可能なオンラインカラオケを提供するサーバ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、互いにビデオ通話可能な複数の端末装置に通信可能に接続されたサーバ装置であって、利用者の予約操作を受け付けた端末装置である予約端末装置から楽曲識別情報及び端末識別情報を取得して、楽曲識別情報に前記予約端末装置の端末識別情報を対応付けて予約待ち行列に登録する予約部と、予約済みの楽曲のカラオケ歌唱を希望する他の利用者の端末装置である歌唱希望端末装置の端末識別情報を取得して、楽曲識別情報に前記歌唱希望端末装置の端末識別情報を対応付けて予約待ち行列に登録する登録部と、予約待ち行列に登録された楽曲識別情報に基づいてカラオケ演奏データを取得して、前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置に対してカラオケ演奏データを送信する送信部と、を備え、前記送信部は、前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置から歌唱音声データを取得して、前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置のいずれかの歌唱音声データをカラオケ演奏データに同期させて、前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置以外の端末装置である聴取端末装置に対して送信し、前記予約端末装置及び前記歌唱希望端末装置に歌唱音声データを送信しないサーバ装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、予約端末装置及び歌唱希望端末装置に対してはカラオケ演奏データが送信されて歌唱音声データが送信されない。このため、予約端末装置及び歌唱希望端末装置の利用者がカラオケ演奏に合わせてカラオケ歌唱しても、予約端末装置及び歌唱希望端末装置の利用者が互いのカラオケ歌唱を邪魔することがない。聴取端末装置に対してはカラオケ演奏データと歌唱音声データが送信される。このため、聴取端末装置の利用者はカラオケ歌唱を聴くことができ、聴取端末装置の利用者がカラオケ歌唱中の利用者と一緒にカラオケを楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態のオンラインシステムの構成図である。
図2】第1実施形態のオンラインシステムの機能ブロック図である。
図3】第1実施形態の端末装置の装置状態を示す図である。
図4】第1実施形態のオンラインシステムのフロー図である。
図5】第2実施形態の端末装置の装置状態を示す図である。
図6】第3実施形態のオンラインシステムの機能ブロック図である。
図7】第3実施形態の残響成分データの概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
図1及び図2を参照して、第1実施形態のオンラインシステムについて説明する。図1は、第1実施形態のオンラインシステムの構成図である。図2は、第1実施形態のオンラインシステムの機能ブロック図である。なお、以下の説明では、端末装置は、予約端末装置、歌唱希望端末装置、聴取端末装置のいずれかとして動作するが、これらの文言には同一の符号を付して説明する。また、端末装置には符号A-Dが付されているが、任意の端末装置を特定しない場合にはA-Dを省略することもある。
【0010】
図1に示すように、第1実施形態のオンラインシステム10は、複数の利用者A-Dが所持する端末装置11A-11Dと、オンラインコミュニケーションを制御する制御サーバ装置(サーバ装置)12と、多数の楽曲を管理するカラオケ配信サーバ装置13とを備えている。端末装置11A-11D、制御サーバ装置12、カラオケ配信サーバ装置13はネットワーク14を介して通信可能に接続されている。端末装置11A-11Dにはマイクロフォン、カメラ、スピーカ、ディスプレイが設けられており、端末装置11A-11Dが互いにネットワーク14を介してビデオ通話可能に構成されている。
【0011】
制御サーバ装置12は、端末装置11A-11Dに音声データ及び映像データを共有させている。例えば、制御サーバ装置12は、端末装置11B-11Dから取得した音声データを端末装置11Aに送信し、端末装置11A、11C、11Dから取得した音声データを端末装置11Bに送信し、端末装置11A、11B、11Dから取得した音声データを端末装置11Cに送信し、端末装置11A-11Cから取得した音声データを端末装置11Dに送信する。また、制御サーバ装置12は、端末装置11A-11Dから取得した映像データをレイアウトした合成映像データを端末装置11A-11Dに送信する。
【0012】
さらに、制御サーバ装置12は、端末装置11A-11Dに対して利用者グループ内のオンラインコミュニケーションの1つとしてオンラインカラオケを提供している。オンラインカラオケでは、端末装置11A-11Dに対して仮想的なカラオケルームが用意されて、端末装置11A-11Dの間で歌唱音声データ及び歌唱映像データが送受信される。制御サーバ装置12は、オンラインカラオケに参加する利用者A-Dの要求に応じて、カラオケ配信サーバ装置13から取得した楽曲のカラオケ演奏データを端末装置11A-11Dにストリーミング配信可能に構成されている。
【0013】
端末装置11A-11Dにはオンラインコミュニケーションのソフトウェアがインストールされており、このソフトウェアにはオンラインカラオケ用に楽曲予約機能及び歌唱参加機能が含まれている。楽曲予約機能はカラオケ演奏の楽曲に対する利用者の予約を受け付けており、歌唱参加機能は予約済みの楽曲への他の利用者によるカラオケ歌唱の参加を受け付けている。そして、制御サーバ装置12は、カラオケ歌唱を行う利用者の間では互いのカラオケ歌唱が邪魔にならず、他の利用者も聞き手として一緒に参加できるようにオンラインカラオケを制御している。
【0014】
図2に示すように、オンラインシステム10には、利用者Aの端末装置11Aが予約操作を受け付けた予約端末装置11Aとして参加し、利用者Bの端末装置11Bが予約済みの楽曲のカラオケ歌唱を希望する歌唱希望端末装置11Bとして参加している。また、オンラインシステム10には、利用者C、Dの端末装置11C、11Dが利用者A、Bのカラオケ歌唱を聴取する聴取端末装置11C、11Dとして参加している。これら予約端末装置11A、歌唱希望端末装置11B、聴取端末装置11C、11Dは、制御サーバ装置12を介して互いにビデオ通話可能に接続されている。
【0015】
制御サーバ装置12は、予約部21と、登録部22と、受信部23と、送信部24とを備えている。また、制御サーバ装置12には、予約された楽曲の楽曲識別情報が登録順に並べられた予約待ち行列25が記憶されている。予約部21は、予約操作を受け付けた端末装置11から楽曲識別情報及び端末識別情報を取得して、楽曲識別情報に端末識別情報を対応付けて予約待ち行列25に登録する。本実施形態では、利用者Aによって予約端末装置11Aの予約画面に楽曲識別情報が入力され、予約部21によって予約待ち行列25の最後尾に楽曲識別情報と予約端末装置11Aの端末識別情報が登録される。
【0016】
登録部22は、予約待ち行列25の予約状況を他の端末装置11に送信し、予約済みの楽曲のカラオケ歌唱を希望する端末装置11から端末識別情報を取得して、この端末識別情報を楽曲識別情報に対応付けて予約待ち行列に登録する。本実施形態では、登録部22によって歌唱希望端末装置11Bから端末識別情報が取得されて、歌唱希望端末装置11Bの端末識別情報が楽曲識別情報に対応付けて予約待ち行列25に登録される。このため、予約待ち行列25には、楽曲識別情報に予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11Bの端末識別情報が対応付けられて登録されている。
【0017】
受信部23は、予約待ち行列25に登録された楽曲識別情報に基づいて、カラオケ配信サーバ装置13からカラオケ演奏データを受信する。送信部24は、受信部23からカラオケ演奏データを取得して、予約待ち行列25に登録された端末識別情報の端末装置11にカラオケ演奏データを送信して、カラオケ演奏データの送信先の端末装置11から歌唱音声データを取得する。本実施形態では、送信部24よって制御サーバ装置12から予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11Bにカラオケ演奏データが送信されて、送信部24によって予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11Bから歌唱音声データが取得される。
【0018】
また、送信部24は、いずれかの歌唱音声データをカラオケ演奏データに同期させて、予約待ち行列25に未登録の端末装置11に対して送信する。本実施形態では、予約端末装置11Aから取得した歌唱音声データがカラオケ演奏データに同期されて、聴取端末装置11C、11Dに対して送信される。このように、予約端末装置11A、歌謡希望端末装置11Bに対しては互いの歌唱の邪魔にならないようにカラオケ演奏データだけが送信され、聴取端末装置11C、11Dに対してはカラオケに聞き手として参加できるようにカラオケ演奏データと歌唱音声データが送信される。
【0019】
オンラインシステム10の各装置の各処理は、プロセッサを用いてソフトウェアによって実現されてもよいし、集積回路等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現されてもよい。プロセッサを用いる場合には、プロセッサがメモリに記憶されているプログラムを読み出して実行することで各種処理が実施される。プロセッサとしては、例えば、CPU(Central Processing Unit)が使用される。また、メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体によって構成されている。
【0020】
図3及び図4を参照して、オンラインシステムの処理動作について具体例を挙げて説明する。図3は、第1実施形態の端末装置の装置状態を示す図である。図4は、第1実施形態のオンラインシステムのフロー図である。なお、ここでは、図1及び図2の符号を適宜使用して説明する。
【0021】
図3及び図4に示すように、端末装置11A-11Dでオンラインコミュニケーションのソフトウェアが動作しており、利用者A-Dによってオンラインシステム10を利用してオンライン飲み会が開かれている。利用者Aによって端末装置11Aが操作され、楽曲検索によって楽曲X1のカラオケ演奏が予約される(ステップS01)。これにより、端末装置11Aが予約端末装置11Aとして動作する。予約端末装置11Aから制御サーバ装置12に、予約端末装置11Aの端末識別情報TID****Aと楽曲X1の楽曲識別情報SID****1を含む予約要求が送信される。
【0022】
次に、制御サーバ装置12の予約部21によって予約要求から端末識別情報TID****Aと楽曲X1の楽曲識別情報SID****1が取得される。そして、予約部21によって端末識別情報TID****Aと楽曲識別情報SID****1が対応付けられて予約待ち行列25に登録される(ステップS02)。次に、制御サーバ装置12の登録部22によって予約待ち行列25の予約状況を示す予約情報が他の端末装置11B-11Dに送信される(ステップS03)。予約情報に基づいて端末装置11B-11Dのディスプレイに、利用者Aが楽曲X1を予約したことが表示される。
【0023】
次に、利用者Bによって端末装置11Bが操作され、楽曲X1のカラオケ歌唱への参加が指示される(ステップS04)。これにより、端末装置11Bが歌唱希望端末装置11Bとして動作する。歌唱希望端末装置11Bから制御サーバ装置12に、歌唱希望端末装置11Bの端末識別情報TID****Bを含む歌唱希望要求が送信される。次に、制御サーバ装置12の登録部22によって歌唱希望要求から端末識別情報TID****Bが取得される。そして、楽曲X1の楽曲識別情報SID****1に対応付けられて予約待ち行列25に登録される(ステップS05)。歌唱希望要求の送信は、予約情報の送信から所定時間以内(例えば、1分以内)に行われるものとする。
【0024】
この時点で、予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11B以外の端末装置11C、11Dがカラオケ歌唱を希望しない聴取端末装置11C、11Dとして動作する。利用者Aによって予約端末装置11Aが操作されて、楽曲X1のカラオケ演奏が指示される(ステップS06)。予約端末装置11Aから制御サーバ装置12に楽曲X1の楽曲識別情報SID****1を含む演奏開始要求が送信される。次に、制御サーバ装置12からカラオケ配信サーバ装置13に、楽曲X1の楽曲識別情報SID****1を含むカラオケ演奏データの配信要求が送信される(ステップS07)。
【0025】
次に、制御サーバ装置12の受信部23によってカラオケ配信サーバ装置13から楽曲X1のカラオケ演奏データが受信される(ステップS08)。次に、制御サーバ装置12の送信部24によって楽曲X1のカラオケ演奏データが予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11Bに送信される(ステップS09)。カラオケ演奏に合わせて利用者A、Bによってカラオケ歌唱される。予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11Bに利用者A、Bのカラオケ歌唱が音声入力されて、予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11Bから制御サーバ装置12に歌唱音声データが送信される(ステップS10)。
【0026】
次に、制御サーバ装置12の送信部24によって予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11Bの歌唱音声データが取得される(ステップS11)。次に、送信部24によって予約端末装置11Aの歌唱音声データと楽曲X1のカラオケ演奏データが同期されて聴取端末装置11C、11Dに送信される(ステップS12)。通常、予約端末装置11Aにカラオケ演奏データを送信してから、予約端末装置11Aから歌謡音声データを取得するまでに遅延が生じる。このため、公知の技術を用いて聴取端末装置11C、11Dへのカラオケ演奏データの送信を所定時間遅らせて、歌唱音声データとカラオケ演奏データが同期される。
【0027】
そして、聴取端末装置11C、11Dの利用者C、Dは、楽曲X1のカラオケ演奏に合わせて利用者Aのカラオケ歌唱を聴取する。楽曲X1のカラオケ演奏が終了すると、制御サーバ装置12の予約部21によって予約待ち行列25から楽曲X1の楽曲識別情報SID****1、予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11Bの端末識別情報TID****A、TID****Bが削除される(ステップS13)。予約待ち行列25から楽曲X1に関する各識別情報が削除されると、楽曲X1以降の楽曲X2-X4についても上記と同様な処理が実施される。なお、カラオケ演奏が行われない時間(曲間)においては、上記したように端末装置11A-11Dが互いにネットワーク14を介してビデオ通話可能になっている。
【0028】
図3に示すように、楽曲X2は利用者Bによって予約されており、端末装置11Bが予約端末装置11Bとして動作する。利用者Cが楽曲X2のカラオケ歌唱を希望しており、端末装置11Cが歌唱希望端末装置11Cとして動作する。利用者A、Dが楽曲X2のカラオケ歌唱を希望しておらず、端末装置11A、11Dが聴取端末装置11A、11Dとして動作する。このため、制御サーバ装置12の予約待ち行列25には、楽曲X2の楽曲識別情報SID****2に予約端末装置11Bの端末識別情報TID****B及び歌唱希望端末装置11CのTID****Cが対応付けられて登録されている。
【0029】
カラオケ配信サーバ装置13から制御サーバ装置12に楽曲X2のカラオケ演奏データが送信され、制御サーバ装置12から予約端末装置11B及び歌唱希望端末装置11Cに楽曲X2のカラオケ演奏データが送信される。カラオケ演奏に合わせて利用者B、Cによってカラオケ歌唱されると、予約端末装置11B及び歌唱希望端末装置11Cから制御サーバ装置12に歌唱音声データが送信される。そして、予約端末装置11Bから取得した歌唱音声データと楽曲X2のカラオケ演奏データが同期されて、制御サーバ装置12から聴取端末装置11A、11Dに送信される。
【0030】
また、楽曲X3は利用者Aによって予約されており、端末装置11Aが予約端末装置11Aとして動作する。利用者B、Cが楽曲X3のカラオケ歌唱を希望しており、端末装置11B、11Cが歌唱希望端末装置11B、11Cとして動作する。利用者Dが楽曲X3のカラオケ歌唱を希望しておらず、端末装置11Dが聴取端末装置11Dとして動作する。このため、制御サーバ装置12の予約待ち行列25には、楽曲X3の楽曲識別情報SID****3に予約端末装置11Aの端末識別情報TID****A及び歌唱希望端末装置11B、11CのTID****B、TID****Cが対応付けられて登録されている。
【0031】
カラオケ配信サーバ装置13から制御サーバ装置12に楽曲X3のカラオケ演奏データが送信され、制御サーバ装置12から予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11B、11Cに楽曲X3のカラオケ演奏データが送信される。カラオケ演奏に合わせて利用者A-Cによってカラオケ歌唱されると、予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11B、11Cから制御サーバ装置12に歌唱音声データが送信される。そして、予約端末装置11Aから取得した歌唱音声データと楽曲X3のカラオケ演奏データが同期されて、制御サーバ装置12から聴取端末装置11Dに送信される。
【0032】
また、楽曲X4は利用者Cによって予約されており、端末装置11Cが予約端末装置11Cとして動作する。利用者A、B、Dが楽曲X4のカラオケ歌唱を希望しておらず、端末装置11A、11B、11Dが聴取端末装置11A、11B、11Dとして動作する。歌唱希望端末装置として動作する端末装置は存在しない。このため、制御サーバ装置12の予約待ち行列25には、楽曲X4の楽曲識別情報SID****4に予約端末装置11Cの端末識別情報TID****Cが対応付けられて登録されている。
【0033】
カラオケ配信サーバ装置13から制御サーバ装置12に楽曲X4のカラオケ演奏データが送信され、制御サーバ装置12から予約端末装置11Cに楽曲X4のカラオケ演奏データが送信される。カラオケ演奏に合わせて利用者Cによってカラオケ歌唱されると、予約端末装置11Cから制御サーバ装置12に歌唱音声データが送信される。そして、予約端末装置11Cから取得した歌唱音声データと楽曲X4のカラオケ演奏データが同期されて、制御サーバ装置12から聴取端末装置11A、11B、11Dに送信される。
【0034】
以上、第1実施形態によれば、予約端末装置及び歌唱希望端末装置に対しては制御サーバ装置からカラオケ演奏データが送信されて歌唱音声データが送信されない。このため、予約端末装置及び歌唱希望端末装置の利用者がカラオケ演奏に合わせてカラオケ歌唱しても、各利用者が互いのカラオケ歌唱を邪魔することがない。聴取端末装置に対してはカラオケ演奏データと歌唱音声データが送信される。このため、聴取端末装置の利用者は、予約端末装置及び歌唱希望端末装置の利用者のカラオケ歌唱を聴いて、歌唱中の利用者と一緒にカラオケを楽しむことができる。
【0035】
<第2実施形態>
図5を参照して、第2実施形態のオンラインシステムについて説明する。図5は、第2実施形態の端末装置の装置状態を示す図である。なお、第2実施形態のオンラインシステムは、聴取端末装置に予約端末装置及び歌唱希望端末装置を指定させて、指定端末装置から聴取端末装置に歌唱音声データを送信させる点で第1実施形態のオンラインシステムと相違する。したがって、第2実施形態については、第1実施形態と同様な構成については説明を省略する。また、第1実施形態と同一名称の構成については同一の符号を付して説明する。
【0036】
第2実施形態の登録部は、予約端末装置の識別情報の他に、少なくとも1つの歌唱希望端末装置の端末識別情報が予約待ち行列に登録された場合に、聴取端末装置に予約端末装置及び歌唱希望端末装置から1つの端末装置を指定させる。この場合、制御サーバ装置から各端末装置に送信された予約待ち行列の予約状況の応答として、聴取端末装置から制御サーバ装置に指定端末装置の端末識別情報が返信される。登録部によって指定端末装置の端末識別情報が取得されると、管理テーブルによって指定端末装置の端末識別情報が聴取端末装置の端末識別情報に対応付けられて登録される。
【0037】
第2実施形態の送信部は、聴取端末装置に指定された指定端末装置の歌唱音声データを取得し、この歌唱音声データをカラオケ演奏データに同期させて聴取端末装置に送信する。この場合、送信部によって管理テーブルが参照され、指定端末装置から取得した歌唱音声データとカラオケ演奏データが同期されて、指定端末装置に対応付けられた聴取端末装置に送信される。なお、管理テーブルの代わりに、予約待ち行列に楽曲の楽曲識別情報に指定端末装置の端末識別情報と聴取端末装置の端末識別情報が対応付けられて登録されてもよい。
【0038】
図5に示すように、楽曲X1は利用者Aによって予約されており、端末装置11Aが予約端末装置11Aとして動作する。利用者Bが楽曲X1のカラオケ歌唱を希望しており、端末装置11Bが歌唱希望端末装置11Bとして動作する。利用者C、Dが楽曲X1の歌唱を希望しておらず、端末装置11C、11Dが聴取端末装置11C、11Dとして動作する。また、聴取端末装置11Cによって予約端末装置11Aが指定され、聴取端末装置11Dによって歌唱希望端末装置11Bが指定されている。第1実施形態と同様に、予約待ち行列25には各識別情報が対応付けられて登録されている。
【0039】
カラオケ配信サーバ装置13から制御サーバ装置12に楽曲X1のカラオケ演奏データが送信され、制御サーバ装置12から予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11Bに楽曲X1のカラオケ演奏データが送信される。カラオケ演奏に合わせて利用者A、Bによってカラオケ歌唱されると、予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11Bから制御サーバ装置12に歌唱音声データが送信される。そして、予約端末装置11Aの歌唱音声データと楽曲X1のカラオケ演奏データが同期されて聴取端末装置11Cに送信され、予約端末装置11Bの歌唱音声データと楽曲X1のカラオケ演奏データが同期されて聴取端末装置11Dに送信される。
【0040】
楽曲X2は利用者Bによって予約されており、端末装置11Bが予約端末装置11Bとして動作する。利用者Cが楽曲X2のカラオケ歌唱を希望しており、端末装置11Cが歌唱希望端末装置11Cとして動作する。利用者A、Dが楽曲X2の歌唱を希望しておらず、端末装置11A、11Dが聴取端末装置11A、11Dとして動作する。また、聴取端末装置11Aによって予約端末装置11Bが指定され、聴取端末装置11Dによって歌唱希望端末装置11Cが指定されている。第1実施形態と同様に、予約待ち行列25には各識別情報が対応付けられて登録されている。
【0041】
カラオケ配信サーバ装置13から制御サーバ装置12に楽曲X2のカラオケ演奏データが送信され、制御サーバ装置12から予約端末装置11B及び歌唱希望端末装置11Cに楽曲X2のカラオケ演奏データが送信される。カラオケ演奏に合わせて利用者B、Cによってカラオケ歌唱されると、予約端末装置11B及び歌唱希望端末装置11Cから制御サーバ装置12に歌唱音声データが送信される。そして、予約端末装置11Bの歌唱音声データと楽曲X2のカラオケ演奏データが同期されて聴取端末装置11Aに送信され、予約端末装置11Cの歌唱音声データと楽曲X2のカラオケ演奏データが同期されて聴取端末装置11Dに送信される。
【0042】
楽曲X3は利用者Aによって予約されており、端末装置11Aが予約端末装置11Aとして動作する。利用者B、Cが楽曲X3のカラオケ歌唱を希望しており、端末装置11B、11Cが歌唱希望端末装置11B、11Cとして動作する。利用者Dが楽曲X3の歌唱を希望しておらず、端末装置11Dが聴取端末装置11Dとして動作する。また、聴取端末装置11Dによって予約端末装置11Aが指定されている。第1実施形態と同様に、予約待ち行列25には各識別情報が対応付けられて登録されている。
【0043】
カラオケ配信サーバ装置13から制御サーバ装置12に楽曲X3のカラオケ演奏データが送信され、制御サーバ装置12から予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11B、11Cに楽曲X3のカラオケ演奏データが送信される。カラオケ演奏に合わせて利用者A-Cによってカラオケ歌唱されると、予約端末装置11A及び歌唱希望端末装置11B、11Cから制御サーバ装置12に歌唱音声データが送信される。そして、予約端末装置11Aの歌唱音声データと楽曲X3のカラオケ演奏データが同期されて聴取端末装置11Dに送信される。
【0044】
楽曲X4は利用者Cによって予約されており、端末装置11Cが予約端末装置11Cとして動作する。利用者A、B、Dが楽曲X4のカラオケ歌唱を希望しておらず、端末装置11A、11B、11Dが聴取端末装置11A、11B、11Dとして動作する。歌唱希望端末装置として動作する端末装置は存在しないため、聴取端末装置11A、11B、11Dによって指定端末装置が指定されない。第1実施形態と同様に、予約待ち行列25には各識別情報が対応付けられて登録されている。
【0045】
カラオケ配信サーバ装置13から制御サーバ装置12に楽曲X4のカラオケ演奏データが送信され、制御サーバ装置12から予約端末装置11Cに楽曲X4のカラオケ演奏データが送信される。カラオケ演奏に合わせて利用者Cによってカラオケ歌唱されると、予約端末装置11Cから制御サーバ装置12に歌唱音声データが送信される。そして、予約端末装置11Cの歌唱音声データと楽曲X4のカラオケ演奏データが同期されて聴取端末装置11A、11B、11Dに送信される。
【0046】
以上、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、予約端末装置及び歌唱希望端末装置の利用者がカラオケ演奏に合わせてカラオケ歌唱しても、各利用者が互いのカラオケ歌唱を邪魔することがない。また、聴取端末装置の利用者は、予約端末装置及び歌唱希望端末装置の利用者を指定して、指定した利用者のカラオケ歌唱を聴くことができる。
【0047】
<第3実施形態>
図6及び図7を参照して、第3実施形態のオンラインシステムについて説明する。図6は、第3実施形態のオンラインシステムの機能ブロック図である。図7は、第3実施形態の残響成分データの概念図である。なお、第3実施形態のオンラインシステムは、予約端末装置及び歌唱希望端末装置から取得した歌唱音声データから残響成分データを生成する点で、第1の実施形態のオンラインシステムと相違する。したがって、第3実施形態については、第1実施形態と同様な構成については説明を省略する。
【0048】
図6に示すように、第3実施形態のオンラインシステム30は、第1実施形態のオンラインシステム10と略同様に構成されており、端末装置31A-31Dと、制御サーバ装置32と、カラオケ配信サーバ装置33とを備えている。このオンラインシステム30には、端末装置31Aが予約端末装置31Aとして参加し、端末装置31Bが歌唱希望端末装置31Bとして参加し、端末装置31C、31Dが聴取端末装置31C、31Dとして参加している。これら予約端末装置31A、歌唱希望端末装置31B、聴取端末装置31C、31Dは制御サーバ装置32を介して互いにビデオ通話可能に接続されている。
【0049】
制御サーバ装置32には、予約部41と、登録部42と、受信部43と、送信部44と、生成部45とが設けられている。また、制御サーバ装置32には、予約された楽曲の楽曲識別情報が登録順に並べられた予約待ち行列46が記憶されている。生成部45は、予約待ち行列46に登録された端末識別情報の端末装置31、すなわち歌唱中の利用者の端末装置31から歌唱音声データを取得して、歌唱音声データに基づいて残響成分データを生成する。本実施形態では、予約端末装置31A及び歌唱希望端末装置31Bから歌唱音声データA、Bが取得されて、歌唱音声データA、Bに基づいて残響成分データA、Bが生成される。
【0050】
送信部44は、予約待ち行列46に登録された端末識別情報の端末装置31に対して、送信先の端末装置の歌唱音声データから生成された残響成分データを送信する。本実施例では、予約端末装置31Aに残響成分データAが送信され、歌唱希望端末装置31Bに残響成分データBが送信される。また、送信部44は、いずれかの歌唱音声データに当該歌唱音声データから生成された残響成分データを付与してカラオケ演奏データに同期させて、予約待ち行列46に未登録の端末装置31に対して送信する。本実施形態では、予約端末装置31Aの歌唱音声データAに残響成分データAが付与されて、カラオケ演奏データに同期されて聴取端末装置31C、31Dに送信される。
【0051】
より詳細には、利用者Aによって楽曲X1のカラオケ演奏開始が指示されると、生成部45によって予約端末装置31A及び歌唱希望端末装置31Bから歌唱音声データA、Bが取得され、歌唱音声データに基づいて残響成分データA、Bが生成される。そして、送信部44によって楽曲X1のカラオケ演奏データと残響成分データAが予約端末装置31Aに送信され、楽曲X1のカラオケ演奏データと残響成分データBが歌唱希望端末装置31Bに送信される。予約端末装置31A及び歌唱希望端末装置31Bには、歌唱音声データA、Bが送信されず、残響成分データA、Bが送信される。
【0052】
上記したように、予約端末装置31A及び歌唱希望端末装置31Bに楽曲X1のカラオケ演奏データを送信してから、予約端末装置31A及び歌唱希望端末装置31Bから歌唱音声データA、Bを取得するまでに遅延が生じる。しかしながら、生成部45が歌唱音声データA、Bに基づいて生成するデータは、エコー等の残響成分データA、Bであるため、楽曲X1のカラオケ演奏データに対して遅延したまま残響成分データA、Bを送信することができる。このとき、楽曲X1のカラオケ演奏データの送信と歌唱音声データA、Bの取得の間の遅延時間に応じて、残響成分データA、Bの送信タイミングが調整される。
【0053】
例えば、図7に示すように、楽曲X1のカラオケ演奏データの送信と歌唱音声データAの取得の間に150[msec]の遅延が生じている。また、生成部45によって歌唱音声データAに基づいて残響成分データとしてディレイタイム250[msec](BPM=120の楽曲における8分音符の長さに相当)のエコー成分データが生成される。この場合、1番目のエコー成分データのディレイタイムが100[msec]に設定され、2番目以降のエコー成分データのディレイタイムを250[msec]間隔に設定される。なお、エコー成分データの生成中のディレイタイムの変更は電子楽器の分野で公知である。
【0054】
また、送信部44によって歌唱音声データAに残響成分データAが付与され、この歌唱音声データAが楽曲X1のカラオケ演奏データに同期されて聴取端末装置31C、31Dに送信される。歌唱音声データAの取得と残響成分データAの生成との間の遅延は本来のディレイタイム(250[msec])のみであるため、残響成分データAをそのまま歌唱音声データAに付与できる。このため、公知の技術を用いて聴取端末装置31C、31Dへの楽曲X1のカラオケ演奏データの送信を所定時間遅らせて、残響成分データAが付与された歌唱音声データAと楽曲X1のカラオケ演奏データが同期される。
【0055】
以上、第3実施形態によれば、予約端末装置及び歌唱希望端末装置の利用者は、自身の歌唱音声の残響成分を聴きながらカラオケ歌唱することができ、聴取端末装置の利用者は残響成分が付与されたカラオケ歌唱を聴くことができる。
【0056】
なお、各実施形態では、制御サーバ装置から予約端末装置及び歌唱希望端末装置に各端末装置から取得した映像データを送信する構成にしたが、制御サーバ装置から予約端末装置及び歌唱希望端末装置に歌詞テロップを含む背景映像データが送信されてもよい。この場合、制御サーバ装置がカラオケ配信サーバ装置から背景映像データを取得して予約端末装置及び歌唱希望端末装置に送信する。
【0057】
また、各実施形態では、歌唱終了後に制御サーバ装置から予約端末装置及び歌唱希望端末装置に特に何も送信されないが、制御サーバ装置から予約端末装置及び歌唱希望端末装置に歌唱採点データが送信されてもよい。この場合、制御サーバ装置が予約端末装置及び歌唱希望端末装置から取得した歌唱音声データを採点機能付きのカラオケ配信サーバ装置に送信する。歌唱終了後に、制御サーバ装置がカラオケ配信サーバ装置から歌唱採点データを取得して、予約端末装置及び歌唱希望端末装置に送信する。
【0058】
また、各実施形態では、制御サーバ装置がカラオケ配信サーバ装置からカラオケ演奏データを取得する構成にしたが、制御サーバ装置が自装置の記憶部からカラオケ演奏データを取得してもよい。すなわち、制御サーバ装置とカラオケ配信サーバ装置が別体に形成されたが、制御サーバ装置がカラオケ配信サーバ装置の機能を備えていてもよい。
【0059】
また、各実施形態では、歌唱音声データに映像データ及びカラオケ演奏データが同期されたカラオケ動画データが制御サーバ装置に記憶されていてもよい。この場合、制御サーバ装置が、予約端末装置及び歌唱希望端末装置から歌唱音声データと共に映像データを取得し、歌唱音声データ及び映像データをカラオケ演奏データに同期させてカラオケ動画データを生成する。カラオケ動画データは予約端末装置及び歌唱希望端末装置の端末識別情報に対応付けられて記憶されている。端末装置の要求に応じて、制御サーバ装置から端末装置にカラオケ歌唱データが送信される。
【0060】
また、第3実施形態では、歌唱音声データに残響成分データが付与され、さらにカラオケ演奏データに同期されたカラオケ歌唱データが制御サーバ装置に記憶されていてもよい。この場合、制御サーバ装置が、予約端末装置及び歌唱希望端末装置から歌唱音声データを取得し、歌唱音声データに残響成分データを付与してカラオケ演奏データに同期させてカラオケ歌唱データを生成する。カラオケ歌唱データは予約端末装置及び歌唱希望端末装置の端末識別情報に対応付けられて記憶されている。端末装置の要求に応じて、制御サーバ装置から端末装置にカラオケ歌唱データが送信される。
【0061】
また、第3実施形態では、生成部が予約端末装置及び歌唱希望端末装置に対して共通のディレイタイム及びレベルの残響成分データを生成したが、生成部が予約端末装置及び歌唱希望端末装置に対して個別のディレイタイム及びレベルの残響成分データを生成してもよい。この場合、予約端末装置及び歌唱希望端末装置によって、送信される残響成分データのディレイタイム及びレベルが設定されてもよい。例えば、予約端末装置は、残響成分データのディレイタイムを200[msec]、レベルを60(最大値100とする)に設定し、歌唱希望端末装置は、残響成分データのディレイタイムを180[msec]、レベルを70に設定する。生成部は、ディレイタイム200[msec]、レベル60の設定で残響成分データAを生成し、ディレイタイム180[msec]、レベル70の設定で残響成分データBを生成する。
【0062】
また、各実施形態の端末装置は、ビデオ通話機能を備えた電子機器であればよい。例えば、端末装置はパーソナルコンピュータ、テレビジョン、携帯電話、スマートフォン、ゲーム機器でもよい。
【0063】
また、上記した各実施形態において、制御サーバ装置及び端末装置にプログラムをインストールすることによって、制御サーバ装置にオンラインカラオケ機能が追加されてもよい。このプログラムは記憶媒体に記憶されている。記憶媒体は特に限定されないが、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の非一過性の記憶媒体であってもよい。
【0064】
また、本実施形態を説明したが、他の実施形態として、上記実施形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
【0065】
また、本発明の技術は上記の実施形態に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方によって実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
【符号の説明】
【0066】
10、30:オンラインシステム
11、31:端末装置
12、32:制御サーバ装置(サーバ装置)
13、33:カラオケ配信サーバ装置
21、41:予約部
22、42:登録部
24、44:送信部
25、46:予約待ち行列
45 :生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7