(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】二元部品シールファスナ、及び該二元部品シールファスナを含む結合アセンブリ
(51)【国際特許分類】
F16B 19/00 20060101AFI20240716BHJP
F16J 15/10 20060101ALI20240716BHJP
【FI】
F16B19/00 M
F16J15/10 U
(21)【出願番号】P 2020174356
(22)【出願日】2020-10-16
【審査請求日】2023-10-16
(32)【優先日】2019-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504075577
【氏名又は名称】ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】アダム エー フォルティ
(72)【発明者】
【氏名】オデイ アメール サフリー
【審査官】田村 佳孝
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0321622(US,A1)
【文献】特開2009-144765(JP,A)
【文献】特開2010-091111(JP,A)
【文献】特開2018-062939(JP,A)
【文献】特開2013-238298(JP,A)
【文献】特開2013-124052(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 19/00
F16J 15/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リブを有する第1部品と開口を有する第2部品とを結合するように設計された二元部品シールファスナであって、
U字型ベースクリップ部品と、
シール部品と、
を備え、前記U字型ベースクリップ部品は、
挿入端において共に接合され、間にリブ収容キャビティを有し、前記挿入端の反対側の後端をそれぞれが含む2つの対向する側壁と、
前記2つの対向する側壁からそれぞれ外向きに延びる一対の開口保持アームと、
前記2つの対向する側壁から内向きに延びる一対のリブ結合アームと、
を含み、前記シール部品は、
クリップ開口を有する中央壁と、
前記中央壁の第1の側面から離れる第1の方向に延びる第1部品用環状シールと、
前記中央壁の前記第1の側面の反対側の第2の側面から離れる、前記第1の方向とは反対側の第2の方向に延びる第2部品用環状シールと、
を含み、前記シール部品及び前記U字型ベースクリップ部品は、該U字型ベースクリップ部品が前記クリップ開口を貫通して前記シール部品が前記U字型ベースクリップ部品の前記後端と前記開口保持アームとの間に結合される出荷構成を有する、
ことを特徴とする二元部品シールファスナ。
【請求項2】
前記2つの対向する側壁の前記後端は、前記シール部品が前記挿入端から離れて前記U字型ベースクリップ部品から分離するのを抑え、前記一対の開口保持アームは、前記出荷構成において前記シール部品が前記挿入端に向かって前記U字型ベースクリップ部品から分離するのを抑える、
請求項1に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項3】
前記一対の開口保持アームは、前記出荷構成において前記シール部品及び前記U字型ベースクリップ部品が互いに分離するのを抑えるように前記シール部品に対して付勢される、
請求項1又は請求項2に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項4】
前記シール部品は、一対のクリップ結合突起を含み、前記後端は、前記出荷構成において前記一対のクリップ結合突起の周囲に嵌り込んで、前記シール部品が前記挿入端から離れて前記U字型ベースクリップ部品から分離するのを抑える、
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項5】
前記一対の開口保持アームの自由遠位端は、前記出荷構成において前記シール部品が前記挿入端に向かって前記U字型ベースクリップ部品から分離するのを抑えるように、それぞれ前記クリップ結合突起に係合するように配置される、
請求項4に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項6】
前記U字型ベースクリップ部品の前記対向する側壁の各々の各後端は、外向きに広がるフランジを含む、
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項7】
前記出荷構成において、前記外向きに広がるフランジは、前記挿入端から離れる方に面する前記シール部品の前記中央壁の表面に隣接して配置され、前記開口保持アームの自由遠位端は、前記挿入端の方に面する前記シール部品の前記中央壁の表面に隣接して配置される、
請求項6に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項8】
前記出荷構成において、前記挿入端の方に面する前記シール部品の前記中央壁
の表面は、凹部によって提供される、
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項9】
前記第1部品用環状シール、前記第2部品用環状シール及び前記中央壁は、全て一体成形部品のシール材の部分である、
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項10】
前記一体成形部品の外側の前記第1部品用環状シールと前記第2部品用環状シールとの間の周囲に環状凹部が延びる、
請求項9に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項11】
前記第1部品用環状シール及び前記第2部品用環状シールは、いずれも一体成形部品のシール材で形成された部分である、
請求項1に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項12】
前記一体成形部品の外側の前記第1部品用環状シールと前記第2部品用環状シールとの間の周囲に環状凹部が延びる、
請求項11に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項13】
前記中央壁は、前記シール材よりも硬いプラスチック材料で形成される、
請求項12に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項14】
前記シール部品の前記第1部品用環状シール及び前記第2部品用環状シールはシール材で形成され、前記中央壁は、前記シール材よりも硬いプラスチック材料で形成される、
請求項1に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項15】
前記シール部品は、中央横断面を中心に対称である、
請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項16】
前記シール部品及び前記U字型ベースクリップ部品は、前記開口保持アームが前記第2部品に対して付勢されることによって前記シール部品から離間するようになる結合構成で前記第1部品を前記第2部品に結合するように設計される、
請求項1から請求項15までのいずれか1項に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項17】
リブを有する第1部品と開口を有する第2部品とを結合するように設計された二元部品シールファスナであって、
U字型ベースクリップ部品と、
シール部品と、
を備え、前記U字型ベースクリップ部品は、
挿入端において共に接合され、間にリブ収容キャビティを有し、前記挿入端の反対側の後端に外向きに広がるフランジをそれぞれが含む2つの対向する側壁と、
前記2つの対向する側壁からそれぞれ外向きに延びる一対の開口保持アームと、
前記2つの対向する側壁から内向きに延びる一対のリブ結合アームと、
を含み、前記シール部品は、
クリップ開口を有する中央壁と、
前記中央壁の第1の側面から離れる第1の方向に延びる第1部品用環状シールと、
前記中央壁の前記第1の側面の反対側の第2の側面から離れる、前記第1の方向とは反対側の第2の方向に延びる第2部品用環状シールと、
を含み、前記シール部品及び前記U字型ベースクリップ部品は、該U字型ベースクリップ部品が前記クリップ開口を貫通して前記シール部品に結合され、前記外向きに広がるフランジが、前記挿入端から離れる方に面する前記シール部品の前記中央壁の表面に隣接して配置され、前記開口保持アームが前記シール部品に対して付勢され、前記開口保持アームの自由遠位端が、前記挿入端の方に面する前記シール部品の前記中央壁の表面に隣接して配置される、出荷構成を有する、
ことを特徴とする二元部品シールファスナ。
【請求項18】
前記第1部品用環状シール及び前記第2部品用環状シールは、いずれも一体成形部品のシール材で形成された部分である、
請求項17に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項19】
前記一体成形部品の外側の前記第1部品用環状シールと前記第2部品用環状シールとの間の周囲に環状凹部が延びる、
請求項18に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項20】
前記中央壁は、前記一体成形部品のシール材の部分である、
請求項18又は請求項19に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項21】
前記シール部品は、中央横断面を中心に対称である、
請求項17から請求項20までのいずれか1項に記載の二元部品シールファスナ。
【請求項22】
結合アセンブリであって、
結合リブと、該結合リブの周囲の第1部品シール面とを有する第1部品と、
結合開口と、該結合開口の周囲の第2部品シール面とを有する第2部品と、
クリップ開口を有する中央壁と、該中央壁の後方側から離れて後方に延びる第1部品用環状シールと、前記中央壁の前記後方側に対向する挿入側から離れて前記後方とは反対側の挿入方向に延びる第2部品用環状シールとを含むシール部品と、
挿入端において共に接合され、間にリブ収容キャビティを有し、前記挿入端の反対側の後端をそれぞれが含む2つの対向する側壁を含むU字型ベースクリップ
部品と、
を備え、前記2つの対向する側壁から外向きにそれぞれ一対の開口保持アームが延び、前記2つの対向する側壁から内向きに一対のリブ結合アームが延び、
前記結合アセンブリは、前記U字型ベースクリップ部品が前記シール部品の前記クリップ開口及び前記第2部品の前記結合開口を貫通して、前記開口保持アームが前記第2部品用環状シールを前記第2部品シール面に接触させて保持し、前記結合リブが前記リブ収容キャビティ内に延びて、前記リブ結合アームが前記第1部品用環状シールを前記第1部品シール面に接触させて保持し、従って前記第1及び第2部品シール面が前記第2部品の前記結合開口及び前記シール部品の前記クリップ開口の両方の周囲で共にシールされる、結合構成を有する、
ことを特徴とする結合アセンブリ。
【請求項23】
前記結合構成において、前記開口保持アームは、前記第2部品に対して付勢されることによって前記シール部品から離間するようになる、
請求項22に記載の結合アセンブリ。
【請求項24】
前記U字型ベースクリップ部品を含むサブアセンブリ及び前記U字型ベースクリップ部品は、前記U字型ベースクリップ部品が前記クリップ開口を貫通して前記シール部品が前記後端と前記U字型ベースクリップ部品との間に結合される出荷構成を有する、
請求項22又は請求項23に記載の結合アセンブリ。
【請求項25】
前記U字型ベースクリップ部品を含むサブアセンブリ及び前記U字型ベースクリップ部品は、前記U字型ベースクリップ部品が前記クリップ開口を貫通して前記シール部品が前記後端と前記U字型ベースクリップ部品との間に結合される出荷構成を有し、前記開口保持アームは、前記サブアセンブリの前記出荷構成において前記シール部品に対して付勢され、前記開口保持アームは、前記結合構成において前記第2部品に対して付勢されることによって前記シール部品から離間するようになる、
請求項22から請求項24までのいずれか1項に記載の結合アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、リブを有する第1部品と開口を有する第2部品とを結合するように設計された二元部品シールファスナ、及びこの二元部品シールファスナを含む結合アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
本節では、本開示に関連する背景情報を示すが、この情報は必ずしも先行技術ではない。
【0003】
リブを有する第1部品と開口を有する第2部品とを結合するように設計されたシールファスナの一例として、バスタブファスナと呼ばれるものがある。通常、この種のバスタブファスナは、特別に設計された金属クリップの周囲をシールするバスタブ部分を有する。金属クリップは、リブをバスタブの内部に結合する。そして、バスタブを開口に挿入して開口をシールし、開口と金属クリップとの間に結合をもたらす。通常、このようなバスタブファスナの不利点の1つは、実装のために比較的大きな空間が必要であり、比較的製造コストが高い点である。
【0004】
リブを有する第1部品と開口を有する第2部品とを結合するように設計された別のタイプのシールファスナとして、ポアオーバクリップと呼ばれるものがある。通常、このようなポアオーバクリップでは、2つの部品同士をシールする平面シール要素を形成するように金属クリップの終端部に液体シール材が注入される。このようなポアオーバクリップの不利点の1つは、両方の部品に対して効果的なシールが形成されるようにクリップを確実に中心に配置するのが困難であり、ポアオーバ材料の選択肢が非常に限られる点である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本節では、本開示の完全な範囲又はその全ての特徴の包括的開示ではなく、一般的概要を示す。
【0006】
本開示の1つの態様によれば、リブを有する第1部品と開口を有する第2部品とを結合するように設計された二元部品シールファスナが提供される。この二元部品シールファスナは、U字型ベースクリップ部品及びシール部品を含むものとすることができる。U字型ベースクリップ部品は、挿入端において互いに接合され、間にリブ収容キャビティが形成された2つの対向する側壁を含むことができる。2つの対向する側壁の各々は、挿入端の反対側に位置する後端を含むことができる。2つの対向する側壁から、一対の開口保持アームがそれぞれ外向きに延びるようにすることができる。2つの対向する側壁から、一対のリブ結合アームが内向きに延びるようにすることができる。シール部品は、クリップ開口を有する中央壁を含むものとすることができる。中央壁の第1の側面から離れる方向である第1の方向に、第1部品用環状シールが延びるようにすることができる。中央壁の第1の側面の反対側の第2の側面から離れる方向であり、第1の方向とは反対側の第2の方向には、第2部品用環状シールが延びるようにすることができる。シール部品とU字型ベースクリップ部品は、出荷輸送のための構成として、U字型ベースクリップ部品がクリップ開口を貫通して、シール部品がU字型ベースクリップ部品の後端と開口保持アームとの間に結合される状態とすることができる。
【0007】
本開示の1つの態様によれば、リブを有する第1部品と開口を有する第2部品とを結合するように設計された二元部品シールファスナが提供される。この二元部品シールファスナは、U字型ベースクリップ部品とシール部品とを含むものとすることができる。U字型ベースクリップ部品は、挿入端において互いに接合され、間にリブ収容キャビティを有する2つの対向する側壁を含むことができる。2つの対向する側壁の各々は、挿入端の反対側の後端に、外向きに広がるフランジを含むものとすることができる。2つの対向する側壁から、一対の開口保持アームがそれぞれ外向きに延びるように構成することができる。2つの対向する側壁から、一対のリブ結合アームが内向きに延びる構成とすることができる。シール部品は、クリップ開口を有する中央壁を含むものとすることができる。中央壁の第1の側面から離れる方向である第1の方向に、第1部品用環状シールが延びるように構成することができる。第2部品用環状シールが、中央壁の第1の側面とは反対側の第2の側面から離れる方向である、第1の方向とは反対の第2の方向に延びるように構成することができる。シール部品及びU字型ベースクリップ部品は、U字型ベースクリップ部品がクリップ開口を貫通してシール部品に結合され、外向きに広がるフランジが、挿入端から離れる方に面するシール部品の中央壁の表面に隣接して配置される、出荷用構成を有するものとすることができる。また、この出荷用構成では、開口保持アームをシール部品に対して付勢し、開口保持アームの自由遠位端を、挿入端の方に面するシール部品の中央壁の表面に隣接して配置する構成とすることができる。
【0008】
本発明の別の態様によれば、結合アセンブリは、結合リブと、結合リブの周囲の第1部品シール面とを有する第1部品を含むことができる。第2部品は、結合開口と、結合開口の周囲の第2部品シール面とを有することができる。シール部品は、クリップ開口を有する中央壁を含むものとすることができる。第1部品用環状シールは、中央壁の後方側から離れる方向である後向き方向に延びるように構成することができる。第2部品用環状シールが、中央壁の後方側とは反対側である挿入側から、後向き方向とは反対の方向である挿入方向に延びるようにすることができる。U字型ベースクリップ部品は、挿入端において互いに接合され、間にリブ収容キャビティを有する2つの対向する側壁を含むことができる。2つの対向する側壁の各々は、挿入端の反対側の後端を含むことができる。2つの対向する側壁からは、一対の開口保持アームがそれぞれ外向きに延びることができる。2つの対向する側壁から、一対のリブ結合アームが内向きに延びるようにすることができる。この結合アセンブリは、U字型ベースクリップ部品がシール部品のクリップ開口及び第1部品の結合開口を貫通して開口保持アームが第2部品用環状シールを第2部品シール面に接触させて保持する結合構成を有することができる。また、この結合構成では、結合リブがリブ収容キャビティ内に延びて、リブ結合アームが第1部品用環状シールを第1部品シール面に接触させて保持することもできる。この結果、第1及び第2部品シール面が第1部品の結合開口及びシール部品のクリップ開口の両方の周囲で互いにシールされる。
【0009】
本明細書に示す説明からは、さらなる適用分野が明らかになるであろう。本概要における説明及び具体例は、例示を目的とするものにすぎず、本開示の範囲を限定するように意図するものではない。
【0010】
本明細書で説明する図面は、全ての可能な実装ではなく選択された実施形態の例示を目的とするものにすぎず、本開示の範囲を限定するように意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示による二元部品シールファスナの一例、及び二元部品シールファスナを含む結合アセンブリの一例の部品の分解図である。
【
図2】出荷構成にある
図1の二元部品シールファスナの斜視図である。
【
図3】出荷構成にある
図1の二元部品シールファスナの斜視図である。
【
図4】出荷構成にある
図1の二元部品シールファスナの断面図である。
【
図5】出荷構成にある
図1の二元部品シールファスナの側面図である。
【
図6】結合アセンブリ及び二元部品シールファスナが出荷構成にある
図1の結合アセンブリの
図4と同様の断面図である。
【
図7】結合アセンブリ及び二元部品シールファスナが出荷構成にある
図1の結合アセンブリの
図5と同様の側面図である。
【
図8】本開示による二元部品シールファスナの一例、及び二元部品シールファスナを含む結合アセンブリの一例の部品の分解図である。
【
図9】出荷構成にある
図8の二元部品シールファスナの斜視図である。
【
図10】出荷構成にある
図8の二元部品シールファスナの斜視図である。
【
図11】出荷構成にある
図8の二元部品シールファスナの断面図である。
【
図12】出荷構成にある
図8の二元部品シールファスナの側面図である。
【
図13】結合アセンブリ及び二元部品シールファスナが出荷構成にある
図1の結合アセンブリの
図11と同様の断面図である。
【
図14】結合アセンブリ及び二元部品シールファスナが出荷構成にある
図1の結合アセンブリの
図12と同様の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面の複数の図全体を通じて、対応する参照番号は対応する部分を示す。
【0013】
以下、添付図面を参照しながら実施形態例をより完全に説明する。
【0014】
本明細書では、
図1~
図7を参照しながら、本開示による結合アセンブリにおける、結合リブ24を有する第1部品22と結合開口28を有する第2部品26とを結合するように設計された二元部品シールファスナ20の一例について説明する。二元部品シールファスナ20は、U字型ベースクリップ部品30と、シール部品32とを含む。
【0015】
U字型ベースクリップ部品30は、挿入端36において共に接合された、間にリブ収容キャビティ38を有する2つの対向する側壁34を含む。2つの対向する側壁34の各々は、挿入端36に対向する後端40を含む。2つの対向する側壁34からは、一対の開口保持アーム42がそれぞれ外向きに延びることができる。このような開口保持アーム42は、U字型ベースクリップ部品30が第2部品26の結合開口28内に収容された時に、U字型ベースクリップ部品30を第2部品26に結合するように設計される。2つの対向する側壁34からは、一対のリブ結合アーム44が内向きに延びることができる。このようなリブ結合アーム44は、第1部品22の結合リブ24がU字型ベースクリップ部品30のリブ収容キャビティ38内に収容された時に、U字型ベースクリップ部品30を第1部品22に結合するように設計される。本実施形態のように、リブ結合アームは返し(barbs)44とすることができる。
【0016】
シール部品32は、クリップ収容開口48を有する中央壁46を含むことができる。中央壁46の第1の側面52から離れる第1の方向には、第1部品用環状シール50が延びることができる。このような第1部品用環状シール50は、結合リブ24の周囲の第1部品22の表面に対するシールを行うように設計される。中央壁46の第2の側面56から離れる第2の方向には、第2部品用環状シール54が延びることができる。第2の方向及び第2の側面56は、それぞれ第1の方向及び第1の側面52の反対である。
【0017】
共に組み立てた場合、第1の側面52は、一般にU字型ベースクリップ部品30の後端40側、U字型ベースクリップ部品30の挿入端36から離れる側、第1部品22側、又は第2部品26から離れる側に面する側面である。同様に、第1の方向は、一般にU字型ベースクリップ部品30の後端40側、U字型ベースクリップ部品30の挿入端36から離れる側、第1部品22側、又は第2部品26から離れる側に延びる方向である。
【0018】
これとは逆に、共に組み立てた場合、第2の側面56は、一般にU字型ベースクリップ部品30の挿入端36側、U字型ベースクリップ部品30の後端40から離れる側、第2部品26側、又は第1部品22から離れる側に面する側面である。同様に、第2の方向は、一般にU字型ベースクリップ部品30の挿入端36側、U字型ベースクリップ部品30の後端40から離れる側、第2部品26側、又は第1部品22から離れる側に延びる方向である。
【0019】
本例のように、第1部品用環状シール50及び第2部品用環状シール54は、いずれもシール材で形成された(
図4の関連する平行線模様で示すような)一体成形部品(single piece component)60の一部とすることができる。一体成形部品60の第1部品用環状シール50と第2部品用環状シール54との間の外側周囲には、環状凹部58が延びることができる。また、中央壁46も(
図4の関連する平行線模様で示すような)一体成形部品60の一部とすることができる。中央壁46は、共に組み立てられた時に他の部品30、22、26のうちの1つと係合して中央壁46を強化することができる、又は係合した他の部品30、22、26に対する中央壁46の正しい位置決め及びこの逆を容易にすることができる、様々な位置決め又は強化突起62及び位置決め凹部64を含むことができる。
【0020】
シール部品32及びU字型ベースクリップ部品30は、
図2~
図5に示す出荷構成において一体に結合することができる。この出荷構成では、U字型ベースクリップ部品30がクリップ開口48を貫通して、シール部品32をU字型ベースクリップ部品30の後端40と開口保持アーム42との間に保持することができる。U字型ベースクリップ部品30の後端40は、シール部品32がU字型ベースクリップ部品30から後方に又は挿入端36から離れて分離するのを防ぐことができる。
【0021】
後端40は、クリップ結合突起(clip coupling protrusions)66の周囲にそれぞれ嵌り込んで、シール部品32がU字型ベースクリップ部品30から後方に又は挿入端36から離れて分離するのを抑えることができる。これに加えて、又はこれとは別に、後端40は、後端40に向かって又は後方に、或いは挿入端36から離れる方に面する第1の側面52の結合面68に係合して、シール部品32がU字型ベースクリップ部品30から後方に又は挿入方向から離れて分離するのを抑える、外向きに広がるフランジ40を形成することもできる。
【0022】
出荷構成では、シール部品32及びU字型ベースクリップ部品30が互いに分離するのを抑えるように、一対の開口保持アーム42をシール部品32に対して付勢することができる。これに加えて、又はこれとは別に、一対の開口保持アーム42は、シール部品32がU字型ベースクリップ部品30から挿入方向に又は挿入端36に向かって分離するのを抑えることもできる。例えば、各開口保持アーム42の自由遠位端70は、出荷構成においてU字型ベースクリップ部品30の挿入端36の方に面する中央壁46の表面72に隣接して位置することができる。凹部74は、出荷構成においてU字型ベースクリップ部品30の挿入端36の方に面するシール部品32の中央壁46の表面72を提供することができる。
【0023】
本例のように、シール部品は、中央横断面を中心に対称であることができる。このような中央横断面は、第1部品用環状シール50と第2部品用環状シール54との間に広がる。例えば、中央横断面は、一体成形部品60の第1部品用環状シール50と第2部品用環状シール54との間の外側周囲に延びる環状凹部58の中央に広がることができる。同様に、中央横断面は、中央壁46の第1の側面52と第2の側面56との中央に広がることができる。
【0024】
二元部品シールファスナ20は、第1部品22が第2部品26に結合される
図6及び
図7に示すような結合構成を有する結合アセンブリ80のサブアセンブリ又は一部とすることができる。この結合構成では、U字型ベースクリップ部品30がシール部品32のクリップ開口48及び第2部品26の結合開口28を貫通して、開口保持アーム42が、第2部品用環状シール54を結合開口28の周囲の第2部品26のシール面76に接触させて保持することができる。結合リブ24がリブ収容キャビティ38内に延び、リブ結合アーム44が、第1部品用環状シール50を結合リブ24の周囲の第1部品22のシール面78に接触させて保持することができる。この結果、第2部品26の結合開口28及びシール部品32のクリップ開口48の両方の周囲で第1部品シール面78及び第2部品シール面76を共にシールすることができる。
【0025】
これに加えて、又はこれとは別に、結合構成では、開口保持アーム42が、第2部品26の結合開口28の周辺部に係合する結果としてシール部品32から離間することができる。従って、シール部品32及びU字型ベースクリップ部品30は、開口保持アーム42が第2部品26に対して付勢されることによってシール部品32から離間するようになる結合構成で第1部品22を第2部品26に結合するように設計することができる。
【0026】
本明細書では、
図8~
図14を参照しながら、本開示による結合アセンブリにおいて、結合リブ24を有する第1部品22と結合開口28を有する第2部品26とを結合するように設計された二元部品シールファスナ20の別の例について説明する。本明細書では、本開示の様々な実施形態例の各々における対応する要素又は特徴の識別及び説明に、たとえこれらの対応する要素又は特徴が同一ではない場合でも同じ参照番号を使用する。また、本明細書では、不要な反復を削減又は回避するために、既に行った様々な対応する要素又は特徴の説明について、これらの要素又は特徴の他の実施形態例への適用性にかかわらず繰り返さない場合がある。
【0027】
本例のように、第1部品用環状シール50及び第2部品用環状シール54は、いずれもシール材で形成された(
図11の関連する平行線模様で示すような)一体成形部品60の一部とすることができる。一体成形部品60の第1部品用環状シール50と第2部品用環状シール54との間の外側周囲には、環状凹部58が延びることができる。対照的に、中央壁46は、一体成形部品60からの分離要素82とすることができ、シール材よりも硬いプラスチック材料などの材料で形成することができる。これらの2つの要素60及び82は、単一ユニットに一体化してシール部品32を形成することができる。例えば、シール部品32は、ツーショット成形プロセス(two-shot molding process)の一部として形成することができる。このようなプロセスでは、最初のショットで中央壁46を含むプラスチック要素82を成形した後に、プラスチック要素82上にシール要素60をオーバーモールド加工することができる。
【0028】
一般に、シール部品32及びU字型ベースクリップ部品30は、実質的に本明細書で上述したような
図9~
図12に示す出荷構成で共に結合することができる。同様に、二元部品シールファスナ20は、実質的に本明細書で上述したような、第1部品22が第2部品26に結合される
図13及び
図14に示すような結合構成を有する結合アセンブリ80のサブアセンブリ又は一部とすることができる。
【0029】
以上、例示及び説明を目的として実施形態の説明を行った。完全であること、又は本開示を限定することは意図していない。一般に、特定の実施形態の個々の要素又は特徴はその特定の実施形態に限定されず、適用可能な場合には置き換えが可能であり、たとえ具体的に図示又は説明していなくても、選択された実施形態において使用することができる。これらの要素又は特徴は、多くの方法で変更することもできる。このような変更は、本開示からの逸脱とみなすべきではなく、本開示の範囲には全てのこのような修正が含まれるように意図される。