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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】半導体装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/338 20060101AFI20240716BHJP
   H01L 29/778 20060101ALI20240716BHJP
   H01L 29/812 20060101ALI20240716BHJP
   H01L 29/41 20060101ALI20240716BHJP
   H01L 21/28 20060101ALI20240716BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240716BHJP
   H01L 29/78 20060101ALI20240716BHJP
【FI】
H01L29/80 H
H01L29/44 Y
H01L21/28 301B
H01L29/78 301B
H01L29/78 301V
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2021115503
(22)【出願日】2021-07-13
(65)【公開番号】P2022111974
(43)【公開日】2022-08-01
【審査請求日】2023-03-13
(31)【優先権主張番号】P 2021006881
(32)【優先日】2021-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】梶原 瑛祐
(72)【発明者】
【氏名】大野 浩志
(72)【発明者】
【氏名】加藤 大望
(72)【発明者】
【氏名】向井 章
(72)【発明者】
【氏名】蔵口 雅彦
【審査官】恩田 和彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-045174(JP,A)
【文献】特開2016-086125(JP,A)
【文献】特表2011-529639(JP,A)
【文献】特開2020-150141(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/778
H01L 29/78
H01L 21/338
H01L 29/41
H01L 21/28
H01L 21/336
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極と、
第2電極であって、前記第1電極から前記第2電極への方向は、第1方向に沿う、前記第2電極と、
第1電極部分を含む第3電極であって、前記第1電極部分の前記第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における位置と、前記第2電極の前記第1方向における位置と、の間にある、前記第3電極と、
Alx1Ga1-x1N(0≦x1<1)を含む第1半導体領域であって、前記第1半導体領域は、第1部分領域、第2部分領域、第3部分領域、第4部分領域及び第5部分領域を含み、前記第1部分領域から前記第1電極への方向は、前記第1方向と交差する第2方向に沿い、前記第2部分領域から前記第2電極への方向は、前記第2方向に沿い、前記第3部分領域から前記第1電極部分への方向は、前記第2方向に沿い、前記第4部分領域は前記第1方向において前記第1部分領域と前記第3部分領域との間にあり、前記第5部分領域は前記第1方向において前記第3部分領域と前記第2部分領域との間にある、前記第1半導体領域と、
Alx2Ga1-x2N(x1<x2≦1)を含む第2半導体領域であって、前記第2半導体領域は、第1半導体部分及び第2半導体部分を含み、前記第4部分領域から前記第1半導体部分への方向は、前記第2方向に沿い、前記第5部分領域から前記第2半導体部分への方向は、前記第2方向に沿う、前記第2半導体領域と、
シリコン及びアルミニウムの少なくともいずれかと酸素とを含む第1絶縁部材であって、前記第1絶縁部材は、第1絶縁部分を含み、前記第1絶縁部分は、前記第3部分領域と前記第1電極部分との間にある、前記第1絶縁部材と、
シリコン及び窒素を含む第2絶縁部材であって、前記第2絶縁部材は、第1絶縁領域及び第2絶縁領域を含み、前記第1絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における前記位置と、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、前記第2絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1絶縁領域の前記第1方向における前記位置と、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、前記第1半導体部分は、前記第4部分領域と前記第1絶縁領域との間、及び、前記第4部分領域と前記第2絶縁領域との間にあり、前記第2絶縁領域は、前記第1絶縁領域における第1窒素濃度よりも高い第2窒素濃度、前記第1絶縁領域における第1水素濃度よりも低い第2水素濃度、及び、前記第1絶縁領域における第1密度よりも高い第2密度の少なくともいずれかを有する、前記第2絶縁部材と、
を備え
前記第2絶縁部材は、第3絶縁領域及び第4絶縁領域を含み、
前記第3絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、前記第2電極の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、
前記第4絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第3絶縁領域の前記第1方向における前記位置と、前記第2電極の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、
前記第2半導体部分は、前記第5部分領域と前記第3絶縁領域との間、及び、前記第5部分領域と前記第4絶縁領域との間にあり、
前記第3絶縁領域は、前記第4絶縁領域における第4窒素濃度よりも高い第3窒素濃度、前記第4絶縁領域における第4水素濃度よりも低い第3水素濃度、及び、前記第4絶縁領域における第4密度よりも高い第3密度の少なくともいずれかを有し、
前記第2絶縁部材は、第6絶縁領域をさらに含み、
前記第4絶縁領域は、前記第2半導体部分と前記第6絶縁領域との間にあり、
前記第6絶縁領域は、前記第3窒素濃度よりも低い第6窒素濃度、前記第3水素濃度よりも高い第6水素濃度、及び、前記第3密度よりも低い第6密度の少なくともいずれかを有する、半導体装置。
【請求項2】
第1電極と、
第2電極であって、前記第1電極から前記第2電極への方向は、第1方向に沿う、前記第2電極と、
第1電極部分を含む第3電極であって、前記第1電極部分の前記第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における位置と、前記第2電極の前記第1方向における位置と、の間にある、前記第3電極と、
Alx1Ga1-x1N(0≦x1<1)を含む第1半導体領域であって、前記第1半導体領域は、第1部分領域、第2部分領域、第3部分領域、第4部分領域及び第5部分領域を含み、前記第1部分領域から前記第1電極への方向は、前記第1方向と交差する第2方向に沿い、前記第2部分領域から前記第2電極への方向は、前記第2方向に沿い、前記第3部分領域から前記第1電極部分への方向は、前記第2方向に沿い、前記第4部分領域は前記第1方向において前記第1部分領域と前記第3部分領域との間にあり、前記第5部分領域は前記第1方向において前記第3部分領域と前記第2部分領域との間にある、前記第1半導体領域と、
Alx2Ga1-x2N(x1<x2≦1)を含む第2半導体領域であって、前記第2半導体領域は、第1半導体部分及び第2半導体部分を含み、前記第4部分領域から前記第1半導体部分への方向は、前記第2方向に沿い、前記第5部分領域から前記第2半導体部分への方向は、前記第2方向に沿う、前記第2半導体領域と、
シリコン及びアルミニウムの少なくともいずれかと酸素とを含む第1絶縁部材であって、前記第1絶縁部材は、第1絶縁部分を含み、前記第1絶縁部分は、前記第3部分領域と前記第1電極部分との間にある、前記第1絶縁部材と、
シリコン及び窒素を含む第2絶縁部材であって、前記第2絶縁部材は、第1絶縁領域及び第2絶縁領域を含み、前記第1絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における前記位置と、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、前記第2絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1絶縁領域の前記第1方向における前記位置と、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、前記第1半導体部分は、前記第4部分領域と前記第1絶縁領域との間、及び、前記第4部分領域と前記第2絶縁領域との間にあり、前記第2絶縁領域は、前記第1絶縁領域における第1窒素濃度よりも高い第2窒素濃度、前記第1絶縁領域における第1水素濃度よりも低い第2水素濃度、及び、前記第1絶縁領域における第1密度よりも高い第2密度の少なくともいずれかを有する、前記第2絶縁部材と、
を備え
前記第2絶縁部材は、第5絶縁領域をさらに含み、
前記第1絶縁領域は、前記第1半導体部分と前記第5絶縁領域との間にあり、
前記第5絶縁領域は、前記第1窒素濃度よりも高い第5窒素濃度、前記第1水素濃度よりも低い第5水素濃度、及び、前記第1密度よりも高い第5密度の少なくともいずれかを有する、半導体装置。
【請求項3】
第1電極と、
第2電極であって、前記第1電極から前記第2電極への方向は、第1方向に沿う、前記第2電極と、
第1電極部分を含む第3電極であって、前記第1電極部分の前記第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における位置と、前記第2電極の前記第1方向における位置と、の間にある、前記第3電極と、
Alx1Ga1-x1N(0≦x1<1)を含む第1半導体領域であって、前記第1半導体領域は、第1部分領域、第2部分領域、第3部分領域、第4部分領域及び第5部分領域を含み、前記第1部分領域から前記第1電極への方向は、前記第1方向と交差する第2方向に沿い、前記第2部分領域から前記第2電極への方向は、前記第2方向に沿い、前記第3部分領域から前記第1電極部分への方向は、前記第2方向に沿い、前記第4部分領域は前記第1方向において前記第1部分領域と前記第3部分領域との間にあり、前記第5部分領域は前記第1方向において前記第3部分領域と前記第2部分領域との間にある、前記第1半導体領域と、
Alx2Ga1-x2N(x1<x2≦1)を含む第2半導体領域であって、前記第2半導体領域は、第1半導体部分及び第2半導体部分を含み、前記第4部分領域から前記第1半導体部分への方向は、前記第2方向に沿い、前記第5部分領域から前記第2半導体部分への方向は、前記第2方向に沿う、前記第2半導体領域と、
シリコン及びアルミニウムの少なくともいずれかと酸素とを含む第1絶縁部材であって、前記第1絶縁部材は、第1絶縁部分を含み、前記第1絶縁部分は、前記第3部分領域と前記第1電極部分との間にある、前記第1絶縁部材と、
シリコン及び窒素を含む第2絶縁部材であって、前記第2絶縁部材は、第1絶縁領域及び第2絶縁領域を含み、前記第1絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における前記位置と、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、前記第2絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1絶縁領域の前記第1方向における前記位置と、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、前記第1半導体部分は、前記第4部分領域と前記第1絶縁領域との間、及び、前記第4部分領域と前記第2絶縁領域との間にあり、前記第2絶縁領域は、前記第1絶縁領域における第1窒素濃度よりも高い第2窒素濃度、前記第1絶縁領域における第1水素濃度よりも低い第2水素濃度、及び、前記第1絶縁領域における第1密度よりも高い第2密度の少なくともいずれかを有する、前記第2絶縁部材と、
を備え
前記第3電極は、第2電極部分をさらに含み、
前記第1半導体部分の一部は、前記第4部分領域と前記第2電極部分との間にあり、
前記第2絶縁領域の少なくとも一部は、前記第1半導体部分の前記一部と、前記第2電極部分との間にあり、
前記第1絶縁領域の少なくとも一部は、前記第1半導体部分の前記一部と、前記第2電極部分との間にある、半導体装置。
【請求項4】
第1電極と、
第2電極であって、前記第1電極から前記第2電極への方向は、第1方向に沿う、前記第2電極と、
第1電極部分を含む第3電極であって、前記第1電極部分の前記第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における位置と、前記第2電極の前記第1方向における位置と、の間にある、前記第3電極と、
Alx1Ga1-x1N(0≦x1<1)を含む第1半導体領域であって、前記第1半導体領域は、第1部分領域、第2部分領域、第3部分領域、第4部分領域及び第5部分領域を含み、前記第1部分領域から前記第1電極への方向は、前記第1方向と交差する第2方向に沿い、前記第2部分領域から前記第2電極への方向は、前記第2方向に沿い、前記第3部分領域から前記第1電極部分への方向は、前記第2方向に沿い、前記第4部分領域は前記第1方向において前記第1部分領域と前記第3部分領域との間にあり、前記第5部分領域は前記第1方向において前記第3部分領域と前記第2部分領域との間にある、前記第1半導体領域と、
Alx2Ga1-x2N(x1<x2≦1)を含む第2半導体領域であって、前記第2半導体領域は、第1半導体部分及び第2半導体部分を含み、前記第4部分領域から前記第1半導体部分への方向は、前記第2方向に沿い、前記第5部分領域から前記第2半導体部分への方向は、前記第2方向に沿う、前記第2半導体領域と、
シリコン及びアルミニウムの少なくともいずれかと酸素とを含む第1絶縁部材であって、前記第1絶縁部材は、第1絶縁部分を含み、前記第1絶縁部分は、前記第3部分領域と前記第1電極部分との間にある、前記第1絶縁部材と、
シリコン及び窒素を含む第2絶縁部材であって、前記第2絶縁部材は、第1絶縁領域及び第2絶縁領域を含み、前記第1絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における前記位置と、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、前記第2絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1絶縁領域の前記第1方向における前記位置と、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、前記第1半導体部分は、前記第4部分領域と前記第1絶縁領域との間、及び、前記第4部分領域と前記第2絶縁領域との間にあり、前記第2絶縁領域は、前記第1絶縁領域における第1窒素濃度よりも高い第2窒素濃度、前記第1絶縁領域における第1水素濃度よりも低い第2水素濃度、及び、前記第1絶縁領域における第1密度よりも高い第2密度の少なくともいずれかを有する、前記第2絶縁部材と、
を備え
前記第2絶縁部材は、第7絶縁領域をさらに含み、
前記第7絶縁領域の少なくとも一部は、前記第1方向において前記第1絶縁領域と前記第2絶縁領域との間にあり、
前記第7絶縁領域は、前記第1窒素濃度と前記第2窒素濃度との間の第7窒素濃度、前記第1水素濃度と前記第2水素濃度との間の第7水素濃度、及び、前記第1密度と前記第2密度との間の第7密度の少なくともいずれかを有する、半導体装置。
【請求項5】
前記第2絶縁部材は、第3絶縁領域及び第4絶縁領域を含み、
前記第3絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、前記第2電極の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、
前記第4絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第3絶縁領域の前記第1方向における前記位置と、前記第2電極の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、
前記第2半導体部分は、前記第5部分領域と前記第3絶縁領域との間、及び、前記第5部分領域と前記第4絶縁領域との間にあり、
前記第3絶縁領域は、前記第4絶縁領域における第4窒素濃度よりも高い第3窒素濃度、前記第4絶縁領域における第4水素濃度よりも低い第3水素濃度、及び、前記第4絶縁領域における第4密度よりも高い第3密度の少なくともいずれかを有する、請求項2~4のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第3絶縁領域におけるシリコンの濃度の窒素の濃度に対する比は、0.75よりも低い、請求項1または5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第4絶縁領域におけるシリコンの濃度の窒素の濃度に対する比は、0.75よりも高い、請求項1、5、6のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第3絶縁領域の前記第2方向に沿う第3厚さは、前記第4絶縁領域の前記第2方向に沿う第4厚さよりも薄い、請求項1、5~7のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第3電極は、第3電極部分をさらに含み、
前記第2半導体部分の一部は、前記第5部分領域と前記第3電極部分との間にあり、
前記第3絶縁領域の少なくとも一部は、前記第2半導体部分の前記一部と、前記第3電極部分との間にある、請求項1、5~8のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第2絶縁領域におけるシリコンの濃度の窒素の濃度に対する比は、0.75よりも低い、請求項1~のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第1絶縁領域におけるシリコンの濃度の窒素の濃度に対する比は、0.75よりも高い、請求項1~10のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項12】
前記第2絶縁領域の前記第2方向に沿う第2厚さは、前記第1絶縁領域の前記第2方向に沿う第1厚さよりも薄い、請求項1~11のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項13】
前記第2厚さの前記第1厚さに対する比は、0.5以下である、請求項1記載の半導体装置。
【請求項14】
第1導電部材と、
第3絶縁部材と、
をさらに備え、
前記第1絶縁領域の少なくとも一部は、前記第1半導体部分と前記第1導電部材と、の間にあり、
前記第3絶縁部材の少なくとも一部は、前記第1絶縁部材の前記少なくとも一部と前記第1導電部材と、の間にあり、
前記第1導電部材は、前記第2電極及び前記第3電極のいずれかと電気的に接続された、または、前記第2電極及び前記第3電極の前記いずれかと電気的に接続されることが可能である、請求項1または1に記載の半導体装置。
【請求項15】
第1電極と、
第2電極であって、前記第1電極から前記第2電極への方向は、第1方向に沿う、前記第2電極と、
第1電極部分を含む第3電極であって、前記第1電極部分の前記第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における位置と、前記第2電極の前記第1方向における位置と、の間にある、前記第3電極と、
Alx1Ga1-x1N(0≦x1<1)を含む第1半導体領域であって、前記第1半導体領域は、第1部分領域、第2部分領域、第3部分領域、第4部分領域及び第5部分領域を含み、前記第1部分領域から前記第1電極への方向は、前記第1方向と交差する第2方向に沿い、前記第2部分領域から前記第2電極への方向は、前記第2方向に沿い、前記第3部分領域から前記第1電極部分への方向は、前記第2方向に沿い、前記第4部分領域は前記第1方向において前記第1部分領域と前記第3部分領域との間にあり、前記第5部分領域は前記第1方向において前記第3部分領域と前記第2部分領域との間にある、前記第1半導体領域と、
Alx2Ga1-x2N(x1<x2≦1)を含む第2半導体領域であって、前記第2半導体領域は、第1半導体部分及び第2半導体部分を含み、前記第4部分領域から前記第1半導体部分への方向は、前記第2方向に沿い、前記第5部分領域から前記第2半導体部分への方向は、前記第2方向に沿う、前記第2半導体領域と、
シリコン及びアルミニウムの少なくともいずれかと酸素とを含む第1絶縁部材であって、前記第1絶縁部材は、第1絶縁部分を含み、前記第1絶縁部分は、前記第3部分領域と前記第1電極部分との間にある、前記第1絶縁部材と、
シリコン及び窒素を含む第2絶縁部材であって、前記第2絶縁部材は、第1絶縁領域及び第2絶縁領域を含み、前記第1絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における前記位置と、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、前記第2絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1絶縁領域の前記第1方向における前記位置と、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、の間にあり、前記第1半導体部分は、前記第4部分領域と前記第1絶縁領域との間、及び、前記第4部分領域と前記第2絶縁領域との間にあり、前記第2絶縁領域は、前記第1絶縁領域における第1窒素濃度よりも高い第2窒素濃度、及び、前記第1絶縁領域における第1水素濃度よりも低い第2水素濃度を有する、前記第2絶縁部材と、
を備えた半導体装置。
【請求項16】
Alx3Ga1-x3N(x2<x3≦1)を含む窒化物部材をさらに備え、
前記窒化物部材の少なくとも一部は前記第3部分領域と前記第1絶縁部分との間にある、請求項1~1のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項17】
前記第1電極部分の少なくとも一部は、前記第1方向において、前記第1半導体部分と前記第2半導体部分との間にある、請求項1~1のいずれか1つに記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、トランジスタなどの半導体装置において、特性の向上が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-150141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、特性を向上可能な半導体装置及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によれば、半導体装置は、第1電極、第2電極、第3電極、第1半導体領域、第2半導体領域、第1絶縁部材及び第2絶縁部材を含む。前記第1電極から前記第2電極への方向は、第1方向に沿う。前記第3電極は、第1電極部分を含む。前記第1電極部分の第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における位置と、前記第2電極の前記第1方向における位置と、の間にある。前記第1半導体領域は、Alx1Ga1-x1N(0≦x1<1)を含む。前記第1半導体領域は、第1部分領域、第2部分領域、第3部分領域、第4部分領域及び第5部分領域を含む。前記第1部分領域から前記第1電極への方向は、第1方向と交差する第2方向に沿う。前記第2部分領域から前記第2電極への方向は、前記第2方向に沿う。前記第3部分領域から前記第1電極部分への方向は、前記第2方向に沿う。前記第4部分領域は前記第1方向において前記第1部分領域と前記第3部分領域との間にある。前記第5部分領域は前記第1方向において前記第3部分領域と前記第2部分領域との間にある。前記第2半導体領域は、Alx2Ga1-x2N(x1<x2≦1)を含む。前記第2半導体領域は、第1半導体部分及び第2半導体部分を含む。前記第4部分領域から前記第1半導体部分への方向は、前記第2方向に沿う。前記第5部分領域から前記第2半導体部分への方向は、前記第2方向に沿う。前記第1絶縁部材は、シリコン及びアルミニウムの少なくともいずれかと酸素とを含む。前記第1絶縁部材は、第1絶縁部分を含む。前記第1絶縁部分は、前記第3部分領域と前記第1電極部分との間にある。前記第2絶縁部材は、シリコン及び窒素を含む。前記第2絶縁部材は、第1絶縁領域及び第2絶縁領域を含む。前記第1絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における前記位置と、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、の間にある。前記第2絶縁領域の前記第1方向における位置は、前記第1絶縁領域の前記第1方向における前記位置と、前記第1電極部分の前記第1方向における前記位置と、の間にある。前記第1半導体部分は、前記第4部分領域と前記第1絶縁領域との間、及び、前記第4部分領域と前記第2絶縁領域との間にある。前記第2絶縁領域は、前記第1絶縁領域における第1窒素濃度よりも高い第2窒素濃度、前記第1絶縁領域における第1水素濃度よりも低い第2水素濃度、及び、前記第1絶縁領域における第1密度よりも高い第2密度の少なくともいずれかを有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図2図2は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図3図3(a)及び図3(b)は、半導体装置の特性を例示するグラフ図である。
図4図4は、半導体装置の特性を例示するグラフ図である。
図5図5は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図6図6は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図7図7は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図8図8は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図9図9は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図10図10(a)~図10(d)は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
図11図11(a)~図11(d)は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図1に示すように、実施形態に係る半導体装置110は、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1絶縁部材41、及び、第2絶縁部材42を含む。
【0009】
第1電極51から第2電極52への方向は、第1方向に沿う。第1方向をX軸方向とする。X軸方向に対して垂直な1つの方向をZ軸方向とする。X軸方向及びZ軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
【0010】
第3電極53は、第1電極部分53aを含む。第1電極部分53aの第1方向(X軸方向)における位置は、第1電極51の第1方向における位置と、第2電極52の第1方向における位置と、の間にある。
【0011】
第1半導体領域10は、Alx1Ga1-x1N(0≦x1<1)を含む。組成比x1は、例えば、0以上0.1未満である。第1半導体領域10は、例えばGaNを含む。
【0012】
第1半導体領域10は、第1部分領域11、第2部分領域12、第3部分領域13、第4部分領域14及び第5部分領域15を含む。第1部分領域11から第1電極51への方向は、第1方向と交差する第2方向に沿う。第2方向は、例えば、Z軸方向である。第2部分領域12から第2電極52への方向は、第2方向に沿う。第3部分領域13から第1電極部分53aへの方向は、第2方向に沿う。第4部分領域14は、第1方向(X軸方向)において第1部分領域11と第3部分領域13との間にある。第5部分領域15は、第1方向において第3部分領域13と第2部分領域12との間にある。
【0013】
第2半導体領域20は、Alx2Ga1-x2N(x1<x2≦1)を含む。組成比x2は、例えば、0.1以上0.35以下である。第2半導体領域20は、例えば、AlGaNである。第1半導体領域10と第2半導体領域20との間に、AlNを含む領域が設けられても良い。AlNを含む領域の厚さ(Z軸方向の長さ)は、例えば、1.5nm以下である。
【0014】
第2半導体領域20は、第1半導体部分21及び第2半導体部分22を含む。第4部分領域14から第1半導体部分21への方向は、第2方向(例えばZ軸方向)に沿う。第5部分領域15から第2半導体部分22への方向は、第2方向に沿う。
【0015】
この例では、半導体装置110は、基体18s及び窒化物層18bを含む。基体18sは、例えば、基板で良い。基体18sは、例えば、シリコン基板などで良い。基体18sの上に、窒化物層18bが設けられる。窒化物層18bの上に第1半導体領域10が設けられる。第1半導体領域10の上に第2半導体領域20が設けられる。窒化物層18bは、例えば、バッファ層である。窒化物層18bは、Al、Ga及び窒素を含む。第1半導体領域10及び第2半導体領域20は、例えば、半導体部材10Mに含まれる。
【0016】
第1絶縁部材41は、シリコン及びアルミニウムの少なくともいずれかと、酸素と、を含む。第1絶縁部材41は、例えば、SiO、Al、または、AlSiOを含む。第1絶縁部材41は、窒素を含んでも良い。第1絶縁部材41は、AlONまたはSiONを含んでも良い。第1絶縁部材41の厚さは、例えば、20nm以上150nm以下である。このような厚さにより、高い絶縁耐圧と、低いチャネル抵抗と、が得られる。
【0017】
第1絶縁部材41は、第1絶縁部分41aを含む。第1絶縁部分41aは、第3部分領域13と第1電極部分53aとの間にある。
【0018】
第2絶縁部材42は、シリコン及び窒素を含む。第2絶縁部材42における窒素の濃度は、第1絶縁部材41における窒素の濃度よりも高い。第1絶縁部材41における酸素の濃度は、第2絶縁部材42における酸素の濃度よりも高い。
【0019】
第2絶縁部材42は、第1絶縁領域42a及び第2絶縁領域42bを含む。第1絶縁領域42aの第1方向(X軸方向)における位置は、第1電極51の第1方向における位置と、第1電極部分53aの第1方向における位置と、の間にある。第2絶縁領域42bの第1方向における位置は、第1絶縁領域42aの第1方向における位置と、第1電極部分53aの第1方向における位置と、の間にある。第1半導体部分21は、第4部分領域14と第1絶縁領域42aとの間、及び、第4部分領域14と第2絶縁領域42bとの間にある。
【0020】
例えば、第1電極51と第1電極部分53aとの間の距離は、第1電極部分53aと第2電極52との間の距離よりも長い。
【0021】
第1電極51は、例えば、第1部分領域11及び第1半導体部分21の少なくともいずれかと電気的に接続される。第2電極52は、例えば、第2部分領域12及び第2半導体部分22の少なくともいずれかと電気的に接続される。
【0022】
第1電極51と第2電極52との間に流れる電流は、第3電極53の電位により制御できる。第3電極53の電位は、例えば、第2電極52の電位を基準にした電位である。第1電極51は、例えば、ドレイン電極である。第2電極52は、例えば、ソース電極である。第3電極53は、例えば、ゲート電極である。第1絶縁部分41aは、例えば、ゲート絶縁膜として機能する。
【0023】
例えば、半導体装置110は、トランジスタである。第1半導体領域10の第2半導体領域20に対向する部分にキャリア領域(例えば2次元電子ガス)が形成される。半導体装置110は、例えば、HEMT(High Electron Mobility Transistor)である。
【0024】
実施形態において、例えば、第2絶縁領域42bの材料は、第1絶縁領域42aの材料とは異なる。実施形態において、第2絶縁領域42bは、第1絶縁領域42aにおける第1窒素濃度よりも高い第2窒素濃度、第1絶縁領域42aにおける第1水素濃度よりも低い第2水素濃度、及び、第1絶縁領域42aにおける第1密度よりも高い第2密度の少なくともいずれかを有する。このような第2絶縁部材42により、例えば、しきい値電圧の変動を抑制できる。しきい値電圧が安定化できる。例えば、電流コラプスが抑制できる。例えば、高い耐圧が得られる。
【0025】
例えば、第3電極53に近い第2絶縁領域42bにおける第2窒素濃度は、第1絶縁領域42aにおける第1窒素濃度よりも高い。これにより、高い耐圧が得やすい。例えば、第3電極53に近い第2絶縁領域42bにおける第2水素濃度は、第1絶縁領域42aにおける第1水素濃度よりも低い。これにより、高い耐圧が得やすい。例えば、第3電極53に近い第2絶縁領域42bにおける第2密度は、第1絶縁領域42aにおける第1密度よりも高い。これにより、高い耐圧が得やすい。実施形態によれば、特性を向上可能な半導体装置を提供できる。
【0026】
例えば、第1電極51に近い第1絶縁領域42aにおける第1窒素濃度は、第2絶縁領域42bにおける第2窒素濃度よりも低い。これにより、電流コラプスが抑制し易い。例えば、第1電極51に近い第1絶縁領域42aにおける第1水素濃度は、第2絶縁領域42bにおける第2水素濃度よりも高い。これにより、電流コラプスが抑制し易い。例えば、第1電極51に近い第1絶縁領域42aにおける第1密度は、第2絶縁領域42bにおける第2密度よりも低い。これにより、電流コラプスが抑制し易い。実施形態によれば、特性を向上可能な半導体装置を提供できる。
【0027】
例えば、第2絶縁領域42bにおけるシリコンの濃度の窒素の濃度に対する比は、0.75よりも低い。第2絶縁領域42bは、例えば窒素リッチの窒化シリコンである。
【0028】
例えば、第1絶縁領域42aにおけるシリコンの濃度の窒素の濃度に対する比は、0.75よりも高い。第1絶縁領域42aは、例えば、シリコンリッチな窒化シリコンである。
【0029】
1つの例において、このような第2絶縁部材42は、第2絶縁部材42の形成時に、第1絶縁領域42aとなる膜と、第2絶縁領域42bとなる膜と、を別に形成することで得られる。
【0030】
実施形態において、第1絶縁領域42aと第2絶縁領域42bとの間の境界は、明確でも、不明確でも良い。後述するように、これらの絶縁領域の間に中間的な特性の領域が設けられても良い。
【0031】
図1に示すように、第2絶縁部材42は、第3絶縁領域42c及び第4絶縁領域42dを含んでも良い。第3絶縁領域42cの第1方向(X軸方向)における位置は、第1電極部分53aの第1方向における位置と、第2電極52の第1方向における位置と、の間にある。第4絶縁領域42dの第1方向における位置は、第3絶縁領域42cの第1方向における位置と、第2電極52の第1方向における位置と、の間にある。第2半導体部分22は、第5部分領域15と第3絶縁領域42cとの間、及び、第5部分領域15と第4絶縁領域42dとの間にある。
【0032】
第3絶縁領域42cは、第4絶縁領域42dにおける第4窒素濃度よりも高い第3窒素濃度、第4絶縁領域42dにおける第4水素濃度よりも低い第3水素濃度、及び、第4絶縁領域42dにおける第4密度よりも高い第3密度の少なくともいずれかを有する。このような第3絶縁領域42cにより、高い耐圧が得やすい。例えば、ゲートリーク電流が低減できる。
【0033】
例えば、第3絶縁領域42cの材料は、第2絶縁領域42bの材料と実質的に同じで良い。第4絶縁領域42dの材料は、第1絶縁領域42aの材料と実質的に同じで良い。
【0034】
例えば、第3絶縁領域42cにおけるシリコンの濃度の窒素の濃度に対する比は、0.75よりも低い。例えば、第4絶縁領域42dにおけるシリコンの濃度の窒素の濃度に対する比は、0.75よりも高い。
【0035】
図1に示すように、この例では、第1電極部分53aの少なくとも一部は、第1方向(X軸方向)において、第1半導体部分21と第2半導体部分22との間にある。例えば、第1電極部分53aの少なくとも一部は、第1方向において、第4部分領域14と第5部分領域15との間にある。第3電極53は、例えば、トレンチ型ゲート電極である。例えば、高いしきい値電圧が得易い。例えば、ノーマリオフの特性が得られる。
【0036】
この例では、第3電極53は、第2電極部分53bをさらに含む。第1半導体部分21の一部は、第4部分領域14と第2電極部分53bとの間にある。第2電極部分53bは、例えば庇部である。第2絶縁領域42bの少なくとも一部は、第1半導体部分21の一部と、第2電極部分53bとの間にある。
【0037】
この例では、第3電極53は、第3電極部分53cをさらに含む。第2半導体部分22の一部は、第5部分領域15と第3電極部分53cとの間にある。第3電極部分53cは、例えば庇部である。第3絶縁領域42cの少なくとも一部は、第2半導体部分22の一部と、第3電極部分53cとの間にある。
【0038】
第2電極部分53b及び第3電極部分53cが設けられることで、例えば、第3電極53において、低い電気抵抗が得られる。このような庇部が設けられる場合に、上記のような第2絶縁領域42a及び第3絶縁領域42cが設けられることで、高い耐圧と、安定したしきい値電圧と、が得やすい。
【0039】
図1に示すように、第1絶縁部材41は、第2絶縁部分41b及び第3絶縁部分41cを含む。第2絶縁部分41bは、第1半導体部分21と第1電極部分53aとの間にある。第3絶縁部分41cは、第1電極部分53aと第2半導体部分22との間にある。
【0040】
図1に示すように、第1絶縁部材41は、第4絶縁部分41d及び第5絶縁部分41eを含んでも良い。例えば、第1絶縁領域42aは、第1半導体部分21と第4絶縁部分41dとの間にある。第4絶縁領域42dは、第2半導体部分22と第5絶縁部分41eとの間にある。
【0041】
図1に示すように、この例では、半導体装置110は、窒化物部材30をさらに含む。窒化物部材30は、Alx3Ga1-x3N(x2<x3≦1)を含む。組成比x3は、例えば、0.8以上1以下である。窒化物部材30は、例えば、AlNである。窒化物部材30の少なくとも一部は、第3部分領域13と第1絶縁部分41aとの間にある。窒化物部材30が設けられることで、より高い電子移動度が得られる。例えば、より低いオン抵抗が得られる。窒化物部材30の厚さは、例えば、1.5nm以上10nm以下である。窒化物部材30の厚さが1.5nm以上であることで、例えば、高いチャネル移動度が得られる。窒化物部材30の厚さが10nm以下であることで、例えば、窒化物部材30が安定になり、ゲートリーク電流が抑制される。
【0042】
窒化物部材30の一部は、例えば、第4部分領域14と第1電極部分53aとの間に設けられて良い。窒化物部材30の一部は、例えば、第1電極部分53aと第5部分領域15との間に設けられて良い。窒化物部材30の一部は、例えば、第1半導体部分21と第1電極部分53aとの間に設けられて良い。窒化物部材30の一部は、例えば、第2電極部分53aと第2半導体部分22との間に設けられて良い。
【0043】
例えば、第1絶縁領域42aは、第1半導体部分21と窒化物部材30の一部との間に設けられて良い。第2絶縁領域42bは、第1半導体部分21と窒化物部材30の一部との間に設けられて良い。第3絶縁領域42cは、第2半導体部分22と窒化物部材30の一部との間に設けられて良い。第4絶縁領域42dは、第2半導体部分22と窒化物部材30の一部との間に設けられて良い。
【0044】
図2は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図2に示すように、実施形態に係る半導体装置111も、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1絶縁部材41、及び、第2絶縁部材42を含む。半導体装置111においては、第1絶縁領域42aの厚さが、第2絶縁領域42bの厚さと異なり、第4絶縁領域42dの厚さが、第3絶縁領域42cの厚さと異なる。半導体装置111におけるこれ以外の構成は、半導体装置110における構成と同様で良い。
【0045】
図1に示すように、第1絶縁領域42aの第2方向(Z軸方向)に沿う厚さを第1厚さt1とする。第2絶縁領域42bの第2方向に沿う厚さを第2厚さt2とする。第3絶縁領域42cの第2方向に沿う厚さを第3厚さt3とする。第4絶縁領域42dの第2方向に沿う厚さを第4厚さt4とする。この例では、第2厚さt2は、第1厚さt1よりも薄い。第3厚さt3は、第4厚さt4よりも薄い。第3厚さt3は、第2厚さt2と実質的に同じでよい。第4厚さt4は、第1厚さt1と実質的に同じで良い。
【0046】
第2厚さt2が薄いことで、しきい値電圧の変動がより抑制できる。第3厚さt3が薄いことで、しきい値電圧の変動がより抑制できる。
【0047】
例えば、第2厚さt2は、5nm以下である。例えば、第2厚さt2の第1厚さt1に対する比は、0.5以下である。例えば、第1厚さt1は、5nmを超え150nm以下である。
【0048】
図3(a)及び図3(b)は、半導体装置の特性を例示するグラフ図である。
図3(a)の横軸は、第2厚さt2である。図3(b)の横軸は、厚さ比Rt1である。厚さ比Rt1は、第2厚さt2の第1厚さt1に対する比(すなわち、t2/t1)である。これらの図の縦軸は、第3電極53に電圧ストレスを与えたときのしきい値電圧の変動量VC1である。この例では、電圧ストレスとして、+15Vの電圧が、1000秒の期間、第3電極53に与えられる。変動量VC1は、電圧ストレスが与えられる前のしきい値電圧と、電圧ストレスが与えられた後のしきい値電圧と、の差である。測定温度は、150℃である。これらの図において、第2厚さt2が0の条件は、第2絶縁領域42bが設けられない場合に対応する。
【0049】
図3(a)に示すように、第2厚さt2が0よりも大きい場合、第2厚さt2が大きいと、変動量VC1が大きくなる。第2厚さt2は、例えば5nm以下であることが好ましい。第2厚さt2は、例えば3.5nm以下でも良い。変動量VC1が小さくできる。
【0050】
図3(b)に示すように、厚さ比Rt1が高くなると、変動量VC1が大きくなる。厚さ比Rt1は、例えば、0.5以下であることが好ましい。厚さ比Rt1は、例えば、0.3以下でも良い。変動量VC1が小さくできる。
【0051】
図4は、半導体装置の特性を例示するグラフ図である。
図4は、第3電極53に負の電圧を印加したときの特性を例示している。図4の横軸は、第3電極53に印加される負の電圧-Vgである。縦軸は、第3電極53と第2電極52との間のリーク電流ILである。この測定において、第1電極51の電位は、第2電極52の電位と同じである。図4には、第2厚さt2を変えたときの特性が例示されている。第2厚さt2が0の条件は、第2絶縁領域42bが設けられない場合に対応する。
【0052】
図4に示すように、第2厚さt2が0で、第2絶縁領域42bが設けられない場合は、負の電圧-Vgの絶対値が約145Vのときに、リーク電流ILが急激に増大する。リーク電流ILの急激な増大は、半導体装置の破壊に対応する。実施形態において、第2厚さt2は0nmよりも大きいことが好ましい。例えば、第2厚さt2は0.5nm以上であることが好ましい。例えば、第2厚さt2は1nm以上でも良い。
【0053】
図5は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図5に示すように、実施形態に係る半導体装置112は、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1絶縁部材41、及び、第2絶縁部材42に加えて、第1導電部材61及び第3絶縁部材43を含む。半導体装置112におけるこれ以外の構成は、半導体装置111における構成と同様で良い。
【0054】
半導体装置112において、第1絶縁領域42aの少なくとも一部は、第1半導体部分21と第1導電部材61と、の間にある。
【0055】
第1導電部材61は、第2電極52及び第3電極53のいずれかと電気的に接続される。または、第2電極52及び第3電極53のいずれかと電気的に接続されることが可能である。例えば、第1導電部材61は、接続部材61Cにより、例えば、第2電極52及び第3電極53のいずれかと電気的に接続される。図5の例では、第1導電部材61は、接続部材61Cにより、第2電極52と電気的に接続される。接続部材61Cは、図5の断面とは異なる位置に設けられて良い。例えば、第1導電部材61と電気的に接続された端子61Tが設けられても良い。例えば、第2電極52と電気的に接続された端子52Tが設けられても良い。これらの端子が、接続部材61Cにより電気的に接続されても良い。
【0056】
例えば、第1導電部材61は、フィールドプレートとして機能できる。例えば、電界の集中を抑制できる。例えば、高い耐圧が得られる。例えば、電流コラプスが抑制できる。
【0057】
例えば、第1導電部材61とキャリア領域との間に、電気容量が形成される。第1絶縁領域42aが厚いことで、第1導電部材61とキャリア領域との間の距離が長くなる。第1絶縁領域42aが厚いことで、電気容量を小さくすることができる。寄生容量が小さくできる。例えば、良好なスイッチング特性が得易い。例えば、スイッチング損失を低減できる。
【0058】
図6は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図6に示すように、実施形態に係る半導体装置113も、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1絶縁部材41、及び、第2絶縁部材42を含む。半導体装置113においては、第2絶縁部材42は、第5絶縁領域42e及び第5絶縁領域42fを含む。半導体装置113におけるこれ以外の構成は、半導体装置111(または半導体装置110)における構成と同様で良い。
【0059】
第1絶縁領域42aは、第1半導体部分21と第5絶縁領域42eとの間にある。第5絶縁領域42eは、第1窒素濃度よりも高い第5窒素濃度、第1水素濃度よりも低い第5水素濃度、及び、第1密度よりも高い第5密度の少なくともいずれかを有する。第5絶縁領域42eの材料は、例えば、第2絶縁領域42bの材料と同じで良い。第5絶縁領域42eは、第2絶縁領域42bと連続して良い。
【0060】
第4絶縁領域42dは、第2半導体部分22と第6絶縁領域42fとの間にある。第6絶縁領域42fは、第3窒素濃度よりも低い第6窒素濃度、第3水素濃度よりも高い第6水素濃度、及び、第3密度よりも低い第6密度の少なくともいずれかを有する。第6絶縁領域42fの材料は、例えば、第3絶縁領域42cの材料と同じで良い。第6絶縁領域42fは、第3絶縁領域42cと連続して良い。
【0061】
半導体装置111~113においても、高い耐圧が得られる。安定したしきい値電圧が得られる。電流コラプスが抑制できる。特性を向上できる。
【0062】
図7は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図7に示すように、実施形態に係る半導体装置114も、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1絶縁部材41、及び、第2絶縁部材42を含む。半導体装置114においては、第3電極53の形状が、半導体装置112における第3電極53の形状とは異なる。半導体装置114におけるこれ以外の構成は、半導体装置113における構成と同様で良い。
【0063】
図7に示すように、第3電極53は、第2電極部分53bを含む。第1半導体部分21の一部は、第4部分領域14と第2電極部分53bとの間にある。第1絶縁領域42aの少なくとも一部は、第1半導体部分21の一部と、第2電極部分53bとの間にある。第2絶縁領域42bの少なくとも一部は、第1半導体部分21の別の一部と、第2電極部分53bとの間にある。
【0064】
半導体装置114においては、第1絶縁領域42aは、Z軸方向において、第2電極部分53bと重なる。例えば、ゲート-ドレイン容量が低減できる。例えば、第2電極部分53bは、ゲートフィールドプレートして機能できる。例えば、高い耐圧が得やすくなる。
【0065】
図8は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図8に示すように、実施形態に係る半導体装置115において、第1導電部材61が設けられる。半導体装置115におけるこれ以外の構成は、半導体装置113(または半導体装置114)における構成と同様で良い。例えば、電界の集中を抑制できる。例えば、高い耐圧が得られる。
【0066】
図9は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図9に示すように、実施形態に係る半導体装置116も、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1絶縁部材41、及び、第2絶縁部材42を含む。半導体装置116において、第2絶縁部材42の構成は、半導体装置113における第2絶縁部材42の構成と異なる。半導体装置116におけるこれ以外の構成は、半導体装置113における構成と同様で良い。
【0067】
図9に示すように、第2絶縁部材42は、第7絶縁領域42gを含む。第7絶縁領域42gの少なくとも一部は、第1方向(X軸方向)において第1絶縁領域42aと第2絶縁領域42bとの間にある。
【0068】
第7絶縁領域42gは、第1窒素濃度と第2窒素濃度との間の第7窒素濃度、第1水素濃度と第2水素濃度との間の第7水素濃度、及び、第1密度と第2密度との間の第7密度の少なくともいずれかを有する。
【0069】
図9に示すように、第2絶縁部材42は、第8絶縁領域42hを含んでも良い。第8絶縁領域42hの少なくとも一部は、第1方向(X軸方向)において第3絶縁領域42cと第4絶縁領域42dとの間にある。
【0070】
第8絶縁領域42hは、第3窒素濃度と第4窒素濃度との間の第8窒素濃度、第3水素濃度と第4水素濃度との間の第8水素濃度、及び、第3密度と第4密度との間の第8密度の少なくともいずれかを有する。
【0071】
このように、第2絶縁部材42は、中間的な領域(第7絶縁領域42g及び第8絶縁領域42h)を含んでも良い。中間領域の数は任意である。例えば、第2絶縁部材42における複数の絶縁領域の間の境界は、明確でも不明確でも良い。
【0072】
半導体装置114~116においても、高い耐圧が得られる。安定したしきい値電圧が得られる。電流コラプスが抑制できる。特性を向上できる。
【0073】
半導体装置111または半導体装置112などのように、第2厚さt2が第1厚さt1よりも薄い場合、第2絶縁領域42bの特性(組成比または密度など)が第1絶縁領域42aの特性(組成比または密度など)と実質的に同じでも良い。厚さの違いにより、安定したしきい値電圧が得やすい。
【0074】
(第2実施形態)
第2実施形態は半導体装置の製造方法に係る。
図10(a)~図10(d)、及び、図11(a)~図11(d)は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
図10(a)に示すように、半導体部材10Mを準備する。半導体部材10Mは、Alx1Ga1-x1N(0≦x1<1)を含む第1半導体領域10と、第1半導体領域10の上に設けられたAlx2Ga1-x2N(x1<x2≦1)を含む第2半導体領域20と、を含む。
【0075】
図10(a)に示すように、第2半導体領域20の上に第1絶縁膜F1を形成する。第1絶縁膜F1は、シリコン及びアルミニウムの少なくともいずれかと酸素とを含む。
【0076】
図10(b)に示すように、第1絶縁膜F1の上にマスク材M1を形成し、マスク材M1をマスクとして用いて、第1絶縁膜F1の一部を除去する。除去は、例えば、ウエットエッチングの実施により行われる。
【0077】
このように、半導体部材10Mの第2半導体領域20の一部の上に、シリコン及び窒素を含む第1絶縁膜F1を形成する。
【0078】
図10(c)に示すように、第2半導体領域20の他部の上に、シリコン及び窒素を含む第2絶縁膜F2を形成する。第2半導体領域20の他部、及び、第1絶縁膜F1の上に、シリコン及び窒素を含む第2絶縁膜F2が形成されても良い。
【0079】
図10(d)に示すように、第2絶縁膜F2の一部を除去し、第2絶縁膜F2の一部の除去により露出された半導体部材10Mに穴10Hを形成する。穴10Hは、第1半導体領域10に到達する。
【0080】
図11(a)に示すように、穴10Hの中に、シリコン及びアルミニウムの少なくともいずれかと酸素とを含む第1絶縁部材41を形成する。必要に応じて、第1絶縁部材41の形成の前に、窒化物部材30となる膜を形成しても良い。
【0081】
図11(b)に示すように、穴10Hの残余の空間に第3電極53を形成する。
【0082】
図11(c)に示すように、第1絶縁膜F1及び第2絶縁膜F2の一部を除去する。
【0083】
図11(d)に示すように、第1電極51及び第2電極52を形成する。第1電極51と第3電極53との間、及び、第2電極52と第3電極53との間に、第1絶縁膜F1及び第2絶縁膜F2がある。
【0084】
第2絶縁膜F2は、第1絶縁膜F1における第1窒素濃度よりも高い第2窒素濃度、第1絶縁膜F1における第1水素濃度よりも低い第2水素濃度、及び、第1絶縁膜F1における第1密度よりも高い第2密度の少なくともいずれかを有する。例えば、第1絶縁膜F1により、第1絶縁領域42a及び第4絶縁領域42dが得られる。例えば、第2絶縁膜F2により、第2絶縁領域42b及び第3絶縁領域42cが得られる。
【0085】
実施形態に係る製造方法によれば、特性を向上可能な半導体装置が得られる。
【0086】
第1電極51は、例えば、アルミニウム、チタン、ニッケル、及び、金よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第2電極52は、例えば、アルミニウム、チタン、ニッケル、及び、金よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第3電極53は、例えば、TiN、WN、Ni、Au、Pt及びTiよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1導電部材61は、例えば、金属を含む。第1導電部材61に含まれる金属は、例えば、アルミニウム、銅及び金よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第3電極53、及び、第1導電部材61は、例えば、導電性のシリコン、または、ポリシリコンなど含んでも良い。
【0087】
実施形態によれば、特性を向上可能な半導体装置及びその製造方法を提供できる。
【0088】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体装置に含まれる、半導体部材、半導体領域、導電部材、電極及び絶縁部材などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
【0089】
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
【0090】
その他、本発明の実施の形態として上述した半導体装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0091】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0092】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0093】
10…第1半導体領域、 10H…穴、 10M…半導体部材、 11~15…第1~第5部分領域、 18b…窒化物層、 18s…基体、 20…第2半導体領域、 21、22…第1、第2半導体部分、 30…窒化物部材、 41…第1絶縁部材、 41a~41e…第1~第5絶縁部分、 42…第2絶縁部材、 42a~42h…第1~第8絶縁領域、 43…第3絶縁部材、 51…第1電極、 52…第2電極、 52T…端子、 53…第3電極、 53a~53c…第1~第3電極部分、 61…第1導電部材、 61C…接続部材、 61T…端子、 110~116…半導体装置、 F1、F2…第1、第2絶縁膜、 IL…リーク電流、 M1…マスク材、 Rt1…厚さ比、 VC1…変動量、 t1~t4…第1~第4厚さ
図1
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