(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】固定部材、ベッド用の支持構造体、及びベッド
(51)【国際特許分類】
A61G 7/012 20060101AFI20240716BHJP
A47C 19/04 20060101ALI20240716BHJP
A47C 19/12 20060101ALN20240716BHJP
【FI】
A61G7/012
A47C19/04 A
A47C19/12 A
(21)【出願番号】P 2021149825
(22)【出願日】2021-09-15
【審査請求日】2024-02-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099793
【氏名又は名称】川北 喜十郎
(74)【代理人】
【識別番号】100154586
【氏名又は名称】藤田 正広
(74)【代理人】
【識別番号】100179280
【氏名又は名称】河村 育郎
(72)【発明者】
【氏名】李 奎
(72)【発明者】
【氏名】田中 学
【審査官】松江 雅人
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-518456(JP,A)
【文献】特開2009-207642(JP,A)
【文献】国際公開第2013/108503(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/061590(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0155402(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 7/012
A47C 19/04
A47C 19/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッド用の支持構造体において用いる固定部材であって、
前記支持構造体は、下部フレーム、上部フレーム、前記上部フレームを前記下部フレームに対して昇降させる昇降機構であり前記ベッドの幅方向に延びる支持軸を有する昇降機構、及び前記上部フレームに固定され且つ前記支持軸によって支持される被支持部材を有し、前記支持軸が前記上部フレームの昇降時に前記被支持部材を支持したまま前記ベッドの長手方向に沿って移動する支持構造体であり、
前記固定部材は、
前記被支持部材を前記上部フレームに固定するための複数の固定具を備え、
前記複数の固定具の各々は
、
一端が前記上部フレームに固定され且つ他端が前記被支持部材に固定される起歪体と、
前記起歪体に取り付けられたひずみゲージを有する固定部材。
【請求項2】
前記被支持部材は前記ベッドの長手方向に延びる長尺の部材であり、前記複数の固定具は、前記被支持部材の長尺方向の一端側の上側に設けられる第1固定具、前記被支持部材の長尺方向の一端側の下側に設けられる第2固定具、前記被支持部材の長尺方向の他端側の上側に設けられる第3固定具、及び前記被支持部材の長尺方向の他端側の下側に設けられる第4固定具を含む請求項1に記載の固定部材。
【請求項3】
前記第1固定具、前記第2固定具、前記第3固定具、及び前記第4固定具は、前記被支持部材における前記支持軸の可動範囲の外側に設けられる請求
項2に記載の固定部材。
【請求項4】
前記支持構造体において、前記昇降機構は前記ベッドの幅方向に延びる副支持軸を更に有し、
前記支持構造体は、前記上部フレームに固定され且つ前記副支持軸によって支持される副被支持部材を更に有し、
前記固定部材は、前記副被支持部材を前記上部フレームに固定するための複数の副固定具を更に含み、
該複数の副固定具の各々が、
一端が前記上部フレームに固定され且つ他端が前記副被支持部材に固定される起歪体と、
前記起歪体に取り付けられたひずみゲージとを有する請求項1~3のいずれか一項に記載の固定部材。
【請求項5】
ベッド用の支持構造体であって、
下部フレームと、
上部フレームと、
前記上部フレームを前記下部フレームに対して昇降させる昇降機構であり、前記ベッドの幅方向に延びる支持軸を有する昇降機構と、
前記支持軸によって支持される被支持部材と、
前記被支持部材を前記上部フレームに固定する固定具とを備え、
前記固定具は、一端が前記上部フレームに固定され且つ他端が前記被支持部材に固定された起歪体、及び前記起歪体に取り付けられたひずみゲージを有し、
前記支持軸は、前記上部フレームの昇降時に、前記被支持部材を支持したまま前記ベッドの長手方向に沿って移動する支持構造体。
【請求項6】
前記被支持部材は前記ベッドの長手方向に延びる長尺の部材であり、前記固定具は、前記被支持部材の長尺方向の一端側の上側に設けられた第1固定具、前記被支持部材の長尺方向の一端側の下側に設けられた第2固定具、前記被支持部材の長尺方向の他端側の上側に設けられた第3固定具、及び前記被支持部材の長尺方向の他端側の下側に設けられた第4固定具を含む請求項5に記載の支持構造体。
【請求項7】
前記第1固定具、前記第2固定具、前記第3固定具、及び前記第4固定具が、前記被支持部材における前記支持軸の可動範囲の外側に設けられた請求項6に記載の支持構造体。
【請求項8】
前記被支持部材は、前記支持軸が当接する第1面と、前記第1面の下側において前記第1面に対向する第2面とを有し、前記被支持部材の長尺方向において、前記第1面が前記第2面よりも長い請求項6又は7に記載の支持構造体。
【請求項9】
前記昇降機構は前記ベッドの幅方向に延びる副支持軸を更に有し、
前記支持構造体が、
前記上部フレームに固定され且つ前記副支持軸によって支持される副被支持部材と、
前記副被支持部材を前記上部フレームに固定する副固定具とを更に備え、
該副固定具は、一端が前記上部フレームに固定され且つ他端が前記副被支持部材に固定された起歪体と、
前記起歪体に取り付けられたひずみゲージを有する請求項5~8のいずれか一項に記載の支持構造体。
【請求項10】
請求項5~9のいずれか一項に記載の支持構造体と、
前記上部フレームに取り付けられた床板とを備えるベッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定部材、ベッド用の支持構造体、及びベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
病院や介護施設等において、ベッドに加えられる荷重の検出に基づいてベッド上に患者や入所者が存在しているか否かを判断したり、ベッド上の患者等の体重や呼吸数等の情報を取得することが行われている。
【0003】
また、荷重検出のための荷重センサを、ベッドを支持する支持構造体に内蔵することも提案されている。例えば特許文献1は、ベッドの下側フレームと昇降支持機構との間に複数の荷重検出器を配置することを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来技術では、荷重センサをベッドに内蔵するために、特別な構造の荷重センサを用いたり、ベッド構造を改変したりする必要がある。そのため、荷重センサが内蔵されたベッドの製造コストは高く、荷重センサ内蔵ベッドの普及の妨げとなっている。
【0006】
上記に鑑み、本発明は、荷重検出機能を備えるベッドを容易に製造することのできる固定部材、及び支持構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に従えば、
ベッド用の支持構造体において用いる固定部材であって、
前記支持構造体は、下部フレーム、上部フレーム、前記上部フレームを前記下部フレームに対して昇降させる昇降機構であり前記ベッドの幅方向に延びる支持軸を有する昇降機構、及び前記上部フレームに固定され且つ前記支持軸によって支持される被支持部材を有し、前記支持軸が前記上部フレームの昇降時に前記被支持部材を支持したまま前記ベッドの長手方向に沿って移動する支持構造体であり、
前記固定部材は、
前記被支持部材を前記上部フレームに固定するための複数の固定具を備え、
前記複数の固定具の各々は、一端が前記上部フレームに固定され且つ他端が前記被支持部材に固定される起歪体と、
前記起歪体に取り付けられたひずみゲージを有する固定部材が提供される。
【0008】
本発明の第2の態様に従えば、
ベッド用の支持構造体であって、
下部フレームと、
上部フレームと、
前記上部フレームを前記下部フレームに対して昇降させる昇降機構であり、前記ベッドの幅方向に延びる支持軸を有する昇降機構と、
前記支持軸によって支持される被支持部材と、
前記被支持部材を前記上部フレームに固定する固定具とを備え、
前記固定具は、一端が前記上部フレームに固定され且つ他端が前記被支持部材に固定された起歪体、及び前記起歪体に取り付けられたひずみゲージを有し、
前記支持軸は、前記上部フレームの昇降時に、前記被支持部材を支持したまま前記ベッドの長手方向に沿って移動する支持構造体が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の固定部材、及びベッド用の支持構造体によれば、荷重検出機能を備えるベッドを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1(a)、
図1(b)は本発明の実施形態に係るベッドを横方向から見た概略的な図である。
図1(a)は上部フレームが下降位置にある状態を示し、
図1(b)は上部フレームが上昇位置にある状態を示す。
図1(a)、
図1(b)は、ベッドの動作を説明するため一部の構成を透視している。
【
図2】
図2(a)は下部機構の平面図、
図2(b)は昇降機構の平面図、
図2(c)は上部機構の平面図である。
【
図3】
図3(a)、
図3(b)は、下部フレームに取り付けられる摺動ブラケットの斜視図である。
【
図4】
図4は、下部フレームに取り付けられる固定ブラケットの斜視図である。
【
図5】
図5(a)、
図5(b)は、上部フレームに取り付けられる摺動ブラケットの斜視図である。
【
図6】
図6(a)は、4つの荷重センサを用いて上部フレームに摺動ブラケットを固定した構造を示す斜視図である。
図6(b)は、4つの荷重センサを用いて上部フレームに摺動ブラケットを固定した構造を示す側面図である。
【
図7】
図7は、上部フレームに取り付けられる固定ブラケットの斜視図である。
【
図8】
図8(a)は、4つの荷重センサを用いて上部フレームに固定ブラケットを固定した構造を示す斜視図である。
図8(b)は、4つの荷重センサを用いて上部フレームに固定ブラケットを固定した構造を示す側面図である。
【
図9】
図9(a)は、荷重センサを用いて上部フレームに摺動ブラケットを固定した構造の変形例を示す斜視図である。
図9(b)は、荷重センサを用いて上部フレームに摺動ブラケットを固定した構造の変形例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施形態>
本発明の実施形態のベッドBD、支持構造体100及び荷重センサキット(固定部材)について、
図1~
図8を参照して説明する。
【0012】
図1(a)、
図1(b)に示す通り、ベッドBDは、下部機構10、上部機構20、及び昇降機構30を有する支持構造体100と、支持構造体100の上部機構20に取り付けられた床板BP、ヘッドボードHB、フットボードFB、及び一対のベッド柵BRを主に有する。
【0013】
以下の説明においては、ベッドBDの長手方向をベッドBD及び支持構造体100の縦方向とし、ベッドBDの幅方向をベッドBD及び支持構造体100の横方向とする。縦方向においてはヘッドボードHBが位置する側を頭側とし、フットボードFBが位置する側を脚側とする。横方向においては縦方向の脚側から頭側を見た場合の左側、右側をそれぞれ左側、右側とする。縦方向及び横方向に直交する方向を上下方向とする。
【0014】
図2(a)に示す通り、下部機構10は、下部フレーム(ベースフレーム)11、摺動ブラケット121、122、固定ブラケット131、132、アクチュエータ支持梁14、及び4つのキャスター部15を主に有する。
【0015】
下部フレーム11は、平面視矩形の枠状部材であり、支持構造体100の縦方向に延びる第1部分111、第2部分112と、支持構造体100の横方向に延びる第3部分113、第4部分114とを含む。第1部分111~第4部分114の各々は断面矩形の長手部材である。
【0016】
摺動ブラケット121は長尺部材であり、
図3(a)に示す通り、各々が長尺の平板である上板部121a、下板部121b、及び垂直板部121cを長尺方向に見てコの字状(U字状)に連結した形状を有する。上板部121aの長尺方向の寸法は、下板部121b及び垂直板部121cの長尺方向の寸法よりも小さい。
【0017】
摺動ブラケット122も同様に長尺部材であり、
図3(b)に示す通り、各々が長尺の平板である上板部122a、下板部122b、及び垂直板部122cを長尺方向に見てコの字状(U字状)に連結した形状を有する。上板部122aの長尺方向の寸法は、下板部122b及び垂直板部122cの長尺方向の寸法よりも小さい。
【0018】
摺動ブラケット121と摺動ブラケット122とは、垂直板部121c、122cに平行な面に関して鏡面対称である。
【0019】
摺動ブラケット121、122は、支持構造体100の縦方向中央部よりも頭側において、下部フレーム11に取り付けられている。摺動ブラケット121、122はそれぞれ、摺動ブラケット121、122の長尺方向が支持構造体100の縦方向に一致するように第1部分111、第2部分112に固定されている。具体的には、摺動ブラケット121の垂直板部121cの外面が第1部分111の内側面111iに当接して溶接されており、摺動ブラケット122の垂直板部122cの外面が第2部分112の内側面112iに当接して溶接されている。
【0020】
固定ブラケット131は、
図4に示すように、互いに対向する一対の平板部131aと、軸131xを中心に円弧状に湾曲して一対の平板部131aの下端部を繋ぐ曲板部131bとを有する。固定ブラケット13は軸131xの方向に見て略U字状である。固定ブラケット132も同様に、互いに対向する一対の平板部132aと、軸132xを中心に円弧状に湾曲して一対の平板部132aの下端部を繋ぐ曲板部132bとを有する。固定ブラケット132は軸132xの方向に見て略U字状である。
【0021】
固定ブラケット131、132は、支持構造体100の縦方向中央部よりも脚側の位置において、下部フレーム11に取り付けられている。固定ブラケット131は、軸131xが支持構造体100の横方向に一致した状態で第1部分111の内側面111iに溶接により固定されている。固定ブラケット132は、軸132xが支持構造体100の横方向に一致した状態で第2部分112の内側面112iに溶接により固定されている。
【0022】
アクチュエータ支持梁14は、支持構造体100の横方向に延びる断面円形の長手部材である。アクチュエータ支持梁14の左端部は、摺動ブラケット121よりも頭側において、下部フレーム11の第1部分111に固定されている。アクチュエータ支持梁14の右端部は、摺動ブラケット122よりも頭側において、下部フレーム11の第2部分112に固定されている。
【0023】
キャスター部15は、下部フレーム11の四隅に1つずつ設けられている。4つのキャスター部15の各々は、
図1(a)に示す通り、上下軸周りに回動可能に下部フレーム11に取り付けられたホイール支持部WSと、水平軸周りに回動可能にホイール支持部WSに取り付けられたホイールWとを有する。
【0024】
図2(c)に示す通り、上部機構20は、上部フレーム(センターフレーム)21、摺動ブラケット221、222、固定ブラケット231、232、及び摺動ブラケット221、222、固定ブラケット231、232を上部フレーム21に取り付けるための複数の荷重センサを主に有する。
【0025】
上部フレーム21は、平面視矩形の枠状部材であり、支持構造体100の縦方向に延びる第1部分211、第2部分212と、支持構造体100の横方向に延びる第3部分213、第4部分214とを含む。第1部分211~第4部分214の各々は断面矩形の長手部材である。
【0026】
摺動ブラケット(被支持部材)221は長尺部材であり、
図5(a)に示す通り、各々が長尺の平板である上板部221a、下板部221b、及び垂直板部221cを、長尺方向に見てコの字状(U字状)に連結した形状を有する。下板部221bの長尺方向の寸法は、上板部221a及び垂直板部221cの長尺方向の寸法よりも小さい。そのため、上板部221aの長尺方向の一端部の近傍においては、上板部221aに対向する下板部221bが存在しない。
【0027】
摺動ブラケット(被支持部材)222も同様に長尺部材であり、
図5(b)に示す通り、各々が長尺の平板である上板部222a、下板部222b、及び垂直板部222cを、長尺方向に見てコの字状(U字状)に連結した形状を有する。下板部222bの長尺方向の寸法は、上板部222a及び垂直板部222cの長尺方向の寸法よりも小さい。そのため、上板部222aの長尺方向の一端部の近傍においては、上板部222aに対向する下板部222bが存在しない。
【0028】
摺動ブラケット221と摺動ブラケット222とは、垂直板部221c、222cに平行な面に関して鏡面対称である。
【0029】
図2(c)、
図6(a)、
図6(b)に示す通り、摺動ブラケット221は、支持構造体100の縦方向の中央部よりも頭側において、4つの荷重センサ(取付具)S11、S12、S13、S14により、上部フレーム21の第1部分211に取り付けられている。
【0030】
荷重センサS11~S14の各々は梁状の起歪体SBと、起歪体SBに貼り付けられたひずみゲージSGとを有する。
【0031】
4つの荷重センサS11~S14を用いた、摺動ブラケット221の上部フレーム21への取り付けは、具体的には次のようになされている。
【0032】
摺動ブラケット221は、摺動ブラケット221の長尺方向が支持構造体100の縦方向(即ちベッドBDの長手方向)に一致するように配置されている。この状態において、上部フレーム21の第1部分211の上面と上板部221aの上面とは面一であり、上部フレーム21の第1部分211の下面と下板部221bの下面とは面一である。
【0033】
4つの荷重センサS11、S12、S13、S14は、摺動ブラケット221の長尺方向一端側の上側、長尺方向一端側の下側、長尺方向他端側の上側、及び長尺方向他端側の下側にそれぞれ設けられている。
【0034】
荷重センサS11の起歪体SBの一端は摺動ブラケット221の長尺方向一端側において上板部221aに固定されており、他端は第1部分211の上面に固定されている。荷重センサS12の起歪体SBの一端は摺動ブラケット221の長尺方向の一端側において下板部221bに固定されており、他端は第1部分211の下面に固定されている。荷重センサS13の起歪体SBの一端は摺動ブラケット221の長尺方向他端側において上板部221aに固定されており、他端は第1部分211の上面に固定されている。荷重センサS14の起歪体SBの一端は摺動ブラケット221の長尺方向の他端側において下板部221bに固定されており、他端は第1部分211の下面に固定されている。
【0035】
この状態において、第1部分211の内側面211iと垂直板部221cとは、横方向に隙間を有して互いに平行に配置される。隙間は一例として5mm~15mm程度とし得る。
【0036】
摺動ブラケット222も、摺動ブラケット221と同じ態様により、支持構造体100の縦方向の中央部よりも頭側において、4つの荷重センサS11、S12、S13、S14により、上部フレーム21の第2部分212に取り付けられている。
【0037】
固定ブラケット(副被支持部材)231は、
図7に示すように、互いに対向する一対の平板部231aと、軸231xを中心に円弧状に湾曲して一対の平板部231aの上端部を繋ぐ曲板部231bとを有する。固定ブラケット231は軸231xの方向に見て略U字状である。固定ブラケット(副被支持部材)232も同様に、互いに対向する一対の平板部232aと、軸232xを中心に円弧状に湾曲して一対の平板部232aの上端部を繋ぐ曲板部232bとを有する。固定ブラケット232は軸232xの方向に見て略U字状である。
【0038】
図2(c)、
図8(a)、
図8(b)に示す通り、固定ブラケット231は、ベッドBDの長手方向中央部よりも脚側において、2つの連結具24と4つの荷重センサ(副取付具)S21、S22、S23、S24を介して、上部フレーム21の第1部分211に取り付けられている。
【0039】
2つの連結具24の各々は、上板部24aと、上板部24aに対向する下板部24bと、上板部24aと下板部24bとを繋ぐ垂直板部24cとを有する側面視コの字状(U字状)の部材である。
【0040】
4つの荷重センサS21~S24の各々は、荷重センサS11~S14と同一の構造であり、梁状の起歪体SBと、起歪体SBに貼り付けられたひずみゲージSGとを有する。
【0041】
2つの連結具24と4つの荷重センサS21~S24を用いた固定ブラケット231の上部フレーム21への取り付けは、具体的には次のようになされている。
【0042】
固定ブラケット231の一対の平板部231aの各々の外面に、連結具24の垂直板部24cの外面が当接して固定されている。固定ブラケット231と2つの連結具24とは、固定ブラケット231の曲板部231bが上に凸となるように配置されている。この状態で、上部フレーム21の第1部分211の上面と2つの連結具24の上板部24aの上面とは面一であり、上部ブラケット21の第1部分211の下面と2つの連結具24の下板部24bの下面とは面一である。
【0043】
4つの荷重センサS21、S22、S23、S24はそれぞれ、一方の連結具24の上側及び下側、他方の連結具24の上側及び下側に設けられている。
【0044】
荷重センサS21の起歪体SBの一端は一方の連結具24の上板部24aに固定されており、他端は第1部分211の上面に固定されている。荷重センサS22の起歪体SBの一端は一方の連結具24の下板部24bに固定されており、他端は第1部分211の下面に固定されている。荷重センサS23の起歪体SBの一端は他方の連結具24の上板部24aに固定されており、他端は第1部分211の上面に固定されている。荷重センサS24の起歪体SBの一端は他方の連結具24の下板部24bに固定されており、他端は第1部分211の下面に固定されている。
【0045】
この状態において、第1部分211の内側面211iと固定ブラケット231とは、横方向に隙間を有して互いに平行に配置される。隙間は一例として5mm~15mm程度とし得る。
【0046】
固定ブラケット232も、固定ブラケット231と同様に、支持構造体100の縦方向の中央部よりも脚側において、2つの連結具24と4つの荷重センサS21、S22、S23、S24を介して、上部フレーム21の第2部分212に取り付けられている。
【0047】
図2(b)に示す通り、昇降機構30は、内側アーム部31、外側アーム部32、及びアクチュエータ33を主に有する。
【0048】
図1(a)、
図1(b)、
図2(b)に示す通り、内側アーム部31は、下軸311(
図2(b)においては、外側アーム部32の上軸322(後述)の下にあり図示されていない)、上軸312、一対の内側アーム313、及びアクチュエータ連結梁314を有する。
【0049】
下軸311は、支持構造体100の横方向に延びる断面円形の長手部材である。下軸311の左端部は下側フレーム11の第1部分111に固定された固定ブラケット131の曲板部131bの上面に当接して、固定ブラケット131に支持されている。下軸311の右端部は下側フレーム11の第2部分112に固定された固定ブラケット132の曲板部132bの上面に当接して、固定ブラケット132に支持されている。
【0050】
上軸(支持軸)312は、支持構造体100の横方向に延びる断面円形の長手部材である。上軸312の左端部は上側フレーム21の第1部分211に固定された摺動ブラケット221の上板部221aの下面に当接し、摺動ブラケット221を介して上部機構20を支持している。上側軸312の右端部は上側フレーム21の第2部分212に固定された摺動ブラケット222の上板部222aの下面に当接し、摺動ブラケット222を介して上部機構20を支持している。
【0051】
一対の内側アーム313の各々は断面矩形の長手部材である。一対の内側アームの313の一方は、一端部が下軸311の左端部近傍に接続されており、他端部が上軸312の左端部近傍に接続されている。一対の内側アーム313の他方は、一端部が下軸311の右端部近傍に接続されており、他端部が上軸312の右端部近傍に接続されている。
【0052】
アクチュエータ連結梁314は、支持構造体100の横方向に延びる断面円形の長手部材である。アクチュエータ連結梁314の左端部は、一対の内側アーム313の一方に、当該内側アーム313の長手方向中央部と当該内側アーム313と上軸312との接続部の略中間部に接続されている。アクチュエータ連結梁314の右端部は、一対の内側アーム313の他方に、当該内側アーム313の長手方向中央部と当該内側アーム313と上軸312との接続部の略中間部に接続されている。
【0053】
外側アーム部32は、下軸321(
図2(b)においては、内側アーム部31の上軸312(後述)の下にあり図示されていない)、上軸322、及び一対の外側アーム323を有する。
【0054】
下軸321は、支持構造体100の横方向に延びる断面円形の長手部材である。下軸321の左端部は下側フレーム11の第1部分111に固定された摺動ブラケット121の下板部121bに当接して、摺動ブラケット121に支持されている。下軸321の右端部は下側フレーム11の第2部分112に固定された摺動ブラケット122の下板部122bの上面に当接して、摺動ブラケット122に支持されている。
【0055】
上軸(副支持軸)322は、支持構造体100の横方向に延びる断面円形の長手部材である。上軸322の左端部は上側フレーム21の第1部分211に固定された固定ブラケット231の曲板部231bの下面に当接し、固定ブラケット231を介して上部機構20を支持している。上軸322の右端部は上側フレーム21の第2部分212に固定された固定ブラケット232の曲板部232bの下面に当接し、固定ブラケット232を介して上部機構20を支持している。
【0056】
一対の外側アーム323の各々は断面矩形の長手部材である。一対の外側アームの323の一方は、一端部が下軸321の左端部近傍に接続されており、他端部が上軸322の左端部近傍に接続されている。一対の外側アーム323の他方は、一端部が下軸321の右端部近傍に接続されており、他端部が上軸322の右端部近傍に接続されている。
【0057】
内側アーム部31と外側アーム部32とは、互いに対して枢動可能に連結されている。具体的には、支持構造体100の横方向において、左側に位置する内側アーム313と外側アーム323とが各々の長手方向の中央部において水平ピンPにより枢動可能に連結されており、右側に位置する内側アーム313と外側アーム323とが各々の長手方向の中央部において水平ピンPにより枢動可能に連結されている。
【0058】
アクチュエータ33は、シリンダ331と、シリンダ331により伸縮されるロッド332とを有する。アクチュエータ33は例えば、電動アクチュエータ、油圧アクチュエータ、空気圧アクチュエータ等であり得る。
【0059】
シリンダ331は、下部機構10のアクチュエータ支持梁14に枢動可能に支持されている。ロッド332の先端部は、内側アーム部31のアクチュエータ連結梁314に枢動可能に連結されている。
【0060】
床板BP、ヘッドボードHB、フットボードFB、及び一対のベッド柵BRの各々は、上部機構20の上部フレーム21に設けられた取付部(不図示)を介して、上部フレーム21に着脱可能に取り付けられる(
図1(a)、
図1(b))。
【0061】
本実施形態においては、摺動ブラケット221、222を上部フレーム21に固定するための計8個の荷重センサS11~S14と、固定ブラケット231、232を上部フレーム21に固定するための計8個の荷重センサS21~S24により荷重センサキット(固定部材)が構成される。
【0062】
[上部機構20の昇降]
上記の構造を有する支持機構100において、上部機構20は次のように昇降される。
【0063】
上部機構20が下降位置(上部機構20が取り得る最も低い位置。
図1(a))にある場合、アクチュエータ33のロッド332は、その大部分がシリンダ331の内部に収容されている。この状態においてアクチュエータ33を駆動させると、ロッド332がシリンダ331より押し出され、ロッド332が内側アーム部31のアクチュエータ連結梁314を斜め上方に押し上げる。
【0064】
これにより、一対の内側アーム313が、下部機構10の固定ブラケット131、132に支持された下軸311を中心に回転し、上部機構20の摺動ブラケット221、222内を摺動する上軸312が、摺動ブラケット221、222を上方に押し上げる。
【0065】
同時に、一対の内側アーム313に枢動可能に連結された一対の外側アーム323が、上部機構20の固定ブラケット231、232に支持された上軸322を中心に回転し、下部機構10の摺動ブラケット121、122内を摺動する下軸321が、摺動ブラケット121、122を下方に押す。そして、これに伴い上軸322が上部機構20の固定ブラケット231、232を上方に押し上げる。
【0066】
このように、ロッド332がシリンダ331により押し出されるに従って、一対の内側アーム313及び一対の外側アーム323が枢動し、上部機構20が上昇する。ロッド332がすべて押し出された状態において、上部機構20は上昇位置(上部機構20が取り得る最も高い位置。
図1(b))に至る。反対に、ロッド332がシリンダ331内に収容されるに従って、上部機構20が降下する。
【0067】
ここで、
図1(a)、
図1(b)に示す通り、荷重センサS11~S14は、摺動ブラケット221、222における上軸312の可動範囲の外側に設けられている。即ち、支持構造体100の頭側の位置において摺動ブラケット221、222に取り付けられた荷重センサS11、S12は、上部機構20が下降位置にあるときの上軸312の中心よりも頭側に配置されている(即ちブラケット221、222の荷重が荷重センサS11、S12に作用する点が上軸312の中心よりも頭側に位置する)。また、支持構造体100の脚側の位置において摺動ブラケット221、222に取り付けられた荷重センサS13、S14は、上部機構20が上昇位置にあるときの上軸312の中心よりも脚側に配置されている(即ちブラケット221、222の荷重が荷重センサS13、S14に作用する点が上軸312の中心よりも脚側に位置する)。
【0068】
荷重センサS11~S14をこのように配置することにより、上部機構20が下降位置及び上昇位置を含むいずれの位置(高さ)にある場合も、高精度に荷重検出を行うことが出来る。その理由は次の通りである。
【0069】
荷重センサS11~S14を用いたベッドBD上の被験者の荷重の検出においては、荷重センサS11~S14の検出値を和算する(詳細後述)。この時、仮に荷重センサS11~S14が縦方向において上軸312の片側のみに配置された状況下において荷重センサS11~S14の検出値を和算すると、各荷重センサS11~S14における偏置誤差(荷重センサと被験体との距離に応じて荷重センサの検出値に生じる誤差)の影響も足し合わされて大きくなる。
【0070】
これに対して本実施形態では、上軸312の移動に従って上軸312と荷重センサS11、S12との距離が大きくなり荷重センサS11、S12の偏置誤差が大きくなると、上軸312と荷重センサS13、S14との距離は小さくなり荷重センサS13、S14の偏置誤差は小さくなる。反対に、上軸312と荷重センサS13、S14との距離が大きくなり荷重センサS13、S14の偏置誤差が大きくなると、上軸312と荷重センサS11、S12との距離は小さくなり荷重センサS11、S12の偏置誤差は小さくなる。このように、荷重センサS11~S14を摺動ブラケット221、222における上軸312の可動範囲の外側に設けることで、上軸312の位置にかかわらず上軸312の両側に荷重センサが配置されることとなり、偏置誤差の影響が相殺されて抑制される。
【0071】
[ベッドBD上の被験者Sの荷重計測]
【0072】
上記の構造を有するベッドBDにおいて、ベッドBD上の被験者Sの荷重は次のように計測(検出)される。
【0073】
図2(c)に示すように、摺動ブラケット221を上部フレーム21に固定する荷重センサS11~S14により、第1荷重検出部LS1が構成される。支持構造体100の演算部(不図示。例えば上部フレーム21に取り付けられる)は、第1荷重検出部LS1の荷重センサS11~S14の出力値を和算し、第1荷重検出部LS1の出力値を得る。
【0074】
同様に、摺動ブラケット222を上部フレーム21に固定する荷重センサS11~S14により第2荷重検出部LS2が構成され、演算部は第2荷重検出部LS2の荷重センサS11~S14の出力値を和算して第2荷重検出部LS2の出力値を得る。固定ブラケット231を上部フレーム21に固定する荷重センサS21~S24により第3荷重検出部LS3が構成され、演算部は第3荷重検出部LS3の荷重センサS21~S24の出力値を和算して第3荷重検出部LS3の出力値を得る。固定ブラケット232を上部フレーム21に固定する荷重センサS21~S24により第4荷重検出部LS4が構成され、演算部は第4荷重検出部LS4の荷重センサS21~S24の出力値を和算して第4荷重検出部LS4の出力値を得る。
【0075】
演算部は例えば、第1荷重検出部LS1~第4荷重検出部LS4の出力値を和算して、ベッドBD上の被験者の体重を算出する。その他例えば、第1荷重検出部LS1~第4荷重検出部LS4の出力値を用いてベッドBD上の被験者の重心位置を算出する。
【0076】
本実施形態の支持構造体100の有利な効果を以下にまとめる。
【0077】
本実施形態の支持構造体100においては、摺動ブラケット221、222、及び固定ブラケット231、232の上部フレーム21への固定を荷重センサS11~S14、S21~S24を用いて行うことにより、ベッドを支持する構造体にベッド上の被験者の荷重を検出する荷重検出部を内蔵している。したがって、荷重検出機能を備えるベッド用の支持構造体を、特別な構造を有するブラケットや荷重センサの製造を要することなく容易に製造することが出来る。
【0078】
本実施形態の支持構造体100においては、荷重センサS11~S14、S21~S24を用いたブラケットのフレームへの固定を、下部機構10ではなく上部機構20において行っている。したがって、ベッドBDの床板BP上の被験者の荷重の全てが、荷重センサS11~S14、S21~S24のいずれかに伝わり、被験者の荷重を高精度に検出することができる。仮に、荷重センサS11~S14、S21~S24を用いたブラケットのフレームへの固定を下部機構10において行ったとすると、被験者の荷重を高精度に検出することは難しい。これは、アクチュエータ33のシリンダ331の下部を下部機構10により支持しており、上部機構20に加えられた床板BP上の被験者の荷重の一部がアクチュエータ33を介して下部機構10に伝達されてしまうためである。
【0079】
本実施形態の支持構造体100においては、摺動ブラケット121、122においては上板部121a、122aの長手方向の寸法が下板部121b、122bの長手方向の寸法よりも小さく、摺動ブラケット221、222においては下板部(その上面が本発明の「第2面」の一例である)221b、222bの長手方向の寸法が上板部(その下面が本発明の「第1面」の一例である)221a、222aの長手方向の寸法よりも小さい。したがって、支持構造体100の製造等において、昇降機構30の下軸321、上軸312を、摺動ブラケット121、122、221、222の、上板部121a、122a、下板部221b、222bの存在しない領域(導入口)を介して、容易にブラケット内に配置することが出来る。
【0080】
なお、本実施形態においては、上板部121a、122a、下板部221b、222bの存在しない領域(導入口)が支持構造体100の縦方向の脚側に位置するが、上板部121a、122a、下板部221b、222bの存在しない領域(導入口)が頭側に位置する構成であってもよい。
【0081】
その他、上述の通り、荷重センサS11~S14が上軸312の可動範囲の外側に設けられているため、上軸312の位置にかかわらず高い精度で被験者の荷重を検出することができる。
【0082】
本実施形態の荷重センサキットによっても、上記と同様の効果を奏することができる。
【0083】
<変形例>
上記実施形態において、次の変形態様を用いることもできる。
【0084】
上記実施形態においては、摺動ブラケット221、222、及び固定ブラケット231、232の全てについて、荷重センサを用いた上部フレーム21への取り付けを行っているがこれには限られない。摺動ブラケット221、222、及び固定ブラケット231、232の少なくとも1つの上部フレーム21への取り付けを荷重センサを用いて行い、その他のブラケットは従来の方法、例えば溶接により上部フレーム21に固定してもよい。
【0085】
上記実施形態においては、摺動ブラケット221、222、及び固定ブラケット231、232の各々の上部フレーム21への取りつけを、4つの荷重センサを用いて行っているがこれには限られない。摺動ブラケット221、222、及び固定ブラケット231、232の各々について、その上部フレーム21への取り付けは、任意の数の荷重センサを用いて行い得る。
【0086】
具体的には例えば、摺動ブラケット221の上部フレーム21への取り付けを、摺動ブラケット221の一端側の上側の荷重センサS11と他端側の上側の荷重センサS13との2つの荷重センサにより行ってもよく、摺動ブラケット221の一端側の下側の荷重センサS12と他端側の下側の荷重センサS14との2つの荷重センサにより行ってもよい。あるいは、摺動ブラケット221の長手方向の中央部の上側又は下側に配置した単一の荷重センサにより、摺動ブラケット221を上部フレーム21に固定してもよい。
【0087】
上記実施形態においては、荷重センサキットは合計16個の荷重センサを含むが、これには限られない。荷重センサキットに含まれる荷重センサ(取付具)の数は、上部フレーム21へのブラケットの取り付けに用いられる数に応じて任意に変更し得る。
【0088】
上記実施形態において、摺動ブラケット121、122、221、222の長手方向の端部に、摺動ブラケット121、122、221、222の長手方向に直交する面内に延びる停止板を設けてもよい。
【0089】
上記実施形態において、上軸312の両端部にローラを設け、当該ローラを摺動ブラケット221、222内において転動させてもよい。
【0090】
上記実施形態においては、固定ブラケット231、232の上部フレーム21への取り付けに連結具24を用いているがこれには限られない。例えば、荷重センサS21~S24の起歪体SBの端部を固定ブラケット231、232の平板部231a、232aに直接取り付けてもよい。本発明において「副被支持部材に固定される起歪体」とは、起歪体が副支持部材に直接固定された態様と、起歪体が連結具24等の部材を介して副支持部材に固定された態様の両方を含むものとする。
【0091】
上記実施形態においては、荷重センサS11~S14、S21~S24の構成は任意に変更し得る。具体的には例えば、梁状の起歪体SBに代えて、板状の起歪体を備えてもよい。また、複数の荷重センサの起歪体を一体に形成してもよい。具体的には例えば、
図9(a)、
図9(b)に示す通り、荷重センサS11と荷重センサS13の起歪体を平面視コの字(U字)状の平板である起歪体SB1とし、荷重センサS12と荷重センサS14の起歪体を平面視コの字(U字)状の平板である起歪体SB2としてもよい。同様に、図示は省略するが、荷重センサS21と荷重センサS23の起歪体を平面視コの字(U字)状の平板である起歪体とし、荷重センサS22と荷重センサS24の起歪体を平面視コの字(U字)状の平板である起歪体としてもよい。これにより、上部フレーム21にベッドBDの縦方向(長手方向)の力が加わった場合に生じ得る摺動ブラケット221、222、固定ブラケット231、232の回転を抑制することができる。
【0092】
本発明の特徴を維持する限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0093】
10 下部機構; 11 下部フレーム; 121、122、221、222 摺動ブラケット; 131、132、231、232 固定ブラケット; 20 上部機構; 21 上部フレーム; 30 昇降機構、311、321 下軸; 312、322 上軸; 313 内側アーム; 323 外側アーム; 33 アクチュエータ; BD ベッド