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▶ フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニムの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】気化器組立品およびその構成要素
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/44 20200101AFI20240716BHJP
   A24F 40/42 20200101ALI20240716BHJP
【FI】
A24F40/44
A24F40/42
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2021523037
(86)(22)【出願日】2019-11-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-14
(86)【国際出願番号】 EP2019081987
(87)【国際公開番号】W WO2020104557
(87)【国際公開日】2020-05-28
【審査請求日】2022-11-01
(31)【優先権主張番号】16/196,749
(32)【優先日】2018-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ダール ミック
(72)【発明者】
【氏名】ホーズ エリック
(72)【発明者】
【氏名】ジャランティッラ ジョン
(72)【発明者】
【氏名】コック イェルーン
(72)【発明者】
【氏名】ラウ レイモンド ダブリュ
(72)【発明者】
【氏名】モンタルヴァン ジョー
(72)【発明者】
【氏名】サルヴァドール ガレン
【審査官】宮部 菜苗
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-519903(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0280778(US,A1)
【文献】特表2018-527907(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0184710(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0109921(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
eベイピング装置用の気化器組立品であって、前記気化器組立品が、
発熱体、
導管組立品であって、前記導管組立品の内部を通って延びる導管を画定する一つ以上の内表面を含み、その結果前記導管組立品が、空気が前記発熱体と流体連通する前記導管を通って流れるように方向付けるべく構成される、導管組立品、および、
前記導管とプレベイパー製剤を保持する貯蔵部との両方に流体連通するように構成された分配インターフェース組立品であって、前記分配インターフェース組立品が、前記貯蔵部から前記発熱体に、限られた量の前記プレベイパー製剤を供給するように構成され、前記分配インターフェース組立品が、第一の分配インターフェースおよび第二の分配インターフェースを含み、前記第一の分配インターフェースが前記導管および前記発熱体と直接流体連通するように、前記第一の分配インターフェースは前記導管を通って延びかつ前記導管内の前記発熱体と連結し、前記第二の分配インターフェースが、前記第二の分配インターフェースの一部分を介して前記貯蔵部と直接流体連通するべく構成されるように、前記第二の分配インターフェースの前記一部分は前記気化器組立品の外部に露出され、前記第二の分配インターフェースが、前記第一の分配インターフェースによって前記発熱体との直接的な流体連通から分離され、前記第一の分配インターフェースが、前記第二の分配インターフェースによって前記貯蔵部との直接的な流体連通から分離され、前記第二の分配インターフェースは、前記貯蔵部から前記第一の分配インターフェースへのプレベイパー製剤の流れを制限するように構成され、前記第一の分配インターフェースは、前記第一の分配インターフェースの内側構造を通るプレベイパー製剤の第一の最大流量を支持するように構成されており、前記第二の分配インターフェースは、前記第二の分配インターフェースの内側構造を通るプレベイパー製剤の第二の最大流量を支持するように構成されており、ここで前記第二の最大流量の大きさは、前記第一の最大流量の大きさに等しいか、または前記第一の最大流量の大きさの50パーセント以下である、前記分配インターフェース組立品を含む、気化器組立品。
【請求項2】
前記導管組立品が、中空円筒状内側ハウジングを含み、
前記第一の分配インターフェースが、前記中空円筒状内側ハウジングの向かい合う内表面の間に横断方向に延び、および、
前記第二の分配インターフェースが、前記中空円筒状内側ハウジングの外表面の周りに延びる中空円筒状分配インターフェース構造を含み、前記中空円筒状分配インターフェース構造の内表面が、前記第一の分配インターフェースの表面と直接接触し、前記中空円筒状分配インターフェース構造の外表面が、前記気化器組立品の前記外部に露出される、請求項1に記載の気化器組立品。
【請求項3】
円筒状外側ハウジングであって、前記円筒状外側ハウジングを通って延びるポート、前記円筒状外側ハウジングによって画定される内部空間内に封入される、前記中空円筒状内側ハウジング、前記第一の分配インターフェース、および前記第二の分配インターフェース、を含む、前記円筒状外側ハウジングをさらに含み、
前記中空円筒分配インターフェース構造が、前記中空円筒状内側ハウジングの前記外表面および前記円筒状外側ハウジングの内表面によって画定される環状空間内にあり、前記円筒状外側ハウジングが、前記環状空間を前記ポートを通って前記貯蔵部に露出させるように、構成され、その結果、前記環状空間内の前記中空円筒状分配インターフェース構造が、前記ポートを通して前記貯蔵部と直接流体連通するように構成される、請求項2に記載の気化器組立品。
【請求項4】
前記第一の分配インターフェースが、前記発熱体と直接接触する、請求項1、2、または3に記載の気化器組立品。
【請求項5】
前記第二の分配インターフェースが、前記第一の分配インターフェースと直接接触する、請求項1~4のいずれかに記載の気化器組立品。
【請求項6】
前記第二の分配インターフェースが、前記導管との直接的な流体連通から分離される、請求項1~5のいずれかに記載の気化器組立品。
【請求項7】
前記気化器組立品が、前記貯蔵部に分離可能に連結されるように構成される、請求項1~6のいずれかに記載の気化器組立品。
【請求項8】
eベイピング装置用のカートリッジであって、
プレベイパー製剤を保持するよう構成される貯蔵部、および、
前記貯蔵部に連結され、前記貯蔵部からプレベイパー製剤を引き出すように構成され、前記引き出されたプレベイパー製剤を加熱して発生したベイパーを形成するようにさらに構成された気化器組立品であって、
発熱体、
導管組立品であって、前記導管組立品の内部を通って延びる導管を画定する一つ以上の内表面を含み、その結果前記導管組立品が、空気が前記発熱体と流体連通する前記導管を通って流れるように方向付けるべく構成される、導管組立品、および、
前記導管と前記貯蔵部との両方に流体連通するように構成された分配インターフェース組立品であって、前記分配インターフェース組立品が、前記貯蔵部から前記発熱体に、限られた量の前記プレベイパー製剤を供給するように構成され、前記分配インターフェース組立品が、第一の分配インターフェースおよび第二の分配インターフェースを含み、前記第一の分配インターフェースが前記導管および前記発熱体と直接流体連通するように、前記第一の分配インターフェースは前記導管を通って延びかつ前記導管内の前記発熱体と連結し、前記第二の分配インターフェースが、前記第二の分配インターフェースの一部分を介して前記貯蔵部と直接流体連通するべく構成されるように、前記第二の分配インターフェースの前記一部分は前記気化器組立品の外部に露出され、前記第二の分配インターフェースが、前記第一の分配インターフェースによって前記発熱体との直接的な流体連通から分離され、前記第一の分配インターフェースが、前記第二の分配インターフェースによって前記貯蔵部との直接的な流体連通から分離され、前記第二の分配インターフェースは、前記貯蔵部から前記第一の分配インターフェースへのプレベイパー製剤の流れを制限するように構成され、前記第一の分配インターフェースは、前記第一の分配インターフェースの内側構造を通るプレベイパー製剤の第一の最大流量を支持するように構成されており、前記第二の分配インターフェースは、前記第二の分配インターフェースの内側構造を通るプレベイパー製剤の第二の最大流量を支持するように構成されており、ここで前記第二の最大流量の大きさは、前記第一の最大流量の大きさに等しいか、または前記第一の最大流量の大きさの50パーセント以下である、前記分配インターフェース組立品と、を含む、前記気化器組立品、を含む、カートリッジ。
【請求項9】
前記導管組立品が、中空円筒状内側ハウジングを含み、
前記第一の分配インターフェースが、前記中空円筒状内側ハウジングの向かい合う内表面の間に横断方向に延び、および、
前記第二の分配インターフェースが、前記中空円筒状内側ハウジングの外表面の周りに延びる中空円筒状分配インターフェース構造を含み、前記中空円筒状分配インターフェース構造の内表面が、前記第一の分配インターフェースの表面と直接接触し、前記中空円筒状分配インターフェース構造の外表面が、前記気化器組立品の前記外部に露出される、請求項8に記載のカートリッジ。
【請求項10】
前記気化器組立品がさらに、
円筒状外側ハウジングであって、前記円筒状外側ハウジングを通って延びるポート、前記円筒状外側ハウジングによって画定される内部空間内に封入される、前記中空円筒状内側ハウジング、前記第一の分配インターフェース、および前記第二の分配インターフェース、を含む、前記円筒状外側ハウジングを含み、
前記第二の分配インターフェースの前記中空円筒状分配インターフェース構造が、前記中空円筒状内側ハウジングの前記外表面および前記円筒状外側ハウジングの内表面によって画定される環状空間にあり、前記円筒状外側ハウジングが、前記環状空間を前記ポートを通って前記貯蔵部に露出させるように、構成され、その結果、前記環状空間内の前記中空円筒状分配インターフェース構造が、前記ポートを通して前記貯蔵部と直接流体連通するように構成される、請求項9に記載のカートリッジ。
【請求項11】
前記第一の分配インターフェースが、前記発熱体と直接接触する、請求項8、9、または10に記載のカートリッジ。
【請求項12】
前記第二の分配インターフェースが、前記第一の分配インターフェースと直接接触する、請求項8~11のいずれかに記載のカートリッジ。
【請求項13】
前記第二の分配インターフェースが、前記導管との直接的な流体連通から分離される、請求項8~12のいずれかに記載のカートリッジ。
【請求項14】
前記気化器組立品が、前記貯蔵部に分離可能に連結される、請求項8~13のいずれかに記載のカートリッジ。
【請求項15】
eベイピング装置であって、
カートリッジであって、
プレベイパー製剤を保持するように構成される貯蔵部、
前記貯蔵部に連結され、前記貯蔵部からプレベイパー製剤を引き出すように構成され、前記引き出されたプレベイパー製剤を加熱して発生したベイパーを形成するようにさらに構成された気化器組立品であって、
発熱体、
導管組立品であって、前記導管組立品の内部を通って延びる導管を画定する一つ以上の内表面を含み、その結果前記導管組立品が、空気が前記発熱体と流体連通する前記導管を通って流れるように方向付けるべく構成される、導管組立品、および、
前記導管と前記貯蔵部との両方に流体連通するように構成された分配インターフェース組立品であって、前記分配インターフェース組立品が、前記貯蔵部から前記発熱体に、限られた量の前記プレベイパー製剤を供給するように構成され、前記分配インターフェース組立品が、第一の分配インターフェースおよび第二の分配インターフェースを含み、前記第一の分配インターフェースが前記導管および前記発熱体と直接流体連通するように、前記第一の分配インターフェースは前記導管を通って延びかつ前記導管内の前記発熱体と連結し、前記第二の分配インターフェースが、前記第二の分配インターフェースの一部分を介して前記貯蔵部と直接流体連通するべく構成されるように、前記第二の分配インターフェースの前記一部分が前記気化器組立品の外部に露出され、前記第二の分配インターフェースが、前記第一の分配インターフェースによって前記発熱体との直接的な流体連通から分離され、前記第一の分配インターフェースが、前記第二の分配インターフェースによって前記貯蔵部との直接的な流体連通から分離され、前記第二の分配インターフェースは、前記貯蔵部から前記第一の分配インターフェースへのプレベイパー製剤の流れを制限するように構成され、前記第一の分配インターフェースは、前記第一の分配インターフェースの内側構造を通るプレベイパー製剤の第一の最大流量を支持するように構成されており、前記第二の分配インターフェースは、前記第二の分配インターフェースの内側構造を通るプレベイパー製剤の第二の最大流量を支持するように構成されており、ここで前記第二の最大流量の大きさは、前記第一の最大流量の大きさに等しいか、または前記第一の最大流量の大きさの50パーセント以下である、前記分配インターフェース組立品、を含む、気化器組立品と、を含むカートリッジ、および、
前記カートリッジに連結された電源組立品であって、電源を含み、前記電源から前記気化器組立品へと電力を供給するように構成された、電源組立品、を含む、eベイピング装置。
【請求項16】
前記導管組立品が、中空円筒状内側ハウジングを含み、
前記第一の分配インターフェースが、前記中空円筒状内側ハウジングの向かい合う内表面の間に横断方向に延び、および、
前記第二の分配インターフェースが、前記中空円筒状内側ハウジングの外表面の周りに延びる中空円筒状分配インターフェース構造を含み、前記中空円筒状分配インターフェース構造の内表面が、前記第一の分配インターフェースの表面と直接接触し、前記中空円筒状分配インターフェース構造の外表面が、前記気化器組立品の前記外部に露出される、請求項15に記載のeベイピング装置。
【請求項17】
前記気化器組立品がさらに、
円筒状外側ハウジングであって、前記円筒状外側ハウジングを通って延びるポート、前記円筒状外側ハウジングによって画定される内部空間内に封入される、前記中空円筒状内側ハウジング、前記第一の分配インターフェース、および前記第二の分配インターフェース、を含む、前記円筒状外側ハウジングをさらに含み、
前記第二の分配インターフェースの前記中空円筒状分配インターフェース構造が、前記中空円筒状内側ハウジングの前記外表面および前記円筒状外側ハウジングの内表面によって画定される環状空間にあり、前記円筒状外側ハウジングが、前記環状空間を前記ポートを通って前記貯蔵部に露出させるように、構成され、その結果、前記環状空間内の前記中空円筒状分配インターフェース構造が、前記ポートを通して前記貯蔵部と直接流体連通するように構成される、請求項16に記載のeベイピング装置。
【請求項18】
前記第一の分配インターフェースが前記発熱体と直接接触する、請求項15、16、または17に記載のeベイピング装置。
【請求項19】
前記第二の分配インターフェースが、前記第一の分配インターフェースと直接接触する、請求項15~18のいずれかに記載のeベイピング装置。
【請求項20】
前記第二の分配インターフェースが、前記導管との直接的な流体連通から分離される、請求項15~19のいずれかに記載のeベイピング装置。
【請求項21】
前記カートリッジが、前記電源組立品に分離可能に連結される、請求項15~20のいずれかに記載のeベイピング装置。
【請求項22】
前記気化器組立品が、前記貯蔵部に分離可能に連結される、請求項15~21のいずれかに記載のeベイピング装置。
【請求項23】
前記電源が、再充電可能電池である、請求項15~22のいずれかに記載のeベイピング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的な実施形態は、電子ベイピング装置、eベイピング装置等、およびその構成要素に関連する。
【背景技術】
【0002】
電子ベイピング装置(EVD)としても本明細書で言及するeベイピング装置は、流体携帯型ベイピング用に成人ベイパー吸飲者によって使用されうる。eベイピング装置は、プレベイパー製剤を保持する貯蔵部と、貯蔵部から引き出されたプレベイパー製剤を加熱してベイパーを発生しうる気化器組立品とを含みうる。
【発明の概要】
【0003】
一部の例示的な実施形態によれば、eベイピング装置用の気化器組立品は、発熱体、導管組立品、および分配インターフェース組立品を含む。導管組立品は、導管組立品の内部を通って延びる導管を画定する一つ以上の内表面を含んでもよく、その結果導管組立品は、空気が発熱体と流体連通する導管を通って流れるように方向付けるべく構成される。分配インターフェース組立品は、導管とプレベイパー製剤を保持する貯蔵部との両方に流体連通するように構成されうる。分配インターフェース組立品は、貯蔵部から発熱体に、限られた量のプレベイパー製剤を供給するように構成されてもよい。分配インターフェース組立品は、第一の分配インターフェースおよび第二の分配インターフェースを含みうる。第一の分配インターフェースは、導管を通って延び、第一の分配インターフェースが導管および発熱体と直接流体連通するように、導管内の発熱体に連結されてもよい。第二の分配インターフェースの一部分は、第二の分配インターフェースが第二の分配インターフェースの一部分を介して貯蔵部と直接流体連通するように構成されるように、気化器組立品の外部に露出されてもよい。第二の分配インターフェースは、第一の分配インターフェースによって発熱体との直接的な流体連通から分離されてもよい。第一の分配インターフェースは、第二の分配インターフェースによって貯蔵部との直接的な流体連通から分離されてもよい。第二の分配インターフェースは、貯蔵部から第一の分配インターフェースへのプレベイパー製剤の流れを制限するように構成されうる。
【0004】
導管組立品は、中空円筒状内側ハウジングを含みうる。第一の分配インターフェースは、中空円筒状内側ハウジングの向かい合う内表面の間に横断方向に延びてもよい。第二の分配インターフェースは、中空円筒状内側ハウジングの外表面の周りに延びる中空円筒状分配インターフェース構造を含みうる。中空円筒状分配インターフェース構造の内表面は、第一の分配インターフェースの表面と直接接触してもよい。中空円筒状分配インターフェース構造の外表面は、気化器組立品の外部に露出されてもよい。
【0005】
気化器組立品は、円筒状外側ハウジングを通って延びるポートを含む円筒状外側ハウジングを含みうる。中空円筒状内側ハウジング、第一の分配インターフェース、および第二の分配インターフェースは、円筒状外側ハウジングによって画定される内部空間内に封入されうる。中空円筒状分配インターフェース構造は、中空円筒状内側ハウジングの外表面および円筒状外側ハウジングの内表面によって画定される環状空間にあってもよい。円筒状外側ハウジングは、環状空間をポートを通して貯蔵部に露出させるように構成されてもよく、その結果、環状空間内の中空円筒状分配インターフェース構造がポートを通して貯蔵部と直接流体連通するように構成される。
【0006】
第一の分配インターフェースは、発熱体と直接接触してもよい。
【0007】
第二の分配インターフェースは、第一の分配インターフェースと直接接触してもよい。
【0008】
第二の分配インターフェースは、導管との直接的な流体連通から分離されてもよい。
【0009】
気化器組立品は、貯蔵部へ分離可能に連結されるように構成されてもよい。
【0010】
一部の例示的な実施形態によると、eベイピング装置用のカートリッジは、プレベイパー製剤を保持するよう構成される貯蔵部と、貯蔵部に連結される気化器組立品とを含みうる。気化器組立品は、貯蔵部からプレベイパー製剤を引き出すように構成されてもよい。気化器組立品は、引き出されたプレベイパー製剤を加熱して発生したベイパーを形成するように構成されうる。気化器組立品は、発熱体、導管組立品、および分配インターフェース組立品を含みうる。導管組立品は、導管組立品の内部を通って延びる導管を画定する一つ以上の内表面を含んでもよく、その結果導管組立品は、空気が発熱体と流体連通する導管を通って流れるように方向付けるべく構成される。分配インターフェース組立品は、導管および貯蔵部の両方と流体連通するように構成されうる。分配インターフェース組立品は、貯蔵部から発熱体に、限られた量のプレベイパー製剤を供給するように構成されてもよい。分配インターフェース組立品は、第一の分配インターフェースおよび第二の分配インターフェースを含みうる。第一の分配インターフェースは、導管を通って延びてもよく、第一の分配インターフェースが導管および発熱体と直接流体連通するように、導管内の発熱体に連結されてもよい。第二の分配インターフェースの一部分は、第二の分配インターフェースが第二の分配インターフェースの一部分を介して貯蔵部と直接流体連通するように構成されるように、気化器組立品の外部に露出されてもよい。第二の分配インターフェースは、第一の分配インターフェースによって発熱体との直接的な流体連通から分離されてもよい。第一の分配インターフェースは、第二の分配インターフェースによって貯蔵部との直接的な流体連通から分離されてもよい。第二の分配インターフェースは、貯蔵部から第一の分配インターフェースへのプレベイパー製剤の流れを制限するように構成されうる。
【0011】
導管組立品は、中空円筒状内側ハウジングを含みうる。第一の分配インターフェースは、中空円筒状内側ハウジングの向かい合う内表面の間に横断方向に延びてもよい。第二の分配インターフェースは、中空円筒状内側ハウジングの外表面の周りに延びる中空円筒状分配インターフェース構造を含みうる。中空円筒状分配インターフェース構造の内表面は、第一の分配インターフェースの表面と直接接触してもよい。中空円筒状分配インターフェース構造の外表面は、気化器組立品の外部に露出されてもよい。
【0012】
気化器組立品は、円筒状外側ハウジングを通って延びるポートを含む円筒状外側ハウジングを含みうる。中空円筒状内側ハウジング、第一の分配インターフェース、および第二の分配インターフェースは、円筒状外側ハウジングによって画定される内部空間内に封入されうる。第二の分配インターフェースの中空円筒状分配インターフェース構造は、中空円筒状内側ハウジングの外表面および円筒状外側ハウジングの内表面によって画定される環状空間にあってもよい。円筒状外側ハウジングは、環状空間をポートを通して貯蔵部に露出させるように構成されてもよく、その結果、環状空間内の中空円筒状分配インターフェース構造がポートを通して貯蔵部と直接流体連通するように構成される。
【0013】
第一の分配インターフェースは、発熱体と直接接触してもよい。
【0014】
第二の分配インターフェースは、第一の分配インターフェースと直接接触してもよい。
【0015】
第二の分配インターフェースは、導管との直接的な流体連通から分離されてもよい。
【0016】
気化器組立品は、貯蔵部へ分離可能に連結されてもよい。
【0017】
一部の例示的な実施形態によれば、eベイピング装置は、カートリッジおよびカートリッジに連結された電源組立品を含んでもよい。カートリッジは、プレベイパー製剤を保持するように構成された貯蔵部、および貯蔵部に連結された気化器組立品を含みうる。気化器組立品は、貯蔵部からプレベイパー製剤を引き出すように構成されてもよい。気化器組立品は、引き出されたプレベイパー製剤を加熱して発生したベイパーを形成するように構成されうる。気化器組立品は、発熱体、導管組立品、および分配インターフェース組立品を含みうる。導管組立品は、導管組立品の内部を通って延びる導管を画定する一つ以上の内表面を含んでもよく、その結果導管組立品は、空気が発熱体と流体連通する導管を通って流れるように方向付けるべく構成される。分配インターフェース組立品は、導管および貯蔵部の両方と流体連通するように構成されうる。分配インターフェース組立品は、貯蔵部から発熱体に、限られた量のプレベイパー製剤を供給するように構成されてもよい。分配インターフェース組立品は、第一の分配インターフェースおよび第二の分配インターフェースを含みうる。第一の分配インターフェースは、導管を通って延びてもよく、第一の分配インターフェースが導管および発熱体と直接流体連通するように、導管内の発熱体に連結されてもよい。第二の分配インターフェースの一部分は、第二の分配インターフェースが第二の分配インターフェースの一部分を介して貯蔵部と直接流体連通するように構成されるように、気化器組立品の外部に露出されてもよい。第二の分配インターフェースは、第一の分配インターフェースによって発熱体との直接的な流体連通から分離されてもよい。第一の分配インターフェースは、第二の分配インターフェースによって貯蔵部との直接的な流体連通から分離されてもよい。第二の分配インターフェースは、貯蔵部から第一の分配インターフェースへのプレベイパー製剤の流れを制限するように構成されうる。電源組立品は電源を含みうる。電源組立品は、気化器組立品に電源から電力を供給するように構成されうる。
【0018】
導管組立品は、中空円筒状内側ハウジングを含みうる。第一の分配インターフェースは、中空円筒状内側ハウジングの向かい合う内表面の間に横断方向に延びてもよい。第二の分配インターフェースは、中空円筒状内側ハウジングの外表面の周りに延びる中空円筒状分配インターフェース構造を含みうる。中空円筒状分配インターフェース構造の内表面は、第一の分配インターフェースの表面と直接接触してもよい。中空円筒状分配インターフェース構造の外表面は、気化器組立品の外部に露出されてもよい。
【0019】
気化器組立品は、円筒状外側ハウジングを通って延びるポートを含む円筒状外側ハウジングを含みうる。中空円筒状内側ハウジング、第一の分配インターフェース、および第二の分配インターフェースは、円筒状外側ハウジングによって画定される内部空間内に封入されうる。第二の分配インターフェースの中空円筒状分配インターフェース構造は、中空円筒状内側ハウジングの外表面および円筒状外側ハウジングの内表面によって画定される環状空間にあってもよい。円筒状外側ハウジングは、環状空間をポートを通して貯蔵部に露出させるように構成されてもよく、その結果、環状空間内の中空円筒状分配インターフェース構造がポートを通して貯蔵部と直接流体連通するように構成される。
【0020】
第一の分配インターフェースは、発熱体と直接接触してもよい。
【0021】
第二の分配インターフェースは、第一の分配インターフェースと直接接触してもよい。
【0022】
第二の分配インターフェースは、導管との直接的な流体連通から分離されてもよい。
【0023】
気化器組立品は、貯蔵部へ分離可能に連結されてもよい。
【0024】
カートリッジは、電源組立品へ分離可能に連結されてもよい。
【0025】
気化器組立品は、貯蔵部へ分離可能に連結されてもよい。
【0026】
電源は再充電可能電池でありうる。
【0027】
本明細書の非限定的な例示的な実施形態の様々な特徴および利点は、詳細な説明を添付の図面と併せて検討すると、より明らかになるはずである。添付の図面は単に図示の目的のために提供され、特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。添付の図面は、明記されていない限り、実寸に比例して描かれているとは考えられない。明瞭化の目的で、図面の様々な寸法は誇張されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1A図1Aは、一部の例示的な実施形態によるeベイピング装置の側面図である。
図1B図1Bは、一部の例示的な実施形態による、図1Aの、線IB-IB’に沿ったeベイピング装置の断面図である。
図2A図2Aは、一部の例示的な実施形態による気化器組立品の斜視図である。
図2B図2Bは、一部の例示的な実施形態による、図2Aの、線IIB-IIB’に沿った気化器組立品の断面図である。
図2C図2Cは、一部の例示的な実施形態による、図2Aの、線IIC-IIC’に沿った気化器組立品の断面図である。
図3A図3Aは、一部の例示的な実施形態による気化器組立品の斜視図である。
図3B図3Bは、一部の例示的な実施形態による、図3Aの、線IIIB-IIIB’に沿った気化器組立品の断面図である。
図4A図4Aは、一部の例示的な実施形態による気化器組立品の斜視図である。
図4B図4Bは、一部の例示的な実施形態による、図4Aの、線IVB-IVB’に沿った気化器組立品の断面図である。
図4C図4Cは、一部の例示的な実施形態による、図4Aの、線IVC-IVC’に沿った気化器組立品の断面図である。
図5図5は、一部の例示的な実施形態による気化器組立品の断面図である。
図6A図6Aは、一部の例示的な実施形態による気化器組立品の斜視図である。
図6B図6Bは、一部の例示的な実施形態による、図6Aの気化器組立品の斜視図である。
図6C図6Cは、一部の例示的な実施形態による、図6Aの、線VIC-VIC’に沿った気化器組立品の断面図である。
図7A図7Aは、一部の例示的な実施形態によるeベイピング装置の側面図である。
図7B図7Bは、一部の例示的な実施形態による、図7Aのeベイピング装置の側面図である。
図7C図7Cは、一部の例示的な実施形態による、図7Aの、線VIIC-VIIC’に沿ったeベイピング装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
一部の詳細な例示的な実施形態が本明細書で開示されている。しかしながら、本明細書に開示されている特定の構造面および機能面の詳細は、単に、例示的な実施形態を説明することを目的として提供されるにすぎない。しかしながら、例示的な実施形態は、数多くの代替的な形態で具体化されることができ、本明細書に記載の例示的な実施形態のみに限定されるものと解釈されるべきではない。
【0030】
従って、例示的な実施形態は、様々な修正および代替的形態が可能である一方で、その例示的な実施形態は例として図面に示されており、本明細書で詳細に説明される。ところが、当然のことながら、開示された特定の形態に対する例示的な実施形態に限定する意図はなく、反対に、例示的な実施形態は、あらゆる変更、同等物、代替物が網羅される。同様の数字は、図の説明の全体を通して同様の要素を指す。
【0031】
要素または層が別の要素もしくは層「の上にある」、「に接続される」、「に連結される」、「に取り付けられる」、「に隣接する」、または「を覆う」と言及される時、これはもう一方の要素もしくは層の直接的に上にある、それに直接的に接続される、それに直接的に連結される、それに直接的に取り付けられる、それに直接的に隣接する、またはそれを直接的に覆う、あるいは介在する要素もしくは層が存在してもよいことが理解されるべきである。対照的に、要素が別の要素もしくは層「の上に直接ある」、「に直接的に接続される」、または「に直接的に連結される」と言及される時、介在する要素もしくは層は存在しない。同様の数字は、本明細書の全体を通して同様の要素を指す。
【0032】
第一の、第二の、第三のなどの用語は、様々な要素、構成要素、領域、層、またはセクションを記述するために本明細書で使用されてもよいが、これらの要素、構成要素、領域、層、またはセクションはこれらの用語によって限定されないことが理解されるべきである。これらの用語は、一つの要素、構成要素、領域、層、またはセクションを別の領域、層、またはセクションと区別するためにのみ使用される。従って、以下で説明されている第一の要素、構成要素、領域、層、またはセクションは、例示的な実施形態の教示内容から逸脱することなく、第二の要素、構成要素、領域、層、またはセクションと呼ぶこともできる。
【0033】
空間的関係の用語(例えば、「下に」、「下方に」、「下部」、「上方に」、「上部」、およびこれに類するもの)は、図中で図示する際に、一つの要素または特徴と他の要素または特徴との間の関係を説明しやすくするために本明細書で使用されてもよい。空間的関係の用語は、図に描写されている方向に加えて、使用時または動作時に装置の異なる方向を包含することが意図されていると理解されるべきである。例えば、図中の装置をひっくり返した場合、他の要素または特徴の「下方に」または「下に」と説明されている要素は、その後は他の要素または特徴の「上方に」方向付けられることになる。従って、「下方に」という用語は上方および下方の両方の向きを包含する場合がある。装置は、別の方法で(90度回転して、または他の向きで)向きが決められる場合があり、本明細書で使用される空間的関係の記述語は適宜に解釈される。
【0034】
本明細書で使用される用語は、様々な例示的な実施形態を説明する目的のみのものであり、例示的な実施形態の制限を意図しない。本明細書で使用される単数形「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」は、複数形も含むことが意図されているが、文脈によって明らかにそうではないことが示される場合は、その限りではない。さらに当然のことながら、「含む(includes)」、「含む(including)」「備える(comprises)」、および「備える(comprising)」という用語は本明細書で使用される時、述べられた特徴、整数、工程、動作、要素、または構成要素などの存在を特定するが、一つ以上の他の特徴、整数、工程、動作、要素、構成要素など、またはこれらの群の存在または追加を除外しない。
【0035】
本明細書において「約」または「実質的に」という用語を数値と組み合わせて使用する場合、別の方法で明確に定義されない限り、それに伴う数値が、述べられた数値の前後±10パーセントの公差を含むということを意図する。
【0036】
例示的な実施形態は、例示的な実施形態の概略図である断面図を参照して本明細書で説明される。そのため、例示の形状からの変形が予想される。したがって、例示的な実施形態は、本明細書に図示された領域の形状を限定するものとして解釈されるべきでなく、形状の逸脱を含むものである。
【0037】
ベイパー、エアロゾルおよび分散液は、互換的に使用され、開示される、特許請求される装置およびその同等物によって生成または出力される物質を包含することを意図している。
【0038】
別の方法で定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的用語および科学的用語を含む)は、例示的な実施形態が属する当該技術分野の当業者が一般的に理解しているものと同じ意味を有する。用語(一般的に使用されている辞書で定義された用語を含む)は、関連する技術分野の文脈でのそれらの用語の意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、理想的なまたは過度に正式な意味で解釈されないが、本明細書で明示的にそのように定義されている場合はその限りではないことがさらに理解されるであろう。
【0039】
ハードウェアは、 一つ以上のプロセッサ、 一つ以上の中央処理装置(CPU) 、一つ以上のマイクロコントローラ、 一つ以上の演算論理ユニット(ALU)、 一つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、 一つ以上のマイクロコンピュータ、 一つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、 一つ以上のシステムオンチップ(SoC)、 一つ以上のプログラマブル論理ユニット(PLU) 、一つ以上のマイクロプロセッサ、 一つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC) または定義された様式で命令に応答および実行する能力を有する任意の他の装置(複数可)などを含むが、それらに限定されない処理または制御回路を使用して実装されうる。
【0040】
図1Aは、一部の例示的な実施形態によるeベイピング装置100の側面図である。図1Bは、一部の例示的な実施形態による、図1Aの、線IB-IB’に沿ったeベイピング装置100の断面図である。本明細書で使用される「eベイピング装置」という用語は、形態、大きさ、または形状にかかわらず、全ての種類の電子ベイピング装置を含む。
【0041】
図1A~1Bを参照すると、eベイピング装置100は、ベイパー発生器組立品110および電源組立品120を含む。一部の例示的な実施形態では、電源組立品120に分離可能に連結されて、eベイピング装置100を形成するように構成されたベイパー発生器組立品110は、本明細書ではカートリッジと呼ばれうる。
【0042】
一部の例示的な実施形態では、ベイパー発生器組立品110および電源組立品120は、それぞれの相補的コネクタ組立品118、128を含み、コネクタ組立品118、128を互いに分離可能に連結することに基づいて、互いに分離可能に接続するように構成される。一部の例示的な実施形態では、コネクタ組立品118、128は、ねじ付きコネクタを含む。当然のことながら、コネクタ組立品118、128は、滑り嵌め、戻り止め、クランプ、バヨネット、スライド嵌合、スリーブ嵌合、アライメント嵌合、ねじ付きコネクタ、磁気、留め金、または任意の他のタイプの接続、およびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない、任意のタイプのコネクタであってもよい。
【0043】
図1A~1Bに示されるように、ベイパー発生器組立品110は外側ハウジング111を含んでもよく、電源組立品120は外側ハウジング121を含んでもよい。図1A~1Bにさらに示されるように、一部の例示的な実施形態では、ベイパー発生器組立品110の外側ハウジング111、および電源組立品120の外側ハウジング121は、単一素材部品(unitary piece of material)を含みうる。
【0044】
図1A~1Bに示されるように、ベイパー発生器組立品110は、貯蔵部112および気化器組立品130を含みうる。ベイパー発生器組立品110の外側ハウジング111は、貯蔵部112の外側ハウジング113、および気化器組立品130の別個の外側ハウジング131を含みうる。一部の例示的な実施形態では、ハウジング113および131は別個の接続可能なハウジングであり、また一部の例示的な実施形態では、ハウジング113および131は同一のハウジングの一部を形成する。図1A~1Bに示されるように、一部の例示的な実施形態では、貯蔵部112の外側ハウジング113、および気化器組立品130の外側ハウジング131は、単一素材部品を含みうる。ハウジング113がハウジング131と出会う一部の例示的な実施形態では、同一のハウジングの一部を形成してもよく、またはこれらは、相補的コネクタ組立品138、148を介して一緒に接続することができる二つの別個のハウジングであってもよい。
【0045】
貯蔵部112の外側ハウジング113は、内部空間115を少なくとも部分的に画定してもよい。貯蔵部112は、貯蔵部112の内部内にプレベイパー製剤を保持するように構成されてもよく、内部は、貯蔵部112の外側ハウジング113によって少なくとも部分的に画定される内部空間115を含んでもよい。
【0046】
少なくとも図1A~1Bに示すように、気化器組立品130は、気化器組立品130の内部空間135を少なくとも部分的に画定する外側ハウジング131を含んでもよい。少なくとも図1A~1Bにさらに示すように、気化器組立品130は、気化器組立品130の内部空間135と気化器組立品130の外部との間で、気化器組立品130の外側ハウジング131を通って延びる流体ポート134を含んでもよく、これにより流体ポート134は、内部空間135内に少なくとも部分的に位置する要素と気化器組立品130の外部に少なくとも部分的に位置する要素との間流体連通を可能にする場合がある。図1Bにさらに示すように、流体ポート134は、貯蔵部112と気化器組立品130との間の流体連通を可能にする場合がある。一部の例示的な実施形態では、流体ポート134は、気化器組立品130の外側ハウジング131を通って延びることに加えて、またはその代わりに、貯蔵部112の外側ハウジング113を通って延びる。
【0047】
一部の例示的な実施形態では、気化器組立品130および貯蔵部112は、それぞれの相補的コネクタ組立品138、148を含み、かつコネクタ組立品138、148をともに分離可能に連結することに基づいて、互いに分離可能に接続されるように構成される。例えば、気化器コネクタ組立品148は、例えば、気化器組立品130のコネクタ組立品138との分離可能な連結に基づいて、貯蔵部112を気化器組立品130と分離可能に連結するように構成されてもよい。一部の例示的な実施形態では、コネクタ組立品138、148は、ねじ付きコネクタを含む。当然のことながら、コネクタ組立品138、148は、滑り嵌め、戻り止め、クランプ、バヨネット、スライド嵌合、スリーブ嵌合、アライメント嵌合、ねじ付きコネクタ、磁気、留め金、または任意の他のタイプの接続、およびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない、任意のタイプのコネクタであってもよい。
【0048】
気化器組立品130は、導管組立品133、入口ポート132、出口ポート142、発熱体136、および分配インターフェース組立品150を含みうる。図1Bに示すように、入口ポート132は、気化器組立品130の外側ハウジング131を通って気化器組立品130の外部に延びてもよく、出口ポート142は、気化器組立品130の外側ハウジング131を通って延びてもよい。一部の例示的な実施形態では、出口ポート142は、外側ハウジング131を通って延び、少なくともベイパー発生器組立品110の外部に直接露出してもよい。
【0049】
図1A~1Bで示す例示的な実施形態を含む、一部の例示的な実施形態では、入口ポート132は、導管154を介して入口ポート152と連結されてもよく、入口ポート152は、ベイパー発生器組立品110の外部およびeベイピング装置100の外部に直接露出され、その結果、入口ポート132は、入口ポート152および導管154を介して少なくともベイパー発生器組立品110の外部と流体連通する。一部の例示的な実施形態では、入口ポート132がベイパー発生器組立品110の外部に直接露出される場合、入口ポート152および導管154は、eベイピング装置100から省略されうる。したがって、入口ポート132は、気化器組立品130の内部空間135の少なくとも一部分とベイパー発生器組立品110の外部との間の流体連通を直接的または間接的に可能にする。
【0050】
図1A~1Bで示す例示的な実施形態を含む、一部の例示的な実施形態では、出口ポート142は、導管140を介して出口ポート144と連結されてもよく、出口ポート144は、ベイパー発生器組立品110の外部およびeベイピング装置100の外部に直接露出され、その結果、出口ポート142が、出口ポート144および導管140を介して少なくともベイパー発生器組立品110の外部と流体連通する。したがって、出口ポート142は、気化器組立品130の内部空間135の少なくとも一部分とベイパー発生器組立品110の外部との間の流体連通を可能にする。
【0051】
さらに気化器組立品130を参照すると、導管組立品133は、気化器組立品130の外側ハウジング131によって少なくとも部分的に画定される内部空間135内の気化器組立品130の入口ポート132と出口ポート142との間に延びる構造である。示されるように、導管組立品133の一つ以上の内表面133Iは、本明細書では導管193と称される中空空間を画定し、この導管193は入口ポート132と出口ポート142との間で導管組立品133を通って連続的に延在する。したがって、導管組立品133は、一つ以上の内表面133Iによって画定される導管193を介して、気化器組立品130を通る入口ポート132と出口ポート142との間の流体連通を確立する。
【0052】
一部の例示的な実施形態によるeベイピング装置100の動作において、空気は、少なくとも入口ポート132を介して気化器組立品130内に引き込まれてもよく、空気は、導管組立品133を介してさらに気化器組立品130を通って引き込まれてもよく、さらに気化器組立品130から引き出され、ベイパー発生器組立品110から引き出されてもよく、したがって、出口ポート142、導管140、および出口ポート144を介して、eベイピング装置100から引き出されてもよい。一部の例示的な実施形態では、および少なくとも図1Bに示すように、導管組立品133は、入口ポート132と出口ポート142との間に導管193を画定して、気化器組立品130を通る入口ポート132と出口ポート142との間の流体連通を確立する、一つ以上の内表面133Iを有する円筒状構造であってもよい。
【0053】
図1A~1Bに示す例示的な実施形態では、導管154および入口ポート152は、コネクタ組立品118に少なくとも部分的に位置してもよい。しかしながら、入口ポート152は、コネクタ組立品118、電源組立品120の外側ハウジング121、コネクタ組立品128、これらの部分組み合わせ、またはこれらの組み合わせとは独立して、ベイパー発生器組立品110の外側ハウジング111に含まれてもよく、およびベイパー発生器組立品110の外側ハウジング111を通って延びてもよいことが理解されよう。さらに、導管154は、ベイパー発生器組立品110、電源組立品120、コネクタ組立品118、コネクタ組立品128、その部分組み合わせ、またはそれらの組み合わせを少なくとも部分的に貫通して延びうることが理解されよう。
【0054】
さらに、気化器組立品130を参照すると、分配インターフェース組立品150は、流体ポート134に少なくとも部分的に露出し、したがって、流体ポート134を通って貯蔵部112と流体連通するように構成される。分配インターフェース組立品150はさらに、導管組立品133内に少なくとも部分的に延びる。分配インターフェース組立品150は、発熱体136に連結される分配インターフェース組立品150に基づいて、導管193と流体連通してもよい。したがって、分配インターフェース組立品150は、貯蔵部112および導管193の両方と流体連通してもよく、したがって、貯蔵部112から導管193にプレベイパー製剤を引き出すように構成されてもよい。
【0055】
一部の例示的な実施形態では、発熱体136は、導管193内に少なくとも部分的に位置してもよい。発熱体136は、導管193と流体連通してもよく、導管組立品133は、入口ポート132を介して受け取った空気を、発熱体136と流体連通する導管193を通って流れるように方向付けるべく構成されてもよい。少なくとも図1Bに示すように、発熱体136が、分配インターフェース組立品150と流体連通し、その結果、発熱体136が、分配インターフェース組立品150を介して導管193内に引き込まれたプレベイパー製剤の少なくとも一部分を加熱して、導管193内に発生したベイパーを形成するように構成され、その結果、発生したベイパーが、気化器組立品130から引き出され、そしてベイパー発生器組立品110から引き出され、したがって 出口ポート142、導管140、および出口ポート144を通って、eベイピング装置100から引き出されうる。例えば、発生したベイパーを生成するために分配インターフェース組立品150の一部分内に引き込まれたプレベイパー製剤を加熱するのに十分な熱を生成するように構成されるべく、発熱体136は、導管193内に少なくとも部分的に延びる分配インターフェース組立品150の一部分に直接連結されてもよく、または、分配インターフェース組立品150のこうした一部分に十分に近接していてもよい。
【0056】
分配インターフェース組立品150を再び参照すると、分配インターフェース組立品150は、第一の分配インターフェース150-1および第二の分配インターフェース150-2を含み、これらは互い連結され、したがってその間でのプレベイパー製剤の移動を可能にするように構成される。
【0057】
図1Bに示すように、第一の分配インターフェース150-1は、導管組立品133を通って少なくとも部分的に延びてもよく、第一の分配インターフェース150-1が導管193および発熱体136と流体連通するように、導管組立品133内の発熱体136に連結されてもよい。さらに、図1Bに示すように、第一の分配インターフェース150-1は、まだ気化器組立品130の内部空間135内にいる間に、導管組立品133から少なくとも部分的に外へ延びてもよく、その結果、第一の分配インターフェース150-1は、気化器組立品130の内部空間135内の導管組立品133の外部と直接流体連通する。
【0058】
図1Bに示すように、第二の分配インターフェース150-2は、気化器組立品130の内部空間135内の導管組立品133の外側に位置してもよい。第二の分配インターフェース150-2は、少なくとも外側ハウジング131および導管組立品133の一つ以上の外表面133Uによって画定される内側空間175内に配置されてもよい。したがって、内側空間175は、導管組立品133と、それによって画定される導管193とによって占有される内部空間135の一部分を除外する、内部空間135の限定された部分であってもよいことが理解されよう。示されるように、第二の分配インターフェース150-2の少なくとも一部分は、例えば、図1Bに示すように流体ポート134の端部に直接的に隣接するおよびその端部を覆うことに基づいて、気化器組立品130の外部に露出される。第二の分配インターフェース150-2は、第二の分配インターフェース150-2が直接的に露出される流体ポート134を介して、貯蔵部112と直接流体連通するように構成されてもよい。
【0059】
さらに図1Bに示すように、第二の分配インターフェース150-2は、内側空間175内の導管組立品133に対して外部的に第一の分配インターフェース150-1に連結されてもよく、一方、第一の分配インターフェース150-1は発熱体136に連結されてもよく、その結果、第二の分配インターフェース150-2は、第一の分配インターフェース150-1によって、導管193、発熱体136、またはこれらの組み合わせとの直接的な流体連通から分離されてもよい。流体ポート134を通して貯蔵部112から第二の分配インターフェース150-2に引き込まれたプレベイパー製剤は、第二の分配インターフェース150-2から第一の分配インターフェース150-1にさらに引き出されてもよく、さらに第一の分配インターフェース150-1によって導管193内に引き込まれて発熱体136と流体連通してもよく、一方で第二の分配インターフェース150-2は、発熱体136への十分な近接に流体を直接移動して発熱体136が第二の分配インターフェース150-2に保持されたプレベイパー製剤を加熱して発生したベイパーを生成することを可能にすることから、分離されたままである。
【0060】
さらに、および図1Bが示すように、第一の分配インターフェース150-1は、第二の分配インターフェース150-2によって貯蔵部112との直接的な流体連通から分離されてもよく、その結果、第一の分配インターフェース150-1は、第二の分配インターフェース150-2とは独立して、貯蔵部112からプレベイパー製剤を直接引き出すことから分離されてもよい。
【0061】
一部の例示的な実施形態では、第一の分配インターフェース150-1が導管および貯蔵部112の両方に直接露出し、貯蔵部112から直接プレベイパー製剤を引き出し、発熱体136と流体連通させることができる実施形態に対して、第二の分配インターフェース150-2は、貯蔵部112から第一の分配インターフェース150-1へのプレベイパー製剤の流れを制限するように構成される。したがって、第二の分配インターフェース150-2は、分配インターフェース組立品150内に保持されるプレベイパー製剤の量を特定の量を超えないように制限するように構成されてもよく、または貯蔵部112から導管組立品133へのプレベイパー製剤の流量を制限してもよく、またはその両方であってもよい。
【0062】
例えば 第一の分配インターフェース150-1は、発熱体136によって生成される熱に曝露されるように構成されたウィッキング材料を含んでもよく、かつ第一の分配インターフェース150-1の内側構造を通して、比較的高い流量のプレベイパー製剤を支持するように構成されてもよく、一方で第二の分配インターフェース150-2は、第二の分配インターフェース150-2の内側構造を通して、比較的低い流量のプレベイパー製剤を支持するように構成されてもよい。第一の分配インターフェース150-1は、発熱体136と直接接触するように構成されたウィッキング材料を含みうる。第二の分配インターフェース150-2は、第一の分配インターフェース150-1の弾性に関連して、発熱体136によって生成されるであろう熱に対する弾性を減少させうる。一部の例示的な実施形態では、第二の分配インターフェース150-2は、第一の分配インターフェース150-1の弾性に関連して、発熱体136によって生成されるであろう熱に対する等しいか、またはより大きな弾性を有してもよい。
【0063】
一部の例示的な実施形態では、第一の分配インターフェース150-1は、第一の分配インターフェース150-1の内側構造を通るプレベイパー製剤の第一の最大流量を支持するように構成されてもよく、第二の分配インターフェース150-2は、第二の分配インターフェース150-2の内側構造を通るプレベイパー製剤の第二の最大流量を支持するように構成されてもよく、ここで第二の最大流量の大きさは、第一の最大流量の大きさに等しいか、または第一の最大流量の大きさの半分(すなわち50パーセント)以下である。第二の分配インターフェース150-2は、第一の分配インターフェース150-1がプレベイパー製剤を「毛管作用で運ぶ」ように構成される時間の少なくとも二倍の時間量で、プレベイパー製剤を「毛管作用で運ぶ」ように構成されてもよい。さらに言い換えると、第二の分配インターフェース150-2は、第一の分配インターフェース150-1が関連付けられている「毛管作用で運ぶ速度」に等しいか、またはそれの半分以下である「毛管作用で運ぶ速度」と関連付けられてもよい。
【0064】
一部の例示的な実施形態では、第二の分配インターフェース150-2は、プレベイパー製剤の保持された量が第二の分配インターフェース150-2から第一の分配インターフェース150-1にさらに引き出され、さらに発熱体136によって加熱されベイパーを形成するとき、少なくとも一つの完全なベイパーの発生を支持するのに十分であるプレベイパー製剤の量を、第二の分配インターフェース150-2の内側構造内に、保持するように構成される。一部の例示的な実施形態では、第二の分配インターフェース150-2は、プレベイパー製剤の保持された量が第二の分配インターフェース150-2から第一の分配インターフェース150-1にさらに引き出され、さらに発熱体136によって加熱されベイパーを形成するとき、最大で三つの完全なベイパーの発生を支持するのに十分であるプレベイパー製剤の量を、第二の分配インターフェース150-2の内側構造内に、保持するように構成される。
【0065】
いくつかの例示的な実施形態では、ベイパー発生器組立品110は、貯蔵部112が全てのプレベイパー製剤を完全に枯渇した後でさえも、少なくとも一つの追加のベイパーのインスタンスを生成するように構成されてもよい。これは、貯蔵部112からプレベイパー製剤が完全に枯渇した瞬間に、ベイパーの少なくとも一つの追加のインスタンスの生成を支持するのに十分な量のプレベイパー製剤が、第二の分配インターフェース150-2にまだ保持されているからである。外側ハウジング113が貯蔵部112に保持されるプレベイパー製剤の量の外部からの観察を可能にするほど十分に透明である、一部の例示的な実施形態では、貯蔵部112内に保持されたプレベイパー製剤の枯渇時でさえも、プレベイパー製剤を保持する第二の分配インターフェース150-2の構成によって、第二の分配インターフェース150-2が、貯蔵部112内のプレベイパー製剤の補充前に、ベイパー発生器組立品110からのプレベイパー製剤の完全な枯渇に対するバッファを提供することが可能となり、それによって、貯蔵部112からのプレベイパー製剤の枯渇を外側ハウジング113を通して観察することを可能にし、 貯蔵部112に追加のプレベイパー製剤が補充され、 一方で、分配インターフェース150-2は、貯蔵部112の完全な枯渇に最初のうち気付かない場合に、少なくとも一つの追加のベイパーのインスタンスの生成を支持することができ、貯蔵部112の枯渇後のベイパーの少なくとも一つのインスタンスが生成される。したがって、第二の分配インターフェース150-2は、第一の分配インターフェース150-1でのプレベイパー製剤の完全な枯渇に対するバッファを提供してもよく、それによって、発熱体136が枯渇した第一の分配インターフェース150-1を加熱することで起こる分配インターフェース組立品150の過熱を防ぎ、それゆえ、分配インターフェース組立品150を含むeベイピング装置100の性能を改善することが理解されるであろう。
【0066】
貯蔵部112から導管193へのプレベイパー製剤の流れを制限する第二の分配インターフェース150-2に基づいて、第一および第二の分配インターフェース150-1、150-2の両方を含む、分配インターフェース組立品150は、貯蔵部112から導管193へのプレベイパー製剤の流れを制御し、したがって、発生したベイパーを生成するために、特定の量のプレベイパー製剤が導管193の発熱体136によって加熱されることを確実にするように構成されることができ、それによって、eベイピング装置100の動作性能を改善し、かつ、発生したベイパーを生成するためのプレベイパー製剤の利用に関して、eベイピング装置100によって提供される感覚的体験と、前述のeベイピング装置の効率とを改善する。こうした分配インターフェース組立品150はまた、第一の分配インターフェース150-1から導管組立品133内へ、したがって潜在的には、入口ポート132、152、または出口ポート142、144、または入口ポート132、152および出口ポート142、144、を通って、ベイパー発生器組立品110の外部およびeベイピング装置100の外部への、気化していないプレベイパー製剤の漏出を低減するかまたは防止し、それによって、発生したベイパーを生成するためのプレベイパー製剤の利用に関して、eベイピング装置の動作性能および効率を改善しうる。気化器組立品130が、コネクタ組立品138、148との連結を介して、ベイパー発生器組立品110に分離可能に連結されてもよく、したがって、外されて交換用気化器組立品130と交換されうるような例示的な実施形態では、こうした分配インターフェース組立品150はまた、気化器組立品130の内部空間135内の過剰な量のプレベイパー製剤の貯蔵を低減するかまたは防止し、それによって、eベイピング装置100からのプレベイパー製剤の損失を低減しうる。したがって、こうしたベイパー組立品130の交換の結果としての、eベイピング装置100からのプレベイパー製剤の損失は、気化器組立品130内に保持されるプレベイパー製剤の量を特定の量よりも少ない量に制限するように構成される分配インターフェース組立品150によって低減することができ、それによってeベイピング装置100の動作性能および効率が改善される。したがって、分配インターフェース組立品150は、貯蔵部112から発熱体136に、限られた量のプレベイパー製剤を供給するように構成されてもよい。
【0067】
一部の例示的な実施形態では、eベイピング装置100は、ベイパー発生器組立品110および電源組立品120を、eベイピング装置100を形成するためにともに連結された別個の部品として含む代わりに、単一部品内にベイパー発生器組立品110および電源組立品120を含む単一部品であってもよい。
【0068】
さらに図1A~1Bを参照すると、電源組立品120は、電源122を含んでもよい。電源122は、再充電可能電池であってもよく、また電源組立品120は、電源122から、少なくともベイパー発生器組立品110に含まれる一つ以上の電気リードを介して、発熱体136に電力を供給して、気化器組立品130におけるベイパー発生を支持するように構成されてもよい。
【0069】
図1A~1Bに示すように、eベイピング装置100は、電源122から気化器組立品130への電力の供給を制御するように構成されうる制御回路124のインスタンスを含んでもよい。図1C~1Dに示される例示的な実施形態では、制御回路124は、電源組立品120に含まれるが、当然のことながら、一部の例示的な実施形態では、制御回路124は、電源組立品120の代わりにベイパー発生器組立品110に含まれてもよい。
【0070】
一部の例示的な実施形態では、ベイパー発生器組立品110および電源組立品120は、それぞれ相補的コネクタ組立品118および128を介して、分離可能に連結されるように構成され、ベイパー発生器組立品110および電源組立品120を通る一つ以上の電気回路は、ともに連結されたコネクタ組立品118、128に基づいて確立されてもよい。確立された電気回路は、少なくとも発熱体136、制御回路124、および電源122を含んでもよい。電気回路は、コネクタ組立品118、128のうちの一方または両方の中に一つ以上の電気リードを含んでもよい。
【0071】
一部の例示的な実施形態では、電源122は電池を含んでもよい。一部の例示的な実施形態では、電源122は、リチウムイオン電池、またはその変形例、例えば、リチウムイオンポリマー電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、リチウムマンガン電池、リチウムコバルト電池、燃料電池など、これらの部分組み合わせ、またはこれらの組み合わせのうちの一つであってもよい。eベイピング装置100は、電源122のエネルギーが枯渇するまで、または最小電圧カットオフレベルに達するまで、成人ベイパー吸引者によって使用可能でありうる。さらに、電源122は再充電可能であってもよく、外部充電装置による電池の充電を可能にするように構成された回路を含んでもよい。eベイピング装置100を再充電するために、ユニバーサルシリアルバス(USB)充電器または他の適切な充電器組立品が使用されうる。
【0072】
一部の例示的な実施形態では、電源122は、eベイピング装置100のセンサー、eベイピング装置100のインターフェース、またはこれらの組み合わせから制御回路124において受信された信号に基づいて、制御回路124によって発熱体136に電気的に接続されてもよい。発熱体136への電力供給を制御するために、制御回路124は、コンピュータ実行可能プログラムコードの一つ以上のインスタンスを実行しうる。制御回路124は、プロセッサおよびメモリを含んでもよい。メモリは、コンピュータ実行可能コードを保存するコンピュータ可読記憶媒体でありうる。制御回路124は、コンピュータ実行可能コードを実行して発熱体136への電力供給を制御するよう構成された特殊用途機械でありうる。
【0073】
一部の例示的な実施形態では、ベイパー発生器組立品110および電源組立品120がともに固定連結されるように、かつ互いに分離可能に連結されることを防ぐように、コネクタ組立品118、128は、eベイピング装置100から省略される。
【0074】
一部の例示的な実施形態では、少なくとも貯蔵部112および気化器組立品130がともに固定連結されるように、かつ互いに分離可能に連結されることを防ぐように、コネクタ組立品138、148は、ベイパー発生器組立品110から省略される。
【0075】
プレベイパー製剤は、ベイパーへと変換されうる材料または材料の組み合わせである。一部の例示的な実施形態では、プレベイパー製剤は、プロピレングリコール、グリセリン、これらの部分組み合わせ、またはこれらの組み合わせである。プレベイパー製剤は、ニコチンを含んでもよく、またはニコチンを含まなくてもよい。プレベイパー製剤は、一つ以上のたばこ風味を含んでもよい。プレベイパー製剤は、一つ以上のたばこ風味とは別の一つ以上の風味を含んでもよい。一部の例示的な実施形態において、ニコチンを含むプレベイパー製剤はまた、一つ以上の酸も含んでもよい。一つ以上の酸の組み合わせは、ピルビン酸、ギ酸、シュウ酸、グリコール酸、酢酸、イソ吉草酸、吉草酸、プロピオン酸、オクタン酸、乳酸、レブリン酸、ソルビン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、オレイン酸、アコニット酸、酪酸、ケイ皮酸、デカン酸、3,7-ジメチル-6-オクテン酸、1-グルタミン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、3-ヘキサン酸、トランス-2-ヘキサン酸、イソ酪酸、ラウリン酸、2-メチル酪酸、2-メチル吉草酸、ミリスチン酸、ノナン酸、パルミチン酸、4-ペンテン酸、フェニル酢酸、3-フェニルプロピオン酸、塩酸、リン酸、硫酸およびこれらの組み合わせのうちの一つ以上を含みうる。
【0076】
貯蔵部112は、一部の例示的な実施形態では、プレベイパー製剤を保持しうる、貯蔵媒体を含みうる。貯蔵媒体は、綿、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、およびこれらの組み合わせのうちの少なくとも一つを含む繊維質材料であってもよい。繊維は、約6マイクロメートル~約15マイクロメートル(例えば、約8マイクロメートル~約12マイクロメートル、または約9マイクロメートル~約11マイクロメートル)のサイズの範囲である直径を有してもよい。貯蔵媒体は、焼結材料、多孔性材料、または発泡性材料であってもよい。また、繊維は吸入できないようにサイズが決められてもよく、またY字形状、十字形状、クローバー形状、または任意の他の適切な形状の断面を有してもよい。一部の例示的な実施形態では、貯蔵部112は、いくつかの貯蔵媒体が不足しており、プレベイパー製剤のみを収容して充填されたタンクを含みうる。
【0077】
貯蔵部112は、eベイピング装置100が少なくとも約200秒間のベイピングのために構成されうるように、十分なプレベイパー製剤を保持するようにサイズ設定され、また構成されうる。eベイピング装置100は、各ベイピングが最大で約5秒持続することが可能となるように構成されうる。
【0078】
分配インターフェース組立品150の各分配インターフェース150-1、150-2は、本明細書でウィッキング材料の実例としても言及される、芯を含みうる。分配インターフェース組立品150の各分配インターフェース150-1、150-2は、任意の好適なウィッキング材料、またはウィッキング材料の組み合せを含みうる。好適なウィッキング材料の例は、ガラス、セラミック系材料、または黒鉛系材料であり得るが、これらに限定されない。例えば、第一の分配インターフェース150-1、または第二の分配インターフェース150-2、または第一の分配インターフェース150-1および第二の分配インターフェース150-2の両方のウィッキング材料は、ガラス(またはセラミック)フィラメントの束、ガラスフィラメントの巻線の群を含む束等、これらの部分組み合わせ、またはこれらの組み合わせを含みうる。一部の例示的な実施形態では、第一の分配インターフェース150-1、または第二の分配インターフェース150-2、または第一の分配インターフェース150-1および第二の分配インターフェース150-2の両方のウィッキング材料は、そのフィラメント間のすき間空間によって毛細管作用を介してプレベイパー製剤を引き出すことができる。フィラメントは、eベイピング装置100の長軸方向軸に対して直角を成す方向に概して整列していてもよい。フィラメントは、概して十字形、クローバー形、Y字形、または任意の他の好適な形状の断面を有してもよい。分配インターフェース組立品150の各分配インターフェース150-1、150-2のウィッキング材料の各例は、密度、粘性、表面張力および蒸気圧といった異なる物理特性を有するプレベイパー製剤に適応するように、任意の好適な毛細管引き出し作用を有しうる。
【0079】
第一および第二の分配インターフェース150-1、150-2は、ウィッキング材料の別個の例を含みうる。一部の例示的な実施形態では、第一および第二の分配インターフェース150-1、150-2は、異なる綿系ウィッキング材料を含む、異なるウィッキング材料の別個の例を含みうる。例えば、第一の分配インターフェース150-1は、COTTON BACON(登録商標)材料(Yiwu Taohui E-Commerce Co., Ltd.が所有するCOTTON BACON(登録商標)のマーク)の例を含んでもよく、第二の分配インターフェース150-2は、MUJI(登録商標)綿パッド材料(株式会社良品計画が所有するMUJI(登録商標)のマーク)の例を含んでもよいが、例示的な実施形態は、この例に限定されないことが理解されるであろう。一部の例示的な実施形態では、第一および第二の分配インターフェース150-1、150-2は、共通の綿系ウィッキング材料を含む、共通のウィッキング材料の別個の例を含みうる。例えば、第一の分配インターフェース150-1および第二の分配インターフェース150-2はそれぞれ、COTTON BACON(登録商標)材料(Yiwu Taohui E-Commerce Co., Ltd.が所有するCOTTON BACON(登録商標)のマーク)の別個の例を含んでもよい。別の実施例では、第一の分配インターフェース150-1および第二の分配インターフェース150-2はそれぞれ、MUJI(登録商標)綿パッド材料(株式会社良品計画が所有するMUJI(登録商標)のマーク)の別個の例を含んでもよい。
【0080】
一部の例示的な実施形態では、分配インターフェース組立品150の各分配インターフェース150-1、150-2のウィッキング材料の別個の例は、プレベイパー製剤を引き出す特定の能力を有してもよい。一部の例示的な実施形態では、第一および第二の分配インターフェース150-1、150-2は、各々がプレベイパー製剤を引き出すための同一の能力を有するウィッキング材料の別個の例を含みうる。一部の例示的な実施形態では、第一および第二の分配インターフェース150-1、150-2は、プレベイパー製剤を引き出すための異なる能力を有するウィッキング材料の別個の例を含みうる。例えば、第一の分配インターフェース150-1および第二の分配インターフェース150-2は、異なるウィッキング材料の別個の例を含んでもよく、ここで第二の分配インターフェース150-2のウィッキング材料は、第一の分配インターフェース150-1のウィッキング材料よりも低いプレベイパー製剤を引き出す能力を有する。
【0081】
一部の例示的な実施形態では、発熱体136は、ワイヤコイルを含んでもよいが、例示的な実施形態はそれに限定されない。ワイヤコイルは、導管組立品133によって画定される導管193内にある第一の分配インターフェース150-1の一部を少なくとも部分的に取り囲んでもよい。ワイヤは金属ワイヤでありうる。ワイヤコイルは、第一の分配インターフェース150-1の一部の長さに沿って全体的または部分的に延びうる。ワイヤコイルは、第一の分配インターフェース150-1の一部の周囲に全体的または部分的にさらに延びうる。一部の例示的な実施形態では、ワイヤコイルは、第一の分配インターフェース150-1との直接接触から分離されてもよいが、第一の分配インターフェース150-1に十分に近接して、第一の分配インターフェース150-1に保持されるプレベイパー製剤を加熱するための熱を生成して、発生したベイパーを形成するように構成される発熱体136に基づいて、第一の分配インターフェース150-1と流体連通するものと理解されうる。
【0082】
発熱体136は、任意の好適な電気抵抗性材料で形成されうる。好適な電気抵抗性材料の例としては、チタン、ジルコニウム、タンタル、および白金族由来の金属が挙げられうるが、これらに限定されない。好適な金属合金の例としては、ステンレス鋼、ニッケル含有、コバルト含有、クロミウム含有、アルミニウム-チタン-ジルコニウム含有、ハフニウム含有、ニオビウム含有、モリブデン含有、タンタル含有、タングステン含有、スズ含有、ガリウム含有、マンガン含有、および鉄含有合金、ならびにニッケル系、鉄系、コバルト系、およびステンレス鋼系の超合金が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、発熱体136は、ニッケルアルミナイド、表面上にアルミナの層を有する材料、鉄アルミナイドおよび他の複合材料で形成されてもよく、電気抵抗性材料は、必要とされるエネルギー伝達の動態学および外部の物理化学的特性に応じて、任意選択的に断熱材料に包埋されて、断熱材料に封入されて、または断熱材料で被覆されてもよく、もしくはその逆であってもよい。発熱体136は、ステンレス鋼、銅、銅合金、ニッケル-クロム合金、超合金、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される少なくとも一つの材料を含んでもよい。一部の例示的な実施形態では、発熱体136はニッケル-クロム合金または鉄-クロム合金で形成されうる。一部の例示的な実施形態では、発熱体136は、その外側表面上に、電気抵抗性の層を有するセラミック発熱体であってもよい。
【0083】
発熱体136は、第一の分配インターフェース150-1内のプレベイパー製剤を熱伝導によって加熱しうる。発熱体136からの熱は、熱伝導要素によってプレベイパー製剤へと伝導されてもよく、または発熱体136は、ベイピングの間にeベイピング装置100を通して引き出される、入ってくる周囲空気へと熱を伝達してもよく、その結果プレベイパー製剤を対流によって加熱する。
【0084】
一部の例示的な実施形態では、ベイパー発生器組立品110の一つ以上の部分は交換可能であってもよい。こうした一つ以上の部分は、気化器組立品130、貯蔵部112、これらの部分組み合わせ、またはこれらの組み合わせを含みうる。一部の例示的な実施形態では、貯蔵部112、気化器組立品130、またはまたはこれらの組み合わせが枯渇すると、eベイピング装置100全体が廃棄されてもよい。
【0085】
図2Aは、一部の例示的な実施形態による気化器組立品130の斜視図である。図2Bは、一部の例示的な実施形態による、図2Aの、線IIB-IIB’に沿った気化器組立品130の断面図である。図2Cは、一部の例示的な実施形態による、図2Aの、線IIC-IIC’に沿った気化器組立品130の断面図である。
【0086】
図2A~2Cに示すように、気化器組立品130は、導管組立品133の外部であり、気化器組立品130の内側にある内側空間175を集合的に画定する外側ハウジング131および導管組立品133を含む構造を含みうる。示されるように、導管組立品133は、内表面133Iおよび外表面133Uを有する構造を含んでもよく、ここで導管組立品133の内表面133Iは、対向する開口部133Aと133Bとの間に連続的に延びる導管193を画定し、開口部133Aは入口ポート132を画定し、開口部133Bは、導管193の対向する端部で出口ポート142を画定する。さらに示されるように、第一の分配インターフェース150-1は、第一および第二の部分150-1A、150-1Bを含んでもよく、ここで第一の部分150-1Aは、導管組立品133内に延び、かつ導管組立品133の内表面133Iによって画定される導管193内に少なくとも部分的に延びる第一の分配インターフェース150-1の部分であり、また第二の部分150-1Bは、内側空間175内に延び、導管組立品133の外側にある第一の分配インターフェース150-1の部分である。示されるように、第一および第二の部分150-1A、150-1Bは、第一の分配インターフェース150-1を含む単一素材部品の一体型部分であり、その結果、第一および第二の部分150-1A、150-1Bは互いに直接流体連通し、第一および第二の部分150-1A、150-1Bの間の、またそれゆえに第一の分配インターフェース150-1を通した内側空間175と導管193との間の、プレベイパー製剤の制限のない流れを可能にする。
【0087】
さらに図2A~2Cを参照すると、導管組立品133の外側ハウジング131および外表面133Uは、導管193から分離され、外部ハウジング131を通って内側空間175と気化器組立品130の外部との間に直接延びる流体ポート134を介して気化器組立品130の外部と流体連通する内側空間175を集合的に画定してもよい。示されるように、第二の分配インターフェース150-2および第一の分配インターフェース150-1の第二の部分150-1Bは、内側空間175を占めてもよく、その結果、第二の分配インターフェース150-2が、流体ポート134に直接的に隣接し、かつそれに露出し、第一の分配インターフェース150-1の第二の部分150-1Bにさらに直接的に隣接し、かつそれに連結され、またさらに第二の分配インターフェース150-2が、流体ポート134を介した気化器組立品130の外部と、第二の分配インターフェース150-2および第一の分配インターフェース150-1の少なくとも第二の部分150-1Bを介した導管193との間の流体連通を可能にする。したがって、第二の分配インターフェース150-2は、第一の分配インターフェース150-1の第一および第二の部分150-1A、150-1Bを介して、導管193と、および発熱体136と間接的に流体連通してもよい。さらに、導管193から内側空間175を分離する導管組立品133の構造、および第一の分配インターフェース150-1の少なくとも第二の部分150-1Bはさらに、導管193から第二の分配インターフェース150-2を分離し、それゆえ、第二の分配インターフェース150-2を、発熱体136との少なくとも直接的な流体連通から分離する。
【0088】
図2A~2Cに示すように、導管組立品133は、図示されるように、長方形円筒状導管193を含む非円形導管193を画定してもよいが、導管組立品133は、円形円筒状導管、非線形(例えば、少なくとも部分的に湾曲した)導管、これらの組み合わせまたは部分組み合わせ等、任意の形状を有する導管193を画定してもよいことが理解されるであろう。
【0089】
図3Aは、一部の例示的な実施形態による気化器組立品の斜視図である。図3Bは、一部の例示的な実施形態による、図3Aの、線IIIB-IIIB’に沿った気化器組立品の断面図である。
【0090】
図3A~3Bに示す例示的な実施形態を含む、一部の例示的な実施形態では、導管組立品133は中空円筒状内側ハウジング333を含み、第一の分配インターフェース150-1は、導管組立品133の中空円筒状内側ハウジング333の向かい合う内表面333Iの間に横断方向に延びる。図3A~3Bに示す例示的な実施形態を含む、一部の例示的な実施形態では、第二の分配インターフェース150-2は、中空円筒状内側ハウジング333の外表面333Uの周りに延びる中空円筒状分配インターフェース構造350-2を含み、その結果、中空円筒状分配インターフェース構造350-2の内表面350-2Iが、第一の分配インターフェース150-1の表面と直接接触し、かつ中空円筒状分配インターフェース構造350-2の外表面350-2Uが、気化器組立品130の外部に露出される。例えば、中空円筒状分配インターフェース構造350-2の内表面350-2Iは、図3Bに示すように、第一の分配インターフェース150-1の第二の部分150-1Bの表面と直接接触してもよい。図3A~3Bに示すように、中空円筒状分配インターフェース構造350-2の一つ以上の外表面350-2Uの一部またはすべては、気化器組立品130の一つ以上の追加の構造要素を通って延びる空間、ポート、導管等を介して露出されることなく、気化器組立品130の外部に直接露出されてもよい。したがって、プレベイパー製剤は、中空円筒状分配インターフェース構造350-2の外表面350-2Uの任意の露出部分を通して、第二の分配インターフェース150-2内に直接引き込まれてもよい。
【0091】
図3Bに示すように、第一の分配インターフェース150-1は発熱体136と直接接触してもよいが、例示的な実施形態はそれに限定されない。図3Bにさらに示すように、第二の分配インターフェース150-2は第一の分配インターフェース150-1と直接接触するが、例示的な実施形態はそれに限定されない。図3Bにさらに示すように、第二の分配インターフェース150-2は、少なくとも導管組立品133および第一の分配インターフェース150-1によって、導管193との直接的な流体連通から分離されるが、例示的な実施形態はそれに限定されない。図3A~3Bにさらに示すように、気化器組立品130は、貯蔵部と関連付けられたコネクタ組立品と分離可能に連結されるように構成されたコネクタ組立品138を含んでもよく、その結果、気化器組立品130は貯蔵部に分離可能に連結されるように構成されるが、例示的な実施形態はそれに限定されない。
【0092】
さらに図3A~3Bを参照すると、 外側ハウジング131は、基部構造308およびキャップ構造304を含みうる。示されるように、基部構造308は、導管組立品133の中空円筒状内側ハウジング333の下部を囲んでもよく、その結果、中空円筒状内側ハウジング333の第一の開口部333Aが気化器組立品130の入口ポート132を画定する。さらに示されるように、キャップ構造304は、中空円筒状内側ハウジング333の第二の開口部333Bの少なくとも一部分を覆ってもよく、その結果、キャップ構造304の一部分が気化器組立品130の出口ポート142を画定する。示されるように、キャップ構造304は、出口ポート142を画定するガスケット構造306を含みうる。
【0093】
図4Aは、一部の例示的な実施形態による気化器組立品の斜視図である。図4Bは、一部の例示的な実施形態による、図4Aの、線IVB-IVB’に沿った気化器組立品の断面図である。図4Cは、一部の例示的な実施形態による、図4Aの、線IVC-IVC’に沿った気化器組立品の断面図である。
【0094】
図4A~4Cに示すように、また図3A~3Bに示す例示的な実施形態とは区別されるように、外側ハウジング131は、第二の分配インターフェース150-2の中空円筒状分配インターフェース構造350-2の一つ以上の外表面350-2Uを少なくとも部分的に覆う円筒状外側ハウジング302を含みうる。示されるように、円筒状外側ハウジング302は、円筒状外側ハウジング302を通って、気化器組立品130の外部に直接露出した外表面302Uに延びる一つ以上のポート302Pを含んでもよく、ポート302Pは少なくとも部分的に流体ポート134を備える。図4A~4Cに示す例示的な実施形態では、外側ハウジング131は、円筒状外側ハウジングの互いに対向する側を通って外表面302Uの互いに対向する側まで延びる二つのポート302Pを含む。当然のことながら、一部の例示的な実施形態では、外側ハウジング131は、単一のポート302Pを含みうる。当然のことながら、一部の例示的な実施形態では、外側ハウジング131は、三つ以上のポート302Pを含みうる。
【0095】
図4A~4Cに示すように、中空円筒状内側ハウジング333、第一の分配インターフェース150-1、および第二の分配インターフェース150-2は、円筒状外側ハウジング302の内表面302Iによって少なくとも部分的に画定される内部空間内に封入されうる。図4A~4Cに示すように、第二の分配インターフェース150-2の中空円筒状分配インターフェース構造350-2は、中空円筒状内側ハウジング333の外表面333Uと円筒状外側ハウジング302の内表面302Iとによって少なくとも部分的に画定される、環状空間335にあってもよい。したがって図4A~4Cに示すように、環状空間335内の中空円筒状分配インターフェース構造350-2が、一つ以上のポート302Pを通って気化器組立品130の外部と直接流体連通するべく構成されるように、円筒状外側ハウジング302は、環状空間335を一つ以上のポート302Pを通って気化器組立品130の外部に露出するように構成されうる。
【0096】
さらに図4A~4Bを参照すると、 外側ハウジング131は、円筒状外側ハウジング302に加えて、基部構造308およびキャップ構造304を含みうる。示されるように、基部構造308は、導管組立品133の中空円筒状内側ハウジング333の下部を囲んでもよく、その結果、中空円筒状内側ハウジング333の第一の開口部333Aが気化器組立品130の入口ポート132を画定する。さらに、基部構造308は、ひいては環状空間335を少なくとも部分的に画定するために、円筒状外側ハウジング302と中空円筒状内側ハウジング333との間に環状空間335の下端を封入してもよい。さらに示されるように、キャップ構造304は、環状空間335の少なくとも上端を覆ってもよく、またさらに中空円筒状内側ハウジング333の第二の開口部333Bの少なくとも一部分を覆ってもよく、その結果、キャップ構造304の一部分が、気化器組立品130の環状空間335と出口ポート142との両方を少なくとも部分的に画定する。示されるように、キャップ構造304は、出口ポート142を画定するガスケット構造306を含みうる。
【0097】
図5は、一部の例示的な実施形態による気化器組立品の断面図である。
【0098】
図5に示すように、一部の例示的な実施形態では、第一の分配インターフェース150-1が導管組立品133と発熱体136とに直接流体連通するように、導管組立品133を通って延び、かつ導管組立品133内の発熱体136に連結される第一の分配インターフェース150-1を含み、さらに気化器組立品130の外部に少なくとも部分的に露出され、かつ第一の分配インターフェース150-1によって発熱体136との直接的な流体連通から分離される第二の分配インターフェース150-2を含む、分配インターフェース組立品150が、さらに第一および第二の分配インターフェース150-1、150-2の間にはいる一つ以上の追加の分配インターフェース150-3を含みうる。結果として、一つ以上の追加の分配インターフェース150-3は、第一および第二の分配インターフェース150-1、150-2の両方に直接的に連結されてもよい。第一および第二の分配インターフェース150-1、150-2は、一つ以上の追加の分配インターフェース150-3によって、互いに直接接触しないように分離されてもよい。一つ以上の追加の分配インターフェース150-3は、第一および第二の分配インターフェース150-1、150-2間の流体連通を可能にしうる。一部の例示的な実施形態では、一つ以上のポート302Pを介して第二の分配インターフェース150-2内に引き込まれたプレベイパー製剤は、一つ以上の追加の分配インターフェース150-3を介して、第二の分配インターフェース150-2から第一の分配インターフェース150-1内にさらに引き出されてもよい。一つ以上の追加の分配インターフェース150-3は、第一または第二の分配インターフェース150-1、150-2のいずれかとは異なる一つ以上のウィッキング材料のインスタンスを含んでもよく、一つ以上の異なるウィッキング材料は、第一および第二の分配インターフェース150-1、150-2の一つ以上のウィッキング材料とは異なるプレベイパー製剤を引き出す能力を有してもよい。
【0099】
図6Aは、一部の例示的な実施形態による気化器組立品の斜視図である。図6Bは、一部の例示的な実施形態による、図6Aの気化器組立品の斜視図である。図6Cは、一部の例示的な実施形態による、図6Aの、線VIC-VIC’に沿った気化器組立品の断面図である。図7Aは、一部の例示的な実施形態によるeベイピング装置の側面図である。図7Bは、一部の例示的な実施形態による、図7Aのeベイピング装置の側面図である。図7Cは、一部の例示的な実施形態による、図7Aの、線VIIC-VIIC’に沿ったeベイピング装置の断面図である。
【0100】
図6A~6Cおよび図7A~7Cに示すように、導管組立品133の中空円筒状内側ハウジング333は、第一の分配インターフェース150-1が受けられ、定位置に保持されうる、一つ以上のスロット構造602を含みうる。図6A~6Cに示す例示的な実施形態では、中空円筒状内側ハウジング333は、中空円筒状内側ハウジング333の互いに対向する側を通って延びる二つのスロット構造602を含む。中空円筒状内側ハウジング33は、一つのスロット構造602を含みうることが理解されよう。中空円筒状内側ハウジング33は、三つ以上のスロット構造602を含みうることが理解されよう。少なくとも図6Cで示すように、第一の分配インターフェース150-1は、中空円筒状内側ハウジング333の互いに対向する側で向かい合うスロット構造602を通って延びてもよく、かつこの向かい合うスロット構造602によって定位置に構造的に支持されてもよい。一部の例示的な実施形態では、各スロット構造602の幅W1は第一の分配インターフェース150-1の直径よりも小さく、その結果、スロット構造602を通って延びる第一の分配インターフェース150-1の一部分が、スロット構造602によって少なくとも部分的に圧縮されることにより、スロット構造602によって第一の分配インターフェース150-1が定位置に保持される。一部の例示的な実施形態では、第一の分配インターフェース150-1の第一の部分150-1Aは、導管組立品133の中空円筒状内側ハウジング333の互いに対向する側上の向かい合うスロット構造602の間に導管193を通って延びる第一の分配インターフェース150-1の一部分であることが理解される。また、第一の分配インターフェース150-1の第二の部分150-1Bは、スロット構造602を超えて、中空円筒状内側ハウジング333から出て、中空円筒状内側ハウジング333と円筒状の外側ハウジング302との間に延びる環状空間335内へと延びる第一の分配インターフェース150-1の部分であると理解されうる。
【0101】
図6A~6Cに示す例示的な実施形態を含む、一部の例示的な実施形態では、中空円筒状内側ハウジング333、およびコネクタ組立品138は、同一の単一素材部品の一部を形成しうる。一部の例示的な実施形態では、中空円筒状内側ハウジング333およびコネクタ組立品138は、ともに接続されうる二つの別個の要素であってもよい。一部の例示的な実施形態では、中空円筒状内側ハウジング333、コネクタ組立品138、および基部構造308は、同一の単一素材部品の一部を形成しうる。
【0102】
さらに図6A~6Cおよび図7A~7Cを参照すると、一部の例示的な実施形態では、第二の分配インターフェース150-2は、第一の分配インターフェース150-1によって占有されないスロット構造602の部分を通って導管193に直接露出されてもよい。しかしながら、図6Cおよび7Cに示すように、一部の例示的な実施形態では、スロット構造602を通って導管193に直接露出する第二の分配インターフェース150-2の部分は、導管193の間隔および露出された第二の分配インターフェース150-2と発熱体136との間のスロット構造によって、発熱体136との直接的な流体連通から分離されるように、発熱体136から十分に離れていてもよく、また第二の分配インターフェースは、第一の分配インターフェース150-1によって、発熱体136との直接的な流体連通からさらに分離される。
【0103】
さらに図6A~6Cおよび図7A~7Cを参照すると、一部の例示的な実施形態では、入口ポート132は、導管組立品133の中空円筒状内側ハウジング333によって画定された導管193内に伸び、かつ図6Cに示す中空ガスケット609を通って延びるチャネル構造604によって少なくとも部分的に画定される。図6Cに示すように、チャネル構造604は、中空ガスケット609を通って中空円筒状内側ハウジング333に連結されてもよい。入口ポート132の直径は、導管193の直径よりも小さくてもよい。図6Cに示すように、チャネル構造604は、一つ以上の電気リード606-1、606-2を介して、発熱体136に連結されてもよく、その結果、チャネル構造604は、気化器組立品130が含まれるベイパー発生器組立品110が電源組立品120に連結される時に、発熱体136と電源組立品120の電源122との間の電気的結合を少なくとも部分的に可能にするように構成されうる。
【0104】
数多くの例示的な実施形態が本明細書で開示されてきたが、他の変形物が可能でありうることが理解されるべきである。こうした変形は、本開示の範囲を逸脱するものと見なされず、また当業者にとって明らかであろうすべてのかかる修正は、以下の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C