(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】オートバイの荷台
(51)【国際特許分類】
B62J 9/27 20200101AFI20240716BHJP
B62J 9/23 20200101ALI20240716BHJP
【FI】
B62J9/27
B62J9/23
(21)【出願番号】P 2021546807
(86)(22)【出願日】2020-04-07
(86)【国際出願番号】 IB2020053307
(87)【国際公開番号】W WO2020208520
(87)【国際公開日】2020-10-15
【審査請求日】2023-01-27
(31)【優先権主張番号】102019000005450
(32)【優先日】2019-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】519154416
【氏名又は名称】ジビ エス ピー エイ
【氏名又は名称原語表記】GIVI S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100195556
【氏名又は名称】柿沼 公二
(72)【発明者】
【氏名】ジュセッペ ヴィセンツィ
【審査官】中川 隆司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0312849(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第01065139(EP,A1)
【文献】実開平05-075279(JP,U)
【文献】特開2002-274462(JP,A)
【文献】特開2015-128929(JP,A)
【文献】特表2015-530306(JP,A)
【文献】特開昭64-034896(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 9/27
B62J 9/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オートバイのフレームに組付け可能であるように構成された担持フレーム(100)に分離可能に組付けられたオートバイの荷台(10)であって、前記担持フレーム(100)が、少なくとも1つの係合可能な要素(120)を含み、
前記オートバイの荷台(10)が、少なくとも1つの制御レバー(25)を含む制御機構(20)を含み、
少なくとも1つの係合要素(32)を含むフック機構(30)が、前記担持フレーム(100)の前記少なくとも1つの係合可能な要素(120)との係合位置から、および前記少なくとも1つの係合可能な要素(120)からの解放位置から通過するように適合されており、
レバーシステム(40)が、前記制御機構(20)に接続された第1の端部と、前記フック機構(30)に接続された第2の端部と、を含む少なくとも1つのコード(41)を含み、
前記レバーシステム(40)が、前記少なくとも1つのコード(41)のスライドを可能にするように適合された少なくとも1つの滑車(42)を含んでなり、前記滑車(42)が、前記フック機構(30)に回転可能に取り付けられているレバーシステムである、オートバイの荷台(10)。
【請求項2】
前記係合要素(32)が、前記荷台(10)にスライド可能に取り付けられ、前記係合位置から前記少なくとも1つの係合可能な要素(120)と共に前記解放位置まで通過することと、前記係合要素(32)が、前記レバーシステム(40)の前記少なくとも1つのコード(41)の前記第2の端部に接続されていることと、を特徴とする請求項1に記載のオートバイの荷台(10)。
【請求項3】
前記フック機構(30)が、少なくとも1つの弾性戻り要素(35)を含み、該弾性戻り要素(35)は、最大伸長の位置から最小伸長の位置まで通過することと、前記最大伸長の位置が、前記係合要素(32)と前記少なくとも1つの係合可能な要素(120)との間の前記係合位置に対応することと、前記最小伸長の位置が、前記係合要素(32)と前記1つの係合可能な要素(120)との間の前記解放位置に対応することと、を特徴とする請求項1または2に記載のオートバイの荷台(10)。
【請求項4】
前記フック機構(30)に配置された貫通開口部(15)を含むオートバイの荷台(10)であって、前記貫通開口部(15)が、前記荷台(10)の外部と前記フック機構(30)との間を、前記少なくとも1つの係合可能な要素(120)が通過できるように適合されており、そのため、前記係合要素(32)が、前記少なくとも1つの係合可能な要素(120)と共に、前記係合位置から前記解放位置まで通過できるように適合されていること、を特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のオートバイの荷台(10)。
【請求項5】
前記係合要素(32)が、前記少なくとも1つの係合可能な要素(120)の通過を可能にするように適合された貫通開口部(33)を含むこと、を特徴とする請求項4に記載のオートバイの荷台(10)。
【請求項6】
前記フック機構(30)の前記係合要素(32)が、前記少なくとも1つの係合可能な要素(120)の各々のシート(125)と係合するように適合された係合歯(34)を含むこと、を特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のオートバイの荷台(10)。
【請求項7】
前記制御レバー(25)が、前記荷台(10)に回転可能に取り付けられていることと、前記制御レバー(25)が、前記レバーシステム(40)の前記少なくとも1つのコード(41)の前記第1の端部に接続されており、前記制御レバー(25)が、第1の位置から第2の位置へと通過しながら、ピン21の周囲を回転するように適合されていることと、前記第1の位置が、前記係合要素(32)と前記少なくとも1つの係合可能な要素(120)との間の前記係合位置に対応することと、前記第2の位置が、前記係合要素(32)と前記少なくとも1つの係合可能な要素(120)との間の前記解放位置に対応することと、を特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のオートバイの荷台(10)。
【請求項8】
前記制御レバー(25)の前記第2の位置が、前記制御レバー(25)が前記少なくとも1つのコード(41)を引っ張って、前記係合要素(32)を前記少なくとも1つの係合可能な要素(120)と共に前記係合位置から前記解放位置まで通過させることを含むこと、を特徴とする請求項7
に記載のオートバイの荷台(10)。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載
のオートバイの荷台(10)と、オートバイのフレームに組付け可能であるように構成された担持フレーム(100)と、を含む組み立てキットであって、前記担持フレーム(100)が少なくとも1つの係合可能な要素(120)を含むことを特徴とする組み立てキット。
【請求項10】
前記少なくとも1つの係合可能な要素(120)が、請求項6に記載の
オートバイの荷台(10)の前記係合要素(32)の前記係合歯(34)のためのシート(125)を含み、前記シート(125)は、前記係合歯(34)がそこを通過することを可能にするような寸法を有する貫通開口部であること、を特徴とする請求項9に記載の組み立てキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オートバイの荷台に関する。
【背景技術】
【0002】
当技術分野において、オートバイの荷台が知られており、オートバイに組付け可能な担持フレームに分離可能に取り付けられる。
【0003】
不利なことに、荷台は、係合要素によって担持フレームに分離可能に取り付けることができるが、該係合要素は、担持フレームと直接接触して位置付けられ、アクセスが困難な位置にあるため、担持フレームからの荷台の組み立ておよび分解が複雑になってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、オートバイの荷台であって、該オートバイに組付け可能な担持フレームから容易に組み立ておよび分解が可能であり、該荷台を組み立ておよび分解するための制御機構に容易にアクセス可能で、かつ安全であり、それにより従来技術の欠点を克服するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、かかる目的は請求項1に記載のオートバイの荷台により達成される。
【0006】
本発明の更なる目的は、組み立てキットを作成することであって、オートバイの荷台を該オートバイに組付け可能な担持フレームから容易に組み立ておよび分解することを可能にし、該荷台を組み立ておよび分解するための制御機構に容易にアクセス可能で、かつ安全であり、それにより従来技術の欠点を克服するものである。
【0007】
本発明によれば、かかるさらなる目的は請求項10に記載の組み立てキットにより達成される。
【0008】
他の特徴は従属クレームにおいて提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の特徴および利点は、以下の説明からより明らかになるであろうが、添付の概略図を参照して、例示的であり、限定的ではないものとして理解されるべきである:
【
図1】本発明に係るオートバイに組付け可能な担持フレームに取り付けられた後壁を含む、オートバイの荷台を示す不等角投影法の斜視図である。該荷台は、人が容易にアクセスできる側壁を含み、そこには該荷台の制御機構を制御するためのレバーが存在し、これにより該荷台を担持フレームとの係合位置から、担持フレームからの解放位置へと通過させることが可能となる。
【
図2】
図1の担持フレームに取り付けられた荷台の壁の側面図であり、そこには該荷台の制御機構の制御レバーが存在する。
【
図3】
図2中の線III-IIIに従った荷台の断面の斜視図であり、荷台の内部、制御機構、レバーシステムおよび荷台のフック機構を示す。
【
図4】
図3の斜視図の拡大図を示し、フック機構が、係合位置にある係合要素を含み、制御機構の制御レバーは、第1の回転位置にある。
【
図5】制御レバーのカムが第1の位置にある状態の荷台の内側から見た制御機構の拡大斜視図を示す。
【
図6】制御レバーが第1の位置にある状態の荷台の外側から見た制御機構の拡大斜視図を示す。
【
図7】2つのガイドに取り付けられた係合位置にある係合要素を含むフック機構の内部図を示し、2つのガイドにより係合要素を荷台の後壁に対してスライドすることを可能とし、該2つのガイドは最大伸長の位置に弾性戻り要素を含む。
【
図8】制御レバーのカムが第2の位置にある状態の荷台の内側から見た制御機構の拡大斜視図を示す。
【
図9】制御レバーが第2の位置にある状態の荷台の外側から見た制御機構の拡大斜視図を示す。
【
図10】解放位置にある係合要素および最小伸長の位置にある弾性戻り要素を含むフック機構の内部図を示す。
【
図11】オートバイに組付け可能な担持フレームに取り付けられたオートバイの荷台の背面図である。
【
図12】担持フレームから解放されたオートバイの荷台の後壁の図であり、荷台の後壁が、担持フレームの係合可能な要素の挿入を可能にするように適合された貫通開口部と、担持フレームの相対的な係合可能な手段のための係合手段と、を含む。
【
図13】正面から見た、本発明に係る組み立てキットの担持フレームの斜視不等角投影図であり、荷台の後壁に向かって延在する係合可能な要素および係合可能な手段を示す。
【0010】
説明された図に関して、オートバイ10の少なくとも1つの荷台と、オートバイのフレームに組付け可能であるように構成された担持フレーム100と、を含む組み立てキットが示されている。
【0011】
前記担持フレーム100は、各荷台10に対して少なくとも1つの係合可能な要素120を含む、少なくとも1つの管状要素111~114を含む。
【0012】
図1~14には、ただ1つの荷台10およびただ1つの係合可能な要素120が示されているが、代わりに、様々な荷台10を含むことが可能であり、それら荷台のそれぞれは、前記様々な荷台10を取り付けることができるように、担持フレーム100のさまざまな部分に取り付けられた様々な係合可能な要素120の各々の係合可能な要素120に各々分離可能に取り付け可能である。例えば、各管状要素111~114が、各々の係合可能な要素120を含むことを構成することができる。
【0013】
図1、
図2、
図11、
図13および
図14に詳細に示されるように、担持フレーム100は、四角形の輪郭に従って配置された4つの管状要素111~114を含み、これは、上部管状要素111、2つの側部管状要素113、144および下部管状要素112を含む。側部管状要素113は、オートバイの前記フレームに組付け可能であるように適合された少なくとも1つのさらなる管状要素115を含む。上部管状要素111は、前記係合可能な要素120を取り付ける。
【0014】
係合可能な要素120は、荷台10の後壁11に向かって延在し、荷台10の後壁11においてくり抜かれた前記荷台10の貫通開口部15内に挿入されるように適合されている。
【0015】
係合可能な要素120は、貫通開口部125をさらに含み、該係合可能な要素120の上部から下部への通過を可能にする。
【0016】
荷台10は後壁11を含み、それは担持フレーム100との係合位置から担持フレーム100からの解放位置まで通過する。
【0017】
荷台10は側壁12を含み、それは人が容易にアクセスできる。該荷台10は少なくとも1つの制御レバー25を含む制御機構20を含む。
【0018】
制御機構20は、荷台10の側壁12にしっかりと取り付けられているため、容易にアクセス可能であり、かつ該荷台10の担持フレーム100への組み立て/担持フレーム100からの分解を有利に制御することが容易となる。
【0019】
荷台はフック機構30を含み、それは少なくとも1つの係合要素32を含む。
【0020】
係合要素32は、前記担持フレーム100の前記係合可能な要素120との係合位置から、前記係合可能な要素120からの解放位置まで通過する。
【0021】
荷台10は、レバーシステム40を含み、それは、前記制御機構20に接続された第1の端部と、前記フック機構30に接続された第2の端部と、を含むコード41を含む。
【0022】
前記係合要素32は、前記荷台10にスライド可能に取り付けられ、前記係合位置から前記係合可能な要素120と共に前記解放位置まで通過する。
【0023】
図3、
図4、
図7、
図10に示されるように、係合要素32は、荷台10の後壁11においてくり抜かれたシート14内にスライド可能に取り付けられる。
【0024】
前記係合要素32は、前記レバーシステム40の前記コード41の前記第2の端部に接続されている。
図7および
図10に詳細に示されるように、コード41の第2の端部は、係合要素32の下部37に取り付けられている。
【0025】
前記フック機構30は、前記係合要素32のためのスライディングガイド36に取り付けられた2つの弾性戻り要素35を含む。スライディングガイド36は、垂直に配置されたシリンダーであり、その上に、らせんばねである弾性戻り要素35が取り付けられている。各弾性戻り要素35は、最大伸長の位置から最小伸長の位置まで通過する。弾性戻り要素35の最大伸長の位置は、前記係合要素32と前記係合可能な要素120との間の前記係合位置に対応する。弾性戻り要素35の最小伸長の前記位置は、前記係合要素32と前記係合可能な要素120との間の前記解放位置に対応する。
【0026】
あるいは、1つのみの弾性戻り要素35を含むことが可能である。
【0027】
荷台10の後壁11の貫通開口部15は、前記フック機構30に配置されている。貫通開口部15は、前記荷台10の外部と前記フック機構30との間を、担持フレーム100の前記係合可能な要素120が通過できるように適合されており、そのため、前記係合要素32が、前記係合可能な要素120と共に、前記係合位置から前記解放位置まで通過することができる。
【0028】
係合要素32の解放位置において、荷台10を、担持フレーム100との係合位置から担持フレーム100からの解放位置まで通過させることが可能である。
【0029】
図7および
図10に詳細に示されるように、係合要素32は、前記係合可能な要素120の通過を可能にするように適合された貫通開口部33を含む。
【0030】
係合可能な要素120は、荷台10の後壁11の貫通開口部15を通過し、前記係合要素32が解放位置にあるとき、該係合要素32の貫通開口部33を通過する。
【0031】
前記フック機構30の前記係合要素32は、前記係合可能な要素120の各々のシート125と係合するように適合された係合歯34を含む。
【0032】
あるいは、シート125が貫通しておらず、係合可能な要素120の下部においてくり抜かれた空洞としてのみ構成されているということを構成することが可能であり、そこでは、前記空洞は、係合要素32が係合位置の中を通るときに、係合歯34を受け入れるように適合されている。
【0033】
特に
図13に示されるように、前記少なくとも1つの係合可能な要素120は、前記少なくとも1つの荷台10の前記係合要素32の前記係合歯34のためのシート125を含み、前記シート125は、前記係合歯34がそこを通過することを可能にするような寸法を有する貫通開口部である。
【0034】
係合要素32は四角形の形態であり、係合要素32の貫通開口部33によって分割された下部37および上部38を含む。係合歯34は、係合要素32の下部37から垂直方向に上方に延在する。係合歯34は、係合要素32の貫通開口部33の内側に延在する。
【0035】
貫通開口部33は、係合可能な要素32が解放位置にあるときに、係合可能な要素120の通過を可能にしなければならず、したがって、係合歯34の上端と係合要素32の上部38との間に十分な垂直方向の空間が備えられることにより、係合可能な要素120が、係合要素32の解放位置で係合要素32の貫通開口部33を通過できるようになる。
【0036】
図3、
図4、
図7および
図10に詳細に示されるように、前記レバーシステム40は、前記コード41のスライドを可能にするように適合された少なくとも1つの滑車42を含む。前記滑車42は、前記フック機構30に回転可能に取り付けられている。制御レバー25を第1の位置から第2の位置に回転させると、コード41が引っ張られる。有利なことに、滑車42により、係合要素32を上から下に引っ張ることが可能となり、荷台10を担持フレーム100から取り除く(dismantle)のに必要な労力を低減することとなる。そこでは、上部位置において、係合要素32は係合位置にあり、下部位置において、係合要素は解放位置にある。
【0037】
前記制御レバー25は、荷台10の側壁12に回転可能に取り付けられている。制御レバー25は、荷台10の任意の壁に取り付けることができ、人による前記制御レバー25のアクセシビリティを容易にして、荷台10の組み立ておよび分解の操作の助けとなる。
【0038】
前記制御レバー25は、前記レバーシステム40の前記コード41の前記第2の端部に接続されている。前記制御レバー25は、第1の位置から第2の位置へと通過しながら、ピン21の周囲を回転する。ピン21は、側壁12にちょうつがいで取り付けられている。前記第1の位置は、前記係合要素32と前記係合可能な要素120との間の前記係合位置に対応し、前記第2の位置は、前記係合要素32と前記係合可能な要素120との間の前記解放位置に対応する。
【0039】
前記制御レバー25の前記第2の位置は、前記制御レバー25が前記コード41を引っ張って、前記係合要素32を前記係合可能な要素120と共に前記係合位置から前記解放位置まで通過させることを含む。
【0040】
図3、
図4、
図5、
図7に詳細に示されるように、制御レバー25は、荷台10の内部に取り付けられたカム26を含む。カム26は、レバーシステム40のコード41の第1の端部に接続されている。
【0041】
レバーシステム40は、その中のコード41の通過を可能にするように適合されたカバー45を含む。カバー45は、カバー45を保持する制御機構20の停止部分24によって該制御機構20に取り付けられている。
【0042】
図2、
図6および
図8に詳細に示されるように、制御レバー25はノブ形状(knob-shaped)であり、制御レバー25をより簡単な方法で操作することができる人によってその回転を容易にする。
【0043】
図11~
図14に詳細に示されるように、荷台10の後壁11は、担持フレーム100の相対的な係合可能な手段130のための係合手段13を含み、それらは互いに連動することによって係合している。
【0044】
操作に関して、荷台10は、担持フレーム100に取り付けられ、担持フレーム100からの解放位置から、担持フレーム100との係合位置まで通過させる。
【0045】
制御レバー25は、レバーシステム40を介して係合要素32を制御しながら第1の位置から第2の位置まで通過する。
【0046】
制御機構20の制御レバー25によって制御される係合要素32が、係合位置から解放位置まで通過すると、係合可能な要素120の少なくとも一部の通路が係合要素32の貫通開口部33を通過することができる。
【0047】
係合可能な要素120が係合要素32の貫通開口部33を一旦通過すると、制御レバー25は第1の位置に戻され、それにより、係合要素32を係合可能な要素120との係合位置の中へ通過させる。係合要素32の歯34は、係合可能な要素120が、係合要素32の貫通開口部33および15、ならびに荷台10の後壁11からそれぞれ出てしまうのを防ぎながら、係合可能な要素120の貫通開口部125を通過する。このようにして、荷台10は担持フレーム100に取り付けられ、組み立てキットが取り付けられた構成となる。
【0048】
有利なことに、荷台10は、オートバイに組付け可能な担持フレーム100から容易に組み立ておよび分解が可能であり、該荷台10を組み立ておよび分解するための制御機構20が、容易にアクセス可能でかつ安全であり、それにより従来技術の欠点を克服するものである。
【0049】
有利なことに、荷台10および担持フレーム100を含む組み立てキットは、オートバイの荷台10を該オートバイに組付け可能な担持フレーム100から容易に組み立ておよび分解することを可能にし、該荷台を組み立ておよび分解するための制御機構20が、容易にアクセス可能でかつ安全であり、それにより従来技術の欠点を克服するものである。
【0050】
あるいは、レバーシステム40が、制御機構20の制御を、各々の様々な係合可能な要素120を係合するための、荷台10の様々なポイントに配置された各々の様々なフック機構30へ伝達するための様々なコード41を含むことを構成することが可能である。
【0051】
あるいは、担持フレーム100が、少なくとも1つの係合可能な要素120を含むプレートであることができる。あるいは、係合要素32が、荷台の後壁11にちょうつがいで取り付けられたフックであることができ、係合可能な要素120との係合位置から解放位置まで通過するように適合されている。
【0052】
このように着想された発明は、多くの修正および変形の影響を受けやすく、すべて同じ発明の概念に含まれる;さらに、詳細のすべてを同等の技術要素に置き換えることが可能である。実際には、使用される材料およびその寸法は、技術的要件に応じて任意のタイプにすることができる。