(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】通信装置
(51)【国際特許分類】
H04W 74/0808 20240101AFI20240716BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240716BHJP
【FI】
H04W74/0808
H04W16/28
(21)【出願番号】P 2022533288
(86)(22)【出願日】2020-06-29
(86)【国際出願番号】 JP2020025561
(87)【国際公開番号】W WO2022003789
(87)【国際公開日】2022-01-06
【審査請求日】2023-05-09
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100169797
【氏名又は名称】橋本 浩幸
(72)【発明者】
【氏名】芝池 尚哉
(72)【発明者】
【氏名】原田 浩樹
(72)【発明者】
【氏名】永田 聡
【審査官】岡本 正紀
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/148244(WO,A1)
【文献】特表2018-510561(JP,A)
【文献】国際公開第2019/155586(WO,A1)
【文献】特開2013-115448(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0349966(US,A1)
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Physical lay,3GPP TS 37.213 V16.1.0 (2020-03),2020年04月03日,p.1-25,[検索日 2020.11.12], インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/37_series/37.213/37213-g10.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
5GHz帯である第1周波数
帯及び
60GHz帯である第2周波数
帯を含むアンライセンス周波数帯においてチャネルアクセス手順を実行する制御部を備え、
前記制御部は、
前記第1周波数
帯の前記チャネルアクセス手順において、第1条件が満たされる場合に、固定のフレーム周期において予め定められたタイミングでキャリアセンスを実行する第1処理の適用を許容し、
前記第2周波数
帯の前記チャネルアクセス手順において、第2条件が満たされる場合に、固定のフレーム周期において予め定められたタイミングでキャリアセンスを実行する第2処理を実行
し、
前記第2処理において、前記第1処理で用いる固定のフレーム周期よりも短い固定のフレーム周期を用いる、通信装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第2処理において、前記キャリアセンスをビームベースで実行する、請求項
1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記第2条件は、前記通信装置を構成し得る端末が前記第2処理を実行する能力を有するという条件を含む、請求項1
または請求項
2に記載の通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信を実行する通信装置、特に、送信を開始する前にキャリアセンスを実行する処理を実行する通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、5th generation mobile communication system(5G、New Radio(NR)またはNext Generation(NG)とも呼ばれる)を仕様化し、さらに、Beyond 5G、5G Evolution或いは6Gと呼ばれる次世代の仕様化も進めている。
【0003】
3GPPのRelease 15及びRelease 16(NR)では、複数の周波数レンジ、具体的には、FR1(410 MHz~7.125 GHz)及びFR2(24.25 GHz~52.6 GHz)を含む帯域の動作が仕様化されている。
【0004】
また、52.6GHzを超え、71GHzまでをサポートするNRについても検討が進められている(非特許文献1)。さらに、Beyond 5G、5G Evolution或いは6G(Release-18以降)は、71GHzを超える周波数帯もサポートすることを目標としている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】"Study on supporting NR from 52.6 GHz to 71 GHz", RP-193259, 3GPP TSG RAN Meeting #86, 3GPP, 2019年12月
【発明の概要】
【0006】
ところで、アンライセンス周波数帯では、送信を開始する前にキャリアセンスを実行する処理(以下、LBT;Listen Before Talk)が適用される。このようなLBTとしては、LBE(Load Based Equipment)処理及びFBE(Frame Based Equipment)処理が挙げられる。LBE処理では、需要に応じて、他の通信装置に干渉を与えないキャリアが見つかるまでキャリアセンスが実行される。FBE処理では、固定のフレーム周期において予め定められたタイミングでキャリアセンスが実行される。例えば、FBE処理は、3GPPで規定される通信方式以外の方式(例えば、WiFiなど)の不存在が保証される場合に適用される。
【0007】
このような背景下において、52.6GHzを超えるような高周波数帯域などにおいては、FBE処理を適用する可能性について検討されていない。発明者等は、鋭意検討の結果、第1周波数帯域よりも高い第2周波数帯域(例えば、52.6GHzを超えるような高周波数帯域)においてFBE処理を適用する有用性を見出した。
【0008】
そこで、以下の開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、第1周波数帯域よりも高い第2周波数帯域においてFBE処理を適切に適用することを実現し得る通信装置の提供を目的とする。
【0009】
本開示の一態様は、通信装置であって、第1周波数帯域及び前記第1周波数帯域よりも高い第2周波数帯域を含むアンライセンス周波数帯においてチャネルアクセス手順を実行する制御部を備え、前記制御部は、前記第1周波数帯域の前記チャネルアクセス手順において、第1条件が満たされる場合に、固定のフレーム周期において予め定められたタイミングでキャリアセンスを実行する第1処理の適用を許容し、前記第2周波数帯域の前記チャネルアクセス手順において、第2条件が満たされる場合に、固定のフレーム周期において予め定められたタイミングでキャリアセンスを実行する第2処理を実行することを要旨とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、無線通信システム10の全体概略構成図である。
【
図2】
図2は、無線通信システム10において用いられる周波数レンジを示す図である。
【
図3】
図3は、無線通信システム10において用いられる無線フレーム、サブフレーム及びスロットの構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、通信装置300の機能ブロック構成図である。
【
図5】
図5は、チャネルアクセス手順を説明するための図である。
【
図8】
図8は、変更例1に係るチャネルアクセス手順を説明するための図である。
【
図9】
図9は、変更例3に係る動作例を示すシーケンス図である。
【
図10】
図10は、通信装置300のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
【0012】
[実施形態]
(1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。無線通信システム10は、5G New Radio(NR)に従った無線通信システムであり、Next Generation-Radio Access Network 20(以下、NG-RAN20、及び端末200(以下、UE200)を含む。
【0013】
なお、無線通信システム10は、Beyond 5G、5G Evolution或いは6Gと呼ばれる方式に従った無線通信システムでもよい。
【0014】
NG-RAN20は、無線基地局100A(以下、gNB100A)及び無線基地局100B(以下、gNB100B)を含む。なお、gNB及びUEの数を含む無線通信システム10の具体的な構成は、
図1に示した例に限定されない。
【0015】
NG-RAN20は、実際には複数のNG-RAN Node、具体的には、gNB(またはng-eNB)を含み、5Gに従ったコアネットワーク(5GC、不図示)と接続される。なお、NG-RAN20及び5GCは、単に「ネットワーク」と表現されてもよい。
【0016】
gNB100A及びgNB100Bは、5Gに従った無線基地局であり、UE200と5Gに従った無線通信を実行する。gNB100A、gNB100B及びUE200は、複数のアンテナ素子から送信される無線信号を制御することによって、より指向性の高いビームBMを生成するMassive MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)、複数のコンポーネントキャリア(CC)を束ねて用いるキャリアアグリゲーション(CA)、及びUEと2つのNG-RAN Nodeそれぞれとの間において同時2以上のトランスポートブロックに通信を行うデュアルコネクティビティ(DC)などに対応することができる。
【0017】
また、無線通信システム10は、複数の周波数レンジ(FR)に対応する。
図2は、無線通信システム10において用いられる周波数レンジを示す。
【0018】
図2に示すように、無線通信システム10は、FR1及びFR2に対応する。各FRの周波数帯は、次のとおりである。
【0019】
・FR1:410 MHz~7.125 GHz
・FR2:24.25 GHz~52.6 GHz
FR1では、15, 30または60kHzのSub-Carrier Spacing(SCS)が用いられ、5~100MHzの帯域幅(BW)が用いられてもよい。FR2は、FR1よりも高周波数であり、60,または120kHz(240kHzが含まれてもよい)のSCSが用いられ、50~400MHzの帯域幅(BW)が用いられてもよい。
【0020】
なお、SCSは、numerologyと解釈されてもよい。numerologyは、3GPP TS38.300において定義されており、周波数ドメインにおける一つのサブキャリア間隔と対応する。
【0021】
さらに、無線通信システム10は、FR2の周波数帯よりも高周波数帯にも対応する。具体的には、無線通信システム10は、52.6GHzを超え、114.25GHzまでの周波数帯に対応する。このような高周波数帯は、便宜上「FR2x」と呼ばれてもよい。
【0022】
このような問題を解決するため、52.6GHzを超える帯域を用いる場合、より大きなSub-Carrier Spacing(SCS)を有するCyclic Prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplexing(CP-OFDM)/Discrete Fourier Transform - Spread(DFT-S-OFDM)を適用してもよい。
【0023】
無線通信システム10では、無線通信システム10用に割り当てられる周波数帯に加え、当該周波数帯と異なるアンライセンス周波数帯Fuも用いられる。具体的には、無線通信システム10では、アンライセンス(無免許)周波数帯のスペクトルを用いて利用可能な周波数帯を拡張するNew Radio-Unlicensed(NR-U)が実行可能である。
【0024】
無線通信システム10用に割り当てられる周波数帯とは、上述したFR1及びFR2などに周波数レンジ内に含まれ、行政による免許割り当てに基づく周波数帯である。
【0025】
アンライセンス周波数帯Fuとは、行政による免許割り当てが不要であり、特定の通信事業者に限定されずに使用可能な周波数帯である。例えば、無線LAN(WLAN)用の周波数帯(2.4GHzまたは5GHz帯など)が挙げられる。
【0026】
アンライセンス周波数帯Fuでは、特定の通信事業者に限らず無線局を設置することが可能であるが、近傍の無線局からの信号が互いに干渉して通信性能を大きく劣化させることは望ましくない。
【0027】
そのため、例えば日本では、アンライセンス周波数帯Fu(例えば、5GHz帯)を用いる無線システムへの要求条件として、送信を開始する前にgNB100がキャリアセンスを実行し、チャネルが近傍の他システムによって使用されていないことを確認できた場合にのみ、所定の時間長以内の送信を可能とするListen-Before-Talk(LBT)のメカニズムが適用される。なお、キャリアセンスとは、電波を発射する前に、その周波数キャリアが他の通信に使用されていないかを確認する技術である。
【0028】
NR-UにおけるLBT用の帯域(LBT sub-band)は、アンライセンス周波数帯Fu内に設けることができ、アンライセンス周波数帯Fu内における利用有無の確認用帯域と表現されてもよい。LBT sub-bandは、例えば、20MHzであってもよいし、半分の10MHz、或いは1/4の5MHzなどであってもよい。
【0029】
実施形態では、アンライセンス周波数帯Fuは、第1周波数帯(例えば、2.4GHz帯又は5.0GHz帯)と、第1周波数帯よりも高い第2周波数帯(例えば、60GHz帯)を含む。第1周波数帯は、FR1に含まれてもよい。第2周波数帯は、FR2xに含まれてもよい。なお、
図2に示すアンライセンス周波数帯Fuは一例に過ぎない。
【0030】
図3は、無線通信システム10において用いられる無線フレーム、サブフレーム及びスロットの構成例を示す。
【0031】
図3に示すように、1スロットは、14シンボルで構成され、SCSが大きく(広く)なる程、シンボル期間(及びスロット期間)は短くなる。SCSは、
図3に示す間隔(周波数)に限定されない。例えば、480kHz、960kHzなどが用いられてもよい。
【0032】
また、1スロットを構成するシンボル数は、必ずしも14シンボルでなくてもよい(例えば、28、56シンボル)。さらに、サブフレーム当たりのスロット数は、SCSによって異なっていてよい。
【0033】
なお、
図3に示す時間方向(t)は、時間領域、シンボル期間またはシンボル時間などと呼ばれてもよい。また、周波数方向は、周波数領域、リソースブロック、サブキャリア、バンド幅部分(BWP: Bandwidth Part)などと呼ばれてもよい。
【0034】
(2)無線通信システムの機能ブロック構成
次に、無線通信システム10の機能ブロック構成について説明する。具体的には、通信装置300の機能ブロック構成について説明する。通信装置300は、gNB100であってもよく、UE200であってもよい。
図4に示すように、通信装置300は、通信部310と、制御部320と、を有する。
【0035】
通信部310は、ライセンス周波数帯を用いた通信を行う。ライセンス周波数帯を用いた通信は、3GPPで規定されるチャネルを用いた通信を含む。チャネルは、制御チャネル及びデータチャネルを含む。
【0036】
制御チャネルは、DCCH(Physical Downlink Control Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、RACH(Random Access Channel)、Random Access Radio Network Temporary Identifier(RA-RNTI)を含むDownlink Control Information (DCI))、及びPhysical Broadcast Channel(PBCH)などを含む。
【0037】
データチャネルは、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、及びPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)などを含む。データとは、データチャネルを介して送信されるデータを意味する。データチャネルは、共有チャネルと読み替えられてもよい。
【0038】
通信部310は、アンライセンス周波数帯Fuを用いた通信を行う。上述したように、アンライセンス周波数帯Fuは、第1周波数帯と、第1周波数帯よりも高い第2周波数帯を含む。アンライセンス周波数帯Fuを用いた通信は、ライセンス周波数帯を用いた通信と併用されてもよい。すなわち、ライセンス周波数帯のキャリア及びアンライセンス周波数帯Fuのキャリアが束ねられてもよい。このような技術は、LAA(Licensed-Assisted Access)と呼称されてもよい。
【0039】
制御部320は、通信装置300を制御する。実施形態では、制御部320は、アンライセンス周波数帯Fuにおいてチャネルアクセス手順を実行する。チャネルアクセス手順は、送信を開始する前にキャリアセンスを実行する処理(以下、LBT;Listen Before Talk)を含む。LBTとしては、LBE(Load Based Equipment)処理及びFBE(Frame Based Equipment)処理が挙げられる。LBE処理では、需要に応じて、他の通信装置に干渉を与えないキャリアが見つかるまでキャリアセンスが実行される。FBE処理では、固定のフレーム周期において予め定められたタイミングでキャリアセンスが実行される。
【0040】
ここで、制御部320は、第1周波数帯域の前記チャネルアクセス手順において、第1条件が満たされる場合に、固定のフレーム周期において予め定められたタイミングでキャリアセンスを実行する第1処理の適用を許容する。第1処理は、FBE処理の一例である。第1条件は、第1周波数帯において無線通信システム10とは異なる他の技術(例えば、WiFi)が存在しないことが保証されていることである。制御部320は、第1条件が満たされている場合であっても、FBE処理ではなくLBE処理を実行してもよい。
【0041】
一方で、制御部320は、第2周波数帯域の前記チャネルアクセス手順において、第2条件が満たされる場合に、固定のフレーム周期において予め定められたタイミングでキャリアセンスを実行する第2処理を実行する。第2処理は、FBE処理の一例である。第2条件は第1条件と異なる。例えば、第2条件としては、以下に示す条件が考えられる。
【0042】
第1に、第2条件は、第2周波数帯のチャネルアクセス手順としてFBE処理を適用することが予め定められていることであってもよい。例えば、第2条件は、3GPPなどの規格において第2周波数帯のチャネルアクセス手順としてFBE処理を適用することが規定されていることであってもよい。すなわち、第2周波数帯のチャネルアクセス手順としては、LBE処理が適用されずにFBE処理が適用されてもよい。
【0043】
第2に、第2条件は、第2周波数帯において無線通信システム10とは異なる他の技術(例えば、WiFi)が存在しないことが確認されていることであってもよい。ここで、第2条件の「確認」は、第1条件の「保証」と異なる概念であり、他の技術の影響が小さいことを含む概念であってもよい。第2条件は、第2周波数帯において他の技術が存在しないことが通知されていることであってもよい。このような通知は、gNB100によって実行されてもよく、gNB100の上位ノード(例えば、OAM;Operation Administration and Maintenance)によって実行されてもよい。
【0044】
第3に、第2条件は、第2周波数帯のチャネルアクセス手順としてFBE処理を適用することが設定されることであってもよい。FBE処理の適用は、SIMに設定されてもよく、MAC CEによって設定されてもよく、RRCによって設定されてもよい。
【0045】
(3)チャネルアクセス手順
次に、チャネルアクセス手順について説明する。ここでは、上述したFBE処理について説明する。
【0046】
図5に示すように、FBE処理では、固定のフレーム周期(FFP;Fixed Frame Period)が定められている。例えば、FFPの取り得る値は、1ms、2ms、2.5ms、4ms、5ms、10msである。FBE処理では、予め定められたタイミングでキャリアセンスが実行される。予め定められたタイミングは、少なくともFFPの直前のタイミングを含む。予め定められたタイミングは、チャネル占有時間(以下、COT;Channel Occupancy Time)の直前のタイミングを含んでもよい。
【0047】
FBE処理で用いるチャネルアクセス手順としては、Type 2A、Type 2B、Type 2Cが考えられる。Type 2Aは、他の送信と対象送信との間の時間間隔(以下、gap)が25μsである処理である。Type 2Bは、他の送信と対象送信との間のgapが16μsである処理である。Type 2Cは、他の送信と対象送信との間のgapが16μsよりも短い処理である。Type 2A及びType 2Bは、gapにおいてチャネルセスを実行する処理である。Type 2Cは、gapにおいてチャネルセンスを実行しない処理である。例えば、Type 2Cは、gNB100とUE200とによるCOTの共有で用いられる(例えば、3GPP TS37.213 V16.1.0の§4.1.2 “Type 2 DL Channel access procedure”及び§4.2.1.2 “Type 2 UL channel access procedure”)。
【0048】
例えば、
図5に示す“A”では、Type 2A又はType 2BのキャリアセンスによってLBT Idleが確認され、ダウンリンク(DL)の送信が実行されるケースが示されている。
図5に示す“B”では、Type 2CのキャリアセンスによってLBT Idleが確認され、アップリンク(UL)の送信が実行されるケースが示されている。
図5に示す“C”及び“D”は、Type 2A又はType 2BのキャリアセンスによってLBT Idleが確認され、ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)の送信が実行されるケースが示されている。LBT Idleは、他の通信装置300によってチャネルが占有されていないことを意味する。MCOTは、チャネル占有時間の最大値である。
【0049】
図5に示す“E”では、Type 2A又はType 2BのキャリアセンスによってLBT Busyが確認され、ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)の送信が実行されるケースが示されている。なお、LBT Busyは、他の通信装置300によってチャネルが占有されていることを意味する。
【0050】
図5に示す“F”では、Type 2A又はType 2BのキャリアセンスによってLBT Idleが確認され、ダウンリンク(DL)の送信が実行されるケースが示されている。
図5に示す“G”では、COTの共有によってキャリアセンスが実行されることなく、アップリンク(UL)の送信が実行されるケースが示されている。
【0051】
ここで、第2周波数帯(例えば、60GHz帯)で適用されるFBE処理である第2処理の内容は、第1周波数帯(例えば、5GHz帯)で適用されるFBE処理である第1処理の内容と同じであってもよい。例えば、第2処理において、第1処理で用いるFFPと同じFFPが用いられてもよい。すなわち、通信装置300(制御部320)は、第2処理において、第1処理のFFPと同じFFPを用いてもよい。
【0052】
(4)動作例
以下において、第2周波数帯のチャネルアクセス手順の動作例について説明する。ここでは、DL送信前にNG-RAN20(gNB200)がFBE処理(Type 2A又はType 2B)のキャリアセンスを実行し、UL送信前にUE200がFBE処理(Type 2A又はType 2B)のキャリアセンスを実行するケースについて説明する。
【0053】
第1に、第2周波数帯のチャネルアクセス手順としてFBE処理を適用することが予め定められているケースについて説明する。
【0054】
図6に示すように、ステップS10において、NG-RAN20は、FFPにおいて予め定められたタイミングでキャリアセンスを実行する。
【0055】
ステップS11において、NG-RAN20は、キャリアセンスの結果がLBT Idleである場合にDL送信を実行する。なお、NG-RAN20は、キャリアセンスの結果がLBT Busyである場合にDL送信を実行しない。
【0056】
ステップS12において、UE200は、FFPにおいて予め定められたタイミングでキャリアセンスを実行する。
【0057】
ステップS13において、UE200は、キャリアセンスの結果がLBT Idleである場合にUL送信を実行する。なお、UE200は、キャリアセンスの結果がLBT Busyである場合にUL送信を実行しない。
【0058】
図6では、第2周波数帯のチャネルアクセス手順としてFBE処理を適用することが予め定められているケースについて例示した。しかしながら、
図6に示すシーケンスは、第2周波数帯において他の技術が存在しないことが確認されているケースに適用されてもよい。
図6に示すシーケンスは、第2周波数帯において他の技術が存在しないことが通知されているケースに適用されてもよい。
【0059】
第2に、第2周波数帯のチャネルアクセス手順としてFBE処理を適用することが設定されるケースについて説明する。
図7では、
図6と同様の処理について同様のステップ番号を付しているため、
図6と同様の処理の説明については省略する。
【0060】
図7に示すように、ステップS20において、NG-RAN20は、第2周波数帯のチャネルアクセス手順としてFBE処理を適用する旨の設定をUE200に送信する。
【0061】
図7では、FBE処理が適用されるケースについて例示した。しかしながら、
図7に示すシーケンスは、LBE処理が適用されるケースに適用されてもよい。このようなケースにおいては、ステップS20において、NG-RAN20は、第2周波数帯のチャネルアクセス手順としてLBE処理を適用する旨の設定をUE200に送信する。ステップS10及びステップS12では、LBE処理に基づいたキャリアセンスが実行されてもよい。LBE処理に基づいたキャリアセンスは、Type 1と称されてもよい(例えば、3GPP TS37.213 V16.1.0の§4.1.1 “Type 1 DL Channel access procedure”及び§4.2.1.1 “Type 1 UL channel access procedure”)。
【0062】
(5)作用及び効果
実施形態では、第1周波数帯では、無線通信システム10とは異なる他の技術(例えば、IEEE802.11a/g/nなどに準拠するWiFi)が共存する蓋然性が高いのに対して、第2周波数帯では、無線通信システム10とは異なる他の技術(例えば、IEEE802.11ad/ayなどに準拠するWiFi)が共存する蓋然性が低い新たな知見に着目している。このような新たな知見に基づいて、通信装置300は、アンライセンス周波数帯Fuのうち、第1周波数帯よりも高い第2周波数帯においては、第1周波数帯でFBE処理を適用する第1条件とは異なる第2条件が満たされる場合にFBE処理を実行する。このような構成によれば、第1周波数帯域よりも高い第2周波数帯域においてFBE処理を適切に適用することができる。
【0063】
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について説明する。
【0064】
実施形態では、第2周波数帯(例えば、60GHz帯)で適用されるFBE処理である第2処理の内容は、第1周波数帯(例えば、5GHz帯)で適用されるFBE処理である第1処理の内容と同じであってもよい。これに対して、変更例1では、第2周波数帯で適用されるFBE処理である第2処理の内容は、第1周波数帯で適用されるFBE処理である第1処理の内容と異なる。例えば、第2処理において、第1処理で用いるFFPよりも短いFFPが用いられてもよい。
【0065】
具体的には、
図8に示すように、第2周波数帯で適用される第2処理のFFP(
図8の下段)は、第1周波数帯で適用される第1処理のFFP(
図8の上段)よりも短い。例えば、第1処理のFFPの取り得る値は、1ms、2ms、2.5ms、4ms、5ms、10msであってもよい。これに対して、第2処理のFFPの取り得る値は、0.5ms、1ms、1.25ms、2ms、2.5ms、5msであってもよい。
【0066】
上述したように、通信装置300(制御部320)は、第2処理において、第1処理のFFPよりも短いFFPを用いてもよい。
【0067】
このようなケースにおいて、第2処理で用いるFFPは、予め定められていてもよい。或いは、第2処理で用いるFFPは、第1処理で用いるFFPがスケーリングファクタαによってスケーリングされた値が用いられてもよい。スケーリングファクタαは、予め定められた値であってもよく、SIMに設定された値であってもよく、MAC CE又はRRCによって設定された値であってもよく、SCSと対応付けられた値であってもよい。
【0068】
変更例1では、第2周波数帯のSCSが第1周波数帯のSCSよりも広い(大きい)ことに着目した。このような着目に基づいて、第2周波数帯で用いるFFPを第1周波数帯で用いるFFPよりも短くすることによって、早期のチャネルアクセスを実現することができる。
【0069】
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について説明する。
【0070】
変更例2において、通信装置300は、第1周波数帯で適用される第1処理において、キャリアセンスを周波数(例えば、LBT sub-band)ベースで実行する。これに対して、通信装置300は、第2周波数帯で適用される第2処理において、キャリアセンスをビームベースで実行してもよい。
【0071】
変更例2では、第1周波数帯よりも高い第2周波数帯では、広い帯域幅と大きな伝搬損失とに対応するため、多数のアンテナ素子を有する大規模(massive)なアンテナを用いて、より狭いビームを生成する必要があることに着目した。このような着目に基づいて、キャリアセンスをビームベースで実行することによって、実際の送信ビームに沿ったCCA(Clear Channel Assessment)を実現することができる。さらには、他の通信装置300に対する干渉を抑制することができ、多くの送信機会を得ることができる。
【0072】
[変更例3]
以下において、実施形態の変更例3について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について説明する。
【0073】
第2条件は、通信装置300を構成し得るUE200が第2処理を実行する能力を有するという条件を含む。このようなケースにおいて、UE200は、UE Capabilityに含まれる情報要素として、第2処理を実行する能力を有するか否かを示す情報要素をNG-RAN20(gNB100)に送信する。
【0074】
例えば、
図9に示すように、ステップS30において、UE200は、第2処理を実行する能力を有する旨のCapabilityをNG-RAN20に送信する。
図9では、
図6と同様の処理について同様のステップ番号を付しているため、
図6と同様の処理の説明については省略する。
【0075】
図9では、UE200が第2処理を実行する能力を有するケースについて例示した。しかしながら、
図9に示すシーケンスは、UE200が第2処理を実行する能力を有していないケースに適用されてもよい。このようなケースにおいては、ステップS30において、UE200は、第2処理を実行する能力を有していない旨のCapabilityをNG-RAN20に送信する。第2周波数帯において第2処理(FBE処理)を適用する旨の通知又は設定が行われている場合において、UE200が第2処理を実行する能力を有していない場合には、第2周波数帯を用いた通信が行われなくてもよい。
【0076】
変更例3では、UE200が第2処理を実行する能力がオプショナルの特徴であるケースについて例示した。しかしながら、UE200が第2処理を実行する能力はマンダトリーの特徴であってもよい。このようなケースにおいて、
図9に示すS30の処理は省略されてもよい。
【0077】
[その他の実施形態]
以上、実施形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
【0078】
実施形態では、第1周波数帯よりも高い第2周波数帯のチャネルアクセス手順においてFBE処理が適用されるケースについて主として説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、第2周波数帯において他の技術が存在しないことが確認されていないケース、第2周波数帯において他の技術が存在しないことが通知されていないケース、第2周波数帯のチャネルアクセス手順としてFBE処理を適用することが設定されていないケースなどにおいて、2周波数帯のチャネルアクセス手順においてFBE処理以外の処理が適用されてもよい。FBE処理以外の処理は、LBE処理を含んでもよく、ATPC(Automatic Transmission Power Control)を含んでもよい。
【0079】
上述した実施形態の説明に用いたブロック構成図(
図4)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0080】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。例えば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼ばれる。何れも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0081】
さらに、上述した通信装置300(当該装置)は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図10は、当該装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図10に示すように、当該装置は、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びバス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0082】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。当該装置のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0083】
当該装置の各機能ブロック(
図4参照)は、当該コンピュータ装置の何れかのハードウェア要素、又は当該ハードウェア要素の組み合わせによって実現される。
【0084】
また、当該装置における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0085】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU)によって構成されてもよい。
【0086】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。さらに、上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいし、2つ以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
【0087】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Read Only Memory(ROM)、Erasable Programmable ROM(EPROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、Random Access Memory(RAM)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る方法を実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0088】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Compact Disc ROM(CD-ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記録媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0089】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
【0090】
通信装置1004は、例えば周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)及び時分割複信(Time Division Duplex:TDD)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
【0091】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0092】
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0093】
さらに、当該装置は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor: DSP)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Programmable Logic Device(PLD)、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0094】
また、情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、Downlink Control Information(DCI)、Uplink Control Information(UCI)、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、Medium Access Control(MAC)シグナリング、報知情報(Master Information Block(MIB)、System Information Block(SIB))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0095】
本開示において説明した各態様/実施形態は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4th generation mobile communication system(4G)、5th generation mobile communication system(5G)、Future Radio Access(FRA)、New Radio(NR)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、Ultra-WideBand(UWB)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせなど)適用されてもよい。
【0096】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0097】
本開示において基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局及び基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
【0098】
情報、信号(情報等)は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0099】
入出力された情報は、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報は削除されてもよい。入力された情報は他の装置へ送信されてもよい。
【0100】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0101】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0102】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0103】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line:DSL)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0104】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術の何れかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0105】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0106】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0107】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0108】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるため、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0109】
本開示においては、「基地局(Base Station:BS)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0110】
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(Remote Radio Head:RRH)によって通信サービスを提供することもできる。
【0111】
「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
【0112】
本開示においては、「移動局(Mobile Station:MS)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(User Equipment:UE)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0113】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0114】
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのInternet of Things(IoT)機器であってもよい。
【0115】
また、本開示における基地局は、移動局(ユーザ端末、以下同)として読み替えてもよい。例えば、基地局及び移動局間の通信を、複数の移動局間の通信(例えば、Device-to-Device(D2D)、Vehicle-to-Everything(V2X)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、基地局が有する機能を移動局が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
【0116】
同様に、本開示における移動局は、基地局として読み替えてもよい。この場合、移動局が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
【0117】
無線フレームは時間領域において1つ又は複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つ又は複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。
【0118】
サブフレームはさらに時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
【0119】
ニューメロロジーは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SubCarrier Spacing:SCS)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
【0120】
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボル、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)シンボルなど)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
【0121】
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
【0122】
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、何れも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
【0123】
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
【0124】
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
【0125】
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
【0126】
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
【0127】
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
【0128】
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
【0129】
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
【0130】
また、RBの時間領域は、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。
【0131】
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(Physical RB:PRB)、サブキャリアグループ(Sub-Carrier Group:SCG)、リソースエレメントグループ(Resource Element Group:REG)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
【0132】
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(Resource Element:RE)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
【0133】
帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
【0134】
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
【0135】
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
【0136】
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix:CP)長などの構成は、様々に変更することができる。
【0137】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0138】
参照信号は、Reference Signal(RS)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
【0139】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0140】
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0141】
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0142】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0143】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0144】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0145】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0146】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0147】
10 無線通信システム
20 NG-RAN
100 gNB
200 UE
300 通信装置
310 通信部
320 制御部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置
1007 バス