(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】血圧を測定するマッサージ装置
(51)【国際特許分類】
A61H 7/00 20060101AFI20240716BHJP
A61B 5/022 20060101ALI20240716BHJP
【FI】
A61H7/00 322B
A61H7/00 322D
A61B5/022 Z
(21)【出願番号】P 2022579752
(86)(22)【出願日】2021-06-21
(86)【国際出願番号】 KR2021007771
(87)【国際公開番号】W WO2021261869
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2022-12-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0075659
(32)【優先日】2020-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0112355
(32)【優先日】2020-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0123509
(32)【優先日】2020-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0183821
(32)【優先日】2020-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0030018
(32)【優先日】2021-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518358871
【氏名又は名称】ボディーフレンド カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BODYFRIEND Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】163,Yangjaecheon-ro,Gangnam-gu,Seoul,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ス ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジン ファン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ド ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】イム、ソン グ
(72)【発明者】
【氏名】ハ、ミョン ジン
【審査官】関本 達基
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2020-0024559(KR,A)
【文献】特開平05-329114(JP,A)
【文献】特開2013-153801(JP,A)
【文献】特開2004-267469(JP,A)
【文献】特開2011-092512(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 7/00
A61B 5/022
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の血圧を測定するマッサージ装置であって、
前記マッサージ装置を制御する制御部と;
前記制御部の制御により前記使用者の上体部及び下体部にマッサージを提供するボディマッサージ部と;
前記ボディマッサージ部の一側及び他側のうちの少なくとも一方に配置され、前記制御部の制御により前記使用者の腕にマッサージを提供し、内壁に沿って配置される第1エアセルと、前記第1エアセルの一側に配置される第2エアセルと、を含む腕マッサージ部と;
を含み、
前記第1エアセル及び前記第2エアセルは互いに独立して区別され、
前記制御部は、
前記第1エアセルを先に膨張させ、前記第2エアセルの空気圧に基づいて前記使用者の血圧を測定するか否かを決定し、前記空気圧は膨張する第1エアセルが第2エアセルを加圧することにより変化され、前記決定の結果に基づいて前記第2エアセルを後で膨張させることにより前記使用者の血圧を測定する
ことを特徴とするマッサージ装置。
【請求項2】
前記制御部の制御により前記第1エアセルにマッサージ用空気及び第1血圧測定用空気のうちの少なくとも一方の空気を供給する第1エア供給部と;
前記制御部の制御により前記第2エアセルに第2血圧測定用空気を供給する第2エア供給部と;をさらに含む
請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1エアセルを膨張させる前に前記第2エア供給部を動作させて、所定のエア供給量に対応する空気を前記第2エアセルに供給することにより前記第2エアセルを膨張させる
請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第2エアセルを膨張させた後、前記第2エア供給部を停止させ、
前記第1エア供給部を動作させて、前記第1血圧測定用空気により前記第1エアセルを膨張させながら、前記膨張した第2エアセルの空気圧変化量を測定する
請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項5】
前記空気圧変化量は、膨張する第1エアセルが前記膨張した第2エアセルを加圧する圧力に基づいて変化する空気圧の変化量である
請求項4に記載のマッサージ装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記空気圧変化量が閾値変化量以上であるか否かに基づいて前記血圧を測定するか否かを決定し、決定結果に基づいて前記血圧を測定し、
前記空気圧変化量が前記閾値変化量以上である場合、前記血圧を測定することを決定して前記血圧を測定し、
前記空気圧変化量が前記閾値変化量未満である場合、前記血圧を測定しないことを決定して前記血圧を測定しない
請求項
4に記載のマッサージ装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記血圧を測定する場合、前記第1エア供給部を停止させ、前記第2エア供給部を動作させて、前記第2血圧測定用空気により前記膨張した第2エアセルを再膨張させ、再膨張した第2エアセルの空気圧に基づいて前記血圧を測定する
請求項6に記載のマッサージ装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記膨張した第2エアセルを再膨張させる前に前記膨張した第2エアセルの空気を全部排出し、前記第2エア供給部を動作させて、空気が排出された前記第2エアセルに第2血圧測定用空気を供給することにより、前記空気が排出された第2エアセルを膨張させる
請求項7に記載のマッサージ装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記再膨張した第2エアセルの空気圧が閾値空気圧以上であるか否かに基づいて前記血圧を測定するか否かを再決定し、再決定結果に基づいて前記血圧を測定し、
前記空気圧が前記閾値空気圧以上である場合、前記血圧を測定することを再決定し、前記再膨張した第2エアセルの空気排出量を微細調節して前記血圧を測定し、
前記空気圧が前記閾値空気圧未満である場合、前記第2エアセルを再膨張させる第1動作及び前記血圧を測定するか否かを再決定する第2動作のうちの少なくとも一方を行った回数が閾値回数以上であるか否かに基づいて前記血圧を測定する
請求項8に記載のマッサージ装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記回数が前記閾値回数以上である場合、前記血圧を測定しないことを最終決定して前記血圧を測定しなく、
前記回数が前記閾値回数未満である場合、前記第1動作及び前記第2動作を再実行する
請求項9に記載のマッサージ装置。
【請求項11】
前記制御部は、
前記第1動作及び前記第2動作を再実行する前に、前記再膨張した第2エアセルの空気を全部排出した後、前記第1動作及び前記第2動作を再実行する
請求項10に記載のマッサージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、血圧を測定するマッサージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
マッサージ(massage)とは、被術者の身体の一部を揉んだり、押したり、引っ張ったり、叩いたり、または動かしたりするなど、身体の一部に対し様々な形態の力学的刺激を与えることにより、被験者の身体の変調を調節し、血液の循環を助け、そして被術者の疲れが取れるようにする医療補助療法である。
【0003】
マッサージ需要の増加に伴い、経済的事情や時間的な理由から、人工的なマッサージ機能を提供するマッサージ装置(又はマッサージ機器、マッサージチェア(按摩椅子))の需要が増加している。換言すると、マッサージを通して凝り固まった筋肉をほぐしながら疲労やストレスを解消したいという需要が高まるにつれて、時間と費用対効果の高い方式の様々なマッサージ装置が発売されている。別途のマッサージ師(按摩師)なしで機械装置を用いてマッサージを行うための任意の形態の器具、デバイスまたは装置をマッサージ装置と呼ぶ。
【0004】
近年、人々の健康への関心が高まり、マッサージ装置は単にマッサージ機能を提供するだけのものから、様々な付加機能及び/又は医療機能を提供する電子機器へと変化しており、これによりマッサージ装置を効率的に制御する方法についての研究が続いている。
【0005】
特許文献1:韓国登録特許10-1189364号は、マッサージ装置及びマッサージ装置の制御する方法を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、上述の背景技術に対応してなされたものであり、本開示の様々な目的のうちの一つは、血圧を測定する装置を提供しようとし、これらの制御方法を提供しようとする。
【0008】
但し、技術的課題は、上述した技術的課題に限定されるものではなく、さらに他の技術的課題が存在し得る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した技術的課題を達成するための本開示の一実施形態に係るマッサージ装置は、前記マッサージ装置を制御する制御部と;前記制御部の制御により前記使用者の上体部及び下体部にマッサージを提供するボディマッサージ部と;前記ボディマッサージ部の一側及び他側のうちの少なくとも一方に配置され、前記制御部の制御により前記使用者の腕にマッサージを提供し、前記腕マッサージ部の内壁に沿って配置される第1エアセルと、前記第1エアセルの内部に配置される第2エアセルと、を含む腕マッサージ部と;前記制御部の制御により前記第1エアセルにマッサージ用空気及び第1血圧測定用空気のうちの少なくとも一方の空気を供給する第1エア供給部と、を含み、前記制御部は、前記第1血圧測定用空気を前記第1エアセルに供給して前記第1エアセルを膨張させながら前記第2エアセルの空気圧変化量を測定し、前記空気圧変化量に基づいて前記血圧を測定するか否否かを決定することができる。
【0010】
また、上述したマッサージ装置の動作方法を具現するためのプログラムは、コンピュータ可読記録媒体に記録され得る。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一実施形態に係るマッサージ装置は、血圧、心電図及び/又は体組成(体成分)などの使用者の生体情報を便利に測定するための技術を提供することができる。
【0012】
本開示で得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の記載から本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置を説明するための図である。
【
図2】本開示の一実施形態に係るメインフレームを説明するための図である。
【
図3】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の構成要素を説明するための図である。
【
図4A】本開示の一実施形態に係る血圧測定モジュールを説明するためのブロック図を示す。
【
図4B】本開示の一実施形態に係る血圧測定制御モジュールを説明するための図である。
【
図4C】本開示の一実施形態に係る血圧測定実行モジュールを説明するための図である。
【
図5】本開示の一実施形態に係る血圧測定制御モジュールを説明するためのブロック図である。
【
図6A】本開示の一実施形態に係る血圧測定制御モジュールの概略的な構造を説明するための一例を示す図である。
【
図6B】本開示の一実施形態に係る血圧測定制御モジュールの概略的な構造を説明するための他の例を示す図である。
【
図7】本開示の一実施形態に係る血圧測定実行モジュールが腕マッサージ部の一部に搭載された様子を示す図である。
【
図8】本開示の一実施形態に係る血圧測定実行モジュールの断面図である。
【
図9】本開示の他の実施形態に係る血圧測定実行モジュールの断面図である。
【
図10A】本開示の一実施形態に係るマッサージエアセル及び血圧測定エアセルの駆動動作を説明するための一例を示す図である。
【
図10B】本開示の一実施形態に係るマッサージエアセル及び血圧測定エアセルの駆動動作を説明するための他の例を示す図である。
【
図11A】本開示の一実施形態に係るマッサージ提供動作を説明するための一例を示す図である。
【
図11B】本開示の一実施形態に係る血圧測定動作を説明するための一例を示す図である。
【
図11C】本開示の一実施形態に係る血圧測定動作を説明するための他の例を示す図である。
【
図12】本開示の一実施形態により、使用者の心臓の高さを手首の高さに合わせて血圧を測定できるマッサージ装置の一例を示す図である。
【
図13】本開示の一実施形態により、使用者の血圧情報を用いてマッサージを提供する制御部の動作を説明するための図である。
【
図14】本開示の一実施形態によって血圧調節マッサージを提供する方法を説明するための図である。
【
図15】本開示の一実施形態に係るマッサージモジュールを説明するための図である。
【
図16A】本開示の一実施形態に係るマッサージエアセルの構造を説明するための図である。
【
図16B】
図16Aに示す第1サブエアセル4211の構造について説明するための図である。
【
図16C】
図16Aに示す第2サブエアセル4212の構造について説明するための図である。
【
図17A】本開示の一実施形態に係る第3サブエアセルの構造及び血圧測定エアセルの結合構造を説明するための一例を示す図である。
【
図17B】本開示の一実施形態に係る第3サブエアセルの構造及び血圧測定エアセルの結合構造を説明するための他の例を示す図である。
【
図18A】本開示の一実施形態に係る第1ガイド部を説明するための図である。
【
図18B】本開示の一実施形態に係る第2ガイド部を説明するための図である。
【
図19】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の血圧測定動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図20】
図19に示す血圧測定過程を説明するためのフローチャートである。
【
図21】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の血圧測定動作の他の例を説明するためのフローチャートである。
【
図22】本開示の一実施形態に係る制御部の生体情報測定動作を説明するためのフローチャートである。
【
図23】本開示の一実施形態に係るマッサージモジュールを前面から見た様子を示す前面図である。
【
図24】本開示の一実施形態に係るマッサージモジュールの前側面図である。
【
図25】本開示の一実施形態に係るマッサージモジュールの後面図である。
【
図26】本開示の一実施形態に係るマッサージモジュールの一部の断面図である。
【
図27】(A-1)は、本開示の一実施形態に係る流動型マッサージボール(按摩ボール)フレームがフレームハウジングに締結された構造の一部を示す図であり、(B-1)は、本開示の一実施形態に係る固定型マッサージボールフレームがフレームハウジングに締結され、締結隙間に挟まれた構造の一部を示す図である。
【
図28】本開示の一実施形態に係る流動型マッサージボールフレームが回転する一例を示す図である。
【
図29】本開示の一実施形態に係る固定型マッサージボールフレームが締結隙間に挟まれた状態の外側面図である。
【
図30】本開示の一実施形態に係る生体情報を測定する椅子型装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
使用者の血圧を測定するマッサージ装置において、前記マッサージ装置は、前記マッサージ装置を制御する制御部と;前記制御部の制御により前記使用者の上体部及び下体部にマッサージを提供するボディマッサージ部と;前記ボディマッサージ部の一側及び他側のうちの少なくとも一つに配置され、前記制御部の制御により前記使用者の腕にマッサージを提供し、前記腕マッサージ部の内壁に沿って配置される第1エアセルと、前記第1エアセルの内部に配置される第2エアセルと、を含む腕マッサージ部と;前記制御部の制御により前記第1エアセルにマッサージ用空気及び第1血圧測定用空気のうちの少なくとも一方の空気を供給する第1エア供給部と;を含み、前記制御部は、前記第1血圧測定用空気を前記第1エアセルに供給して前記第1エアセルを膨張させながら前記第2エアセルの空気圧変化量を測定し、前記空気圧変化量に基づいて前記血圧を測定するか否否かを決定することができる。
【0015】
上述した本開示の目的、特徴、及び長所は、添付された図面と関連した次の実施形態によってさらに明らかになるであろう。以下の特定の構造ないし機能的説明等は、単に本開示の概念による実施形態を説明するための目的として例示されたものであり、本開示の概念による実施形態は、様々な形態で実施されることができ、本明細書または出願に説明された実施形態に限定されない。
【0016】
本開示の概念による実施形態は、多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるので、特定の実施形態を図面に例示し、本明細書または出願に詳細に説明しようとする。しかし、これは、本開示の概念による実施形態を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、本開示の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含む。
【0017】
第1及び/又は第2などの用語は、様々な構成要素を説明するために使用できるが、前記構成要素は、前記用語により限定されるものではない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別するための目的のみで使用され、例えば、本開示の概念による権利範囲から離脱しないまま、第1構成要素は第2構成要素と命名され得、同様に、第2構成要素は第1構成要素とも命名され得る。
【0018】
ある構成要素が他の構成要素と「連結されて」いるか又は「接続されて」いると言及されたときには、前記ある構成要素が前記他の構成要素と直接的に連結されてもよく、または、直接的に接続されてもよいが、これらの間に他の構成要素が存在してもよいものと理解される。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるか又は「直接接続されて」いると言及されたときには、これらの間に他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。構成要素間の関係を説明する他の表現、すなわち、「~間に」と「すぐに~間に」、または「~に隣り合う」と「~に直接隣り合う」なども同様に解釈される。
【0019】
本明細書で使用される用語は、単に特定の実施形態を説明するために使われるものであって、本開示を限定するものではない。単数の表現は、文脈上明らかに異なるものを意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除するものではない。
【0020】
別に定義されない限り、技術的や科学的な用語を含む全ての用語は、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有している。辞書に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味と一致するものと解釈されるべきであり、本明細書で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味に解釈されない。
【0021】
本明細書において、アクチュエータは、駆動力を提供できる構成を意味する。例えば、アクチュエータは、モータ、リニアモータ、電子モータ、DCモータ、ACモータ、リニアアクチュエータ、電動アクチュエータなどを含み得るが、これらに限定されない。
【0022】
本明細書において、螺旋棒は、螺旋状の溝を有する直線形状の部材を意味し、金属材質で具現されてもよい。例えば、螺旋棒は、表面に螺旋状の溝を有する円柱棒を含んでいてもよい。また、螺旋棒は、金属リードスクリュー(lead screw)を含んでいてもよい。
【0023】
本明細書において、バイノーラルビートは、脳波を調節できる特定のタイプのオーディオ情報を意味し得る。
【0024】
本明細書において、一実施形態によれば、マッサージ装置は、ボディマッサージ部と脚マッサージ部とを含むマッサージ装置を指し得る。また、他の実施形態によれば、ボディマッサージ部100と脚マッサージ部300とは、分離された別途の装置(例えば、ボディマッサージ装置と脚マッサージ装置)として存在してもよく、マッサージ装置は、ボディマッサージ装置または脚マッサージ装置を指してもよい。
【0025】
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態についてより詳細に説明する。
【0026】
図1は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置を説明するための図である。
【0027】
マッサージ装置1000は、使用者の身体の少なくとも一部を収容するための領域を形成し、使用者の胴体をマッサージするボディマッサージ部100と、使用者の脚をマッサージする脚マッサージ部300と、を含んでいてもよい。
【0028】
ボディマッサージ部100は、使用者の身体の少なくとも一部にマッサージを提供することができる。例えば、ボディマッサージ部100は、使用者の頭部と接し得る頭部接触部、使用者の背中部と接し得る背中接触部、使用者の臀部と接し得る臀部接触部、ボディマッサージ部100の骨組み(又は内部骨組み、内部フレームワーク)を構成するメインフレーム1100、使用者に任意のタイプのオーディオ出力を提供するためのオーディオ出力モジュール1600、使用者の身体の上体部及び下体部にマッサージ機能を提供するマッサージモジュール1700、使用者から任意のタイプの入力を受信するための使用者入力部1800、及び使用者の腕を収容し、使用者の腕にマッサージを提供する腕マッサージ部1900を含んでいてもよい。腕マッサージ部1900は、ボディマッサージ部100の一側及び両側のうちの少なくとも一方に配置されてもよい。
【0029】
上述のボディマッサージ部100が含む構成要素は、例示的な実施形態に過ぎず、ボディマッサージ部100は、上述の構成要素以外にも様々な構成要素を含んでいてもよい。
【0030】
なお、
図1に示すマッサージ装置1000の形状及び構造は例示的なものに過ぎず、本開示内容の請求の範囲によって定義される権利範囲を逸脱しない限り、様々なタイプのマッサージ装置1000も本開示内容の範囲内に含まれ得る。
【0031】
ボディマッサージ部100には、使用者を収容するための任意の形態の空間が形成されてもよい。ボディマッサージ部100は、使用者の身体の形状に対応する形状の空間を有していてもよい。例えば、
図1に示すように、ボディマッサージ部100は、使用者の全身または身体の一部を収容できる着座型(座位型)に具現されてもよい。
【0032】
ボディマッサージ部100の地面に接する部分は、摩擦力を増大させるための任意の材質または摩擦力を増大させるための任意の部材(例えば、滑り止めパッドなど)を含んでいてもよく、マッサージ装置1000の移動性を強化するための車輪を含んでいてもよい。
【0033】
ボディマッサージ部100の少なくとも一部はスライド移動可能である。例えば、ボディマッサージ部100がマッサージを開始する場合、ボディマッサージ部100の少なくとも一部は前方にスライド移動することができる。また、ボディマッサージ部100は後方に傾斜してもよい。その結果、ボディマッサージ部100は、後方に傾斜した状態でマッサージ(按摩)を提供することができる。
【0034】
マッサージ装置1000は、少なくとも一つのエアセル(図示せず)を含んでいてもよい。エアセルは、使用者の肩部、骨盤部、腕マッサージ部1900、脚マッサージ部300などに位置できるが、これらに限定されず、マッサージ装置1000の様々な部分に配置されてもよい。
【0035】
マッサージ装置1000はエア供給部を備えていてもよく、エア供給部はエアセルに空気を供給することによりエアセルを膨張させることができる。
【0036】
特に、本発明のエア供給部は、使用者にマッサージを提供するためにマッサージエアセル4210(
図8参照)にマッサージ用空気を供給するマッサージエア供給部400(
図11A~
図11C参照)と、使用者の血圧を測定するためにマッサージエアセル4210及び血圧測定エアセル4220(
図8参照)に血圧測定用空気を供給する測定エア供給部4150(
図5参照)と、を備える(又は含む)ことができるが、これらに限定されない。マッサージエア供給部400は、血圧測定時に、上記のように動作を行わず、血圧測定用空気をマッサージエアセル4210に供給してもよい。このとき、マッサージエアセル4210及び血圧測定エアセル4220は、腕マッサージ部1900に含まれてもよい。例えば、腕マッサージ部1900は、腕マッサージ部1900の内壁に沿って配置されたマッサージエアセル4210及びマッサージエアセル4210の内部に配置されて、側面がマッサージエアセル4210の内部側面から離間し、上面及び下面がマッサージエアセル4210の内部の上面及び下面に結合される血圧測定エアセル4220を含んでいてもよい。マッサージエアセル4210、血圧測定エアセル4220、マッサージエア供給部400及び測定エア供給部4150についての詳細な説明は後述する。
【0037】
マッサージ装置1000は、排気部を備えていてもよく、排気部は、エアセルに供給された空気を排気することにより、エアセルを収縮させることができる。例えば、排気部は、マッサージ用空気を排気する第1排気部と、血圧測定用空気を排気する第2排気部と、を含んでいてもよい。第1排気部は、マッサージエアセルに供給されたマッサージ用空気を急速に排気する第1急速排気バルブであってもよい。第2排気部は、マッサージエアセルに供給された血圧測定用空気を急速に排気する第2急速排気バルブと、血圧測定エアセルに供給された血圧測底用空気を微細に排気する微細排気バルブと、を含んでいてもよい。このとき、第1排気部と第2排気部は互いに物理的に区分されるように具現され、電磁バルブ(又はソレノイドバルブ)として具現されてもよい。
【0038】
脚マッサージ部300は、使用者に脚マッサージを提供することができる。例えば、脚マッサージ部300は、使用者のふくらはぎをマッサージするふくらはぎマッサージ部及び使用者の足をマッサージする足マッサージ部のうちの少なくとも一方を含んでいてもよい。
【0039】
脚マッサージ部300は、使用者の身体特性に応じて長さ調節が可能である。例えば、背の高い使用者がマッサージ装置1000を使用する場合、ふくらはぎの長さが長いため、脚マッサージ部300の長さを長くする必要がある。また、背の低い使用者がマッサージ装置1000を使用する場合、ふくらはぎの長さが短いため、脚マッサージ部300を短くする必要がある。これにより、脚マッサージ部300は、使用者の身長に合わせて調整された脚マッサージを提供することができる。
【0040】
マッサージモジュール1700は、ボディマッサージ部100に収容された使用者に任意のタイプの力学的刺激を提供するようにボディマッサージ部100の内部に設けられてもよい。
図1に示すように、マッサージモジュール1700は、ボディマッサージ部100の内部に設けられたメインフレーム1100に沿って移動しながら使用者の上体部及び下体部にマッサージを提供することができる。
【0041】
例えば、ボディマッサージ部100のメインフレーム1100にはラックギア(Rack gear)が設けられてもよく、マッサージモジュール1700は、ラックギアに沿って上下移動しながら、使用者の身体(例えば、使用者の身体上体部及び下体部)の多様な部分に力学的刺激を提供することができる。マッサージモジュール1700は、ボールマッサージユニットまたはローラマッサージユニットを含み得るが、これらに限定されない。
【0042】
メインフレーム1100は、ボディマッサージ部100の内部構成の骨組み(又はボディマッサージ部100の内部骨組み)を構成するものであり、金属材質またはプラスチック材質などで具現されてもよい。例えば、メインフレーム1100は、鉄、合金、鋼などで具現され得るが、これらに限定されず、様々な硬い材質で具現され得る。
【0043】
マッサージ装置1000はオーディオ出力モジュール1600を含んでいてもよい。オーディオ出力モジュール1600は様々な位置に設けられてもよい。例えば、オーディオ出力モジュール1600は、使用者と接触するシート部の上端に配置された上端オーディオ出力ユニット、シート部の左右側の腕マッサージ部の前端に取り付けられた前方オーディオ出力ユニット、及び腕マッサージ部の後端に取り付けられた後方オーディオ出力ユニットのうちの少なくとも一つのような複数の出力ユニットを含み得るが、これらに限定されない。この場合、オーディオ出力モジュール1600は、5.1チャネルなどの立体音響を提供し得るが、これに限定されない。
【0044】
使用者は、マッサージ装置制御デバイス2000を用いてマッサージ装置1000を制御してもよい。マッサージ装置制御デバイス2000は、マッサージ装置1000と有線通信及び/又は無線通信を介して接続されてもよい。
【0045】
マッサージ装置制御デバイス2000は、リモートコントローラ(Remote controller)、携帯電話(Cellular phone)、及び携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)などを含み得るが、これらに限定されず、マッサージ装置1000と有線または無線通信を介して接続可能な様々な電子デバイスを含んでいてもよい。
【0046】
図2は、本開示の一実施形態に係るメインフレームを説明するための図である。
【0047】
メインフレーム1100は、マッサージモジュール1700が設けられるアッパーフレーム1150と、アッパーフレーム1150を支持するベースフレーム1110と、を含んでいてもよい。
【0048】
アッパーフレーム1150は、上部フレーム及び下部フレームを含んでいてもよい。上部フレームは、使用者の身体上体部(又は背中)を支持するフレームであってもよい。下部フレームは、使用者の身体下体部(又は臀部)を支持するフレームであってもよい。
【0049】
アッパーフレーム1150の少なくとも一部にはラックギア1151が設けられてもよい。ラックギア1151は、マッサージモジュール1700の上下移動をガイドするための部材であり、複数の谷部と複数の山部を含んでいてもよい。
【0050】
ラックギア1151は、アッパーフレーム1150の両側に対向する形態で設けられてもよく、マッサージモジュール1700は、ラックギア1151に沿って移動してもよい。
【0051】
例えば、マッサージモジュール1700は、ラックギア1151と噛み合うギアを含んでいてもよく、マッサージモジュール1700に設けられたアクチュエータによってギアが回転することで、マッサージモジュール1700は、上方又は下方に移動することができる。
【0052】
ラックギア1151は、金属材質またはプラスチック材質で具現され得る。例えば、ラックギア1151は、鉄、鋼、合金、強化プラスチック、メラミン樹脂、フェノール樹脂などで具現され得るが、これらに限定されない。
【0053】
アッパーフレーム1150は様々な形状に具現され得る。例えば、アッパーフレーム1150は、形状によってSフレーム、Lフレーム、S&Lフレーム、ダブルS&Lフレームに区分され得るが、これらに限定されない。
【0054】
Sフレームは、アッパーフレーム1150の少なくとも一部が「S」字状に屈曲した形状を含むフレームを意味する。Lフレームは、アッパーフレーム1150の少なくとも一部が「L」字状に屈曲した形状を含むフレームを意味し、S&Lフレームは、「S」字状に屈曲した形状と「L」字状に屈曲した形状との両方を含むフレームを意味し、ダブルS&Lフレームは、「L」字状に屈曲した形状と2つの部分の「S」字状に屈曲した形状を含むフレームを意味する。
【0055】
ベースフレーム1110は、メインフレーム1100のうちアッパーフレーム1150を支持し、地面と接する部分を意味する。ベースフレーム1110は、ベース上部フレーム1111及びベース下部フレーム1112を含んでいてもよい。
【0056】
ベース上部フレーム1111はアッパーフレーム1150を支持し得、ベース下部フレーム1112は地面と接し得る。また、ベース上部フレーム1111は、ベース下部フレーム1112に接するように位置してもよい。
【0057】
ベース上部フレーム1111は、ベース下部フレーム1112に沿って移動することができる。例えば、ベース上部フレーム1111は、ベース下部フレーム1112に沿って前方または後方にスライド移動することができる。この場合、アッパーフレーム1150は、ベース上部フレーム1111と連結され、ベース上部フレーム1111の移動に応じて動くことができる。
【0058】
例えば、ベース上部フレーム1111が前方に移動すると、アッパーフレーム1150も一緒に前方に移動することができ、ベース上部フレーム1111が後方に移動すると、アッパーフレーム1150も一緒に後方に移動することができる。これにより、ボディマッサージ部100のスライド移動が許容され得る。
【0059】
具体的には、ベース上部フレーム1111の移動を許容するために、ベース上部フレーム1111の下部に移動ホイールが設けられてもよい。また、ベース下部フレーム1112の上部には、移動ホイールをガイドできるガイド部材が設けられてもよい。ベース上部フレーム1111に設けられた移動ホイールは、ベース下部フレーム1112に設けられたガイド部材に沿って移動することにより、ベース上部フレーム1111の前方または後方移動が許容されてもよい。
【0060】
マッサージ装置1000はスライド機能を提供しなくてもよく、この場合、ベースフレーム1110は上下のフレームに分離されない可能性がある。
【0061】
図3は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の構成要素を説明するための図である。
【0062】
マッサージ装置1000は、制御部1200、センサ部1300、使用者入力部1800、オーディオ出力モジュール1600及びネットワーク接続部1400のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0063】
制御部1200は、マッサージ装置1000の動作を制御することができる。制御部1200は、一つのプロセッサで具現されてもよく、複数のプロセッサで具現されてもよい。制御部1200が複数のプロセッサで具現された場合、複数のプロセッサのうちの少なくとも一部は物理的に離れた距離に位置してもよい。また、制御部1200は、これに限定されず、様々な方式で具現されてもよい。
【0064】
制御部1200は、マッサージ装置1000の構成を制御することができる。例えば、制御部1200は、ボディマッサージ部100、脚マッサージ部300、センサ部1300、ネットワーク接続部1400、オーディオ出力モジュール1600、使用者入力部1800及び腕マッサージ部1900など、マッサージ装置1000を構成する様々な構成を制御することができる。
【0065】
具体的には、マッサージ装置1000は複数のアクチュエータを含み得、制御部1200は、複数のアクチュエータの動作を制御することによりマッサージ装置1000の動作を制御することができる。例えば、マッサージ装置1000は、マッサージモジュール1700移動アクチュエータ、マッサージモジュールに含まれる少なくとも一つのアクチュエータ、背中の角度アクチュエータ、脚の角度アクチュエータ、足マッサージアクチュエータ、脚長調節アクチュエータ、及びスライドアクチュエータのうちの少なくとも一つを含んでいてもよく、制御部1200は、これらを制御することによりマッサージ装置1000の動作を制御することができる。
【0066】
マッサージモジュール移動アクチュエータは、マッサージモジュール1700の上下移動を可能にするアクチュエータであり、マッサージモジュール1700移動アクチュエータの動作により、マッサージモジュール1700はラックギアに沿って動くことができる。
【0067】
背中の角度アクチュエータは、マッサージ装置1000における使用者の背中が当接する部分の角度を調整するアクチュエータであり、背中の角度アクチュエータの動作によってマッサージ装置1000の背中の角度を調整することができる。
【0068】
脚の角度アクチュエータは、マッサージ装置1000の脚マッサージ部300の角度を調整するアクチュエータであり、脚の角度アクチュエータの動作により脚マッサージ部300とボディマッサージ部100との間の角度を調整することができる。
【0069】
足マッサージアクチュエータは、脚マッサージ部300に含まれる足マッサージモジュールを動作させるアクチュエータを示す。足マッサージアクチュエータを活用して、マッサージ装置1000は、使用者に足マッサージを提供することができる。
【0070】
マッサージモジュール1700には少なくとも一つのアクチュエータが含まれてもよく、制御部1200は、少なくとも一つのアクチュエータを動作させることにより多様なマッサージ動作を提供することができる。例えば、制御部1200は、マッサージモジュール1700に含まれる少なくとも一つのアクチュエータを動作させることにより、叩きマッサージ、揉みマッサージなどを提供し得るが、これらに限定されず、多様なマッサージ動作を提供することができる。
【0071】
脚長調節アクチュエータは、脚マッサージ部300の長さを調整するアクチュエータを示す。例えば、制御部1200は、脚長調整アクチュエータを活用して使用者に合わせて脚マッサージ部300の長さを調整することができ、その結果、使用者の体型に合ったマッサージを提供されることができる。
【0072】
スライドアクチュエータは、マッサージ装置1000のスライド動作を可能にする。例えば、スライドアクチュエータの動作により、ベース上部フレーム1111が前方または後方に移動することができ、その結果、ベース上部フレーム1111と連結されたアッパーフレームも前方または後方に移動することができる。
【0073】
特に、制御部1200は、血圧測定モジュール4000(
図4A参照)を制御することができる。例えば、制御部1200は、血圧測定モジュール4000の血圧測定制御部4110(
図5参照)とは独立して区別可能なように具現されて血圧測定制御部4110の動作を制御するか、または血圧測定制御部4110と一体型に具現されて血圧測定制御部4110の動作を行うことができる。
【0074】
血圧測定モジュール4000は、血圧を測定するための装置であってもよい。例えば、血圧測定モジュール4000は、マッサージ装置1000と区別される装置として具現されるか、またはマッサージ装置1000に含まれてマッサージ装置1000を使用する使用者の血圧を測定するためのモジュールであり、詳細な説明は後述する。
【0075】
センサ部1300は、少なくとも一つのセンサを用いて様々な情報を取得することができる。例えば、センサは、音センサ、圧力センサ、赤外線センサ、LEDセンサなどを含み得るが、これらに限定されない。
【0076】
また、センサ部1300は、マッサージ装置1000を使用する使用者の生体情報を取得する生体情報取得センサを含んでいてもよい。生体情報取得センサは、血圧情報、指紋情報、顔情報、音声情報、虹彩情報、体重情報、心電図情報(electrocardiogram)、体組成情報などを取得することができるが、これらに限定されず、様々な生体情報を含んでいてもよい。生体情報取得センサは、単一センサで具現されて生体情報を取得し得るが、これに限定されない。例えば、生体情報取得センサは、複数のセンサで具現され、各情報が取得される身体部位付近にそれぞれ配置されてもよい。
【0077】
マッサージ装置1000は、センサにより使用者との接触面積及び/又は接触位置を感知することができる。また、マッサージ装置1000は、センサ部1300により使用者の肩位置情報を取得することができる。また、マッサージ装置1000は、取得した情報に基づいてカスタマイズされたマッサージ(按摩)を提供することができる。例えば、マッサージ装置1000が肩マッサージ(肩按摩)を提供する場合、マッサージ装置1000は、センサ部1300により取得した情報に基づいて使用者の肩位置を認識し、認識結果に応じて使用者に肩マッサージ(肩按摩)を提供することができる。
【0078】
使用者入力部1800は、使用者からマッサージ装置1000の動作制御と関連した命令を受信することができ、使用者入力部1800は、多様な形態に具現されてもよい。例えば、使用者入力部1800は、ボディマッサージ部100に設けられてもよいし、脚マッサージ部300に設けられてもよいが、これらに限定されない。
【0079】
マッサージ装置1000は、使用者入力部1800を介して、使用者から多様な命令を取得することができる。例えば、マッサージ装置1000は、マッサージ(按摩)モジュールの選択、マッサージ(按摩)タイプの選択、マッサージ(按摩)強度の選択、マッサージ(按摩)時間の選択、マッサージ(按摩)部位の選択、ボディマッサージ部100の位置と動作の選択、マッサージ装置1000の電源のOn/Offの選択、温熱機能の動作有無の選択、音源再生と関連した選択などに対する任意の命令を受信することができるが、これらに限定されない。
【0080】
使用者入力部1800は、所定の使用者設定機能または自体的に所定の機能などによって、ホットキー(hot key)型のボタン及び/又は方向選択、取り消し、入力を実行するための選択ボタンなどを備えていてもよい。例えば、使用者入力部1800は、キーパッド、ドームスイッチ、タッチパッド(定圧/静電)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどで具現され得るが、これらに限定されない。また、使用者入力部1800は、音声認識技術に基づいて、使用者の発話によって命令を取得することができる。
【0081】
使用者入力部1800は、マッサージ装置1000の動作状況または使用者の現在状態などを表示するためのディスプレイを含んでいてもよい。この場合、ディスプレイは、液晶ディスプレイ(lizuid crystal display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3D display)のうちの少なくとも一つを含み得るが、これらに限定されない。
【0082】
オーディオ出力モジュール1600は、使用者に任意のタイプのオーディオ出力を提供することができる。例えば、オーディオ出力モジュール1600は、マッサージ装置1000から提供されるマッサージパターン(按摩パターン)に最適化された音源及び/又はバイノーラルビートを使用者に出力することにより、使用者に脳刺激を提供することができる。オーディオ出力モジュール1600は、ネットワーク(図示せず)を介して受信したり、内部/外部記憶媒体(図示せず)に記憶された音響信号を出力したりすることができる。例えば、オーディオ出力モジュール1600は、マッサージ装置制御デバイス2000とネットワークとの接続(例えば、ブルートゥース(登録商標)接続など)を介して、マッサージ装置制御デバイス2000の制御による音源を出力することができる。また、オーディオ出力モジュール1600は、マッサージ装置1000の動作と関連して発生する任意のタイプの音響信号を出力することができる。
【0083】
マッサージ装置1000は、ネットワーク接続部1400を含んでいてもよい。ネットワーク接続部1400は、任意のタイプのネットワークを介してマッサージ装置1000内のモジュール、外部マッサージ装置及び/又はマッサージ装置制御デバイス2000と通信することができる。ネットワーク接続部1400は、ネットワーク接続用の有線/無線接続モジュールを含んでいてもよい。無線接続技術としては、例えば、WLAN(Wireless LAN)(Wi-Fi)、Wibro(Wireless broadband)、Wimax(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)などを用いることができる。有線接続技術としては、例えば、XDSL(Digital Subscriber Line)、FTTH(Fibers to the home)、PLC(Power Line Communication)などを用いることができる。さらに、ネットワーク接続部は、近距離通信モジュールを含み、近距離に位置する任意の装置/端末との間でデータを送受信することができる。例えば、近距離通信(short range communication)技術としてブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(IrDA、infrared Data Association)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBeeなどを用いることができるが、これらに限定されない。
【0084】
記憶部1500は、マッサージ装置1000と関連した様々な情報を記憶することができる。例えば、記憶部1500は、マッサージ制御情報を含んでいてもよく、個人認証情報を含み得るが、これらに限定されない。
【0085】
記憶部1500は、任意のデータを持続的に記憶できる不揮発性(non-volatile)記憶媒体により具現されてもよい。例えば、記憶部1500は、ディスク、光学(optical)ディスク及び光磁気(magneto-optical)記憶デバイスだけではなく、フラッシュメモリ及び/又はバッテリ-バックアップメモリに基づいた記憶デバイスを含み得るが、これらに限定されない。
【0086】
また、記憶部1500は、メモリを含んでいてもよい。メモリは、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、dynamic random access memory)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、static random access memory)などのランダムアクセスメモリ(RAM)などの、プロセッサが直接アクセスする主記憶装置であり、電源を切ると記憶された情報が瞬時に消去される揮発性(volatile)記憶装置を意味できるが、これらに限定されない。このようなメモリは、制御部1200により動作し得る。
【0087】
図4Aは、本開示の一実施形態に係る血圧測定モジュールを説明するためのブロック図であり、
図4Bは、本開示の一実施形態に係る血圧測定制御モジュールを説明するための図であり、
図4Cは、本開示の一実施形態に係る血圧測定実行モジュールを説明するための図である。
【0088】
図4Aを参照すると、血圧測定モジュール4000は、制御部1200の制御により使用者の血圧を測定することができる。
【0089】
例えば、血圧測定モジュール4000は、血圧測定制御モジュール4100及び血圧測定実行モジュール4200を含んでいてもよい。血圧測定制御モジュール4100は、血圧測定実行モジュール4200を制御して使用者の血圧を測定(又はセンシング)することができる。血圧測定実行モジュール4200は、血圧測定制御モジュール4100の制御により使用者の血圧を測定するための動作を実行することができる。
【0090】
図4Bを参照すると、血圧測定制御モジュール4100は、血圧測定実行モジュール4200を制御するために、マッサージ装置1000の内部の全領域のうち、血圧測定実行モジュール4200に近い内部領域に配置されてもよい。例えば、血圧測定制御モジュール4100は、
図4Bに示すように、アッパーフレーム1150の全領域のうち、アームマッサージ部1900に最も近い領域に配置されてもよい。血圧測定制御モジュール4100が血圧測定実行モジュール4200の近くに配置されてもよいが、これに限定されない。例えば、血圧測定制御モジュール4100は、マッサージ装置1000の内部の様々な位置(例えば、ベースフレーム1110など)に配置されてもよい。
【0091】
図4Cを参照すると、血圧測定実行モジュール4200は、使用者の腕に接触して使用者の血圧を測定するための動作を実行するために腕マッサージ部1900の内部に配置されてもよい。例えば、血圧測定実行モジュール4200は、ボディマッサージ部100の両側に形成された腕マッサージ部1900のうちの少なくとも一つの内部に配置されてもよい。
【0092】
図5は、本開示の一実施形態に係る血圧測定制御モジュールを説明するためのブロック図である。
【0093】
血圧測定制御モジュール4100は、血圧測定制御部4110、血圧測定センサ部4120、通信部4130、排気部4140、測定エア供給部4150及び第2多方向バルブ4160のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0094】
血圧測定制御部4110は、血圧測定制御モジュール4100及び/又は血圧測定実行モジュール4200に含まれる構成要素を制御することができ、少なくとも一つのプロセッサで具現されてもよい。このとき、血圧測定制御部4110は、制御部1200から送信されたトリガー信号(又は測定開始信号)に応答して動作を行うことができる。このとき、トリガー信号は、血圧測定モジュール4000を駆動させて血圧測定モジュール4000をして血圧測定を行わせる信号であってもよい。
【0095】
例えば、制御部1200は、マッサージ装置制御デバイス2000に設けられた使用者入力部を介して入力された命令を受信するか、別途に使用者入力部(図示せず)を含み、使用者入力部を介して使用者入力を受信することができるが、これらに限定されない。
【0096】
命令及び/又は使用者入力が血圧測定を行わせる命令及び/又は入力である場合、制御部1200は、トリガー信号を血圧測定制御部4110に送信することができる。
【0097】
血圧測定制御部4110は、トリガー信号に応答してマッサージエアセル4210及び血圧測定エアセル4220などの血圧測定モジュール4000の構成要素を制御することにより、使用者の血圧を測定することができる。
【0098】
血圧測定制御部4110は、制御部1200とは独立して区別される別個の制御部であるが、マッサージ装置1000の制御部1200と一体型に具現されて、制御部1200が血圧測定制御部4110をして動作を行わせることができる。
【0099】
血圧測定センサ部4120は、使用者の血圧を測定できるセンサを意味する。このとき、血圧測定センサ部4120は、センサ部1300であってもよいが、これに限定されない。血圧測定センサ部4120は、センサ部1300とは独立して区別される別途のセンサであってもよい。
【0100】
通信部4130は、マッサージ装置1000及び/又は外部のデバイスと通信できるモジュールを意味する。通信部4130は、マッサージ装置1000及び/又は外部のデバイスから命令を受信することができる。通信部4130は、有無線通信モジュールを備えていてもよい。
【0101】
排気部4140は、測定エア供給部4150を介してエアセルに供給された血圧測定用空気を排気(又は排出)することができる。例えば、排気部4140は、上述したように第2排気部であってもよい。
【0102】
測定エア供給部4150は、血圧を測定するためにエアを供給することができる。例えば、測定エア供給部4150は、エアを圧縮してマッサージエアセル4210及び/又は血圧測定エアセル4220に供給することができる。
【0103】
第2多方向バルブ4160は、血圧測定センサ部4120、排気部4140、測定エア供給部4150、マッサージエアセル4210及び血圧測定エアセル4220のうちの少なくとも一つと連結され、血圧測定制御部4110の制御により空気の流れを変換するバルブであってもよい。
【0104】
図6Aは、本開示の一実施形態に係る血圧測定制御モジュールの概略的な構造について説明するための一例を示し、
図6Bは、本開示の一実施形態に係る血圧測定制御モジュールの概略的な構造について説明するための他の例を示す。
【0105】
図6Aを参照すると、血圧測定センサ部4120は圧力センサ4125を含んでいてもよい。例えば、圧力センサ4125は第2多方向バルブ4160に連結され、使用者の脈拍によって変化する血圧測定エアセル4220のエア変化を感知することができる。
【0106】
図6A及び
図6Bを参照すると、排気部4140は急速排気バルブ4141及び微細排気バルブ4143を含んでいてもよい。
【0107】
急速排気バルブ4141は、第1多方向バルブ5000(
図11A及び
図11B参照)に連結され、血圧測定制御部4110の制御により開放及び/又は閉鎖されてマッサージエアセル4210に供給された血圧測定用空気を急速に排気することができる。
【0108】
微細排気バルブ4143は、第2多方向バルブ4160に連結され、血圧測定制御部4110の制御により開放及び/又は閉鎖されて血圧測定エアセル4220に供給された血圧測定用空気を微細に排気することができる。例えば、微細排気バルブ4143は、急速排気バルブ4141よりも相対的に精密にエア排気量(又はエア排出量)を調節して空気を微細に排気することができる。
【0109】
測定エア供給部4150は第1サブエア供給部4151及び第2サブエア供給部4153を含んでいてもよい。
【0110】
第1サブエア供給部4151は、マッサージエアセル4210に血圧測定用空気を供給することができる。例えば、第1サブエア供給部4151は、第1多方向バルブ5000に連結され、第1多方向バルブ5000を介してマッサージエアセル4210と連結されてもよい。
【0111】
第2サブエア供給部4153は、血圧測定エアセル4220に血圧測定用空気を供給することができる。例えば、第2サブエア供給部4153は第2多方向バルブ4160に連結され、第2多方向バルブ4160を介して血圧測定エアセル4220と連結されてもよい。
【0112】
第2多方向バルブ4160は、エアタンク4161、空気を流入する第1エア流入口4163、空気を流出する第1エア流出口~第3エア流出口4165~4169を含んでいてもよい。
【0113】
エアタンク4161は、第1エア流入口4163、第1エア流出口~第3エア流出口4165~4169が形成されており、エアタンク4161の内部にエアを流入し、エアタンク4161の外部にエアを流出してもよい。例えば、第1エア流入口4163は、エアタンク4161の上面の一側に形成され、第1エア流出口4165は、エアタンク4161の上面の中央部に形成されたサブエアタンクの中央部に形成され、第2エア流出口4167は、サブエアタンクの一側に形成され、第3エア流出口4169は、エアタンク4161の上面の他側に形成されてもよいが、これらに限定されない。例えば、第1エア流入口4163、第1エア流出口~第3エア流出口4165~4169は、エアタンク4161の外観全領域のうち互いに異なる領域に形成されてもよい。
【0114】
エアタンク4161は、空気に含まれる異物をフィルタリングするフィルタ部材を含んでいてもよい。フィルタ部材は、エアタンク4161の内部にメッシュ状に形成されてもよい。エアタンク4161から流出する空気は、異物が除去されたきれいな空気であってもよい。
【0115】
第1エア流入口4163は、空気が流入するホールであってもよい。例えば、第1エア流入口4163は、第1エアラインを介して第2サブエア供給部4153と連結されてもよい。このとき、第1エアラインは、一端が第1エア流入口4163と連結され、他端が第2サブエア供給部4153と連結されるホースであってもよい。このため、第2サブエア供給口4153から供給される空気は、第1エアライン及び第1エア流入口4163を介してエアタンク4161の内部に流入してもよい。
【0116】
第1エア流出口4165及び第2エア流出口4167は、空気が流入及び/又は流出するホールであってもよい。例えば、第1エア流出口4165は、第2エアラインを介して血圧測定エアセル4220と連結されてもよい。このとき、第2エアラインは、一端が第1エア流出口4165と連結され、他端が血圧測定エアセル4220と連結されるホースであってもよい。よって、エアタンク4161の内部空気は第2エアライン及び第1エア流出口4165を介して流出して血圧測定エアセル4220に伝達されてもよい。血圧測定エアセル4220から流出する空気は、第2エアライン及び第1エア流出口4165を介してエアタンク4161の内部に流入してもよい。
【0117】
第2エア流出口4167は、第3エアラインを介して圧力センサ4125と連結されてもよい。このとき、第3エアラインは、一端が第2エア流出口4167と連結され、他端が圧力センサ4125と連結されるホースであってもよい。よって、エアタンク4161の内部空気は第3エアライン及び第2エア流出口4167を介して流出して圧力センサ4125に伝達されてもよい。圧力センサ4125から流出する空気は、第3エアライン及び第2エア流出口4167を介してエアタンク4161の内部に流入してもよい。
【0118】
第3エア流出口4169は、空気が流出するホールであってもよい。例えば、第3エア流出口4169は、第4エアラインを介して微細排気バルブ4143と連結されてもよい。このとき、第4エアラインは、一端が第3エア流出口4169と連結され、他端が微細排気バルブ4143と連結されるホースであってもよい。よって、エアタンク4161の内部空気は、第4エアライン及び第3エア流出口4169を介して流出して微細排気バルブ4143に伝達されてもよい。
【0119】
第2多方向バルブ4160は、第1エア流入口4163、第1エア流出口4165、第2エア流出口4167及び第3エア流出口4169のうちの少なくとも一つを選択的に開放または閉鎖できるバルブ(図示せず)をさらに備えていてもよい。
【0120】
図7は、本開示の一実施形態に係る血圧測定実行モジュールが腕マッサージ部の一部に搭載された様子を示し、
図8は、本開示の一実施形態に係る血圧測定実行モジュールの断面図であり、
図9は、本開示の他の実施形態に係る血圧測定実行モジュールの断面図である。
【0121】
図7~
図9を参照すると、血圧測定実行モジュール4200は、マッサージエアセル4210、血圧測定エアセル4220、カフ4230、ブラケット4240及びカバー4250のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0122】
マッサージエアセル4210は、腕マッサージ部1900の内部の全領域に形成(又は具備、配置)され、血圧測定エアセル4220は、腕マッサージ部1900の内部の全領域のうち使用者の手首に対応する領域に備えられてもよい。例えば、腕マッサージ部1900は、一側がオープンされたC字状に備えられることができ、マッサージエアセル4210は、腕マッサージ部1900のC字状の内壁に沿って腕マッサージ部1900のC字状の内壁の全領域に形成されてもよい。血圧測定エアセル4220は、マッサージエアセル4210の内部の全領域のうち、使用者の手首に対応する領域に形成されてもよい。マッサージエアセル4210は、少なくとも一面が血圧測定エアセル4220を取り囲む構造であってもよく、マッサージエアセル4210及び血圧測定エアセル4220の一側は、腕マッサージ部1900がオープンされた方向にオープンされた構造であってもよい。
【0123】
血圧測定エアセル4220及びカフ4230は、血圧を測定するための構成であって、エアが供給される場合に膨張する(又は膨らむ)ことができ、エアが排出される場合に収縮することができる。
【0124】
血圧測定エアセル4220及びカフ4230は、
図8に示すように、血圧測定エアセル4220及びカフ4230のうちいずれか一方のみが腕マッサージ部1900に備えられるか、一体型に備えられるが、これらに限定されない。例えば、血圧測定エアセル4220及びカフ4230は、カフ4230の内部に血圧測定エアセル4220が配置されるか、
図9に示すように、血圧測定エアセル4220とカフ4230とが互いに独立して区別される構造で備えられてもよい。血圧測定エアセル4220とカフ4230とが互いに独立して区別される構造である場合、血圧測定エアセル4220は、カフ4230の少なくとも一面に付着された構造で備えられてもよい。
【0125】
説明の便宜上、以下では、カフ4230と一体型に形成された血圧測定エアセル4220が腕マッサージ部1900に形成されたと仮定する。
【0126】
血圧測定エアセル4220は、使用者の手首の少なくとも一部に配置され得るので、血圧測定エアセル4220に供給されたエアは、使用者の手首の脈拍によって変化し得、変化したエアは、血圧測定センサ部4120により測定され得る。血圧測定制御部4110は、血圧測定センサ部4120を介して測定された結果に基づいて使用者の血圧を取得することができる。
【0127】
ブラケット4240は、腕マッサージ部1900及び血圧測定実行モジュール4200の一部構成がエアセルの膨張による圧力で毀損及び破損されないように保護する役割を果たすことができる。例えば、マッサージエアセル4210と血圧測定エアセル4220は、ブラケット4240の内側(又は内側)に設けられてもよい。
【0128】
ブラケット4240は、
図8に示すように、カバー4250の内側に形成されてカバー4250が取り囲んでもよく、
図9に示すように、カバー4250の外側(又は外部)に形成されてカバー4250を取り囲んでもよいが、これらに限定されない。例えば、ブラケット4240は、腕マッサージ部1900においてエアセル4210、4220による影響を防止できる様々な位置に形成されてもよい。
【0129】
カバー4250は、
図8に示すように、マッサージエアセル4210、血圧測定エアセル4220及びブラケット4240を取り囲んでもよいが、これに限定されない。例えば、カバー4250は、
図9に示すように、血圧測定エアセル4220及びカフ4230が独立して形成された場合に、マッサージエアセル4210、血圧測定エアセル4220及びカフ4230を全て取り囲んでもよい。このとき、カフ4230は、
図9に示すように、カバー4250の一部に結合されてカバー4250と一体型の構造で備えられてもよい。
【0130】
図10Aは、本開示の一実施形態に係るマッサージエアセル及び血圧測定エアセルの駆動動作を説明するための一例を示し、
図10Bは、本開示の一実施形態に係るマッサージエアセル及び血圧測定エアセルの駆動動作を説明するための他の例を示す。
【0131】
図10A及び
図10Bを参照すると、血圧測定実行モジュール4200は、使用者の血圧を測定するために、血圧測定制御部4110の制御により各構成を準備する準備ステップと、血圧を測定する血圧測定ステップと、を実行することができる。
【0132】
先ず、準備ステップは、使用者の腕が腕マッサージ部1900に載置された状態でマッサージエアセル4210を膨張させ、膨張したマッサージエアセル4210によって血圧測定エアセル4220の一端4225が使用者の手首方向に押されて移動することができる。このとき、血圧測定エアセル4220は、マッサージエアセル4210が膨張する前に極めて少し膨張することができる。血圧測定エアセル4220が極めて少し膨張する理由は、血圧測定エアセル4220に連結された圧力センサ4125を介してマッサージエアセル4210が血圧測定エアセル4220を加圧する圧力を感知するためであり得る。
【0133】
図10A及び
図10Bに示すように、血圧測定エアセル4220の上側が下側よりも一端4225分だけ短く具現されるが、これに限定されず、同じ長さに具現されてもよい。以下では、説明の便宜上、血圧測定エアセル4220の上側が下側よりも一端4225分だけ短く具現されたと仮定する。
【0134】
例えば、血圧測定エアセルの一端4225は、
図10Aに示すように、マッサージエアセル4210が膨張しないか、またはマッサージエアセル4210の空気が排出された状態であるとき、マッサージエアセル4210の表面上に広がっていてもよい。準備ステップでマッサージエアセル4210が膨張する場合、膨張したマッサージエアセル4210は、
図10Bに示すように、腕マッサージ部1900の内側空間を満たしながらオープンされた一側の一部を占めることができる。血圧測定エアセルの一端4225は、膨張したマッサージエアセル4210によって使用者の手首方向に押されて移動するようになり、血圧測定エアセル4220の前面は、膨張したマッサージエアセル4210によって使用者の手首の周りに密着するようになって、使用者の手首の周りを包む状態を維持することができる。換言すると、使用者の手首は、C字形に形成された腕マッサージ部1900に載置された後、膨張したマッサージエアセル4120によって完全に閉鎖されたO字型閉曲線で包まれ得る。
【0135】
その後、血圧測定ステップでは、使用者の手首の周りを包んだ血圧測定エアセル4220を膨張させて、膨張した血圧測定エアセル4220が使用者の手首の周りを強く加圧することにより、膨張した血圧測定エアセル4220が使用者の手首の周りに密着接触するようにしてもよい。血圧測定エアセル4220のエアは、使用者手首の脈拍によって変化する。
【0136】
血圧測定センサ部4120は、圧力センサ4125により血圧測定エアセル4220のエア変化を感知し(又は測定し)、血圧測定制御部4110は、血圧測定センサ部4120から測定されたエア変化に基づいて使用者の血圧を取得することができる。
【0137】
血圧測定制御部4110は、使用者の血圧を少なくとも2回以上測定して、測定された血圧値(又は測定値)の平均値を使用者の血圧として決定することができる。例えば、1次血圧測定ステップでは、上述のように1次血圧を測定し、2次血圧測定前に(又は1次血圧測定完了後に)血圧測定エアセル4220の空気をほとんど全て排出して使用者の手首に対する加圧を解除するが、マッサージエアセル4210の空気は一部だけ排出してもよい。血圧測定エアセル4220は、一部の空気だけが排出されたマッサージエアセル4210によって使用者の手首周りを加圧しないが、手首周りを包む形態を維持し得る。2次血圧測定ステップでは、1次血圧測定完了後に所定の時間間隔をおいて(例えば、約2~3分が経過した後)、再びマッサージエアセル4210に残りの空気を注入してマッサージエアセル4210を膨張させ、血圧測定エアセル4220に空気を再注入して再膨張した血圧測定エアセル4220が使用者の手首の周りを再度加圧するようにした後、使用者の血圧を再測定することができる。
【0138】
換言すると、血圧測定モジュール4000は、1次血圧測定の後、2次血圧測定の前にマッサージエアセル4210の空気を排出するが、血圧測定エアセル4220が使用者の手首の周りを包む形態を維持する分だけマッサージエアセル4210の膨張程度が維持されるようにマッサージエアセル4210の空気排出量を制御することができる。
【0139】
したがって、血圧測定モジュール4000は、空気の排出により使用者の手首(又は腕)が動かされたり、血圧測定エアセル4220の一端4225が伸ばされたりしないようにすることができ、1次血圧を測定した手首の位置とほぼ同じ位置で2次血圧を測定することにより、血圧測定の正確度及び信頼度を高めることができる。
【0140】
上述したように、マッサージエアセル4210と血圧測定エアセル4220に空気が順次供給されるが、これに限定されるものではない。例えば、準備ステップと血圧測定ステップとをほぼ同時に行い、マッサージエアセル4210と血圧測定エアセル4220に空気をほとんど同時に供給することができる。
【0141】
図11Aは、本開示の一実施形態に係るマッサージ提供動作を説明するための一例を示し、
図11Bは、本開示の一実施形態に係る血圧測定動作を説明するための一例を示し、
図11Cは、本開示の一実施形態に係る血圧測定動作を説明するための他の例を示す。
【0142】
図11Aを参照すると、マッサージエア供給部400は、ボディマッサージ部100の内部及び/又は脚マッサージ部300の内部に配置されてもよいが、これに限定されない。例えば、マッサージエア供給部400は、マッサージ装置1000の外部に配置されてもよい。
【0143】
図11Bを参照すると、測定エア供給部4150は、上述したように血圧測定制御モジュール4100に配置されるが、これに限定されない。例えば、第1サブエア供給部4151及び/又は第2サブエア供給部4153は、マッサージ装置1000の外部に配置されてもよい。
【0144】
図11A及び
図11Bを参照すると、マッサージエア供給部400は、ボディマッサージ部100及び/又は足マッサージ部300に含まれるエアセルにマッサージ用空気を供給し、測定エア供給部4150は、マッサージエアセル4210及び血圧測定エアセル4220に血圧測定用空気を供給することができる。マッサージエア供給部400がマッサージ用空気を供給する場合、測定エア供給部4150は、血圧測定用空気を供給しなくてもよい。測定エア供給部4150が血圧測定用空気を供給する場合、マッサージエア供給部400はマッサージ用空気を供給しなくてもよい。換言すると、マッサージエア供給部400が動作する場合には測定エア供給部4150が動作しなく、測定エア供給部4150が動作する場合にはマッサージエア供給部400が動作しなくてもよい。
【0145】
例えば、マッサージエア供給部400は、第5エアライン4700及び第1多方向バルブ5000を介してマッサージエアセル4210と連結されて、マッサージエアセル4210にマッサージ用空気を供給することができる。
【0146】
第1サブエア供給部4151は、第6エアライン4500及び第1多方向バルブ5000を介してマッサージエアセル4210と連結されて、マッサージエアセル4210に血圧測定用空気を供給し、第2サブエア供給部4153は、第2エアライン4300を介して血圧測定エアセル4220と連結されて、血圧測定エアセル4220に血圧測定用空気を供給することができる。
【0147】
第1多方向バルブ5000は、空気が流入する第1及び第2エア流入口5100、5200と、空気が流出するエア流出口5300と、を含んでいてもよい。このとき、第1多方向バルブ5000は、第1多方向バルブ5000の内部に第1エア流入口5100、第2エア流入口5200及びエア流出口5300を選択的に開放または閉鎖できるバルブ(図示せず)をさらに備えていてもよい。第1エア流入口5100、第2エア流入口5200及びエア流出口5300は、第1多方向バルブ5000のバルブボディーに三角構図を成しながら形成(又は具備)されてもよい。
【0148】
第1エア流入口5100は、第5エアライン4700を介してマッサージエア供給部400と連結されて、マッサージエア供給部400が供給する空気を流入してもよい。このとき、第5エアライン4700は、一端がマッサージエア供給部400と連結され、他端が第1エア流入口5100と連結されてもよい。
【0149】
第2エア流入口5200は、第6エアライン4500を介して第1サブエア供給部4151と連結され、第1サブエア供給部4151が供給する空気を流入してもよい。このとき、第6エアライン4500は、一端が第1サブエア供給部4151と連結され、他端が第2エア流入口5200と連結されてもよい。
【0150】
エア流出口5300は、第7エアライン4600を介してマッサージエアセル4210と連結されて、マッサージエア供給部400または第1サブエア供給部4151から供給された空気がマッサージエアセル4210に供給されるようにできる。このとき、第7エアライン4600は、一端がエア流出口5300と連結され、他端がマッサージエアセル4210と連結されてもよい。このとき、マッサージ装置1000は、第7エアライン4600と第1サブエアセル~第3サブエアセル4211~4213(
図16参照)のうちの少なくとも一つを選択的に開放または閉鎖できるバルブ(図示せず)をさらに備えていてもよい。第7エアライン4600は、制御部1200及び/又は血圧測定制御部4110の制御により第1サブエアセル~第3サブエアセル4211~4213(
図16参照)のうちの少なくとも一つのサブエアセルと連結されてもよい。
【0151】
マッサージ装置1000の制御部1200は、一般的なマッサージを提供するとき、
図11Aに示すように、マッサージエア供給部400から供給される空気が、第5エアライン4700及び第7エアライン4600を介してマッサージエアセル4210に注入できるようにする。このとき、制御部1200は、測定エア供給部4150をオフして(又は停止させて)血圧測定用空気がエアセルに供給されないようにできる。
【0152】
例えば、制御部1200は、第1多方向バルブ5000の第1エア流入口5100を開放し、第2エア流入口5200を閉鎖して、空気がマッサージエア供給部400からマッサージエアセル4210まで流れるようにできる。このとき、制御部1200は、第7エアライン4600を第1サブエアセル~第3サブエアセル4211~4213のうちの少なくとも一つのサブエアセルと連結することにより、第1サブエアセル~第3サブエアセル4211~4213のうちの少なくとも一つのサブエアセルを膨張させて使用者にマッサージを提供することができる。
【0153】
マッサージ装置1000の制御部1200(又は血圧測定制御部4110)は、血圧を測定するとき、
図11Bに示すように、第1サブエア供給部4151から供給される空気が第6エアライン4500及び第7エアライン4600を介してマッサージエアセル4210に注入されるようにし、第2サブエア供給部4153から供給される空気が第2エアライン4300を介して血圧測定エアセル4220に注入されるようにできる。このとき、制御部1200は、マッサージエア供給部400をオフして(又は停止させて)マッサージ用空気がエアセルに供給されないようにできる。
【0154】
例えば、制御部1200は、まず、第2多方向バルブ4160の第1エア流入口4163及び第1エア流出口4165を開放し、第3エア流出口4169を閉鎖して、第2サブエア供給部4153を介して血圧測定エアセル4220に空気を少し注入して血圧測定エアセル4220を少し膨張させることができる。
【0155】
制御部1200は、血圧測定エアセル4220を少し膨張させた後、第1多方向バルブ5000の第2エア流入口5200を開放し、第1エア流入口5100を閉鎖して、第1サブエア供給部4151を介してマッサージエアセル4210に空気を注入することによりマッサージエアセル4210を膨張させることができる。このとき、制御部1200は、第7エアライン4600を第1サブエアセル及び第2サブエアセル4211、4212と連結せず、第3サブエアセル4213と連結して、第1サブエアセル及び第2サブエアセル4211、4212が膨張しない状態で第3サブエアセル4213を膨張させることができる。
【0156】
制御部1200は、マッサージエアセル4210を膨張させながら、膨張した血圧測定エアセル4220の空気圧の変化量を測定し、空気圧の変化量に基づいて使用者の血圧を測定することができる。例えば、制御部1200は、血圧を測定する場合に、第1エア流入口4163を閉鎖し、第3エア流出口4169を開放して、微細排気バルブ4143により血圧測定エアセル4220の空気を全て排出した後、第2サブエア供給部4153により血圧測定エアセル4220を再膨張させることができる。制御部1200は、微細排気バルブ4143により再膨張した血圧測定エアセル4220の空気を微細に排出し、使用者の血圧を測定することができる。制御部1200は、使用者の血圧が測定された場合、急速排気バルブ4141により膨張したマッサージエアセル4210の空気を全て排出することができる。
【0157】
上述したように、制御部1200(又は血圧測定制御部4110)は、測定エア供給部4150を動作させて使用者の血圧を測定するが、これに限定するものではない。
【0158】
図11Cを参照すると、制御部1200は、マッサージエア供給部400及び測定エア供給部4150を全て動作させて使用者の血圧を測定することができる。このとき、マッサージエア供給部400は、第1サブエア供給部4151の動作を行い、測定エア供給部4150は、第2サブエア供給部4153の動作を行うことができる。測定エア供給部4150が第2サブエア供給部4153の動作を行う場合、測定エア供給部4150は第1サブエア供給部4151を含まず、第2サブエア供給部4153を含んでいてもよい。
【0159】
換言すると、マッサージエア供給部400は、制御部1200の制御によりマッサージエアセル4210にマッサージ用空気及び第1血圧測定用空気のうちの少なくとも一方の空気を供給することができる。測定エア供給部4150は、制御部1200の制御により血圧測定エアセル4220に第2血圧測定用空気を供給することができる。このとき、第1血圧測定用空気は、第1サブエア供給部4151が供給する血圧測定用空気と同一であり、第2血圧測定用空気は、第2サブエア供給部4153が供給する血圧測定用空気と同一であってもよい。
【0160】
マッサージエア供給部400及び測定エア供給部4150は、空気供給量が互いに異なり得る。例えば、第1エア流入口5100に流入する空気と第2エア流入口5200に流入する空気の速度と量は互いに異なり得る。
【0161】
具体的に、マッサージエア供給部400は、使用者に強いマッサージを提供するために、測定エア供給部4150の空気供給量よりも多い量の空気を供給し、測定エア供給部4150が供給する空気の圧力よりも強い圧力で空気を供給することができる。例えば、マッサージ用空気は、血圧測定用空気(例えば、第1血圧測定用空気及び第2血圧測定用空気)の圧力及び速度のうちの少なくとも一方と異なっていてもよい。好ましくは、マッサージ用空気の圧力は血圧測定用空気の圧力よりも強く、マッサージ用空気の速度は血圧測定用空気の速度よりも速いことがある。
【0162】
また、第1血圧測定用空気及び第2血圧測定用空気は、圧力及び速度の中で少なくとも一つが異なり得る。好ましくは、第1血圧測定用空気は第2血圧測定用空気の圧力より強く、第1血圧測定用空気の速度は第2血圧測定用空気の速度より速くてもよい。
【0163】
上述したように、エア供給部のそれぞれから出力される空気の量、圧力及び速度のうちの少なくとも一つは、制御部1200の制御により調節されるか、全体システム設計時に予め設定され得るが、これに限定されない。例えば、マッサージ装置1000は、マッサージエア供給部400とエアセル(例えば、マッサージエアセル4210)、及び/又は測定エア供給部4150とエアセル(例えば、マッサージエアセル4210及び血圧測定エアセル4220のうちの少なくとも一方のエアセル)の間に空気の量、圧力及び速度のうちの少なくとも一つを調節する調節モジュール及び/又は調節部材(図示せず)をさらに含んでいてもよい。調節モジュール及び/又は調節部材は、エア供給部から出力される空気の量及び圧力を調節して、空気の量及び圧力が調節された空気をエアセルに伝達することができる。この際、調節部材はオリフィス(orifice)など多様であってもよい。
【0164】
オリフィス(又は複数のオリフィス)は、エアライン(第1エアライン~第7エアラインのうちの少なくとも一つのエアライン)の内部に挿入されるか、エアラインの一端及び他端の間に配置されてもよい。このとき、オリフィスが配置されたエアラインは、複数のサブエアラインで構成されてもよい。複数のサブエアラインのそれぞれは、オリフィスによって連結されてもよい。
【0165】
図12は、本開示の一実施形態により使用者の心臓の高さを手首の高さに合わせて血圧を測定できるマッサージ装置の一例を示す。
【0166】
マッサージ装置1000は、マッサージ装置1000に着座した使用者の手首の高さと心臓の高さを合わせるためにマッサージ装置1000をリクライニングすることができる。例えば、マッサージ装置1000は、ボディマッサージ部100の少なくとも一部をスライド移動させることができる。マッサージ装置1000は、使用者の心臓位置を手首が据え置かれた高さとほぼ同一になるようにボディマッサージ部100を後方に傾けて(又はボディマッサージ部100をスライドして)、ボディマッサージ部100のある一定の位置が腕マッサージ部1900に対応するある所定の高さとほぼ同一になるようにすることができる。このとき、ボディマッサージ部100のある一定の位置を腕マッサージ部1900に対応するある所定の高さに達するようにスライドさせるために、位置センサ、磁気近接センサ、光学近接センサ、超音波近接センサ、誘導性近接センサ、容量性近接センサ、感知センサ、超音波距離探索機、光学距離探索機、及びレーザセンサのうちの少なくとも一つを用いることができる。
【0167】
マッサージ装置1000は、個別使用者の身体情報に基づいてマッサージ装置1000をリクライニングした後、使用者の血圧を測定することができる。
【0168】
例えば、制御部1200は、マッサージ装置1000に着座した使用者の肩の位置に基づいてマッサージ装置1000をマッサージ装置1000の後方に傾けることができる。使用者の肩位置は、使用者の肩が位置した位置であってもよい。
【0169】
まず、制御部1200は、使用者の肩位置をセンシング(又は検出)することができる。肩の位置をセンシングする方法は、以下で詳細に説明する。
【0170】
その後、制御部1200は、使用者の肩の位置に基づいてボディマッサージ部100の全領域のうち使用者の心臓に対応する心臓領域を決定することができる。例えば、制御部1200は、使用者の肩の位置に基づいて、使用者の全身体部位のうち、使用者の心臓が位置する心臓部位の位置を予測することができる。制御部1200は、ボディマッサージ部100の全領域のうち心臓部位の位置に対応する心臓領域の位置を決定することができる。このとき、使用者の肩の位置に関する情報にマッチングして使用者の心臓部位の位置に関する情報及びこれに対応する心臓領域の位置に関する情報は、記憶部1500に記憶されていてもよい。
【0171】
最後に、制御部1200は、心臓領域の高さに基づいてボディマッサージ部100をマッサージ装置1000の後方に傾けることができる。例えば、制御部1200は、ボディマッサージ部100の心臓領域が血圧測定エアセル4220に対応するある所定の高さに達するようにボディマッサージ部100を傾けることができる。換言すると、制御部1200は、ボディマッサージ部100の心臓領域の高さ及び血圧測定エアセル4220の高さが地面から同じ高さになるようにボディマッサージ部100をマッサージ装置1000の後方に傾けることができる。
【0172】
具体的に、制御部1200は、記憶部1500からボディマッサージ部100の心臓領域の位置及び血圧測定エアセル4220の位置を抽出することができる。制御部1200は、心臓領域の高さと血圧測定エアセル4220の高さとが地面から同じ高さになるまで、ボディマッサージ部100をマッサージ装置1000の後方に傾けることができる。このとき、制御部1200は、マッサージ装置1000をマッサージ装置1000の前方にスライド移動させながらボディマッサージ部100をマッサージ装置1000の後方に傾けることができる。ボディマッサージ部100のスライド移動については上述したので、詳細な説明は省略する。
【0173】
制御部1200は、ボディマッサージ部100のスライド移動を完了した後、上述のように腕マッサージ部1900により(又はマッサージエアセル4210及び血圧測定エアセル4220を膨張させて)使用者の血圧を測定することができる。
【0174】
これにより、マッサージ装置1000は、使用者の個別身体情報を考慮してマッサージ装置1000のリクライニングを調節することにより、個別使用者の心臓高さを手首の高さに精密に合わせることができる。
【0175】
また、マッサージ装置1000は、使用者の心臓部位の位置によってマッサージ装置1000のリクライニングを適応的に調整することで、個別使用者の血圧を精密に測定できるという効果がある。
【0176】
上述したように、マッサージ装置1000は、使用者の個別身体情報を考慮してマッサージ装置1000をリクライニングするが、これに限定されない。例えば、マッサージ装置1000は、ボディマッサージ部100の全領域のうち、使用者の心臓部位の位置に対応する心臓領域が予め設定されてもよい。これにより、制御部1200は、所定の心臓領域の位置及び血圧測定エアセル4220の位置に基づいてボディマッサージ部100をリクライニングすることができる。
【0177】
図13は、本開示の一実施形態によって使用者の血圧情報を用いてマッサージを提供する制御部の動作を説明するための図である。
【0178】
制御部1200は、使用者の血圧情報を取得することができる。例えば、制御部1200は血圧測定センサ部4120により使用者の血圧情報を取得でき、記憶部1500に記憶された使用者の血圧情報を取得でき、外部のデバイスから血圧情報を取得できるが、これらに限定されない。
【0179】
制御部1200は、取得した血圧情報に基づいて、血圧調節マッサージを提供するか否かを決定することができる。例えば、制御部1200は、血圧が所定の基準よりも高い場合、血圧調節マッサージを提供することを決定することができる。この場合、所定の基準は、予め記憶された値により決定されるか、マッサージ装置1000の使用者から取得した血圧情報により決定されるが、これらに限定されない。例えば、マッサージ装置1000は、使用者から取得した血圧情報に所定のアルゴリズムを適用して血圧情報を分析でき、分析結果に基づいて所定の基準を決定することができる。
【0180】
血圧調節マッサージパターン決定部1220は、使用者が選択したマッサージパターンを変形させ、使用者に提供する血圧調節マッサージパターンを決定(又は生成)することができる。
【0181】
例えば、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、相対的に遅いマッサージパターンを血圧調節マッサージパターンとして決定することができる。
【0182】
第1使用者と第2使用者とが同じマッサージパターンを選択したとしても、第1使用者の血圧が第2使用者の血圧よりも高い場合、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、第1使用者が選択したマッサージパターンを相対的に遅いパターンに変形させ、変形されたマッサージパターンを、第1使用者に提供する血圧調節マッサージパターンとして決定することができる。
【0183】
第1使用者の血圧が、所定の閾値値以上(又は超過)である場合、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、使用者が選択したマッサージパターンの基本速力よりも所定の程度だけ遅いマッサージパターンを、第1使用者に提供する血圧調節マッサージパターンとして決定することができる。この場合、血圧を複数のグループに分類し、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、使用者の血圧が属するグループに基づいて血圧調節マッサージパターンを決定することができる。例えば、使用者の血圧を3つのグループに分類し、血圧が最も高いグループの使用者に対しては最も遅いマッサージパターンを提供することができる。
【0184】
他の例を挙げると、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、相対的に弱いマッサージパターンを血圧調節マッサージパターンとして決定することができる。
【0185】
第1使用者と第2使用者とが同じマッサージパターンを選択したとしても、第1使用者の血圧が第2使用者の血圧よりも高い場合、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、第1使用者が選択したマッサージパターンを相対的に弱いパターンに変形させ、変形されたマッサージパターンを、第1使用者に提供する血圧調節マッサージパターンとして決定することができる。
【0186】
第1使用者の血圧が所定の閾値値以上(又は超過)である場合、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、使用者が選択したマッサージパターンの基本強度よりも所定の程度だけ弱いマッサージパターンを、第1使用者に提供する血圧調節マッサージパターンとして決定することができる。この場合、血圧を複数のグループに分類し、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、使用者の血圧が属するグループに基づいて血圧調節マッサージパターンを決定することができる。例えば、使用者の血圧を3つのグループに分類し、血圧が最も高いグループの使用者に対しては最も弱いマッサージパターンを提供することができる。
【0187】
血圧調節マッサージパターン決定部1220は、使用者が選択したマッサージパターンを遅いパターンに変形し(又は変形するか)、弱いパターンに変形して血圧調節マッサージパターンを決定するが、これらに限定されない。例えば、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、第1使用者が選択したマッサージパターンのうちの少なくとも一部を、次第に遅いパターン及び/又は次第に弱いパターンに変形させ、変形されたマッサージパターンを、第1使用者に提供する血圧調節マッサージパターンとして決定することができる。
【0188】
血圧の高い使用者に強くて速いマッサージを提供する場合、使用者の交感神経を活性化して使用者の血圧をさらに高める可能性がある。これにより、本発明の一実施形態に係る場合、血圧の高い使用者に弱くて柔らかいマッサージ(按摩)を提供して使用者の副交感神経を活性化して、使用者の呼吸を安定させることができ、使用者の血圧減少を期待することができる。
【0189】
血圧調節マッサージパターン決定部1220は、使用者の血圧及び/又は呼吸に基づいて呼吸ガイドパターンを決定し、決定された呼吸ガイドパターンを含むマッサージパターンを生成し、生成されたマッサージパターンを血圧調節マッサージパターンとして決定することができる。このとき、呼吸ガイドパターンは、使用者の呼吸をガイドするためのマッサージパターンであり、マッサージモジュール1700が使用者の胸部及び/または背中を押すパターンを含んでいてもよい。マッサージモジュール1700は、呼吸ガイドパターンに応じて上下方向だけでなく前方及び/又は後方(例えば、マッサージ装置の前方及び後方、使用者が位置する方向及びこれと反対方向)に移動することができる。
【0190】
例えば、センサ部1300は、使用者が呼吸する音を感知することができ、感知した音に基づいて、一定時間内に使用者が呼吸する回数(例えば、1分間に何回)を測定することができ、呼吸情報取得部1210は、測定された結果を取得することができる。呼吸の感知が音を感知して行われる方法であるが、これに限定されない。例えば、センサ部1300は、センサ部1300に含まれる圧力センサにより使用者の胸郭(又は胸部)の膨張及び収縮による圧力を感知して使用者の呼吸回数を測定し、センサ部1300に含まれるPPGセンサにより光を用いて使用者の呼吸回数を測定することができる。
【0191】
呼吸情報取得部1210は、センサ部1300により所定の回数だけ測定された使用者の呼吸頻度を取得し、測定された呼吸頻度の平均値を求めることにより、使用者の呼吸頻度情報を取得したり、単位時間当たりの呼吸頻度の平均値を求めたりすることにより、使用者の呼頻度情報を取得することができる。使用者の呼吸頻度情報とは、使用者が所定の時間内に呼吸する回数についての情報を意味し得る。
【0192】
使用者の呼吸が速く、使用者の血圧情報が高い血圧を表す場合、呼吸ガイドパターンによるマッサージモジュール1700が使用者の胸部及び/又は背中を押す回数(又はマッサージモジュール1700が前後に移動する回数)は、所定の値から開始して経時的に徐々に減少してもよいし、呼吸頻度情報に基づいて決定された呼吸頻度回数から開始して経時的に徐々に減少してもよい。例えば、マッサージモジュール1700が前後に移動する回数は、所定の値である単位時間当たり12回から開始して、時間の経過とともに10回に減少してもよいし、呼吸頻度回数から開始して、呼吸頻度回数よりも少ない回数に減少してもよい。
【0193】
吸気時には、胸郭の拡張に合わせて胸が前方に膨脹し、呼気時には、胸郭が縮小して胸が後方に向かうようになるが、制御部1200は、3Dマッサージモジュール1700の押し動作を通じて使用者の呼吸をガイドして使用者の呼吸を変化させ、変化された使用者の呼吸によって使用者の血圧を調節することができる。
【0194】
血圧調節マッサージパターン決定部1220は、使用者の好みのマッサージパターンに関する情報を取得し、取得した好みのマッサージパターン情報をさらに活用して血圧調節マッサージパターンを決定することができる。
【0195】
例えば、血圧調節マッサージパターン決定部(1220)は、記憶部(1500)に記憶された使用者の好みのマッサージパターン情報を取得したり、ネットワーク接続部(1400)により外部のデバイス(例えば、リモートコントローラ、使用者端末機など)から使用者の好みのマッサージパターン情報を取得したりするが、これらに限定されない。
【0196】
血圧調節マッサージパターン決定部1220は、使用者の好みのマッサージパターン情報を加工することにより血圧調節マッサージパターンを決定することができる。使用者の血圧情報が相対的に高い血圧を示す場合、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、使用者の好みのマッサージパターンを、遅い(及び/又は次第に遅い)パターンに加工するか(又は加工し)、弱い(及び/又は次第に弱い)パターンに加工して、加工されたマッサージパターンを血圧調節マッサージパターンとして決定することができる。
【0197】
血圧調節マッサージパターン決定部1220は、血圧情報に基づいて、使用者の好みのマッサージパターンに所定のマッサージパターンを挿入(及び/又は代替)することにより、血圧調節マッサージパターンを決定することができる。このとき、所定のマッサージパターンは、血圧及び/又は呼吸を減少させ得るマッサージパターンであってもよい。使用者の血圧情報が他の使用者よりも相対的に高い血圧を示す場合、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、使用者の好みのマッサージパターンの一部に所定のマッサージパターンを挿入するか、及び/又は使用者の好みのマッサージパターンの一部を所定のマッサージパターンに代替することにより、血圧調節マッサージパターンを決定することができる。
【0198】
血圧調節マッサージパターン決定部(1220)は、使用者ーの体組成(体成分)情報を取得することができ、使用者ーの体組成情報を分析して使用者ーの筋肉量及び/又は脂肪量を決定することができ、決定された筋肉量及び/又は脂肪量をさらに活用して血圧調節マッサージパターンを決定することができる。
【0199】
例えば、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、外部のデバイスから使用者の体組成情報を取得するか、記憶部1500に記憶された使用者の体組成情報を取得するか、マッサージ装置1000に設けられたセンサ部1300により測定された使用者の体組成情報を取得することができるが、これらに限定されない。血圧調節マッサージパターン決定部1220が取得した体組成情報には、筋肉量及び/又は脂肪量に関する情報が含まれていてもよい。
【0200】
血圧調節マッサージパターン決定部1220は、使用者の筋肉量及び/又は脂肪量に基づいてマッサージモジュール1700が使用者に印加する力学的刺激を調節することで、血圧調節マッサージパターンを決定することができる。
【0201】
使用者の筋肉量及び/又は脂肪量が少ない場合、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、マッサージパターンを、マッサージモジュール1700と使用者との間の距離がより長いマッサージパターンに調整(又は選択、加工)して、調整されたマッサージパターンを血圧調節マッサージパターンとして決定することができる。調整されたマッサージパターンでは、マッサージモジュール1700が使用者に印加する力学的刺激の強度が低くなり、使用者の交感神経の活性化を阻止することができる。
【0202】
使用者の筋肉量及び/又は脂肪量が多い場合、血圧調節マッサージパターン決定部1220は、マッサージパターンを、マッサージモジュール1700と使用者との間の距離がより短いマッサージパターンに調整(又は選択、加工)して、調整されたマッサージパターンを血圧調節マッサージパターンとして決定することができる。調整されたマッサージパターンでは、マッサージモジュール1700が使用者に印加する力学的刺激の強さが高くなり、使用者の交感神経の活性化を図ることができる。
【0203】
説明の便宜上、個別的に説明したが、本開示の一実施形態に係る血圧調節マッサージパターン決定部1220は、前述の方法のうちの少なくとも一つを複合的に活用して血圧調節マッサージパターンを決定することができる。
【0204】
図14は、本開示の一実施形態により血圧調節マッサージを提供する方法を説明するための図である。
【0205】
ステップS410において、マッサージ装置1000は、使用者の血圧情報及び呼吸情報を取得することができる。ステップS420において、マッサージ装置1000は、血圧情報及び呼吸情報に基づいて血圧調節マッサージパターンを決定することができる。ステップS430において、マッサージ装置1000は、決定された血圧調節マッサージパターンに基づいて使用者ーにマッサージを提供することができる。
【0206】
図15は、本開示の一実施形態に係るマッサージモジュールを説明するための図である。
【0207】
マッサージモジュール1700は、マッサージ装置1000の前後に設けられたラックギア1740と、ラックギア1740に噛み合うピニオンギア1720と、を含んでいてもよい。制御部1200によりマッサージモジュール1700に設けられたアクチュエータが動作する場合、ピニオンギア1740がラックギア1720に沿って移動し、マッサージモジュール1700は前後方向に移動することができる。例えば、マッサージモジュール1700は、血圧調節マッサージパターンに応じて前後方向に進退移動することができる。
【0208】
図16Aは、本開示の一実施形態に係るマッサージエアセルの構造を説明するための図であり、
図16Bは、
図16Aに示す第1サブエアセル4211の構造を説明するための図であり、
図16Cは、
図16Aに示す第2サブエアセル4212の構造を説明するための図である。
【0209】
図16Aを参照すると、マッサージエアセル4210の第1サブエアセル4211~第3サブエアセル4213と血圧測定エアセル4220とは、構造、材質及び厚さのうちの少なくとも一つが互いに異なっていてもよい。
【0210】
例えば、マッサージエアセル4210と血圧測定エアセル4220とは、互いに物理的に区分されるように具現され、互いに異なる構造を有していてもよい。マッサージエアセル4210は、腕マッサージ部1900の内壁に沿って配置される複数のエアセルで構成され、各エアセルは、複数のエアセルレイヤで具現されてもよい。血圧測定エアセル4220は単一のエアセルで構成され、単一のエアセルは単一のエアセルレイヤで具現されてもよい。
【0211】
マッサージエアセル4210と血圧測定エアセル4220とは、素材が異なっていてもよい。例えば、マッサージエアセル4210は、熱可塑性ポリウレタン(thermo plastic polyurethane;TPU)に基づく素材で形成され、血圧測定エアセル4220は、ポリウレタン(polyurethane;PU)に基づく素材で形成されてもよい。より正確に、マッサージエアセル4210はTPUラミネートナイロンで形成され、血圧測定エアセル4220はウレタンで形成されてもよい。
【0212】
マッサージエアセル4210と血圧測定エアセル4220とは、厚さが異なっていてもよい。このとき、厚さは、エアセルを具現するために用いられるエアセル素材(又はエアセル生地)の厚さであってもよい。例えば、マッサージエアセル4210の生地の厚さは、血圧測定エアセル4220の生地の厚さよりも厚くてもよい。マッサージエアセル4210の生地の厚さは0.45mm~0.55mmであり、血圧測定エアセル4220の生地の厚さは0.23mm~0.35mmであってもよい。より正確には、マッサージエアセル4210の生地の厚さは0.5mmであり、血圧測定エアセル4220の生地の厚さは0.3mmであってもよい。
【0213】
マッサージ装置1000は、構造、素材及び厚さが異なるマッサージエアセル4210及び血圧測定エアセル4220を用いてマッサージ提供及び/又は血圧測定を行うため、使用者ーに強いマッサージを提供でき、使用者ーの血圧を精密に測定できる。例えば、マッサージエアセル4210は、エアセルの生地が厚いのでマッサージエアセル4210の耐久性が高くなり、空気を多く入れても破裂しないので丈夫であり、大量の空気を注入することで高い空気圧で使用者に強いマッサージを提供することができる。血圧測定エアセル4220は、エアセルの生地が薄いため、使用者の脈拍がエアセルによく伝わり、脈拍に応じた血圧測定エアセル4220の空気圧の変化が精密に感知されるため、使用者の血圧を正確に測定することができる。
【0214】
換言すると、マッサージ装置1000は、エアセルの厚さが薄いと強いマッサージを提供できないという問題や、エアセルの厚さが厚いと血圧を精密に測定できないという問題を克服するために、物理的に区別されるエアセル(例えば、マッサージエアセル4210及び血圧測定エアセル4220)のそれぞれを用いて強いマッサージを提供しながら、精密で正確な血圧を測定することができる。
【0215】
以下では、エアセルの構造について詳細に説明する。
【0216】
マッサージエアセル4210は、腕マッサージ部1900の内壁の上面に配置される上面サブレイヤを含む上面レイヤ4211a、4212a及び4213aと、腕マッサージ部1900の内壁の下面に配置される下面サブレイヤを含む下面レイヤ4211b、4212b及び4213bと、を含んでいてもよい。このとき、上面サブレイヤのうちの少なくとも一つの上面サブレイヤの長さは、残りの上面サブレイヤの長さと異なっていてもよい。下面サブレイヤのうちの少なくとも一つの下面サブレイヤの長さは、残りの下面サブレイヤの長さと異なっていてもよい。血圧測定エアセル4220が配置されているマッサージエアセル4120の構造と、血圧測定エアセル4220が配置されていないマッサージエアセル4210の構造とは、互いに異なっていてもよい。
【0217】
例えば、マッサージエアセル4210は、第1サブエアセル4211、第2サブエアセル4212、及び第3サブエアセル4213を含んでいてもよい。このとき、第1~第3サブエアセル4211~4213は、互いに独立して区別可能に形成されてもよい。
【0218】
第1サブエアセル4211は、使用者の手を加圧するために腕マッサージ部1900の一端に配置され、第2サブエアセル4212は、使用者の手首と肘との間の部位を加圧するために腕マッサージ部1900の他端に配置され、第3サブエアセル4213は、使用者の手首を加圧するために腕マッサージ部1900の一端と他端との間に(又は第1サブエアセル4211と第2サブエアセル4212との間に)配置されてもよい。
【0219】
第1~第3サブエアセル4211~4213のそれぞれは、空気の流入及び流出によって膨張及び収縮する複数のレイヤを含んでいてもよい。このとき、血圧測定エアセル4220は、第3サブエアセル4213の内部に配置されてもよい。そこで、第3サブエアセル4213のレイヤ構造及び/又はレイヤ数は、第1及び第2サブエアセル4211及び4212のレイヤ構造及び/又はレイヤ数と異なっていてもよいが、これに限定されない。例えば、各サブエアセル間のレイヤ数は同一であり、各サブエアセルは少なくとも2つ以上のレイヤを含んでいてもよい。
【0220】
以下では、説明の便宜上、各サブエアセル間のレイヤ数が同一であり、各サブエアセルが3つのレイヤを含むと仮定する。
【0221】
図16B及び
図16Cを参照すると、第1及び第2サブエアセル4211及び4212のレイヤ数及びレイヤ構造は互いに同一であってもよい。
【0222】
例えば、第1サブエアセル4211は、腕マッサージ部1900の一端の内壁上面に配置された第1上面レイヤ4211a、および腕マッサージ部1900の一端の内壁下面に配置された第1下面レイヤ4211bを含んでいてもよい。
【0223】
第1上面レイヤ4211aは、腕マッサージ部1900の一端の内壁上面に配置された第1上面サブレイヤ4211a-1、第1上面サブレイヤ4211a-1の下面に配置された第2上面サブレイヤ4211a-2、及び第2上面サブレイヤ4211a-2の下面に配置された第3上面サブレイヤ4211a-3を含んでいてもよい。第1下面レイヤ4211bは、腕マッサージ部1900の一端の内壁下面に配置された第1下面サブレイヤ4211b-1、第1下面サブレイヤ4211b-1の上面に配置された第2下面サブレイヤ4211b-2、及び第2下面サブレイヤ4211b-2の上面に配置された第3下面サブレイヤ4211b-3を含んでいてもよい。
【0224】
第2サブエアセル4212は、腕マッサージ部1900の他端の内壁上面に配置された第2上面レイヤ4212a、及び腕マッサージ部1900の他端の内壁下面に配置された第2下面レイヤ4212bを含んでいてもよい。
【0225】
第2上面レイヤ4212aは、腕マッサージ部1900の他端の内壁上面に配置された第4上面サブレイヤ4212a-1、第4上面サブレイヤ4212a-1の下面に配置された第5上面サブレイヤ4212a-2、及び第5上面サブレイヤ4212a-2の下面に配置された第6上面サブレイヤ4212a-3を含んでいてもよい。第2下面レイヤ4212bは、腕マッサージ部1900の他端の内壁下面に配置された第4下面サブレイヤ4212b-1、第4下面サブレイヤ4212b-1の上面に配置された第5下面サブレイヤ4212b-2、及び第5下面サブレイヤ4212b-2の上面に配置された第6下面サブレイヤ4212b-3を含んでいてもよい。
【0226】
第1~第6上面サブレイヤ4211a-1~4211a-3、4212a-1~4212a-3のそれぞれの長さと、第1~第6下面サブレイヤ4211b-1~4211b-3、4212b-1~4212b-3のそれぞれの長さとは、全て同一であってもよい。
【0227】
図17Aは、本開示の一実施形態に係る第3サブエアセルの構造及び血圧測定エアセルの結合構造を説明するための一例を示し、
図17Bは、本開示の一実施形態に係る第3サブエアセルの構造及び血圧測定エアセルの結合構造を説明するための他の例を示す。
【0228】
図17A及び
図17Bを参照すると、第3サブエアセル4213のレイヤ構造は、
図17Aに示すように、第1及び第2サブエアセル4211、4212のレイヤ構造と異なっていてもよく、第1サブエアセル4211及び第2サブエアセル4212のレイヤ構造は、
図17Bに示すように互いに異なっていてもよい。
【0229】
例えば、第3サブエアセル4213は、第1及び第2サブエアセル4211、4212のレイヤ構造と異なり、内部方向から外部方向に向かうほど各レイヤの長さが段階的に短くなってもよい。この際、内部方向は、腕マッサージ部1900のC字状の内壁が閉鎖される方向であり、外部方向は、腕マッサージ部1900のC字状の内壁が開放される方向を意味する。
【0230】
第3サブエアセル4213は、腕マッサージ部1900の一端と他端との間の内壁上面に配置された第3上面レイヤ4213a、及び腕マッサージ部1900の一端と他端との間の内壁下面に配置された第3下面レイヤ4213bを含んでいてもよい。
【0231】
第3上面レイヤ4213aは、腕マッサージ部1900の一端と他端との間の内壁上面に配置された第7上面サブレイヤ4213a-1、第7上面サブレイヤ4213a-1の下面に配置された第8上面サブレイヤ4213a-2、及び第8上面サブレイヤ4213a-2の下面に配置された第9上面サブレイヤ4213a-3を含んでいてもよい。第3下面レイヤ4213bは、腕マッサージ部1900の一端と他端との間の内壁下面に配置された第7下面サブレイヤ4213b-1、第7下面サブレイヤ4213b-1の上面に配置された第8下面サブレイヤ4213b-2、及び第8下面サブレイヤ4213b-2の上面に配置された第9下面サブレイヤ4213b-3を含んでいてもよい。
【0232】
第3上面及び下面レイヤ4213a及び4213bに含まれる各サブレイヤの長さは、上述のように段階別に異なっていてもよい。
【0233】
例えば、互いに対応する位置に配置されたサブレイヤ間の長さは、互いに同一であってもよい。第7上面サブレイヤ4213a-1の長さと第7下面サブレイヤ4213b-1の長さは、互いに同一であり、第8上面サブレイヤ4213a-2の長さと第8下面サブレイヤ4213b-2の長さは、互いに同一であり、第9上面サブレイヤ4213a-3の長さと第9下面サブレイヤ4213b-3の長さは、互いに同一であってもよい。
【0234】
ただし、互いに対応しない位置に配置されたサブレイヤ間の長さは、互いに異なっていてもよい。第9上面サブレイヤ4213a-3の長さは、第7及び第8上面サブレイヤ4213a-1及び4213a-2の長さと異なっており、第9下面サブレイヤ4213b-3の長さは、第7及び第8下面サブレイヤ4213b-1及び4213b-2の長さと異なっていてもよい。これにより、第9上面サブレイヤ4213a-3は、一端が第8上面サブレイヤ4213a-2の一端と接触しており、他端が第7及び第8上面サブレイヤ4213a-1及び4213a-2の他端から離れていてもよい。第9下面サブレイヤ4213b-3は、一端が第8下面サブレイヤ4213b-2の一端と接触しており、他端が第7及び第8下面サブレイヤ4213b-1及び4213b-2の他端から離れていてもよい。
【0235】
また、第7上面及び下面サブレイヤ4213a-1及び4213b-1の長さ、及び第8上面及び下面サブレイヤ4213a-2及び4213b-2の長さは、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0236】
例えば、
図17Aに示すように、第7上面サブレイヤ4213a-1の長さと第8上面サブレイヤ4213a-2の長さは、互いに同一であり、第7下面サブレイヤ4213b-1の長さと第8下面サブレイヤ4213b-2の長さは、互いに同一であってもよい。このとき、第8上面サブレイヤ4213a-2は、第7上面サブレイヤ4213a-1の下面の全領域に配置され、第8下面サブレイヤ4213b-2は、第7下面サブレイヤ4213b-1の上面の全領域に配置されてもよい。したがって、第7上面サブレイヤ4213a-1の一端及び他端と、第8上面サブレイヤ4213a-2の一端及び他端とは、それぞれ互いに接触しており、第7下面サブレイヤ4213b-1の一端及び他端と、第8下面サブレイヤ4213b-2の一端及び他端とは、それぞれ互いに接触していてもよい。
【0237】
図17Bに示すように、第7上面サブレイヤ4213a-1の長さと第8上面サブレイヤ4213a-2の長さは、互いに異なっており、第7下面サブレイヤ4213b-1の長さと第8下面サブレイヤ4213b-2の長さは、互いに異なっていてもよい。このとき、第8上面サブレイヤ4213a-2は、第7上面サブレイヤ4213a-1の下面の全領域のうちの少なくとも一部に配置され、第8下面サブレイヤ4213b-2は、第7下面サブレイヤ4213b-1の上面の全領域のうちの少なくとも一部に配置されてもよい。したがって、第7上面サブレイヤ4213a-1の一端と第8上面サブレイヤ4213a-2の一端は、互いに接触しているが、第7上面サブレイヤ4213a-1の他端と第8上面サブレイヤ4213a-2の他端は、互いに接触していなくてもよい。第7下面サブレイヤ4213b-1の一端と第8下面サブレイヤ4213b-2の一端は、互いに接触しているが、第7下面サブレイヤ4213b-1の他端と第8下面サブレイヤ4213b-2の他端は、互いに接触していなくてもよい。
【0238】
上述したように、第3サブエアセル4213は、第7~第9上面サブレイヤ4213a-1~4213a-3の構造が異なっており、第7~第9下面サブレイヤ4213b-1~4213b-3の構造が異なっているため、第3サブエアセル4213の内部方向のレイヤの数は外部方向のレイヤの数よりも少なくてもよい。
【0239】
具体的に、
図16B及び
図16Cに示すように、第1~第6上面サブレイヤ4211a-1~4211a-3、4212a-1~4212a-3、及び第1~第6下面サブレイヤ4211b-1~4211b-3、4212b-1~4212b-3の内部方向のレイヤの数と外部方向のレイヤの数は、互いに同一であってもよい。但し、
図17A及び
図17Bに示すように、第7~第9上面サブレイヤ4213a-1~4213a-3、及び第7~第9下面サブレイヤ4213b-1~4213b-3の内部方向のレイヤの数と外部方向のレイヤの数は、互いに異なっていてもよい。
図17Aに示すように、第7~第9上面サブレイヤ4213a-1~4213a-3、及び第7~第9下面サブレイヤ4213b-1~4213b-3の内部方向のレイヤの数は2個であり、外部方向のレイヤの数は3個であってもよく、
図17Bに示すように、第7~第9上面サブレイヤ4213a-1~4213a-3、及び第7~第9下面サブレイヤ4213b-1~4213b-3の内部方向のレイヤの数は1個であり、外部方向のレイヤの数は3個であってもよい。
【0240】
したがって、第3サブエアセル4213は、内部方向よりも外部方向により多くのレイヤを有するので、第3サブエアセル4213は、エアセル膨張時に第1サブエアセル4211及び第2サブエアセル4212よりも使用者の手首をより完全に包み込むことができる。すなわち、第3サブエアセル4213は、第1サブエアセル4211及び第2サブエアセル4212よりも使用者の手首をより完全に包み込むことにより、使用者の手首を第1サブエアセル4211及び第2サブエアセル4212よりもさらに強く圧迫し、さらに強く固定することができ、これにより血圧測定の精度を高めることができる。
【0241】
図17A及び
図17Bを参照すると、血圧測定エアセル4220は、第3サブエアセル4213に結合されてもよい。例えば、血圧測定エアセル4220は、内部方向(例えば、閉鎖方向)の側面が第3サブエアセル4213の内部側面からS領域だけ離れており、上下面が(M面及びN面が)第3サブエアセル4213の内部上下面に結合されてもよい。
【0242】
具体的に、血圧測定エアセル4220の上面(例えば、上面の全領域(M面))は、第8上面サブレイヤ4213a-2の下面と結合してもよい。このとき、血圧測定エアセル4220の上面は、一端が第9上面サブレイヤ4213a-3の他端と接触しており、他端が、
図17Aに示すように第8上面サブレイヤ4213a-2の一端及び他端と接触していないか、
図17Bに示すように第8上面サブレイヤ4213a-2の他端と接触していてもよい。
【0243】
血圧測定エアセル4220の下面の少なくとも一部は、第8下面サブレイヤ4213b-2の上面と結合し、血圧測定エアセル4220の下面の残りの一部は、第9下面サブレイヤ4213b-3の上面と結合してもよい。例えば、血圧測定エアセル4220は、下面の全領域のうち下面の一側領域(又は下面の右側領域)が第8下面サブレイヤ4213b-2の上面と結合し、下面の他側領域(又は下面の左側領域)が第9下面サブレイヤ4213b-3の上面と結合してもよい。このとき、血圧測定エアセル4220の下面は、一端が第9下面サブレイヤ4213b-3の一端及び他端と接触していなく、他端が、
図17Aに示すように第8下面サブレイヤ4213b-2の一端及び他端と接触していないか、
図17Bに示すように第8下面サブレイヤ4213b-2の他端と接触していてもよい。
【0244】
上述した離れ(離隔)構造及び結合構造により、血圧測定エアセル4220の長さは、第3サブエアセル4213の長さよりも短くてもよいし、上述した第3上面レイヤ4213a及び第3下面レイヤ4213bのレイヤ構造により内部方向から外部方向に向かうほど段階的にレイヤの長さが減少し、レイヤの厚さが厚くなる可能性があるため、マッサージエアセル4210と血圧測定エアセル4220の長さが同じであり、血圧測定エアセル4220のレイヤ構造が同じである場合よりもエアセルの製造単価を下げることができ、使用者の手首に十分な圧力がかからないS領域でのエアセルの膨張力を無駄にすることがない。
【0245】
また、使用者が第3サブエアセル4213ではなく血圧測定エアセル4220までのみ手首を入れた後に血圧が測定されるため、第3サブエアセル4213の外部方向のレイヤの膨張による圧力において、使用者が第3サブエアセル4213まで深く手首を入れた場合よりも手首をより強く加圧し、血圧が測定される位置に使用者の手首がより正確に固定されて、上述した離隔及び結合構造で形成されない場合よりも使用者の血圧がより正確に測定される。
図17A及び
図17Bに示すように、S領域に配置された第7上下面サブレイヤ4213a-1及び4213b-1及び/又は第8上下面サブレイヤ4213a-2及び4213b-2は、膨脹しないが、さらに強い加圧のために膨脹することもある。
【0246】
また、血圧測定エアセル4220と第3サブエアセル4213との結合により、血圧測定エアセル4220が故障して内部方向へ移動する問題を防止し、第3サブエアセル4213の加圧が血圧測定エアセル4220へ更に円滑に伝達される。
【0247】
図18Aは、本開示の一実施形態に係る第1ガイド部について説明するための図であり、
図18Bは、本開示の一実施形態に係る第2ガイド部について説明するための図である。
【0248】
使用者の血圧を正確に測定するためには、血圧を測定する血圧測定エアセル4220の位置に使用者の手首(又は腕)が正確に装着(又は配置)されなければならない。
【0249】
したがって、マッサージ装置1000は、使用者の血圧を正確に測定するために、第1ガイド部4260及び第2ガイド部4270を含んでいてもよい。
【0250】
図18Aを参照すると、第1ガイド部4260は腕マッサージ部1900の外部(又はカバー4250の外部)に配置されてもよい。例えば、第1ガイド部4260は、腕マッサージ部1900の一端と他端との間の外部上側領域に配置されてもよい。
【0251】
第1ガイド部4260は、制御部1200の制御により血圧が測定される第1領域である血圧測定エアセル4220の位置(又は使用者の手首が装着される位置)を示す第1ガイドを使用者に視覚的に提供することができる。この際、第1領域は、腕マッサージ部1900の内部の全領域のうち、血圧測定エアセル4220が配置された領域であってもよい。第1ガイドは、使用者の腕を配置するためのガイド(又は第1領域を示すガイド)であってもよい。
【0252】
具体的には、第1ガイド部4260は、第1領域の位置を使用者に視覚的にガイドすることができる。第1ガイド部4260は、第1領域の位置を示すテキスト及び/又は第1ガイドを視覚刺激として出力する(又はディスプレイする)視覚化部4261を含んでいてもよいが、これらに限定されない。例えば、第1ガイド部4260は、第1領域を示す図及び/又は写真などを含んでいてもよい。視覚刺激は、第1領域に使用者の手首を配置させるために、第1領域の位置である血圧測定エアセル4220の中心位置を示す光、ホログラム、映像、及びイメージなど、多様でありうるが、説明の便宜上、以下では光と仮定する。
【0253】
テキストは、視覚化部4261の周辺に配置されて第1領域を示す様々な文句であってもよい。例えば、テキストは、視覚化部4261を取り囲むか、視覚化部4261の下端に配置されてもよい。テキストは、「血圧測定位置」、「手首載置位置」等、様々な文句であってもよい。
【0254】
視覚化部4261は、腕マッサージ部1900の一端と他端との間の外部上側領域のうち、血圧測定エアセル4220の中心位置に対応する領域に配置されてもよい。
【0255】
例えば、視覚化部4261は、LED及びOLEDなどの光を発することができる装置で具現され、制御部1200の制御により光を点灯または点滅して第1領域の位置を示すことができる。このとき、視覚化部4261は、
図18Aの右側上端に示すように、単一の装置(例えば、単一のLED)で具現されてもよく、
図18Aの右側下段に示すように、複数の装置(例えば、複数のLED)で具現されてもよい。上述したように、視覚化部4261が光を発することができる装置であるが、これに限定されない。例えば、視覚化部4261は、ホログラム、映像及びイメージを出力できる様々な装置(例えば、ディスプレイなど)で具現されてもよい。
【0256】
図18Bを参照すると、第2ガイド部4270は腕マッサージ部1900の内部に配置されてもよい。例えば、第2ガイド部4270は、腕マッサージ部1900の一端の内部下面に配置され、使用者が使用者の手のひらを載せられるように上に凸状に形成されてもよい。そこで、使用者は、腕マッサージ部1900の内部下面に上に凸状に形成された第2ガイド部4270に使用者の手のひらを支持して使用者の手を楽に腕マッサージ部1900内に装着(又は配置)することができる。
【0257】
第2ガイド部4270は、制御部1200の制御により、第1領域(又は血圧測定エアセル4220の位置)と、腕マッサージ部1900の内部の全領域のうち、心電図及び体組成が測定される第2領域(又は使用者の手のひらが配置される位置)とのうちの少なくとも一方の領域に使用者の腕を配置する(又は載置する)ための第2ガイドを、使用者に触覚的に提供する。このとき、第2領域は、腕マッサージ部1900の内部の全領域のうち、第2ガイド部4270が配置された領域であり、第2ガイド部4270の上側領域であってもよい。
【0258】
例えば、第2ガイド部4270は第1領域に使用者の手首が正確に配置されないことを使用者に触覚的にガイドすることができる。第2ガイド部4270は触覚刺激を出力する触覚刺激部4271を含んでいてもよい。ここで、触覚刺激は、第1領域に使用者の手首を配置し(又は配置するか)、第2領域に使用者の手のひらを配置するための電気刺激及び振動刺激のうちの少なくとも一つの刺激であってもよい。触覚刺激は、使用者の手首が装着される位置に使用者の手首が配置されないことを示す刺激(又は通知)であってもよい。これにより、第2ガイド部4270は、第1領域に使用者の手首が正確に配置されなく(又は配置されないか)、第2領域に使用者の手のひらが正確に配置されないことを使用者に触覚的にガイドする(又は通知する、警告する)ことができる。
【0259】
触覚刺激部4271は、第2ガイド部4270の外部上側(又は凸状の上側表面)に配置されて第1触覚刺激を出力する第1触覚刺激部4272と、第2ガイド部4270の内部に配置されて第2触覚刺激を出力する第2触覚刺激部4273と、を含んでいてもよい。このとき、第1触覚刺激及び第2触覚刺激は、互いに異なる触覚刺激であってもよい。好ましくは、第1触覚刺激は電気刺激であり、第2触覚刺激は振動刺激であってもよい。
【0260】
例えば、第1触覚刺激部4272は、電気刺激を出力する電極(例えば、少なくとも2つの電極)で具現されて、電極が使用者の手のひらに接触するように第2ガイド部4270の外部に露出されてもよい。第2触覚刺激部4273は、振動刺激を出力するモータであって凸状の内部に具現されてもよい。また、第1触覚刺激部4272は、電極を介して使用者の心電図及び体組成(体成分)を算出するための使用者の生体情報を測定することができる。
【0261】
第2ガイド部4270は、触覚刺激を使用者に提供しながらマッサージ装置1000の前後方向に移動することができる。これにより、使用者の手首は第1領域に正確に配置され、使用者の手のひらは第2領域に正確に配置され得る。
【0262】
また、オーディオ出力モジュール1600は、制御部1200の制御により、第1領域及び第2領域のうちの少なくとも一方の領域に使用者の腕を配置するための第2ガイドを、使用者に聴覚的に提供することができる。例えば、オーディオ出力モジュール1600は、第1領域に使用者の手首を配置し(又は配置するか)、第2領域に使用者の手のひらを配置させるための聴覚刺激を出力することができる。このとき、聴覚刺激は、音声(又はガイドメント)、音楽(又はガイド音源)及び警告アラームなど多様であってもよい。
【0263】
具体的に、オーディオ出力モジュール1600は、第1領域に使用者の手首を配置するために、「姿勢を正しくしてくただい」、「手首の位置を校正してください」、「手首を正しく位置合わせしてください」、及び「光が発光する部分に手首を位置合わせしてください」などのガイドメントを提供することができる。オーディオ出力モジュール1600は、第2領域に使用者の手のひらを配置するために、「姿勢を正しくしてくただい」、「手のひら(又は手)の位置を校正してください」、「手のひらを正しく位置合わせしてください」、及び「振動(又は電気)が発生する部分に手のひらを位置合わせしてください」などのガイドメントを提供することができる。
【0264】
即ち、マッサージ装置1000は、使用者が視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激により使用者の手首の位置を第1領域に配置して血圧を測定する血圧測定エアセル4220の中心に、使用者の手首を正確に配置することができる。これにより、マッサージ装置1000は、使用者の手首が正しい位置に装着されるように誘導して血圧測定の正確度を高め、血圧測定値に対する使用者の信頼度を高めることができる。
【0265】
また、マッサージ装置1000は、使用者が触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激により使用者の手のひらの位置を第2領域に配置して心電図及び体組成を測定する第1触覚刺激部4272に、使用者の手のひらを正確に密着配置することができる。これにより、マッサージ装置1000は、使用者の手のひらが正しい位置に装着されるように誘導して心電図及び体組成測定の正確度を高め、心電図及び体組成測定値に対する使用者の信頼度を高めることができる。
【0266】
図19は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の血圧測定動作の一例を説明するためのフローチャートを示し、
図20は、
図19に示す血圧測定過程を説明するためのフローチャートを示す。
【0267】
図19を参照すると、マッサージ装置1000の制御部1200は、使用者入力部1800及び/又はマッサージ装置制御デバイス2000により使用者の命令信号(又は入力信号)を受信することができる(S1910)。このとき、使用者は、マッサージ装置1000に着座した使用者であってもよい。命令信号は、血圧測定を命令(又は要請)する信号であってもよい。例えば、使用者は、使用者入力部1800及び/又はマッサージ装置制御デバイス2000によりマッサージ装置1000の様々なモードのうち、使用者の血圧を測定する血圧測定モードを選択して上述の命令信号を制御部1200に送信することができる。
【0268】
制御部1200は、使用者の命令信号に応答し、上述のように、マッサージ装置1000をリクライニング(reclining)し(又はマッサージ装置1000をスライド移動しながら傾け)、トリガー信号を血圧測定制御部4110に送信することができる(S1920)。このとき、ボディマッサージ部100は、地面から使用者ーの手首の高さと心臓の高さが同一となる角度にリクライニングされ得る。
【0269】
血圧測定制御部4110は、制御部1200から送信されたトリガー信号に応答して、所定のエア供給量を血圧測定エアセル4220に供給することで血圧測定エアセル4220を膨張させることができる(S1930)。このとき、所定のエア供給量は、血圧測定エアセル4220の空気圧の変化を感知するための所定の最小エア供給量であってもよい。
【0270】
空気が注入されていないエアセルでは、エアセルを加圧する圧力が発生しても、圧力によるエアセルの空気圧の変化をセンサで測定することはできない。したがって、血圧測定制御部4110は、血圧測定エアセル4220を加圧する圧力による血圧測定エアセル4220の空気圧の変化を測定するために、血圧測定エアセル4220を膨張させることができる。
【0271】
血圧測定制御部4110は、血圧測定エアセル4220に所定の空気量を供給するために、マッサージエア供給部400及び第1サブエア供給部4151の動作を停止させた状態で第2サブエア供給部4153を動作させることができる。例えば、血圧測定制御部4110は、マッサージエア供給部400及び第1サブエア供給部4151の動作を停止させ、第2サブエア供給部4153を動作させて、第2サブエア供給部4153をして、所定のエア供給量に対応する空気(又はエア)を血圧測定エアセル4220に供給させることにより、マッサージエアセル4210が膨張しない状態で血圧測定エアセル4220を膨張させることができる。このとき、血圧測定エアセル4220は、所定のエア供給量分だけ膨張することができる。所定のエア供給量は、血圧測定エアセル4220の容積に応じて決定(又は設定)されてもよい。例えば、所定のエア供給量は、血圧測定エアセル4220の容積が所定の閾値容積よりも大きいか又は小さいかに応じて決定されてもよい。所定のエア供給量及び閾値容積は、予め設定されて記憶部1500に記憶されてもよい。
【0272】
血圧測定エアセル4220の容積が閾値容積よりも小さい場合、血圧測定制御部4110は、第2サブエア供給部4153により約2秒~5秒の間に血圧測定エアセル4220に空気を供給し、血圧測定エアセル4220の容積が閾値容積よりも大きい場合、血圧測定制御部4110は、第2サブエア供給部4153により約6秒~9秒の間に血圧測定エアセル4220に空気を供給するが、これらに限定されない。例えば、血圧測定制御部4110は、所定のエア供給量によって血圧測定エアセル4220の全容積の1/10~1/2の範囲に膨張させることができる。
【0273】
血圧測定制御部4110は、血圧測定エアセル4220を膨張させた後、第2サブエア供給部4153を停止させることができる。
【0274】
血圧測定制御部4110は、マッサージエアセル4210を膨脹させながら(S1940)、膨脹するマッサージエアセル4210が膨脹した血圧測定エアセル4220を加圧する圧力により変化する血圧測定エアセル4220の空気圧変化量を測定することができる(S1950)。
【0275】
例えば、血圧測定制御部4110は、マッサージエアセル4210を膨脹させるために、マッサージエア供給部400及び第2サブエア供給部4153の動作を停止させた状態で第1サブエア供給部4151を動作させることができる。例えば、血圧測定制御部4110は、マッサージエア供給部400及び第2サブエア供給部4153の動作を停止させ、第1サブエア供給部4151を動作させて、第1サブエアセル4211及び第2サブエアセル4212を膨張させない状態で第1サブエア供給部4151をしてエアを第3サブエアセル4213に供給させることにより、第3サブエアセル4213を膨張させることができる。換言すると、第1サブエア供給部4151は、第1サブエアセル4211及び第2サブエアセル4212に連結されず、第3サブエアセル4213に接続されて第3サブエアセル4213を膨張させることができる。
【0276】
血圧測定制御部4110は、第3サブエアセル4213を膨張させながら、膨張する第3サブエアセル4213が膨張した血圧測定エアセル4220を加圧する圧力により変化する血圧測定エアセル4220の空気圧変化量を測定することができる。このとき、血圧測定制御部4110は、血圧測定エアセル4220に連結された圧力センサ4125により血圧測定エアセル4220の空気圧変化量を測定することができる。
【0277】
血圧測定制御部4110は、血圧測定エアセル4220の空気圧変化量が閾値変化量以上であるか否かに基づいて使用者の血圧を測定することができる。このとき、閾値変化量は、使用者の手首が、血圧測定エアセル4220が配置された位置に正確に載置された場合に発生する空気圧変化量(又は血圧が正確に測定されるために必要とされる一定強度以上の空気圧変化量)と予め設定されて記憶部1500に記憶されてもよい。
【0278】
例えば、血圧測定制御部4110は、血圧測定エアセル4220の空気圧変化量が閾値変化量以上であるか否かに基づいて使用者の血圧を測定するか否かを決定し(S1960)、決定結果に基づいて使用者の血圧を測定するか(S1980)又は測定しなくてもよい(S1970)。
【0279】
血圧測定エアセル4220の空気圧変化量が閾値変化量以上である場合、血圧測定制御部4110は、使用者の血圧を測定することを決定して使用者の血圧を測定することができる(S1980)。このとき、血圧測定制御部4110は、使用者の手首が血圧測定エアセル4220に正確に装着されたと判断することができる。
【0280】
血圧測定エアセル4220の空気圧変化量が閾値変化量未満である場合、血圧測定制御部4110は、使用者の血圧を測定しないことを決定して使用者の血圧を測定しないことができる(S1970)。このとき、血圧測定制御部4110は、使用者の手首が血圧測定エアセル4220に正確に装着されていないと判断する。
【0281】
使用者の血圧を測定する場合、血圧測定制御部4110は、第1サブエア供給部4151を停止させ、第2サブエア供給部4153を動作させて膨張した血圧測定エアセル4220を再膨張させた後、再膨張した血圧測定エアセル4220の空気圧に基づいて使用者の血圧を測定するか否かを再決定することができる(S1981)。
【0282】
図20を参照すると、血圧測定制御部4110は、膨張した血圧測定エアセル4220を再膨張させる前に、膨張した血圧測定エアセル4220の空気を全て排出した後(S1981a)、空気が全て排出された血圧測定エアセル4220を再膨張させることができる(S1981b)。このとき、血圧測定制御部4110は、微細排気バルブ4143を介して血圧測定エアセル4220の空気を全て排出した後、第2サブエア供給部4153を動作させて空気が全て排出された血圧測定エアセル4220に空気を再供給することができる。
【0283】
血圧測定制御部4110は、再膨張した血圧測定エアセル4220の空気圧が閾値空気圧以上であるか否かに基づいて使用者の血圧を測定するか否かを再決定することができる(S1981c)。このとき、血圧測定制御部4110は、血圧測定エアセル4220に連結された圧力センサ4125により血圧測定エアセル4220の空気圧を測定することができる。
【0284】
血圧測定制御部4110は、再決定結果に基づいて使用者の血圧を測定するか又は測定しないことができる。
【0285】
再膨張した血圧測定エアセル4220の空気圧が閾値空気圧以上である場合、血圧測定制御部4110は、使用者の血圧を測定することを再決定し、微細排気バルブ4143を介して、再膨張した血圧測定エアセル4220の空気排出量を微細調節して、使用者の血圧を測定することができる(S1982)。このとき、血圧測定制御部4110は、微細排気バルブ4143を介して血圧測定エアセル4220の空気を微細排出し、圧力センサ4125により、使用者の脈拍に応じて変化する血圧測定エアセル4220の空気圧の変化量を感知して使用者の血圧を測定することができる。このとき、使用者の血圧は、上述したように二回測定されて(又は二回以上測定されて)、その平均値で最終血圧値が決定され得る。
【0286】
そこで、血圧測定制御部4110は、膨張するマッサージエアセル4210により使用者の手首を1次加圧して、使用者の手首が血圧測定エアセル4220に密着接触し、エアセルが使用者の手首を完全に包むようにして、使用者の手首を確実に固定することができる。また、血圧測定制御部4110は、血圧測定エアセル4220の排出及び再膨張動作により血圧測定エアセル4220に血圧を測定するための血圧測定用空気を正確に注入することができる。これにより、血圧測定制御部4110は、使用者ごとに異なる手首の太さによって発生する血圧誤測定、及び血圧測定エアセル4220の注入される空気量の不明確によって発生する血圧誤測定を防止することで、血圧測定の正確度を高め、血圧測定結果に対する使用者の信頼度を高めることができる。
【0287】
再膨張した血圧測定エアセル4220の空気圧が閾値空気圧未満である場合、血圧測定制御部4110は、使用者の血圧を測定するか否かを再決定する再決定動作(S1981)を行った回数が閾値回数以上であるか否か(S1983)に基づいて使用者の血圧を測定するか又は測定しないことができる。このとき、回数は、血圧測定エアセル4220を再膨張させる第1動作S1981bと、使用者の血圧を測定するか否かを再決定する第2動作S1981cとのうちの少なくとも一方を行った回数であってもよい。閾値回数は、3回または5回などの様々な回数で記憶部1500に予め設定されてもよい。
【0288】
再決定動作(S1981)を行った回数が閾値回数以上である場合、血圧測定制御部4110は、使用者の血圧を測定しないと最終決定して使用者の血圧を測定することができる(S1984)。
【0289】
再決定動作(S1981)を行った回数が閾値回数未満である場合、血圧測定制御部4110は、再決定動作(S1981)を再び行うことができる。例えば、血圧測定制御部4110は、第1動作及び第2動作(S1981b及びS1981c)を再実行して、再実行された再決定結果に基づいて使用者の血圧を測定するか又は測定しないことができる。このとき、血圧測定制御部4110は、第1動作及び第2動作(S1981b及びS1981c)を再実行する前に、再膨張した血圧測定エアセル4220の空気を全て排出し(S1981a)、マッサージエアセル4210が膨張した状態で(好ましくは、第1サブエアセル4211及び第2サブエアセル4212が膨張せず、第3サブエアセル4213が膨張した状態で)第1動作及び第2動作(S1981b及びS1981c)を再実行することができる。
【0290】
使用者の血圧を測定しない場合、血圧測定制御部4110は、マッサージエアセル4210及び血圧測定エアセル4220の空気を全て排出した後、血圧測定モジュール4000の動作を終了してもよいが、これに限定されない。例えば、血圧測定制御部4110は、使用者の血圧を測定していない場合、使用者の血圧が測定されていないことを示すエラー信号を制御部1200に送信することができる。そこで、制御部1200は、エラー信号に応答して血圧を測定するためのガイドを使用者に提供することができる。ガイド提供動作は、以下で詳細に説明する。
【0291】
上述したように、血圧測定制御部4110の動作は、制御部1200が行うことができる。制御部1200が血圧測定制御部4110の動作を行う場合、トリガー信号及びエラー信号を送信する動作は省略されてもよい。例えば、制御部1200は、使用者の命令信号に応答して、血圧測定エアセル4220を膨脹させる前にマッサージ装置1000をリクライニングした後、血圧測定モジュール4000を動作させることができる。制御部1200は、使用者の血圧を測定しないことを最終決定した場合にガイド提供動作を行うことができるが、これに限定されない。例えば、制御部1200は、ガイド提供動作を行わず、血圧測定モジュール4000の動作を終了し後、使用者にマッサージを提供することができる。
【0292】
上述したように、血圧測定制御部4110は、使用者の血圧を測定するために、測定エア供給部4150を用いてマッサージエアセル4210及び血圧測定エアセル4220を膨脹させてもよいが、これに限定されない。例えば、血圧測定制御部4110は、使用者の血圧を測定するために、マッサージエア供給部400及び測定エア供給部4150の第2サブエア供給部4153を用いてマッサージエアセル4210及び血圧測定エアセル4220を膨脹させることができる。このとき、第1サブエア供給部4151は動作しないか、或いは測定エア供給部4150に含まれなくてもよい。
【0293】
マッサージエア供給部400及び測定エア供給部4150を用いて血圧を測定する場合、血圧測定制御部4110は、マッサージエアセル4210を膨張させる前に測定エア供給部4150(又は第2サブエア供給部4153)を動作させて、所定のエア供給量に対応する空気を血圧測定エアセル4220に供給することで、血圧測定エアセル4220を膨張させることができる。このとき、血圧測定エアセル4220は、マッサージエアセル4210が膨張しない状態で膨張することができる。
【0294】
血圧測定制御部4110は、所定のエア供給量により血圧測定エアセル4220を膨張させた後、測定エア供給部4150(又は第2サブエア供給部4153)を停止させることができる。
【0295】
血圧測定制御部4110は、マッサージエア供給部400により第1血圧測定用空気をマッサージエアセル4210に供給し、マッサージエアセル4210を膨張させながら血圧測定エアセル4220の空気圧変化量を測定することができる。このとき、血圧測定エアセル4220の空気圧の変化量は、所定のエア供給量によって膨張した血圧測定エアセル4220の空気圧の変化量であってもよい。空気圧変化量は、膨張するマッサージエアセル4210が膨張した血圧測定エアセル4220を加圧する圧力に基づいて変化する空気圧の変化量であってもよい。
【0296】
例えば、血圧測定制御部4110は、血圧測定エアセル4220が所定のエア供給量分だけ膨張した場合に測定エア供給部4150(又は第2サブエア供給部4153)の動作を停止させることができる。
【0297】
血圧測定制御部4110は、測定エア供給部4150(又は第2サブエア供給部4153)を停止させた後、マッサージエア供給部400を動作させて第1血圧測定用空気をマッサージエアセル4210に供給することで、マッサージエアセル4210を膨脹させることができる。例えば、血圧測定制御部4110は、第1血圧測定用空気を第3サブエアセル4213に供給することで、第1サブエアセル4211及び第2サブエアセル4212が膨張しない状態で第3サブエアセル4213を膨張させることができる。具体的に、血圧測定制御部4110は、第7エアライン4600と第1サブエアセル4211及び第2サブエアセル4212を閉鎖し、第7エアライン4600と第3サブエアセル4213を開放して、マッサージエア供給部400を第3サブエアセル4213と連結することができる。血圧測定制御部4110は、第3サブエアセル4213と連結された第7エアライン4600を介して第1血圧測定用空気を第3サブエアセル4213に供給して第3サブエアセル4213を膨張させることができる。
【0298】
血圧測定制御部4110は、第1血圧測定用空気によってマッサージエアセル4210を膨張させながら、膨張した血圧測定エアセル4200の空気圧の変化量を測定することができる。このとき、膨張した血圧測定エアセル4220の空気圧の変化量は、膨張する第3サブエアセル4213が膨張した血圧測定エアセル4220を加圧する圧力に基づいて変化することができる。
【0299】
血圧測定制御部4110は、膨張した血圧測定エアセル4220の空気圧の変化量に基づいて使用者の血圧を測定するか否かを決定し、決定結果に基づいて使用者の血圧を測定することができる。例えば、血圧測定制御部4110は、上述したように、血圧測定エアセル4220の空気圧変化量が閾値変化量以上であるか否かに基づいて使用者の血圧を測定するか否かを決定し、決定結果に基づいて使用者の血圧を測定するか又は測定しないことができる。
【0300】
使用者の血圧を測定する場合、血圧測定制御部4110は、マッサージエア供給部400を停止させ、測定エア供給部4150(又は第2サブエア供給部4153)を動作させて、第2血圧測定用空気を、膨張した血圧測定エアセル4220に供給することで、膨張した血圧測定エアセル4220を再膨張させることができる。このとき、血圧測定制御部4110は、上述したように、膨張した血圧測定エアセル4220を再膨張させる前に、膨張した血圧測定エアセル4220の空気を全て排出することができる。血圧測定制御部4110は、測定エア供給部4150(又は第2サブエア供給部4153)を動作させて、空気が排出された血圧測定エアセル4220に第2血圧測定用空気を供給することにより、空気が排出された血圧測定エアセル4220を膨張させることができる。
【0301】
血圧測定制御部4110は、上述したように、再膨張した血圧測定エアセル4220の空気圧に基づいて使用者の血圧を測定するか又は測定しないことができる。
【0302】
上述したように、血圧測定制御部4110は、血圧測定エアセル4220の空気圧の変化量に基づいて血圧を測定する血圧測定動作及びガイドを提供するガイド提供動作のうちの少なくとも一方の動作を行うことができるが、これに限定されない。
【0303】
例えば、血圧測定制御部4110は、センサ部1300により、マッサージエアセル4210が使用者の手首(又は腕)を加圧する圧力を測定することができる。このとき、血圧測定制御部4110は、一般的なマッサージが使用者に提供される場合、マッサージエアセル4210が使用者の手首を加圧する圧力を測定しなく、血圧測定時にのみマッサージエアセル4210が使用者の手首を加圧する圧力を測定することができる。
【0304】
例えば、血圧測定制御部4110は、第1サブエアセル及び第2サブエアセル4211、4212を膨張させない状態で第3サブエアセル4213を膨張させ、膨張した第3サブエアセル4213が使用者の手首を加圧する圧力を測定することができる。このとき、膨張させない状態とは、血圧測定制御部4110が第1サブエアセル及び第2サブエアセル4211、4212を駆動させないか又は第1サブエアセル及び第2サブエアセル4211、4212内の空気を排出して第1サブエアセル及び第2サブエアセル4211、4212が膨張しない状態を意味する。
【0305】
その後、血圧測定制御部4110は、測定された圧力に基づいて使用者の血圧を測定するか否かを決定し、決定結果に基づいて血圧測定エアセル4220の動作を制御することで使用者の血圧を測定するか、または第1及び第2ガイド部4260、4270及びオーディオ出力モジュール1600のうちの少なくとも一つの動作を制御することで、視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激を使用者に提供することができる。
【0306】
例えば、血圧測定制御部4110は、測定された圧力が閾値以上であるか否かを判断し、判断結果に基づいて使用者の血圧を測定するか否か(又は血圧測定エアセル4220、第1及び第2ガイド部4260、4270、及びオーディオ出力モジュール1600のうちの少なくとも一つを動作させるか否か)を決定することができる。閾値値は、血圧を正確に測定するために必要とされる一定強度以上の閾値圧力であってもよい。閾値圧力は、予め決定されて記憶部1500に記憶され得る。
【0307】
測定された圧力が閾値以上である場合、血圧測定制御部4110は、手首が装着される位置に使用者の手首が正確に装着されたと判断して使用者の血圧を測定することができる。例えば、血圧測定制御部4110は、膨張した第3サブエアセル4213の空気圧を維持したまま、血圧測定エアセル4220を膨張させて使用者の血圧を測定することができる。使用者の血圧は、上述したように二回測定され、その平均値によって最終血圧値が決定されてもよい。
【0308】
測定された圧力が閾値未満である場合、血圧測定制御部4110は、手首が装着される位置に使用者の手首が正確に装着されていないと判断して使用者の血圧を測定せず、使用者の手首を正しく位置合わせするための動作を行うことができる。例えば、血圧測定制御部4110は、膨張した第3サブエアセル4213の空気を全部又は一定量だけ排出した後、視覚化部4261、第1及び第2触覚刺激部4272、4273、及びオーディオ出力モジュール1600のうちの少なくとも一つを動作させて、視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激を出力することができる。
【0309】
上述したように、血圧測定制御部4110が、測定された圧力に基づいて血圧を測定したり刺激を出力したりするが、これらに限定されない。例えば、血圧測定制御部4110は、映像センサ、重さセンサ、赤外線センサなど様々なセンサを用いて、使用者の手首が装着される位置に使用者の手首が装着されているか否かを判断し、判断結果に応じて血圧測定動作又は刺激出力動作を行うことができる。血圧測定制御部4110は、使用者の手首が装着される位置に使用者の手首が装着されない場合に、視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激を出力し、使用者の手首が装着される位置に使用者の手首が装着された場合に血圧測定を行うことができる。
【0310】
血圧測定制御部4110は、視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激を出力し、一定時間が経過した後、第3サブエアセル4213を再膨張させて、再膨張した第3サブエアセル4213が使用者の手首を加圧する圧力を再測定し、再測定された圧力に基づいて使用者の血圧を測定するか、視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激を再出力する。
【0311】
視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激を2回連続出力した場合、制御部1200は、使用者がマッサージ装置1000から離脱したと判断するか、使用者が眠ったと判断して血圧測定動作を終了することができるが、これに限定されない。例えば、血圧測定制御部4110は、視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激が連続的及び非連続的に出力された総回数(例えば、総4回以上)及び連続的に出力された回数(例えば、連続的に3回)のうちの少なくとも一つの回数に基づいて上述した使用者離脱可否の判断動作、使用者就寝(就床)の有無判断及び血圧測定終了動作を行うか、使用者の血圧が測定されるように使用者の着座、起床及び手首位置矯正のうちの少なくとも一つを誘導する誘導アラームを提供することができる。誘導アラームは、視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激を含んでいてもよい。
【0312】
また、マッサージ装置1000が使用者に血圧測定と共にマッサージ機能が提供されていた場合、血圧測定制御部4110は、血圧測定動作を終了しながら、提供されていたマッサージ機能をそのまま提供するか又は終了することができる。
【0313】
以下では、説明の便宜上、制御部1200が上述した動作を行うと仮定する。
【0314】
図21は、一実施形態に係るマッサージ装置の血圧測定動作の他の例を説明するためのフローチャートを示す。
【0315】
制御部1200は、マッサージ装置1000をマッサージ装置1000の後方に傾けた後、血圧測定モジュール4000を動作させて使用者の血圧を測定するが、これに限定されない。例えば、制御部1200は、使用者の上体部及び下体部のうちの少なくとも一方にマッサージを提供し、腕マッサージ部1900により使用者の血圧を測定することができる。このとき、制御部1200は、マッサージを提供する前に、マッサージ装置1000をリクライニングすることができる。
【0316】
以下では、説明の便宜上、制御部1200がリクライニング動作、マッサージ提供動作を行った後、使用者の血圧を測定すると仮定する。
【0317】
制御部1200は、使用者の命令信号に応答してマッサージ装置1000をリクライニングすることができる(S2110)。例えば、制御部1200は、上述したように、使用者の肩位置に基づいてマッサージ装置1000をマッサージ装置1000の前方にスライド移動させながらボディマッサージ部100をマッサージ装置1000の後方に傾けることができる。
【0318】
制御部1200は、マッサージ装置1000を傾けた後、使用者の上体部及び下体部のうちの少なくとも一方にマッサージを提供することができる(S2130)。例えば、制御部1200は、ボディマッサージ部100がマッサージ装置1000の後方に傾斜した状態で、所定の時間の間にマッサージモジュール1700により、使用者の上体部及び下体部のうちの少なくとも一方に触覚マッサージを提供することができる。このとき、触覚マッサージは、使用者の血圧が正確に測定されるように使用者の心身を安定させるためのマッサージであってもよい。触覚マッサージは、マッサージモジュールが使用者を触覚的に刺激するマッサージであってもよい。
【0319】
例えば、制御部1200は、上体部及び下体部のうちの少なくとも一方の全体部位のうち副交感神経系が主に分布した身体部位に触覚マッサージを提供することができる。副交感神経系が主に分布した身体部位は、首部位及び骨盤部位のうちの少なくとも一方の部位であってもよい。
【0320】
具体的に、制御部1200は、所定の時間に使用者の上体部の首部位、下体部の骨盤部位、及び首部位から骨盤部位までの中間部位のうちの少なくとも一つの部位に触覚マッサージを提供することができる。このとき、所定の時間は、約2分~3分に設定されてもよいが、これに限定されない。例えば、所定の時間は、使用者の心身を安定させることができるように、10分、20分及び30分のうちの少なくとも一つの時間など、多様に設定されてもよい。
【0321】
まず、制御部1200は、使用者の肩位置に基づいて使用者の全身体部位のうち、使用者の首部位が位置する首部位の位置及び使用者の骨盤部位が位置する骨盤部位の位置を予測することができる。
【0322】
その後、制御部1200は、ボディマッサージ部100の全領域のうち、使用者の首部位に対応する首領域及び使用者の骨盤部位に対応する骨盤領域のうちの少なくとも一方の領域を決定することができる。このとき、使用者の肩位置に対する情報にマッチングして、使用者の首部位の位置に対する情報、骨盤部位の位置に対する情報、首部位に対応する首領域の位置に対する情報、骨盤部位に対応する骨盤領域の位置に対する情報は、記憶部1500に記憶されていてもよい。
【0323】
最後に、制御部1200は、マッサージモジュール1700を首領域及び骨盤領域のうちの少なくとも一方の領域に固定するか、マッサージモジュール1700を首領域と骨盤領域との間の中間領域内で上下移動させながら触覚マッサージを提供することができる。
【0324】
使用者の首部位及び骨盤部位のうちのいずれか一方の部位に触覚マッサージを提供する場合、制御部1200は、マッサージモジュール1700をいずれか一方の部位に固定した後、いずれか一方の部位に触覚マッサージを提供することができる。中間部位に触覚マッサージを提供する場合、制御部1200は、マッサージモジュール1700を中間部位内で上下移動させながら、中間部位に触覚マッサージを提供することができる。このとき、触覚マッサージは、揉みマッサージ、指圧マッサージ及びスイングマッサージのうちの少なくとも一つのマッサージを含んでいてもよい。揉みマッサージは、回転運動するマッサージモジュール1700が使用者ーの身体を擦るマッサージであってもよい。指圧マッサージは、マッサージ装置1000の前方に移動するマッサージモジュール1700が使用者ーの身体を押すマッサージであってもよい。スイングマッサージは、振り子運動するマッサージモジュール1700が使用者の身体を擦るマッサージであってもよい。
【0325】
使用者の首部位及び骨盤部位のいずれか一方の部位に触覚マッサージを提供する場合、制御部1200は、マッサージモジュール1700をいずれか一方の部位に固定した状態で揉みマッサージ及びスイングマッサージのうちの少なくとも一方を提供することができる。例えば、制御部1200は、使用者の首部位に対応するボディマッサージ部100の首領域及び使用者の骨盤部位に対応するボディマッサージ部100の骨盤領域のいずれか一方の領域に、マッサージモジュール1700を固定することができる。制御部1200は、固定されたマッサージモジュール1700によりいずれか一方の部位に揉みマッサージ及びスイングマッサージを繰り返して提供することができる。このとき、制御部1200は、揉みマッサージを提供し、その後にスイングマッサージを提供するパターンを繰り返すことができるが、これに限定されない。例えば、制御部1200は、スイングマッサージを提供し、その後に揉みマッサージを提供するパターンを繰り返してもよい。
【0326】
使用者の中間部位に触覚マッサージを提供する場合、制御部1200は、中間部位内でマッサージモジュール1700を上下移動させる状態で、揉みマッサージ及び指圧マッサージのうちの少なくとも一方を提供することができる。例えば、制御部1200は、ボディマッサージ部100の首領域及びボディマッサージ部100の骨盤領域内でマッサージモジュール1700が上下移動するように、マッサージモジュール1700を制御することができる。制御部1200は、移動するマッサージモジュール1700により中間部位に揉みマッサージ及び指圧マッサージを繰り返し提供することができる。このとき、制御部1200は、揉みマッサージを提供し、その後に指圧マッサージを提供するパターンを繰り返すことができるが、これに限定されない。例えば、制御部1200は、指圧マッサージを提供し、その後に揉みマッサージを提供するパターンを繰り返してもよい。
【0327】
制御部1200は、触覚マッサージを提供した後、上述のように、腕マッサージ部1900により使用者の血圧を測定することができる(S2150)。
【0328】
例えば、制御部1200は、所定の時間の後、マッサージモジュール1700の動作を停止させて触覚マッサージを終了し、使用者の血圧を測定することができる。制御部1200は、所定の時間の後に触覚マッサージを提供し続けながら使用者の血圧を測定することができる。
【0329】
上述したように、制御部1200は、血圧測定制御部4110の動作を行って使用者の血圧を測定することができるが、これに限定されない。例えば、制御部1200は、使用者の命令信号に応答して、使用者の血圧である第1生体情報、使用者の心電図である第2生体情報、及び使用者の体組成である第3生体情報のうちの少なくとも一つの生体情報を測定することができる。このとき、命令信号は、少なくとも一つの生体情報を測定せよという使用者の命令により、マッサージ装置1000が提供する複数のモードのうち、生体情報測定モードが選択されることを示す信号であり得る。
【0330】
制御部1200が少なくとも一つの生体情報を測定する場合、制御部1200は、使用者の健康状態に基づいて少なくとも一つの生体情報を測定することができるが、これに限定されない。例えば、制御部1200は、使用者の健康状態に関係なく使用者の命令信号に応答して少なくとも一つの生体情報を測定することができる。
【0331】
以下では、説明の便宜上、制御部1200が血圧測定制御部4110の動作を行い、制御部1200が健康状態に基づいて生体情報を測定すると仮定する。
【0332】
図22は、本開示の一実施形態に係る制御部の生体情報測定動作について説明するためのフローチャートを示す。
【0333】
制御部1200は、使用者の命令信号を受信することができる(S2210)。
【0334】
制御部1200は、命令信号に応答して使用者の病歴情報(medical history)を取得することができる(S2220)。
【0335】
一例として、制御部1200は、命令信号に応答して使用者をセンシングすることにより、使用者をセンシングしたセンシング情報を取得することができる。このとき、センシング情報は、センサ部1300によりセンシングされる情報であり、使用者の指紋、顔及び虹彩情報など、使用者を識別できる様々な情報を含んでいてもよい。
【0336】
他の例として、制御部1200は、命令信号に応答して使用者が入力した入力情報を取得することができる。このとき、入力情報は、使用者がマッサージ装置1000を使用するとき(例えば、命令信号の受信前後に)に入力した情報であり、使用者のID、名前及び生年月日など、使用者を識別できる様々な情報を含んでいてもよい。
【0337】
制御部1200は、使用者を識別できる識別情報であるセンシング情報及び/又は入力情報を用いて使用者の病歴情報を取得することができる。例えば、制御部1200は、センシング情報及び入力情報のうちの少なくとも一方の情報に基づいて使用者を識別することで、前記使用者の病歴情報を取得することができる。具体的に、制御部1200は、記憶部1500または外部のサーバに記憶された複数の病歴情報のうち使用者の識別情報に対応する病歴情報を取得して、取得された病歴情報を使用者の病歴情報として決定することができる。病歴情報は、第1生体情報~第3生体情報に対する疾病履歴、使用者の性別及び年齢のうちの少なくとも一つなど、使用者に対する様々な情報を含んでいてもよい。このとき、疾病履歴は、使用者が過去及び現在のうち少なくとも一つに有していた疾病に関する情報(例えば、疾病名称及び診断日のうちの少なくとも一つ)を含んでいてもよい。使用者が、心電図に対する疾病である不整脈、血圧に対する疾病である高血圧、体組成に対する疾病である脂肪肝などを有している場合、疾病履歴は、不整脈に対する疾病履歴、高血圧に対する疾病履歴及び脂肪肝のうちの少なくとも一つに対する疾病履歴を含んでいてもよい。
【0338】
制御部1200は、使用者の病歴情報に基づいて、使用者が健康であるか否かを示す使用者の健康状態を決定することができる(S2230)。
【0339】
例えば、制御部1200は、使用者の年齢情報に基づいて使用者が老人であるか否かを判断することができる。このとき、老人は満65歳以上の人を意味し得るが、これに限定されない。
【0340】
制御部1200は、疾病履歴に基づいて、使用者が第1生体情報に対する疾病~第3生体情報に対する疾病のうちの少なくとも一つの疾病を有しているか否かを判断することができる。
【0341】
制御部1200は、使用者が老人であるか否かということ、及び少なくとも一つの疾病を有しているか否かということに基づいて、使用者の健康状態を決定することができる。
【0342】
例えば、制御部1200は、使用者が老人であるか否かに基づいて使用者の第1健康状態を決定することができる。使用者が老人ではない場合、制御部1200は、第1健康状態を疾病に強い強健状態として決定することができる。使用者が老人である場合、制御部1200は、第1健康状態を疾病に弱い脆弱状態として決定することができる。
【0343】
制御部1200は、第1健康状態、及び少なくとも一つの疾病を有しているか否かに基づいて使用者の第2健康状態を決定し、第2健康状態を使用者の健康状態と決定することができる。
【0344】
第1健康状態が強健状態であり、使用者が疾病を有していない場合、制御部1200は、第2健康状態を疾病に強い正常状態と決定することができる。
【0345】
第1健康状態が脆弱状態であるが、使用者が少なくとも一つの疾病を有していない場合、及び/又は第1健康状態が強健状態であるが、使用者が少なくとも一つの疾病を有している場合、制御部1200は、第2健康状態を疾病に少し弱い中危険状態と決定することができる。
【0346】
第1健康状態が脆弱状態であり、使用者が少なくとも一つの疾病を有している場合、制御部1200は、第2健康状態を疾病に非常に弱い高危険状態と決定することができる。
【0347】
制御部1200は、使用者の健康状態に基づいて、使用者の第1生体情報~第3生体情報のうちの少なくとも一つの生体情報を測定するか否かを決定し(S2240)、該決定結果に基づいて、少なくとも一つの生体情報を測定するか(S2250)または測定しないことができる(S2260)。
【0348】
使用者の健康状態が正常状態である場合、制御部1200は、生体情報を測定しないことを決定することができる。
【0349】
使用者の健康状態が中危険状態である場合、制御部1200は、使用者のフィードバック情報に基づいて生体情報を測定するか否かを決定することができる。例えば、制御部1200は、使用者に生体情報を測定するための測定要請信号を提供することができる。この際、測定要請信号は、生体情報測定を許可するか否かに関する情報及び許可時に測定する生体情報に対する選択要請情報を含んでいてもよい。
【0350】
制御部1200は、測定要請信号に対する使用者の入力信号(又は応答信号)に基づいて使用者の生体情報を測定するか否かを決定することができる。このとき、入力信号は、生体情報を測定せよという測定許可信号または生体情報を測定するなという測定不許可信号でもある。測定許可信号には、第1生体情報~第3生体情報のうちから使用者が選択した生体情報が含まれてもよい。
【0351】
入力信号が測定許可信号である場合、制御部1200は、生体情報を測定することを決定することができる。
【0352】
入力信号が測定不許可信号である場合、制御部1200は、生体情報を測定しないことを決定することができる。
【0353】
使用者の健康状態が高危険状態である場合、制御部1200は、使用者の生体情報を測定することを決定することができる。
【0354】
生体情報を測定しないことを決定した場合、制御部1200は、生体情報を測定しなくてもよい(S2260)。このとき、制御部1200は、上述のようにガイドを提供したりマッサージ装置1000の動作を終了したり使用者にマッサージを提供したりすることができる。マッサージは、揉みマッサージ、指圧マッサージ及び叩きマッサージのうちの少なくとも一つのマッサージなど様々なマッサージであってもよい。
【0355】
生体情報を測定することを決定した場合、制御部1200は、使用者の疾病履歴に基づいて、第1生体情報~第3生体情報のうち使用者が有している疾病に対応する生体情報を測定することができる(S2250)。
【0356】
使用者が第1生体情報~第3生体情報に対する疾病を全て有している場合、制御部1200は、マッサージエアセル4210、血圧測定エアセル4220、及び第2ガイド部4270を全て用いて第1生体情報~第3生体情報を全て測定することができる。ここで、使用者は、血圧、心電図及び体組成に対する疾病を全て有している患者であり得る。
【0357】
使用者が、第1生体情報~第3生体情報に対する疾病のうちの少なくとも一つの疾病を有しており、少なくとも一つの疾病を除いた残りの疾病を有していない場合、制御部1200は、マッサージエアセル4210、血圧測定エアセル4220、及び第2ガイド部4270のうちの少なくとも一つを用いて、使用者が有している少なくとも一つの疾病履歴に対応する生体情報を測定することができる。ここで、使用者は、血圧、心電図、及び体組成のうちの少なくとも一つに対する疾病を有している患者である。
【0358】
第1生体情報(又は血圧情報)を測定する場合、制御部1200は、血圧測定モジュール4000の動作を制御して第1生体情報を測定するか、または第1ガイド部4260、第2ガイド部4270、及びオーディオ出力モジュール1600のうちの少なくとも一つの動作を制御して第1生体情報を測定するためのガイドである第1ガイド(又は視覚刺激)及び第2ガイド(又は触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激)のうちの少なくとも一つのガイドを使用者に提供することができる。
【0359】
制御部1200の第1生体情報を測定する動作は、
図19及び
図20を参照して説明した通りであるため、詳細な説明は省略する。
【0360】
但し、制御部1200は、
図19及び
図20に説明したように、血圧測定エアセル4220の空気圧の変化量が閾値変化量未満であるか、又は血圧測定エアセル4220の空気圧が閾値空気圧未満である場合に、血圧を測定せず、第1ガイド及び第2ガイドのうちの少なくとも一方のガイドを使用者に提供することができる。
【0361】
例えば、制御部1200は、膨張した第3サブエアセル4213の空気を全部又は一定量分だけ排出した後、視覚化部4261、第1及び第2触覚刺激部4272、4273、及びオーディオ出力モジュール1600の少なくとも一つにより、視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激を出力することができる。このとき、制御部1200は、第1領域である血圧測定エアセル4220に使用者の手首を配置するために、刺激出力と共に第2ガイド部4270をマッサージ装置1000の前後方向に移動させることができる。
【0362】
これにより、制御部1200は、使用者自らが使用者の手首の位置を正しく校正(又は校正するか)、第2ガイド部4270の位置を調整して使用者の手首の位置を正しく直して正確な位置に使用者の手首を位置合わせすることにより、使用者の血圧を正確に測定することができる。
【0363】
第2生体情報(又は心電図情報)及び第3生体情報(又は体組成情報)のうちの一つ以上の生体情報を測定する場合、制御部1200は、第1触覚刺激部4272の全面積のうちの使用者の手のひらと接触する面積が閾値面積以上であるか否かに基づいて、第2生体情報及び第3生体情報のうちの一つ以上の生体情報を測定するか否かを決定することができる。制御部1200は、一つ以上の生体情報を測定するか否かに基づいて、第1触覚刺激部4272の動作を制御することにより一つ以上の生体情報を測定するか、第2ガイド部4270及びオーディオ出力モジュール1600の動作を制御することにより一つ以上の生体情報を測定するためのガイドである触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一方の刺激を使用者に提供することができる。このとき、一つ以上の生体情報を測定するためのガイドは、使用者の手のひらが装着される位置(又は心電図及び体組成が測定される領域)を使用者に触覚及び聴覚のうちの少なくとも一方の感覚で知らせるガイドであってもよい。
【0364】
例えば、制御部1200は、センサ部1300により第1触覚刺激部4272の全面積のうち、使用者の手のひらと接触する面積を識別することができる。
【0365】
制御部1200は、識別された面積が閾値面積以上であるか否かを判断し、判断結果に基づいて使用者の心電図及び/又は体組成を測定するか否かを決定することができる。閾値面積は、心電図及び/又は体組成が正確に測定されるために必要とされる一定面積以上の面積であってもよい。閾値面積は、予め決定されて記憶部1500に記憶されてもよい。
【0366】
識別された面積が閾値面積以上である場合、制御部1200は、第1触覚刺激部4272によって心電図及び/又は体組成を測定することができる。
【0367】
例えば、制御部1200は、第1触覚刺激部4272及び電流計によって使用者の心臓の拍動に応じて心筋で発生する活動電流を誘導して使用者の心電図を測定することができる。心電図は、心臓の電気的活動の記録である。心電図は、皮膚に取り付けられた電極と体外の機器によって記録できる。心電図は、心拍の速度と規則性を測定するだけでなく、心臓の大きさと位置、及び心臓に損傷があるか否かを判断するのに使用することができる。
【0368】
制御部1200は、第1触覚刺激部4272を介して使用者の身体(又は手のひら)に弱い交流電流を流して、電流が伝導性の高い体水分に沿って流れるようにして、体水分の量によって電流が流れる通路の広狭を示すインピーダンスを測定することができる。制御部1200は、測定されたインピーダンスを用いて体組成を計算することができる。このとき、制御部1200は、二つの電極を用いる2電極4タッチ電極法で体組成を計算することができ、四つの電極を用いる4電極8タッチ電極法で体組成を計算することができる。体組成とは、身体を構成する成分に関する情報を意味し得る。体組成は、細胞内水分、細胞外水分、体水分、タンパク質、無機質、体脂肪、筋肉量、体脂肪量、骨格筋量、体脂肪率、BMI、部位別筋肉量、部位別体水分、全身浮腫、部位別浮腫、体細胞量、骨無機質含量、腹部脂肪率、内臓脂肪断面積、基礎代謝量などに関する情報を含み得るが、これらに限定されない。
【0369】
識別された面積が閾値面積未満である場合、制御部1200は、第2ガイド部4270及びオーディオ出力モジュール1600により触覚刺激及び/又は聴覚刺激を出力しながら使用者の手のひらが装着される位置に使用者の手のひらが配置されるように、第2ガイド部4270をマッサージ装置1000の前後方向に移動させることができる。
【0370】
上述したように、制御部1200が、測定された圧力に基づいて血圧を測定したり刺激を出力したりし、識別された面積に基づいて心電図及び/又は体組成を測定したり刺激を出力したりするが、これらに限定されない。例えば、制御部1200は、映像センサ、重量センサ、赤外線センサなどの様々なセンサを用いて、使用者の手首が装着される位置に使用者の手首が装着されているか否か、及び使用者の手のひらが装着される位置に使用者の手のひらが装着されているか否かのうちの少なくとも一方を判断し、判断結果によって、血圧測定動作、心電図測定動作、体組成測定動作、及び刺激出力動作のうちの少なくとも一つを行うことができる。
【0371】
血圧測定のための視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激を出力し、一定時間が経った場合、制御部1200は、血圧測定動作を再実行して使用者の血圧を再測定するか、視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激を再出力することができる。このとき、制御部1200は、上述したように、マッサージエアセル4210の空気を全て排出せずに、一部のみを排出することができる。
【0372】
触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一方の刺激を出力し、一定時間が経過した場合、制御部1200は、心電図及び/又は体組成測定動作を再実行して使用者の心電図及び体組成のうちの少なくとも一方を再測定するか、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一方の刺激を再出力することができる。
【0373】
そのため、制御部1200は、測定動作を繰り返し行って血圧、心電図及び体組成のうちの少なくとも一つに対する結果値を、繰り返し測定される測定値の平均値として決定することができる。
【0374】
視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激を2回連続出力した場合、制御部1200は、使用者がマッサージ装置1000から離脱したと判断するか、使用者が眠ったと判断して、血圧測定動作、心電図測定動作及び体組成測定動作のうちの少なくとも一つの動作を終了することができるが、これらに限定されない。例えば、制御部1200は、視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激が連続的及び非連続的に出力された総回数および連続的に出力された回数のうちの少なくとも一つの回数が、閾値回数以上であるか否かに基づいて、上述の使用者離脱可否の判断動作、使用者就寝可否を判断することができる。閾値回数は、総回数に対する閾値回数は、総4回以上であり、連続的に出力された回数に対する閾値回数は、連続的に3回であるが、それに限定されない。制御部1200は、判断結果に応じて、血圧、心電図、体組成測定終了動作を行うか、使用者の血圧、心電図、体組成のうちの少なくとも一つが測定されるように、使用者の着座、気象、及び手首と手のひらの位置校正のうちの少なくとも一つを誘導する誘導アラームを提供する。誘導アラームは、視覚刺激、触覚刺激及び聴覚刺激のうちの少なくとも一つの刺激を含んでいてもよい。
【0375】
また、マッサージ装置1000が使用者に血圧、心電図及び体組成のうちの少なくとも一つの測定動作と共にマッサージ機能が提供されていた場合、制御部1200は、血圧測定動作、心電図測定動作及び体組成測定動作のうちの少なくとも一つの動作を終了しながら、提供されていたマッサージ機能をそのまま提供するか又は終了することができる。
【0376】
上述した通り、制御部1200は、使用者の肩位置をセンシングして使用者の肩位置を認識することができる。例えば、制御部1200は、マッサージボールフレーム700が固定型である場合、マッサージモジュール1700に印加される電流の量及びマッサージモジュール1700から受信した複数のパルスの周期のうちの少なくとも一つに基づいて使用者の肩位置を認識することができる。制御部1200は、マッサージボールフレーム700が流動型である場合、マッサージモジュール1700の発光部から発光した光がマッサージモジュール1700の受光部に受光されるか否かに基づいて使用者の肩位置を認識することができる。
【0377】
以下では、肩位置をセンシングする(又は認識する、測定する)方法について詳細に説明する。
【0378】
図23は、本開示の一実施形態に係るマッサージモジュールを前面から見た様子を示す前面図であり、
図24は、本開示の一実施形態に係るマッサージモジュールの前側面を示し、
図25は、本開示の一実施形態に係るマッサージモジュールの後面を示し、
図26は、本開示の一実施形態に係るマッサージモジュールの一部の断面を示す。
【0379】
制御部1200は、マッサージモジュール1700が固定型である場合、マッサージモジュール1700に印加される電流の量及びマッサージモジュール1700から受信した複数のパルスの周期のうちの少なくとも一つに基づいて、使用者の肩位置をセンシング(又は認識、測定)することができる。制御部1200は、マッサージモジュール1700が流動型である場合に、マッサージモジュール1700の発光部から発光した光を、マッサージモジュール1700の受光部が受光する時点及び受光しない時点のうちの少なくとも一方の時点に基づいて、使用者の肩位置をセンシングすることができる。このとき、受光する時点は、発光部から発光した光を受光部が連続して受光していなかったが、受光を開始した時点であり得る。受光しない時点は、発光部から発光した光を受光部が連続して受光していたが、受光を終了し始めた時点であり得る。
【0380】
図23~
図26を参照すると、本開示の一実施形態に係るマッサージモジュール1700は、Z軸移動モジュール、マッサージボールフレーム700、フレームハウジング800及びホールセンサ500を含んでいてもよく、更なる構成要素を含み得るが、これらに限定されない。
【0381】
マッサージモジュール1700は、少なくとも一つのマッサージボールフレーム700を含んでいてもよい。例えば、マッサージモジュール1700は、二つのマッサージボールフレーム700を含んでいてもよい。マッサージボールフレーム700は互いに異なる方向に延びる複数のアームを含み、前記複数のアームにマッサージボール710、720を搭載することができる。マッサージボールフレーム700は、アルファベット「V」字と類似した形状で設けられてもよい。マッサージボールフレーム700は、V字状の折曲部でフレームハウジング800と連結されてもよい。一実施形態において、マッサージボールフレーム700は、前記折曲部の一部を貫通するシャフト(図示せず)を介してフレームハウジング800に結合されてもよい。このようにフレームハウジング800に連結することにより、マッサージボールフレーム700をZ軸移動モジュールに連結することができる。
【0382】
Z軸移動モジュールは、シャフト900と、シャフト900に嵌め込まれたピニオンギア920と、ピニオンギア920と噛み合うラックギア930と、を含んでいてもよい。フレームハウジング800は、ボルト及びナットなどの部材を介してラックギア930に連結(又は固定)されてもよい。
【0383】
シャフト900がアクチュエータ940によって回転すると、ピニオンギア920が回転し、ピニオンギア920と噛み合ったラックギア930がZ軸に沿って移動することができる。このとき、ラックギア930は、ピニオンギア920の回転方向に応じてZ軸に沿って前方または後方に移動することができる。例えば、
図26を参照すると、ピニオンギア920が時計回りに回転すると、ラックギア930はZ軸の前方に移動でき、逆に、ピニオンギア920が反時計回りに回転すると、ラックギア930はZ軸の後方に移動できる。ラックギア930がZ軸上を移動すると、ラックギア930に固定されたフレームハウジング800が移動し、これに連動してマッサージボールフレーム700がZ軸上を移動することができる。
【0384】
一方、本開示の一実施形態に係るマッサージボールフレームは、フレームハウジング800に締結される構造によって、固定型と流動型とに分類することができる。
【0385】
以下、
図27及び
図28を参照して、本発明の一実施形態に係る流動型マッサージボールフレームについて説明し、
図27及び
図29を参照して、本発明の一実施形態に係る固定型マッサージボールフレームについて説明する。
【0386】
固定型マッサージボールフレーム702と流動型マッサージボールフレーム701は、交換可能な構造としてフレームハウジング800内に設けられてもよい。
【0387】
固定型マッサージボールフレーム702及び流動型マッサージボールフレーム701に対して共通して、フレームハウジング800は、マッサージボールフレームとともに締結されたシャフトに垂直な方向に形成された締結隙間810を含んでいてもよい。
図24を参照すると、ホールセンサ500は、締結隙間810を基準としてフレームハウジング800の一側に発光部510を備え、反対側に受光部520を備えていてもよい。また、発光部510と受光部520との間に対応するフレームハウジング800の位置には光透過ホール820を含んでいてもよい。光透過ホール820がマッサージボールフレームによって遮られなければ、発光部510から発光した光が受光部520により受光されてもよい。
【0388】
図27の(A-1)は、本開示の一実施形態に係る流動型マッサージボールフレームがフレームハウジングに締結された構造の一部を示し、
図28は、本開示の一実施形態に係る流動型マッサージボールフレームが回転する一例を示す。
【0389】
(A-1)に示すように、前記流動型マッサージボールフレーム701は、締結隙間810に挟まれ、ギャップ801を含んでいてもよい。換言すると、流動型マッサージボールフレーム701は、V字状の折曲部の一部を貫通するシャフトにフレームハウジング800と共に嵌められ、締結隙間810の障壁の間にギャップ801を有していてもよい。このような構造により、流動型マッサージボールフレーム701は、前記シャフトを軸として回転するものの、締結隙間810の障壁によって抵抗を受ける前まで回転することができる。また、このような流動型マッサージボールフレーム701の回転方向に応じて光透過ホール820の開閉を変更してもよい。
【0390】
一実施形態において、流動型マッサージボールフレーム701が、使用者の腰から背中を通って首まで長手方向に移動すると仮定する。このとき、マッサージボール710は、使用者の身体に接触しながら長手方向に沿って移動することができる。
【0391】
腰部位及び背中部位に対しては、
図28の(A-2)に示すように、流動型マッサージボールフレーム701のV字型フレームは、光透過ホール820が開いた状態でほとんど変化することなく長手方向に沿って移動することができる。これは、腰部位及び背中部位が相対的にフラットな形状であるので、これに接して移動する流動型マッサージボールフレームがほとんど曲がりにくいからである。
【0392】
換言すると、腰部位及び背中部位では、流動型マッサージボールフレーム701の下部アームがZ軸上の前方向に持ち上げられ、上部アームがZ軸上の後方向に反るように折れた部材部分が回転した状態であってもよい。図示していないが、このような状態では、流動型マッサージボールフレーム701は、光透過ホール820を開放した状態にあるため、発光部510から発光した光が光透過ホール820を通過して受光部520に受光できる。
【0393】
一方、流動型マッサージボールフレーム701が肩部位に達すると、肩で折曲される構造により、上部アームがZ軸上で前方に折曲され得る。
図28の(A-3)に示すように、流動型マッサージボールフレーム701の上部アームがZ軸上の前方に折曲されるので、下部アームがZ軸上の後方に押され得る。このような状態では、流動型マッサージボールフレーム701が光透過ホール820を遮る状態(閉鎖)であるため、発光部510から発光した光は光透過ホール820を通過できなく、これにより受光部520は光を受光できなくなる。
【0394】
このような構造に基づいて、マッサージボールフレームが流動型マッサージボールフレーム701である場合、使用者の肩位置を測定するためにホールセンサ500を用いることができる。
【0395】
上述したように、マッサージモジュール1700が腰部位から首部位に上昇する間に光を受光し、肩部位からは光を受光しなくてもよいが、これに限定されるものではない。例えば、マッサージモジュール1700が首部位から肩部位に下降する間に、光を受光せず、肩部位で受光してもよい。マッサージモジュール1700が下降中に作動するマッサージモジュール1700の動作は、上昇中に作動するマッサージモジュール1700の動作と逆に適用されてもよい。
【0396】
他の実施形態において、流動型マッサージボールフレーム701が使用者の首部位から肩部位まで長手方向に移動すると仮定する。このとき、マッサージボール710は、使用者の身体に接触することなく、長手方向に沿って移動することができる。
【0397】
首部位に対しては、
図28の(A-3)に示すように、流動型マッサージボールフレーム701のV字型フレームは、光透過ホール820が開いていない状態で、ほとんど変化することなく長手方向に沿って移動することができる。これは、首部位が、相対的に幅が狭いため、移動する流動型マッサージボールフレームが首部位にほとんど接触しなくて折曲しないからである。
【0398】
言い換えれば、首部位では、流動型マッサージボールフレーム701の下部アームがZ軸上の前方向に持ち上げられず、上部アームがZ軸上の後方向に反らないように折れた部材部分が回転していない状態であってもよい。図示していないが、このような状態では、流動型マッサージボールフレーム701は、光透過ホール820を開放していない状態であるため、発光部510から発光した光が光透過ホール820を通過し、受光部520には受光できない。
【0399】
一方、流動型マッサージボールフレーム701が肩部位に達した後、背中部位に移動すると、肩で折曲された構造により、上部アームがZ軸上の後方に折れ得る。
図28の(A-2)に示すように、流動型マッサージボールフレーム701の上部アームがZ軸上の後方に折曲されるので、下部アームがZ軸上の前方に押され得る。このような状態で流動型マッサージボールフレーム701が光透過ホール820を開放する状態であるため、発光部510から発光した光は光透過ホール820を通過し、これにより受光部520は光を受光することができる。
【0400】
図27の(B-1)は、本開示の一実施形態に係る固定型マッサージボールフレームがフレームハウジングに締結された構造の一部を示し、
図29は、本開示の一実施形態に係る固定型マッサージボールフレーム702が締結隙間810に挟まれた状態の外側面を支示す。
【0401】
(B-1)に示すように、固定型マッサージボールフレーム702は、締結隙間810に挟まれ、締結隙間810の障壁による抵抗を受けて前記シャフトを軸として回転することを防止するように固定されてもよい。
【0402】
一実施形態において、固定型マッサージボールフレーム702は、フレームハウジング800とともに、V字型フレームの折曲部の一部を貫通するシャフトに嵌められ、締結隙間810を埋めるように嵌められる構造によって回転する隙間なく固定され得る。
【0403】
本開示では、固定型マッサージボールフレーム702が締結隙間810の障壁により抵抗を受ける構造によって固定される一例を開示したが、これに限定されず、固定型マッサージボールフレーム702をフレームハウジング800に固定できる他の手段を採用してもよい。例えば、
図27の(B-1)を参照すると、フレームハウジング800は、コ字状に具現され、フレームハウジング800の凹部(嵌入部)にマッサージボールフレーム700が挿入されて結合されてもよい。例えば、マッサージボールフレーム700は、V字型の折曲部の一部を貫通するシャフトによってフレームハウジング800のコ字状の凸部(突出部)に結合されてもよい。
図27の(B-1)を参照してフレームハウジング800の内部を見ると、マッサージボールフレーム700は、フレームハウジング800に回転不可能に結合されてもよい。例えば、マッサージボールフレーム700は、V字型の折曲部の一部を貫通するシャフトによってフレームハウジング800の凸部(突出部)に結合され、凹部によって支持されて上下に揺動することなく固定され得る。
【0404】
固定型マッサージボールフレーム702が締結隙間810に挟まれた場合、
図29に示すように、光透過ホール820が固定型マッサージボールフレーム702によって遮られる状態(閉鎖)になり、これにより発光部510から発光した光を受光部520が受光することができない。
【0405】
換言すると、固定型マッサージボールフレーム702は、マッサージモジュール1700が腰部位から首部位まで移動する間にフレームハウジング800に固定された状態であるため、流動型マッサージボールフレーム701の場合とは異なり、マッサージモジュール1700が身体のどの部位に移動しても、受光部520が受光するか否かは変わらず、ずっと受光されない。
【0406】
このような構造に基づいて、マッサージボールフレームが固定型マッサージボールフレーム702である場合、マッサージモジュール1700を使用者の身体の一部の長手方向に沿って移動させながら、マッサージモジュール1700に供給される負荷電流値及びマッサージモジュール1700から受信した複数のパルスの周期のうちの少なくとも一つに基づいて使用者の肩位置を測定することができる。このとき、パルスは、揉みアクチュエータの回転に伴って揉みアクチュエータのエンコーダから出力されるパルスであってもよい。揉みアクチュエータは、マッサージモジュール1700に含まれ、マッサージボールを時計回りまたは反時計回りに回転させることができる。エンコーダは、揉みアクチュエータの回転速度や方向などを感知するセンサの一種であってもよい。
【0407】
図30は、本開示の一実施形態に係る、血圧、心電図及び体組成を測定する椅子型装置を示す。
【0408】
椅子型装置は、マッサージ装置1000と同様にリクライニングできる装置であり、椅子やソファーなど様々なものが考えられる。このとき、椅子型装置は、上述したマッサージ装置1000についての説明内容が適用され得る。
【0409】
椅子型装置は、マッサージ装置1000と同様に、使用者の身体の上体部(例えば背中)及び下体部(例えば臀部)を支持する着座部と、使用者の腕をマッサージする腕マッサージ部1900と、使用者の血圧を測定する血圧測定モジュール4000と、を含んでいてもよい。
【0410】
着座部は、マッサージ装置1000のボディマッサージ部100に該当する部分であり、ボディマッサージ部100と同様に、使用者の上体部及び下体部にマッサージ機能を提供することができる。例えば、着座部は、ボディマッサージ部100に関する上記の説明内容がすべて適用され得る。腕マッサージ部1900は、マッサージ装置1000の腕マッサージ部1900に関する説明容がすべて適用可能であるので、詳細な説明は省略する。血圧測定モジュール4000は、マッサージ装置1000の血圧測定モジュール4000に関する説明内容が全て適用可能であるので、詳細な説明は省略する。
【0411】
また、椅子型装置は、第1ガイド部4260、第2ガイド部4270及びオーディオ出力モジュール1600のうちの少なくとも一つをさらに含んでいてもよい。第1ガイド部4260、第2ガイド部4270及びオーディオ出力モジュール1600は、マッサージ装置1000の第1ガイド部4260、第2ガイド部4270及びオーディオ出力モジュール1600に関する説明内容がすべて適用可能であるので、詳細な説明は省略する。
【0412】
また、椅子型装置は、制御部1200及び使用者入力部1800をさらに含み、生体情報測定動作、ガイド提供動作を行うことができる。制御部1200及び使用者入力部1800は、マッサージ装置100の制御部1200及び入力部1800に関する説明内容が全て適用可能であるので、詳細な説明は省略する。
【0413】
本発明の当業者であれば、本発明が、他のプログラムモジュールと結合され、及び/又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって具現され得ることをよく理解できるであろう。例えば、本発明は、コンピュータ可読媒体によって具現されてもよい。
【0414】
コンピュータによってアクセス可能な媒体は、如何なるものでもコンピュータ可読媒体であり得、このようなコンピュータ可読媒体は、揮発性及び不揮発性媒体、一時的(transitory)及び非一時的(non-transitory)媒体、移動式及び非移動式媒体を含む。非限定的な一例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータ可読伝送媒体を含んでいてもよい。
【0415】
コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュール、またはその他のデータなどの情報を記憶する任意の方法または既術で具現される揮発性及び不揮発性媒体、一時的及び非一時的媒体、移動式及び非移動式媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又はその他のメモリ技術、CD-ROM、DVD(デジタルビデオディスク)又はその他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、又はその他の磁気記憶装置、又はコンピュータによってアクセスでき、所望の情報を記憶するのに使用できる任意のその他の媒体を含むが、これらに限定されない。
【0416】
コンピュータ可読伝送媒体は、通常、搬送波(carrier wave)又はその他のトランスポートメカニズム(transport mechanism)などの被変調データ信号(modulated data signal)にコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又はその他のデータ等を具現し、全ての情報伝達媒体を含む。用途「被変調データ信号」とは、その信号内に情報をエンコードするように、その信号の1つ以上の特徴を設定または変更した信号を意味する。非限定的な一例として、コンピュータ可読伝送媒体は、有線ネットワークまたは直接配線接続(direct-wired connection)などの有線媒体、および音響、無線周波数(RF)、赤外線、他の無線媒体などの無線媒体を含む。前述した媒体のうちの任意のものの組み合わせもまた、コンピュータ可読伝送媒体の範囲内に含まれるものとする。
【0417】
本発明の技術分野における通常の知識を有する者は、ここに開示された実施形態と関連して説明された、様々な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、(ここでは便宜上、「ソフトウェア」と称される)様々な形式のプログラムまたは設計コード、またはこれらすべての組み合わせ合により具現され得ることを理解する。ハードウェア及びソフトウェアのこのような相互互換性を明確に説明するために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、これらの機能と関連して上記で一般的に説明された。このような機能が、ハードウェア又はソフトウェアとして具現されるか否かは、特定のアプリケーション及び全体システムに対して課される設計制約によって左右される。本発明の技術分野における通常の知識を有する者は、それぞれの特定のアプリケーションに関して様々な方式で説明された機能を具現することができるが、このような具現の決定は、本発明の範囲から逸脱するものと解釈されない。
【0418】
ここで提示された多様な実施形態は、方法、装置、または標準プログラミング、および/またはエンジニアリング技術を使用する製造物品(article)として具現可能である。用語「製造物品」は、任意のコンピュータ可読装置からアクセス可能なコンピュータプログラム、キャリア、または媒体(media)を含む。例えば、コンピュータ可読記憶媒体は、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピ、磁気ストリップなど)、光学ディスク(例えば、CD、DVDなど)、スマートカード、およびフラッシュメモリ装置(例えば、EEPROM、カード、ステッキ、キードライブなど)を含むが、これらに制限されるものではない。用語「機械-可読媒体(読み取り可能な媒体)」は、命令(ら)および/またはデータを記憶、保有、および/または伝達することができる無線チャネルおよび多様な他の媒体を含むが、これらに制限されるものではない。
【0419】
提示されたプロセスにおけるステップの特定の順序または階層構造は、例示的なアプローチの一例であることを理解する。設計優先順位に基づいて、本発明の範囲内でプロセスにおけるステップの特定の順序または階層構造が再配列され得ることを理解する。添付された方法の請求項は、サンプルの順序において様々なステップのエレメントを提供するが、提示された特定の順序または階層構造に限定されることを意味しない。
【0420】
提示された実施形態についての説明は、任意の本発明の技術分野で通常の知識を有する者が本発明を用いるかまたは実施できるように提供される。このような実施形態についての様々な変形は、本発明の技術分野における通常の知識を有する者に明白であり、ここに定義された一般的な原理は、本発明の範囲を逸脱することなく他の実施形態に適用され得る。それゆえに、本発明はここに提示された実施形態に限定されるものではなく、ここに提示された原理及び新規な特徴と一貫する最も広い範囲で解釈される。