(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-12
(45)【発行日】2024-07-23
(54)【発明の名称】制振装置
(51)【国際特許分類】
F16F 7/00 20060101AFI20240716BHJP
F16F 15/08 20060101ALI20240716BHJP
F16F 1/36 20060101ALI20240716BHJP
B60J 5/10 20060101ALI20240716BHJP
E05F 7/04 20060101ALI20240716BHJP
【FI】
F16F7/00 B
F16F15/08 E
F16F1/36 M
B60J5/10 D
E05F7/04
(21)【出願番号】P 2023538497
(86)(22)【出願日】2022-07-22
(86)【国際出願番号】 JP2022028525
(87)【国際公開番号】W WO2023008342
(87)【国際公開日】2023-02-02
【審査請求日】2024-01-19
(31)【優先権主張番号】P 2021123610
(32)【優先日】2021-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000124096
【氏名又は名称】株式会社パイオラックス
(74)【代理人】
【識別番号】100109081
【氏名又は名称】三木 友由
(72)【発明者】
【氏名】中里 宏
【審査官】正木 裕也
(56)【参考文献】
【文献】仏国特許出願公開第2886329(FR,A1)
【文献】国際公開第2021/075370(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16F 7/00
F16F 15/08
F16F 1/36
B60J 5/10
E05F 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部材および第2部材の間に介在して前記第1部材に対する前記第2部材の振動を抑制する制振装置であって、
前記第1部材および前記第2部材の一方に固定される固定側ユニットと、
前記第1部材および前記第2部材の他方に当接する制振部と、
前記固定側ユニットに対して移動可能に設けられる移動部材と、を備え、
前記固定側ユニットと前記移動部材との間には、前記固定側ユニットに対する前記移動部材の高さを移動可能に保持する高さ調整機構が形成されており、
前記制振部は、
略カップ状に形成され、前記移動部材に固定されるカバーと、
前記カバーとは異なる材料で形成され、前記カバー内に収容される粘弾性体と、を有し、
前記移動部材は、前記粘弾性体を載置する台座部を有し、
前記カバーは、
前記台座部の縁に係止する係止部と、
前記係止部よりも前記固定側ユニットに向かって延出している外筒端部と、を有し、
前記固定側ユニットは、前記制振部が前記第1部材および前記第2部材の他方に当接した状態で、前記外筒端部を環囲する外壁部を有することを特徴とする制振装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動を減衰する制振装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ハッチバック、ワゴン、バン等の自動車には、後部の荷室を開閉するためのバックドアが備えられている。このバックドアの縁部が荷室開口の周縁部にゴム状のストッパ等を介して当接して、バックドアが荷室開口を閉じている。しかし、走行時やアイドリング中の振動等により、バックドアが車体と共振して不快音が生じる場合がある。
【0003】
特許文献1には、車両のバックドアに固定され、バックドアを閉じた状態で、車体側のパネルに当接する制振装置が開示されている。この制振装置は、バックドアに固定される固定部と、車体側のパネルに当接可能な制振部とを備え、固定部は台座部を有し、制振部は台座部に載置される粘弾性体を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示される制振装置において、バックドアを閉じた状態でのバックドアと車体側パネルの間隔がばらつくことがあり、そのばらつきを吸収するために制振部を長く撓みやすくなるよう設定すると、制振性能が安定しないおそれがある。
【0006】
本発明の目的は、制振機能を安定して発揮できる制振装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、第1部材および第2部材の間に介在して第1部材に対する第2部材の振動を抑制する制振装置であって、第1部材および第2部材の一方に固定される固定側ユニットと、第1部材および第2部材の他方に当接する制振部と、固定側ユニットに対して移動可能に設けられる移動部材と、を備える。固定側ユニットと移動部材との間には、固定側ユニットに対する移動部材の高さを移動可能に保持する高さ調整機構が形成されている。制振部は、略カップ状に形成され、移動部材に固定されるカバーと、カバーとは異なる材料で形成され、カバー内に収容される粘弾性体と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、制振機能を安定して発揮できる制振装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図4】回転部材およびギア部材の斜視断面図である。
【
図5】ギア部材の回転動作について説明するための図であり、固定部およびギア部材の斜視図を示す図である。
【
図6】アンロック状態であり、かつ制振部が最も突出した状態の制振装置の断面図である。
【
図7】ロック状態で、かつ制振部が最も引き込まれた状態の制振装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、実施例の制振装置10の斜視図である。制振装置10は、車両のドアおよびバックドア等の開閉体に固定され、開閉体を閉じた状態で、車体側のパネルに当接する。制振装置10は、開閉体を閉じたときの衝撃を吸収し、開閉体を閉じた状態での開閉体の振動を抑え、開閉体の共振により不快音が発生することを抑える。
【0011】
なお、制振装置10は、車体側のパネル等の固定体に固定されて、開閉体に当接する態様であってあってもよい。つまり、制振装置10は、開閉体および固定体の一方に固定され、開閉体および固定体の他方に当接可能である。また、制振装置10は、開閉体に固定される態様に限られず、固定体に設けられてよい。いずれにしても、制振装置10は、第1部材および第2部材に介在して第1部材に対する第2部材の振動を抑制する。例えば第1部材および第2部材の一方が開閉体であり、他方が固定体である。
【0012】
制振装置10は、外観上で露出する部品として、第1部材および第2部材の一方に固定する固定部材26と、第1部材および第2部材の他方に当接可能なカバー20と、回転部材22と、ワッシャ24とを備える。固定部材26は、例えば、車両のドアに設けられた取付孔に挿入されて固定される。
【0013】
図2は、制振装置10の分解図である。制振装置10は、カバー20、回転部材22、ワッシャ24、固定部材26、粘弾性体28、移動部材30およびギア部材32を備える。カバー20および粘弾性体28は、制振機能を発揮する制振部21として機能する。また、回転部材22、固定部材26およびギア部材32は、第1部材および第2部材の一方に固定する固定側ユニット23として機能する。また、固定側ユニット23と移動部材30との間には、固定側ユニット23に対する移動部材30の高さを移動可能に保持する高さ調整機構が形成されている。とくに移動部材30の歯部36およびギア部材32が制振部21の突出高さを調整する高さ調整機構として機能する。
【0014】
カバー20は、ゴム材料でカップ状に形成され、粘弾性体28を覆い、移動部材30に取り付けられる。カバー20は、制振装置10の先端に位置する。
【0015】
粘弾性体28は、粘弾性材料により円筒状に形成され、例えば、エチレンプロピレンジエンゴムと4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体で形成されることが好ましい。もちろん、粘弾性体28は、別の粘弾性材料で形成されてもよい。粘弾性体28は、移動部材30に載置され、カバー20内に収容される。粘弾性体28は、カバー20とは異なる材料で形成され、カバー20と温度特性が異なる。これにより、制振機能を発揮可能な温度範囲を広げることができる。
【0016】
移動部材30は、固定側ユニット23に対して軸方向に移動可能である。移動部材30に取り付けられた制振部21は、移動部材30とともに軸方向に移動する。移動部材30は、軸部34、歯部36および台座部38を有する。軸部34は、棒状に形成され固定部材26に挿入される。歯部36は、軸方向に沿って軸部34の両側面に形成される。
【0017】
台座部38は、軸部34の一端に円盤状に形成される。台座部38は、周縁に凹んで形成される周縁凹部40を有する。周縁凹部40には、カバー20が係止する。
【0018】
回転部材22は、固定部材26に対して回転可能に設けられる。ギア部材32は、回転部材22の内側に取り付けられる。ワッシャ24は、固定部材26に取り付けられる。
【0019】
図3は、固定部材26の斜視図である。固定部材26は、軸部44、弾性係止部46、フランジ部48、凸部50、ガイド部52、差込凹部54、挿入孔56および切欠部58を有する。
【0020】
弾性係止部46は、軸部44の両側面に一対形成される。弾性係止部46は、撓み可能であり、開閉体の取付孔の縁に係止する。凸部50は、フランジ部48よりも突出し、略環状に形成される。フランジ部48の外周縁には、矩形に切り欠いた切欠部58が複数形成される。挿入孔56は、移動部材30の軸部34を挿入可能である。
【0021】
差込凹部54は、凸部50に形成され、ギア部材32のテーパ部が差し込まれる。ガイド部52は、フランジ部48から凸部50の上端側に向かって延在する傾斜面である。ガイド部52は、ギア部材32の回転をガイドする。
【0022】
図4は、回転部材22およびギア部材32の斜視断面図である。
図4では、ギア部材32は、回転部材22に取り付けられた状態を示す。回転部材22は、内壁部60、外壁部62、空隙64、支持部66および内方突出部68を有する。
【0023】
内壁部60および外壁部62は、径方向に対向して配置され、環状の空隙64を形成する。空隙64は、上方に開口する。外壁部62は、円筒状に形成され、内壁部60よりも大径に形成される。外壁部62の下端部は、内壁部60よりも下方に突出する。外壁部62の下端部には、径方向内向きに突出する内方突出部68が形成される。内方突出部68は、両持ちの弾性片に形成され、径方向に変位可能である。内方突出部68は、固定部材26の切欠部58を通り、フランジ部48に引っ掛かる。
【0024】
内壁部60の内周面には、内方に突出する一対の支持部66が形成される。一対の支持部66は、所定間隔離れて軸方向に延びるように形成される。一対の支持部66は、ギア部材32を支持する。
【0025】
ギア部材32は、多段山部70、延在山部72、係合部74、テーパ部76および傾斜部78を有する。多段山部70は、ギア部材32の内周面に形成される。延在山部72は、多段山部70の上端側の山から周方向に延在する。多段山部70および延在山部72は、移動部材30の歯部36に係合可能である。
【0026】
係合部74は、凹んで形成され、支持部66に係合する。テーパ部76は、ギア部材32の周方向端部に形成され、固定部材26の差込凹部54に差し込み可能である。傾斜部78は、ギア部材32の下端の角を削るように形成され、回転時に固定部材26のガイド部52にガイドされる。ギア部材32は、回転部材22に取り付けられ、回転部材22の内周側に歯部を形成する。
【0027】
図5は、ギア部材32の回転動作について説明するための図であり、固定部材26およびギア部材32の斜視図を示す。
図5(a)では、アンロック状態での固定部材26およびギア部材32の位置関係を示し、
図5(b)では、ロック状態での固定部材26およびギア部材32の位置関係を示す。
【0028】
制振装置10は、制振部21および移動部材30により構成される第1アッセンブリと、回転部材22、固定部材26およびギア部材32により構成される第2アッセンブリとに分けられる。第1アッセンブリは、
図5(a)に示すアンロック状態では、第2アッセンブリに対して軸方向に移動でき、
図5(b)に示すロック状態では、第2アッセンブリに対して軸方向に移動できない。
【0029】
第1アッセンブリの移動部材30は、第2アッセンブリの回転部材22および固定部材26に挿入されているが、アンロック状態では、移動部材30の歯部36がギア部材32の延在山部72に当たっており、延在山部72が移動部材30を軽く支持しているものの、移動部材30は延在山部72を撓ませて軸方向に移動できる。ロック状態では、回転部材22およびギア部材32が回転されてギア部材32の多段山部70が移動部材30の歯部36に係合し、多段山部70が撓まないため移動部材30がギア部材32にロックされて移動できない。
【0030】
図5(a)では、ギア部材32がフランジ部48に載置されており、移動部材30をロックする前の位置にある。テーパ部76は差込凹部54に入っている。傾斜部78は、ガイド部52の手前に位置しており、ギア部材32の回転時には凸部50の上側に向かってガイドされる。
【0031】
図5(b)では、ギア部材32が固定部材26に対して回転して凸部50の上側に載っている。これにより、多段山部70が延在山部72に代わって移動部材30の歯部36に係合して、移動部材30を保持する。固定側ユニット23のギア部材32は、移動部材30が移動した位置で保持可能である。
【0032】
このように、回転部材22およびギア部材32が回転することで、移動部材30がロック状態またはアンロック状態になり、アンロック状態において固定側ユニット23に対する制振部21の突出高さを調整することが可能になる。移動部材30および固定側ユニット23は協働して、制振部21の突出高さを調整可能であり、制振部21を固定側ユニット23に対して軸方向に移動させる。移動部材30および固定側ユニット23のギア部材32は、固定側ユニット23に対する制振部21の高さを調整する高さ調整機構として機能する。これにより、開閉体と固定体の間隔に生じた製造誤差を吸収して、制振性能を安定させることができる。
【0033】
図6は、アンロック状態であり、かつ制振部21が最も突出した状態の制振装置10の断面図である。また、制振装置10は、開閉体12の取付孔12aに取り付けられている。これは、制振装置10を組立完了した状態であり、納入状態である。移動部材30は、納入状態において固定部材26および/またはギア部材32に連結する。
【0034】
カバー20は、係止部80、柱部82および外筒端部84を有する。係止部80は、カバー20の内周面に周方向に亘って溝状に形成される。係止部80は、移動部材30の周縁凹部40に係止する。これにより、カバー20の係止部80が粘弾性体28に干渉することを避けることができる。
【0035】
柱部82は、カバー20内側の中央に位置し、垂下するように形成され、粘弾性体28の貫通孔42に挿入される。これにより、低温時に粘弾性体28が制振機能を発揮し、高温時に柱部82が制振機能を発揮して、広い温度範囲で制振機能を発揮することができる。
【0036】
粘弾性体28および柱部82は、台座部38に載置され、粘弾性体28は、柱部82を環囲する。粘弾性体28および柱部82の径方向に沿った断面積は、等しくなるように設けられる。これにより、低温時も高温時も安定した制振機能を発揮することができる。
【0037】
外筒端部84は、係止部80よりも固定部材26側に延出し、カバー20の開放端に位置する。外筒端部84は、外壁部62の内側に少し入り込んでいる。これにより、高さ調整をする際に外筒端部84が外壁部62の縁に引っ掛かることを抑えることができる。なお、外筒端部84は、アンロック状態かつ最も制振部21が突出した状態で、外壁部62の内側に入り込まなくてもよい。
【0038】
図6では、アンロック状態であるため、制振部21が固定部材26側に押されると移動部材30とともに移動する。作業者は、制振装置10を取付孔12aに取り付けた後、開閉体12を閉めることにより制振部21を押して開閉体12と車体側のバラつきを考慮した隙間と同じ高さになるように制振部21の突出高さを自動的に調整させ、回転部材22を回転させてロック状態にする。この回転ロックの動作によりフランジ部48と凸部50の高さ分が制振部21の突出高さを一定に調整することとなり、開閉体12を閉じた状態で制振装置10が固定体に適度な荷重で当接することができる。これによって、車両走行に応じて開閉体12が振動した際に制振部21の軸方向の撓み量を抑えることができ、制振機能を安定させることができる。
【0039】
外壁部62は、内壁部60よりも軸方向に高くなるように設けられる。外壁部62は、制振装置10の内部構造を覆って、内部に異物が入ることを抑えることができる。粘弾性体28は、軸方向において周縁凹部40に重ならないように設けられる。
【0040】
図7は、ロック状態で、かつ制振部21が最も引き込まれた状態の制振装置10の断面図である。制振部21および移動部材30が最も引き込まれることで、カバー20の外筒端部84が、回転部材22の空隙64に入り込む。
【0041】
ロック状態であれば、制振部21の引き込み度合いに関わらず、外壁部62は、外筒端部84を環囲する。また、制振部21が開閉体12および固定体の他方に当接した状態で、外壁部62は、外筒端部84を環囲する。制振部21が開閉体12および固定体の他方に当接した状態は、実際に使用している場合であり、ロック状態にあるためである。粘弾性体28は軸方向に縮んだ場合に径方向外向きに撓むが、粘弾性体28の外周側に撓み可能なカバー20が配置されているため、係止部80が粘弾性体28に径方向外向きに押されて外れるおそれがある。外壁部62が外筒端部84を環囲することで、粘弾性体28が径方向外向きに撓んだ場合にも、外筒端部84の拡径を抑え、係止部80の係止が外れることを抑えることができる。また、粘弾性体28の外周側に、粘弾性体28の拡径を規制する壁を設けなくてよいため、制振装置10の外径を小さく形成できる。
【0042】
制振部21を最も引き込んだ場合には、外壁部62の端部62aは、係止部80よりも上方に位置し、外壁部62は係止部80を環囲する。これにより係止部80の係止を維持できる。
【0043】
本発明は上述の各実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施例に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施例も本発明の範囲に含まれうる。
【0044】
例えば、実施例では制振部21がカバー20および粘弾性体28で構成される態様を示したが、この態様に限られず、制振部21が1つの部材で構成されてよい。
【0045】
また、実施例では、固定側ユニット23が固定部材26、回転部材22およびギア部材32によって構成される態様を示したが、この態様に限られない。例えば、固定部材26が雌ネジを有し、移動部材30が雄ネジを有し、固定部材26の雌ネジと移動部材30の雄ネジが螺合して高さ調整可能であってよい。この態様では、固定側ユニット23は、固定部材26のみで構成される。さらに別の態様では、移動部材30の歯部36にロックするロック部材が回転部材22およびギア部材32の代わりに用いられてよい。例えば、ロック部材は、歯部36に係止する係止爪と、軸方向に直交する回転軸部とを有し、回転によってロック状態とアンロック状態とをとるように構成されてよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、振動を減衰する制振装置に関する。
【符号の説明】
【0047】
10 制振装置、 12 開閉体、 12a 取付孔、 20 カバー、 21 制振部、 22 回転部材、 24 ワッシャ、 26 固定部材、 28 粘弾性体、 30 移動部材、 32 ギア部材、 34 軸部、 36 歯部、 38 台座部、 40 周縁凹部、 42 貫通孔、 44 軸部、 46 弾性係止部、 48 フランジ部、 50 凸部、 52 ガイド部、 54 差込凹部、 56 挿入孔、 58 切欠部、 60 内壁部、 62 外壁部、 64 空隙、 66 支持部、 68 内方突出部、 70 多段山部、 72 延在山部、 74 係合部、 76 テーパ部、 78 傾斜部、 80 係止部、 82 柱部、 84 外筒端部。