(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
F21S 43/27 20180101AFI20240717BHJP
F21S 43/14 20180101ALI20240717BHJP
F21S 43/237 20180101ALI20240717BHJP
F21S 43/245 20180101ALI20240717BHJP
F21S 43/249 20180101ALI20240717BHJP
F21V 8/00 20060101ALI20240717BHJP
F21W 103/10 20180101ALN20240717BHJP
F21W 103/20 20180101ALN20240717BHJP
F21W 103/55 20180101ALN20240717BHJP
F21W 103/00 20180101ALN20240717BHJP
F21W 103/35 20180101ALN20240717BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240717BHJP
F21Y 115/30 20160101ALN20240717BHJP
【FI】
F21S43/27
F21S43/14
F21S43/237
F21S43/245
F21S43/249
F21V8/00 360
F21W103:10
F21W103:20
F21W103:55
F21W103:00
F21W103:35
F21Y115:10
F21Y115:30
(21)【出願番号】P 2020115736
(22)【出願日】2020-07-03
【審査請求日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】P 2020080831
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000000136
【氏名又は名称】市光工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松岡 幸利
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0169016(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02317352(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0195342(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0261174(US,A1)
【文献】国際公開第2019/159828(WO,A1)
【文献】特開2020-027690(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 43/27
F21S 43/14
F21S 43/237
F21S 43/245
F21S 43/249
F21V 8/00
F21W 103/10
F21W 103/20
F21W 103/55
F21W 103/00
F21W 103/35
F21Y 115/10
F21Y 115/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源からの光を導光して車両搭載状態における正面方向及び側面方向の少なくとも一方に出射する導光体と、
車両搭載状態における上下方向に分割され、前記導光体が延びる方向に沿って前記導光体に追従した形状を有し、前記導光体を上下方向から挟んだ状態で保持する複数の保持部材と
を備え
、
複数の前記保持部材は、前記導光体の背面側に突出する突出部をそれぞれ有し、
複数の前記保持部材の前記突出部同士を上下方向に一体に連結する連結部材を更に備える
車両用灯具。
【請求項2】
光源と、
前記光源からの光を導光して車両搭載状態における正面方向及び側面方向の少なくとも一方に出射する導光体と、
車両搭載状態における上下方向に分割され、前記導光体が延びる方向に沿って前記導光体に追従した形状を有し、前記導光体を上下方向から挟んだ状態で保持する複数の保持部材と
を備え、
前記導光体は、上下方向に複数配置され、
複数の前記保持部材は、上下方向について2つの前記導光体の間に配置される前記保持部材が、一つで上側の前記導光体及び下側の前記導光体の両方を保持する
車両用灯具。
【請求項3】
前記導光体は、車両搭載状態における左右方向に延びた形状の基部と、前記基部から前記正面方向及び背面方向の少なくとも一方に分岐する分岐部とを有し、
前記保持部材は、前記分岐部からの光を遮光する遮光部を有する
請求項1
又は請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記分岐部は、前記基部から前記背面方向に分岐し、
前記遮光部は、前記基部の背面側に配置される
請求項
3に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記光源は、前記分岐部に前記光を入射可能な位置に配置され、
前記基部は、前記光源からの光を入射する基部側入射面を有し、
前記分岐部は、前記光源からの光を入射する分岐部側入射面を有し、前記基部との接続部分において、前記分岐部側入射面に入射した光が前記基部に合流する
請求項
3又は請求項
4に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記光源は、前記基部に前記光を入射可能な位置に配置され、
前記基部は、前記光源からの光を入射する基部側入射面を有し、
前記分岐部は、前記基部との接続部分において、前記基部側入射面から前記基部に入射された前記光を分岐する
請求項
3又は請求項
4に記載の車両用灯具。
【請求項7】
前記保持部材は、前記分岐部に沿った壁部を有し、
前記遮光部は、前記壁部に設けられる
請求項
3から請求項
6のいずれか一項に記載の車両用灯具。
【請求項8】
複数の前記保持部材の背面側に配置され、それぞれの前記突出部に背面側から連結される補強部材を更に備える
請求項
1に記載の車両用灯具。
【請求項9】
前記光源を支持する基板を更に備え、
前記基板は、前記補強部材として用いられる
請求項8に記載の車両用灯具。
【請求項10】
複数の前記保持部材は、前記導光体の正面側に突出して前記導光体の一部を覆い前記導光体から出射される前記光を制御するカバー部を有する
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
光源と、光源の光を導光して出射する導光体と、光源及び導光体を保持する保持部材とを有する車両用灯具が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の車両用灯具では、上下に複数並んだ状態で設けられた導光体を1つの保持部材に保持する構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の保持部材において、複数の導光体の位置を高精度に規制しようとする場合、それぞれの導光体の形状に対して高い追従性を有する形状となるように保持部材を形成することが求められる。近年では、導光体の形状が複雑になる場合があり、導光体の形状に対して高い追従性を有する保持部材を形成することが困難となる場合がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、導光体の高精度な位置規制を容易に実現可能な車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車両用灯具は、光源と、前記光源からの光を導光して車両搭載状態における正面方向及び側面方向の少なくとも一方に出射する導光体と、車両搭載状態における上下方向に分割され、前記導光体が延びる方向に沿って前記導光体に追従した形状を有し、前記導光体を上下方向から挟んだ状態で保持する複数の保持部材とを備える。
【0007】
また、前記導光体は、車両搭載状態における左右方向に延びた形状の基部と、前記基部から前記正面方向及び背面方向の少なくとも一方に分岐する分岐部とを有し、前記保持部材は、前記分岐部からの光を遮光する遮光部を有してもよい。
【0008】
また、前記分岐部は、前記基部から前記背面方向に分岐し、前記遮光部は、前記基部の背面側に配置されてもよい。
【0009】
また、前記光源は、前記分岐部に前記光を入射可能な位置に配置され、前記基部は、前記光源からの光を入射する基部側入射面を有し、前記分岐部は、前記光源からの光を入射する分岐部側入射面を有し、前記基部との接続部分において、前記分岐部側入射面に入射した光が前記基部に合流してもよい。
【0010】
また、前記光源は、前記基部に前記光を入射可能な位置に配置され、前記基部は、前記光源からの光を入射する基部側入射面を有し、前記分岐部は、前記基部との接続部分において、前記基部側入射面から前記基部に入射された前記光を分岐してもよい。
【0011】
また、前記保持部材は、前記分岐部に沿った壁部を有し、前記遮光部は、前記壁部に設けられてもよい。
【0012】
また、複数の前記保持部材は、前記導光体の背面側に突出する突出部をそれぞれ有し、複数の前記保持部材の前記突出部同士を上下方向に一体に連結する連結部材を更に備えてもよい。
【0013】
また、複数の前記保持部材の背面側に配置され、それぞれの前記突出部に背面側から連結される補強部材を更に備えてもよい。
【0014】
また、前記光源を支持する基板を更に備え、前記基板は、前記補強部材として用いられてもよい。
【0015】
また、複数の前記保持部材は、前記導光体の正面側に突出して前記導光体の一部を覆い前記導光体から出射される前記光を制御するカバー部を有してもよい。
【0016】
また、前記導光体は、上下方向に複数配置され、複数の前記保持部材は、上下方向について2つの前記導光体の間に配置される前記保持部材が、一つで上側の前記導光体及び下側の前記導光体の両方を保持してもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、導光体の高精度な位置規制を容易に実現可能な車両用灯具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る車両用灯具の一例を示す正面図である。
【
図2】
図2は、本実施形態に係る車両用灯具の一例を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、本実施形態に係る車両用灯具の一例を示す分解斜視図である。
【
図4】
図4は、光源と導光体との位置関係の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、本実施形態に係る車両用灯具の一例を示す上面図である。
【
図6】
図6は、本実施形態に係る車両用灯具の一例を示す底面図である。
【
図7】
図7は、保持部材の一例を示す上面図である。
【
図8】
図8は、保持部材の一例を示す上面図である。
【
図11】
図11は、導光体を装着した状態の保持部材の一部を拡大して示す図である。
【
図12】
図12は、車両用灯具の他の例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る車両用灯具の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0020】
以下の説明においては、車両が水平面と平行な地面に配置されることとし、運転室に搭乗した運転者を基準として、前、後、上、下、左、及び右という用語を用いて各部の位置関係について説明する。前後、上下、左右の各方向は、車両用灯具が車両に搭載された車両搭載状態における方向であって、運転席から車両の進行方向を見た場合における方向を示す。なお、本実施形態では、上下方向は鉛直方向に平行であり、前後方向及び左右方向は水平方向に平行であるとする。
【0021】
図1は、本実施形態に係る車両用灯具100の一例を示す正面図である。
図2は、本実施形態に係る車両用灯具100の一例を示す斜視図である。
図2では、車両用灯具100を正面上方から見た状態を示している。
図3は、本実施形態に係る車両用灯具100の一例を示す分解斜視図である。
【0022】
図1から
図3に示す車両用灯具100は、例えばクリアランスランプ、ターンシグナルランプ、デイタイムランニングランプ、テールランプ、ストップランプ等が挙げられる。本実施形態において、車両用灯具100は、例えば車両の前部の右側に搭載される場合を例に挙げて説明する。したがって、以下では、前方が正面方向、後方が背面方向となる。また、左方が車両内側、右方が車両外側となる。なお、車両の前部の左側、車両の側部又は後部に配置される場合、方向以外については同様の説明が可能である。車両用灯具100は、不図示の灯室内に収容される。車両用灯具100は、光源10と、導光体20と、保持部材30とを備える。
【0023】
[光源]
光源10は、本実施形態において、例えばLED等の半導体型光源、レーザ光源等が用いられる。光源10は、光を出射する発光面を有する。
図4は、光源10と導光体20との位置関係の一例を示す図である。
図4では、光源10及び導光体20以外の構成については、省略している。
図4に示すように、光源10は、後述する導光体20の入射面25に対向して配置される。光源10は、1つの導光体20に対して例えば複数設けられる。光源10は、1つの導光体20に対して1つであってもよい。光源10は、不図示の基板に支持される。
【0024】
[導光体]
導光体20は、光源10からの光を導光して正面方向又は側面方向に出射する。本実施形態において、導光体20は、上下方向に複数設けられる。各導光体20は、左右方向に沿って延びた形状を有する。各導光体20は、湾曲した形状を有するが、これに限定されず、直線状であってもよい。
【0025】
複数の導光体20を区別する場合、それぞれ導光体21、22、23と表記する。導光体21は、上下方向の最も下の位置に配置される。導光体22は、導光体21の1つ上の位置に配置される。導光体22は、長手方向の寸法が導光体21よりも長い。導光体23は、導光体21の1つ上であって、上下方向の最も上の位置に配置される。導光体23は、導光体21及び導光体22よりも長手方向の寸法が長い。
【0026】
各導光体20は、基部20A及び分岐部20Bを有する。本実施形態において、基部20Aは、例えば断面形状が略円形の棒状である。分岐部20Bは、基部20Aから背面側に分岐して設けられる。分岐部20Bは、基部20Aの延びる方向において、例えば複数個所に設けられる。
【0027】
導光体20は、入射面25と、反射面26と、出射面27とを有する。入射面25は、基部20Aの一方の端部(基部側入射面)と、分岐部20Bの各先端部(分岐部側入射面)とに形成される。入射面25は、光源10の発光面に対向して配置される。入射面25は、光源10からの光が入射する面である。反射面26は、基部20Aの背面側に設けられる。反射面26は、基部20A内を導光される光を正面側に内面反射する。出射面27は、基部20Aの正面側に設けられる。出射面27は、入射面25から入射して反射面26で内面反射された光を正面方向に出射する。
【0028】
[保持部材]
保持部材30は、導光体20を保持する。保持部材30は、上下方向に分割された状態で設けられる。保持部材30は、導光体20が延びる左右方向に沿って当該導光体20に追従した形状を有する。保持部材30は、複数の導光体20を上下方向に挟んだ状態で一体に保持する。
【0029】
複数の保持部材30を区別する場合、それぞれ保持部材31、32、33、34と表記する。保持部材31、32、33、34は、上下方向の下から順に配置される。保持部材31は、4つの保持部材30のうち最も下の位置に配置される。保持部材32は、上下方向について保持部材31と保持部材33との間に配置される。保持部材33は、上下方向について保持部材32と保持部材34との間に配置される。保持部材34は、4つの保持部材30のうち上下方向の最も上の位置に配置される。
【0030】
保持部材31及び保持部材32は、導光体21を上下方向に挟んだ状態で保持する。保持部材32及び保持部材33は、導光体22を上下方向に挟んだ状態で保持する。保持部材33及び保持部材34は、導光体23を上下方向に挟んだ状態で保持する。4つの保持部材30のうち、保持部材32は、導光体21及び導光体22の両方を保持する。保持部材33は、導光体22及び導光体23の両方を保持する。このように、上下方向について2つの導光体21、22の間に配置される保持部材32は、一つで上側の導光体22及び下側の導光体21の両方を保持する。また、上下方向について2つの導光体22、23の間に配置される保持部材33は、一つで上側の導光体23及び下側の導光体22の両方を保持する。
【0031】
図5は、本実施形態に係る車両用灯具100の一例を示す上面図である。
図5は、保持部材34の上面の構成を示している。
図6は、本実施形態に係る車両用灯具100の一例を示す底面図である。
図6は、保持部材31の底面と、保持部材32、33の底面の一部とを示している。
図7は、保持部材31の一例を示す上面図である。
図8は、保持部材32、33の一例を示す上面図である。
図9は、
図5におけるA-A断面矢視図である。
図10は、
図5におけるB-B断面矢視図である。
図11は、導光体21、22、23を装着した状態の保持部材31、32、33の一部を拡大して示す図である。
【0032】
保持部材31は、下部支持部31aと、背部支持部31bと、背面側突出部31cとを有する。下部支持部31aは、導光体21の下部を支持する。背部支持部31bは、下部支持部31aの背面側の端部から上方に折れ曲がる部分である。背部支持部31bは、導光体21の背部を支持する。背面側突出部31cは、背部支持部31bの上端から背面側に向けて突出する。背面側突出部31cは、板状部31dと、リブ部31eと、ネジ部材挿入部31fと、収容部31gとを有する。
【0033】
板状部31dは、水平面に略平行に配置される。リブ部31eは、板状部31dの下部に配置される。リブ部31eは、水平面に略垂直に配置され、板状部31dを補強する。ネジ部材挿入部31fは、複数の保持部材30を連結する後述するネジ部材を挿入する。収容部31g(
図7、
図11参照)は、板状部31dの一部に凹状に設けられ、導光体21の分岐部21Bを収容する。板状部31dのうち収容部31gの側壁31hは、分岐部21Bから放出される光又は分岐部21Bと基部21Aとの接続部分から放出される光を遮光する遮光部として機能する。
【0034】
保持部材32は、上下支持部32aと、背部支持部32bと、背面側突出部32cとを有する。上下支持部32aは、下面において導光体21の上部を支持する。また、上下支持部32aは、上面において導光体22の下部を支持する。上下支持部32aは、下面にカバー部32kを有する。カバー部32kは、上下支持部32aの下面から下方に突出する。カバー部32kは、導光体21の正面側に突出し、正面視において導光体21の上部を覆うように設けられる。カバー部32kは、正面視において導光体21の上部を覆うことにより、導光体21から出射される光のうち上部に向けて出射される一部の光を遮光する。これにより、導光体21から出射される光を制御する。カバー部32kは、上下支持部32aの延びる方向に沿って設けられる。
【0035】
背部支持部32bは、上下支持部32aの背面側の端部から上方に折れ曲がる部分である。背部支持部32bは、導光体22の背部を支持する。背面側突出部32cは、背部支持部32bの上端から背面側に向けて突出する。背面側突出部32cは、板状部32dと、リブ部32eと、挿通穴32fと、収容部32gとを有する。
【0036】
板状部32dは、水平面に略平行に配置される。リブ部32eは、板状部32dの下部に配置される。リブ部32eは、水平面に略垂直に配置され、板状部32dを補強する。挿通穴32fは、保持部材31のネジ部材挿入部31fを下側から上側に挿通させる。挿通穴32fは、板状部32dの一部に設けられる円形状の凹部32iの底部に配置される。
【0037】
収容部32g(
図8、
図11参照)は、板状部32dの一部に凹状に設けられ、導光体22の分岐部22Bを収容する。板状部32dのうち収容部32gの側壁部32hは、分岐部22Bから放出される光又は分岐部22Bと基部22Aとの接続部分から放出される光を遮光する遮光部として機能する。
【0038】
保持部材33は、上下支持部33aと、背部支持部33bと、背面側突出部33cとを有する。上下支持部33aは、下面において導光体22の上部を支持する。また、上下支持部33aは、上面において導光体23の下部を支持する。上下支持部33aは、下面にカバー部33kを有する。カバー部33kは、上下支持部33aの下面から下方に突出する。カバー部33kは、導光体22の正面側に突出し、正面視において導光体22の上部を覆うように設けられる。カバー部33kは、正面視において導光体22の上部を覆うことにより、導光体22から出射される光のうち上部に向けて出射される一部の光を遮光する。これにより、導光体22から出射される光を制御する。カバー部33kは、上下支持部33aの延びる方向に沿って設けられる。
【0039】
背部支持部33bは、上下支持部33aの背面側の端部から上方に折れ曲がる部分である。背部支持部33bは、導光体23の背部を支持する。背面側突出部33cは、背部支持部33bの上端から背面側に向けて突出する。背面側突出部33cは、板状部33dと、リブ部33eと、挿通穴33fと、収容部33gとを有する。
【0040】
板状部33dは、水平面に略平行に配置される。リブ部33eは、板状部33dの下部に配置される。リブ部33eは、水平面に略垂直に配置され、板状部33dを補強する。挿通穴33fは、保持部材31のネジ部材挿入部31fを下側から上側に挿通させる。挿通穴33fは、板状部33dの一部に設けられる円形状の凹部33iの底部に配置される。保持部材33は、当該凹部33iが保持部材32の凹部32iに挿入された状態で装着される。挿通穴33fは、上方視において、保持部材32の挿通穴32fと重なる位置に配置される。
【0041】
収容部33g(
図8、
図11参照)は、板状部33dの一部に凹状に設けられ、導光体23の分岐部23Bを収容する。板状部33dのうち収容部33gの側壁部33hは、分岐部23Bから放出される光又は分岐部23Bと基部23Aとの接続部分から放出される光を遮光する遮光部として機能する。
【0042】
保持部材34は、上部支持部34aと、背面側突出部34cとを有する。上部支持部34aは、導光体23の上部を支持する。上部支持部34aは、下面にカバー部34kを有する。カバー部34kは、上部支持部34aの下面から下方に突出する。カバー部34kは、導光体23の正面側に突出し、正面視において導光体23の上部を覆うように設けられる。カバー部34kは、正面視において導光体23の上部を覆うことにより、導光体23から出射される光のうち上部に向けて出射される一部の光を遮光する。これにより、導光体23から出射される光を制御する。カバー部34kは、上部支持部34aの延びる方向に沿って設けられる。
【0043】
背面側突出部34cは、上部支持部34aから背面側に向けて突出する。背面側突出部34cは、板状部34dと、ネジ穴34fと、リブ部34eとを有する。
【0044】
板状部34dは、上部支持部34aから背面側に延びた状態で設けられる。ネジ穴34fは、板状部34dを貫通して設けられ、ネジ部材51を挿入可能である。ネジ穴34fは、板状部34dの一部に設けられる円形状の凹部34iの底部に配置される。保持部材34は、当該凹部34iが保持部材33の凹部33iに挿入された状態で装着される。ネジ穴34fは、上下方向視で上記のネジ部材挿入部31f及び挿通穴32f、33fに重なる位置に配置される。ネジ部材51は、ネジ穴34fを貫通し、ネジ部材挿入部31fに挿入され、締結される。ネジ部材51が締結されることにより、保持部材31と保持部材34とが固定される。保持部材32、33は、保持部材31と保持部材34とで挟まれた状態で固定される。なお、ネジ部材挿入部31f、挿通穴32f、33f、ネジ穴34fについては、例えば複数個所に設けることができる。
【0045】
また、
図3に示すように、4つの保持部材30(31、32、33、34)の背面側には、補強部材40が取り付けられる。補強部材40は、第1基板41と、第2基板42とを含む。第1基板41は、4つの保持部材30の背面のうち車両外側(右側)にネジ部材52によって取り付けられる。第2基板42は、4つの保持部材30の背面のうち車両内側(左側)にネジ部材53によって取り付けられる。
【0046】
図9には、第2基板42が4つの保持部材30の背面に取り付けられた状態が示されている。
図9に示すように、第2基板42は、保持部材31、32、33に対して、それぞれ固定部31j、32j、33jを介して固定される。固定された状態の図示を省略するが、第1基板41についても同様に、保持部材31、32、33に対して固定部を介して固定される構成とすることができる。第1基板41及び第2基板42の固定部分の構成については、互いに異なる構成としてもよい。
【0047】
第1基板41は、例えば基部20Aのうち車両外側の端部に形成される入射面25に対向する光源10を支持する基板として用いることができる。第2基板42は、例えば分岐部20Bの先端部に形成される入射面25に対向する光源10を支持する基板として用いることができる。
【0048】
また、上記説明では省略したが、
図3に示すように、保持部材31に他のネジ部材挿入部31mを配置し、保持部材32に挿通穴32mを配置し、保持部材33に挿通穴33mを配置し、保持部材34にネジ穴34mを配置することができる。これにより、保持部材31、32、33、34の間を確実に連結することができる。また、上記のネジ部材挿入部31fと当該ネジ部材挿入部31mとを、それぞれ挿通穴32f、32m、挿通穴33f、33m、ネジ穴34f、34mに挿入することにより、保持部材31と保持部材32、33、34との間で位置決めを行うことができる。また、保持部材32にネジ部材挿入部32nを配置し、保持部材33に挿通穴33nを配置し、保持部材34にネジ穴34nを配置することができる。これにより、保持部材32、33、34のうち保持部材31よりも車両外側に延びる部分同士を確実に連結することができる。
【0049】
上記のように構成された車両用灯具100を組み立てる場合、まず、複数の導光体20と、複数の保持部材30とを金型成型により形成する。複数の保持部材30は、上下に分割された構成であるため、一部材の構成に比べて容易に、保持部材30に追従した形状となるように形成することができる。
【0050】
複数の導光体20及び複数の保持部材30を形成した後、導光体20を対応する保持部材30に装着する。本実施形態では、導光体21を保持部材31に装着する。例えば、導光体21については、基部21Aの下部が保持部材31の下部支持部31aに支持され、基部21Aの背部が保持部材31の背部支持部31bに支持され、分岐部21Bが収容部31gに収容されるように装着する。同様に、導光体22、23については、基部22A、23Aの下部が保持部材32、23の上下支持部32a、33aに支持され、基部22A、23Aの背部が保持部材32、23の背部支持部32b、33bに支持され、分岐部22B、23Bが収容部32g、33gに収容されるように装着する。
【0051】
導光体20を保持部材30に装着した後、保持部材30同士を組み合わせる。保持部材31の上部に保持部材32を連結する場合、例えば保持部材31のネジ部材挿入部31f、31mを保持部材32の挿通穴32f、32mに挿入することにより、保持部材31、32の間で位置決めを行うことができる。保持部材31の上部に保持部材32を組み付けることにより、導光体21の上部がカバー部32kで覆われた状態となる。
【0052】
同様に、保持部材32の上部に保持部材33を連結する場合、上記保持部材31のネジ部材挿入部31f、31mを保持部材33の挿通穴33f、33mに挿入することにより、保持部材31、33の間で位置決めを行うことができる。保持部材32の上部に保持部材33を組み付けることにより、導光体22の上部がカバー部33kで覆われた状態となる。
【0053】
また、保持部材33の上部に保持部材34を連結する場合、上記保持部材31のネジ部材挿入部31fと、保持部材32のネジ部材挿入部32nとを保持部材34のネジ穴34f、34nに挿入することにより、保持部材31、34の間で位置決めを行うことができる。保持部材33の上部に保持部材34を組み付けることにより、導光体23の上部がカバー部34kで覆われた状態となる。
【0054】
保持部材30同士を組み立てた後、ネジ部材挿入部31f、31m、32nにネジ部材51、54、55を締結することにより、保持部材30同士が連結される。
【0055】
以上のように、本実施形態に係る車両用灯具100は、光源10と、光源10からの光を導光して車両搭載状態における正面方向及び側面方向の少なくとも一方に出射する導光体20と、車両搭載状態における上下方向に分割され、導光体20が延びる方向に沿って導光体20に追従した形状を有し、導光体20を上下方向から挟んだ状態で保持する複数の保持部材30とを備える。
【0056】
本実施形態によれば、上下方向に分割された複数の保持部材30により導光体20を上下方向から挟んだ状態で保持する構成であるため、一部材である構成に比べて、導光体20の形状に対して高い追従性を有する保持部材30を容易に形成することができる。当該複数の保持部材30によって導光体20を保持することで、導光体20の位置を高精度に規制することができる。これにより、導光体20の高精度な位置規制が容易に実現可能となる。また、保持部材30が導光体20の位置を高精度に規制することが可能となるため、例えば導光体20側に位置規制のための構成等を設けなくても済む。このため、導光体20の配光効率の低下を抑制できる。
【0057】
本実施形態に係る車両用灯具100において、導光体20は、車両搭載状態における左右方向に延びた形状の基部20Aと、基部20Aから正面方向及び背面方向の少なくとも一方に分岐する分岐部20Bとを有し、保持部材30は、分岐部20Bからの光を遮光する遮光部(側壁31h、32h、33h)を有する。この構成によれば、分岐部20Bが正面方向及び背面側のいずれに配置される場合でも、分岐部20Bからの光を確実に遮光可能となる。
【0058】
本実施形態に係る車両用灯具100において、分岐部20Bは、基部20Aから背面方向に分岐し、遮光部(側壁31h、32h、33h)は、基部20Aの背面側に配置される。この構成によれば、導光体20の背面側に遮光部が配置されるため、遮光部の形状が設定しやすくなる。
【0059】
本実施形態に係る車両用灯具100において、保持部材30は、分岐部20Bに沿った壁部として側壁31h、32h、33hを有し、遮光部は、側壁31h、32h、33hに設けられる。この構成によれば、基部20Aに対して背面側に延びる分岐部20B側壁31h、32h、33hに遮光部の機能を持たせることで、限られたスペースを効率的に利用して遮光部を設けることができる。なお、例えば上記のリブ部31e、32e、33eを分岐部20Bに沿った構成とした場合、当該リブ部31e、32e、33eを分岐部20Bに沿った壁部としてもよい。この場合、リブ部31e、32e、33eにより、限られたスペースを効率的に利用して遮光部を設けることができる。
【0060】
本実施形態に係る車両用灯具100において、光源10は、分岐部20Bに光を入射可能な位置に配置され、基部20Aは、光源10からの光を入射する入射面25(分岐部側入射面)を有し、分岐部20Bは、光源10からの光を入射する入射面25(分岐部側入射面)を有し、基部20Aとの接続部分において、入射面25(分岐部側入射面)に入射した光が基部20Aに合流する。このように、光源10から基部20A及び分岐部20Bに入射した光が基部20Aに合流する構成の導光体20の位置を、高精度に規制することができる。
【0061】
本実施形態に係る車両用灯具100において、複数の保持部材30は、導光体20の背面側に突出する背面側突出部31c、32c、33c、34cをそれぞれ有し、複数の保持部材30の背面側突出部31c、32c、33c、34c同士を上下方向に一体に連結するネジ部材51を更に備える。この構成によれば、導光体20の背面側で複数の保持部材30同士を上下方向に連結することができるため、正面視において連結部分を目立ちにくくすることができる。
【0062】
本実施形態に係る車両用灯具100において、複数の保持部材30の背面側に配置され、それぞれの背面側突出部31c、32c、33cに背面側から連結される補強部材40を更に備える。この構成によれば、背面側突出部31c、32c、33cを補強部材40によって補強することができるため、車両用灯具100の剛性を向上させることができる。
【0063】
本実施形態に係る車両用灯具100において、光源10を支持する第1基板41、第2基板42を更に備え、第1基板41、第2基板42は、補強部材40として用いられる。この構成によれば、光源10を支持する第1基板41、第2基板42を補強部材40として用いることにより、限られたスペースを効率的に利用して車両用灯具100の剛性を向上させることができる。
【0064】
本実施形態に係る車両用灯具100において、複数の保持部材30は、導光体20の正面側に突出して導光体20の一部を覆い導光体20から出射される光を制御するカバー部32k、33k、34kを有する。この構成によれば、複数の保持部材30を組み付けることにより、導光体20から出射される光を制御することができるため、当該複数の保持部材30の前方に他のカバー部材を設けなくても済む。これにより、車両用灯具100のコンパクト化を図ることができる。
【0065】
本実施形態に係る車両用灯具100において、導光体20は、上下方向に複数配置され、複数の保持部材30は、上下方向について2つの導光体20の間に配置される保持部材30が、一つで上側の導光体20及び下側の導光体20の両方を保持する。導光体20が複数設けられる場合、保持部材を一部材で構成しようとすると、各導光体20の形状に追従させることが一層困難となる。これに対して、上記構成によれば、複数の導光体20が設けられる場合、当該導光体20の上下方向から保持部材30で挟むように保持し、一つの保持部材30で上下の導光体20の保持に寄与することができる。これにより、複数の導光体20に追従した形状を有する保持部材30を容易に形成しつつ、導光体20を効率的に保持することができる。
【0066】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記構成では、複数の導光体20(21、22、23)を複数の保持部材30(31、32、33、34)で保持する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、1つの導光体20を複数(例えば、2つ)の保持部材30で上下から保持する構成であってもよい。
【0067】
また、上記実施形態では、光源10が基部20A及び分岐部20Bの両方に光を入射可能な位置に配置され、基部20Aには光源10からの光を入射する入射面25(基部側入射面)が設けられ、分岐部20Bには光源10からの光を入射する入射面25(分岐部側入射面)が設けられた構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、光源10は、基部20Aに光を入射可能な位置に配置され、基部20Aは、光源10からの光を入射する入射面25(基部側入射面)を有し、分岐部20Bは、基部20Aとの接続部分において、入射面25(基部側入射面)から基部20Aに入射された光を分岐する構成であってもよい。この構成により、基部20Aに入射した光が分岐部20Bに分岐する構成の導光体の位置を、高精度に規制することができる。
【0068】
図12は、車両用灯具の他の例を模式的に示す図である。
図12に示すように、車両用灯具200は、光源110と、導光体120と、保持部材130とを備える。光源110は、上記実施形態における光源10と同様の構成である。導光体120は、基部120Aと、分岐部120B、120Cとを有する。基部120Aは、光源110からの光が入射する入射面(基部側入射面)125を有する。基部120Aは、入射面125から入射した光を導光する。分岐部120B、120Cは、基部120Aから分岐し、当該基部120Aからの光がそれぞれ供給される。分岐部120B、120Cは、基部120Aとの接続部分120Dにおいて、入射面125から基部120Aに入射された光を分岐する。分岐部120B、120Cは、基部120Aから供給された光を車両前方に出射する。
【0069】
保持部材130は、導光体120を保持する。保持部材130は、上記実施形態と同様、上下方向に分割された状態で設けられ、導光体120が延びる左右方向に沿って当該導光体120に追従した形状を有する。保持部材130は、導光体120を上下方向に挟んだ状態で一体に保持する。
【0070】
保持部材130は、導光体120の一部を遮蔽する基部側遮蔽部130pと、上側遮蔽部130qと、上下遮蔽部130rとを有する。基部側遮蔽部130pは、導光体120のうち基部120Aと、接続部分120Dとを遮蔽する。基部側遮蔽部130pは、接続部分120Dを遮蔽するため、例えば接続部分120Dにおいて点光りが生じても、当該点光りが外部から視認されないようにすることができる。上側遮蔽部130qは、2つの分岐部120B、120Cのうち、上側に配置される分岐部120Bを遮蔽し、下側に配置される分岐部120Cについては遮蔽しないように設けられる。上下遮蔽部130rは、2つの分岐部120B、120Cの両方を遮蔽する。上側遮蔽部130q及び上下遮蔽部130rは、それぞれ導光体120の上側に配置される保持部材130から帯状に下方に延びた状態で設けられる。
【0071】
図13は、
図12におけるC-C断面に沿った構成を模式的に示す図である。上記実施形態と同様、導光体120及び保持部材130は、上下方向に複数配置される。複数の保持部材130のうち、最も下側の保持部材131は、下側支持部131aと、上側支持部131bとを有する。下側支持部131aは、導光体の下側の分岐部121Cを支持する。上側支持部131bは、導光体の上側の分岐部121Bを支持する。同様に、保持部材131の1つ上の保持部材132は、分岐部122Cを保持する下側保持部132aと、分岐部122Bを保持する上側保持部132bを有する。保持部材132の1つ上の保持部材133についても同様の構成を有する。
【0072】
図14は、
図12におけるD-D断面に沿った構成を模式的に示す図である。
図14は、上側遮蔽部130qが設けられた部分の断面構成を示している。
図14に示すように、上側遮蔽部130q(132q、133q)は、それぞれ保持部材132、133の下側支持部132a、133aから下方に延びており、自身が保持する導光体の1つ下側の導光体の分岐部121B、122Bの前方に配置される。この構成により、上側遮蔽部132q、133qは、1つ下側の保持部材131、132によって保持される導光体の分岐部121B、122Bを遮蔽する。
【0073】
図15は、
図12におけるE-E断面に沿った構成を模式的に示す図である。
図15は、上下遮蔽部130rが設けられた部分の断面構成を示している。
図15に示すように、上下遮蔽部130r(132r、133r)は、それぞれ保持部材132、133の下側支持部132a、133aから下方に延びており、自身が保持する導光体の1つ下側の導光体の分岐部121B、122B及び分岐部121C、122Cの前方に配置される。この構成により、上側遮蔽部132q、133qは、1つ下側の保持部材131、132によって保持される導光体の分岐部121B、122B及び分岐部121C、122Cの両方を遮蔽する。また、各上下遮蔽部130r(132r、133r)が設けられる箇所には、上記の上側遮蔽部130qが設けられる。この場合、上側遮蔽部130qは、上下遮蔽部130rの背面側(後方)に配置される。上側遮蔽部130qは、外部から車両用灯具200を見た場合に、上下遮蔽部130rに隠れて視認されない状態で配置することが可能である。
【0074】
また、各上下遮蔽部130r(132r、133r)が設けられる箇所には、位置決め部130s(132s、133s)、130t(131t、132t)を配置することができる。位置決め部130sは、上側遮蔽部130qとした側遮蔽部130rとを連結するように前後方向に配置される。位置決め部130tは、下側支持部131a、132aから上方に突出して配置される。位置決め部130s、130tは、例えば分岐部121C、122C等の位置決め及び保持に用いることができる。位置決め部130s、130tは、車両用灯具200を外部から見た場合、上下遮蔽部130rに隠れて見えない状態となる。このため、外部から見えない位置で分岐部121C、122C等の位置決め及び保持を確実に行うことができる。
【0075】
図12から
図15に示す構成では、導光体120の2つの分岐部120B、120Cのうち、上下方向の下側の分岐部120Cを遮蔽する構成として、上下遮蔽部130rが設けられた構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、分岐部120Cのみを遮蔽するように、例えば下側支持部(131a、132a等)から上部に突出した構成の遮蔽部が設けられてもよい。この場合、当該遮蔽部が下側の分岐部120Cを位置決め可能な構成であってもよい。
【符号の説明】
【0076】
10…光源、20,21,22,23,120…導光体、20A,21A,22A,23A…基部、20B,21B,22B,23B,120B,120C,121B,121C,122B,122C,123B,123C…分岐部、25…入射面、26…反射面、27…出射面、30,31,32,33,34,130,131,132,133…保持部材、31a…下部支持部、31b,32b,33b…背部支持部、31c,32c,33c,34c…背面側突出部、31d,32d,33d,34d…板状部、31e,32e,33e,34e…リブ部、31f,31m,32n…ネジ部材挿入部、31g,32g,33g…収容部、31h,32h,33h…側壁、31j,32j,33j…固定部、32a,33a…上下支持部、32f,32m,33f,33m,33n…挿通穴、32h,33h…側壁部、32i,33i,34i…凹部、32k,33k,34k…カバー部、33a…下支持部、34f,34m,34n…ネジ穴、34a…上部支持部、40…補強部材、41…第1基板、42…第2基板、51,52,54,55…ネジ部材、100,200…車両用灯具、120D…接続部分、125…入射面、130p…基部側遮蔽部、130q,132q,133q…上側遮蔽部、130r,132r,133r…上下遮蔽部、130s,130t,132s,132t,133s,133t…位置決め部