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特許7521452棚在庫管理システム、棚在庫管理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】棚在庫管理システム、棚在庫管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20240717BHJP
【FI】
G06Q10/087
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021025028
(22)【出願日】2021-02-19
(65)【公開番号】P2022127089
(43)【公開日】2022-08-31
【審査請求日】2023-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】中本 圭昭
(72)【発明者】
【氏名】糸澤 祐太
(72)【発明者】
【氏名】古村 博隆
(72)【発明者】
【氏名】高木 裕太郎
(72)【発明者】
【氏名】太田 順也
(72)【発明者】
【氏名】岩本 国大
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-228080(JP,A)
【文献】国際公開第2018/159269(WO,A1)
【文献】特開2006-188322(JP,A)
【文献】特開2020-120914(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -G06Q 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが識別された複数の収納箱を備え、家屋内に設置される棚と、
前記棚の列ごとに設けられ、前記複数の収納箱の質量変化を検出する第1のセンサと、
前記複数の収納箱のそれぞれが前記棚から引き出されたことを検出する第2のセンサと、
前記棚から物品を取り出したユーザを判定するユーザ判定手段と、
前記第1及び第2のセンサによる検出結果に基づいて、前記棚に収納された物品の在庫状況を管理する管理部と、
前記棚に収納された物品に関する情報をユーザに通知するための端末と、を備え、
前記管理部は、
前記複数の収納箱のそれぞれに収納されている各物品の識別情報及び質量を記憶しておき、
前記第2のセンサによる検出結果に基づいていずれの収納箱から当該物品が取り出されたかを判定すると共に、前記第1のセンサによって検出された質量変化と記憶しておいた前記各物品の質量とに基づいて取り出された物品を判定し、前記在庫状況を更新し、
前記ユーザ判定手段によって判定されたユーザごとに、前記棚に収納された前記物品のうち消費量が健康に影響する健康関連品ごとの取り出し量を取り出し時期と共に記憶してお
前記端末に対して、前記健康関連品ごとの取り出し量を出力可能である、
棚在庫管理システム。
【請求項2】
前記管理部は、ユーザが前記健康関連品を取り出した際、所定の期間における当該健康関連品の前記取り出し量が、健康管理上の基準量を超える場合、健康管理上の注意喚起を促す注意喚起情報を前記端末に出力する、
請求項1に記載の棚在庫管理システム。
【請求項3】
前記管理部は、ユーザが前記健康関連品を取り出した際、取り出した当該健康関連品を実際に消費する人を問い合わせる質問情報を前記端末に出力する、
請求項1又は2に記載の棚在庫管理システム。
【請求項4】
前記棚には、前記複数の収納箱のそれぞれをロックするロック機構が設けられており、
前記複数の収納箱のそれぞれは、物品が収納されている間はロックされており、物品を出し入れする際にロックが解除され、
前記第2のセンサは、前記複数の収納箱のそれぞれにおいてロックが解除されたことを検出する、
請求項に記載の棚在庫管理システム。
【請求項5】
それぞれが識別された複数の収納箱を備え、家屋内に設置される棚において、
前記棚の列ごとに設けられた第1のセンサによって、前記複数の収納箱の質量変化を検出し、
第2のセンサによって、前記複数の収納箱のそれぞれが前記棚から引き出されたことを検出し、
前記第1及び第2のセンサによる検出結果に基づいて、前記複数の収納箱のそれぞれに収納された物品の在庫状況を、コンピュータを用いて管理する棚在庫管理方法であって、
前記コンピュータは、
前記複数の収納箱のそれぞれに収納されている各物品の識別情報及び質量を記憶しておき、
前記第2のセンサによる検出結果に基づいていずれの収納箱から当該物品が取り出されたかを判定すると共に、前記第1のセンサによって検出された質量変化と記憶しておいた前記各物品の質量とに基づいて取り出された物品を判定し、前記在庫状況を更新し、
前記棚から物品を取り出したユーザを判定するユーザ判定手段によって判定されたユーザごとに、前記棚に収納された前記物品のうち消費量が健康に影響する健康関連品ごとの取り出し量を取り出し時期と共に記憶しておき、
前記棚に収納された物品に関する情報をユーザに通知するための端末に対して、前記健康関連品ごとの取り出し量を出力する、
棚在庫管理方法。
【請求項6】
ユーザが前記健康関連品を取り出した際、所定の期間における当該健康関連品の前記取り出し量が、健康管理上の基準量を超える場合、健康管理上の注意喚起を促す注意喚起情報を前記端末に出力する、
請求項に記載の棚在庫管理方法。
【請求項7】
ユーザが前記健康関連品を取り出した際、取り出した当該健康関連品を実際に消費する人を問い合わせる質問情報を前記端末に出力する、
請求項又はに記載の棚在庫管理方法。
【請求項8】
前記棚には、前記複数の収納箱のそれぞれをロックするロック機構が設けられており、
前記複数の収納箱のそれぞれは、物品が収納されている間はロックされており、物品を出し入れする際にロックが解除され、
前記第2のセンサは、前記複数の収納箱のそれぞれにおいてロックが解除されたことを検出する、
請求項に記載の棚在庫管理方法。
【請求項9】
それぞれが識別された複数の収納箱を備え、家屋内に設置される棚において、
前記棚の列ごとに設けられた第1のセンサによって、前記複数の収納箱の質量変化を検出し、
第2のセンサによって、前記複数の収納箱のそれぞれが前記棚から引き出されたことを検出し、
前記第1及び第2のセンサによる検出結果に基づいて、前記複数の収納箱のそれぞれに収納された物品の在庫状況を、コンピュータを用いて管理するためのプログラムであって、
前記複数の収納箱のそれぞれに収納されている各物品の識別情報及び質量を記憶しておき、
前記第2のセンサによる検出結果に基づいていずれの収納箱から当該物品が取り出されたかを判定すると共に、前記第1のセンサによって検出された質量変化と記憶しておいた前記各物品の質量とに基づいて取り出された物品を判定し、前記在庫状況を更新し、
前記棚から物品を取り出したユーザを判定するユーザ判定手段によって判定されたユーザごとに、前記棚に収納された前記物品のうち消費量が健康に影響する健康関連品ごとの取り出し量を取り出し時期と共に記憶しておき、
前記棚に収納された物品に関する情報をユーザに通知するための端末に対して、前記健康関連品ごとの取り出し量を出力する、処理を前記コンピュータに実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棚在庫管理システム、棚在庫管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザから入力もしくは報告された健康管理情報を取得して記録し、その健康管理情報に基づいて、ユーザに健康管理に関するメッセージを出力する健康管理支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-197584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
食料、飲料、たばこ、サプリメント、医薬品等の消費量が健康に影響する物品(健康関連品と呼ぶ)の家庭内における消費量を、健康管理用のデータとしてデータ化するには、本人が入力する必要があり、手間が掛かるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、健康関連品の消費量を簡易に把握可能な棚在庫管理システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る棚在庫管理システムは、
家屋内に設置される棚と、
前記棚から物品を取り出すことを検出するセンサと、
前記センサによる検出結果に基づいて、前記棚に収納された物品の在庫状況を管理する管理部と、
前記棚に収納された物品に関する情報をユーザに通知するための端末と、を備え、
前記管理部は、
ユーザごとに、前記棚に収納された前記物品のうち消費量が健康に影響する健康関連品ごとの取り出し量を記憶しており、
前記端末に対して、前記健康関連品ごとの取り出し量を出力可能である。
【0007】
また、本発明の一態様に係る棚在庫管理方法は、
家屋内に設置される棚に収納された物品を当該棚から取り出すことをセンサによって検出し、
前記センサによる検出結果に基づいて、前記棚に収納された物品の在庫を、コンピュータを用いて管理する棚在庫管理方法であって、
ユーザごとに、前記棚に収納された前記物品のうち消費量が健康に影響する健康関連品ごとの取り出し量を記憶しておき、
前記棚に収納された物品に関する情報をユーザに通知するための端末に対して、前記健康関連品ごとの取り出し量を出力する。
【0008】
また、本発明の一態様に係るプログラムは、
家屋内に設置される棚に収納された物品を当該棚から取り出すことをセンサによって検出し、
前記センサによる検出結果に基づいて、前記棚に収納された物品の在庫を、コンピュータを用いて管理するためのプログラムであって、
ユーザごとに、前記棚に収納された前記物品のうち消費量が健康に影響する健康関連品ごとの取り出し量を記憶しておき、
前記棚に収納された物品に関する情報をユーザに通知するための端末に対して、前記健康関連品ごとの取り出し量を出力する。
【0009】
本発明の一態様では、ユーザごとに、棚に収納された物品のうち消費量が健康に影響する健康関連品ごとの取り出し量を記憶しておき、棚に収納された物品に関する情報をユーザに通知するための端末に対して、健康関連品ごとの取り出し量を出力する。そのため、各ユーザは、健康関連品の消費量を簡易に把握でき、当該データを健康管理に利用できる。
【0010】
前記管理部は、ユーザが前記健康関連品を取り出した際、所定の期間における当該健康関連品の前記取り出し量が、健康管理上の基準量を超える場合、健康管理上の注意喚起を促す注意喚起情報を前記端末に出力してもよい。このような構成によって、例えば過剰摂取により健康を害する虞がある健康関連品の過剰摂取を抑制できる。
【0011】
前記管理部は、ユーザが前記健康関連品を取り出した際、取り出した当該健康関連品を実際に消費する人を問い合わせる質問情報を前記端末に出力してもよい。このような構成によって、当該ユーザの当該健康関連品についての取り出し量と消費量とを一致させることができる。
【0012】
前記棚は、それぞれが識別された複数の収納箱を備え、前記センサは、前記棚の列ごとに設けられ、前記複数の収納箱の質量変化を検出する第1のセンサと、前記複数の収納箱のそれぞれを前記棚から引き出すことを検出する第2のセンサと、を含んでもよい。このような構成によって、収納箱の質量変化に基づいて、取り出された物品を判定できる。
【0013】
前記棚には、前記複数の収納箱のそれぞれをロックするロック機構が設けられており、前記複数の収納箱のそれぞれは、物品が収納されている間はロックされており、物品を出し入れする際にロックが解除され、前記第2のセンサは、前記複数の収納箱のそれぞれにおいてロックが解除されたことを検出してもよい。このような構成によって、前記複数の収納箱のそれぞれを前記棚から引き出すことを簡易に検出できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、健康関連品の消費量を簡易に把握可能な棚在庫管理システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1の実施形態に係る棚在庫管理システムのブロック図である。
図2】棚50の構成の一例を示す模式正面図である。
図3】レール53及びロック機構54を示す模式側面図である。
図4】レール53及びロック機構54を示す模式側面図である。
図5】レール53及びロック機構54を示す模式側面図である。
図6】第1の実施形態に係る棚在庫管理方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0017】
(第1の実施形態)
<棚在庫管理システムの構成>
まず、図1を参照して、第1の実施形態に係る棚在庫管理システムについて説明する。図1は、第1の実施形態に係る棚在庫管理システムのブロック図である。
当該棚在庫管理システムは、コンピュータを用いて、棚に収容された複数の収納箱のそれぞれに収納された消耗物品の在庫を管理するシステムである。
図1に示すように、本実施形態に係る棚在庫管理システムは、棚50、カメラ50a、ユーザ端末70、及び管理部100を備えている。
【0018】
棚50は、消耗物品を保管する棚であり、例えば、家屋の居住空間内に設置される。なお、本明細書においては、家屋は、集合住宅やオフィスビル等を含み、居住空間は、オフィス空間を含む。
ここで、図2は、棚50の構成の一例を示す模式正面図である。図2に示すように、棚50は、消耗物品を収納するための収納箱61~63を備えている。また、図1図2に示すように、棚50は、収納箱61~63から取り出された消耗物品を検出するための質量センサMS1~MS3を備えている。
棚50の詳細については、図2を参照しつつ、後述する。
【0019】
カメラ50aは、棚50を監視するカメラである。カメラ50aは、例えば棚50自体あるいは棚50の周辺に設けられている。図1に示すように、カメラ50aが取得した画像は、管理部100に送信される。
カメラ50aが取得した画像に基づいて、管理部100は、消耗物品を棚50から取り出したユーザを判定できる。
【0020】
図1に示すように、ユーザ端末70は、棚50に収納された消耗物品に関する情報等をユーザに通知するための端末である。ユーザ端末70は、コンピュータとしての機能を有していれば特に限定されず、例えばスマートフォン、タブレット端末等の携帯通信端末や、PC(Personal Computer)等である。ユーザ端末70は、ユーザごとに別々の端末でも、全てのユーザに共通の端末でもよい。ユーザ端末70は、各種情報を表示可能な表示部を備えている。
【0021】
図示されていないが、ユーザ端末70は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算部と、各種制御プログラムやデータ等が格納されたRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶部と、を備えている。すなわち、ユーザ端末70は、コンピュータとしての機能を有しており、上記各種制御プログラム等に基づいて各種処理を行う。
【0022】
管理部100は、棚50における収納箱61~63のそれぞれに収納された消耗物品の在庫を管理するコンピュータである。管理部100は、例えばクラウドサーバ等のサーバであり、棚50及びユーザ端末70とは別に設けられている。
なお、管理部100は、コンピュータとしての機能を有していればサーバに限定されず、例えばスマートフォン、タブレット端末等の携帯通信端末や、PC(Personal Computer)等でもよい。また、管理部100は、棚50と一体に設けられていてもよく、ユーザ端末70と一体に設けられていてもよい。
【0023】
図1に示すように、管理部100は、棚50、カメラ50a及びユーザ端末70と通信可能に無線接続又は有線接続されている。
そして、管理部100は、ハードウェアとして、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、及びI/O(Input/Output)104を備えている。すなわち、管理部100は、コンピュータとしての機能を有しており、上記各種制御プログラム等に基づいて各種処理を行う。
【0024】
CPU101は、例えば、制御処理及び演算処理等を行う演算部である。
ROM102は、例えば、CPU101によって実行される制御プログラム及び演算プログラム等を記憶する記憶部である。
RAM103は、処理データ等が一時的に記憶する記憶部である。RAM103には、例えば、棚50における各収納箱61~63に収納されている各消耗物品の識別情報(例えば消耗物品の名称すなわち商品名)及び質量が記憶されている。また、RAM103には、登録されたユーザごとに、棚50に収納された健康関連品ごとの取り出し量が記憶されている。
I/O104は、入出力装置であり、外部からデータ及び信号を入力し、外部にデータ及び信号を出力する。
【0025】
上述の通り、管理部100には、棚50における各収納箱61~63に収納されている各消耗物品の識別情報及び質量等の在庫情報が記憶されている。
そして、管理部100は、いずれの収納箱61~63からいずれの消耗物品が取り出されたのかを判定し、消耗物品が取り出された収納箱61~63の在庫情報を更新する。
【0026】
具体的には、図1に示すように、管理部100は、棚50の列ごとに設けられた質量センサMS1~MS3の検出結果である質量変化に基づいて、棚50から取り出された消耗物品を判定する。
また、管理部100は、質量変化が認められた列に収容された収納箱61~63のいずれかが棚50から引き出されたことに基づいて、いずれの収納箱61~63から消耗物品が取り出されたのかを判定する。
【0027】
他方、図1に示すように、管理部100は、購入物品情報に基づいて、棚50における各収納箱61~63に収納する消耗物品を管理し、在庫情報を更新する。このように、管理部100は、棚50における各収納箱61~63の在庫を管理している。
購入物品情報は、購入された消耗物品に関する情報であり、購入された各消耗物品の識別情報及び質量を少なくとも含んでおり、各消耗物品に紐付けられている。すなわち、購入物品情報は、当該消耗物品が収納箱61~63のいずれかに収納された際に在庫情報の元となる情報である。
【0028】
また、管理部100は、登録されたユーザごとに、棚50に収納された健康関連品ごとの取り出し量を記憶しておき、健康関連品ごとの取り出し量をユーザ端末70に出力する。そのため、各ユーザは、健康関連品の消費量を簡易に把握でき、当該データを健康管理に利用できる。管理部100には、棚50を使用するユーザが予め登録されている。
さらに、管理部100は、健康関連品ごとの取り出し量に加え、取り出し日時を記憶しておいてもよい。ユーザごとに、健康関連品の消費傾向をより正確に把握できる。ユーザは、例えばそのようなデータを医者に提示して、アドバイスを求めることができる。
【0029】
ここで、健康関連品とは、消耗物品のうち消費量が健康に影響するものである。健康関連品として、食料、飲料、たばこ、サプリメント、医薬品等を列挙できる。全ての健康関連品について、取り出し量を管理してもよいし、例えば過剰摂取により健康を害する虞があるアルコール飲料、たばこ、菓子類等の取り出し量を選択的に管理してもよい。
【0030】
なお、管理部100が、棚50から健康関連品を取り出したユーザを認識する方法は、何ら限定されない。例えば、管理部100は、各ユーザが棚50から消耗物品(健康関連品を含む)を取り出す際に、カメラ50aが取得したユーザの画像に基づいて、消耗物品を棚50から取り出したユーザを判定する。あるいは、棚50が生体認証装置を備えていてもよい。あるいは、各ユーザが棚50から消耗物品を取り出す際、各ユーザがユーザ端末70を介して管理部100に通知してもよい。
【0031】
さらに、管理部100は、ユーザが健康関連品を取り出した際、所定の期間における当該健康関連品の取り出し量が、健康管理上の基準量を超える場合、健康管理上の注意喚起を促す注意喚起情報をユーザ端末70に出力してもよい。健康管理上の基準量は、例えば健康関連品ごとに定められている。
【0032】
注意喚起情報は、例えば取り出した健康関連品の消費を控えるように促したり、他の健康関連品に切り換えるように促したりする情報である。
このような構成によって、例えば過剰摂取により健康を害する虞があるアルコール飲料、たばこ、菓子類等の過剰摂取を抑制できる。
【0033】
さらに、管理部100は、消耗物品の在庫量が所定の基準値を下回った場合、当該消耗物品を自動発注してもよい。ここで、管理部100は、取り出し量が上記基準量を超える健康関連品については、当該健康関連品の自動発注を所定の期間停止してもよい。
また、管理部100は、各ユーザの健康診断結果を記憶しておき、当該健康診断結果に基づいて、ユーザごとに上記基準量や注意喚起情報を変更してもよい。
【0034】
ユーザが取り出した健康関連品を当該ユーザ本人が消費しない場合、取り出し量と消費量とが一致しなくなる。そのため、管理部100は、ユーザが健康関連品を取り出した際、取り出した当該健康関連品を実際に消費する人を問い合わせる質問情報をユーザ端末70に出力してもよい。
【0035】
例えば、ユーザAが取り出した健康関連品を、管理部100に登録された他のユーザBが消費する場合、ユーザAに代わり他のユーザBの取り出し量として加算する。ユーザAが取り出した健康関連品を管理部100に登録されていない人が消費する場合、単純にユーザAの取り出し量として加算しない。このような構成によって、管理部100が記憶するユーザAの当該健康関連品の取り出し量と、ユーザAによる実際の消費量とを一致させることができる。
【0036】
以上に説明したように、本実施形態に係る棚在庫管理システムでは、管理部100は、ユーザごとに、棚50に収納された健康関連品ごとの取り出し量を記憶しておき、健康関連品ごとの取り出し量をユーザ端末70に出力する。そのため、各ユーザは、健康関連品の消費量を簡易に把握でき、当該データを健康管理に利用できる。
【0037】
さらに、管理部100は、ユーザが健康関連品を取り出した際、所定の期間における当該健康関連品の取り出し量が、健康管理上の基準量を超える場合、健康管理上の注意喚起を促す注意喚起情報をユーザ端末70に出力する。そのため、例えば過剰摂取により健康を害する虞がある健康関連品の過剰摂取を抑制できる。
【0038】
<棚50の構成>
ここで、図2を参照して、棚50の構成の詳細について説明する。
図2に示すように、棚50は、筐体51、仕切板52、レール53、ロック機構54、質量センサMS1~MS3、リーダR11~R14、R21~S24、R31~R34、及び収納箱61~63を備えている。
【0039】
なお、図2に示した右手系xyz直交座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。通常、z軸正向きが鉛直上向き、xy平面が水平面である。また、図2は正面図であるが、理解を簡易にするため、収納箱61~63をハッチングして示している。さらに、図2に示した棚50の構成は、あくまでも一例であって、それぞれが識別された複数の収納箱を備えれば、棚50の構成は何ら限定されない。
【0040】
筐体51は、棚50の外枠を構成する。図2に示した例では、筐体51は、z軸正方向側に設けられた天板、z軸負方向側に設けられた底板、y軸正方向側及びy軸負方向側に設けられた側面板が一体に形成された枠体構造を有している。すなわち、筐体51の前面及び背面は、収納箱61~63を出し入れ可能なように開放されている。
なお、開放されている筐体51の前面及び背面に、開閉可能な扉が設けられていてもよい。また、筐体51の前面又は背面は、閉じられていてもよい。
【0041】
図2に示すように、仕切板52は、筐体51を構成する側面板に平行に(すなわちxz平面に平行に)、かつ、開放された筐体51の前面から背面に至るように、設けられている。
ここで、筐体51の側面板と隣接する仕切板52との間隔、並びに仕切板52同士の間隔が等しくなるように仕切板52が設けられている。
なお、図2の例では、2枚の仕切板52が設けられ、収納箱61~63の収容場所が3列設けられているが、仕切板52の枚数は何ら限定されない。また、仕切板52が設けられず、収納箱61~63の収容場所が1列でもよい。
【0042】
図2に示すように、複数対のレール53は、筐体51の側面板の内面及び仕切板52において、奥行き方向(x軸方向)に延設されると共に、高さ方向(z軸方向)に等間隔に並設されている。ここで、レール53は、筐体51の側面板の内面及び仕切板52から略垂直に立ち上がるように設けられている。図2の例では、1列ごとに4対のレール53が設けられており、最小サイズの収納箱61を1列ごとに4つ収容できる。
【0043】
なお、当然のことながら、レール53の本数は何ら限定されない。また、レール53は、収納箱61~63を支持できればよいため、奥行き方向(x軸方向)に不連続に延設されていてもよい。あるいは、レール53に代えて、短尺の支持体が、奥行き方向(x軸方向)に整列するように配置されていてもよい。
【0044】
図2に示すように、隣接して対向する一対のレール53上を、収納箱61~63から幅方向外側に突出した突出部61a~63aが摺動することによって、収納箱61~63を出し入れできる。
このように、棚50は、予め規定された複数サイズの収納箱61~63の全てを、各対のレール53に沿ってスライド可能に支持しつつ収容できる。
【0045】
各対のレール53の上側には、ロック機構54が設けられている。ロック機構54によって、棚50に収容された収納箱61~63及びその蓋(不図示)を筐体51にロックし、収納箱61~63及びその内部に収納された消耗物品の盗難を防止できる。
レール53及びロック機構54の詳細については後述する。
【0046】
本実施形態では、予め規定された複数サイズの収納箱61~63は、いずれもy軸方向の幅及びx軸方向の奥行きが共通である。他方、収納箱61~63は、z軸方向の高さが異なる。最小サイズの収納箱61の高さは、z軸方向において隣接するレール53同士の間隔に合わせて設計されている。当然のことながら、最小サイズの収納箱61の高さは、当該レール53同士の間隔よりも小さい。中間サイズの収納箱62の高さは、収納箱61の高さの約2倍になるように設計されている。また、最大サイズの収納箱63の高さは、収納箱61の高さの約3倍になるように設計されている。
【0047】
すなわち、予め規定された複数サイズの収納箱61~63の高さは、z軸方向において隣接するレール53同士の間隔の約整数倍になるように設計されている。
なお、図2に示した例では、収納箱のサイズが、3種類であるが、2種類あるいは4種類以上でもよい。図2の例では、収納箱61~63の他に、例えば収納箱61の高さの約4倍の高さを有する収納箱を別途設けてもよい。
【0048】
収納箱61~63の内部には、例えば食料品や日用品等の消耗物品(不図示)が収納されている。例えば、収納箱61~63の内部に収納された消耗物品が取り出されると、当該消耗物品が新たに補充される。
【0049】
ここで、各収納箱61~63は、例えば、リーダR11~R14、R21~S24、R31~R34によって読み取り可能な文字、記号、バーコード、二次元コード、RFID(Radio Frequency Identifier)等の識別情報によって識別されている。そのため、図1に示した管理部100は、棚50における各収納箱61~63について、消耗物品の在庫状況を管理できる。識別情報は、各収納箱61~63に直接的に貼り付けられたり、埋め込まれたりしている。
図2に示す例では、各収納箱61~63のy軸正方向側の側面に、識別情報(不図示)が付されている。
【0050】
図2に示す棚50におけるy軸負方向側の列では、各対のレール53の下側において、4つのリーダR11~R14が仕切板52に設けられている。中央の列では、各対のレール53の下側において、4つのリーダR21~R24が仕切板52に設けられている。y軸正方向側の列では、各対のレール53の下側において、4つのリーダR31~R34が筐体51の側面板に設けられている。
【0051】
リーダR11~R14、R21~S24、R31~R34により、収納箱61~63の識別情報を読み取ることによって、棚50に収容された収納箱61~63を識別できると共に、収容場所を検出できる。ここで、識別情報に収納箱61~63のサイズが含まれていてもよい。
なお、リーダR11~R14、R21~S24、R31~R34は、必須ではない。
【0052】
さらに、本実施形態に係る棚在庫管理システムでは、各収納箱61~63の質量変化に基づいて、取り出された消耗物品を判定する。そのため、図2に示すように、棚50には、列ごとに質量センサ(第1のセンサ)MS1~MS3が設けられている。
なお、質量センサMS1~MS3は、個々の収納箱61~63の質量変化を計測できるように、収納場所(例えば一対のレール53)ごとに設置されていてもよい。他方、図2に示すように、質量センサを列ごとに設けることによって、質量センサの数を削減できる。
【0053】
また、必ずしも棚50が質量センサを備えている必要はなく、質量センサが棚50とは別に設けられていてもよい。消耗物品を収納箱61~63から取り出す際に、例えば、棚50とは別に設けられた質量センサ上に収納箱61~63を載置し、当該収納箱61~63の質量変化を計測してもよい。
【0054】
図2の例では、y軸負方向側の列に収容された2つの収納箱61と1つの収納箱62のいずれかに収納された消耗物品が取り出されると、質量センサMS1によって検出される質量が変化する。中央の列に収容された2つの収納箱61と1つの収納箱62のいずれかに収納された消耗物品が取り出されると、質量センサMS2によって検出される質量が変化する。y軸正方向側の列に収容された1つの収納箱61と1つの収納箱63のいずれかに収納された消耗物品が取り出されると、質量センサMS3によって検出される質量が変化する。
【0055】
質量センサMS1~MS3によって検出された質量変化が、取り出された消耗物品の質量である。いずれの収納箱61~63から消耗物品が取り出されたのかは、質量変化が認められた列に収容された収納箱61~63が、棚50から引き出されたことを検出することによって判定できる。収納箱61~63が棚50から引き出されたことは、例えば後述するロック機構54が解除されたことを検出することによって簡易に判定できる。もちろん、リーダR11~R14、R21~S24、R31~R34、図1に示したカメラ50a、あるいはその他のセンサによって検出してもよい。
【0056】
上述の通り、管理部100には、各収納箱61~63に収納された消耗物品の識別情報及び質量等が記憶されている。そのため、管理部100は、質量センサMS1~MS3によって検出された質量変化に基づいて、棚50から取り出された消耗物品を判定できる。また、管理部100は、例えば後述するロック機構54が解除されたこと検出することによって、いずれの収納箱61~63から消耗物品が取り出されたのかを判定できる。
【0057】
<レール53及びロック機構54の詳細>
ここで、図3図5を参照して、レール53及びロック機構54の詳細について説明する。図3図5は、レール53及びロック機構54を示す模式側面図である。図3図5は、図2においてy軸負方向側から見たレール53及びロック機構54と、収納箱61との位置関係を示している。レール53及びロック機構54と、収納箱62との位置関係についても同様である。
【0058】
図3に示すように、レール53は、ローラーレールであって、ローラ53aを備えている。ローラ53aは、例えばプラスチック製である。ローラ53aによって、収納箱61の突出部61aとレール53との摩擦係数を小さくできると共に、突出部61aの摺動に伴う摩耗粉の発生を抑制できる。
【0059】
また、図3に示すロック機構54は、ソレノイドロックであって、ローラ54a及びピン54bを備えている。ロック機構54は、各レール53と対向するように設けられている。また、図4図5に示すように、ロック機構54は、収納箱61の突出部61aと摺動するように設けられており、ロック機構54における突出部61aとの摺動面に、ローラ54aが設けられている。ローラ54aは、例えばプラスチック製である。ローラ54aによって、収納箱61の突出部61aとロック機構54との摩擦係数を小さくできると共に、突出部61aの摺動に伴う摩耗粉の発生を抑制できる。
【0060】
図4に示すように、収納箱61がレール53上を摺動している間、ロック機構54は解除されている。そのため、ピン54bは、上方向に退避した状態である。
他方、図5に示すように、収納箱61がレール53上における所定の位置に停止すると、ロック機構54が作動する。
【0061】
具体的には、ピン54bが、下方向に前進し、収納箱61の突出部61aに設けられた凹部61bに嵌合することによって、収納箱61が筐体51に固定されると共に、収納箱61の蓋(不図示)がロックされる。当然のことながら、ロック機構54を解除すれば、図4に示したように、収納箱61を再度移動させられる。
【0062】
ロック機構54によって、収納箱61及びその内部に収納された消耗物品の盗難を防止できる。また、図1に示す管理部100は、収納箱61がロックされたことを検知する。その結果、管理部100は、どのレール53に収納箱61~63が収容されたのかを判定できる。収納箱61は、棚50に収容されている間はロックされている。
【0063】
他方、収納箱61~63から消耗物品を取り出す際、図1に示す管理部100は、収納箱61~63のロックが解除されたことを検出する。すなわち、管理部100は、収納箱61~63が棚50から引き出されたことを検出する(第2のセンサ)。その結果、管理部100は、引き出された収納箱61~63から消耗物品が取り出されたと判定する。
【0064】
なお、ロック機構54は、ソレノイドロックに限定されず、収納箱61の動作を規制すると共に、収納箱61の蓋(不図示)をロックできるものであればよい。例えば、ピン54bが機械的に動作してもよい。あるいは、ピン54bを用いない回転式のロック機構でもよい。また、収納箱61の動作のロックと収納箱61の蓋のロックとを別々にロックしてもよい。
【0065】
<棚在庫管理方法>
次に、図6を参照して、第1の実施形態に係る棚在庫管理方法について説明する。図6は、第1の実施形態に係る棚在庫管理方法を示すフローチャートである。
図1を参照して説明したように、管理部100は、棚50における各収納箱61~63に収納されている各消耗物品の識別情報及び質量等の在庫情報を記憶しており、ユーザが棚50から消耗物品を取り出した際、在庫を更新する。
また、本実施形態に係る棚在庫管理システムでは、管理部100は、登録されたユーザごとに、棚50に収納された健康関連品ごとの取り出し量を記憶している。
【0066】
図6に示した一連の処理は、ユーザが棚50から消耗物品を取り出した際、管理部100が在庫を更新する前に行う処理である。
まず、図6に示すように、管理部100は、質量センサMS1~MS3によって検出された質量変化に基づいて、棚50の収納箱61~63のいずれかからユーザが取り出した消耗物品を判定する(ステップST1)。
【0067】
次に、取り出された消耗物品が、健康関連品であるか否かを判定する(ステップST2)。
取り出された消耗物品が健康関連品でなければ(ステップST2NO)、管理部100は、在庫を更新して在庫管理動作を終了する。具体的には、当該消耗物品が取り出された収納箱61~63のいずれかの在庫から当該消耗物品を削除する。
他方、取り出された消耗物品が健康関連品であれば(ステップST2YES)、当該ユーザの所定の期間における当該健康関連品の取り出し量が、健康管理上の基準量を超えるか否かを判定する(ステップST3)。
【0068】
取り出し量が上記基準量を超えない場合(ステップST3NO)、在庫を更新すると共に、当該ユーザの当該健康関連品の取り出し量に加算し、在庫管理動作を終了する。
他方、取り出し量が上記基準量を超える場合(ステップST3YES)、健康管理上の注意喚起を促す注意喚起情報をユーザ端末70に出力し(ステップST4)、在庫管理動作を終了する。
【0069】
例えば、当該健康関連品の消費を控える注意喚起情報に応じて、取り出した健康関連品をユーザが棚50に戻した場合、管理部100は、在庫を更新せずに在庫管理動作を終了する。他方、取り出した健康関連品をユーザが棚50に戻さない場合、管理部100は、在庫を更新すると共に、当該ユーザの当該健康関連品の取り出し量に加算し、在庫管理動作を終了する。
【0070】
このように、本実施形態に係る棚在庫管理方法では、ユーザが健康関連品を取り出した際、所定の期間における当該健康関連品の取り出し量が、健康管理上の基準量を超える場合、健康管理上の注意喚起を促す注意喚起情報をユーザ端末70に出力する。そのため、例えば過剰摂取により健康を害する虞があるアルコール飲料、たばこ、菓子類等の過剰摂取を効果的に抑制できる。
【0071】
上述の例において、各種制御プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0072】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0073】
50 棚
50a カメラ
51 筐体
52 仕切板
53 レール
53a ローラ
54 ロック機構
54a ローラ
54b ピン
61~63 収納箱
61a~63a 突出部
61b 凹部
70 ユーザ端末
100 管理部
MS1~MS3 質量センサ
R11~R14、R21~R24、R31~R34 リーダ
図1
図2
図3
図4
図5
図6