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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】帯域推定装置、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 43/00 20220101AFI20240717BHJP
【FI】
H04L43/00
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021107658
(22)【出願日】2021-06-29
(65)【公開番号】P2023005622
(43)【公開日】2023-01-18
【審査請求日】2023-08-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中田 恒夫
【審査官】羽岡 さやか
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/199867(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/012973(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線(40)を介して送信装置(10)から順次送信される複数のパケットを含むパケットトレインの最初のパケットが受信装置(20)で受信されてから、前記パケットトレインの最後のパケットが前記受信装置で受信されるまでの時間である測定時間を測定する測定部(24)と、
前記測定時間と、前記受信装置の性能又は前記通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定する推定有効性判定部(26)と、
前記推定有効性判定部により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、前記パケットトレインのデータ量及び前記測定時間に基づいて、前記通信回線の可用帯域を推定する推定部(28)と、を含み、
前記推定有効性判定部は、前記受信装置における処理時間の分解能の所定倍以上の時間を前記閾値時間とし、前記測定時間が前記閾値時間以上の場合に、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定する
域推定装置。
【請求項2】
通信回線を介して送信装置から順次送信される複数のパケットを含むパケットトレインの最初のパケットが受信装置で受信されてから、前記パケットトレインの最後のパケットが前記受信装置で受信されるまでの時間である測定時間を測定する測定部と、
前記測定時間と、前記受信装置の性能又は前記通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定する推定有効性判定部と、
前記推定有効性判定部により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、前記パケットトレインのデータ量及び前記測定時間に基づいて、前記通信回線の可用帯域を推定する推定部と、を含み、
前記推定有効性判定部は、前記受信装置で受信されたパケットに関する割込み処理を実行するための割込み周期の1周期分の時間にマージンを加算した時間を前記閾値時間とし、前記測定時間が前記閾値時間以上の場合に、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定する
域推定装置。
【請求項3】
通信回線を介して送信装置から順次送信される複数のパケットを含むパケットトレインの最初のパケットが受信装置で受信されてから、前記パケットトレインの最後のパケットが前記受信装置で受信されるまでの時間である測定時間を測定する測定部と、
前記測定時間と、前記受信装置の性能又は前記通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定する推定有効性判定部と、
前記推定有効性判定部により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、前記パケットトレインのデータ量及び前記測定時間に基づいて、前記通信回線の可用帯域を推定する推定部と、を含み、
前記推定有効性判定部は、前記通信回線でバーストトラフィックが発生するバースト周期の1周期分の時間にマージンを加算した時間を前記閾値時間とし、前記測定時間が前記閾値時間以上の場合に、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定する
域推定装置。
【請求項4】
前記測定時間の測定の有効性を判定する測定有効性判定部(232)をさらに含み、
前記推定有効性判定部は、前記測定有効性判定部により測定が有効と判定された前記測定時間について、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定する
請求項1~請求項のいずれか1項に記載の帯域推定装置。
【請求項5】
前記測定有効性判定部は、前記最初のパケットから前記最後のパケットまでの各パケットに、同一のパケットトレインに属することを示す識別情報が付与されている場合に、前記測定時間は有効であると判定する請求項に記載の帯域推定装置。
【請求項6】
前記パケットトレインに含まれる各パケットには、前記送信装置から送信された送信時刻が付与されており、
前記測定有効性判定部は、前記パケットトレインに含まれる各パケット間において、前記受信装置における受信間隔が、前記送信装置における送信間隔より所定値以上大きい場合に、前記測定時間は有効であると判定する
請求項又は請求項に記載の帯域推定装置。
【請求項7】
前記推定有効性判定部(326)は、第1のパケットトレインについての前記測定時間が前記閾値時間に満たない場合、連続する複数のパケットトレインの前記測定時間を統合した統合測定時間と、前記閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定し、
前記推定部(328)は、前記推定有効性判定部により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、統合した複数のパケットトレインのデータ量の合計及び前記統合測定時間に基づいて、前記可用帯域を推定する
請求項1~請求項のいずれか1項に記載の帯域推定装置。
【請求項8】
前記推定有効性判定部(426)は、前記統合した複数のパケットトレインの最初のパケットが受信されてから最後のパケットが受信されるまでの時間が、予め定めた上限値の範囲内の場合に、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定する請求項に記載の帯域推定装置。
【請求項9】
測定部が、通信回線を介して送信装置から順次送信される複数のパケットを含むパケットトレインの最初のパケットが受信装置で受信されてから、前記パケットトレインの最後のパケットが前記受信装置で受信されるまでの時間である測定時間を測定し、
推定有効性判定部が、前記測定時間と、前記受信装置の性能又は前記通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定し、
推定部が、前記推定有効性判定部により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、前記パケットトレインのデータ量及び前記測定時間に基づいて、前記通信回線の可用帯域を推定し、
前記推定有効性判定部は、前記受信装置における処理時間の分解能の所定倍以上の時間を前記閾値時間とし、前記測定時間が前記閾値時間以上の場合に、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定する
帯域推定方法。
【請求項10】
測定部が、通信回線を介して送信装置から順次送信される複数のパケットを含むパケットトレインの最初のパケットが受信装置で受信されてから、前記パケットトレインの最後のパケットが前記受信装置で受信されるまでの時間である測定時間を測定し、
推定有効性判定部が、前記測定時間と、前記受信装置の性能又は前記通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定し、
推定部が、前記推定有効性判定部により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、前記パケットトレインのデータ量及び前記測定時間に基づいて、前記通信回線の可用帯域を推定し、
前記推定有効性判定部は、前記受信装置で受信されたパケットに関する割込み処理を実行するための割込み周期の1周期分の時間にマージンを加算した時間を前記閾値時間とし、前記測定時間が前記閾値時間以上の場合に、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定する
帯域推定方法
【請求項11】
測定部が、通信回線を介して送信装置から順次送信される複数のパケットを含むパケットトレインの最初のパケットが受信装置で受信されてから、前記パケットトレインの最後のパケットが前記受信装置で受信されるまでの時間である測定時間を測定し、
推定有効性判定部が、前記測定時間と、前記受信装置の性能又は前記通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定し、
推定部が、前記推定有効性判定部により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、前記パケットトレインのデータ量及び前記測定時間に基づいて、前記通信回線の可用帯域を推定し、
前記推定有効性判定部は、前記通信回線でバーストトラフィックが発生するバースト周期の1周期分の時間にマージンを加算した時間を前記閾値時間とし、前記測定時間が前記閾値時間以上の場合に、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定する
帯域推定方法
【請求項12】
コンピュータを、
通信回線を介して送信装置から順次送信される複数のパケットを含むパケットトレインの最初のパケットが受信装置で受信されてから、前記パケットトレインの最後のパケットが前記受信装置で受信されるまでの時間である測定時間を測定する測定部、
前記測定時間と、前記受信装置の性能又は前記通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定する推定有効性判定部、及び、
前記推定有効性判定部により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、前記パケットトレインのデータ量及び前記測定時間に基づいて、前記通信回線の可用帯域を推定する推定部として機能させるための帯域推定プログラムであって、
前記推定有効性判定部は、前記受信装置における処理時間の分解能の所定倍以上の時間を前記閾値時間とし、前記測定時間が前記閾値時間以上の場合に、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定する
域推定プログラム。
【請求項13】
コンピュータを、
通信回線を介して送信装置から順次送信される複数のパケットを含むパケットトレインの最初のパケットが受信装置で受信されてから、前記パケットトレインの最後のパケットが前記受信装置で受信されるまでの時間である測定時間を測定する測定部、
前記測定時間と、前記受信装置の性能又は前記通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定する推定有効性判定部、及び、
前記推定有効性判定部により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、前記パケットトレインのデータ量及び前記測定時間に基づいて、前記通信回線の可用帯域を推定する推定部として機能させるための帯域推定プログラムであって、
前記推定有効性判定部は、前記受信装置で受信されたパケットに関する割込み処理を実行するための割込み周期の1周期分の時間にマージンを加算した時間を前記閾値時間とし、前記測定時間が前記閾値時間以上の場合に、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定する
帯域推定プログラム
【請求項14】
コンピュータを、
通信回線を介して送信装置から順次送信される複数のパケットを含むパケットトレインの最初のパケットが受信装置で受信されてから、前記パケットトレインの最後のパケットが前記受信装置で受信されるまでの時間である測定時間を測定する測定部、
前記測定時間と、前記受信装置の性能又は前記通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定する推定有効性判定部、及び、
前記推定有効性判定部により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、前記パケットトレインのデータ量及び前記測定時間に基づいて、前記通信回線の可用帯域を推定する推定部として機能させるための帯域推定プログラムであって、
前記推定有効性判定部は、前記通信回線でバーストトラフィックが発生するバースト周期の1周期分の時間にマージンを加算した時間を前記閾値時間とし、前記測定時間が前記閾値時間以上の場合に、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定する
帯域推定プログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯域推定装置、帯域推定方法、及び帯域推定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、送信装置と受信装置との間の通信ネットワークにおける可用帯域を推定する技術が存在する。例えば、通信ネットワークの端末間の可用帯域の測定において、送信端末から送信する試験パケットの個数を適切に調節する可用帯域測定システムが提案されている。このシステムでは、受信端末は、送信端末から通信ネットワークを介して受信した試験パケットの受信処理を実行し、受信処理に基づく試験パケットの受信時刻を記録する。また、この受信端末は、該受信時刻と試験パケットの送信時刻とに基づいて、試験パケットの伝送遅延時間の変動の大きさを表す指標値を計算し、該指標値に基づいて、受信処理による一定以上の遅延の影響を受信時刻が受けた試験パケットを判定する。そして、この受信端末は、判定結果の試験パケット以外の残りの試験パケットの個数に基づいて、送信端末が送信する試験パケットの個数を調節する指示を送信端末へ行う(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-184213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、受信処理による一定以上の遅延の影響を受信時刻が受けた試験パケットを除外した上で、可用帯域の推定に必要な試験パケット数を保つように、試験パケット数を調整している。したがって、特許文献1に記載の技術では、受信処理による一定以上の遅延の影響の発生率が高まるほど、多くの試験パケットの追加が必要となり、試験パケット数が増大すると、通信データ量や帯域推定の処理負荷等が増大する、という問題がある。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、通信データ量及び処理負荷の増大を抑制しつつ、有効な帯域推定を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る帯域推定装置は、通信回線(40)を介して送信装置(10)から順次送信される複数のパケットを含むパケットトレインの最初のパケットが受信装置(20)で受信されてから、前記パケットトレインの最後のパケットが前記受信装置で受信されるまでの時間である測定時間を測定する測定部(24)と、前記測定時間と、前記受信装置の性能又は前記通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定する推定有効性判定部(26)と、前記推定有効性判定部により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、前記パケットトレインのデータ量及び前記測定時間に基づいて、前記通信回線の可用帯域を推定する推定部(28)と、を含んで構成されている。
【0007】
また、本発明に係る帯域推定方法は、測定部が、通信回線を介して送信装置から順次送信される複数のパケットを含むパケットトレインの最初のパケットが受信装置で受信されてから、前記パケットトレインの最後のパケットが前記受信装置で受信されるまでの時間である測定時間を測定し、推定有効性判定部が、前記測定時間と、前記受信装置の性能又は前記通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定し、推定部が、前記推定有効性判定部により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、前記パケットトレインのデータ量及び前記測定時間に基づいて、前記通信回線の可用帯域を推定する方法である。
【0008】
また、本発明に係る帯域推定プログラムは、コンピュータを、通信回線を介して送信装置から順次送信される複数のパケットを含むパケットトレインの最初のパケットが受信装置で受信されてから、前記パケットトレインの最後のパケットが前記受信装置で受信されるまでの時間である測定時間を測定する測定部、前記測定時間と、前記受信装置の性能又は前記通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定する推定有効性判定部、及び、前記推定有効性判定部により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、前記パケットトレインのデータ量及び前記測定時間に基づいて、前記通信回線の可用帯域を推定する推定部として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る帯域推定装置、方法、及びプログラムによれば、通信データ量及び処理負荷の増大を抑制しつつ、有効な帯域推定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】帯域推定システムの概略構成を示すブロック図である。
図2】送信装置(受信装置)のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】第1実施形態に係る送信装置の機能ブロック図である。
図4】パケットトレインの送受信を説明するための図である。
図5】第1実施形態に係る受信装置の機能ブロック図である。
図6】通信速度に応じた受信間隔の広がりを説明するための図である。
図7】送信装置受信処理の一例を示すフローチャートである。
図8】第1実施形態における送信装置送信処理の一例を示すフローチャートである。
図9】第1実施形態における帯域推定処理の一例を示すフローチャートである。
図10】第2実施形態に係る送信装置の機能ブロック図である。
図11】送信テーブルの一例を示す図である。
図12】第2~第4実施形態に係る受信装置の機能ブロック図である。
図13】第2実施形態における測定テーブルの一例を示す図である。
図14】第2実施形態における送信装置送信処理の一例を示すフローチャートである。
図15】第2実施形態における帯域推定処理の一例を示すフローチャートである。
図16】第3実施形態における測定テーブルの一例を示す図である。
図17】パケットトレインの統合を説明するための図である。
図18】第3実施形態における帯域推定処理の一例を示すフローチャートである。
図19】統合したパケットトレインの上限を説明するための図である。
図20】測定所要時間の上限値の設定の一例を説明するための図である。
図21】第4実施形態における帯域推定処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、各実施形態について説明する。
【0012】
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態に係る帯域推定システム100は、送信装置10と、受信装置20とを含む。送信装置10と受信装置20とは、通信回線40を介して接続され、相互にパケットを送受信する。なお、帯域推定システム100に含まれる送信装置10及び受信装置20の各々の数は図1の例に限定されず、送信装置10及び受信装置20はそれぞれ2以上含まれていてもよい。
【0013】
図2に、送信装置10のハードウェア構成を示す。図2に示すように、送信装置10は、CPU(Central Processing Unit)52、メモリ54、記憶装置56、入力装置58、出力装置60、記憶媒体読取装置62、及び通信I/F(Interface)64を有する。各構成は、バス66を介して相互に通信可能に接続されている。
【0014】
記憶装置56には、後述する送信装置受信処理及び送信装置送信処理を実行するための送信装置側プログラムが格納されている。CPU52は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各構成を制御したりする。すなわち、CPU52は、記憶装置56からプログラムを読み出し、メモリ54を作業領域としてプログラムを実行する。CPU52は、記憶装置56に記憶されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
【0015】
メモリ54は、RAM(Random Access Memory)により構成され、作業領域として一時的にプログラム及びデータを記憶する。記憶装置56は、ROM(Read Only Memory)、及びHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
【0016】
入力装置58は、例えば、キーボードやマウス等の、各種の入力を行うための装置である。出力装置60は、例えば、ディスプレイやプリンタ等の、各種の情報を出力するための装置である。出力装置60として、タッチパネルディスプレイを採用することにより、入力装置58として機能させてもよい。
【0017】
記憶媒体読取装置62は、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM、ブルーレイディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの各種の記憶媒体に記憶されたデータの読み込みや、記憶媒体に対するデータの書き込み等を行う。通信I/F64は、受信装置20を含む他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI又はWi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
【0018】
受信装置20のハードウェア構成は、図2に示す送信装置10のハードウェア構成と概ね同様であるため、説明を省略する。なお、受信装置20の記憶装置56には、後述する帯域推定処理を実行するための帯域推定プログラムが格納されている。
【0019】
次に、図3を参照して、第1実施形態に係る送信装置10の機能的な構成を説明する。図3に示すように、送信装置10は、受信部12と、送信部14とを含む。各機能部は、図2に示すCPU52によって実現される。
【0020】
受信部12は、受信装置20から送信された可用帯域の推定結果を受信する。可用帯域の推定結果は、単位時間当たりのデータ転送量、すなわち通信速度である。以下では、可用帯域の推定結果を「推定速度」ともいう。受信部12は、受信した推定速度を送信部14へ通知する。
【0021】
送信部14は、複数のパケットを含むパケットトレインを、通信回線40を介して受信装置20へ順次送信する。パケットトレインに含まれるパケットの数は、予め定めた数としてもよいし、推定速度、パケットのデータ量等に応じて動的に変化する数としてもよい。第1実施形態では、送信部14は、予め定めたN個のパケットを含むパケットトレインを送信するものとする。
【0022】
具体的には、図4に示すように、送信部14は、所定の時間間隔Δt1で順次N個(図4の例では、N=4)のパケットを送信することで、1つのパケットトレインを送信する。Δt1は、通信回線40でパケットを伝送する際の通信速度よりも速いレートで順次パケットが送信されるような時間間隔とする。なお、ここでの通信速度は、受信部12から通知された推定速度を用いてよい。
【0023】
また、送信部14は、1つのパケットトレインの最後のパケットを送信してから、所定の時間間隔Δt2(Δt2>Δt1)以上経過したのちに、次のパケットトレインを送信する。なお、図4では、各パケットを実線の矢印で表している。また、送信装置10における送信時刻を表す時間軸に矢印の始点を対応させ、受信装置20における受信時刻を表す時間軸に矢印の終点を対応させることで、送信装置10から受信装置20へ送信されるパケットを表している。以下の図6図17、及び図19においても同様である。
【0024】
次に、図5を参照して、第1実施形態に係る受信装置20の機能的な構成を説明する。図5に示すように、受信装置20は、受信部22と、測定部24と、推定有効性判定部26と、推定部28と、送信部30とを含む。各機能部は、図2に示すCPU52によって実現される。
【0025】
受信部22は、通信回線40を介して送信装置10から順次送信されるパケットを受信する。受信部22は、受信したパケットを、そのパケットの受信時刻と共に測定部24へ受け渡す。
【0026】
測定部24は、受信部22により1つのパケットトレインが受信される都度、すなわちN個のパケットが受信される都度、そのパケットトレインの最初のパケットが受信されてから最後のパケットが受信されるまでの時間である測定時間を測定する。測定部24は、測定した測定時間を推定有効性判定部26へ受け渡し、パケットトレインに含まれる各パケットのデータ量を推定部28へ受け渡す。
【0027】
上記のように、通信回線40の通信速度よりも速いレートでパケットを送信することで、図6に示すように、送信装置10から送信されたパケットトレインは、通信回線40の通信速度に応じた広がりをもって受信装置20で受信される。すなわち、同じ送信間隔で送信されたパケットトレインであっても、通信速度に応じて受信装置20における測定時間は異なる。図6の例では、通信速度が遅い期間(図6の点線部)に送信されたパケットトレイン1の測定時間T1の方が、通信速度が速い期間(図6の一点鎖線部)に送信されたパケットトレイン2の測定時間T2よりも長い。この測定時間として、受信装置20の性能又は通信回線40の特性に応じた必要な時間が担保されていない場合には、測定時間を用いて有効な帯域推定を行うことができない。
【0028】
そこで、推定有効性判定部26は、測定部24から受け渡された測定時間と、受信装置20の性能又は通信回線40の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定する。
【0029】
例えば、推定有効性判定部26は、受信装置20における処理時間の分解能の所定倍以上の時間を閾値時間βとし、測定時間が閾値時間β以上の場合に、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定する。処理時間の分解能とは、受信装置20におけるタイムスタンプの粒度(例えば、10ms)である。例えば、時間分解能に起因する帯域推定の誤差を10%以下にする場合、時間分解能の10倍以上の時間を閾値時間βとする。
【0030】
また、例えば、推定有効性判定部26は、受信装置20で受信されたパケットに関する割込み処理を実行するための割込み周期の1周期分の時間にマージンを加算した時間を閾値時間βとしてもよい。割込み周期は、受信装置20の性能として予め設定されている。また、例えば、推定有効性判定部26は、通信回線40でバーストトラフィックが発生するバースト周期の1周期分の時間にマージンを加算した時間を閾値時間βとしてもよい。バースト周期は、通信回線40の特性に基づいて、予め設定しておけばよい。これらの場合も、推定有効性判定部26は、測定時間が閾値時間β以上の場合に、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定する。
【0031】
図6の例では、T1≧β、及びT2<βであるため、パケットトレイン1を用いた帯域推定は有効である(OK)と判定され、パケットトレイン2を用いた帯域推定は有効ではない(NG)と判定される。推定有効性判定部26は、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定した測定時間を、推定部28へ受け渡す。
【0032】
推定部28は、推定有効性判定部26から受け渡された測定時間、及び測定部24から受け渡されたパケットトレインに含まれる各パケットのデータ量に基づいて、通信回線40の可用帯域を推定する。具体的には、推定部28は、パケットトレインの最初のパケットを除いたパケット(2番目~N番目までのパケット)のデータ量の合計(以下、「測定データ量」という)を測定時間で除算することにより、可用帯域を推定する。推定部28は、可用帯域の推定結果を送信部30へ受け渡す。
【0033】
送信部30は、推定部28から受け渡された可用帯域の推定結果を、パケットトレインの送信元である送信装置10へ送信する。
【0034】
次に、第1実施形態に係る帯域推定システム100の作用について説明する。送信装置10において、図7に示す送信装置受信処理、及び図8に示す送信装置送信処理が実行される。また、受信装置20において、図9に示す帯域推定処理が実行される。なお、帯域推定処理は、本発明の帯域推定方法の一例である。
【0035】
まず、図7を参照して、送信装置受信処理について説明する。
【0036】
ステップS10で、受信部12が、受信装置20から送信された推定速度を受信したか否かを判定する。受信していない場合には、本ステップの判定を繰り返し、受信した場合には、ステップS12へ移行する。ステップS12では、受信部12が、所定の記憶領域に記憶している推定速度を、上記ステップS10で受信した推定速度に更新し、ステップS10に戻る。
【0037】
次に、図8を参照して、送信装置送信処理について説明する。
【0038】
ステップS20で、送信部14が、送信装置10の送信キューにパケットが到着したか否かを判定する。パケットが到着していない場合には、本ステップの判定を繰り返し、パケットが到着している場合には、ステップS22へ移行する。ステップS22では、送信部14が、送信キューの先頭のパケットを取り出して、所定の記憶領域に記憶されている推定速度等に基づいて送信タイミングを決定する。そして、送信部14が、取り出したパケットを、決定したタイミングで受信装置20へ送信する。
【0039】
次に、ステップS24で、送信部14が、送信キューが空か否かを判定する。送信キューが空の場合には、ステップS20に戻り、空ではない場合には、ステップS22に戻る。
【0040】
次に、図9を参照して、帯域推定処理について説明する。
【0041】
ステップS40で、受信部22が、送信装置10から送信されたパケットを受信したか否かを判定する。パケットを受信した場合は、ステップS42へ移行し、受信していない場合には、本ステップの判定を繰り返す。ステップS42では、測定部24が、1つ前に受信したパケットトレインの最後のパケットの次のパケットを1番目のパケットとし、そこからN個のパケットが受信されたか否かを判定することにより、1つのパケットトレインを受信したか否かを判定する。1つのパケットトレインが受信された場合には、ステップS44へ移行し、受信したパケットがN個に満たない場合、すなわちパケットトレインの途中までしか受信していない場合は、ステップS40に戻る。
【0042】
ステップS44では、測定部24が、パケットトレインの最後のパケットの受信時刻から、最初のパケットの受信時刻を減算することにより、測定時間を測定する。次に、ステップS46で、推定有効性判定部26が、上記ステップS44で測定された測定時間が、受信装置20の性能又は通信回線40の特性に基づいて予め定めた閾値時間β以上か否かを判定する。測定時間≧βの場合には、推定有効性判定部26が、測定時間を用いて有効な帯域推定を行うことができると判定し、ステップS48へ移行する。一方、測定時間<βの場合には、推定有効性判定部26が、測定時間を用いて有効な帯域推定を行うことができないと判定し、ステップS40に戻る。
【0043】
ステップS48では、推定部28が、上記ステップS40及びS42で受信したパケットトレインの測定データ量を、上記ステップS44で測定された測定時間で除算することにより、可用帯域を推定する。そして、送信部30が、推定された推定速度、すなわち可用帯域の推定結果(推定速度)を、パケットトレインの送信元である送信装置10へ送信し、ステップS40に戻る。
【0044】
以上説明したように、第1実施形態に係る帯域推定システムでは、受信装置が、通信回線を介して送信装置から送信されるパケットトレインの最初のパケットを受信してから、パケットトレインの最後のパケットが受信されるまでの測定時間を測定する。そして、受信装置は、測定時間と、受信装置の性能又は通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間とを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定する。受信装置は、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、パケットトレインのデータ量及び測定時間に基づいて、通信回線の可用帯域を推定する。これにより、通信回線の通信速度が高速化している等の環境変化により、有効な推定を行うことができないケースを除外し、有効な推定を行うことができる測定時間が担保されている場合にのみ、帯域推定を行う。したがって、通信データ量及び処理負荷の増大を抑制しつつ、有効な帯域推定を行うことができる。また、受信装置の性能又は通信回線の特性に基づいて予め定めた閾値時間を用いることで、受信装置の性能不足や、通信回線の環境変化時の誤推定を抑制することができる。
【0045】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態に係る帯域推定システムにおいて、第1実施形態に係る帯域推定システム100と同様の部分については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と第2実施形態とで、符号の末尾2桁が共通する機能部において、共通する機能についての詳細な説明を省略する。また、第2実施形態に係る送信装置及び受信装置のハードウェア構成は、図2に示す、第1実施形態に係る送信装置10及び受信装置20のハードウェア構成と同様であるため、説明を省略する。
【0046】
図1に示すように、第2実施形態に係る帯域推定システム200は、送信装置210と、受信装置220とを含む。
【0047】
次に、図10を参照して、第2実施形態に係る送信装置210の機能的な構成を説明する。図10に示すように、送信装置210は、受信部12と、生成部216と、送信部214とを含む。各機能部は、図2に示すCPU52によって実現される。
【0048】
生成部216は、送信間隔に基づいて、複数のパケットを含むパケットトレインを生成する。具体的には、生成部216は、送信キューに到着したパケットを順次取り出し、取り出したパケットが属するパケットトレインの識別情報であるトレインIDを決定する。この際、生成部216は、最後のパケットの送信時刻から現在時刻までの時間である送信間隔が所定値より大きい場合には、新たなトレインIDを決定し、所定値以下の場合には、最後に送信したパケットに付与されたトレインIDと同一のトレインIDを決定する。所定値としては、例えば、最後に送信したパケットのデータ量を推定速度で除算した値としてよい。
【0049】
例えば、生成部216は、図11に示すような送信テーブルに、決定したトレインIDを記憶する。具体的には、生成部216は、新たなトレインIDを決定した場合に、送信テーブルのトレインIDを更新する。なお、図11の例では、送信テーブルには、トレインIDの他に、送信時刻、パケットのデータ量、及び可用帯域の推定結果である推定速度が記憶されている。送信時刻及びパケットのデータ量については後述する。推定速度は、受信部12が受信装置20から推定速度を受信した際に、受信部12により記憶される。生成部216は、取り出したパケットを送信部214へ受け渡す。
【0050】
送信部214は、生成部216から受け渡されたパケットに、送信テーブルに記憶されているトレインIDを付与すると共に、現在時刻を送信時刻として付与して、受信装置20へ送信する。また、送信部214は、パケットに付与した送信時刻、及び送信したパケットのデータ量を、送信テーブルに記憶する。
【0051】
次に、図12を参照して、第2実施形態に係る受信装置220の機能的な構成を説明する。図12に示すように、受信装置220は、受信部22と、測定部224と、測定有効性判定部232と、推定有効性判定部26と、推定部28と、送信部30とを含む。各機能部は、図2に示すCPU52によって実現される。
【0052】
測定部224は、受信部22から受け渡されたパケット(以下、「受信パケット」という)に付与されたトレインIDに基づいて特定されるパケットトレイン毎に、測定時間を測定する。具体的には、測定部224は、受信パケットを受け取る都度、例えば図13に示すような測定テーブルに受信パケットの情報を追加する。図13の例では、測定テーブルには、パケット番号と、受信パケットに付与されているトレインID及び送信時刻と、受信パケットの受信時刻及びデータ量とが記憶されている。パケット番号は、該当のパケットがパケットトレインの何番目のパケットかを示す番号である。
【0053】
また、測定部224は、今回の受信パケットのトレインIDが1つ前の受信パケットのトレインIDと同一か否かを判定する。トレインIDが同一の場合には、同一のパケットトレインに含まれるパケットの受信が継続する可能性があることを表す。一方、トレインIDが異なる場合には、前の受信パケットが1つ前のパケットトレインの最後のパケットであり、今回の受信パケットが新たなパケットトレインの最初のパケットであることを表す。そこで、測定部224は、測定テーブルに記憶された1つ前の受信パケットを含むパケットトレインの情報を用いて、測定時間を測定する。具体的には、測定部224は、1つ前のパケットトレインに含まれる最後のパケットの受信時刻から、最初のパケットの受信時刻を減算することにより、測定時間を測定する。
【0054】
測定部224は、測定した測定時間のうち、後述する測定有効性判定部232により測定が有効であると判定された測定時間を推定有効性判定部26へ受け渡す。
【0055】
測定有効性判定部232は、測定部224で測定された測定時間の測定の有効性を判定する。例えば、測定有効性判定部232は、パケットトレインの最初のパケットから最後のパケットまでの各パケットに、同一のパケットトレインに属することを示す識別情報が付与されている場合に、測定時間は有効であると判定する。この判定により、異なるパケットトレインが混在した状態で測定時間が測定されることを回避することができる。
【0056】
また、図6で説明したように、送信装置210から送信されたパケットトレインは、通信回線40の通信速度に応じた広がりをもって受信装置220で受信される。この広がりの度合いが小さい場合、測定時間に対する通信速度の影響が小さいことを意味する。すなわち、測定時間に基づいて推定される推定速度の精度が低下する可能性がある。そこで、例えば、測定有効性判定部232は、パケットトレインに含まれる各パケット間において、受信装置220における受信間隔が、送信装置210における送信間隔より所定値以上大きい場合に、測定時間は有効であると判定する。具体的には、測定有効性判定部232は、測定テーブルに記憶されたパケット間の送信時刻の差を送信間隔として算出し、パケット間の受信時刻の差を受信間隔として算出する。そして、測定有効性判定部232は、全てのパケット間について、受信間隔を送信時間で除算した値が所定の閾値α(α>1)以上の場合に、測定時間は有効であると判定する。測定有効性判定部232は、判定結果を測定部224へ通知する。
【0057】
次に、第2実施形態に係る帯域推定システム200の作用について説明する。第2実施形態では、送信装置210において、図7に示す送信装置受信処理、及び図14に示す送信装置送信処理が実行される。また、受信装置220において、図15に示す帯域推定処理が実行される。なお、送信装置受信処理は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、第2実施形態に係る送信装置送信処理及び帯域推定処理において、第1実施形態における送信装置送信処理(図8)及び帯域推定処理(図9)と同一の処理については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0058】
まず、図14を参照して、第2実施形態における送信装置送信処理について説明する。
【0059】
ステップS20を経て、次のステップS220で、生成部216が、送信キューの先頭のパケットを取り出す。次に、ステップS222で、生成部216が、現在時刻から最後のパケットの送信時刻を減算することにより送信間隔を算出する。次に、ステップS224で、生成部216が、最後に送信したパケットのデータ量を送信テーブルに記憶された推定速度で除算した値を所定値とし、算出した送信間隔が所定値より大きいか否かを判定する。送信間隔が所定値より大きい場合には、ステップS226へ移行し、送信間隔が所定値以下の場合には、ステップS228へ移行する。
【0060】
ステップS226では、生成部216が、新たなトレインIDを決定し、送信テーブルのトレインIDを更新する。次に、ステップS228で、送信部214が、上記ステップS220で取り出されたパケットに、送信テーブルに記憶されているトレインID、及び送信時刻を付与して、受信装置220へ送信する。次に、ステップS230で、送信部214が、パケットに付与した送信時刻、及び送信したパケットのデータ量を、送信テーブルに記憶し、ステップS24へ移行する。
【0061】
次に、図15を参照して、第2実施形態における帯域推定処理について説明する。
【0062】
ステップS40で、受信部22が、送信装置210から送信されたパケットを受信したか否かを判定する。パケットを受信した場合は、ステップS242へ移行し、受信していない場合には、本ステップの判定を繰り返す。ステップS242では、測定部224が、測定テーブルに受信パケットの情報を追加する。次に、ステップS244で、測定部224が、今回の受信パケットのトレインIDが1つ前の受信パケットのトレインIDと同一か否かを判定する。トレインIDが同一の場合には、ステップS40に戻り、トレインIDが異なる場合には、ステップS246へ移行する。
【0063】
ステップS246では、測定有効性判定部232が、測定テーブルに記憶された1つ前の受信パケットを含むパケットトレインについて、パケット間の送信時刻の差を送信間隔として算出し、パケット間の受信時刻の差を受信間隔として算出する。次に、ステップS248で、測定有効性判定部232が、対象のパケットトレインの全てのパケット間について、受信間隔を送信間隔で除算した値が所定の閾値α(α>1)以上か否かを判定する。全てのパケット間で受信間隔/送信間隔≧αの場合には、ステップS44へ移行し、何れかのパケット間で受信間隔/送信間隔<αの場合には、ステップS40に戻る。
【0064】
以下、第1実施形態と同様に、ステップS44~S48が実行され、ステップS40に戻る。
【0065】
以上説明したように、第2実施形態に係る帯域推定システムでは、受信装置が、測定された測定時間の測定の有効性を判定し、有効と判定された測定時間について、可用帯域の推定の有効性を判定した上で、可用帯域を推定する。これにより、帯域推定の有効性をより高めることができる。
【0066】
なお、第2実施形態における帯域推定処理(図15)では、1つのパケットトレインの受信が完了した段階で、受信間隔の広がりに基づく測定時間の測定の有効性を判定する場合について説明したが、これに限定されない。パケットを受信する都度、前のパケットとの送信間隔及び受信間隔を算出して、受信間隔/送信間隔がα以上か否かを判定するようにしてもよい。そして、受信間隔/送信間隔<αと判定された場合、そのパケットトレインについての以降の処理を停止し、次のパケットトレインが受信されるまで、帯域推定処理を待機するようにしてもよい。
【0067】
また、第2実施形態では、トレインIDの同一性に基づく測定時間の測定の有効性と、受信間隔の広がりに基づく測定時間の測定の有効性との両方を判定する場合について説明したが、いずれか一方の有効性のみを判定するようにしてもよい。
【0068】
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態に係る帯域推定システムにおいて、第2実施形態に係る帯域推定システム200と同様の部分については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、第2実施形態と第3実施形態とで、符号の末尾2桁が共通する機能部において、共通する機能についての詳細な説明を省略する。また、第3実施形態に係る送信装置及び受信装置のハードウェア構成は、図2に示す、第1実施形態に係る送信装置10及び受信装置20のハードウェア構成と同様であるため、説明を省略する。
【0069】
図1に示すように、第3実施形態に係る帯域推定システム300は、送信装置210と、受信装置320とを含む。
【0070】
次に、図12を参照して、第3実施形態に係る受信装置320の機能的な構成を説明する。図12に示すように、受信装置320は、受信部22と、測定部324と、測定有効性判定部332と、推定有効性判定部326と、推定部328と、送信部30とを含む。各機能部は、図2に示すCPU52によって実現される。
【0071】
測定有効性判定部332は、トレインIDの同一性に基づく測定時間の測定の有効性を判定する。具体的には、測定有効性判定部332は、パケットが受信される都度、例えば図16に示すような測定テーブルにエントリを追加、又は測定テーブルのエントリを更新する。図16の例では、測定テーブルには、エントリ(トレインID)と、受信開始時刻と、受信終了時刻と、測定データ量とが記憶されている。受信開始時刻は、パケットトレインの最初のパケットが受信装置320で受信された時刻であり、受信終了時刻は、パケットトレインの最後のパケットが受信装置320で受信された時刻である。
【0072】
より具体的には、測定有効性判定部332は、受信パケットに付与されたトレインIDと一致するエントリが測定テーブルに記憶されているか否かを判定する。トレインIDと一致するエントリが存在する場合には、測定有効性判定部332は、受信パケットに基づいて、測定テーブルの受信終了時刻及び測定データ量を更新する。具体的には、測定有効性判定部332は、受信終了時刻を、受信パケットの受信時刻で更新し、測定データ量を、現在記憶されている測定データ量に、受信パケットのデータ量を加算した値に更新する。
【0073】
一方、トレインIDと一致するエントリが存在しない場合、測定有効性判定部332は、受信パケットに基づいて、新たなエントリを測定テーブルに追加する。具体的には、測定有効性判定部332は、受信パケットに付与されているトレインIDをエントリの番号とし、受信開始時刻及び受信終了時刻を受信パケットの受信時刻、測定データ量を0とするエントリを測定テーブルに追加する。これにより、測定部324で測定時間を測定する際、トレインIDの同一性に基づく測定時間の測定の有効性が担保される。
【0074】
測定部324は、受信部22から受け渡された受信パケットに付与されたトレインIDに基づいて特定されるパケットトレイン毎に、測定時間を測定する。具体的には、測定部324は、受信パケットに基づいて測定テーブルが更新(エントリの追加を除く)される都度、最新のエントリに対応するパケットトレインの測定時間を測定する。具体的には、測定部324は、測定テーブルに記憶された、最新のエントリにおける受信終了時刻から受信開始時刻を減算することにより、測定時間を測定する。また、測定部324は、後述する推定有効性判定部326により測定時間が有効ではないと判定された場合、最新のエントリに対応するパケットトレインの測定時間に、前のパケットトレインの測定時間も合計した統合測定時間を算出する。
【0075】
推定有効性判定部326は、第1のパケットトレインについての測定時間が閾値時間βに満たない場合、連続する複数のパケットトレインの測定時間を統合した統合測定時間と、閾値時間βとを比較して、可用帯域の推定を有効に行うことができるか否かを判定する。具体的には、推定有効性判定部326は、測定部324で測定されたパケットトレインの測定時間が閾値時間に満たないと判定した場合、測定部324に、次のパケットトレインの測定時間と合計した統合測定時間を算出させる。そして、推定有効性判定部326は、統合測定時間が閾値時間β以上か否かを判定する。推定有効性判定部326は、統合測定時間が閾値時間β以上となるまで、測定部324に統合測定時間を算出させる。
【0076】
例えば、図17に示すように、パケットトレイン1についての測定時間T1が閾値時間βより小さい場合、この時点ではT1は有効な帯域推定を行うことができないと判定される。また、パケットトレイン2についての測定時間T2も閾値時間βより小さい場合、測定時間T2を単独で判定すると、T2は有効な帯域推定を行うことができないと判定される。しかし、統合測定時間(T1+T2)がβ以上の場合、この統合測定時間(T1+T2)は、有効な帯域推定を行うことができると判定される。
【0077】
推定部328は、推定有効性判定部326により可用帯域の推定を有効に行うことができると判定された場合に、統合した複数のパケットトレインのデータ量の合計及び統合測定時間に基づいて、可用帯域を推定する。具体的には、推定部328は、統合した複数のパケットトレインの各々の測定データ量を測定テーブルから取得し、取得した測定データ量の合計を統合測定時間で除算することにより、可用帯域の推定結果である推定速度を推定する。
【0078】
次に、第3実施形態に係る帯域推定システム300の作用について説明する。第3実施形態では、送信装置210において、図7に示す送信装置受信処理、及び図14に示す送信装置送信処理が実行される。また、受信装置320において、図18に示す帯域推定処理が実行される。なお、送信装置受信処理及び送信装置送信処理は、第2実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、第3実施形態における帯域推定処理において、第1実施形態における帯域推定処理(図9)と同一の処理については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0079】
図18を参照して、第3実施形態における帯域推定処理について説明する。
【0080】
ステップS40を経て、次のステップS340で、測定有効性判定部332が、受信パケットが属するパケットトレインのトレインIDを示す変数iに、受信パケットに付与されたトレインIDを設定する。次に、ステップS342で、測定有効性判定部332が、測定テーブルに変数iと一致するエントリiが記憶されているか否かを判定する。エントリiが記憶されている場合には、ステップS346へ移行し、記憶されていない場合には、ステップS344へ移行する。なお、以下では、トレインIDがiのパケットトレインを「パケットトレインi」と表記する。
【0081】
ステップS344では、測定有効性判定部332は、iをエントリの番号とし、受信開始時刻及び受信終了時刻を受信パケットの受信時刻、測定データ量を0とするエントリを測定テーブルに追加し、ステップS40に戻る。一方、ステップS346では、測定有効性判定部332が、エントリiの受信終了時刻を、受信パケットの受信時刻で更新し、測定データ量を、現在記憶されている測定データ量に、受信パケットのデータ量を加算した値に更新する。
【0082】
次に、ステップS348で、測定部324が、統合するパケットトレインのうち最も古いパケットトレインのトレインIDを示す変数jにiを設定する。次に、ステップS350で、測定部324が、パケットトレインjからパケットトレインiまでの各パケットトレインの測定時間を合計した統合測定時間を算出する。次に、ステップS352で、推定有効性判定部326が、上記ステップS350で算出された統合測定時間が閾値時間β以上か否かを判定する。統合測定時間≧βの場合にはステップS358へ移行し、統合測定時間<βの場合には、ステップS354へ移行する。
【0083】
ステップS354では、推定有効性判定部326が、jは、最初に受信したパケットトレインのトレインIDか否かを判定する。jが最初のトレインIDの場合、ステップS40に戻り、最初のトレインIDではない場合、ステップS356へ移行する。ステップS356では、推定有効性判定部326が、jを1つ前に受信したパケットトレインのトレインIDに更新し、ステップS350に戻って、測定部324に統合測定時間を算出させる。
【0084】
一方、ステップS358では、推定部328が、パケットトレインjからパケットトレインiまでの各パケットトレインの測定データ量の合計を、上記ステップS350で算出された統合測定時間で除算することにより、推定速度を推定する。そして、送信部30が推定速度を送信装置210へ送信し、ステップS40に戻る。
【0085】
以上説明したように、第3実施形態に係る帯域推定システムでは、受信装置が、1つのパケットトレインの測定時間では、帯域推定を有効に行うことができない場合には、複数のパケットトレインを統合して、可用帯域を推定する。これにより、受信装置の性能や通信回線の特性により、1つのパケットトレインの測定時間では閾値時間に満たない場合でも、測定時間を拡大し、有効な帯域推定を可能にする。また、測定時間が閾値時間以上となるように、1つのパケットトレインに含まれるパケット数を増加させる必要がないため、パケットトレインのデータ量の肥大化を回避することができる。
【0086】
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。なお、第4実施形態に係る帯域推定システムにおいて、第3実施形態に係る帯域推定システム300と同様の部分については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、第3実施形態と第4実施形態とで、符号の末尾2桁が共通する機能部において、共通する機能についての詳細な説明を省略する。また、第4実施形態に係る送信装置及び受信装置のハードウェア構成は、図2に示す、第1実施形態に係る送信装置10及び受信装置20のハードウェア構成と同様であるため、説明を省略する。
【0087】
図1に示すように、第4実施形態に係る帯域推定システム400は、送信装置210と、受信装置420とを含む。
【0088】
次に、図12を参照して、第4実施形態に係る受信装置420の機能的な構成を説明する。図12に示すように、受信装置420は、受信部22と、測定部324と、測定有効性判定部332と、推定有効性判定部426と、推定部328と、送信部30とを含む。各機能部は、図2に示すCPU52によって実現される。
【0089】
第3実施形態では、複数のパケットトレインの測定時間を合計した統合測定時間が閾値時間β以上か否かに基づいて、有効な帯域推定を行うことができるか否かを判定する場合について説明した。この場合、可用帯域を推定するために用いるパケットトレインに、通信回線40の通信速度の変動に要する時間に対して、古いパケットトレインが含まれる可能性がある。このような古いパケットトレインも含めて可用帯域を推定した場合には、推定精度が低下してしまう。
【0090】
そこで、推定有効性判定部426は、第3実施形態における推定有効性判定部326と同様に、複数のパケットトレインの測定時間を合計した統合測定時間の有効性を判定する。さらに、推定有効性判定部426は、統合した複数のパケットトレインの最初のパケットが受信されてから最後のパケットが受信されるまでの測定所要時間が、予め定めた上限値の範囲内の場合に、可用帯域の推定を有効に行うことができると判定する。
【0091】
例えば、図19に示すように、パケットトレイン1についての測定時間T1と、パケットトレイン2についての測定時間T2との統合測定時間(T1+T2)が閾値時間β以上であるとする。この場合、推定有効性判定部426は、パケットトレイン2の最後のパケットの受信時刻から、パケットトレイン1の最初のパケットの受信時刻を減算することにより、測定所要時間T(1~2)を算出する。推定有効性判定部426は、この測定所要時間T(1~2)が上限値γを超える場合には、統合測定時間(T1+T2)が閾値時間β以上であったとしても、統合測定時間(T1+T2)に基づいて、有効に帯域推定を行うことができないと判定する。
【0092】
上限値γは、通信回線の特性に基づいて、予め定めておく。例えば、図20に示すように、通信速度が所定値以上変動するのに要する時間を、上限値γとして定めてよい。
【0093】
次に、第4実施形態に係る帯域推定システム400の作用について説明する。第4実施形態では、送信装置210において、図7に示す送信装置受信処理、及び図14に示す送信装置送信処理が実行される。また、受信装置420において、図21に示す帯域推定処理が実行される。なお、送信装置受信処理及び送信装置送信処理は、第2実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、第4実施形態における帯域推定処理において、第3実施形態における帯域推定処理(図18)と同一の処理については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0094】
ステップS352で肯定判定されると、ステップS440へ移行し、推定有効性判定部426が、パケットトレインiの最後のパケットの受信時刻から、パケットトレインjの最初のパケットの受信時刻を減算することにより、測定所要時間T(j~i)を算出する。次に、ステップS442で、推定有効性判定部426が、上記ステップS440で算出した測定所要時間T(j~i)が、予め定めた上限値γ以下か否かを判定する。T(j~i)≦γの場合には、ステップS358へ移行し、T(j~i)>γの場合には、ステップS40に戻る。
【0095】
以上説明したように、第4実施形態に係る帯域推定システムでは、受信装置が、複数のパケットトレインの測定時間を合計した場合、その複数のパケットトレインの測定所要時間が上限値を超えている場合には、帯域推定を有効に行うことができないと判定する。これにより、通信回線の通信速度の変動に要する時間に対して、古いパケットトレインが含まれることを回避し、推定精度の低下を抑制することができる。
【0096】
なお、上記各実施形態は、適宜組み合わせて実行することも可能である。
【0097】
また、上記各実施形態では、本発明の帯域推定装置が受信装置上で動作する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、推定部を送信装置側に設けてもよい。この場合、推定有効性判定部で有効と判定された測定時間を受信装置から送信装置へ送信するようにすればよい。また、推定有効性判定部及び推定部を送信装置側に設けてもよい。この場合、測定部で測定された測定時間を受信装置から送信装置へ送信するようにすればよい。また、測定部、推定有効性判定部、及び推定部を送信装置側に設けてもよい。この場合、受信部で受信された各パケットの受信時刻を受信装置から送信装置へ送信するようにすればよい。
【0098】
また、上記各実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した各処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、各処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
【0099】
また、上記各実施形態では、送信装置側プログラム及び帯域推定プログラムがそれぞれ記憶部に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)に記憶された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
【符号の説明】
【0100】
100、200、300、400 帯域推定システム
10、210 送信装置
12 受信部
14、214 送信部
216 生成部
20、220、320、420 受信装置
22 受信部
24、224、324 測定部
26、326、426 推定有効性判定部
28、328 推定部
30 送信部
232、332 測定有効性判定部
40 通信回線
52 CPU
54 メモリ
56 記憶装置
58 入力装置
60 出力装置
62 記憶媒体読取装置
64 通信I/F
66 バス
図1
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