IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ カシオ計算機株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図1
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図2
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図3
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図4
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図5
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図6
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図7
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図8
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図9
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図10
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図11
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図12
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図13
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図14
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図15
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図16
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図17
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図18
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/44 20180101AFI20240717BHJP
   G06F 9/451 20180101ALI20240717BHJP
   G06F 8/61 20180101ALI20240717BHJP
   G06F 16/16 20190101ALI20240717BHJP
【FI】
G06F9/44
G06F9/451
G06F8/61
G06F16/16
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022034113
(22)【出願日】2022-03-07
(62)【分割の表示】P 2020041054の分割
【原出願日】2020-03-10
(65)【公開番号】P2022075765
(43)【公開日】2022-05-18
【審査請求日】2023-02-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】境井 徹
【審査官】多賀 実
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/114519(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0047815(KR,A)
【文献】特開平09-022339(JP,A)
【文献】特開2011-145777(JP,A)
【文献】特開平09-244848(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048-3/04895
G06F 8/00-8/77
G06F 9/44-9/455
G06F 15/00
G06F 16/00-16/958
H04Q 9/00-9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信接続された複数の端末装置のうち表示対象として指定された一の端末装置の表示部で表示される表示画面を第1の表示領域に表示させる第1の表示制御手段と、
前記複数の端末装置のうち操作対象とする端末装置を指定するための操作子であって、前記一の端末装置のみを前記操作対象として指定するための単体モード用の操作子と、前記複数の端末装置全てを前記操作対象として指定するための全体モード用の操作子と、を選択可能な前記操作子として第2の表示領域に表示させる第2の表示制御手段と、
前記表示対象として指定された一の端末装置に記憶されたフォルダを第3の表示領域に表示させる第3の表示制御手段と、
前記第1の表示領域に表示された前記表示画面上において操作が行われた場合に、選択された前記操作子を介して前記操作対象として指定された端末装置に対して当該操作に係る情報を、通信部を介して送信する送信制御手段と、を備え、
前記送信制御手段は、前記第3の表示領域に表示されたフォルダに所定のファイルを格納する操作が行われた場合に、選択された前記操作子を介して前記操作対象として指定された端末装置に対して前記所定のファイルを送信する、
とを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の表示領域、前記第2の表示領域、及び前記第3の表示領域は、所定の一方向に並ぶように設けられている、
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
コンピュータを、
通信接続された複数の端末装置のうち表示対象として指定された一の端末装置の表示部で表示される表示画面を第1の表示領域に表示させる第1の表示制御手段、
前記複数の端末装置のうち操作対象とする端末装置を指定するための操作子であって、前記一の端末装置のみを前記操作対象として指定するための単体モード用の操作子と、前記複数の端末装置全てを前記操作対象として指定するための全体モード用の操作子と、を選択可能な前記操作子として第2の表示領域に表示させる第2の表示制御手段、
前記表示対象として指定された一の端末装置に記憶されたフォルダを第3の表示領域に表示させる第3の表示制御手段、
前記第1の表示領域に表示された前記表示画面上において操作が行われた場合に、選択された前記操作子を介して前記操作対象として指定された端末装置に対して当該操作に係る情報を、通信部を介して送信する送信制御手段、として機能させ、
前記送信制御手段は、前記第3の表示領域に表示されたフォルダに所定のファイルを格納する操作が行われた場合に、選択された前記操作子を介して前記操作対象として指定された端末装置に対して前記所定のファイルを送信する、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各クライアント端末の操作画面情報を管理サーバーの表示部に表示させ、ユーザー操作に基づいて特定のクライアント端末を選択することによって、当該クライアント端末に対するリモート操作を実行するリモート制御システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第4156660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されているリモート制御システムでは、例えば、キッティング作業のように大量のクライアント端末を対象として同じ作業を行う場合、クライアント端末を1台1台選択して同じ作業を繰り返し行う必要があるため、作業者の負担が大きい。その結果、作業漏れ等のミスが発生してしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、複数の端末装置を対象とする遠隔操作を簡便にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
通信接続された複数の端末装置のうち表示対象として指定された一の端末装置の表示部で表示される表示画面を第1の表示領域に表示させる第1の表示制御手段と、
前記複数の端末装置のうち操作対象とする端末装置を指定するための操作子であって、前記一の端末装置のみを前記操作対象として指定するための単体モード用の操作子と、前記複数の端末装置全てを前記操作対象として指定するための全体モード用の操作子と、を選択可能な前記操作子として第2の表示領域に表示させる第2の表示制御手段と、
前記表示対象として指定された一の端末装置に記憶されたフォルダを第3の表示領域に表示させる第3の表示制御手段と、
前記第1の表示領域に表示された前記表示画面上において操作が行われた場合に、選択された前記操作子を介して前記操作対象として指定された端末装置に対して当該操作に係る情報を、通信部を介して送信する送信制御手段と、を備え、
前記送信制御手段は、前記第3の表示領域に表示されたフォルダに所定のファイルを格納する操作が行われた場合に、選択された前記操作子を介して前記操作対象として指定された端末装置に対して前記所定のファイルを送信する、
とを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の端末装置を対象とする遠隔操作を簡便にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】端末管理システムの構成を示す図である。
図2】管理装置の機能的構成を示すブロック図である。
図3】端末識別テーブルの内容例を示す図である。
図4】ハンディターミナルの機能的構成を示すブロック図である。
図5】リモートコントロール処理の制御手順を示すフローチャートである。
図6】リモートディスプレイ画面の例を示す図である。
図7】第1のコントロール処理の制御手順を示すフローチャートである。
図8】リモートディスプレイ画面の例を示す図である。
図9】リモートディスプレイ画面の例を示す図である。
図10】第2のコントロール処理の制御手順を示すフローチャートである。
図11】メイン画面設定処理の制御手順を示すフローチャートである。
図12】サブ画面設定処理の制御手順を示すフローチャートである。
図13】フォルダ画面設定処理の制御手順を示すフローチャートである。
図14】リモートディスプレイ画面の例を示す図である。
図15】第3のコントロール処理の制御手順を示すフローチャートである。
図16】リモートディスプレイ画面の例を示す図である。
図17】ファイルコピー処理の制御手順を示すフローチャートである。
図18】ファイルのドロップ操作を示す図である。
図19】要求応答処理の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の情報処理装置及びプログラムに係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
<端末管理システムの構成>
図1は、本実施形態の端末管理システム100の構成を示す図である。
図1に示すように、端末管理システム100は、管理装置(情報処理装置)1と、複数(例えば、7台)のハンディターミナル(端末装置)2と、アクセスポイント3と、を備える。
【0011】
管理装置1は、複数のハンディターミナル2を遠隔操作することが可能な装置であり、アクセスポイント3にネットワーク接続されている。管理装置1は、例えば、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPCなどである。なお、本実施形態では、管理装置1と各ハンディターミナル2との間において遠隔操作を行うための環境が既に整っているものとして、以下説明を行う。
【0012】
ハンディターミナル2は、スーパーマーケット、量販店などの店舗や、商品を格納する倉庫などの導入先に導入され、当該導入先の店員、管理担当者などの操作者に操作される端末装置である。アクセスポイント3は、無線LAN通信の中継器である。
【0013】
<管理装置の構成>
図2は、管理装置1の機能的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、管理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、操作部14と、表示部15と、通信部16と、を備える。管理装置1の各部は、バス17を介して接続されている。
【0014】
CPU(表示制御手段、第1の受付手段、第2の受付手段)11は、管理装置1の各部を制御するプロセッサである。CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM12に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
【0015】
RAM12は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU11により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを形成する。
【0016】
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムやデータを含むファイル等を記憶する。記憶部13に記憶されるデータとしては、例えば、後述するリモートコントロール処理によって各ハンディターミナル2を遠隔操作する際に各ハンディターミナル2を識別するための端末識別テーブル131がある。
【0017】
図3は、端末識別テーブル131の内容例を示す図である。
図3に示すように、端末識別テーブル131は、Index番号と、各ハンディターミナル2のIPアドレスと、が対応付けられた状態で記憶されるテーブルデータである。Index番号は、リモートディスプレイ画面40(図6参照)の第1~第7表示領域R1~R7のそれぞれに対応付けられた番号である。具体的には、Index「1」には第1表示領域R1、Index「2」には第2表示領域R2、Index「3」には第3表示領域R3、Index「4」には第4表示領域R4、Index「5」には第5表示領域R5、Index「6」には第6表示領域R6、Index「7」には第7表示領域R7が対応付けられている。これにより、例えば、端末識別テーブル131において、Index「1」に対応するIPアドレスとして「123.1.68.61」が記憶されている場合、リモートディスプレイ画面40の第1表示領域R1には、当該IPアドレス「123.1.68.61」のハンディターミナル2の画面が表示されるようになっている。
【0018】
操作部14は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、ユーザーからのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報を、CPU11に出力する。CPU11は、操作部14から送信された情報に基づいて、ユーザーの入力操作を受け付ける。
【0019】
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0020】
通信部16は、ネットワークカード等により構成され、CPU11による制御下で通信ネットワークN上の機器との間でデータの送受信を行う。通信ネットワークNは、LAN、WAN等とすることができる。
【0021】
<ハンディターミナルの構成>
図4は、ハンディターミナル2の機能的構成を示すブロック図である。
図4に示すように、ハンディターミナル2は、CPU21と、操作部22と、RAM23と、表示部24と、記憶部25と、無線通信部26と、撮像部27と、ROM28と、を備える。ハンディターミナル2の各部は、バス29を介して接続されている。
【0022】
CPU21は、ハンディターミナル2の各部を制御するプロセッサである。CPU21は、記憶部25に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM23に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
【0023】
操作部22は、各種キーを有し、操作者からのキー操作入力を受け付け、その操作情報をCPU21に出力する。操作部22は、表示部24の表示画面に設けられ、操作者からのタッチ入力を受け付けるタッチパネルを含むものとしてもよい。
【0024】
RAM23は、揮発性のメモリであり、CPU21により読み出された各種のデータやプログラムを一時的に格納するワークエリアを形成する。
【0025】
表示部24は、CPU21から指示された表示情報に従い、LCDなどの表示画面に各種表示を行う。
【0026】
記憶部25は、情報を読み出し及び書き込み可能なフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶部である。記憶部25には、各種データ及びプログラムが記憶されている。
【0027】
無線通信部26は、アンテナ、変復調回路、信号処理回路などを有し、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN通信の通信方式の通信部である。CPU21は、無線通信部26を介して、アクセスポイント3との無線送受信を行い、当該アクセスポイント3にネットワーク接続された通信先の機器と情報の送受信を行う。
【0028】
撮像部27は、光学系及び撮像素子を有するデジタルカメラ部であり、CPU21の指示に従い、被写体を撮像してその画像データを生成する。特に、撮像部27は、バーコードやQR(Quick Response)コード(登録商標)などの2次元コードのシンボルを撮像する。CPU21は、撮像部27により撮像されたシンボルの画像データをデコードして当該2次元コードに含まれるデータを取得する。
【0029】
ROM28は、情報を読み出し可能な不揮発性の記憶部である。ROM28には、自機のハンディターミナル2の製造時に固定的に付与された、個体ごとにユニークな個体識別番号としてのシリアル番号などの情報が記憶されている。
【0030】
<リモートコントロール処理>
次に、管理装置1において実行されるリモートコントロール処理について、図5を参照して説明する。図5は、リモートコントロール処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0031】
図5に示すように、リモートコントロール処理が開始されると、まず、CPU11は、リモートディスプレイ画面40を表示部15に表示させる(ステップS1)。
【0032】
図6は、リモートディスプレイ画面40の例を示す図である。
図6に示すように、リモートディスプレイ画面40は、大別すると、メイン画面(第1の表示領域)41と、サブ画面(第2の表示領域)42と、フォルダ画面(第3の表示領域)43と、モード選択画面44と、に分けられる。
【0033】
メイン画面41は、ハンディターミナル2を遠隔操作するための操作画面である。メイン画面41では、第1表示領域R1が設けられており、端末識別テーブル131のIndex「1」に対応するIPアドレスを有するハンディターミナル2で表示される画面が当該第1表示領域R1に表示されるようになっている。図6の例では、メイン画面41の第1表示領域R1には、Index「1」に対応するIPアドレス「129.1.68.61」のハンディターミナル2で表示されるホーム画面が表示されている。メイン画面41は、リモートディスプレイ画面40の左上部に設けられた後述するモード選択画面44の真下に設けられている。
【0034】
サブ画面42では、第2~第7表示領域R2~R7が設けられており、端末識別テーブル131のIndex「2」~「7」のそれぞれに対応するIPアドレスを有する各ハンディターミナル2で表示される画面が当該第2~第7表示領域R2~R7に表示されるようになっている。図6の例では、サブ画面42の第2~第7表示領域R2~R7には、Index「2」~「7」のそれぞれに対応するIPアドレスを有する各ハンディターミナル2で表示されるホーム画面が表示されている。サブ画面42は、メイン画面41の右隣に設けられている。
【0035】
フォルダ画面43は、メイン画面41の第1表示領域R1に操作画面が表示されているハンディターミナル2のフォルダ構成を表示するための画面である。フォルダ画面43では、移動先のフォルダ等を指定入力するための入力領域431と、更新ボタン432と、フォルダ構成を表示するフォルダ構成表示領域433と、が設けられている。
ユーザーは、入力領域431に所望のフォルダを指定入力した後、更新ボタン432の押下操作を行うことで、フォルダ構成表示領域433に当該所望のフォルダまでのパスを示すフォルダ一覧を表示することができる。
【0036】
モード選択画面44は、全体モードと単体モードとのうちからいずれか一方のモードを選択するための画面である。モード選択画面44では、上記モードを選択するためのラジオボタン441が設けられている。
【0037】
ここで、全体モードとは、複数のハンディターミナル2に対して一括的に遠隔操作を行うモードであり、メイン画面41の第1表示領域R1に表示されているハンディターミナル2の操作画面を介して遠隔操作がなされた場合、サブ画面42の第2~第7表示領域R2~R7のそれぞれに画面が表示されている各ハンディターミナル2に対しても同様の遠隔操作がなされる。一方、単体モードとは、一のハンディターミナル2に対してのみ遠隔操作を行うモードである。この単体モードでの遠隔操作の対象となるハンディターミナル2は、メイン画面41の第1表示領域R1に操作画面が表示されているハンディターミナル2である。
【0038】
リモートコントロール処理の説明に戻り、CPU11は、ステップS1の処理に続き、マウス等による操作がなされたか否かを判定する(ステップS2)。
【0039】
ステップS2において、マウス等による操作がなされていないと判定された場合(ステップS2;NO)、CPU11は、マウス等による操作がなされるまでの間、ステップS2の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS2において、マウス等による操作がなされたと判定された場合(ステップS2;YES)、CPU11は、当該操作がメイン画面41への操作であるか否かを判定する(ステップS3)。
【0040】
ステップS3において、マウス等による操作がメイン画面41への操作であると判定された場合(ステップS3;YES)、CPU11は、第1のコントロール処理(ステップS4)を実行し、処理をステップS5へ進める。なお、第1のコントロール処理の詳細については後述する。
一方、ステップS3において、マウス等による操作がメイン画面41への操作ではないと判定された場合(ステップS3;NO)、CPU11は、ステップS4をスキップして、処理をステップS5へ進める。
【0041】
次いで、CPU11は、マウス等による操作がサブ画面42へのクリック操作であるか否かを判定する(ステップS5)。
【0042】
ステップS5において、マウス等による操作がサブ画面42へのクリック操作であると判定された場合(ステップS5;YES)、CPU11は、第2のコントロール処理(ステップS6)を実行し、処理をステップS7へ進める。なお、第2のコントロール処理の詳細については後述する。
一方、ステップS5において、マウス等による操作がサブ画面42へのクリック操作ではないと判定された場合(ステップS5;NO)、CPU11は、ステップS6をスキップして、処理をステップS7へ進める。
【0043】
次いで、CPU11は、マウス等による操作がフォルダ画面43への操作であるか否かを判定する(ステップS7)。
【0044】
ステップS7において、マウス等による操作がフォルダ画面43への操作であると判定された場合(ステップS7;YES)、CPU11は、第3のコントロール処理(ステップS8)を実行し、処理をステップS9へ進める。なお、第3のコントロール処理の詳細については後述する。
一方、ステップS7において、マウス等による操作がフォルダ画面43への操作ではないと判定された場合(ステップS7;NO)、CPU11は、ステップS8をスキップして、処理をステップS9へ進める。
【0045】
次いで、CPU11は、マウス等による操作が全体モードへの切替操作、すなわちモード選択画面44のラジオボタン441による全体モードの選択操作であるか否かを判定する(ステップS9)。
【0046】
ステップS9において、マウス等による操作が全体モードへの切替操作であると判定された場合(ステップS9;YES)、CPU11は、全体モードへの移行を行い(ステップS10)、処理をステップS11へ進める。
一方、ステップS9において、マウス等による操作が全体モードへの切替操作ではないと判定された場合(ステップS9;NO)、CPU11は、ステップS10をスキップして、処理をステップS11へ進める。
【0047】
次いで、CPU11は、マウス等による操作が単体モードへの切替操作、すなわちモード選択画面44のラジオボタン441による単体モードの選択操作であるか否かを判定する(ステップS11)。
【0048】
ステップS11において、マウス等による操作が単体モードへの切替操作であると判定された場合(ステップS11;YES)、CPU11は、単体モードへの移行を行い(ステップS12)、処理をステップS12へ進める。
一方、ステップS11において、マウス等による操作が単体モードへの切替操作ではないと判定された場合(ステップS11;NO)、CPU11は、ステップS12をスキップして、処理をステップS13へ進める。
【0049】
次いで、CPU11は、マウス等による操作がリモートコントロール処理を終了させるための操作(例えば、リモートディスプレイ画面40を閉じる操作)であるか否かを判定する(ステップS13)。
【0050】
ステップS13において、マウス等による操作がリモートコントロール処理を終了させるための操作であると判定された場合(ステップS13;YES)、CPU11は、リモートコントロール処理を終了する。
一方、ステップS13において、マウス等による操作がリモートコントロール処理を終了させるための操作ではないと判定された場合(ステップS13;NO)、CPU11は、処理をステップS2へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0051】
<第1のコントロール処理>
次に、第1のコントロール処理について、図7を参照して説明する。図7は、第1のコントロール処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0052】
図7に示すように、第1のコントロール処理が開始されると、まず、CPU11は、マウス等による操作がなされたときのポインタが指し示す操作位置座標を実際の各ハンディターミナル2の表示部24での操作位置座標に変換する(ステップS21)。ここで、操作位置座標は、例えば、メイン画面41の第1表示領域R1に表示される画面の左上の角を基準として計測する。また、管理装置1は、予め各ハンディターミナル2の表示部24の表示サイズデータを保有しているものとする。
【0053】
次いで、CPU11は、ラジオボタン441に対する入力の状態に基づいて、現在のモードが全体モードであるか否かを判定する(ステップS22)。
【0054】
ステップS22において、現在のモードが全体モードであると判定された場合(ステップS22;YES)、CPU11は、マウス等による操作がなされたときの操作情報を7台すべてのハンディターミナル2に対して送信する。ここで、操作情報には、ステップS21で変換された操作位置座標データ、マウス等による操作がなされたときの操作態様データ(例えば、ワンクリック、ダブルクリックなどを示すデータ)が含まれる。
【0055】
例えば、図6に示すように、マウス等による操作がメイン画面41の第1表示領域R1に表示されているホーム画面の右端列の上から2番目の設定アイコンIをダブルクリックする操作である場合、操作情報として、設定アイコンIをダブルクリックしたときの操作位置座標を実際の各ハンディターミナル2の表示部24での操作位置座標に変換した操作位置座標データと、操作態様がダブルクリックであることを示す操作態様データと、が送信されることとなる。各ハンディターミナル2は、管理装置1より受信した操作情報に基づいて操作を行い、当該操作の結果として画面が遷移する場合には、遷移後の画面データを管理装置1へ送信する。
【0056】
また、ステップS22において、現在のモードが全体モードではない、すなわち単体モードであると判定された場合(ステップS22;NO)、CPU11は、端末識別テーブル131を参照して、Index「1」に対応するIPアドレス「129.1.68.61」のハンディターミナル2に対して、マウス等による操作がなされたときの操作情報を送信する。
【0057】
次いで、CPU11は、操作情報を送信したハンディターミナル2より画面データを受信したか否かを判定する(ステップS25)。
【0058】
ステップS25において、操作情報を送信したハンディターミナル2より画面データを受信したと判定された場合(ステップS25;YES)、CPU11は、当該画面データに基づいて、対応する表示領域の画面を更新し(ステップS26)、処理をリモートコントロール処理のステップS5へ移す。
一方、ステップS25において、操作情報を送信したハンディターミナル2より画面データを受信していないと判定された場合(ステップS25;NO)、CPU11は、ステップS26をスキップして、処理をリモートコントロール処理のステップS5へ移す。
【0059】
図8に示すリモートディスプレイ画面40は、上述のようにメイン画面41の第1表示領域R1に表示されているホーム画面において設定アイコンIをダブルクリックする操作が行われたことを契機として、第1~第7表示領域R1~R7にそれぞれ表示されていたホーム画面が設定画面に更新されたときの画面である。このように、管理装置1では、メイン画面41の第1表示領域R1に表示されているホーム画面において設定アイコンIをダブルクリックすることで、各ハンディターミナル2において一括して設定アプリを起動させることができ、図8に示すように、第1~第7表示領域R1~R7のそれぞれに各ハンディターミナル2の表示部24に表示される設定画面を表示させることができる。
【0060】
一方、図9に示すリモートディスプレイ画面40は、メイン画面41の第1表示領域R1に表示されているホーム画面において設定アイコンIをダブルクリックする操作が行われたにもかかわらず、Index「4」に対応するIPアドレス「129.1.68.64」のハンディターミナル2のハングアップや通信エラー等を原因として第4表示領域R4に表示されているホーム画面が設定画面に切り替わらずそのままの状態となっているときの画面である。このように、管理装置1では、各ハンディターミナル2に対して一括的に遠隔操作を行う際に、上述のように画面が切り替わらないといった想定外の動きをするハンディターミナル2を目視で検出することが可能となっている。
【0061】
<第2のコントロール処理>
次に、第2のコントロール処理について、図10を参照して説明する。図10は、第2のコントロール処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0062】
図10に示すように、第2のコントロール処理が開始されると、まず、CPU11は、サブ画面42においてマウス等によるクリック操作がなされたときのポインタが指し示す操作位置座標に基づいて、当該操作位置座標を包含する表示領域のIndex番号を特定する(ステップS31)。例えば、図6に示すリモートディスプレイ画面40において、サブ画面42の第4表示領域R4にポインタ(図示省略)が位置する状態でマウス等によるクリック操作がなされた場合、第4表示領域R4に対応するIndex「4」が特定されることとなる。
【0063】
次いで、CPU11は、端末識別テーブル131を参照して、ステップS31で特定されたIndex番号が有効であるか否かを判定する(ステップS32)。具体的には、CPU11は、端末識別テーブル131において、ステップS31で特定されたIndex番号に対してハンディターミナル2のIPアドレスが記憶されている場合、当該Index番号は有効であると判定し、また、当該Index番号に対してハンディターミナル2のIPアドレスが記憶されていない場合、当該Index番号は有効ではないと判定する。
【0064】
ステップS32において、ステップS31で特定されたIndex番号が有効ではないと判定された場合(ステップS32;NO)、CPU11は、処理をリモートコントロール処理のステップS7へ移す。
一方、ステップS32において、ステップS31で特定されたIndex番号が有効であると判定された場合(ステップS32;YES)、CPU11は、端末識別テーブル131を参照して、ステップS31で特定されたIndex番号(例えば、Index「4」)に対応するIPアドレス(例えば、「129.1.68.64」)を取得する(ステップS33)。続けて、CPU11は、Index「1」に対応するIPアドレス(例えば、「129.1.68.61」)を取得する(ステップS34)。
【0065】
次いで、CPU11は、メイン画面設定処理(ステップS35)、サブ画面設定処理(ステップS36)、フォルダ画面設定処理(ステップS37)を実行し、処理をリモートコントロール処理のステップS7へ移す。なお、メイン画面設定処理、サブ画面設定処理、及び、フォルダ画面設定処理の詳細については後述する。
【0066】
<メイン画面設定処理>
次に、メイン画面設定処理について、図11を参照して説明する。図11は、メイン画面設定処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0067】
図11に示すように、メイン画面設定処理が開始されると、まず、CPU11は、第2のコントロール処理のステップS33で取得されたIPアドレス(例えば、「129.1.68.64」)のハンディターミナル2に画面データを要求する(ステップS41)。
【0068】
次いで、CPU11は、上記ハンディターミナル2より画面データを受信したか否かを判定する(ステップS42)。
【0069】
ステップS42において、上記ハンディターミナル2より画面データを受信していないと判定された場合(ステップS42;NO)、CPU11は、当該画面データを受信するまでの間、ステップS42の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS42において、上記ハンディターミナル2より画面データを受信したと判定された場合(ステップS42;YES)、CPU11は、当該画面データに基づいて、メイン画面41の第1表示領域R1の画面を更新する(ステップS43)。つまり、上述の例のようにサブ画面42の第4表示領域R4にポインタ(図示省略)が位置する状態でマウス等によるクリック操作がなされた場合、図14に示すように、それまでサブ画面42の第4表示領域R4に表示されていたIPアドレス「129.1.68.64」のハンディターミナル2のホーム画面がメイン画面41の第1表示領域R1に表示されることとなる。
【0070】
次いで、CPU11は、端末識別テーブル131のIndex「1」に対応するIPアドレス(例えば、「129.1.68.61」)を第2のコントロール処理のステップS33で取得
されたIPアドレス(例えば、「129.1.68.64」)に更新し(ステップS44)、処理を
第2のコントロール処理のステップS36へ移す。
【0071】
<サブ画面設定処理>
次に、サブ画面設定処理について、図12を参照して説明する。図12は、サブ画面設定処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0072】
図12に示すように、サブ画面設定処理が開始されると、まず、CPU11は、第2のコントロール処理のステップS34で取得されたIPアドレス(例えば、「129.1.68.61」)のハンディターミナル2に画面データを要求する(ステップS51)。
【0073】
次いで、CPU11は、上記ハンディターミナル2より画面データを受信したか否かを判定する(ステップS52)。
【0074】
ステップS52において、上記ハンディターミナル2より画面データを受信していないと判定された場合(ステップS52;NO)、CPU11は、当該画面データを受信するまでの間、ステップS52の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS52において、上記ハンディターミナル2より画面データを受信したと判定された場合(ステップS52;YES)、CPU11は、当該画面データに基づいて、サブ画面42において、第2のコントロール処理のステップS31で特定されたIndex番号(例えば、Index「4」)に対応する表示領域の画面を更新する(ステップS53)。つまり、上述の例のようにサブ画面42の第4表示領域R4にポインタ(図示省略)が位置する状態でマウス等によるクリック操作がなされた場合、図14に示すように、それまでメイン画面41の第1表示領域R1に表示されていたIPアドレス「129.1.68.61」のハンディターミナル2のホーム画面がサブ画面42の第4表示領域R4に表示されることとなる。
【0075】
次いで、CPU11は、端末識別テーブル131において、第2のコントロール処理のステップS31で特定されたIndex番号(例えば、Index「4」)に対応するIPアドレス(例えば、「129.1.68.64」)をステップS34で取得されたIPアドレス(例えば、「129.1.68.61」)に更新し(ステップS54)、処理を第2のコントロール処理のステップS37へ移す。
【0076】
<フォルダ画面設定処理>
次に、フォルダ画面設定処理について、図13を参照して説明する。図13は、フォルダ画面設定処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0077】
図13に示すように、フォルダ画面設定処理が開始されると、まず、CPU11は、第2のコントロール処理のステップS33で取得されたIPアドレス(例えば、「129.1.68.64」)のハンディターミナル2に対して1階層目のフォルダ一覧データを要求する(ステップS61)。
【0078】
次いで、CPU11は、上記ハンディターミナル2より1階層目のフォルダ一覧データを受信したか否かを判定する(ステップS62)。
【0079】
ステップS62において、上記ハンディターミナル2より1階層目のフォルダ一覧データを受信していないと判定された場合(ステップS62;NO)、CPU11は、当該フォルダ一覧データを受信するまでの間、ステップS62の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS62において、上記ハンディターミナル2より1階層目のフォルダ一覧データを受信したと判定された場合(ステップS62;YES)、CPU11は、当該フォルダ一覧データに基づいて、図14に示すように、フォルダ画面43において1階層目のフォルダ一覧(例えば、フォルダaとフォルダb)を表示させ(ステップS63)、処理をリモートコントロール処理のステップS7へ移す。
【0080】
<第3のコントロール処理>
次に、第3のコントロール処理について、図15を参照して説明する。図15は、第3のコントロール処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0081】
図15に示すように、第3のコントロール処理が開始されると、まず、CPU11は、更新ボタン432の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS71)。
【0082】
ステップS71において、更新ボタン432の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS71;NO)、CPU11は、処理をリモートコントロール処理のステップS9へ移す。
一方、ステップS71において、更新ボタン432の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS71;YES)、CPU11は、入力領域431において、移動先のフォルダ等を指定する操作がなされているか否かを判定する(ステップS72)。
【0083】
ステップS72において、移動先のフォルダ等を指定する操作がなされていないと判定された場合(ステップS72;NO)、CPU11は、処理をリモートコントロール処理のステップS9へ移す。
一方、ステップS72において、移動先のフォルダ等を指定する操作がなされていると判定された場合(ステップS72;YES)、CPU11は、端末識別テーブル131を参照して、Index「1」に対応するIPアドレスを取得する(ステップS73)。
【0084】
次いで、CPU11は、ステップS73で取得されたIPアドレスのハンディターミナル2に対して、入力領域431において入力された移動先のフォルダ等までのパスが示されたフォルダ一覧データを要求する(ステップS74)。
【0085】
次いで、CPU11は、上記ハンディターミナル2より移動先のフォルダ等までのパスが示されたフォルダ一覧データを受信したか否かを判定する(ステップS75)。
【0086】
ステップS75において、上記ハンディターミナル2より移動先のフォルダ等までのパスが示されたフォルダ一覧データを受信していないと判定された場合(ステップS75;NO)、CPU11は、当該フォルダ一覧データを受信するまでの間、ステップS75の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS75において、上記ハンディターミナル2より移動先のフォルダ等までのパスが示されたフォルダ一覧データを受信したと判定された場合(ステップS75;YES)、CPU11は、当該フォルダ一覧データに基づいて、図16に示すように、フォルダ画面43において、移動先のフォルダ(例えば、フォルダb123)までのパスが示されたフォルダ一覧に更新して表示させ(ステップS76)、処理をリモートコントロール処理のステップS9へ移す。
【0087】
<ファイルコピー処理>
次に、ファイルコピー処理について、図17を参照して説明する。図17は、ファイルコピー処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0088】
ファイルコピー処理が開始されると、まず、CPU11は、例えば、図18に示すようにリモートディスプレイ画面40に重畳表示されたファイルエクスプローラFEからコピーの対象となるファイル(図中の点線で囲まれたファイル)をドラッグ操作してフォルダ画面43に表示されている所望のフォルダ(例えば、フォルダb123)の位置でドロップするドロップ操作がなされたか否かを判定する(ステップS81)。
【0089】
ステップS81において、ファイルのドロップ操作がなされていないと判定された場合(ステップS81;NO)、CPU11は、当該ドロップ操作がなされるまでの間、ステップS81の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS81において、ファイルのドロップ操作がなされたと判定された場合(ステップS81;YES)、CPU11は、ラジオボタン441に対する入力の状態に基づいて、現在のモードが全体モードであるか否かを判定する(ステップS82)。
【0090】
ステップS82において、現在のモードが全体モードであると判定された場合(ステップS82;YES)、CPU11は、ドロップ操作がなされたファイルを7台すべてのハンディターミナル2に対して順次送信する(ステップS83)。なお、各ハンディターミナル2に送信されたファイルはドロップ操作がなされたフォルダにコピーされるようになっている。
【0091】
次いで、CPU11は、ハンディターミナル2よりファイルコピーの結果を受信する(ステップS84)。
【0092】
次いで、CPU11は、ハンディターミナル2より受信したファイルコピーの結果が正常であるか否かを判定する(ステップS85)。
【0093】
ステップS85において、ハンディターミナル2より受信したファイルコピーの結果が正常であると判定された場合(ステップS85;YES)、CPU11は、ステップS86をスキップして、処理をステップS87へ進める。
一方、ステップS85において、ハンディターミナル2より受信したファイルコピーの結果が正常ではないと判定された場合(ステップS85;NO)、CPU11は、ファイルコピーにおいてエラーが発生したことを示すエラーメッセージを当該ハンディターミナル2の画面が表示されている表示領域に表示させ(ステップS86)、処理をステップS87へ進める。
【0094】
次いで、CPU11は、7台すべてのハンディターミナル2からファイルコピーの結果を受信したか否かを判定する(ステップS87)。
【0095】
ステップS87において、7台すべてのハンディターミナル2からファイルコピーの結果を受信していないと判定された場合(ステップS87;NO)、CPU11は、処理をステップS84へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS87において、7台すべてのハンディターミナル2からファイルコピーの結果を受信したと判定された場合(ステップS87;YES)、CPU11は、処理をステップS81へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0096】
また、ステップS82において、現在のモードが全体モードではない、すなわち単体モードであると判定された場合(ステップS82;NO)、CPU11は、ドロップ操作がなされたファイルをIndex「1」に対応するハンディターミナル2に対して送信する(ステップS88)。
【0097】
次いで、CPU11は、Index「1」に対応するハンディターミナル2よりファイルコピーの結果を受信する(ステップS89)。
【0098】
次いで、CPU11は、Index「1」に対応するハンディターミナル2より受信したファイルコピーの結果が正常であるか否かを判定する(ステップS90)。
【0099】
ステップS90において、Index「1」に対応するハンディターミナル2より受信したファイルコピーの結果が正常であると判定された場合(ステップS90;YES)、CPU11は、処理をステップS81へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS90において、Index「1」に対応するハンディターミナル2より受信したファイルコピーの結果が正常ではないと判定された場合(ステップS90;NO)、CPU11は、ファイルコピーにおいてエラーが発生したことを示すエラーメッセージを当該ハンディターミナル2の画面が表示されている第1表示領域R1に表示させ(ステップS91)、処理をステップS81へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0100】
<要求応答処理>
次に、各ハンディターミナル2において実行される要求応答処理について、図19を参照して説明する。図19は、要求応答処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0101】
図19に示すように、要求応答処理が開始されると、まず、CPU21は、管理装置1から要求がなされているか否かを判定する(ステップS101)。
【0102】
ステップS101において、管理装置1から要求がなされていないと判定された場合(ステップS101;NO)、CPU21は、管理装置1から要求がなされるまでの間、ステップS101の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS101において、管理装置1から要求がなされたと判定された場合(ステップS101;YES)、CPU21は、当該要求が画面データの要求であるか否かを判定する(ステップS102)。
【0103】
ステップS102において、管理装置1からの要求が画面データの要求であると判定された場合(ステップS102;YES)、CPU21は、自ハンディターミナル2の表示部24に表示されている画面をキャプチャし(ステップS103)、当該画面の画面データを管理装置1へ送信する(ステップS104)。そして、CPU21は、処理をステップS105へ進める。
一方、ステップS102において、管理装置1からの要求が画面データの要求ではないと判定された場合(ステップS102;NO)、CPU21は、ステップS103とステップS104をスキップして、処理をステップS105へ進める。
【0104】
次いで、CPU21は、管理装置1からの要求がフォルダ一覧データの要求であるか否かを判定する(ステップS105)。
【0105】
ステップS105において、管理装置1からの要求がフォルダ一覧データの要求であると判定された場合(ステップS105;YES)、CPU21は、移動先のフォルダ等を特定し(ステップS106)、当該移動先のフォルダ等までのパスを示すフォルダ一覧データを取得し(ステップS107)、当該フォルダ一覧データを管理装置1へ送信する(ステップS108)。そして、CPU21は、処理をステップS109へ進める。
一方、ステップS105において、管理装置1からの要求がフォルダ一覧データの要求ではないと判定された場合(ステップS105;NO)、CPU21は、ステップS106~ステップS108をスキップして、処理をステップS109へ進める。
【0106】
次いで、CPU21は、管理装置1からの要求がファイルコピーの要求であるか否かを判定する(ステップS109)。
【0107】
ステップS109において、管理装置1からの要求がファイルコピーの要求であると判定された場合(ステップS109;YES)、CPU21は、ファイルコピーの要求がなされた際に指定されたフォルダにコピー対象のファイルを作成し(ステップS110)、当該ファイルにデータの書き込み(コピー)を行う(ステップS111)。
【0108】
次いで、CPU21は、ファイルコピーが正常に行われたか否かを判定する(ステップS112)。
【0109】
ステップS112において、ファイルコピーが正常に行われたと判定された場合(ステップS112;YES)、CPU21は、ファイルコピーが正常に行われた旨の結果を管理装置1へ通知し(ステップS113)、その後、処理をステップS101へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS112において、ファイルコピーが正常に行われていないと判定された場合(ステップS112;NO)、CPU21は、ファイルコピーが正常に行われなかった旨の結果を管理装置1へ通知し(ステップS114)、その後、処理をステップS101へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0110】
また、ステップS109において、管理装置1からの要求がファイルコピーの要求ではないと判定された場合(ステップS109;NO)、CPU21は、処理をステップS101へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0111】
以上、本実施の形態の管理装置1は、複数のハンディターミナル2に対して一括的に遠隔操作を行う際の操作画面として、当該複数のハンディターミナル2のうちの一のハンディターミナル2の表示部24で表示される操作画面をリモートディスプレイ画面40内のメイン画面41の第1表示領域R1に表示させ、当該操作画面に対する操作が行われた場合、第1表示領域R1において、当該操作に基づく入力の結果を示す画面を表示させ、サブ画面42内の第2~第7表示領域R2~R7において、上記の一のハンディターミナル2を除く他のハンディターミナル2の表示部24において表示される当該操作に基づく入力の結果を示す画面を表示させる。
したがって、管理装置1によれば、メイン画面41の第1表示領域R1に表示される一のハンディターミナル2の操作画面を介して遠隔操作を行うことで、7台すべてのハンディターミナル2に対して一括的に遠隔操作を行うことができるので、複数のハンディターミナル2を対象とする遠隔操作を簡便にすることができる。
【0112】
また、管理装置1は、上記の一のハンディターミナル2を除く他のハンディターミナル2が複数存する場合、上記操作画面に対する操作が行われた際に、第1表示領域R1において、当該操作に基づく入力の結果を示す画面を表示させ、サブ画面42内の第2~第7表示領域R2~R7において、当該複数の他のハンディターミナル2の表示部24において表示される当該操作に基づく入力の結果を示す画面を一覧表示させる。
したがって、管理装置1によれば、サブ画面42内の第2~第7表示領域R2~R7において、上記の一のハンディターミナル2を除く他のハンディターミナル2の表示部24において表示される当該操作に基づく入力の結果を示す画面が一覧表示されるので、遠隔操作が行われた際に想定外の動きをするハンディターミナル2を検出し易くすることができる。
【0113】
また、管理装置1は、第1表示領域R1において、上記操作画面が表示されている際に、サブ画面42内の第2~第7表示領域R2~R7において、上記の一のハンディターミナル2を除く他のハンディターミナル2を識別可能な状態で当該他のハンディターミナル2の表示部24で表示される上記操作画面と同じ内容の画面を表示させる。
したがって、管理装置1によれば、7台すべてのハンディターミナル2に対して一括的に遠隔操作が行われた際に想定外の動きをするハンディターミナル2をより検出し易くすることができる。
【0114】
また、管理装置1は、遠隔操作として所望のファイルをコピーするための操作が行われる際に用いられるウィンドウ画面であって当該所望のファイルのコピー先を指定する入力操作を受け付けるフォルダ画面43をリモートディスプレイ画面40に表示させる。
したがって、管理装置1によれば、複数のハンディターミナル2に対して行われる所望のファイルをコピーする遠隔操作を簡便にすることができる。
【0115】
また、管理装置1は、メイン画面41の第1表示領域R1に表示される一のハンディターミナル2のみを対象として遠隔操作を行う目的で当該一のハンディターミナル2の操作画面を利用する単体モードと、複数のハンディターミナル2に対して一括的に遠隔操作を行う目的で当該操作画面を利用する全体モードと、のうちのいずれかのモードを選択する入力操作を、ラジオボタン441を介して受け付ける。
したがって、管理装置1によれば、7台すべてのハンディターミナル2に対して一括的に遠隔操作を行うことができる一方で、一のハンディターミナル2のみを対象として遠隔操作を行うこともできるので、当該遠隔操作を行うにあたり柔軟に対処することができる。
【0116】
また、管理装置1によれば、メイン画面41の第1表示領域R1に表示される一のハンディターミナル2を切り替える入力操作を受け付けることができるので、ハンディターミナル2に対して遠隔操作を行うにあたり、より柔軟に対処することができるようになる。
【0117】
以上、本発明を上記実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、管理装置1によって7台のハンディターミナル2に対して一括的に遠隔操作を行う場合を例に挙げて説明したが、一括的に遠隔操作を行うハンディターミナル2の台数は、2台以上であればよく7台に限定されるものではない。
【0118】
また、上記実施形態では、遠隔操作の対象としてハンディターミナル2を例に挙げて説明したが、例えば、スマートフォンやスマートウォッチ等の端末装置を当該遠隔操作の対象としてもよい。
【0119】
また、上記実施形態では、全体モードが選択されている場合、7台のハンディターミナル2に対して一括的に遠隔操作が行われるようになっているが、例えば、メイン画面41の第1表示領域R1に操作画面が表示される一のハンディターミナル2を除く他の6台のハンディターミナル2のうちから当該遠隔操作の対象となるハンディターミナル2を限定する入力操作を受け付けることができるようにしてもよい。これにより、例えば、ユーザー所望の3台のハンディターミナル2に対して一括的に遠隔操作を行うといったことが可能となる。
【0120】
また、上記した実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部13のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリや、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0121】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
複数の端末装置に対して一括的に遠隔操作を行う際の操作画面として、当該複数の端末装置のうちの一の端末装置の表示部で表示される操作画面を第1の表示領域に表示させる表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記操作画面に対する操作が行われた場合、前記第1の表示領域において、当該操作に基づく入力の結果を示す画面を表示させ、当該第1の表示領域とは異なる第2の表示領域において、前記一の端末装置を除く他の端末装置の表示部において表示される当該操作に基づく入力の結果を示す画面を表示させる、
ことを特徴とする情報処理装置。
<請求項2>
前記表示制御手段は、前記一の端末装置を除く他の端末装置が複数存する場合、前記操作画面に対する操作が行われた際に、前記第1の表示領域において、当該操作に基づく入力の結果を示す画面を表示させ、前記第2の表示領域において、当該複数の他の端末装置の表示部において表示される当該操作に基づく入力の結果を示す画面を一覧表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項3>
前記表示制御手段は、前記第1の表示領域において、前記操作画面が表示されている際に、前記第2の表示領域において、前記他の端末装置を識別可能な状態で当該他の端末装置の表示部で表示される前記操作画面と同じ内容の画面を表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
<請求項4>
前記表示制御手段は、前記遠隔操作として所望のファイルをコピーするための操作が行われる際に用いられるウィンドウ画面であって当該所望のファイルのコピー先を指定する入力操作を受け付けるウィンドウ画面を前記第1の表示領域とは異なる第3の表示領域に表示させることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記第1の表示領域に表示される前記操作画面は、当該第1の表示領域に当該操作画面が表示されている前記一の端末装置のみを対象として遠隔操作を行う際にも利用可能であり、
前記一の端末装置のみを対象として遠隔操作を行う目的で前記操作画面を利用する単体モードと、前記複数の端末装置に対して一括的に遠隔操作を行う目的で前記操作画面を利用する全体モードと、のうちのいずれかのモードを選択する入力操作を受け付ける第1の受付手段を備えることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。<請求項6>
前記第1の表示領域に前記操作画面が表示される対象の前記一の端末装置を選択する入力操作を受け付ける第2の受付手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
<請求項7>
前記一括的に遠隔操作を行う際の当該遠隔操作の対象となる端末装置を限定する入力操作を受け付ける第3の受付手段を備えることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項8>
コンピュータを、
複数の端末装置に対して一括的に遠隔操作を行う際の操作画面として、当該複数の端末装置のうちの一の端末装置の表示部で表示される操作画面を第1の表示領域に表示させる表示制御手段として機能させ、
前記表示制御手段は、前記操作画面に対する操作が行われた場合、前記第1の表示領域において、当該操作に基づく入力の結果を示す画面を表示させ、当該第1の表示領域とは異なる第2の表示領域において、前記一の端末装置を除く他の端末装置の表示部において表示される当該操作に基づく入力の結果を示す画面を表示させる、
ことを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0122】
100 端末管理システム
1 管理装置
11 CPU(表示制御手段、第1の受付手段、第2の受付手段)
12 RAM
13 記憶部
131 端末識別テーブル
14 操作部
15 表示部
16 通信部
2 ハンディターミナル
3 アクセスポイント
40 リモートディスプレイ画面
41 メイン画面(第1の表示領域)
42 サブ画面(第2の表示領域)
43 フォルダ画面(第3の表示領域)
44 モード選択画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19