特許 7521679 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-07-16

(45)【発行日】2024-07-24

(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム

(51)【国際特許分類】

   G06Q 50/10 20120101AFI20240717BHJP

【ＦＩ】

G06Q50/10

【請求項の数】 10

(21)【出願番号】P 2023500564

(86)(22)【出願日】2021-12-09

(86)【国際出願番号】 JP2021045358

(87)【国際公開番号】W WO2022176339

(87)【国際公開日】2022-08-25

【審査請求日】2023-07-26

(31)【優先権主張番号】P 2021023728

(32)【優先日】2021-02-17

(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP

(73)【特許権者】

【識別番号】000004237

【氏名又は名称】日本電気株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100103894

【弁理士】

【氏名又は名称】家入 健

(72)【発明者】

【氏名】北方 秀典

【審査官】田川 泰宏

(56)【参考文献】

【文献】特許第６６７３４３６（ＪＰ，Ｂ１）

【文献】特開２０２０－９１５９５（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０１３－４１４１６（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｇ０６Ｑ １０／００－９９／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

対象者ごとに、対象者の属性情報を、該対象者の生体情報に対応付けて登録する登録手段と、
対象者ごとに、前記属性情報に基づいて、１又は複数のミッションから構成されるミッショングループを決定する決定手段と、
情報端末から対象者の認証用の生体情報を取得した場合、生体認証を行わせる認証制御手段と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が最初又は次のミッションの参加開始を要求していることを示す情報を含む開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる少なくとも１つのミッションのコンテンツ情報を、前記情報端末に出力させる開始処理手段と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が参加中のミッションを完了したことを示す情報を含む完了要求を取得した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する完了処理手段と
を備える情報処理装置。

【請求項2】

前記属性情報は、年齢、性別、職業、家族構成、趣味、同伴者の有無若しくは集団属性を示す同伴者情報、及び希望終了時刻を示す情報のうち少なくとも１つを含む
請求項１に記載の情報処理装置。

【請求項3】

前記登録手段は、対象者からの入力データ及び対象者を撮影した撮像画像のうち少なくとも一方に基づいて、前記属性情報を生成する
請求項１又は２に記載の情報処理装置。

【請求項4】

前記決定手段は、会場の混雑状況又は前記会場の職員の業務状況に基づいて、対象者のミッショングループを決定する
請求項１から３のいずれか一項に記載の情報処理装置。

【請求項5】

前記開始処理手段は、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる複数のミッションのコンテンツ情報を、前記対象者が前記複数のミッションから１のミッションを選択可能に、前記情報端末に出力させる
請求項１から４のいずれか一項に記載の情報処理装置。

【請求項6】

前記決定手段は、ミッションの完了状況、ミッション完了時の対象者の位置情報、完了したミッションに対する対象者の評価情報、及び対象者のミッションの選択履歴のうち少なくとも１つに基づいて、該対象者のミッショングループを変更する
請求項５に記載の情報処理装置。

【請求項7】

ミッション完了に応じた処理は、対象者のスコアを加算する処理を含み、
前記完了処理手段は、対象者のスコアを加算したことに応じて、次のミッションの開始処理を実施するか否かを判定し、前記開始処理を実施しない場合、該対象者に対して、スコアに応じた特典を付与する
請求項１から６のいずれか一項に記載の情報処理装置。

【請求項8】

対象者の認証用の生体情報を取得する情報端末と、
前記情報端末と通信可能に接続される情報処理装置と
を備え、
前記情報処理装置は、
対象者ごとに、対象者の属性情報を、該対象者の生体情報に対応付けて登録する登録手段と、
対象者ごとに、前記属性情報に基づいて、１又は複数のミッションから構成されるミッショングループを決定する決定手段と、
前記情報端末から対象者の認証用の生体情報を取得した場合、生体認証を行わせる認証制御手段と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が最初又は次のミッションの参加開始を要求していることを示す情報を含む開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる少なくとも１つのミッションのコンテンツ情報を、前記情報端末に出力させる開始処理手段と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から前記対象者が参加中のミッションを完了したことを示す情報を含む完了要求を取得した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する完了処理手段と
を有する、情報処理システム。

【請求項9】

対象者ごとに、対象者の属性情報を、該対象者の生体情報に対応付けて登録しと、
対象者ごとに、前記属性情報に基づいて、１又は複数のミッションから構成されるミッショングループを決定し、
情報端末から対象者の認証用の生体情報を取得した場合、生体認証を行わせ、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が最初又は次のミッションの参加開始を要求していることを示す情報を含む開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる少なくとも１つのミッションのコンテンツ情報を、前記情報端末に出力させ、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から前記対象者が参加中のミッションを完了したことを示す情報を含む完了要求を取得した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する
情報処理方法。

【請求項10】

コンピュータに、
対象者ごとに、対象者の属性情報を、該対象者の生体情報に対応付けて登録する登録処理と、
対象者ごとに、前記属性情報に基づいて、１又は複数のミッションから構成されるミッショングループを決定する決定処理と、
情報端末から対象者の認証用の生体情報を取得した場合、生体認証を行わせる認証制御処理と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が最初又は次のミッションの参加開始を要求していることを示す情報を含む開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる少なくとも１つのミッションのコンテンツ情報を、前記情報端末に出力させる開始処理と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が参加中のミッションを完了したことを示す情報を含む完了要求を取得した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する完了処理と
を実行させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関し、特にイベント会場の運営を支援するための情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。

【背景技術】

【0002】

体験型イベントの会場の効率的な運営のために、運営を支援するためのアプリケーションが提案されている。例えば、特許文献１には、公園や遊園地等の施設に関連付けられたコンテンツを、施設利用者の位置に応じて適切な表示順序で表示する情報処理装置が開示されている。

【0003】

また、イベントの効率的な運営のために、参加者ごとの行動を把握する取り組みがなされている。ここで人々の行動を記録する技術として、例えば、特許文献２には、施設内における利用者の行為によって発生する事象ごとに顔認証を実行する顔認証システムが開示されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0004】

【文献】特開２０１９－１６４７５４号公報

【文献】特開２０２０－１４４４４３号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

ここで、イベント会場を活性化させることが求められている。しかし上述の特許文献１に記載の情報処理装置では、参加者の属性に応じたコンテンツを表示することができず、イベント会場の活性化という点では不十分であるという問題があった。なお上述の特許文献２に記載の顔認証システムは、イベント会場の活性化を目的とするものではない。

【0006】

本開示の目的は、上述した課題に鑑み、イベント会場を好適に活性化し、イベント会場の運営を好適に支援する情報処理装置、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

【0007】

本開示の一態様にかかる情報処理装置は、
対象者ごとに、対象者の属性情報を、該対象者の生体情報に対応付けて登録する登録手段と、
対象者ごとに、前記属性情報に基づいて、１又は複数のミッションから構成されるミッショングループを決定する決定手段と、
情報端末から対象者の認証用の生体情報を取得した場合、生体認証を行わせる認証制御手段と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が最初又は次のミッションの参加開始を要求していることを示す情報を含む開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる少なくとも１つのミッションのコンテンツ情報を、前記情報端末に出力させる開始処理手段と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が参加中のミッションを完了したことを示す情報を含む完了要求を取得した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する完了処理手段と
を備える。

【0008】

本開示の一態様にかかる情報処理システムは、
対象者の認証用の生体情報を取得する情報端末と、
前記情報端末と通信可能に接続される情報処理装置と
を備える。
前記情報処理装置は、
対象者ごとに、対象者の属性情報を、該対象者の生体情報に対応付けて登録する登録手段と、
対象者ごとに、前記属性情報に基づいて、１又は複数のミッションから構成されるミッショングループを決定する決定手段と、
前記情報端末から対象者の認証用の生体情報を取得した場合、生体認証を行わせる認証制御手段と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が最初又は次のミッションの参加開始を要求していることを示す情報を含む開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる少なくとも１つのミッションのコンテンツ情報を、前記情報端末に出力させる開始処理手段と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から前記対象者が参加中のミッションを完了したことを示す情報を含む完了要求を取得した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する完了処理手段と
を有する。

【0009】

本開示の一態様にかかる情報処理方法は、
対象者ごとに、対象者の属性情報を、該対象者の生体情報に対応付けて登録し、
対象者ごとに、前記属性情報に基づいて、１又は複数のミッションから構成されるミッショングループを決定し、
情報端末から対象者の認証用の生体情報を取得した場合、生体認証を行わせ、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が最初又は次のミッションの参加開始を要求していることを示す情報を含む開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる少なくとも１つのミッションのコンテンツ情報を、前記情報端末に出力させ、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から前記対象者が参加中のミッションを完了したことを示す情報を含む完了要求を取得した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する。

【0010】

本開示の一態様にかかる非一時的なコンピュータ可読媒体は、コンピュータに、
対象者ごとに、対象者の属性情報を、該対象者の生体情報に対応付けて登録する登録処理と、
対象者ごとに、前記属性情報に基づいて、１又は複数のミッションから構成されるミッショングループを決定する決定処理と、
情報端末から対象者の認証用の生体情報を取得した場合、生体認証を行わせる認証制御処理と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が最初又は次のミッションの参加開始を要求していることを示す情報を含む開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる少なくとも１つのミッションのコンテンツ情報を、前記情報端末に出力させる開始処理と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が参加中のミッションを完了したことを示す情報を含む完了要求を取得した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する完了処理と
を実行させるプログラムが格納される。

【発明の効果】

【0011】

本開示により、参加者である対象者の属性に応じたミッションを提示することで、イベント会場を好適に活性化し、イベント会場の運営を好適に支援する情報処理装置、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【0012】

【図1】実施形態１にかかる情報処理装置の構成を示すブロック図である。

【図2】実施形態１にかかる情報処理方法の流れを示す図である。

【図3】実施形態２にかかる情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。

【図4】実施形態２にかかる認証装置の構成を示すブロック図である。

【図5】実施形態２にかかる顔情報登録処理の流れを示すフローチャートである。

【図6】実施形態２にかかる顔認証処理の流れを示すフローチャートである。

【図7】実施形態２にかかる顔認証端末の構成を示すブロック図である。

【図8】実施形態２にかかるユーザ端末の構成を示すブロック図である。

【図9】実施形態２にかかる情報処理装置の構成を示すブロック図である。

【図10】実施形態２にかかるミッション履歴情報のデータ構造の一例を示す図である。

【図11】実施形態２にかかる参加登録処理の流れを示すフローチャートである。

【図12】実施形態２にかかる開始処理の流れを示すフローチャートである。

【図13】実施形態２にかかる完了処理の流れを示すフローチャートである。

【図14】実施形態２にかかる決済登録処理の流れを示すフローチャートである。

【図15】実施形態２にかかる参加登録処理の流れを示すシーケンス図である。

【図16】実施形態２にかかる開始処理の流れを示すシーケンス図である。

【図17】実施形態２にかかる完了処理の流れを示すシーケンス図である。

【図18】実施形態２にかかる決済登録処理の流れを示すシーケンス図である。

【図19】実施形態２にかかる端末画面の一例を示す図である。

【図20】実施形態２にかかる端末画面の一例を示す図である。

【図21】実施形態２にかかる端末画面の一例を示す図である。

【図22】実施形態２にかかる端末画面の一例を示す図である。

【図23】実施形態２にかかる端末画面の一例を示す図である。

【図24】実施形態３にかかる情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。

【図25】実施形態３にかかる情報処理装置の構成を示すブロック図である。

【図26】実施形態３にかかる認証制御処理の流れを示すフローチャートである。

【図27】実施形態３にかかる画像提供処理の流れを示すフローチャートである。

【図28】実施形態３にかかる撮影画像の一例を示す図である。

【図29】実施形態３にかかる合成画像の一例を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0013】

以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。

【0014】

＜実施形態１＞
まず、本開示の実施形態１について説明する。図１は、実施形態１にかかる情報処理装置１０の構成を示すブロック図である。情報処理装置１０は、イベント会場において、イベントの参加者である対象者にミッションを提示する情報処理装置である。ここで、情報処理装置１０は、ネットワーク（不図示）に接続される。ネットワークは、有線であっても無線であってもよい。また、当該ネットワークには、対象者の認証用の生体情報を取得する情報端末（不図示）と接続されている。つまり、情報処理装置１０は、ネットワークを介して情報端末と通信可能に接続される。尚、情報端末は、顔認証端末、カメラ付きのデジタルサイネージ等であっても良い。

【0015】

情報処理装置１０は、登録部１１と、決定部１２と、認証制御部１３と、開始処理部１４と、完了処理部１５とを備える。

【0016】

登録部１１は、登録手段とも呼ばれる。登録部１１は、対象者ごとに、対象者の属性情報を、その対象者の生体情報に対応付けて登録する。ここで、対象者の属性情報は、対象者に関連する情報である。例えば対象者の属性情報は、対象者の年齢、性別、職業、家族構成、趣味、同伴者情報、及び希望終了時刻を示す情報のうち少なくとも１つを含んでよい。同伴者情報は、同伴者の有無や、同伴者がいる場合は、対象者及び同伴者を含む集団の属性（集団属性）を示す。一例として、集団属性は、家族（親子連れ）、カップル、又は友人等である。尚、同伴者情報は、同伴者の識別情報（ＩＤ）を含んでもよい。生体情報は、顔、指紋、虹彩若しくは静脈の特徴情報、又はその他の生体情報である。

【0017】

決定部１２は、決定手段とも呼ばれる。決定部１２は、対象者ごとに、属性情報に基づいてミッショングループを決定する。ここで、ミッショングループは、１又は複数のミッションから構成される。つまり、ミッショングループが複数のミッションから構成される場合は、ミッショングループは、ミッションの集合体を示す。

【0018】

認証制御部１３は、認証制御手段とも呼ばれる。認証制御部１３は、情報端末から対象者の認証用の生体情報を取得した場合、生体認証を行わせる。

【0019】

開始処理部１４は、開始処理手段とも呼ばれる。開始処理部１４は、生体認証が成功し、かつ情報端末から開始要求を取得した場合、対象者に対応するミッショングループに含まれる少なくとも１つのミッションのコンテンツ情報を、情報端末に出力させる。開始要求は、対象者が最初又は次のミッションの参加開始を要求していることを示す情報を含む。

【0020】

完了処理部１５は、完了処理手段とも呼ばれる。完了処理部１５は、生体認証が成功し、かつ情報端末から完了要求を取得した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する。完了要求は、対象者が参加中のミッションを完了したことを示す情報を含む。

【0021】

図２は、実施形態１にかかる情報処理方法の流れを示す図である。まず、登録部１１は、対象者ごとに、対象者の属性情報を、対象者の生体情報に対応付けて登録する（Ｓ１１）。次に、決定部１２は、対象者ごとに、対象者の属性情報に基づいてミッショングループを決定する（Ｓ１２）。次に認証制御部１３は、対象者の認証用の生体情報を情報端末から取得したか否かを判定する（Ｓ１３）。認証制御部１３は、生体情報を取得していない場合（Ｓ１３でＮｏ）、処理を終了する。一方、認証制御部１３は、生体情報を取得した場合（Ｓ１３でＹｅｓ）、認証制御部１３は、生体認証を行わせ（Ｓ１４）、生体認証が成功したか否かを判定する（Ｓ１５）。生体認証が成功しなかった場合（Ｓ１５でＮｏ）、認証制御部１３は、処理を終了する。一方、生体認証が成功した場合（Ｓ１５でＹｅｓ）、開始処理部１４は、情報端末から開始要求を取得したか否かを判定する（Ｓ１６）。ステップＳ１６に示す処理は、ステップＳ１３に示す処理と並行して行われてもよい。開始処理部１４は、開始要求を取得した場合（Ｓ１６でＹｅｓ）、対象者のミッショングループのミッションのコンテンツ情報を、情報端末に出力させる（Ｓ１７）。一方、開始要求を取得しなかった場合（Ｓ１６でＮｏ）、完了処理部１５は、情報端末から完了要求を取得したか否かを判定する（Ｓ１８）。完了処理部１５は、完了要求を取得しなかった場合（Ｓ１８でＮｏ）、処理を終了する。一方、完了処理部１５は、完了要求を取得した場合（Ｓ１８でＹｅｓ）、ミッション完了に応じた処理を実行する（Ｓ１９）。

【0022】

このように、実施形態１にかかる情報処理装置１０は、対象者の属性に応じて対象者ごとにミッションを提示するため、様々な層別の対象者に対して好適にミッションを体験させることができる。したがって、情報処理装置１０は、イベント会場を好適に活性化し、イベント会場の運営を好適に支援できる。

【0023】

尚、情報処理装置１０は、図示しない構成としてプロセッサ、メモリ及び記憶装置を備えるものである。また、当該記憶装置には、本実施形態にかかる情報処理方法の処理が実装されたコンピュータプログラムが記憶されている。そして、当該プロセッサは、記憶装置からコンピュータプログラムを前記メモリへ読み込ませ、当該コンピュータプログラムを実行する。これにより、前記プロセッサは、登録部１１、決定部１２、認証制御部１３、開始処理部１４及び完了処理部１５の機能を実現する。

【0024】

または、登録部１１、決定部１２、認証制御部１３、開始処理部１４及び完了処理部１５は、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、各装置の各構成要素の一部又は全部は、汎用または専用の回路（circuitry）、プロセッサ等やこれらの組合せによって実現されもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。また、プロセッサとして、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）、ＦＰＧＡ（field-programmable gate array）等を用いることができる。

【0025】

また、情報処理装置１０の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。また、情報処理装置１０の機能がＳａａＳ（Software as a Service）形式で提供されてもよい。

【0026】

＜実施形態２＞
次に、本開示の実施形態２について説明する。図３は、実施形態２にかかる情報処理システム１０００の全体構成を示すブロック図である。情報処理システム１０００は、イベント会場において、イベント会場の来場者であり、イベントの参加者であるユーザＵに、ミッションを体験させるコンピュータシステムである。イベント会場は、動物園、遊園地又はその他のイベント会場である。ミッションは、ユーザＵが体験する体験プログラムや、ユーザＵがプレイするゲームを示す。例えばミッションは、動物へのエサやり体験、乗馬体験又は宝探しゲーム等であってよい。情報処理システム１０００は、認証装置１００、情報処理装置２００、顔認証端末４００－１～４００－ｎ（ｎは１以上の自然数。）、店舗端末６００及びユーザ端末５００を備える。認証装置１００、情報処理装置２００、顔認証端末４００－１～４００－ｎ、店舗端末６００及びユーザ端末５００のそれぞれは、ネットワークＮを介して接続されている。ここで、ネットワークＮは、有線又は無線の通信回線である。

【0027】

また、顔認証端末４００－１、４００－２、・・・４００－ｎのそれぞれは、地点Ａ１、Ａ２、・・・Ａｎに設置されている。ここで、地点Ａ１～Ａｎは、あるイベント会場Ａにおける異なるスポットであるとする。例えば地点Ａ１は、動物園の入り口であり、地点Ａ２～Ａｎは、動物園の見学スポットや、見学スポットの間に設定されたスポットであってよい。以下では、顔認証端末４００－１、４００－２、・・・４００－ｎを区別せずに言及する場合、単に顔認証端末４００と呼ぶことがある。また、店舗端末６００は、イベント会場の店舗又はイベント会場が設営される地域の店舗に設置されている顔認証端末である。

【0028】

ユーザＵは、地点Ａ１において参加登録をし、自身の顔情報を登録する。参加登録及び顔情報の登録は、ユーザＵが希望する任意の顔認証端末４００又はユーザ端末５００で行ってもよい。ユーザＵは、任意の地点Ａ１～Ａｎで顔認証端末４００を用いて顔認証を行い、顔認証に成功した場合、提示されたミッションに参加する。またユーザＵは、ミッションが完了すると、任意の地点Ａ１～Ａｎの顔認証端末４００、例えばミッション完了時の近くの顔認証端末４００や、ミッション開始時に利用した顔認証端末４００を用いて、顔認証を行う。顔認証に成功した場合、提示されたミッションの完了処理が行われる。ミッションの完了処理が行われると、ユーザＵには、スコアが加算される。そしてユーザＵは、次に提示されたミッションに参加する。ユーザＵがすべてのミッションを完了し、ミッション体験が終了すると、ユーザＵには、スコアに応じた特典が与えられる。特典が与えられるとは、累積されたスコアに応じた量のポイントが付与されることであってよい。ポイントは、店舗において使用可能なポイントであり、例えば商品に交換したり、代金に充当可能なポイントであってよい。例えばユーザＵは、イベント会場の店舗又はその地域の店舗にて、特典を受け取る。つまり、ユーザＵは、店舗において、ポイントを使用する。

【0029】

ここで、認証装置１００は、複数の人物の顔特徴情報を記憶する情報処理装置である。また、認証装置１００は、外部から受信した顔認証要求に応じて、当該要求に含まれる顔画像又は顔特徴情報について、各ユーザの顔特徴情報と照合を行い、照合結果（認証結果）を要求元へ返信する。

【0030】

図４は、実施形態２にかかる認証装置１００の構成を示すブロック図である。認証装置１００は、顔情報ＤＢ（DataBase）１１０と、顔検出部１２０と、特徴点抽出部１３０と、登録部１４０と、認証部１５０とを備える。顔情報ＤＢ１１０は、ユーザＩＤ１１１と当該ユーザＩＤの顔特徴情報１１２とを対応付けて記憶する。顔特徴情報１１２は、顔画像から抽出された特徴点の集合である。尚、認証装置１００は、顔特徴情報１１２の登録ユーザからの要望に応じて、顔特徴ＤＢ１１０内の顔特徴情報１１２を削除してもよい。または、認証装置１００は、顔特徴情報１１２の登録から一定期間経過後に削除してもよい。

【0031】

顔検出部１２０は、顔情報を登録するための登録画像に含まれる顔領域を検出し、特徴点抽出部１３０に出力する。特徴点抽出部１３０は、顔検出部１２０が検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部１４０に顔特徴情報を出力する。また、特徴点抽出部１３０は、情報処理装置２００から受信した顔画像に含まれる特徴点を抽出し、認証部１５０に顔特徴情報を出力する。

【0032】

登録部１４０は、顔特徴情報の登録に際して、ユーザＩＤ１１１を新規に発行する。登録部１４０は、発行したユーザＩＤ１１１と、登録画像から抽出した顔特徴情報１１２とを対応付けて顔情報ＤＢ１１０へ登録する。認証部１５０は、顔特徴情報１１２を用いた顔認証を行う。具体的には、認証部１５０は、顔画像から抽出された顔特徴情報と、顔情報ＤＢ１１０内の顔特徴情報１１２との照合を行う。認証部１５０は、顔特徴情報の一致の有無を情報処理装置２００に返信する。顔特徴情報の一致の有無は、認証の成否に対応する。尚、顔特徴情報が一致する（一致有）とは、一致度が所定値以上である場合をいうものとする。

【0033】

図５は、実施形態２にかかる顔情報登録処理の流れを示すフローチャートである。まず、認証装置１００は、顔情報登録要求に含まれる登録画像を取得する（Ｓ２１）。例えば、認証装置１００は、顔情報登録要求を、顔認証端末４００又はユーザ端末５００等からネットワークＮを介して受け付ける。尚、顔情報登録要求元は、これに限らず、顔認証端末４００又はユーザ端末５００から参加登録要求を受けた情報処理装置２００であってもよい。次に、顔検出部１２０は、登録画像に含まれる顔領域を検出する（Ｓ２２）。次に、特徴点抽出部１３０は、ステップＳ２２で検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部１４０に顔特徴情報を出力する（Ｓ２３）。最後に、登録部１４０は、ユーザＩＤ１１１を発行し、当該ユーザＩＤ１１１と顔特徴情報１１２とを対応付けて顔情報ＤＢ１１０に登録する（Ｓ２４）。なお、認証装置１００は、顔情報登録要求元から顔特徴情報１１２を受信し、ユーザＩＤ１１１と対応付けて顔情報ＤＢ１１０に登録してもよい。

【0034】

図６は、実施形態２にかかる認証装置１００による顔認証処理の流れを示すフローチャートである。まず、特徴点抽出部１３０は、認証用の顔特徴情報を取得する（Ｓ３１）。例えば、認証装置１００は、情報処理装置２００からネットワークＮを介して顔認証要求を受信し、顔認証要求に含まれる顔画像からステップＳ２１からＳ２３のように顔特徴情報を抽出する。または、認証装置１００は、情報処理装置２００から顔特徴情報を受信してもよい。次に、認証部１５０は、取得した顔特徴情報を、顔情報ＤＢ１１０の顔特徴情報１１２と照合する（Ｓ３２）。顔特徴情報が一致した場合、つまり、顔特徴情報の一致度が所定値以上である場合（Ｓ３３でＹｅｓ）、認証部１５０は、顔特徴情報が一致したユーザのユーザＩＤ１１１を特定し（Ｓ３４）、顔認証に成功した旨と特定したユーザＩＤ１１１とを情報処理装置２００に返信する（Ｓ３５）。一致する顔特徴情報が存在しない場合（Ｓ３３でＮｏ）、認証部１５０は、顔認証に失敗した旨を情報処理装置２００に返信する（Ｓ３６）。

【0035】

尚、ステップＳ３２において、認証部１５０は、顔情報ＤＢ１１０内の全ての顔特徴情報１１２との照合を試みる必要はない。例えば、認証部１５０は、顔認証要求を受け付けた当日から数日前までの期間に登録が行われた顔特徴情報と優先的に照合を試みるとよい。これにより、照合速度が向上し得る。また、上記優先的な照合に失敗した場合、残り全ての顔特徴情報と照合を行うようにするとよい。

【0036】

図３に戻り説明を続ける。顔認証端末４００－１、４００－２、・・・４００－ｎのそれぞれは、カメラと表示装置を含む情報端末である。

【0037】

顔認証端末４００は、ユーザＵのミッション体験の参加登録要求を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信する。また顔認証端末４００は、参加登録時にユーザＵの顔認証に用いる登録画像を撮影する。顔認証端末４００は、登録画像を含めた顔情報登録要求をネットワークＮを介して認証装置１００へ送信する。顔認証端末４００は、登録画像を含めた顔情報登録要求を、情報処理装置２００を介して認証装置１００に送信してもよい。尚、ユーザＵは、ユーザ端末５００を用いて参加登録や顔情報登録を行っても良い。

【0038】

顔認証端末４００は、ユーザＵの顔認証に用いる認証用の顔画像を撮影する。例えば、顔認証端末４００は、設置された各地点においてユーザＵを撮影した撮影画像を認証用の画像とする。顔認証端末４００は、認証用の画像を含めた顔認証要求をネットワークＮを介して情報処理装置２００へ送信する。このとき、顔認証端末４００は、自身が設置された地点を識別する地点ＩＤを顔認証要求に含めてよい。また、顔認証端末４００は、撮影時刻を顔認証要求に含めてもよい。また、顔認証端末４００は、情報処理装置２００からネットワークＮを介して顔認証結果を受信し、必要に応じて画面に表示する。ここで、顔認証端末４００は、顔認証要求とともに、ミッションの開始要求及び完了要求を、情報処理装置２００へ送信することができる。顔認証端末４００は、ミッションの開始要求を情報処理装置２００へ送信し、顔認証に成功した場合、情報処理装置２００から、ユーザＩＤに対応して選択されたミッションのコンテンツ情報を受信し、画面に表示する。また顔認証端末４００は、ミッションの完了要求を情報処理装置２００へ送信し、顔認証に成功した場合、次のミッションの参加開始（続行）を要求するか否かを示す続行可否情報の入力画面を表示させる。

【0039】

次に、顔認証端末４００について詳細に説明する。図７は、実施形態２にかかる顔認証端末４００の構成を示すブロック図である。顔認証端末４００は、カメラ４１０と、記憶部４２０と、通信部４３０と、表示部４４０と、制御部４５０と、入力部４６０とを備える。

【0040】

カメラ４１０は、制御部４５０の制御に応じて撮影を行う撮影装置である。記憶部４２０は、顔認証端末４００の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。通信部４３０は、ネットワークＮとの通信インタフェースである。表示部４４０は、表示装置である。入力部４６０は、ユーザＵからの入力を受け付ける入力装置である。表示部４４０及び入力部４６０は、一体的に構成されていてもよい。一例として、表示部４４０及び入力部４６０は、タッチパネルである。制御部４５０は、顔認証端末４００が有するハードウェアの制御を行う。制御部４５０は、撮影制御部４５１と、登録部４５２と、認証制御部４５３と、表示制御部４５４とを備える。尚、認証制御部４５３は、地点Ａ１に設置された顔認証端末４００－１において必須ではない。また、登録部４５２は、地点Ａ２からＡｎに設置された顔認証端末４００－２～４００－ｎにおいて必須ではない。

【0041】

撮影制御部４５１は、カメラ４１０を制御し、ユーザＵの登録画像又は認証用画像を撮影する。登録画像及び認証用画像は、少なくとも当該ユーザの顔領域を含む画像である。尚、地点Ａ１等における撮影画像（認証用画像）は、背景に当該地点に特有の風景等を含んでもよい。撮影制御部４５１は、登録画像を登録部４５２へ出力する。また、撮影制御部４５１は、認証用画像を認証制御部４５３へ出力する。

【0042】

登録部４５２は、登録画像を含む顔情報登録要求をネットワークＮを介して認証装置１００へ送信する。尚、登録部４５２は、上記顔情報登録要求をネットワークＮを介して情報処理装置２００へ送信してもよい。また、登録部４５２は、参加登録要求をネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信する。尚、登録部４５２は、参加登録時に、入力部４６０で受け付けたユーザ属性情報を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信してよい。ユーザ属性情報は、参加登録要求に含まれていてもよい。認証制御部４５３は、認証用画像を含む顔認証要求をネットワークＮを介して情報処理装置２００へ送信し、顔認証結果を受信する。また、認証制御部４５３は、上述した開始要求をネットワークＮを介して情報処理装置２００へ送信し、ミッションのコンテンツ情報を受信する。そして認証制御部４５３は、受信した情報を表示制御部４５４へ出力する。また、認証制御部４５３は、完了要求をネットワークＮを介して情報処理装置２００へ送信する。このとき認証制御部４５３は、ユーザＵが次のミッションの開始を希望するか否かを示す続行可否情報の入力画面を表示制御部４５４へ出力し、ユーザＵに入力を促す。認証制御部４５３は、ユーザＵから続行可否情報を受け付けたことに応じて、続行可否情報を、情報処理装置２００へ送信する。

【0043】

表示制御部４５４は、顔認証結果に応じた表示内容を表示部４４０へ表示する。また、表示制御部４５４は、ミッションのコンテンツ情報及び続行可否情報の入力画面を表示部４４０へ表示する。

【0044】

図３に戻り、説明を続ける。店舗端末６００は、顔認証端末４００と基本的に同様の構成及び機能を有するが、顔認証による電子決済を行う決済装置として機能する点で相違する。店舗端末６００は、顔認証に成功した場合に、電子決済を行い、決済履歴をネットワークＮを介して情報処理装置２００へ送信する。尚、店舗端末６００は、開始要求、完了要求及び続行可否情報を情報処理装置２００に送信する処理及びミッションのコンテンツ情報等の各種表示は、省略されてよい。

【0045】

店舗端末６００は、顔認証端末４００の構成に加えて、決済部（不図示）を備える。決済部は、顔認証結果が顔認証の成功を示す場合、所定の電子決済手段による電子決済を行い、決済情報を含む決済登録要求を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００へ送信する。尚、店舗端末６００においては、登録部４５２は、必須ではない。

【0046】

図３に戻り、説明を続ける。ユーザ端末５００は、ユーザＵが所持する情報端末である。ユーザ端末５００は、例えば、携帯電話端末、スマートフォン、タブレット端末、カメラを搭載又は接続したＰＣ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）等である。ユーザ端末５００は、ユーザＵのユーザＩＤ又は顔特徴情報と対応付けられている。つまり、ユーザ端末５００は、情報処理装置２００においてユーザＩＤ又は顔特徴情報により特定可能な表示端末である。例えば、ユーザ端末５００は、ユーザＵが自身のユーザＩＤによりログイン済みの端末である。

【0047】

ユーザ端末５００は、ユーザＵのミッション体験の参加登録要求を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信する。またユーザ端末５００は、ユーザＵの顔認証に用いる登録画像を認証装置１００に送信し、顔情報登録要求を行う。なお、ユーザ端末５００は、登録画像から抽出された顔特徴情報を認証装置１００に送信し、顔情報登録要求を行ってもよい。ユーザ端末５００は、登録画像や顔特徴情報を、情報処理装置２００を介して認証装置１００に送信してもよい。

【0048】

次に、ユーザ端末５００について詳細に説明する。図８は、本実施形態２にかかるユーザ端末５００の構成を示すブロック図である。ユーザ端末５００は、カメラ５１０と、記憶部５２０と、通信部５３０と、表示部５４０と、制御部５５０と、入力部５６０とを備える。

【0049】

カメラ５１０は、制御部５５０の制御に応じて撮影を行う撮影装置である。記憶部５２０は、ユーザ端末５００の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。通信部５３０は、ネットワークＮとの通信インタフェースである。表示部５４０は、表示装置である。入力部５６０は、入力を受け付ける入力装置である。表示部５４０及び入力部５６０は、一体的に構成されていてもよい。一例として、表示部５４０及び入力部５６０は、タッチパネルである。制御部５５０は、ユーザ端末５００が有するハードウェアの制御を行う。制御部５５０は、撮影制御部５５１と、登録部５５２と、取得部５５３と、表示制御部５５４とを備える。

【0050】

撮影制御部５５１は、カメラ５１０を制御し、ユーザＵの登録画像を撮影する。撮影制御部５５１は、登録画像を登録部５５２へ出力する。

【0051】

登録部５５２は、登録画像を含む顔情報登録要求をネットワークＮを介して認証装置１００へ送信する。尚、登録部５５２は、上記顔情報登録要求をネットワークＮを介して情報処理装置２００へ送信してもよい。また、登録部５５２は、参加登録要求をネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信する。尚、登録部５５２は、参加登録時に、入力部５６０で受け付けたユーザ属性情報を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信してよい。ユーザ属性情報は、参加登録要求に含まれていてもよい。取得部５５３は、ネットワークＮを介して各種情報を取得し、取得した情報を表示制御部５５４に出力する。表示制御部５５４は、出力された情報を表示部５４０に表示する。尚、実施形態２において、表示部５４０、取得部５５３及び表示制御部５５４は必須ではない。

【0052】

図３に戻り説明を続ける。情報処理装置２００は、ユーザＵが地点Ａ１等において顔認証に成功した場合、ユーザＵに対してミッションのコンテンツ情報を提示し、又はミッションの完了に応じた処理を実行する情報処理装置である。情報処理装置２００は、複数台のサーバに冗長化されてもよく、各機能ブロックが複数台のコンピュータで実現されてもよい。

【0053】

次に、情報処理装置２００について詳細に説明する。図９は、実施形態２にかかる情報処理装置２００の構成を示すブロック図である。情報処理装置２００は、記憶部２１０と、メモリ２２０と、通信部２３０と、制御部２４０とを備える。記憶部２１０は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部２１０は、プログラム２１１と、ユーザ情報２１２と、ミッション履歴情報２１３と、ミッション情報２１４と、決済履歴情報２１５とを記憶する。プログラム２１１は、本実施形態２にかかる情報処理方法の処理が実装されたコンピュータプログラムである。

【0054】

ユーザ情報２１２は、ユーザに関連する基本情報である。すなわち、ユーザ情報２１２は、ユーザの属性情報等である。具体的には、ユーザ情報２１２は、ユーザＩＤ２１２１と、ユーザ属性情報２１２２とを対応付けた情報である。本実施形態２ではユーザ情報２１２は、これに加えて、ユーザＩＤ２１２１に、スコア２１２３と、ポイント２１２４とを対応付けた情報となっている。ユーザＩＤ２１２１は、ユーザＵを識別する情報であり、認証装置１００において顔情報が登録された場合に通知されるユーザＩＤである。ユーザ属性情報２１２２は、ユーザＵの属性情報を示し、実施形態１にかかる「対象者の属性情報」に相当する。スコア２１２３は、上述した、ユーザＵがミッションの完了により取得したスコアの累積値を示す。ポイント２１２４は、上述した、店舗において使用可能なポイントである。

【0055】

ミッション履歴情報２１３は、各地点における顔認証端末４００を利用したユーザＵの、ミッションに関連する行動履歴である。具体的には、ミッション履歴情報２１３は、ユーザＩＤ２１３１と、ミッショングループＩＤ２１３２と、ミッションＩＤ２１３３と、完了状況情報２１３４とを対応付けた情報である。ユーザＩＤ２１３１は、ミッションの開始要求又は完了要求に応じて実行される顔認証に成功した場合に、顔認証結果に含まれるユーザＩＤである。ミッショングループＩＤ２１３２は、ミッショングループを識別する情報である。ミッションＩＤ２１３３は、ミッションを識別する情報である。ミッションＩＤ２１３３は、ミッショングループＩＤ２１３２を有するミッショングループに含まれるミッションのうち、ユーザＵが参加する１のミッションのミッションＩＤを示している。例えばミッションＩＤ２１３３は、ミッショングループのうち、ユーザＵが選択した１のミッションのミッションＩＤを示している。

【0056】

図１０は、実施形態２にかかるミッション履歴情報２１３のデータ構造の一例を示す図である。本図では、完了状況情報２１３４は、ミッションの開始及び完了時刻と、ミッション完了時のユーザＵの位置情報とを含んでいる。ミッション完了時のユーザＵの位置情報は、完了要求元の顔認証端末４００の地点情報を示している。ミッションにユーザＵが参加し始めた場合、ミッションＩＤと、ミッションの開始時刻とが記録される。またミッションをユーザＵが完了した場合、ユーザＵのレコードに、ミッションの完了時刻及びミッション完了時のユーザＵの位置情報が記録される。尚、完了状況情報２１３４には、ユーザＵのミッションの達成度を含めてもよい。

【0057】

ここで、本図に示すミッション履歴情報２１３は、評価情報を含んでいる。評価情報は、完了したミッションに対するユーザＵからの評価を示す情報である。レコード中のミッションＩＤのミッションをユーザＵが完了した場合、そのレコード中の評価情報に、データが記録される。

【0058】

図９に戻り、説明を続ける。ミッション情報２１４は、ミッションと、そのミッションに関連する情報と、そのミッションが属するミッショングループとを対応付けた情報である。具体的には、ミッション情報２１４は、ミッショングループＩＤ２１４１と、ミッションＩＤ２１４２と、ミッション属性情報２１４３とを対応付ける。
ミッショングループＩＤ２１４１は、ミッションＩＤ２１４２のミッションが属するミッショングループを識別する情報である。ミッション属性情報２１４３は、ミッションＩＤ２１４２を有するミッションの属性情報である。ミッション属性情報２１４３は、そのミッションの内容を示すコンテンツ情報を含む。尚、ミッション属性情報２１４３は、コンテンツ情報に加えて、そのミッションの開始地点の情報、そのミッションを完了するまでに要する目安時間や、そのミッションのコンテンツの種別を含んでもよい。

【0059】

決済履歴情報２１５は、ユーザＵの、店舗における決済履歴を示す情報である。具体的には、決済履歴情報２１５は、ユーザＩＤ２１５１と、店舗ＩＤ２１５２と、決済情報２１５３と、日時２１５４とを対応付ける。ユーザＩＤ２１５１は、決済登録要求時に実行される顔認証に成功した場合に、顔認証結果に含まれるユーザＩＤである。店舗ＩＤ２１５２は、決済登録要求元の店舗端末６００に対応する店舗の店舗ＩＤである。決済情報２１５３は、店舗端末６００によりユーザＵが顔認証により行った決済の履歴である。決済情報２１５３は、例えば、決済金額、商品等を含む。日時２１５４は、決済時に顔認証が行われた日時である。

【0060】

メモリ２２０は、ＲＡＭ（Random Access Memory）等の揮発性記憶装置であり、制御部２４０の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部２３０は、ネットワークＮとの通信インタフェースである。

【0061】

制御部２４０は、情報処理装置２００の各構成を制御するプロセッサつまり制御装置である。制御部２４０は、記憶部２１０からプログラム２１１をメモリ２２０へ読み込ませ、プログラム２１１を実行する。これにより、制御部２４０は、登録部２４１、決定部２４２、認証制御部２４３、開始処理部２４４及び完了処理部２４５の機能を実現する。

【0062】

登録部２４１は、上述した登録部１１の一例である。登録部２４１は、参加登録時に認証装置１００によってユーザＵの顔情報が登録され、ユーザＩＤが通知された場合、ユーザＩＤ２１２１及びユーザ属性情報２１２２を、記憶部２１０に登録する。これにより、ユーザＵの属性情報は、ユーザＩＤを介して、認証装置１００に格納される顔特徴情報１１２と対応付けられる。

【0063】

ここでユーザ属性情報２１２２は、ユーザＵが顔認証端末４００やユーザ端末５００に入力した入力データを、情報処理装置２００がネットワークＮを介して受信した情報であってよい。

【0064】

またユーザ属性情報２１２２は、ユーザＵからの入力データに基づいて、登録部２４１によって生成された情報であってもよい。例えば登録部２４１は、ユーザＵからの入力データに、ユーザＵのスケジュール情報が含まれている場合、スケジュール情報からミッション体験の希望終了時刻を推定し、推定した希望終了時刻を含むユーザ属性情報２１２２を記憶部２１０に登録してよい。スケジュール情報は、フライト時間や旅程を示してよい。尚、登録部２４１は、ユーザＵからの入力データに代えて、ユーザ端末５００のスケジュールアプリから、スケジュール情報を取得してよい。これにより、ユーザＵの入力の手間を省くことができる。

【0065】

またユーザ属性情報２１２２は、ユーザＵを撮影した撮像画像に基づいて、登録部２４１によって生成された情報であってもよい。上記撮影画像は、顔認証用又は顔登録用に撮影した撮影画像であってよい。例えば登録部２４１は、上記撮影画像からユーザＵの年齢や性別を推定し、推定した情報に基づいてユーザ属性情報２１２２を生成してよい。また例えば登録部２４１は、上記撮影画像からユーザＵとともに同伴者が検出された場合、同伴者情報を生成し、ユーザ属性情報２１２２に含めてよい。具体的には、登録部２４１は、撮影画像から複数の人物領域が検出された場合、ユーザＵに同伴者がいると判定してよい。ここでユーザＵの画像領域以外の人物領域がユーザＵの同伴者の画像領域であるか否かについては、ユーザＵの画像領域とその他の人物領域との間の距離や両者のサイズから判定してよい。しかしこれに限らず、登録部２４１は、既存の手法を用いることができる。また、登録部２４１は、撮影画像からユーザＵ及び同伴者の関係性（集団属性）を推定し、集団属性を含む同伴者情報を生成してもよい。尚、撮影画像によりユーザＵの各種属性情報を推定する場合、推定する主体は、登録部２４１に限らず、認証装置１００であってもよい。この場合、登録部２４１は、認証装置１００から、ユーザＩＤとともにユーザＵの属性情報を受信する。このように、撮影画像からユーザＵの属性情報を取得することで、ユーザＵの入力の手間を省くことができる。

【0066】

また、登録部２４１は、各地点における顔認証が成功した場合、ミッションにおける行動履歴をミッション履歴情報２１３として記憶部２１０に登録する。また登録部２４１は、店舗における顔認証が成功した場合、決済の履歴を決済履歴情報２１５として、記憶部２１０に登録する。決済時にポイントを利用する場合、登録部２４１は、ユーザ情報２１２のポイント２１２４を更新する。

【0067】

決定部２４２は、上述した決定部１２の一例である。決定部２４２は、ユーザＵごとに、ユーザ属性情報２１２２に基づいて、ミッショングループを決定する。例えば決定部２４２は、ユーザＵの年齢から、知能・体力レベル（能力レベル）を推定し、能力レベルに合ったミッションを含むミッショングループを選択する。また決定部２４２は、ユーザＵが、大人が同伴する子どもである場合、大人が同伴していない場合と比べて、高い能力レベルを要するミッションを含むミッショングループを選択する。また決定部２４２は、現在時刻から希望終了時刻までの時間が短い場合、所要時間が短いミッションを含むミッショングループを選択する。

【0068】

決定部２４２は、ユーザ属性情報２１２２に加えて、開始要求元の顔認証端末４００の位置情報に基づいて、ミッショングループを決定してもよい。そして決定部２４２は、決定したミッショングループのＩＤを、ミッション履歴情報２１３のミッショングループＩＤ２１３２として記憶部２１０に登録する。また決定部２４２は、ユーザＵのミッション履歴情報２１３に基づいて、ユーザＵのミッショングループを変更する。具体的には、決定部２４２は、ユーザＵのミッションの完了状況、ミッション完了時のユーザＵの位置情報、ユーザＵの評価情報及びユーザＵのミッションの選択履歴のうち少なくとも１つに基づいて、ユーザＵのミッショングループを変更する。ミッションの完了状況を基礎とする場合、決定部２４２は、ユーザＵのミッション完了までに要する時間や達成度からユーザＵの能力レベルを図ることで、ユーザＵの能力レベルに応じて適切なミッショングループを選択できる。また決定部２４２は、完了時刻とユーザ情報２１２のユーザ属性情報２１２２に含まれる希望終了時間とに基づいて、ユーザＵのスケジュールに応じて適切なミッショングループを選択できる。また決定部２４２は、ミッション完了時のユーザＵの位置情報を基礎とすることで、完了時の位置情報から近い場所で参加可能なミッションを含むミッショングループを、次に提示するミッショングループとすることが可能となる。これにより、ミッションの開催の円滑化が図れる。ユーザＵの評価情報やミッションの選択履歴を基礎とする場合、決定部２４２は、ユーザＵの嗜好・関心の傾向を推定し、嗜好・関心に応じて適切なミッショングループを選択できる。尚、決定部２４２は、ユーザＵがミッションを完了し、ミッション履歴情報２１３が更新された場合や、更新後最初の開始処理時に、ミッショングループを変更してよい。

【0069】

また決定部２４２は、イベント会場の混雑状況又はイベント会場の職員の業務状況に基づいて、ユーザＵのミッショングループを決定してもよい。例えば決定部２４２は、混雑している又は混雑が予想される地点付近で開催されるミッションや、職員の業務状況が過多となっている地点付近で開催されるミッションを、対象外ミッションとして設定する。そして決定部２４２は、ユーザＵに対して対象外ミッションを含まないミッショングループを選択したり、対象外ミッションをユーザＵのミッショングループから外してよい。これによりイベント運営の円滑化を図ることができる。

【0070】

認証制御部２４３は、上述した認証制御部１３の一例である。認証制御部２４３は、撮影画像に含まれるユーザＵの顔領域に対する顔認証を制御する。つまり、認証制御部２４３は、各地点又は店舗で撮影された各撮影画像に含まれるユーザＵの顔領域に対する顔認証を制御する。すなわち、認証制御部２４３は、顔認証端末４００又は店舗端末６００から取得した撮影画像について、認証装置１００に対して顔認証を行わせる。例えば、認証制御部２４３は、取得した撮影画像を含めた顔認証要求を、ネットワークＮを介して認証装置１００へ送信し、認証装置１００から顔認証結果を受信する。尚、認証制御部２４３は、撮影画像からユーザＵの顔領域を検出し、顔領域の画像を顔認証要求に含めてもよい。また、認証制御部２４３は、顔領域から顔特徴情報を抽出し、顔特徴情報を顔認証要求に含めてもよい。そして認証制御部２４３は、顔認証結果を開始処理部２４４又は完了処理部２４５に供給する。

【0071】

開始処理部２４４は、上述した開始処理部１４の一例である。開始処理部２４４は、顔認証に成功し、かつ撮影画像提供元の顔認証端末４００から開始要求を受信した場合、ミッション履歴情報２１３を参照し、ユーザＵに対応するミッショングループＩＤ２１３２を特定する。続いて開始処理部２４４は、ミッション情報２１４を参照し、ミッショングループＩＤ２１３２のミッショングループに含まれるミッションのミッション属性情報２１４３を取得する。続いて開始処理部２４４は、取得したミッション属性情報２１４３に含まれるコンテンツ情報を要求元の顔認証端末４００に出力させる。このとき開始処理部２４４は、ミッショングループに複数のミッションが含まれる場合、複数のミッションのコンテンツ情報を、ユーザＵが複数のミッションから１のミッションを選択可能に、顔認証端末４００に出力させてよい。開始処理部２４４は、顔認証端末４００から、ユーザＵが選択したミッションのミッションＩＤを取得し、ミッションＩＤをミッション履歴情報２１３のミッションＩＤ２１３３として記憶部２１０に記録する。このとき開始処理部２４４は、ミッションＩＤを受信した時刻を、完了状況情報２１３４の開始時刻として記憶部２１０に記録してよい。このようにユーザＵが関心のあるミッションを選択できるようにすることで、情報処理装置２００は、ユーザＵに対して、志向性や能力に合わせたミッションを提供できる。

【0072】

完了処理部２４５は、上述した完了処理部１５の一例である。完了処理部２４５は、顔認証が成功し、かつ撮影画像提供元の顔認証端末４００から完了要求を受信した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する。ミッション完了に応じた処理は、顔認証結果を受信した時刻や撮影時刻を完了状況情報２１３４の完了時刻として、要求元の顔認証端末４００の地点情報を完了時のユーザＵの位置情報として記憶部２１０に記録する処理を含む。またミッション完了に応じた処理は、ユーザ情報２１２のスコア２１２３を、所定量加算する処理を含む。そして完了処理部２４５は、ユーザＵのスコア２１２３を加算したことに応じて、次のミッションの開始処理を実施するか否かを判定する。完了処理部２４５は、要求元の顔認証端末４００から受信した続行可否情報が続行要求を示す場合、次のミッションの開始処理を実施すると判定する。完了処理部２４５は、開始処理を実施しない場合、ユーザＵに対してスコアに応じた特典を付与する。具体的には、完了処理部２４５は、開始処理を実施しない場合、ユーザ情報２１２のポイント２１２４を、スコア２１２３に応じた量だけ加算し、使用可能とする。

【0073】

図１１は、実施形態２にかかる参加登録処理の流れを示すフローチャートである。まず登録部２４１は、ネットワークＮを介して参加登録要求を受信する（Ｓ４０１）。ここでは、要求元は、顔認証端末４００又はユーザ端末５００とする。尚、このとき登録部２４１は、参加登録要求に加えて撮影画像を受信した場合、ネットワークＮを介して認証装置１００に顔情報ＤＢ１１０への顔情報の登録を要求する。

【0074】

続いて登録部２４１は、認証装置１００からネットワークＮを介してユーザＩＤを取得する（Ｓ４０２）。そして登録部２４１は、要求元の顔認証端末４００又はユーザ端末５００から、ネットワークＮを介してユーザＵの属性情報を取得する（Ｓ４０３）。尚、上述の通り、登録部２４１は、これに代えて、ユーザＵの入力データ又は撮影画像に基づいてユーザＵの属性情報を生成してもよい。そして登録部２４１は、ユーザＵの属性情報を、ユーザ情報２１２のユーザ属性情報２１２２として、ユーザＩＤ２１２１に対応付けて登録する（Ｓ４０４）。そして登録部２４１は、処理を終了する。

【0075】

図１２は、実施形態２にかかる開始処理の流れを示すフローチャートである。まず認証制御部２４３は、顔認証端末４００からネットワークＮを介して撮影画像を取得し、開始処理部２４４は、顔認証端末４００からネットワークＮを介して開始要求を取得する（Ｓ４１１）。ここでは、撮影画像提供元及び開始要求元は、同一の顔認証端末であり、顔認証端末４００－１から４００－ｎのいずれかとする。

【0076】

次に、認証制御部２４３は、認証装置１００に対してネットワークＮを介して顔認証要求を送信する（Ｓ４１２）。このとき、認証制御部２４３は、ステップＳ４１１で取得した撮影画像、当該撮影画像から抽出した顔領域、又は、当該顔領域から抽出した顔特徴情報の少なくともいずれかを顔認証要求に含める。そして、認証制御部２４３は、認証装置１００からネットワークＮを介して顔認証結果を受信する（Ｓ４１３）。顔認証結果は、顔認証に成功した場合、その旨及びユーザＩＤを含み、顔認証に失敗した場合、その旨を含む。

【0077】

認証制御部２４３は、顔認証に成功したか否かを判定する（Ｓ４１４）。顔認証に失敗したと判定した場合（Ｓ４１４でＮｏ）、認証制御部２４３は、顔認証に失敗した旨を出力する（Ｓ４１５）。具体的には、認証制御部２４３は、ネットワークＮを介して画像提供元の顔認証端末４００に対して顔認証に失敗した旨を示すメッセージを送信する。そして認証制御部２４３は、処理を終了する。

【0078】

一方、顔認証に成功したと判定した場合（Ｓ４１４でＹｅｓ）、認証制御部２４３は、顔認証に成功したユーザＩＤを特定する（Ｓ４１６）。具体的には、認証制御部２４３は、顔認証結果に含まれるユーザＩＤを抽出する。このとき、認証制御部２４３は、顔認証に成功した旨を出力してよい。具体的には、認証制御部２４３は、ネットワークＮを介して要求元の顔認証端末４００に対して顔認証に成功した旨を示すメッセージを送信してよい。

【0079】

次に、開始処理部２４４は、特定したユーザＩＤに対応するミッショングループを特定する（Ｓ４１７）。具体的には、開始処理部２４４は、ミッション履歴情報２１３から、特定したユーザＩＤに対応するミッショングループＩＤを取得する。ここでユーザＩＤに対応するミッショングループＩＤがミッション履歴情報２１３に記録されていない場合、決定部２４２は、ミッショングループを決定し、ミッショングループＩＤをミッション履歴情報２１３に記録してよい。

【0080】

次に、開始処理部２４４は、ミッショングループに含まれるミッションのコンテンツ情報を、要求元の顔認証端末４００に出力する（Ｓ４１８）。具体的には、まず、開始処理部２４４は、ミッション情報２１４を参照し、ミッショングループＩＤに対応する１又は複数のミッションＩＤを特定する。そして開始処理部２４４は、各ミッションＩＤに対応するコンテンツ情報をミッション情報２１４から取得する。そして開始処理部２４４は、１又は複数のコンテンツ情報を、ネットワークＮを介して要求元の顔認証端末４００に送信し、表示させる。開始処理部２４４は、要求元の顔認証端末４００に複数のコンテンツ情報を表示させる場合は、ユーザＵが選択可能に表示させる。

【0081】

次に、開始処理部２４４は、要求元の顔認証端末４００から、ユーザＵからのミッションの選択を受け付ける（Ｓ４１９）。具体的には、開始処理部２４４は、ユーザＵが選択したミッションのミッションＩＤを、要求元の顔認証端末４００から受信する。

【0082】

次に、開始処理部２４４は、選択されたミッションのミッションＩＤを、ミッション履歴情報２１３に登録する（Ｓ４２０）。このとき開始処理部２４４は、開始時刻をミッション履歴情報２１３に登録してもよい。そして開始処理部２４４は、処理を終了する。

【0083】

図１３は、実施形態２にかかる完了処理の流れを示すフローチャートである。まず、認証制御部２４３は、顔認証端末４００からネットワークＮを介して撮影画像を取得し、完了処理部２４５は、顔認証端末４００からネットワークＮを介して完了要求を取得する（Ｓ４３０）。ここでは、撮影画像提供元及び完了要求元は、同一の顔認証端末であり、顔認証端末４００－１から４００－ｎのいずれかとする。次に認証制御部２４３は、ステップＳ４１２～４１６に示す処理を実行する。

【0084】

次に、完了処理部２４５は、顔認証に成功し、ユーザＩＤを特定した場合（Ｓ４１６）、ミッション履歴情報２１３の、ユーザＩＤに対応するレコードを更新する（Ｓ４３１）。具体的には、完了処理部２４５は、ミッション履歴情報２１３の、ユーザＩＤに対応するレコードに、完了状況情報（完了時刻及び完了時の位置情報）を登録してよい。また完了処理部２４５は、ユーザＵの評価情報を取得した場合、ミッション履歴情報２１３の、ユーザＩＤに対応するレコードに評価情報を登録してよい。尚、評価情報は、ユーザＵから入力され、情報処理装置２００がネットワークＮを介して顔認証端末４００から受信した評価情報であってもよいし、情報処理装置２００がステップＳ４３０で取得した撮影画像に基づいて生成した評価情報であってもよい。撮影画像から評価情報を生成する場合は、完了処理部２４５は、撮影画像からユーザＵの笑顔度を推定し、推定した笑顔度を評価情報としてよい。尚、笑顔度の推定は、完了処理部２４５に代えて、認証装置１００であってもよい。この場合、認証制御部２４３は、ステップＳ４１３において、認証装置１００から顔認証結果とともに笑顔度も受信してよい。

【0085】

次に、完了処理部２４５は、ユーザ情報２１２のユーザＩＤに対応するスコアを、所定量加算する（Ｓ４３２）。このとき完了処理部２４５は、完了したミッションの難易度やミッションの達成度に応じて加算量を決定してよい。

【0086】

次に、完了処理部２４５は、次の開始処理を実施するか否かを判定する（Ｓ４３３）。具体的には、完了処理部２４５は、要求元の顔認証端末４００から受信した続行可否情報が続行要求を示す場合、次のミッションの開始処理を実施すると判定する。つまり、続行要求は、開始要求を意味する。完了処理部２４５は、次の開始処理を実施する場合（Ｓ４３３でＹｅｓ）、処理を図１２のステップＳ４１１又は４１７に進める。一方、完了処理部２４５は、次の開始処理を実施しない場合（Ｓ４３３でＮｏ）、ユーザＵに対して、スコアに応じた特典を付与する（Ｓ４３４）。具体的には、完了処理部２４５は、ユーザ情報２１２におけるユーザＵのポイントを所定量加算する。そして完了処理部２４５は、処理を終了する。

【0087】

図１４は、実施形態２にかかる決済登録処理の流れを示すフローチャートである。まず、認証制御部２４３は、店舗端末６００からネットワークＮを介して撮影画像を取得する（Ｓ４４１）。次に認証制御部２４３は、ステップＳ４１２～４１６に示す処理を実行する。

【0088】

次に登録部２４１は、顔認証に成功し、ユーザＩＤを特定した場合（Ｓ４１６）、店舗端末６００から決済情報を含む決済登録要求を取得する（Ｓ４４２）。次に、登録部２４１は、取得した決済情報をユーザＩＤに対応付けて決済履歴情報２１５に登録する（Ｓ４４３）。このとき登録部２４１は、決済にかかる店舗の店舗ＩＤや日時も、決済履歴情報２１５に登録してよい。次に、登録部２４１は、ユーザＵのポイントを処理する（Ｓ４４４）。例えば、決済がポイントを利用したものである場合は、登録部２４１は、ユーザ情報２１２のユーザＩＤに対応するポイントを、利用分だけ減算してよい。また、登録部２４１は、ユーザ情報２１２のユーザＩＤに対応するポイントを、代金に応じて加算してよい。そして登録部２４１は、処理を終了する。

【0089】

図１５、１６、１７及び１８は、それぞれ、実施形態２にかかる情報処理装置２００の参加登録処理、開始処理、完了処理及び決済登録処理の流れの一例を示すシーケンス図である。

【0090】

まず地点Ａ１において、顔認証端末４００－１は、情報処理装置２００に参加登録要求を送信する（Ｓ５００）。また、顔認証端末４００－１は、ユーザＵを撮影し（Ｓ５０１）、撮影画像を含む顔情報登録要求を、ネットワークＮを介して認証装置１００へ送信する（Ｓ５０２）。そして、認証装置１００は、受信した顔情報登録要求に含まれる撮影画像に基づいて、ユーザＵの顔情報（顔特徴情報）を登録する（Ｓ５０３）。そして、認証装置１００は、ユーザＩＤをネットワークＮを介して情報処理装置２００に通知する（Ｓ５０４）。また、顔認証端末４００－１は、ユーザＵの属性情報をネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信する（Ｓ５０５）。情報処理装置２００は、通知されたユーザＩＤと、ユーザＵの属性情報とを対応付けてユーザ情報２１２に登録する（Ｓ５０６）。

【0091】

次に図１６の説明に移る。地点Ａ１において、顔認証端末４００－１は、参加登録が完了したユーザＵを撮影し（Ｓ５１０）、開始要求及び撮影画像を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信する（Ｓ５１１）。情報処理装置２００は、受信した顔認証要求に含まれる撮影画像内のユーザＵの顔領域に対する顔認証要求を、ネットワークＮを介して認証装置１００へ送信する（Ｓ５１２）。そして、認証装置１００は、受信した顔認証要求に含まれる撮影画像内のユーザＵの顔領域について顔認証を行う（Ｓ５１３）。ここでは、顔認証に成功したものとする。認証装置１００は、顔認証に成功した旨及びユーザＩＤを含めた顔認証結果を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００へ送信する（Ｓ５１４）。

【0092】

ここで、情報処理装置２００は、ユーザＵの属性情報及び地点Ａ１の位置情報に基づいて、顔認証が成功したユーザＵに対応するミッショングループを決定する（Ｓ５１５）。そして、情報処理装置２００は、決定したミッショングループに含まれる複数のミッションのミッションＩＤ及びコンテンツ情報を、ネットワークＮを介して顔認証端末４００－１に送信する（Ｓ５１６）。これにより、顔認証端末４００－１は、複数のミッションのミッションＩＤ及びコンテンツ情報を表示する（Ｓ５１７）。そして顔認証端末４００－１は、ユーザＵからミッションの選択操作を受け付ける（Ｓ５１８）。顔認証端末４００－１は、選択されたミッションのミッションＩＤを情報処理装置２００に送信する（Ｓ５１９）。ミッションＩＤを受信した情報処理装置２００は、ミッション履歴情報２１３を登録する（Ｓ５２０）。尚、顔認証端末４００－１は、選択されたミッションの開始地点と、現在地とを、表示部４４０に表示させてもよい。また、顔認証端末４００－１は、現在地から選択されたミッションの開始地点までの経路情報を表示部４４０に表示させてもよい。そしてユーザＵは、ミッションの参加を開始するとともに、地点Ａ１から地点Ａ２に移動する。

【0093】

尚、同じ顔認証端末４００から参加登録要求及び開始要求が連続して行われる場合、ステップＳ５１０～５１４に示す処理は省略されてもよい。この場合、情報処理装置２００は、参加登録時に通知されたユーザＩＤを用いて、ステップＳ５１５以降の処理を実行する。

【0094】

次に図１７の説明に移る。ユーザＵは、地点Ａ２において、ミッションを完了したとする。地点Ａ２において、顔認証端末４００－２は、ユーザＵを撮影し（Ｓ５２２）、完了要求及び撮影画像を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信する（Ｓ５２３）。そしてステップＳ５１２～５１４と同様の処理であるステップＳ５２４～５２６が実行される。一方、顔認証端末４００－２は、顔認証に成功したユーザＵから評価情報の入力操作を受け付ける（Ｓ５２７）。そして顔認証端末４００－２は、評価情報を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信する（Ｓ５２８）。ユーザＩＤ及び評価情報を取得した情報処理装置２００は、ミッション履歴情報２１３のユーザＩＤに対応するレコードを更新する（Ｓ５２９）。そして情報処理装置２００は、ユーザ情報２１２のユーザＩＤに対応するスコアを所定量加算する（Ｓ５３０）。

【0095】

ここで、顔認証端末４００－２は、ユーザＵから続行可否情報の入力操作を受け付ける（Ｓ５３１）。本例では、ユーザＵが入力した続行可否情報は、続行要求を示しているものとする。顔認証端末４００－２は、続行要求、すなわち次のミッションの開始要求を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信する（Ｓ５３２）。そして図１６のステップＳ５１５～５２０と同様の処理が実行され、ユーザＵは、次のミッションの参加を開始する。

【0096】

この場合、ステップＳ５１５において、情報処理装置２００は、ミッションの完了状況、完了時のユーザＵの位置情報、評価情報、ミッションの選択履歴及び混雑状況等に基づいて、ミッショングループを変更する。

【0097】

尚、本例では、ユーザＵがミッションを完了し、続行を要求する場合、開始処理が行われ、続けて次のミッションが開始されていた。言い換えると、情報処理装置２００は、続行要求を受信したことに応じて（ステップＳ５３２）、次のミッションの開始処理を実行し、次のミッションが開始されるとした。しかしこれに代えて、ユーザＵがミッションを完了した後、次のミッションの開始地点に移動し、顔認証によりチェックインを行った場合に、次のミッションが開始されるようにしてもよい。例えば、情報処理装置２００は、続行要求を受信後、再びユーザＵから顔認証端末４００を介して開始要求を受信するまで、次のミッションの開始処理を実行しなくてもよい。この場合、情報処理装置２００は、次のミッション開始地点の付近に設置された顔認証端末４００から開始要求及び撮影画像を受信した場合に、次のミッションの開始処理を実行してよい。また、情報処理装置２００は、続行要求を受信したことに応じて、次のミッションの内容をユーザＵが確認するために、続行要求元の顔認証端末４００に次のミッションの内容を出力してもよい。具体的には、情報処理装置２００が続行要求を受信した後、ステップＳ５１５～５１７に示す処理が実行されてよい。このとき続行要求元の顔認証端末４００は、ユーザＵに次のミッションの予約を受け付け、情報処理装置２００に予約内容を通知してよい。具体的には、ステップＳ５１７を実行後、ステップＳ５１８～５２０に示す処理が実行されてよい。そして情報処理装置２００は、いずれかの顔認証端末４００から、予約したユーザＵの撮影画像と開始要求とを受信した場合、ミッション履歴情報２１３の開始時刻を記録し、次のミッションが開始されてよい。尚、上述のように、次のミッションの開始地点に移動後チェックインを行った場合に次のミッションが開始されるという一連の処理は、続行要求元の顔認証端末４００が、案内場所に設置された顔認証端末４００である場合に限ってもよい。案内場所に設置された顔認証端末４００とは、例えば地点Ａ１の顔認証端末４００－１等である。

【0098】

次に図１８の説明に移る。ユーザＵは、地点Ａ２において、ミッションを完了したとする。そして図１７のステップＳ５２２～５３０と同様の処理が実行される。地点Ａ２において、顔認証端末４００－２は、ユーザＵから続行可否情報の入力操作を受け付ける（Ｓ５４０）。本例では、ユーザＵが入力した続行可否情報は、不続行要求を示しているものとする。顔認証端末４００－２は、不続行要求、すなわち次のミッションの開始しない旨の要求を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信する（Ｓ５４１）。不続行要求を受信した情報処理装置２００は、ユーザ情報２１２のユーザＩＤに対応するスコアを、ポイントとして換算し、使用可能にする（Ｓ５４２）。

【0099】

そして、ユーザＵは、地点Ａ２から店舗に移動する。店舗において、店舗端末６００は、ユーザＵを撮影し（Ｓ５４３）、撮影画像を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信する（Ｓ５４４）。そしてステップＳ５１２～５１４と同様の処理であるステップＳ５４５～５４７が実行される。ここでは、顔認証に成功したものとする。顔認証結果を受信した情報処理装置２００は、顔認証に成功した旨及びユーザＩＤを含む顔認証結果を、ネットワークＮを介して店舗端末６００に送信する（Ｓ５４８）。そして店舗端末６００は、決済処理を実行する（Ｓ５４９）。店舗端末６００は、決済履歴の登録要求を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００に送信する（Ｓ５５０）。決済履歴の登録要求は、ユーザＩＤと、店舗ＩＤと、日時と、決済情報とを含んでよい。そして情報処理装置２００は、決済履歴を決済履歴情報２１５に登録する（Ｓ５５１）。

【0100】

尚、上述の説明では、ユーザＵが店舗に移動し、店舗端末６００において決済処理をしたが、ユーザＵのクレジットカード番号等の決済個人情報が顔特徴情報に紐づけられている場合、店舗に移動しなくても決済処理が可能である。この場合、情報処理装置２００は、記憶部２１０に、ユーザＩＤに対応付けられた決済個人情報を記憶していてよい。これにより、ユーザＩＤを介して、決済情報と認証装置１００の顔特徴情報１１２とが紐づけられることになる。そして決済登録処理は、例えば以下のようになる。まずユーザ端末５００が店舗端末６００に決済処理要求を送信する。そしてユーザ端末５００がユーザＵを撮影し、撮影画像を店舗端末６００や、ユーザ端末５００との間で電子商取引を行う店舗側サーバに送信する。店舗端末６００や店舗側サーバは、受信した撮影画像を情報処理装置２００に送信する。尚、ユーザ端末５００は、撮影画像を情報処理装置２００に直接送信してもよい。そして顔認証が成功した場合、店舗端末６００や店舗側サーバは、決済登録要求を情報処理装置２００に送信し、情報処理装置２００は、決済処理を実行して決済履歴を決済履歴情報２１５に登録する。尚、上述の一連の処理は、店舗端末６００や店舗側サーバを介さず、情報処理装置２００とユーザ端末５００との間のみで行われてもよい。

【0101】

図１９～２３は、実施形態２にかかる端末画面６１０の一例を示す図である。まず図１９は、開始要求時に、顔認証に成功した場合の、要求元の顔認証端末４００の端末画面６１０を示す。本図の端末画面６１０には、顔認証に成功したことを示す情報と、「〇〇ちゃん、がんばろう！」というメッセージとが表示されている。顔認証端末４００は、ミッションのコンテンツ情報を表示する前に、本図に示す画面を表示してよい。

【0102】

図２０は、開始要求時に、要求元の顔認証端末４００がコンテンツ情報を表示する場合の、端末画面６１０を示す。本図の端末画面６１０には、２つのミッション（ミッション１－１及び１－２）のミッションＩＤと、一部のコンテンツ情報と、ミッションの選択操作を促すメッセージとが表示されている。ユーザＵは、希望するミッションＩＤをタップすることで、ミッションを選択する。その後、端末画面６１０は、図２１に示す端末画面６１０に遷移する。

【0103】

図２１に示す端末画面６１０には、選択されたミッションの詳細なコンテンツ情報が表示されている。例えば、ユーザＵが「ミッション１－２：カピバラがおうちへ帰るお手伝い」を選択した場合、端末画面６１０には、ミッションの説明が表示される。これに加えて、端末画面６１０には、選択したミッションが開催されるエリアの地図情報を表示されてもよい。

【0104】

図２２に示す端末画面６１０には、選択したミッションが開催されるエリアの地図情報に加えて、選択されたミッションの開始地点と、現在地と、現在地から開始地点までの経路情報とが示されている。これにより、ユーザＵが次のミッションへの参加が容易となる。

【0105】

図２３は、完了要求時に、顔認証に成功した場合の、要求元の顔認証端末４００の端末画面６１０を示す。本図の端末画面６１０には、顔認証に成功したことを示す情報と、スコアが加算されたこと、すなわちポイントが加算される予定であることを示すメッセージとが表示されている。また端末画面６１０には、ユーザＵが次のミッションの参加を要求するための入力領域が表示されている。

【0106】

このように実施形態２にかかる情報処理装置２００は、ユーザＵの属性情報に基づいてユーザＵごとにミッションを提示するため、ユーザＵの能力レベルや嗜好に応じて好適にミッションを体験させることができる。尚、ユーザＵの属性情報は、性別、年齢等に限らず、ユーザＵのスケジュール情報に基づいて生成される希望終了時刻を含む場合や、同伴者情報を含む場合がある。この場合、情報処理装置２００は、ユーザＵのその日の状況に応じて異なるミッションを提示できるため、リピートユーザを飽きさせにくい。

【0107】

また情報処理装置２００は、ユーザＵのミッションの選択履歴やミッションへの評価情報に基づいて、次に提示されるミッションを変更するため、ユーザＵに対して、さらにカスタマイズされたミッション体験を提供できる。したがって、情報処理装置２００は、イベント会場を好適に活性化し、イベント会場の運営を好適に支援できる。

【0108】

尚、完了処理部２４５は、ユーザＵに同伴者がいる場合、ユーザＵに同伴者がいない場合と比べて、スコアの加算量又はポイントの加算量を多くしてよい。これにより、イベント会場への集団での来場を促進し、イベント会場を活性化させることができる。このとき、加算量の増加対象となる同伴者を所定の集団属性を有する同伴者に限定してもよい。このとき完了処理部２４５は、加算量の増加対象となる同伴者の集団属性を、イベント会場のターゲットとする客層や時期・季節に応じて変更してもよい。例えば、イベント会場が動物園である場合、完了処理部２４５は、加算量の増加対象となる同伴者の集団属性を、家族に限定してよい。また例えば、時期がクリスマスシーズンである場合、完了処理部２４５は、加算量の増加対象となる同伴者の集団属性を、カップルに限定してよい。これにより、狙いに応じた客層への来場を促進できる。

【0109】

また、完了処理部２４５は、不続行要求を受信したことに応じてスコアをポイントに換算した場合、要求元の顔認証端末４００に、ポイントが使用できる店舗の情報を出力してよい。これにより、ユーザＵに対して、イベント体験の終了後の店舗の利用を促進できる。このとき、完了処理部２４５は、ユーザＵの位置（つまり、要求元の顔認証端末４００の地点）から所定距離以内の店舗の情報を優先的に出力したり、店舗の表示順位を、ユーザＵの位置から近い順に設定してよい。

【0110】

尚、情報処理装置２００は、ユーザＵのミッションの選択履歴や評価情報を蓄積し、ユーザＵの関心度や満足度について解析してよい。例えば情報処理装置２００は、ユーザＵのミッションの選択履歴及び評価情報から、ユーザＵの属性と、関心度・満足度が高いミッションの属性との間の相関性を算出する。そして決定部２４２は、相関性を用いて、ユーザＵごとに強い関心を持つ可能性があるミッションを選択し、当該ミッションを含むミッショングループを、ユーザＵのミッショングループとして決定してよい。これにより、決定部２４２は、各ユーザＵに対してミッショングループをより適切に決定できる。また情報処理装置２００は、相関性に基づいて、ユーザＵの属性ごとに、強い関心を持つ可能性がある新たなミッションを作成してよい。

【0111】

また、情報処理装置２００は、ユーザＵの関心度や満足度を、季節ごとに解析してもよい。そして情報処理装置２００は、その季節で人気の高いミッションを含むミッショングループを、ユーザＵのミッショングループとして決定してよい。これにより、リピートユーザを飽きさせないようにすることができる。

【0112】

また、情報処理装置２００は、過去に参加登録をしたユーザＵの端末に対して、ユーザＵの属性（例えば年齢）、季節やテーマに応じて選択されたミッションのコンテンツ情報を、広告として送信し、リピート利用を勧誘してもよい。

【0113】

＜実施形態３＞
次に、本開示の実施形態３について説明する。図２４は、実施形態３にかかる情報処理システム１０００ａの全体構成を示すブロック図である。情報処理システム１０００ａは、情報処理システム１０００と基本的に同様の構成及び機能を有する。ただし情報処理システム１０００ａは、情報処理装置２００に代えて情報処理装置２００ａと、画像保存サーバ３００と、顔認証端末４００－１～４００－ｎに代えて顔認証端末４９０－１～４９０－ｎとを備える点で相違する。情報処理装置２００ａ、画像保存サーバ３００及び顔認証端末４９０－１～４９０－ｎとは、ネットワークＮに接続されている。尚、以下でも、顔認証端末４９０－１、４９０－２、・・・４９０－ｎを区別しないで言及する場合、単に顔認証端末４９０と呼ぶ。

【0114】

情報処理装置２００ａは、情報処理装置２００の機能に加え、顔認証に成功したユーザＵの撮影画像を、ユーザＩＤと対応付けて、画像保存サーバ３００に格納する。また、情報処理装置２００ａは、開始要求時及び完了要求時に加えて、ミッションに参加中のユーザＵの撮影画像を顔認証端末４９０から取得する。この場合も、情報処理装置２００ａは、撮影画像に基づいて顔認証に成功した場合、当該撮影画像を、ユーザＩＤと対応付けて、画像保存サーバ３００に格納する。そしてミッション体験の終了後（不続行要求後）に、店舗端末６００から画像出力要求を受信した場合、画像出力要求にかかるユーザＵの撮影画像を店舗端末６００に出力する。

【0115】

画像保存サーバ３００は、顔認証用の撮影画像を保存するための１台以上のファイルサーバである。画像保存サーバ３００は、ネットワークＮを介して要求元に対して撮影画像を提供する。

【0116】

顔認証端末４９０－１、４９０－２、・・・４９０－ｎとのそれぞれは、実施形態２と同様に、地点Ａ１、Ａ２、…Ａｎに設置されている。顔認証端末４９０は、ミッションの開始要求時及び完了要求時に加えて、ミッションに参加中のユーザＵを撮影してよい。ここで顔認証端末４９０は、撮影した撮影画像を、認証用画像として、認証用画像を含む顔認証要求を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００ａに送信する。

【0117】

顔認証端末４９０の構成は、図７に示す顔認証端末４００の構成と基本的に同様である。したがって撮影制御部４５１は、カメラ４１０を制御し、開始要求時及び完了要求時にユーザＵの認証用画像を撮影する。そして認証制御部４５３は、認証用画像を含む顔認証要求を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００ａへ送信する。しかしこれに加えて、撮影制御部４５１は、カメラ４１０を制御し、ミッションに参加中のユーザＵの認証用画像を撮影する。そして認証制御部４５３は、ミッションに参加中のユーザＵの認証用画像を含む顔認証要求を、ネットワークＮを介して情報処理装置２００ａへ送信する。尚、顔認証端末４９０－１～４９０－ｎのうち一部については、認証制御部４５３が、開始要求及び完了要求の送信機能を有していなくてもよい。ここで、開始要求及び完了要求の送信機能を有さない顔認証端末４９０を、専用顔認証端末と呼び、開始要求及び完了要求の送信機能の少なくとも一方を有する顔認証端末４９０を、汎用顔認証端末と呼ぶこととする。すなわち、専用顔認証端末は、ミッションに参加中のユーザＵの撮影及びこれに伴う顔認証要求の送信に特化した顔認証端末といえる。専用顔認証端末においては、表示制御部４５４及び表示部４４０は、必須ではない。専用顔認証端末は、ミッション参加中の人物を撮影可能な位置に設置される。つまり専用顔認証端末が設置された地点は、ミッションの開催場所、例えば汎用顔認証端末が設置された地点の間であってよい。

【0118】

図２５は、実施形態３にかかる情報処理装置２００ａの構成を示すブロック図である。情報処理装置２００ａは、情報処理装置２００と基本的に同様の構成及び機能を有する。ただし情報処理装置２００ａは、記憶部２１０は、プログラム２１１に代えてプログラム２１１ａを記憶し、制御部２４０は、認証制御部２４３に代えて認証制御部２４３ａと、画像提供部２４６とを有する点で情報処理装置２００と相違する。プログラム２１１ａは、実施形態３にかかる情報処理方法の処理が実装されたコンピュータプログラムである。

【0119】

認証制御部２４３ａは、認証制御部２４３の機能に加えて、撮影画像に基づいて顔認証に成功した場合、当該撮影画像を、ユーザＩＤと対応付けて、画像保存サーバ３００に格納する。

【0120】

画像提供部２４６は、店舗端末６００から画像出力要求を受信し、撮影画像に基づいて顔認証に成功した場合ユーザＵの撮影画像を画像保存サーバ３００から取得し、要求元の店舗端末６００に、ネットワークＮを介して撮影画像を出力する。

【0121】

図２６は、実施形態３にかかる認証制御処理の流れを示すフローチャートである。まず認証制御部２４３ａは、ネットワークＮを介して撮影画像を取得する（Ｓ６００）。ここでは、画像提供元は、地点Ａ１～Ａｎの顔認証端末４９０－１～４９０－ｎのいずれかとする。次に認証制御部２４３ａは、図１２のステップＳ４１２～４１６に示す処理を実行する。次に認証制御部２４３ａは、特定したユーザＩＤに対応付けて、撮影画像を、画像保存サーバ３００に格納する（Ｓ６０１）。

【0122】

尚、情報処理装置２００ａは、画像提供元の顔認証端末４９０から開始要求を受信した場合は、Ｓ６０１の処理に加えて、図１２のＳ４１７～４２０に示す処理を実行してよい。また情報処理装置２００ａは、画像提供元の顔認証端末４９０から完了要求を受信した場合は、Ｓ６０１の処理に加えて、図１３のＳ４３１～４３４に示す処理を実行してよい。

【0123】

図２７は、実施形態３にかかる画像提供処理の流れを示すフローチャートである。まず認証制御部２４３ａは、図１４のＳ４４１、Ｓ４１２～４１６に示す処理を実行する。Ｓ４１６で認証制御部２４３ａは、顔認証に成功したユーザＩＤを特定した場合、顔認証に成功した旨を店舗端末６００に出力してもよい。

【0124】

次に、画像提供部２４６は、画像出力要求を、ネットワークＮを介して画像提供元の店舗端末６００から取得する（Ｓ６１１）。次に、画像提供部２４６は、画像保存サーバ３００から、特定したユーザＩＤに対応付けられた撮影画像を取得する（Ｓ６１２）。そして画像提供部２４６は、取得した撮影画像を、ネットワークＮを介して要求元の店舗端末６００に対して出力する（Ｓ６１３）。そして店舗において、店舗端末６００が取得した撮影画像が印刷され、印刷物が記念品としてユーザＵに提供される。尚、記念品は、ミッション参加中のユーザＵの複数の撮影画像の印刷物が、まとめて保存されたアルバムであってもよい。

【0125】

尚、ステップＳ６１３に加えて又は代えて、画像提供部２４６は、取得した撮影画像を、ネットワークＮを介してユーザ端末５００又は顔認証端末４００に出力してもよい。これにより、ユーザＵは、店舗を訪問しなくても、撮影画像を取得することができる。

【0126】

またステップＳ６１２～６１３に加えて又は代えて、画像提供部２４６は、ユーザＩＤに対応付けられた撮影画像の保存先のアクセス情報を特定し、保存先のアクセス情報を、ネットワークＮを介して要求元の店舗端末６００に出力してもよい。アクセス情報は、例えば撮影画像に対応したＷＥＢ情報へのリンク情報であり、具体的にはＵＲＬ等である。アクセス情報の出力先は、店舗端末６００に限らず、ユーザ端末５００や特定の地点の顔認証端末４９０であってもよい。ユーザ端末５００は、アクセス情報を読み取り、画像保存サーバ３００に対して、アクセス情報に対応する所定の保存先へのリクエストを送信する。画像保存サーバ３００は、リクエストを受信した場合、当該リクエストで指定された保存先に保存された撮影画像を読み出し、撮影画像を応答に含めてネットワークＮを介してユーザ端末５００へ送信する。これにより、ユーザ端末５００は、保存先から撮影画像を取得する。

【0127】

尚、画像提供部２４６は、ユーザＵが獲得したスコアに応じて、撮影画像の出力枚数を変更してもよい。また、画像提供部２４６は、画像保存サーバ３００から取得した撮影画像のうち、笑顔度が所定値以上の撮影画像を画像出力要求元に出力してよい。

【0128】

ここで、画像提供部２４６が画像出力要求元の店舗端末６００に対して出力する撮影画像の一例を、図２８に示す。図２８は、実施形態３にかかる撮影画像６２０の一例を示す図である。本図には、撮影画像６２０は、ミッションに参加中のユーザＵが写っている。

【0129】

尚、画像提供部２４６は、Ｓ６１２において画像保存サーバ３００から取得した撮影画像を編集し、合成画像を生成してよい。ここで、合成画像は、撮影画像が１つの場合、所定のテンプレートと撮影画像とが合成された画像であってもよい。また合成画像は、取得した撮影画像が２以上の場合、各撮影画像が個別に識別可能に合成された画像であってよい。

【0130】

図２９は、実施形態２にかかる合成画像６３０の一例を示す図である。合成画像６３０において、顔認証が成功したユーザＵの、複数の撮影画像６３１、６３２、６３３、６３４、６３５が、個別に識別可能に合成されている。

【0131】

そして画像提供部２４６は、合成画像を、画像出力要求元に出力する。これにより、ユーザＵが合成画像の印刷物を取得できる。また、画像提供部２４６は、合成画像を画像保存サーバ３００に保存し、保存先のアクセス情報を、ネットワークＮを介して画像出力要求元に出力してもよい。これにより、ユーザ端末５００が合成画像を取得できる。

【0132】

このように、実施形態３にかかる情報処理装置２００ａは、ミッション開始要求時、完了要求時又は参加中の撮影画像を、所定の方式でユーザＵに提供する。これにより、イベント会場をより活性化できる。

【0133】

なお、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば上述の実施形態２～３では、認証装置１００は、情報処理装置２００とネットワークＮを介して接続されていた。しかしこれに代えて、認証装置１００の顔検出部１２０、特徴点抽出部１３０、登録部１４０及び認証部１５０の機能は、情報処理装置２００の制御部２４０に含まれていてもよい。また、認証装置１００の顔情報ＤＢ１１０は、情報処理装置２００の記憶部２１０に含まれていてもよい。

【0134】

また、上述の実施形態２では、各地点に顔認証端末４００があるとしたが、顔認証端末４００は特定の地点に１つであるだけでもよい。実施形態３の顔認証端末４９０についても、同様である。

【0135】

また、上述の実施形態２～３では、顔認証端末４００及び顔認証端末４９０は、地点に設置されていたが、ユーザＵが携帯しているユーザ端末５００であってもよい。この場合、ユーザ端末５００は、情報処理装置２００、２００ａに送信する開始要求及び完了要求に、自己の位置情報を含めてよい。

【0136】

また、上述の実施形態３では、画像保存サーバ３００は、情報処理装置２００とネットワークＮを介して接続されていた。しかしこれに代えて、画像保存サーバ３００の機能は、情報処理装置２００の記憶部２１０に含まれていてもよい。

【0137】

上述の実施形態２～３では、情報処理装置２００の完了処理部２４５は、ミッション完了に応じた処理として、ユーザＵに対して特典を付与するとした。このとき完了処理部２４５は、ユーザＵに対して、特典を利用可能な場所の情報、例えば店舗の情報を、レコメンド情報として提供し、利用を促してよい。この場合、完了処理部２４５は、特典を利用可能な場所であって、不続行要求元の顔認証端末４００の位置情報から所定距離未満の場所に関する情報を生成してよい。生成した情報は、レコメンドする場所の位置情報や、レコメンドする場所への経路案内情報を含んでよい。完了処理部２４５は、特典を付与した場合、不続行要求元の顔認証端末４００又はユーザ端末５００に対して、当該レコメンド情報を送信する。尚、特典の利用は店舗における支払いに限らず、交通手段の運賃の支払いに利用できてもよい。したがって、特典を利用可能な場所は、店舗の場所に限らず、駅やバス停の場所であってもよい。

【0138】

尚、上述の実施形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではない。本開示は、任意の処理を、ＣＰＵにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。

【0139】

上述の例において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された１又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群（又はソフトウェアコード）を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory（RAM）、read-only memory（ROM）、フラッシュメモリ、solid-state drive（SSD）又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc（DVD）、Blu-ray（登録商標）ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。

【0140】

上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
（付記１）
対象者ごとに、対象者の属性情報を、該対象者の生体情報に対応付けて登録する登録部と、
対象者ごとに、前記属性情報に基づいて、１又は複数のミッションから構成されるミッショングループを決定する決定部と、
情報端末から対象者の認証用の生体情報を取得した場合、生体認証を行わせる認証制御部と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が最初又は次のミッションの参加開始を要求していることを示す情報を含む開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる少なくとも１つのミッションのコンテンツ情報を、前記情報端末に出力させる開始処理部と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が参加中のミッションを完了したことを示す情報を含む完了要求を取得した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する完了処理部と
を備える情報処理装置。
（付記２）
前記属性情報は、年齢、性別、職業、家族構成、趣味、同伴者の有無若しくは集団属性を示す同伴者情報、及び希望終了時刻を示す情報のうち少なくとも１つを含む
付記１に記載の情報処理装置。
（付記３）
前記登録部は、対象者からの入力データ及び対象者を撮影した撮像画像のうち少なくとも一方に基づいて、前記属性情報を生成する
付記１又は２に記載の情報処理装置。
（付記４）
前記決定部は、会場の混雑状況又は前記会場の職員の業務状況に基づいて、対象者のミッショングループを決定する
付記１から３のいずれか一項に記載の情報処理装置。
（付記５）
前記開始処理部は、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる複数のミッションのコンテンツ情報を、前記対象者が前記複数のミッションから１のミッションを選択可能に、前記情報端末に出力させる
付記１から４のいずれか一項に記載の情報処理装置。
（付記６）
前記決定部は、ミッションの完了状況、ミッション完了時の対象者の位置情報、完了したミッションに対する対象者の評価情報、及び対象者のミッションの選択履歴のうち少なくとも１つに基づいて、該対象者のミッショングループを変更する
付記５に記載の情報処理装置。
（付記７）
ミッション完了に応じた処理は、対象者のスコアを加算する処理を含み、
前記完了処理部は、対象者のスコアを加算したことに応じて、次のミッションの開始処理を実施するか否かを判定し、前記開始処理を実施しない場合、該対象者に対して、スコアに応じた特典を付与する
付記１から６のいずれか一項に記載の情報処理装置。
（付記８）
対象者の認証用の生体情報を取得する情報端末と、
前記情報端末と通信可能に接続される情報処理装置と
を備え、
前記情報処理装置は、
対象者ごとに、対象者の属性情報を、該対象者の生体情報に対応付けて登録する登録部と、
対象者ごとに、前記属性情報に基づいて、１又は複数のミッションから構成されるミッショングループを決定する決定部と、
前記情報端末から対象者の認証用の生体情報を取得した場合、生体認証を行わせる認証制御部と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が最初又は次のミッションの参加開始を要求していることを示す情報を含む開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる少なくとも１つのミッションのコンテンツ情報を、前記情報端末に出力させる開始処理部と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から前記対象者が参加中のミッションを完了したことを示す情報を含む完了要求を取得した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する完了処理部と
を有する、情報処理システム。
（付記９）
前記属性情報は、年齢、性別、職業、家族構成、趣味、同伴者の有無若しくは集団属性を示す同伴者情報、及び希望終了時刻を示す情報のうち少なくとも１つを含む
付記８に記載の情報処理システム。
（付記１０）
対象者ごとに、対象者の属性情報を、該対象者の生体情報に対応付けて登録する段階と、
対象者ごとに、前記属性情報に基づいて、１又は複数のミッションから構成されるミッショングループを決定する段階と、
情報端末から対象者の認証用の生体情報を取得した場合、生体認証を行わせる段階と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が最初又は次のミッションの参加開始を要求していることを示す情報を含む開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる少なくとも１つのミッションのコンテンツ情報を、前記情報端末に出力させる段階と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から前記対象者が参加中のミッションを完了したことを示す情報を含む完了要求を取得した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する段階と
を備える情報処理方法。
（付記１１）
コンピュータに、
対象者ごとに、対象者の属性情報を、該対象者の生体情報に対応付けて登録する登録処理と、
対象者ごとに、前記属性情報に基づいて、１又は複数のミッションから構成されるミッショングループを決定する決定処理と、
情報端末から対象者の認証用の生体情報を取得した場合、生体認証を行わせる認証制御処理と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が最初又は次のミッションの参加開始を要求していることを示す情報を含む開始要求を取得した場合、前記対象者に対応するミッショングループに含まれる少なくとも１つのミッションのコンテンツ情報を、前記情報端末に出力させる開始処理と、
前記生体認証が成功し、かつ前記情報端末から、前記対象者が参加中のミッションを完了したことを示す情報を含む完了要求を取得した場合、ミッション完了に応じた処理を実行する完了処理と
を実行させるためのプログラム。

【0141】

以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。

【0142】

この出願は、２０２１年２月１７日に出願された日本出願特願２０２１－０２３７２８を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

【産業上の利用可能性】

【0143】

本実施形態にかかる情報処理装置及び情報処理システムは、例えばイベント会場を運営するために利用可能である。

【符号の説明】

【0144】

１０ 情報処理装置
１１ 登録部
１２ 決定部
１３ 認証制御部
１４ 開始処理部
１５ 完了処理部
１００ 認証装置
１１０ 顔情報ＤＢ
１１１ ユーザＩＤ
１１２ 顔特徴情報
１２０ 顔検出部
１３０ 特徴点抽出部
１４０ 登録部
１５０ 認証部
２００，２００ａ 情報処理装置
２１０ 記憶部
２１１，２１１ａ プログラム
２１２ ユーザ情報
２１２１ ユーザＩＤ
２１２２ ユーザ属性情報
２１２３ スコア
２１２４ ポイント
２１３ ミッション履歴情報
２１３１ ユーザＩＤ
２１３２ ミッショングループＩＤ
２１３３ ミッションＩＤ
２１３４ 完了状況情報
２１４ ミッション情報
２１４１ ミッショングループＩＤ
２１４２ ミッションＩＤ
２１４３ ミッション属性情報
２１５ 決済履歴情報
２１５１ ユーザＩＤ
２１５２ 店舗ＩＤ
２１５３ 決済情報
２１５４ 日時
２２０ メモリ
２３０ 通信部
２４０ 制御部
２４１ 登録部
２４２ 決定部
２４３，２４３ａ 認証制御部
２４４ 開始処理部
２４５ 完了処理部
２４６ 画像提供部
３００ 画像保存サーバ
４００ 顔認証端末
４１０ カメラ
４２０ 記憶部
４３０ 通信部
４４０ 表示部
４５０ 制御部
４５１ 撮影制御部
４５２ 登録部
４５３ 認証制御部
４５４ 表示制御部
４６０ 入力部
４９０ 顔認証端末
５００ ユーザ端末
５１０ カメラ
５２０ 記憶部
５３０ 通信部
５４０ 表示部
５５０ 制御部
５５１ 撮影制御部
５５２ 登録部
５５３ 取得部
５５４ 表示制御部
５６０ 入力部
６００ 店舗端末
６１０ 端末画面
６２０ 撮影画像
６３０ 合成画像
６３１，６３２，６３３，６３４，６３５ 撮影画像
１０００，１０００ａ 情報処理システム
Ａ１，Ａ２，Ａｎ 地点
Ｎ ネットワーク
Ｕ ユーザ

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】

【図20】

【図21】

【図22】

【図23】

【図24】

【図25】

【図26】

【図27】

【図28】

【図29】