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特許7521680端末装置、通信装置、端末装置の方法、通信装置の方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】端末装置、通信装置、端末装置の方法、通信装置の方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/40 20180101AFI20240717BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20240717BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240717BHJP
【FI】
H04W76/40
H04W4/06 150
H04W28/04 110
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2023501581
(86)(22)【出願日】2020-07-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-08
(86)【国際出願番号】 CN2020101720
(87)【国際公開番号】W WO2022011515
(87)【国際公開日】2022-01-20
【審査請求日】2023-03-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】チェン ゼ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/241663(WO,A1)
【文献】特開2020-123941(JP,A)
【文献】国際公開第2018/030305(WO,A1)
【文献】LG Electronics Inc.,Active Recovery of MBMS Data[online], 3GPP TSG-RAN WG2#60bis R2-080385,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_60bis/Docs/R2-080385.zip>,2018年01月08日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャストサービスのアイデンティティと前記マルチキャストサービスのデータ無線ベアラのアイデンティティとを含む第1の情報を、端末装置においてネットワーク装置から受信する手段と、
前記第1の情報に基づいて、前記端末装置と前記ネットワーク装置との間で通信を実行する手段と、
前記端末装置において前記ネットワーク装置から、ユニキャスト送信を用いて、前記マルチキャストサービスの再送されたデータパケットを受信する手段と、
を備える、端末装置。
【請求項2】
前記第1の情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)設定と、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック設定と
のうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記端末装置は、
前記ネットワーク装置から、前記マルチキャストサービスのデータパケットを受信する手段と、
前記マルチキャストサービスの前記データパケットの受信に応じて、前記ネットワーク装置へ、HARQフィードバックを送信する手段と、を備え、
前記マルチキャストサービスの前記再送されたデータパケットは、前記マルチキャストサービスの前記データパケットの前記受信の失敗を示す前記HARQフィードバックに応じて、ユニキャスト送信を用いて、受信されるように構成されている、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記PDCP設定は、
ダウンリンク送信のためのヘッダ圧縮情報と、
完全性保護が有効化されているか否かに関する第1の指示と、
状態報告が必要であるか否かに関する第2の指示と、
前記データ無線ベアラが、前記マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットの複製のために使用されているか、または前記データパケットの再送のために使用されているかに関する第3の指示と、
前記データパケットを並べ替えるためのタイマの一つまたは複数の値と
のうちの少なくとも一つを含む請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信の要求を示す第2の情報を前記ネットワーク装置に送信する手段と、
をさらに含む請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
前記第2の情報は、
前記マルチキャストサービスの前記アイデンティティと、
前記データ無線ベアラとは別のデータ無線ベアラの別のアイデンティティと、
前記端末装置が前記ユニキャスト送信を介して前記ネットワーク装置から受信する開始データパケットのアイデンティティと
のうちの少なくとも一つを含む
請求項に記載の端末装置。
【請求項6】
前記マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信のための設定を、マルチキャスト制御チャネルを介して前記ネットワーク装置から受信すること
をさらに含む請求項1に記載の端末装置。
【請求項7】
前記設定は、
前記マルチキャストサービスのアイデンティティと、
前記マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットのアイデンティティの長さと、
前記マルチキャストサービスが、前記マルチキャスト送信と前記マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信との両方をサポートしているか否かに関する第4の指示と
のうちの少なくとも一つを含む
請求項に記載の端末装置。
【請求項8】
前記マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信を介して前記ネットワーク装置からデータパケットを受信したことに応じて、前記データパケットの受信に対する無線リンク制御(RLC)層内の確認応答を、前記データ無線ベアラを介して前記ネットワーク装置に送信する手段と、
前記確認応答が前記データパケットの受信に対する否定応答であることに応じて、前記ネットワーク装置により再送されたデータパケットを、前記データ無線ベアラを介して受信する手段と、
をさらに含む請求項1に記載の端末装置。
【請求項9】
ネットワーク装置において、マルチキャストサービスに関連付けられる前記マルチキャストサービスのデータ無線ベアラを決定する手段と、
前記マルチキャストサービスのアイデンティティと前記データ無線ベアラのアイデンティティとを含む第1の情報を、端末装置に送信する手段と、
ユニキャスト送信を用いて、前記マルチキャストサービスの再送されたデータパケットを、前記端末装置に送信する手段と、
を備える、通信装置。
【請求項10】
前記第1の情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)設定と、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック設定と
のうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記通信装置は、
前記マルチキャストサービスのデータパケットを前記端末装置に送信する手段と、
前記マルチキャストサービスの前記データパケットの送信に応じて、前記端末装置から、HARQフィードバックを受信する手段と、を備え、
前記マルチキャストサービスの前記再送されたデータパケットは、前記マルチキャストサービスの前記データパケットの前記送信の失敗を示す前記HARQフィードバックに応じて、ユニキャスト送信を用いて、送信されるように構成されている、
請求項に記載の通信装置。
【請求項11】
前記PDCP設定は、
ダウンリンク送信のためのヘッダ圧縮情報と、
完全性保護が有効化されているか否かに関する第1の指示と、
状態報告が必要であるか否かに関する第2の指示と、
前記データ無線ベアラが、前記マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットの複製のために使用されているか、または前記データパケットの再送のために使用されているかに関する第3の指示と、
前記データパケットを並べ替えるためのタイマの一つまたは複数の値と
のうちの少なくとも一つを含む請求項1に記載の通信装置。
【請求項12】
前記マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信を介するデータパケットの受信についてのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを前記端末装置から受信する手段と、
前記データパケットの受信の失敗を示す前記HARQフィードバックに応じて、前記データ無線ベアラを介して前記データパケットを前記端末装置に再送する手段と、
をさらに含む請求項に記載の通信装置。
【請求項13】
前記マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信の要求を示す第2の情報を前記端末装置から受信する手段と、
をさらに含む請求項に記載の通信装置。
【請求項14】
前記第2の情報は、
前記マルチキャストサービスの前記アイデンティティと、
前記データ無線ベアラとは別のデータ無線ベアラの別のアイデンティティと、
前記端末装置が前記データ無線ベアラを介して前記ネットワーク装置から受信する開始データパケットのアイデンティティと
のうちの少なくとも一つを含む
請求項1に記載の通信装置。
【請求項15】
前記マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信のための設定を、マルチキャスト制御チャネルを介して送信する手段と、
をさらに含む請求項に記載の通信装置。
【請求項16】
前記設定は、
前記マルチキャストサービスのアイデンティティと、
前記マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットのアイデンティティの長さと、
前記マルチキャストサービスが、前記マルチキャスト送信と前記マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信との両方をサポートしているか否かに関する第4の指示と
のうちの少なくとも一つを含む
請求項1に記載の通信装置。
【請求項17】
前記マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信を介するデータパケットの受信に対する無線リンク制御(RLC)層内の確認応答を、前記データ無線ベアラを介して前記端末装置から受信する手段と、
前記確認応答が前記データパケットの受信に対する否定応答であることに応じて、前記データ無線ベアラを介して前記データパケットを前記端末装置に再送する手段と、
をさらに含む請求項に記載の通信装置。
【請求項18】
マルチキャストサービスのアイデンティティと前記マルチキャストサービスのデータ無線ベアラのアイデンティティとを含む第1の情報を、端末装置においてネットワーク装置から受信することと、
前記第1の情報に基づいて、前記端末装置と前記ネットワーク装置との間で通信を実行することと、
前記端末装置において前記ネットワーク装置から、ユニキャスト送信を用いて、前記マルチキャストサービスの再送されたデータパケットを受信することと、
を含む、端末装置の方法。
【請求項19】
ネットワーク装置において、マルチキャストサービスに関連付けられる前記マルチキャストサービスのデータ無線ベアラを決定することと、
前記マルチキャストサービスのアイデンティティと前記データ無線ベアラのアイデンティティとを含む第1の情報を、端末装置に送信することと、
ユニキャスト送信を用いて、前記マルチキャストサービスの再送されたデータパケットを、前記端末装置に送信することと、
を含む、通信装置の方法。
【請求項20】
少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、請求項1に記載の方法を実行させるプログラム。
【請求項21】
少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、請求項19に記載の方法を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関するものであり、特にマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:multimedia broadcast multicast service)送信のための通信方法、通信装置及び通信用コンピュータ記憶媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のMBMS送信では、端末装置は、まず、システム情報ブロック2(SIB2)をモニタリングする。SIB2がMBMSのためにSIB13をスケジューリングする場合、端末装置はSIB13をモニタリングすることになる。SIB13において、端末装置は、MBMSトラフィックチャネル(MTCH)をスケジューリングする、MBMS制御チャネル(MCCH)のスケジューリング情報を取得する。したがって、従来のMBMS送信では、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層は存在しない。また、端末装置は、データパケットが正しく受信されたか否かをフィードバックすることができないため、従来のMBMS送信には再送メカニズムが存在しない。
【0003】
MBMSを強化するためには、MBMSのためにマルチキャストとユニキャストの同時送信を有効化する必要があることが合意されている。したがって、どのように同期送信を実現するかは注目される問題になっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、MBMS送信のための通信方法、通信装置及び通信用のコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、通信方法が提供される。この方法は、マルチキャストサービスのアイデンティティとデータ無線ベアラのアイデンティティとを含む第1の情報を、端末装置においてネットワーク装置から受信することと、前記第1の情報に基づいて、前記端末装置と前記ネットワーク装置との間で通信を実行することとを含む。
【0006】
第2の態様において、通信方法が提供される。この方法は、ネットワーク装置において、マルチキャストサービスに関連付けられるデータ無線ベアラを決定することと、前記マルチキャストサービスのアイデンティティと前記データ無線ベアラのアイデンティティとを含む第1の情報を、端末装置に送信することとを含む。
【0007】
第3の態様において、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されているメモリとを備える。メモリは、プロセッサにより実行された場合、端末装置に本開示の第1態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
【0008】
第4の態様において、ネットワーク装置を提供する。ネットワーク装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されているメモリとを含む。メモリは、プロセッサにより実行された場合、ネットワーク装置に本開示の第2態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
【0009】
第5の態様において、記憶されている命令を有するコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、当該少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第1の態様に記載の方法を実行させる。
【0010】
第6の態様において、記憶されている命令を有するコンピュータ可読媒体を提供する。命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、当該少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第2態様に記載の方法を実行させる。
【0011】
本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0013】
図1】本開示のいくつかの実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す図である。
【0014】
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる、MBMS送信のための通信プロセスを示す模式図である。
【0015】
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実装される例示的な通信方法を示す図である。
【0016】
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実装される別の例示的な通信方法を示す図である。
【0017】
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実装される別の例示的な通信方法を示す図である。
【0018】
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実装される別の例示的な通信方法を示す図である。
【0019】
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置において実装される例示的な通信方法を示す図である。
【0020】
図8】本開示の実施形態を実装するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0021】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
ここで、いくつかの実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる制限も示唆しないことが理解されるべきである。本文で説明される開示内容は、以下で説明される方法とはことなる様々な方法で実施することができる。
【0023】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0024】
本文で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されず、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。「端末装置」という用語は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、または無線装置と互換的に使用することができる。また、「ネットワーク装置」という用語は、端末装置が通信可能なセルまたはカバレッジを提供またはホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信点(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0025】
一実施形態において、端末装置は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置に接続することができる。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方をマスターノードとして、他方をセカンダリ―ノードとしてもよい。第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置は、異なるRATを利用してもよい。一実施形態において、第1のネットワーク装置は第1RAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2RAT装置であってもよい。一実施形態において、第1RAT装置はeNBであり、第2RAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置および第2のネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置に送信することができる。一実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置に送信されてもよく、そして第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接または第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第2のネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から第1のネットワーク装置を介して送信することができる。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信することができる。
【0026】
本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。「含む」という用語およびその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。「に基づく」という用語は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。「一実施形態」および「実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの別の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指すことができる。その他の明示的及び暗黙的な定義は以下に含まれることがある。
【0027】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと呼ばれる。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことは、理解されるべきである。
【0028】
上述したように、従来のMBMS送信では、PDCP層がなく、端末装置は、データパケットが正しく受信されたか否かをフィードバックすることができない。したがって、従来のMBMS送信には再送メカニズムが存在しない。MBMSを強化するためには、MBMSのためにマルチキャストとユニキャストの同時送信を有効化する必要があることが合意されている。この場合、ユニキャスト送信とマルチキャスト送信との間の連携を定義すべきである。
【0029】
これに鑑みて、本開示の実施形態は、MBMS送信のための改善された解決策を提供する。この解決策は、データ無線ベアラ(DRB)をMBMS(便宜上、本明細書ではマルチキャストサービスとも呼ばれる)と関連付けることができる。DRBは、マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信のために設定される。これにより、マルチキャストサービスのためのユニキャストとマルチキャストの同時送信が許容され、その分、マルチキャストサービスの品質とユーザ体験を強化することができる。以下、添付図面を参照して、本開示の原理および実施態様について詳細に説明する。
【0030】
図1は、本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワーク100を示す模式図である。図1に示すように、通信ネットワーク100は、ネットワーク装置110と、ネットワーク装置110からサービスを受ける端末装置120とを含むことができる。ネットワーク装置110は、無線通信チャネルなどのチャネルを介して端末装置120と通信することができる。
【0031】
図1における装置の数は説明の目的で与えられており、本開示に対するいかなる制限も暗示していないことは、理解されるであろう。通信ネットワーク100は、本開示の実施態様を実施するのに適した任意の適切な数のネットワーク装置及び/又は端末装置を含むことができる。
【0032】
通信ネットワーク100における通信は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)、マシンタイプ通信(MTC)などを含むが、これらに限定されない任意の適切な規格に準拠することができる。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行することができる。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0033】
例えば、ネットワーク装置110は、MBMSのようなマルチキャストサービスを、前記マルチキャストサービスに関連付けられるMTCHのようなマルチキャストチャネルを介してブロードキャストすることができる。したがって、端末装置120は、マルチキャストチャネルを介してマルチキャストサービスを受信することができる。
【0034】
本開示の実施形態によれば、PDCP層がMBMS送信に導入される。ネットワーク装置110は、マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信のためにDRBを設定し、DRBとマルチキャストサービスとの間の関連付けを端末装置120に送信することができる。端末装置120は、DRBおよびマルチキャストチャネルの両方を介して、マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットを受信することができる。DRBを用いて、端末装置120は、データパケットの受信が成功したか否かをフィードバックすることができる。データパケットの受信が成功しなかった場合、ネットワーク装置110は、DRBを介してデータパケットを端末装置120に再送することができる。以下、図2を参照してより詳細に説明する。
【0035】
図2は本開示のいくつかの実施形態にかかる、MBMS送信のための通信プロセス200を示す模式図である。説明のために、図1を参照してプロセス200を説明する。プロセス200には、図1に示すネットワーク装置110及び端末装置120が関与してもよい。
【0036】
図2に示すように、ネットワーク装置110は、MCCHのようなマルチキャスト制御チャネルを介して、MBMSのマルチキャスト送信のための設定を送信(201)することができる。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、設定を定期的に送信することができる。これは一例に過ぎず、この設定を送信するための任意の他の適切な方法も可能であることに留意すべきである。
【0037】
本開示の実施形態によれば、この設定は、マルチキャスト送信のPDCPエンティティの確立のために使用される。いくつかの実施形態において、この設定は、マルチキャストサービスのアイデンティティと、マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットのアイデンティティの長さと、マルチキャストサービスが、マルチキャスト送信と該マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信との両方をサポートしているか否かに関する指示(本明細書では、第4の指示とも称する)とのうちの少なくとも一つを含むことができる。いくつかの実施形態において、データパケットのアイデンティティは、例えばPDCP SNなど、データパケットのシリアル番号(SN)であってもよい。もちろん、任意の他の適切な方法も可能であり、本願はこれについて制限を設けない。
【0038】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、RRCメッセージを介して設定を送信することができる。例えば、RRCメッセージは、以下に示すようなMBMSAreaConfigurationメッセージであってもよい。
MBMSAreaConfiguration
MBMS-SessionInfo
MBMS-pdcp-Config ::= SEQUENCE {
drb SEQUENCE {
pdcp-SN-Size ENUMERATED {len12bits, len18bits} OPTIONAL, -- Cond Setup2
} OPTIONAL, -- Cond DRB
pdcp-Duplication BOOLEAN OPTIONAL -- Need R
//trueはマルチキャストとユニキャストとの同時送信をサポートすることを示す
}
【0039】
これは単なる一例であり、任意の他の適切な形式のRRCメッセージも可能であることに留意すべきである。
【0040】
したがって、端末装置120は、マルチキャスト制御チャネルをモニタリングすることにより設定を受信することができる。この設定により、端末装置120は、マルチキャストトラフィックチャネルをモニタリングすることにより、マルチキャスト送信を介して、マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットを受信(202)することができる。
【0041】
端末装置120は、マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信の要求を示す情報(本明細書では、第2の情報とも称する)を送信(203)することができる。こうして、マルチキャストサービスのためのユニキャスト送信をトリガすることができる。例えば、マルチキャストチャネルを介して受信したマルチキャストサービスの信号品質が劣化した場合に、端末装置120はこの要求を送信することができる。もちろん、これは一例に過ぎず、端末装置120は、必要であればいつでも要求を送信することができる。
【0042】
いくつかの実施形態において、第2の情報は、マルチキャストサービスのアイデンティティと、提案されたDRBのアイデンティティ(本明細書では、別のDRBの別のアイデンティティとも称される)と、端末装置120がユニキャスト送信を介してネットワーク装置110から受信する開始データパケットのアイデンティティとのうちの少なくとも一つを含むことができる。いくつかの実施形態において、開始データパケットのアイデンティティは、PDCP SNなどのSNであってもよい。もちろん、任意の他の適切なアイデンティティも採用される。
【0043】
いくつかの実施形態において、開始データパケットは、マルチキャスト送信を介して現在受信されているデータパケットであってもよい。もちろん、開始データパケットは、マルチキャスト送信を介して以前に受信されたデータパケットであってもよく、またはマルチキャスト送信を介して将来受信されるデータパケットであってもよい。言い換えれば、開始データパケットは、マルチキャストサービスに関連付けられる任意のデータパケットであってもよい。
【0044】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、RRCメッセージを介して第2の情報を送信することができる。例えば、RRCメッセージは、以下に示すようなMBMSInterestIndicationメッセージであってもよい。
MBMSInterestIndication message as listed below.
MBMSInterestIndication ::= SEQUENCE {
drb-Identity DRB-Identity,
MBMS-SessionInfo
pdcp-sn PDCP-SN
}
【0045】
これは単なる一例であり、任意の他の適切な形態のRRCメッセージも可能であることに留意すべきである。
【0046】
ネットワーク装置110は、マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信のためのDRBを決定(204)することができる。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、端末装置120からの第2の情報を受信したことに応じて、該DRBを決定することができる。これは一例にすぎず、DRBの決定は、任意の他の適切な方法によりトリガされてもよいことに留意すべきである。
【0047】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、端末装置120に提案された別のDRBをユニキャスト送信のためのDRBとして設定することができる。いくつかの代替実施形態において、ネットワーク装置110は、該別のDRBとは異なるDRBをユニキャスト送信のためのDRBとして設定することができる。
【0048】
ネットワーク装置110は、マルチキャストサービスのアイデンティティと決定されたDRBのアイデンティティとを含む情報(以下、第1の情報とも称される)を端末装置120に送信(205)することができる。こうして、DRBとマルチキャストサービスとの関連付けが端末装置120に通知される。
【0049】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、各マルチキャストサービスについて一つのDRBを設定することができる。したがって、ネットワーク装置110は、複数のマルチキャストサービスのアイデンティティとそれぞれのDRBのアイデンティティとを含む第1の情報のリストを端末装置120に送信することができる。
【0050】
いくつかの実施形態において、第1の情報は、ユニキャスト送信のためのPDCP設定をさらに含むことができる。こうして、端末装置120は、ユニキャスト送信のPDCP設定を知ることができる。いくつかの実施形態において、PDCP設定は、ダウンリンク送信のためのヘッダ圧縮情報と、完全性保護が有効化されているか否かに関する第1の指示と、状態報告が必要であるか否かに関する第2の指示と、データ無線ベアラが、マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットの複製のために使用されているか、またはデータパケットの再送のために使用されているかに関する第3の指示と、データパケットを並べ替えるためのタイマの一つまたは複数の値とのうちの少なくとも一つを含むことができる。例えば、PDCP設定は、以下の形式とすることができる。
PDCP-Config ::= SEQUENCE {
drb SEQUENCE {
headerCompression CHOICE {
//ヘッダ圧縮はDLのみに応用する
notUsed NULL,
rohc SEQUENCE {
maxCID INTEGER (1..16383) DEFAULT 15,
profiles SEQUENCE {
profile0x0001 BOOLEAN,
profile0x0002 BOOLEAN,
profile0x0003 BOOLEAN,
profile0x0004 BOOLEAN,
profile0x0006 BOOLEAN,
profile0x0101 BOOLEAN,
profile0x0102 BOOLEAN,
profile0x0103 BOOLEAN,
profile0x0104 BOOLEAN
},
drb-ContinueROHC ENUMERATED { true } OPTIONAL -- Need N
},
integrityProtection ENUMERATED{enabled} OPTIONAL, --Cond ConnectedTo5GC1
statusReportRequired ENUMERATED { true } OPTIONAL, -- Cond Rlc-AM
} OPTIONAL, -- Cond DRB
},
pdcp-Duplication BOOLEAN OPTIONAL -- Need R
//PDCPの複製は保持されるが、定義が異なる。trueはパケットがマルチキャストとユニキャストとで複製されることを意味し、falseはユニキャストが再送に使用されることを示す
} OPTIONAL, -- Cond MoreThanOneRLC
t-Reordering ENUMERATED {
ms0, ms60, ms180, ms500, ms1000, ms2000, ms3000
} OPTIONAL, -- Need S
//いくつかの値のみを保持できる
...,
[[
cipheringDisabled ENUMERATED {true} OPTIONAL -- Cond ConnectedTo5GC
]]
【0051】
これは単なる一例であり、任意の他の適切な形式のPDCP設定も可能であることに留意すべきである。
【0052】
いくつかの代替または追加の実施形態において、第1の情報はHARQフィードバック設定をさらに含むことができる。したがって、HARQフィードバック設定は、RRCメッセージを介して端末装置120に半静的に設定されることができる。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、例えば、以下に示されたRRCSetupメッセージを介して、HARQフィードバックのために設定されたリソースセット(例えば、PUCCHリソース)を端末装置120に設定することができる。
dl-DataToUL-ACK SEQUENCE (SIZE (1..8)) OF INTEGER (0..15)
【0053】
いくつかの追加の実施形態として、ネットワーク装置110は、RRCメッセージを介して端末装置120にリソースセット内のリソースのサブセットを設定することができる。本明細書において、第1の情報内のPDSCH-to-HARQ_feedbackは、リソースのサブセットに対応してもよく、PUCCHリソースのためのギャップを示すようにdl-DataToUL-ACKをマッピングしてもよい。
【0054】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、RRCメッセージを介して第1の情報または第1の情報のリストを送信することができる。例えば、RRCメッセージは、RRCReconfigurationメッセージであってもよい。もちろん、任意の他の適切なRRCメッセージも可能である。いくつかの実施形態において、第1の情報は、以下に示すようにDRB-ToAddModとして示されてもよい。
DRB-ToAddMod ::= SEQUENCE {
cnAssociation CHOICE {
eps-BearerIdentity INTEGER (0..15),
sdap-Config SDAP-Config
} OPTIONAL, -- Cond DRBSetup
drb-Identity DRB-Identity,
MBMS-SessionInfo
PDSCH-to-HARQ_feedback
reestablishPDCP ENUMERATED{true}
recoverPDCP ENUMERATED{true}
pdcp-Config PDCP-Config ...,
[[
【0055】
これは単なる一例であり、第1の情報は任意の他の適切な形式であってもよいことに留意すべきである。
【0056】
そして、端末装置120とネットワーク装置110は、それらの間で、第1の情報に基づいて通信を実行(206)することができる。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、決定されたDRB(すなわち、ユニキャスト送信)を介して端末装置120に、開始データパケットからマルチキャストサービスに関連付けられる後続のデータパケットを送信することができる。いくつかの実施形態において、端末装置120は、ユニキャスト送信を介して後続のデータパケットを受信することができ、また、マルチキャスト送信を介して後続のデータパケットを受信することもできる。すなわち、マルチキャストとユニキャストの同時送信が実現される。いくつかの実施形態において、端末装置120は、DRBとマルチキャストサービスとの間の関連付けに基づいて、マルチキャスト送信とユニキャスト送信とを介して、これらのデータパケットのSNの間の関連付けを決定することができる。こうして、これらのデータパケットを処理することができる。
【0057】
本発明の実施形態によれば、マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信を介してネットワーク装置110からデータパケットを受信したことに応じて、端末装置120は、データパケットの受信についてのHARQフィードバックを、HARQフィードバック設定に基づいてネットワーク装置110に送信(207)することができる。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1の情報内で示されるサブセット(すなわち、PDSCH-to-HARQ_feedback)からリソースを決定し、決定されたリソースでHARQフィードバックを送信することができる。こうして、マルチキャスト送信を介するデータパケットの受信についてのHARQフィードバックはユニキャスト形式で送信される。
【0058】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、HARQフィードバックがデータパケットの受信の失敗を示しているか否かを決定(208)することができる。HARQフィードバックが失敗を示していると決定した場合、ネットワーク装置110は、第1の情報内で示されたDBRを介して端末装置120にデータパケットを再送(209)することができる。これにより、MBMSのために再送メカニズムが提供される。
【0059】
いくつかの代替または追加の実施形態において、マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信を介してネットワーク装置110からデータパケットを受信したことに応じて、端末装置120は、データパケットの受信に対する無線リンク制御(RLC)層内の確認応答を、第1の情報内で示されたDRBを介してネットワーク装置110に送信(210)することができる。ネットワーク装置110は、該確認応答がデータパケットの受信に対する否定応答であるか否かを決定(211)することができる。確認応答が否定応答であると決定した場合、ネットワーク装置110は、第1の情報内で示されたDRBを介して端末装置120にデータパケットを再送(212)することができる。こうして、マルチキャストサービスの信頼性を保証することができる。
【0060】
いくつかの実施形態において、ユニキャスト再送のためのPDCPエンティティは、以下のように設定することができる。
MBMS-PDCP-Config ::= SEQUENCE {
drb SEQUENCE {
pdcp-SN-Size ENUMERATED {len12bits, len18bits} OPTIONAL,--Cond Setup2
} OPTIONAL, -- Cond DRB
pdcp-Duplication BOOLEAN OPTIONAL -- Need R
} OPTIONAL, -- Cond...
【0061】
いくつかの実施形態において、再送されたデータパケットが受信されると、端末装置120は、再送されたデータパケットとマルチキャスト送信を介して受信されたデータパケットとを、例えばそれらのSNに基づいて、並べ替えることができる。その詳細は、本願との混同を避けるために、ここでは省略する。
【0062】
図2を参照して説明したプロセスにより、MBMSのためにマルチキャストとユニキャストの同時送信を有効化することができ、MBMSの信頼性を強化することができる。このプロセスに対応して、本願の実施形態は、端末装置とネットワーク装置においてそれぞれ実装される通信方法も提供する。図3図6を参照してこれをより詳細に説明する。
【0063】
図3は本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される例示的な通信方法300を示す図である。例えば、方法300は、図1に示す端末装置120において実行できる。以下、説明のために、図1を参照して方法300を説明する。方法300は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、及び/又は図示されているいくつかのブロックを省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことが理解されるべきである。
【0064】
図3に示すように、ブロック310において、端末装置120は、マルチキャストサービスのアイデンティティとDRBのアイデンティティとを含む第1の情報を前記ネットワーク装置110から受信する。いくつかの実施形態において、DRBは、マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信のために設定される。こうして、マルチキャストサービスをDRBに関連付けることができ、マルチキャストサービスのためのマルチキャストとユニキャストの同時送信を容易にすることができる。
【0065】
いくつかの実施形態において、第1の情報はPDCP設定をさらに含むことができる。PDCP設定は、ユニキャスト送信のために使用される。こうして、マルチキャストサービスのためのユニキャスト送信を実現でき、マルチキャストとユニキャストの同時送信を実現できる。いくつかの実施形態において、PDCP設定は、ダウンリンク送信のためのヘッダ圧縮情報と、完全性保護が有効化されているか否かに関する第1の指示と、状態報告が必要であるか否かに関する第2の指示と、DRBが、マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットの複製のために使用されているか、またはデータパケットの再送のために使用されているかに関する第3の指示と、データパケットを並べ替えるためのタイマの一つまたは複数の値とのうちの少なくとも一つを含むことができる。なお、PDCP設定は、これに限定されるものではなく、より多いまたはより少ない情報を含んでもよい。
【0066】
いくつかの実施形態において、第1の情報はHARQフィードバック設定をさらに含むことができる。いくつかの実施形態において、HARQフィードバック設定は、マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信を介するデータパケットの受信のためのHARQフィードバックのために設定されたリソースセット内のサブセットを示すことができる。こうして、サブセット内のリソースで端末装置120からネットワーク装置110にHARQフィードバックを送信することができ、失敗したデータパケットの再送を容易にすることができる。
【0067】
ブロック320において、端末装置120は、第1の情報に基づいてネットワーク装置と通信を実行することができる。いくつかの実施形態において、端末装置120は、マルチキャスト送信とユニキャスト送信との両方を介して、マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットを受信することができる。こうして、MBMSのためのマルチキャストとユニキャストの同時送信を実現することができる。いくつかの実施形態において、端末装置120は、マルチキャスト送信を介するデータパケットの受信の失敗または成功を、DRBを介して(すなわち、ユニキャスト送信を介して)フィードバックし、受信失敗の場合、ネットワーク装置110により再送されるデータパケットを受信することができる。こうして、マルチキャストサービスの信頼性が強化される。図4図6を参照してより詳細に説明する。
【0068】
図4は本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される別の例示的な通信方法400を示す。例えば、方法400は、図1に示す端末装置120において実行できる。以下、説明のために、図1を参照して方法400を説明する。方法400は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、及び/又は図示されているいくつかのブロックを省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことが理解されるべきである。
【0069】
図4に示すように、ブロック410において、端末装置120は、マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信のための設定を、マルチキャスト制御チャネル(例えば、MCCH)を介してネットワーク装置110から受信することができる。いくつかの実施形態において、この設定は、マルチキャストサービスのアイデンティティと、マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットのアイデンティティの長さと、マルチキャストサービスが、マルチキャスト送信と該マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信との両方をサポートしているか否かに関する第4の指示とのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0070】
ブロック420において、ブロック410において受信された設定に基づいて、端末装置120は、マルチキャスト送信を介してネットワーク装置110からデータパケットを受信することができる。例えば、端末装置120により受信されたマルチキャスト信号が劣化した場合、端末装置120はマルチキャストサービスのためにユニキャスト送信を要求することができる。したがって、ブロック430において、端末装置120は、マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信の要求を示す第2の情報をネットワーク装置110に送信することができる。いくつかの実施形態において、第2の情報は、マルチキャストサービスのアイデンティティと、別のDRBの別のアイデンティティと、端末装置がユニキャスト送信を介してネットワーク装置から受信する開始データパケットのアイデンティティとのうちの少なくとも一つを含む。
【0071】
ブロック440において、端末装置120は、マルチキャストサービスのアイデンティティとDRBのアイデンティティとを含む第1の情報をネットワーク装置110から受信することができる。いくつかの実施形態において、第1の情報は、PDCP設定とHARQフィードバック設定とのうちの少なくとも一つを含むこともできる。いくつかの実施形態において、PDCP設定は、ダウンリンク送信のためのヘッダ圧縮情報と、完全性保護が有効化されているか否かに関する第1の指示と、状態報告が必要であるか否かに関する第2の指示と、データ無線ベアラが、マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットの複製のために使用されているか、またはデータパケットの再送のために使用されているかに関する第3の指示と、データパケットを並べ替えるためのタイマの一つまたは複数の値とのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0072】
ブロック450において、端末装置120は、DRBを介してネットワーク装置110から、開始データパケットからマルチキャストサービスに関連付けられる後続のデータパケットを受信することができる。いくつかの実施形態において、端末装置120は、マルチキャスト送信を介して後続のデータパケットを受信することもできる。こうして、マルチキャストとユニキャストの同時送信を実現することができる。
【0073】
いくつかの実施形態において、マルチキャスト送信を介してネットワーク装置110からデータパケットを受信したことに応じて、端末装置120は、データパケットの受信についてのHARQフィードバックを、HARQフィードバック設定に基づいてネットワーク装置110に送信し、データパケットの受信失敗を示すHARQフィードバックに応じてネットワーク装置により再送されたデータパケットを、DRBを介して受信することができる。いくつかの代替または追加の実施形態において、マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信を介してネットワーク装置110からデータパケットを受信したことに応じて、端末装置120は、データパケットの受信に対するRLC層内の確認応答を、DRBを介してネットワーク装置110に送信し、確認応答がデータパケットの受信に対する否定応答であることに応じてネットワーク装置により再送されたデータパケットを、DRBを介して受信することができる。図5図6を参照して以下でより詳細に説明する。
【0074】
図5は本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される別の例示的な通信方法500を示す。例えば、方法500は、図1に示す端末装置120において実行できる。以下、説明のために、図1を参照して方法500を説明する。方法500は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、及び/又は図示されているいくつかのブロックを省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことが理解されるべきである。
【0075】
図5に示すように、ブロック510において、端末装置120は、マルチキャスト送信を介するデータパケットの受信が成功したか否かを決定する。データパケットの受信が成功したと決定された場合、ブロック520において、端末装置120は、RLC層内の肯定応答を、マルチキャストサービスに関連付けられるDRBを介してネットワーク装置110に送信することができる。データパケットの受信が成功しなかったと決定された場合、ブロック530において、端末装置120は、RLC層内の否定応答をネットワーク装置110に送信することができる。ブロック540において、端末装置120は、ネットワーク装置110により再送されたデータパケットを受信することができる。こうして、MBMSのための再送メカニズムを、RLC層内のフィードバックに基づいて提供することができる。
【0076】
図6は本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される別の例示的な通信方法600を示す。例えば、方法600は、図1に示す端末装置120において実行できる。以下、説明のために、図1を参照して方法600を説明する。方法500は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、及び/又は図示されているいくつかのブロックを省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことが理解されるべきである。
【0077】
図6に示すように、ブロック610において、端末装置120は、マルチキャスト送信を介するデータパケットの受信が成功したか否かを決定する。データパケットの受信が成功したと決定された場合、ブロック620において、端末装置120は、データパケットの受信成功を示すHARQフィードバックを、マルチキャストサービスのためのHARQフィードバック設定に基づいてネットワーク装置110に送信することができる。データパケットの受信が成功しなかったと決定された場合、ブロック630において、端末装置120は、データパケットの受信失敗を示すHARQフィードバックを、HARQフィードバック設定に基づいてネットワーク装置110に送信することができる。ブロック640において、端末装置120は、ネットワーク装置110により再送されたデータパケットを受信することができる。こうして、MBMSのための再送メカニズムを、MAC層内のフィードバックに基づいて提供することができる。
【0078】
ここまでは、端末装置において実現される方法について説明してきた。同様に、本開示の実施形態は、ネットワーク装置において実現される方法も提供する。図7は本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置において実現される例示的な通信方法700を示す。例えば、方法700は、図1に示すネットワーク装置110において実行できる。以下、説明のために、図1を参照して方法700を説明する。方法700は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、及び/又は図示されているいくつかのブロックを省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことが理解されるべきである。
【0079】
図7に示すように、ブロック710において、ネットワーク装置110は、マルチキャストサービスに関連付けられるDRBを決定する。いくつかの実施形態において、DRBは、マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信のために設定される。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、ユニキャスト送信の要求を示す第2の情報を受信し、第2の情報に基づいてDRBを決定することができる。いくつかの実施形態において、第2の情報は、マルチキャストサービスのアイデンティティと、別のDRBの別のアイデンティティと、端末装置がDRBを介してネットワーク装置から受信する開始データパケットのアイデンティティとのうちの少なくとも一つを含む。
【0080】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、マルチキャスト制御チャネルを介して、マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信のための設定をさらに送信するができる。いくつかの実施形態において、この設定は、マルチキャストサービスのアイデンティティと、マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットのアイデンティティの長さと、マルチキャストサービスが、マルチキャスト送信と該マルチキャストサービスに関連付けられるユニキャスト送信との両方をサポートしているか否かに関する第4の指示とのうちの少なくとも一つを含むことができる。こうして、マルチキャストとユニキャストの同時送信を容易にすることができる。
【0081】
ブロック720において、ネットワーク装置110は、マルチキャストサービスのアイデンティティとDRBのアイデンティティとを含む第1の情報を端末装置120に送信する。こうして、DRBをマルチキャストサービスに関連付けることができ、MBMSのためのマルチキャストとユニキャストの同時送信を実現することができる。
【0082】
いくつかの実施形態において、第1の情報はPDCP設定をさらに含むことができる。PDCP設定は、ユニキャスト送信のために使用される。こうして、マルチキャストサービスのためのユニキャスト送信を実現でき、マルチキャストとユニキャストの同時送信を実現できる。いくつかの実施形態において、PDCP設定は、ダウンリンク送信のためのヘッダ圧縮情報と、完全性保護が有効化されているか否かに関する第1の指示と、状態報告が必要であるか否かに関する第2の指示と、DRBが、マルチキャストサービスに関連付けられるデータパケットの複製のために使用されているか、またはデータパケットの再送のために使用されているかに関する第3の指示と、データパケットを並べ替えるためのタイマの一つまたは複数の値とのうちの少なくとも一つを含むことができる。なお、PDCP設定は、これに限定されるものではなく、より多いまたはより少ない情報を含んでもよい。
【0083】
いくつかの実施形態において、第1の情報はHARQフィードバック設定をさらに含むことができる。いくつかの実施形態において、HARQフィードバック設定は、マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信を介するデータパケットの受信のためのHARQフィードバックのために設定されたリソースセット内のサブセットを示すことができる。こうして、HARQフィードバックリソースを端末装置120に設定することができる。
【0084】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信を介するデータパケットの受信についてのHARQフィードバックを端末装置120から受信することができる。いくつかの実施形態において、HARQフィードバックがデータパケットの受信失敗を示す場合、ネットワーク装置110は、DRBを介してデータパケットを端末装置120に再送することができる。こうして、マルチキャストサービスの信頼性を保証することができる。
【0085】
いくつかの代替または追加の実施形態において、ネットワーク装置110は、マルチキャストサービスに関連付けられるマルチキャスト送信を介するデータパケットの受信に対するRLC層内の確認応答を、DRBを介して端末装置120から受信することができる。いくつかの実施形態において、確認応答がデータパケットの受信に対する否定応答である場合、ネットワーク装置110は、DRBを介してデータパケットを端末装置120に再送することができる。こうして、マルチキャストサービスの信頼性をさらに保証することができる。
【0086】
図3図7に記載の方法の実現は、図2に関連して説明したプロセスに基本的に対応し、そのため、これ以外の詳細はここでは省く。本開示の実施形態にかかる方法300から方法700を使用して、マルチサービスのためのマルチキャストとユニキャストの同時送信を実現することができ、マルチサービスの信頼性を強化することができる。
【0087】
図8は本開示の実施形態を実現するのに適した装置800の概略ブロック図である。装置800は、図1に示すネットワーク装置110又は端末装置120の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置800は、ネットワーク装置110又は端末装置120において、或いはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0088】
図示されるように、装置800は、プロセッサ810と、プロセッサ810に結合されたメモリ820と、プロセッサ810に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)840と、TX/RX 840に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ 810は、プログラム830の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 840は双方向通信に用いられる。TX/RX 840は、通信を容易にするために少なくとも一つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有することができる。通信インターフェースは、eNB/gNB間の双方向通信のためのX2/Xnインターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)/SGW/UPFとeNB/gNBとの間の通信のためのS1/NGインターフェース、eNB/gNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNB/gNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表すことができる。
【0089】
プログラム830は、図1図7を参照して本文で説明したように、関連するプロセッサ810により実行された場合、装置800が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定する。本文の実施形態は、装置800のプロセッサ810により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せにより実現できる。プロセッサ810は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定することができる。さらに、プロセッサ810とメモリ820との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段850を形成することができる。
【0090】
メモリ820は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現することができる。装置800内には1つのメモリ820のみが示されているが、装置800内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ810は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含むことができる。装置800は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有することができる。
【0091】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現することができる。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装できることを理解されたい。
【0092】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも一つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図2図7を参照して上述したプロセスまたは方法を実行するために、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割することができる。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行することができる。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体両方内に配置されていてもよい。
【0093】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述することができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行することができる。
【0094】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装することができ、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により使用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体とすることができる。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。マシンが読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル光ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組合せを含むことができる。
【0095】
なお、操作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての操作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する制限として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブ組合せで実装されてもよい。
【0096】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8