(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】マルチキャストブロードキャストサービスのためのチャネル状態情報フィードバック
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240717BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20240717BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240717BHJP
H04W 74/0836 20240101ALI20240717BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W4/06 150
H04W72/231
H04W74/0836
(21)【出願番号】P 2023519730
(86)(22)【出願日】2021-11-17
(86)【国際出願番号】 JP2021042253
(87)【国際公開番号】W WO2022107816
(87)【国際公開日】2022-05-27
【審査請求日】2023-03-29
(32)【優先日】2020-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ババエイ,アリレザ
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0115430(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0353976(US,A1)
【文献】特表2019-532558(JP,A)
【文献】国際公開第2020/164716(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0362799(US,A1)
【文献】国際公開第2020/051739(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル状態情報(CSI)フィードバックの方法であって、
ユーザ端末(UE)によって、1又は複数のメッセージを受信することであって、前記1又は複数のメッセージは、第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、受信することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を伝送することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を伝送することと、を含
み、
前記第2のCSI報告を伝送することは、ランダムアクセスプロセスに基づいて前記第2のCSI報告を伝送することを含み、
前記ランダムアクセスプロセスは、メッセージMsg 4を伴わない短縮された4ステップのランダムアクセスプロセス、または、メッセージMsg Bを伴わない短縮された2ステップのランダムアクセスプロセスに対応する、方法。
【請求項2】
前記第1のCSI報告を伝送することは、アップリンク制御チャネルを介して前記第1のCSI報告を伝送することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のCSI報告を伝送することは、アップリンク制御チャネルを介して前記第2のCSI報告を伝送することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザ端末(UE)が前記第2のRRC状態にあるとき、前記UEのアップリンクが時間同期されていると判定することを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のCSI報告を伝送することは、
前記4ステップのランダムアクセスプロセスの指定されたメッセージを介して前記第2のCSI報告を伝送することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のCSI報告を伝送することは、
前記2ステップのランダムアクセスプロセス
の指定されたメッセージを介して前記第2のCSI報告を伝送することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の構成パラメータは、前記第2のRRC状態の間のマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)データの配信に関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
チャネル状態情報(CSI)フィードバックの方法であって、
ユーザ端末(UE)によって、1又は複数のメッセージを受信することであって、前記1又は複数のメッセージは、第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、受信することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を伝送することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を伝送することと、を含み、
前記1又は複数のメッセージを受信することは、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)構成要求に応答して前記1又は複数のメッセージを受信することを含み、
前記受信された1又は複数のメッセージは、前記第2の構成パラメータを含む
、方法。
【請求項9】
前記1又は複数のメッセージを受信することは、前記第2の構成パラメータを含む構成メッセージを搬送する論理マルチキャスト制御チャネルを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記論理マルチキャスト制御チャネルは、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)データを受信するためのスケジューリング情報を更に搬送する、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記1又は複数のメッセージを受信することは、RRC接続を解放するためのコマンドを含むRRC解放メッセージを受信することを含み、前記RRC解放メッセージは、前記第2の構成パラメータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記RRC解放メッセージは、前記第2の構成パラメータを含む情報要素(IE)を含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
チャネル状態情報(CSI)フィードバックの方法であって、
ユーザ端末(UE)によって、1又は複数のメッセージを受信することであって、前記1又は複数のメッセージは、第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、受信することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を伝送することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を伝送することと、を含み、
前記第2のCSI報告を伝送することは、ランダムトリガに基づき、
前記ランダムトリガは、前記UEの識別子に基づき、
シード値に基づいて、前記ランダムトリガを示す確率値を決定することを更に含み、
前記シード値は、前記UEの識別子に対応する、
方法。
【請求項14】
前記UEの前記識別子は、セルランダムネットワーク一時識別子(C-RNTI)である、請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のCSI報告を伝送することは、基地局(BS)からの要求に応答して前記第2のCSI報告を伝送することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のCSI報告は、半永続的に伝送される、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の構成パラメータは、第1の準コロケーション構成パラメータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の準コロケーション構成パラメータは、第1の複数のTCI状態を示す、請求項
17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2の構成パラメータは、第2の準コロケーション構成パラメータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の準コロケーション構成パラメータは、第2の複数のTCI状態を示す、請求項
19に記載の方法。
【請求項21】
前記1又は複数のメッセージを受信することは、前記UEが前記第1のRRC状態にある間に発生する、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のRRC状態は、RRC接続状態に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記第2のRRC状態は、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態のうちの少なくとも1つに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
チャネル状態情報(CSI)フィードバックの方法であって、
基地局によって、1又は複数のメッセージを
ユーザ端末(UE)に伝送することであって、前記1又は複数のメッセージは、第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、伝送することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、
前記基地局が前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を
前記UEから受信することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、
前記基地局が前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を
前記UEから受信することと、を含
み、
前記第2のCSI報告を
前記UEから受信することは、ランダムアクセスプロセスに基づいて前記第2のCSI報告を受信することを含み、
前記ランダムアクセスプロセスは、メッセージMsg 4を伴わない短縮された4ステップのランダムアクセスプロセス、または、メッセージMsg Bを伴わない短縮された2ステップのランダムアクセスプロセスに対応する、
方法。
【請求項25】
チャネル状態情報(CSI)フィードバックの方法であって、
基地局によって、1又は複数のメッセージをユーザ端末(UE)に伝送することであって、前記1又は複数のメッセージは、第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラ
メータと、第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、伝送することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記基地局が前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を前記UEから受信することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記基地局が前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を前記UEから受信することと、を含み、
前記1又は複数のメッセージを伝送することは、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)構成要求に応答して前記1又は複数のメッセージを伝送することを含み、
前記伝送された1又は複数のメッセージは、前記第2の構成パラメータを含む、
方法。
【請求項26】
チャネル状態情報(CSI)フィードバックの方法であって、
基地局によって、1又は複数のメッセージをユーザ端末(UE)に伝送することであって、前記1又は複数のメッセージは、第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、伝送することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記基地局が前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を前記UEから受信することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記基地局が前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を前記UEから受信することと、を含み、
前記第2のCSI報告の受信は、ランダムトリガに基づいて伝送された前記第2のCSI報告を受信することを含み、
前記ランダムトリガは、前記UEの識別子に基づき、
シード値に基づいて、前記ランダムトリガを示す確率値が決定され、
前記シード値は、前記UEの識別子に対応する、
方法。
【請求項27】
ワイヤレス通信において利用するための装置であって、
電磁信号の伝送において使用するためのアンテナと、
コンピュータ可読コードを維持するためのメモリと、
前記コンピュータ可読コードを実行するためのプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ可読コードは、前記装置に、
1又は複数のメッセージを受信することであって、前記1又は複数のメッセージは、第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、受信することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を伝送することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を伝送することと、を行わせ、
前記第2のCSI報告を伝送することは、ランダムアクセスプロセスに基づいて前記第2のCSI報告を伝送することを含み、
前記ランダムアクセスプロセスは、メッセージMsg 4を伴わない短縮された4ステップのランダムアクセスプロセス、または、メッセージMsg Bを伴わない短縮された2ステップのランダムアクセスプロセスに対応する、
装置。
【請求項28】
ワイヤレス通信において利用するための装置であって、
電磁信号の伝送において使用するためのアンテナと、
コンピュータ可読コードを維持するためのメモリと、
前記コンピュータ可読コードを実行するためのプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ可読コードは、前記装置に、
1又は複数のメッセージを受信することであって、前記1又は複数のメッセージは、第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、受信することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を伝送することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を伝送することと、を行わせ、
前記1又は複数のメッセージを受信することは、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)構成要求に応答して前記1又は複数のメッセージを伝送することを含み、
前記伝送された1又は複数のメッセージは、前記第2の構成パラメータを含む、
装置。
【請求項29】
ワイヤレス通信において利用するための装置であって、
電磁信号の伝送において使用するためのアンテナと、
コンピュータ可読コードを維持するためのメモリと、
前記コンピュータ可読コードを実行するためのプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ可読コードは、前記装置に、
1又は複数のメッセージを受信することであって、前記1又は複数のメッセージは、第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、受信することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を伝送することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を伝送することと、を行わせ、
前記第2のCSI報告を伝送することは、ランダムトリガに基づき、
前記ランダムトリガは、前記UEの識別子に基づき、
シード値に基づいて、前記ランダムトリガを示す確率値を決定することを更に含み、
前記シード値は、前記UEの識別子に対応する、
装置。
【請求項30】
ワイヤレス通信において利用するための装置であって、
電磁信号の伝送において使用するためのアンテナと、
コンピュータ可読コードを維持するためのメモリと、
前記コンピュータ可読コードを実行するためのプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ可読コードは、前記装置に、
1又は複数のメッセージをユーザ端末(UE)に伝送することであって、前記1又は複数のメッセージは、第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、伝送することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を受信することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を受信することと、を行わせ、
前記第2のCSI報告を受信することは、ランダムアクセスプロセスに基づいて前記第2のCSI報告を受信することを含み、
前記ランダムアクセスプロセスは、メッセージMsg 4を伴わない短縮された4ステップのランダムアクセスプロセス、または、メッセージMsg Bを伴わない短縮された2ステップのランダムアクセスプロセスに対応する、
装置。
【請求項31】
ワイヤレス通信において利用するための装置であって、
電磁信号の伝送において使用するためのアンテナと、
コンピュータ可読コードを維持するためのメモリと、
前記コンピュータ可読コードを実行するためのプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ可読コードは、前記装置に、
1又は複数のメッセージをユーザ端末(UE)に伝送することであって、前記1又は複数のメッセージは、第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、伝送することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を受信することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を受信することと、を行わせ、
前記1又は複数のメッセージを受信することは、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)構成要求に応答して前記1又は複数のメッセージを受信することを含み、
前記受信された1又は複数のメッセージは、前記第2の構成パラメータを含む、
装置。
【請求項32】
ワイヤレス通信において利用するための装置であって、
電磁信号の伝送において使用するためのアンテナと、
コンピュータ可読コードを維持するためのメモリと、
前記コンピュータ可読コードを実行するためのプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ可読コードは、前記装置に、
1又は複数のメッセージをユーザ端末(UE)に伝送することであって、前記1又は複数のメッセージは、第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、伝送することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を受信することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を受信することと、を行わせ、
前記第2のCSI報告の受信は、ランダムトリガに基づいて伝送された前記第2のCSI報告を受信することを含み、
前記ランダムトリガは、前記UEの識別子に基づき、
シード値に基づいて、前記ランダムトリガを示す確率値が決定され、
前記シード値は、前記UEの識別子に対応する、
装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、チャネル状態情報フィードバックの方法に関する。
【背景技術】
【0002】
概して説明すると、コンピューティングデバイス及び通信ネットワークを利用して情報を交換することができる。一般的なアプリケーションでは、コンピューティングデバイスは、通信ネットワークを介して別のコンピューティングデバイスにデータを要求/伝送することができる。より具体的には、コンピューティングデバイスは、ワイヤレス通信ネットワークを利用して、情報を交換し、又は通信チャネルを確立することができる。
【0003】
ワイヤレス通信ネットワークは、ワイヤレス通信ネットワークにアクセスするための構成要素を含むか、又はそれにアクセスする多種多様なデバイスを含み得る。かかるデバイスは、ワイヤレス通信ネットワークにアクセスすることができる他のデバイスとの対話を容易にするために、又はワイヤレス通信ネットワークを介した、他の通信ネットワークを利用するデバイスとの対話を容易にするために、ワイヤレス通信ネットワークを利用することができる。
【発明の概要】
【0004】
本開示の一部の実施形態では、ユーザ端末(UE)フィードバックを提供するための方法が提供される。本方法は、UEによって、1又は複数のメッセージを受信することであって、1又は複数のメッセージは、無線リソース制御(RRC)接続状態にある第1のUEフィードバックのための1又は複数の第1の構成パラメータと、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にある第2のUEフィードバックのための1又は複数の第2の構成パラメータと、を含む、受信することと、UEがRRC接続状態にあるとき、UEによって、1又は複数の第1の構成パラメータに基づいて第1のUEフィードバックを伝送することと、UEがRRCアイドル状態にあるとき、又はUEがRRC非アクティブ状態にあるとき、UEによって、1又は複数の第2の構成パラメータに基づいて第2のUEフィードバックを伝送することと、を含む。
【0005】
本開示の一部の実施形態では、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)に関連付けられたユーザ端末(UE)フィードバックを提供するための方法が提供される。本方法は、UEによって、MBSに関連付けられたUEフィードバックのための1又は複数の構成パラメータを受信することと、UEによって、1又は複数の構成パラメータに基づいて、MBSに関連付けられたUEフィードバックの伝送のための第1のタイミングを決定することと、UEフィードバックのための第1のタイミングがアップリンクチャネル又はアップリンク信号のための第2のタイミングと衝突するとき、MBSに関連付けられたUEフィードバックを第1のタイミングにおける伝送からドロップすることと、を含む。
【0006】
本開示の一部の実施形態では、モバイル通信ネットワークのためのユーザ端末(UE)が提供される。UEは、命令を記憶するメモリと、命令を実行するように構成されたプロセッサと、を含み、該命令を実行することにより、1又は複数のメッセージを受信することであって、1又は複数のメッセージは、無線リソース制御(RRC)接続状態にある第1のUEフィードバックのための1又は複数の第1の構成パラメータと、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にある第2のUEフィードバックのための1又は複数の第2の構成パラメータと、を含む、受信することと、UEがRRC接続状態にあるとき、
1又は複数の第1の構成パラメータに基づいて第1のUEフィードバックを伝送することと、UEがRRCアイドル状態にあるとき、又はUEがRRC非アクティブ状態にあるとき、1又は複数の第2の構成パラメータに基づいて第2のUEフィードバックを伝送することと、を行う。
【0007】
本開示の一部の実施形態では、モバイル通信ネットワークのためのユーザ端末(UE)が提供される。UEは、命令を記憶するメモリと、命令を実行するように構成されたプロセッサと、を含み、該命令を実行することにより、MBSに関連付けられたUEフィードバックのための1又は複数の構成パラメータを受信することと、1又は複数の構成パラメータに基づいて、MBSに関連付けられたUEフィードバックの伝送のための第1のタイミングを決定することと、UEフィードバックのための第1のタイミングがアップリンクチャネル又はアップリンク信号のための第2のタイミングと衝突するとき、MBSに関連付けられたUEフィードバックを第1のタイミングにおける伝送からドロップすることと、を行う。
【0008】
本開示の一部の実施形態では、モバイル通信システムのための基地局が提供される。本基地局は、命令を記憶するメモリと、命令を実行するように構成されたプロセッサと、を含み、該命令を実行することにより、1又は複数のメッセージをユーザ端末(UE)に伝送することであって、1又は複数のメッセージは、無線リソース制御(RRC)接続状態における第1のUEフィードバックのための1又は複数の第1の構成パラメータと、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態における第2のUEフィードバックのための1又は複数の第2の構成パラメータと、を含む、伝送することと、UEがRRC接続状態にあるとき、UEから第1のUEフィードバックを受信することと、UEがRRCアイドル状態にあるとき、又はUEがRRC非アクティブ状態にあるとき、UEから第2のUEフィードバックを受信することと、を行う。
【0009】
本開示の一部の実施形態では、モバイル通信システムのための基地局が提供される。基地局は、命令を記憶するメモリと、命令を実行するように構成されたプロセッサと、を含み、該命令を実行することにより、ユーザ端末(UE)に、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)に関連付けられたUEフィードバックのための1又は複数の構成パラメータを伝送し、UEは、1又は複数の構成パラメータに基づいて、MBSに関連付けられたUEフィードバックの伝送のための第1のタイミングを決定することと、UEフィードバックのための第1のタイミングがアップリンクチャネル又はアップリンク信号のための第2のタイミングと衝突するとき、MBSに関連付けられたUEフィードバックを第1のタイミングにおける伝送からドロップすることと、を行うように構成される。
【0010】
本開示の一部の実施形態では、モバイル通信のためのシステムが提供される。本システムは、無線リソース制御(RRC)接続状態における第1のUEフィードバックのための1又は複数の第1の構成パラメータと、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態における第2のUEフィードバックのための1又は複数の第2の構成パラメータと、を含む1又は複数のメッセージを伝送するように構成された基地局と、1又は複数のメッセージを受信することと、UEがRRC接続状態にあるとき、1又は複数の第1の構成パラメータに基づいて第1のUEフィードバックを伝送することと、UEがRRCアイドル状態にあるとき、又はUEがRRC非アクティブ状態にあるとき、1又は複数の第2の構成パラメータに基づいて第2のUEフィードバックを伝送することと、を行うように構成されたユーザ端末(UE)と、を含む。
【0011】
本開示の一部の実施形態では、モバイル通信のためのシステムが提供される。本システムは、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)に関連付けられたUEフィードバックのための1又は複数の構成パラメータを伝送するように構成された基地局と、1
又は複数の構成パラメータを受信し、MBSに関連付けられたUEフィードバックの伝送のための第1のタイミングを決定し、UEフィードバックの第1のタイミングがアップリンクチャネル又はアップリンク信号の第2のタイミングと衝突するとき、MBSに関連付けられたUEフィードバックを第1のタイミングにおける伝送からドロップするように構成されたユーザ端末(UE)と、を含む。
【0012】
本開示の一部の実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。非一時的コンピュータ可読媒体は、方法を実行するために、モバイル通信システムにおけるユーザ端末(UE)の少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令のセットを記憶する。本方法は、1又は複数のメッセージを受信することであって、1又は複数のメッセージは、無線リソース制御(RRC)接続状態にある第1のUEフィードバックのための1又は複数の第1の構成パラメータと、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にある第2のUEフィードバックのための1又は複数の第2の構成パラメータと、を含む、受信することと、UEがRRC接続状態にあるとき、1又は複数の第1の構成パラメータに基づいて第1のUEフィードバックを伝送することと、UEがRRCアイドル状態にあるとき、又はUEがRRC非アクティブ状態にあるとき、1又は複数の第2の構成パラメータに基づいて第2のUEフィードバックを伝送することと、を含む。
【0013】
本開示の一部の実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。非一時的コンピュータ可読媒体は、方法を実行するために、モバイル通信システムにおけるユーザ端末(UE)の少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令のセットを記憶する。本方法は、UEによって、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)に関連付けられたUEフィードバックのための1又は複数の構成パラメータを受信することと、UEによって、1又は複数の構成パラメータに基づいて、MBSに関連付けられたUEフィードバックの伝送のための第1のタイミングを決定することと、UEフィードバックのための第1のタイミングがアップリンクチャネル又はアップリンク信号のための第2のタイミングと衝突するとき、MBSに関連付けられたUEフィードバックを第1のタイミングにおける伝送からドロップすることと、を含む。
【0014】
本開示の一部の実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。非一時的コンピュータ可読媒体は、方法を実行するために、モバイル通信システムにおける基地局の少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令のセットを記憶する。本方法は、1又は複数のメッセージをユーザ端末(UE)に伝送することであって、1又は複数のメッセージは、無線リソース制御(RRC)接続状態における第1のUEフィードバックのための1又は複数の第1の構成パラメータと、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態における第2のUEフィードバックのための1又は複数の第2の構成パラメータと、を含む、伝送することと、UEがRRC接続状態にあるとき、UEから第1のUEフィードバックを受信することと、UEがRRCアイドル状態にあるとき、又はUEがRRC非アクティブ状態にあるとき、UEから第2のUEフィードバックを受信することと、を含む。
【0015】
本開示の一部の実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。非一時的コンピュータ可読媒体は、方法を実行するために、モバイル通信システムにおける基地局の少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令のセットを記憶する。本方法は、ユーザ端末(UE)に、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)に関連付けられたUEフィードバックのための1又は複数の構成パラメータを伝送することを含み、UEは、1又は複数の構成パラメータに基づいて、MBSに関連付けられたUEフィードバックの伝送のための第1のタイミングを決定することと、UEフィードバックのための第1のタイミングがアップリンクチャネル又はアップリンク信号のための第2のタイミングと衝突するとき、MBSに関連付けられたUEフィードバックを第1のタイミングにお
ける伝送からドロップすることと、を行うように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様によるモバイル通信のシステムの一例を示す。
【
図2】
図2A及び
図2Bは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、ユーザプレーンのための無線プロトコルスタックの例を示す図である。
【
図3】
図3A、
図3B及び
図3Cは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、ダウンリンクにおける論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の例示的なマッピングを示す図である。
【
図4】
図4A、
図4B及び
図4Cは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、ダウンリンクにおけるトランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングを示す図である。
【
図5】
図5A、
図5B、
図5C及び
図5Dは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、NRサイドリンク通信のための無線プロトコルスタックの例を示す図である。
【
図6】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、ダウンリンク、アップリンク、及びサイドリンクにおける例示的な物理信号を示す。
【
図7】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、無線リソース制御(RRC)状態及び異なるRRC状態間の遷移の例を示す。
【
図8】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、例示的なフレーム構造及び物理リソースを示す。
【
図9】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、異なるキャリアアグリゲーションシナリオにおける例示的なコンポーネントキャリア構成を示す。
【
図10】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、例示的な帯域幅部分構成及び切り替えを示す。
【
図11】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、例示的な4ステップ競合ベース及び無競合ランダムアクセスプロセスを示す。
【
図12】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、例示的な2ステップ競合ベース及び無競合ランダムアクセスプロセスを示す。
【
図13】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、同期信号及び物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック(SSB)の例示的な時間及び周波数構造を示す。
【
図14】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様によるSSBバースト伝送の例を示す。
【
図15】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、伝送及び/又は受信のためのユーザ端末及び基地局の例示的な構成要素を示す。
【
図16】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、例示的なマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)関心指示(interest indication)を示す。
【
図17】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、複数の分散ユニット(DU)、遠隔ユニット(RU)、伝送受信ポイント(TRP)、及び/又はビームを伴う、例示的な選択的マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)伝送を示す。
【
図18】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、例示的なチャネル状態情報(CSI)及び準コロケーション(QCL)構成を示す。
【
図19】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、RRC接続状態又はアイドル/非アクティブ状態にあるユーザ端末(UE)からの例示的なMBS CSIフィードバックを示す。
【
図20】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による例示的なプロセスを示す。
【
図21】本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による例示的なプロセスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の開示は、提供される主題の異なる特徴を実装するための多くの異なる実施形態又は例を提供する。本開示を簡単にするために、構成の特定の例を以下に説明する。これらは単なる例であり、限定を意図するものではない。
【0018】
「第1の」、「第2の」などの用語は、種々の要素を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの要素を別の要素と区別するために使用される。例えば、実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と称することができ、同様に、第2の要素を第1の要素と称することができる。
【0019】
図1は、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様によるモバイル通信のシステム100の一例を示している。モバイル通信のシステム100は、モバイルネットワークオペレータ(MNO)、プライベートネットワークオペレータ、マルチプルシステムオペレータ(MSO)、モノのインターネット(IoT)ネットワークオペレータなどのワイヤレス通信システムオペレータによって動作され得、音声、データ(例えば、ワイヤレスインターネットアクセス)、メッセージング、ビークルツーエブリシング(V2X)通信サービスなどの車両通信サービス、安全サービス、ミッションクリティカルサービス、IoT、産業用IoT(IIOT)などの住宅、商業又は産業環境におけるサービスなどのサービスを提供し得る。
【0020】
モバイル通信のシステム100は、レイテンシ、信頼性、スループットなどに関して異なる要件を有する種々のタイプのアプリケーションを可能にし得る。サポートされるアプリケーションの例は、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼低遅延通信(URLLC)、及び大規模マシンタイプ通信(mMTC)を含む。eMBBは、高いピークデータレートを有する安定した接続、並びにセルエッジユーザのための適度なレートをサポートすることができる。URLLCは、レイテンシ及び信頼性に関して厳しい要件を有し、データレートに関して中程度の要件を有するアプリケーションをサポートすることができる。例示的なmMTCアプリケーションは、散発的にのみアクティブであり、小さいデータペイロードを送信する、膨大な数のIoTデバイスのネットワークを含む。
【0021】
モバイル通信のシステム100は、無線アクセスネットワーク(RAN)部分及びコアネットワーク部分を含み得る。
図1に示す例は、RAN及びコアネットワークの例として、次世代RAN(NG-RAN)105及び5Gコアネットワーク(5GC)110をそれぞれ示している。RAN及びコアネットワークの他の例は、本開示の範囲から逸脱することなく実装され得る。RANの他の例は、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)などを含む。コアネットワークの他の例は、発展型パケットコア(EPC)、UMTSコアネットワーク(UCN)などを含む。RANは、無線アクセス技術(RAT)を実装し、ユーザ端末(UE)125(例えば、UE125A~UE125E)とコアネットワークとの間に常駐する。かかるRATの例として、New Radio(NR)、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(EUTRA)としても知られるLong Term Evolution(LTE)、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)などが挙げられる。モバイル通信の例示的なシステム100のRATは、NRであり得る。コアネットワークは、RANと1又は複数の外部ネットワーク(例えば、デー
タネットワーク)との間に存在し、モビリティ管理、認証、セッション管理、ベアラのセットアップ、及び異なるサービス品質(QoS)の適用などの機能を担う。UE125とRAN(例えば、NG-RAN105)との間の機能層は、アクセス層(AS)と称されることがあり、UE125とコアネットワーク(例えば、5GC110)との間の機能層は、非アクセス層(NAS)と称されることがある。
【0022】
UE125は、RAN中の1又は複数のノード、1又は複数のリレーノード、あるいは1又は複数の他のUEなどとの通信のためのワイヤレス伝送及び受信構成要素を含み得る。UE125の例は、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、コンピュータ、車両内のワイヤレス伝送及び/又は受信ユニット、V2X又は車車間(V2V)デバイス、ワイヤレスセンサ、IoTデバイス、IIOTデバイスなどを含むが、これらに限定されない。移動局(MS)、端末機器、端末ノード、クライアントデバイス、モバイルデバイスなど、他の名称がUE125のために使用され得る。また更に、UE125はまた、本明細書で説明するように、RAN中のノード、他のUE、衛星通信とのワイヤレス通信機能を与えるために、車両などの他のデバイスに統合された構成要素又はサブ構成要素を含み得る。かかる他のデバイスは、ワイヤレス通信に加えて、他の機能又は複数の機能を有し得る。したがって、UEへの言及は、ワイヤレス通信を可能にする個々の構成要素、並びにワイヤレス通信を可能にするための構成要素を組み込んだデバイス全体を含み得る。
【0023】
RANは、UEとの通信のためのノード(例えば、基地局)を含み得る。例えば、移動通信システム100のNG-RAN105は、UE125との通信のためのノードを含んでもよい。例えば、RANに使用されるRATに応じて、RANノードに対して異なる名称が使用されてもよい。RANノードは、UMTS RATを使用したRANにおいてノードB(NB)と称されることがある。RANノードは、LTE/EUTRA RATを使用するRANにおいて発展型ノードB(eNB)と称されることがある。
図1のモバイル通信のシステム100の例示的な例では、NG-RAN105のノードは、次世代ノードB(gNB)115(例えば、gNB115A、gNB115B)又は次世代発展型ノードB(ng-eNB)120(例えば、ng-eNB120A、ng-eNB120B)のいずれかであり得る。本明細書では、基地局、RANノード、gNB、及びng-eNBという用語は、互換的に使用され得る。gNB115は、UE125に向けてNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供することができる。ng-eNB120は、UE125に向けてE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供することができる。gNB115とUE125との間又はng-eNB120とUE125との間のインターフェースは、Uuインターフェースと称されることがある。Uuインターフェースは、ユーザプレーンプロトコルスタック及び制御プレーンプロトコルスタックとともに確立され得る。Uuインターフェースの場合、基地局(例えば、gNB115又はng-eNB120)からUE125への方向はダウンリンクと称されることがあり、UE125から基地局(例えば、gNB115又はng-eNB120)への方向はアップリンクと称されることがある。
【0024】
gNB115及びng-eNB120は、Xnインターフェースによって互いに相互接続され得る。Xnインターフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インターフェース及びXn制御プレーン(Xn-C)インターフェースを含み得る。Xn-Uインターフェースのトランスポートネットワーク層は、インターネットプロトコル(IP)トランスポート上に構築され得、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)は、ユーザプレーンプロトコルデータユニット(PDU)を搬送するためにユーザデータグラムプロトコル(UDP)/IPの上で使用され得る。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの非保証型配信を提供することができ、データ転送及びフロー制御をサポートすることができる。Xn-Cインターフェースのトランスポートネットワーク層は、IPの上のストリーム制御トランスポートプロトコル(SCTP)上に構築され得る。ア
プリケーション層シグナリングプロトコルは、XnAP(Xn Application
Protocol)と称されることがある。SCTP層は、アプリケーション層メッセージの保証された配信を提供することができる。トランスポートIP層では、シグナリングPDUを配信するためにポイントツーポイント伝送が使用され得る。Xn-Cインターフェースは、Xnインターフェース管理、コンテキスト転送及びRANページングを含むUEモビリティ管理、並びにデュアル接続性をサポートすることができる。
【0025】
gNB115及びng-eNB120はまた、NGインターフェースを用いて5GC110に、より具体的には、NG-Cインターフェースを用いて5GC110のアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)130(例えば、AMF130A、AMF130B)に、並びにNG-Uインターフェースを用いて5GC110のユーザプレーン機能(UPF)135(例えば、UPF135A、UPF135B)に接続され得る。NG-Uインターフェースのトランスポートネットワーク層はIPトランスポート上に構築され得、GTPプロトコルは、NG-RANノード(例えば、gNB115又はng-eNB120)とUPF135との間でユーザプレーンPDUを搬送するために、UDP/IPの上で使用され得る。NG-Uは、NG-RANノードとUPFとの間のユーザプレーンPDUの非保証型配信を提供することができる。NG-Cインターフェースのトランスポートネットワーク層は、IPトランスポート上に構築され得る。シグナリングメッセージの確実なトランスポートのために、SCTPをIPの上に追加することができる。アプリケーション層シグナリングプロトコルは、NGAP(NGアプリケーションプロトコル)と称されることがある。SCTP層は、アプリケーション層メッセージの保証された配信を提供することができる。トランスポートでは、IP層ポイントツーポイント伝送が、シグナリングPDUを配信するために使用され得る。NG-Cインターフェースは、以下の機能、すなわち、NGインターフェース管理、UEコンテキスト管理、UEモビリティ管理、NASメッセージのトランスポート、ページング、PDUセッション管理、構成転送、及び警告メッセージ伝送を提供し得る。
【0026】
gNB115又はng-eNB120は、以下の機能、すなわち、無線ベアラ制御、無線アドミッション制御、接続モビリティ制御、アップリンクとダウンリンクの両方におけるUEへのリソースの動的割り振り(例えば、スケジューリング)などの無線リソース管理機能、IP及びイーサネットヘッダ圧縮、データの暗号化及び完全性保護、AMFへのルーティングがUEによって提供された情報から判断され得ないときのUEアタッチメントにおけるAMFの選択、UPF(複数可)へのユーザプレーンデータのルーティング、AMFへの制御プレーン情報のルーティング、接続セットアップ及び解放、ページングメッセージのスケジューリング及び伝送、(例えば、AMFから発信された)システムブロードキャスト情報のスケジューリング及び伝送、モビリティ及びスケジューリングのための測定及び測定報告構成、アップリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキング、セッション管理、ネットワークスライシングのサポート、QoSフロー管理及びデータ無線ベアラへのマッピング、RRC非アクティブ状態におけるUEのサポート、NASメッセージのための配信機能、無線アクセスネットワーク共有、デュアル接続性、NRとE-UTRAとの間の緊密なインターワーキング、並びにユーザプレーン5Gシステム(5GS)セルラーIoT(CIoT)最適化のためのセキュリティ及び無線構成の維持のうちの1又は複数をホストすることができる。
【0027】
AMF130は、以下の機能、すなわち、NASシグナリング終了、NASシグナリングセキュリティ、ASセキュリティ制御、3GPP(登録商標)アクセスネットワーク間のモビリティのためのCNノード間シグナリング、アイドルモードUE到達可能性(ページング再伝送の制御及び実行を含む)、登録エリア管理、システム内及びシステム間モビリティのサポート、アクセス認証、ローミング権のチェックを含むアクセス認可、モビリティ管理制御(サブスクリプション及びポリシー)、ネットワークスライシングのサポー
ト、セッション管理機能(SMF)選択、5GS CIoT最適化の選択のうちの1又は複数をホストすることができる。
【0028】
UPF135は、以下の機能、すなわち、RAT内/RAT間モビリティのためのアンカーポイント(適用可能なとき)、データネットワークへの相互接続の外部PDUセッションポイント、パケットルーティング及び転送、パケット検査及びポリシールール実施のユーザプレーン部分、トラフィック使用報告、データネットワークへのトラフィックフローのルーティングをサポートするためのアップリンク分類器、マルチホームPDUセッションをサポートするための分岐点、ユーザプレーンのためのQoS処理、例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート実施、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)からQoSフローへのマッピング)、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガリングのうちの1又は複数をホストすることができる。
【0029】
図1に示すように、NG-RAN105は、2つのUE125(例えば、UE125A及びUE125B)間のPC5インターフェースをサポートすることができる。PC5インターフェースでは、2つのUE間の通信の方向(例えば、UE125AからUE125Bへ、又はその逆)はサイドリンクと称されることがある。UEがどのRRC状態にあるかにかかわらず、UE125がNG-RAN105のカバレッジ内にあるとき、及びUE125がNG-RAN105のカバレッジ外にあるとき、PC5インターフェースを介したサイドリンク伝送及び受信がサポートされ得る。PC5インターフェースを介したV2Xサービスのサポートは、NRサイドリンク通信及び/又はV2Xサイドリンク通信によって提供され得る。
【0030】
PC5-Sシグナリングは、直接通信要求/受諾メッセージを用いたユニキャストリンク確立のために使用され得る。UEは、例えば、V2Xサービスタイプに基づいて、PC5ユニキャストリンクのためにそれのソース層2IDを自己割り当てしてもよい。ユニキャストリンク確立プロシージャ中に、UEは、PC5ユニキャストリンクのためのそのソース層2IDをピアUE、例えば、宛先IDが上位層から受信されたUEに送信することができる。ソース層2IDと宛先層2IDとのペアは、ユニキャストリンクを一意に識別し得る。受信側UEは、当該宛先IDがそれに属することを検証することができ、ソースUEからのユニキャストリンク確立要求を受け入れることができる。PC5ユニキャストリンク確立プロシージャ中に、UEサイドリンクコンテキスト確立のために、並びにAS層構成、能力交換などのために、アクセスストラタム上のPC5-RRCプロシージャが呼び出され得る。PC5-RRCシグナリングは、PC5ユニキャストリンクが確立されるUEのペアの間で、サイドリンク無線ベアラ構成などのUE能力及びAS層構成を交換することを可能にし得る。
【0031】
NRサイドリンク通信は、ASにおけるソース層2IDと宛先層2IDとのペアのための3つのタイプの伝送モード(例えば、ユニキャスト伝送、グループキャスト伝送、及びブロードキャスト伝送)のうちの1つをサポートすることができる。ユニキャスト伝送モードは、ペアのためのピアUE間の1つのPC5-RRC接続のサポート、サイドリンクにおけるピアUE間の制御情報及びユーザトラフィックの伝送及び受信、サイドリンクHARQフィードバックのサポート、サイドリンク伝送電力制御のサポート、RLC応答モード(AM)のサポート、並びにPC5-RRC接続のための無線リンク障害の検出によって特徴付けられ得る。グループキャスト伝送は、サイドリンクにおけるグループに属するUE間のユーザトラフィックの伝送及び受信と、サイドリンクHARQフィードバックのサポートとによって特徴付けられ得る。ブロードキャスト伝送は、サイドリンクにおけるUE間のユーザトラフィックの伝送及び受信によって特徴付けられ得る。
【0032】
ソース層2ID、宛先層2ID、及びPC5リンク識別子が、NRサイドリンク通信のために使用され得る。ソース層2IDは、サイドリンク通信フレームの受信者であるデバイス又はデバイスのグループを識別するリンク層識別情報であり得る。宛先層2IDは、サイドリンク通信フレームを発信するデバイスを識別するリンク層識別情報であり得る。一部の例では、ソース層2ID及び宛先層2IDは、コアネットワーク内の管理機能によって割り当てられ得る。ソース層2IDは、NRサイドリンク通信におけるデータの送信者を識別することができる。ソース層2IDは、24ビット長であり得、媒体アクセス制御(MAC)層中で2ビットストリングに分割され得る。1つのビットストリングは、ソース層2IDのLSB部分(8ビット)であり得、送信者の物理層に転送され得る。これは、サイドリンク制御情報中の意図されたデータのソースを識別し得、受信者の物理層におけるパケットのフィルタリングのために使用され得、第2のビットストリングは、ソース層2IDのMSB部分(16ビット)であり得、MACヘッダ内で搬送され得る。これは、受信者のMAC層におけるパケットのフィルタリングのために使用され得る。宛先層2IDは、NRサイドリンク通信におけるデータのターゲットを識別することができる。NRサイドリンク通信の場合、宛先層2IDは、24ビット長であり得、MAC層において2ビットストリングに分割され得る。1つのビットストリングは、宛先層2IDのLSB部分(16ビット)であり得、送信者の物理層に転送され得る。これは、サイドリンク制御情報中の意図されたデータのターゲットを識別し得、受信者の物理層におけるパケットのフィルタリングのために使用され得、第2のビットストリングは、宛先層2IDのMSB部分(8ビット)であり得、MACヘッダ内で搬送され得る。これは、受信者のMAC層におけるパケットのフィルタリングのために使用され得る。PC5リンク識別子は、PC5ユニキャストリンクの存続期間の間、UE内のPC5ユニキャストリンクを一意に識別することができる。PC5リンク識別子は、サイドリンク無線リンク障害(RLF)宣言が行われ、PC5-RRC接続が解放されたPC5ユニキャストリンクを示すために使用され得る。
【0033】
図2A及び
図2Bは、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、それぞれユーザプレーン及び制御プレーンのための無線プロトコルスタックの例を示している。
図2Aに示すように、(UE125とgNB115との間の)Uuインターフェースのユーザプレーンのためのプロトコルスタックは、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)201及びSDAP211と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)202及びPDCP212と、無線リンク制御(RLC)203及びRLC213と、層2のMAC204及びMAC214サブ層と、物理(PHY)205及びPHY215層(層1はL1とも称される)と、を含む。
【0034】
PHY205及びPHY215は、トランスポートチャネル244をMAC204及びMAC214サブ層に提供する。MAC204及びMAC214サブ層は、RLC203及びRLC213サブ層に論理チャネル243を提供する。RLC203及びRLC213サブ層は、PDCP202及びPCP212サブ層にRLCチャネル242を提供する。PDCP202及びPDCP212サブ層は、SDAP201及びSDAP211サブ層に無線ベアラ241を提供する。無線ベアラは、2つのグループ、すなわち、ユーザプレーンデータのためのデータ無線ベアラ(DRB)と、制御プレーンデータのためのシグナリング無線ベアラ(SRB)とに分類され得る。SDAP201及びSDAP211サブ層は、QoSフロー240を5GCに提供する。
【0035】
MAC204又はMAC214サブ層の主なサービス及び機能は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、1つ又は異なる論理チャネルに属するMACサービスデータユニット(SDU)の、トランスポートチャネル上で物理層との間で配信されるトランスポートブロック(TB)への/からの多重化/逆多重化と、スケジューリング情報報告と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)(キャリアアグリゲーション(
CA)の場合、セルごとに1つのHARQエンティティ)による誤り訂正と、動的スケジューリングによるUE間の優先度処理と、論理チャネル優先順位付け(LCP)による1つのUEの論理チャネル間の優先度処理と、1つのUEの重複するリソース間の優先度処理と、パディングと、を含む。単一のMACエンティティは、複数のヌメロロジ、伝送タイミング、及びセルをサポートすることができる。論理チャネル優先順位付けにおけるマッピング制限は、論理チャネルがヌメロロジ(複数可)、セル(複数可)、及び伝送タイミング(複数可)のどれを使用し得るかを制御する。
【0036】
HARQ機能は、層1におけるピアエンティティ間の配信を保証し得る。単一のHARQプロセスは、物理層がダウンリンク/アップリンク空間多重化のために構成されない場合、1つのTBをサポートすることができ、物理層がダウンリンク/アップリンク空間多重化のために構成される場合、単一のHARQプロセスは、1つ又は複数のTBをサポートすることができる。
【0037】
RLC203又はRLC213サブ層は、3つの伝送モード、すなわち、透過モード(TM)と、非応答モード(UM)と、応答モード(AM)とをサポートすることができる。RLC構成は、ヌメロロジ及び/又は伝送持続時間に依存しない論理チャネルごとであってもよく、自動再送要求(ARQ)は、論理チャネルが構成されるヌメロロジ及び/又は伝送持続時間のいずれかに対して動作してもよい。
【0038】
RLC203又はRLC213サブ層の主なサービス及び機能は、伝送モード(例えば、TM、UM又はAM)に依存し、上位層PDUの転送、PDCP(UM及びAM)におけるシーケンスナンバリングとは無関係のシーケンスナンバリング、ARQ(AMのみ)による誤り訂正、RLC SDUのセグメンテーション(AM及びUM)及び再セグメンテーション(AMのみ)、SDUのリアセンブリ(AM及びUM)、重複検出(AMのみ)、RLC SDU破棄(AM及びUM)、RLC再確立、並びにプロトコル誤り検出(AMのみ)を含み得る。
【0039】
RLC203又はRLC213サブ層内の自動再送要求は、以下の特性を有し得る。ARQは、RLCステータス報告に基づいてRLC SDU又はRLC SDUセグメントを再伝送する。RLCステータス報告のポーリングは、RLCによって必要とされるときに使用され得る。RLC受信者はまた、欠落したRLC SDU又はRLC SDUセグメントを検出した後にRLCステータス報告をトリガし得る。
【0040】
PDCP202又はPDCP212サブ層の主なサービス及び機能は、データ(ユーザプレーン又は制御プレーン)の転送、PDCPシーケンス番号(SN)の維持、ロバストヘッダ圧縮(ROHC)プロトコルを使用したヘッダ圧縮及び復元、EHCプロトコルを使用したヘッダ圧縮及び復元、暗号化及び解読、完全性保護及び完全性検証、タイマーベースのSDU破棄、分割ベアラのためのルーティング、複製、並べ替え及びインオーダ配信、アウトオブオーダ配信、並びに複製破棄を含み得る。
【0041】
SDAP201又はSDAP211の主要サービス及び機能は、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピングと、ダウンリンク及びアップリンクパケットの両方におけるQoSフローID(QFI)のマーキングと、を含む。SDAPの単一プロトコルエンティティは、各個々のPDUセッションのために構成されてもよい。
【0042】
図2Bに示されているように、(UE125とgNB115との間の)Uuインターフェースの制御プレーンのプロトコルスタックは、PHY層(層1)と、上述したような層2のMACサブ層、RLCサブ層、及びPDCPサブ層と、更に、RRC206サブ層及びRRC216サブ層と、を含む。Uuインターフェース上のRRC206サブ層及びR
RC216サブ層の主なサービス及び機能は、AS及びNASに関連するシステム情報のブロードキャスト、5GC又はNG-RANによって開始されるページング、UEとNG-RANとの間のRRC接続の確立、維持、及び解放(キャリアアグリゲーションの追加、変更、及び解放、並びにNR内又はE-UTRAとNRとの間のデュアル接続性の追加、変更、及び解放を含む)、鍵管理を含むセキュリティ機能、SRB及びDRBの確立、構成、維持、及び解放、モビリティ機能(ハンドオーバ及びコンテキスト転送、UEセル選択及び再選択、並びにセル選択及び再選択の制御、並びにRAT間モビリティを含む)、QoS管理機能、UE測定報告及び報告の制御、無線リンク障害の検出及び無線リンク障害からの回復、並びにNASからUEへの/UEからNASへのNASメッセージ転送を含む。NAS207及びNAS227層は、認証、モビリティ管理、セキュリティ制御などの機能を実行する(ネットワーク側のAMFで終端される)制御プロトコルである。
【0043】
Uuインターフェース上のRRCサブ層のサイドリンク固有サービス及び機能は、システム情報又は専用シグナリングを介したサイドリンクリソース割り振りの構成と、UEサイドリンク情報の報告と、サイドリンクに関係する測定構成及び報告と、SLトラフィックパターン(複数可)のためのUE支援情報の報告と、を含む。
【0044】
図3A、
図3B、及び
図3Cは、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、それぞれダウンリンク、アップリンク、及びサイドリンクにおける論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の例示的なマッピングを示している。異なる種類のデータ転送サービスがMACによって提供されてもよい。各論理チャネルタイプは、どのタイプの情報が転送されるかによって定義され得る。論理チャネルは、制御チャネルとトラフィックチャネルの2つのグループに分類することができる。制御チャネルは、制御プレーン情報のみの転送のために使用され得る。ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)は、システム制御情報をブロードキャストするためのダウンリンクチャネルである。ページング制御チャネル(PCCH)は、ページングメッセージを搬送するダウンリンクチャネルである。共通制御チャネル(CCCH)は、UEとネットワークとの間で制御情報を伝送するためのチャネルである。このチャネルは、ネットワークとのRRC接続を有しないUEのために使用され得る。専用制御チャネル(DCCH)は、UEとネットワークとの間で専用制御情報を伝送するポイントツーポイント双方向チャネルであり、RRC接続を有するUEによって使用され得る。トラフィックチャネルは、ユーザプレーン情報の転送のみに使用され得る。専用トラフィックチャネル(DTCH)は、ユーザ情報の転送のための、1つのUE専用のポイントツーポイントチャネルである。DTCHは、アップリンクとダウンリンクの両方に存在し得る。サイドリンク制御チャネル(SCCH)は、1つのUEから他のUE(複数可)に制御情報(例えば、PC5-RRCメッセージ及びPC5-Sメッセージ)を伝送するためのサイドリンクチャネルである。サイドリンクトラフィックチャネル(STCH)は、1つのUEから他のUE(複数可)にユーザ情報を伝送するためのサイドリンクチャネルである。サイドリンクブロードキャスト制御チャネル(SBCCH)は、1つのUEから他のUE(複数可)にサイドリンクシステム情報をブロードキャストするためのサイドリンクチャネルである。
【0045】
ダウンリンクトランスポートチャネルタイプは、ブロードキャストチャネル(BCH)、ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)、及びページングチャネル(PCH)を含む。BCHは、固定の予め定義されたトランスポートフォーマットと、単一のメッセージとして、又は異なるBCHインスタンスをビームフォーミングすることによって、セルのカバレージエリア全体においてブロードキャストされるという要件とによって特徴付けられ得る。DL-SCHは、HARQのサポート、変調、コーディング、及び伝送電力を変化させることによる動的リンク適応のサポート、セル全体においてブロードキャストされる可能性、ビームフォーミングを使用する可能性、動的リソース割り振りと半静的リソース割り振りの両方のサポート、並びにUE電力節約を可能にするためのUE間欠受信(D
RX)のサポートによって特徴付けられ得る。DL-SCHは、HARQのサポート、変調、コーディング、及び伝送電力を変化させることによる動的リンク適応のサポート、セル全体においてブロードキャストされる可能性、ビームフォーミングを使用する可能性、動的リソース割り振りと半静的リソース割り振りの両方のサポート、並びにUE電力節約を可能にするためのUE間欠受信(DRX)のサポートによって特徴付けられ得る。PCHは、UE電力節約を可能にするためのUE間欠受信(DRX)のサポート(DRXサイクルはネットワークによってUEに示される)と、単一のメッセージとして、又は異なるBCHインスタンスをビームフォーミングすることによって、セルのカバレージエリア全体においてブロードキャストされるべき要件と、トラフィック/他の制御チャネルのためにも動的に使用され得る物理リソースにマッピングされることとによって特徴付けられ得る。
【0046】
ダウンリンクでは、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間に以下の接続が存在し得る。すなわち、BCCHはBCHにマッピングされ得、BCCHはDL-SCHにマッピングされ得、PCCHはPCHにマッピングされ得、CCCHはDL-SCHにマッピングされ得、DCCHはDL-SCHにマッピングされ得、DTCHはDL-SCHにマッピングされ得る。
【0047】
アップリンクトランスポートチャネルタイプは、アップリンク共有チャネル(UL-SCH)及びランダムアクセスチャネル(複数可)(RACH)を含む。UL-SCHは、ビームフォーミングを使用する可能性、伝送電力並びに潜在的に変調及びコーディングを変化させることによる動的リンク適応のサポート、HARQのサポート、動的リソース割り振りと半静的リソース割り振りの両方のサポートによって特徴付けられ得る。RACHは、制限された制御情報と、衝突リスクとによって特徴付けられ得る。
【0048】
アップリンクでは、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間に以下の接続が存在し得る。すなわち、CCCHはUL-SCHにマッピングされ得、DCCHはUL-SCHにマッピングされ得、DTCHはUL-SCHにマッピングされ得る。
【0049】
サイドリンクトランスポートチャネルタイプは、サイドリンクブロードキャストチャネル(SL-BCH)及びサイドリンク共有チャネル(SL-SCH)を含む。SL-BCHは、予め定義されたトランスポートフォーマットによって特徴付けられ得る。SL-SCHは、ユニキャスト伝送、グループキャスト伝送、及びブロードキャスト伝送のサポート、UE自律的リソース選択及びNG-RANによるスケジューリングされたリソース割り振りの両方のサポート、UEがNG-RANによってリソースを割り振られるときの動的及び半静的リソース割り振りの両方のサポート、HARQのサポート、並びに伝送電力、変調、及びコーディングを変動させることによる動的リンク適応のサポートによって特徴付けられ得る。
【0050】
サイドリンクでは、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間に以下の接続が存在し得る。すなわち、SCCHはSL-SCHにマッピングされ得、STCHはSL-SCHにマッピングされ得、SBCCHはSL-BCHにマッピングされ得る。
【0051】
図4A、
図4B、及び
図4Cは、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、それぞれダウンリンク、アップリンク、及びサイドリンクにおけるトランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングを示している。ダウンリンクにおける物理チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、及び物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を含む。PCH及びDL-SCHトランスポートチャネルは、PDSCHにマッピングされる。BCHトランスポートチャネルは、PBCHにマッピングされる。PDCCHにはトランス
ポートチャネルがマッピングされず、ダウンリンク制御情報(DCI)が伝送される。
【0052】
アップリンクにおける物理チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、及び物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を含む。UL-SCHトランスポートチャネルはPUSCHにマッピングされ得、RACHトランスポートチャネルはPRACHにマッピングされ得る。PUCCHにはトランスポートチャネルがマッピングされず、アップリンク制御情報(UCI)が伝送される。
【0053】
サイドリンクにおける物理チャネルは、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、及び物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)を含む。物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)は、PSSCHのためにUEによって使用されるリソース及び他の伝送パラメータを示し得る。物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)は、データ自体のTBと、HARQプロシージャ及びチャネル状態情報(CSI)フィードバックトリガのための制御情報などとを伝送し得る。スロット内の少なくとも6つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルが、PSSCH伝送のために使用され得る。物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)は、PSSCH伝送の意図された受信側であるUEから、伝送を実行したUEに、サイドリンクを介してHARQフィードバックを搬送することができる。PSFCHシーケンスは、スロット内のサイドリンクリソースの終わり近くの2つのOFDMシンボルにわたって繰り返される1つのPRB内で伝送され得る。SL-SCHトランスポートチャネルは、PSSCHにマッピングされ得る。SL-BCHは、PSBCHにマッピングされ得る。PSFCHにはトランスポートチャネルはマッピングされないが、サイドリンクフィードバック制御情報(SFCI)はPSFCHにマッピングされ得る。PSCCHには、トランスポートチャネルはマッピングされないが、サイドリンク制御情報(SCI)がマッピングされ得る。
【0054】
図5A、
図5B、
図5C、及び
図5Dは、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、NRサイドリンク通信のための無線プロトコルスタックの例を示している。PC5インターフェースにおけるユーザプレーンのための(すなわち、STCHのための)ASプロトコルスタックは、SDAP、PDCP、RLC、及びMACサブ層、並びに物理層から構成され得る。ユーザプレーンのプロトコルスタックが
図5Aに示されている。PC5インターフェース内のSBCCHのためのASプロトコルスタックは、以下の
図5Bに示すように、RRC、RLC、MACサブ層、及び物理層から構成され得る。PC5-Sプロトコルのサポートのために、PC5-Sは、
図5Cに示すように、PDCP、RLC、及びMACサブ層、並びにPC5-SのためのSCCHのための制御プレーンプロトコルスタック内の物理層の上部に位置する。PC5インターフェースにおけるRRCのためのSCCHのための制御プレーンのためのASプロトコルスタックは、RRC、PDCP、RLC、及びMACサブ層と、物理層とから構成される。RRCのためのSCCHの制御プレーンのプロトコルスタックが
図5Dに示されている。
【0055】
サイドリンク無線ベアラ(SLRB)は、2つのグループ、すなわち、ユーザプレーンデータのためのサイドリンクデータ無線ベアラ(SL DRB)と、制御プレーンデータのためのサイドリンクシグナリング無線ベアラ(SL SRB)とに分類され得る。異なるSCCHを使用する別個のSL SRBが、それぞれ、PC5-RRC及びPC5-Sシグナリングのために構成され得る。
【0056】
MACサブ層は、PC5インターフェースを介して、以下のサービス及び機能、すなわち、無線リソース選択、パケットフィルタリング、所与のUEのためのアップリンク伝送とサイドリンク伝送との間の優先度処理、及びサイドリンクCSI報告を提供し得る。M
ACにおける論理チャネル優先順位付けの制限により、同じ宛先に属するサイドリンク論理チャネルのみが、宛先に関連付けられ得る全てのユニキャスト伝送、グループキャスト伝送、及びブロードキャスト伝送のためのMAC PDUに多重化され得る。パケットフィルタリングのために、ソース層2IDと宛先層2IDの両方の部分を含むSL-SCH
MACヘッダがMAC PDUに追加され得る。MACサブヘッダ内に含まれる論理チャネル識別子(LCID)は、ソース層2IDと宛先層2IDとの組み合わせの範囲内で論理チャネルを一意に識別することができる。
【0057】
RLCサブ層のサービス及び機能は、サイドリンクのためにサポートされ得る。ユニキャスト伝送ではRLC非応答モード(UM)と応答モード(AM)の両方が使用され得るが、グループキャスト又はブロードキャスト伝送ではUMのみが使用され得る。UMの場合、グループキャスト及びブロードキャストのために単方向伝送のみがサポートされ得る。
【0058】
UuインターフェースのためのPDCPサブ層のサービス及び機能は、一部の制限、すなわち、順不同配信は、ユニキャスト伝送のためにのみサポートされ得ること、複製は、PC5インターフェースを介してサポートされ得ないこととともに、サイドリンクのためにサポートされ得る。
【0059】
SDAPサブ層は、PC5インターフェースを介して以下のサービス及び機能、すなわちQoSフローとサイドリンクデータ無線ベアラとの間のマッピングを提供することができる。宛先に関連付けられたユニキャスト、グループキャスト、及びブロードキャストのうちの1つに対して、宛先ごとに1つのSDAPエンティティがあってもよい。
【0060】
RRCサブ層は、PC5インターフェースを介して以下のサービス及び機能、すなわちピアUE間のPC5-RRCメッセージの転送、2つのUE間のPC5-RRC接続の維持及び解放、MAC又はRLCからの指示に基づくPC5-RRC接続のサイドリンク無線リンク障害の検出を提供することができる。PC5-RRC接続は、対応するPC5ユニキャストリンクが確立された後に確立されると見なされ得る、ソース層2IDと宛先層2IDとのペアのための2つのUE間の論理接続であり得る。PC5-RRC接続とPC5ユニキャストリンクとの間には1対1の対応があり得る。UEは、ソース層2IDと宛先層2IDの異なるペアについて、1又は複数のUEとの複数のPC5-RRC接続を有し得る。UEが、SL-DRB構成を含むUE能力及びサイドリンク構成をピアUEに転送するために、別個のPC5-RRCプロシージャ及びメッセージが使用されてもよい。両方のピアUEは、両方のサイドリンク方向において別個の双方向プロシージャを使用して、それら自体のUE能力とサイドリンク構成とを交換することができる。
【0061】
図6は、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、ダウンリンク、アップリンク、及びサイドリンクにおける例示的な物理信号を示している。復調基準信号(DM-RS)は、ダウンリンク、アップリンク、及びサイドリンクにおいて使用されてよく、チャネル推定のために使用されてよい。DM-RSは、UE固有の基準信号であって、ダウンリンク、アップリンク又はサイドリンクで物理チャネルとともに伝送されることができ、物理チャネルのチャネル推定及びコヒーレント検出に使用され得る。位相追跡基準信号(PT-RS)は、ダウンリンク、アップリンク、及びサイドリンクにおいて使用され得、位相を追跡し、位相雑音による性能損失を緩和するために使用され得る。PT-RSは、主に、システム性能に対する共通位相誤差(CPE)の影響を推定し、最小限に抑えるために使用され得る。位相雑音特性に起因して、PT-RS信号は、周波数領域において低密度を有し、時間領域において高密度を有し得る。PT-RSは、DM-RSと組み合わせて、ネットワークがPT-RSを存在するように構成したときに発生し得る。測位基準信号(PRS)は、異なる測位技術を使用する測位のためにダウンリンクにお
いて使用され得る。PRSは、基地局からの受信信号を受信者中のローカルレプリカと相関させることによってダウンリンク伝送の遅延を測定するために使用され得る。チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)は、ダウンリンク及びサイドリンクにおいて使用され得る。CSI-RSは、とりわけ、チャネル状態推定、モビリティ及びビーム管理のための基準信号受信電力(RSRP)測定、復調のための時間/周波数追跡のために使用され得る。CSI-RSは、UE固有に構成され得るが、複数のユーザが同じCSI-RSリソースを共有し得る。UEは、CSI報告を決定し、PUCCH又はPUSCHを使用してアップリンク中でそれらを基地局に遷移させることができる。CSI報告は、サイドリンクMAC制御要素(CE)において搬送され得る。一次同期信号(PSS)及び二次同期信号(SSS)は、無線フレーム同期のために使用され得る。PSS及びSSSは、初期アタッチ中のセル探索プロシージャのために、又はモビリティ目的のために使用され得る。サウンディング基準信号(SRS)は、アップリンクチャネル推定のためにアップリンクにおいて使用され得る。CSI-RSと同様に、SRSは、それらがSRSと擬似コロケートされて構成及び伝送され得るように、他の物理チャネルのためのQCL基準として働き得る。サイドリンクPSS(S-PSS)及びサイドリンクSSS(S-SSS)は、サイドリンク同期のためにサイドリンクにおいて使用され得る。
【0062】
図7は、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、無線リソース制御(RRC)状態と、異なるRRC状態間の遷移との例を示している。UEは、3つのRRC状態、すなわち、RRC接続状態710、RRCアイドル状態720、及びRRC非アクティブ状態730のうちの1つにあり得る。電源投入後、UEは、RRCアイドル状態720にあってもよく、UEは、初期アクセスを使用し、RRC接続確立プロシージャを介して、ネットワークとの接続を確立し、データ転送を行い、及び/又は音声通話を発信/受信してもよい。RRC接続が確立されると、UEはRRC接続状態710となり得る。UEは、RRC接続確立/解放プロシージャ740を使用して、RRCアイドル状態720からRRC接続状態710に、又はRRC接続状態710からRRCアイドル状態720に遷移し得る。
【0063】
UEが頻繁なスモールデータを伝送するときにRRC接続状態710からRRCアイドル状態720への頻繁な遷移から生じるシグナリング負荷及びレイテンシを低減するために、RRC非アクティブ状態730が使用され得る。RRC非アクティブ状態730では、ASコンテキストは、UEとgNBの両方によって記憶され得る。これは、RRC非アクティブ状態730からRRC接続状態710へのより高速な状態遷移をもたらし得る。UEは、RRC接続再開/非アクティブ化プロシージャ760を使用して、RRC非アクティブ状態730からRRC接続状態710に、又はRRC接続状態710からRRC非アクティブ状態730に遷移し得る。UEは、RRC接続解放プロシージャ750を使用して、RRC非アクティブ状態730からRRCアイドル状態720に遷移し得る。
【0064】
図8は、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、例示的なフレーム構造及び物理リソースを示している。ダウンリンク又はアップリンク又はサイドリンク伝送は、10個(0~9個)の1msサブフレームからなる、10ms持続時間のフレームに編成され得る。各サブフレームは、k個のスロット(k=1、2、4、…)から構成され得、サブフレーム当たりのスロットの数kは、伝送が行われるキャリアのサブキャリア間隔に依存し得る。スロット持続時間は、ノーマルサイクリックプレフィックス(CP)を有する14個(0~13個)のシンボル及び拡張CPを有する12個のシンボルであり得、サブフレーム中に整数個のスロットがあるように、使用されるサブキャリア間隔の関数として時間的にスケーリングし得る。
図8は、時間及び周波数領域におけるリソースグリッドを示している。時間における1つのシンボルと周波数における1つのサブキャリアと、を含むリソースグリッドの各要素は、リソース要素(RE)と称される。リソースブロック(RB)は、周波数領域において12個の連続するサブキャリアとして定義され
得る。
【0065】
一部の例では、非スロットベースのスケジューリングを用いて、パケットの伝送は、スロットの一部分にわたって、例えば、ミニスロットと称され得る2つ、4つ、又は7つのOFDMシンボル中に行われ得る。ミニスロットは、URLLCなどの低レイテンシアプリケーション例及び無認可帯域における動作のために使用され得る。一部の実施形態では、ミニスロットはまた、サービスの高速柔軟スケジューリング(例えば、eMBBを経由したURLLCのプリエンプション)のために使用されてもよい。
【0066】
図9は、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、異なるキャリアアグリゲーションシナリオにおける例示的なコンポーネントキャリア構成を示している。キャリアアグリゲーション(CA)では、2つ以上のコンポーネントキャリア(CC)がアグリゲートされ得る。UEは、その能力に応じて、1つ又は複数のCC上で同時に受信又は伝送することができる。CAは、
図9に示すように、同じ帯域中の又は異なる帯域上の連続CCと非連続CCの両方のためにサポートされ得る。gNB及びUEは、サービングセルを使用して通信することができる。サービングセルは、少なくとも1つのダウンリンクCCに関連付けられ得る(例えば、1つのダウンリンクCCのみに関連付けられ得るか、又はダウンリンクCCとアップリンクCCとに関連付けられ得る)。サービングセルは、一次セル(PCell)又は二次cCell(SCell)であり得る。
【0067】
UEは、アップリンクタイミング制御プロシージャを使用して、そのアップリンク伝送のタイミングを調整することができる。タイミングアドバンス(TA)は、ダウンリンクフレームタイミングに対してアップリンクフレームタイミングを調整するために使用され得る。gNBは、所望のタイミングアドバンス設定を決定することができ、それをUEに提供する。UEは、UEの観測されたダウンリンク受信タイミングに対するそれのアップリンク伝送タイミングを決定するために、提供されたTAを使用し得る。
【0068】
RRC接続状態では、gNBは、L1を同期されたままにするためにタイミングアドバンス(TA)を維持することを担当し得る。同じTAが適用されるアップリンクを有し、同じタイミング基準セルを使用するサービングセルは、タイミングアドバンスグループ(TAG)にグループ化される。TAGは、構成されたアップリンクを有する少なくとも1つのサービングセルを含み得る。TAGへのサービングセルのマッピングは、RRCによって構成され得る。プライマリTAGの場合、UEは、一部の場合にSCellもタイミング基準セルとして使用され得る共有スペクトルチャネルアクセスを除いて、PCellをタイミング基準セルとして使用し得る。二次TAGでは、UEは、本TAGのアクティブ化されたSCellのいずれかをタイミング基準セルとして使用してもよく、必要でない限り、それを変更しなくてもよい。
【0069】
タイミングアドバンス更新は、MAC CEコマンドを介してgNBによってUEにシグナリングされ得る。かかるコマンドは、L1が同期され得るか否かを示し得るTAG特有タイマーを再開し得、タイマーが起動しているとき、L1は、同期されていると見なされ得、そうでない場合、L1は、非同期と見なされ得る(その場合、アップリンク伝送は、PRACH上のみで行われ得る)。
【0070】
CAのためのシングルTA能力を有するUEは、同じTAを共有する複数のサービングセル(1つのTAG中にグループ化された複数のサービングセル)に対応する複数のCC上で同時に受信及び/又は伝送することができる。CAのための複数のTA能力を有するUEは、異なるTAを有する複数のサービングセル(複数のTAG中にグループ化された複数のサービングセル)に対応する複数のCC上で同時に受信及び/又は伝送することができる。NG-RANは、各TAGが少なくとも1つのサービングセルを含むことを確実
にし得る。非CA対応UEは、単一のCC上で受信し得、1つのサービングセルのみ(1つのTAG中の1つのサービングセル)に対応する単一のCC上で伝送し得る。
【0071】
CAの場合の物理層のマルチキャリアの性質は、MAC層に公開され得、サービングセルごとに1つのHARQエンティティが必要とされ得る。CAが構成される場合、UEは、ネットワークとの1つのRRC接続を有し得る。RRC接続確立/再確立/ハンドオーバ時に、1つのサービングセル(例えば、PCell)がNASモビリティ情報を提供し得る。UE能力に応じて、SCellは、PCellとともにサービングセルのセットを形成するように構成され得る。UEのためのサービングセルの構成されたセットは、1つのPCellと1又は複数のSCellとから構成され得る。SCellの再構成、追加、及び除去は、RRCによって行われ得る。
【0072】
二重接続シナリオでは、UEは、マスタ基地局との通信のためのマスタセルグループ(MCG)と、二次基地局との通信のための二次セルグループ(SCG)と、2つのMACエンティティ、すなわち、マスタ基地局との通信のためのMCGのための1つのMACエンティティ及び二次基地局との通信のためのSCGのための1つのMACエンティティと、を含む、複数のセルで構成され得る。
【0073】
図10は、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、例示的な帯域幅部分の構成及び切り替えを示している。UEは、所与のコンポーネントキャリア上の1又は複数の帯域幅部分(BWP)1010(例えば、1010A、1010B)で構成され得る。一部の例では、1又は複数の帯域幅部分のうちの1つが一度にアクティブとなり得る。アクティブ帯域幅部分は、セルの動作帯域幅内のUEの動作帯域幅を定義することができる。初期アクセスのために、かつセル中のUEの構成が受信されるまで、システム情報から決定された初期帯域幅部分1020が使用され得る。帯域幅適応(BA)を用いて、例えば、BWP切り替え1040を通して、UEの受信及び伝送帯域幅は、セルの帯域幅ほど大きくなくてもよく、調整されてもよい。例えば、幅は、(例えば、電力を節約するために低アクティビティの期間中に縮小するために)変動するように命令されてもよく、位置は、(例えば、スケジューリングフレキシビリティを増加させるために)周波数領域中で移動し得、サブキャリア間隔は、(例えば、異なるサービスを可能にするために)変動するように命令されてもよい。第1のアクティブなBWP1030は、PCellのためのRRC(再)構成又はSCellのアクティブ化時のアクティブなBWPであり得る。
【0074】
それぞれ、ダウンリンクBWP又はアップリンクBWPのセットにおけるダウンリンクBWP又はアップリンクBWPに対して、UEには、次の構成パラメータ、すなわちサブキャリア間隔(SCS)、サイクリックプレフィックス、共通RB及び複数の隣接RB、各BWP-IdによるダウンリンクBWP又はアップリンクBWPのセットにおけるインデックス、BWP共通パラメータのセット及びBWP専用パラメータのセットが提供され得る。BWPは、BWPのための構成されたサブキャリア間隔及びサイクリックプレフィックスに従ってOFDMヌメロロジに関連付けられ得る。サービングセルの場合、UEは、構成されたダウンリンクBWPの中のデフォルトダウンリンクBWPによって提供され得る。UEがデフォルトダウンリンクBWPを提供されない場合、デフォルトダウンリンクBWPは、初期ダウンリンクBWPであり得る。
【0075】
ダウンリンクBWPは、BWP非アクティビティタイマーに関連付けられ得る。アクティブダウンリンクBWPに関連付けられたBWP非アクティビティタイマーが満了し、デフォルトダウンリンクBWPが構成されている場合、UEは、デフォルトBWPへのBWP切り替えを実行することができる。アクティブダウンリンクBWPに関連付けられたBWP非アクティビティタイマーが満了した場合、かつデフォルトダウンリンクBWPが構
成されていない場合、UEは、初期ダウンリンクBWPへのBWP切り替えを実行することができる。
【0076】
図11は、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、例示的な4ステップ競合ベースランダムアクセス(CBRA)プロセス及び無競合ランダムアクセス(CFRA)プロセスを示している。
図12は、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、例示的な2ステップ競合ベースランダムアクセス(CBRA)プロセス及び無競合ランダムアクセス(CFRA)プロセスを示している。ランダムアクセスプロシージャは、複数のイベント、例えば、RRCアイドル状態からの初期アクセス、RRC接続再確立プロシージャ、アップリンク同期ステータスが「非同期」であるときのRRC接続状態中のダウンリンク又はアップリンクデータ到着、利用可能なスケジューリング要求(SR)のためのPUCCHリソースがないときのRRC接続状態中のアップリンクデータ到着、SR失敗、同期再構成(例えば、ハンドオーバ)時のRRCによる要求、二次TAGのための時間整合を確立するための、RRC非アクティブ状態からの遷移、他のシステム情報(SI)の要求、ビーム障害回復(BFR)、PCell上の一貫したアップリンクリッスンビフォアトーク(LBT)失敗によってトリガされ得る。
【0077】
2つのタイプのランダムアクセス(RA)プロシージャ、すなわち、MSG1を用いる4ステップRAタイプ及びMSGAを用いる2ステップRAタイプがサポートされ得る。両方のタイプのRAプロシージャは、
図11及び
図12に示されているように、競合ベースランダムアクセス(CBRA)と無競合ランダムアクセス(CFRA)とをサポートすることができる。
【0078】
UEは、ネットワーク構成に基づいて、ランダムアクセスプロシージャの開始時にランダムアクセスのタイプを選択することができる。CFRAリソースが構成されない場合、2ステップRAタイプと4ステップRAタイプとの間で選択するために、RSRP閾値がUEによって使用され得る。4ステップRAタイプのためのCFRAリソースが構成された場合、UEは、4ステップRAタイプでランダムアクセスを実行することができる。2ステップRAタイプのためのCFRAリソースが構成された場合、UEは、2ステップRAタイプでランダムアクセスを実行することができる。
【0079】
4ステップRAタイプのMSG1は、PRACH上のプリアンブル(
図11中のCBRAのステップ1)から構成され得る。MSG1伝送後、UEは、構成されたウィンドウ内でネットワークからの応答を監視することができる(
図11におけるCBRAのステップ2)。CFRAの場合、MSG1伝送のための専用プリアンブルが、ネットワークによって割り当てられ得(
図11のCFRAのステップ0)、ネットワークからランダムアクセス応答(RAR)を受信すると、UEは、
図11に示すように、ランダムアクセスプロシージャを終了し得る(
図11のCFRAのステップ1及び2)。CBRAの場合、ランダムアクセス応答を受信すると(
図11中のCBRAのステップ2)、UEは、ランダムアクセス応答中でスケジュールされたアップリンク許可を使用してMSG3を送信し(
図11中のCBRAのステップ3)、
図11に示すように競合解決を監視することができる(
図11中のCBRAのステップ4)。MSG3(再)伝送(複数可)後に競合解決が成功しなかった場合、UEはMSG1伝送に戻ることができる。
【0080】
2ステップRAタイプのMSGAは、PRACH上のプリアンブル及びPUSCH上のペイロードを含むことができる(例えば、
図12のCBRAのステップA)。MSGA伝送の後、UEは、構成されたウィンドウ内でネットワークからの応答を監視することができる。CFRAに関して、専用プリアンブル及びPUSCHリソースが、MSGA伝送のために構成され得(
図12におけるCFRAのステップ0及びA)、ネットワーク応答を受信すると(
図12におけるCFRAのステップB)、UEは、
図12に示すように、ラ
ンダムアクセスプロシージャを終了し得る。CBRAの場合、ネットワーク応答を受信したときに競合解決が成功した場合(
図12のCBRAのステップB)、UEは、
図12に示すようにランダムアクセスプロシージャを終了することができ、一方、MSGBにおいてフォールバック指示が受信された場合、UEは、フォールバック指示においてスケジューリングされたアップリンクグラントを使用してMSG3伝送を実行することができ、競合解決を監視することができる。MSG3(再)伝送(複数可)後に競合解決が成功しなかった場合、UEはMSGA伝送に戻ることができる。
【0081】
図13は、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、同期信号及び物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック(SSB)の例示的な時間及び周波数構造を示している。SS/PBCHブロック(SSB)は、各々が1つのシンボル及び127個のサブキャリア(例えば、
図13中のサブキャリア番号56~182)を占有する一次同期信号及び二次同期信号(PSS、SSS)と、3つのOFDMシンボル及び240個のサブキャリアにわたるが、
図13に示すようにSSSのために中央に未使用部分を残す1つのシンボル上にあるPBCHとから構成され得る。ハーフフレーム内のSSBの可能な時間位置は、サブキャリア間隔によって決定されてもよく、SSBが伝送されるハーフフレームの周期性は、ネットワークによって構成されてもよい。ハーフフレーム中に、異なるSSBが、異なる空間方向に(すなわち、セルのカバレージエリアに及ぶ異なるビームを使用して)伝送され得る。
【0082】
PBCHは、セル探索及び初期アクセスプロシージャ中にUEによって使用されるマスタ情報ブロック(MIB)を搬送するために使用され得る。UEは、他のシステム情報を受信するために、最初にPBCH/MIBを復号化し得る。MIBは、システム情報ブロック1(SIB1)を取得するために必要なパラメータ、より具体的には、SIB1を搬送するPDSCHをスケジューリングするためのPDCCHの監視に必要な情報をUEに提供することができる。また、MIBは、セル禁止ステータス情報を示すことができる。MIB及びSIB1は、最小システム情報(SI)と総称され得、SIB1は、残りの最小システム情報(RMSI)と称され得る。他のシステム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB2、SIB3、…、SIB10及びSIBpos)は、他のSIと称され得る。他のSIは、DL-SCH上で周期的にブロードキャストされるか、(例えば、RRCアイドル状態、RRC非アクティブ状態、又はRRC接続状態にあるUEからの要求時に)DL-SCH上でオンデマンドでブロードキャストされるか、又は(例えば、ネットワークによって構成された場合、RRC接続状態にあるUEからの要求時に、又はUEが構成された共通探索空間を持たないアクティブBWPを有するときに)DL-SCH上でRRC接続状態にあるUEに専用の方法で送信され得る。
【0083】
図14は、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による例示的なSSBバースト伝送を示している。SSBバーストは、N個のSSB(例えば、SSB_1、SSB_2、…、SSB_N)を含むことができ、N個のSSBの各SSBは、ビーム(例えば、ビーム_1、ビーム_2、…、ビーム_N)に対応することができる。SSBバーストは、周期性(例えば、SSBバースト期間)に従って伝送され得る。競合ベースのランダムアクセスプロセス中に、UEは、ランダムアクセスリソース選択プロセスを実行することができ、UEは、RAプリアンブルを選択する前に、まずSSBを選択する。UEは、構成された閾値を上回るRSRPを有するSSBを選択することができる。一部の実施形態では、UEは、構成された閾値を上回るRSRPを有するSSBが利用可能でない場合、任意のSSBを選択することができる。ランダムアクセスプリアンブルのセットは、SSBに関連付けられ得る。SSBを選択した後、UEは、SSBに関連付けられたランダムアクセスプリアンブルのセットからランダムアクセスプリアンブルを選択することができ、ランダムアクセスプロセスを開始するために、選択されたランダムアクセスプリアンブルを伝送することができる。
【0084】
一部の実施形態では、N個のビームのうちの1つのビームは、CSI-RSリソース(例えば、CSI-RS_1、CSI-RS_2、…、CSI-RS_N)に関連付けられ得る。UEは、CSI-RSリソースを測定し得、構成された閾値を上回るRSRPを有するCSI-RSを選択することができる。UEは、選択されたCSI-RSに対応するランダムアクセスプリアンブルを選択することができ、選択されたランダムアクセスプロセスを伝送して、ランダムアクセスプロセスを開始することができる。選択されたCSI-RSに関連付けられたランダムアクセスプリアンブルがない場合、UEは、選択されたCSI-RSと準コロケートされたSSBに対応するランダムアクセスプリアンブルを選択することができる。
【0085】
一部の実施形態では、CSI-RSリソースのUE測定及びUE CSI報告に基づいて、基地局は、伝送構成指示(TCI)状態を決定し得、TCI状態をUEに示すことができ、UEは、ダウンリンク制御情報(例えば、PDCCHを介して)又はデータ(例えば、PDSCHを介して)の受信のために、示されたTCI状態を使用することができる。UEは、データ又は制御情報の受信のために適切なビームを使用するために、示されたTCI状態を使用することができる。TCI状態の指示は、RRC構成を使用することか、又は(例えば、MAC制御要素(MAC CE)を介して、かつ/又はダウンリンク伝送をスケジュールするダウンリンク制御情報中のフィールドの値に基づいて)RRCシグナリングと動的シグナリングとの組み合わせであり得る。TCI状態は、CSI-RSなどのダウンリンク基準信号と、ダウンリンク制御又はデータチャネル(例えば、それぞれPDCCH又はPDSCH)に関連付けられたDM-RSとの間の準コロケーション(QCL)関係を示し得る。
【0086】
一部の実施形態では、UEは、UE及び所与のサービングセルを対象とするDCIを有する検出されたPDCCHに従ってPDSCHを復号化するために、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)構成パラメータを使用して、最大M個のTCI状態構成のリストで構成され得、ここで、MはUE能力に依存し得る。各TCI-Stateは、1つ又は2つのダウンリンク基準信号と、PDSCHのDM-RSポート、PDCCHのDM-RSポート、又はCSI-RSリソースのCSI-RSポート(複数可)との間のQCL関係を構成するためのパラメータを含み得る。準コロケーション関係は、1又は複数のRRCパラメータによって構成され得る。各DL RSに対応する準コロケーションタイプは、以下の値、すなわち「QCL-TypeA」:{ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散}、「QCL-TypeB」:{ドップラーシフト、ドップラー拡散}、「QCL-TypeC」:{ドップラーシフト、平均遅延}、「QCL-TypeD」:{空間Rxパラメータ}のうちの1つをとり得る。UEは、TCI状態をDCIフィールドのコードポイントにマッピングするために使用されるアクティブ化コマンド(例えば、MAC CE)を受信し得る。
【0087】
図15は、本開示の1又は複数の例示的な実施形態の一部の態様による、伝送及び/又は受信のためのユーザ端末及び基地局の例示的な構成要素を示している。一実施形態では、
図15の例示的な構成要素は、例示的な基地局1505の機能ブロックの例示であると見なすことができる。別の実施形態では、
図15の例示的な構成要素は、例示的なユーザ端末(UE)1500の機能ブロックの例示であると見なすことができる。したがって、
図15に示す構成要素は、必ずしもUE又は基地局のいずれかに限定されるとは限らない。
【0088】
アンテナ1510は、電磁信号の伝送又は受信のために使用され得る。アンテナ1510は、1又は複数のアンテナ要素を含むことができ、多入力多出力(MIMO)構成、多入力単出力(MISO)構成、及び単入力多出力(SIMO)構成を含む異なる入出力ア
ンテナ構成を可能にし得る。一部の実施形態では、アンテナ1510は、数十又は数百のアンテナ要素を有する大規模MIMO構成を可能にし得る。アンテナ1510は、ビームフォーミングなどの他のマルチアンテナ技術を可能にし得る。一部の例では、UE1500の能力又はUE1500のタイプ(例えば、低複雑度UE)に応じて、UE1500は単一のアンテナのみをサポートすることができる。
【0089】
トランシーバ1520は、本明細書で説明するワイヤレスリンクを、アンテナ1510を介して双方向に通信することができる。例えば、トランシーバ1520は、UEにおけるワイヤレストランシーバを表し得、基地局におけるワイヤレストランシーバと双方向に通信し得、又はその逆も同様である。トランシーバ1520は、パケットを変調し、変調されたパケットを伝送のためにアンテナ1510に与え、アンテナ1510から受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。
【0090】
メモリ1530は、RAM及びROMを含み得る。メモリ1530は、実行されたとき、プロセッサに本明細書で説明する種々の機能を実行させる命令を含むコンピュータ可読コンピュータ実行可能コード1535を記憶し得る。一部の例では、メモリ1530は、とりわけ、周辺構成要素又はデバイスとの対話などの基本的なハードウェア又はソフトウェア動作を制御し得る基本入力/出力システム(BIOS)を含み得る。
【0091】
プロセッサ1540は、処理能力を有するハードウェアデバイス(例えば、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、中央演算装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、又はそれらの任意の組み合わせ)を含み得る。一部の例では、プロセッサ1540は、メモリコントローラを使用してメモリを動作させるように構成され得る。他の例では、メモリコントローラがプロセッサ1540に統合され得る。プロセッサ1540は、UE1500又は基地局1505に種々の機能を実行させるために、メモリ(例えば、メモリ1530)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
【0092】
CPU1550は、メモリ1530内のコンピュータ命令によって指定された基本的な算術演算、論理演算、制御演算、及び入出力(I/O)演算を実行することができる。UE1500及び/又は基地局1505は、グラフィックス処理ユニット(GPU)1560及び全地球測位システム(GPS)1570などの追加の周辺構成要素を含み得る。GPU1560は、UE1500及び/又は基地局1505の処理性能を加速するためのメモリ1530の迅速な操作及び変更のための専用回路である。GPS1570は、例えば、UE1500の地理的位置に基づいて、位置ベースサービス又は他のサービスを可能にするために使用され得る。
【0093】
一部の例では、UE1500は、UEフィードバックを提供するように構成又はプログラムされ得る。UE1500は、命令(例えば、
図15のコード1535)を記憶するメモリ(例えば、
図15のメモリ1530)と、方法を実行するために命令を実行するように構成又はプログラムされたプロセッサ(例えば、
図15のプロセッサ1540)とを含み得る。本方法は、UEによって、1又は複数のメッセージを受信することであって、1又は複数のメッセージは、無線リソース制御(RRC)接続状態にある第1のUEフィードバックのための1又は複数の第1の構成パラメータと、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にある第2のUEフィードバックのための1又は複数の第2の構成パラメータと、を含む、受信することと、UEがRRC接続状態にあるとき、UEによって、1又は複数の第1の構成パラメータに基づいて第1のUEフィードバックを伝送することと、UEがRRCアイドル状態にあるとき、又はUEがRRC非アクティブ状態にあると
き、UEによって、第2の構成パラメータに基づいて第2のUEフィードバックを伝送することと、を含む。UE1500は、基地局(例えば、基地局1505)から1又は複数のメッセージを受信し、第1のUEフィードバックと第2のUEフィードバックとを基地局に提供することができる。
【0094】
一部の例では、UE1500は、UEフィードバックを提供するように構成又はプログラムされ得る。UE1500は、命令(例えば、
図15のコード1535)を記憶するメモリ(例えば、
図15のメモリ1530)と、方法を実行するために命令を実行するように構成又はプログラムされたプロセッサ(例えば、
図15のプロセッサ1540)とを含み得る。本方法は、UEによって、MBSに関連付けられたUEフィードバックのための1又は複数の構成パラメータを受信することと、UEによって、1又は複数の構成パラメータに基づいて、MBSに関連付けられたUEフィードバックの伝送のための第1のタイミングを決定することと、UEフィードバックのための第1のタイミングがアップリンクチャネル又はアップリンク信号のための第2のタイミングと衝突するとき、MBSに関連付けられたUEフィードバックを第1のタイミングにおける伝送からドロップすることと、を含む。UE1500は、基地局(例えば、基地局1505)から1又は複数の構成パラメータを受信し、UEフィードバックを基地局に提供することができる。
【0095】
一部の例では、UE1500及び基地局1505は、モバイル通信のためのシステムに含まれる。基地局は、無線リソース制御(RRC)接続状態における第1のUEフィードバックのための1又は複数の第1の構成パラメータと、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態における第2のUEフィードバックのための1又は複数の第2の構成パラメータと、を含む1又は複数のメッセージを伝送するように構成又はプログラムされ得る。UEは、1又は複数のメッセージを受信することと、UEがRRC接続状態にあるとき、1又は複数の第1の構成パラメータに基づいて、第1のUEフィードバックを伝送することと、UEがRRCアイドル状態にあるとき、又はUEがRRC非アクティブ状態にあるとき、第2の構成パラメータに基づいて、第2のUEフィードバックを伝送することと、を行うように構成又はプログラムされ得る。
【0096】
一部の例では、UE1500及び基地局1505は、モバイル通信のためのシステムに含まれる。基地局は、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)に関連付けられたUEフィードバックのための1又は複数の構成パラメータを伝送するように構成又はプログラムされ得る。UEは、1又は複数の構成パラメータを受信することと、MBSに関連付けられたUEフィードバックの伝送のための第1のタイミングを決定することと、UEフィードバックの第1のタイミングがアップリンクチャネル又はアップリンク信号の第2のタイミングと衝突するとき、MBSに関連付けられたUEフィードバックを第1のタイミングにおける伝送からドロップすることと、を行うように構成又はプログラムされ得る。
【0097】
一部の例では、MBSサービスは、シングルセル伝送を介して可能にされ得る。MBSは、単一セルのカバレッジ内で伝送され得る。1又は複数のマルチキャスト/ブロードキャスト制御チャネル(例えば、MCCH)及び1又は複数のマルチキャスト/ブロードキャストデータチャネル(例えば、MTCH)がDL-SCH上にマッピングされ得る。スケジューリングは、gNBによって行われ得る。マルチキャスト/ブロードキャスト制御チャネル及びマルチキャスト/ブロードキャストデータチャネル伝送は、PDCCH上の論理チャネル固有のRNTIによって示され得る。一部の例では、一時的モバイルグループ識別子(TMGI)などのサービス識別子とグループ識別子(G-RNTI)などのRANレベル識別子との間の1対1マッピングが、マルチキャスト/ブロードキャストデータチャネルがマッピングされ得るDL-SCHの受信のために使用され得る。一部の例では、マルチキャスト/ブロードキャスト制御チャネル及び/又はマルチキャスト/ブロー
ドキャストデータチャネル伝送に関連付けられたDL-SCHのために単一の伝送が使用され得、HARQ又はRLC再伝送は使用されないことがあり、かつ/又はRLC非応答モード(RLC UM)が使用され得る。他の例では、何らかのフィードバック(例えば、HARQフィードバック又はRLCフィードバック)が、マルチキャスト/ブロードキャスト制御チャネル及び/又はマルチキャスト/ブロードキャストデータチャネルを介した伝送のために使用され得る。
【0098】
一部の例では、マルチキャスト/ブロードキャストデータチャネルの場合、以下のスケジューリング情報、すなわち、マルチキャスト/ブロードキャストデータチャネルスケジューリングサイクル、マルチキャスト/ブロードキャストデータチャネルオン持続時間(例えば、UEが、DRXからウェイクアップした後、PDCCHを受信するのを待つ持続時間)、マルチキャスト/ブロードキャストデータチャネル非アクティビティタイマー(例えば、UEが、このマルチキャスト/ブロードキャストデータチャネルがマッピングされるDL-SCHを示すPDCCHの最後の成功した復号化から、PDCCHを正常に復号化するのを待ち、それに失敗するとDRXに再び入る持続時間)がマルチキャスト/ブロードキャスト制御チャネル上で提供され得る。
【0099】
一部の例では、1又は複数のUE識別情報はMBS伝送に関係し得る。1又は複数の識別情報は、マルチキャスト/ブロードキャスト制御チャネルの伝送を識別する1又は複数の第1のRNTIと、マルチキャスト/ブロードキャストデータチャネルの伝送を識別する1又は複数の第2のRNTIとのうちの少なくとも1つを含み得る。マルチキャスト/ブロードキャスト制御チャネルの伝送を識別する1又は複数の第1のRNTIは、シングルセルRNTI(SC-RNTI、他の名称が使用され得る)を含み得る。マルチキャスト/ブロードキャストデータチャネルの伝送を識別する1又は複数の第2のRNTIは、G-RNTI(nG-RNTI又は他の名称が使用され得る)を含み得る。
【0100】
一部の例では、1又は複数の論理チャネルはMBS伝送に関係し得る。1又は複数の論理チャネルは、マルチキャスト/ブロードキャスト制御チャネルを含み得る。マルチキャスト/ブロードキャスト制御チャネルは、1つ又は複数のマルチキャスト/ブロードキャストデータチャネルのために、ネットワークからUEにMBS制御情報を伝送するために使用されるポイントツーマルチポイントダウンリンクチャネルであり得る。このチャネルは、MBSを受信するか、又は受信することに関心があるUEによって使用され得る。1又は複数の論理チャネルは、マルチキャスト/ブロードキャストデータチャネルを含み得る。このチャネルは、ネットワークからMBSトラフィックデータを伝送するためのポイントツーマルチポイントダウンリンクチャネルであり得る。
【0101】
一部の例では、UEがMBS無線ベアラを介してMBSサービス(複数可)を受信しているか又は受信することに関心があることをRANに通知し、そうである場合、MBS対ユニキャスト受信又は受信専用モードでのMBSサービス(複数可)受信の優先度について5G RANに通知するためのプロシージャが、UEによって使用され得る。一例を
図16に示している。UEは、UEがMBSサービス(複数可)を受信している/受信することに関心があるか、又はもはや受信していない/受信することに関心がないことをRANに通知するためのメッセージ(例えば、MBS関心指示メッセージ)メッセージを伝送し得る。UEは、例えば、現在及び/又は隣接キャリア周波数の1又は複数のMBSサービスエリア識別子を示す、ネットワークからの1又は複数のメッセージ(例えば、SIBメッセージ又はユニキャストRRCメッセージ)を受信することに基づいて、メッセージを伝送し得る。
【0102】
一部の例では、UEは、UEが(例えば、シングルセルポイントツーマルチポイント機構を介して)MBSサービスを受信することが可能である場合、かつ/又はUEがMBS
サービスに関連付けられたベアラを介してこのサービスを受信しているか又は受信することに関心がある場合、かつ/又はこのサービスの1つのセッションが進行中であるか又は開始しようとしている場合、かつ/又はネットワークによって示された1又は複数のMBSサービス識別子のうちの少なくとも1つがUEにとって関心がある場合、MBSサービスが関心のあるMBSサービスの一部であると見なし得る。
【0103】
一部の例では、MBSサービスの受信のための制御情報は、特定の論理チャネル(例えば、MCCH)上で提供され得る。MCCHは、進行中のMBSセッション、並びに各セッションがスケジューリングされ得るときに関する(対応する)情報、例えば、スケジューリング期間、スケジューリングウィンドウ、及び開始オフセットを示す1又は複数の構成メッセージを搬送し得る。1又は複数の構成メッセージは、現在のセル上で進行中であり得るMBSセッションを伝送する隣接セルについての情報を提供し得る。一部の例では、UEは、一度に単一のMBSサービスを受信するか、又は並行して2つ以上のMBSサービスを受信し得る。
【0104】
一部の例では、MCCH情報(例えば、MCCHを介して送信されるメッセージ中で伝送される情報)は、構成可能な反復期間を使用して周期的に伝送され得る。MCCH伝送(並びに関連付けられた無線リソース及びMCS)は、PDCCH上で示され得る。
【0105】
一部の例では、MCCH情報の変更は、特定の無線フレーム/サブフレーム/スロットにおいて発生し得、かつ/又は変更期間が使用され得る。例えば、変更期間内に、(反復期間に基づく)そのスケジューリングによって定義されるように、同じMCCH情報が何回も伝送されてもよい。変更期間境界は、SFN mod m=0であるSFN値によって定義され得、ここで、mは、変更期間を含む無線フレームの数である。変更期間は、SIBによって、又はRRCシグナリングによって構成され得る。
【0106】
一部の例では、ネットワークがMCCH情報(のうちの一部)を変更するとき、それは、反復期間中のMCCH伝送のために使用され得る第1のサブフレーム/スロット中の変更についてUEに通知し得る。変更通知を受信すると、MBSサービスを受信することに関心があるUEは、同じサブフレーム/スロットから開始する新しいMCCH情報を取得し得る。UEは、新しいMCCH情報を獲得するまで、以前に獲得したMCCH情報を適用することができる。
【0107】
一例では、システム情報ブロック(SIB)は、MBSの伝送に関連付けられた制御情報を取得するために必要とされる情報を含み得る。情報は、MBSの制御情報関連伝送のスケジューリング情報を監視するための1又は複数の間欠受信(DRX)パラメータ、MBSの制御情報関連伝送のスケジューリング情報のスケジューリング周期及びオフセット、MBSの制御情報関連伝送のコンテンツの変更のための変更期間、MBSの制御情報関連伝送の繰り返しのための繰り返し情報などのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0108】
一例では、情報要素(IE)は、例えば、各MBSセッションのための1又は複数のベアラを介して伝送される進行中のMBSセッションのリストと、1又は複数の関連付けられたRNTI(例えば、G-RNTI、他の名称が使用され得る)と、スケジューリング情報とを示す構成パラメータを提供することができる。構成パラメータは、間欠受信(DRX)のための1又は複数のタイマー値(例えば、非アクティビティタイマー又はオン持続時間タイマー)、マルチキャスト/ブロードキャストトラフィックチャネル(例えば、MTCH、他の名称が使用され得る)のスケジューリング及び伝送をスクランブルするためのRNTI、進行中のMBSセッション、1又は複数の電力制御パラメータ、1又は複数のMBSトラフィックチャネルのための1又は複数のスケジューリング周期性及び/又はオフセット値、ネイバーセルのリストについての情報などのうちの少なくとも1つを含
み得る。
【0109】
一部の例では、gNB又はng-eNBは、ユーザプレーン機能及び/又は制御プレーン機能の一部、全部、又は部分をホストする論理ノードを含み得る。例えば、gNB中央ユニット(gNB-CU)は、gNBのRRC、SDAP、及びPDCPプロトコル、又は1又は複数のgNB-DUの動作を制御するen-gNBのRRC及びPDCPプロトコルをホストする論理ノードとしてもよい。gNB-CUは、gNB-DUと接続されたF1インターフェースを終端させることができる。gNB分散ユニット(gNB-DU)は、gNB又はen-gNBのRLC、MAC、及びPHY層をホストする論理ノードとすることができ、その動作は、gNB-CUによって部分的に制御され得る。1つのgNB-DUは、1つ又は複数のセルをサポートすることができる。1つのセルは、1つのgNB-DUのみによってサポートされ得る。gNB-DUは、gNB-CUと接続されたF1インターフェースを終端させることができる。gNB-CU-制御プレーン(gNB-CU-CP)は、en-gNB又はgNBのためのgNB-CUのPDCPプロトコルのRRC及び制御プレーン部分をホストする論理ノードであり得る。gNB-CU-CPは、gNB-CU-UPと接続されたE1インターフェース及びgNB-DUと接続されたF1-Cインターフェースを終端させることができる。gNB-CU-ユーザプレーン(gNB-CU-UP)は、en-gNBのためのgNB-CUのPDCPプロトコルのユーザプレーン部分と、gNBのためのgNB-CUのPDCPプロトコル及びSDAPプロトコルのユーザプレーン部分とをホストする論理ノードであり得る。gNB-CU-UPは、gNB-CU-CPと接続されたE1インターフェース、及びgNB-DUと接続されたF1-Uインターフェースを終端させることができる。
【0110】
一部の例では、非周期的トリガ状態のリストを用いてUEを構成するために、CSI-AperiodicTriggerStateList IEが使用され得る。DCIフィールド「CSI要求」の各コードポイントは、1つのトリガ状態に関連付けられ得る。トリガ状態に関連付けられた値を受信すると、UEは、そのトリガ状態について関連付けられたReportConfigInfoList内の全てのエントリに従って、L1上でCSI-RS、CSI-IM及び/又はSSB(基準信号)の測定と非周期的報告とを実行することができる。csi-IM-ResourcesForInterferenceフィールドは、干渉測定のためのCSI-IM-ResourceSetを指示することができる。csi-SSB-ResourceSetフィールドは、チャネル測定のためのCSI-SSB-ResourceSetを示すことができる。nzp-CSI-RS-ResourcesForInterferenceフィールドは、干渉測定のためのNZP-CSI-RS-ResourceSetを指示することができる。qcl-infoフィールドは、nzp-CSI-RS-ResourcesforChannelによって指示されるNZP-CSI-RS-ResourceSetのnzp-CSI-RS-Resourcesに記載された各NZP-CSI-RS-Resourceに対してQCLソース及びQCLタイプを提供するためのTCI-Statesへの参照のリストを指示することができる。各TCI-StateIdは、tci-StateIdについてのこの値を有し得るTCI-Stateを指し、サービングセルと、(上記のreportConfigIdによって示されるCSI-ReportConfig中の)resourcesForChannelMeasurementが属するDL BWPとに対応するBWP-Downlink中に含まれるPDSCH-Config中のtci-StatesToAddModList中で定義され得る。reportConfigIdは、CSI-MeasConfigに構成されたCSI-ReportConfigToAddModのうちの1つのreportConfigIdを示し得る。resourceSetフィールドは、チャネル測定のためのNZP-CSI-RS-ResourceSetを示し得る。
【0111】
一部の例では、CSI-FrequencyOccupation IEは、チャネル状態情報測定リソース(例えば、NZP-CSI-RS-Resource、CSI-IM-Resource)の周波数領域占有を構成するために使用され得る。nrofRBsフィールドは、このCSIリソースがまたがるPRBの数を示し得る。startingRBフィールドは、共通リソースブロックグリッド上で共通リソースブロック#0(CRB#0)と関連してこのCSIリソースが始まるPRBを指示することができる。
【0112】
一部の例では、CSI-IM-Resource IEは、1つのCSI干渉管理(IM)リソースを構成するために使用され得る。
【0113】
一部の例では、IE CSI-IM-ResourceIdは、1つのCSI-IM-Resourceを識別するために使用され得る。
【0114】
一部の例では、IE CSI-IM-ResourceSetは、1又は複数のCSI干渉管理(IM)リソース(それらのID)とセット固有パラメータとのセットを構成するために使用され得る。
【0115】
一部の例では、IE CSI-IM-ResourceSetIdは、CSI-IM-ResourceSetsを識別するために使用され得る。
【0116】
一部の例では、IE CSI-MeasConfigは、CSI-MeasConfigが含まれるサービングセルに属するCSI-RS(基準信号)と、CSI-MeasConfigが含まれるサービングセル上のPUCCH上で伝送されるべきチャネル状態情報報告と、CSI-MeasConfigが含まれるサービングセル上で受信されるDCIによってトリガされるPUSCH上のチャネル状態情報報告とを構成するために使用され得る。
【0117】
一部の例では、IE CSI-ReportConfigIdは、1つのCSI-ReportConfigを識別するために使用され得る。
【0118】
一部の例では、IE CSI-ResourceConfigは、1又は複数のNZP-CSI-RS-ResourceSet、CSI-IM-ResourceSet、及び/又はCSI-SSB-ResourceSetのグループを定義し得る。
【0119】
一部の例では、IE CSI-ResourceConfigIdは、CSI-ResourceConfigを識別するために使用され得る。
【0120】
一部の例では、IE CSI-ResourcePeriodicityAndOffsetは、周期的及び半永続的CSIリソースのための、並びにPUCCH上での周期的及び半永続的報告のための周期性及び対応するオフセットを構成するために使用され得る。周期性とオフセットの両方は、スロットの数で提供され得る。
【0121】
一部の例では、IE CSI-RS-ResourceConfigMobilityは、CSI-RSベースのRRM測定を構成するために使用され得る。
【0122】
一部の例では、IE CSI-RS-ResourceMappingは、時間領域及び周波数領域におけるCSI-RSリソースのリソース要素マッピングを構成するために使用され得る。
【0123】
一部の例では、CSI-SemiPersistentOnPUSCH-Trigge
rStateList IEは、L1上のチャネル状態情報の半永続的報告のためのトリガ状態のリストを用いてUEを構成するために使用され得る。
【0124】
一部の例では、IE CSI-SSB-ResourceSetは、ServingCellConfigCommonにおいて示されるようなSS/PBCHを指し得る、1つのSS/PBCHブロックリソースセットを構成するために使用され得る。
【0125】
一部の例では、IE CSI-SSB-ResourceSetIdは、1つのSS/PBCHブロックリソースセットを識別するために使用され得る。
【0126】
一部の例では、RRCReleaseメッセージは、RRC接続の解放又はRRC接続の中断を指令するために使用され得る。cnTypeフィールドは、UEがEPC又は5GCにリダイレクトされることを示し得る。deprioritisationReqフィールドは、現在の周波数又はRATが優先順位を下げられるかどうかを示すことができる。deprioritisationTimerフィールドは、現在のキャリア周波数又はNRのいずれかが優先順位を下げられる期間を示すことができる。suspendConfigフィールドは、RRC_INACTIVE状態のための構成を示し得る。ネットワークは、ネットワークがUEをRAT間キャリア周波数にリダイレクトするとき、又はUEがDAPSベアラで構成されている場合、suspendConfigを構成しなくてもよい。redirectedCarrierInfoフィールドは、キャリア周波数(FDDのためのダウンリンク)を示してもよく、RRC_IDLE又はRRC_INACTIVEへの遷移時のセル選択によって、UEをNR又はRAT間キャリア周波数にリダイレクトするために使用されてもよい。carrierFreqフィールドは、リダイレクトされたNR周波数を示し得る。ssbSubcarrierSpacingフィールドは、リダイレクトされたSSBにおけるSSB周波数のサブキャリア間隔を示すことができる。smtcフィールドは、リダイレクトされたSSB周波数に対するSSB周期性/オフセット/持続時間構成を示すことができる。これは、PCellのタイミング基準に基づく。このフィールドがない場合、UEは、同じSSB周波数及び副搬送波間隔を有するmeasObjectNRに構成されたSMTCを使用することができる。cellListは、RAN領域として構成されたセルのリストを示すことができる。ran-AreaConfigListフィールドは、RANエリアコード又はRAコード(複数可)のリストをRANエリアとして示し得る。plmn-Identityフィールドは、ran-Area内のセルが属するPLMN Identityを示すことができる。フィールドが存在しない場合、UEは、登録されたPLMNのIDを使用し得る。ran-AreaCellsフィールドは、全てのPLMNのセルの総数を示すことができる。
【0127】
一部の例では、DCIフォーマット1_1は、1つのセル中のPDSCHのスケジューリングのために使用され得る。C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット1_1は、上位層パラメータtci-PresentInDCIが有効化されていない場合、0ビットのビット幅を有し得る伝送構成指示フィールドを含んでもよく、そうでない場合、本フィールドのビット幅は、3ビットであってもよい。帯域幅部分インジケータフィールドが、アクティブ帯域幅部分以外の帯域幅部分を示す場合、上位層パラメータtci-PresentInDCIが、DCIフォーマット1_1を搬送するPDCCHのために使用されるCORESETに対して有効にされない場合、UEは、tci-PresentInDCIが、示された帯域幅部分内の全てのCORESETに対して有効にされないと仮定することができ、そうでない場合、UEは、tci-PresentInDCIが、示された帯域幅部分内の全てのCORESETに対して有効にされると仮定することができる。
【0128】
一部の例では、DCIフォーマット1_2は、1つのセル中のPDSCHのスケジューリングのために使用され得る。C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット1_2は、上位層パラメータtci-PresentForDCI-Format1_2が有効にされない場合、0ビットのビット幅を有し得る伝送構成指示フィールドを含んでもよく、そうでない場合、ビット幅は、上位層パラメータtci-PresentForDCI-Format1_2によって決定された1ビット又は2ビット又は3ビットであってもよい。帯域幅部分インジケータフィールドが、アクティブ帯域幅部分以外の帯域幅部分を示す場合、上位層パラメータtci-PresentForDCI-Format1-2が、DCIフォーマット1_2を搬送するPDCCHのために使用されるCORESETに対して有効にされない場合、UEは、tci-PresentForDCI-Format1-2が、示された帯域幅部分内の全てのCORESETに対して有効にされないと仮定することができ、そうでない場合、UEは、tci-PresentForDCI-Format1-2が、示された帯域幅部分内の全てのCORESETに対して有効にされると仮定することができる。
【0129】
一部の例では、UEのグループへのMBSデータのポイントツーマルチポイント(PTM)配信の場合、PTM伝送のための必要なリンク適応をgNBが実行するために、(例えば、PTMのための空間多重化がシステムによってサポートされる場合)ランクインジケータ(RI)とともに(例えば、PTMサービスが配信される帯域幅部分(BWP)に限定された)広帯域チャネル品質インジケータ(WB-CQI)をUEが報告すれば十分であり得る。
【0130】
一部の例では、CQI測定値は、瞬時CSI-RS測定値に基づかなくてもよく、UEにおける実際の(例えば、時間平均された)BLER測定値に基づいてもよい。例えば、CSI-RS測定は、瞬間的な干渉変動の影響を受ける可能性があり、それに基づいて、gNBは、そのマルチキャスト伝送を適応させない可能性がある(例えば、MBSサービスの場合)。一部の例では、CSI報告のCSI-RSリソースインジケータ(CRI)フィールドが、PTMのためのCSI報告中に保存され得る。
【0131】
一部の例では、UEは、gNBがPTM伝送のために必要なリンク適応を実行するために、(例えば、PTMのための空間多重化がシステムによってサポートされる場合)ランクインジケータ(RI)とともに広帯域チャネル品質インジケータを報告することができる。一部の例では、CSI報告とともにNACKのみに基づくHARQフィードバックを使用するとき、CQI測定は、(瞬間的な)CSI-RS測定ではなく、UEにおける実際の(例えば、時間平均された)ブロック誤りレート(BLER)測定に基づいて行われ得る。一部の例では、コンパクトCSI報告フォーマットがマルチキャスト伝送のために定義され得る。例えば、CQIのみ、又はRIとともにCQIが報告されてもよい。
【0132】
一部の例では、CSI-RSは、アクティブBWP中で伝送され得る。マルチキャスト伝送のためのCSI-RSは、マルチキャスト(MC)BWP内に限定されてもよく、MC BWPは、UEのアクティブBWPのサブバンドのみであってもよい。
【0133】
一部の例では、CSI-RS伝送及びCSI報告は、マルチキャストUEのグループのためにトリガされ得る。一部の例では、グループ共通DL許可(GC-PDSCHをスケジュールするためのGC-PDCCH)が、A-CSI-RS伝送をトリガするために使用され得る。gNBによって伝送されるA-CSI-RSは、マルチキャストUEのグループのために使用され得る。一部の例では、共通A-CSI-RSに基づいて、各UEは、gNBによって別々にスケジュールされたUEごとのPUSCH上でCSI測定結果を報告することができる。GC-PDCCHは、マルチキャストBWPでA-CSI-RS
伝送をトリガすることができる。
【0134】
一部の例では、マルチキャスト通信の場合、マルチキャスト伝送のためのビームは、特定のUEへのユニキャスト通信のビームとは異なり得る。マルチキャストビームは、SFNエリア内の複数のセルから伝送され得る。GC-PDCCH/PDSCHのためのTCI状態のためのDL TRS/CSI-RSの構成は、ユニキャストのものとは別個であり得る。
【0135】
一部の例では、マルチキャストのためのビーム失敗検出は、マルチキャストBWP中のGC-PDCCH/GC-PDSCHに関連付けられ得る。UEがユニキャストPDCCHを受信することに失敗したとき、UEは、PRACH又はPUCCH上でビーム失敗及び回復をトリガし得る。UEがマルチキャストビーム失敗を検出したとき、マルチキャスト伝送のためのビーム回復は、マルチキャストRRC_CONNECTED UEのためのユニキャスト接続を使用することによって支援され得、すなわち、リンク無線回復(LRR)及びLRR応答は、サービングセルによるユニキャストリンクを介してもよい。
【0136】
一部の例では、単一のUEからのフィードバックを伴うPTPの場合とは対照的に、gNBは、ビームフォーミング又はプリコーディングベクトルとMCSインデックスとを選択しながら、PTM伝送に関与する複数のUEからのフィードバックを考慮することができる。
【0137】
一部の例では、最悪の場合のUEに対応するCQI(例えば、全てのUEの所望のスペクトル効率の最小値に対応するスペクトル効率)に基づいてMCSを選択することによって、gNBは、最悪の場合のチャネル品質を経験するUEの場合でも信頼性を保証することができる。
【0138】
一部の例では、MBS設計は、単一周波数ネットワーク(SFN)フレームワークを使用しないシングルセルポイントツーマルチポイント(PTM)アーキテクチャに基づき得る。特に周波数範囲2(FR2)における、マルチキャストグループ内のユーザへのMBSデータの確実かつ効率的な配信は、複数のノード、TRP、及び/又はビームにわたる伝送を必要とし得る。一部の例では、サービス継続性及びモビリティを有するMBSデータの信頼できる配信は、複数の伝送受信ポイント(TRP)及び/又はビームからのデータの伝送を必要とし得る。
【0139】
例示的な実施形態は、複数のgNB又は中央ユニット(CU)を含むマルチ接続性、単一のCU、例えば、異なるMAC層を有するDUにわたる複数のTRP、同じMAC層によって管理されるDU内の複数の無線ユニット(RU)にわたる複数のTRP、同じDU/RU内の複数のビームの使用など、種々のマルチポイント伝送シナリオを採用し得る。シナリオの例を
図17に示している。FR1及び/又はFR2におけるMBS伝送の効率的で信頼できる配信は、MBS配信のカバレッジ及び信頼性を保証するために、複数のTRP及びビームフォーミングの使用を可能にし得る。
【0140】
一部の例では、マルチキャストグループの一部又は全てのメンバーが、例えばV2Xアプリケーションにおいて移動している場合がある。物理層及び無線伝送構成、例えば、関与するTRP(複数可)及び/又はDU(複数可)及び/又はビーム(複数可)の選択が更新され得る。一部の例では、TRP(複数可)/DU(複数可)/ビーム(複数可)及び適切な構成MBS PHYパラメータの選択は、UEからの何らかのフィードバックを必要とする閉ループであり得る。UEフィードバック/測定情報に基づいて、gNBは、MBS伝送パラメータを効率的に構成し、かつ/又は信頼できる効率的なMBSデータのためにTRP(複数可)/DU(複数可)/ビーム(複数可)を選択することができ、全
体的なスペクトル効率に影響を及ぼすことができる。1つ又は複数のTRP及び/又はビーム上での効率的なMBS配信を維持することは、MBSグループ内のUEからの何らかのフィードバックを必要とし得る。
【0141】
一部の例では、MBSのためのCSIフィードバック及びQCL構成は、マルチTRP伝送をサポートするMBS構成に含まれ得る。フレームワークは、MBSグループ中のUEからのCSIフィードバックのアグリゲートに基づく共同又は選択的協調伝送決定を用いた複数のTRP動作に基づき得る。
【0142】
一部の例では、RRCアイドル/非アクティブ状態にあるUEのための、及び概して全てのUEにブロードキャストするためのマルチキャストサービスの信頼性とQoSサポートとを向上させるために、RRC接続状態に加えてRRCアイドル/非アクティブ状態にあるUEフィードバックが有益であり得る。1つ又は複数のTRP及びビーム上での効率的なMBS配信を維持することは、MBSグループ内のUEからの何らかのフィードバックに基づき得る。
【0143】
一部の例では、MBSのための個々のUEからのCSIフィードバック伝送は、CSIフィードバックがMCS又はMIMO/TRP/ビーム構成の任意の変更のためにgNBによって集合的に考慮され得るので、タイムクリティカルでない場合がある。一部の例では、リソースは、かかるCSIフィードバックのために構成され得るが、個々のUEによるCSIフィードバックは、散発的、ランダム、及び低周波数であり得る。一部の例では、MBSサービスを受信する全てのUEが一度にCSIフィードバックを送信し得るとは限らないため、かかるCSIフィードバックは、UEのランダムサブセットからトリガされ得る。一部の例では、MBSのためのCSIフィードバックは、UEからの周期的CSIフィードバックを必要としないことがあり、非周期的又は半永続的CSI伝送として構成され得る。一部の例では、共通セットリソースは、そのMBSバンドルのためのCSIフィードバックを送信するために、MBSグループ内のUEによって共有され、ランダムに使用されるように構成され得る。
【0144】
一部の例では、所与のサービスバンドルのためのMBS RAN構成は、関連するマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)の伝送のために使用されるTRPのセットを含み得、CSI-RS又はSSB基準信号のsセットとともに準コロケーション(QCL)を使用することができる。RANにおけるMBS構成の一部としての例示的なCSI及びQCL構成が
図18に示される。MBSに必要なCSIフィードバック情報は、主にCQIフィードバックであってもよく、最良のアンテナポート、例えばCRI、SSB-RIのセットの選択に使用されてもよい。かかるフィードバックは、gNBが、メンバーUEのリアルタイムに近い分布に基づいてMBSデータを配信するためのTRP/ビームの最良のセットを識別することを可能にし得る。一部の例では、MBSのためのCSIフィードバックは、MBSパラメータを調整するためにRANによって必要とされる情報を制限するように最適化され得る。例えば、広帯域又はサブバンドCQIフィードバックと、MBSを用いて最も強い選択されたRSのQCLを示すビットマップとが含まれ得る。一部の例では、別個のPRACHリソースが異なるTRP/ビームに関連付けられ得、UEは、最も強く受信されたTRP/ビームに関連付けられたPRACHリソース上でCQIフィードバックをランダムに送信し得る。一部の例では、複数のCSIプロセス、例えば、非ゼロ電力及びゼロ電力CSI-RS/SSB-RSの組み合わせがRRC構成され得、UEは、最良のチャネル品質を有するCSIフィードバックCSI-RSプロセスを送信し得る。一部の例では、MBS固有のCSIフィードバック情報が、gNBによるシングルTRP MBS伝送及びマルチTRP MBS伝送の最適化のために使用され得る。
【0145】
一部の例では、所与のgNBは、複数のCSIフィードバックを受信し得、それらを経時的に使用し得、それらのうちの一部が欠落しても、そのMBS構成に大きな影響を与えない場合がある。一部の例では、かかるCSIフィードバックは、UEが他のアップリンク伝送と競合する場合、UEによってスキップされ得る。MBSのためのCSIフィードバックは、UEからの他のアップリンク伝送よりも低い優先度を有し得、他のデータ及び制御シグナリング伝送との競合を引き起こす場合、ドロップされ得る。一部の実施形態では、MBSのためのCSIフィードバックは、UEからの他のアップリンク伝送よりも高いか又はそれに等しい優先度を有し得る。これらの実施形態では、CSIフィードバック伝送と他のデータ/制御信号伝送との間に競合がある場合でも、CSIフィードバックが伝送され得る。一部の実施形態では、前述のように、CSIフィードバックは、任意の他のタイプのUEフィードバック(例えば、HARQフィードバック)であり得る。
【0146】
一部の例では、一部は周期的なトラフィックパターンを有する、長いセッション持続時間を有するマルチキャストサービスの場合、多くのUEが、ほとんどアイドル/非アクティブ状態でMBSデータを受信していることがある。かかる場合、MBSを配信するための無線及びアンテナリソースの適切な使用をRANが保証するためには、非アクティブ/アイドル状態にあるUEからの何らかの形態のCSIフィードバックが必要とされる。PUCCH及び/又はPRACHリソースを使用する、接続、非アクティブ、及びアイドルUEのランダムサブセットからの例示的なMBS CSIフィードバックが、
図19に示される。一部の例では、一部のMBSサービスのために、アイドル状態及び非アクティブ状態にあるUEも構成され、CSIフィードバックを送信することを可能にされ得る。
【0147】
一部の例では、UEは、MBSのためのCSIフィードバックを送信するためのシードとして、UE ID又は他の識別子に基づいてグループ中のUEにおいてランダムに使用されるべきアイドル/非アクティブ状態UEのための一部の共通PUCCHリソースで構成され得る。一部の例では、CSIフィードバックのためのPUCCHは、アップリンク同期を維持している非アクティブ/アイドル状態UE、例えば、RRC接続状態にあるか又は最近中断されたスモールセル中のUEが非アクティブ/アイドルになることについて考慮され得る。
【0148】
一部の例では、アイドル/非アクティブ状態UEのための一部の共通PRACHリソースは、CSIフィードバック/報告として送信される同じMBSを使用して構成され得る。伝送のタイミングは、MBSのためのCSIフィードバックを送信するためのシードとして、UE ID又は他の識別子に基づいて、グループ中のUEによってランダムに選択され得る。UE識別子は、タイミング情報の決定において利用される確率値を決定するためのシード値として利用され得る。
【0149】
一部の例では、RRC非アクティブ及びアイドル状態など、特定のRRC状態にあるUEは、短縮されたRACHプロシージャを使用してそれらのCSIフィードバックを送信し得る。短縮されたRACHプロシージャは、メッセージBなしに2ステップRACH中のメッセージAのPUSCH部分中でCSIフィードバックを送信することを含み得る。短縮されたRACHは、代替的に、メッセージ4なしに4ステップRACHのメッセージ3のPUSCH部分中でCSIフィードバックを送信することを含み得る。短縮されたRACHは、例示的に、上記の例に示されたように、CSIフィードバックの伝送のために指定されたメッセージを利用し得る。
【0150】
一部の例では、MBSデータは、RRC接続状態とRRCアイドル又はRRC非アクティブ状態の両方でUEに配信され得る。既存のCSIフィードバック機構は、RRCアイドル又はRRC非アクティブ状態にあるUEへのMBSデータの適切なリンク適応又はマルチTRP伝送を可能にするのに十分ではない場合がある。例示的な実施形態は、RRC
接続状態又はRRCアイドル/非アクティブ状態の両方におけるUEのためのリンク適応及び/又はマルチTRP動作のために使用されるべきCSIフィードバックを拡張する。
【0151】
図20に示すような例示的な実施形態では、UEは、1又は複数のメッセージ(例えば、1又は複数のRRCメッセージ)を受信することができる。1又は複数のメッセージは、第1の構成パラメータと第2の構成パラメータとを含み得る。第1の構成パラメータ及び第2の構成パラメータは、CSI-RS構成、CSI-RS測定、及びCSI-RS報告のためのものであり得る。第1の構成パラメータは、UEが第1のRRC状態にある間のCSI-RS構成、CSI-RS測定、及びCSI-RS報告のためのものであり得る。第2の構成パラメータは、UEが第2のRRC状態にある間のCSI-RS構成、CSI-RS測定、及びCSI-RS報告のためのものであり得る。第1のRRC状態は、例示的に、RRC接続状態を含み得る。第2のRRCは、例示的に、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態を含み得る。
【0152】
第1の構成パラメータは、複数のパラメータ又は情報を示し得る。第1の構成パラメータは、第1のCSI-RS基準信号のための第1の無線リソースを示し得る。第1の構成パラメータは、第1のトリガ状態リストを示し得る。第1の構成パラメータは、チャネル状態測定の第1の周波数領域占有を示し得る。第1の構成パラメータは、第1の測定構成を示し得る。また更に、第1の構成パラメータは、第1の報告構成を示し得る。第1の構成パラメータは、(例えば、周期的及び半永続的報告のための)第1の周期性及びオフセットを示し得る。第1の構成パラメータは、UEがRRC接続状態にある間にUEによって使用されるべき第1のCSI-RSベースのRRM測定パラメータを示し得る。
【0153】
第2の構成パラメータは、複数のパラメータ又は情報を示し得る。第2の構成パラメータは、第2のCSI-RS基準信号のための第2の無線リソースを示し得る。第2の構成パラメータは、第2のトリガ状態リストを示し得る。第2の構成パラメータは、チャネル状態測定の第2の周波数領域占有を示し得る。第2の構成パラメータは、第2の測定構成を示し得る。第2の構成パラメータは、第2の報告構成を示し得る。第2の構成パラメータは、(例えば、周期的及び半永続的報告のための)第2の周期性及びオフセットを示し得る。第2の構成パラメータは、UEがRRC接続状態にある間にUEによって使用されるべき第2のCSI-RSベースのRRM測定パラメータを示し得る。
【0154】
UEは、UEがRRC接続状態にある間に、第1の構成パラメータ及び第2の構成パラメータを受信し得る。一部の例では、第1の構成パラメータは、MBSサービスに関連付けられたデータを配信するために構成され得る。一部の例では、第2の構成パラメータは、MBSサービスに関連付けられたデータを配信するために構成され得る。一部の例では、UEは、MBS及びユニキャストサービスのための異なるCSI-RS関係パラメータ(例えば、CSI-RS測定及び報告)(例えば、UEがRRC接続状態にあるときのMBS及びユニキャストサービスのための異なるCSI-RS関係パラメータ)で構成され得る。一部の例では、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にあるUEのための第2の構成パラメータは、MBSサービスのためにのみUEによって使用され得る。一部の例では、UEは、(例えば、論理マルチキャスト制御チャネルを介して受信されたメッセージ中に含まれる)MBS構成の一部として、第1の構成パラメータ、第2の構成パラメータ、又は組み合わせを受信し得る。一部の例では、論理マルチキャスト制御チャネルは、第2の構成パラメータを含み得、MBSデータを受信するためのスケジューリング情報を更に含み得る。一部の例では、UEは、MBS構成要求及び/又はMBS関心指示メッセージを伝送し得、RRCアイドル又はRRC非アクティブ状態の間にCSI測定及び報告のための第2の構成パラメータを含む第1のメッセージを受信し得る。一部の例では、UEは、RRC接続状態からRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態に(例えば、第1のRRC状態から第2のRRC状態に)遷移するためのコマンドを示すRRC
解放メッセージ中で第2の構成パラメータを受信し得る。一部の例では、UEは、UEをRRC非アクティブ状態に遷移させるためのコマンドを示すRRC解放メッセージの情報要素(例えば、suspendconfig IE)中で第2の構成パラメータを受信し得る。
【0155】
RRC接続状態にある間、UEは、第1の構成パラメータを使用し得、第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を伝送し得る。RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にある間、UEは、第2の構成パラメータを使用し得、第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を伝送し得る。
【0156】
一部の例では、UEは、ランダムトリガに基づいて、又は場合によっては確率値を処理して、第1のCSI報告、又は第2のCSI報告の両方を伝送し得る。UEは、UEの識別子(例えば、C-RNTI又は他のUE ID)に基づいて確率値を決定し得る。UEは、確率値を計算するためのシードを決定するために、UEの識別子を使用し得る。一部の例では、UEは、基地局からの要求/コマンドに基づいて(例えば、DCIのCSI要求フィールドに基づいて)第1のCSI報告、又は第2のCSI報告の両方を伝送し得る。一部の例では、UEは、周期的に又は半永続的に、第1のCSI報告、第2のCSI報告、又はその両方を伝送し得る。一部の例では、UEは、アップリンク制御チャネル(例えば、PUCCH)を使用して第1のCSI報告を伝送し得る。
【0157】
一部の例では、UEは、例えば、(例えば、UEがアップリンク同期されているという決定に基づいて、例えば、UEが有効なタイミングアドバンスを有する場合、かつ/又はスモールセル中で動作しているとき)UEがアップリンク同期されているとき、アップリンク制御チャネル(例えば、PUCCH)を使用して(RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にある間に)第2のCSI報告を伝送し得る。一部の例では、UEは、ランダムアクセスプロセスに基づいて第2のCSI報告を伝送し得る。例えば、UEは、ランダムアクセスプロセス中に伝送されたアップリンク共有チャネル(例えば、PUSCH)(例えば、Msg A又はMsg 3のPUSCH部分)に基づいて第2のCSI報告を伝送し得る。ランダムアクセスプロセスは、短縮ランダムアクセスプロセス(例えば、Msg Bなしの短縮2ステップのランダムアクセスプロセス、又はMsg 4なしの短縮4ステップのランダムアクセスプロセス)であり得る。これらの例では、CSI報告は指定されたメッセージに関連付けられる。
【0158】
一部の例では、第1のCSI報告を伝送したことに応答して、RRC接続状態において、UEは第1のスケジューリング情報を受信し得る。基地局は、UEからの第1のCSI報告を含む、1又は複数のUEからの1又は複数のCSI報告に基づいて、第1のスケジューリング情報をUEに伝送し得る。UEは、1又は複数の第1のスケジューリングDCIに基づいて第1のスケジューリング情報を受信し得る。(例えば、1又は複数の第1のDCIを介して受信された)第1のスケジューリング情報は、第1のTCI状態を示す1又は複数のフィールドを含み得る。一部の例では、第1の構成パラメータは、第1のTCI状態を含む第1の複数のTCI状態を示す第1の準コロケーション構成パラメータを含み得る。第1のTCI状態は、1又は複数の第1のTRPを示し得る。一部の例では、1又は複数の第1のTRPは、基地局の1又は複数の第1のDUに関連付けられ得る。UEは、1又は複数の第1のTRPに基づいて第1のデータ(例えば、MBSデータ)を受信し得る。一部の例では、第2のCSI報告を伝送したことに応答して、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態において、UEは第2のスケジューリング情報を受信し得る。UEは、1又は複数の第2のスケジューリングDCIに基づいて第2のスケジューリング情報を受信し得る。基地局は、UEからの第2のCSI報告を含む、1又は複数のUEからの1又は複数のCSI報告に基づいて、第2のスケジューリング情報をUEに伝送し得る。(例えば、1又は複数の第2のDCIを介して受信された)第2のスケジューリ
ング情報は、第2のTCI状態を示す1又は複数のフィールドを含み得る。一部の例では、第2の構成パラメータは、第2のTCI状態を含む第2の複数のTCI状態を示す第2の準コロケーション構成パラメータを含み得る。第2のTCI状態は、1又は複数の第2のTRPを示し得る。一部の例では、1又は複数の第2のTRPは、基地局の1又は複数の第2のDUに関連付けられ得る。UEは、1又は複数の第2のTRPに基づいて第2のデータ(例えば、MBSデータ)を受信し得る。
【0159】
図21に示すような例示的な実施形態では、UEは、構成パラメータを含む、1又は複数のメッセージを受信することができる。一例では、1又は複数のメッセージは1又は複数のRRCメッセージを含み得る。1又は複数のメッセージは、CSI-RS測定及び報告パラメータを含み得る。1又は複数のメッセージは、種々のタイプの情報を含み得る。1又は複数のメッセージは、CSI-RS基準信号のための無線リソースを含み得る。1又は複数のメッセージは、トリガ状態リストを含み得る。1又は複数のメッセージは、チャネル状態測定の周波数領域占有を含み得る。1又は複数のメッセージは、測定構成を含み得る。1又は複数のメッセージは、報告構成を含み得る。1又は複数のメッセージは、(例えば、周期的及び半永続的報告のための)周期性及びオフセットを含み得る。1又は複数のメッセージは、CSI-RSベースのRRM測定パラメータを含み得る。
【0160】
構成パラメータは、MBSサービスに関連付けられたCSI-RS測定及びCSI報告のためのものであり得る。UEは、構成パラメータに基づいて、MBSサービスに関連付けられたCSI報告を生成し、かつ/又は生成することを決定し得、CSI報告のスケジュールされた伝送が第1のタイミングにあると判定することができる。UEは、アップリンクチャネル(例えば、PUSCH、PUCCH、PRACH)又はアップリンク信号(例えば、SRS)の第2のタイミングと衝突するように、スケジュールされたCSI報告の第1のタイミングに基づいてCSI報告をドロップし得る。CSI報告の伝送のために使用される第1のアップリンクチャネルの伝送のために使用される1又は複数の第1のシンボルが、アップリンクチャネル又はアップリンク信号の1又は複数の第2のシンボルと衝突するとき、CSI報告の第1のタイミングはアップリンクチャネルの第2のタイミングと衝突し得る。一部の例では、UEは、CSI報告がMBSサービスに関連付けられていることに基づいて、CSI報告をドロップし得る。一部の例では、アップリンクチャネル又はアップリンク信号は、優先度に関連付けられ得、CSI報告をドロップすることは、アップリンクチャネル又はアップリンク信号の優先度に基づき得る。アップリンク信号に関連付けられた優先度は、CSI報告の優先度よりも低いか、それよりも高いか、又はそれに等しくなり得る。一部の実施形態では、上述したように、CSI報告は、UEのフィードバック(例えば、HARQフィードバック)を含み得るか、又はUEのフィードバックによって置き換えられ得る。
【0161】
一実施形態では、ユーザ端末(UE)は、無線リソース制御(RRC)接続状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態におけるCSI-RS測定及びCSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む1又は複数のメッセージを受信し得る。UEは、UEがRRC接続状態にあるとき、第1の構成パラメータに基づいて、第1のCSI報告を伝送し得る。UEは、UEがRRCアイドル状態にあるとき、又はUEがRRC非アクティブ状態にあるとき、第2の構成パラメータに基づいて、第2のCSI報告を伝送し得る。
【0162】
一部の実施形態では、第1のチャネル状態情報(CSI)報告を伝送することは、アップリンク制御チャネルを介してもよい。
【0163】
一部の実施形態では、第2のチャネル状態情報(CSI)報告を伝送することは、アッ
プリンク制御チャネルを介する。一部の実施形態では、UEは、UEが無線リソース制御(RRC)アイドル状態又はRRC非アクティブ状態にあるとき、ユーザ端末(UE)のアップリンクが時間同期されていると判定することができる。
【0164】
一部の実施形態では、第2のチャネル状態情報(CSI)報告を伝送することは、ランダムアクセスプロセスに基づき得る。一部の実施形態では、ランダムアクセスプロセスは、Msg 4を伴わない短縮された4ステップのランダムアクセスプロセス、及びMsg
Bを伴わない短縮された2ステップのランダムアクセスプロセスのうちの1つである。一部の実施形態では、第2のチャネル状態情報(CSI)報告を伝送することは、4ステップのランダムアクセスプロセスのMsg 3を介してもよい。一部の実施形態では、第2のチャネル状態情報(CSI)報告を伝送することは、2ステップのランダムアクセスプロセスのMsg Aを介してもよい。
【0165】
一部の実施形態では、第2の構成パラメータは、無線リソース制御(RRC)アイドル状態又はRRC非アクティブ状態中のマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)データの配信に関連付けられ得る。
【0166】
一部の実施形態では、1又は複数のメッセージは、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)構成要求に応答して受信された第1のメッセージを含み得、第1のメッセージは、第2の構成パラメータを含み得る。
【0167】
一部の実施形態では、ユーザ端末(UE)は、第2の構成パラメータを含む構成メッセージを搬送する論理マルチキャスト制御チャネルを受信し得る。一部の実施形態では、論理マルチキャスト制御チャネルは、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)データを受信するためのスケジューリング情報を更に搬送し得る。
【0168】
一部の実施形態では、1又は複数のメッセージは、無線リソース制御(RRC)接続を解放するためのコマンドを示すRRC解放メッセージを含み得、RRC解放メッセージは、第2の構成パラメータを含み得る。一部の実施形態では、RRC解放メッセージは、第2の構成パラメータを示すsuspendconfig情報要素(IE)を含んでもよい。
【0169】
一部の実施形態では、第2のチャネル状態情報(CSI)報告を伝送することは、ランダムトリガに基づき得る。一部の実施形態では、ランダムトリガは、ユーザ端末(UE)の識別子に基づき得る。一部の実施形態では、ユーザ端末(UE)の識別子は、セルランダムネットワーク一時識別子(C-RNTI)であり得る。一部の実施形態では、ユーザ端末(UE)の識別子は、ランダムトリガを示す確率値を決定するためのシードとして使用され得る。
【0170】
一部の実施形態では、第2のチャネル状態情報(CSI)報告は、基地局(BS)からの要求に基づいて伝送され得る。
【0171】
一部の実施形態では、第2のチャネル状態情報(CSI)報告は、半永続的に伝送され得る。
【0172】
一部の実施形態では、UEは、第1のチャネル状態情報(CSI)報告を伝送したことに応答して、1又は複数の第1の伝送受信ポイント(TRP)に関連付けられた第1の伝送構成指示(TCI)状態を示す第1のスケジューリング情報を受信し得る。UEはまた、第2のチャネル状態情報(CSI)報告を伝送したことに応答して、1又は複数の第2の伝送受信ポイント(TRP)に関連付けられた第2の伝送構成指示(TCI)状態を示
す第2のスケジューリング情報を受信し得る。
【0173】
一部の実施形態では、UEは、無線リソース制御(RRC)接続状態にあるとき、1又は複数の第1の伝送受信ポイント(TRP)を介して、第1のデータを受信することができる。UEは、RRCアイドル状態にあるとき、又はRRC非アクティブ状態にあるとき、1又は複数の第2の伝送受信ポイント(TRP)を介して第2のデータを受信することができる。
【0174】
一部の実施形態では、1又は複数の第1の伝送受信ポイント(TRP)は、基地局の1又は複数の第1の分散ユニット(DU)に関連付けられ得、1又は複数の第2のTRPは、基地局の1又は複数の第2のDUに関連付けられ得る。一部の実施形態では、第1のスケジューリング情報は、第1の伝送構成指示(TCI)状態を示す第1のフィールドを含む少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)を介して受信され得る。更に、第2のスケジューリング情報は、第2のTCI状態を示す第2のフィールドを含む少なくとも1つの第2のDCIを介して受信され得る。一部の実施形態では、第1のスケジューリング情報を受信することは、UEによる第1のCSI報告を含む、第1の複数のユーザ端末(UE)からの第1の複数のチャネル状態情報(CSI)報告に基づき得る。加えて、第2のスケジューリング情報を受信することは、UEによる第2のCSI報告を含む、第2の複数のUEからの第2の複数のCSI報告に基づき得る。
【0175】
一部の実施形態では、第1の構成パラメータは、第1の準コロケーション構成パラメータを含み得、第2の構成パラメータは、第2の準コロケーション構成パラメータを含み得る。一部の実施形態では、第1の準コロケーション構成パラメータは、第1の複数の伝送構成指示(TCI)状態を示し得、第2の準コロケーション構成パラメータは、第2の複数のTCI状態を示し得る。
【0176】
一部の実施形態では、1又は複数のメッセージを受信することは、ユーザ端末(UE)が無線リソース制御(RRC)接続状態にある間であり得る。
【0177】
一実施形態では、ユーザ端末(UE)は、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)に関連付けられたチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための構成パラメータを受信し得る。UEは、構成パラメータに基づいて、第1のタイミングにおける伝送のためのMBSサービスに関連付けられたCSI報告を決定し得る。UEは、アップリンクチャネル又はアップリンク信号のうちの少なくとも1つに関連付けられた第2のタイミングと衝突するCSI報告の第1のタイミングに基づいて、CSI報告をドロップし得る。
【0178】
一部の実施形態では、チャネル状態情報(CSI)報告をドロップすることは、CSI報告がマルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)サービスに関連付けられていることに更に基づき得る。
【0179】
一部の実施形態では、チャネル状態情報(CSI)報告をドロップすることは、アップリンクチャネル又はアップリンク信号に関連付けられた優先度に基づき得る。
【0180】
一部の実施形態では、チャネル状態情報(CSI)報告の第1のタイミングは、CSI報告の伝送のために使用される第1のアップリンクチャネルの1又は複数の第1のシンボルがアップリンクチャネルの1又は複数の第2のシンボルと衝突するとき、アップリンクチャネルの第2のタイミングと衝突し得る。CSI報告の伝送のために使用される第1のアップリンクチャネルの1又は複数の第1のシンボルがアップリンク信号の1又は複数の第2のシンボルと衝突するとき、CSI報告の第1のタイミングはアップリンク信号の第
2のタイミングと衝突し得る。一部の実施形態では、第1のアップリンクチャネルは、アップリンク制御チャネルであり得る。一部の実施形態では、第1のアップリンクチャネルは、アップリンク共有チャネルであり得る。
【0181】
種々の例示的な実施形態に関して本開示で説明した例示的なブロック及びモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート又はトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて実装又は実行され得る。汎用プロセッサの例は、限定はしないが、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンを含む。一部の例では、プロセッサは、デバイスの組み合わせ(例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他のかかる構成)を使用して実装され得る。
【0182】
本開示で説明した機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装され得る。命令又はコードは、機能の実装形態のためにコンピュータ可読媒体上に記憶又は伝送され得る。本明細書で開示される機能の実装形態のための他の例も、本開示の範囲内である。機能の実装形態は、機能の部分が異なる物理位置において実装されるように分散されることを含む、(例えば、種々の位置における)物理的にコロケートされた又は分散された要素を介してもよい。
【0183】
非一時的コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ記憶媒体を含むが、これに限定されない。非一時的記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータによってアクセスされ得る。非一時的記憶媒体の例は、限定はしないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROM又は他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ又は他の磁気記憶デバイスなどを含む。非一時的媒体は、所望のプログラムコード手段(例えば、命令及び/又はデータ構造)を搬送又は記憶するために使用され得、汎用若しくは専用コンピュータ、又は汎用若しくは専用プロセッサによってアクセスされ得る。一部の例では、ソフトウェア/プログラムコードは、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタルサブスクライバー回線(DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、リモートソース(例えば、ウェブサイト、サーバなど)から伝送され得る。かかる例では、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義の範囲内である。上記の例の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内である。
【0184】
本開示で使用されるように、項目のリストにおける用語「又は」の使用は、包括的なリストを示す。項目のリストは、「~のうちの少なくとも1つ」又は「~のうちの1又は複数」などの句によって前置きされ得る。例えば、A、B、又はCのうちの少なくとも1つのリストは、A又はB又はC又はAB(すなわち、A及びB)又はAC又はBC又はABC(すなわち、A及びB及びC)を含む。また、本開示で使用される場合、条件のリストの前に「基づく」という句を付けることは、条件のセット「のみに基づく」と解釈されるべきではなく、むしろ、条件のセット「に少なくとも部分的に基づく」と解釈されるべきである。例えば、「条件Aに基づく」と記載された結果は、本開示の範囲から逸脱することなく、条件A及び条件Bの両方に基づき得る。
【0185】
本明細書において、用語「含む(comprise)」、「含む(include)」又は「含有する(contain)」は、互換的に使用されてもよく、同じ意味を有し、
包括的かつオープンエンドとして解釈されるべきである。用語「含む(comprise)」、「含む(include)」又は「含有する(contain)」は、要素のリストの前に使用され得、リスト内の列挙された要素の少なくとも全てが存在するが、リスト内にない他の要素も存在し得ることを示す。例えば、AがB及びCを含む場合、{B,C}及び{B,C,D}の両方がAの範囲内である。
【0186】
本開示は、添付の図面に関連して、実装され得る全ての例又は本開示の範囲内にある全ての構成を表すとは限らない例示的な構成を説明する。「例示的」という用語は、「好ましい」又は「他の例と比較して有利である」と解釈されるべきではなく、むしろ「例示、事例、又は例」と解釈されるべきである。実施形態の説明及び図面を含む本開示を読むことによって、本明細書に開示される技術は、代替実施形態を使用して実装され得ることが、当業者によって理解されるであろう。当業者であれば、本明細書に記載される実施形態、又は実施形態の特定の特徴を組み合わせて、本開示に記載される技術を実施するための更に他の実施形態に到達し得ることを理解するであろう。したがって、本開示は、本明細書で説明した例及び設計に限定されず、本明細書で開示した原理及び新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【0187】
付記1.チャネル状態情報(CSI)フィードバックの方法であって、
ユーザ端末(UE)によって、1又は複数のメッセージを受信することであって、前記1又は複数のメッセージは、
第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、
第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、受信することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を伝送することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を伝送することと、を含む、方法。
【0188】
付記2.前記第1のCSI報告を伝送することは、アップリンク制御チャネルを介して前記第1のCSI報告を伝送することを含む、付記1に記載の方法。
【0189】
付記3.前記第2のCSI報告を伝送することは、アップリンク制御チャネルを介して前記第2のCSI報告を伝送することを含む、付記1に記載の方法。
【0190】
付記4.前記ユーザ端末(UE)が前記第2のRRC状態にあるとき、前記UEのアップリンクが時間同期されていると判定することを更に含む、付記3に記載の方法。
【0191】
付記5.前記第2のCSI報告を伝送することは、ランダムアクセスプロセスに基づいて前記第2のCSI報告を伝送することを含む、付記1に記載の方法。
【0192】
付記6.前記ランダムアクセスプロセスは、メッセージMsg 4を伴わない短縮された4ステップのランダムアクセスプロセスに対応する、付記5に記載の方法。
【0193】
付記7.前記ランダムアクセスプロセスは、メッセージMsg Bを伴わない短縮された2ステップのランダムアクセスプロセスに対応する、付記5に記載の方法。
【0194】
付記8.前記第2のCSI報告を伝送することは、4ステップのランダムアクセスプロセスの指定されたメッセージを介して前記第2のCSI報告を伝送することを含む、付記5に記載の方法。
【0195】
付記9.前記第2のCSI報告を伝送することは、2ステップのランダムアクセスプロセスの指定されたメッセージを介して前記第2のCSI報告を伝送することを含む、付記5に記載の方法。
【0196】
付記10.前記第2の構成パラメータは、前記第2のRRC状態の間のマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)データの配信に関連付けられる、付記1に記載の方法。
【0197】
付記11.前記1又は複数のメッセージを受信することは、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)構成要求に応答して前記1又は複数のメッセージを受信することを含み、前記受信された1又は複数のメッセージは、前記第2の構成パラメータを含む、付記1に記載の方法。
【0198】
付記12.前記1又は複数のメッセージを受信することは、前記第2の構成パラメータを含む構成メッセージを搬送する論理マルチキャスト制御チャネルを受信することを含む、付記1に記載の方法。
【0199】
付記13.前記論理マルチキャスト制御チャネルは、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)データを受信するためのスケジューリング情報を更に搬送する、付記12に記載の方法。
【0200】
付記14.前記1又は複数のメッセージを受信することは、RRC接続を解放するためのコマンドを含むRRC解放メッセージを受信することを含み、前記RRC解放メッセージは、前記第2の構成パラメータを含む、付記1に記載の方法。
【0201】
付記15.前記RRC解放メッセージは、前記第2の構成パラメータを含む情報要素(IE)を含む、付記14に記載の方法。
【0202】
付記16.前記第2のCSI報告を伝送することは、ランダムトリガに基づく、付記1に記載の方法。
【0203】
付記17.前記ランダムトリガは、前記UEの識別子に基づく、付記15に記載の方法。
【0204】
付記18.前記UEの前記識別子は、セルランダムネットワーク一時識別子(C-RNTI)である、付記17に記載の方法。
【0205】
付記19.シード値に基づいて、前記ランダムトリガを示す確率値を決定することを更に含み、前記シード値は、前記UEの前記識別子に対応する、付記17に記載の方法。
【0206】
付記20.前記第2のCSI報告を伝送することは、基地局(BS)からの要求に応答して前記第2のCSI報告を伝送することを含む、付記1に記載の方法。
【0207】
付記21.前記第2のCSI報告は、半永続的に伝送される、付記1に記載の方法。
【0208】
付記22.前記第1のCSI報告を伝送したことに応答して、第1のスケジューリング情報を受信することを更に含み、前記第1のスケジューリング情報は、1又は複数の第1の伝送受信ポイント(TRP)に関連付けられた第1の伝送構成指示(TCI)状態を示す、付記1に記載の方法。
【0209】
付記23.前記第1のRRC状態にあるときに、前記1又は複数のTRPを介して第1のデータを受信することを更に含む、付記22に記載の方法。
【0210】
付記24.前記1又は複数の第1のTRPは、基地局の1又は複数の第1の分散ユニット(DU)に関連付けられる、付記22に記載の方法。
【0211】
付記25.第1のスケジューリング情報を受信することは、前記第1の伝送構成指示(TCI)状態を示す第1のフィールドを含む少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)を介して第1のスケジューリング情報を受信することを含む、付記22に記載の方法。
【0212】
付記26.前記第1のスケジューリング情報を受信することは、複数のCSI報告に基づいて第1のスケジューリング情報を受信することを含む、付記22に記載の方法。
【0213】
付記27.前記第2のCSI報告を伝送したことに応答して、第2のスケジューリング情報を受信することを更に含み、前記第2のスケジューリング情報は、1又は複数の第2のTRPに関連付けられた第2のTCI状態を示す、付記1に記載の方法。
【0214】
付記28.前記RRCアイドル状態にあるとき、又は前記RRC非アクティブ状態にあるときに、前記1又は複数の第2のTRPを介して第2のデータを受信することを更に含む、付記27に記載の方法。
【0215】
付記29.前記1又は複数の第2のTRPは、前記基地局の1又は複数の第2のDUに関連付けられる、付記27に記載の方法。
【0216】
付記30.前記第2のスケジューリング情報は、前記第2のTCI状態を示す第2のフィールドを含む少なくとも1つの第2のDCIを介して受信される、付記27に記載の方法。
【0217】
付記31.前記第2のスケジューリング情報を受信することは、第2の複数のUEからの第2の複数のCSI報告に基づき、前記第2の複数のCSI報告は、前記UEによる前記第2のCSI報告を含む、付記27に記載の方法。
【0218】
付記32.前記第1の構成パラメータは、第1の準コロケーション構成パラメータを含む、付記1に記載の方法。
【0219】
付記33.前記第1の準コロケーション構成パラメータは、第1の複数のTCI状態を示す、付記32に記載の方法。
【0220】
付記34.前記第2の構成パラメータは、第2の準コロケーション構成パラメータを含む、付記1に記載の方法。
【0221】
付記35.前記第2の準コロケーション構成パラメータは、第2の複数のTCI状態を示す、付記34に記載の方法。
【0222】
付記36.前記1又は複数のメッセージを受信することは、前記UEが前記第1のRRC状態にある間に発生する、付記1に記載の方法。
【0223】
付記37.前記第1のRRC状態は、RRC接続状態に対応する、付記1に記載の方法
。
【0224】
付記38.前記第2のRRC状態は、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態のうちの少なくとも1つに対応する、付記1に記載の方法。
【0225】
付記39.マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)のためのチャネル状態情報(CSI)フィードバックの方法であって、
ユーザ端末(UE)によって、チャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定のための構成パラメータと、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)に関連付けられたCSI報告とを受信することと、
前記受信された構成パラメータに基づいて、第1のタイミングにおける伝送のための、前記MBSに関連付けられたCSI報告を決定することと、
前記CSI報告の前記第1のタイミングが、アップリンクチャネル又はアップリンク信号のうちの少なくとも1つに関連付けられた第2のタイミングと衝突する場合、前記CSI報告をドロップすることと、を含む、方法。
【0226】
付記40.前記CSI報告を前記ドロップすることは、前記CSI報告が前記マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)サービスに関連付けられていることに更に基づく、付記39に記載の方法。
【0227】
付記41.前記CSI報告を前記ドロップすることは、前記アップリンクチャネル又は前記アップリンク信号に関連付けられた優先度に更に基づく、付記39に記載の方法。
【0228】
付記42.前記CSI報告の伝送のために使用される第1のアップリンクチャネルの1又は複数の第1のシンボルが、前記アップリンクチャネルの1又は複数の第2のシンボルと衝突する場合、前記CSI報告の前記第1のタイミングは、前記アップリンクチャネルの前記第2のタイミングと衝突する、付記39に記載の方法。
【0229】
付記43.前記CSI報告の伝送のために使用される前記第1のアップリンクチャネルの1又は複数の第1のシンボルが、前記アップリンク信号の1又は複数の第2のシンボルと衝突する場合、前記CSI報告の前記第1のタイミングは、前記アップリンク信号の前記第2のタイミングと衝突する、付記42に記載の方法。
【0230】
付記44.前記第1のアップリンクチャネルは、アップリンク制御チャネルである、付記42に記載の方法。
【0231】
付記45.前記第1のアップリンクチャネルは、アップリンク共有チャネルである、付記42に記載の方法。
【0232】
付記46.ワイヤレス通信において利用するための装置であって、
電磁信号の伝送において使用するためのアンテナと、
コンピュータ可読コードを維持するためのメモリと、
前記コンピュータ可読コードを実行するためのプロセッサと、を含み、前記コンピュータ可読コードは、前記装置に、
1又は複数のメッセージを受信することであって、前記1又は複数のメッセージは、
第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、
第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、受信することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記第1の構成パラメータに基づいて第
1のCSI報告を伝送することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を伝送することと、を行わせる、装置。
【0233】
付記47.前記装置は、アップリンク制御チャネルを介して前記第1のCSI報告を伝送する、付記46に記載の装置。
【0234】
付記48.前記装置は、アップリンク制御チャネルを介して前記第2のCSI報告を伝送する、付記46に記載の装置。
【0235】
付記49.前記装置は、前記ユーザ端末(UE)が前記第2のRRC状態にあるとき、前記UEのアップリンクが時間同期されていると判定する、付記46に記載の装置。
【0236】
付記50.前記装置は、ランダムアクセスプロセスに基づいて前記第2のCSI報告を伝送する、付記46に記載の装置。
【0237】
付記51.前記ランダムアクセスプロセスは、メッセージMsg 4を伴わない短縮された4ステップのランダムアクセスプロセスに対応する、付記50に記載の装置。
【0238】
付記52.前記ランダムアクセスプロセスは、メッセージMsg Bを伴わない短縮された2ステップのランダムアクセスプロセスに対応する、付記50に記載の装置。
【0239】
付記53.前記装置は、4ステップのランダムアクセスプロセスの指定されたメッセージを介して前記第2のCSI報告を伝送する、付記50に記載の装置。
【0240】
付記54.前記装置は、2ステップのランダムアクセスプロセスの指定されたメッセージを介して前記第2のCSI報告を伝送する、付記50に記載の装置。
【0241】
付記55.前記第2の構成パラメータは、前記第2のRRC状態の間のマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)データの配信に関連付けられる、付記46に記載の装置。
【0242】
付記56.前記1又は複数のメッセージを受信することは、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)構成要求に応答して前記1又は複数のメッセージを受信することを含み、前記受信された1又は複数のメッセージは、前記第2の構成パラメータを含む、付記46に記載の装置。
【0243】
付記57.前記装置は、前記第2の構成パラメータを含む構成メッセージを搬送する論理マルチキャスト制御チャネルを受信する、付記46に記載の装置。
【0244】
付記58.前記論理マルチキャスト制御チャネルは、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)データを受信するためのスケジューリング情報を更に搬送する、付記57に記載の装置。
【0245】
付記59.前記1又は複数のメッセージを受信することは、RRC接続を解放するためのコマンドを含むRRC解放メッセージを受信することを含み、前記RRC解放メッセージは、前記第2の構成パラメータを含む、付記46に記載の装置。
【0246】
付記60.前記RRC解放メッセージは、前記第2の構成パラメータを含む情報要素(IE)を含む、付記59に記載の装置。
【0247】
付記61.前記第2のCSI報告を伝送することは、ランダムトリガに基づく、付記46に記載の装置。
【0248】
付記62.前記ランダムトリガは、前記UEの識別子に基づく、付記61に記載の装置。
【0249】
付記63.前記UEの前記識別子は、セルランダムネットワーク一時識別子(C-RNTI)である、付記62に記載の装置。
【0250】
付記64.前記装置は、シード値に基づいて前記ランダムトリガを示す確率値を決定し、前記シード値は、前記UEの前記識別子に対応する、付記62に記載の装置。
【0251】
付記65.前記第2のCSI報告を伝送することは、基地局(BS)からの要求に応答して前記第2のCSI報告を伝送することを含む、付記46に記載の装置。
【0252】
付記66.前記第2のCSI報告は、半永続的に伝送される、付記46に記載の装置。
【0253】
付記67.前記装置は、前記第1のCSI報告を伝送したことに応答して、第1のスケジューリング情報を受信し、前記第1のスケジューリング情報は、1又は複数の第1の伝送受信ポイント(TRP)に関連付けられた第1の伝送構成指示(TCI)状態を示す、付記46に記載の装置。
【0254】
付記68.前記装置は、前記第1のRRC状態にあるときに、前記1又は複数のTRPを介して第1のデータを受信する、付記67に記載の装置。
【0255】
付記69.前記1又は複数の第1のTRPは、基地局の1又は複数の第1の分散ユニット(DU)に関連付けられる、付記67に記載の装置。
【0256】
付記70.前記装置は、第1のスケジューリング情報を受信し、前記第1の伝送構成指示(TCI)状態を示す第1のフィールドを含む少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)を介して第1のスケジューリング情報を受信することを含む、付記67に記載の装置。
【0257】
付記71.前記装置は、複数のCSI報告に基づいて第1のスケジューリング情報を受信する、付記67に記載の装置。
【0258】
付記72.前記装置は、前記第2のCSI報告を伝送したことに応答して、第2のスケジューリング情報を受信し、前記第2のスケジューリング情報は、1又は複数の第2のTRPに関連付けられた第2のTCI状態を示す、付記46に記載の装置。
【0259】
付記73.前記装置は、前記RRCアイドル状態にあるとき又は前記RRC非アクティブ状態にあるときに、前記1又は複数の第2のTRPを介して第2のデータを受信する、付記72に記載の装置。
【0260】
付記74.前記1又は複数の第2のTRPは、前記基地局の1又は複数の第2のDUに関連付けられる、付記72に記載の装置。
【0261】
付記75.前記第2のスケジューリング情報は、前記第2のTCI状態を示す第2のフィールドを含む少なくとも1つの第2のDCIを介して受信される、付記72に記載の装
置。
【0262】
付記76.前記装置は、第2の複数のUEから、第2の複数のCSI報告に基づく前記第2のスケジューリング情報を受信し、前記第2の複数のCSI報告は、前記UEによる前記第2のCSI報告を含む、付記72に記載の装置。
【0263】
付記77.前記第1の構成パラメータは、第1の準コロケーション構成パラメータを含む、付記46に記載の装置。
【0264】
付記78.前記第1の準コロケーション構成パラメータは、第1の複数のTCI状態を示す、付記77に記載の装置。
【0265】
付記79.前記第2の構成パラメータは、第2の準コロケーション構成パラメータを含む、付記46に記載の装置。
【0266】
付記80.前記第2の準コロケーション構成パラメータは、第2の複数のTCI状態を示す、付記79に記載の装置。
【0267】
付記81.前記装置は、前記第1のRRC状態において前記1又は複数のメッセージを受信する、付記46に記載の装置。
【0268】
付記82.前記第1のRRC状態は、RRC接続状態に対応する、付記46に記載の装置。
【0269】
付記83.前記第2のRRC状態は、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態のうちの少なくとも1つに対応する、付記46に記載の装置。
【0270】
付記84.ワイヤレス通信において利用するための装置であって、
電磁信号の伝送において使用するためのアンテナと、
コンピュータ可読コードを維持するためのメモリと、
前記コンピュータ可読コードを実行するためのプロセッサと、を含み、前記コンピュータ可読コードは、前記装置に、
チャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定のための構成パラメータと、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)に関連付けられたCSI報告とを受信することと、
前記受信された構成パラメータに基づいて、第1のタイミングにおける伝送のための、前記MBSに関連付けられたCSI報告を決定することと、
前記CSI報告の前記第1のタイミングが、アップリンクチャネル又はアップリンク信号のうちの少なくとも1つに関連付けられた第2のタイミングと衝突する場合、前記CSI報告をドロップすることと、を行わせる、装置。
【0271】
付記85.前記装置は、前記CSI報告が前記マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)サービスに関連付けられていることに基づいて、前記CSI報告をドロップする、付記84に記載の装置。
【0272】
付記86.前記装置は、前記アップリンクチャネル又は前記アップリンク信号に関連付けられた優先度に基づいて、前記CSI報告をドロップする、付記84に記載の装置。
【0273】
付記87.前記CSI報告の伝送のために使用される第1のアップリンクチャネルの1又は複数の第1のシンボルが、前記アップリンクチャネルの1又は複数の第2のシンボル
と衝突する場合、前記CSI報告の前記第1のタイミングは、前記アップリンクチャネルの前記第2のタイミングと衝突する、付記84に記載の装置。
【0274】
付記88.前記CSI報告の伝送のために使用される前記第1のアップリンクチャネルの1又は複数の第1のシンボルが、前記アップリンク信号の1又は複数の第2のシンボルと衝突する場合、前記CSI報告の前記第1のタイミングは、前記アップリンク信号の前記第2のタイミングと衝突する、付記84に記載の装置。
【0275】
付記89.前記第1のアップリンクチャネルは、アップリンク制御チャネルである、付記87に記載の装置。
【0276】
付記90.前記第1のアップリンクチャネルは、アップリンク共有チャネルである、付記87に記載の装置。
【0277】
付記91.チャネル状態情報(CSI)フィードバックの方法であって、
基地局によって、1又は複数のメッセージを伝送することであって、前記1又は複数のメッセージは、
第1の無線リソース制御(RRC)状態におけるチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定及びCSI報告のための第1の構成パラメータと、
第2のRRC状態における前記CSI-RS測定及び前記CSI報告のための第2の構成パラメータと、を含む、伝送することと、
前記UEが前記第1のRRC状態にあるとき、前記第1の構成パラメータに基づいて第1のCSI報告を受信することと、
前記UEが前記第2のRRC状態にあるとき、前記第2の構成パラメータに基づいて第2のCSI報告を受信することと、を含む、方法。
【0278】
付記92.マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)のためのチャネル状態情報(CSI)フィードバックの方法であって、
基地局によって、チャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定のための構成パラメータと、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)に関連付けられたCSI報告とを伝送することを含み、第1のタイミングにおける伝送のための前記MBSに関連付けられたCSI報告は、前記構成パラメータに基づいて決定され、前記CSI報告の前記第1のタイミングがアップリンクチャネル又はアップリンク信号のうちの少なくとも1つに関連付けられた第2のタイミングと衝突する前記CSI報告は、ドロップされる、方法。
【0279】
付記93.ユーザ端末(UE)フィードバックを提供するための方法であって、
UEによって、1又は複数のメッセージを受信することであって、前記1又は複数のメッセージは、
無線リソース制御(RRC)接続状態にある第1のUEフィードバックのための1又は複数の第1の構成パラメータと、
RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にある第2のUEフィードバックのための1又は複数の第2の構成パラメータと、を含む、受信することと、
前記UEがRRC接続状態にあるとき、前記UEによって、前記1又は複数の第1の構成パラメータに基づいて前記第1のUEフィードバックを伝送することと、
前記UEが前記RRCアイドル状態にあるとき、又は前記UEが前記RRC非アクティブ状態にあるとき、前記UEによって、前記1又は複数の第2の構成パラメータに基づいて前記第2のUEフィードバックを伝送することと、を含む、方法。
【0280】
付記94.前記第1のUEフィードバックは、第1のチャネル状態情報(CSI)報告
であり、前記第2のUEフィードバックは、第2のCSI報告であり、前記1又は複数の第1及び第2の構成パラメータは、チャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定のためのパラメータを含む、付記93に記載の方法。
【0281】
付記95.前記第1のUEフィードバックは、第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックであり、前記第2のUEフィードバックは、第2のHARQフィードバックである、付記93に記載の方法。
【0282】
付記96.マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)に関連付けられたユーザ端末(UE)フィードバックを提供するための方法であって、前記方法は、
UEによって、前記MBSに関連付けられた前記UEフィードバックのための1又は複数の構成パラメータを受信することと、
前記UEによって、前記1又は複数の構成パラメータに基づいて、前記MBSに関連付けられた前記UEフィードバックの伝送のための第1のタイミングを決定することと、
前記UEフィードバックのための前記第1のタイミングがアップリンクチャネル又はアップリンク信号のための第2のタイミングと衝突するとき、前記MBSに関連付けられた前記UEフィードバックを前記第1のタイミングにおける伝送からドロップすることと、を含む、方法。
【0283】
付記97.前記UEフィードバックは、チャネル状態情報(CSI)報告を含み、前記1又は複数の構成パラメータは、チャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)測定のためのパラメータを含む、付記96に記載の方法。
【0284】
付記98.前記UEフィードバックは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを含む、付記96に記載の方法。
【0285】
付記99.前記アップリンクチャネル又は前記アップリンク信号に関連付けられた優先度は、前記MBSに関連付けられた優先度と等しいか、それより高いか、又はそれより低い、付記96に記載の方法。
【0286】
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2020年11月18日に出願された「CHANNEL SATTE INFORMATION(CSI)FEEDBACK FOR MULTICAST」と題する米国仮出願第63/115,490号の利益を主張する。