(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】センシング装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240717BHJP
G01R 31/382 20190101ALI20240717BHJP
G01R 31/385 20190101ALI20240717BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20240717BHJP
H02J 1/00 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
H02J7/00 302D
G01R31/382
G01R31/385
H01M10/48 P
H01M10/48 301
H01M10/48 Z
H02J7/00 X
H02J1/00 304H
(21)【出願番号】P 2022581641
(86)(22)【出願日】2021-11-03
(86)【国際出願番号】 KR2021015824
(87)【国際公開番号】W WO2022098095
(87)【国際公開日】2022-05-12
【審査請求日】2022-12-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0145421
(32)【優先日】2020-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クォン、ジュン-ヒュン
【審査官】佐藤 匡
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/022169(WO,A1)
【文献】特開2009-236629(JP,A)
【文献】国際公開第2020/050606(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0217208(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0170829(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0058276(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 1/00,7/00
G01R 31/382,31/385
H01M 10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源が供給されると、バッテリーの電圧が測定可能になる電圧測定部と、
電源が供給されると、前記バッテリーに関わる環境情報が測定可能になる環境情報測定部と、
前記バッテリーと接続されると、第1接続信号を出力し、外部のBMSと接続されると、第2接続信号を出力するコネクタ部と、
動作モードによって前記電圧測定部及び前記環境情報測定部の少なくとも一つに電源を供給する電源部と、
前記コネクタ部から受信した接続信号及び前記電源部の残量情報に基づいて前記電源部の動作モードを
電源供給モードまたはスリップモードに制御する制御部と、を含
み、
前記電源供給モードは、前記電圧測定部及び前記環境情報測定部の少なくとも一つに電源を供給する動作モードであり、
前記スリップモードは、前記電源部が前記電圧測定部及び前記環境情報測定部に電源を供給しない動作モードであり、
前記制御部は、
前記電源部の動作モードが前記スリップモードに制御されると、前記電圧測定部及び前記環境情報測定部の電源が前記バッテリーから供給されるようにする、
センシング装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記第1接続信号の受信有無、前記第2接続信号の受信有無及び前記残量情報に基づいて前記電源部の動作モードを
前記電源供給モードまたは
前記スリップモードに制御
する、
請求項1に記載のセンシング装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1接続信号及び前記第2接続信号の少なくとも一つを受信した場合、前記電源部の残量を確認する、請求項
1または2に記載のセンシング装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第1接続信号及び前記第2接続信号を受信し、前記電源部の残量が予め設定された臨界値以上である場合、前記環境情報測定部に電源を供給するように前記電源部の動作モードを第1電源供給モードに制御する、請求項
1から3のいずれか一項に記載のセンシング装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記第1接続信号のみを受信し、前記電源部の残量が予め設定された臨界値以上である場合、前記電圧測定部及び前記環境情報測定部に電源を供給するように前記電源部の動作モードを第2電源供給モードに制御する、請求項
1から4のいずれか一項に記載のセンシング装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記電源部の残量が予め設定された臨界値未満である場合、前記電源部の動作モードを前記スリップモードに制御する、請求項
1から5のいずれか一項に記載のセンシング装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記第1接続信号のみを受信し、前記電源部の動作モードを前記スリップモードに制御した場合、前記電圧測定部及び前記環境情報測定部に前記バッテリーからの電源が供給されるように前記電圧測定部及び前記環境情報測定部と前記バッテリーとの間の電源経路を接続させる、請求項4から6のいずれか一項に記載のセンシング装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記電源部の残量が前記臨界値以上に回復した場合、前記電源部の動作モードを前記電源供給モードに制御する、請求項7に記載のセンシング装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記電源部の動作モードが前記電源供給モードであり、かつ前記電源経路が接続され
ていた場合、前記電源経路を遮断する、請求項7または8に記載のセンシング装置。
【請求項10】
所定の周期毎に外部から通信パケットを受信する通信部をさらに含み、
前記制御部は、
前記通信パケットを確認して使用可能な通信ネットワークを選択し、前記電圧測定部によって測定された前記バッテリーの電圧に関わる電圧情報及び前記環境情報測定部によって測定された前記環境情報を、前記通信部を通じて前記通信ネットワークによって出力する、請求項1から9のいずれか一項に記載のセンシング装置。
【請求項11】
前記環境情報測定部は、
前記バッテリーの温度、湿度及び位置のうち少なくとも一つを測定する、請求項1から10のいずれか一項に記載のセンシング装置。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載のセンシング装置を含む、バッテリーパック。
【請求項13】
バッテリーとの接続有無を示す第1接続信号及び外部のBMSとの接続有無を示す第2接続信号の少なくとも一つを受信する接続信号受信段階と、
前記接続信号受信段階で、前記第1接続信号及び前記第2接続信号の少なくとも一つを受信した場合、電源部の残量を確認する電源部残量確認段階と、
前記接続信号受信段階で受信した接続信号と前記電源部の残量に基づいて前記電源部の動作モードを
電源供給モードまたはスリップモードに制御する電源部動作モード制御段階と、
前記電源部の動作モードによって前記バッテリーの電圧及び前記バッテリーに関わる環境情報の少なくとも一つを測定する測定段階と、を含
み、
前記電源供給モードは、前記電源部が電圧測定部及び環境情報測定部の少なくとも一つに電源を供給する動作モードであり、
前記スリップモードは、前記電源部が前記電圧測定部及び前記環境情報測定部に電源を供給しない動作モードであり、
制御部は、
前記電源部の動作モードが前記スリップモードに制御されると、前記電圧測定部及び前記環境情報測定部の電源が前記バッテリーから供給されるようにする、
センシング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センシング装置及び方法に関し、より詳しくは、バッテリーの電圧情報及びバッテリーに関わる環境情報が測定可能なセンシング装置及び方法に関する。
【0002】
本出願は、2020年11月03日出願の韓国特許出願第10-2020-0145421号に基づく優先権を主張し、該当出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
最近、ノートブックPC、ビデオカメラ、携帯電話などのような携帯用電子製品の需要が急増し、電気車両、エネルギー貯蔵用蓄電池、ロボット、衛星などの開発が本格化するにつれ、反復的な充放電の可能な高性能バッテリーについての研究が活発に進行しつつある。
【0004】
現在、商用化したバッテリーとしては、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池、リチウムバッテリーなどがあり、このうち、リチウムバッテリーは、ニッケル系のバッテリーに比べてメモリー効果がほとんど起こらず、充放電が自由で、自己放電率が非常に低くてエネルギー密度が高いという長所から脚光を浴びている。
【0005】
このようなバッテリーの状態推定などに用いるために、機械学習(machine learning)技法を用いたバッテリーモデルに対する研究が行われている。但し、バッテリーモデルの正確度を向上させるためには良質なデータが求められ、このような良質なデータは連続性のあるバッテリー関連情報を含み得る。例えば、バッテリーの工程段階、出荷段階及び作動段階でバッテリー関連情報が連続的に測定可能であれば、高い正確度のバッテリーモデルが生成され得る。
【0006】
但し、バッテリーのライフサイクルの全体周期でバッテリー関連情報を連続的に測定及び保存することは現実的に困難である。これによって、BMS(Battery management system)とは独立的にバッテリー関連情報を測定できる装置が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、バッテリーの電圧及びバッテリーに関わる環境情報を連続的に測定して保存可能なセンシング装置及び方法を提供することを目的とする。
【0008】
本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解でき、本発明の実施例によってより明らかに理解されるであろう。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示される手段及びその組み合わせによって実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一面によるセンシング装置は、電源が供給されると、バッテリーの電圧が測定可能になるように構成された電圧測定部と、電源が供給されると、前記バッテリーに関わる環境情報が測定可能になるように構成された環境情報測定部と、前記バッテリーと接続されると、第1接続信号を出力し、外部のBMSと接続されると、第2接続信号を出力するように構成されたコネクタ部と、動作モードによって前記電圧測定部及び前記環境情報測定部の少なくとも一つに電源を供給するように構成された電源部と、前記コネクタ部から受信した接続信号及び前記電源部の残量情報に基づいて前記電源部の動作モードを制御するように構成された制御部と、を含み得る。
【0010】
前記制御部は、前記第1接続信号の受信有無、前記第2接続信号の受信有無及び前記残量情報に基づいて前記電源部の動作モードを電源供給モードまたはスリップモードに制御するように構成され得る。
【0011】
前記電源供給モードは、前記電圧測定部及び前記環境情報測定部の少なくとも一つに電源を供給する動作モードであり得る。
【0012】
前記スリップモードは、前記電圧測定部及び前記環境情報測定部に電源を供給しない動作モードであり得る。
【0013】
前記制御部は、前記第1接続信号及び前記第2接続信号の少なくとも一つを受信した場合、前記電源部の残量を確認するように構成され得る。
【0014】
前記制御部は、前記第1接続信号及び前記第2接続信号を受信し、前記電源部の残量が予め設定された臨界値以上である場合、前記環境情報測定部に電源を供給するように前記電源部の動作モードを第1電源供給モードに制御するように構成され得る。
【0015】
前記制御部は、前記第1接続信号のみを受信し、前記電源部の残量が予め設定された臨界値以上である場合、前記電圧測定部及び前記環境情報測定部に電源を供給するように前記電源部の動作モードを第2電源供給モードに制御するように構成され得る。
【0016】
前記制御部は、前記電源部の残量が予め設定された臨界値未満である場合、前記電源部の動作モードをスリップモードに制御するように構成され得る。
【0017】
前記制御部は、前記第1接続信号のみを受信し、前記電源部の動作モードを前記スリップモードに制御した場合、前記電圧測定部及び前記環境情報測定部に前記バッテリーからの電源が供給されるように前記電圧測定部及び前記環境情報測定部と前記バッテリーとの間の電源経路を接続させるように構成され得る。
【0018】
前記制御部は、前記電源部の残量が前記臨界値以上に回復した場合、前記電源部の動作モードを前記電源供給モードに制御するように構成され得る。
【0019】
前記制御部は、前記電源部の動作モードが前記電源供給モードであり、かつ前記電源経路が接続された場合、前記電源経路を遮断するように構成され得る。
【0020】
なお、本発明の他面によるセンシング装置は、所定の周期毎に外部から通信パケットを受信するように構成された通信部をさらに含み得る。
【0021】
前記制御部は、前記通信パケットを確認して使用可能な通信ネットワークを選択し、前記電圧測定部によって測定された前記バッテリーの電圧に関わる電圧情報及び前記環境情報測定部によって測定された前記環境情報を、前記通信部を通じて前記通信ネットワークによって出力するように構成され得る。
【0022】
前記環境情報測定部は、前記バッテリーの温度、湿度及び位置のうち少なくとも一つを測定するように構成され得る。
【0023】
なお、本発明のさらに他面によるバッテリーパックは、本発明の一面によるセンシング装置を含み得る。
【0024】
本発明のさらに他面によるセンシング方法は、バッテリーとの接続有無を示す第1接続信号及び外部のBMSとの接続有無を示す第2接続信号の少なくとも一つを受信する接続信号受信段階と、前記接続信号受信段階で、前記第1接続信号及び前記第2接続信号の少なくとも一つを受信した場合、電源部の残量を確認する電源部残量確認段階と、前記接続信号受信段階で受信した接続信号と前記電源部の残量に基づいて前記電源部の動作モードを制御する電源部動作モード制御段階と、前記電源部の動作モードによって前記バッテリーの電圧及び前記バッテリーに関わる環境情報の少なくとも一つを測定する測定段階と、を含み得る。
【発明の効果】
【0025】
本発明の一面によると、センシング装置は、バッテリー及びBMSとの接続可否及び電源部の残量を考慮して電源部の動作モードを適切に制御することで、電源部の限定的な資源を効率的に使用すると共に、バッテリーの電圧及び/または環境情報が持続的に測定可能であるという長所がある。
【0026】
本発明の効果は上述した効果に制限されず、言及されていない本発明の他の効果は請求範囲の記載から当業者により明らかに理解されるだろう。
【0027】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施例を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の一実施例によるセンシング装置を概略的に示した図である。
【
図2】本発明の一実施例によるセンシング装置を含むバッテリーパックの一実施例を概略的に示した図である。
【
図3】本発明の一実施例によるセンシング装置を含むバッテリーパックの他の実施例を概略的に示した図である。
【
図4】本発明の他の実施例によるセンシング方法を概略的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本明細書及び特許請求の範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
【0030】
したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0031】
また、本発明に関連する公知の機能または構成についての具体的な説明が、本発明の要旨をぼやかすと判断される場合、その説明を省略する。
【0032】
第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素のうちいずれか一つを残りと区別する目的として使用され、このような用語によって構成要素が限定されることではない。
【0033】
なお、明細書の全体にかけて、ある部分が、ある構成要素を「含む」とするとき、これは特に反する記載がない限り、他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0034】
また、明細書に記載の「制御部」のような用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を示し、これはハードウェアやソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの結み合わせにより具現され得る。
【0035】
さらに、明細書の全体に亘って、ある部分が他の部分と「連結(接続)」されているとするとき、これは、「直接的に連結(接続)」されている場合のみならず、その中間に他の素子を介して「間接的に連結(接続)」されている場合も含む。
【0036】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を説明する。
【0037】
図1は、本発明の一実施例によるセンシング装置100を概略的に示した図である。
【0038】
図1を参照すると、本発明の一実施例によるセンシング装置100は、電圧測定部110、環境情報測定部120、コネクタ部130、電源部140及び制御部150を含み得る。
【0039】
電圧測定部110は、電源が供給されると、バッテリー10の電圧が測定可能になるように構成され得る。
【0040】
ここで、バッテリー10は、負極端子及び正極端子を備え、物理的に分離可能な一つの独立したセルを意味し得る。一例で、パウチ型リチウムポリマーセル一つがバッテリー10として看做され得る。また、バッテリー10は、複数のセルが直列及び/または並列に接続されたバッテリーモジュールを意味し得る。以下では、説明の便宜のために、バッテリー10が一つの独立したセルを意味することに説明する。
【0041】
望ましくは、センシング装置100は、バッテリー10に各々備えられ得る。そして、電圧測定部110は、電源が供給されると、対応するバッテリー10の電圧を測定し得る。例えば、電圧測定部110は、バッテリー10の開路電圧(Open circuit voltage:OCV)を測定し得る。
【0042】
環境情報測定部120は、電源が供給されると、前記バッテリー10に関わる環境情報が測定可能になるように構成され得る。
【0043】
例えば、環境情報測定部120は、バッテリー10の温度、湿度及び位置のうちで少なくとも一つを測定するように構成され得る。望ましくは、環境情報測定部120は、バッテリー10の温度、バッテリー10の周辺湿度及びバッテリー10のGPS(Global positioning system: グローバル・ポジショニング・システム)位置を測定し得る。
【0044】
ここで、電圧測定部110と環境情報測定部120は互いに独立しており、電源が各々独立的に供給され得る。即ち、電圧測定部110及び/または環境情報測定部120に電源が独立的に供給され得る。
【0045】
例えば、電圧測定部110のみに電源が供給される場合、バッテリー10の電圧が測定され、バッテリー10に関わる環境情報は測定されない。逆に、環境情報測定部120のみに電源が供給される場合、バッテリー10に関わる環境情報が測定され、バッテリー10の電圧は測定されない。
【0046】
コネクタ部130は、前記バッテリー10と接続されると、第1接続信号を出力するように構成され得る。また、コネクタ部130は、外部のBMS20と接続されると、2接続信号を出力するように構成され得る。
【0047】
例えば、コネクタ部130は、制御部150に第1接続信号及び第2接続信号を出力し得る。これによって、制御部150は、コネクタ部130から受信した接続信号に基づき、バッテリー10及び/またはBMS20との接続有無を感知し得る。
【0048】
図2は、本発明の一実施例によるセンシング装置100を含むバッテリーパック1の一実施例を概略的に示した図である。
【0049】
具体的には、
図2は、コネクタ部130にバッテリー10及びBMS20が共に接続された実施例である。
図2の実施例で、コネクタ部130は、第1接続信号及び第2接続信号を制御部150に出力し得る。そして、第1接続信号及び第2接続信号を共に受信した制御部150は、コネクタ部130にバッテリー10及びBMS20が共に接続されたと決定し得る。
【0050】
図3は、本発明の一実施例によるセンシング装置100を含むバッテリーパック1の他の実施例を概略的に示した図である。
【0051】
具体的には、
図3は、コネクタ部130にバッテリー10のみが接続され、BMS20は接続されていない実施例である。
図3の実施例で、コネクタ部130は、第1接続信号のみを制御部150に出力し得る。そして、第1接続信号のみを受信した制御部150は、コネクタ部130にバッテリー10のみが接続されており、BMS20は接続されていないと決定し得る。
【0052】
また、
図2及び
図3を参照すると、BMS20がコネクタ部130に接続される場合、BMS20はバッテリー10にも接続され得る。言い換えれば、BMS20がバッテリー10に接続される場合、BMS20はコネクタ部130にも接続され得る。逆に、BMS20がコネクタ部130またはバッテリー10に接続されない場合、BMS20とコネクタ部130との接続及びBMS20とバッテリー10との接続が全て解除され得る。即ち、制御部150は、コネクタ部130から第2接続信号を受信すると、BMS20とコネクタ部130との接続有無のみならず、BMS20とバッテリー10との接続可有無も感知し得る。
【0053】
電源部140は、動作モードによって前記電圧測定部110及び前記環境情報測定部120の少なくとも一つに電源を供給するように構成され得る。
【0054】
例えば、電源部140の動作モードは、電源供給モード及びスリップモードを含み得る。電源供給モードは、電圧測定部110及び環境情報測定部120の少なくとも一つに電源が供給可能な動作モードであり、スリップモードは、電圧測定部110及び環境情報測定部120に電源を供給しない動作モードであり得る。即ち、スリップモードは、電源部140が電圧測定部110及び環境情報測定部120に対して休止(idle)状態である動作モードであり得る。
【0055】
一方、望ましくは、電源部140は、動作モードによって電圧測定部110及び環境情報測定部120に電源を供給するが、センシング装置100に含まれた各構成に対しても所定の電圧を供給し得る。
【0056】
制御部150は、前記コネクタ部130から受信した接続信号及び前記電源部140の残量情報に基づいて前記電源部140の動作モードを制御するように構成され得る。即ち、制御部150は、第1接続信号の受信有無、第2接続信号の受信有無及び残量情報に基づいて、電源部140の動作モードを電源供給モードまたはスリップモードに制御し得る。
【0057】
先ず、前記制御部150は、前記第1接続信号及び前記第2接続信号の少なくとも一つを受信した場合、前記電源部140の残量を確認するように構成され得る。
【0058】
例えば、電源部140は、残量情報を制御部150に送信し得る。ここで、残量情報は、電源部140のSOC(State of charge)であり得る。
【0059】
以下では、第1接続信号及び第2接続信号の受信有無及び電源部140の残量によって、制御部150が電源部140の動作モードを制御する実施例について具体的に説明する。
【0060】
例えば、制御部150が前記第1接続信号及び前記第2接続信号を受信し、かつ前記電源部140の残量が予め設定された臨界値以上である場合、制御部150は、前記環境情報測定部120に電源を供給するように前記電源部140の動作モードを第1電源供給モードに制御するように構成され得る。
【0061】
ここで、予め設定された臨界値とは、電源部140に対する充電または交替が必要な残量数値であり得る。例えば、臨界値は、電源部140に対してSOC10%以下に設定され得る。より望ましくは、臨界値は、電源部140に対してSOC5%に設定され得る。
【0062】
図2の実施例において、バッテリー10とBMS20が共にコネクタ部130に接続されたので、制御部150は、コネクタ部130から第1接続信号及び第2接続信号を共に受信し得る。この場合、前述したように、バッテリー10とBMS20も互いに接続され得る。これによって、制御部150は、電源部140の限定的な資源を効率的に用いるために、電源部140が環境情報測定部120のみに電源を供給するように電源部140の動作モードを第1電源供給モードに制御し得る。即ち、バッテリー10の電圧は、BMS20によって測定され、バッテリー10に関わる環境情報は、電源部140から電源が供給された環境情報測定部120によって測定され得る。
【0063】
他の例で、制御部150が前記第1接続信号のみを受信し、かつ前記電源部140の残量が予め設定された臨界値以上である場合、制御部150は、前記電圧測定部110及び前記環境情報測定部120に電源を供給するように前記電源部140の動作モードを第2電源供給モードに制御するように構成され得る。
【0064】
図3の実施例で、バッテリー10は、コネクタ部130に接続されているが、BMS20は、バッテリー10及びコネクタ部130に接続されていないため、制御部150はコネクタ部130から第1接続信号のみを受信し得る。
【0065】
BMS20がバッテリー10及びコネクタ部130に接続されていない場合には、バッテリーパック1にBMS20が備えられていない場合と、BMS20がスリップモードで動作してバッテリー10及びコネクタ部130との接続が解除された場合が含まれ得る。即ち、BMS20不在の場合のみならず、BMS20の動作モードによってバッテリー10とコネクタとの接続が解除された場合にも制御部150はコネクタ部130から第1接続信号のみを受信し得る。
【0066】
制御部150は、バッテリー10に関わる電圧及び環境情報が持続的に測定されるように、電源部140の動作モードを第2電源供給モードに制御することで、電圧測定部110及び環境情報測定部120に電源を印加し得る。
【0067】
即ち、制御部150は、
図2の実施例のように、BMS20がバッテリー10及びコネクタ部130に接続された場合には、電源部140の限定的な資源を効率的に用いるために電源部140を第1電源供給モードに制御するが、
図3の実施例のように、BMS20がバッテリー10及びコネクタ部130に接続されていない場合には、バッテリー10の電圧が持続的に測定されるように電源部140を第2電源供給モードに制御し得る。これによって、バッテリー10にBMS20が接続されていない場合にも、バッテリー10の電圧が持続的に測定可能である。
【0068】
さらに他の例で、前記電源部140の残量が予め設定された臨界値未満である場合、制御部150は、前記電源部140の動作モードをスリップモードに制御するように構成され得る。
【0069】
図2及び
図3の実施例で、制御部150は、コネクタ部130から接続信号を受信したとしても、電源部140の残量が臨界値未満であれば、電源部140の動作モードをスリップモードに制御し得る。この場合、制御部150は、電源部140に対する充電または交替を要請するアラームを外部に出力し、バッテリー10の電圧及び/または環境情報の測定が持続されるように誘導し得る。
【0070】
即ち、本発明の一実施例によるセンシング装置100は、バッテリー10及びBMS20との接続有無及び電源部140の残量を考慮して電源部140の動作モードを制御することで、電源部140の限定的な資源を効率的に使用しながら、バッテリー10の電圧及び/または環境情報を持続的に測定可能であるという長所がある。
【0071】
一方、センシング装置100に備えられた制御部150は、本発明で行われる多様な制御ロジッグを実行するために当業界に知られたプロセッサー、 ASIC(application-specific integrated circuit;特定用途向け集積回路)、他のチップセット、論理回路、レジスター、通信モデム、データ処理装置などを選択的に含み得る。また、制御ロジッグがソフトウェアに具現されるとき、制御部150は、プログラムモジュールの集合として具現され得る。この際、プログラムモジュールは、メモリーに保存され、制御部150によって実行され得る。メモリーは、制御部150の内部または外部に存在してもよく、公知の多様な手段で制御部150と接続され得る。
【0072】
また、センシング装置100は、保存部160をさらに含み得る。保存部160は、センシング装置100の各構成要素が動作及び機能を行うのに必要なデータやプログラムまたは動作及び機能が行われる過程で生成されるデータなどを保存し得る。保存部160は、データを記録、消去、更新及び読出可能な公知の情報保存手段であれば、その種類は特に制限されない。一例として、情報保存手段には、RAM、フラッシュメモリー(登録商標)、ROM、EEPROM、レジスターなどが挙げられる。また、保存部160は、制御部150によって実行可能なプロセスが定義されたプログラムコードを保存し得る。
【0073】
例えば、保存部160は、電圧測定部110によって測定されたバッテリー10の電圧情報及び環境情報測定部120によって測定されたバッテリー10に関わる環境情報を保存し得る。
【0074】
前記制御部150は、前記第1接続信号のみを受信し、前記電源部140の動作モードを前記スリップモードに制御した場合、前記電圧測定部110及び前記環境情報測定部120に前記バッテリー10からの電源が供給されるように、前記電圧測定部110及び前記環境情報測定部120と前記バッテリー10との間の電源経路CLを接続させるように構成され得る。
【0075】
例えば、
図3の実施例で、電源部140の残量が臨界値未満であると仮定する。バッテリー10とコネクタ部130が接続されているので、制御部150は、コネクタ部130から第1接続信号を受信し得る。但し、電源部140の残量が臨界値未満であることから、制御部150は、電源部140の動作モードをスリップモードに制御し得る。この場合、バッテリー10の電圧測定及び環境情報測定が両方とも中断され得る。これによって、制御部150は、バッテリー10と電圧測定部110との間の電源経路CL及びバッテリー10と環境情報測定部120との間の電源経路CLを接続させることで、電圧測定部110及び環境情報測定部120にバッテリー10からの電源が供給されるようにすることができる。
【0076】
具体的には、
図3の実施例で、制御部150は、電源経路CLに備えられたスイチング部180の動作状態をターンオン状態に制御することで、バッテリー10と電圧測定部110及び環境情報測定部120とを電気的に接続させ得る。そして、電圧測定部110は、バッテリー10から電源を受け、バッテリー10の電圧を測定し得る。また、環境情報測定部120は、バッテリー10から電源を受け、バッテリー10に関わる環境情報を測定し得る。
【0077】
例えば、本発明の一実施例によれば、バッテリー10が生産されて出荷する過程でバッテリー10の電圧情報及び環境情報が持続的に測定されて保存され得る。即ち、センシング装置100は、電源部140の限定的な資源及びバッテリー10の資源を効率的に用いて、BMS20不在の場合にもバッテリー10の電圧情報及び環境情報を連続的に獲得可能であるという長所がある。
【0078】
したがって、バッテリー10の全体周期でバッテリー10の電圧情報及び環境情報が連続的に獲得可能であるので、このようなバッテリー10関連情報(電圧情報及び環境情報)に基づいてバッテリー10の状態を推定するためのバッテリー10モデルの生成が容易になる。また、このようなバッテリー10関連情報は、バッテリー10の状態に関わるヒストリーを追跡する場合にも有用に使用可能である。
【0079】
前記制御部150は、前記電源部140の残量が前記臨界値以上に回復した場合、前記電源部140の動作モードを前記電源供給モードに制御するように構成され得る。
【0080】
即ち、制御部150がスイチング部180の動作状態をターンオン状態に制御して電源経路CLを接続させた場合、電圧測定部110及び環境情報測定部120は、バッテリー10から電源を受けることができる。この場合、バッテリー10が持続的に放電していた状態であるので、制御部150は、電源部140の残量が臨界値以上に回復すると、電源部140の動作モードを電源供給モードに制御し得る。望ましくは、制御部150は、電源部140の動作モードを第2電源供給モードに制御し、電圧測定部110及び環境情報測定部120に電源部140からの電源が供給されるようにし得る。
【0081】
そして、前記制御部150は、前記電源部140の動作モードが前記電源供給モードであり、かつ前記電源経路CLが接続された場合、前記電源経路CLを遮断するように構成され得る。例えば、制御部150は、スイチング部180の動作状態をターンオフ状態に制御し、バッテリー10と電圧測定部110及び環境情報測定部120との電気的接続を遮断し得る。このような場合にも、電圧測定部110及び環境情報測定部120は電源部140から電源を受けることができるので、バッテリー10関連情報が持続的に測定されて保存され得る。
【0082】
即ち、BMS20不在の状況で、電源部140の残量が臨界値未満である場合にも、電圧測定部110及び環境情報測定部120は、バッテリー10から電源を受けてバッテリー10関連情報を測定し得る。その後、電源部140の残量が回復すると、制御部150は、バッテリー10に接続された電源経路CLを遮断することで、バッテリー10が無駄に放電することを防止できる。
【0083】
図1を参照すると、センシング装置100は、通信部170をさらに含み得る。
【0084】
通信部170は、所定の周期毎に外部から通信パケットを受信するように構成され得る。そして、通信部170は、受信した通信パケットを制御部150へ送信し得る。
【0085】
前記制御部150は、前記通信パケットを確認して使用可能な通信ネットワークを選択するように構成され得る。
【0086】
例えば、通信ネットワークは、有線ネットワーク及び/または無線ネットワークを含み得る。具体的には、無線ネットワークには、LTE(Long Term Evolution)、WiFi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、予め設定されたネットワーク及び予め設定されたIoT(Internet of Things)ネットワークなどが含まれ得る。
【0087】
制御部150は、前記電圧測定部110によって測定された前記バッテリー10の電圧に関わる電圧情報及び前記環境情報測定部120によって測定された前記環境情報を、前記通信部170を通じて前記通信ネットワークによって出力するように構成され得る。
【0088】
例えば、センシング装置100に備えられた保存部160の容量は限定的であり得る。バッテリー10が生産されて出荷される間に測定された電圧情報及び環境情報の総量が保存部160の容量よりも大きい場合、バッテリー10に関わる電圧情報及び環境情報が消失し得る問題がある。
【0089】
したがって、制御部150は、通信部170から受信した通信パケットに基づいて周期的に使用可能な通信ネットワークを選択し、選択した通信ネットワークによってバッテリー10に関わる電圧情報及び環境情報を出力できる。即ち、制御部150は、外部サーバー(例えば、クラウドサーバー)にバッテリー10の電圧情報及び環境情報を保存し得る。
【0090】
望ましくは、制御部150は、保存部160に保存された電圧情報及び環境情報の総量が一定の水準以上である場合に通信ネットワークを選択できるように、通信部170が通信パケットを受信する周期を設定し得る。
【0091】
例えば、通信部170にも電源部140からの電源が供給され得る。即ち、通信部170が通信パケットを受信し、電圧情報及び環境情報が出力される場合にも電源部140の資源が消耗され得る。これによって、制御部150は、保存部160に一定の水準以上の電圧情報及び環境情報が保存された場合に通信部170が通信パケットを受信できるように所定の周期を設定することで、電源部140の資源をより効率的に活用できる。
【0092】
本発明の一実施例によるコネクタ部130及びバッテリー10にはBMS20が接続され得る。BMS20は、バッテリー10に接続されてバッテリー10の電圧を測定し得る。また、コネクタ部130及びバッテリー10に接続されるBMS20は、従来のBMS20に含まれた構成の機能を補完または追加することで具現され得る。
【0093】
また、本発明によるセンシング装置100は、バッテリーパック1に備えられ得る。即ち、本発明によるバッテリーパック1は、上述した一つ以上のバッテリー10及びセンシング装置100を含み得る。また、バッテリーパック1には、BMS20が含まれ得る。また、バッテリーパック1は、電装品(リレー、ヒューズなど)及びケースなどをさらに含み得る。
【0094】
例えば、
図2の実施例で、バッテリーパック1は、バッテリー10、BMS20及びセンシング装置100を含み得る。センシング装置100のコネクタ部130には、バッテリー10及びBMS20が接続され得る。コネクタ部130にバッテリー10が接続された場合、コネクタ部130は、制御部150へ第1接続信号を送信し得る。また、コネクタ部130にBMS20が接続された場合、コネクタ部130は、制御部150へ第2接続信号を送信し得る。
【0095】
他の例で、
図3の実施例で、バッテリーパック1は、バッテリー10及びセンシング装置100を含み得る。センシング装置100のコネクタ部130にはバッテリー10が接続され得る。コネクタ部130にバッテリー10が接続された場合、コネクタ部130は、制御部150へ第1接続信号を送信し得る。但し、バッテリーパック1にBMS20が含まれないため、コネクタ部130は制御部150へ第2接続信号を送信できない。
【0096】
図4は、本発明の他の実施例によるセンシング方法を概略的に示した図である。
【0097】
本発明の他の実施例によるセンシング方法の各段階は、センシング装置100によって行われ得る。以下では、説明の便宜のために、上述した内容と重複する内容は省略するか、または簡略に説明する。
【0098】
図4を参照すると、センシング方法は、接続信号受信段階S100、電源部残量確認段階S200、電源部動作モード制御段階S300及び測定段階S400を含み得る。
【0099】
接続信号受信段階S100は、バッテリー10との接続有無を示す第1接続信号及び外部のBMS20との接続有無を示す第2接続信号の少なくとも一つを受信する段階であって、制御部150によって行われ得る。
【0100】
具体的には、センシング装置100のコネクタ部130は、バッテリー10と接続された場合、制御部150へ第1接続信号を送信し、BMS20と接続された場合、制御部150へ第2接続信号を送信し得る。
【0101】
電源部残量確認段階S200は、前記接続信号受信段階S100で前記第1接続信号及び前記第2接続信号の少なくとも一つを受信した場合、電源部140の残量を確認する段階であって、制御部150によって行われ得る。
【0102】
具体的には、制御部150は、第1接続信号及び/または第2接続信号を受信した場合に電源部140の残量を確認し得る。
【0103】
例えば、制御部150が第1接続信号及び第2接続信号のいずれも受信していない場合であれば、センシング装置100は、バッテリー10及びBMS20のいずれにも接続されていない状態であり得る。この場合、電源部140は、電圧測定部110及び環境情報測定部120へ電源を供給する必要がないため、制御部150は電源部140の残量を確認しなくてもよい。
【0104】
電源部動作モード制御段階S300は、前記接続信号受信段階S100で受信した接続信号と前記電源部140の残量に基づいて前記電源部140の動作モードを制御する段階であって、制御部150によって行われ得る。
【0105】
例えば、制御部150がコネクタ部130から第1接続信号及び第2接続信号を受信し、かつ電源部140の残量が臨界値以上である場合、制御部150は、環境情報測定部120へ電源を供給するように電源部140の動作モードを第1電源供給モードに制御し得る。
【0106】
他の例で、制御部150がコネクタ部130から第1接続信号のみを受信し、かつ電源部140の残量が臨界値以上である場合、制御部150は、電圧測定部110及び環境情報測定部120に電源を供給するように電源部140の動作モードを第2電源供給モードに制御し得る。
【0107】
さらに他の例で、制御部150がコネクタ部130から第1接続信号及び/または第2接続信号を受信したが、電源部140の残量が臨界値未満である場合、制御部150は、電源部140の動作モードをスリップモードに制御し得る。
【0108】
特に、制御部150が第1接続信号のみを受信したが、電源部140の残量が臨界値未満である場合、制御部150は、電圧測定部110及び環境情報測定部120にバッテリー10からの電源が供給されるようにスイチング部180の動作状態をターンオン状態に制御し、電源経路CLを接続させ得る。
【0109】
測定段階S400は、前記電源部140の動作モードによって前記バッテリー10の電圧及び前記バッテリー10に関わる環境情報の少なくとも一つを測定する段階であって、電圧測定部110及び環境情報測定部120によって行われ得る。
【0110】
例えば、電圧測定部110は、電源が供給されると、バッテリー10の電圧を測定し得る。また、環境情報測定部120は、電源が供給されると、バッテリー10の温度、湿度及び位置を測定し得る。
【0111】
また、
図4を参照すると、センシング方法は、測定段階S400の後、情報出力段階S500をさらに含み得る。
【0112】
情報出力段階S500は、測定されたバッテリー10の電圧及び環境情報を外部へ出力する段階であって、制御部150及び通信部170によって行われ得る。
【0113】
例えば、通信部170は、所定の周期毎に外部から通信パケットを受信し得る。そして、制御部150は、前記通信パケットを確認して使用可能な通信ネットワークを選択し、電圧測定部110によって測定されたバッテリー10の電圧情報及び環境情報測定部120によって測定されたバッテリー10に関わる環境情報を、通信部170を通じて通信ネットワークによって出力し得る。
【0114】
即ち、本発明の他の実施例によるセンシング方法は、バッテリー10及びBMS20との接続有無及び電源部140の残量によって電源部140の動作モードを適切に制御することで、電源部140の限定された資源を用いてバッテリー10の電圧情報及び環境情報を効果的に測定可能であるという長所がある。
【0115】
以上で説明した本発明の実施例は、必ずしも装置及び方法を通じて具現されることではなく、本発明の実施例の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムが記録された記録媒体を通じて具現され得、このような具現は、本発明が属する技術分野における専門家であれば、前述した実施例の記載から容易に具現できるはずである。
【0116】
以上、本発明を限定された実施例と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【0117】
また、上述の本発明は、本発明が属する技術分野における通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想から脱しない範囲内で多様な置換、変形及び変更が可能であるため、上述の実施例及び添付された図面によって限定されず、多様な変形が行われるように各実施例の全部または一部を選択的に組み合わせて構成可能である。