IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ナレッジフローの特許一覧

特許7521723自動発呼システムおよび自動発呼プログラム
<>
  • 特許-自動発呼システムおよび自動発呼プログラム 図1
  • 特許-自動発呼システムおよび自動発呼プログラム 図2
  • 特許-自動発呼システムおよび自動発呼プログラム 図3
  • 特許-自動発呼システムおよび自動発呼プログラム 図4
  • 特許-自動発呼システムおよび自動発呼プログラム 図5
  • 特許-自動発呼システムおよび自動発呼プログラム 図6
  • 特許-自動発呼システムおよび自動発呼プログラム 図7
  • 特許-自動発呼システムおよび自動発呼プログラム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】自動発呼システムおよび自動発呼プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/50 20060101AFI20240717BHJP
   H04M 3/527 20060101ALI20240717BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
H04M3/50 A
H04M3/527
H04M11/00 302
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2024045212
(22)【出願日】2024-03-21
【審査請求日】2024-03-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】510197173
【氏名又は名称】株式会社ナレッジフロー
(72)【発明者】
【氏名】林 良生
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-088491(JP,A)
【文献】特開2021-179989(JP,A)
【文献】特開2010-258855(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
H04L51/00-51/58
67/00-67/75
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話番号を保持する電話番号保持部と、
前記電話番号保持部に保持された電話番号に自動的に電話を発信する自動電話発信部と、
前記自動電話発信部において電話を発信した電話番号にメッセージを送信するメッセージ送信部と、
前記メッセージ送信部においてメッセージを送信した電話番号を記録するメッセージ発信済電話番号記録部と、
前記メッセージ発信済電話番号記録部に保持された電話番号を照会して該電話番号にメッセージを送信済みであるかどうかを判定するメッセージ送信済判定部と、
電話着信に対応する着信対応部を備え、
前記着信対応部の電話着信への対応は、電話着信を無視する、電話着信を転送する、電話発信元に対してメッセージを送信する、通話を開始せずに切る、通話を開始して音声を再生する、通話を開始して音声を再生せずに切るという動作のいずれかもしくはいずれかの組み合わせを含み、
前記着信対応部は、前記メッセージ送信済判定部の判定結果により、電話着信への対応の動作もしくは対応中に再生する音声を変えることを特徴とする自動発呼システム。
【請求項2】
前記自動電話発信部において発信した電話の応答情報を記録する応答情報記録部と、
前記着信対応部において対応済みの電話番号を記録する着信対応済電話番号記録部と、
発信した電話の応答情報に関する条件と着信に対応済みか否かに関する条件を含むある条件を満たす電話番号に対して自動的に電話を発信する条件的電話自動発信部
を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動発呼システム。
【請求項3】
2以上の利用者が利用する事を特徴とし、
利用者ごとに着信に対する対応方法を保持する着信対応方法保持部と、
前記自動電話発信部から電話を発信する際に利用者識別子・発信元電話番号・発信先電話番号を記録する自動発信記録保持部と、
前記着信対応部において着信を受信した際に前記自動発信記録保持部を参照して、該発信元電話番号を発信先とし該発信先電話番号を発信元とする最後の電話発信を特定する電話発信特定部と、
前記着信対応方法保持部を参照して前記電話発信特定部によって特定された電話発信の利用者の利用者識別子に対応する着信時の対応方法を決定する着信対応方法決定部と、
前記着信対応方法決定部で決定した着信時の対応方法に沿った対応を行う利用者特定後着信対応部
を備え、
前記着信対応方法保持部に保持される着信対応の方法は、電話着信を無視する、電話着信を転送する、電話発信元に対してメッセージを送信する、通話を開始せずに切る、通話を開始して音声を再生する、通話を開始して音声を再生せずに切るという動作のいずれかもしくはいずれかの組み合わせを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動発呼システム。
【請求項4】
電話番号を保持する電話番号保持処理と、
前記電話番号保持処理において保持された電話番号に自動的に電話を発信する自動電話発信処理と、
前記自動電話発信処理において電話を発信した電話番号にメッセージを送信するメッセージ送信処理と、
前記メッセージ送信処理においてメッセージを送信した電話番号を記録するメッセージ発信済電話番号記録処理と、
前記メッセージ発信済電話番号記録処理において保持された電話番号を照会して該電話番号にメッセージを送信済みであるかどうかを判定するメッセージ送信済判定処理と、
電話着信に対応する着信対応処理を備え、
前記着信対応処理における電話着信への対応は、電話着信を無視する、電話着信を転送する、電話発信元に対してメッセージを送信する、通話を開始せずに切る、通話を開始して音声を再生する、通話を開始して音声を再生せずに切るという動作のいずれかもしくはいずれかの組み合わせを含み、
前記着信対応処理においては、前記メッセージ送信済判定処理における判定結果により、電話着信への対応の動作もしくは対応中に再生する音声を変えることを特徴とする自動発呼プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話番号にオートコールをし、相手の対応に応じてメッセージを送信する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電話営業にオートコールを導入する企業が増加している。その一つとして、オートコールをした後に、お客様からの反応があった場合にSMSを送信することがある。また、オートコール時、複数の利用者のオートコールを1つの番号で行うことがある。これにより、設備費用を抑えることができる。
【0003】
また、オートコールをしたときに電話を取れないお客様も多く、その場合にお客様から折り返しの着信がある場合がある。お客様から折り返しの着信があった場合にもオートコールをしたときと同じようにお客様の反応に応じてSMSを送信すると効果的である。
【0004】
こうした形態のオートコールシステムでは、オートコール時と折り返しの着信時に同じSMSを何度も送ってしまい、もしくは、折り返しの着信があったお客様にもオートコールをしてしまい、お客様に不愉快な思いを抱かせることがある。また、複数の利用者のオートコールを1つの番号で行う場合に、どの利用者のお客様であるかを誤ってしまう恐れがある。
【0005】
オートコールに関するシステムについて、以下の技術が知られている。特許文献1には、自動発呼により得られる応答情報から指定の電話番号の使用状況を判定し、その使用状況に基づき利用者端末に対し作成したショートメッセージを配信するシステムが公開されている。特許文献2には、自動発呼を行い、着信者の反応によって対応を変えるシステムが公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2015-060490号公報
【文献】特開平3ー153154公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしこれらは、折り返しの着信に対する対応までは含まれていない。また、複数の利用者が1つの電話番号を利用することに対する対策もなされていない。
【0008】
本発明は、オートコールの応答情報、もしくはその後の折り返しの着信に応じてメッセージを送信することを可能にすること、また、複数の依頼者からのオートコールを行う場合で、折り返しの電話があった場合に、適切な利用者を見つけてその利用者用の対応をすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の自動発呼システムは、
電話番号を保持する電話番号保持部と、
前記電話番号保持部に保持された電話番号に自動的に電話を発信する自動電話発信部と、
前記自動電話発信部において電話を発信した電話番号にメッセージを送信するメッセージ送信部と、
前記メッセージ送信部においてメッセージを送信した電話番号を記録するメッセージ発信済電話番号記録部と、
前記メッセージ発信済電話番号記録部に保持された電話番号を照会して該電話番号にメッセージを送信済みであるかどうかを判定するメッセージ送信済判定部と、
電話着信に対応する着信対応部を備え、
前記着信対応部の電話着信への対応は、電話着信を無視する、電話着信を転送する、電話発信元に対してメッセージを送信する、通話を開始せずに切る、通話を開始して音声を再生する、通話を開始して音声を再生せずに切るという動作のいずれかもしくはいずれかの組み合わせを含み、
前記着信対応部は、前記メッセージ送信済判定部の判定結果により、電話着信への対応の動作もしくは対応中に再生する音声を変えることを特徴とする。
【0010】
この特徴によれば、オートコールをした電話番号にメッセージを送信済みか否かを判定し、それによって着信時の対応を変えることができる。これにより、同じメッセージを何度も送ってしまい、お客様に不愉快な思いを抱かせることを防ぐことができる。
【0011】
本発明の自動発呼システムは、
前記自動電話発信部において発信した電話の応答情報を記録する応答情報記録部と、
前記着信対応部において対応済の電話番号を記録する着信対応済電話番号記録部と、
発信した電話の応答情報に関する条件と着信に対応済みか否かに関する条件を含むある条件を満たす電話番号に対して自動的に電話を発信する条件的電話自動発信部
を備えることを特徴とする。
【0012】
この特徴によれば、オートコールがつながったかどうか、電話発信した相手からの着信を受信したかどうかを記録し、それらを条件の1つとして、条件を満たす電話番号に再度オートコールができる。これにより、すでに着信があったお客様にオートコールをすることを防ぐことができる。
【0013】
本発明の自動発呼システムは、
2以上の利用者が利用する事を特徴とし、
利用者ごとに着信に対する対応方法を保持する着信対応方法保持部と、
前記自動電話発信部から電話を発信する際に利用者識別子・発信元電話番号・発信先電話番号を記録する自動発信記録保持部と、
前記着信対応部において着信を受信した際に前記自動発信記録保持部を参照して、該発信元電話番号を発信先とし該発信先電話番号を発信元とする最後の電話発信を特定する電話発信特定部と、
前記着信対応方法保持部を参照して前記電話発信特定部によって特定された電話発信の利用者の利用者識別子に対応する着信時の対応方法を決定する着信対応方法決定部と、
前記着信対応方法決定部で決定した着信時の対応方法に沿った対応を行う利用者特定後着信対応部を備え、
前記着信対応方法保持部に保持される着信対応の方法は、電話着信を無視する、電話着信を転送する、電話発信元に対してメッセージを送信する、通話を開始せずに切る、通話を開始して音声を再生する、通話を開始して音声を再生せずに切るという動作のいずれかもしくはいずれかの組み合わせを含むことを特徴とする。
【0014】
この特徴によれば、1つの電話番号を使って複数の依頼者からのオートコールを行う場合で、折り返しの電話があった場合に、適切な利用者を見つけてその利用者用の対応ができる。
【0015】
本発明の自動発呼プログラムは、
電話番号を保持する電話番号保持処理と、
前記電話番号保持処理において保持された電話番号に自動的に電話を発信する自動電話発信処理と、
前記自動電話発信処理において電話を発信した電話番号にメッセージを送信するメッセージ送信処理と、
前記メッセージ送信処理においてメッセージを送信した電話番号を記録するメッセージ発信済電話番号記録処理と、
前記メッセージ発信済電話番号記録処理において保持された電話番号を照会して該電話番号にメッセージを送信済みであるかどうかを判定するメッセージ送信済判定処理と、
電話着信に対応する着信対応処理を備え、
前記着信対応処理における電話着信への対応は、電話着信を無視する、電話着信を転送する、電話発信元に対してメッセージを送信する、通話を開始せずに切る、通話を開始して音声を再生する、通話を開始して音声を再生せずに切るという動作のいずれかもしくはいずれかの組み合わせを含み、
前記着信対応処理においては、前記メッセージ送信済判定処理における判定結果により、電話着信への対応の動作もしくは対応中に再生する音声を変えることを特徴とする。
【0016】
この特徴によれば、コンピュータを自動発呼プログラムとして動作させることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、オートコールの応答情報、もしくはその後の折り返しの着信に応じてメッセージを送信することを可能にすること、また、複数の依頼者からのオートコールを行う場合で、折り返しの電話があった場合に、適切な利用者を見つけてその利用者用の対応をする自動発呼システムおよびコンピュータを本発明の自動発呼システムとして機能させる自動発呼プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、第1実施形態における自動発呼システム1の構成を示す図である。
図2図2は、メッセージ送信部13が送信するメッセージを示す図である。
図3図3は、第1実施形態におけるメッセージ送信済判定部15の判定結果から着信対応部16による電話着信時の対応までの流れを示すフローチャートである。
図4図4は、応答情報記録部17が保持する応答記録を示す図である。
図5図5は、第1実施形態における条件的電話自動発信部19が電話を発信する流れを示すフローチャートである。
図6図6は、第2実施形態における自動発呼システム1の構成を示す図である。
図7図7は、着信対応方法保持部110が保持する対応方法規則を示す図である。
図8図8は、第2実施形態における着信対応方法決定部113が対応方法を決定するまでの流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の第1実施形態における実施例を説明する。
(実施例:第1実施形態)
【0020】
図1は、第1実施形態における自動発呼システム1の構成を示す図である。
【0021】
自動発呼システム1は、ユーザ端末、利用者端末2及び顧客端末3と通信ネットワークで繋がっている。
【0022】
通信ネットワークは、電話網、専用回線、LAN(Local Area Network)、インターネットなどであり、これらを組み合わせたものであってもよい。
【0023】
自動発呼システム1は、電話番号保持部11、自動電話発信部12、メッセージ送信部13、メッセージ発信済電話番号記録部14、メッセージ送信済判定部15、着信対応部16、応答情報記録部17、着信対応済電話番号記録部18、条件的電話自動発信部19を備える。
【0024】
自動発呼システム1の各構成部(電話番号保持部11、自動電話発信部12、メッセージ送信部13、メッセージ発信済電話番号記録部14、メッセージ送信済判定部15、着信対応部16、応答情報記録部17、着信対応済電話番号記録部18、条件的電話自動発信部19)に対応する処理を実行する装置は、それぞれ物理的に離れた位置にあってもよい。
【0025】
電話番号保持部11は、オートコールをかける電話番号を保持する。
【0026】
自動電話発信部12は、電話番号保持部11に保持された電話番号に自動的に電話を発信する。
【0027】
メッセージ送信部13は、自動電話発信部12から電話を発信した電話番号宛にメッセージを送信する。
【0028】
メッセージ発信済電話番号記録部14は、メッセージ送信部13からメッセージを送信した宛先電話番号を記録する。
【0029】
メッセージ送信済判定部15は、メッセージ発信済電話番号記録部14に記録された電話番号を照会して該電話番号にメッセージを送信済みであるかどうかを判定する。
【0030】
着信対応部16は、電話着信に対応する。電話着信への対応は、電話着信を無視する、電話着信を転送する、電話発信元に対してメッセージを送信する、通話を開始せずに切る、通話を開始して音声を再生する、通話を開始して音声を再生せずに切るという動作のいずれかもしくはいずれかの組み合わせを含み、着信対応部16は、メッセージ送信済判定部15の判定結果により、電話着信への対応の動作もしくは対応中に再生する音声を変える。
【0031】
応答情報記録部17は、自動電話発信部12において発信した電話の応答情報を記録する。
【0032】
着信対応済電話番号記録部18は、前記着信対応部16において対応済みの電話番号を記録する。
【0033】
条件的電話自動発信部19は、発信した電話の応答情報に関する条件と着信に対応済みか否かに関する条件を含むある条件を満たす電話番号に対して自動的に電話を発信する。
(第1実施形態:オートコールに対応したメッセージ送信及びその後の着信対応)
【0034】
以下、自動発呼システム1によるオートコールに対応したメッセージ送信及びその後の着信対応の処理の一例を示す。
【0035】
電話番号保持部11は、オートコールをかける宛先電話番号「09012345678」を保持する。
【0036】
自動電話発信部12は、電話番号保持部11に保持された電話番号「09012345678」に自動的に電話を発信する。
【0037】
メッセージ送信部13は、自動電話発信部12から電話を発信した電話番号「09012345678」宛にメッセージを送信する。
【0038】
図2は、メッセージ送信部13が送信するメッセージの例を示す図である。
【0039】
メッセージ送信部13は、メッセージ本文「弊社の電話録音サービスに興味をお持ちいただきありがとうございます。電話録音サービスは月3000円ですべての電話を録音するサービスです。詳細につきましては以下のURLをご覧ください。https://xxx.xxx/」を保持する。
【0040】
メッセージ発信済電話番号記録部14は、メッセージ送信部13からメッセージを送信した宛先電話番号「09012345678」、送信日時「2023/12:05:00」を記録する。
【0041】
メッセージ送信済判定部15は、メッセージ発信済電話番号記録部14に記録された電話番号を照会して該電話番号「09012345678」にメッセージを送信済みであるかどうかを判定し、送信済みであれば、「送信済」を保持する。
【0042】
着信対応部16は、顧客端末3「09012345678」からの電話着信を受信し、該電話着信に対応する。
【0043】
図3は、メッセージ送信済判定部15の判定結果から着信対応部16による電話着信時の対応までの流れを示すフローチャートである。
【0044】
着信対応部16は、メッセージ送信済判定部15の判定結果「送信済」により、電話着信時の対応方法「通話を開始して音声「お電話ありがとうございます。電話録音サービスのご案内をメッセージでお送りしましたのでぜひご覧ください。」を再生する」を選択する。
【0045】
本実施例を変更し、メッセージ送信済判定部15で「送信済」と判定された場合の着信対応部16の対応として、オペレーターに電話着信を転送するとしてもよい。また、電話着信をとらなかったり、音声を再生せずにすぐに切るとしてもよい。
【0046】
また、本実施例を変更し、メッセージ送信済判定部15で「未送信」と判定された場合の着信対応部16の対応として、音声を再生せずにメッセージを送信するとしてもよい。
【0047】
また、本実施例を変更し、自動電話発信部12から発信した電話がつながらなかった場合は、あらかじめ指定された日時に自動的に電話をかけるという機能があってもよい。
【0048】
また、本実施例を変更し、着信対応部16における電話着信時の対応方法の判定について、自動電話発信部12から電話をかけた人からの着信かどうかによって、着信時の対応を変えることができるようにしてもよい。
【0049】
また、本実施例を変更し、着信対応部16における電話着信時の対応方法の判定について、すでに着信があったかどうかによって、着信時の対応を変えることができるようにしてもよい。
【0050】
また、本実施例を変更し、着信対応部16における電話着信時の対応方法の判定について、着信時から過去一定期間内にメッセージ送信済みかどうかによって、着信時の対応を変えることができるようにしてもよい。
【0051】
また、本実施例を変更し、着信対応部16における電話着信時の対応方法の判定について、自動電話発信部12から電話発信をしたがメッセージを送信しなかったかどうかによって、着信時の対応を変えるとしてもよい。
(第1実施形態:条件的な再オートコール)
【0052】
図4は、応答情報記録部17が保持する応答記録を示す図である。
【0053】
応答情報記録部17は、自動電話発信部12において発信した電話「09012345678」、架電日時「2023/12:00:00」の応答情報「不通」を記録する。
【0054】
着信対応済電話番号記録部18は、前記着信対応部16において対応済みの電話番号「09012345678」を記録する。
【0055】
図5は、条件的電話自動発信部19が電話を発信する流れを示すフローチャートである。
【0056】
条件的電話自動発信部19は、応答情報記録部17を参照して発信した電話「09011111111」の応答情報「不通」と、着信対応済電話番号記録部18を参照して「対応記録無」をそれぞれ取り出し、これに対応して「再オートコール」を選択し、電話番号「09011111111」に対して自動的に電話を発信する。
【0057】
本実施例を変更し、条件的電話自動発信部19が「再オートコール」を選択するための条件の1つとして、過去に自動電話発信部12から電話発信した際に、電話がつながったが一定時間以内に切られてしまったかどうかというのがあってもよい。
【0058】
また、本実施例を変更し、条件的電話自動発信部19が「再オートコール」を選択するための条件の1つとして、過去に自動電話発信部12から電話発信した際に、電話がつながったが留守番電話になったかどうかというのがあってもよい。
【0059】
以下、本発明の第2実施形態における実施例を説明する。
(実施例:第2実施形態)
【0060】
図6は、第2実施形態における自動発呼システム1の構成を示す図である。
【0061】
通信ネットワークは、電話網、専用回線、LAN(Local Area Network)、インターネットなどであり、これらを組み合わせたものであってもよい。
【0062】
自動発呼システム1は、電話番号保持部11、自動電話発信部12、メッセージ送信部13、着信対応部16、着信対応方法保持部110、自動発信記録保持部111、電話発信特定部112、着信対応方法決定部113、利用者特定後着信対応部114を備える。
【0063】
自動発呼システム1の各構成部(電話番号保持部11、自動電話発信部12、メッセージ送信部13、着信対応部16、着信対応方法保持部110、自動発信記録保持部111、電話発信特定部112、着信対応方法決定部113、利用者特定後着信対応部114)に対応する処理を実行する装置は、それぞれ物理的に離れた位置にあってもよい。
【0064】
着信対応方法保持部110は、利用者ごとに着信時の対応方法を保持する。着信時の対応方法は、電話着信を無視する、電話着信を転送する、電話発信元に対してメッセージを送信する、通話を開始せずに切る、通話を開始して音声を再生する、通話を開始して音声を再生せずに切るという動作のいずれかもしくはいずれかの組み合わせを含む。
【0065】
自動発信記録保持部111は、自動電話発信部12から電話を発信する際に利用者識別子・発信元電話番号・発信先電話番号を記録する。
【0066】
電話発信特定部112は、着信対応部16において着信を受信した際に、自動発信記録保持部111を参照して、該発信元電話番号を発信先とし該発信先電話番号を発信元とする最後の電話発信を特定する。
【0067】
着信対応方法決定部113は、着信対応方法保持部110を参照して、電話発信特定部112によって特定された電話発信の利用者の利用者識別子に対応する着信時の対応方法を決定する。
【0068】
利用者特定後着信対応部114は、着信対応方法決定部113で決定した着信時の対応方法に沿った対応を行う。
(第2実施形態:利用者別の着信対応)
【0069】
以下、自動発呼システム1による複数の利用者がいる場合の、利用者別の着信対応の処理の一例を示す。
【0070】
図7は、着信対応方法保持部110が保持する対応方法規則を示す図である。着信対応方法保持部110は、利用者ごとに着信時の対応方法を保持し、利用者「A社」利用者識別子「1」に対する対応として「A対応」、利用者「B社」利用者識別子「2」に対応する対応として「B対応」を保持する。
【0071】
着信対応方法保持部110は、「A対応」として、「条件1:不通かつメッセージ未送信の場合、再オートコール『折り返しのお電話ありがとうございます。SMSマーケティングのご案内をしています。興味がある方は1を押してください。』、条件2:不通かつメッセージ送信済みの場合、『お電話ありがとうございます。SMSマーケティングのご案内をメッセージでお送りしましたのでぜひご覧ください。』」を保持し、「B対応」として、「条件1:不通かつメッセージ未送信の場合、再オートコール「折り返しのお電話ありがとうございます。月3000円ですべての電話を録音する電話録音サービスのご案内をしています。興味がある方は1を押してください。』、条件2:不通かつメッセージ送信済みの場合、『お電話ありがとうございます。電話録音サービスのご案内をメッセージでお送りしましたのでぜひご覧ください。』」を保持する。
【0072】
自動発信記録保持部111は、自動電話発信部12から電話を発信する際に利用者名「B社」利用者識別子「2」、発信元電話番号「05012345678」、発信先電話番号「09012345678」、架電日時「2023/12:00:00」を記録する。
【0073】
電話発信特定部112は、着信対応部16において着信を受信した際に、自動発信記録保持部111を参照して、該発信元電話番号「09012345678」を発信先とし該発信先電話番号「05012345678」を発信元とする最後の電話発信「2023/12:00:00」を特定する。
【0074】
図9は、着信対応方法決定部113が対応方法を決定するまでの流れを示すフローチャートである。着信対応方法決定部113は、着信対応方法保持部110を参照して、電話発信特定部112によって特定された電話発信「2023/12:00:00」の利用者「B社」の利用者識別子「2」に対応する着信時の対応方法「B対応」を決定する。
【0075】
利用者特定後着信対応部114は、着信対応方法決定部113で決定した着信時の対応方法「B対応」として、「条件1:不通かつメッセージ未送信の場合、再オートコール「折り返しのお電話ありがとうございます。月3000円ですべての電話を録音する電話録音サービスのご案内をしています。興味がある方は1を押してください。』、条件2:不通かつメッセージ送信済みの場合、『お電話ありがとうございます。電話録音サービスのご案内をメッセージでお送りしましたのでぜひご覧ください。』」に沿った対応を行う。
【0076】
本実施例を変更し、利用者ごとに、発信する音声と送信するメッセージ文面を保持するようにしてもよい。
【0077】
また、本実施例を変更し、電話発信が存在せず電話発信特定部112が最後の電話発信を特定できない場合は、着信時の対応としてあらかじめ定められた対応をするとしてもよい。
【0078】
また、本実施例を変更し、電話発信特定部112で最後の電話発信を特定する際に、現在から一定時間前以降の電話発信のみを対象とするとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0079】
オートコールの応答情報、もしくはその後の折り返しの着信に応じてメッセージを送信することを可能にし、また、複数の依頼者からのオートコールを行う場合で、折り返しの電話があった場合に、適切な利用者を見つけてその利用者用の対応をすることを可能にする自動発呼システム及びプログラムである。架電業務を行う企業による利用が考えられる。
【符号の説明】
【0080】
1 自動発呼システム
11 電話番号保持部
12 自動電話発信部
13 メッセージ送信部
14 メッセージ発信済電話番号記録部
15 メッセージ送信済判定部
16 着信対応部
17 応答情報記録部
18 着信対応済電話番号記録部
19 条件的電話自動発信部
110 着信対応方法保持部
111 自動発信記録保持部
112 電話発信特定部
113 着信対応方法決定部
114 利用者特定後着信対応部
2 利用者端末
3 顧客端末
【要約】      (修正有)
【課題】オートコールの応答情報又は折り返しの着信に応じてメッセージを送信し、複数の依頼者からのオートコールを行う場合で、折り返しの電話があったときに適切な利用者用の対応をする自動発呼システム及び自動発呼プログラムを提供する。
【解決手段】自動発呼システムは、電話番号を保持する電話番号保持部と、保持した電話番号に自動的に電話を発信する自動電話発信部と、電話を発信した電話番号にメッセージを送信するメッセージ送信部と、メッセージを送信した電話番号を記録するメッセージ発信済電話番号記録部と、メッセージを送信済みであるかどうかを判定するメッセージ送信済判定部と、電話着信に対応する着信対応部と、を備える。着信対応部は、電話着信を無視する、転送する、電話発信元に対してメッセージを送信する、通話を開始せずに切る、通話を開始して音声を再生する、通話を開始して音声を再生せずに切るという動作の何れかを実行する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8