(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】リレー制御装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H02J 1/00 20060101AFI20240717BHJP
【FI】
H02J1/00 306A
H02J1/00 308J
(21)【出願番号】P 2022549703
(86)(22)【出願日】2021-11-11
(86)【国際出願番号】 KR2021016470
(87)【国際公開番号】W WO2022103182
(87)【国際公開日】2022-05-19
【審査請求日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】10-2020-0152316
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、ジャン-ヒョク
【審査官】清水 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/111899(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0088792(US,A1)
【文献】特開平09-230902(JP,A)
【文献】特開2020-089066(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 1/00 - 1/16
H02H 7/00
G01R 31/00
B60L 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1リレーの動作状態を制御するための第1制御信号、及び第2リレーの動作状態を制御するための第2制御信号を出力するプロセッサと、
前記プロセッサと接続されて前記プロセッサの動作状態をモニタリングし、
前記プロセッサの動作状態に応じて前記第1リレー及び前記第2リレーの動作状態を維持するためのリテイン信号を出力するモニタリング部と、
前記プロセッサから前記第1制御信号及び前記第2制御信号を受信し、
前記モニタリング部から前記リテイン信号を受信し、
受信した前記第1制御信号、前記第2制御信号及び前記リテイン信号に基づいて、前記第1リレーの動作状態を制御する第1リレー制御信号及び前記第2リレーの動作状態を制御する第2リレー制御信号を出力するリレー状態決定部と、を含み、
前記プロセッサは、
前記プロセッサの動作状態に応じて前記リレー状態決定部から出力されるリレー制御信号を決定する第3制御信号または回復信号を前記リレー状態決定部にさらに出力し、
前記リレー状態決定部は、
前記プロセッサから受信した前記第3制御信号または前記回復信号の信号レベルに基づいて、前記第1制御信号、前記第2制御信号及び前記リテイン信号のうちの一部を前記第1リレー制御信号及び前記第2リレー制御信号として出力
し、
前記プロセッサは、
前記プロセッサの動作状態がリセット状態である場合、前記第3制御信号を前記リレー状態決定部に出力し、
前記プロセッサの動作状態が回復状態である場合、前記回復信号を前記リレー状態決定部に出力する、リレー制御装置。
【請求項2】
前記回復信号は、
前記信号レベルが第1信号レベルとして出力され、所定の時間が経過した後、前記信号レベルを第2信号レベルに移行し、
前記第3制御信号は、
前記第1信号レベルの前記回復信号が出力される場合、前記信号レベルを前記第1信号レベルから前記第2信号レベルに移行する、請求項
1に記載のリレー制御装置。
【請求項3】
前記第3制御信号は、
前記第1信号レベルの前記回復信号が出力されるまで、前記信号レベルが前記第1信号レベルを維持するように予め設定された、請求項
2に記載のリレー制御装置。
【請求項4】
前記リレー状態決定部は、
前記プロセッサの動作状態が前記回復状態である場合、前記プロセッサから前記回復信号を受信し、
前記第1リレー制御信号として前記第1制御信号を出力し、
前記第2リレー制御信号として前記第2制御信号を出力する、請求項
2または
3に記載のリレー制御装置。
【請求項5】
前記リレー状態決定部は、
前記プロセッサの前記動作状態が前記リセット状態である場合、前記プロセッサから前記第1信号レベルの前記第3制御信号を受信し、
前記第1リレー制御信号及び前記第2リレー制御信号として前記リテイン信号を出力する、請求項
2から
4のいずれか一項に記載のリレー制御装置。
【請求項6】
前記モニタリング部は、
前記プロセッサの動作状態が前記リセット状態である場合、所定の時間前記リテイン信号の信号レベルを第2信号レベルとして出力し、
前記所定の時間が経過した後は前記リテイン信号の信号レベルを第1信号レベルとして出力する、請求項
2から
5のいずれか一項に記載のリレー制御装置。
【請求項7】
前記リレー状態決定部は、
前記リテイン信号の信号レベルが前記第2信号レベルである場合、前記第1リレー及び前記第2リレーの動作状態を維持する、請求項
2から
6のいずれか一項に記載のリレー制御装置。
【請求項8】
前記リレー状態決定部は、
前記リテイン信号の信号レベルが前記第1信号レベルである場合、前記第1リレー及び前記第2リレーの動作状態を変更する、請求項
2から
7のいずれか一項に記載のリレー制御装置。
【請求項9】
請求項1から
8のいずれか一項に記載のリレー制御装置を含む、バッテリーパック。
【請求項10】
請求項1から
8のいずれか一項に記載のリレー制御装置を含む、自動車。
【請求項11】
プロセッサにおいて、第1リレーの動作状態を制御するための第1制御信号及び第2リレーの動作状態を制御するための第2制御信号を出力する第1信号出力段階と、
モニタリング部において、前記プロセッサと接続されて前記プロセッサの動作状態をモニタリングし、前記プロセッサの動作状態に応じて前記第1リレー及び前記第2リレーの動作状態を維持するリテイン信号を出力する第2信号出力段階と、
リレー状態決定部において、前記第1制御信号、前記第2制御信号及び前記リテイン信号に基づいて、前記第1リレーの動作状態を制御する第1リレー制御信号及び前記第2リレーの動作状態を制御する第2リレー制御信号を出力するリレー制御信号出力段階と、を含み、
前記第2信号出力段階の後、前記プロセッサにおいて、前記プロセッサの動作状態に応じて前記リレー状態決定部から出力されるリレー制御信号を決定する第3制御信号または回復信号をさらに出力する第3信号または回復信号出力段階をさらに含み、
前記リレー制御信号出力段階は、前記第3制御信号または前記回復信号の信号レベルに基づいて、前記第1制御信号、前記第2制御信号及び前記リテイン信号のうちの一部を前記第1リレー制御信号及び前記第2リレー制御信号として出力する段階であ
り、
前記第3信号または回復信号出力段階は、前記プロセッサにおいて、
前記プロセッサの動作状態がリセット状態である場合、前記第3制御信号を前記リレー状態決定部に出力し、
前記プロセッサの動作状態が回復状態である場合、前記回復信号を前記リレー状態決定部に出力する段階である、リレー制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リレー制御装置及び方法に関し、より詳しくは、システム誤謬によってプロセッサがリセットされても複数のリレーの動作状態を維持できるリレー制御装置及び方法に関する。
【0002】
本出願は、2020年11月13日付け出願の韓国特許出願第10-2020-0152316に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
最近、ノートブックPC、ビデオカメラ、携帯電話などのような携帯用電子製品の需要が急増し、エネルギー貯蔵用蓄電池、ロボット、衛星などの開発が本格化するにつれ、繰り返して充放電可能な高性能二次電池に対する研究が活発に行われている。
【0004】
これにより、モバイル機器、電気自動車、ハイブリッド自動車、電力貯蔵装置、無停電電源装置などに関する技術開発及び需要が増加するにつれ、エネルギー源としての二次電池の需要が急増している。特に、電気車両やハイブリッド自動車に使用される二次電池は、高出力、大容量の二次電池であって、これについての研究が盛んに行われている。
【0005】
また、二次電池に対する多くの需要とともに、二次電池に関わる周辺部品や装置についての研究も共に行われている。すなわち、複数の二次電池を接続して一つのモジュールにしたセルアセンブリ、セルアセンブリの充放電を制御してそれぞれの二次電池の状態をモニタリングするBMS(Battery Management System、バッテリー管理システム)、セルアセンブリとBMSとを一つのパックにしたバッテリーパック、セルアセンブリをモータのような負荷と連結するリレーなど、多様な部品と装置に対する研究が行われている。
【0006】
このようなセルアセンブリと負荷とを連結するリレーは、電源システムに備えられ得る。また、電源システムは、少なくとも一つのリレーを選択的に開閉することでバッテリーと負荷との間の安定的な電源供給を担当し得る。このような電源システムが車両に備えられる場合、電源システムの安全に係わり、車両走行中には、システム的な誤謬によってリレーが開放されることなく、閉まった状態を維持することが重要である。
【0007】
そこで、当業界では、システムの誤謬にもかかわらず、効果的にリレーを閉状態に維持できる技術が求められている。このような要求条件は、回路の複雑性を増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、システム誤謬が発生してもリレーを閉状態に維持できるリレー制御装置及び方法を提供することを目的とする。
【0009】
本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解でき、本発明の実施形態によってより明らかに分かるであろう。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示される手段及びその組合せによって実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様によるリレー制御装置は、第1リレーの動作状態を制御するための第1制御信号及び第2リレーの動作状態を制御するための第2制御信号を出力するように構成されたプロセッサと、プロセッサと接続されてプロセッサの動作状態をモニタリングし、プロセッサの動作状態に応じて第1リレー及び第2リレーの動作状態を維持するためのリテイン(retain)信号を出力するように構成されたモニタリング部と、プロセッサから第1制御信号及び第2制御信号を受信し、モニタリング部からリテイン信号を受信し、受信した第1制御信号、第2制御信号及びリテイン信号に基づいて第1リレーの動作状態を制御する第1リレー制御信号及び第2リレーの動作状態を制御する第2リレー制御信号を出力するように構成されたリレー状態決定部と、を含む。
【0011】
プロセッサは、プロセッサの動作状態に応じてリレー状態決定部から出力されるリレー制御信号を決定する第3制御信号または回復信号をリレー状態決定部にさらに出力するように構成され得る。
【0012】
リレー状態決定部は、プロセッサから受信した第3制御信号または回復信号の信号レベルに基づいて、第1制御信号、第2制御信号及びリテイン信号のうちの一部を第1リレー制御信号及び第2リレー制御信号として出力するように構成され得る。
【0013】
プロセッサは、プロセッサの動作状態がリセット状態である場合、第3制御信号をリレー状態決定部に出力するように構成され得る。
【0014】
プロセッサは、プロセッサの動作状態が回復状態である場合、回復信号をリレー状態決定部に出力するように構成され得る。
【0015】
回復信号は、信号レベルが第1信号レベルとして出力され、所定の時間が経過した後、信号レベルが第2信号レベルに移行するように構成され得る。
【0016】
第3制御信号は、第1信号レベルの回復信号が出力される場合、信号レベルが第1信号レベルから第2信号レベルに移行するように構成され得る。
【0017】
第3制御信号は、第1信号レベルの回復信号が出力されるまで、信号レベルが第1信号レベルを維持するように予め設定され得る。
【0018】
リレー状態決定部は、プロセッサの動作状態が回復状態である場合、プロセッサから回復信号を受信し、第1リレー制御信号として第1制御信号を出力し、第2リレー制御信号として第2制御信号を出力するように構成され得る。
【0019】
リレー状態決定部は、プロセッサの動作状態がリセット状態である場合、プロセッサから第1信号レベルの第3制御信号を受信し、第1リレー制御信号及び第2リレー制御信号としてリテイン信号を出力するように構成され得る。
【0020】
モニタリング部は、プロセッサの動作状態がリセット状態である場合、所定の時間リテイン信号の信号レベルを第2信号レベルとして出力し、所定の時間が経過した後はリテイン信号の信号レベルを第1信号レベルとして出力するように構成され得る。
【0021】
リレー状態決定部は、リテイン信号の信号レベルが第2信号レベルである場合、第1リレー及び第2リレーの動作状態を維持するように構成され得る。
【0022】
リレー状態決定部は、リテイン信号の信号レベルが第1信号レベルである場合、第1リレー及び第2リレーの動作状態を変更するように構成され得る。
【0023】
本発明の他の一態様によるバッテリーパックは、本発明の一態様によるリレー制御装置を含む。
【0024】
本発明のさらに他の一態様による自動車は、本発明の一態様によるリレー制御装置を含む。
【0025】
本発明のさらに他の一態様によるリレー制御方法は、プロセッサにおいて、第1リレーの動作状態を制御するための第1制御信号及び第2リレーの動作状態を制御するための第2制御信号を出力する第1信号出力段階と、モニタリング部において、プロセッサと接続されてプロセッサの動作状態をモニタリングし、プロセッサの動作状態に応じて第1リレー及び第2リレーの動作状態を維持するように構成されたリテイン信号を出力する第2信号出力段階と、リレー状態決定部において、第1制御信号、第2制御信号及びリテイン信号に基づいて、第1リレーの動作状態を制御する第1リレー制御信号及び第2リレーの動作状態を制御する第2リレー制御信号を出力するリレー制御信号出力段階と、を含む。
【0026】
本発明のさらに他の一態様によるリレー制御方法は、第2信号出力段階の後、プロセッサにおいて、リレー状態決定部から出力されるリレー制御信号を決定する第3制御信号または回復信号をさらに出力する第3信号出力または回復信号出力段階をさらに含み得る。
【0027】
リレー制御信号出力段階は、第3制御信号または回復信号の信号レベルに基づいて、第1制御信号、第2制御信号及びリテイン信号のうちの一部を第1リレー制御信号及び第2リレー制御信号として出力する段階であり得る。
【発明の効果】
【0028】
本発明の一態様によれば、プロセッサがリセットされる場合に複数のリレーの動作状態を維持させ、プロセッサのリセットによる事故を防止することができる。
【0029】
また、本発明の一態様によれば、所定の時間が経過するまでプロセッサの動作状態がリセット状態であれば、複数のリレーの動作状態をターンオフ状態に変更してシステム資源及びエネルギーの無駄遣いを防止することができる。
【0030】
また、本発明の一態様によれば、プロセッサの動作状態が回復されれば、プロセッサによって複数のリレーの動作状態を制御することができる。
【0031】
本発明の効果は上述した効果に制限されず、言及されていない本発明の他の効果は請求範囲の記載から当業者により明らかに理解されるだろう。
【0032】
本明細書に添付される次の図面は、後述する発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の一実施形態によるリレー制御装置を概略的に示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるリレー制御装置の例示的構成を概略的に示した図である。
【
図3】本発明の一実施形態による第3制御信号の信号レベルが第1信号レベルに維持されるときの実施例を概略的に示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態による第3制御信号の信号レベルが第1信号レベルに維持されないときの比較例を概略的に示した図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるプロセッサが回復状態であるときの実施例を概略的に示した図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるリレー状態決定部をより具体的に示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるリレー状態決定部の例示的構成を概略的に示した図である。
【
図8】本発明の一実施形態によるリレー状態決定部の他の例示的構成を概略的に示した図である。
【
図9】本発明の一実施形態によるリレー制御方法を概略的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本明細書及び特許請求の範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
【0035】
したがって、本明細書に記載された実施形態及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0036】
また、本発明の説明において、関連する公知の機能または機能についての具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にし得ると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0037】
第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素のうちある一つをその他の要素と区別するために使われたものであり、これら用語によって構成要素が限定されることはない。
【0038】
明細書の全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは特に言及されない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0039】
また、明細書に記載されたプロセッサのような用語は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで具現され得る。
【0040】
さらに、明細書の全体において、ある部分が他の部分と「連結(接続)」されるとするとき、これは「直接的な連結(接続)」だけでなく、他の素子を介在した「間接的な連結(接続)」も含む。
【0041】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。
【0042】
図1は、本発明の一実施形態によるリレー制御装置100を概略的に示した図である。
図2は、本発明の一実施形態によるリレー制御装置100の例示的構成を概略的に示した図である。
【0043】
図1を参照すると、本発明の一実施形態によるリレー制御装置100は、プロセッサ110、モニタリング部120、及びリレー状態決定部130を含み得る。
【0044】
プロセッサ110は、第1リレー200の動作状態を制御するための第1制御信号CS1、及び第2リレー300の動作状態を制御するための第2制御信号CS2を出力するように構成され得る。
【0045】
例えば、第1リレー200及び第2リレー300は、バッテリーと負荷とを連結するリレーであり得る。より具体的には、第1リレー200は、ハイサイドリレーとして高電圧側リレーであり得る。そして、第2リレー300は、ローサイドリレーとして低電圧側リレーであり得る。
【0046】
プロセッサ110は、正常状態であるとき、第1制御信号CS1を出力して第1リレー200の動作状態をターンオン状態またはターンオフ状態に制御し得る。そして、プロセッサ110は、正常状態であるとき、第2制御信号CS2を出力して第2リレー300の動作状態をターンオン状態またはターンオフ状態に制御し得る。ここで、第1リレー200及び第2リレー300の各々の動作状態は、第1制御信号CS1及び第2制御信号CS2の各々の信号レベルによって制御され得る。
【0047】
モニタリング部120は、プロセッサ110と接続されてプロセッサ110の動作状態をモニタリングするように構成され得る。
【0048】
具体的には、モニタリング部120は、プロセッサ110と通信可能に接続され得る。そして、モニタリング部120は、プロセッサ110の動作状態が正常状態であるか、それとも、リセット状態であるかをモニタリングし得る。ここで、リセット状態とは、プロセッサ110の駆動が再起動する状態を意味する。
【0049】
例えば、
図2の実施形態において、モニタリング部120は、プロセッサ110と接続され、プロセッサ110の動作状態をモニタリングし得る。
【0050】
また、モニタリング部120は、プロセッサ110の動作状態に応じて第1リレー200及び第2リレー300の動作状態を維持するためのリテイン信号RSを出力するように構成され得る。
【0051】
具体的には、リテイン信号RSは、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態を現在状態に維持するための信号であり得る。例えば、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態がターンオン状態であって、モニタリング部120がリテイン信号RSを出力すれば、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態はターンオン状態に維持され得る。一方、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態がターンオフ状態であって、モニタリング部120がリテイン信号RSを出力すれば、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態はターンオフ状態に維持され得る。
【0052】
リレー状態決定部130は、プロセッサ110から第1制御信号CS1及び第2制御信号CS2を受信するように構成され得る。
【0053】
例えば、
図2の実施形態において、リレー状態決定部130は、プロセッサ110と電気的に接続され、プロセッサ110から第1制御信号CS1及び第2制御信号CS2を受信し得る。
【0054】
また、リレー状態決定部130は、モニタリング部120からリテイン信号RSを受信するように構成され得る。
【0055】
例えば、
図2の実施形態において、リレー状態決定部130は、モニタリング部120と電気的に接続され、モニタリング部120からリテイン信号RSを受信し得る。
【0056】
リレー状態決定部130は、受信した第1制御信号CS1、第2制御信号CS2及びリテイン信号RSに基づいて、第1リレー200の動作状態を制御する第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー300の動作状態を制御する第2リレー制御信号RCS2を出力するように構成され得る。
【0057】
ここで、第1リレー制御信号RCS1は、第1リレー200に出力されて第1リレー200の動作状態を決定する信号である。同様に、第2リレー制御信号RCS2は、第2リレー300に出力されて第2リレー300の動作状態を決定する信号である。
【0058】
リレー状態決定部130は、第1リレー制御信号RCS1として第1制御信号CS1を選択し、第2リレー制御信号RCS2として第2制御信号CS2を選択し得る。また、リレー状態決定部130は、第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2としてリテイン信号RSを選択し得る。リレー状態決定部130によって選択される第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2は、プロセッサ110から受信する第3制御信号CS3によって決定され得る。
【0059】
具体的には、プロセッサ110は、プロセッサ110の動作状態に応じてリレー状態決定部130から出力されるリレー制御信号を決定する第3制御信号CS3または回復信号Rをさらに出力するように構成され得る。
【0060】
望ましくは、プロセッサ110は、プロセッサ110の動作状態がリセット状態である場合、第3制御信号CS3をリレー状態決定部130に出力するように構成され得る。一方、プロセッサ110は、プロセッサ110の動作状態が回復状態である場合、回復信号Rをリレー状態決定部130に出力するように構成され得る。ここで、リセット状態とは、プロセッサ110が再起動する状態を意味し、回復状態とは、プロセッサ110が正常に起動して正常状態を回復した状態を意味する。
【0061】
例えば、
図2の実施形態において、プロセッサ110の動作状態がリセット状態になれば、プロセッサ110は、リレー状態決定部130に第3制御信号CS3を即時出力し得る。
【0062】
そして、リレー状態決定部130は、プロセッサ110から受信した第3制御信号CS3の信号レベルに基づいて、第1制御信号CS1、第2制御信号CS2及びリテイン信号RSのうちの一部を第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2として出力するように構成され得る。
【0063】
ここで、信号レベルは、ローレベルとハイレベルとに区分され得る。ハイレベルは、予め決められた基準レベル以上の信号レベルを意味し、ローレベルは、0以上基準レベル未満の信号レベルを意味し得る。
【0064】
望ましくは、プロセッサ110がリセット状態である場合、第3制御信号CS3の信号レベルはローレベルを維持するように設定され得る。
【0065】
リレー状態決定部130は、プロセッサ110の動作状態がリセット状態である場合、第3制御信号CS3の信号レベルがハイレベルであるかそれともローレベルであるかによって、第1制御信号CS1、第2制御信号CS2及びリテイン信号RSのうちから第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2を選択し得る。
【0066】
他の例として、
図2の実施形態において、プロセッサ110の動作状態がリセット状態から回復状態になれば、プロセッサ110は、リレー状態決定部130に回復信号Rを即時出力し得る。
【0067】
プロセッサ110から回復信号Rが出力される場合、第3制御信号CS3の信号レベルはローレベルからハイレベルに移行し得る。そして、リレー状態決定部130は、プロセッサ110の動作状態が回復状態である場合、第1制御信号CS1を第1リレー制御信号RCS1として選択し、第2制御信号CS2を第2リレー制御信号RCS2として選択し得る。すなわち、プロセッサ110は、動作状態が回復状態になった場合、回復信号Rを出力することで、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態制御権を回復し得る。
【0068】
本発明の一実施形態によるリレー制御装置100は、プロセッサ110が突然リセットされる場合にも、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態が維持されるように制御し得る。例えば、リレー制御装置100が車両に備えられ、車両の運行中にシステム誤謬によってプロセッサ110が不意にリセットされ得る。このような場合、プロセッサ110の動作状態がリセット状態であるため、ターンオン状態である第1リレー200及び第2リレー300の動作状態をターンオフ状態に変更すると、予期せぬ事故が発生し得る問題がある。したがって、リレー制御装置100は、プロセッサ110がシステム誤謬によってリセットされても、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態をそのまま維持し、予期せぬ事故を予め防止することができる。
【0069】
また、リレー制御装置100は、プロセッサ110の動作状態が回復状態に切り換えられた場合、プロセッサ110によって第1リレー200及び第2リレー300の動作状態を正常に制御することができる。
【0070】
一方、リレー制御装置100に備えられたプロセッサ110は、本発明で行われる多様な制御ロジックを実行するため、当業界に知られたASIC(Application-Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)、他のチップセット、論理回路、レジスタ、通信モデム、データ処理装置などを選択的に含み得る。また、制御ロジックがソフトウェアとして具現されるとき、プロセッサ110は、プログラムモジュールの集合として具現され得る。このとき、プログラムモジュールはメモリに保存され、プロセッサ110によって実行され得る。メモリは、プロセッサ110の内部または外部に備えられ得、周知の多様な手段でプロセッサ110と接続され得る。
【0071】
望ましくは、回復信号Rは、信号レベルが第1信号レベルとして出力され、所定の時間が経過した後、信号レベルが第2信号レベルに移行するように構成され得る。そして、第3制御信号CS3は、第1信号レベルの回復信号Rが出力される場合、信号レベルが第1信号レベルから第2信号レベルに移行するように構成され得る。すなわち、第3制御信号CS3は、第1信号レベルの回復信号Rが出力されるまで、信号レベルが第1信号レベルを維持するように予め設定され得る。ここで、第1信号レベルとは、ローレベルを意味し得る。すなわち、信号レベルは、第1信号レベルであるローレベルと第2信号レベルであるハイレベルとに区分され得る。
【0072】
例えば、
図2の実施形態において、プロセッサ110の動作状態がリセット状態であるとき、プロセッサ110から出力される第3制御信号CS3の信号レベルは第1信号レベル(ローレベル)を維持するように設定され得る。
【0073】
図3は、第3制御信号CS3の信号レベルが第1信号レベルに維持されるときの実施例を概略的に示した図である。
図4は、第3制御信号CS3の信号レベルが第1信号レベルに維持されないときの比較例を概略的に示した図である。具体的には、
図3の実施例及び
図4の比較例は、プロセッサ110の動作状態がリセット状態であり、回復状態に切り換えられていない場合の例である。
【0074】
図3及び
図4は、経時的に出力される第1制御信号CS1、第2制御信号CS2、第3制御信号CS3、第1出力値Q1、第2出力値Q2、リテイン信号RS、第1リレー制御信号RCS1、及び第2リレー制御信号RCS2を示した図である。
【0075】
図3及び
図4において、第1制御信号CS1、第2制御信号CS2、第3制御信号CS3、第1出力値Q1、第2出力値Q2、リテイン信号RS、第1リレー制御信号RCS1、及び第2リレー制御信号RCS2のそれぞれの信号レベルまたは出力値は、ローレベルを意味する第1信号レベル及びハイレベルを意味する第2信号レベルとして説明され得る。
【0076】
また、
図3及び
図4において、プロセッサ110がt1時点で1次リセットされ、t2時点で2次リセットされ、t3時点で3次リセットされたと仮定する。
【0077】
図3の実施例において、第3制御信号CS3の信号レベルは第1信号レベルに維持されるように設定されたため、プロセッサ110が1次リセット、2次リセット及び3次リセットされても、第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2は一定に維持され得る。すなわち、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態が維持され得る。
【0078】
一方、
図4の比較例において、第3制御信号CS3の信号レベルは、初期は第1信号レベルに維持されるが、以後第2信号レベルに移行し得る。例えば、t1時点で出力された第3制御信号CS3の信号レベルは第1信号レベルであるが、t11時点では第3制御信号CS3の信号レベルが第2信号レベルに移行し得る。これは、
図4の比較例では、第3制御信号CS3の信号レベルが第1信号レベルに維持されるように設定されていないためである。
【0079】
より具体的には、
図4の比較例において、プロセッサ110が1次リセットされた場合、すなわち、t1時点~t2時点では第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2が一定に維持され得る。すなわち、t1時点~t2時点では、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態が維持され得る。
【0080】
一方、プロセッサ110が2次以上リセットされた場合、すなわち、t2時点では第1信号レベルを有する第3制御信号CS3が出力され、リテイン信号RSが出力されても、第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2の信号レベルが変更され得る。これは、t2時点で第3制御信号CS3の信号レベルが第2信号レベルから第1信号レベルに移行することで、フリップフロップ131の第1出力値Q1及び第2出力値Q2が変更されたためである。そして、t21時点において、第3制御信号CS3の信号レベルは第1信号レベルから第2信号レベルに移行し得る。
【0081】
その後、プロセッサ110がt3時点で3次リセットされた場合、t3時点で第3制御信号CS3の信号レベルは第2信号レベルから第1信号レベルに移行し得る。この場合、フリップフロップ131の第1出力値Q1及び第2出力値Q2が再度変更され得る。すなわち、t3時点でプロセッサ110が3次リセットされたものの、フリップフロップ131の第1出力値Q1及び第2出力値Q2が変更されたため、第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2の信号レベルも変更され得る。そして、t31時点において、第3制御信号CS3の信号レベルは第1信号レベルから第2信号レベルに移行し得る。
【0082】
したがって、
図4の比較例では、プロセッサ110が1次リセットされた場合は第1リレー200及び第2リレー300の動作状態を維持して予期せぬ事故を防止できるが、プロセッサ110が2次以上リセットされる場合は、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態を維持できないという問題がある。
【0083】
一方、
図3の実施例のように、本発明の一実施形態によるリレー制御装置100は、プロセッサ110が2次以上リセットされる場合にも、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態を維持することができる。
【0084】
リレー状態決定部130は、プロセッサ110の動作状態が回復状態である場合、プロセッサ110から回復信号Rを受信し、第1リレー制御信号RCS1として第1制御信号CS1を出力し、第2リレー制御信号RCS2として第2制御信号CS2を出力するように構成され得る。
【0085】
すなわち、リレー状態決定部130は、プロセッサ110から第1信号レベルの第3制御信号CS3を受信しない場合、第1リレー制御信号RCS1として第1制御信号CS1を出力し、第2リレー制御信号RCS2として第2制御信号CS2を出力するように構成され得る。
【0086】
図5は、本発明の一実施形態によるプロセッサが回復状態であるときの実施例を概略的に示した図である。
【0087】
具体的には、
図5の実施例は、
図3の実施例においてt4時点でプロセッサ110の動作状態が回復状態に切り換えられた場合の実施例である。
【0088】
図5の実施例において、t4時点でプロセッサ110の動作状態がリセット状態から回復状態に切り換えられれば、プロセッサ110は、回復信号Rを即時出力し得る。この場合、出力される回復信号Rの信号レベルは、第1信号レベルであり得る。そして、プロセッサ110は、第1信号レベルの回復信号Rを出力すると同時に、第3制御信号CS3の信号レベルを第1信号レベルから第2信号レベルに移行させ得る。
【0089】
t4時点から所定の時間が経過したt5時点で、プロセッサ110から出力される回復信号Rの信号レベルは第1信号レベルから第2信号レベルに移行し得る。この場合、第1制御信号CS1及び第2制御信号CS2の信号レベルは、第1信号レベルから第2信号レベルに移行し得る。また、フリップフロップ131の第1出力値Q1及び第2出力値Q2が変更され得る。
【0090】
望ましくは、プロセッサ110からリレー状態決定部130に出力される回復信号Rの信号レベルが第1信号レベルから第2信号レベルに移行する瞬間、フリップフロップ131の第1出力値Q1及び第2出力値Q2の信号レベルが変更され得る。
【0091】
すなわち、回復信号R、第1制御信号CS1、第2制御信号CS2、第3制御信号CS3、第1出力値Q1及び第2出力値Q2の信号レベルが、t5時点からはt1時点以前と同一になり得る。
【0092】
したがって、t5時点からは動作状態が回復状態に切り換えられたプロセッサ110によって、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態が制御できる。
【0093】
すなわち、本発明の一実施形態によるリレー制御装置100は、プロセッサ110が1回以上リセットされる場合は、プロセッサ110から出力される第3制御信号CS3に基づいて第1リレー200及び第2リレー300の動作状態を維持することができる。その後、プロセッサ110の動作状態が回復状態に切り換えられれば、プロセッサ110から出力される回復信号Rに基づいて、第1制御信号CS1、第2制御信号CS2、第3制御信号CS3、第1出力値Q1及び第2出力値Q2の信号レベルを元の信号レベルに戻すことで、プロセッサ110によって第1リレー200及び第2リレー300の動作状態を制御することができる。
【0094】
一方、リレー状態決定部130は、プロセッサ110の動作状態がリセット状態である場合、プロセッサ110から第1信号レベルの第3制御信号CS3を受信し、第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2としてリテイン信号RSを出力するように構成され得る。
【0095】
すなわち、リレー状態決定部130は、プロセッサ110から第1信号レベルの第3制御信号CS3を受信した場合、第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2としてリテイン信号RSを出力するように構成され得る。
【0096】
望ましくは、プロセッサ110の動作状態がリセット状態であるとき、モニタリング部120はリレー状態決定部130にリテイン信号RSを出力し、プロセッサ110はリレー状態決定部130に第3制御信号CS3を出力し得る。
【0097】
例えば、
図3及び
図5を参照すると、出力されるリテイン信号RSの信号レベルは第2信号レベルであり、第3制御信号CS3の信号レベルは第1信号レベルであり得る。
【0098】
すなわち、リレー状態決定部130がプロセッサ110から第3制御信号CS3を受信した場合は、プロセッサ110の動作状態がリセット状態であり得る。一方、リレー状態決定部130がプロセッサ110から第3制御信号CS3を受信しない場合は、プロセッサ110の動作状態が正常状態または回復状態であり得る。
【0099】
したがって、リレー状態決定部130は、第3制御信号CS3を受信した場合、第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2としてリテイン信号RSを出力し、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態を維持させることができる。一方、リレー状態決定部130は、第3制御信号CS3を受信しない場合、第1リレー制御信号RCS1として第1制御信号CS1を出力し、第2リレー制御信号RCS2として第2制御信号CS2を出力し得る。すなわち、リレー状態決定部130は、プロセッサ110から受信した第1制御信号CS1及び第2制御信号CS2によって、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態をそれぞれ制御することができる。
【0100】
モニタリング部120は、プロセッサ110の動作状態がリセット状態である場合、所定の時間リテイン信号RSの信号レベルを第2信号レベルとして出力するように構成され得る。そして、モニタリング部120は、所定の時間が経過した後はリテイン信号RSの信号レベルを第1信号レベルとして出力するように構成され得る。すなわち、プロセッサ110の動作状態が所定の時間回復状態に切り換えられない場合、モニタリング部120は、リテイン信号RSの信号レベルを第2信号レベルから第1信号レベルに移行し得る。
【0101】
例えば、モニタリング部120は、プロセッサ110の動作状態がリセット状態と判断される場合、所定の時間第2信号レベル(ハイレベル)を有するリテイン信号RSを出力し、所定の時間が経過した後は第1信号レベル(ローレベル)を有するリテイン信号RSを出力し得る。
【0102】
上述したように、第1信号レベルは0を含み得る。すなわち、モニタリング部120は、所定の時間第2信号レベルを有するリテイン信号RSを出力し、所定の時間が経過した後はリテイン信号RSを出力しなくてもよい。
【0103】
リレー状態決定部130は、リテイン信号RSの信号レベルが第2信号レベルである場合、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態を維持するように構成され得る。そして、リレー状態決定部130は、リテイン信号RSの信号レベルが第1信号レベルである場合、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態を変更するように構成され得る。
【0104】
例えば、
図3の実施形態において、t0時点にリテイン信号RSの信号レベルが第2信号レベルから第1信号レベルに変更されると仮定する。そして、プロセッサ110の動作状態は継続してリセット状態であると仮定する。この場合、プロセッサ110の動作状態がリセット状態であるため、モニタリング部120はリレー状態決定部130にリテイン信号RSを出力し、プロセッサ110はリレー状態決定部130に第3制御信号CS3を出力し得る。ここで、リテイン信号RSは、t1時点からt0時点まで第2信号レベルを有し、t0時点以後は第1信号レベルを有し得る。そして、第3制御信号CS3は、t1時点から第1信号レベルを有し得る。したがって、リレー状態決定部130は、t1時点からt0時点まで第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2として第2信号レベルを有するリテイン信号RSを出力し、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態をターンオン状態に維持させることができる。そして、リレー状態決定部130は、t0時点からは第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2として第1信号レベルを有するリテイン信号RSを出力し、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態をターンオフ状態に変更できる。
【0105】
すなわち、モニタリング部120は、プロセッサ110の動作状態がリセット状態である場合、所定の時間のみ第1リレー200及び第2リレー300の動作状態がターンオン状態を維持するように、所定の時間第2信号レベルを有するリテイン信号RSを出力し得る。
【0106】
例えば、プロセッサ110のリセットが引き続いて繰り返される場合にも、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態をターンオン状態に維持できない問題がある。この場合、プロセッサ110はリセットされている状態であるため、第1制御信号CS1、第2制御信号CS2及び第3制御信号CS3の信号レベルを変更できない。したがって、モニタリング部120は、出力されるリテイン信号RSの信号レベルを変更することで、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態をターンオフ状態に変更し得る。そして、プロセッサ110がリセット状態である場合、第1信号レベルを有する第3制御信号CS3が続いて出力されるため、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態はターンオフ状態に維持され得る。したがって、プロセッサ110が続いてリセットされる状況におけるシステム資源及びエネルギーの無駄遣いが防止される。
【0107】
図6は、本発明の一実施形態によるリレー状態決定部130をより具体的に示した図である。
図7は、本発明の一実施形態によるリレー状態決定部130の例示的構成を概略的に示した図である。
【0108】
図6及び
図7を参照すると、リレー状態決定部130は、フリップフロップ131及びバッファ部132を含み得る。
【0109】
フリップフロップ131は、1ビット(Bit)の情報を保管及び維持可能な論理回路である。例えば、
図7の実施形態において、フリップフロップ131はDフリップフロップ(D flip-flop)であり得る。その他にも、フリップフロップ131には、RSフリップフロップ、JKフリップフロップまたはTフリップフロップが適用され得る。以下、説明の便宜上、フリップフロップ131がDフリップフロップであるとして説明する。
【0110】
図7の実施形態において、フリップフロップ131は、データ端子D、クロック端子C、第1出力端子Q及び第2出力端子Q'を含み得る。データ端子Dに第2制御信号CS2が入力され、クロック端子Cに第3制御信号CS3が入力され、第2制御信号CS2及び第3制御信号CS3の信号レベルによって第1出力端子Qから第1出力値Q1が出力され、第2出力端子Q'から第2出力値Q2が出力され得る。第1出力値Q1及び第2出力値Q2はバッファ部132に入力され得る。ここで、第1出力値Q1と第2出力値Q2とは、信号レベルが互いに反対であり得る。すなわち、第1出力値Q1の信号レベルが第1信号レベルであれば、第2出力値Q2の信号レベルは第2信号レベルである。
【0111】
バッファ部132は、プロセッサ110から第1制御信号CS1及び第2制御信号CS2を受信し得る。また、バッファ部132は、フリップフロップ131から第1出力値Q1及び第2出力値Q2を受信し、モニタリング部120からリテイン信号RSを受信し得る。そして、バッファ部132は、第1リレー200の動作状態を制御する第1リレー制御信号RCS1を第1リレー200に出力し得る。また、バッファ部132は、第2リレー300の動作状態を制御する第2リレー制御信号RCS2を第2リレー300に出力し得る。
【0112】
リレー状態決定部130は、フリップフロップ131及びバッファ部132を含むことで、プロセッサ110の動作状態がリセット状態であっても、第3制御信号CS3の信号レベル及びリテイン信号RSの信号レベルによって第1リレー200及び第2リレー300の動作状態を維持させることができる。
【0113】
より具体的には、バッファ部132は、複数のバッファを含み得る。例えば、バッファ部132は、第1バッファ、第2バッファ、第3バッファ及び第4バッファを含み得る。
【0114】
第1バッファは、リテイン信号RS及び第1出力値Q1を受信し、第1出力値Q1の信号レベルによってリテイン信号RSの出力可否が決定されるように構成され得る。例えば、第1出力値Q1の信号レベルが第2信号レベル(ハイレベル)であれば、第1バッファからリテイン信号RSが出力され得る。一方、第1出力値Q1の信号レベルが第1信号レベル(ローレベル)であれば、第1バッファからリテイン信号RSが出力されない。
【0115】
第2バッファは、第1制御信号CS1及び第2出力値Q2を受信し、第2出力値Q2の信号レベルによって第1制御信号CS1の出力可否が決定されるように構成され得る。例えば、第2出力値Q2の信号レベルが第2信号レベルであれば、第2バッファから第1制御信号CS1が出力され得る。一方、第2出力値Q2の信号レベルが第1信号レベルであれば、第2バッファから第1制御信号CS1が出力されない。
【0116】
そして、第1バッファの出力ラインと第2バッファの出力ラインとは互いに統合され得る。すなわち、第1バッファ及び第2バッファは、信号レベルが互いに反対である第1出力値Q1及び第2出力値Q2をそれぞれ受信する。したがって、第1バッファからリテイン信号RSが出力される場合、第2バッファから第1制御信号CS1が出力されない。例えば、第1バッファに入力される第1出力値Q1の信号レベルが第2信号レベル(ハイレベル)である場合、第2バッファに入力される第2出力値Q2の信号レベルは、第1信号レベル(ローレベル)であるためである。
【0117】
したがって、第1出力値Q1及び第2出力値Q2の信号レベルによって、第1リレー制御信号RCS1は、第1制御信号CS1またはリテイン信号RSとして出力され得る。
【0118】
そして、プロセッサ110がリセット状態である場合、フリップフロップ131のクロック端子Cに入力される第3制御信号CS3の信号レベルは、常に第1信号レベルに設定され得る。この場合、フリップフロップ131から出力される第1出力値Q1の信号レベルは常に第2信号レベルであり、第2出力値Q2の信号レベルは常に第1信号レベルであり得る。したがって、プロセッサ110がリセット状態である場合は、第1リレー制御信号RCS1として第1バッファからリテイン信号RSが出力されるため、第1リレー200の動作状態が維持できる。
【0119】
一方、プロセッサ110が回復状態である場合、フリップフロップ131のクロック端子Cに入力される第3制御信号CS3の信号レベルは、第2信号レベルに設定され得る。この場合、フリップフロップ131から出力される第1出力値Q1の信号レベルは第1信号レベルであり、第2出力値Q2の信号レベルは第2信号レベルであり得る。したがって、プロセッサ110が回復状態である場合は、第1リレー制御信号RCS1として第1バッファから第1制御信号CS1が出力される。すなわち、プロセッサ110によって第1リレー200の動作状態が制御できる。
【0120】
第3バッファは、第2制御信号CS2及び第2出力値Q2を受信し、第2出力値Q2の信号レベルによって第2制御信号CS2の出力可否が決定されるように構成され得る。例えば、第2出力値Q2の信号レベルが第2信号レベルであれば、第3バッファから第2制御信号CS2が出力され得る。一方、第2出力値Q2の信号レベルが第1信号レベルであれば、第3バッファから第2制御信号CS2が出力されない。
【0121】
第4バッファは、リテイン信号RS及び第1出力値Q1を受信し、第1出力値Q1の信号レベルによってリテイン信号RSの出力可否が決定されるように構成され得る。例えば、第1出力値Q1の信号レベルが第2信号レベル(ハイレベル)であれば、第4バッファからリテイン信号RSが出力され得る。一方、第1出力値Q1の信号レベルが第1信号レベル(ローレベル)であれば、第4バッファからリテイン信号RSが出力されない。
【0122】
第1バッファ及び第2バッファと同様に、第3バッファの出力ライン及び第4バッファの出力ラインも統合され得る。第3バッファ及び第4バッファは、信号レベルが互いに反対である第2出力値Q2及び第1出力値Q1をそれぞれ受信する。したがって、第3バッファから第2制御信号CS2が出力される場合、第4バッファからはリテイン信号RSが出力されない。一方、第3バッファから第2制御信号CS2が出力されない場合、第4バッファからはリテイン信号RSが出力される。すなわち、第2リレー制御信号RCS2は、第3バッファから出力される第2制御信号CS2、または、第4バッファから出力されるリテイン信号RSである。
【0123】
上述したように、プロセッサ110がリセット状態である場合、第3制御信号CS3の信号レベルに基づいてフリップフロップ131から出力される第1出力値Q1の信号レベルは、常に第2信号レベルであり得る。したがって、プロセッサ110がリセット状態である場合は、第2リレー制御信号RCS2として第4バッファからリテイン信号RSが出力されるため、第2リレー300の動作状態が維持できる。
【0124】
一方、プロセッサ110が回復状態である場合、フリップフロップ131から出力される第1出力値Q1の信号レベルは第1信号レベルであり、第2出力値Q2の信号レベルは第2信号レベルであり得る。したがって、プロセッサ110が回復状態である場合は、第2リレー制御信号RCS2として第4バッファから第2制御信号CS2が出力される。すなわち、プロセッサ110によって第2リレー300の動作状態が制御できる。
【0125】
図8は、本発明の一実施形態によるリレー状態決定部130の他の例示的構成を概略的に示した図である。
【0126】
図6及び
図8を参照すると、リレー状態決定部130は、ゲート部133をさらに含み得る。
【0127】
ゲート部133は、第1リレー200及び第2リレー300の少なくとも一つとバッファ部132との間に接続されるように構成され得る。
【0128】
図8の実施形態において、ゲート部133は、バッファ部132と第2リレー300との間に接続され得る。ゲート部133は、バッファ部132から第3リレー制御信号RCS3を受信し、モニタリング部120からリテイン信号RSを受信し得る。そして、ゲート部133は、第3リレー制御信号RCS3及びリテイン信号RSの信号レベルに基づいて、第2リレー制御信号RCS2を第2リレー300に出力し得る。
【0129】
上述した実施形態のように、プロセッサ110の動作状態がリセット状態である場合、バッファ部132の第4バッファからリテイン信号RSが出力され得る。すなわち、第3リレー制御信号RCS3は、第4バッファから出力されたリテイン信号RSであり得る。この場合、ゲート部133にはバッファ部132及びモニタリング部120によるリテイン信号RSが入力されるため、ゲート部133から出力される第2リレー制御信号RCS2は、リテイン信号RSであり得る。したがって、第2リレー300にリテイン信号RSが入力され、第2リレー300の動作状態が維持できる。
【0130】
本発明によるリレー制御装置100は、BMS(Battery Management System、バッテリー管理システム)に適用可能である。すなわち、本発明によるBMSは、上述したリレー制御装置100を含み得る。このような構成において、リレー制御装置100の各構成要素の少なくとも一部は、従来のBMSに含まれた構成の機能を補完または追加することで具現され得る。例えば、リレー制御装置100のプロセッサ110、モニタリング部120及びリレー状態決定部130は、BMSの構成要素として具現され得る。
【0131】
また、本発明によるリレー制御装置100は、バッテリーパックに備えられ得る。すなわち、本発明によるバッテリーパックは、上述したリレー制御装置100及び一つ以上のバッテリーセルを含み得る。また、バッテリーパックは、電装品(リレー、ヒューズなど)及びケースなどをさらに含み得る。
【0132】
ここで、バッテリーセルは、負極端子及び正極端子を備え、物理的に分離可能な一つの独立したセルを意味する。一例として、一つのパウチ型リチウムポリマーセルがバッテリーセルとして見なされ得る。また、バッテリーパックは、一つ以上のバッテリーセルが直列及び/または並列に接続されて備えられた一つ以上のバッテリーモジュールを含み得る。
【0133】
また、本発明によるリレー制御装置100は、自動車に備えられ得る。したがって、リレー制御装置100は、自動車の走行中にシステム的な誤謬によってプロセッサ110がリセットされる場合にも、バッテリーと自動車とを連結するリレーが開放されることなく閉状態に維持されるようにリレーを制御できる。
【0134】
また、リレー制御装置100は、プロセッサ110が回復した場合、プロセッサ110に第1リレー200及び第2リレー300の動作状態制御権を直ちに与えることができる。
【0135】
図9は、本発明の一実施形態によるリレー制御方法を概略的に示した図である。本発明の一実施形態によるリレー制御方法の各段階は、リレー制御装置100によって実行できる。
【0136】
図9を参照すると、リレー制御方法は、第1信号出力段階S100、第2信号出力段階S200、第3信号または回復信号出力段階S300、及びリレー制御信号出力段階S400を含み得る。
【0137】
第1信号出力段階S100は、第1リレー200の動作状態を制御するための第1制御信号CS1、及び第2リレー300の動作状態を制御するための第2制御信号CS2を出力する段階であって、プロセッサ110によって実行できる。
【0138】
第2信号出力段階S200は、プロセッサ110と接続されてプロセッサ110の動作状態をモニタリングし、プロセッサ110の動作状態に応じて第1リレー200及び第2リレー300の動作状態を維持するように構成されたリテイン信号RSを出力する段階であって、モニタリング部120によって実行できる。
【0139】
モニタリング部120は、プロセッサ110の動作状態をモニタリングし、プロセッサ110の動作状態がリセット状態になれば、リレー状態決定部130でリテイン信号RSを出力し得る。
【0140】
第3信号または回復信号出力段階S300は、第2信号出力段階S200の後に行われ得る。具体的には、第3信号または回復信号出力段階S300は、プロセッサ110の動作状態に応じてリレー状態決定部130から出力されるリレー制御信号を決定する第3制御信号CS3または回復信号Rをさらに出力する段階であって、プロセッサ110によって実行できる。
【0141】
プロセッサ110は、動作状態がリセット状態になると直ちに、リレー状態決定部130に第3制御信号CS3を出力し得る。望ましくは、第3制御信号CS3の信号レベルは、常に第1信号レベル(ローレベル)を維持するように設定され得る。
【0142】
また、プロセッサ110は、動作状態が回復状態になると直ちに、リレー状態決定部130に回復信号Rを出力し得る。ここで、出力される回復信号Rの信号レベルは第1信号レベルであり得る。そして、プロセッサ110は、第3制御信号CS3の信号レベルを第1信号レベルから第2信号レベルに移行させ得る。その後、回復信号Rの信号レベルが第1信号レベルから第2信号レベルに移行すれば、第1制御信号CS1、第2制御信号CS2、第1出力値Q1及び第2出力値Q2の信号レベルがプロセッサ110のリセット以前の状態に回復され得る。
【0143】
リレー制御信号出力段階S400は、第1制御信号CS1、第2制御信号CS2及びリテイン信号RSに基づいて、第1リレー200の動作状態を制御する第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー300の動作状態を制御する第2リレー制御信号RCS2を出力する段階であって、リレー状態決定部130によって実行できる。
【0144】
より具体的には、リレー制御信号出力段階S400は、プロセッサ110から受信した第3制御信号CS3または回復信号Rの信号レベルに基づいて、第1制御信号CS1、第2制御信号CS2及びリテイン信号RSのうちの一部を第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2として出力する段階である。
【0145】
例えば、プロセッサ110の動作状態がリセット状態である場合、第3制御信号CS3の信号レベルは第1信号レベルであり得る。この場合、第1リレー制御信号RCS1及び第2リレー制御信号RCS2としてリテイン信号RSが出力され得る。したがって、第1リレー200及び第2リレー300は、リテイン信号RSの信号レベルによって動作状態が維持されるか又は変更され得る。
【0146】
具体的には、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態がターンオン状態であるとき、プロセッサ110がリセットされたと仮定する。この場合、リテイン信号RSの信号レベルは第2信号レベルであり得る。そして、リテイン信号RSが第1リレー200及び第2リレー300に入力されるため、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態はターンオン状態に維持され得る。
【0147】
その後、所定の時間が経過した後もプロセッサ110の動作状態がリセット状態であれば、リテイン信号RSの信号レベルは、第1信号レベルに移行され得る。この場合、リテイン信号RSが第1リレー200及び第2リレー300に入力されるため、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態は、ターンオフ状態に変更され得る。
【0148】
したがって、本発明の一実施形態によるリレー制御方法は、プロセッサ110がリセットされる場合に複数のリレーの動作状態を維持させることで、プロセッサ110のリセットによる事故を防止することができる。また、所定の時間が経過するまでプロセッサ110の動作状態がリセット状態であれば、複数のリレーの動作状態をターンオフ状態に変更することで、システム資源及びエネルギーの無駄遣いを防止することができる。
【0149】
他の例として、プロセッサ110の動作状態がリセット状態から回復状態に切り換えられた場合、第1信号レベルの回復信号Rが出力され、第3制御信号CS3の信号レベルは第1信号レベルから第2信号レベルに移行し得る。その後、回復信号Rの信号レベルが第1信号レベルから第2信号レベルに移行すれば、第1リレー制御信号RCS1として第1制御信号CS1が出力され、第2リレー制御信号RCS2として第2制御信号CS2が出力され得る。したがって、第1リレー200及び第2リレー300の動作状態は、プロセッサ110によって制御される。
【0150】
したがって、本発明の一実施形態によるリレー制御方法は、プロセッサ110の動作状態が回復した場合、複数のリレーの制御権をプロセッサ110が再び回復することで、複数のリレーの動作状態を安定的に制御することができる。
【0151】
上述した本発明の実施形態は、装置及び方法のみによって具現されるものではなく、本発明の実施形態の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムが記録された記録媒体を通じても具現され得、このような具現は上述した実施形態の記載から当業者であれば容易に具現できるであろう。
【0152】
以上のように、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【0153】
また、上述した本発明は、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者により、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であって、上述した実施形態及び添付の図面によって限定されるものではなく、多様な変形のため各実施形態の全部または一部が選択的に組み合わせられて構成され得る。
【符号の説明】
【0154】
100:リレー制御装置
110:プロセッサ
120:モニタリング部
130:リレー状態決定部
131:フリップフロップ
132:バッファ部
133:ゲート部
200:第1リレー
300:第2リレー