(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/907 20190101AFI20240717BHJP
G06Q 30/02 20230101ALI20240717BHJP
G06F 16/783 20190101ALI20240717BHJP
H04N 7/14 20060101ALI20240717BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20240717BHJP
【FI】
G06F16/907
G06Q30/02
G06F16/783
H04N7/14 150
G06F3/04842
(21)【出願番号】P 2021113498
(22)【出願日】2021-07-08
(62)【分割の表示】P 2020153656の分割
【原出願日】2020-09-14
【審査請求日】2023-06-16
(73)【特許権者】
【識別番号】515161043
【氏名又は名称】ベルフェイス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】石田 啓
(72)【発明者】
【氏名】小林 泰己
【審査官】松元 伸次
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2018-0120536(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0278385(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
3/048-3/04895
16/00-16/958
G06Q10/00-10/10
30/00-30/08
50/00-50/20
50/26-99/00
G16Z99/00
H04N7/10
7/14-7/173
7/20-7/56
21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
面談主催者と面談相手とのネットワークを介した面談を制御し、
前記面談主催者のクライアント装置で撮像された前記面談主催者の映像を前記面談相手のクライアント装置の画面に表示させ、
前記面談相手のクライアント装置で撮像された前記面談相手の映像を前記面談主催者の映像と共に前記画面に表示させ、
前記面談主催者の映像と前記面談相手の映像とを前記画面に表示中に、記面談主催者のクライアント装置より所定の操作を受け付けた場合、前記画面に前記面談主催者が前記面談相手にサインをお願いすることを示すスタンプを表示させる、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記画面に前記面談主催者が前記面談相手に書類を送ることを示すスタンプを表示させる、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記スタンプは、前記画面に面談主催者が投稿したことを示す態様で表示される、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理システムにおいて、
前記面談主催者と異なる面談主催者から所定の操作を受け付けた場合、前記画面に前記面談主催者と異なる面談主催者が投稿したことを示す対応でスタンプを表示させる、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載の情報処理システムにおいて、
前記面談相手から所定の操作を受けた場合、前記画面に面談相手が投稿したことを示す対応でスタンプを表示させる、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項3から請求項5までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、
スタンプの側に投稿者の写真を表示することで誰が投稿したかを示す、
情報処理システム。
【請求項7】
請求項3から請求項5までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記画面にはスタンプが表示される領域が含まれ、
前記領域の一方にスタンプを表示することで前記面談主催者のスタンプであることを示し、前記領域の他方にスタンプを表示することで前記面談相手のスタンプであることを示す、
情報処理システム。
【請求項8】
請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記スタンプを前記面談の動画データと関連付けて記憶部に記憶させる、
情報処理システム。
【請求項9】
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
面談主催者と面談相手とのネットワークを介した面談を制御し、
前記面談主催者のクライアント装置で撮像された前記面談主催者の映像を前記面談相手のクライアント装置の画面に表示させ、
前記面談相手のクライアント装置で撮像された前記面談相手の映像を前記面談主催者の映像と共に前記画面に表示させ、
前記面談主催者の映像と前記面談相手の映像とを前記画面に表示中に、記面談主催者のクライアント装置より所定の操作を受け付けた場合、前記画面に前記面談主催者が前記面談相手にサインをお願いすることを示すスタンプを表示させる、
情報処理方法。
【請求項10】
プログラムであって、
コンピュータを、
請求項1から請求項8までの何れか1項に記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客に対して、遠隔で営業活動を行うインサイドセールスという手法がある。
特許文献1には、インサイドセールスにも使用可能な有望顧客予測装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、対面ではない面談の際に、相手方の話が終わったのか、また続いているのか把握しづらく、話しかけるタイミングが難しい問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を有する。制御部は、面談主催者と面談相手とのインターネットを介した面談を制御する。制御部は、面談主催者と面談相手との面談中に面談主催者からの所定の操作を受け付けた場合、面談の画面に面談主催者を示す態様で第1のイラスト画像を表示する。制御部は、面談の動画データと、面談の音声データをテキスト化したテキストデータと、第1のイラスト画像に関する情報と、を関連付けて面談データとして記憶させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、クライアント装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、サーバ装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、サーバ装置におけるスタンプに関する情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【
図6】
図6は、面談中の画面の一例を示す図(その1)である。
【
図7】
図7は、サーバ装置における面談データの登録に関する情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【
図8】
図8は、サーバ装置における検索に関する情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【
図9】
図9は、出力制御部が生成した検索結果画面の一例を示す図(その1)である。
【
図10】
図10は、出力制御部が生成した検索結果画面の一例を示す図(その2)である。
【
図11】
図11は、面談中の画面の一例を示す図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0009】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0010】
<実施形態1>
1.システム構成
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
図1に示されるように、情報処理システム1000は、システム構成として、サーバ装置100と、クライアント装置110と、クライアント装置120と、クライアント装置130と、を含む。クライアント装置110は、面談主催者のPC(Personal Computer)等である。クライアント装置120は、面談相手のPC等である。面談主催者とは、面談を主催した者であり、ホスト側である。面談相手とは、面談主催者の面談の相手であり、ゲスト側である。ホスト側又はゲスト側が、例えば予め定められたURLにアクセスすることで、インターネット上でWeb会議が実施されうる。例えば、面談主催者は、Web会議のURLをコピーし、Eメール等でゲストに共有する。クライアント装置130は、面談主催者の同僚、又は上司等のPC等である。
面談が商談の場合、面談主催者は営業担当者であり、面談相手は営業を受けるお客様である。面談が採用面接の場合は、面談主催者は採用面接を行う企業等の面接担当者であり、面談相手はその企業の採用に応募している応募者である。なお、面談はこれらに限られず、インターネットを介して複数のユーザーが画面及び音声を介してやり取りを行うものは面談に含まれる。また、面談主催者及び面談相手は1人に限られない。
【0011】
サーバ装置100と、クライアント装置110と、クライアント装置120と、クライアント装置130とは、ネットワーク150を介して通信可能に接続されている。
図1では、説明の簡略化のため、情報処理システム1000において、クライアント装置110、クライアント装置120、クライアント装置130はそれぞれ1台ずつしか図示していないが、それぞれ複数台、情報処理システム1000に含まれてもよい。また、クライアント装置は、PCに限定されるものではなく、スマートフォン、タブレット型コンピュータ等であってもよい。情報処理システム1000における面談は、画像等は、インターネットを介してやり取りされ、音声は、電話網を介してやり取りされるが、これに限定されるものではない。
【0012】
特許請求の範囲の情報処理システムは、複数の装置(例えば、サーバ装置とクライアント装置又は複数のサーバ装置)から構成されてもよいし、単体の装置(例えば、サーバ装置)から構成されてもよい。
【0013】
2.ハードウェア構成
(1)サーバ装置100のハードウェア構成
図2は、サーバ装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ装置100は、ハードウェア構成として、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、を含む。制御部201は、CPU(Central Processing Unit)等であって、サーバ装置100の全体を制御する。記憶部202は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等であって、プログラム及び制御部201がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶させる。制御部201が、記憶部202に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、後述する
図4のサーバ装置100の機能構成及び後述する
図6、
図7、
図7のアクティビティ図の処理が実現される。通信部203は、NIC(Network Interface Card)等であって、サーバ装置100をネットワーク150に接続し、他の装置(例えば、クライアント装置130等)との通信を司る。記憶部202は、記憶媒体の一例である。
【0014】
(2)クライアント装置110のハードウェア構成
図3は、クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント装置110は、ハードウェア構成として、制御部301と、記憶部302と、撮像部303と、入力部304と、出力部305と、通信部306と、を含む。制御部301は、CPU等であって、クライアント装置110の全体を制御する。記憶部302は、HDD、ROM、RAM等であって、プログラム、制御部301がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶させる。制御部301が、記憶部302に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、クライアント装置110の機能が実現される。撮像部303は、カメラ等であって、クライアント装置110の利用者を撮像する。入力部304は、マウス及びキーボード等であって、ユーザー操作を制御部301に入力する。更に入力部304は、マイク等であって、ユーザーの音声を制御部301に入力する。出力部305は、ディスプレイ及びスピカー等であって、制御部201の処理の結果等を表示したり、音声で出力したりする。通信部306は、NIC等であって、クライアント装置110をネットワーク150に接続し、他の装置(例えば、クライアント装置120等)との通信を司る。
【0015】
クライアント装置120及びクライアント装置130のハードウェア構成は、クライアント装置110のハードウェア構成と同様でもよい。クライアント装置120の制御部がクライアント装置120の記憶部に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、クライアント装置120の機能が実現される。同様に、クライアント装置130の制御部がクライアント装置130の記憶部に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、クライアント装置130の機能が実現される。
【0016】
3.機能構成
図4は、サーバ装置100の機能構成の一例を示す図である。
図4に示されるように、サーバ装置100は、機能構成として、面談制御部401と、音声認識部402と、記憶処理部403と、検索部404と、出力制御部405と、を含む。
【0017】
(面談制御部401)
面談制御部401は、面談主催者と面談相手とのネットワーク150を介した面談を制御する。例えば、面談制御部401は、面談主催者のクライアント装置110と、面談相手のクライアント装置120とを、ネットワーク150を介して接続し、面談に関する画像データ、音声データの受け渡し等を制御する。
【0018】
(音声認識部402)
音声認識部402は、面談の音声データに基づき音声認識を行い、テキスト化し、テキストデータを生成する。音声認識部402は、面談における音声の波形に基づき、面談における話者(例えば、営業を行っている営業担当者か、営業を受けているお客様か)を分類し、話者ごとの文字列(テキスト化)に変換する。更に、音声認識部402は、変換した文字列を解析し、解析結果に基づき、面談における話者を分類してもよい。
【0019】
(記憶処理部403)
記憶処理部403は、面談の動画データと、面談の音声データをテキスト化したテキストデータと、を関連付けて面談データとして記憶部202等の記憶領域に記憶させる。なお、記憶処理部403は、その他にも、面談が行われた日時情報、面談主催者の情報、面談相手の情報等を面談データに付加して記憶部202等に記憶させる。また、後述するように面談中に面談主催者によってスタンプが投稿された場合、記憶処理部403は、面談の動画データと、面談の音声データをテキスト化したテキストデータと、面談主催者が投稿したスタンプに関する情報と、を関連付けて面談データとして記憶部202等に記憶させる。面談主催者が投稿したスタンプは、第1のイラスト画像の一例である。
【0020】
(検索部404)
検索部404は、検索条件に基づいて、記憶部202等に記憶されている複数の面談データを検索し、検索条件に該当する複数の面談データを検索結果として取得する。検索条件は、外部装置(例えば、クライアント装置110、クライアント装置130等)から送信される。検索条件には、例えば、検索対象とする面談主催者のユーザー名、検索対象とする面談データの期間の情報等が含まれる。
【0021】
(出力制御部405)
出力制御部405は、面談時における面談主催者のクライアント装置110及び面談相手のクライアント装置120への画面の表示を制御する。例えば、出力制御部405は、ライブ映像の表示、資料の表示、Webサイトの表示、議事録の表示、資料等の同期表示等を制御する。また、出力制御部405は、後述するように、面談主催者と面談相手との面談中に面談主催者がスタンプを投稿する操作を行った場合、より詳細には、面談中に面談主催者からのスタンプを選択し、投稿する操作を受け付けた場合、出力制御部405は、面談の画面に面談主催者を示す態様でスタンプを表示する。スタンプを投稿する操作は、所定の操作の一例である。同様に、面談主催者と面談相手との面談中に面談相手がスタンプを投稿する操作を行った場合、より詳細には、面談中に面談相手からのスタンプを選択し、投稿する操作を受け付けた場合、出力制御部405は、面談の画面に面談相手を示す態様でスタンプを表示する。また、出力制御部405は、面談中のクライアント装置110及びクライアント装置120の画面表示を制御すると共に、検索部404による検索の結果を含む検索結果画面の表示を制御する。
【0022】
4.情報処理
(1)スタンプに関する情報処理
図5は、サーバ装置100におけるスタンプに関する情報処理の一例を示すアクティビティ図である。A501からA503までの処理は繰り返し、実行される。
A501において、出力制御部405は、面談主催者と面談相手との面談中に面談主催者又は面談相手がスタンプを投稿する操作を行ったか否かを判定する。面談主催者と面談相手との面談中に面談主催者又は面談相手がスタンプを投稿する操作を行ったと判定すると、出力制御部405は、処理をA502に勧める。面談主催者と面談相手との面談中に面談主催者又は面談相手がスタンプを投稿する操作を行っていないと判定すると、出力制御部405は、A501の処理を繰り返す。
A502において、出力制御部405は、面談主催者がスタンプを投稿する操作を行っていた場合、面談主催者を示す態様で面談主催者が選択したスタンプを面談中の画面に表示する。出力制御部405は、面談相手がスタンプを投稿する操作を行っていた場合、面談相手を示す態様で面談相手が選択したスタンプを面談中の画面に表示する。
【0023】
図6は、面談中の画面の一例を示す図(その1)である。
図6では、面談主催者のクライアント装置110の出力部305に表示される面談中の画面を示している。画面には、領域610と、領域620と、領域630と、が含まれている。領域610には、面談相手のクライアント装置120の撮像部で撮像された面談相手の映像が表示される。領域620には、面談主催者のクライアント装置110の撮像部303で撮像された面談主催者の映像が表示される。領域630には、面談主催者と面談相手とのスタンプのやり取りが表示される。領域630の左側が相手方、
図6の例では面談相手、からのスタンプが表示される。
図6において、スタンプ650が相手方からのスタンプである。画像640は、スタンプを投稿したのが誰であるかを示すアイコンであり、面談相手の名前であったり、面談相手の顔写真であったりする。
図6に示すように面談中の画面にスタンプ650を表示すると共に、スタンプ650の近傍に画像640を付加して表示する処理は、面談の画面に面談相手を示す態様でスタンプ650を表示する処理の一例である。スタンプ650は、第2のイラスト画像の一例である。スタンプ670は面談主催者が投稿したスタンプである。画像660は、スタンプを投稿したのが誰であるかを示すアイコンであり、面談主催者の名前であったり、面談主催者の顔写真であったりする。
図6に示すように面談中の画面にスタンプ670を表示すると共に、スタンプ670の近傍に画像660を付加して表示する処理は、面談の画面に面談主催者を示す態様でスタンプ670を表示する処理の一例である。ただし、面談主催者を示す態様、面談相手を示す態様はこれらに限定されるものではなく、スタンプが誰のものであるかが分かればどのような態様であってもよい。例えば、左は相手側で、右側は自分等で位置によって誰が投稿したスタンプかが分かれば、画像640及び画像660は面談中の画面に表示されなくてもよい。
【0024】
A503において、記憶処理部403は、面談を識別する識別情報と共に、スタンプ情報を保持する。面談主催者がスタンプを投稿した場合、スタンプ情報には面談主催者のスタンプに関する情報が含まれる。面談相手がスタンプを投稿した場合、スタンプ情報には面談相手のスタンプに関する情報が含まれる。ここで、スタンプに関する情報には、1つの面談で複数のスタンプが投稿された場合は、スタンプが投稿された回数、投稿された複数のスタンプそれぞれの画像データ、スタンプが投稿された日時情報、スタンプが投稿された際の面談の場面情報等が含まれる。すなわち、スタンプに関する情報には、後述する検索結果画面を作成するのに用いられる情報が含まれる。
【0025】
(2)面談データの登録に関する情報処理
図7は、サーバ装置100における面談データの登録に関する情報処理の一例を示すアクティビティ図である。A701からA703までの処理は繰り返し、実行される。
A701において、音声認識部402は、面談の動画を含むデータの登録要求を受け取ったか否かを判定する。面談制御部401は、クライアント装置110と、クライアント装置120とのオンライン面談を制御し、オンライン面談が終了したことを検知した場合、音声認識部402に対して、面談の動画を含むデータの登録要求を送信する。音声認識部402は、面談の動画を含むデータの登録要求を受け取ったと判定した場合、処理をS702に勧め、面談の動画を含むデータの登録要求を受け取っていないと判定した場合、A701の処理を繰り返す。
【0026】
A702において、音声認識部402は、動画に含まれる音声データに基づき音声認識を行い、テキスト化する。ここで、音声認識部402は、音声データの波形に基づき、面談における話者(営業を行っている営業担当者か、営業を受けているお客様か)を分類し、話者ごとのテキストに変換する。更に、音声認識部402は、変換したテキストを解析し、解析結果に基づき、面談における話者を分類してもよい。
他の例として、音声認識部402は、面談主催者のクライアント装置と面談相手のクライアント装置が分かっている場合は、どのクライアント装置から送信された音声データかに基づき、話者を分類してもよい。更に他の例として、音声認識部402は、面談主催者の声の周波数等の物理量を記憶しておき、記憶されているデータと、クライアント装置から送信された音声データとを比較し、面談主催者を特定し、話者を分類してもよい。更に他の例として、音声認識部402は、面談主催者が面談にて話しそうな内容を予め学習させた学習済みモデルに音声データを入力し、その音声データが面談主催者か否かの出力に基づき、話者を分類してもよい。
【0027】
A703において、記憶処理部403は、面談の動画データと、面談の音声データをテキスト化したテキストデータと、A503でスタンプ情報を保持している場合は、保持しているスタンプ情報と、を関連付けて面談データとして記憶部202等の記憶領域に記憶させる。記憶処理部403は、その他にも、面談が行われた日時情報、営業の担当者、お客様の情報等を面談データに付加して記憶部202等に記憶させる。
【0028】
(3)検索に関する情報処理
図8は、サーバ装置100における検索に関する情報処理の一例を示すアクティビティ図である。A801からA804までの処理は繰り返し、実行される。
A801において、検索部404は、外部端末より検索要求を受信したか否かを判定する。検索部404は、検索要求を受信したと判定すると、処理をA802に進め、検索要求を受信していないと判定すると、A801の処理を繰り返す。
【0029】
A802において、検索部404は、検索要求に対応する検索条件に基づいて、面談データを検索し、検索条件に該当する面談データを検索結果として取得する。ここで、検索条件には、検索対象とする面談データの期間、検索したい面談主催者の情報等が含まれる。
【0030】
A803において、出力制御部405は、検索結果として取得された面談データに基づき、面談データを解析し、解析の結果を含む検索結果画面を生成する。
図9は、出力制御部405が生成した検索結果画面の一例を示す図(その1)である。
図9に示される検索結果画面には、領域901と、領域902と、領域903と、領域904と、領域905と、領域906と、が含まれる。
領域901には、検索対象の面談主催者(
図9の例ではAさん)が、指定された期間の面談における1回の面談でスタンプを投稿した回数の平均が表示される。
領域902には、領域901で表示された回数のスタンプが面談中のどの場面(動作モード)で投稿されたかの情報が表示される。
領域903には、検索対象のもう1人の面談主催者(
図9の例ではBさん)が、指定された期間の面談における1回の面談でスタンプを投稿した回数の平均が表示される。
領域904には、領域903で表示された回数のスタンプが面談中のどの場合(動作モード)で投稿されたかの情報が表示される。
領域905には、検索対象の面談主催者(
図9の例ではAさん)が、指定された期間の面談において投稿したスタンプ及びそのスタンプの回数が表示される。
領域906には、検索対象のもう1人の面談主催者(
図9の例ではBさん)が、指定された期間の面談において投稿したスタンプ及びそのスタンプの回数が表示される。
図9によれば、面談主催者同士を比較して、例えば、営業成績のよい人はどの場面で何回スタンプを投稿しているのか確認することができる。
【0031】
図10は、出力制御部405が生成した検索結果画面の一例を示す図(その2)である。
図9と
図10の画面は同一の画面であってもよいし、別々の画面であってもよい。
図10に示される検索結果画面には、領域1001と、領域1002と、URLボタン1003と、URLボタン1004と、が含まれる。
領域1001には、検索対象の面談主催者(
図10の例ではAさん)が、スタンプを投稿した際の面談の内容がテキスト化され表示される。なお、スタンプを投稿した際の面談の内容とは、スタンプが投稿された際の前後数分間(例えば、前後5分間)の面談の内容である。
領域1002には、検索対象のもう1人の面談主催者(
図10の例ではBさん)が、スタンプを投稿した際の面談の内容がテキスト化され表示される。
URLボタン1003は、スタンプが投稿された際の内容を動画で再生するためのボタンである。URLボタン1003が選択されると、出力制御部405は、領域1001に表示されている面談の内容部分の先頭から面談の動画を再生する。
URLボタン1004は、スタンプが投稿された際の内容を動画で再生するためのボタンである。URLボタン1004が選択されると、出力制御部405は、領域1002に表示されている面談の内容部分の先頭から面談の動画を再生する。
【0032】
A804において、出力制御部405は、A803で生成された検索結果画面を要求元のクライアント装置の出力部305に出力するよう制御する。すなわち、出力制御部405は、表示要求に基づいて、検索条件に該当する面談データの面談主催者が投稿したスタンプに関する情報を表示する。面談主催者が投稿したスタンプに関する情報には、
図9に示されるように、面談主催者によってスタンプが投稿された回数、面談主催者によってスタンプが投稿されたタイミングに関する情報、が含まれる。
【0033】
実施形態1によれば、面談中にスタンプを投稿することによって、会話以外でもコミュニケーションを取ることができる。特にオンラインを介した面談において間が取りにくく、話しかけづらい場合でもスタンプを利用することによって面談を円滑に進めることができる。また、面談における面談主催者が投稿したスタンプに関する情報を保持し、要求に応じて、複数の面談主催者の面談におけるスタンプの利用情報を解析し、表示することができるため、例えば、営業成績がよい担当者がどのようにスタンプを使っているのか把握し、他の営業担当者の教育等に用いることができる。
【0034】
<変形例1>
実施形態1では、面談主催者が投稿したスタンプに関する情報を保持し、要求に応じて、面談主催者による面談におけるスタンプの利用情報を解析し、表示する例を説明した。しかし、変形例1のサーバ装置100は、面談相手が投稿したスタンプに関する情報を保持し、要求に応じて、面談相手による面談におけるスタンプの利用情報を解析し、表示するようにしてもよい。
【0035】
面談中に面談相手によってスタンプが投稿された場合、変形例1の記憶処理部403は、面談の動画データと、面談の音声データをテキスト化したテキストデータと、面談主催者が投稿したスタンプに関する情報と、面談主催者が投稿したスタンプに関する情報と、面談相手が投稿したスタンプに関する情報と、を関連付けて面談データとして記憶部202等に記憶させる。
変形例1の出力制御部405は、表示要求に基づいて、検索条件に該当する面談データの面談相手が投稿したスタンプに関する情報を表示する。面談相手が投稿したスタンプに関する情報には、面談相手によってスタンプが投稿された回数、面談相手によってスタンプが投稿されたタイミングに関する情報、が含まれる。
【0036】
変形例1によれば、面談における面談相手が投稿したスタンプに関する情報を保持し、要求に応じて、複数の面談相手の面談におけるスタンプの利用情報を解析し、表示することができる。
【0037】
<変形例2>
上述した実施形態では主に面談主催者と面談相手との1対1の面談を例に説明を行った。しかし、面談主催者と面談相手との面談は1対多、多対1、多対多であってもよい。変形例2では、面談主催者側の参加者が2人いた場合を例に説明する。より具体的に説明すると、面談主催者と、面談主催者の上司とが面談に参加していた場合を例に説明を行う。面談主催者は、第1の面談主催者の一例である。面談主催者の上司は、第2の面談主催者の一例である。
【0038】
変形例2の面談制御部401は、面談主催者と、面談主催者の上司と、面談相手と、のインターネットを介した面談を制御する。
面談主催者と、面談主催者の上司と、面談相手と、の面談中に面談主催者の上司が所定の操作を行った場合、より詳細には、面談中に面談主催者の上司からのスタンプを選択し、投稿する操作を受け付けた場合、変形例2の出力制御部405は、面談の画面に面談主催者の上司を示す態様でスタンプを表示する。面談主催者の上司が投稿したスタンプは、第3のイラスト画像の一例である。
図11は、面談中の画面の一例を示す図(その2)である。
図11では、面談主催者のクライアント装置110の出力部305に表示される面談中の画面を示している。領域630には、面談主催者と面談主催者の上司と面談相手とのスタンプのやり取りが表示される。
図11において、スタンプ1120が面談主催者の上司が投稿したスタンプである。画像1110は、スタンプを投稿したのが誰であるかを示すアイコンであり、
図11の例では面談主催者の上司の名前であったり、面談主催者の上司の顔写真であったりする。
【0039】
面談中に面談主催者の上司によってスタンプが投稿された場合、変形例2の記憶処理部403は、面談の動画データと、面談の音声データをテキスト化したテキストデータと、面談主催者の上司が投稿したスタンプに関する情報と、を関連付けて面談データとして記憶部202等に記憶させる。
変形例2によれば、面談主催者の上司等、面談主催者及び面談相手以外の面談の参加者もスタンプを用いることができる。
【0040】
<変形例3>
上述した実施形態では、1つの装置である、サーバ装置100が処理を行うものとして説明を行った。しかしながら、上述した機能及び処理は、サーバ装置100の処理を複数の装置、例えば、複数のサーバ装置から構成される情報処理システムのそれぞれのサーバ装置の制御部がそれぞれのサーバ装置の記憶部に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することでも実現される。
【0041】
<付記>
発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、表示要求に基づいて、検索条件に該当する面談データの前記第1のイラスト画像に関する情報を表示する、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記第1のイラスト画像に関する情報には、面談中における前記第1のイラスト画像が投稿された回数、面談において前記第1のイラスト画像が投稿されたタイミングに関する情報、が含まれる、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、前記面談主催者と前記面談相手との面談中に前記面談相手からの所定の操作を受け付けた場合、面談の画面に前記面談相手を示す態様で第2のイラスト画像を表示し、面談の動画データと、面談の音声データをテキスト化したテキストデータと、前記第1のイラスト画像に関する情報と、前記第2のイラスト画像に関する情報と、を関連付けて面談データとして記憶させる、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、表示要求に基づいて、検索条件に該当する面談データの前記第2のイラスト画像に関する情報を表示する、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記第2のイラスト画像に関する情報には、面談中における前記第2のイラスト画像が投稿された回数、面談において前記第2のイラスト画像が投稿されたタイミングに関する情報、が含まれる、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、第1の面談主催者と、第2の面談主催者と、面談相手と、のインターネットを介した面談を制御し、前記第1の面談主催者と、前記第2の面談主催者と、前記面談相手と、の面談中に前記第2の面談主催者からの所定の操作を受け付けた場合、面談の画面に前記第2の面談主催者を示す態様で第3のイラスト画像を表示し、面談の動画データと、面談の音声データをテキスト化したテキストデータと、前記第3のイラスト画像に関する情報と、を関連付けて面談データとして記憶させる、情報処理システム。
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、面談主催者と面談相手とのインターネットを介した面談を制御し、前記面談主催者と前記面談相手との面談中に前記面談主催者からの所定の操作を受け付けた場合、面談の画面に前記面談主催者を示す態様で第1のイラスト画像を表示し、前記面談主催者と前記面談相手との面談中に前記面談相手からの所定の操作を受け付けた場合、面談の画面に前記面談相手を示す態様で第2のイラスト画像を表示し、面談の動画データと、面談の音声データをテキスト化したテキストデータと、を関連付けて面談データとして記憶させ、前記面談データには、前記第1のイラスト画像に関する情報と、前記第2のイラスト画像に関する情報と、が含まれる、情報処理方法。
プログラムであって、コンピュータを、前記情報処理システムの制御部として機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0042】
例えば、上述のプログラムを記憶させる、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体として提供してもよい。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
また、上述した実施形態等では、サーバ装置100が画面を生成してクライアント装置に送信する例を示した。しかし、サーバ装置100は、画面を生成するためのデータをクライアント装置に送信し、そのデータを受け取ったクライアント装置がデータに基づき画面を生成するようにしてもよい。
【0043】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0044】
100 :サーバ装置
110 :クライアント装置
120 :クライアント装置
130 :クライアント装置
150 :ネットワーク
201 :制御部
202 :記憶部
203 :通信部
301 :制御部
302 :記憶部
303 :撮像部
304 :入力部
305 :出力部
306 :通信部
401 :面談制御部
402 :音声認識部
403 :記憶処理部
404 :検索部
405 :出力制御部
610 :領域
620 :領域
630 :領域
640 :画像
650 :スタンプ
660 :画像
670 :スタンプ
901 :領域
902 :領域
903 :領域
904 :領域
905 :領域
906 :領域
1000 :情報処理システム
1001 :領域
1002 :領域
1003 :URLボタン
1004 :URLボタン
1110 :画像
1120 :スタンプ