(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】男性用コンプレッションウェア
(51)【国際特許分類】
A41D 13/00 20060101AFI20240717BHJP
A41B 9/02 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
A41D13/00 115
A41B9/02 C
(21)【出願番号】P 2020123925
(22)【出願日】2020-07-20
【審査請求日】2023-07-18
(73)【特許権者】
【識別番号】520269189
【氏名又は名称】株式会社k-in
(74)【代理人】
【識別番号】100195431
【氏名又は名称】本田 史樹
(72)【発明者】
【氏名】樋渡 享美
【審査官】山尾 宗弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-224332(JP,A)
【文献】登録実用新案第3182600(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2019/0000156(US,A1)
【文献】登録実用新案第3217550(JP,U)
【文献】国際公開第2010/050539(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 13/00
A41B 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
男性用コンプレッションウェアのスパッツであって、
着用者に密着し伸縮性を有する布から構成されるスパッツ本体と、
前記スパッツ本体の上部に配置される弾性部材から構成されるバンド部と、
前記スパッツ本体の股部分に配置され、メッシュ状の布から構成されるメッシュ部と、
着用者の股間部分に配置され、前記スパッツ本体、前記バンド部及び前記メッシュ部によって、
重ならずに開口部分の端部が構成される開口部と、を含
み、
前記開口部は、重なり部分がなく常に開口状態であるスパッツ。
【請求項2】
前記開口部がU字形状である請求項1記載のスパッツ。
【請求項3】
前記スパッツ本体が、着用者の前側に配置されるスパッツ前面部と、
着用者の後ろ側に配置されるスパッツ後面部と、を有し、
前記スパッツ前面部が、着用者の右足側の前側に配置される右スパッツ前面部と、
着用者の左足側の前側に配置される左スパッツ前面部と、を有し、
前記メッシュ部が着用者の股下部分に配置される股下メッシュ部を有し、
前記開口部が、前記バンド部の前部分、前記右スパッツ前面部、前記左スパッツ前面部及び前記股下メッシュ部によって端部が構成される請求項1又は2記載のスパッツ。
【請求項4】
前記メッシュ部が、着用者の右足内腿部に配置される右メッシュ部と、
着用者の左足内腿部に配置される左メッシュ部と、
着用者の臀部に配置される後面メッシュ部と、を有し、
前記メッシュ部によって着用者の股部分の通気性を向上させる請求項3記載のスパッツ。
【請求項5】
男性用コンプレッションウェアのスパッツであって、
着用者に密着し伸縮性を有する布から構成されるスパッツ本体と、
前記スパッツ本体の上部に配置される弾性部材から構成されるバンド部と、
着用者の股間部分に配置され、前記スパッツ本体
及び前記バンド部によって、
重ならずに開口部分の端部が構成される開口部と、を含み、
前記開口部
は、前記バンド部の下端から股下部分まで開口され
、重なり部分がなく常に開口状態であるスパッツ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スパッツ及びタイツ等の男性用コンプレッションウェアに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ランニング、野球、サッカー等のスポーツを行うときに、コンプレッションウェアを着てスポーツをする人達が多くなってきている。
【0003】
コンプレッションウェアはその着圧により、筋や組織が圧迫され、パフォーマンスは向上し、運動中や運動後の疲労を軽減すると言われている。
【0004】
また、着用者が運動時に汗をかいた場合、コンプレッションウェアが汗を吸収するため、着用者は快適に運動することができる。
【0005】
また、コンプレッションウェアにはテーピング機能もあるため、着用者の怪我の予防にもなると言われている。
【0006】
そして、コンプレッションウェアはこのような機能を有するため、近年、建設現場等での作業者の中には、スポーツをする人達と同様に、コンプレッションウェアを着て作業をする人達が多くなってきている。
【0007】
特許文献1では、着用者の皮膚に密着しつつも、動きやすさを感じることができる衣類を提供することを目的としたコンプレッションウェアが開示されている。
【0008】
一方、特許文献2では、子供や手の不自由な者、高齢者であっても、簡易に、素早く、小便をすることが可能な男性用の下半身用下着、及び下半身用衣服が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特開2019-173238号公報
【文献】実用新案登録第3210833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
通常、作業者等の着用者は、夏場であれば、パンツ等の下着を着用し、その上にスパッツ等のコンプレッションウェアを着用し、さらにその上に短パンを着用する。
【0011】
そのため、着用者は、短パン、スパッツ及びパンツ(下着)を下ろして(脱いで)、尿を出す必要があり、煩わしいという問題がある。
【0012】
一方、特許文献2に係る考案は、股間部分の前立て部に横方向のスリットを設けるというものであり、男性が尿を出し易くした男性下半身用下着である。
【0013】
しかしながら、通常、この男性下半身用下着の下にパンツを着用するため、着用者は、短パン、スパッツ及びパンツを下ろして(脱いで)、尿を出す必要があり、特許文献1に係る発明と同様に、煩わしいという問題がある。
【0014】
また、スパッツ等のコンプレッションウェアは、締め付けも強めであるため、通常のズボン等に比べて、着用者はコンプレッションウェアを脱ぎにくい(下し難い)という問題があり、より一層煩わいという問題がある。
【0015】
本発明の目的は、着用者が尿を出し易いコンプレッションウェアを提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、蒸れにくいコンプレッションウェアを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の第1の局面に係るスパッツは、男性用コンプレッションウェアのスパッツであって、
着用者に密着し伸縮性を有する布から構成されるスパッツ本体と、
前記スパッツ本体の上部に配置される弾性部材から構成されるバンド部と、
前記スパッツ本体の股部分に配置され、メッシュ状の布から構成されるメッシュ部と、
着用者の股間部分に配置され、前記スパッツ本体、前記バンド部及び前記メッシュ部によって開口部分の端部が構成される開口部と、を含むスパッツである。
【0018】
着用者の股間部分に開口部が設けられていることにより、着用者はスパッツを下ろしたりすることなく、スパッツの内側に着用している下着を下ろしたり、前立て部を操作したりすることができ、尿を出し易い。
【0019】
また、股部分がメッシュ状の布から構成されているため、蒸れ易い部分の通気性が良い。
【0020】
本発明の第2の局面に係るスパッツは、第1の局面に係るスパッツであって、前記開口部がU字形状であるスパッツである。
【0021】
開口部がスパッツ本体、バンド部及びメッシュ部によって端部が構成され、その形状がU字形状であるため、着用者はスパッツの内側に着用している下着を下ろし易く、また、下着の前立て部を操作し易い。
【0022】
本発明の第3の局面に係るスパッツは、第1の局面又は第2の局面に係るスパッツであって、
前記スパッツ本体が、着用者の前側に配置されるスパッツ前面部と、
着用者の後ろ側に配置されるスパッツ後面部と、を有し、
前記スパッツ前面部が、着用者の右足側の前側に配置される右スパッツ前面部と、
着用者の左足側の前側に配置される左スパッツ前面部と、を有し、
前記メッシュ部が着用者の股下部分に配置される股下メッシュ部を有し、
前記開口部が、前記バンド部の前部分、前記右スパッツ前面部、前記左スパッツ前面部及び前記股下メッシュ部によって端部が構成されるスパッツである。
【0023】
開口部が、股下メッシュ部からバンド部まで縦方向(本実施形態でのz軸方向)に開口しているため、縦方向の距離が長く、着用者はスパッツの内側に着用している下着を下ろし易く、また、下着の前立て部を操作し易い。
【0024】
本発明の第4の局面に係るスパッツは、第3の局面に係るスパッツであって、
前記メッシュ部が、着用者の右足内腿部に配置される右メッシュ部と、
着用者の左足内腿部に配置される左メッシュ部と、
着用者の臀部に配置される後面メッシュ部と、を有し、
前記メッシュ部によって着用者の股部分の通気性を向上させるスパッツである。
【0025】
股部分は蒸れ易いため、その部分をメッシュ状の布であるメッシュ部を使用することにより、通気性が向上し、蒸れを防止することができる。
【0026】
本発明の第5の局面に係るスパッツは、男性用コンプレッションウェアのスパッツであって、
着用者に密着し伸縮性を有する布から構成されるスパッツ本体と、
前記スパッツ本体の上部に配置される弾性部材から構成されるバンド部と、
着用者の股間部分に配置され、前記スパッツ本体、前記バンド部によって開口部分の端部が構成される開口部と、を含み、
前記開口部が前記バンド部の下端から股下部分まで開口されるスパッツである。
【0027】
開口部が、股下部分からバンド部まで縦方向(本実施形態でのz軸方向)に開口しているため、縦方向の距離が長く、着用者はスパッツの内側に着用している下着を下ろし易く、また、下着の前立て部を操作し易い。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の一実施形態に係るコンプレッションウェアのスパッツの正面図。
【
図5】本発明の一実施形態に係るコンプレッションウェアのスパッツの正面図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態に関して図面を参照しながら説明する。
【0030】
<第1実施形態>
第1実施形態に係るコンプレッションウェアであるスパッツは、主に夏用のスパッツである。なお、夏用であってもオールシーズン使用可能である。
【0031】
図1乃至
図4に示すように、本発明の実施形態に係るコンプレッションウェアである第1スパッツ100は、スパッツ本体である第1スパッツ本体200と、
第1スパッツ本体200の上部に配置され、着用者のウエスト部分に配置されるバンド部300と、
着用者の股部分から内腿部分に配置されるメッシュ部400と、を含む。
【0032】
第1スパッツ本体200は、着用者の前面側に配置されるスパッツ前面部である第1スパッツ前面部210と、
着用者の後面側に配置されるスパッツ後面部である第1スパッツ後面部220と、
第1スパッツ前面部210の着用者の股間部分に配置される開口部である第1開口部230と、を有する。
【0033】
第1スパッツ本体200は、伸縮性のある素材であり、本実施形態に係る第1スパッツ本体200は吸水性及び速乾性のある素材である。なお、第1スパッツ本体200は抗菌性を有する素材であってもよい。
【0034】
つまり、本実施形態の第1スパッツ本体200の材質は、ポリウレタン及びポリエステルの混合繊維である。混合比率は任意である。
【0035】
また、第1スパッツ本体200の材質には、PTT(ポリトリメチレン・テレフタラート)やナイロンが使用されてもよく、PTT又はナイロンを含む混合繊維であってもよい。
【0036】
なお、第1スパッツ本体200の材質は、特に限定されないが、伸縮性、通気性、吸水性、速乾性が良いものが好ましい。
【0037】
第1スパッツ前面部210は、着用者の前面側(y軸正方向側)に配置される。
【0038】
第1スパッツ前面部210は、着用者の右足の前面側(y軸正方向側、x軸負方向側)に配置される右スパッツ前面部である第1右スパッツ前面部211と、
着用者の左足の前面側(y軸正方向側、x軸正方向側)に配置される左スパッツ前面部である第1左スパッツ前面部212と、を有する。
【0039】
第1右スパッツ前面部211の着用者の内腿側(x軸正方向側)には、メッシュ部400が取り付けられている。
【0040】
第1左スパッツ前面部212の着用者の内腿側(x軸負方向側)には、メッシュ部400が取り付けられている。
【0041】
これにより、着用者の内腿部分の通気性が良くなり、蒸れにくいという効果を有する。
【0042】
なお、本実施形態では、第1スパッツ本体200とメッシュ部400とは、縫合により接続されている。
【0043】
第1スパッツ後面部220は、着用者の右足の後面側(y軸負方向側、x軸負方向側)に配置される右スパッツ後面部である第1右スパッツ後面部221と、
着用者の左足の後面側(y軸負方向側、x軸正方向側)に配置される左スパッツ後面部である第1左スパッツ後面部222と、を有する。
【0044】
着用者の臀部部分の第1右スパッツ後面部221と第1左スパッツ後面部222とには、メッシュ部400が配置されている。
【0045】
これにより、着用者の臀部部分の通気性が良くなり、蒸れにくいという効果を有する。
【0046】
第1右スパッツ後面部221の外側端部(x軸負方向側端部)は第1右スパッツ前面部211の外側端部(x軸負方向側端部)と接続されている。
【0047】
本実施形態では、第1右スパッツ後面部221の外側端部(x軸負方向側端部)は第1右スパッツ前面部211の外側端部(x軸負方向側端部)とは縫合により接続されている。
【0048】
なお、第1右スパッツ前面部211と第1右スパッツ後面部221とは一体のものであってもよい。
【0049】
第1左スパッツ後面部222の外側端部(x軸正方向側端部)は第1左スパッツ前面部212の外側端部(x軸正方向側端部)と接続されている。
【0050】
本実施形態では、第1左スパッツ後面部222の外側端部(x軸正方向側端部)は第1左スパッツ前面部212の外側端部(x軸正方向側端部)とは縫合により接続されている。
【0051】
なお、第1左スパッツ前面部212と第1左スパッツ後面部222とは一体のものであってもよい。
【0052】
第1開口部230は、バンド部300の前方側(y軸正方向側)、第1右スパッツ前面部211、第1左スパッツ前面部212及びメッシュ部400によって開口部分の端部が構成される。
【0053】
第1開口部230は、着用者の股間部分が開口した部分であり、常に開口されている部分である。
【0054】
これにより、着用者は、第1スパッツ100を着用したままで、第1スパッツ100の内側に着用しているパンツ等の下着を下ろしたり、下着の前立て部の操作をして尿を排出することができる。
【0055】
また、第1開口部230がバンド部300の下端から開口していることにより、開口部分の縦方向(z軸方向)の距離を最大にすることができ、着用者は第1スパッツ100の内側の下着を下ろしやすい又は下着の前立て部の操作をしやすいという効果がある。
【0056】
第1開口部230は、xy平面視において略U字形状であるが、その形状は限定されない。
【0057】
第1開口部230は、バンド部300、第1右スパッツ前面部211、第1左スパッツ前面部212及びメッシュ部400によって端部が構成される。
【0058】
バンド部300は、第1スパッツ本体200の上部に配置されており、着用者のウエスト部分に密着する弾性部材である。
【0059】
本実施形態では、バンド部300は、ゴムバンドである。
【0060】
メッシュ部400は、メッシュ状の伸縮性を有する布である。
【0061】
メッシュ部400の材質は、ポリウレタン及びポリエステルの混合繊維である。混合比率は任意である。
【0062】
メッシュ部400は、着用者が第1スパッツ100を着用したときに、蒸れやすい部分に配置されるのが好ましい。
【0063】
本実施形態では、メッシュ部400は、着用者の右足内側(x軸正方向側)に配置される右メッシュ部410と、
着用者の左足内側(x軸負方向側)に配置される左メッシュ部420と、
着用者の股部分に配置される股下メッシュ部430と、
着用者の臀部に配置される後面メッシュ部440と、を有する。
【0064】
右メッシュ部410は、股下メッシュ部430の下方に配置され、着用者の右足内側に、下方向(z軸負方向)が細くなる形状である。
【0065】
左メッシュ部420は、股下メッシュ部430の下方に配置され、着用者の左足内側に、下方向(z軸負方向)が細くなる形状である。
【0066】
股下メッシュ部430は、右メッシュ部410と左メッシュ部420との間に配置され、後面メッシュ部440の下方に配置されている。
【0067】
後面メッシュ部440は、着用者の臀部に配置され、股下メッシュ部430の後ろ側(y軸負方向側)に配置されている。
【0068】
なお、本実施形態では、右メッシュ部410、左メッシュ部420、股下メッシュ部430及び後面メッシュ部440は一体のメッシュ状の布であるが、縫合されていてもよい。
【0069】
また、第1開口部230は、バンド部300、第1右スパッツ前面部211、第1左スパッツ前面部212及び股下メッシュ部430によって端部が構成される。
【0070】
<第2実施形態>
第2実施形態は、主に冬に使用するスパッツである。なお、冬用であってもオールシーズン使用可能である。
【0071】
図5及び
図6に示すように、第2実施形態に係る第2スパッツ500は、第1スパッツ100と異なり、メッシュ部400を有しない構成である。なお、第1実施形態と同様の内容に関しては、説明を省略又は簡略して説明する。
【0072】
第2スパッツ500は、スパッツ本体である第2スパッツ本体600と、
第1スパッツ本体200の上部に配置され、着用者のウエスト部分に配置されるバンド部300と、含む。
【0073】
第2実施形態に係る第2スパッツ本体600は、帯電し難い繊維がもちいられている。
【0074】
つまり、第2スパッツ本体600には、親水性の繊維が用いられている。
【0075】
また、第2スパッツ本体600の材質は、発熱性を有する繊維が好ましい。
【0076】
つまり、第2スパッツ本体600の材質は、ポリエステル、PTT、レーヨン、アクリル、ポリフェニレンサルファイド繊維混素材、アクリート系繊維、キュプラ、ウール、又はこれらの混合物であってもよい。
【0077】
第2スパッツ本体600は、第1スパッツ本体200と同様に、着用者の前面側に配置されるスパッツ前面部である第2スパッツ前面部610と、
着用者の後面側に配置されるスパッツ後面部である第2スパッツ後面部620と、
第2スパッツ前面部610の着用者の股間部分に配置される開口部である第2開口部630と、を有する。
【0078】
第2スパッツ前面部610は、着用者の右足の前面側(y軸正方向側、x軸負方向側)に配置される右スパッツ前面部である第2右スパッツ前面部611と、
着用者の左足の前面側(y軸正方向側、x軸正方向側)に配置される左スパッツ前面部である第2左スパッツ前面部612と、を有する。
【0079】
第2スパッツ後面部620は、着用者の右足の後面側(y軸負方向側、x軸負方向側)に配置される右スパッツ後面部である第2右スパッツ後面部621と、
着用者の左足の後面側(y軸負方向側、x軸正方向側)に配置される左スパッツ後面部である第2左スパッツ後面部622と、を有する。
【0080】
第2開口部630は、バンド部300の前方側(y軸正方向側)、第2右スパッツ前面部611、第2左スパッツ前面部612によって開口部分の端部が構成される。
【0081】
第2右スパッツ前面部611と、第2左スパッツ前面部612とは、股下部分で接続(縫合)されている。
【0082】
第2開口部630は、第1開口部230と同様に、バンド部300の下端から股下部分まで開口しており、形状も第1開口部230と同様に略U字形状である。
【0083】
したがって、本実施形態に係る第2スパッツ500であれば、冬の寒い日であっても着用者は、第2スパッツ500を脱ぐことなく容易に尿を排出することができる。
【0084】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。
【0085】
例えば、本発明に係る実施形態はスパッツであったが、スパッツではなくタイツであってもよい。
【符号の説明】
【0086】
100…第1スパッツ(スパッツ)
200…第1スパッツ本体(スパッツ本体)
210…第1スパッツ前面部(スパッツ前面部)
211…第1右スパッツ前面部(右スパッツ前面部)
212…第1左スパッツ前面部(左スパッツ前面部)
220…第1スパッツ後面部(スパッツ後面部)
230…第1開口部(開口部)
300…バンド部
400…メッシュ部
410…右メッシュ部
420…左メッシュ部
430…股下メッシュ部
440…後面メッシュ部
500…第2スパッツ(スパッツ)
600…第2スパッツ本体(スパッツ本体)
610…第2スパッツ前面部(スパッツ前面部)
611…第2右スパッツ前面部(右スパッツ前面部)
612…第2左スパッツ前面部(左スパッツ前面部)
620…第2スパッツ後面部(スパッツ後面部)
630…第2開口部(開口部)