(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】導波管照明器
(51)【国際特許分類】
G02B 27/02 20060101AFI20240717BHJP
G02B 5/00 20060101ALI20240717BHJP
G02B 5/10 20060101ALI20240717BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
G02B27/02 Z
G02B5/00 Z
G02B5/10 A
H04N5/64 511A
(21)【出願番号】P 2023017328
(22)【出願日】2023-02-08
(62)【分割の表示】P 2020529490の分割
【原出願日】2018-12-10
【審査請求日】2023-02-08
(32)【優先日】2017-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514108838
【氏名又は名称】マジック リープ, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Magic Leap,Inc.
【住所又は居所原語表記】7500 W SUNRISE BLVD,PLANTATION,FL 33322 USA
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【氏名又は名称】矢口 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(72)【発明者】
【氏名】ケビン リチャード カーティス
(72)【発明者】
【氏名】ブラッドリー ジェイ シッソム
(72)【発明者】
【氏名】フイ-チュアン チェン
(72)【発明者】
【氏名】ミラー ハリー シャック ザ サード
(72)【発明者】
【氏名】サマース バーガバ
(72)【発明者】
【氏名】エリック ヒース アレンド
【審査官】河村 麻梨子
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-337298(JP,A)
【文献】国際公開第2015/001839(WO,A1)
【文献】特表2009-516862(JP,A)
【文献】国際公開第2017/147520(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/179246(WO,A1)
【文献】特表2016-532161(JP,A)
【文献】国際公開第2005/088384(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 27/01-27/02
G09G 3/00
H04N 5/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光をユーザの眼に投影するように構成されたディスプレイシステムであって、前記ディスプレイシステムは、
少なくとも1つの光源と、
1つ以上のピクセルを有する空間光変調器
であって、前記空間光変調器は、画像を形成するように構成される、空間光変調器と、
第1の主要表面と、
X-Z平面内に配置されかつ前記第1の主要表面と反対の第2の主要表面と、前記第1の主要表面と前記
第2の主要表面との間の第1および第2の縁とを有する少なくとも1つの導波管と
を備え、
前記空間光変調器は、前記少なくとも1つの導波管の前記第1の主要表面により近く、前記少なくとも1つの光源は、前記少なくとも1つの導波管の前記第2の主要表面により近く、
前記第2の主要表面上に回折光学要素が配置されており、
前記ディスプレイシステムは、前記光源からの光が、
前記X-Z平面内の第1の場所において前記第2の主要表面を通して前記少なくとも1つの導波管の中に受け取られ、かつ前記第1の主要表面を通して前記空間光変調器に向かって透過され
て、前記光源からの前記光が前記回折光学要素を通して通過しないようにするように構成され、前記空間光変調器を照射する前記光の少なくとも一部は、戻るように再指向され、前記少なくとも1つの導波管内に誘導されるように
、前記第1の場所から前記X-Z平面内でオフセットされている第2の場所において前記回折光学要素によって前記少なくとも1つの導波管の中に回折的に結合され、
前記少なくとも1つの導波管は、前記ユーザの眼の正面において前記ユーザの頭部に位置付けられるように構成され、それにより、前記少なくとも1つの導波管の中に回折的に結合され、かつ前記少なくとも1つの導波管内に誘導される、前記空間光変調器からの前記光の少なくとも一部が、画像コンテンツを前記ユーザに表示するために、前記少なくとも1つの導波管から前記ユーザの前記眼に出力される、ディスプレイシステム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの光源は、光を出力するように構成された複数の側方に変位された光エミッタを備える、請求項1に記載のディスプレイシステム。
【請求項3】
前記光源から出力された光を集光するように構成された反射型結合光学系をさらに備える、請求項1に記載のディスプレイシステム。
【請求項4】
前記結合光学系は、複合放物面集光器(CPC)を備える、請求項3に記載のディスプレイシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つの導波管は、導波管のスタックを備える、請求項1に記載のディスプレイシステム。
【請求項6】
前記導波管のスタックの異なる導波管は、異なる個別の色を伴う光を出力するように構成されている、請求項5に記載のディスプレイシステム。
【請求項7】
前記導波管のスタックは、それぞれ、第1の色の光、第2の色の光、および第3の色の光を出力するように構成された第1、第2、および第3の導波管を備え、前記第1の色の光、前記第2の色の光、および前記第3の色の光は、それぞれ、赤色、青色、および緑色の光である、請求項5に記載のディスプレイシステム。
【請求項8】
前記少なくとも1つの光源は、(i)光を第1の導波管の第1の内部結合光学面積に指向させ、前記第1の導波管内に誘導されるように前記第1の導波管の中に光を結合するように
配置された第1の光源と、(ii)光を第2の導波管の第2の内部結合光学面積に指向させ、第2の導波管内に誘導されるように
前記第2の導波管の中に光を結合するように
配置された第2の光源とを備える、請求項5に記載のディスプレイシステム。
【請求項9】
前記第1および第2の内部結合光学面積は、それぞれ、前記第1および第2の導波管の中に光を受け取るために、相互に対して側方に変位されている、請求項8に記載のディスプレイシステム。
【請求項10】
前記第1
の導波管および
前記第2の
導波管は、所定の偏光の光を内部結合するように構成されている、請求項8に記載のディスプレイシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの光源は、偏光された光源を備える、請求項1に記載のディスプレイシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つの光源と前記空間光変調器との間に配置された偏光器をさらに備える、請求項1に記載のディスプレイシステム。
【請求項13】
前記偏光器は、前記少なくとも1つの導波管に対して傾斜されている、請求項12に記載のディスプレイシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つの導波管と前記空間光変調器との間に、屈折力を有する光学系をさらに備え、前記光学系は、前記光源から出力された光を受け取るように配置され、前記光学系は、前記光源から受け取られた前記光が前記光学系を通して通過し、前記空間光変調器を照明するように、前記空間光変調器に対して配列されている、請求項1に記載のディスプレイシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1つの導波管と前記ユーザの眼との間の経路内に配置された静的レンズをさらに備える、請求項14に記載のディスプレイシステム。
【請求項16】
前記ユーザの前記眼の屈折補正を提供するように構成された処方箋レンズをさらに備える、請求項1に記載のディスプレイシステム。
【請求項17】
円偏光器をさらに備える、請求項1に記載のディスプレイシステム。
【請求項18】
前記眼は、前記第2の主要表面よりも前記第1の主要表面に近い、請求項1に記載のディスプレイシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、35U.S.C.§119(e)下、そのそれぞれの開示が、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、2017年12月11日に出願され、「WAVEGUIDE ILLUMINATOR」と題された、米国仮特許出願第62/597,359号、および2018年1月30日に出願され、「WAVEGUIDE ILLUMINATOR」と題された、米国仮特許出願第62/624,109号の優先権の利益を主張する。
【0002】
(参照による引用)
本願は、参照することによって、以下の特許出願、すなわち、2014年11月27日に出願され、米国特許公開第2015/0205126号として2015年7月23日に公開された、米国特許出願第14/555,585号、2015年4月18日に出願され、米国特許公開第2015/0302652号として2015年10月22日に公開された、米国特許出願第14/690,401号、2014年3月14日に出願され、2016年8月16日に発行された、現米国特許第9,417,452号である、米国特許出願第14/212,961号、2014年7月14日に出願され、米国特許公開第2015/0309263として、2015年10月29日に公開された、米国特許出願第14/331,218号、および2017年12月11日に出願された、米国仮出願第62/597,359号のそれぞれの全体を組み込む。
【0003】
本開示は、空間光変調器照明および画像投影の両方のための共通光学系を有する、ディスプレイシステムに関する。
【背景技術】
【0004】
現代のコンピューティングおよびディスプレイ技術は、いわゆる「仮想現実」または「拡張現実」体験のためのシステムの開発を促進しており、デジタル的に再現された画像またはその一部が、現実であるように見える、すなわち、そのように知覚され得る様式でユーザに提示される。仮想現実、すなわち、または「VR」シナリオは、典型的には、他の実際の実世界の視覚的入力に対する透過性を伴わずに、デジタルまたは仮想画像情報の提示を伴い、拡張現実または「AR」シナリオは、典型的には、ユーザの周囲の実際の世界の可視化に対する拡張としてのデジタルまたは仮想画像情報の提示を伴う。複合現実または「MR」シナリオは、一種のARシナリオであって、典型的には、自然世界の中に統合され、それに応答する、仮想オブジェクトを伴う。例えば、MRシナリオは、実世界内のオブジェクトによって遮断されて見える、または別様にそれと相互作用するように知覚される、AR画像コンテンツを含み得る。
【0005】
図1を参照すると、拡張現実場面10が、描写される。AR技術のユーザには、人々、木々、背景における建物、コンクリートプラットフォーム30を特徴とする、実世界公園状設定20が見える。ユーザはまた、実世界プラットフォーム30上に立っているロボット像40と、マルハナバチの擬人化のように見える、飛んでいる漫画のようなアバタキャラクタ50等の「仮想コンテンツ」を「見ている」と知覚する。これらの要素50、40は、実世界内に存在しないという点において、「仮想」である。ヒトの視知覚系は、複雑であって、他の仮想または実世界画像要素間における仮想画像要素の快適で、自然のような感覚で、かつ豊かな提示を促進する、AR技術の生成は、困難である。
【0006】
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、ARまたはVR技術に関連する種々の課題に対処する。
【0007】
偏光ビームスプリッタが、ディスプレイシステム内で使用され、偏光を光変調器に指向し、次いで、本光を視認者に指向してもよい。ディスプレイシステムのサイズを低減させることの継続した需要が存在し、概して、その結果、偏光ビームスプリッタを利用する構成部分を含む、ディスプレイシステムの構成部分のサイズを低減させることの需要もまた存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のシステム、方法、およびデバイスはそれぞれ、いくつかの革新的側面を有し、そのうちの単一の1つが、本明細書に開示される望ましい属性に関与するわけではない。
【0009】
本明細書に説明される主題の1つ以上の実施形態の詳細は、付随の図面および下記の説明に記載される。他の特徴、側面、および利点は、説明、図面、および請求項から明白となるであろう。以下の図の相対的寸法は、正確な縮尺で描かれていない場合があることに留意されたい。
【0010】
空間光変調器照明および画像投影の両方のための共通光学を有する、頭部搭載型ディスプレイシステムの種々の実施例が、本明細書に説明される。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
頭部搭載型ディスプレイシステムであって、前記頭部搭載型ディスプレイシステムは、光をユーザの眼に投影し、拡張現実画像コンテンツを前記ユーザの視野内に表示するように構成され、前記頭部搭載型ディスプレイシステムは、
前記ユーザの頭部上に支持されるように構成されるフレームと、
光を出力するように構成される少なくとも1つの光源と、
前記少なくとも1つの光源からの光を受け取るように配置される空間光変調器と、
前記フレーム上に配置される接眼レンズであって、前記接眼レンズは、前記空間光変調器からの光を前記ユーザの眼の中に指向し、拡張現実画像コンテンツを前記ユーザの視野に表示するように構成され、前記接眼レンズの少なくとも一部は、透明であり、前記ユーザが前記頭部搭載型ディスプレイシステムを装着すると、前記ユーザの眼の正面の場所に配置され、前記透明部分は、前記ユーザの正面の物理的環境の一部からの光を前記ユーザの眼に透過させ、前記ユーザの正面の物理的環境の一部のビューを提供し、前記接眼レンズは、
(a)少なくとも1つの導波管と、
(b)前記空間光変調器からの光を前記少なくとも1つの導波管の中に内部結合するように構成される少なくとも1つの内部結合光学要素と、
(c)前記導波管内で誘導される光を前記導波管から外に結合し、前記光を前記ユーザの眼に指向するように構成される少なくとも1つの外部結合光学要素と
を備える、接眼レンズと、
屈折力を有する光学系であって、前記光学系は、前記光源から出力された光を受け取るように配置され、前記光学系は、前記光源から受け取られた光が、前記光学系を通して通過し、前記空間光変調器を照明するように、前記空間光変調器に対して配列される、光学系と
を備え、
前記頭部搭載型ディスプレイシステムは、前記空間光変調器を照明する光が、前記光学系を通して戻るように再指向され、前記少なくとも1つの内部結合光学要素を通して、前記少なくとも1つの導波管の中に結合され、前記結合された光の少なくとも一部が、前記少なくとも1つの外部結合光学要素によって、前記少なくとも1つの導波管から射出され、前記ユーザの眼に指向されるように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目2)
前記少なくとも1つの光源は、異なる色の光を異なる時間に放出するように構成されるマルチカラー光源を備える、項目1に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目3)
前記少なくとも1つの光源は、赤色、緑色、および青色光を異なる時間に放出するように構成される赤色、緑色、青色(RGB)光源を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目4)
前記少なくとも1つの光源は、シアン色、マゼンタ色、および黄色光を異なる時間に放出するように構成されるシアン色、マゼンタ色、黄色(CMY)光源を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目5)
光を出力するように構成される複数の側方に変位された光エミッタと、
前記複数の光エミッタからの光を集光するように構成される集光光学系と、
拡散器と、
前記拡散器の近位の複数の開口と
を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目6)
前記光エミッタに対して配置され、前記光源から出力された光を集光する結合光学系をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目7)
前記結合光学系は、複合放物面集光器(CPC)を備える、項目6に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目8)
前記空間光変調器は、反射型空間光変調器を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目9)
前記空間光変調器は、液晶空間光変調器を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目10)
前記空間光変調器は、垂直に整合された液晶空間光変調器を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目11)
前記空間光変調器は、偏向ベースの空間光変調器を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目12)
前記空間光変調器は、可動ミラーのアレイを備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目13)
光ダンプであって、オフ状態では、光が、前記可動ミラーのアレイによって、光ダンプに指向され、オン状態では、光が、対応する内部結合光学要素に指向されるような、光ダンプ
をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目14)
前記少なくとも1つの導波管は、全内部反射によって光を前記導波管内で誘導するために十分な屈折率を有する可視光に対して透過性である材料を含む、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目15)
前記少なくとも1つの導波管は、導波管のスタックを備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目16)
前記導波管のスタックの異なる導波管は、異なる個別の色を伴う光を出力するように構成される、項目15に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目17)
前記導波管のスタックの第1、第2、および第3の導波管は、それぞれ、第1、第2、および第3の色の光を出力するように構成され、前記第1、第2、および第3の色の光は、それぞれ、赤色、青色、および緑色光である、項目15または16に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目18)
前記導波管のスタックの異なる導波管は、前記ユーザの眼からの異なる距離から投影されるかのように、異なる量の発散、収束、およびコリメーションのうちの少なくとも1つを有する異なる波面を伴う光を出力するように構成される、項目15-16のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目19)
前記少なくとも1つの導波管は、ある偏光の光を内部結合するように構成される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目20)
前記内部結合光学要素は、回折光学要素および反射体のうちの少なくとも1つを備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目21)
前記少なくとも1つの内部結合光学要素は、異なる個別の色を内部結合するように構成される複数の色選択的内部結合光学要素を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目22)
前記複数の内部結合光学要素は、第1の内部結合光学要素と、第2の内部結合光学要素とを備え、前記第2の内部結合光学要素は、第1の色の光が、前記第1の内部結合光学要素によって、第1の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得、前記第1の色と異なる第2の色の光が、前記第1の内部結合光学要素を通して、前記第2の内部結合光学要素に通過し得、前記第2の内部結合光学要素によって、第2の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、前記第1の内部結合光学要素にわたって配置される、項目21に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目23)
前記複数の内部結合光学要素は、第3の内部結合光学要素を備え、前記第3の内部結合光学要素は、前記第1の色および前記第2の色と異なる第3の色の光が、前記第1の内部結合光学要素および前記第2の内部結合光学要素を通して前記第3の内部結合光学要素に通過し得、第3の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、前記第1の内部結合光学要素および第2の内部結合光学要素にわたって配置される、項目22に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目24)
前記第1の色は、赤色、緑色、および青色のうちの1つを含み、前記第2の色は、前記第1の色と異なる赤色、緑色、および青色のうちの1つを含み、前記第3の色は、前記第1および第2の色と異なる赤色、緑色、および青色のうちの1つを含む、項目23に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目25)
前記少なくとも1つの内部結合光学要素は、複数の色の光を前記少なくとも1つの導波管の導波管の中に結合し、前記光をその中で誘導するように構成される内部結合光学要素を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目26)
前記少なくとも1つの光源は、前記光学系および前記空間光変調器に対して配置され、複数の色の光を前記少なくとも1つの導波管の導波管の中に結合するように構成される前記内部結合光学要素に光を指向する光源を備え、前記光源は、異なる色の光を異なる時間に放出するように構成される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目27)
前記少なくとも1つの内部結合光学要素は、赤色光、緑色光、および青色光を前記少なくとも1つの導波管の導波管の中に結合し、前記光をその中で誘導するように構成される内部結合光学要素を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目28)
前記少なくとも1つの内部結合光学要素は、所定の偏光の光を内部結合するように構成される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目29)
前記少なくとも1つの内部結合光学要素は、相互に対して側方に変位された複数の内部結合光学要素を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目30)
前記複数の内部結合光学要素は、複数の色の光を前記少なくとも1つの導波管の第1の導波管の中に結合し、前記光をその中で誘導するように構成される第1の内部結合光学要素と、複数の色の光を前記少なくとも1つの導波管の第2の導波管の中に結合し、前記光をその中で誘導するように構成される第2の内部結合光学要素とを備え、前記第1の内部結合光学要素および前記第2の内部結合光学要素は、相互に対して側方に変位される、項目29に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目31)
前記少なくとも1つの光源は、前記光学系および前記空間光変調器に対して配置され、光を前記第1の内部結合光学要素に指向する第1の光源と、前記光学系および前記空間光変調器に対して配置され、光を前記第2の内部結合光学要素に指向する第2の光源とを備える、項目29または30に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目32)
前記少なくとも1つの光源は、前記光学系および前記空間光変調器に対して配置され、光を前記第1の内部結合光学要素の中に指向する第1の光源を備え、前記第1の光源は、異なる色の光を異なる時間に放出するように構成される、項目30に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目33)
前記少なくとも1つの光源は、前記光学系および前記空間光変調器に対して配置され、光を前記第2の内部結合光学要素の中に指向する第2の光源を備え、前記第2の光源は、異なる色の光を異なる時間に放出するように構成される、項目32に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目34)
前記接眼レンズは、前記第1の導波管から外部結合される光および前記第2の導波管から外部結合される光が、異なる量の収束、発散、およびコリメーションのうちの少なくとも1つを有し、したがって、異なる深度から生じるように現れるように構成される、項目33に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目35)
前記接眼レンズは、前記第1の導波管から外部結合される光が、コリメートされ、前記第2の導波管から出力された光が、発散するように構成される、項目31-34に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目36)
前記接眼レンズは、前記第1の導波管から外部結合される光が、第1の量を発散させ、前記第2の導波管から外部結合される光が、第2の量を発散させるように構成され、前記第2の量は、前記第1の量と異なる、項目31-34に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目37)
前記少なくとも1つの内部結合光学要素は、赤色光、緑色光、および青色光を導波管の中に結合し、前記光をその中で誘導するように構成される内部結合光学要素を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目38)
前記少なくとも1つの光源は、前記光学系および前記空間光変調器に対して配置され、赤色光、緑色光、および青色光を前記少なくとも1つの導波管の導波管の中に結合するように構成される前記少なくとも1つの内部結合光学要素の中に光を指向する光源を備え、前記少なくとも1つの光源は、異なる赤色、緑色、および青色光を異なる時間に放出するように構成される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目39)
前記第1の光源は、第1の色の光源であり、前記第2の光源は、前記第1の色と異なる色を有する第2の色の光源である、項目31に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目40)
前記第1の光源は、赤色光源であり、前記第2の色の光源は、緑色の光源および青色の光源のうちの1つである、項目39に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目41)
前記少なくとも1つの内部結合光学要素は、複数の群の内部結合光学要素を備え、各群は、異なる個別の色を内部結合するように構成される複数の色選択的内部結合光学要素を備え、前記複数の群の各群は、相互に対して側方に変位される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目42)
前記複数の内部結合光学要素は、第1の内部結合光学要素と、第2の内部結合光学要素とを備え、前記第2の内部結合光学要素は、第1の色の光が、前記第1の内部結合光学要素によって、第1の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得、前記第1の色と異なる第2の色の光が、前記第1の内部結合光学要素を通して、前記第2の内部結合光学要素に通過し得、前記第2の内部結合光学要素によって、第2の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、前記第1の内部結合光学要素にわたって配置される、項目41に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目43)
前記複数の内部結合光学要素は、第3の内部結合光学要素を備え、前記第3の内部結合光学要素は、前記第1の色および前記第2の色と異なる第3の色が、前記第1の内部結合光学要素および第2の内部結合光学要素を通して、前記第3の内部結合光学要素に通過し得、第3の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、前記第2の内部結合光学要素にわたって配置される、項目42に記載のシステム。
(項目44)
前記第1の色は、赤色、緑色、および青色のうちの1つを含み、前記第2の色は、前記第1の色と異なる赤色、緑色、および青色のうちの1つを含み、前記第3の色は、前記第1および第2の色と異なる赤色、緑色、および青色のうちの1つを含む、項目43に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目45)
前記少なくとも1つの内部結合光学要素は、第1の群の内部結合光学要素と、第2の群の内部結合光学要素とを備え、前記第1の群の内部結合光学要素は、異なる個別の色を内部結合するように構成される複数の色選択的内部結合光学要素を備え、前記第2の群の内部結合光学要素は、異なる個別の色を内部結合するように構成される複数の色選択的内部結合光学要素を備え、前記第1の群および前記第2の群は、相互に対して側方に変位される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目46)
前記第1の複数の内部結合光学要素は、第1の内部結合光学要素と、第2の内部結合光学要素とを備え、前記第2の内部結合光学要素は、第1の色の光が、前記第1の内部結合光学要素によって、第1の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得、前記第1の色と異なる第2の色が、前記第1の内部結合光学要素を通して、前記第2の内部結合光学要素に通過し得、前記第2の内部結合光学要素によって、第2の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、前記第1の内部結合光学要素にわたって配置される、項目45に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目47)
前記第1の複数の内部結合光学要素は、第3の内部結合光学要素を備え、前記第3の内部結合光学要素は、前記第1の色および前記第2の色と異なる第3の色が、前記第1の内部結合光学要素および前記第2の内部結合光学要素を通して、前記第3の内部結合光学要素に通過し得、第3の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、前記第1の内部結合光学要素および前記第2の内部結合光学要素にわたって配置される、項目46に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目48)
前記第1の色は、赤色、緑色、および青色のうちの1つを含み、前記第2の色は、前記第1の色と異なる赤色、緑色、および青色のうちの1つを含み、前記第3の色は、前記第1および第2の色と異なる、赤色、緑色、および青色のうちの1つを含む、項目47に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目49)
第2の複数の内部結合光学要素は、第4の内部結合光学要素と、第5の内部結合光学要素とを備え、前記第5の内部結合光学要素は、第4の色の光が、前記第4の内部結合光学要素によって、第4の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得、前記第1の色と異なる第5の色が、前記第4の内部結合光学要素を通して、前記第5の内部結合光学要素に通過し得、前記第2の内部結合光学要素によって、第5の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、前記第4の内部結合光学要素にわたって配置される、項目48に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目50)
前記第2の複数の内部結合光学要素は、第6の内部結合光学要素を備え、前記第6の内部結合光学要素は、前記第1の色および前記第2の色と異なる第6の色が、前記第4の内部結合光学要素および前記第5の内部結合光学要素を通して、前記第6の内部結合光学要素に通過し得、第6の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、前記第4の内部結合光学要素および第5の内部結合光学要素にわたって配置される、項目49に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目51)
前記接眼レンズは、前記第1の導波管、前記第2の導波管、および前記第3の導波管から外部結合される光が、前記第4の導波管、前記第5の導波管、および前記第6の導波管から外部結合される光と異なる量の収束、発散、およびコリメーションのうちの少なくとも1つを有し、したがって、前記第4の導波管、前記第5の導波管、および前記第6の導波管から出力された光と異なる深度から生じるように現れるように構成される、項目50に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目52)
前記接眼レンズは、前記第1の導波管、前記第2の導波管、および前記第3の導波管から外部結合される光が、コリメートされ、前記第4の導波管、第5の導波管、および前記第6の導波管から出力された光が、発散するように構成される、項目51に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目53)
前記接眼レンズは、前記第1の導波管、前記第2の導波管、および前記第3の導波管から外部結合された光が、発散し、前記第4の導波管、前記第5の導波管、および前記第6の導波管から出力された光が、異なる量で発散するように構成される、項目52に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目54)
前記少なくとも1つの光源は、前記光学系および前記空間光変調器に対して配置され、光を前記第1の群の内部結合光学要素の中に指向する第1の源を備え、前記第1の光源は、異なる色の光を異なる時間に放出するように構成される、項目45-53のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目55)
前記少なくとも1つの光源は、前記光学系および前記空間光変調器に対して配置され、光を前記第2の群の内部結合光学要素の中に指向する第2の光源を備え、前記第2の光源もまた、異なる色の光を異なる時間に放出するように構成される、項目45-54のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目56)
前記少なくとも1つの外部結合光学要素は、回折光学要素を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目57)
前記少なくとも1つの外部結合要素は、アイボックスの寸法を少なくとも1つの第1の軸に沿って増加させるように構成される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目58)
前記少なくとも1つの導波管内または前記少なくとも1つの導波管上に、前記アイボックスの寸法を前記少なくとも1つの第1の軸に直交する第2の軸に沿って増加させるように構成される少なくとも1つの光再指向要素を備える直交瞳エクスパンダをさらに備える、項目57に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目59)
前記少なくとも1つの光再指向要素は、回折光学要素を備える、項目58に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目60)
前記少なくとも1つの導波管の少なくとも一部は、前記少なくとも1つの光源と前記光学系との間に延在し、前記光学系を通して指向される前記少なくとも1つの光源からの光は、前記少なくとも1つの導波管の一部を通して、前記光学系に通過する、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目61)
前記少なくとも1つの導波管は、第1の側と、前記第1の側と反対の第2の側とを有し、前記光学系および前記空間光変調器は、前記空間光変調器からの光が、前記第1の側上に指向されるように、前記第1の側上に配置される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目62)
前記少なくとも1つの光源は、前記少なくとも1つの光源からの光が、前記光学系を通して前記空間光変調器に通過することに先立って、前記第1の側上に入射するように、前記第1の側上に配置される、項目61に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目63)
前記少なくとも1つの光源は、前記少なくとも1つの光源からの光が、前記光学系を通して前記空間光変調器に通過することに先立って、前記第2の側上に入射するように、前記第2の側上に配置される、項目61に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目64)
前記少なくとも1つの導波管は、前記少なくとも1つの光源と前記光学系との間に配置される、項目63に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目65)
光源内部結合光学要素であって、前記少なくとも1つの光源からの光を受け取り、前記少なくとも1つの光源からの光を前記少なくとも1つの導波管の一部の中に結合し、その中で誘導されるようにするように、前記少なくとも1つの光源の近位の前記少なくとも1つの導波管の一部に対して配置される、光源内部結合光学要素
をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目66)
前記少なくとも1つの導波管の一部内で誘導される光を前記少なくとも1つの導波管の一部から外に、前記光学系を通して、前記空間光変調器に指向するように構成される前記光源の近位の前記少なくとも1つの導波管の一部に対する外部結合光学要素をさらに備える、項目65に記載のシステム。
(項目67)
前記頭部搭載型ディスプレイシステムは、前記少なくとも1つの光源の近位の前記少なくとも1つの導波管の一部から前記光学系の中に結合される前記光の少なくとも一部が、前記空間光変調器上に入射し、再び、前記光学系を通して通過し、前記少なくとも1つの導波管の第2の部分上に入射し、再び、その中で誘導され、そこから外部結合され、前記ユーザの眼に指向されるように構成される、項目66に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目68)
前記光源の近位の前記少なくとも1つの導波管の一部から前記少なくとも1つの導波管の第2の部分の中へのクロストークを低減させるためのアイソレータをさらに備える、項目65-67のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目69)
前記アイソレータは、不透明表面および反射性表面のうちの1つを備える、項目68に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目70)
前記アイソレータは、前記少なくとも1つの導波管内に配置される、項目58に記載のシステム。
(項目71)
前記少なくとも1つの導波管は、第1の側と、前記第1の側と反対の第2の側とを有し、前記光学系および前記空間光変調器は、前記少なくとも1つの導波管の第1の側上に配置される、項目65-70のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目72)
前記少なくとも1つの光源は、前記少なくとも1つの光源からの光が、前記少なくとも1つの導波管の第1の側上に入射し、その中で誘導され、前記少なくとも1つの導波管の一部内で誘導される光が、前記少なくとも1つの導波管の第1の側から外に、前記第1の側上の前記光学系および前記空間光変調器に結合されるように、前記少なくとも1つの導波管の第1の側上に配置される、項目71に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目73)
前記少なくとも光源は、前記少なくとも1つの光源からの光が、前記光学系を通して前記空間光変調器に通過することに先立って、前記少なくとも1つの導波管の第2の側上に入射するように、前記少なくとも1つの導波管の第2の側上に配置される、項目71に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目74)
前記少なくとも1つの導波管は、前記少なくとも1つの光源と前記光学系との間に配置される、項目71または73に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目75)
前記少なくとも1つの光源に光学的に結合された少なくとも1つの導波管であって、前記少なくとも1つの導波管から前記光学系の中に結合される前記光の少なくとも一部が、前記空間光変調器上に入射し、再び、前記光学系を通して通過し、前記少なくとも1つの導波管上に入射し、その中で誘導され、そこから外部結合され、前記ユーザの眼に指向されるように、前記少なくとも1つの光源からの光を受け取り、前記少なくとも1つの光源からの光をその中で誘導し、その中で誘導される光を前記光学系の中に結合する、少なくとも1つの導波管
をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目76)
前記少なくとも1つの導波管上に配置された内部結合要素であって、前記光源からの光を受け取り、前記光源からの光を前記少なくとも1つの導波管の中に結合し、その中で誘導されるようにする、内部結合要素
をさらに備える、項目75に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目77)
前記少なくとも1つの導波管上に配置された外部結合要素であって、前記光源からの前記少なくとも1つの導波管内で誘導される光を受け取り、前記少なくとも1つの導波管内で誘導される光を、前記少なくとも1つの導波管から外に、前記光学系を通して、前記空間光変調器に結合する、外部結合要素
をさらに備える、項目76に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目78)
前記少なくとも1つの導波管と前記少なくとも1つの導波管との間のクロストークを低減させるためのアイソレータをさらに備える、項目75-77のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目79)
前記アイソレータは、不透明および反射性表面のうちの少なくとも1つを備える、項目78に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目80)
前記アイソレータは、前記少なくとも1つの導波管内または前記少なくとも1つの導波管上に配置される、項目78または79に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目81)
前記少なくとも1つの導波管は、第1の側と、前記第1の側と反対の第2の側とを有し、前記光学系および前記空間光変調器は、前記少なくとも1つの導波管の第1の側上に配置される、項目75-80のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目82)
前記少なくとも1つの光源は、前記少なくとも1つの光源からの光が、前記少なくとも1つの導波管の第1の側上に入射し、その中で誘導され、前記少なくとも1つの導波管内で誘導される光が、前記少なくとも1つの導波管の第1の側から外に、前記第1の側上の前記光学系および前記空間光変調器に結合されるように、前記少なくとも1つの導波管の第1の側上に配置される、項目81に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目83)
前記少なくとも1つの光源は、前記少なくとも1つの光源からの光が、前記少なくとも1つの導波管の第2の側上に入射し、その中で誘導され、前記少なくとも1つの光導波路内で誘導される光が、前記少なくとも1つの導波管の第1の側から外に、前記第1の側上の前記光学系および前記空間光変調器に結合されるように、少なくとも1つの導波管の第2の側上に配置される、項目81に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目84)
前記少なくとも1つの導波管は、前記少なくとも1つの光源と前記光学系との間に配置される、項目81または83に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目85)
前記光学系は、1つ以上のレンズを備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目86)
前記光学系は、複数のレンズを備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目87)
前記光学系は、正の屈折力を有する、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目88)
前記光学系は、1つ以上の屈折光学要素を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目89)
前記空間光変調器は、偏光を変調させるように構成される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目90)
前記空間光変調器と前記ユーザの眼との間の光学経路内の分析器をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目91)
前記分析器は、前記光学系と前記少なくとも1つの内部結合光学要素との間の光学経路内に配置される、項目90に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目92)
前記少なくとも1つの光源と前記空間光変調器との間に配置される偏光器をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目93)
前記少なくとも1つの光源は、偏光源を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目94)
偏光器が、前記光学系と前記空間光変調器との間に配置される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目95)
前記偏光器は、前記空間光変調器の直上に配置される、項目94に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目96)
前記偏光器は、ワイヤグリッド偏光器を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目97)
前記分析器は、円偏光器である、項目90に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目98)
調節可能屈折力を伴う可変光学要素をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目99)
前記可変光学要素は、レンズまたはミラーを備える、項目98に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目100)
前記可変光学要素は、第1の状態と、第2の状態とを有するように構成され、前記第1の状態では、前記可変光学要素は、前記第2の状態にあるときと異なる屈折力を有する、項目98または99に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目101)
前記可変光学要素は、前記第1の状態では、負の屈折力を有し、前記第2の状態では、ゼロ屈折力を有する、項目100に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目102)
前記可変光学要素は、前記第1の状態では、正の屈折力を有し、前記第2の状態では、ゼロ屈折力を有する、項目100に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目103)
前記可変光学要素は、前記第1の状態では、第1の負の屈折力を有し、前記第2の状態では、第2の異なる負の屈折力を有する、項目100に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目104)
前記可変光学要素は、前記第1の状態では、第1の正の屈折力を有し、前記第2の状態では、第2の異なる正の屈折力を有する、項目100に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目105)
前記可変光学要素は、前記第1の状態では、第1の負の屈折力を有し、前記第2の状態では、第2の正の屈折力を有する、項目100に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目106)
前記可変光学要素は、液体レンズを備える、項目98に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目107)
光学要素を備える調節可能調光器をさらに備え、前記光学要素は、それを通して透過される光の可変減衰を提供する、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目108)
前記ユーザの眼の屈折補正を提供するように構成される処方箋レンズをさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目109)
前記少なくとも1つの導波管と前記ユーザの眼との間の経路内に配置される静的レンズをさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目110)
前記分析器はまた、光を前記光源から前記光学系に伝搬させるための偏光器としての役割を果たすように構成される、項目91に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目111)
前記導波管の前記ユーザに近接する側上に配置されるカラーフィルタアレイをさらに備え、前記カラーフィルタアレイは、複数の異なるカラーフィルタを備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目112)
前記カラーフィルタアレイは、迷光の伝搬および反射を低減させるように構成される前記カラーフィルタ間に配置される吸光材料を含む、項目111に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目113)
偏光器が、前記光源の光学経路内に配置され、第1の偏光の光を透過させ、第2の偏光の光を反射させるように構成され得、前記光源に向かって指向される前記第2の偏光の反射された光の一部は、前記第1の偏光を取得する、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目114)
前記光源に向かって指向される前記第2の偏光の反射された光の一部は、前記光源からの光を集光するように配置される結合光学系から反射することによって、前記第1の偏光を取得する、項目113に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目115)
4分の1波長板をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目116)
前記光のより一貫した直交回転を提供するように構成される補償器をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目117)
前記光学系および空間光変調器は、相互に対して傾斜される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目118)
前記結合光学系、光学系、および空間光変調器は、前記接眼レンズに対して傾斜される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目119)
前記結合光学系、光学系、および空間光変調器は、前記接眼レンズに対して傾斜される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目120)
前記光源からの光は、再利用または回収されるように構成される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目121)
第1の偏光を有する前記光源からの光を前記光学系に透過させ、第2の異なる偏光を有する光を前記光源に向かって戻るように反射させるように構成される偏光器をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目122)
前記偏光器によって反射された前記第2の偏光の光の少なくとも一部を前記第1の偏光の光に変換する前記光源と前記偏光器との間の結合要素をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目123)
前記光源は、光を出力するように構成される複数の側方に変位された光エミッタを備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目124)
前記複数の光エミッタからの光を集光するように構成される集光光学系または結合要素をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目125)
前記光源と前記光学系との間の光学経路内の拡散器をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目126)
前記光源と前記光学系との間の1つ以上の開口をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目127)
前記光源と前記光学系との間の複数の開口をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目128)
拡散器と、前記光源と前記光学系との間の複数の開口とをさらに備え、前記拡散器は、前記開口の近位にある、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目129)
前記光源は、1つ以上のレーザダイオードを備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目130)
前記光源に対して配置され、前記光源から出力された光を集光する結合光学系をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目131)
前記結合光学系は、複合放物面集光器(CPC)を備える、項目130に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目132)
前記光源に対して配置され、前記光源から出力された光を集光する集光光学系をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目133)
前記集光光学系は、1つ以上のレンズから成る、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目134)
前記集光光学系は、複数のレンズから成る、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目135)
前記光源と前記光学系との間の4分の1波リターダをさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目136)
偏光器が、前記空間光変調器に添着される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目137)
偏光器が、接着剤を用いて、前記空間光変調器に接着される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目138)
偏光器が、機械的固定具を使用して、前記空間光変調器に接着される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目139)
補償器が、前記空間光変調器に添着される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目140)
補償器が、接着剤を用いて、前記空間光変調器に接着される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目141)
補償器が、機械的固定具を使用して、前記空間光変調器に接着される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目142)
リターダが、前記空間光変調器に添着される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目143)
リターダが、接着剤を用いて、前記空間光変調器に接着される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目144)
リターダが、機械的固定具を使用して、前記空間光変調器に接着される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目145)
4分の1波リターダが、前記空間光変調器に添着される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目146)
4分の1波リターダが、接着剤を用いて、前記空間光変調器に接着される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目147)
4分の1波リターダが、機械的固定具を使用して、前記空間光変調器に接着される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目148)
前記偏光器は、ワイヤグリッド偏光器を備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目149)
前記空間光変調器と前記内部結合光学要素との間の円偏光器をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目150)
前記円偏光器は、線形分析器と、4分の1波リターダとを備える、項目149に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目151)
前記光学系と前記少なくとも1つの導波管との間および前記光源と前記光学系との間の単一偏光器をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目152)
前記光ダンプは、吸光材料を含む、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目153)
前記光ダンプは、フィルタアレイのフィルタを囲繞する吸光材料を含む、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目154)
前記光源は、前記光源からの光が、前記少なくとも1つの導波管を通して通過せずに、前記光学系の中に指向されるように、前記少なくとも1つの導波管に対して側方に配置される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目155)
前記光源は、前記光源からの光が、前記少なくとも1つの導波管を通して通過せずに、前記光学系の中に指向されるように、前記少なくとも1つの導波管に対して側方に延在する透明層上に配置される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目156)
前記光源は、前記少なくとも1つの導波管の前記ユーザの眼により近い側より前記少なくとも1つの導波管の前記ユーザの正面の環境により近い側に近い透明層上に配置され、前記透明層は、前記光源からの光が、前記少なくとも1つの導波管を通して通過せずに、前記光学系の中に指向されるように、前記少なくとも1つの導波管に対して側方に延在する、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目157)
前記光源は、前記少なくとも1つの導波管の前記ユーザの正面の環境により近い側より前記少なくとも1つの導波管の前記ユーザの眼により近い側に近い透明層上に配置され、前記透明層は、前記光源からの光が、前記少なくとも1つの導波管を通して通過せずに、前記光学系の中に指向されるように、前記少なくとも1つの導波管に対して側方に延在する、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目158)
透明層は、カバーガラスを備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目159)
相互に対して側方に変位される複数のカラーフィルタをさらに備え、前記カラーフィルタは、個別のカラーフィルタを通して通過する光が個別の内部結合光学要素上に入射するように、相互に対して側方に変位される複数の内部結合光学要素に対して側方に整合される、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目160)
前記複数のカラーフィルタは、カラーフィルタアレイを備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目161)
前記空間光変調器と前記光学系との間の光学経路内に配置される偏光器をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目162)
前記空間光変調器と前記光学系との間の光学経路内に配置される分析器をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目163)
前記空間光変調器と前記光学系との間の光学経路内に配置される補償器をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目164)
前記空間光変調器と前記光学系との間の光学経路内に配置されるリターダをさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目165)
前記空間光変調器と前記光学系との間の光学経路内に配置される4分の1波リターダをさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目166)
前記少なくとも1つの導波管と屈折力を有する前記光学系との間の第1の円偏光器をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目167)
前記第1の円偏光器は、前記光源と屈折力を有する前記光学系との間にある、項目166に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目168)
屈折力を有する前記光学系と前記空間光変調器との間の第2の円偏光器をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目169)
前記第2の円偏光器と前記空間光変調器との間のリターダをさらに備える、項目168に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目170)
前記第2の円偏光器と前記空間光変調器との間の第3の円偏光器をさらに備える、項目168または169に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目171)
前記第2の円偏光器と第3の円偏光器との間のリターダをさらに備える、項目170に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目172)
屈折力を有する前記光学系と前記空間光変調器との間の補償器をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目173)
前記第2の円偏光器と前記空間光変調器との間の補償器をさらに備える、項目168-171のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目174)
前記第3の円偏光器と前記空間光変調器との間の補償器をさらに備える、項目170-171のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目175)
屈折力を有する前記光学系と前記空間光変調器との間のカバーガラスをさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目176)
前記第2の円偏光器と前記空間光変調器との間のカバーガラスをさらに備える、項目168-174のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目177)
前記第3の円偏光器と前記空間光変調器との間のカバーガラスをさらに備える、項目170-174のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目178)
前記補償器と前記空間光変調器との間のカバーガラスをさらに備える、項目172-174のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目179)
前記少なくとも1つの導波管に対して傾斜され、前記光学表面から反射された光を再指向する少なくとも1つの光学表面をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目180)
前記空間光変調器に対して傾斜され、前記光学表面から反射された光を再指向する少なくとも1つの光学表面をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目181)
少なくとも1つの偏光器またはリターダに対して傾斜され、前記光学表面から反射された光を再指向する少なくとも1つの光学表面をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目182)
屈折力を有する前記光学系の光学軸に対して傾斜され、前記光学表面から反射された光を再指向する法線を有する少なくとも1つの光学表面をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目183)
傾斜された前記少なくとも1つの光学表面は、前記少なくとも1つの導波管の内部結合光学要素から離れるように反射された光を再指向する、項目179-182のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目184)
傾斜された前記少なくとも1つの光学表面は、前記反射された光のうちの少ないものが、前記少なくとも1つの導波管の中に結合され、その中で誘導されるように、反射された光を再指向する、項目179-183のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目185)
傾斜された前記少なくとも1つの光学表面は、前記反射された光のうちの少ないものが、前記ユーザの眼に指向されるように、反射された光を再指向する、項目179-184のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目186)
傾斜された前記少なくとも1つの光学表面は、前記反射された光の少なくとも一部を前記光源に再指向する、項目179-185のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目187)
傾斜された前記少なくとも1つの光学表面から反射された光の少なくとも一部を受け取るための光ダンプをさらに備える、項目179-186のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目188)
傾斜された前記少なくとも1つの光学表面は、前記カバーガラス上にある、項目179-187のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目189)
傾斜された前記少なくとも1つの光学表面は、少なくとも1つのリターダ、少なくとも1つの偏光器、または少なくとも1つの補償器のうちの1つ以上のもの上にある、項目179-188のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目190)
前記カバーガラスは、楔形状である、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目191)
少なくとも1つのリターダ、少なくとも1つの偏光器、または少なくとも1つの補償器は、楔形状である、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目192)
前記光源に対して配置され、そこから放出される光の偏光を回転させる偏光回転子をさらに備える、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目193)
前記光源と前記第1の円偏光器との間に配置される、偏光回転子をさらに備える、項目166または167に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目194)
前記少なくとも1つの内部結合光学要素は、第1および第2の内部結合光学要素を備え、前記頭部搭載型ディスプレイシステムはさらに、第1および第2のカラーフィルタを備え、前記第1および第2のカラーフィルタは、それぞれ、前記第1および第2の内部結合光学要素と関連付けられる、前記項目のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目195)
前記第1のカラーフィルタは、前記第2のカラーフィルタより第1の色の光を透過させ、前記第2のカラーフィルタは、前記第1の色より第2の色の光を透過させる、項目194に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目196)
前記少なくとも1つの導波管は、第1および第2の導波管を備え、前記第1の内部結合光学要素は、前記第2のカラーフィルタより第1の色の光を前記第1の導波管の中に結合し、前記第2の内部結合光学要素は、前記第1の色より第2の色の光を前記第2の導波管の中に結合する、項目194または195に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目197)
前記第1および第2のカラーフィルタは、前記個別の第1および第2の内部結合光学要素と側方に整合される、項目194-196のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目198)
第1および第2の光源をさらに備え、前記第1および第2の光源は、光を、それぞれ、前記第1および第2のカラーフィルタを通して、それぞれ、前記第1および第2の内部結合光学要素に指向するように配置される、項目194-197のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目199)
第1および第2の光源をさらに備え、前記第1および第2のカラーフィルタは、それぞれ、前記第1および第2の光源と前記第1および第2の内部結合光学要素との間の第1および第2の光学経路内に配置される、項目194-197のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目200)
前記第1および第2の光源は、それぞれ、第1および第2の色を放出するように構成される第1および第2の色の光源を備える、項目198または199に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目201)
前記第1および第2の光源は、前記第1および第2の色の両方を放出するように構成される広帯域色光源を備える、項目198または199に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
【0011】
実施例:
1.光をユーザの眼に投影し、拡張現実画像コンテンツをユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
光を出力するように構成される、少なくとも1つの光源と、
少なくとも1つの光源からの光を受け取るように配置される、空間光変調器と、
フレーム上に配置される、接眼レンズであって、接眼レンズは、空間光変調器からの光をユーザの眼の中に指向し、拡張現実画像コンテンツをユーザの視野に表示するように構成され、接眼レンズの少なくとも一部は、透明であって、ユーザが頭部搭載型ディスプレイシステムを装着すると、ユーザの眼の正面の場所に配置され、透明部分は、ユーザの正面の物理的環境の一部からの光をユーザの眼に透過させ、ユーザの正面の物理的環境の一部のビューを提供し、
(a)少なくとも1つの導波管と、
(b)空間光変調器からの光を少なくとも1つの導波管の中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの内部結合光学要素と、
(c)導波管内で誘導される光を導波管から外に結合し、光をユーザの眼に指向するように構成される、少なくとも1つの外部結合光学要素と、
を備える、接眼レンズと、
屈折力を有する、光学系であって、光学系は、光源から出力された光を受け取るように配置され、光源から受け取られた光が、光学系を通して通過し、空間光変調器を照明するように、空間光変調器に対して配列される、光学系と、
を備え、
頭部搭載型ディスプレイシステムは、空間光変調器を照明する光が、光学系を通して戻るように再指向され、少なくとも1つの内部結合光学要素を通して、少なくとも1つの導波管の中に結合され、結合された光の少なくとも一部が、少なくとも1つの外部結合光学要素によって、少なくとも1つの導波管から射出され、ユーザの眼に指向されるように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステム。
2.少なくとも1つの光源は、異なる色の光を異なる時間に放出するように構成される、マルチカラー光源を備える、実施例1に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
3.少なくとも1つの光源は、赤色、緑色、および青色光を異なる時間に放出するように構成される、赤色、緑色、青色(RGB)光源を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
4.少なくとも1つの光源は、シアン色、マゼンタ色、および黄色光を異なる時間に放出するように構成される、シアン色、マゼンタ色、黄色(CMY)光源を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
5.
光を出力するように構成される、複数の側方に変位された光エミッタと、
複数の光エミッタからの光を集光するように構成される、集光光学系と、
拡散器と、
拡散器の近位の複数の開口と、
を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
6.光エミッタに対して配置され、光源から出力された光を集光する、結合光学系をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
7.結合光学系は、複合放物面集光器(CPC)を備える、実施例6に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
8.空間光変調器は、反射型空間光変調器を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
9.空間光変調器は、液晶空間光変調器を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
10.空間光変調器は、垂直に整合された液晶空間光変調器を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
11.空間光変調器は、偏向ベースの空間光変調器を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
12.空間光変調器は、可動ミラーのアレイを備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
13.オフ状態では、光が、可動ミラーのアレイによって、光ダンプに指向され、オン状態では、光が、対応する内部結合光学要素に指向されるような、光ダンプをさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
14.少なくとも1つの導波管は、全内部反射によって光を導波管内で誘導するために十分な屈折率を有する可視光に対して透過性である、材料を含む、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
15.少なくとも1つの導波管は、導波管のスタックを備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
16.導波管のスタックの異なる導波管は、異なる個別の色を伴う光を出力するように構成される、実施例15に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
17.導波管のスタックの第1、第2、および第3の導波管は、それぞれ、第1、第2、および第3の色の光を出力するように構成され、第1、第2、および第3の色の光は、それぞれ、赤色、青色、および緑色光である、実施例15または16に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
18.導波管のスタックの異なる導波管は、ユーザの眼からの異なる距離から投影されるかのように、異なる量の発散、収束、およびコリメーションのうちの少なくとも1つを有する、異なる波面を伴う光を出力するように構成される、実施例15-16のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
19.少なくとも1つの導波管は、ある偏光の光を内部結合するように構成される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
20.内部結合光学要素は、回折光学要素および反射体のうちの少なくとも1つを備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
21.少なくとも1つの内部結合光学要素は、異なる個別の色を内部結合するように構成される、複数の色選択的内部結合光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
22.複数の内部結合光学要素は、第1の内部結合光学要素と、第2の内部結合光学要素とを備え、第2の内部結合光学要素は、第1の色の光が、第1の内部結合光学要素によって、第1の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得、第1の色と異なる第2の色の光が、第1の内部結合光学要素を通して、第2の内部結合光学要素に通過し得、第2の内部結合光学要素によって、第2の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、第1の内部結合光学要素にわたって配置される、実施例21に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
23.複数の内部結合光学要素は、第1の色および第2の色と異なる第3の色の光が、第1の内部結合光学要素および第2の内部結合光学要素を通して第3の内部結合光学要素に通過し得、第3の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、第1の内部結合光学要素および第2の内部結合光学要素にわたって配置される、第3の内部結合光学要素を備える、実施例22に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
24.第1の色は、赤色、緑色、および青色のうちの1つを含み、第2の色は、該第1の色と異なる、赤色、緑色、および青色のうちの1つを含み、第3の色は、該第1および第2の色と異なる、赤色、緑色、および青色のうちの1つを含む、実施例23に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
25.少なくとも1つの内部結合光学要素は、複数の色の光を少なくとも1つの導波管の導波管の中に結合し、光をその中で誘導するように構成される、内部結合光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
26.少なくとも1つの光源は、光学系および空間光変調器に対して配置され、光を、複数の色の光を少なくとも1つの導波管の導波管の中に結合するように構成される、内部結合光学要素に指向する、光源を備え、光源は、異なる色の光を異なる時間に放出するように構成される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
27.少なくとも1つの内部結合光学要素は、赤色光、緑色光、および青色光を少なくとも1つの導波管の導波管の中に結合し、光をその中で誘導するように構成される、内部結合光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。28.少なくとも1つの内部結合光学要素は、所定の偏光の光を内部結合するように構成される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
29.少なくとも1つの内部結合光学要素は、相互に対して側方に変位された複数の内部結合光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
30.複数の内部結合光学要素は、複数の色の光を少なくとも1つの導波管の第1の導波管の中に結合し、光をその中で誘導するように構成される、第1の内部結合光学要素と、複数の色の光を少なくとも1つの導波管の第2の導波管の中に結合し、光をその中で誘導するように構成される、第2の内部結合光学要素とを備え、第1の内部結合光学要素および第2の内部結合光学要素は、相互に対して側方に変位される、実施例29に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
31.少なくとも1つの光源は、光学系および空間光変調器に対して配置され、光を第1の内部結合光学要素に指向する、第1の光源と、光学系および空間光変調器に対して配置され、光を第2の内部結合光学要素に指向する、第2の光源とを備える、実施例29または30に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
32.少なくとも1つの光源は、光学系および空間光変調器に対して配置され、光を第1の内部結合光学要素の中に指向する、第1の光源を備え、第1の光源は、異なる色の光を異なる時間に放出するように構成される、実施例30に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
33.少なくとも1つの光源は、光学系および空間光変調器に対して配置され、光を第2の内部結合光学要素の中に指向する、第2の光源を備え、第2の光源は、異なる色の光を異なる時間に放出するように構成される、実施例32に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
34.接眼レンズは、第1の導波管から外部結合される光および該第2の導波管から外部結合される光が、異なる量の収束、発散、およびコリメーションのうちの少なくとも1つを有し、したがって、異なる深度から生じるように現れるように構成される、実施例33に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
35.接眼レンズは、第1の導波管から外部結合される光が、コリメートされ、第2の導波管から出力された光が、発散するように構成される、実施例31-34に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
36.接眼レンズは、第1の導波管から外部結合される光が、第1の量を発散させ、第2の導波管から外部結合される光が、第2の量を発散させるように構成され、第2の量は、第1の量と異なる、実施例31-34に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
37.少なくとも1つの内部結合光学要素は、赤色光、緑色光、および青色光を導波管の中に結合し、光をその中で誘導するように構成される、内部結合光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
38.少なくとも1つの光源は、光学系および空間光変調器に対して配置され、光を、赤色光、緑色光、および青色光を少なくとも1つの導波管の導波管の中に結合するように構成される、少なくとも1つの内部結合光学要素の中に指向する、光源を備え、少なくとも1つの光源は、異なる赤色、緑色、および青色光を異なる時間に放出するように構成される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
39.第1の光源は、第1の色の光源であって、第2の光源は、第1の色と異なる色を有する、第2の色の光源である、実施例31に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
40.第1の光源は、赤色光源であって、第2の色の光源は、緑色の光源および青色の光源のうちの1つである、実施例39に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
41.少なくとも1つの内部結合光学要素は、複数の群の内部結合光学要素を備え、各群は、異なる個別の色を内部結合するように構成される、複数の色選択的内部結合光学要素を備え、複数の群の各群は、相互に対して側方に変位される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
42.複数の内部結合光学要素は、第1の内部結合光学要素と、第2の内部結合光学要素とを備え、第2の内部結合光学要素は、第1の色の光が、第1の内部結合光学要素によって、第1の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得、第1の色と異なる第2の色の光が、第1の内部結合光学要素を通して、第2の内部結合光学要素に通過し得、第2の内部結合光学要素によって、第2の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、第1の内部結合光学要素にわたって配置される、実施例41に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
43.複数の内部結合光学要素は、第1の色および第2の色と異なる第3の色が、第1の内部結合光学要素および第2の内部結合光学要素を通して、第3の内部結合光学要素に通過し得、第3の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、第2の内部結合光学要素にわたって配置される、第3の内部結合光学要素を備える、実施例42に記載のシステム。
44.第1の色は、赤色、緑色、および青色のうちの1つを含み、第2の色は、該第1の色と異なる、赤色、緑色、および青色のうちの1つを含み、第3の色は、該第1および第2の色と異なる、赤色、緑色、および青色のうちの1つを含む、実施例43に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
45.少なくとも1つの内部結合光学要素は、第1の群の内部結合光学要素と、第2の群の内部結合光学要素とを備え、第1の群の内部結合光学要素は、異なる個別の色を内部結合するように構成される、複数の色選択的内部結合光学要素を備え、第2の群の内部結合光学要素は、異なる個別の色を内部結合するように構成される、複数の色選択的内部結合光学要素を備え、第1の群および第2の群は、相互に対して側方に変位される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
46.第1の複数の内部結合光学要素は、第1の内部結合光学要素と、第2の内部結合光学要素とを備え、第2の内部結合光学要素は、第1の色の光が、第1の内部結合光学要素によって、第1の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得、第1の色と異なる第2の色が、第1の内部結合光学要素を通して、第2の内部結合光学要素に通過し得、第2の内部結合光学要素によって、第2の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、第1の内部結合光学要素にわたって配置される、実施例45に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
47.第1の複数の内部結合光学要素は、第1の色および第2の色と異なる第3の色が、第1の内部結合光学要素および第2の内部結合光学要素を通して、第3の内部結合光学要素に通過し得、第3の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、第1の内部結合光学要素および第2の内部結合光学要素にわたって配置される、第3の内部結合光学要素を備える、実施例46に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
48.第1の色は、赤色、緑色、および青色のうちの1つを含み、第2の色は、該第1の色と異なる、赤色、緑色、および青色のうちの1つを含み、第3の色は、該第1および第2の色と異なる、赤色、緑色、および青色のうちの1つを含む、実施例47に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
49.第2の複数の内部結合光学要素は、第4の内部結合光学要素と、第5の内部結合光学要素とを備え、第5の内部結合光学要素は、第4の色の光が、第4の内部結合光学要素によって、第4の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得、第1の色と異なる第5の色が、第4の内部結合光学要素を通して、第5の内部結合光学要素に通過し得、第2の内部結合光学要素によって、第5の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、第4の内部結合光学要素にわたって配置される、実施例48に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
50.第2の複数の内部結合光学要素は、第1の色および第2の色と異なる第6の色が、第4の内部結合光学要素および第5の内部結合光学要素を通して、第6の内部結合光学要素に通過し得、第6の導波管の中に結合されて、その中で誘導され得るように、第4の内部結合光学要素および第5の内部結合光学要素にわたって配置される、第6の内部結合光学要素を備える、実施例49に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
51.接眼レンズは、第1の導波管、第2の導波管、および第3の導波管から外部結合される光が、第4の導波管、第5の導波管、および第6の導波管から外部結合される光と異なる量の収束、発散、およびコリメーションのうちの少なくとも1つを有し、したがって、第4の導波管、第5の導波管、および第6の導波管から出力された光と異なる深度から生じるように現れるように構成される、実施例50に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
52.接眼レンズは、第1の導波管、第2の導波管、および第3の導波管から外部結合される光が、コリメートされ、第4の導波管、第5の導波管、および第6の導波管から出力された光が、発散するように構成される、実施例51に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
53.接眼レンズは、第1の導波管、第2の導波管、および第3の導波管から外部結合された光が、発散し、第4の導波管、第5の導波管、および第6の導波管から出力された光が、異なる量で発散するように構成される、実施例52に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
54.少なくとも1つの光源は、光学系および空間光変調器に対して配置され、光を第1の群の内部結合光学要素の中に指向する、第1の源を備え、第1の光源は、異なる色の光を異なる時間に放出するように構成される、実施例45-53のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
55.少なくとも1つの光源は、光学系および空間光変調器に対して配置され、光を第2の群の内部結合光学要素の中に指向する、第2の光源を備え、第2の光源もまた、異なる色の光を異なる時間に放出するように構成される、実施例45-54のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
56.少なくとも1つの外部結合光学要素は、回折光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
57.少なくとも1つの外部結合要素は、アイボックスの寸法を少なくとも1つの第1の軸に沿って増加させるように構成される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
58.少なくとも1つの導波管内または少なくとも1つの導波管上に、アイボックスの寸法を少なくとも1つの第1の軸に直交する第2の軸に沿って増加させるように構成される、少なくとも1つの光再指向要素を備える、直交瞳エクスパンダをさらに備える、実施例57に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
59.少なくとも1つの光再指向要素は、回折光学要素を備える、実施例58に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
60.少なくとも1つの導波管の少なくとも一部は、少なくとも1つの光源と光学系との間に延在し、光学系を通して指向される、少なくとも1つの光源からの光は、少なくとも1つの導波管の一部を通して、光学系に通過する、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
61.少なくとも1つの導波管は、第1の側と、第1の側と反対の第2の側とを有し、光学系および空間光変調器は、空間光変調器からの光が、第1の側上に指向されるように、第1の側上に配置される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
62.少なくとも1つの光源は、少なくとも1つの光源からの光が、光学系を通して空間光変調器に通過することに先立って、第1の側上に入射するように、第1の側上に配置される、実施例61に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
63.少なくとも1つの光源は、少なくとも1つの光源からの光が、光学系を通して空間光変調器に通過することに先立って、第2の側上に入射するように、第2の側上に配置される、実施例61に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
64.少なくとも1つの導波管は、少なくとも1つの光源と光学系との間に配置される、実施例63に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
65.少なくとも1つの光源からの光を受け取り、少なくとも1つの光源からの光を少なくとも1つの導波管の一部の中に結合し、その中で誘導されるようにするように、少なくとも1つの光源の近位の少なくとも1つの導波管の一部に対して配置される、光源内部結合光学要素をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
66.少なくとも1つの導波管の一部内で誘導される光を少なくとも1つの導波管の一部から外に、光学系を通して、空間光変調器に指向するように構成される、光源の近位の少なくとも1つの導波管の一部に対する、外部結合光学要素をさらに備える、実施例65に記載のシステム。
67.頭部搭載型ディスプレイシステムは、少なくとも1つの光源の近位の少なくとも1つの導波管の一部から光学系の中に結合される、光の少なくとも一部が、空間光変調器上に入射し、再び、光学系を通して通過し、少なくとも1つの導波管の第2の部分上に入射し、再び、その中で誘導され、そこから外部結合され、ユーザの眼に指向されるように構成される、実施例66に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
68.光源の近位の少なくとも1つの導波管の一部から少なくとも1つの導波管の第2の部分の中へのクロストークを低減させるためのアイソレータをさらに備える、実施例65-67のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
69.アイソレータは、不透明表面および反射性表面のうちの1つを備える、実施例68に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
70.アイソレータは、少なくとも1つの導波管内に配置される、実施例58に記載のシステム。
71.少なくとも1つの導波管は、第1の側と、第1の側と反対の第2の側とを有し、光学系および空間光変調器は、少なくとも1つの導波管の第1の側上に配置される、実施例65-70のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
72.少なくとも1つの光源は、少なくとも1つの光源からの光が、少なくとも1つの導波管の第1の側上に入射し、その中で誘導され、少なくとも1つの導波管の一部内で誘導される光が、少なくとも1つの導波管の第1の側から外に、第1の側上の光学系および空間光変調器に結合されるように、少なくとも1つの導波管の第1の側上に配置される、実施例71に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
73.少なくとも光源は、少なくとも1つの光源からの光が、光学系を通して空間光変調器に通過することに先立って、少なくとも1つの導波管の第2の側上に入射するように、少なくとも1つの導波管の第2の側上に配置される、実施例71に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
74.少なくとも1つの導波管は、少なくとも1つの光源と光学系との間に配置される、実施例71または73に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
75.少なくとも1つの導波管から光学系の中に結合される、光の少なくとも一部が、空間光変調器上に入射し、再び、光学系を通して通過し、少なくとも1つの導波管上に入射し、その中で誘導され、そこから外部結合され、ユーザの眼に指向されるように、少なくとも1つの光源に光学的に結合され、少なくとも1つの光源からの光を受け取り、少なくとも1つの光源からの光をその中で誘導し、その中で誘導される光を光学系の中に結合する、少なくとも1つの導波管をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
76.少なくとも1つの導波管上に配置され、光源から光を受け取り、光源からの光を少なくとも1つの導波管の中に結合し、その中で誘導されるようにする、内部結合要素をさらに備える、実施例75に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
77.少なくとも1つの導波管上に配置され、光源からの少なくとも1つの導波管内で誘導される光を受け取り、少なくとも1つの導波管内で誘導される光を、少なくとも1つの導波管から外に、光学系を通して、空間光変調器に結合する、外部結合要素をさらに備える、実施例76に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
78.少なくとも1つの導波管と少なくとも1つの導波管との間のクロストークを低減させるためのアイソレータをさらに備える、実施例75-77のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
79.アイソレータは、不透明および反射性表面のうちの少なくとも1つを備える、実施例78に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
80.アイソレータは、少なくとも1つの導波管内または少なくとも1つの導波管上に配置される、実施例78または79に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
81.少なくとも1つの導波管は、第1の側と、該第1の側と反対の第2の側とを有し、光学系および空間光変調器は、少なくとも1つの導波管の第1の側上に配置される、実施例75-80のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
82.少なくとも1つの光源は、少なくとも1つの光源からの光が、少なくとも1つの導波管の第1の側上に入射し、その中で誘導され、少なくとも1つの導波管内で誘導される光が、少なくとも1つの導波管の第1の側から外に、第1の側上の光学系および空間光変調器に結合されるように、少なくとも1つの導波管の第1の側上に配置される、実施例81に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
83.少なくとも1つの光源は、少なくとも1つの光源からの光が、少なくとも1つの導波管の第2の側上に入射し、その中で誘導され、少なくとも1つの光導波路内で誘導される光が、少なくとも1つの導波管の第1の側から外に、第1の側上の光学系および空間光変調器に結合されるように、少なくとも1つの導波管の第2の側上に配置される、実施例81に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
84.少なくとも1つの導波管は、少なくとも1つの光源と光学系との間に配置される、実施例81または83に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
85.光学系は、1つ以上のレンズを備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
86.光学系は、複数のレンズを備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
87.光学系は、正の屈折力を有する、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
88.光学系は、1つ以上の屈折光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
89.空間光変調器は、偏光を変調させるように構成される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
90.空間光変調器とユーザの眼との間の光学経路内の分析器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
91.分析器は、光学系と少なくとも1つの内部結合光学要素との間の光学経路内に配置される、実施例90に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
92.少なくとも1つの光源と空間光変調器との間に配置される、偏光器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
93.少なくとも1つの光源は、偏光源を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
94.偏光器が、光学系と空間光変調器との間に配置される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
95.偏光器は、空間光変調器の直上に配置される、実施例94に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
96.偏光器は、ワイヤグリッド偏光器を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
97.分析器は、円偏光器である、実施例90に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
98.調節可能屈折力を伴う可変光学要素をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
99.可変光学要素は、レンズまたはミラーを備える、実施例98に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
100.可変光学要素は、第1の状態と、第2の状態とを有するように構成され、第1の状態では、可変光学要素は、第2の状態にあるときと異なる屈折力を有する、実施例98または99に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
101.可変光学要素は、第1の状態では、負の屈折力を有し、第2の状態では、ゼロ屈折力を有する、実施例100に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
102.可変光学要素は、第1の状態では、正の屈折力を有し、第2の状態では、ゼロ屈折力を有する、実施例100に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
103.可変光学要素は、第1の状態では、第1の負の屈折力を有し、第2の状態では、第2の異なる負の屈折力を有する、実施例100に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
104.可変光学要素は、第1の状態では、第1の正の屈折力を有し、第2の状態では、第2の異なる正の屈折力を有する、実施例100に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
105.可変光学要素は、第1の状態では、第1の負の屈折力を有し、第2の状態では、第2の正の屈折力を有する、実施例100に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
106.可変光学要素は、液体レンズを備える、実施例98に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
107.それを通して透過される光の可変減衰を提供する、光学要素を備える、調節可能調光器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
108.ユーザの眼の屈折補正を提供するように構成される、処方箋レンズをさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
109.少なくとも1つの導波管とユーザの眼との間の経路内に配置される、静的レンズをさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
110.分析器はまた、光を光源から光学系に伝搬させるための偏光器としての役割を果たすように構成される、実施例91に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
111.導波管のユーザに近接する側上に配置される、カラーフィルタアレイをさらに備え、カラーフィルタアレイは、複数の異なるカラーフィルタを備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
112.カラーフィルタアレイは、迷光の伝搬および反射を低減させるように構成される、カラーフィルタ間に配置される、吸光材料を含む、実施例111に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
113.偏光器が、光源の光学経路内に配置され、第1の偏光の光を透過させ、第2の偏光の光を反射させるように構成され得、光源に向かって指向される、第2の偏光の反射された光の一部は、第1の偏光を取得する、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
114.光源に向かって指向される、第2の偏光の反射された光の一部は、光源からの光を集光するように配置される結合光学系から反射することによって、第1の偏光を取得する、実施例113に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
115.4分の1波長板をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
116.光のより一貫した直交回転を提供するように構成される、補償器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
117.光学系および空間光変調器は、相互に対して傾斜される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
118.結合光学系、光学系、および空間光変調器は、接眼レンズに対して傾斜される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
119.結合光学系、光学系、および空間光変調器は、接眼レンズに対して傾斜される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
120.光源からの光は、再利用または回収されるように構成される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
121.第1の偏光を有する該光源からの光を該光学系に透過させ、第2の異なる偏光を有する光を該光源に向かって戻るように反射させるように構成される、偏光器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
122.該偏光器によって反射された該第2の偏光の光の少なくとも一部を該第1の偏光の光に変換する、該光源と該偏光器との間の結合要素をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
123.該光源は、光を出力するように構成される、複数の側方に変位された光エミッタを備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
124.複数の光エミッタからの光を集光するように構成される、集光光学系または結合要素をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。125.該光源と該光学系との間の光学経路内の拡散器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
126.該光源と該光学系との間の1つ以上の開口をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
127.該光源と該光学系との間の複数の開口をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
128.拡散器と、該光源と該光学系との間の複数の開口とをさらに備え、該拡散器は、該開口の近位にある、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。129.該光源は、1つ以上のレーザダイオードを備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
130.光源に対して配置され、光源から出力された光を集光する、結合光学系をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
131.結合光学系は、複合放物面集光器(CPC)を備える、実施例130に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
132.光源に対して配置され、光源から出力された光を集光する、集光光学系をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
133.該集光光学系は、1つ以上のレンズから成る、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
134.該集光光学系は、複数のレンズから成る、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
135.光源と光学系との間の4分の1波リターダをさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
136.偏光器が、空間光変調器に添着される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
137.偏光器が、接着剤を用いて、空間光変調器に接着される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
138.偏光器が、機械的固定具を使用して、空間光変調器に接着される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
139.補償器が、空間光変調器に添着される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
140.補償器が、接着剤を用いて、空間光変調器に接着される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
141.補償器が、機械的固定具を使用して、空間光変調器に接着される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
142.リターダが、空間光変調器に添着される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
143.リターダが、接着剤を用いて、空間光変調器に接着される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
144.リターダが、機械的固定具を使用して、空間光変調器に接着される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
145.4分の1波リターダが、空間光変調器に添着される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
146.4分の1波リターダが、接着剤を用いて、空間光変調器に接着される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
147.4分の1波リターダが、機械的固定具を使用して、空間光変調器に接着される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
148.偏光器は、ワイヤグリッド偏光器を備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
149.該空間光変調器と該内部結合光学要素との間の円偏光器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
150.円偏光器は、線形分析器と、4分の1波リターダとを備える、実施例149に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
151.光学系と少なくとも1つの導波管との間および光源と光学系との間の単一偏光器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
152.該光ダンプは、吸光材料を含む、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
153.該光ダンプは、フィルタアレイのフィルタを囲繞する、吸光材料を含む、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
154.該光源は、該光源からの光が、該少なくとも1つの導波管を通して通過せずに、該光学系の中に指向されるように、該少なくとも1つの導波管に対して側方に配置される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
155.該光源は、該光源からの光が、該少なくとも1つの導波管を通して通過せずに、該光学系の中に指向されるように、該少なくとも1つの導波管に対して側方に延在する、透明層上に配置される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
156.該光源は、該少なくとも1つの導波管の該ユーザの眼により近い側より該少なくとも1つの導波管の該ユーザの正面の環境により近い側に近い、透明層上に配置され、該透明層は、該光源からの光が、該少なくとも1つの導波管を通して通過せずに、該光学系の中に指向されるように、該少なくとも1つの導波管に対して側方に延在する、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
157.該光源は、該少なくとも1つの導波管の該ユーザの正面の環境により近い側より該少なくとも1つの導波管の該ユーザの眼により近い側に近い、透明層上に配置され、該透明層は、該光源からの光が、該少なくとも1つの導波管を通して通過せずに、該光学系の中に指向されるように、該少なくとも1つの導波管に対して側方に延在する、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
158.透明層は、カバーガラスを備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
159.相互に対して側方に変位される、複数のカラーフィルタをさらに備え、該カラーフィルタは、個別のカラーフィルタを通して通過する光が個別の内部結合光学要素上に入射するように、相互に対して側方に変位される、複数の内部結合光学要素に対して側方に整合される、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
160.複数のカラーフィルタは、カラーフィルタアレイを備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
161.該空間光変調器と該光学系との間の光学経路内に配置される、偏光器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
162.該空間光変調器と該光学系との間の光学経路内に配置される、分析器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
163.該空間光変調器と該光学系との間の光学経路内に配置される、補償器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
164.該空間光変調器と該光学系との間の光学経路内に配置される、リターダをさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
165.該空間光変調器と該光学系との間の光学経路内に配置される、4分の1波リターダをさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
166.該少なくとも1つの導波管と屈折力を有する該光学系との間の第1の円偏光器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
167.該第1の円偏光器は、該光源と屈折力を有する該光学系との間にある、実施例166に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
168.屈折力を有する該光学系と該空間光変調器との間の第2の円偏光器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
169.該第2の円偏光器と該空間光変調器との間のリターダをさらに備える、実施例168に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
170.該第2の円偏光器と該空間光変調器との間の第3の円偏光器をさらに備える、実施例168または169に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
171.該第2の円偏光器と第3の円偏光器との間のリターダをさらに備える、実施例170に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
172.屈折力を有する該光学系と該空間光変調器との間の補償器をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
173.該第2の円偏光器と該空間光変調器との間の補償器をさらに備える、実施例168-171のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
174.該第3の円偏光器と該空間光変調器との間の補償器をさらに備える、実施例170-171のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
175.屈折力を有する該光学系と該空間光変調器との間のカバーガラスをさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
176.該第2の円偏光器と該空間光変調器との間のカバーガラスをさらに備える、実施例168-174のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
177.該第3の円偏光器と該空間光変調器との間のカバーガラスをさらに備える、実施例170-174のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
178.該補償器と該空間光変調器との間のカバーガラスをさらに備える、実施例172-174のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
179.該少なくとも1つの導波管に対して傾斜され、該光学表面から反射された光を再指向する、少なくとも1つの光学表面をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
180.該空間光変調器に対して傾斜され、該光学表面から反射された光を再指向する、少なくとも1つの光学表面をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
181.少なくとも1つの偏光器またはリターダに対して傾斜され、該光学表面から反射された光を再指向する、少なくとも1つの光学表面をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
182.屈折力を有する該光学系の光学軸に対して傾斜され、該光学表面から反射された光を再指向する、法線を有する、少なくとも1つの光学表面をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
183.傾斜された該少なくとも1つの光学表面は、該少なくとも1つの導波管の内部結合光学要素から離れるように反射された光を再指向する、実施例179-182のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
184.傾斜された該少なくとも1つの光学表面は、該反射された光のうちの少ないものが、該少なくとも1つの導波管の中に結合され、その中で誘導されるように、反射された光を再指向する、実施例179-183のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
185.傾斜された該少なくとも1つの光学表面は、該反射された光のうちの少ないものが、ユーザの眼に指向されるように、反射された光を再指向する、実施例179-184のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
186.傾斜された該少なくとも1つの光学表面は、該反射された光の少なくとも一部を該光源に再指向する、実施例179-185のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
187.傾斜された該少なくとも1つの光学表面から反射された光の少なくとも一部を受け取るための光ダンプをさらに備える、実施例179-186のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
188.傾斜された該少なくとも1つの光学表面は、該カバーガラス上にある、実施例179-187のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
189.傾斜された該少なくとも1つの光学表面は、以下、すなわち、少なくとも1つのリターダ、少なくとも1つの偏光器、または少なくとも1つの補償器のうちの1つ以上のもの上にある、実施例179-188のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
190.該カバーガラスは、楔形状である、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
191.少なくとも1つのリターダ、少なくとも1つの偏光器、または少なくとも1つの補償器は、楔形状である、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
192.該光源に対して配置され、そこから放出される光の偏光を回転させる、偏光回転子をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
193.該光源と該第1の円偏光器との間に配置される、偏光回転子をさらに備える、実施例166または167に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
194.該少なくとも1つの内部結合光学要素は、第1および第2の内部結合光学要素を備え、該頭部搭載型ディスプレイシステムはさらに、それぞれ、該第1および第2の内部結合光学要素と関連付けられる、第1および第2のカラーフィルタを備える、上記実施例のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
195.第1のカラーフィルタは、第2のカラーフィルタより第1の色の光を透過させ、第2のカラーフィルタは、第1の色より第2の色の光を透過させる、実施例194に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
196.該少なくとも1つの導波管は、第1および第2の導波管を備え、第1の内部結合光学要素は、第2のカラーフィルタより第1の色の光を該第1の導波管の中に結合し、第2の内部結合光学要素は、第1の色より第2の色の光を該第2の導波管の中に結合する、実施例194または195に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
197.第1および第2のカラーフィルタは、個別の第1および第2の内部結合光学要素と側方に整合される、実施例194-196のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
198.第1および第2の光源をさらに備え、第1および第2の光源は、光を、それぞれ、第1および第2のカラーフィルタを通して、それぞれ、第1および第2の内部結合光学要素に指向するように配置される、実施例194-197のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
199.第1および第2の光源をさらに備え、第1および第2のカラーフィルタは、それぞれ、第1および第2の光源と第1および第2の内部結合光学要素との間の第1および第2の光学経路内に配置される、実施例194-197のいずれかに記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
200.第1および第2の光源は、それぞれ、第1および第2の色を放出するように構成される、第1および第2の色の光源を備える、実施例198または199に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
201.第1および第2の光源は、該第1および第2の色の両方を放出するように構成される、広帯域色光源を備える、実施例198または199に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、ARデバイスを通した拡張現実(AR)のユーザのビューを図示する。
【0013】
【
図2】
図2は、ユーザのための3次元画像をシミュレートするための従来のディスプレイシステムを図示する。
【0014】
【
図3】
図3A-3Cは、曲率半径と焦点半径との間の関係を図示する。
【0015】
【
図4A】
図4Aは、ヒト視覚系の遠近調節(accommodation)-輻輳・開散運動(vergence)応答の表現を図示する。
【0016】
【
図4B】
図4Bは、一対のユーザの眼の異なる遠近調節状態および輻輳・開散運動状態の実施例を図示する。
【0017】
【
図4C】
図4Cは、ディスプレイシステムを介してコンテンツを視認するユーザの上下図の表現の実施例を図示する。
【0018】
【
図4D】
図4Dは、ディスプレイシステムを介してコンテンツを視認するユーザの上下図の表現の別の実施例を図示する。
【0019】
【
図5】
図5は、波面発散を修正することによって3次元画像をシミュレートするためのアプローチの側面を図示する。
【0020】
【
図6】
図6は、画像情報をユーザに出力するための導波管スタックの実施例を図示する。
【0021】
【
図7】
図7は、導波管によって出力された出射ビームの実施例を図示する。
【0022】
【
図8】
図8は、スタックされた導波管アセンブリの実施例を図示し、各深度平面は、複数の異なる原色を使用して形成される画像を含む。
【0023】
【
図9A】
図9Aは、それぞれ、内部結合光学要素を含む、スタックされた導波管のセットの実施例の断面側面図を図示する。
【0024】
【0025】
【
図9C】
図9Cは、
図9Aおよび9Bの1つ以上のスタックされた導波管の実施例の上下平面図を図示する。
【0026】
【
図9D】
図9Dは、ウェアラブルディスプレイシステムの実施例を図示する。
【0027】
【
図10】
図10は、プロジェクタアセンブリの側面図であって、光をビームスプリッタの片側の中に投入する光源を伴う、偏光ビームスプリッタと、ビームスプリッタの別の側からの光を受け取る、投影光学系とを含む。
【0028】
【
図11A】
図11Aは、拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、光源と、空間光変調器と、空間光変調器を照明し、空間光変調器(SLM)の画像を投影させるための光学系と、画像情報をユーザに出力するための導波管とを含む。本システムは、光学系からの光を導波管の中に結合するための内部結合光学要素と、光を導波管から外へと眼に結合するための外部結合光学要素とを含む。
【0029】
【
図11B】
図11Bは、
図11Aに図示される拡張現実ディスプレイシステムの上面図であって、内部結合光学要素および外部結合光学要素を伴う、導波管と、その上に配置される光源とを示す。上面図はまた、直交瞳エクスパンダを示す。
【0030】
【
図11C】
図11Cは、
図11Aの拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、共有偏光器/分析器および偏光ベースの空間光変調器(例えば、シリコン上液晶SLM)を伴う。
【0031】
【
図12A】
図12Aは、拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、マルチカラー光源(例えば、時間多重化RGB LEDまたはレーザダイオード)と、空間光変調器と、空間光変調器を照明し、空間光変調器の画像を眼に投影させるための光学系と、導波管のスタックとを含み、異なる導波管は、異なる色選択的内部結合光学要素および外部結合光学要素を含む。
【0032】
【
図12B】
図12Bは、
図12Aの拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、可動ミラーのアレイ(例えば、デジタル光処理(DLP(TM)技術)および光ダンプ等のMEMS(微小電気機械的)ベースのSLMをさらに含む。
【0033】
【
図12C】
図12Cは、
図12Bの拡張現実ディスプレイシステムの一部の上面図であって、内部結合光学要素および光ダンプおよび光源のうちの1つの側方配列を図式的に図示する。
【0034】
【
図13A】
図13Aは、拡張現実ディスプレイシステムの斜視図であって、導波管のスタックを含み、異なる導波管は、異なる内部結合光学要素を含み、内部結合光学要素は、相互に対して側方に変位される。同様に相互に対して側方に変位される、1つ以上の光源は、光を光学系を通して通過させ、光を空間光変調器から反射させ、反射された光を再び光学系を通して通過させることによって、光を個別の内部結合光学要素に指向するように配置される。
【0035】
【
図13B】
図13Bは、
図13Aに図示される実施例の側面図であって、側方変位された内部結合光学要素および光源および光学系および空間光変調器を示す。
【0036】
【
図13C】
図13Cは、
図13Aおよび13Bに図示される拡張現実ディスプレイシステムの上面図であって、1つ以上の側方に変位された内部結合光学要素と、関連付けられた1つ以上の側方に変位された光源とを示す。
【0037】
【
図14A】
図14Aは、拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、導波管スタックを含み、異なる導波管は、異なる内部結合光学要素を含み、内部結合光学要素は、相互に対して側方に変位される(側方変位は、本実施例では、z方向に生じる)。
【0038】
【
図14B】
図14Bは、
図14Aに図示されるディスプレイシステムの上面図であって、側方に変位された内部結合光学要素と、光源とを示す。
【0039】
【0040】
【
図15】
図15は、拡張現実ディスプレイシステムの上面図であって、スタックされた導波管のセットを含み、異なる導波管は、異なる内部結合光学要素を含む。光源および内部結合光学要素は、
図14A-14Cに示されるものの代替構成において配列される。
【0041】
【
図16A】
図16Aは、拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、相互に対して側方に変位される、内部結合光学要素の群を含み、各群は、1つ以上の色選択的内部光学結合光学要素を含む。
【0042】
【0043】
【
図17】
図17は、拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、光源の近位の導波管の一部内で誘導される光を、導波管のその部分から外に、光学系の中へと空間光変調器に向かって結合し得る、反射性表面を用いて分割される、導波管を含む。本実施例では、光学系および光源は、導波管の同一側上に配置されて示される。
【0044】
【
図18】
図18は、拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、光源からの光を受け取り、導波管内で誘導される光を光学系の中へと空間光変調器に向かって指向するための導波管を含む。本ディスプレイシステムは、加えて、空間光変調器からの光を受け取り、再び、光学系を通して通過させる、導波管を含む。導波管は、光を外部結合するための反射性表面を含む。導波管はまた、光をその中で内部結合するための反射性表面を含む。本実施例では、光学系および光源は、導波管の同一側上に配置されて示される。
【0045】
【
図19】
図19は、拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、適応光学要素または可変焦点光学要素を含む。導波管のスタックと眼との間の第1の可変光学要素は、導波管から外に結合され、眼に指向される、光の発散およびコリメーションを変動させ、オブジェクトが位置するように現れる深度を変動させ得る。導波管のスタックの反対側の第2の可変光学要素は、拡張現実ディスプレイシステムおよびユーザの正面の環境から受け取られた光に及ぼされる第1の光学要素の影響を補償することができる。拡張現実ディスプレイシステムはさらに、処方箋レンズを含み、近視、遠視、非点収差等を有するユーザのための屈折補正等の眼科補正を提供する。
【0046】
【
図20A】
図20Aは、拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、カラーフィルタアレイを含む。1つ以上の側方に変位された内部結合光学要素が、異なる導波管上に位置し、側方に変位されたカラーフィルタは、個別の内部結合光学要素と整合される。
【0047】
【
図20B】
図20Bは、
図20Aの拡張現実ディスプレイシステムを示し、光学系と空間光変調器との間に位置する、分析器を伴う。
【0048】
【
図20C】
図20Cは、
図20Aおよび20Bに示されるものに類似するが、しかしながら、可動マイクロミラーベースの空間光変調器等の偏向ベースの空間光変調器を使用する、拡張現実ディスプレイシステムを示す。
【0049】
【
図20D】
図20Dは、
図20Cに示されるような拡張現実ディスプレイシステムの一部の上面図であって、カラーフィルタアレイの上方の側方に変位された光源と、対応する側方に変位された内部結合光学要素とを図式的に図示する。
【0050】
【
図20E】
図20Eは、
図20Dの拡張現実ディスプレイシステムのための、偏向ベースの空間光変調器が、光を、対応する内部結合光学要素から離れさせ、フィルタアレイ内のフィルタを囲繞するマスク上に指向する方法を図示する。
【0051】
【
図20F】
図20Fは、拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、導波管のスタックのユーザ側上に配置される、カバーガラスと、カバーガラスの世界側上に配置される、光源とを含む。
【0052】
【
図20G】
図20Gは、拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、導波管のスタックの世界側上に配置される、カバーガラスと、カバーガラスの世界側上に配置される、光源とを含む。
【0053】
【
図21】
図21は、拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、ある偏光の光等の光を再利用するように構成される、光リサイクラを装備されている、光源を含む。
【0054】
【
図22】
図22は、光を対応する光集光光学系および1つ以上の開口を通して伝搬させる、1つ以上の光源の側面図である。光はまた、1つ以上の開口の近位に位置する、拡散器を通して伝搬し得る。
【0055】
【
図23A】
図23Aは、拡張現実ディスプレイシステムの一部の側面図であって、光源と、屈折力を有する光学系と、画像情報を受け取り、ユーザの眼に出力するための、導波管とを含み、本システムはさらに、導波管に残影画像として入力され得る、光学表面からの反射を低減させるように構成される、1つ以上のリターダおよび偏光器を含む。
【0056】
【
図23B】
図23Bは、
図23Aに示されるような拡張現実ディスプレイシステムの一部の側面図であって、残影画像を生産し得る、反射を低減させるように構成される、付加的リターダおよび偏光器を伴う。
【0057】
【
図23C】
図23Cは、
図23Aおよび23Bに示されるような拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、残影画像を生産し得る反射を低減させるように構成される、低減されたリターダおよび偏光器を伴う。
【0058】
【
図24】
図24は、拡張現実ディスプレイシステムの側面図であって、カバーガラス上の傾斜された表面等の傾斜された表面を利用して、反射をユーザの眼の中に指向されないように離れるように指向し、潜在的に、残影反射を低減させる。
【0059】
【
図25】
図25は、
図24のシステムの実施形態であって、カバーガラス上の傾斜された表面は、反射を、光を吸光する、光ダンプに向かって指向するように構成される。
【発明を実施するための形態】
【0060】
ここで、図を参照するが、同様の参照番号は、全体を通して同様の部分を指す。別様に示されない限り、図面は、概略であって、必ずしも、正確な縮尺で描かれていない。
【0061】
図2は、ユーザのための3次元画像をシミュレートするための従来のディスプレイシステムを図示する。ユーザの眼は、離間されており、空間内の実オブジェクトを見ているとき、各眼は、オブジェクトの若干異なるビューを有し、オブジェクトの画像を各眼の網膜上の異なる場所に形成し得ることを理解されたい。これは、両眼視差と称され得、ヒト視覚系によって、深度の知覚を提供するために利用され得る。従来のディスプレイシステムは、仮想オブジェクトが所望の深度における実オブジェクトであるように各眼によって見えるであろう仮想オブジェクトのビューに対応する、眼210a、210b毎に1つの同一仮想オブジェクトの若干異なるビューを伴う2つの明確に異なる画像190、200を提示することによって、両眼視差をシミュレートする。これらの画像は、ユーザの視覚系が深度の知覚を導出するために解釈し得る、両眼キューを提供する。
【0062】
図2を継続して参照すると、画像190、200は、z-軸上で距離230だけ眼210a、210bから離間される。z-軸は、その眼が視認者の直前の光学無限遠におけるオブジェクトを固視している状態の視認者の光学軸と平行である。画像190、200は、平坦であって、眼210a、210bから固定距離にある。それぞれ、眼210a、210bに提示される画像内の仮想オブジェクトの若干異なるビューに基づいて、眼は、必然的に、オブジェクトの画像が眼のそれぞれの網膜上の対応する点に来て、単一両眼視を維持するように回転し得る。本回転は、眼210a、210bのそれぞれの視線を仮想オブジェクトが存在するように知覚される空間内の点上に収束させ得る。その結果、3次元画像の提供は、従来、ユーザの眼210a、210bの輻輳・開散運動を操作し得、ヒト視覚系が深度の知覚を提供するように解釈する、両眼キューを提供することを伴う。
【0063】
しかしながら、深度の現実的かつ快適な知覚の生成は、困難である。眼からの異なる距離におけるオブジェクトからの光は、異なる発散量を伴う波面を有することを理解されたい。
図3A-3Cは、距離と光線の発散との間の関係を図示する。オブジェクトと眼210との間の距離は、減少距離R1、R2、およびR3の順序で表される。
図3A-3Cに示されるように、光線は、オブジェクトまでの距離が減少するにつれてより発散する。逆に言えば、距離が増加するにつれて、光線は、よりコリメートされる。換言すると、点(オブジェクトまたはオブジェクトの一部)によって生成されるライトフィールドは、点がユーザの眼から離れている距離の関数である、球状波面曲率を有すると言え得る。曲率が増加すると、オブジェクトと眼210の間の距離が減少する。単眼210のみが、例証を明確にするために、
図3A-3Cおよび本明細書の種々の他の図に図示されるが、眼210に関する議論は、両眼210aおよび210bに適用され得る。
【0064】
図3A-3Cを継続して参照すると、視認者の眼が固視しているオブジェクトからの光は、異なる波面発散度を有し得る。異なる波面発散量に起因して、光は、眼の水晶体によって異なるように集束され得、これは、ひいては、水晶体に、異なる形状をとり、集束された画像を眼の網膜上に形成することを要求し得る。集束された画像が、網膜上に形成されない場合、結果として生じる網膜ぼけは、集束された画像が網膜上に形成されるまで、眼の水晶体の形状に変化を生じさせる、遠近調節のためのキューとして作用する。例えば、遠近調節のためのキューは、眼の水晶体を囲繞する毛様筋の弛緩または収縮を誘起し、それによって、レンズを保持する提靭帯に印加される力を変調し、したがって、固視されているオブジェクトの網膜ぼけが排除または最小限にされるまで、眼の水晶体の形状を変化させ、それによって、固視されているオブジェクトの集束された画像を眼の網膜(例えば、中心窩)上に形成し得る。眼の水晶体が形状を変化させるプロセスは、遠近調節と称され得、固視されているオブジェクトの集束された画像を眼の網膜(例えば、中心窩)上に形成するために要求される眼の水晶体の形状は、遠近調節状態と称され得る。
【0065】
ここで
図4Aを参照すると、ヒト視覚系の遠近調節-輻輳・開散運動応答の表現が、図示される。オブジェクトを固視するための眼の移動は、眼にオブジェクトからの光を受信させ、光は、画像を眼の網膜のそれぞれ上に形成する。網膜上に形成される画像内の網膜ぼけの存在は、遠近調節のためのキューを提供し得、網膜上の画像の相対的場所は、輻輳・開散運動のためのキューを提供し得る。遠近調節するためのキューは、遠近調節を生じさせ、眼の水晶体がオブジェクトの集束された画像を眼の網膜(例えば、中心窩)上に形成する特定の遠近調節状態をとる結果をもたらす。一方、輻輳・開散運動のためのキューは、各眼の各網膜上に形成される画像が単一両眼視を維持する対応する網膜点にあるように、輻輳・開散運動移動(眼の回転)を生じさせる。これらの位置では、眼は、特定の輻輳・開散運動状態をとっていると言え得る。
図4Aを継続して参照すると、遠近調節は、眼が特定の遠近調節状態を達成するプロセスであると理解され得、輻輳・開散運動は、眼が特定の輻輳・開散運動状態を達成するプロセスであると理解され得る。
図4Aに示されるように、眼の遠近調節および輻輳・開散運動状態は、ユーザが別のオブジェクトを固視する場合、変化し得る。例えば、遠近調節された状態は、ユーザがz-軸上の異なる深度における新しいオブジェクトを固視する場合、変化し得る。
【0066】
理論によって限定されるわけではないが、オブジェクトの視認者は、輻輳・開散運動および遠近調節の組み合わせに起因して、オブジェクトを「3次元」であると知覚し得ると考えられる。前述のように、2つの眼の相互に対する輻輳・開散運動移動(例えば、瞳孔が相互に向かって、またはそこから移動し、眼の視線を収束させ、オブジェクトを固視するような眼の回転)は、眼の水晶体の遠近調節と密接に関連付けられる。通常条件下では、眼の水晶体の形状を変化させ、1つのオブジェクトから異なる距離における別のオブジェクトに焦点を変化させることは、自動的に、「遠近調節-輻輳・開散運動反射」として知られる関係下、同一距離まで輻輳・開散運動における整合する変化を生じさせるであろう。同様に、輻輳・開散運動における変化は、通常条件下、水晶体形状における整合する変化を誘起するであろう。
【0067】
ここで
図4Bを参照すると、眼の異なる遠近調節および輻輳・開散運動状態の実施例が、図示される。対の眼222aは、光学無限遠におけるオブジェクトを固視する一方、対の眼222bは、光学無限遠未満におけるオブジェクト221を固視する。着目すべきこととして、各対の眼の輻輳・開散運動状態は、異なり、対の眼222aは、まっすぐ指向される一方、対の眼222は、オブジェクト221上に収束する。各対の眼222aおよび222bを形成する眼の遠近調節状態もまた、水晶体220a、220bの異なる形状によって表されるように異なる。
【0068】
望ましくないことに、従来の「3-D」ディスプレイシステムの多くのユーザは、これらのディスプレイにおける遠近調節と輻輳・開散運動状態との間の不整合に起因して、そのような従来のシステムを不快であると見出す、または奥行感を全く知覚しない場合がある。前述のように、多くの立体視または「3-D」ディスプレイシステムは、若干異なる画像を各眼に提供することによって、場面を表示する。そのようなシステムは、それらが、とりわけ、単に、場面の異なる提示を提供し、眼の輻輳・開散運動状態に変化を生じさせるが、それらの眼の遠近調節状態に対応する変化を伴わないため、多くの視認者にとって不快である。むしろ、画像は、眼が全ての画像情報を単一遠近調節状態において視認するように、ディスプレイによって眼から固定距離に示される。そのような配列は、遠近調節状態における整合する変化を伴わずに輻輳・開散運動状態に変化を生じさせることによって、「遠近調節-輻輳・開散運動反射」に逆らう。本不整合は、視認者不快感を生じさせると考えられる。遠近調節と輻輳・開散運動との間のより良好な整合を提供する、ディスプレイシステムは、3次元画像のより現実的かつ快適なシミュレーションを形成し得る。
【0069】
理論によって限定されるわけではないが、ヒトの眼は、典型的には、有限数の深度平面を解釈し、深度知覚を提供することができると考えられる。その結果、知覚された深度の高度に真実味のあるシミュレーションが、眼にこれらの限定数の深度平面のそれぞれに対応する画像の異なる提示を提供することによって達成され得る。いくつかの実施形態では、異なる提示は、輻輳・開散運動のためのキューおよび遠近調節するための整合するキューの両方を提供し、それによって、生理学的に正しい遠近調節-輻輳・開散運動整合を提供してもよい。
【0070】
図4Bを継続して参照すると、眼210a、210bからの空間内の異なる距離に対応する、2つの深度平面240が、図示される。所与の深度平面240に関して、輻輳・開散運動キューが、眼210a、210b毎に適切に異なる視点の画像を表示することによって提供されてもよい。加えて、所与の深度平面240に関して、各眼210a、210bに提供される画像を形成する光は、その深度平面240の距離におけるある点によって生成されたライトフィールドに対応する波面発散を有してもよい。
【0071】
図示される実施形態では、点221を含有する、深度平面240のz-軸に沿った距離は、1mである。本明細書で使用されるように、z-軸に沿った距離または深度は、ユーザの眼の射出瞳に位置するゼロ点を用いて測定されてもよい。したがって、1mの深度に位置する深度平面240は、眼が光学無限遠に向かって指向された状態でそれらの眼の光学軸上のユーザの眼の射出瞳から1m離れた距離に対応する。近似値として、z-軸に沿った深度または距離は、ユーザの眼の正面のディスプレイ(例えば、導波管の表面)から測定され、デバイスとユーザの眼の射出瞳との間の距離に関する値が加えられてもよい。その値は、瞳距離と呼ばれ、ユーザの眼の射出瞳と眼の正面のユーザによって装着されるディスプレイとの間の距離に対応し得る。実際は、瞳距離に関する値は、概して、全ての視認者に関して使用される、正規化された値であってもよい。例えば、瞳距離は、20mmであると仮定され得、1mの深度における深度平面は、ディスプレイの正面の980mmの距離にあり得る。
【0072】
ここで
図4Cおよび4Dを参照すると、整合遠近調節-輻輳・開散運動距離および不整合遠近調節-輻輳・開散運動距離の実施例が、それぞれ、図示される。
図4Cに図示されるように、ディスプレイシステムは、仮想オブジェクトの画像を各眼210a、210bに提供してもよい。画像は、眼210a、210bに、眼が深度平面240上の点15上に収束する、輻輳・開散運動状態をとらせ得る。加えて、画像は、その深度平面240における実オブジェクトに対応する波面曲率を有する光によって形成され得る。その結果、眼210a、210bは、画像がそれらの眼の網膜上に合焦する、遠近調節状態をとる。したがって、ユーザは、仮想オブジェクトを深度平面240上の点15にあるように知覚し得る。
【0073】
眼210a、210bの遠近調節および輻輳・開散運動状態はそれぞれ、z-軸上の特定の距離と関連付けられることを理解されたい。例えば、眼210a、210bからの特定の距離におけるオブジェクトは、それらの眼に、オブジェクトの距離に基づいて、特定の遠近調節状態をとらせる。特定の遠近調節状態と関連付けられた距離は、遠近調節距離Adと称され得る。同様に、特定の輻輳・開散運動状態における眼と関連付けられた特定の輻輳・開散運動距離Vdまたは相互に対する位置が、存在する。遠近調節距離および輻輳・開散運動距離が整合する場合、遠近調節と輻輳・開散運動との間の関係は、生理学的に正しいと言える。これは、視認者に最も快適なシナリオであると見なされる。
【0074】
しかしながら、立体視ディスプレイでは、遠近調節距離および輻輳・開散運動距離は、常時、整合しない場合がある。例えば、
図4Dに図示されるように、眼210a、210bに表示される画像は、深度平面240に対応する波面発散を伴って表示され得、眼210a、210bは、その深度平面上の点15a、15bが合焦する、特定の遠近調節状態をとり得る。しかしながら、眼210a、210bに表示される画像は、眼210a、210bを深度平面240上に位置しない点15上に収束させる、輻輳・開散運動のためのキューを提供し得る。その結果、遠近調節距離は、いくつかの実施形態では、眼210a、210bの射出瞳から深度平面240の距離に対応する一方、輻輳・開散運動距離は、眼210a、210bの射出瞳から点15までのより大きい距離に対応する。遠近調節距離は、輻輳・開散運動距離と異なる。その結果、遠近調節-輻輳・開散運動不整合が存在する。そのような不整合は、望ましくないと見なされ、不快感をユーザに生じさせ得る。不整合は、距離(例えば、Vd-Ad)に対応し、ジオプタを使用して特性評価され得ることを理解されたい。
【0075】
いくつかの実施形態では、眼210a、210bの射出瞳以外の参照点も、同一参照点が遠近調節距離および輻輳・開散運動距離のために利用される限り、遠近調節-輻輳・開散運動不整合を決定するための距離を決定するために利用されてもよいことを理解されたい。例えば、距離は、角膜から深度平面、網膜から深度平面、接眼レンズ(例えば、ディスプレイデバイスの導波管)から深度平面等まで測定され得る。
【0076】
理論によって限定されるわけではないが、ユーザは、不整合自体が有意な不快感を生じさせずに、依然として、最大約0.25ジオプタ、最大約0.33ジオプタ、および最大約0.5ジオプタの遠近調節-輻輳・開散運動不整合を生理学的に正しいと知覚し得ると考えられる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるディスプレイシステム(例えば、ディスプレイシステム250、
図6)は、約0.5ジオプタまたはそれ未満の遠近調節-輻輳・開散運動不整合を有する、画像を視認者に提示する。いくつかの他の実施形態では、ディスプレイシステムによって提供される画像の遠近調節-輻輳・開散運動不整合は、約0.33ジオプタまたはそれ未満である。さらに他の実施形態では、ディスプレイシステムによって提供される画像の遠近調節-輻輳・開散運動不整合は、約0.1ジオプタまたはそれ未満を含む、約0.25ジオプタまたはそれ未満である。
【0077】
図5は、波面発散を修正することによって、3次元画像をシミュレートするためのアプローチの側面を図示する。ディスプレイシステムは、画像情報でエンコードされた光770を受信し、その光をユーザの眼210に出力するように構成される、導波管270を含む。導波管270は、所望の深度平面240上のある点によって生成されたライトフィールドの波面発散に対応する定義された波面発散量を伴って光650を出力してもよい。いくつかの実施形態では、同一量の波面発散が、その深度平面上に提示される全てのオブジェクトのために提供される。加えて、ユーザの他方の眼は、類似導波管からの画像情報を提供され得るように図示されるであろう。
【0078】
いくつかの実施形態では、単一導波管が、単一または限定数の深度平面に対応する設定された波面発散量を伴う光を出力するように構成されてもよく、および/または導波管は、限定された範囲の波長の光を出力するように構成されてもよい。その結果、いくつかの実施形態では、導波管のスタックが、異なる深度平面のための異なる波面発散量を提供し、および/または異なる範囲の波長の光を出力するために利用されてもよい。本明細書で使用されるように、深度平面は、平面または湾曲表面の輪郭に追従してもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、有利には、簡略化のために、深度平面は、平坦表面の輪郭に追従し得る。
【0079】
図6は、画像情報をユーザに出力するための導波管スタックの実施例を図示する。ディスプレイシステム250は、導波管270、280、290、300、310を使用して3次元知覚を眼/脳に提供するために利用され得る、導波管のスタックまたはスタックされた導波管アセンブリ260を含む。ディスプレイシステム250は、いくつかの実施形態では、ライトフィールドディスプレイと見なされてもよいことを理解されたい。加えて、導波管アセンブリ260はまた、接眼レンズとも称され得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、ディスプレイシステム250は、輻輳・開散運動するための実質的に連続キューおよび遠近調節するための複数の離散キューを提供するように構成されてもよい。輻輳・開散運動のためのキューは、異なる画像をユーザの眼のそれぞれに表示することによって提供されてもよく、遠近調節のためのキューは、選択可能な離散量の波面発散を伴う画像を形成する光を出力することによって提供されてもよい。換言すると、ディスプレイシステム250は、可変レベルの波面発散を伴う光を出力するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、波面発散の各離散レベルは、特定の深度平面に対応し、導波管270、280、290、300、310のうちの特定の1つによって提供されてもよい。
【0081】
図6を継続して参照すると、導波管アセンブリ260はまた、特徴320、330、340、350を導波管の間に含んでもよい。いくつかの実施形態では、特徴320、330、340、350は、1つ以上のレンズであってもよい。導波管270、280、290、300、310および/または特徴(レンズ)320、330、340、350は、種々のレベルの波面曲率または光線発散を用いて画像情報を眼に送信するように構成されてもよい。各導波管レベルは、特定の深度平面と関連付けられてもよく、その深度平面に対応する画像情報を出力するように構成されてもよい。画像投入デバイス360、370、380、390、400は、導波管のための光源として機能してもよく、画像情報を導波管270、280、290、300、310の中に投入するために利用されてもよく、それぞれ、本明細書に説明されるように、眼210に向かって出力のために各個別の導波管を横断して入射光を分散させるように構成されてもよい。光は、画像投入デバイス360、370、380、390、400の出力表面410、420、430、440、450から出射し、導波管270、280、290、300、310の対応する入力表面460、470、480、490、500の中に投入される。いくつかの実施形態では、入力表面460、470、480、490、500はそれぞれ、対応する導波管の縁であってもよい、または対応する導波管の主要表面の一部(すなわち、世界510または視認者の眼210に直接面する導波管表面のうちの1つ)であってもよい。いくつかの実施形態では、光の単一ビーム(例えば、コリメートされたビーム)が、各導波管の中に投入され、クローン化されたコリメートビームの全体場を出力してもよく、これは、特定の導波管と関連付けられた深度平面に対応する特定の角度(および発散量)において眼210に向かって指向される。いくつかの実施形態では、画像投入デバイス360、370、380、390、400のうちの単一の1つは、1つ以上の(例えば、3つ)の導波管270、280、290、300、310と関連付けられ、その中に光を投入してもよい。
【0082】
いくつかの実施形態では、画像投入デバイス360、370、380、390、400はそれぞれ、それぞれ対応する導波管270、280、290、300、310の中への投入のために画像情報を生成する、離散ディスプレイである。いくつかの他の実施形態では、画像投入デバイス360、370、380、390、400は、例えば、画像情報を1つ以上の光学導管(光ファイバケーブル等)を介して画像投入デバイス360、370、380、390、400のそれぞれに送り得る、単一の多重化されたディスプレイの出力端である。画像投入デバイス360、370、380、390、400によって提供される画像情報は、異なる波長または色(例えば、本明細書に議論されるように、異なる原色)の光を含んでもよいことを理解されたい。
【0083】
いくつかの実施形態では、導波管270、280、290、300、310の中に投入される光は、光プロジェクタシステム520によって提供され、これは、光モジュール530を含み、これは、発光ダイオード(LED)等の光エミッタを含んでもよい。光モジュール530からの光は、ビームスプリッタ550を介して、光変調器540、例えば、空間光変調器によって指向および修正されてもよい。光変調器540は、導波管270、280、290、300、310の中に投入される光の知覚される強度を変化させ、光を画像情報でエンコードするように構成されてもよい。空間光変調器の実施例は、液晶ディスプレイ(LCD)を含み、シリコン上液晶(LCOS)ディスプレイを含む。画像投入デバイス360、370、380、390、400は、図式的に図示され、いくつかの実施形態では、これらの画像投入デバイスは、光を導波管270、280、290、300、310の関連付けられたものの中に出力するように構成される、共通投影システム内の異なる光経路および場所を表し得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、導波管アセンブリ260の導波管は、導波管の中に投入された光をユーザの眼に中継しながら、理想的レンズとして機能し得る。本概念では、オブジェクトは、空間光変調器540であってもよく、画像は、深度平面上の画像であってもよい。
【0084】
いくつかの実施形態では、ディスプレイシステム250は、光を種々のパターン(例えば、ラスタ走査、螺旋走査、リサジューパターン等)で1つ以上の導波管270、280、290、300、310の中に、最終的には、視認者の眼210に投影するように構成される、1つ以上の走査ファイバを備える、走査ファイバディスプレイであってもよい。いくつかの実施形態では、図示される画像投入デバイス360、370、380、390、400は、光を1つ以上の導波管270、280、290、300、310の中に投入するように構成される、単一走査ファイバまたは走査ファイバの束を図式的に表し得る。いくつかの他の実施形態では、図示される画像投入デバイス360、370、380、390、400は、1つ以上の走査ファイバまたは走査ファイバの1つ以上の束を図式的に表し得、それぞれ、光を導波管270、280、290、300、310のうちの関連付けられた1つの中に投入するように構成される。1つ以上の光ファイバは、光を光モジュール530から1つ以上の導波管270、280、290、300、310に透過するように構成されてもよいことを理解されたい。1つ以上の介在光学構造が、走査ファイバまたは複数のファイバと、1つ以上の導波管270、280、290、300、310との間に提供され、例えば、走査ファイバから出射する光を1つ以上の導波管270、280、290、300、310の中に再指向してもよいことを理解されたい。
【0085】
コントローラ560は、画像投入デバイス360、370、380、390、400、光源530、および光変調器540の動作を含む、スタックされた導波管アセンブリ260のうちの1つ以上のものの動作を制御する。いくつかの実施形態では、コントローラ560は、ローカルデータ処理モジュール140の一部である。コントローラ560は、例えば、本明細書に開示される種々のスキームのいずれかに従って、導波管270、280、290、300、310への画像情報のタイミングおよびプロビジョニングを調整する、プログラミング(例えば、非一過性媒体内の命令)を含む。いくつかの実施形態では、コントローラは、単一一体型デバイスまたは有線または無線通信チャネルによって接続される分散型システムであってもよい。コントローラ560は、いくつかの実施形態では、処理モジュール140または150(
図9D)の一部であってもよい。
【0086】
図6を継続して参照すると、導波管270、280、290、300、310は、全内部反射(TIR)によって各個別の導波管内で光を伝搬するように構成されてもよい。導波管270、280、290、300、310はそれぞれ、主要上部表面および主要底部表面およびそれらの主要上部表面と主要底部表面との間に延在する縁を伴う、平面である、または別の形状(例えば、湾曲)を有してもよい。図示される構成では、導波管270、280、290、300、310はそれぞれ、光を再指向させ、各個別の導波管内で伝搬させ、導波管から画像情報を眼210に出力することによって、光を導波管から抽出するように構成される、外部結合光学要素570、580、590、600、610を含んでもよい。本明細書全体を通して「外部結合光学要素」と称されるが、外部結合光学要素は、光学要素である必要はなく、非光学要素であってもよい。抽出された光はまた、外部結合光と称され得、外部結合光学要素光はまた、光抽出光学要素と称され得る。抽出された光のビームは、導波管によって、導波管内を伝搬する光が光抽出光学要素に衝打する場所において出力され得る。外部結合光学要素570、580、590、600、610は、例えば、本明細書にさらに議論されるような回折光学特徴を含む、格子であってもよい。説明を容易にし、図面を明確にするために、導波管270、280、290、300、310の底部主要表面に配置されて図示されるが、いくつかの実施形態では、外部結合光学要素570、580、590、600、610は、本明細書にさらに議論されるように、上部主要表面および/または底部主要表面に配置されてもよい、および/または導波管270、280、290、300、310の容積内に直接配置されてもよい。いくつかの実施形態では、外部結合光学要素570、580、590、600、610は、透明基板に取り付けられ、導波管270、280、290、300、310を形成する、材料の層内に形成されてもよい。いくつかの他の実施形態では、導波管270、280、290、300、310は、材料のモノリシック部品であってもよく、外部結合光学要素570、580、590、600、610は、その材料部品の表面上および/または内部に形成されてもよい。
【0087】
図6を継続して参照すると、本明細書に議論されるように、各導波管270、280、290、300、310は、光を出力し、特定の深度平面に対応する画像を形成するように構成される。例えば、眼の最近傍の導波管270は、眼210にコリメートされた光(そのような導波管270の中に投入された)を送達するように構成されてもよい。コリメートされた光は、光学無限遠焦点面を表し得る。次の上方の導波管280は、眼210に到達し得る前に、第1のレンズ350(例えば、負のレンズ)を通して通過する、コリメートされた光を送出するように構成されてもよい。そのような第1のレンズ350は、眼/脳が、その次の上方の導波管280から生じる光を光学無限遠から眼210に向かって内向きにより近い第1の焦点面から生じるように解釈するように、若干の凸面波面曲率を生成するように構成されてもよい。同様に、第3の上方の導波管290は、眼210に到達する前に、その出力光を第1のレンズ350および第2のレンズ340の両方を通して通過させる。第1のレンズ350および第2のレンズ340の組み合わせられた屈折力は、眼/脳が、第3の導波管290から生じる光が次の上方の導波管280からの光であったよりも光学無限遠から人物に向かって内向きにさらに近い第2の焦点面から生じるように解釈するように、別の漸増量の波面曲率を生成するように構成されてもよい。
【0088】
他の導波管層300、310およびレンズ330、320も同様に構成され、スタック内の最高導波管310は、人物に最も近い焦点面を表す集約焦点力のために、その出力をそれと眼との間のレンズの全てを通して送出する。スタックされた導波管アセンブリ260の他側の世界510から生じる光を視認/解釈するとき、レンズ320、330、340、350のスタックを補償するために、補償レンズ層620が、スタックの上部に配置され、下方のレンズスタック320、330、340、350の集約力を補償してもよい。そのような構成は、利用可能な導波管/レンズ対と同じ数の知覚される焦点面を提供する。導波管の外部結合光学要素およびレンズの集束側面は両方とも、静的であってもよい(すなわち、動的ではないまたは電気活性ではない)。いくつかの代替実施形態では、一方または両方とも、電気活性特徴を使用して動的であってもよい。
【0089】
いくつかの実施形態では、導波管270、280、290、300、310のうちの2つ以上のものは、同一の関連付けられた深度平面を有してもよい。例えば、複数の導波管270、280、290、300、310が、同一深度平面に設定される画像を出力するように構成されてもよい、または導波管270、280、290、300、310の複数のサブセットが、深度平面毎に1つのセットを伴う、同一の1つ以上の深度平面に設定される画像を出力するように構成されてもよい。これは、それらの深度平面において拡張された視野を提供するようにタイル化された画像を形成する利点を提供し得る。
【0090】
図6を継続して参照すると、外部結合光学要素570、580、590、600、610は、導波管と関連付けられた特定の深度平面のために、光をその個別の導波管から再指向し、かつ本光を適切な量の発散またはコリメーションを伴って出力するように構成されてもよい。その結果、異なる関連付けられた深度平面を有する導波管は、外部結合光学要素570、580、590、600、610の異なる構成を有してもよく、これは、関連付けられた深度平面に応じて、異なる量の発散を伴う光を出力する。いくつかの実施形態では、光抽出光学要素570、580、590、600、610は、体積特徴または表面特徴であってもよく、これは、具体的角度で光を出力するように構成されてもよい。例えば、光抽出光学要素570、580、590、600、610は、体積ホログラム、表面ホログラム、および/または回折格子であってもよい。いくつかの実施形態では、特徴320、330、340、350は、レンズではなくてもよい。むしろ、それらは、単に、スペーサ(例えば、クラッディング層および/または空隙を形成するための構造)であってもよい。
【0091】
いくつかの実施形態では、外部結合光学要素570、580、590、600、610は、回折パターンを形成する回折特徴または「回折光学要素」(また、本明細書では、「DOE」とも称される)である。好ましくは、DOEは、ビームの光の一部のみがDOEの各交差部で眼210に向かって偏向される一方、残りがTIRを介して、導波管を通して移動し続けるように、十分に低回折効率を有する。画像情報を搬送する光は、したがって、様々な場所において導波管から出射する、いくつかの関連出射ビームに分割され、その結果、導波管内でバウンスする本特定のコリメートされたビームに関して、眼210に向かって非常に均一パターンの出射放出となる。
【0092】
いくつかの実施形態では、1つ以上のDOEは、能動的に回折する「オン」状態と有意に回折しない「オフ」状態との間で切替可能であってもよい。例えば、切替可能なDOEは、ポリマー分散液晶の層を備えてもよく、その中で微小液滴は、ホスト媒体中に回折パターンを備え、微小液滴の屈折率は、ホスト材料の屈折率に実質的に整合するように切り替えられてもよい(その場合、パターンは、入射光を著しく回折させない)、または微小液滴は、ホスト媒体のものに整合しない屈折率に切り替えられてもよい(その場合、パターンは、入射光を能動的に回折させる)。
【0093】
いくつかの実施形態では、カメラアセンブリ630(例えば、可視光および赤外線光カメラを含む、デジタルカメラ)が、眼210および/または眼210の周囲の組織の画像を捕捉し、例えば、ユーザ入力を検出する、および/またはユーザの生理学的状態を監視するために提供されてもよい。本明細書で使用されるように、カメラは、任意の画像捕捉デバイスであってもよい。いくつかの実施形態では、カメラアセンブリ630は、画像捕捉デバイスと、光(例えば、赤外線光)を眼に投影し、次いで、該光が眼によって反射され、画像捕捉デバイスによって検出され得る、光源とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カメラアセンブリ630は、フレーム80(
図9D)に取り付けられてもよく、カメラアセンブリ630からの画像情報を処理し得る、処理モジュール140および/または150と電気通信してもよい。いくつかの実施形態では、1つのカメラアセンブリ630が、眼毎に利用され、各眼を別個に監視してもよい。
【0094】
ここで
図7を参照すると、導波管によって出力された出射ビームの実施例が、示される。1つの導波管が図示されるが、導波管アセンブリ260(
図6)内の他の導波管も同様に機能し得、導波管アセンブリ260は、複数の導波管を含むことを理解されたい。光640が、導波管270の入力表面460において導波管270の中に投入され、TIRによって導波管270内を伝搬する。光640がDOE570上に衝突する点では、光の一部は、導波管から出射ビーム650として出射する。出射ビーム650は、略平行として図示されるが、本明細書に議論されるように、また、導波管270と関連付けられた深度平面に応じて、ある角度(例えば、発散出射ビーム形成)において眼210に伝搬するように再指向されてもよい。略平行出射ビームは、眼210からの遠距離(例えば、光学無限遠)における深度平面に設定されるように現れる画像を形成するように光を外部結合する、外部結合光学要素を伴う導波管を示し得ることを理解されたい。他の導波管または他の外部結合光学要素のセットは、より発散する、出射ビームパターンを出力してもよく、これは、眼210がより近い距離に遠近調節し、網膜に合焦させることを要求し、光学無限遠より眼210に近い距離からの光として脳によって解釈されるであろう。
【0095】
いくつかの実施形態では、フルカラー画像が、原色、例えば、3つ以上の原色のそれぞれに画像をオーバーレイすることによって、各深度平面において形成されてもよい。
図8は、スタックされた導波管アセンブリの実施例を図示し、各深度平面は、複数の異なる原色を使用して形成される画像を含む。図示される実施形態は、深度平面240a-240fを示すが、より多いまたはより少ない深度もまた、検討される。各深度平面は、第1の色Gの第1の画像、第2の色Rの第2の画像、および第3の色Bの第3の画像を含む、それと関連付けられた3つ以上の原色画像を有してもよい。異なる深度平面は、文字G、R、およびBに続くジオプタ(dpt)に関する異なる数字によって図に示される。単なる実施例として、これらの文字のそれぞれに続く数字は、ジオプタ(1/m)、すなわち、視認者からの深度平面の逆距離を示し、図中の各ボックスは、個々の原色画像を表す。いくつかの実施形態では、異なる波長の光の眼の集束における差異を考慮するために、異なる原色に関する深度平面の正確な場所は、変動してもよい。例えば、所与の深度平面に関する異なる原色画像は、ユーザからの異なる距離に対応する深度平面上に設置されてもよい。そのような配列は、視力およびユーザ快適性を増加させ得、および/または色収差を減少させ得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、各原色の光は、単一専用導波管によって出力されてもよく、その結果、各深度平面は、それと関連付けられた複数の導波管を有してもよい。そのような実施形態では、文字G、R、またはBを含む、図中の各ボックスは、個々の導波管を表すものと理解され得、3つの導波管は、深度平面毎に提供されてもよく、3つの原色画像が、深度平面毎に提供される。各深度平面と関連付けられた導波管は、本図面では、説明を容易にするために相互に隣接して示されるが、物理的デバイスでは、導波管は全て、レベル毎に1つの導波管を伴うスタックで配列されてもよいことを理解されたい。いくつかの他の実施形態では、複数の原色が、例えば、単一導波管のみが深度平面毎に提供され得るように、同一導波管によって出力されてもよい。
【0097】
図8を継続して参照すると、いくつかの実施形態では、Gは、緑色であって、Rは、赤色であって、Bは、青色である。いくつかの他の実施形態では、マゼンタ色およびシアン色を含む、光の他の波長と関連付けられた他の色も、赤色、緑色、または青色のうちの1つ以上のものに加えて使用されてもよい、またはそれらに取って代わってもよい。
【0098】
本開示全体を通した所与の光の色の言及は、視認者によってその所与の色であるように知覚される、光の波長の範囲内の1つ以上の波長の光を包含するものと理解されるであろうことを理解されたい。例えば、赤色光は、約620~780nmの範囲内の1つ以上の波長の光を含んでもよく、緑色光は、約492~577nmの範囲内の1つ以上の波長の光を含んでもよく、青色光は、約435~493nmの範囲内の1つ以上の波長の光を含んでもよい。
【0099】
いくつかの実施形態では、光源530(
図6)は、視認者の視覚的知覚範囲外の1つ以上の波長、例えば、赤外線および/または紫外線波長の光を放出するように構成されてもよい。加えて、ディスプレイ250の導波管の内部結合、外部結合、および他の光再指向構造は、例えば、結像および/またはユーザ刺激用途のために、本光をディスプレイからユーザの眼210に向かって指向および放出するように構成されてもよい。
【0100】
ここで
図9Aを参照すると、いくつかの実施形態では、導波管に衝突する光は、その光を導波管の中に内部結合するために再指向される必要があり得る。内部結合光学要素が、光をその対応する導波管の中に再指向および内部結合するために使用されてもよい。本明細書全体を通して「内部結合光学要素」が参照されるが、内部結合光学要素は、光学要素である必要はなく、非光学要素であってもよい。
図9Aは、それぞれ、内部結合光学要素を含む、スタックされた導波管のセット660の実施例の断面側面図を図示する。導波管はそれぞれ、1つまたはそれを上回る異なる波長または1つまたはそれを上回る異なる波長範囲の光を出力するように構成されてもよい。スタック660は、スタック260(
図6)に対応してもよく、スタック660の図示される導波管は、導波管270、280、290、300、310の一部に対応してもよいが、画像投入デバイス360、370、380、390、400のうちの1つ以上のものからの光が、光が内部結合のために再指向されることを要求する位置から導波管の中に投入されることを理解されたい。
【0101】
スタックされた導波管の図示されるセット660は、導波管670、680、および690を含む。各導波管は、関連付けられた内部結合光学要素(導波管上の光入力面積とも称され得る)を含み、例えば、内部結合光学要素700は、導波管670の主要表面(例えば、上側主要表面)上に配置され、内部結合光学要素710は、導波管680の主要表面(例えば、上側主要表面)上に配置され、内部結合光学要素720は、導波管690の主要表面(例えば、上側主要表面)上に配置される。いくつかの実施形態では、内部結合光学要素700、710、720のうちの1つ以上のものは、個別の導波管670、680、690の底部主要表面上に配置されてもよい(特に、1つ以上の内部結合光学要素は、反射性偏向光学要素である)。図示されるように、内部結合光学要素700、710、720は、その個別の導波管670、680、690の上側主要表面(または次の下側導波管の上部)上に配置されてもよく、特に、それらの内部結合光学要素は、透過性偏向光学要素である。いくつかの実施形態では、内部結合光学要素700、710、720は、個別の導波管670、680、690の本体内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に議論されるように、内部結合光学要素700、710、720は、他の光の波長を透過しながら、1つ以上の光の波長を選択的に再指向するような波長選択的である。その個別の導波管670、680、690の片側または角に図示されるが、内部結合光学要素700、710、720は、いくつかの実施形態では、その個別の導波管670、680、690の他の面積内に配置されてもよいことを理解されたい。
【0102】
図示されるように、内部結合光学要素700、710、720は、相互から側方にオフセットされてもよい。いくつかの実施形態では、各内部結合光学要素は、その光が別の内部結合光学要素を通して通過せずに、光を受信するようにオフセットされてもよい。例えば、各内部結合光学要素700、710、720は、
図6に示されるように、光を異なる画像投入デバイス360、370、380、390、および400から受信するように構成されてもよく、光を内部結合光学要素700、710、720の他のものから実質的に受信しないように、他の内部結合光学要素700、710、720から分離されてもよい(例えば、側方に離間される)。
【0103】
各導波管はまた、関連付けられた光分散要素を含み、例えば、光分散要素730は、導波管670の主要表面(例えば、上部主要表面)上に配置され、光分散要素740は、導波管680の主要表面(例えば、上部主要表面)上に配置され、光分散要素750は、導波管690の主要表面(例えば、上部主要表面)上に配置される。いくつかの他の実施形態では、光分散要素730、740、750は、それぞれ、関連付けられた導波管670、680、690の底部主要表面上に配置されてもよい。いくつかの他の実施形態では、光分散要素730、740、750は、それぞれ、関連付けられた導波管670、680、690の上部主要表面上および底部主要表面上の両方に配置されてもよい、または光分散要素730、740、750は、それぞれ、異なる関連付けられた導波管670、680、690内の上部主要表面および底部主要表面の異なるもの上に配置されてもよい。
【0104】
導波管670、680、690は、例えば、材料のガス、液体、および/または固体層によって離間および分離されてもよい。例えば、図示されるように、層760aは、導波管670および680を分離してもよく、層760bは、導波管680および690を分離してもよい。いくつかの実施形態では、層760aおよび760bは、低屈折率材料(すなわち、導波管670、680、690の直近のものを形成する材料より低い屈折率を有する材料)から形成される。好ましくは、層760a、760bを形成する材料の屈折率は、導波管670、680、690を形成する材料の屈折率に対して0.05またはそれを上回る、または0.10またはそれを下回る。有利には、より低い屈折率層760a、760bは、導波管670、680、690を通して光の全内部反射(TIR)(例えば、各導波管の上部主要表面および底部主要表面の間のTIR)を促進する、クラッディング層として機能してもよい。いくつかの実施形態では、層760a、760bは、空気から形成される。図示されないが、導波管の図示されるセット660の上部および底部は、直近クラッディング層を含んでもよいことを理解されたい。
【0105】
好ましくは、製造および他の考慮点を容易にするために、導波管670、680、690を形成する材料は、類似または同一であって、層760a、760bを形成する材料は、類似または同一である。いくつかの実施形態では、導波管670、680、690を形成する材料は、1つ以上の導波管間で異なってもよい、および/または層760a、760bを形成する材料は、依然として、前述の種々の屈折率関係を保持しながら、異なってもよい。
【0106】
図9Aを継続して参照すると、光線770、780、790が、導波管のセット660に入射する。光線770、780、790は、1つ以上の画像投入デバイス360、370、380、390、400(
図6)によって導波管670、680、690の中に投入されてもよいことを理解されたい。
【0107】
いくつかの実施形態では、光線770、780、790は、異なる色に対応し得る、異なる性質、例えば、異なる波長または異なる波長範囲を有する。内部結合光学要素700、710、720はそれぞれ、光が、TIRによって、導波管670、680、690のうちの個別の1つを通して伝搬するように、入射光を偏向させる。いくつかの実施形態では、内部結合光学要素700、710、720はそれぞれ、他の波長を下層導波管および関連付けられた内部結合光学要素に透過させながら、1つ以上の特定の光の波長を選択的に偏向させる。
【0108】
例えば、内部結合光学要素700は、それぞれ、異なる第2および第3の波長または波長範囲を有する、光線780および790を透過させながら、第1の波長または波長範囲を有する、光線770を選択的に偏向させるように構成されてもよい。透過された光線780は、第2の波長または波長範囲の光を偏向させるように構成される、内部結合光学要素710に衝突し、それによって偏向される。光線790は、第3の波長または波長範囲の光を選択的に偏向させるように構成される、内部結合光学要素720によって偏向される。
【0109】
図9Aを継続して参照すると、偏向された光線770、780、790は、対応する導波管670、680、690を通して伝搬するように偏向される。すなわち、各導波管の内部結合光学要素700、710、720は、光をその対応する導波管670、680、690の中に偏向させ、光を対応する導波管の中に内部結合する。光線770、780、790は、光をTIRによって個別の導波管670、680、690を通して伝搬させる角度で偏向される。光線770、780、790は、導波管の対応する光分散要素730、740、750に衝突するまで、TIRによって個別の導波管670、680、690を通して伝搬する。
【0110】
ここで
図9Bを参照すると、
図9Aの複数のスタックされた導波管の実施例の斜視図が、図示される。前述のように、内部結合された光線770、780、790は、それぞれ、内部結合光学要素700、710、720によって偏向され、次いで、それぞれ、導波管670、680、690内でTIRによって伝搬する。光線770、780、790は、次いで、それぞれ、光分散要素730、740、750に衝突する。光分散要素730、740、750は、それぞれ、外部結合光学要素800、810、820に向かって伝搬するように、光線770、780、790を偏向させる。
【0111】
いくつかの実施形態では、光分散要素730、740、750は、直交瞳エクスパンダ(OPE)である。いくつかの実施形態では、OPEは、光を外部結合光学要素800、810、820に偏向または分散し、いくつかの実施形態では、また、外部結合光学要素に伝搬するにつれて、本光のビームまたはスポットサイズを増加させ得る。いくつかの実施形態では、光分散要素730、740、750は、省略されてもよく、内部結合光学要素700、710、720は、光を直接外部結合光学要素800、810、820に偏向させるように構成されてもよい。例えば、
図9Aを参照すると、光分散要素730、740、750は、それぞれ、外部結合光学要素800、810、820と置換されてもよい。いくつかの実施形態では、外部結合光学要素800、810、820は、光を眼210(
図7)に指向させる、射出瞳(EP)または射出瞳エクスパンダ(EPE)である。OPEは、少なくとも1つの軸においてアイボックスの寸法を増加させるように構成されてもよく、EPEは、OPEの軸と交差する、例えば、直交する軸においてアイボックスを増加させてもよいことを理解されたい。例えば、各OPEは、光の残りの部分が導波管を辿って伝搬し続けることを可能にしながら、OPEに衝打する光の一部を同一導波管のEPEに再指向するように構成されてもよい。OPEへの衝突に応じて、再び、残りの光の別の部分は、EPEに再指向され、その部分の残りの部分は、導波管等を辿ってさらに伝搬し続ける。同様に、EPEへの衝打に応じて、衝突光の一部は、導波管からユーザに向かって指向され、その光の残りの部分は、EPに再び衝打するまで、導波管を通して伝搬し続け、その時点で、衝突する光の別の部分は、導波管から指向される等となる。その結果、内部結合された光の単一ビームは、その光の一部がOPEまたはEPEによって再指向される度に、「複製」され、それによって、
図6に示されるように、クローン化された光のビーム野を形成し得る。いくつかの実施形態では、OPEおよび/またはEPEは、光のビームのサイズを修正するように構成されてもよい。
【0112】
故に、
図9Aおよび9Bを参照すると、いくつかの実施形態では、導波管のセット660は、原色毎に、導波管670、680、690と、内部結合光学要素700、710、720と、光分散要素(例えば、OPE)730、740、750と、外部結合光学要素(例えば、EP)800、810、820とを含む。導波管670、680、690は、各1つの間に空隙/クラッディング層を伴ってスタックされてもよい。内部結合光学要素700、710、720は、(異なる波長の光を受信する異なる内部結合光学要素を用いて)入射光をその導波管の中に再指向または偏向させる。光は、次いで、個別の導波管670、680、690内にTIRをもたらすであろう角度で伝搬する。示される実施例では、光線770(例えば、青色光)は、前述の様式において、第1の内部結合光学要素700によって偏光され、次いで、導波管を辿ってバウンスし続け、光分散要素(例えば、OPE)730、次いで、外部結合光学要素(例えば、EP)800と相互作用する。光線780および790(例えば、それぞれ、緑色および赤色光)は、導波管670を通して通過し、光線780は、内部結合光学要素710上に衝突し、それによって偏向される。光線780は、次いで、TIRを介して、導波管680を辿ってバウンスし、その光分散要素(例えば、OPE)740、次いで、外部結合光学要素(例えば、EP)810に進むであろう。最後に、光線790(例えば、赤色光)は、導波管690を通して通過し、導波管690の光内部結合光学要素720に衝突する。光内部結合光学要素720は、光線が、TIRによって、光分散要素(例えば、OPE)750、次いで、TIRによって、外部結合光学要素(例えば、EP)820に伝搬するように、光線790を偏向させる。外部結合光学要素820は、次いで、最後に、光線790を視認者に外部結合し、視認者はまた、他の導波管670、680からの外部結合した光も受け取る。
【0113】
図9Cは、
図9Aおよび9Bの複数のスタックされた導波管の実施例の上下平面図を図示する。図示されるように、導波管670、680、690は、各導波管の関連付けられた光分散要素730、740、750および関連付けられた外部結合光学要素800、810、820とともに、垂直に整合されてもよい。しかしながら、本明細書に議論されるように、内部結合光学要素700、710、720は、垂直に整合されない。むしろ、内部結合光学要素は、好ましくは、非重複する(例えば、上下図に見られるように、側方に離間される)。本明細書でさらに議論されるように、本非重複空間配列は、1対1ベースで異なるリソースから異なる導波管の中への光の投入を促進し、それによって、具体的光源が具体的導波管に一意に結合されることを可能にする。いくつかの実施形態では、非重複の空間的に分離される内部結合光学要素を含む、配列は、偏移瞳システムと称され得、これらの配列内の内部結合光学要素は、サブ瞳に対応し得る。
【0114】
図9Dは、本明細書に開示される種々の導波管および関連システムが統合され得る、ウェアラブルディスプレイシステム60の実施例を図示する。いくつかの実施形態では、ディスプレイシステム60は、
図6のシステム250であって、
図6は、そのシステム60のいくつかの部分をより詳細に図式的に示す。例えば、
図6の導波管アセンブリ260は、ディスプレイ70の一部であってもよい。
【0115】
図9Dを継続して参照すると、ディスプレイシステム60は、ディスプレイ70と、そのディスプレイ70の機能をサポートするための種々の機械的および電子的モジュールおよびシステムとを含む。ディスプレイ70は、フレーム80に結合されてもよく、これは、ディスプレイシステムユーザまたは視認者90によって装着可能であって、ディスプレイ70をユーザ90の眼の正面に位置付けるように構成される。ディスプレイ70は、いくつかの実施形態では、接眼レンズと見なされ得る。いくつかの実施形態では、スピーカ100が、フレーム80に結合され、ユーザ90の外耳道に隣接して位置付けられるように構成される(いくつかの実施形態では、示されない別のスピーカも、随意に、ユーザの他方の外耳道に隣接して位置付けられ、ステレオ/成形可能音制御を提供してもよい)。ディスプレイシステム60はまた、1つ以上のマイクロホン110または他のデバイスを含み、音を検出してもよい。いくつかの実施形態では、マイクロホンは、ユーザが入力またはコマンドをシステム60に提供することを可能にするように構成され(例えば、音声メニューコマンドの選択、自然言語質問等)、および/または他の人物(例えば、類似ディスプレイシステムの他のユーザ)とのオーディオ通信を可能にしてもよい。マイクロホンはさらに、周辺センサとして構成され、オーディオデータ(例えば、ユーザおよび/または環境からの音)を収集してもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイシステム60はさらに、ユーザの周囲の世界のオブジェクト、刺激、人々、動物、場所、または他の側面を検出するように構成される、1つ以上の外向きに指向される環境センサ112を含んでもよい。例えば、環境センサ112は、例えば、ユーザ90の通常の視野の少なくとも一部に類似する画像を捕捉するように、外向きに向いて位置し得る、1つ以上のカメラを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイシステムはまた、周辺センサ120aを含んでもよく、これは、フレーム80と別個であって、ユーザ90の身体(例えば、ユーザ90の頭部、胴体、四肢等)上に取り付けられてもよい。周辺センサ120aは、いくつかの実施形態では、ユーザ90の生理学的状態を特徴付けるデータを入手するように構成されてもよい。例えば、センサ120aは、電極であってもよい。
【0116】
図9Dを継続して参照すると、ディスプレイ70は、有線導線または無線コネクティビティ等の通信リンク130によって、ローカルデータ処理モジュール140に動作可能に結合され、これは、フレーム80に固定して取り付けられる、ユーザによって装着されるヘルメットまたは帽子に固定して取り付けられる、ヘッドホン内に埋設される、または別様にユーザ90に除去可能に取り付けられる(例えば、リュック式構成において、ベルト結合式構成において)等、種々の構成で搭載されてもよい。同様に、センサ120aは、通信リンク120b、例えば、有線導線または無線コネクティビティによって、ローカルプロセッサおよびデータモジュール140に動作可能に結合されてもよい。ローカル処理およびデータモジュール140は、ハードウェアプロセッサおよび不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリまたはハードディスクドライブ)等のデジタルメモリを備えてもよく、両方とも、データの処理、キャッシュ、および記憶を補助するために利用されてもよい。随意に、ローカル処理およびデータモジュール140は、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、専用処理ハードウェア等を含んでもよい。データは、a)センサ(画像捕捉デバイス(カメラ等)、マイクロホン、慣性測定ユニット、加速度計、コンパス、GPSユニット、無線デバイス、ジャイロスコープ、および/または本明細書に開示される他のセンサ(例えば、フレーム80に動作可能に結合される、または別様にユーザ90に取り付けられ得る))から捕捉されたデータ、および/またはb)可能性として処理または読出後にディスプレイ70への通過のための遠隔処理モジュール150および/または遠隔データリポジトリ160(仮想コンテンツに関連するデータを含む)を使用して取得および/または処理されたデータを含んでもよい。ローカル処理およびデータモジュール140は、これらの遠隔モジュール150、160が相互に動作可能に結合され、ローカル処理およびデータモジュール140に対するリソースとして利用可能であるように、有線または無線通信リンクを介して等、通信リンク170、180によって、遠隔処理モジュール150および遠隔データリポジトリ160に動作可能に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、ローカル処理およびデータモジュール140は、画像捕捉デバイス、マイクロホン、慣性測定ユニット、加速度計、コンパス、GPSユニット、無線デバイス、および/またはジャイロスコープのうちの1つ以上のものを含んでもよい。いくつかの他の実施形態では、これらのセンサのうちの1つまたはそれを上回るものは、フレーム80に取り付けられてもよい、または有線または無線通信経路によってローカル処理およびデータモジュール140と通信する、独立構造であってもよい。
【0117】
図9Dを継続して参照すると、いくつかの実施形態では、遠隔処理モジュール150は、データおよび/または画像情報を分析および処理するように構成される、1つ以上のプロセッサを備えてもよく、例えば、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、専用処理ハードウェア等を含んでもよい。いくつかの実施形態では、遠隔データリポジトリ160は、インターネットまたは「クラウド」リソース構成における他のネットワーキング構成を通して利用可能であり得る、デジタルデータ記憶設備を備えてもよい。いくつかの実施形態では、遠隔データリポジトリ160は、1つ以上の遠隔サーバを含んでもよく、これは、情報、例えば、拡張現実コンテンツをローカル処理およびデータモジュール140および/または遠隔処理モジュール150に生成するための情報を提供する。いくつかの実施形態では、全てのデータが、記憶され、全ての計算は、ローカル処理およびデータモジュール内で行われ、遠隔モジュールからの完全に自律的使用を可能にする。随意に、CPU、GPU等を含む、外部システム(例えば、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のコンピュータのシステム)が、処理(例えば、画像情報を生成する、データを処理する)の少なくとも一部を実施し、例えば、無線または有線接続を介して、情報をモジュール140、150、160に提供し、情報をそこから受信してもよい。
【0118】
図10は、偏光ビームスプリッタ(PBS)1020を利用して、空間光変調器(SLM)1030を照明し、SLM1030からの光を投影光学系1040を通して接眼レンズ(図示せず)に再指向する、プロジェクタアセンブリ1000を図示する、概略図である。プロジェクタアセンブリ1000は、照明源1010を含み、これは、例えば、発光ダイオード(LED)、レーザ(例えば、レーザダイオード)、または他のタイプの光源を含むことができる。本光は、コリメート光学系によってコリメートされてもよい。照明源1010は、偏光された、非偏光された、または部分的に偏光された光を放出することができる。図示される設計では、照明源1010は、p-偏光を有するように偏光された光1012を放出してもよい。第1の光学要素1015(例えば、前置偏光器)は、第1の偏光(例えば、p-偏光)を伴う光を通過させるように整合される。
【0119】
本光は、偏光ビームスプリッタ1020に指向される。最初に、光は、第1の偏光(例えば、p-偏光)の光を透過させるように構成される、PBS1020の界面1022(例えば、偏光界面)を通して通過する。故に、光は、継続し、空間光変調器1030上に入射する。図示されるように、SLM1030は、入射する光を再帰反射させ、光を選択的に変調させるように構成される、反射型SLMである。SLM1030は、例えば、異なる状態を有し得る、1つ以上のピクセルを含む。個別のピクセル上に入射する光は、ピクセルの状態に基づいて変調され得る。故に、SLM1030は、画像を提供するように、光を変調させるように駆動されることができる。本実施例では、SLM1030は、その上に入射する光の偏光を変調させる、偏光ベースのSLMであってもよい。例えば、オン状態では、SLM1030のピクセルは、明状態(例えば、白色ピクセル)が示されるように、入力光を第1の偏光状態(例えば、p-偏光状態)から第2の偏光状態(例えば、s-偏光状態)に変化させる。第2の偏光状態は、90°変調(例えば、回転)される、第1の偏光状態であってもよい。オン状態では、第2の偏光状態を有する光は、界面1022によって反射され、プロジェクタ光学1040の下流に伝搬する。オフ状態では、SLM1030は、その上に入射する光の偏光状態を変化させず、例えば、第1の偏光状態からの入力光を回転させず、したがって、暗状態(例えば、黒色ピクセル)が示される。オフ状態では、第1の偏光状態を有する光は、界面1022を通して透過され、ユーザの眼にではなく、照明源1010に戻るように上流に伝搬する。
【0120】
SLM1030から反射後、光1014(例えば、変調された光)の一部は、界面1022から反射され、PBS1020から出射し、ユーザの眼に指向される。放出される光は、プロジェクタ光学1040を通して通過し、接眼レンズ(図示せず)の内部結合格子(ICG)1050上に結像される。
【0121】
図11Aは、
図10に示されるものの代替構成を有する、画像をユーザの眼210に提示するため、かつ世界510を視認するためのシステム(例えば、拡張現実ディスプレイシステム)1100Aを図示する。システム1100は、光源1110と、空間光変調器(SLM)1140と、光源1110からの光が、SLM1140を照明し、SLM1140から反射された光が、眼210に指向されるように、導波管1120の中に結合されるように配列される、導波管1120とを含む。システム1100Aは、SLM1140を照明することと、SLM1140の画像を投影することとの両方を行うように配置される、光学系1130を含む。光源1110からの光は、例えば、第1の方向に、光学系1130を通して、SLM1140上へと伝搬し、それによって、SLM1140を照明する。SLM1140から反射された光は、再び、光学系1130を通して、第1の方向と反対の第2の方向に、伝搬し、導波管1120に指向され、その中で結合される。
【0122】
光源1110は、発光ダイオード(LED)、レーザ(例えば、レーザダイオード)、または他のタイプの光源を含んでもよい。光源1110は、偏光源であってもよいが、しかしながら、光源1110は、そのように限定される必要はない。いくつかの実装では、偏光器1115は、光源1110とSLM1140との間に位置付けられてもよい。図示されるように、偏光器1115は、光源1110と導波管1120との間にある。本偏光器1115はまた、第1の偏光の光を透過させ、第2の偏光の光を光源1110に戻るように反射させる、光リサイクラであってもよい。そのような偏光器1115は、例えば、ワイヤグリッド偏光器であってもよい。非結像光学要素(例えば、コーン、複合放物面集光器(CPC、レンズ))等の結合光学系1105が、光源1110に対して配置され、光源1110から出力された光を受け取ってもよい。結合光学系1105は、光源1110からの光を集光してもよく、ある場合には、光源1110から放出される光の発散を低減させてもよい。結合光学系1105は、例えば、光源1110から出力された光をコリメートしてもよい。結合光学系1105は、システム1100Aの角度スペクトル視野に合致する、光を集光してもよい。故に、結合光学系1105は、光源1110によって出力された光の角度スペクトルとシステム1100Aの視野を合致させ得る。結合光学系1105は、非対称プロファイルを有し、光源1110から放出される光に非対称的に作用してもよい。例えば、結合光学系1105は、直交方向(例えば、xおよびz方向)における発散を異なる量で低減させ得る。結合光学系1105におけるそのような非対称性は、光源1110から放出される光内の非対称性に対処し得、これは、例えば、直交方向(例えば、それぞれ、zまたはx)とは対照的に、1つの方向(例えば、xまたはz)において、より広範囲の角度の光を放出する、レーザダイオードを含んでもよい。
【0123】
上記に議論されるように、システム1100Aは、光源1110とSLM1140との間の光学経路内に配置される、SLM1140を照明するように構成される、光学系1130を含む。光学系1130は、光源1110からの光をSLM1140に透過させる、透過性光学系を含んでもよい。光学系1130はまた、SLM1140の画像を投影するように構成される、またはSLM1140によって導波管1120の中に形成されてもよい。画像は、眼210の眼の中に投影されてもよい。いくつかの設計では、光学系1130は、屈折力を有する、1つ以上のレンズまたは光学要素を含んでもよい。光学系1130は、例えば、正の屈折力を有してもよい。光学系1130は、屈折レンズ等の1つ以上の屈折光学要素を含んでもよい。他のタイプの光学要素もまた、可能性として、使用されてもよい。
【0124】
SLM1140は、反射性であって、光を変調し、そこから反射させてもよい。SLM1140は、偏光を変調させるように構成される、偏光ベースのSLMであってもよい。SLM1140は、例えば、液晶(LC)SLM(例えば、シリコン上液晶(LCOS)SLM)を含んでもよい。LC SLMは、例えば、捻転ネマチック(TN)液晶を含んでもよい。SLM1140は、
図10に参照されるSLM1030に実質的に類似してもよい。SLM1140は、例えば、ピクセルの状態に応じて、ピクセル上に入射する光を選択的に変調させるように構成される、1つ以上のピクセルを含んでもよい。いくつかのタイプのSLM1140に関して、ピクセルは、例えば、偏光を回転させる(例えば、線形偏光の配向を回転させる)等、偏光状態を改変することによって、その上に入射するビームを変調させてもよい。
【0125】
上記に議論されるように、SLM1140は、LCOS SLM1140であってもよい。交差偏光器構成では、LCOS SLM1140は、公称上、白色であってもよい。ピクセルが、オフ(例えば、0電圧)であるとき、明状態を有し、ピクセルが、オン(例えば、閾値オン電圧を上回る電圧)であるとき、暗状態を有する。本交差偏光構成では、漏出は、ピクセルが、オンであって、暗状態を有するとき、最小限にされる。
【0126】
平行偏光器構成では、LCOS SLM1140は、公称上、黒色である。ピクセルが、オフ(例えば、0電圧)であるとき、暗状態を有し、ピクセルが、オン(例えば、閾値オン電圧を上回る電圧)であるとき、明状態を有する。本平行偏光器構成では、漏出は、ピクセルが、オフであって、暗状態を有するとき、最小限にされる。暗状態は、擦過方向および補償器角度を使用して、(再)最適化されてもよい。補償器角度は、例えば、
図20Bに図示されるように、光学系1130とSLM1140との間であり得る、補償器の角度を指し得る。
【0127】
平行偏光器構成のためのダイナミックレンジおよびスループットは、交差偏光器構成のものと異なり得る。さらに、平行偏光器構成は、クロス偏光器構成と異なるようにコントラストのために最適化されてもよい。
【0128】
システム1100Aは、画像情報を眼210に出力するための導波管1120を含む。導波管1120は、上記に議論される導波管270、280、290、300、310、670、680、および690に実質的に類似してもよい。導波管1120は、光をその中で誘導するために十分な屈折率を有する、実質的に透明材料を含んでもよい。図示されるように、導波管1120は、第1の側1121と、第1の側1121と反対の第2の側1123と、対応する上側主要表面および下側主要表面と、その周囲の縁とを含んでもよい。第1および第2の主要表面1121、1123は、画像情報が、SLM1140によって形成される画像が眼の中に投入され得るように、SLM1140からの光を眼210に伝搬することに応じて、留保され得るように、十分に平坦であってもよい。光学系1130およびSLM1140は、導波管1120の第1の側1121上に位置付けられてもよい。光源1110は、光源1110からの光が、導波管1120を通して、かつ光学系1130を通して、SLM1140に通過することに先立って、第2の側1123上に入射するように、第2の側1123上に配置されてもよい。故に、導波管1120は、光源1110と光学系1130との間に配置されてもよい。加えて、導波管1120の少なくとも一部は、光源1110と光学系1130との間に延在し、それによって、光を導波管1120の一部を通して光学系1130に通過させてもよい。光源1110から放出される光は、したがって、導波管1120を通して、光学系1130の中におよびそれを通して指向され、SLM1140上に入射し得る。SLM1140は、光を、光学系1130を通して、導波管1120に戻るように反射させる。
【0129】
システム1100Aはまた、光学系1130からの光を導波管1120の中に結合するための内部結合光学要素1160を含む。内部結合光学要素1160は、導波管1120の主要表面(例えば、上側主要表面1123)上に配置されてもよい。いくつかの設計では、内部結合光学要素1160は、導波管1120の下側主要表面1121上に配置されてもよい。いくつかの設計では、内部結合光学要素1160は、導波管1120の本体内に配置されてもよい。導波管1120の片側または角上に図示されるが、内部結合光学要素1160は、導波管1120の他のエリア内/上に配置されてもよい。内部結合光学要素1160は、
図9A、9B、および9Cを参照して上記に説明される内部結合光学要素700、710、720に実質的に類似してもよい。内部結合光学要素1160は、回折光学要素または反射体であってもよい。他の構造も、内部結合光学要素1160として使用されてもよい。内部結合光学要素1160は、全内部反射によってその中で誘導されるように、導波管1120の上側主要表面および下側主要表面1123、1121に対して十分に大きい視射角(例えば、臨界角を上回る)においてその上に入射する光を導波管1120の中に指向するように構成されてもよい。さらに、内部結合光学要素1160は、広範囲の波長に作用し、したがって、複数の色の光を導波管1120の中に結合するように構成されてもよい。例えば、内部結合光学要素1160は、赤色光、緑色光、および青色光を導波管1120の中に結合するように構成されてもよい。光源1110は、赤色、緑色、および青色光を異なる時間に放出してもよい。
【0130】
システム1100Aは、導波管1120上または内に配置される、光分散要素1170を含む。光分散要素1170は、
図9Bに関して上記に説明される光分散要素730、740、および750に実質的に類似してもよい。例えば、光分散要素1170は、直交瞳エクスパンダ(OPE)であってもよい。光分散要素1170は、x方向に伝搬する光を、例えば、
図11Bの上面図に図示されるz方向に向かって、方向転換させることによって、光を導波管1120内で拡散させるように構成されてもよい。光分散要素1170は、したがって、アイボックスの寸法をz-軸に沿って増加させるように構成されてもよい(
図11B参照)。光分散要素1170は、回折光学要素に入射する導波管1120内を伝搬する光を、例えば、その光を、例えば、略直交方向に再指向するように、回折するように構成される、1つ以上の回折光学要素を含んでもよい。他の構成も、可能性として考えられる。
【0131】
図11Bに示されるように、システム1100Aはまた、光を導波管1120から外へと眼210に結合するための外部結合光学要素1180を含んでもよい。外部結合光学要素1180は、光が導波管1120内で誘導されないように、導波管1120の上側主要表面および/または下側主要表面1123、1121に対してより直角に近い角度で、全内部反射(TIR)によって、導波管1120内を伝搬する光を再指向するように構成されてもよい。代わりに、本光は、例えば、下側主要表面1121を通して、導波管1120から外に指向される。外部結合光学要素1180は、例えば、回折光学要素に入射する導波管1120内を伝搬する光を、その光を例えば導波管1120から外に再指向するように、回折するように構成される、1つ以上の回折光学要素を含んでもよい。他の構成も、可能性として考えられる。
【0132】
図11Bはまた、光分散光学要素(例えば、直交瞳エクスパンダ)1170および外部結合光学要素1180に対して側方に配置される、内部結合光学要素1160の場所を示す。
図11Bはまた、内部結合光学要素1160、光分散光学要素(例えば、直交瞳エクスパンダ)1170、および外部結合光学要素1180に対して側方に配置される、光源1110の場所を示す。
【0133】
動作時、システム1100Aの光源1110は、光を、結合光学系1105の中に、偏光器1115を通して放出する。本光は、したがって、偏光される、例えば、第1の方向に線形偏光され得る。本偏光は、導波管1120を通して透過され、導波管1120の第2の主要表面に入射し、導波管1120の第1の主要表面から出射してもよい。本光は、光学系1130を通してSLM1140に伝搬してもよい。光学系1130は、光源1110からの光を準コリメートおよび/または選択し、それによって、ピクセルの状態に応じて、ピクセル毎に、変調器の配向を選択的に回転させること等によって、その上に入射する光の偏光を変調させる、偏光ベースの変調器を含み得る、SLM1140を照明する。例えば、第1のピクセルは、第1の状態にあって、偏光を回転させてもよい一方、第2のピクセルは、第2の状態にあって、偏光を回転させなくてもよい。結合光学系1105と光学系1130との間の光は、SLM1140を非常に均一に照明し得る。SLM1140上に入射後、光は、光学系1130を通して、戻るように反射される。光学系1130は、SLM1140からの画像を導波管1120の中に、最終的には、画像が眼210に可視であるように、眼210の中に投影するように構成されてもよい。いくつかの設計では、眼210の網膜は、SLM1140および/またはSLM1140によって形成された画像および/またはSLM1140上に形成された画像に対する光学共役である。光学系1130の屈折力は、眼210の中および眼210の網膜上へのSLM1140上の画像の投影を促進し得る。いくつかの実装では、例えば、外部結合光学要素1180によって提供される、屈折力は、眼210内に最終的に形成される画像を補助し、および/またはそれに影響を及ぼし得る。光学系1130は、SLM1140から反射された光が、光学系を通して、導波管1120に向かって進行するにつれて、投影レンズとして作用する。光学系は、概ね、内部結合光学要素1160の近傍の導波管1120内の平面に対するSLM1140上の画像のフーリエ変換として機能し得る。ともに、光学系1130を通した両通過(光源1110からSLM1140への第1の通過と、SLM1140から導波管1120への第2の通過)は、概ね、結合光学系1105の瞳を結像するように作用し得る。光源1110(可能性として、また、結合光学系1105および/または偏光器1115)、光学系1130、SLM1140の整合および配向は、SLM1140から反射された光源1110からの光が、内部結合光学要素1160上に指向されるようになる。結合光学系1105と関連付けられた瞳は、内部結合光学要素1160と整合されてもよい。光は、SLM1140と眼210との間の光学経路内の分析器1150(例えば、偏光器)を通して通過してもよい。
図11Aに描写されるように、分析器(例えば、偏光器)1150が、光学系1130と内部結合光学要素1160との間の光学経路内に配置されてもよい。分析器1150は、例えば、第1の偏光(p-偏光)の光を透過させ、第2の偏光(s-偏光)の光を遮断する、またはその逆である、配向を有する、線形偏光器であってもよい。分析器1150は、クリーンアップ偏光器であって、SLM1140と分析器1150との間またはSLM1140内の別の偏光器によって遮断される、偏光の光をさらに遮断してもよい。分析器1150は、例えば、アイソレータとして作用し、導波管1120、具体的には、内部結合光学要素1160から、SLM1140に向かって戻るような反射を軽減させる、円偏光器であってもよい。分析器1150は、本明細書に開示される偏光器のいずれかであるような、吸光性ワイヤグリッド偏光器等のワイヤグリッド偏光器を含んでもよい。そのような偏光器は、望ましくない光の相当な吸光、したがって、増加されたコントラストをもたらし得る。いくつかのそのような偏光器は、1つ以上の誘電性層をワイヤおよび/または多層フィルムの上部に含むように作製されることができる。いくつかの実装では、SLM1140は、シリコン上液晶(LCOS)SLMであってもよく、LCセルおよびリターダ(例えば、補償器)を含んでもよい。いくつかの実装では、分析器1150は、異なる入射角および異なる波長のためにSLM1140の(例えば、90°の)より一貫した偏光回転を提供するように意図される、補償器であってもよい。補償器は、様々な角度および波長を横断して入射する光線のための回転偏光を改良することによって、ディスプレイのコントラストを改良するために使用されてもよい。SLM1140は、例えば、光が分析器1150を通して通過するにつれて、第1のピクセルのために、第1の偏光(例えば、s-偏光)の入射光を第2の偏光(例えば、p-偏光)に回転させ、明るいピクセル状態を生産するように構成される、TN LCOSを含んでもよい。逆に言えば、SLM1140は、光が分析器1150によって減衰または遮断されるにつれて、反射された光が第1の偏光のままであって、暗いピクセル状態を生産するように、第2のピクセルのために、第1の偏光(例えば、s-偏光)の入射光を第2の偏光(例えば、p-偏光)に回転させないように構成されてもよい。そのような構成では、光学経路に沿って光源1110により近い偏光器1115は、光学経路に沿って光源1110からより遠い分析器1150に対して異なる(例えば、直交する)ように配向されてもよい。他の、例えば、反対の構成も、可能性として考えられる。
【0134】
光は、次いで、TIRによって伝搬する、導波管1120内で誘導されるように、内部結合光学要素1160によって、偏向される、例えば、方向転換される。光は、次いで、光分散要素1170上に衝突し、光を別の方向に(例えば、よりz方向に向かって)方向転換させ、
図11Bに示されるように、z-軸の方向に沿ってアイボックスの寸法の増加を生じさせる。光は、したがって、外部結合光学要素1180に向かって偏向され、これは、光を導波管1120から外へと眼210(例えば、示されるように、ユーザの眼)に向かって指向させる。外部結合光学要素1180の異なる部分によってz方向に沿って外部結合されている光は、
図11Bに定義されるように、少なくともz-軸と平行方向に沿って、アイボックスの寸法の増加を生じさせる。着目すべきこととして、本構成では、光学系1130は、SLM1140を照明することと、画像を内部結合光学要素1160上に投影させることとの両方のために使用される。故に、光学系1130は、光源1110からの光を(例えば、均一に)分散させる、投影光学系と、SLM1140の画像および/またはSLM1140によって形成される画像を眼の中に提供する、結像光学系として作用し得る。
図11A/Bにおけるシステム1100Aは、いくつかのインスタンスでは、
図10におけるシステム1000よりコンパクトであってもよい。ある場合には、
図10に示されるPBS1020を採用しないことは、可能性として、本システムのコストおよび/またはサイズを低減させ得る。加えて、PBS1020を用いないことで、本システムは、光学系1130の背面焦点距離を短縮することによって、より対称性となり、設計がより容易となり得る。
【0135】
上記に参照されるように、代替構成も、可能性として考えられる。
図11Cを参照すると、例えば、いくつかの設計では、システム1100Cは、SLM1140によって回転されない偏光を有する光を通過させるように構成されてもよい。一実装では、例えば、SLM1140は、液晶(LC)ベースのSLMであって、垂直に整合された(VA)シリコン上LC(LCoS)を含んでもよい。SLM1140は、偏光を回転させない第1の状態にある、第1のピクセルと、偏光を回転させる第2の状態にある、第2のピクセルとを有してもよい。
図11Cに図示される構成では、単一共有分析器/偏光器1155が、利用される。本分析器1155は、第1の偏光(例えば、s-偏光)の光を透過させ、第2の偏光(例えば、p-偏光)の透過を減衰または低減させ得る。故に、偏光配向を回転させない第1の状態における、第1のピクセル上に入射する光(例えば、s-偏光)は、SLM1140から反射され、分析器1155を通して導波管1120に通過する。逆に言えば、偏光配向を回転させる第2の状態における、第2のピクセル上に入射する光(例えば、s-偏光)は、SLM1140から反射され、減衰される、低減される、または分析器1155を通して導波管1120に通過されない。本構成は、それによって、
図11Aに示される偏光器1115および分析器1150が、共有光学要素、すなわち、
図11Cに示される分析器1155の中に組み込まれることを可能にし、それによって、光学コンポーネントの数を低減させることによって、可能性として、
図11A/Bのシステム1100を簡略化し得る。分析器1155は、導波管1120と光学系1130との間に配置されてもよい。他の実装では、別個の分析器/偏光器および分析器/偏光器は、
図11A/Bのシステム1100に示されるように使用されてもよい。
図11Aおよび11Bは、光源1110と導波管1120との間の偏光器1115と、光学系1130と導波管1120との間の分析器1140とを図示する。
【0136】
様々な他の構成が、SLM1140の照明およびSLM1140によって形成される画像の結像の両方のために光学系1130を利用するように採用されてもよい。例えば、
図11A-11Cは、単一導波管1120を示すが、導波管のスタック(可能性として、異なる色の光のための異なる導波管)等の1つ以上の導波管が、使用されてもよい。
図12Aは、例えば、それぞれ、内部結合光学要素1260、1262、1264を含む、導波管1120、1122、1124を含む、スタック1205を含む、例示的システム1200Aの断面側面図を図示する。導波管1120、1122、1124はそれぞれ、1つ以上の異なる波長または1つ以上の異なる波長の範囲の光を出力するように構成されてもよい。スタック1205は、スタック260および660(
図6および9A)に実質的に類似してもよく、スタック1205の図示される導波管1120、1122、1124は、導波管670、680、690の一部に対応してもよいが、しかしながら、スタック1205および導波管1120、1122、1124は、そのように限定される必要はない。
図12Aに図示されるように、内部結合光学要素1260、1262、1264は、例えば、それぞれ、導波管1120、1122、1124と関連付けられ、その中または上に含まれてもよい。内部結合光学要素1260、1262、1264は、色選択的であってもよく、主に、その中で誘導されるように、ある波長を対応する導波管1120、1122、1124の中に迂回または再指向させてもよい。図示されるように、内部結合光学要素1260、1262、1264は、色選択的であるため、内部結合光学要素1260、1262、1264は、側方に変位される必要がなく、相互にわたってスタックされてもよい。波長多重化が、特定の色を対応する導波管の中に結合するために採用されてもよい。例えば、赤色内部結合光学要素は、赤色光を、赤色光を伝搬するために指定される導波管の中に内部結合してもよい一方、青色または緑色光を内部結合せず、これは、代わりに、それぞれ、他の青色および緑色選択的導波管によって、他の導波管の中に結合される。
【0137】
いくつかの実装では、光源1110は、異なる着色光を異なる時間に放出することが可能なマルチカラー光源であってもよい。例えば、光源1110は、赤色、緑色、および青色(RGB)光を放出してもよく、第1の期間には、赤色と、無視可能な量以下の緑色および青色とを放出し、第2の期間には、緑色と、無視可能な量以下の赤色および青色とを放出し、第3の期間には、青色と、無視可能な量以下の赤色および緑色とを放出するように構成されてもよい。これらのサイクルは、繰り返されることができ、SLM1140は、特定の色(赤色、緑色、または青色)のための好適なパターンのピクセル状態を生産し、所与の画像フレームのための適切な画像色成分を提供するように、協調されることができる。スタック1205の異なる導波管1120、1122、1124はそれぞれ、異なる個別の色を伴う光を出力するように構成されてもよい。例えば、
図12Aに描写されるように、導波管1120、1122、1124は、それぞれ、青色、緑色、および赤色光を出力するように構成されてもよい。当然ながら、他の色も、可能性として考えられ、例えば、光源1110は、他の色を放出してもよく、色選択的内部結合光学要素1260、1262、1264、外部結合光学要素等は、そのような他の色のために構成されることができる。加えて、個々の赤色、緑色、および青色エミッタは、単一瞳光源として効果的に機能するために近接するように、十分に近くに位置し得る。赤色、緑色、および青色エミッタは、レンズおよびダイクロイックスプリッタと組み合わせられ、単一赤色、緑色、および青色瞳源を形成してもよい。単一瞳の多重化は、色選択性を超えて、またはそれに加え、拡張されてもよく、偏光依存格子および偏光切替の使用を含んでもよい。これらの色または偏光格子はまた、複数のディスプレイ瞳と組み合わせて、アドレス指定され得る層の数を増加させるために使用されることができる。
【0138】
異なる導波管1120、1122、1124内の異なる内部結合光学要素1260、1262、1264は、相互に対して側方に変位され、整合されない場合とは対照的に、相互にわたっておよび/またはその下に配置され、かつ側方に(例えば、
図12Aに示されるxおよびz方向に)整合され得る。故に、いくつかの実装では、例えば、異なる内部結合光学要素1260、1262、1264は、第1の色の光が、その中で誘導されるように、内部結合光学要素1260によって、導波管1120の中に結合され得、第1の色と異なる第2の色の光が、内部結合光学要素1260を通して次の内部結合光学要素1262に通過し得、その中で誘導されるように、内部結合光学要素1262によって、導波管1122の中に結合され得るように、そのように構成されることができる。第1の色および第2の色と異なる第3の色の光は、内部結合光学要素1260および1262を通して内部結合光学要素1264に通過し得、その中で誘導されるように、導波管1124の中に結合され得る。加えて、内部結合光学要素1260、1262、1264は、偏光選択的であってもよい。例えば、異なる内部結合光学要素1260、1262、1264は、ある偏光の光が、対応する偏光選択的内部結合光学要素1260、1262、1264によって、導波管の中に結合されるか、または内部結合光学要素1260、1262、1264を通して通過するかのいずれかであるように、そのように構成されることができる。
【0139】
構成に応じて、SLM1140は、偏光を変調させる、偏光ベースのSLMを含んでもよい。システム1200Aは、例えば、個別のピクセルの状態(例えば、ピクセルが偏光配向を回転させるかどうか)に応じて、ピクセル毎に、スタック1205の中に投入される光を変調させる、偏光器および/または分析器を含むことができる。偏光ベースのSLMを採用する、そのようなシステムの種々の側面は、上記に議論され、そのような特徴のうちの任意の1つが、本明細書に説明される任意の他の特徴と組み合わせて採用されてもよい。しかしながら、他の設計も、依然として、可能性として考えられる。
【0140】
例えば、偏向ベースのSLM1140が、採用されてもよい。例えば、SLM1140は、光学要素の状態に応じて、光を異なる方向に沿って反射および/または偏向させ得る、可動ミラー等の1つ以上の可動光学要素を含んでもよい。SLM1140は、例えば、マイクロミラーまたは反射体等のそのような光学要素を含む、1つ以上のピクセルを含んでもよい。SLM1140は、例えば、デジタル光処理(DLP(TM))技術を組み込んでもよく、これは、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を使用する。そのような偏向ベースのSLM1140を使用する、システム1200Bの実施例は、
図12Bに示される。システム1200Bは、偏向ベースのSLM1140と、光ダンプ1250とを含む。光ダンプ1250は、吸光材料または光を吸光するように構成される構造を含んでもよい。偏向ベースのSLM1140は、選択的に傾斜され、光を異なる方向に偏向させ得る、1つ以上のマイクロ可動ミラーを含んでもよい。例えば、偏向ベースのSLM1140は、所与のピクセルが明状態にあるとき、その上に入射する光源1110からの光を内部結合光学要素1260、1262、1264に偏向させるように構成されてもよい。上記に議論されるように、本光は、したがって、例えば、光の色に応じて、内部結合光学要素1260、1262、1264のうちの1つによって、個別の導波管1120、1122、1124のうちの1つの中に結合され、眼210に指向されるであろう。逆に言えば、所与のピクセルが暗状態にあるとき、光源1110からの光は、光ダンプ1250に偏向され得、光は、内部結合光学要素1260、1262、1264のうちの1つによって、個別の導波管1120、1122、1124のうちの1つの中に結合され、眼210に指向されることはない。光は、代わりに、光ダンプ1250を構成する吸光材料によって吸光され得る。いくつかの実装では、分析器1150は、内部結合光学要素1260、1262、1264からの望ましくない反射を排除するために使用される、偏光器(例えば、「クリーンアップ」偏光器)であってもよい。本偏光器は、光学系1130が、複屈折を有し、偏光を改変し得る、プラスチック光学要素を含み得るため、有用であり得る。「クリーンアップ」偏光器は、望ましくない偏光を有する光(例えば、反射)が導波管1120、1122、1124上に指向されないように減衰または除去し得る。他のタイプの光調整要素も、光学系1130と導波管1120、1122、1124との間等、SLM1140と導波管1120、1122、1124との間に配置されてもよい。例えば、そのような光調整要素はまた、円偏光器(すなわち、線形偏光および4分の1波長板等のリターダ)を含んでもよい。円偏光器は、再び、導波管1120、1122、1124上に入射し、その中で結合される、導波管1120、1122、1124または内部結合光学要素1260、1262、1264からの反射の量を低減させ得る。反射された光は、円偏光であり得、入射光のものと反対の円偏光を保有し得る(例えば、反射に応じて、右旋円形偏光器光は、左旋円偏光に変換される、またはその逆である)。円偏光器内のリターダは、円偏光を、円偏光器内の線形偏光器によって、減衰される、例えば、吸光される、偏光器の直交偏光等の線形偏光に変換してもよい。クリーンアップ偏光器は、DMD等の偏光独立変調器と併用されてもよい。上記に述べられたように、クリーンアップ偏光器は、反射を抑制し、および/または最適偏光状態を伴う内部結合光学要素1260、1262、1264の中への光の結合を改良するために有用であり得る。
【0141】
図12Bは、そのようなシステム1200Bの側面または断面図を図示する一方、
図12Cは、内部結合光学要素1264、光ダンプ1250、および光源1110の側方配列の上面図を示す。SLM1140は、特定のピクセルの状態に応じて、光源1110からの光を反射させ、偏向させ、および/または内部結合光学要素1264(および他の内部結合光学要素1260、1262)または光ダンプ1250の側方場所のいずれかに指向するように構成されるであろう。
【0142】
ある設計では、光ダンプ1250は、エネルギー回収システムを含んでもよい。光ダンプ1250は、例えば、光学エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成される、光学エネルギー変換要素を含んでもよい。光学エネルギー変換要素は、例えば、太陽電池を含んでもよい。光学エネルギー変換要素は、例えば、光がその上に入射すると、電気出力を生産する、光起電検出器を含んでもよい。光学エネルギー変換要素は、電気コンポーネント、例えば、電力をシステム1200Bに提供し、および/または可能性として、1つ以上のバッテリを充電するように、電気出力を指向するための伝導性電線に電気的に接続されてもよい。
【0143】
側方に変位された非色選択的またはブロードバンドまたはマルチカラー内部結合光学要素が、ある設計において使用されてもよい。
図13Aは、例えば、導波管を含む、スタック1305を含む、システム1300の斜視図である。スタック1305は、
図12Aに参照される、スタック1205に実質的に類似してもよい。スタック1305内の各導波管は、内部結合光学要素1360、1362、1364を含んでもよいが、しかしながら、
図12Aに示される設計と対照的に、内部結合光学要素1360、1362、1364は、相互に対して側方に変位される。
図13A、13B、および13Cに図示されるように、光源1110、1112、1114もまた、相互に対して側方に変位され、光を光学系1130を通して通過させ、光をSLM1140から反射させ、反射された光を、再び、光学系1130を通して通過させることによって、光を個別の内部結合光学要素1360、1362、1364に指向するように配置されてもよい。
図13Bのシステム1300は、光源1114が、光源1110の背後に位置し、したがって、
図13Bに図示されないように描写される。光源1110、1112、1114は、それぞれ、内部結合光学要素1360、1362、1634に対応してもよい。1つの設計では、例えば、光源1110、1112、1114および対応する内部結合光学要素1360、1362、1364は、概ね、光学系1130の中心から共通(光学)軸に沿って等距離(それを中心として対称的に)に配置される。共通(光学)軸は、光学系1130の中心と交差し得る。1つの設計では、例えば、光源1110、1112、1114および対応する内部結合光学要素1360、1362、1364は、光学系1130の中心から共通(光学)軸に沿って等距離(それを中心として対称的に)に配置されない。
【0144】
内部結合光学要素1360、1362、1364は、複数の色の光をその個別の導波管の中に結合するように構成されてもよい。故に、これらの内部結合光学要素1360、1362、1364は、本明細書では、ブロードバンド、マルチカラー、または非色選択的内部結合光学要素1360、1362、1364と称され得る。例えば、ある場合には、これらの内部結合光学要素1360、1362、1364のそれぞれ1つは、赤色、緑色、および青色光をその中に内部結合光学要素1360、1362、1364が含まれる、関連付けられた導波管の中に内部結合するように、およびそのような着色光が、TIRによって、導波管内で誘導されるように構成される。そのようなブロードバンド内部結合光学要素1360、1362、1364は、例えば、可視範囲内の、例えば、広範囲の波長を横断して動作する、または、例えば、可視範囲を横断して、波長または波長領域幅を選択し得る。故に、そのようなブロードバンドまたはマルチカラーまたは非色選択的内部結合光学要素1360、1362、1364は、種々の異なる色(例えば、赤色、緑色、および青色)の光を、TIRによってその中で誘導されるように、導波管の中に方向転換させるように構成されてもよい。赤色、緑色、青色(RGB)は、本明細書では、例えば光源、内部結合光学要素、導波管等と関連して参照されるが、他の色または色系も、加えて、または代替として、使用され得、例えば、限定ではないが、マゼンタ色、シアン色、黄色(CMY)等である。
【0145】
図13Aに図示されるように、光源1110、1112、1114は、最上導波管の上方に示され、相互に対して変位される(例えば、xおよびz方向に)。同様に、3つの内部結合光学要素1360、1362、1364は、3つの個別の導波管上に示され、相互に対して変位される(例えば、x、y、およびz方向に)。
図13Bは、相互に対して側方に空間的に変位された(例えば、xおよびz方向に)内部結合光学要素1360、1362、1364と、相互に対して側方に変位された(例えば、xおよびz方向に)光源1110、1112、1114のうちのいくつかとを示す、
図13Aに図示されるシステム1300の側面図である。
図13Bはまた、光学系1130と、SLM1140とを示す。
【0146】
図13Cは、内部結合光学要素1360、1362、1364と、関連付けられた光源1110、1112、1114とを示す、
図13Aおよび13Bに図示される拡張現実ディスプレイシステムの上面図である。本設計では、内部結合光学要素1360、1362、1364および関連付けられた光源1110、1112、1114は、共通(光学)軸の中心点を中心としてリング状パターンで配置される。図示されるように、光源1110、1112、1114および対応する内部結合光学要素1360、1362、1364は、概ね、共通(光学)軸の中心点を中心として等距離に配置されるが、しかしながら、これは、該当する必要はない。いくつかの設計では、本中心点は、光学系1130の中心と交差する、共通(光学)軸に沿った光学系1130の中心および/または光学系1130の光学軸に沿ったある場所に対応してもよい。また、その結果、非色選択的内部結合光学要素1360、1362、1364および光源1110、1112、1114は、相互に対して側方に変位される(例えば、xおよびz方向に)。
【0147】
側方設置の他の配列も、可能性として考えられる。
図14A-14Cは、導波管を含む、スタック1405を含む、システム1400の代替構成を図示し、内部結合光学要素1360、1362、1364および光源1110、1112、1114は、相互に対して側方に変位される。
図14Aは、側方に変位された内部結合光学要素1360、1362、1364と、光源1110、1112、1114とを示す、
図14Aに図示されるシステム1400の側面図である一方、
図14Bは、上面図である。
図14Cは、
図14Aおよび14Bに図示されるシステム1400の直交側面図である。
【0148】
図14Aおよび14Cの側面図は、光が、個別の側方に変位された内部結合光学要素1360、1362、1364によって対応する導波管の中に結合され得るように、内部結合光学要素1360、1362、1364がスタック1405内の別個の導波管上に配置される方法を示す。内部結合光学要素1360、1362、1364は、
図14Aおよび14Cでは、導波管の上側主要表面内に配置されるように示される。しかしながら、内部結合光学要素1360、1362、1364は、代替として、個別の導波管の下側主要表面上または導波管の容積内に配置されることができる。様々な構成も、可能性として考えられる。
【0149】
図14Bの上面図に示されるように、内部結合光学要素1360、1362、1364は、x方向に沿ってではなく、z方向に沿って、相互に対してとともに側方に変位された列内に配置される。同様に、光源1110、1112、1114もまた、x方向に沿ってではなく、z方向に沿って、相互に対して側方に変位された列内に配置される。内部結合光学要素1360、1362、1364は、光源1110、1112、1114に対してx方向に側方に変位される。
【0150】
さらに他の構成も、可能性として考えられる。
図15は、光源1110、1112、1114および内部結合光学要素1360、1362、1364の代替構成を示す、システム1500の上面図である。
図13Cにおけるように、全ての光源1110、1112、1114を、概して、(例えば、リング状パターンの)片側に、全ての内部結合光学要素1360、1362、1364を、概して、片側(すなわち、反対側)に有するのとは対照的に、光源1110、1112、1114および内部結合光学要素1360、1362、1364は、リング状パターンの円周に沿って散在または交互する。
【0151】
しかしながら、いくつかの実装では、内部結合光学要素1360、1362、1364および関連付けられた1つ以上の光源1110、1112、1114はまた、中心点を中心としてリング状パターンで配置される。その結果、光源1110、1112、1114および対応する内部結合光学要素1360、1362、1364は、概ね、中心からほぼ等距離で配置されてもよい。いくつかの設計では、本中心は、光学系1130の中心と交差する共通中心軸に沿った光学系1130の中心および/または光学系の光学軸に沿ったある場所に対応してもよい。故に、第1の光源1110からの光は、光学系1130を介して、内部結合光学要素1360の中に、光学系1130の中心または中心軸または光学軸を横断して結合されてもよい(
図15の上面図から見られるように)。同様に、第2の光源1112からの光は、光学系1130を介して、内部結合光学要素1362の中に、光学系1130の中心または中心軸または光学軸を横断して結合されてもよい。同様に、第3の光源1114からの光は、光学系1130を介して、内部結合光学要素1364の中に、光学系1130の中心または中心軸または光学軸を横断して結合されてもよい。また、その結果、非色選択的内部結合光学要素1360、1362、1364および光源1110、1112、1114は、相互に対して側方に変位される(例えば、xおよびz方向に)。光学系1130は、サブ瞳の場所および内部結合光学要素1360、1362、1364がy-方向により近いように、焦点がよりスタック1405の中にあるように設計されてもよい。本構成では、内部結合光学要素1360、1362、1364は、それらが光学系1130の焦点により近いため、より小さくてもよい。光源1110は、スタック1405のユーザ側にあって(例えば、
図17および18に類似する)、したがって、光源1110と光学系1130との間の距離または光学経路を減少させ得る。
【0152】
上記の
図12A-15に示されるような種々の実装では、複数の導波管を含むスタック(例えば、スタック1205、1305、1405)(例えば、導波管1120、1122、1124を含む、スタック1205、導波管(標識されない)を含む、スタック1305)、および導波管(標識されない)を含む、スタック1405)が、異なる色(例えば、赤色、緑色、および青色)をハンドリングするために含まれてもよい。異なる導波管は、異なる色のためのものであってもよい。同様に、複数のスタックが、異なる光学性質を個別のスタックから外部結合される光に提供するために含まれることができる。例えば、
図12A-12Bのスタック1205の導波管1120、1122、1124は、可能性として、そこから光が発出するように現れる、見掛け深度と関連付けられる、光学性質(例えば、特定の波面形状を提供するための屈折力)を有する光を出力するように構成されてもよい。例えば、異なる量の発散、収束、またはコリメーションを有する、波面は、眼210からの異なる距離から投影されるかのように現れ得る。故に、複数のスタックが、含まれてもよく、異なるスタックは、外部結合光学要素によって外部結合される光が、異なる量の収束、発散、またはコリメーションを有し、したがって、異なる深度から生じるように現れるように構成される。いくつかの設計では、異なるスタックは、回折レンズまたは他の回折光学要素等の異なるレンズを含み、異なる量の屈折力を異なるスタックに提供してもよい。その結果、異なるスタックは、異なる量の収束、発散、またはコリメーションを生産し、したがって、異なるスタックからの光は、眼210から異なる距離における異なる深度平面またはオブジェクトと関連付けられるかのように現れるであろう。
【0153】
図16Aは、スタック1605、1610、1620を含む、システム1600の側面図である。
図16Aに図示されるように、システム1600は、3つのスタック1605、1610、1620を含むが、しかしながら、これは、該当する必要はない。本システムは、より少ないまたはより多いスタックで考案されてもよい。スタック1605、1610、および1620はそれぞれ、1つ以上の(例えば、3つの)導波管を含む。
図16Aはまた、内部結合光学要素の群1630、1640、1650を示す。第1の群1630は、第1のスタック1605と関連付けられ、第2の群1640は、第2のスタック1610と関連付けられ、第3の群1650は、第3のスタック1620と関連付けられる。群1630、1640、1650は、相互に対して側方に変位される。群1630、1640、1650はそれぞれ、
図12Aの内部結合光学要素1260、1262、1264に実質的に類似する、異なる個別の色を内部結合するように構成される、色選択的内部結合光学要素を含む。
図16Aに図示されるように、群1630、1640、1650のそれぞれ内の内部結合光学要素は、相互に対して側方に変位されないが、しかしながら、これは、該当する必要はない。本システムは、その中で群内の内部結合光学要素が相互に対して側方に変位されるように考案されてもよい。システム1600は、スタック1605、1610、1620のそれぞれから外部結合される光が、異なる量の屈折力を有するように構成されてもよい。例えば、スタック内の導波管は、所与の屈折力を有する、外部結合光学要素または回折レンズを有してもよい。異なるスタック1605、1610、1615のための屈折力は、1つのスタックからの光が別のスタックの光と異なる深度において生じるように現れ得るように異なり得る。1つのスタックの屈折力は、例えば、そのスタックからの光がコリメートされるように生じさせ得る一方、別のスタックの屈折力は、そこからの光を発散するように生じさせ得る。発散光は、眼210から近距離のオブジェクトから生じ得るように現れる一方、コリメートされた光は、遠距離におけるオブジェクトから生じ得るように現れる。故に、第1のスタック1605、第2のスタック1610、および第3のスタック1620から外部結合される光は、異なる量の収束、発散、およびコリメーションのうちの少なくとも1つを有し、したがって、異なる深度から生じるように現れ得る。いくつかの実装では、スタックのうちの1つから外部結合される光は、コリメートされ得る一方、異なるスタックによって外部結合される光は、発散し得る。他のスタックのうちの1つから外部結合される光もまた、発散するが、異なる量を発散させ得る。
【0154】
図16Aに図示されるように、光源1110は、光学系1130およびSLM1140に対して配置され、光を内部結合光学要素の群1630の中に指向してもよく、光源1112は、光学系1130およびSLM1140に対して配置され、光を内部結合光学要素の群1640の中に指向してもよく、光源1114は、光学系1130およびSLM1140に対して配置され、光を内部結合光学要素の群1650の中に指向してもよい。光源1110、1112、1114は、異なる色の光を異なる時間に放出するように構成されてもよい。同様に、異なる個別の色の光は、上記に説明される様式において、色選択的内部結合光学要素の結果、スタック内の異なる導波管の中に結合されてもよい。例えば、青色光が、第2の光源1112から放出される場合、光学系1130およびSLM1140は、青色光を内部結合光学要素の第2の群1640に指向するであろう。光は、第2の群1640内の第1の赤色内部結合光学要素および第2の緑色内部結合光学要素を通して通過し、第2の群1640内の第3の青色内部結合光学要素によって、第2のスタック1610内の第3の導波管の中に方向転換されてもよい。第2のスタック1610内の導波管は、第2のスタック1610と関連付けられた特定の深度平面またはオブジェクト距離と関連付けられたビームを眼210に提供するような屈折力(例えば、回折レンズ)を有する、外部結合光学要素または他の光学要素を含んでもよい。
【0155】
図16Bは、
図16Aにおけるシステム1600の上面図である。内部結合光学要素の異なる群1630、1640、1650は、相互に対して側方に変位されるように示される(例えば、x方向に)。同様に、光源1110、1112、1114は、相互に対して側方に変位されるように示される(例えば、x方向に)。
【0156】
前述のシステムにおける様々な異なる変形例も、可能性として考えられる。例えば、導波管および光学系1130に対する光源1110の場所は、異なり得る。
図17は、例えば、光源1110を
図11-16Bに示されるものと異なる導波管1720および光学系1130に対する場所に有する、システム1700の側面図である。加えて、
図17は、第1の部分1720aと、第2の部分1720bとに分割される、導波管1720を伴う、設計を示す。導波管1720はさらに、光源1110の近位の第1の部分1720a内で誘導される光を、第1の部分1720aから外へと、光学系1130の中に、SLM1140に向かって結合するように構成される、反射体1730を含んでもよい。加えて、または代替として、システム1700は、導波管1720の第1の部分1720a内の光を、光学系1130の中に、SLM1140に向かって外部結合するための回折外部結合光学要素を含んでもよい。本反射体1730は、不透明であって、第1の部分1720aと第2の部分1720bとの間のクロストークを低減させる、アイソレータを含んでもよい。導波管1720は、第1の側1721と、第1の側1721と反対の第2の側1723とを有し、光学系1130およびSLM1140は、SLM1140からの光が第1の側1721上に指向されるように、第1の側1721上に配置される。本実施例では、光源1110は、光学系1130を通してSLM1140に通過することに先立って、光源1110からの光が第1の側1721上に入射するように、導波管1720の第1の側1721上に配置される。システム1700はさらに、第1の部分1720a上または内に配置される、内部結合光学要素1710を含んでもよい。内部結合光学要素1710は、光源1110からの光を受け取り、光を第1の部分1720aの中に結合するように構成されてもよい。内部結合光学要素1710は、TIRによってその中で誘導されるような角度で、その上に入射する光を第1の部分1720aの中に方向転換させるように構成される、回折光学要素または反射体を含んでもよい。
【0157】
反射体1730は、第1の部分1720a内で誘導される光を、第1の部分1720aから外に、光学系1130およびSLM1140に向かって指向するように構成されてもよい。(上記に議論されるように、いくつかの実装では、回折光学要素は、加えて、または代替として、第1の部分1720a内の光を、第1の部分1720aから外に、光学系1130およびSLM1140に向かって指向するために使用されてもよい。)故に、反射体1730は、導波管1720の光をSLM1140に向かって反射させる、ミラー、反射性格子、1つ以上のコーティングであってもよい。反射体1730によって、第1の部分1720aから射出される光は、光学系1130を通して通過し、SLM1140上に入射し、再び、光学系1130を通して通過し、第2の部分1720b上に入射する。上記に説明されるように、光学系1130を通して透過される、SLM1140から反射された光は、内部結合光学要素1160上に入射し、第2の部分1720b内で誘導される光を方向転換させてもよい。第2の部分1720b内で誘導される光は、外部結合光学要素1180(図示せず)によって、そこから外部結合され、眼210に指向されてもよい。
【0158】
上記に議論されるように、反射体1730は、第1の部分1720aと第2の部分1720bとの間のクロストークを低減させる、アイソレータであってもよい。反射体1730は、不透明および/または反射性表面を含んでもよい。反射体1730は、導波管1720内に配置されてもよく、ある場合には、第1の部分1720aおよび第2の部分1720bの側を定義してもよい。
【0159】
導波管1720の第1および第2の部分1720a、1720bを有する代わりに、別個の導波管が、使用されてもよい。
図18は、光源1110からの光を受け取り、その中で誘導される光を光学系1130へと、SLM1140に向かって指向する、第1の導波管1822を含む、システム1800の側面図である。システム1800は、加えて、光が、再び、光学系1130を通して通過した後、SLM1140からの光を受け取る、第2の導波管1820を含む。第1の導波管1822は、それぞれ、内部結合および外部結合光学要素1730a、1730bを含む。これらの内部結合および外部結合光学要素1730a、1730bは、光を導波管1822内外に内部結合および外部結合するように配向される、反射性表面を含んでもよい。内部結合光学要素1730aは、例えば、光源1110からの光を受け取るように配置され、光をTIRによってその中で誘導されるような角度で導波管1822の中に指向するように配向(例えば、傾斜)される、反射性表面を含んでもよい。外部結合光学要素1730bは、例えば、導波管1822内で誘導される光を導波管1822から射出されるような角度で指向するように配向(例えば、傾斜)される、反射性表面を含んでもよい。外部結合光学要素1730bは、導波管1822から外に方向転換された光が、光学系1130の中に指向され、SLM1140から反射され、再び、光学系1130を通して通過し、第2の導波管1820の内部結合光学要素1730c上に入射するように位置してもよい。
【0160】
第2の導波管1820内の内部結合光学要素1730cは、SLM1140からその上に入射する光を受け取り、TIRによって第2の導波管1820内で誘導されるように方向転換させるように、位置し、配向(例えば、傾斜)され得る、反射性表面を含んでもよい。
図18は、導波管1820、1822の同一側上に配置される、光学系1130と、光源1110とを図示する。システム1800はさらに、導波管1822と導波管1820との間のクロストークを低減させる、アイソレータを含んでもよい。アイソレータは、不透明および/または反射性表面を含んでもよい。アイソレータは、導波管1820、1822のうちの少なくとも1つ内または上に配置されてもよい。
【0161】
上記に議論される設計等の種々の設計は、付加的特徴またはコンポーネントを含むことができる。
図19は、例えば、可変焦点光学要素(または適応光学要素)1910、1920を含む、システム1900の側面図を示す。可変焦点光学要素1910、1920は、可変屈折力を提供するために改変されるように構成される、光学要素を含んでもよい。可変焦点光学要素1910、1920は、第1の状態および第2の状態等の複数の状態を含んでもよく、第1の状態では、可変焦点光学要素1910、1920は、第2の状態にあるときと異なる屈折力を有する。例えば、可変焦点光学要素1910、1920は、第1の状態では、負の屈折力、第2の状態では、ゼロ屈折力を有してもよい。いくつかの実装では、可変焦点光学要素1910、1920は、第1の状態では、正の屈折力、第2の状態では、ゼロ屈折力を有する。いくつかの実装では、可変焦点光学要素1910、1920は、第1の状態では、第1の負または正の屈折力、第2の状態では、第2の異なる負または正の屈折力を有する。いくつかの適応光学要素または可変焦点光学要素1910、1920は、2つを上回る状態を有してもよく、可能性として、屈折力の連続分布を提供してもよい。
【0162】
可変焦点光学要素1910、1920は、レンズ(例えば、可変レンズ)を含み、透過性であってもよい。透過性または透明適応光学要素または可変焦点光学要素1910、1920は、
図7に示される。可変焦点光学要素1910、1920は、液体レンズ(例えば、可動な膜および/またはエレクトロウェッティング)を含んでもよい。可変焦点レンズはまた、切替可能な液晶偏光レンズ等の切替可能な液晶レンズ等の液晶レンズを含んでもよく、これは、例えば、回折レンズを備えてもよい。Alverezレンズもまた、使用されてもよい。他のタイプの可変焦点光学要素1910、1920も、可能性として、採用されてもよい。可変焦点光学要素の実施例は、2017年6月12日に出願され、「AUGMENTED REALITY DISPLY HAVING MULTI-ELEMENT ADAPTIVE LENS FOR CHANGING DEPTH PLANES」と題された、米国特許出願第62/518539号(参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)に見出され得る。可変焦点光学要素1910、1920は、可変焦点光学要素1910、1920によって呈される屈折力の量を制御する、電気信号を受信する、電気入力を有してもよい。可変焦点光学要素1910、1920は、正および/または負の屈折力を有してもよい。可変焦点要素(例えば、偏光スイッチ、幾何学的位相(GP)レンズ、流体レンズ、および同等物)に加え、可変焦点要素1910、1920は、固定レンズ(例えば、回折レンズ、屈折レンズ、および同等物)を含み、ライトフィールド内で所望の深度平面を生成してもよい。
【0163】
第1の可変焦点光学要素1910は、スタック1905と眼210との間に配置されてもよい。スタック1905は、上記に議論されるように、異なる色のための異なる導波管を含んでもよい。第1の可変光学要素1910は、異なる量の屈折力、負および/または正の屈折力を導入するように構成されてもよい。可変屈折力は、スタック1905から外に結合される光の発散および/またはコリメーションを変動させ、システム1900によって眼210の中に投影された仮想オブジェクトが位置するように現れる、深度を変動させるために使用されてもよい。故に、4次元(4D)ライトフィールドが、作成されてもよい。
【0164】
第2の可変焦点光学要素1920は、スタック1905の第1の可変焦点光学要素1920と反対側にある。第2の可変焦点光学要素1920は、したがって、システム1900および眼210の正面の世界510から受け取られた光に及ぼされる第1の光学要素1910の影響を補償することができる。したがって、世界ビューは、所望に応じて、効果的に、改変されない、または改変されてもよい。
【0165】
システム1900はさらに、静的または可変処方箋または補正レンズ1930を含むことができる。そのようなレンズ1930は、眼210の屈折補正を提供してもよい。加えて、処方箋レンズ1930が、可変レンズである場合、複数のユーザのための異なる屈折補正を提供してもよい。可変焦点レンズが、上記に議論される。眼210は、例えば、近視、遠視、および/または非点収差を有し得る。レンズ1930は、眼210の屈折誤差を低減させるための処方箋(例えば、屈折力)を有してもよい。レンズ1930は、球状および/または円筒形であってもよく、正または負であってもよい。レンズ1930は、世界510からと、スタック1905からとの両方の光が、レンズ1930によって提供される補正を受けるように、スタック1905と眼210との間に配置されてもよい。いくつかの実装では、レンズ1930は、眼210と第1の可変焦点光学要素1910との間に配置されてもよい。レンズ1930のための他の場所も、可能性として考えられる。いくつかの実施形態では、処方箋レンズは、可変であって、複数のユーザ処方箋が実装されることを可能にしてもよい。
【0166】
いくつかの設計では、システム1900は、調節可能調光器1940を含んでもよい。いくつかの実装では、本調節可能調光器1940は、導波管1900のスタックの眼210と反対の側(例えば、世界側)上に配置されてもよい。故に、本調節可能調光器1940は、導波管1900のスタックと世界510との間に配置されてもよい。調節可能調光器1940は、それを通して透過される光の可変減衰を提供する、光学要素を含んでもよい。調節可能調光器1940は、減衰のレベルを制御するための電気入力を含んでもよい。ある場合には、調節可能調光器1940は、ユーザが屋外に出るとき等、眼210が明るい光に暴露されるとき、減衰を増加させるように構成される。故に、システム1900は、周囲光の明度を感知するための光センサと、調節可能調光器1940を駆動し、光センサによって感知される光レベルに基づいて、減衰を変動させるための制御電子機器とを含んでもよい。
【0167】
異なるタイプの調節可能調光器1940が、採用されてもよい。そのような調節可能調光器1940は、偏光器、エレクトロクロミック材料、フォトクロミック材料、および同等物を伴う、可変液晶スイッチを含んでもよい。調節可能調光器1940は、スタック1905を通して世界510から入射するおよび/または透過される光の量を調整するように構成されてもよい。調節可能調光器1940は、ある場合には、導波管スタック1900を通して眼210に通過する、周囲からの光の量を低減させるために使用されることができ、これは、そうでなければ、グレアを提供し、眼210の中にスタック1905から投入される仮想オブジェクト/画像を知覚するユーザの能力を減少させ得る。そのような調節可能調光器1940は、眼210の中に投影される画像をウォッシュアウトさせないように、入射する明るい周囲光を低減させ得る。眼210に提示される仮想オブジェクト/画像のコントラストは、したがって、調節可能調光器1940を用いて増加され得る。対照的に、周囲光が、低い場合、調節可能調光器1940は、眼210にユーザの正面の世界510内のオブジェクトがより容易に見え得るように、減衰を低減させるように調節されてもよい。暗化または減衰は、本システムを横断して存在してもよい、または本システムの1つ以上の部分に局在化してもよい。例えば、複数の局在化部分は、ユーザ210の正面の世界510からの光を減衰させるように暗化または設定されてもよい。これらの局在化部分は、そのような増加された暗化または減衰を伴わない部分によって、相互から分離され得る。ある場合には、1つのみの部分が、接眼レンズの他の部分に対する増加された減衰を提供するように暗化される、または生じる。他のコンポーネントも、異なる設計では、追加されてもよい。また、コンポーネントの配列は、異なることができる。同様に、1つ以上のコンポーネントは、本システムから除外されてもよい。
【0168】
別の構成の実施例は、
図20Aに示される。
図20Aは、異なる導波管上の側方に変位された内部結合光学要素1360、1362、1364と、個別の内部結合光学要素1360、1362、1364と整合される側方に変位されたカラーフィルタ2040、2042、2044を含む、カラーフィルタアレイ2030とを含む、システム2000の側面図を示す。カラーフィルタアレイ2030は、スタック2005の眼210および光学系1130に近接する側上に配置されてもよい。カラーフィルタアレイ2030は、スタック2005と光学系1130との間にあってもよい。カラーフィルタアレイ2030は、スタック2005と光学系1130との間に位置する、カバーガラス2050内または上に配置されてもよい。カラーフィルタアレイ2030は、相互に対して側方に配置される、赤色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタ、および青色カラーフィルタ等の1つ以上の異なるカラーフィルタ2040、2042、2044を含んでもよい。システム2000は、相互に対して側方に変位される、光源1110、1112、1114を含む。これらの光源1110、1112、1114は、赤色、緑色、および青色の光源等の異なる色の光源を含んでもよい。カラーフィルタ2040、2042、2044は、透過性または透明フィルタであってもよい。いくつかの実装では、カラーフィルタ2040、2042、2044は、吸光フィルタを含むが、しかしながら、カラーフィルタ2040、2042、2044はまた、反射性フィルタを含んでもよい。カラーフィルタアレイ2030内のカラーフィルタ2040、2042、2044は、迷光の伝搬を低減させるであろう、不透明マスク等のマスクによって分離および/または囲繞されてもよい。カラーフィルタアレイ2030内のフィルタは、異なる色のための内部結合光学要素1360、1362、1364を通して、異なる色のために使用される導波管に再入射しないように、導波管および/または内部結合光学要素1360、1362、1364から等のシステム内の望ましくない反射を低減または排除するために使用されてもよい。カラーフィルタアレイの実施例は、2017年8月22日に出願され、「PROJECTOR ARCHITECTURE INCORPORATING ARTIFACT MITIGATION」と題された、米国特許出願第15/683412号(参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)、および2017年11月30日に出願され、「PROJECTOR ARCHITECTURE INCORPORATING ARTIFACT MITIGATION」と題された、米国特許出願第62/592607号(参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)に見出され得る。マスクは、黒色マスクであってもよく、迷光の伝搬および反射を低減させるための吸光材料を含んでもよい。光源1110、1112、1114は、光学系1130およびSLM1140に対して配置され、光をカラーフィルタアレイ2030内の対応するカラーフィルタ2040、2042、2044に内部結合してもよい。例えば、カラーフィルタアレイ2030は、それぞれ、第1、第2、および第3の光源1110、1112、1114からの光を受け取るように配置される、第1、第2、および第3(例えば、赤色、緑色、および青色)のカラーフィルタ2040、2042、2044を含んでもよい。第1、第2、および第3(例えば、赤色、緑色、および青色)のカラーフィルタ2040、2042、2044は、個別の内部結合光学要素1360、1362、1364と整合されてもよい(例えば、xおよびz方向に)。故に、第1の光源1110からの光は、第1のカラーフィルタ2040を通して、第1の内部結合光学要素1360に指向され、第2の光源1112からの光は、第2のカラーフィルタ2042を通して、第2の内部結合光学要素1362に指向され、第3の光源1114からの光は、第3のカラーフィルタ2044を通して、第3の内部結合光学要素1364に指向されるであろう。いくつかの実装では、内部結合光学要素1360、1362、1364は、色特有であってもよい。例えば、第1および第2の内部結合光学要素1360、1362は、個別の第1および第2の色の光を、それぞれ、第1および第2の導波管の中に結合するように構成されてもよい。同様に、第1、第2、および第3の内部結合光学要素1360、1362、1364は、個別の第1、第2、および第3の色の光を、それぞれ、第1、第2、および第3の導波管の中に結合するように構成されてもよい。第1の内部結合光学要素1360は、第2の色(または第3の色)より第1の色の光を第1の導波管の中に結合するように構成されてもよい。第2の内部結合光学要素1362は、第1の色(または第3の色)より第2の色の光を第2の導波管の中に結合するように構成されてもよい。第3の内部結合光学要素1364は、第1の色または第2の色より第3の色の光を第2の導波管の中に結合するように構成されてもよい。他の構成では、内部結合光学要素1360、1362、1364は、広帯域であってもよい。例えば、第1の内部結合光学要素1360は、第1、第2、および第3の色の光を第1の導波管の中に結合するように構成されてもよい。第2の内部結合光学要素1362は、第1、第2、および第3の色の光を第2の導波管の中に結合するように構成されてもよい。第3の内部結合光学要素1364は、第1、第2、および第3の色の光を第3の導波管の中に結合するように構成されてもよい。しかしながら、複数のカラーフィルタ2040、2042、2044が、特定の色の光を選択的を透過させるように色特有であってもよい。例えば、第1のカラーフィルタ2040は、第2の色(および第3の色)より第1の色を透過させてもよい。第2のカラーフィルタ2042は、第1の色(および第3の色)より第2の色を透過させてもよい。第3のカラーフィルタ2044は、第1の色および第2の色より第3の色を透過させてもよい。同様に、第1、第2、および第3のカラーフィルタ2040、2042、2044は、それぞれ、第1、第2、および第3の色を選択的を透過させる、カラーフィルタであってもよい。故に、第1、第2、および第3のカラーフィルタ2040、2042、2044は、それぞれ、第1、第2、および第3の色を選択的に通過させる、帯域通過フィルタであってもよい。いくつかの実装では、第1、第2、および第3の光源1110、1112、1114は、それぞれ、第1、第2、および第3の色を選択的に放出してもよい。例えば、第1の光源1110は、第2の色(および第3の色)より第1の色を放出してもよい。第2の光源2042は、第1の色(および第3の色)より第2の色を放出してもよい。第3の光源2044は、第1の色および第2の色より第3の色を透過させてもよい。カラーフィルタ2040、2042、2044は、特定の内部結合光学要素に不注意に指向される、迷光の量を低減させ得る。他の実装では、光源1110、1112、1114のうちの1つ以上のものは、広帯域光源である。例えば、第1の光源1110は、第1および第2の(および可能性として、第3の)色を放出してもよい。第2の光源1112はまた、第1および第2の(および可能性として、第3の)色を放出し得る。第3の光源1114はまた、第1および第2の(および可能性として、第3の)色を放出し得る。3つのフィルタが、
図20A-20Gに示されるが、より多いまたはより少ないフィルタが、含まれてもよい。例えば、いくつかの実装では、(3つではなく)2つのフィルタが、使用されてもよい。故に、2つのカラーフィルタに対応する2つの色が、フィルタによって、その中に選択的に透過され得る。いくつかのそのような実装では、2つの対応する内部結合光学要素が、使用され、2つのフィルタと整合されてもよい。いくつかの実装では、2つの内部結合光学要素は、それぞれ、2つの色を2つの個別の導波管の中に選択的に結合する。いくつかの実装では、2つの光源が、3つの代わりに使用されてもよい。コンポーネントの他の変形例および他の数も、使用されてもよい。また、カラーフィルタ2040、2042、2044は、単一アレイ内にともに統合される場合とそうではない場合がある。
【0169】
上記に議論されるように、コンポーネントおよびその場所および配列は、変動し得る。例えば、
図20Aは、光学系1130とスタック1905との間に配置される、分析器1150を示すが、分析器1150は、異なる位置に位置してもよい。
図20Bは、光学系1130とSLM1140との間に位置する、分析器1150を示す。いくつかの設計では、分析器(例えば、偏光器)1150は、直接、SLM1140に取り付けられてもよい。例えば、分析器1150は、SLM1140に接着または機械的に結合されてもよい。例えば、分析器1150は、接着剤を使用して、SLM1140(例えば、SLMウィンドウ)に糊着、固結されてもよい。故に、
図20Bは、分析器1150とSLM1140との間の間隙を示すが、いくつかの設計では、分析器1150とSLM1140との間の間隙は、存在しない。分析器1150は、SLM1140に機械的に(例えば、機械的固定具を使用して)添着されてもよく、そのような場合、分析器1150とSLM1140との間の間隙を含む場合とそうではない場合がある。光学系1130からの複屈折は、上記に説明されるように、直接、SLM1140上に偏光器を位置付けることによって、一掃され得る。いくつかの実装では、光学系1130と内部結合光学要素1360、1362、1364との間に配置される、分析器1150もまた、光学系1130から外向きの光の偏光を一掃するために含まれてもよい(例えば、
図20Bにおける破線に図示されるように)。加えて、4分の1波長板等のリターダ(図示せず)が、SLM1140の近位、例えば、光学系1130とSLM1140との間に含まれてもよい。本明細書で使用されるように、4分の1波長板は、4分の1波リターダが、4分の1波の位相差を提供するためのプレート、フィルム、または他の構造を備えるかどうかにかかわらず、4分の1波リターダを指し得る。
図20Bでは、例えば、リターダ(例えば、4分の1波長板)は、分析器1150とSLM1140との間に配置されてもよい。リターダ(例えば、4分の1波長板)は、歪んだ光線管理のために使用されてもよい。例えば、リターダ(例えば、4分の1波長板)は、例えば、SLM1140上の波長および入射角の差異によって生じる変動を補償し得る。上記に議論されるように、補償器が、含まれてもよく、異なる入射角および異なる波長のためのSLM1140の(例えば、90°の)より一貫した偏光回転を提供してもよい。補償器は、より一貫した直交回転を提供することによって、ディスプレイのコントラストを増加させるために使用されてもよい。補償器は、上記に説明されるようなSLM1140に取り付けられる、または添着されてもよい。例えば、糊、セメント、または他の接着剤が、使用されてもよい。補償器はまた、機械的固定具を使用して、SLM1140に取り付けられてもよい。間隙または無間隙が、補償器またはSLM1140間に含まれてもよい。他の光調整光学系もまた、加えて、または代替として、含まれてもよく、分析器1150および/または補償器に関して上記に説明されるように、SLM1140に添着されてもよい。
【0170】
いくつかの実施形態では、大角度幅(例えば、約70度)が、使用されてもよい。角度幅は、例えば、光源1110、1112、1114から光学系1130の中に入射する光の角度、および/または光学系1130から内部結合光学要素1360、1362、1364の中に出射する光の角度を指し得る。これらの実施形態では、より薄いSLM1140が、使用されてもよい。例えば、SLM1140が、液晶(LC)SLM(例えば、シリコン上液晶(LCOS)SLM)である場合、LC層は、大角度幅に適応するようにより薄く作製されてもよい。
【0171】
偏光器および分析器1150を通した複光路位相差は、半波である必要があり得る。偏光器は、光学系1130と分析器1150との間にあってもよい。複光路位相差は、LCOS SLM1140の屈折率とLCOS SLM1140の厚さの比の関数であり得る。LCOS SLM1140の所与の屈折率およびLCOS SLM1140の所与の厚さに関して、大角度におけるLCOS SLM1140の内外への往来は、小角度におけるLCOS SLM1140の内外への往来より長い光の経路長を作製する。経路長は、LCOS SLM1140の厚さに関係する。一実施例では、LCOS SLMは、第1の屈折率と、第1の厚さとを有し得る。小角度に関して、第1の屈折率と、第1の厚さとを有する、LCOS SLMの複光路位相差は、半波であり得る。大角度に関して、第1の屈折率と、第1の厚さとを有する、LCOS SLMの複光路位相差は、半波ではあり得ない(例えば、半波を上回り得る)。LCOS SLMの厚さは、第1の厚さから第2の厚さに変化し得、第2の厚さは、第1の厚さ未満である。小角度に関して、第1の屈折率と、第2の厚さとを有する、LCOS SLMの複光路位相差は、半波ではあり得ない(例えば、半波未満であり得る)。大角度に関して、第1の屈折率と、第2の厚さとを有する、LCOS SLMの複光路位相差は、半波であり得る。
【0172】
また、
図20Aおよび20Bは、偏光ベースのSLM1140の使用を図示するが、他のタイプのSLMも、利用されてもよい。
図20Cは、例えば、可動なマイクロミラーベースのSLM等の偏向ベースのSLM1140の使用を図示する。上記に議論されるように、そのようなSLM1140は、デジタル光処理(DLP(TM))およびデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)技術を含んでもよい。上記に議論されるように、偏向ベースのSLM1140は、SLM1140のピクセルの状態に応じて、光源1110、1112、1114のうちの1つからの光を個別の内部結合光学要素1360、1362、1364の中に結合することができる。1つの状態では、光源1110、1112、1114からの光は、
図20Dに図示されるように、個別の内部結合光学要素1360、1362、1364に指向されるであろう。別の状態では、光源1110、1112、1114からの光は、
図20Eに図示されるように、内部結合光学要素1360、1362、1364から離れるように指向されるであろう。いくつかの実装では、オフ状態の間では、カラーフィルタアレイ2030内のカラーフィルタ2040、2042、2044間の黒色吸光マスクは、光ダンプとしての役割を果たし得る。上記に説明されるように、カラーフィルタ2040、2042、2044は、吸光マスク(例えば、黒色マスク)等のマスクによって囲繞および/または分離されてもよい。本マスクは、入射光がそこから反射されたものより吸光されるような吸光材料を含んでもよい。本マスクはまた、不透明であってもよい。
【0173】
他の変形例も、可能性として考えられる。光源は、非結像光学結合要素(例えば、複合放物面集光器(CPC)またはコーン)等の結合光学系1105に結合される、エミッタ1110、1112、1114(例えば、LED、レーザダイオード)として示されるが、他の構成も、可能性として考えられる。例えば、結合光学系1105(例えば、CPC)は、導波管のスタックに対して傾斜されてもよい。ある場合には、プロジェクタ(すなわち、光学系1130およびSLM1140)は、接眼レンズ(例えば、導波管のスタック)に対して傾斜されてもよい。いくつかの実装では、レンズ光学系1130は、SLM1140に対して傾斜され、キートーン歪曲等の歪曲を低減される。Scheimplug構成が、そのような歪曲を低減させるために採用されてもよい。コンポーネントは、例えば、頭部および/または顔を中心としてより共形的に適合するために、必要に応じて、傾斜されてもよい(例えば、光学系1130および/または空間光変調器1140)。上記に説明されるように、光エミッタおよび/または結合光学系1105は、傾斜されてもよい。いくつかの構成では、導波管を含む、アセンブリは、眼210の側により近い側(例えば、こめかみ側)が眼210により近い状態で傾斜され、全体としての双眼システムの知覚される視野を増加させてもよい(双眼重複を犠牲にして)。
【0174】
上記に議論されるように、コンポーネントおよびその場所および配列は、変動し得る。例えば、
図20Fは、スタック2005と光学系1130との間に配置される、カバーガラス2050を含む、システム2000Fの側面図である。いくつかの設計では、光源1110、1112、1114は、カバーガラス2050の世界側上に配置され、光をカバーガラス2050を通して光学系1130およびSLM1140に伝搬するように構成されてもよい。図示されるように、カバーガラス2050は、光源1110、1112、1114によって放出される光が、スタック2005内の導波管を通して通過せずに、光学系1130に入射するように、スタック2005を越えて側方(例えば、x軸と平行)に延在してもよい。システム2000Fは、偏向ベースのSLM1140を描写するが、光源の類似構成はまた、非偏向ベースのSLMと併用される、または本明細書に開示される任意の他の構成または特徴と併用またはその中で使用されてもよい。
【0175】
図20Gは、スタック2005の世界側(すなわち、光学系1130の近位のスタック2005の側の反対)上に配置される、カバーガラス2060を含む、システム2000Gの側面図である。いくつかの設計では、光源1110、1112、1114は、カバーガラス2050の世界側上に配置され、光をカバーガラス2050を通して光学系1130およびSLM1140に伝搬するように構成されてもよい。図示されるように、カバーガラス2060は、光源1110、1112、1114によって放出される光が、スタック2005内の導波管を通して通過せずに、光学系1130に入射するように、スタック2005を越えて側方(例えば、x軸と平行)に延在してもよい。システム2000Gは、偏向ベースのSLM1140を描写するが、光源の類似構成はまた、非偏向ベースのSLMと併用される、または本明細書に開示される任意の他の構成または特徴と併用またはその中で使用されてもよい。
【0176】
加えて、上記に議論されるように、光再利用を促進する、構成が、採用されてもよい。
図21は、例えば、光源1110からの光の光再利用を提供する構成を装備されている、システム2100の部分的側面図である。光源1110は、望ましくない偏光を有する光を再利用するように構成される、偏光器1115に対して配置されてもよい。偏光器1115は、例えば、第1の偏光の光を透過させ、第2の反対偏光の光を再帰反射させる、ワイヤグリッド偏光器を含んでもよい。故に、光2110は、光源1110から放出され、偏光器1115上に衝突し得る。偏光器1115は、そのためにプロジェクタ(図示せず)が使用するように構成する、第1の偏光の光を透過させてもよい。例えば、SLMは、本第1の偏光の光を用いて適切に動作し得る。第2の偏光2120の光は、光源1110に向かって戻るように反射され、再利用され得る。光2120の偏光は、種々の角度において複合放物面集光器(CPC)のような非結像光学系等の結合光学系(図示せず)の部分(例えば、側壁)から反射後、回転される偏光に関して、改変され得る。偏光器1115によって通過され得る、好適な偏光(例えば、偏光配向)を有する一部の光が、結果として生じ得る。複数回の反射は、光の偏光を変化させ得、光を所望の偏光を伴って出射させ得る。本再利用される光2130は、次いで、偏光器1115に向かって戻るように放出される。そのような構成は、より所望の偏光が生産されるため、効率、例えば、エネルギー効率を改良し得る。また、加えて、または代替として、リターダは、反射された偏光状態を変化させ、光を回収するために使用されてもよい。
【0177】
図22は、光源1110、1112、1114と、対応する光集光光学系2210、2212、2214とを含む、別の構成を示す。光集光光学系2210、2212、2214は、レンズまたは他の光学を含み、光源1110、1112、1114からの光を集光してもよい。光源1110、1112、1114は、光を広範囲の角度にわたって放出する、レーザダイオードまたは他のエミッタであってもよい。光集光光学系2210、2212、2214は、その光の多くを集光するために使用されてもよい。光源1110、1112、1114は、光を非対称的に放出してもよい。例えば、光は、より広範囲の角度で、直交方向(例えば、zまたはx方向)ではなく、1つの方向(例えば、xまたはz方向)に放出されてもよい。故に、光集光光学系2210、2212、2214は、非対称であってもよい。例えば、光集光光学系2210、2212、2214は、異なる屈折力を異なる可能性として考えられる直交方向に有してもよい。光集光光学系2210、2212、2214は、例えば、アナモルフィックレンズ等のレンズを含んでもよい。光集光光学系2210、2212、2214はまた、可能性として、非結像光学系を含んでもよい。開口2220、2222、2224が、含まれてもよい。拡散器2230もまた、例えば、光源1110、1112、1114がレーザダイオード等のレーザであるとき、開口2220、2222、2224の近位に含まれてもよい。開口2220、2222、2224の近位の拡散器を用いることで、開口は、側方に変位された光源の場所にあるように現れ得る。開口2220、2222、2224は、上記に議論されるように、光学系およびSLMを介して、導波管上の内部結合光学要素または導波管と合致されてもよい。例えば、各開口2220、2222、2224は、個別の内部結合光学要素と合致されてもよい。同様に、
図16Aに示されるようなある実装では、各開口2220、2222、2224は、個別の群の(例えば、色選択的)内部結合光学要素と合致されてもよい。
【0178】
広範囲のシステム変形例および構成も、可能性として考えられる。例えば、線形偏光は、光学系1130を通して、SLM1140に、かつ光学系を通して、導波管スタックに戻るように伝搬されるように説明されるが、いくつかの設計では、円偏光が、代わりに、使用されてもよい。例えば、円偏光は、光学系1130の中に指向されてもよい。4分の1波長板等のリターダが、SLM上に入射することに先立って、本光がリターダを通して通過するように配置されてもよい。リターダ(例えば、4分の1波長板)は、光学系1130とSLM1140との間に配置されてもよい。ある場合には、上記に説明されるように、リターダ(例えば、4分の1波長板)は、例えば、接着剤または機械的固定具を使用して等、SLM1140に添着されてもよい。リターダ(例えば、4分の1波長板)は、SLM1140からの反射後、線形偏光を円偏光に変換してもよい。故に、いくつかの実装では、円偏光は、再び、光学系1130を通して、スタックに向かって通過してもよい。例えば、分析器1150の近位の別のリターダ(例えば、4分の1波長板)は、円偏光を、線形偏光(例えば、配向)に応じて、分析器を通して通過する場合とそうではない場合がある、線形偏光に変換してもよい。SLM1140のピクセルは、偏光を回転させる、または回転させないように変動され得る、状態を有してもよい。さらに他の構成も、可能性として考えられる。
【0179】
図23Aは、光源2305と、偏光回転子2307と、屈折力を有する光学(例えば、レンズ)2320と、線形偏光器(例えば、水平または垂直偏光器)等の偏光器2312、2335と、4分の1波リターダ(例えば、4分の1波長板)等のリターダ2315、2330、2340と、画像情報をユーザに出力するための少なくとも1つの導波管2348とを含む、拡張現実ディスプレイシステム2300の側面図である。そのような構成は、光源2305から放出される光が、空間光変調器から反射され、ユーザの眼に指向されるように、少なくとも1つの導波管2348の中に結合されるように、反射型空間光変調器(図示せず)を照明するために使用されることができる。これらの要素、特に、偏光器およびリターダの構成および設置は、光学系2320からの表面等のシステム内の光学表面からの反射を低減または排除し得、これは、そうでなければ、残影画像がユーザに可視となる結果をもたらし得る。例えば、偏光選択的である、および/または位相差を有する、光学要素(例えば、偏光器2312、2335およびリターダ2315、2330、2340)が、線形偏光を、光学表面からの反射に応じて、左旋から右旋または右旋から左旋に変化させる、円偏光に変換するように配列および構成されることができる。同様に、偏光選択的である、および/または位相差を有する、そのような光学要素(例えば、偏光器2312、2335およびリターダ2315、2330、2340)は、円偏光を、偏光器(例えば、線形偏光器)によって減衰またはフィルタリング除去され得る、線形偏光に変換するように配列および構成されることができる。線形偏光を円偏光に変換する、その逆も同様である、円偏光器は、偏光選択的であって、位相差を有する、そのような光学要素(例えば、偏光器2312、2335およびリターダ2315、2330、2340)とともに加工されてもよい。例えば、円偏光器は、線形偏光器と、4分の1波リターダとを備えてもよい。円偏光器は、線形偏光を第1の状態(例えば、掌性)を有する円偏光に変換し、異なる第1の状態の第2の状態(例えば、掌性)を有する円偏光をフィルタリング除去するために使用されることができる。例えば、円偏光器は、ある配向を有する線形偏光を左旋円偏光に変換し、右旋円偏光である、円偏光をフィルタリング除去するために使用されることができる。円偏光器はまた、ある配向を有する線形偏光を右旋円偏光に変換し、左旋円偏光である、円偏光をフィルタリング除去するために使用されることができる。線形偏光を円偏光器光に変換および逆変換するために使用され得、かつ線形偏光を選択的にフィルタリングし得る、位相差を含む、円偏光器または光学要素の他の構成は、
図23Aおよび23Bに関連して下記に議論されるように、光学表面からの逆反射を低減させるために使用されることができる。
【0180】
左旋および右旋円偏光は、それぞれ、
図23Aおよび23Bにおける時計回りおよび反時計回り矢印を用いて図示されることに留意されたい。さらに、水平および垂直線形偏光は、それぞれ、水平矢印および円形ドットを使用して描写される。
【0181】
上記に議論されるように、
図23Aは、拡張現実ディスプレイシステム2300の構成を図示し、線形偏光器(例えば、水平偏光器)等の偏光器2312、2335および4分の1波リターダ(例えば、4分の1波長板)等のリターダ2315、2330、2340は、空間光変調器(図示せず)を照明し、そこから反射させる、光の経路内の光学系2320の表面等の光学表面からの逆反射を低減させるように配列される。第1の偏光器2312および第1のリターダ2315は、光源2305と光学系2320との間に配置される。第1の偏光器2312は、光源2305と第1のリターダ2315との間に配置される。同様に、第1のリターダ2315は、第1の偏光器2312と光学系2320との間に配置される。
【0182】
図示されるように、光源2305は、光線2310によって表されるように、光を放出する。いくつかの実装では、光線2310は、偏光回転子2307を通して通過し得る。回転子2307は、随意であって、光源2305からの光、例えば、光線2310の偏光を回転させるために使用されることができる。種々の実装では、回転子2307は、(例えば、線形偏光の)偏光の角度を回転させることができる。例えば、回転子2307は、それを通して透過されるように、光線2310の線形偏光を第1の偏光器2312と整合される配向に回転させることができる。いくつかの実装では、偏光回転2307は、ある場合には、リターダ、例えば、半波リターダを備えてもよい。半波リターダの光学軸は、光源2305からの光の偏光を垂直から水平またはその逆に回転させるように配向されてもよい。代替として、偏光回転子2307は、光源2305から放出される線形偏光の偏光の角度を異なる量だけ回転させるように構成されてもよい。偏光回転子2307は、システム内に含まれる必要はない。例えば、光源2305が、第1の偏光器2312と同一偏光を有する光を放出する実装では、偏光回転子2307は、除外されてもよい。図示されるように、光、例えば、光線2310は、ここでは、水平偏光器として示される、偏光器2312を通して通過する。光源2305からの光が偏光されないインスタンスでは、水平偏光器2312を通して透過され、光線2310として示される光は、偏光器2312を通して通過後、線形偏光される(例えば、水平に偏光される)。水平線形偏光器が、本実施例では使用されるが、教示される原理は、垂直線形偏光器の使用にも適用されることができることを理解されたい。代替として、垂直または線形以外の異なる配向を有する、線形偏光器もまた、使用されてもよい。
【0183】
水平偏光線2310は、ここでは、4分の1波リターダとして示される、リターダ2315を通して進行する。本リターダ2315は、十分な位相差を含み、線形偏光を円偏光に変換し得る。例えば、水平偏光は、湾曲(例えば、時計回りに指向される)矢印によって図示されるように、左旋円偏光に変換されてもよい。本実施例では、偏光器2312およびリターダ2315(例えば、4分の1波)の組み合わせは、特定の線形偏光の光(例えば、水平または垂直偏光)を特定の円偏光(例えば、左または右旋円偏光またはその逆)に変換し得る、本明細書では、第1の円偏光器と称される、円偏光器を形成する。円偏光器はまた、構成に応じて、特定の円偏光の光(例えば、右または左旋円偏光)を遮断し得る。
【0184】
いくつかの実装では、種々の光学要素は、複屈折を有する。あるそのような場合では、リターダ2315は、線形偏光を円偏光に変換するために十分な位相差の量を含み得、4分の1波長板である必要はない。4分の1波より多いまたはより少ない位相差が、位相差が他の光学要素によって寄与され得るため、リターダ2315内に含まれてもよい。同様に、位相差は、いくつかの光学要素内に分散されることができる。別の実施例として、複数のリターダが、適切な量の位相差を提供するために採用されてもよい。
【0185】
円偏光線2310(ここでは、左旋円偏光)は、次いで、光学系2320を通して通過する。望ましくない反射が、例えば、空気/材料界面等の異なる屈折率を有する媒体との本システム内の任意の界面で生じ得る。これらの反射は、本反射された光が、ユーザの眼の中に指向され、ユーザの眼内に可視の「残影」画像を形成し得るため、少なくとも1つの導波管2348に入射することを可能にされる場合、問題となり得る。例えば、ディスプレイが、少なくとも1つの導波管2348を用いて、第1の画像を視認者の眼の中に投影するインスタンスでは、第1の画像に対して変位された(例えば、側方に変位された)第2の微かな複製画像もまた、ユーザによって見られ得る。ユーザの眼の中に指向される、光学表面からの反射によって形成される、そのような「残影」画像は、注意を逸らす、または別様に、視認体験を劣化させ得る。例えば、
図23Aに図示されるように、反射された光線2325等の光は、光学系2320内のレンズから反射され得る。本光は、画像をそこに提示するために、光をユーザの眼の中に指向するように構成される、少なくとも1つの導波管2348に向かって指向され得る。しかしながら、この場合、円偏光は、掌性を逆転させる。例えば、レンズからの反射に応じて、円偏光の方向は、変化される(例えば、左旋から右旋に)。右旋反射された光線2325は、次いで、リターダ2315を通して進行し、偏光器2312によって透過されるものと異なる(例えば、直交)線形偏光を有する、線形偏光に変換される。この場合、例えば、レンズの光学表面から反射された光は、リターダ2315によって、垂直線形偏光に変換され、これは、水平線形偏光器2312によって透過される偏光に直交する。水平線形偏光器2312は、水平偏光を選択的に通過させ、垂直偏光をフィルタリング除去する。したがって、反射された光線2325は、水平線形偏光器2312によって減衰され、および/または透過されず、少なくとも1つの導波管2348に到達することを防止される、または少なくとも低減されたそのような反射された光の量が、例えば、内部結合光学要素(例えば、1つ以上の内部結合格子)を通して、少なくとも1つの導波管2348に到達する、またはその中で結合される。結果は、光学系2320の異なる光学表面または異なる光学要素上の他の光学表面から反射された左旋円偏光線に類似するであろう。
【0186】
図示されるように、ディスプレイシステム2300はさらに、光学系2320と空間光変調器(図示せず)との間に配置される、第2のリターダ2330(例えば、4分の1波リターダまたは4分の1波長板)と、第2の偏光器2335(例えば、線形偏光器)とを含む。本第2のリターダ2330および本第2の線形偏光器2335は、ある実装では、第2の円偏光器を形成してもよい。第2のリターダ2330は、光学系2320と第2の偏光器2335との間に配置される。同様に、第2の偏光器2335は、第2のリターダ2330と空間光変調器との間に配置される。故に、光学系2320を通して通過後、光線2310は、第2のリターダ2330(例えば、4分の1波リターダ)を通して通過し得る。第2のリターダ2330は、光線2310が、左旋円偏光から水平線形偏光に変換されるように構成される(例えば、光学軸が適切に配向される)。同様に、第2のリターダ2330は、円偏光を第1の偏光器2312によって出力されたオリジナル線形偏光状態に戻るように変換する。下記に議論されるように、本第2のリターダ2330および第2の偏光器2312は、光が少なくとも1つの光導波路2348に進行するにつれて、(例えば、屈折力光学系またはレンズ2320上の)光学表面を通して通過する、空間光変調器から反射された光によって生じる、「残影」画像を低減させる際に有用であり得る。
【0187】
第3のリターダ2340(例えば、4分の1波リターダまたは4分の1波長板)は、第2の偏光器2335と空間光変調器との間に配置される。故に、第3のリターダ2340は、第2のリターダ2330と空間光変調器との間に配置される。また、種々の実装では、示されるように、第2の偏光器2335は、第2および第3のリターダ2330、2340間にある。図示されるように、光線2310は、第2の偏光器2335を通して通過することに応じて、線形に偏光され、いくつかの実装では、第2のリターダ2330/第2の偏光器2335は、光を第1の偏光器2312のオリジナル線形偏光に変換してもよい(例えば、水平に偏光される)。本線形偏光は、第3のリターダ2340上に入射する。第3のリターダ2340は、光線が、円偏光に戻るように、いくつかの実装では、第1のリターダ2315によって出力されたものと同一偏光(例えば、本実施例では、左旋円偏光)に変換されるように構成される。ある実装では、空間光変調器は、円偏光に作用するように構成される。いくつかの実装では、空間光変調器は、入射円偏光を円偏光として戻るように反射させる、反射型空間光変調器である。いくつかの実施形態では、空間光変調器から反射された円偏光は、可能性として、空間光変調器ピクセルが「オン」または「オフ」状態にあるかどうかに応じて、その上に入射するものと同一掌性(例えば、左旋円偏光)を有してもよい。いくつかの実施形態では、空間光変調器は、可能性として、空間光変調器ピクセルが「オン」または「オフ」状態にあるかどうかに応じて、その上に入射するものと異なる掌性の円偏光(例えば、右旋円偏光)を反射させてもよい。しかしながら、他のタイプの空間光変調器も、使用されてもよい。
【0188】
図23Aは、光線2342として図示され、空間光変調器から反射され、導波管2385に向かって進行する、光を示す。反射された光線2342は、左旋円偏光として描写される。光線2342は、第3のリターダ2340を通して通過する。第3のリターダ2340は、円偏光を線形偏光に変換する。本実施例では、左旋円偏光は、水平偏光に変換される。線形偏光は、第2の偏光器2335を通して透過される。本実施例では、水平偏光は、第2の偏光器2335を通して通過する。線形偏光は、第2のリターダ2330上に入射し、円偏光に変換される。本実施例では、水平偏光は、左旋偏光に変換され、光学系2320に透過される。ここでは再び、屈折力を有する光学系2320の表面等の光学表面からの反射は、空間光変調器から、少なくとも1つの導波管2348の中に、ユーザの眼へと戻るように反射させることによって、残影画像を作成し得る。上記に説明されるように、望ましくない反射は、空気/材料界面等の異なる屈折率を有する媒体を伴う任意の界面において生じ得る。上記に参照されるように、第2のリターダおよび偏光器2330、2335の含有は、これらの反射を減衰させ、残影反射の尤度を低下させ得る。
図23Aは、例えば、光線2346として図示され、光学系2320の光学表面から反射される、光を描写する。表面から反射される作用は、反射された光線2346を生じさせ、これは、掌性を切り替える、本実施例では、左旋円偏光から右旋円偏光に切り替えるように円偏光される。切り替えられた円偏光は、第2のリターダおよび偏光器2330、2335によって形成される、第2の円偏光器によって減衰される。
図23Aに図示されるように、例えば、反射された円偏光2346は、第2のリターダ2330上に入射し、第2のリターダによって、第2の線形偏光器2335によって選択的に透過されるものと異なる、例えば、直交線形偏光を有する、線形偏光に変換される。この場合、例えば、光学系2320の光学表面から反射された右旋円偏光は、リターダ2330によって、垂直線形偏光に変換され、これは、偏光器2335によって選択的に透過される偏光に直交する。第2の偏光器2335は、本線形偏光の透過を減衰または防止する。本実施例では、光2346は、垂直に偏光される一方、第2の偏光器2335は、水平偏光を選択的に通過させ、垂直偏光をフィルタリング除去する、水平偏光器である。
【0189】
対照的に、光学系2320を通して通過し、第1のリターダ2315上に入射する、光2342は、円偏光であって、光学系2320の光学表面から反射された光と異なる掌性を有する。少なくとも1つの導波管2348に向かって指向される、本光2342は、第1のリターダ2315によって、第1の偏光器2312によって選択的に透過される、線形偏光(例えば、水平線形偏光)に変換される、偏光を有する(例えば、左旋偏光される)。このように、光2342は、少なくとも1つの導波管2348に到達し、その中に結合され、ユーザの眼に指向されることができる。
【0190】
図23Aに示される実施例では、第1の偏光器2312および第1のリターダ2315によって形成される第1の円偏光器と、第2のリターダ2330および第2の偏光器2335によって形成される、第2の円偏光器とは、光学系2320の反対側にあって、一方が、光源2305により近く、一方が、空間光変調器により近く、「残影画像」をもたらし得る、反射を低減させるために使用される。付加的リターダ2340が、第2の円偏光器(例えば、第2の偏光器2335)と空間光変調器との間に含まれ、光を円偏光に変換する。しかしながら、広範囲の変形例が、可能性として考えられる。例えば、1つのみの円偏光器が、含まれてもよい。代替として、付加的円偏光器または他のタイプの偏光光学が、含まれてもよい。
【0191】
図23Bは、
図23Aに示されるような拡張現実システム2300に追加され得る、第3の円偏光器を図示する。特に、
図23Bは、上記に導入されるように、第2の偏光器2335および第2のリターダ2330および第3のリターダ2340を含む、第2の円偏光器を描写し、さらに、空間光変調器2375を描写する。本空間光変調器(SLM)2375は、液晶空間光変調器(例えば、シリコン上液晶またはLCOS)を含んでもよい。いくつかの実装では、SLM2375は、カバーガラス2370で被覆されることができる。
【0192】
図23Bはまた、第2の偏光器2335および第2のリターダ2330を含む、第2の円偏光器と、空間光変調器2375との間に配置される、4分の1波リターダ(例えば、4分の1波長板)等の第4のリターダ2345と、線形偏光器等の第3の偏光器2355とを含む、第3の円偏光器を示す。第3の偏光器2355は、第4のリターダ2345と空間光変調器2375との間にある。4分の1波リターダ(例えば、4分の1波長板)等の付加的な第5のリターダ2360および補償器2365は、第4のリターダ2345および第3の偏光器2355を含む、第3の円偏光器と、空間光変調器2375、より具体的には、
図23Bに示されるカバーガラス2370との間に配置される。第5のリターダ2360は、第3の偏光器2355と補償器2365との間にある。補償器2365は、第5のリターダ2360と、空間光変調器2375、より具体的には、カバーガラス2370との間にある。
【0193】
図23Bは、光源2305(
図23Aに示される)からの光、例えば、光線2310が、リターダ2330と、第2の偏光器2335とを含む、第2の円偏光器および第3のリターダ2340を通して、第4のリターダ2345と、第3の偏光器2355とを含む、第3の円偏光器に伝搬する方法を示す。第2のリターダ2330と、第2の偏光器2335とを含む、第2の円偏光器を通して通過後、光源2305からの光線2310は、第3の円偏光器上、特に、第4のリターダ2345上に入射する。第4のリターダ2345は、光線2310の円偏光を線形偏光に変換し得る。
図23Bに示される実施例では、光線2310は、円偏光(例えば、左旋円偏光)であって、第4のリターダ2345によって、線形偏光(例えば、水平に偏光)に変換される。本線形偏光は、第3の偏光器2355を通して進み、これは、
図23Bでは、水平偏光を選択的に透過させる、水平偏光器を含む。本線形偏光は、線形偏光を円偏光に変換する、4分の1波リターダを含み得る、第5のリターダ2360を通して伝搬する。
図23Bに示される実施例では、第5のリターダ2360上に入射する水平線形偏光2310は、左旋円偏光に変換される。本円偏光は、補償器2365上に入射し、それを通して通過する。補償器2365は、偏光を所望の偏光に調節する、偏光要素を含んでもよい。補償器2365は、システム内の種々の光学要素の複屈折を相殺するために使用されてもよい。例えば、光は、1つ以上の光学要素の位相差寄与に起因して、若干楕円偏光であり得る。種々の実装では、補償器2365から出力される光は、円偏光である。
図23Bに示される実施例では、補償器2365から出力される光は、左旋円偏光である。種々の実装では、補償器2365は、例えば、液晶(例えば、LCOS)SLMセルを備え得る、SLM内の残留位相差を相殺するために使用されてもよい。補償器は、面内位相差および/または平面外位相差を導入し得る。いくつかの実装では、補償器2365は、組み合わせられると、SLM(例えば、LCOSパネル)からの残留位相差を潜在的に相殺し得る、位相差を生産する、光学リターダの組み合わせを含んでもよい。
【0194】
図23Bでは、光は、補償器2365を通して通過後、カバーガラス2370およびSLM2375上に入射する。カバーガラス2370およびSLM2375上に入射する本光は、左旋円偏光として描写される。空間変調器のタイプおよび状態に応じて、SLM2375は、同一掌性の円偏光を反射させ得る。例えば、SLM2375のピクセルが、「オン」状態にあるとき(但し、本状態は、いくつかの実装では、非駆動状態であってもよい)、SLM2375は、4分の1波の位相差をSLM2375を通した通過毎に導入し得る。故に、反射に応じて、入射円偏光は、反射に応じて、円偏光されたままであり得る。種々の構成では、掌性はまた、同一のままであってもよい。例えば、
図23Bに示されるように、入射左旋円偏光は、反射に応じて、左旋円偏光されたままであってもよい。SLM2375から反射された本円偏光は、光線2342によって表され、カバーガラス2370および補償器2365を通して通過し、第5のリターダ2360上に入射し得、これは、円偏光を線形偏光に変換する。
図23Bに示される実施例では、第5のリターダ2360上に入射する円偏光は、左旋され、第5のリターダ2360は、本円偏光を水平偏光に変換する。第3の偏光器2355は、第5のリターダ2360によって出力された光の偏光を選択的に透過させるように構成されてもよい。故に、第5のリターダ2360から出力された光が水平に偏光される、
図23Bに示される実施例では、第3の偏光器2355は、水平偏光を選択的に透過させる。偏光器2355によって透過される本線形偏光は、第4のリターダ2345上に入射し、円偏光に変換される。
図23Bに示される実施例では、本円偏光は、左旋円偏光である。本光は、
図23Aに関連して上記に議論されるように、第2のリターダ2330および第2の偏光器2335を備える、第2の円偏光器と、光学系2320と、第1の偏光器2312および第1のリターダ2315を備える、第1の円偏光器とを通して、少なくとも1つの導波管2348上へと、ユーザの眼の中に進行することができる。
【0195】
しかしながら、光学表面から反射された光は、第3の円偏光器によって減衰され、それによって、そのような反射が、少なくとも1つの導波管2348に到達し、ユーザの眼に指向され、残影画像を生産するであろう、尤度を低減させ得る。例証するために、
図23Bは、第3のリターダ2340の光学表面から、例えば、空気と第3のリターダ2340との間の界面から反射された例示的光線2343を示す。上記に議論されるように、反射は、空気/材料界面等の異なる屈折率を有する媒体間の任意の界面または異なる誘電性層間の界面において生じ得る。しかしながら、円偏光は、反射に応じて、掌性を逆転させる。例えば、第3のリターダ2340の表面から反射することに応じて、円偏光の方向は、変化される(例えば、左旋から右旋に)。右旋反射された光線2343は、次いで、第4のリターダ2345を通して進行し、第3の偏光器2355によって選択的に透過されるものと異なる、例えば、直交線形偏光を有する、線形偏光に変換される。この場合、例えば、第3のリターダ2340の光学表面から反射された光は、第4のリターダ2345によって、垂直線形偏光に変換され、これは、第3の偏光器2355によって選択的に透過される偏光に直交する。第3の偏光器2355は、水平偏光を選択的に通過させ、垂直偏光をフィルタリング除去する。したがって、反射された光線2343は、第3の偏光器2355によって減衰され、および/または透過されず、少なくとも1つの導波管2348に到達することを防止される(例えば、別の表面から反射することによって)、または少なくとも低減された量のそのような反射された光が、少なくとも1つの導波管2348に到達する、またはその中で結合される。
【0196】
結果は、異なる光学表面から反射された円偏光線に類似し得る。
図23Bは、例えば、第4のリターダ2345の光学表面からの入射光線2310の反射を示す。第4のリターダ2345からの反射2350は、偏光の掌性を切り替える。例えば、左旋円偏光として描写される入射光線2310は、反射に応じて、右旋円形偏光を有するように示される、光線2350に変換される。反射された光線2350は、第3のリターダ2340を通して通過し、垂直偏光に変換される。本垂直偏光は、第2の偏光器2335によって、選択的に減衰またはフィルタリング除去される。
【0197】
上記に説明されるように、SLM2375のピクセルは、例えば、「オン」状態(但し、いくつかの実装では、非駆動状態)にあり得、SLM2375の本ピクセル上に入射する光は、そこから反射され、少なくとも1つの導波管2348の中に結合され、ユーザの眼に指向される。しかしながら、SLM2375のピクセルは、「オフ」状態にあり得(いくつかの実装では、駆動状態であり得る)、その場合、SLM2375のピクセル上に入射する光は、少なくとも1つの導波管2348の中に結合されず、ユーザの眼の中に結合されない。本「オフ」状態では、例えば、SLM2375の種々の実装は、そこからの反射に応じて、位相差を導入し得ない。故に、
図23Bに示される実施例では、SLM2375上に入射する円偏光は、SLM2375からの反射に応じて、円偏光のままであり得る。しかしながら、円偏光の本掌性は、SLM2375からの反射に応じて、変化してもよい。例えば、SLM2375上に入射する左旋円偏光である、
図23Bに示される光線2310は、SLM2375からの反射に応じて、右旋円偏光に変換され得る。しかしながら、本反射された光は、第3の偏光器2355によって、選択的に減衰され得る。例えば、SLM2375から反射された右円偏光は、カバーガラス2370、補償器2365、および第5のリターダ2360を通して通過し得る。第5のリターダ2360は、右旋円偏光を垂直偏光に変換し得、これは、水平偏光器を含み得る、第3の偏光器2355によって、選択的に減衰される。故に、種々の実装では、第5のリターダ2360は、SLMのピクセルが「オフ」状態にあるとき、SLM2375のピクセルから反射された光を、第3の偏光器2355によって選択的に透過される線形偏光に直交する、線形偏光に変換してもよい。本第3の偏光器2355は、したがって、本線形偏光を選択的に減衰させ、それによって、少なくとも1つの導波管2348に到達し、眼の中に指向されないように、SLM2375のそのピクセルからの光を低減または遮断し得る。
【0198】
偏光光学要素における変形例等、構成における変形例も、可能性として考えられる。例えば、より多いまたはより少ない円偏光器が、含まれてもよい。種々の実装では、例えば、第4のリターダ2345と、第3の偏光器2355とを含む、第3の円偏光器は、
図23Cに示されるように除外される。本特定の実装では、第4のリターダ2345、第3の偏光器2355、および第5のリターダ2360は、システム内に含まれない。
図23Cは、第4のリターダ2345、第3の偏光器2355、および第5のリターダ2360を除き、
図23Aおよび23Bに図示されるコンポーネントを含む、拡張現実システム2300の設計を図示する。なお、第3の円偏光器を除外しても、拡張現実ディスプレイシステムは、依然として、残影画像を低減させるように構成される。第2の円偏光器は、例えば、そうでなければ、残影画像に寄与するであろう、反射を低減させる。例証するために、
図23Cは、光線2380として図示される、第3のリターダ2340から反射された光を描写する。第3のリターダ2340の表面から反射される作用は、反射された光線2380を生じさせ、これは、掌性を切り替えるように円偏光される。本実施例では、偏光は、左旋円偏光から右旋円偏光に切り替えられる。切り替えられた円偏光2380は、次いで、補償器2365を通して通過し、カバーガラス2370およびSLM2375上に入射する。上記に議論されるように、SLM2375は、同一掌性の円偏光を反射させ得る。故に、入射右旋円偏光は、反射に応じて、右旋円偏光のままであり得る。SLM2375から反射された本円偏光は、光線2382によって表され、次いで、カバーガラス2370および補償器2365を通して通過し、第3のリターダ2340上に入射し得る。切り替えられた円偏光2382は、第2の円偏光器によって、特に、第3のリターダ2340および偏光器2335によって、減衰される。
図23Cに図示されるように、例えばSLM2375から反射された、円偏光2382は、第3のリターダ2340上に入射し、第3のリターダ2340によって、第2の線形偏光器2335によって選択的に透過されるものと異なる、例えば、直交線形偏光を有する、線形偏光に変換される。この場合、例えば、右旋円偏光2382は、第3のリターダ2340によって、垂直線形偏光に変換され、これは、第2の偏光器2335によって選択的に透過される偏光に直交する。第2の偏光器2335は、本線形偏光の透過を減衰または防止する。
【0199】
残影反射に寄与し得る、反射はまた、潜在的に、本システム内の光学表面を傾斜させることによって、低減され得る。
図24は、残影反射を生産し得る、反射を低減させるための傾斜された光学表面を有する、例示的構成を図示する。
図24は、光が空間光変調器(SLM)2375に向かって進行するにつれて、任意の数の偏光器、リターダ、レンズ、および/または他の光学コンポーネントを通して通過する、光線2310によって表される、光を放出する、光源2305を含む、拡張現実ディスプレイシステム2400を示す。可能性として、第1の円偏光器を形成する、第1の偏光器2312および第1のリターダ2315およびレンズ2320が、例証的目的のために
図24に示される。しかしながら、付加的コンポーネントが、含まれてもよい、またはコンポーネントは、除外される、または異なるように配列または構成されてもよい。図示される実施例では、SLM2375は、それとともに、カバーガラス2370を含む。カバーガラス2370は、残影画像を生産する、反射への寄与因子であり得る。したがって、いくつかの実装では、カバーガラス2370は、残影画像をもたらし得る反射をユーザの眼の中に指向されないように離れるように指向するように、成形されることができる。図示されるように、カバーガラス2370は、表面が、本システムの他のコンポーネントまたは光学表面(例えば、SLM2375、第1のリターダ2315、第1の偏光器2312、少なくとも1つの導波管2348等、またはその光学表面)と平行ではないように傾斜され得る、表面を有する。カバーガラス2370の主要表面は、例えば、拡張現実ディスプレイシステム2400または光学系2320等のその中の光学コンポーネントの光学軸と整合されない、または平行ではないように傾斜される、法線を有し得る。傾斜されることによって、カバーガラス2370の光学表面からの反射は、光を少なくとも1つの導波管2348の中に内部結合し、カバーガラス2370からの反射が少なくとも1つの導波管2348に入射する尤度を低減させるために、少なくとも1つの導波管2348または内部結合光学要素(例えば、内部結合格子または回折光学要素)から離れるように指向されることができる。描写されるように、反射された光2405は、光源2305に向かって戻るように、かつそのような光が最終的にユーザの眼に到達し得る、少なくとも1つの導波管2348から離れるように指向される。いくつかの実装では、反射された光2405は、光源に戻るように指向され、少なくとも一部は、光源2305において再利用されることができる。
【0200】
図24は、傾斜された表面を有する、カバーガラス2370を描写するが、反射を少なくとも1つの導波管2348の中に結合されないように離れるように迂回させるために傾斜される、光学表面は、望ましくない反射が可能性として考えられる、本システム内の任意のコンポーネント上に含まれることができる。故に、偏光器、リターダ等の他のコンポーネント上の光学表面は、少なくとも1つの導波管2348の中およびユーザの眼に結合される反射を低減させるように傾斜されてもよい。カバーガラス2370または他の光学コンポーネントの形状およびサイズの変形例も、可能性として考えられる。カバーガラス2370または他の光学コンポーネントは、例えば、より薄くてもよい。同様に、カバーガラス2370または他の光学コンポーネントは、
図24に示されるものと異なるアスペクト比(長さ対厚さ)を有してもよい。いくつかの実装では、カバーガラス2370または他の光学コンポーネントは、楔形状である。しかしながら、他の形状も、可能性として考えられる。
【0201】
さらに他の配列も、可能性として考えられる。
図25は、例えば、
図24に示されるシステム2400に類似するが、そこに指向される光を吸光するための光ダンプ2505をさらに含む、拡張現実ディスプレイシステム2500の実装を図示する。システム2500は、光源2305に戻るように指向される代わりに、反射2510をカバーガラス2370から光ダンプ2505に指向するように傾斜されたカバーガラス2370を含む。光ダンプ2505は、光を吸光するように構成される、吸光材料または構造を含んでもよい。光ダンプ2505の場所は、実装に応じて、例えば、傾斜されたカバーガラス2370の角度に応じて、変化することができる。上記に議論されるように、本アプローチは、本システム内の他の光学表面にも適用されることができる。加えて、光学要素の形状およびサイズは、異なってもよい。
【0202】
拡張現実ディスプレイにおける広範囲の変形例も、可能性として考えられる。偏光光学要素における変形例も、可能性として考えられる。例えば、水平偏光器が、使用されるが、いくつかの実装では、垂直偏光器または水平および垂直偏光器の組み合わせが、採用される。加えて、垂直または水平以外の偏光によって特徴付けられる、偏光器が、使用されてもよい。同様に、図に示される光は、水平に偏光される必要はなく、垂直に偏光されてもよい。同様に、垂直に偏光されるように示される光は、異なる実装では、水平に偏光される、またはその逆であってもよい。垂直または水平以外の偏光を有する線形偏光もまた、使用されてもよい。
【0203】
加えて、リターダは、異なるように構成されてもよい。例えば、図における偏光は、左旋円偏光である必要はなく、右旋円偏光であってもよく、および/または右旋偏光は、左旋円偏光であってもよい。さらに他の変形例も、可能性として考えられる。異なるリターダ構成が、示されるものと異なる左旋および/または右旋偏光の組み合わせを生産するために採用されることができる。また、いくつかの実装では、楕円偏光が、可能性として、円偏光の代わりに、使用されてもよい。リターダが、例えば、楕円偏光を線形偏光およびその逆に変換するために採用されてもよい。線形偏光器は、光をフィルタリングするために使用されることができ、本明細書に説明されるような残影反射を低減させるために使用されてもよい。
【0204】
いくつかの実装では、他のタイプの偏光要素およびその構成が、採用される。例えば、リターダは、4分の1波リターダまたは4分の1波長板に限定されない。例えば、いくつかの実装では、種々の光学要素は、複屈折を有する。あるそのような場合では、リターダ2315、2330、2340のうちの任意の1つ以上のものは、線形偏光を円偏光に変換するために十分な位相差の量を含み得、4分の1波リターダである必要はない。4分の1波より多いまたはより少ない位相差が、位相差が他の光学要素によって寄与され得るため、リターダ2315、2330、2340のうちの任意の1つ以上のもの内に含まれてもよい。同様に、位相差は、いくつかの光学要素内に分散されることができる。別の実施例として、複数のリターダが適切な量の位相差を提供するために採用されてもよい。また、上記に説明されるように、いくつかの実装では、楕円偏光が、可能性として、円偏光の代わりに使用されてもよい。リターダが、例えば、楕円偏光を線形偏光およびその逆に変換するために採用されてもよい。線形偏光器は、光をフィルタリングするために使用されることができ、本明細書に説明されるような残影反射を低減させるために使用されてもよい。
【0205】
加えて、光学コンポーネントは、光学層、シート、および/またはフィルムおよびスタックまたは1つ以上の層、シート、および/またはフィルムの形態であってもよい。故に、異なる偏光要素、異なる量、場所、および配列が、使用されてもよい。例えば、リターダおよび/または偏光器のうちの1つ以上のものは、フィルムを備えてもよい。
【0206】
いくつかの実装では、空間光変調器は、異なるように動作してもよい。例えば、空間光変調器は、円偏光以外の光に作用してもよく、および/または円偏光以外の光を出力してもよい。
【0207】
前述の明細書では、本開示は、その具体的実施形態を参照して説明された。しかしながら、種々の修正および変更が、本開示のより広義の精神および範囲から逸脱することなく、そこに行われ得ることが明白となるであろう。明細書および図面は、故に、限定的意味ではなく、例証と見なされるべきである。
【0208】
実際、本開示のシステムおよび方法は、それぞれ、いくつかの革新的側面を有し、そのうちのいかなるものも、本明細書に開示される望ましい属性に単独で関与しない、またはそのために要求されないことを理解されたい。上記に説明される種々の特徴およびプロセスは、相互に独立して使用され得る、または種々の方法で組み合わせられ得る。全ての可能な組み合わせおよび副次的組み合わせが、本開示の範囲内に該当することが意図される。
【0209】
別個の実施形態の文脈において本明細書に説明されるある特徴はまた、単一の実施形態における組み合わせにおいて実装されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈において説明される種々の特徴もまた、複数の実施形態において別個に、または任意の好適な副次的組み合わせにおいて実装されてもよい。さらに、特徴がある組み合わせにおいて作用するものとして上記に説明され、さらに、そのようなものとして最初に請求され得るが、請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、いくつかの場合では、組み合わせから削除されてもよく、請求される組み合わせは、副次的組み合わせまたは副次的組み合わせの変形例を対象とし得る。いかなる単一の特徴または特徴のグループも、あらゆる実施形態に必要または必須ではない。
【0210】
とりわけ、「~できる(can)」、「~し得る(could)」、「~し得る(might)」、「~し得る(may)」、「例えば(e.g.)」、および同等物等、本明細書で使用される条件文は、別様に具体的に記載されない限り、または使用されるような文脈内で別様に理解されない限り、概して、ある実施形態がある特徴、要素、および/またはステップを含む一方、他の実施形態がそれらを含まないことを伝えることが意図されることを理解されたい。したがって、そのような条件文は、概して、特徴、要素、および/またはステップが、1つまたはそれを上回る実施形態に対していかようにも要求されること、または1つまたはそれを上回る実施形態が、著者の入力または促しの有無を問わず、これらの特徴、要素、および/またはステップが任意の特定の実施形態において含まれる、または実施されるべきかどうかを決定するための論理を必然的に含むことを示唆することを意図されない。用語「~を備える」、「~を含む」、「~を有する」、および同等物は、同義語であり、非限定的方式で包括的に使用され、付加的要素、特徴、行為、動作等を除外しない。また、用語「または」は、その包括的意味において使用され(およびその排他的意味において使用されず)、したがって、例えば、要素のリストを接続するために使用されると、用語「または」は、リスト内の要素のうちの1つ、いくつか、または全てを意味する。加えて、本願および添付される請求項で使用されるような冠詞「a」、「an」、および「the」は、別様に規定されない限り、「1つ以上の」または「少なくとも1つ」を意味するように解釈されるべきである。同様に、動作は、特定の順序で図面に描写され得るが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示される特定の順序で、または連続的順序で実施される、または全ての図示される動作が実施される必要はないと認識されるべきである。さらに、図面は、フローチャートの形態で1つ以上の例示的プロセスを図式的に描写し得る。しかしながら、描写されない他の動作も、図式的に図示される例示的方法およびプロセス内に組み込まれ得る。例えば、1つ以上の付加的動作が、図示される動作のいずれかの前に、その後に、それと同時に、またはその間に実施され得る。加えて、動作は、他の実施形態において再配列される、または再順序付けられ得る。ある状況では、マルチタスクおよび並列処理が、有利であり得る。さらに、上記に説明される実施形態における種々のシステムコンポーネントの分離は、全ての実施形態におけるそのような分離を要求するものとして理解されるべきではなく、説明されるプログラムコンポーネントおよびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品においてともに統合される、または複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。加えて、他の実装も、以下の請求項の範囲内である。いくつかの場合では、請求項に列挙されるアクションは、異なる順序で実施され、依然として、望ましい結果を達成することができる。
【0211】
故に、請求項は、本明細書に示される実施形態に限定されることを意図されず、本明細書に開示される本開示、原理、および新規の特徴と一貫する最も広い範囲を与えられるべきである。